JP2001239896A - 車載機の支持構造 - Google Patents

車載機の支持構造

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JP2001239896A
JP2001239896A JP2000056688A JP2000056688A JP2001239896A JP 2001239896 A JP2001239896 A JP 2001239896A JP 2000056688 A JP2000056688 A JP 2000056688A JP 2000056688 A JP2000056688 A JP 2000056688A JP 2001239896 A JP2001239896 A JP 2001239896A
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JP
Japan
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spherical shape
vehicle
screw
groove
shape portion
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JP2000056688A
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English (en)
Inventor
Takehiro Tsuchida
丈裕 土田
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持固定の確実性を損なうことなく、姿勢調
整のための作業の容易化および装置の低コスト化を図る
ことができる「車載機の支持構造」を提供する。 【解決手段】 車載機ケース12に設けられた球面形状
部12aに沿って当接される球面形状部13aおよび被
設置面に設置される設置部13bを有するスタンド13
を備えている。球面形状部12aはネジ穴12bと、複
数の突起挿入用溝15a〜15dを有している。球面形
状部13aはネジ挿入用溝13dおよび突起挿入用溝1
5a〜15dに遊嵌可能な突起部13eを有している。
突起挿入用溝の一つ(たとえば、15a)に突起部13
eを挿入した状態で球面形状部12aに沿うように球面
形状部13aを当接せしめ、ネジ挿入用溝13dを貫通
させてネジ穴12bに固定用のネジ14を螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転室内に
設置される小型の電子機器や付属機器などの車載機の支
持構造に関し、特に車載機の姿勢を任意の角度に設定し
た状態で固定し得るようにした車載機の支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】TVモニタ、レーダ検知器、傾斜計、通
信機器、その他の電子機器、あるいはアンテナなどの付
属機器を含む小型機器で、車両の運転室内のダッシュボ
ード上、その他の場所に設置される車載機は、運転者や
同乗者との位置関係、あるいは無線通信を行うものにあ
ってはアンテナの指向性などとの関係から、装置自体の
姿勢を調整でき、且つその姿勢を維持する必要がある。
【0003】そのための従来の車載機の支持構造を、図
4〜図6を参照して説明する。これらの図において、車
載機21のケース22には凸状の球面形状部22aが一
体的に形成されている。この球面形状部22aの中央部
近傍には同一円周上に複数(ここでは8個)のインサー
トナット(ネジ穴)22bが所定ピッチ(ここでは、4
5度ピッチ)で配列的に埋設されている。
【0004】このような車載機21を支持するスタンド
23は、車載機ケース22の球面形状部22aに沿うよ
うに形成された凹状の球面形状部23aと、被設置面
(たとえば、ダッシュボード)に取り付けられる概略円
板状の設置部23bと、該設置部23bに対して該球面
形状部23aを支持する支持部23cを互いに一体的に
形成して構成されている。スタンド23の球面形状部2
3aには、ほぼ直線状の溝23dが形成されている。
【0005】車載機ケース22の凸状の球面形状部22
aは、スタンド23の凹状の球面形状部23aよりも大
きく設定されている。凸状の球面形状部22aに凹状の
球面形状部23aを当接させて、溝23dを複数のイン
サートナット22bのうちの互いに対向する一対のイン
サートナット22bに位置を合わせた状態で、スタンド
23の裏面側(球面形状部22aとの当接面に対して反
対側の面側)から、当該一対のインサートナット22b
にそれぞれネジ(雄ネジ)24をねじ込むことにより、
スタンド23が車載機21に取り付けられる。
【0006】車載機21の図4の紙面内における姿勢の
変更(回転)は、一対のネジ24を緩めて、該ネジ24
に対して溝23dが相対的に移動するようにスタンド2
3を移動させて、その状態で再度ネジ24を締め込むこ
とにより行われる。また、車載機21の図5の紙面内に
おける姿勢の変更(回転)は、一対のネジ24を緩めて
一旦取り外して、溝23dを複数のインサートナット2
2bのうちの互いに対向する一対のインサートナットで
回転前(この作業前)とは異なるものに位置を合わせた
状態で、当該一対のインサートナット22bにそれぞれ
ネジ24をねじ込むことにより行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の車
載機の支持構造においては、複数のインサートナット
(ネジ穴)22bおよび溝23dとの関係で、一対のネ
ジ24を締結することにより、車載機21にスタンド2
