JP2001240315A - 油圧エレベーター装置 - Google Patents

油圧エレベーター装置

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JP2001240315A
JP2001240315A JP2000051638A JP2000051638A JP2001240315A JP 2001240315 A JP2001240315 A JP 2001240315A JP 2000051638 A JP2000051638 A JP 2000051638A JP 2000051638 A JP2000051638 A JP 2000051638A JP 2001240315 A JP2001240315 A JP 2001240315A
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JP
Japan
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car
plunger
weight
hydraulic
hydraulic jack
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JP2000051638A
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Tomoaki Suzuki
智昭 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないエネルギーによってかごを昇降運転す
ることができる油圧エレベーター装置を得る。 【解決手段】 プランジャー9側重量を、かご4側の重
量よりも重く設定する。そして、かご4の上昇運転時に
は圧油を昇降油槽18に供給し、油圧ジャッキ8の圧油
を流量制御して排出する。これにより、プランジャー9
側重量よりもかご4側の重量が軽くなってかご4が上昇
するので、かご4の上昇運転のエネルギーを節減する。
また、かご4の下降運転時には昇降油槽18から圧油を
排出し、流量制御して油圧ジャッキ8に圧油を供給す
る。これにより、プランジャー9側の重量はそれぞれの
機器の自重相当であって軽量となり、少ないエネルギー
で油圧ジャッキ8を上昇でき、かご4の下降運転のエネ
ルギーを節減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧ジャッキの
動作により主索を介してかごを昇降させる油圧エレベー
ター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の油圧エレベーター装置を
概念的に示す立面図である。図において、1は乗場2が
設けられた昇降路、3は昇降路1に立設された案内レー
ル、4は案内レール3に案内されて昇降するかごで、下
部の乗場2側に設けられて案内レール3に対向する下部
案内具5、上部の反乗場2側に設けられて案内レール3
に対向する上部案内具6及び下部の反乗場2側に突出し
た連結体7が装備されている。
【0003】8は昇降路1に立設された油圧ジャッキ、
9は油圧ジャッキ8のプランジャー、10はプランジャ
ー9の上端に枢着された滑車、11は一端が油圧ジャッ
キ8の基部又は、昇降路底部に連結されて滑車10に巻
掛けられ、他端はかご4の連結体7に連結された主索、
12は油圧ジャッキ8に接続された油圧パワーユニット
で、電動機によって駆動される油圧ポンプ13、油槽1
4、図示が省略してあるが圧油の流量制御弁、流路切替
弁等によって構成された制御装置が設けられている。
【0004】従来の油圧エレベーター装置は上記のよう
に構成され、かご4の上昇運転時には油圧パワーユニッ
ト12から圧油が油圧ジャッキ8に圧送されてプランジ
ャー9が上昇する。これにより、滑車10が上昇して主
索11を介してかご4が引き上げられる。また、かご4
の下降運転時には油圧パワーユニット12の制御装置の
動作によって油圧ジャッキ8内の圧油が油槽14に排出
される。これにより、かご4の重量により主索11を介
して滑車10、プランジャー9が押し下げられてかご4
が下降する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベーター装置では、かご4の上昇運転時に油圧ジ
ャッキ8が動作して、かご4の自重及び積載負荷を支持
して上昇させる。このため、かご4の上昇運転に大きい
エネルギーを要するという問題点があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、少ないエネルギーによってかご
