JP2001239720A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2001239720A
JP2001239720A JP2000057982A JP2000057982A JP2001239720A JP 2001239720 A JP2001239720 A JP 2001239720A JP 2000057982 A JP2000057982 A JP 2000057982A JP 2000057982 A JP2000057982 A JP 2000057982A JP 2001239720 A JP2001239720 A JP 2001239720A
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Application number
JP2000057982A
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English (en)
Inventor
Keiko Yoguchi
圭子 與口
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理効率の低下を招くことなく、容易に、か
つ簡単な構成により印刷物の機密性を保持し、かつ印刷
物の紛失防止を可能にするプリンタを提供する。 【解決手段】 脱着可能で複数装着可能な印刷物を納め
るカバー付きボックスに空きがあり、印刷設定項目にお
いて利用者介入を行うと設定され、かつパスワードが設
定されている場合、描画部30は、印字部40が印刷物
を排出するカバー付きボックスを指定する。利用者が装
置制御部50上の操作パネルからパスワードと、上記印
刷設定項目において設定されたパスワードとが一致する
場合、印刷物が納められたカバー付きボックスのカバー
は開けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関し、
特に、重要なデータの排出先を利用者がパスワードを入
力しなければ開けることができないカバー付きの排出先
に変更することにより、この重要な文章が印刷された印
刷物を保全するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタにおける印刷出力の出力
順は、待ち行列に登録された登録順、または印刷要求し
たジョブの優先順位により決定されている。このような
プリンタは、以下のような問題点を有することが指摘さ
れている。
【0003】第1の問題点として、上記プリンタは、重
要なデータが印刷された印刷物が他人の目に触れること
を防止することができないということが指摘されてい
る。これは、上記プリンタは、重要なデータであるか否
かに関係なく、すべてのデータを平等に出力するため、
上記重要なデータであっても一般の印刷物に混合して出
力してしまうからである。また、この重要なデータが印
刷された印刷物を排出する排出先を利用者が変更するこ
とができないため、利用者は、上記一般の印刷物と、上
記重要なデータが印刷された印刷物とを一見して判断す
ることができないためである。
【0004】第2の問題点として、上記プリンタは、印
刷物が紛失してしまうことを防止することができないと
いうことが指摘されている。これは、上述のように、上
記プリンタが受信したジョブ順に印刷を行うため、他の
印刷物と混在してしまうからである。
【0005】第3の問題点として、上記プリンタは、利
用者により印刷出力を停止する処理が行われた後、他の
利用者も同様に印刷出力の停止処理を行った場合、上記
利用者の文章が出力されてしまうことがあるということ
が指摘されている。これは、このプリンタが受信した順
に印刷データを格納し印刷出力するものであり、その印
刷データの利用者が識別することができないからであ
る。
【0006】このように、上記従来のプリンタは、重要
なデータが印刷された印刷物の機密性を保つ上で問題点
を有する。
【0007】印刷装置がネットワークに接続された複数
の利用者に使用されるシステム環境等において、印刷文
章の機密性を保持することができる印刷システムに関
し、特開平11−212744号公報に開示された第1
の従来技術がある。
【0008】この第1の従来技術によれば、ホストコン
ピュータから印刷実行を指示する際に印字データに利用
者名とパスワードとを設定し、プリンタが印刷処理を行
う場合、パネルからこのパスワードが入力されるまで印
刷処理を停止する。
【0009】ホストコンピュータ、プリンタ、およびプ
リンタから排出された用紙を収納する複数の収納段を有
するメイルボックスを有する画像形成システムに関し、
特開平8−2791号公報に開示された第2の従来技術
がある。
【0010】この第2の従来技術は、使用可能な収納段
がある場合、利用者がホストコンピュータにおいてID
コードを設定し、メイルボックスがこのIDコードに対
応した収納段の番号、およびこの収納段の施錠を解除す
るパスワードを利用者へ通知する。このメイルボックス
は、上記IDコード、上記収納段の番号、および上記パ
スワードが入力された場合、収納段の施錠を解除する。
【0011】印刷したプリントシートが機密扱いの印刷
要求と印刷したプリントシートが機密扱いでない印刷要
求とが混在されて入力され、各印刷要求に応じて印刷処
理を行うプリンタに関し、特開平7−195798号公
報に開示された第3の従来技術がある。
【0012】この第3の従来技術は、利用者の名称、お
よびこの利用者が送信する機密扱いの印刷データの名称
をパスワードと対応させて登録した機密データ管理テー
ブルを用意する。このテーブルは、機密データ識別子、
およびパスワードを格納する機密データ識別レコードを
追加された印刷要求をもとに作成される。
【0013】機密扱いの印刷要求を受信した場合、ロッ
ク機構が設けられた排出スタッカに空きが生じるまで待
ち、空きが生じた後、印刷データを印刷し、このロック
機構が設けられた排出スタッカに排出する。利用者がパ
スワードを入力すると、プリンタは、上記機密データ管
理テーブルと比較し、両パスワードが一致した場合の
み、上記ロック機構が設けられた排出スタッカの開閉扉
を解錠する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来技術によれば、このプリンタは、重要なデータ
が印刷された印刷物の機密性を保つことは可能になる
が、パネルから入力したパスワードが正しくない場合、
後続のデータを印刷することができない。従って、パネ
ルから入力したパスワードが正しくない場合、このプリ
ンタの処理効率は、低いものとなってしまう。すなわ
ち、上記従来技術は、本来プリンタに要求される高い処
理効率を犠牲にした上で上記問題点を解決しようとする
ものであり、本質的に上記問題点に対し対応策を示して
いるとは言えない。
【0015】上記第2の従来技術は、重要なデータが印