3を取り付けることで、車載機の姿勢の調整を可能とす
るとともに、姿勢調整後の車載機21の姿勢の変動(図
5の紙面内における車載機の回転)を防止するようにし
ていた。
【0008】しかしながら、従来の支持構造によると、
姿勢調整時に2本のネジについてそれぞれネジ締めなど
の作業を行う必要があるため、姿勢調整のための作業が
煩雑で作業工数が多いという問題があった。
【0009】また、ネジ止め用のネジ穴を構成するため
に複数のインサートナットを車載機側に埋設する必要が
あるので、製造の作業工数が多いなど、コストが高くな
るという問題もあった。
【0010】ここで、従来技術の構成において、ネジを
2本ではなく1本で固定するようにすれば、作業性の向
上やコストの抑制を図ることが可能であるが、これで
は、回転方向(図5の紙面内における車載機の回転)の
固定の確実性が不十分となり、車載機に外力が作用した
場合に、その姿勢が容易に変更されてしまうため、その
ような対策では十分ではない。
【0011】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、支持固定の確実性を損なうことなく、姿勢調整のた
めの作業の容易化および装置の低コスト化を図ることが
できる車載機の支持構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る車載機の支持構造は、車載
機に設けられた第1の球面形状部に沿って当接される第
2の球面形状部および被設置面に設置される設置部を有
するスタンドを備え、前記車載機を姿勢調整可能に支持
する車載機の支持構造において、前記第1の球面形状部
にネジ穴を設け、前記第1の球面形状部に第1の溝を設
け、前記第2の球面形状部に第2の溝を設け、前記第2
の球面形状部に前記第1の溝に遊嵌可能な突起部を設
け、前記第1の溝に前記突起部を挿入した状態で前記第
1の球面形状部に沿うように前記第2の球面形状部を当
接せしめ、前記第2の球面形状部の裏面側から前記第2
の溝を貫通させて前記ネジ穴に固定用のネジを螺合する
ようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明によると、車載機に対するスタンド
の取り付けをネジ1本で行うことができるので、姿勢の
調整作業および組立作業がきわめて容易となる。また、
ネジ穴は1個で十分なので、複数のネジ穴(インサート
ナット)を配設する必要があった従来の支持構造と比較
して、低コスト化を図ることができる。しかも、突起部
が第1の溝に遊嵌されているので、車載機に外力が作用
した場合であっても、この突起部とネジとによる2箇所
での係わり合いにより、車載機の姿勢が変更(回転)さ
れることが防止されるので支持固定の確実性が高い。
【0014】上記の場合において、車載機の姿勢調整の
柔軟性を高めるため、請求項2記載のように、前記第1
の溝を、互いに形成方向が異なるように形成された複数
の部分溝から構成することが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0016】図1は本発明に係る車載機の支持構造が適
用された車載機の断面図、図2は同じく底面図、図3は
同じく分解断面図である。
【0017】これらの図において、11は車載機であ
り、車載機11は、TVモニタ、レーダ検知器、傾斜
計、料金自動決済システム(ETCシステム)の車載
機、通信機器、その他の電子機器、あるいはアンテナな
どの付属機器を含む小型の機器である。
【0018】車載機11は、たとえば、車両の運転室内
のダッシュボード上に取り付けられる。ただし、車載機
11の取付場所は、そのようなダッシュボードに限定さ
れることはなく、車載機11の機能に応じて、フロント
ガラスの内面やドアの内壁、その他の場所に取り付けら
れる場合もある。
【0019】このような車載機11は、運転者や同乗者
との位置関係、あるいは無線の送信や受信を行うものに
あってはアンテナの指向性などとの関係から、装置自体
の姿勢を自在に調整でき、しかも調整後はその姿勢を確
実に維持する必要がある。
【0020】車載機11のケース12には、凸状の球面
形状部12aが一体的に形成されている。この球面形状
部12aの中央部には、単一のインサートナット(ネジ
穴)12bが埋設されている。球面形状部12aの中央
部近傍には、当該中央部を通らないように、第1の溝と
しての複数(ここでは、4本)の突起挿入用溝(部分
溝)15a〜15dが形成されている。これらの突起挿
入用溝15a〜15dは、互いに交差するように形成さ
れており、この実施形態では、突起挿入用溝15aに対
してほぼ直交するように突起挿入用溝15bが形成さ
れ、突起挿入用溝15a,15bに対してほぼ45度の
角度で突起挿入用溝15c,15dが形成され、突起挿
入用溝15c,15dは互いにほぼ直交している。この
実施形態では、互いに45度または90度で交差する4
本の溝15a〜15dとしているが、他の角度で交差す
るようにでき、突起挿入用溝の数はさらに多数または少
数であってもよい。
【0021】このような車載機11を支持するスタンド
13は、車載機ケース12の球面形状部12aに沿うよ
うに形成された凹状の球面形状部13aと、被設置面
(たとえば、ダッシュボード)に取り付けられる概略円
板状の設置部13bと、該設置部13bに対して該球面
形状部13aを支持する支持部13cを互いに一体的に
形成して構成されている。スタンド13の球面形状部1
3aには、ほぼ直線状のネジ挿入用溝13dが形成され
ている。また、スタンド13の球面形状部13aの近傍
には、突起部13eが形成されている。
