JP2001239541A - インサート成形方法およびその装置 - Google Patents

インサート成形方法およびその装置

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JP2001239541A
JP2001239541A JP2000055783A JP2000055783A JP2001239541A JP 2001239541 A JP2001239541 A JP 2001239541A JP 2000055783 A JP2000055783 A JP 2000055783A JP 2000055783 A JP2000055783 A JP 2000055783A JP 2001239541 A JP2001239541 A JP 2001239541A
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Hironori Koyama
洋典 小山
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Meiki Seisakusho KK
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Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形空間の一部を構成する中空状外層材を変
形させることなく、その内部に成形品を必要な圧力で射
出成形することができるインサート成形方法およびその
装置を提供する。 【解決手段】 中空状のソケット1の内部に成形品であ
るライナ2を射出成形によって成形するインサート成形
装置は、ソケット1を収容するソケット収容部16、お
よび、ソケット1内に所定の形状のライナ2を成形する
ためのキャビティ15を形成する金型11,12と、ソ
ケット1の内部のキャビティ15内に成形材料Zを射出
する射出機構と、を備えており、射出機構による成形材
料Zの圧力に対抗し得る圧力をソケット1に付加するた
めのシリンダ30およびピストンロッド31からなる複
数の対抗圧力付与機構3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形方
法およびその装置に関し、さらに詳しくは、金型内に収
容された中空状外層材の内部に所定形状の成形品を成形
する方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体を流通させる管を接続するための管
継手には、所謂ストレート状のソケットあるいはチーズ
などがあり、一般には金属製で、製造コストを低減させ
るために、鋳物により製造されている。そして、これら
の管継手のなかには、たとえば耐食性や耐薬品性を向上
させるなどの目的から、、最近、その内部に合成樹脂か
らなるライナを備えたライナ付き管継手がある。
【0003】図1に例としてソケットで説明する。図1
に参照されるソケット1は、その両端にテーパめねじ1
aが形成されている。また、ライナ2は、ソケット1の
テーパめねじ1aに螺合された管(図示は省略する)に
内嵌接合される接合部2a,2aが同芯状に形成されてい
る。ライナ2の両接合部2aの間には、ソケット1のテ
ーパめねじ1aの間に内接される肉厚部2bが形成されて
いる。
【0004】このようなライナ付きソケットを製造する
ための技術としては、ソケット(中空外層材)1を収容
するソケット収容部(符号16を参照)、および、ライ
ナ2(成形品)に応じた形状に形成されたソケット収容
部(16)内に収容されたソケット1の内部にライナ2
の成形材料Zが射出充填されるキャビティ(符号15を
参照)を形成する金型(11,12)と、金型のキャビ
ティ(15)内に可塑化溶融されたライナ2の成形材料
Zを射出充填する射出機構(図示は省略した)と、を備
えたインサート成形装置が従来から用いられている。
【0005】そして、かかるインサート成形装置にあっ
ては、金型のキャビティ(15)の一部がソケット収容
部(16)内に収容されたソケット1の内面により構成
される。また、ソケット1は鋳物であるために寸法にば
らつきが生じているため、金型のソケット収容部(1
6)は、ソケット1を確実に収容することができるよう
に、特にその径方向の寸法がソケット1の寸法よりも大
きく形成されている(図1の符号Sを参照)。
【0006】そして、射出機構によって金型のキャビテ
ィ(15)にライナ2の成形材料Zを射出するに際して
は、肉厚部2bにボイドを発生させることなく、また、
接合部2aに充分に成形材料Zを充填させるために、所
定の圧力で射出充填する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、ソケット1の内面がキャビティ