刷された印刷物の機密性を保つために、プリンタとは別
個にメイルボックスを設ける必要が生じる。また、上記
収納段の番号、および上記パスワードがホストコンピュ
ータ上に表示されるため、第三者にこの情報が知られて
しまう可能性があり、機密性を保つ上で問題がある。さ
らに、上記印刷物が収納された収納段の解錠を行うため
に、利用者は、上記印刷物が収納された収納段の番号、
上記利用者のIDコード、および上記収納段の解錠を行
うためのパスワードを入力する必要がある。そのため、
利用者は、これらの情報を用紙上へ書きとめる可能性が
ある。このように、上記第2の従来技術は、機密性を保
つためにプリンタとは別個にメイルボックスを必要とす
る上、さらに、上記問題点に対し完全な対応策を示して
いるとは言えない。
【0016】上記第3の従来技術は、機密扱いのデータ
を印刷するために、機密データ管理テーブルを用いる
が、このテーブルの容量が、このテーブルを格納する領
域の容量を超えてしまうものになった場合、機密性を保
持することができなくなる。また、あらかじめこの機密
データ管理テーブルに登録されている利用者名、データ
名、およびパスワードを使用する場合、これらの情報
は、固定されていることから、第三者に知得されてしま
う危険性がある。さらには、複数の利用者が同一のパス
ワードを使用した場合、機密性の保持は、図れない。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、処理効率の低下を招くことなく、印刷物の機密
性を保持し、かつ印刷物の紛失防止を可能にするプリン
タを提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、印刷物の機密性の保持を
行う際に利用者が行わなければならない処理をより容易
にするプリンタを提供することを目的とする。さらに本
発明は、簡単な構成により印刷物の機密性の保持を行
い、かつ印刷物の紛失防止を可能にするプリンタを提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、印刷データに利用者介入
コマンド、およびパスワードを付加する付加手段と、前
記印刷データに前記利用者介入コマンドが付加されてい
る場合、前記印刷データが用紙に印刷された印刷物の排
出先をカバーなしの排出トレイからカバー付きボックス
へ変更する排出先変更手段と、前記パスワードと同一の
パスワードが利用者に入力された場合、前記印刷物が排
出された前記カバー付きボックスのカバーを開けるカバ
ー開閉手段とを有することを特徴としている。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1のプリン
タにおいて、前記付加手段は、利用者がアプリケーショ
ンから印刷要求を行う際設定する印刷設定項目に、利用
者介入を行うと設定され、かつ前記パスワードが設定さ
れている場合、前記印刷データに前記利用者介入コマン
ド、および前記パスワードを付加するものであることを
特徴としている。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスは、
0個から複数個の任意の個数設けられるものであること
を特徴としている。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スのカバーをロックするロック手段をさらに有し、前記
カバー開閉手段は、前記ロック手段により前記カバーの
ロックを解除することによりカバーを開けるものである
ことを特徴としている。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1のプリンタにおいて、前記印刷データに対し
前記印刷物を排出する排出先のカバー付きボックスを指
定する排出先指定手段をさらに有し、前記印刷物は、前
記印刷データが前記排出先指定手段に指定されたカバー
付きボックスに排出されることを特徴としている。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項5のプリン
タにおいて、前記排出先指定手段は、前記カバー付きボ
ックスの中に印刷物を排出することができるものがあ
り、かつ前記パスワードが使用されているものではない
場合、前記排出先のカバー付きボックスを指定するもの
であることを特徴としている。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スの中に印刷物を排出することができるものがなく、ま
たは前記パスワードが使用されているものである場合、
前記印刷データから構築した画像データを破棄し、処理
を終了する第1の印刷処理終了手段をさらに有すること
を特徴としている。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スの中に印刷物を排出することができるものがなく、ま
たは前記パスワードが使用されているものである場合、
前記印刷データから前記画像データへの構築を行わず、
処理を終了する第2の印刷処理終了手段をさらに有する
ことを特徴としている。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項7または8
のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスの中に印
刷物を排出することができるものがなく、または前記パ
スワードが使用されているものである場合、印刷処理を
終了し、印刷物を排出しないことを利用者へ通知するボ
ックス出力不可通知手段をさらに有することを特徴とし
ている。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1のプリンタにおいて、前記印刷データが入
力されてから所定の時間、利用者が前記パスワードを入
力しない場合、前記パスワードを入力するように通知す
る通知手段をさらに有することを特徴としている。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項5から1
0のいずれか1のプリンタにおいて、前記パスワード
を、前記排出先指定手段により指定されたカバー付きボ
ックスに対応させて記憶するパスワード記憶手段をさら
に有し、前記カバー開閉手段は、該パスワード記憶手段
に記憶されたパスワードと同一のパスワードが利用者に
より入力された場合、該パスワードに対応した前記カバ
ー付きボックスのカバーを開けるものであることを特徴
としている。
【0030】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスのカバー
が開けられた後、該カバーが閉じられた場合、前記パス
ワード記憶手段に記憶されたパスワードを消去するパス
ワード消去手段をさらに有することを特徴としている。