を昇降することができる油圧エレベーター装置を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油圧エレ
ベーター装置においては、昇降路を昇降するかごと、昇
降路の上部に枢着された滑車と、昇降路に立設された油
圧ジャッキと、一端が油圧ジャッキのプランジャーの上
端部に連結され滑車に巻掛けられて、他端はかごに連結
された主索と、プランジャーの上端に装備された昇降油
槽と、油圧ジャッキ及び昇降油槽に接続された管路並び
に油圧ポンプが設けられた油圧パワーユニットと、かご
の上昇運転時に昇降油槽に圧油を供給し油圧ジャッキ内
の圧油を排出する上昇運転指令を油圧パワーユニットに
発し、かごの下降運転時に油圧ジャッキに圧油を供給し
昇降油槽内の圧油を排出する下降運転指令を油圧パワー
ユニットに発する制御装置とが設けられる。
【0008】また、この発明に係る油圧エレベーター装
置においては、プランジャー重量、昇降油槽の自重及び
昇降油槽内を充塞した圧油の重量の合計が、かごの自重
及びかごの定格積載重量の合計よりも重く設定される。
【0009】また、この発明に係る油圧エレベーター装
置においては、昇降路を昇降するかごと、昇降路の上部
に枢着された滑車と、下方付勢されて下降動作し上方付
勢されて上昇動作するプランジャーが装備されて、昇降
路に立設された油圧ジャッキと、一端がプランジャーの
上端部に連結され滑車に巻掛けられて、他端はかごに連
結された主索と、プランジャーの上端に装備された昇降
油槽と、油圧ジャッキ及び昇降油槽に接続された管路並
びに油圧ポンプが設けられた油圧パワーユニットと、か
ごの上昇運転時に昇降油槽に圧油を供給し、油圧ジャッ
キを下方付勢すると共に油圧ジャッキの上方付勢側の圧
油を排出する上昇運転指令を油圧パワーユニットに発
し、かごの下降運転時に昇降油槽の圧油を排出し、油圧
ジャッキを上方付勢すると共に油圧ジャッキの下方付勢
側の圧油を排出する下降運転指令を油圧パワーユニット
に発する制御装置とが設けられる。
【0010】また、この発明に係る油圧エレベーター装
置においては、プランジャー重量、昇降油槽の自重及び
昇降油槽内を充塞した圧油の重量の合計が、かごの自重
及びかごの定格積載重量の合計よりも軽く設定すると共
に、かごの自重よりも重く設定される。
【0011】また、この発明に係る油圧エレベーター装
置においては、昇降路に立設され油圧ジャッキの両側に
配置されて上方に延長され、プランジャーの上端に設け
られて長手が水平に配置された昇降体の両端が移動可能
に係合されたプランジャー用案内レールと、このプラン
ジャー用案内レールの上端に設けられた支持梁とが設け
られ、滑車が支持梁に枢着される。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は油圧エ
レベーター装置を概念的に示す構成図、図2は図1の要
部を概念的に示す平面図である。図において、1は乗場
2が設けられた昇降路、3は昇降路1に立設されたかご
用案内レール、4はかご用案内レール3に案内されて昇
降するかごで、下部の乗場2側に設けられて案内レール
3に対向する下部案内具5、上部の反乗場2側に設けら
れて案内レール3に対向する上部案内具6及び下部の反
乗場2側に突出した連結体7が装備されている。
【0013】8は昇降路1に立設された油圧ジャッキ、
9は油圧ジャッキ8のプランジャー、15は昇降路1に
立設され油圧ジャッキ8の両側に配置されて上方に延長
されたプランジャー用案内レール、16は昇降体で、プ
ランジャー9の上端に設けられて長手が水平に配置され
両端にそれぞれプランジャー用案内レール15に移動可
能に係合した案内具17が装着されている。
【0014】18は昇降体16に設けられた昇降油槽、
19はプランジャー用案内レール15の上端における相
互間に架橋状態に設けられた支持梁、20は支持梁19
に枢着された滑車、21は主索で、一端が昇降油槽1
8、すなわちプランジャー9の上端部に連結されて滑車
20に巻掛けられ、他端はかご4の連結体7に連結され
ている。
【0015】22は油圧パワーユニットで、油圧ジャッ
キ管路23により油圧ジャッキ8に接続され、また可撓
管からなる昇降油槽管路24により昇降油槽18に接続
されている。また、油圧パワーユニット22には電動機
によって駆動される油圧ポンプ13、油槽14が設けら
れている。25は油圧パワーユニット22に接続された
制御装置であり、図示が省略してあるが圧油の流量制御
弁、流路切替弁等によって構成されている。
【0016】上記のように構成された油圧エレベーター
装置において、プランジャー9重量、昇降体16重量、