(15)の一部を構成するために、所定の圧力でライナ
2の成形材料Zをキャビティ(15)内に射出充填する
と、図3に示すように、二点鎖線で示した元の形状か
ら、射出機構による成形材料Zの射出圧力によってソケ
ット1が膨らみ変形するという問題があった。
【0008】さらに、鋳物により製造されたソケット1
は、脆いという特性を有しているために、射出機構によ
る成形材料Zの射出圧力によって膨らむ変形量が大きい
と、図4に示すように、クラックCが生じ破損するとい
う問題があった。
【0009】実際に、上述した従来の技術によりライナ
付きソケットTを製造した例として、肉厚部2bにボイ
ドを発生させないように、ライナ2の成形材料Zを射出
充填するためには、射出機構の内圧が675kg/cm2以上
である必要があった。この場合においては、キャビティ
(15)内に実際に射出充填される圧力は、プレッシャ
ーロスのために射出機構の内圧の1/2〜1/5程度とな
る。一方、鋳物である通常のソケット1は、安全率を1
0に設定しても、50kg/cm2程度の許容応力しかない。
そのため、上述した従来の技術によりライナ付きソケッ
トTを製造すると、ソケット1が頻繁に膨らみ変形しク
ラックCが生じて歩留りが向上しなかった。
【0010】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
もので、キャビティの一部を構成する中空状外層材を変
形させることなく、その内部に成形品を必要な圧力で射
出成形することができ、もって、ライナ付きソケットの
ような製品の歩留りを向上させることができるインサー
ト成形方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のインサート成
形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、金型内
に収容された中空状外層材の内部をキャビティの一部と
して構成し、キャビティ内に成形材料を射出成形するこ
とにより所定形状の成形品を中空状外層材の内部に成形
するインサート成形方法であって、射出成形による圧力
に対抗する圧力を中空状外層材に付加することを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項2のインサート成形装置に係
る発明は、上記目的を達成するため、中空状外層材を収
容し、中空状外層材の内部がキャビティの一部として構
成される金型と、金型のキャビティ内に成形材料を射出
充填する射出機構とを備え、中空状外層材の内部に所定
形状の成形品を成形するインサート成形装置であって、
射出成形による圧力に対抗する圧力を中空状外層材に付
加する対抗圧力付与機構を設けたことを特徴とするもの
である。
【0013】請求項1の発明では、射出成形によってキ
ャビティの一部を構成する中空状外層材の内部に成形品
を成形するに際して、射出成形による圧力に対抗する圧
力を中空状外層材に付加することにより、中空状外層材
が変形や破損することなく、充分な射出充填圧力で成形
品が成形される。
【0014】請求項2の発明では、射出成形による圧力
に対抗する圧力を中空状外層材に付加する対抗圧力付与
機構を設けたことにより、金型内に中空状外層材を収容
して、射出機構によって成形材料を中空状外層材内のキ
ャビティに射出したときに、かかる射出圧力と対抗する
圧力を対抗圧力付与機構が中空状外層材の外側から付加
するため、充分な圧力で成形品を射出成形し、中空状外
層材の変形や破損が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】最初に、本発明のインサート成形
装置の実施の一形態を、図1および図2に基づいて、上
述したように、中空外層材としてのソケット1内に、成
形品として接合部2aおよび肉厚部2bを有するライナ2
を成形して、ライナ付きソケット(管継手)Tを製造す
る場合によって詳細に説明する。なお、以下の説明にお
いて、同一符号は、同一部分または相当部分とする。
【0016】本発明のインサート成形装置は、概略、中
空状外層材1を収容し、中空状外層材1の内部がキャビ
ティ15の一部として構成する金型11,12と、金型
11,12のキャビティ15内にライナ2の成形材料Z
を射出充填する射出機構(図示は省略する)とを備え、
中空状外層材1の内部に所定形状の成形品を成形するイ
ンサート成形装置であって、射出成形による圧力に対抗
する圧力を中空状外層材1に付加する対抗圧力付与機構
3を設けたものである。
【0017】金型は、相対向して配置された固定金型1
1と、図示しない一般的な射出成形機の型開閉機構によ