【0031】請求項13記載の発明は、請求項1から1
2のいずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボ
ックスのカバーが開けられた後、該カバーが閉じられる
まで、利用者からのパスワードの入力を受け付けないこ
とを特徴としている。
【0032】請求項14記載の発明は、請求項11から
13のいずれか1のプリンタにおいて、前記パスワード
記憶手段に記憶されたパスワードと同一のパスワードが
入力された場合、該パスワードに対応したカバー付きボ
ックスを利用者へ通知するカバー付きボックス通知手段
をさらに有することを特徴としている。
【0033】請求項15記載の発明は、請求項14のプ
リンタにおいて、前記カバー付きボックス通知手段は、
前記カバー付きボックスに対応したランプを点灯させる
ことにより通知するものであることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】(プリンタの構成)本発明の実施の形態に
おける第1のプリンタの構成を、図1を参照しながら詳
細に説明する。図1によれば、プリンタ1は、処理部
2、および印刷装置3とを有する。処理部2は、ドライ
バ10を有する。印刷装置3は、編集部20、描画部3
0、印字部40、装置制御部50、および排出部60と
を有する。
【0036】ドライバ10は、アプリケーションからの
印刷要求に従い印刷データを構築する。ドライバ10
は、この描画コマンド列を印刷装置3へ送信する。上記
印刷要求は、上記アプリケーションにおいて、利用者に
より設定された印刷設定項目に基づき作成される。この
印刷設定項目は、利用者介入が必要か不要か選択する項
目、および印刷設定項目に利用者介入が必要と設定され
ている場合パスワードを設定する項目とを含む。
【0037】上記印刷設定項目中の利用者介入を選択す
る項目は、印刷結果を標準の排出先ではなく、カバー付
きの排出先であるカバー付きボックスへ排出させたい場
合、この利用者が選択する項目である。上記パスワード
は、上記カバー付きボックスのカバーを開ける際、上記
利用者であるか確かめるためのものである。
【0038】上記印刷設定項目に利用者介入が必要と選
択され、かつパスワードが設定されている場合、ドライ
バ10は、上記印刷データに、上記利用者介入が選択さ
れたことを表す利用者介入コマンド、および上記パスワ
ードを付加する。また、この場合、ドライバ10は、印
刷装置3へ、利用者介入が必要と選択されている旨を通
知する。
【0039】編集部20は、ドライバ10から送信され
た印刷データの解析を行い、描画部30に対し、ドット
パターンの発行を行う。
【0040】描画部30は、このドットパターンに従
い、印字部40において印刷可能な印刷形式に適合させ
た画像データへ展開する。上記印刷設定項目に利用者介
入が必要と選択されている場合、描画部30は、装置制
御部50から、カバー付きボックスが使用されているか
否かに関する情報を取得する。また、描画部30は、上
記パスワードが装置制御部50に登録されているか否か
チェックを行う。
【0041】このカバー付きボックスがすべて使用され
ている場合、またはパスワードエラーの場合(装置制御
部50に登録されているパスワードである場合)、描画
部30は、ドライバ10に対し、この印刷データを出力
しない旨を利用者へ通知する(ボックス出力不可の通
知)。
【0042】使用可能なカバー付きボックスが存在し、
かつ上記パスワードのチェックが正常に終了した場合、
描画部30は、印刷物を排出するカバー付きボックスの
番号を画像データに割り当てる。この場合、描画部30
は、装置制御部50に、このパスワード、およびこのパ
スワードに対応したカバー付ボックスの番号を登録す
る。
【0043】印字部40は、この画像データの印刷を行
う。上記利用者介入が不要と選択されている場合、印刷
部40は、排出部60の中の標準の排出先へ印刷物を排
出する。上記利用者介入が必要と選択されている場合、
印字部40は、描画部40に割り当てられた番号のカバ
ー付きボックスへ印刷物を排出する。
【0044】装置制御部50は、カバー付きボックスの
使用状況を検索する。装置制御部50は、この検索結果
を上記カバー付きボックスが使用されているか否かに関
する情報として登録する。装置制御部50は、描画部3
0に上記パスワードを登録される。装置制御部50は、
描画部30からの指示に基づき、上記カバー付きボック
スが使用されているか否かに関する情報、および上記パ
スワードを、描画部30へ送信する。
【0045】装置制御部50は、利用者がプリンタ1の
動作に介入するための操作パネルを制御する。上記利用
者介入コマンドが検出された場合、装置制御部50は、
上記利用者が装置制御部50の操作パネルを用いパスワ
ードを入力するまで待機する。装置制御部50は、この
利用者が操作パネルより入力したパスワードと、装置制
御部50に登録されているパスワードとが一致する場
合、排出部60に、描画部30に割り当てられた番号を
有するカバー付きボックスのカバーを開けるよう通知す
る。
【0046】上記カバー付きボックスは、プリンタ1に
0個から複数個の範囲で設けることができ、かつ、プリ
ンタ1に脱着可能である。このカバー付きボックスは、
それぞれ固有の番号を有する。また、この番号は、装置
制御部50に割り当てられるようにしてもよい。
【0047】排出部60は、上記カバー付きボックスを
制御する。排出部60は、待機状態において、上記カバ
ー付きボックスのカバーを閉じる。これは、施錠により
行ってもよく、またその他の方法により行ってもよい。
排出部60は、装置制御部50から上記通知を受けた番
号を有するカバー付きボックスのカバーを開ける。利用
者がこのカバーを閉じた後、排出部60は、装置制御部
50を、この番号を有するカバー付きボックスを使用可
能と設定し、上記パスワードを消去する。
【0048】(第1の描画部)第1の描画部について、
以下に説明する。描画部30は、まずドットパターンに
従い、画像データを作成する。上記利用者介入コマンド
があり、上記印刷設定項目に設定されているパスワード
が現在排出部60に登録されているパスワードと一致し
た場合、かつすべてのカバー付きボックスが使用されて
いる場合、この画像データを破棄する。次いで、描画部
30は、上記ボックス出力不可の通知を行う。
【0049】(第2の描画部)第2の描画部について、
以下に説明する。描画部30は、利用者介入コマンドが
あり、上記印刷設定項目に設定されているパスワードが
現在排出部60に登録されているパスワードと一致した
場合、およびすべてのカバー付きボックスが使用されて
いる場合、上記ボックス出力不可の通知を行う。上記利
用者介入コマンドがない場合、または上記利用者介入コ
マンドがあり、上記印刷設定項目に設定されているパス
ワードが現在排出部60に登録されているパスワードと