昇降油槽18の自重及び昇降油槽18内を充塞した圧油
の重量の合計が、かご4の自重及びかご4の定格積載重
量の合計よりも重く設定される。そして、かご4の上昇
運転時には制御装置25の機能によって油圧パワーユニ
ット22が動作し、油槽14の圧油が昇降油槽管路24
を経て昇降油槽18に供給される。
【0017】次いで、油圧ジャッキ管路23を経て油圧
ジャッキ8内の圧油が、制御装置25の流量制御弁によ
り流量制御されて油槽14へ排出される。これによっ
て、プランジャー9が押し下げられて、昇降体16がプ
ランジャー用案内レール15に案内されて下降し、この
下降動作によって主索21が駆動されることによってか
ご4が引き上げられる。
【0018】このようなかご4の上昇運転において、プ
ランジャー9重量、昇降体16重量、昇降油槽18の自
重及び昇降油槽18内の圧油の重量の合計、すなわちプ
ランジャー9側重量よりも、かご4側の重量が軽くなっ
てかご4が上昇する。したがって、かご4の上昇運転の
エネルギーを節減できて運転費を低減することができ
る。
【0019】また、かご4の下降運転時には制御装置2
5の機能によって油圧パワーユニット22が動作し、昇
降油槽18から圧油が昇降油槽管路24を経て油槽14
へ排出される。次いで、油圧ジャッキ管路23を経て油
槽14の圧油が、制御装置25の流量制御弁により流量
制御されて油圧ジャッキ8に供給される。
【0020】これによって、プランジャー9が押し上げ
られて、昇降体16がプランジャー用案内レール15に
案内されて上昇し、この上昇動作によって主索21が駆
動されることによってかご4が引き下げられる。このよ
うなかご4の下降運転において、プランジャー9側の重
量はそれぞれの機器の自重相当であって軽量となり、少
ないエネルギーでプランジャー9を上昇でき、かご4の
下降運転のエネルギーを節減することができて運転費を
低減することができる。
【0021】また、プランジャー用案内レール15の上
端における相互間に架橋状態に設けられた支持梁19に
滑車20が枢着される。このため、主索21によって滑
車20に作用する荷重が昇降路1の構造体、すなわち建
物に作用することがなく建物の構造を簡易化できて構築
費を低減することができる。
【0022】実施の形態2.図3及び図4は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図3は油圧エレベ
ーター装置を概念的に示す構成図、図4は図3のA部を
縦断して示す拡大図である。図において、前述の図1及
び図2と同符号は相当部分を示し、26は下油圧ジャッ
キ管路で、油圧ジャッキ8のシリンダーの後述する下側
室と油圧パワーユニット22を接続する。27は上油圧
ジャッキ管路で、油圧ジャッキ8のシリンダーの後述す
る上側室と油圧パワーユニット22を接続する。
【0023】28はプランジャー9の下端に設けられた
ピストン、29は油圧ジャッキ8のシリンダーの上端に
設けられたプランジャーパッキン、30は油圧ジャッキ
8のシリンダーの上端に設けられてプランジャーパッキ
ン19の下側に配置されたグランドベアリング、31は
ピストン28の上部寄り及び下部寄りにそれぞれ設けら
れたピストンパッキンである。
【0024】32はピストン28に設けられてピストン
パッキン31の間に配置されたピストンベアリング、3
3は油圧ジャッキ8のシリンダーに構成されてピストン
28の下側に形成された下側室で、下油圧ジャッキ管路
26に連通する。34は油圧ジャッキ8のシリンダーに
構成されてピストン28の上側に形成された上側室で、
上油圧ジャッキ管路27に連通する。
【0025】上記のように構成された油圧エレベーター
装置において、プランジャー9重量、昇降体16重量、
昇降油槽18の自重及び昇降油槽18内を充塞した圧油
の重量の合計、すなわちプランジャー9側重量は、かご
4の自重及びかご4の定格積載重量の合計よりも軽く、
かつかご4の自重よりも重く設定される。そして、かご
4の上昇運転時には制御装置25の機能によって油圧パ
ワーユニット22が動作し、昇降油槽管路24を経て圧
油が昇降油槽18に供給される。
【0026】次いで、油槽14の圧油が制御装置25の
流量制御弁により流量制御されて、上油圧ジャッキ管路
27を経て油圧ジャッキ9の上側室34に供給されて下
降付勢される。これと共に、油圧ジャッキ9の下側室3
3内の圧油が下油圧ジャッキ管路26を経て油槽14へ
排出される。
【0027】これによって、プランジャー9が押し下げ
られて、昇降体16がプランジャー用案内レール15に
案内されて下降し、この下降動作によって主索21が駆
動されることによってかご4が引き上げられる。このよ