り固定金型11に対して開閉移動される可動金型12と
により構成されている。固定金型11の可動金型12と
は反対側の面には射出機構のノズルが当接されるスプル
台座14が形成されており、固定金型11内にはスプル
台座14から可塑化溶融された樹脂などのライナ2の成
形材料Zを導入するための経路となるスプル13が形成
されている。そして、このスプル13は可動金型12に
連続しており、可動金型12ではスプル13からキャビ
ティ15(後に詳しく説明する)内に開口する経路13
aが周方向に復数配設されている。各経路13aは、スプ
ル13からキャビティ15に向かって暫時縮小すると共
に傾斜するように形成されている。
【0018】また、可動金型12には、スプル突き出し
ピン20と、ソケット1内にライナ2が成形されたライ
ナ付きソケットTを突き出すための複数の製品突き出し
ピン21とが、それぞれの後端を共通の突き出しプレー
ト22に接合された状態で進退可能に設けられている。
製品突き出しピン21は、後に詳しく説明するが、ソケ
ット収容部16に収容されたソケット1の一端面を押圧
するもので、ソケット1の端面の周方向に均等の間隔
で、たとえば4箇所に配設される。。突き出しプレート
22は、可動金型12の後面に設けられたフランジ23
に向かって後退するように、ばね24によって付勢され
ている。フランジ23の略中央には、突き出しプレート
22に当接されこれをばね24の付勢に抗して前進させ
るための一般的な射出成形機の突き出しピン25が挿通
されている。
【0019】金型11,12内に形成されるソケット収
容部16の内径は、図1に符号Sで示すように、その内
部に収容されるソケット1の外径よりも大きく設定され
ている。また、ソケット収容部16の長さは、ソケット
1の長さよりも長く設定されている。固定金型11およ
び可動金型12には、ソケット1の両端内面に成形され
たテーパめねじ1aを保持するように、コア11a、12
aが金型11,12内で互いに突出するようにそれぞれ形
成されている。そして、コア11a,12a内には、ソケ
ット1のテーパめねじ1aに螺合される管(図示は省略
する)に内嵌接合されるライナ2の接合部2aを成形す
るキャビティ15の接合部成形部分がテーパめねじ1a
の径方向内側に同芯状に形成されており、両コア11a,
12の径方向外側の間には、ソケット1のテーパめねじ
1aの間に内接される肉厚部2bを成形するキャビティ1
5の肉厚部成形部分が形成されている。肉厚部成形部分
の径方向外側には、ソケット収容部16に収容されたソ
ケット1の内側面の長手方向中央部が位置し、キャビテ
ィ15にライナ2の成形材料Zが射出充填された際に
は、ソケット1がキャビティ15の一部を構成してその
射出充填圧力を受けることになる。両コア11a,12a
の略中心には、上述したスプル13ならびに経路13a
およびスプル突き出しピン20が配置されている。
【0020】図1に示した実施の形態の場合、可動金型
12のソケット収容部16の外周には、複数の対抗圧力
付与機構3が設けられている。各対抗圧力付与機構3
は、可動金型12に設けられた複動式の油圧などの作動
流体圧によって駆動されるシリンダ30により構成され
ている。そして、図1に示した実施の形態では、シリン
ダ30は可動金型12内に形成されている。また、シリ
ンダ30のピストンロッド31の先端面は、図2に示す
ように、ソケット1の外周側面の形状に応じて形成され
ている。そして、ピストンロッド31は、図示は省略す
るが、その軸方向の伸張退縮駆動を妨げることなく軸周
りの回転を防止して先端面がソケット1の外周側面の形
状と対応するように、可動金型12に対してキー結合さ
れている。ピストンロッド31の先端面がソケット1の
外周側面の形状と対応するように、その軸周りの回転を
防止することができるものであれば、上述のピストンロ
ッド31と可動金型12とのキー結合以外の他の手法を
用いることもできる。なお、ライナ付き管継手Tが所謂
ストレート状のソケット1のように単一の中心軸線を有
するものである場合には、図2に示すように、その中心
軸線から径方向に略直交する延長線上に位置する4個所
にシリンダ30が設けられている。一方、ライナ付き管
継手Tがエルボやチーズ、分岐管などのように湾曲する
中心軸線または交差する複数の中心軸線を有するもので
ある場合には、ソケット1の主な部分の外周側面から突
出する部分をピストンロッド31が回避することができ
る位置にシリンダ30が設けられる。シリンダ30に供
給される作動流体の圧力は、キャビティ15に供給され
るライナ2の成形材料Zの射出充填圧力に応じて設定さ
れる。各シリンダ30は、そのピストンロッド31が同
期して均等に駆動されるように構成されている。
【0021】次に、本発明のインサート成形方法の実施