一致し、かつ使用可能なカバー付きボックスがある場
合、描画部30は、画像データを作成する。
【0050】(第1の装置制御部)第1の装置制御部
は、上述の通りである。すなわち、装置制御部50は、
カバー付きボックスの使用状況を検索する。装置制御部
50は、この検索結果を上記カバー付きボックスが使用
されているか否かに関する情報として登録する。装置制
御部50は、描画部30に上記パスワードを登録され
る。装置制御部50は、描画部30からの指示に基づ
き、上記カバー付きボックスが使用されているか否かに
関する情報、および上記パスワードを、描画部30へ送
信する。
【0051】装置制御部50は、利用者がプリンタ1の
動作に介入するための操作パネルを制御する。上記利用
者介入コマンドが検出された場合、装置制御部50は、
上記利用者が装置制御部50の操作パネルを用いパスワ
ードを入力するまで待機する。装置制御部50は、この
利用者が操作パネルより入力したパスワードと、装置制
御部50に登録されているパスワードとが一致する場
合、排出部60に、描画部30に割り当てられた番号を
有するカバー付きボックスのカバーを開けるよう通知す
る。
【0052】(第2の装置制御部)第2の装置制御部に
ついて、以下に説明する。この第2の装置制御部は、上
記第1の装置制御部に、次のものが加わったものであ
る。装置制御部50は、プリンタ1が印刷データを受信
してから経過した経過時間と、所定の時間とを比較す
る。このプリンタ1が印刷データを受信してから経過し
た経過時間の方が、このあらかじめ設定されている時間
よりも長い場合、装置制御部50は、ドライバ10を介
し、利用者、および管理者に対して、印刷物が上記カバ
ー付きボックスの中にあることを通知する。なお、上記
所定の時間は、装置制御部50上の操作パネルにより設
定することができるものでもよく、プリンタ1に接続さ
れたホストコンピュータにより設定することができるも
のでもよく、また他の方法により設定することができる
ようにしてもよい。
【0053】(第1の排出部)第1の排出部は、上述の
通りである。すなわち、排出部60は、上記カバー付き
ボックスを制御する。排出部60は、待機状態におい
て、上記カバー付きボックスのカバーを閉じる。これ
は、施錠により行ってもよく、またその他の方法により
行ってもよい。排出部60は、装置制御部50から上記
通知を受けた番号を有するカバー付きボックスのカバー
を開ける。利用者がこのカバーを閉じた後、排出部60
は、装置制御部50を、この番号を有するカバー付きボ
ックスを使用可能と設定し、上記パスワードを消去す
る。
【0054】(第2の排出部)第2の排出部について、
以下に説明する。この第2の排出部は、上記第1の排出
部に、次のものが加わったものである。排出部60は、
装置制御部50から上記通知を受けた番号を有するカバ
ー付きボックスを利用者へ通知する。この通知は、例え
ば、このカバー付きボックスに対応したランプを点灯さ
せることにより行う。
【0055】(第3の排出部)第3の排出部について、
以下に説明する。この第3の排出部は、上記第1の排出
部に、次のものが加わったものである。排出部60は、
装置制御部50から上記通知を受けると、装置制御部5
0に対し、利用者からのパスワード入力を受け付けない
よう指示する。上記カバー付きボックスのカバーが閉じ
られた後、排出部60は、装置制御部50に対し、上記
指示を解除する旨を通知する。
【0056】(第4の排出部)第4の排出部について、
以下に説明する。この第4の排出部は、上記第2の排出
部に、次のものが加わったものである。排出部60は、
装置制御部50から上記通知を受けると、装置制御部5
0に対し、利用者からのパスワード入力を受け付けない
よう指示する。上記カバー付きボックスのカバーが閉じ
られた後、排出部60は、装置制御部50に対し、上記
指示を解除する旨を通知する。
【0057】(プリンタの動作)以下、プリンタ1の動
作を、図1から図7を参照しながら詳細に説明する。
【0058】(ドライバ)利用者が印刷設定項目、およ
びパスワードを入力する際のドライバ10の動作を、図
2を参照しながら詳細に説明する。
【0059】ドライバ10は、アプリケーションから印
刷要求の指示を受けた後(ステップS21)、利用者に
上記印刷設定項目を入力させる(ステップS22)。上
述のように、この印刷設定項目は、上記利用者介入を必
要とするか否か選択させる項目を含む。さらに、この印
刷設定項目は、利用者介入を必要とする場合にパスワー
ドを入力させる項目を含む。
【0060】上記印刷設定項目において上記利用者介入
を必要とすると選択され、かつ上記パスワードを入力さ
れた場合(ステップS23)、ドライバ10は、上記利
用者介入を必要とすることを意味する利用者介入コマン
ド、およびこのパスワードを印刷データに付加する。ド
ライバ10は、この印刷データを編集部20へ送信す
る。
【0061】このように、利用者は、印刷設定項目に利
用者介入を行う設定をし、パスワードを入力するという
簡単な操作により、印刷物の機密性を保つことが可能に
なる。
【0062】(第1の描画部の動作)描画部30が上記
印刷データを受信した場合の第1の動作を、図3を参照
しながら詳細に説明する。
【0063】編集部20により解析された印刷データ
を、描画部30は、画像データに展開する(ステップS
31)。描画部30は、上記利用者介入コマンドがある
か検索する(ステップS32)。
【0064】上記利用者介入コマンドが検出されなかっ
た場合(ステップS32/NO)、描画部30は、この
画像データを印字部40へ送信する。
【0065】上記利用者介入コマンドが検出された場合
(ステップS32/YES)、描画部30は、上記パス
ワードがすでに使用されたものであるか調べる(ステッ
プS33)。すなわち、描画部30は、上記パスワード
が装置制御部50に登録されているか否か調べる。
【0066】描画部30は、上記パスワードが使用され
たことのないものである場合(ステップS33/YE
S)、上記カバー付きボックスの使用状況を検出する
(ステップS34)。すなわち、描画部30は、描画部
50から、上記カバー付きボックスが使用されているか
否かに関する情報を取得する。
【0067】描画部30は、使用されていないカバー付
きボックスを検出した場合(ステップS34/YE
S)、この使用されていないカバー付きボックスの中か
ら印刷物を排出するボックスを選択し、このボックスの
番号を、この画像データに割り当てる(ステップS3
5)。この画像データは、印字部40へ送信される。ま
た、描画部30は、上記パスワード、およびこのパスワ
ードに対応したカバー付きボックスの番号を装置制御部
50に登録する。
【0068】上記パスワードがすでに使用されたもので
ある場合(ステップS33/NO)、または使用可能な
カバー付きボックスがない場合(ステップS34/N
O)、描画部30は、上記画像データを破棄する。次い