うなかご4の上昇運転においてかご4側の重量の一部
が、プランジャー9側重量によって補償される。したが
って、少ないエネルギーでプランジャー9を下降でき、
かご4の上昇運転のエネルギーを節減できて運転費を低
減することができる。
【0028】また、かご4の下降運転時には制御装置2
5の機能によって油圧パワーユニット22が動作し、昇
降油槽18から圧油が昇降油槽管路24を経て油槽14
へ排出される。次いで、下油圧ジャッキ管路26を経て
油槽14の圧油が、制御装置25の流量制御弁により流
量制御されて油圧ジャッキ8の下側室33に供給されて
上方付勢される。
【0029】そして、下側室33への圧油の供給と共
に、上油圧ジャッキ管路27を経て油圧ジャッキ9の上
側室34内の圧油が油槽14へ排出される。これによっ
て、プランジャー9が押し上げられて、昇降体16がプ
ランジャー用案内レール15に案内されて上昇し、この
上昇動作によって主索21が駆動されることによってか
ご4が引き下げられる。
【0030】このようなかご4の下降運転においてプラ
ンジャー9側の重量はそれぞれの機器の自重相当であっ
て軽量となり、制御装置25の流量制御弁により流量制
御されて、圧油が油圧ジャッキ8の下側室33に供給さ
れることによってかご4が下降する。したがって、少な
いエネルギーでプランジャー9を上昇でき、かご4の下
降運転のエネルギーを節減できて運転費を低減すること
ができる。
【0031】また、図3及び図4の実施の形態におい
て、下端にピストン28が設けられたプランジャー9に
よって油圧ジャッキ8が構成されて、下方付勢されてプ
ランジャー9が下降動作し、また上方付勢されてプラン
ジャー9が上昇動作する。このため、昇降油槽18の容
量を少なくすることができる。したがって、プランジャ
ー用案内レール15に作用する荷重が減少するので、プ
ランジャー用案内レール15のサイズを小さくすること
ができて、製造費を節減することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、昇降路
を昇降するかごと、昇降路の上部に枢着された滑車と、
昇降路に立設された油圧ジャッキと、一端が油圧ジャッ
キのプランジャーの上端部に連結され滑車に巻掛けられ
て、他端はかごに連結された主索と、プランジャーの上
端に装備された昇降油槽と、油圧ジャッキ及び昇降油槽
に接続された管路並びに油圧ポンプが設けられた油圧パ
ワーユニットと、かごの上昇運転時に昇降油槽に圧油を
供給し油圧ジャッキ内の圧油を排出する上昇運転指令を
油圧パワーユニットに発し、かごの下降運転時に油圧ジ
ャッキに圧油を供給し昇降油槽内の圧油を排出する下降
運転指令を油圧パワーユニットに発する制御装置とを設
けたものである。
【0033】このような構成において、プランジャー重
量、昇降油槽内の圧油等のプランジャー側重量が、かご
側の重量よりも重く設定される。そして、かごの上昇運
転時には制御装置の機能によって圧油が昇降油槽に供給
され、次いで油圧ジャッキ内の圧油が、制御装置の流量
制御弁により流量制御されて排出される。これによっ
て、プランジャーが下降して主索を介してかごが上昇す
る。このときに、プランジャー側重量よりもかご側の重
量が軽くなってかごが上昇するので、かごの上昇運転の
エネルギーを節減できて運転費を低減する効果がある。
また、かごの下降運転時には制御装置の機能によって昇
降油槽から圧油が排出され、次いで制御装置の流量制御
弁により流量制御されて油圧ジャッキに供給される。こ
れによって、プランジャーが上昇して主索を介してかご
が下降する。このときに、プランジャー側の重量はそれ
ぞれの機器の自重相当であって軽量であるので、少ない
エネルギーでプランジャーを上昇でき、かごの下降運転
のエネルギーを節減できて運転費を低減する効果があ
る。
【0034】また、この発明に係る油圧エレベーター装
置においては、プランジャー重量、昇降油槽の自重及び
上記昇降油槽内を充塞した圧油の重量の合計を、かごの
自重及び上記かごの定格積載重量の合計よりも重く設定
したものである。
【0035】このような構成によって、かごの上昇運転
時には制御装置の機能によって圧油が昇降油槽に供給さ
れ、次いで油圧ジャッキ内の圧油が、制御装置の流量制
御弁により流量制御されて排出される。これによって、
プランジャーが下降して主索を介してかごが上昇する。
このときに、プランジャー側重量よりもかご側の重量が
軽くなってかごが上昇するので、かごの上昇運転のエネ
ルギーを節減できて運転費を低減する効果がある。ま
た、かごの下降運転時には制御装置の機能によって昇降
油槽から圧油が排出され、次いで制御装置の流量制御弁