の一形態を、上述したように構成されたインサート成形
装置を用いて、中空外層材としてのソケット1内に、成
形品として接合部2aおよび肉厚部2bを有するライナ2
を成形して、ライナ付きソケットTを製造する場合によ
って詳細に説明する。
【0022】本発明のインサート成形方法は、概略、中
空状外層材としてのソケット1の内部にライナ2を射出
成形によって成形する方法であって、ソケット1に対し
て、その外方から射出成形による圧力(図2の矢印P
1)に対抗する圧力(図2の矢印P2)を加えるもので
ある。
【0023】ライナ付きソケットTを製造するに際して
は、最初に、固定金型11から可動金型12を離間させ
て型開きした状態でソケット1の一方のテーパめねじ1
aを固定金型11または可動金型12のいずれか一方の
コア11a,12aに外嵌し、可動金型12を固定金型1
1に近接させて型閉する。これにより、ソケット1は、
金型11,12のソケット収容部16内に収容される。
【0024】この状態から、固定金型11のスプル台座
14に図示しない射出機構のノズルを当接して、射出機
構により可塑化溶融されたライナ2の成形材料Zを、ス
プル13および経路13aを介してキャビティ15内に
射出充填する。このときのライナ2の成形材料Zの射出
充填圧力は、ライナ2の肉厚部2bにボイドや引けなど
の成形不良を発生させることがなく、且つ、接合部2a
の先端にライナ2の成形材料Zが充満されるような充分
な圧力に設定されている。これにより、キャビティ15
の一部を構成するソケット1の内側面は、図2に示すよ
うに、ライナ2の成形材料Zの射出充填圧力P1を受け
る。
【0025】しかしながら、本発明では、このライナ2
の成形材料Zの射出充填に先立って、または、射出充填
中に、シリンダ30は、そのピストンロッド31が伸張
するように駆動されて、ソケット1の外周側面が押圧さ
れる。これにより、射出成形によるライナ2の成形材料
Zの圧力P1に対抗する圧力P2がソケット1の外周側
面に加えられることとなる。したがって、内部にライナ
2の成形材料Zを適切な射出充填圧力で射出成形して
も、鋳物により成形されたソケット1が膨らんだりクラ
ックが生じることが防止されると共に、ライナ2の接合
部2aおよび肉厚部2bにボイドや引けなどを発生させる
ことがないようにライナ2の成形材料Zが充満されるこ
ととなる。
【0026】このソケット1の外周側面を押圧すべくシ
リンダ30のピストンロッド31の伸張駆動を開始させ
るための制御は、図示は省略するが、ライナ2の成形材
料Zの射出充填中に押圧するときには、射出機構による
ライナ2の成形材料Zの射出充填開始からの時間により
行うことができる。この場合にあっては、射出機構によ
るライナ2の成形材料Zの射出充填開始によって作動を
開始するタイマがシリンダ30のピストン31を制御す
る制御手段に設けられる。そして、シリンダ30のピス
トン31は、かかる射出充填開始から所定時間経過後に
伸張するように制御される。
【0027】また、ライナ2の成形材料Zの射出充填前
または射出充填中にソケット1の外周側面を押圧すると
きには、図示しない射出機構の加熱筒内のスクリュを前
進駆動する油圧シリンダなどの前進駆動手段の負荷を検
出することにより、シリンダ30のピストンロッド31
の伸張駆動の開始制御を行うこともできる。この場合に
あっては、スクリュを前進駆動する油圧シリンダの油圧
圧力(前進駆動手段の負荷)を検出するスクリュ前進駆
動負荷検出手段を設け、このスクリュ前進駆動負荷検出
手段により検出されたスクリュの前進駆動負荷が所定値
に達したときに、ソケット1の外周側面に対してライナ
2の成形材料Zの圧力に対抗する圧力P2の付与を開始
制御する。
【0028】さらに、ライナ2の成形材料Zの射出充填
前または射出充填中にソケット1の外周側面を押圧する
ときにおいては、上述したスクリュ前進駆動負荷検出手
段に代えてまたは並行してスクリュの前進位置を検出す
るスクリュ位置検出手段を設け、スクリュが所定位置に
前進したことを検出したときに、シリンダ30のピスト
ンロッド31の伸張駆動を開始制御し、ソケット1の外
周側面に対してライナ2の成形材料Zの圧力に対抗する
圧力P2の付与を行うこともできる。
【0029】さらにまた、金型11,12のキャビティ
15内に射出充填されるライナ2の成形材料Zの圧力を
検出する成形材料圧力検出手段を設け、ライナ2の成形
材料Zの圧力が所定値に達したことを検出したときに、
シリンダ30のピストンロッド31の伸張駆動を開始制
御し、ソケット1の外周側面に対してライナ2の成形材
料Zの圧力に対抗する圧力P2の付与を行うこともでき
る。
【0030】また、ソケットの外周側面に付与する圧力