で、描画部37は、ドライバ10へ、上記印刷物をカバ
ー付きボックスへ排出することができないことを通知す
るボックス出力不可の通知を行い(ステップS37)、
処理を終了する。
【0069】これによれば、上記第1の従来技術と異な
り、機密を保持したまま印刷を行うことができない場
合、印刷処理を行わないたいため、プリンタの処理効率
が低下することはない。
【0070】(第2の描画部の動作)以下、描画部30
が上記印刷データを受信した場合の第2の動作を、図7
を参照しながら詳細に説明する。描画部30は、編集部
20から上記印刷データを受信すると、上記利用者介入
コマンドがあるか検索する(ステップS61)。
【0071】上記利用者介入コマンドが検索された場合
(ステップS61/YES)、描画部30は、上記印刷
設定項目において設定されたパスワードが現在使用され
ているものであるか検索する(ステップS62)。すな
わち、描画部30は、装置制御部50にこのパスワード
が登録されているか検索する。
【0072】上記印刷設定項目において設定されたパス
ワードが現在使用されていない場合(ステップS62/
YES)、描画部30は、使用可能な上記カバー付きボ
ックスがあるか検索する(ステップS63)。すなわ
ち、描画部30は、装置制御部50から、カバー付きボ
ックスの使用状況に関する情報を取得し、判断する。
【0073】上記パスワードが現在使用されているもの
である場合(ステップS62/NO)、または現在使用
可能な上記カバー付きボックスがない場合(ステップS
63/NO)、描画部30は、上記印刷データを上記カ
バー付きボックスへ印刷排出することができないことを
表すボックス出力不可の通知をドライバ10を介し行う
(ステップS65)。
【0074】現在使用可能な上記カバー付きボックスが
ある場合(ステップS63/YES)、描画部30は、
この印刷データを印刷排出する上記カバー付きボックス
の番号を割り当てる(ステップS64)。描画部30
は、このパスワード、およびこのパスワードに対応した
カバー付きボックスの番号を、装置制御部50に登録す
る。
【0075】上記利用者介入コマンドが検出されなかっ
た場合(ステップS61/NO)、または上記カバー付
きボックスの番号を割り当て(ステップS64)た後、
描画部30は、上記印刷データを画像データへ展開する
(ステップS66)。描画部30は、この画像データを
印字部40へ送信する。
【0076】これによれば、印刷を行わない場合には画
像データを作成しないため、プリンタの処理効率は、さ
らに向上する。
【0077】(印字部)画像データが入力された印字部
40の動作を、図4を参照しながら詳細に説明する。
【0078】印字部40は、入力された画像データを用
紙へ印刷する(ステップS41)。次いで、印字部40
は、上記利用者介入コマンドの有無を検索する(ステッ
プS42)。この利用者介入コマンドがない場合(ステ
ップS42/NO)、印字部40は、標準の排出先へ印
刷物を排出する(ステップS43)。
【0079】上記利用者介入コマンドがある場合(ステ
ップS42/YES)、描画部30に割り当てられた上
記番号を有するカバー付きボックスへ、この印刷物を排
出する(ステップS44)。印字部40は、装置制御部
50へ、上記画像データを用紙へ印刷し、カバー付きボ
ックスへ排出し終えたことを通知する。
【0080】(第1の装置制御部の動作)利用者介入コ
マンドがある場合の装置制御部50の第1の動作を、図
5を参照しながら詳細に説明する。
【0081】印字部40から上記通知を受けた装置制御
部50は、利用者が操作パネルからパスワードを入力す
るまで待機する。利用者がパスワードを入力した場合
(ステップS51)、装置制御部50は、この入力され
たパスワードと、登録されたパスワードとが一致するか
判断する(ステップS52)。
【0082】上記両パスワードが一致しなかった場合
(ステップS52/NO)、装置制御部50は、ステッ
プS51へ戻り、再度パスワードが入力されるのを待
つ。
【0083】上記両パスワードが一致した場合(ステッ
プS52/YES)、装置制御部50は、このパスワー
ドに対応したカバー付きボックスのカバーを開けるよう
指示する。
【0084】これによれば、パスワードが一致した場合
のみ、印刷物が排出されたカバー付きボックスのカバー
が開く。従って、印刷物の機密性を保つことが可能にな
り、また、印刷物が紛失することを防止することが可能
になる。
【0085】(第2の装置制御部の動作)利用者介入コ
マンドがある場合の装置制御部50の第2の動作を、図
7を参照しながら詳細に説明する。
【0086】装置制御部50は、利用者にパスワードを
入力されたか判断する(ステップS72)。
【0087】利用者がパスワードを入力した場合(ステ
ップS72/YES)、このパスワードと、上記印刷設
定項目において設定されたパスワード(装置制御部50
に登録されたパスワード)とが一致するか判断する(ス
テップS75)。
【0088】上記両パスワードが一致しない場合(ステ
ップS75/NO)、装置制御部50はステップS71
へ戻り、利用者がパスワードを入力したか判断する。
【0089】上記両パスワードが一致した場合(ステッ
プS75/YES)、装置制御部50は、描画部30に
割り当てられた番号を有するカバー付きボックスのカバ
ーを開けるよう、排出部60へ指示する。
【0090】上記パスワードの入力がなかった場合(ス
テップS72/NO)、装置制御部50は、プリンタ1
が印刷データを受信してから経過した経過時間が、上記
所定の時間よりも長い時間であるか判断する(ステップ
S73)。
【0091】上記経過時間が、上記所定の時間よりも長
い時間であった場合(ステップS73/YES)、装置
制御部50は、ドライバ10を介し、利用者、および管
理者に対して、印刷物が上記カバー付きボックスの中に
あることを通知する。この通知後、装置制御部50は、
ステップS71へ戻る。
【0092】上記経過時間が、あらかじめ設定されてい
る時間よりも短い時間であった場合(ステップS73/
NO)、装置制御部50は、ステップS71へ戻る。
【0093】これによれば、利用者は、カバー付きボッ
クスの中から印刷物を取り出していないことを知得する
ことが可能になる。
【0094】(第1の排出部の動作)利用者介入コマン
ドがある場合の排出部60の第1の動作を、図5を参照
しながら詳細に説明する。
【0095】装置制御部50からの指示を受け、排出部
60は、カバー付きボックスのカバーを開ける(ステッ
プS53)。排出部60は、上記カバーが閉じられるま
で待機する(ステップS54)。なお、描画部60は、
通常の状態において、このカバー付きボックスのカバー
を閉じる。カバー付きボックスのカバーの開閉は、この
カバーに鍵を用い、この鍵を施錠することにより行うよ
うにしてもよく、他の方法により行うようにしてもよ
い。