により流量制御されて油圧ジャッキに供給される。これ
によって、プランジャーが上昇して主索を介してかごが
下降する。このときに、プランジャー側の重量はそれぞ
れの機器の自重相当であって軽量となるので、少ないエ
ネルギーでプランジャーを上昇でき、かごの下降運転の
エネルギーを節減できて運転費を低減する効果がある。
【0036】また、この発明は以上説明したように、昇
降路を昇降するかごと、昇降路の上部に枢着された滑車
と、下方付勢されて下降動作し上方付勢されて上昇動作
するプランジャーが装備されて昇降路に立設された油圧
ジャッキと、一端がプランジャーの上端部に連結され滑
車に巻掛けられて、他端はかごに連結された主索と、プ
ランジャーの上端に装備された昇降油槽と、油圧ジャッ
キ及び昇降油槽に接続された管路並びに油圧ポンプが設
けられた油圧パワーユニットと、かごの上昇運転時に昇
降油槽に圧油を供給し、油圧ジャッキを下方付勢すると
共に油圧ジャッキの上方付勢側の圧油を排出する上昇運
転指令を油圧パワーユニットに発し、かごの下降運転時
に昇降油槽の圧油を排出し、油圧ジャッキを上方付勢す
ると共に油圧ジャッキの下方付勢側の圧油を排出する下
降運転指令を油圧パワーユニットに発する制御装置とを
設けたものである。
【0037】このような構成において、プランジャー重
量、昇降油槽内の圧油等プランジャー側重量は、かご側
の最大重量の合計よりも軽く、かつかごの自重よりも重
く設定される。そして、かごの上昇運転時に昇降油槽に
圧油を供給し、油圧ジャッキを下方付勢すると共に油圧
ジャッキの上方付勢側の圧油を排出する。これによっ
て、プランジャーが下降して主索を介してかごが上昇す
る。このときに、かご側の重量の一部がプランジャー側
重量によって補償される。したがって、少ないエネルギ
ーでプランジャーを下降でき、かごの上昇運転のエネル
ギーを節減できて運転費を低減する効果がある。また、
かごの下降運転時に昇降油槽から圧油を排出し、油圧ジ
ャッキを上方付勢すると共に油圧ジャッキの下方付勢側
の圧油を排出する。これによって、プランジャーが上昇
して主索を介してかごが下降する。このときに、プラン
ジャー側の重量はそれぞれの機器の自重相当であって軽
量であるので、少ないエネルギーでプランジャーを上昇
でき、かごの下降運転のエネルギーを節減できて運転費
を低減する効果がある。
【0038】また、この発明と以上説明したように、プ
ランジャー重量、昇降油槽の自重及び昇降油槽内を充塞
した圧油の重量の合計を、かごの自重及びかごの定格積
載重量の合計よりも軽く設定し、かつかごの自重よりも
重く設定したものである。
【0039】このような構成によって、かごの上昇運転
時に昇降油槽に圧油を供給し、油圧ジャッキを下方付勢
すると共に油圧ジャッキの上方付勢側の圧油を排出す
る。これによって、プランジャーが下降して主索を介し
てかごが上昇する。このときに、かご側の重量の一部が
プランジャー側重量によって補償される。したがって、
少ないエネルギーでプランジャーを下降でき、かごの上
昇運転のエネルギーを節減できて運転費を低減する効果
がある。また、かごの下降運転時に昇降油槽から圧油を
排出し、油圧ジャッキを上方付勢すると共に油圧ジャッ
キの下方付勢側の圧油を排出する。これによって、プラ
ンジャーが上昇して主索を介してかごが下降する。この
ときに、プランジャー側の重量はそれぞれの機器の自重
相当であって軽量であるので、少ないエネルギーでプラ
ンジャーを上昇でき、かごの下降運転のエネルギーを節
減できて運転費を低減する効果がある。
【0040】また、この発明は以上説明したように、昇
降路に立設され油圧ジャッキの両側に配置されて上方に
延長され、プランジャーの上端に設けられて長手が水平
に配置された昇降体の両端が移動可能に係合されたプラ
ンジャー用案内レールと、このプランジャー用案内レー
ルの上端に設けられた支持梁とを設け、滑車を支持梁に
枢着したものである。
【0041】これによって、かごの上昇運転時に圧油が
昇降油槽に供給され、プランジャーが下降して主索を介
してかごが上昇する。このときに、プランジャー側重量
に対してかご側の重量が軽量であるので、かごの上昇運
転のエネルギーを節減できて運転費を低減する効果があ
る。また、かごの下降運転時に昇降油槽から圧油が排出
され、プランジャーが上昇し主索を介してかごが下降す
る。このときに、プランジャー側の重量はそれぞれの機
器の自重相当であって軽量となるので、少ないエネルギ
ーでプランジャーを上昇でき、かごの下降運転のエネル
ギーを節減できて運転費を低減する効果がある。また、
主索が巻掛けられた滑車が支持梁を介してプランジャー