P2は、ライナ2の成形材料Zの射出充填圧力と対応し
て徐々に上昇させるように制御してもよく、また、ライ
ナ2の成形材料Zの射出充填圧力の最高の値に対応する
値の圧力をライナ2の成形材料Zの射出充填開始前予め
付与し、あるいは射出充填開始と同時に付与することも
できる。、
【0031】ライナ2の成形材料Zの射出充填が完了
し、保持圧を掛けた状態が所定時間経過すると、可動金
型12を固定金型11から離間するように移動させて型
開きを行い、射出成形機の突き出しピン25を突き出し
駆動することにより、これに当接された突き出しプレー
ト22をばね24の付勢に抗して図1における左方に移
動させて、スプル突き出しピン20および製品突き出し
ピン21を突き出させて、ライナ2の内部に残留したス
プル突き出しを行うと共にソケット1内にライナ2が成
形されたライナ付きソケットTを可動金型12から取り
出す。そして、対抗圧力付与手段3のピストン31を退
縮駆動してピストン31による圧力P2の付与を解除す
るタイミングは、突き出しピン25を突き出し駆動する
までに行われるが、ライナ2の成形材料Zが充分に固化
した後であれば型開き前に行うこともできる。
【0032】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されることなく、ソケット1がテーパめねじ1aでは
なく平行ねじを形成されたものである場合は勿論のこ
と、ソケット以外の他の中空状外層材1の内部に所望す
る形状の成形品2を射出成形によって成形する場合に適
用することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、射出成形によ
る圧力に対抗する圧力を中空状外層材に付加するという
簡単な構成により、中空状外層材を変形させることな
く、その内部に成形品を必要な圧力で射出成形すること
ができるインサート成形方法を提供することができる。
【0034】請求項2の発明によれば、射出成形による
圧力に対抗する圧力を中空状外層材に付加する対抗圧力
付与機構を設けたという簡単な構成により、金型内に中
空状外層材を収容して、射出機構によって成形材料を中
空状外層材内のキャビティに射出したときに、かかる射
出圧力と対抗する圧力を対抗圧力付与機構が中空状外層
材の外側から付加するため、充分な圧力で成形品を射出
成形することができると共に、中空状外層材の変形や破
損を防止することができるインサート成形装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインサート成形装置の実施の一形態を
示す要部断面図である。
【図2】図1に示したインサート成形装置の側断面図で
ある。
【図3】従来の技術により膨らみ変形したライナ付きソ
ケットの外観を示す説明図である。
【図4】従来の技術により膨らみクラックが生じたライ
ナ付きソケットの外観を示す説明図である。
【符号の説明】
T 複合ソケット Z 成形材料 1 ソケット(中空状外層材) 2 ライナ(成形品) 3 対抗圧力付与手段 11 固定金型 12 可動金型 15 キャビティ 16 ソケット収容部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に収容された中空状外層材の内部
    をキャビティの一部として構成し、キャビティ内に成形
    材料を射出成形することにより所定形状の成形品を中空
    状外層材の内部に成形するインサート成形方法であっ
    て、 射出成形による圧力に対抗する圧力を中空状外層材に付
    加することを特徴とするインサート成形方法。
  2. 【請求項2】 中空状外層材を収容し、中空状外層材の
    内部がキャビティの一部として構成される金型と、金型
    のキャビティ内に成形材料を射出充填する射出機構とを
    備え、中空状外層材の内部に所定形状の成形品を成形す
    るインサート成形装置であって、 射出成形による圧力に対抗する圧力を中空状外層材に付
    加する対抗圧力付与機構を設けたことを特徴とするイン
    サート成形装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103057053A (zh) * 2012-12-26 2013-04-24 宁波市鄞州剑均机械科技有限公司 二通连接头塑料模具

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CN103057053A (zh) * 2012-12-26 2013-04-24 宁波市鄞州剑均机械科技有限公司 二通连接头塑料模具

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