【0096】排出部60は、上記カバーが閉じられたこ
とを検出した場合(ステップS54/YES)、装置制
御部50に上記番号のカバー付きボックスを使用してい
ないと登録する。また、排出部60は、装置制御部50
からこのカバー付きボックスに対応したパスワードを消
去する(ステップS55)。
【0097】これによれば、印刷物の機密性を保ち、か
つ印刷物が紛失することを防止することが可能になる。
【0098】(第2の排出部の動作)利用者介入コマン
ドがある場合の排出部60の第2の動作を、以下詳細に
説明する。
【0099】排出部60は、装置制御部50に指示され
たカバー付きボックスを利用者に通知する。なお、この
通知は、カバー付きボックスに対応したランプを点灯す
ることにより行うようにしてもよく、他の方法により通
知を行ってもよい。また、装置制御部50からの指示を
受け、排出部60は、カバー付きボックスのカバーを開
ける。排出部60は、上記カバーが閉じられるまで待機
する。なお、描画部60は、通常の状態において、この
カバー付きボックスのカバーを閉じる。カバー付きボッ
クスのカバーの開閉は、このカバーに鍵を用い、この鍵
を施錠することにより行うようにしてもよく、他の方法
により行うようにしてもよい。
【0100】排出部60は、上記カバーが閉じられたこ
とを検出した場合、装置制御部50に上記番号のカバー
付きボックスを使用していないと登録する。また、排出
部60は、装置制御部50からこのカバー付きボックス
に対応したパスワードを消去する。
【0101】これによれば、利用者は、印刷物が排出さ
れているカバー付きボックスを容易に知得することが可
能になる。
【0102】(第3の排出部の動作)利用者介入コマン
ドがある場合の排出部60の第3の動作を、以下詳細に
説明する。
【0103】装置制御部50からの指示を受け、排出部
60は、カバー付きボックスのカバーを開ける。排出部
60は、上記カバーが閉じられるまで待機する。なお、
描画部60は、通常の状態において、このカバー付きボ
ックスのカバーを閉じる。カバー付きボックスのカバー
の開閉は、このカバーに鍵を用い、この鍵を施錠するこ
とにより行うようにしてもよく、他の方法により行うよ
うにしてもよい。
【0104】排出部60は、装置制御部50に、利用者
からパスワードを受け付けないように指示する。
【0105】排出部60は、上記カバーが閉じられたこ
とを検出した場合、装置制御部50に上記番号のカバー
付きボックスを使用していないと登録する。また、排出
部60は、装置制御部50からこのカバー付きボックス
に対応したパスワードを消去する。排出部60は、装置
制御部50に、上記指示を解除することを通知する。
【0106】これによれば、1人の利用者のみがカバー
付きボックスの中から印刷物を取り出すことが可能にな
る。従って、1人の利用者がパスワードを入力しカバー
ボックスを開ける際、他の利用者もパスワードを入力し
たことにより、2つ以上のカバー付きボックスのカバー
が開くことがなくなり、印刷物が紛失することはなくな
る。
【0107】(第4の排出部の動作)利用者介入コマン
ドがある場合の排出部60の第4の動作を、図7を参照
しながら詳細に説明する。
【0108】排出部60は、装置制御部50から上記カ
バー付きボックスのカバーを開けるよう指示された場
合、描画部30に指定されたボックスを利用者へ通知す
る。なお、この通知は、例えば、上記カバー付きボック
スに対応したランプを点灯させることにより行うように
してもよく、その他の方法により行うようにしてもよ
い。
【0109】排出部60は、上記カバー付きボックスの
カバーを開ける。排出部60は、装置制御部50に、利
用者からパスワードの入力を受け付けないように指示す
る。排出部60は、上記カバーが閉じられるまで待機す
る(ステップS77)。
【0110】上記カバーが閉じられたことを検出した場
合(ステップS77/YES)、装置制御部50に、上
記カバー付きボックスが使用可能な状態になったことを
登録する。また、排出部60は、装置制御部50から、
上記パスワードを消去する。排出部60は、装置制御部
50に対して、利用者からパスワードの入力を受け付け
るよう指示する(ステップS78)。
【0111】これによれば、利用者は印刷物が排出され
たカバー付きボックスを容易に知得することが可能とな
り、さらに、印刷物が紛失してしまうということがなく
なる。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、印刷データに利用者介入コマン
ド、およびパスワードを付加する付加手段と、前記印刷
データに前記利用者介入コマンドが付加されている場
合、前記印刷データが用紙に印刷された印刷物の排出先
をカバーなしの排出トレイからカバー付きボックスへ変
更する排出先変更手段と、前記パスワードと同一のパス
ワードが利用者に入力された場合、前記印刷物が排出さ
れた前記カバー付きボックスのカバーを開けるカバー開
閉手段とを有することにより、利用者介入コマンドが付
加された印刷データが印刷された印刷物は、この利用者
が設定したパスワードを入力しなければ開かないカバー
付きのボックスに排出される。これにより、印刷物の機
密性を保持し、かつ印刷物の紛失防止を可能にするプリ
ンタを提供することが可能になる。
【0113】また、利用者は、パスワードを入力するだ
けで、このカバー付きボックスのカバーを開くことが可
能なため、利用しやすいプリンタを提供することが可能
になる。また、利用者はパスワードのみを記憶すればよ
いため、カバーを開くための情報を用紙等へ記載する必
要がなくなり、より印刷物の機密性が高まる。さらに、
利用者がパスワードのみを記憶すればよいことから、排
出先等の情報を表示する必要がなくなり、印刷物の機密
性は、より高まる。
【0114】請求項2記載の発明は、請求項1のプリン
タにおいて、前記付加手段は、利用者がアプリケーショ
ンから印刷要求を行う際設定する印刷設定項目に、利用
者介入を行うと設定され、かつ前記パスワードが設定さ
れている場合、前記印刷データに前記利用者介入コマン
ド、および前記パスワードを付加するものであることに
より、利用者は、容易に印刷物の機密性を保つことが可
能になる。
【0115】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスは、
0個から複数個の任意の個数設けられるものであること
により、プリンタ以外にメイルボックス等を用意する必
要がなく、必要な個数のカバー付きボックスを用意する
だけの簡単な構成により、印刷物の機密性を保持するプ
リンタを提供することが可能になる。また、このような
簡単な構成により印刷物の紛失防止を可能にするプリン
タを提供することが可能になる。
【0116】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スのカバーをロックするロック手段をさらに有し、前記