用案内レールに支持されるので、主索によって滑車に作
用する荷重が昇降路の構造体、すなわち建物に作用する
ことがなく建物の構造を簡易化できて構築費を低減する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、油圧エ
レベーター装置を概念的に示す構成図。
【図2】 図1の要部を概念的に示す平面図。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図で、油圧エ
レベーター装置を概念的に示す構成図。
【図4】 図3のA部を縦断して示す拡大図。
【図5】 従来の油圧エレベーター装置を概念的に示す
立面図。
【符号の説明】
1 昇降路、4 かご、8 油圧ジャッキ、9 プラン
ジャー、13 油圧ポンプ、15 プランジャー用案内
レール、16 昇降体、18 昇降油槽、19支持梁、
20 滑車、21 主索、22 油圧パワーユニット、
23 油圧ジャッキ管路、24 昇降油槽管路、25
制御装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路を昇降するかごと、上記昇降路の
    上部に枢着された滑車と、上記昇降路に立設された油圧
    ジャッキと、一端が上記油圧ジャッキのプランジャーの
    上端部に連結され上記滑車に巻掛けられて、他端は上記
    かごに連結された主索と、上記プランジャーの上端に装
    備された昇降油槽と、上記油圧ジャッキ及び昇降油槽に
    接続された管路並びに油圧ポンプが設けられた油圧パワ
    ーユニットと、上記かごの上昇運転時に上記昇降油槽に
    圧油を供給し上記油圧ジャッキ内の圧油を排出する上昇
    運転指令を上記油圧パワーユニットに発し、上記かごの
    下降運転時に上記油圧ジャッキに圧油を供給し上記昇降
    油槽内の圧油を排出する下降運転指令を上記油圧パワー
    ユニットに発する制御装置とを備えた油圧エレベーター
    装置。
  2. 【請求項2】 プランジャー重量、昇降油槽の自重及び
    上記昇降油槽内を充塞した圧油の重量の合計を、かごの
    自重及び上記かごの定格積載重量の合計よりも重く設定
    したことを特徴とする請求項1記載の油圧エレベーター
    装置。
  3. 【請求項3】 昇降路を昇降するかごと、上記昇降路の
    上部に枢着された滑車と、下方付勢されて下降動作し上
    方付勢されて上昇動作するプランジャーが装備されて上
    記昇降路に立設された油圧ジャッキと、一端が上記プラ
    ンジャーの上端部に連結され上記滑車に巻掛けられて、
    他端は上記かごに連結された主索と、上記プランジャー
    の上端に装備された昇降油槽と、上記油圧ジャッキ及び
    昇降油槽に接続された管路並びに油圧ポンプが設けられ
    た油圧パワーユニットと、上記かごの上昇運転時に上記
    昇降油槽に圧油を供給し、上記油圧ジャッキを下方付勢
    すると共に上記油圧ジャッキの上方付勢側の圧油を排出
    する上昇運転指令を上記油圧パワーユニットに発し、上
    記かごの下降運転時に上記昇降油槽の圧油を排出し、上
    記油圧ジャッキを上方付勢すると共に上記油圧ジャッキ
    の下方付勢側の圧油を排出する下降運転指令を上記油圧
    パワーユニットに発する制御装置とを備えた油圧エレベ
    ーター装置。
  4. 【請求項4】 プランジャー重量、昇降油槽の自重及び
    上記昇降油槽内を充塞した圧油の重量の合計を、上記か
    ごの自重及び上記かごの定格積載重量の合計よりも軽
    く、かつ上記かごの自重よりも重く設定したことを特徴
    とする請求項3記載の油圧エレベーター装置。
  5. 【請求項5】 昇降路に立設され油圧ジャッキの両側に
    配置されて上方に延長され、プランジャーの上端に設け
    られ長手が水平に配置された昇降体の両端が移動可能に
    係合されたプランジャー用案内レールと、このプランジ
    ャー用案内レールの上端に設けられた支持梁とを備え、
    滑車を上記支持梁に枢着したことを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか一つに記載の油圧エレベーター装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101723285A (zh) * 2010-01-07 2010-06-09 上海攀杰机械有限公司 井道型无障碍升降平台

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