JP2000076028A - 印刷制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は印刷制御装置に関するものであり、
印刷された文書の紛失防止・機密保持を容易におこなう
ことを課題とする。 【解決手段】 印刷制御装置と送受信可能な操作パネル
から入力されたパスワードと印刷データに含まれるパス
ワードが一致したとき、プリンタで印刷を開始すること
により、前記機能を容易に付加することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は操作パネルとの送受
信可能な印刷制御装置において、上位装置から受信した
印刷データに含まれるパスワードと操作パネルに入力さ
れたパスワードが一致したときに印刷を開始するための
制御機能を備えた印刷制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のプリンタは上位装置から
の印刷データを受信すると、印刷制御装置での受信順に
印刷を開始する。上位装置からの印刷開始後、プリンタ
の設置場所まですぐに印刷文書を取りに行けないときに
は、印刷文書を紛失する可能性がある。また印刷された
機密文書を他人に覗かれる心配がある。

【０００３】これらを解決する機密保持機能を持つプリ
ンタとして、あらかじめ設定されたパスワードと入力し
たパスワードが一致したときだけ用紙の取り出しが可能
となる排紙装置をｎ個備えているものが報告されてい
る。しかしこれらのプリンタの排紙装置はパスワードを
承知している人のみしか利用できない。またパスワード
が増えるごとに排紙装置を増やす必要がある。またパス
ワードが外部に漏れた場合はパスワードの変更が必要と
なり、パスワードの変更中は排紙装置の使用が不可能と
なってしまう。

【０００４】類似の方法として、排紙装置ごとに鍵をか
ける方法が考えられるが、前記解決方法同様、プリンタ
の排紙装置は鍵を持っている人のみしか利用できず、鍵
の種類を増やすごとに排紙装置も増やさなければならな
い。また鍵をなくした場合には鍵の変更が必要となり、
鍵の変更中は排紙装置の使用が不可能となってしまう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
文書の紛失防止、及び文書の機密を保持するために、プ
リンタが印刷しているときに印刷データ送信時のパスワ
ードを承知している人が必ず立ちあえるようにすること
である。

【０００６】また、本発明の他の目的は、従来のプリン
タに排紙装置を増やすことなく前記目的の機能を付加で
きる手段を提供することである。

【０００７】また、本発明の他の目的は、容易にパスワ
ードを設定できる手段を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷制御装置は、操作パネルとの送受信可
能な印刷制御装置において、操作パネルからパスワード
を入力する手段と、受信した印刷データに含まれるパス
ワードを読み取ることができる手段と、操作パネルから
入力されたパスワードと受信した印刷データに含まれる
パスワードを比較する手段と、操作パネルから入力され
たパスワードと受信した印刷データに含まれるパスワー
ドが一致したときに印刷を開始する手段を備えることに
より、印刷文書の紛失防止・文書の機密を保持すること
を特徴とする。

【０００９】以上の手段により、受信した印刷データを
まず受信解析部で解読し、操作パネルから入力されたパ
スワードと受信した印刷データに含まれるパスワードが
一致したときに、そのパスワードが含まれた印刷データ
の印刷を開始する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下実施例図面を参照して本発明
を説明する。図１は本発明の実施例を示す模式図であ
る。図２は本発明の受信解析部における印刷データ識別
フローである。図３は本発明のパスワード識別後、印刷
を行うためのフローである。

【００１１】印刷制御装置２は、上位装置１から印刷デ
ータを受信し、受信データにパスワードと印刷データ保
持期間が含まれるデータと含まれていないデータを識別
し、パスワード指定なし印刷データ格納領域４とパスワ
ード指定あり印刷データ格納領域５に印刷データをそれ
ぞれ格納する。パスワード指定あり印刷データ格納領域
５に印刷データが存在しない場合は、パスワード指定な
し印刷データ格納領域４に印刷データが存在するか否か
を判定する。印刷データが存在する場合は格納されてい
るデータの印刷を開始し、存在しない場合は印刷データ
格納領域にデータがないものとし処理を終了する。パス
ワード指定あり印刷データ格納領域５に印刷データが存
在するときは、印刷保持時間を過ぎたデータを検索し削
除する。次に操作パネル６からパスワード入力があった
ときは、入力されたパスワードとパスワード指定あり印
刷データ格納領域５の印刷データ内のパスワードを比較
し、パスワードが一致すればその印刷データの印刷を開
始する。パスワードが一致しなければ、そのパスワード
を含む印刷データが受信中、未受信、もしくはパスワー
ド入力間違いであるとみなし、操作パネル６にその旨を
表示する。操作パネル６からパスワード入力がないとき
は、パスワード指定なし印刷データ格納領域４に印刷デ
ータが存在するか否かを判定する。印刷データが存在す
る場合はパスワード指定なし印刷データの印刷を開始
し、存在しない場合は処理を終了する。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷制御装置と送受信可能な操作パネルの入力操作によ
り、パスワードを含む印刷データに対し印刷したいとき
にプリンタでの印刷が可能となる。またそうすることに
よって、印刷文書の紛失をなくし、文書の機密が保持さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例を示す模式図である。

【図２】 受信解析部における印刷データ識別フローチ
ャートである。

【図３】 パスワード識別後、印刷を行うためのフロー
チャートである。

【符号の説明】

１：上位装置、 ２：印刷制御装置、 ３：受信解析
部、 ４：パスワード指定なし印刷データ格納領域、
５：パスワード指定あり印刷データ格納領域、６：操作
パネル、 ７：プリンタ、８：排紙装置。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上位装置から印刷データを受信する印刷
   装置の操作パネルと送受信可能な印刷制御装置におい
   て、パスワードを入力する操作パネルと、受信した印刷
   データに含まれるパスワードの読み取り手段と、操作パ
   ネルから入力したパスワードと受信した印刷データに含
   まれるパスワードを比較する手段を設け、操作パネルか
   ら入力したパスワードと受信した印刷データに含まれる
   パスワードが一致したときに印刷を開始することを特徴
   とする印刷制御装置。
2. 【請求項２】 入力したパスワードと、印刷データに含
   まれるパスワードが一致しなかったときに、印刷データ
   が受信中、未受信、パスワードの入力間違いのいずれか
   を操作パネルに表示することを特徴とする請求項１記載
   の印刷制御装置。
3. 【請求項３】 操作パネルからパスワードが入力された
   ときに、パスワードを含む印刷データとパスワードを含
   まない印刷データが受信済みであったならば、パスワー
   ドを含む印刷データを優先して印刷することを特徴とす
   る印刷制御装置。
4. 【請求項４】 操作パネルからパスワードが入力された
   ときに、パスワードと印刷データ内のパスワードが一致
   するまでは、パスワードを含まない印刷データを受信順
   に印刷することを特徴とする印刷制御装置。
5. 【請求項５】 パスワードを含む印刷データに、プリン
   タで印刷データを保持する期間を示す保持期間データを
   含み、保持期間終了後、未印刷の印刷データを削除する
   ことを特徴とする請求項１記載の印刷制御装置。
6. 【請求項６】 上位装置から送信されたパスワードを含
   む印刷データ内の間違いを検出し、間違い検出時には、
   印刷を開始せず印刷データを削除することを特徴とする
   請求項１記載の印刷制御装置。