カバー開閉手段は、前記ロック手段により前記カバーの
ロックを解除することによりカバーを開けるものである
ことにより、印刷物の機密性を保つことが可能になる。
【0117】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1のプリンタにおいて、前記印刷データに対し
前記印刷物を排出する排出先のカバー付きボックスを指
定する排出先指定手段をさらに有し、前記印刷物は、前
記印刷データが前記排出先指定手段に指定されたカバー
付きボックスに排出されることにより、印刷物の機密性
を確保し、かつ印刷物の紛失を防止することが可能にな
る。
【0118】請求項6記載の発明は、請求項5のプリン
タにおいて、前記排出先指定手段は、前記カバー付きボ
ックスの中に印刷物を排出することができるものがあ
り、かつ前記パスワードが使用されているものではない
場合、前記排出先のカバー付きボックスを指定するもの
であることにより、印刷物の機密性を確保し、かつ印刷
物の紛失を防止することが可能になる。
【0119】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スの中に印刷物を排出することができるものがなく、ま
たは前記パスワードが使用されているものである場合、
前記印刷データから構築した画像データを破棄し、処理
を終了する第1の印刷処理終了手段をさらに有すること
により、プリンタ全体の処理効率を低下させることな
く、印刷物の機密性を確保し、かつ印刷物の紛失を防止
することが可能になる。
【0120】請求項8記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボック
スの中に印刷物を排出することができるものがなく、ま
たは前記パスワードが使用されているものである場合、
前記印刷データから前記画像データへの構築を行わず、
処理を終了する第2の印刷処理終了手段をさらに有する
ことにより、プリンタ全体の処理効率を低下させること
なく、さらに、この印刷データを印刷しない場合、画像
データを構築しないことから、より早く処理を行うプリ
ンタを提供することが可能になる。
【0121】請求項9記載の発明は、請求項7または8
のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスの中に印
刷物を排出することができるものがなく、または前記パ
スワードが使用されているものである場合、印刷処理を
終了し、印刷物を排出しないことを利用者へ通知するボ
ックス出力不可通知手段をさらに有することにより、利
用者は、印刷が行われないことを知得することが可能に
なる。
【0122】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1のプリンタにおいて、前記印刷データが入
力されてから所定の時間、利用者が前記パスワードを入
力しない場合、前記パスワードを入力するように通知す
る通知手段をさらに有することにより、利用者は、カバ
ー付きボックスに排出された印刷物を取り出していない
ことを知得することが可能になる。
【0123】請求項11記載の発明は、請求項5から1
0のいずれか1のプリンタにおいて、前記パスワード
を、前記排出先指定手段により指定されたカバー付きボ
ックスに対応させて記憶するパスワード記憶手段をさら
に有し、前記カバー開閉手段は、該パスワード記憶手段
に記憶されたパスワードと同一のパスワードが利用者に
より入力された場合、該パスワードに対応した前記カバ
ー付きボックスのカバーを開けるものであることによ
り、処理効率の低下を招くことなく、印刷物の機密性を
保持し、かつ印刷物の紛失防止を可能にするプリンタを
提供することが可能になる。これにより、利用者は、パ
スワードを入力するだけで、印刷物が排出されたカバー
付きボックスから印刷物を取り出すことが可能になる。
【0124】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のプリンタにおいて、前記カバー付きボックスのカバー
が開けられた後、該カバーが閉じられた場合、前記パス
ワード記憶手段に記憶されたパスワードを消去するパス
ワード消去手段をさらに有することにより、記憶領域が
オーバーフローすることにより処理することができなく
なるということがなくなる。
【0125】請求項13記載の発明は、請求項1から1
2のいずれか1のプリンタにおいて、前記カバー付きボ
ックスのカバーが開けられた後、該カバーが閉じられる
まで、利用者からのパスワードの入力を受け付けないこ
とにより、カバー付きボックスから印刷物を取り出す処
理は、1人の利用者しか行うことができなくなる。これ
により、印刷物の機密性は、より高まる。また、印刷物
が紛失する可能性はより低くなる。
【0126】請求項14記載の発明は、請求項11から
13のいずれか1のプリンタにおいて、前記パスワード
記憶手段に記憶されたパスワードと同一のパスワードが
入力された場合、該パスワードに対応したカバー付きボ
ックスを利用者へ通知するカバー付きボックス通知手段
をさらに有することにより、利用者は、より容易に印刷
物が排出されたカバー付きボックスを知得することが可
能になる。
【0127】請求項15記載の発明は、請求項14のプ
リンタにおいて、前記カバー付きボックス通知手段は、
前記カバー付きボックスに対応したランプを点灯させる
ことにより通知するものであることにより、利用者は、
より容易に印刷物が排出されたカバー付きボックスを知
得することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプリンタの構成を
説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるドライバの動作を
説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における描画部の第1の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における印字部の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における装置制御部および
排出部の第1の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】本発明の実施の形態における描画部の第2の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における装置制御部の第2
の動作および排出部の第2、第3、および第4の動作を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 処理部 3 印刷装置 10 ドライバ 20 編集部 30 描画部 40 印字部 50 装置制御部 60 排出部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに利用者介入コマンド、およ