【0022】この実施形態では、スタンド13は板金を
プレス加工することにより製造されており、突起部13
eはスタンド13の球面形状部13aの一部をコの字状
に切り欠いて、折り曲げることにより形成するようにし
ている。ただし、スタンド13の製造は、かかる板金を
プレス加工することによるのみならず、樹脂モールド成
型方法により製造するようにしてもよく、この場合に
は、突起部13eは円柱状あるいは板状のものを一体成
形することにより設けることができる。
【0023】車載機ケース12の凸状の球面形状部12
aは、スタンド13の凹状の球面形状部13aよりも大
きく設定されている。凸状の球面形状部12aに凹状の
球面形状部13aを当接させるとともに、スタンド13
の突起部13eをケース12の複数の突起挿入用溝15
a〜15dのうちの一つ(ここでは、突起挿入用溝15
aとする。)に挿入した状態とする。そして、ネジ挿入
用溝13dをインサートナット12bに位置合わせした
状態で、スタンド13の裏面側(球面形状部12aとの
当接面に対して反対側の面側)から、インサートナット
12bにネジ(雄ネジ)14をねじ込むことにより、ス
タンド13が車載機11に取り付けられる。
【0024】車載機11の図1の紙面内における姿勢の
変更(回転)は、ネジ14を緩めて、該ネジ14に対し
てネジ挿入用溝13dが相対的に移動するようにスタン
ド13を移動させて(このとき、突起部13eも突起挿
入用溝15aに対して相対的に移動することにな
る。)、その状態で再度ネジ14を締め込むことにより
行われる。
【0025】また、車載機11の図2の紙面内における
姿勢の変更(回転)は、ネジ14を緩めて図2の紙面内
において回転し、突起部13eを複数の突起挿入用溝1
5a〜15dのうちの回転前(この作業前)のもの(突
起挿入用溝15a)とは異なるもの(たとえば、突起挿
入用溝15b)に挿入した状態で、インサートナット1
2bにネジ14をねじ込むことにより行うことができ
る。
【0026】本実施形態によると、車載機11に対する
スタンド13の取り付けをネジ1本(ネジ14)により
行うことができるので、車載機11の姿勢の調整作業お
よび組立作業がきわめて容易となる。また、ネジ14は
1個で十分なので、複数のインサートナット(ネジ穴)
12bを配設する必要があった従来の支持構造と比較し
て、インサートナットの埋設作業が容易となり、低コス
ト化を図ることができる。しかも、突起部13eが突起
挿入用溝15a〜15dの一つに遊嵌されているので、
車載機11(スタンド13の設置部13b)を車両に取
り付けた後に、車載機11に外力が作用した場合であっ
ても、この突起部13eとネジ14とによる2箇所での
係わり合いにより、車載機11の姿勢の変更(図2の紙
面内における回転)が確実に防止される。
【0027】また、車載機11の図2の紙面内における
姿勢の変更(回転)は、ネジ14を緩めた状態で行うこ
とができるから、ネジを一旦取り外す必要があった従来
技術と比較して、その作業が容易であり、姿勢調整作業
時にネジ14を紛失してしまうことも防止される。
【0028】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
車載機の支持構造によれば、支持固定の確実性を損なう
ことなく、姿勢調整のための作業の容易化および装置の
低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車載機を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る車載機を示す底面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る車載機を示す分解断面
図である。
【図4】従来技術に係る車載機を示す断面図である。
【図5】従来技術に係る車載機を示す底面図である。
【図6】従来技術に係る車載機を示す分解断面図であ
る。
【符号の説明】
11… 車載機 12… ケース 12a… 凸状の球面形状部(第1の球面形状部) 12b… インサートナット(ネジ穴) 13… スタンド 13a… 凹状の球面形状部(第2の球面形状部) 13b… 設置部 13c… 支持部 13d… ネジ挿入用溝(第2の溝) 14… ネジ 15a〜15d… 突起挿入用溝(第1の溝)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載機に設けられた第1の球面形状部に
    沿って当接される第2の球面形状部および被設置面に設
    置される設置部を有するスタンドを備え、前記車載機を
    姿勢調整可能に支持する車載機の支持構造において、 前記第1の球面形状部にネジ穴を設け、 前記第1の球面形状部に第1の溝を設け、 前記第2の球面形状部に第2の溝を設け、 前記第2の球面形状部に前記第1の溝に遊嵌可能な突起
    部を設け、 前記第1の溝に前記突起部を挿入した状態で前記第1の
    球面形状部に沿うように前記第2の球面形状部を当接せ
    しめ、前記第2の球面形状部の裏面側から前記第2の溝
    を貫通させて前記ネジ穴に固定用のネジを螺合するよう
    にしたことを特徴とする車載機の支持構造。
  2. 【請求項2】前記第1の溝は、互いに形成方向が異なる
    ように形成された複数の部分溝から構成されることを特
    徴とする請求項1記載の車載機の支持構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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