    びパスワードを付加する付加手段と、 前記印刷データに前記利用者介入コマンドが付加されて
    いる場合、前記印刷データが用紙に印刷された印刷物の
    排出先をカバーなしの排出トレイからカバー付きボック
    スへ変更する排出先変更手段と、 前記パスワードと同一のパスワードが利用者に入力され
    た場合、前記印刷物が排出された前記カバー付きボック
    スのカバーを開けるカバー開閉手段とを有することを特
    徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記付加手段は、 利用者がアプリケーションから印刷要求を行う際設定す
    る印刷設定項目に、利用者介入を行うと設定され、かつ
    前記パスワードが設定されている場合、前記印刷データ
    に前記利用者介入コマンド、および前記パスワードを付
    加するものであることを特徴とする請求項1記載のプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記カバー付きボックスは、0個から複
    数個の任意の個数設けられるものであることを特徴とす
    る請求項1または2記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記カバー付きボックスのカバーをロッ
    クするロック手段をさらに有し、 前記カバー開閉手段は、前記ロック手段により前記カバ
    ーのロックを解除することによりカバーを開けるもので
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
    記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記印刷データに対し前記印刷物を排出
    する排出先のカバー付きボックスを指定する排出先指定
    手段をさらに有し、 前記印刷物は、前記印刷データが前記排出先指定手段に
    指定されたカバー付きボックスに排出されることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 前記排出先指定手段は、前記カバー付き
    ボックスの中に印刷物を排出することができるものがあ
    り、かつ前記パスワードが使用されているものではない
    場合、前記排出先のカバー付きボックスを指定するもの
    であることを特徴とする請求項5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記カバー付きボックスの中に印刷物を
    排出することができるものがなく、または前記パスワー
    ドが使用されているものである場合、前記印刷データか
    ら構築した画像データを破棄し、処理を終了する第1の
    印刷処理終了手段をさらに有することを特徴とする請求
    項1から6のいずれか1項に記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記カバー付きボックスの中に印刷物を
    排出することができるものがなく、または前記パスワー
    ドが使用されているものである場合、前記印刷データか
    ら前記画像データへの構築を行わず、処理を終了する第
    2の印刷処理終了手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1から6のいずれか1項に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記カバー付きボックスの中に印刷物を
    排出することができるものがなく、または前記パスワー
    ドが使用されているものである場合、印刷処理を終了
    し、印刷物を排出しないことを利用者へ通知するボック
    ス出力不可通知手段をさらに有することを特徴とする請
    求項7または8記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記印刷データが入力されてから所定
    の時間、利用者が前記パスワードを入力しない場合、前
    記パスワードを入力するように通知する通知手段をさら
    に有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1
    項に記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記パスワードを、前記排出先指定手
    段により指定されたカバー付きボックスに対応させて記
    憶するパスワード記憶手段をさらに有し、 前記カバー開閉手段は、該パスワード記憶手段に記憶さ
    れたパスワードと同一のパスワードが利用者により入力
    された場合、該パスワードに対応した前記カバー付きボ
    ックスのカバーを開けるものであることを特徴とする請
    求項5から10のいずれか1項に記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記カバー付きボックスのカバーが開
    けられた後、該カバーが閉じられた場合、前記パスワー
    ド記憶手段に記憶されたパスワードを消去するパスワー
    ド消去手段をさらに有することを特徴とする請求項11
    記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記カバー付きボックスのカバーが開
    けられた後、該カバーが閉じられるまで、利用者からの
    パスワードの入力を受け付けないことを特徴とする請求
    項1から12のいずれか1項に記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記パスワード記憶手段に記憶された
    パスワードと同一のパスワードが入力された場合、該パ
    スワードに対応したカバー付きボックスを利用者へ通知
    するカバー付きボックス通知手段をさらに有することを
    特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の
    プリンタ。
  15. 【請求項15】 前記カバー付きボックス通知手段は、
    前記カバー付きボックスに対応したランプを点灯させる
    ことにより通知するものであることを特徴とする請求項
    14記載のプリンタ。
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Cited By (3)

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