JP2001239454A - 研磨方法 - Google Patents

研磨方法

Info

Publication number
JP2001239454A
JP2001239454A JP2000049418A JP2000049418A JP2001239454A JP 2001239454 A JP2001239454 A JP 2001239454A JP 2000049418 A JP2000049418 A JP 2000049418A JP 2000049418 A JP2000049418 A JP 2000049418A JP 2001239454 A JP2001239454 A JP 2001239454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
polishing pad
weight
hardness
methacrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000049418A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunitaka Jiyou
邦恭 城
Kazuhiko Hashisaka
和彦 橋阪
Megumi Nakanishi
恵 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000049418A priority Critical patent/JP2001239454A/ja
Publication of JP2001239454A publication Critical patent/JP2001239454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部材の表面の突出した部分や付着異物を
化学機械研磨によって表面を滑らかにするプロセスにお
いて、研磨レートが高く、表面平滑性が高く、スクラッ
チが入りにくい研磨方法を提供する。 【解決手段】マイクロゴムA硬度が80度以上で、ポリ
ウレタンとビニル化合物から重合される重合体を含有す
る研磨パッドで光学部材の表面を研磨することを特徴と
する研磨方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部材の表面を
研磨する方法に関するものであり、さらに、液晶ディス
プレーのカラーフィルターやプラズマディスプレー用の
PDP背面板の表面を機械的に平坦化する工程または異
物除去を目的とした化学機械研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレーは、パソコンの普及やマル
ティメディアの進展に伴い、生産量が増加している。そ
の中でも液晶用ディスプレーやプラズマディスプレー
は、フラットパネルディスプレーであるので、非常にコ
ンパクトであるという理由で急激に伸びている。
【0003】これらのフラットパネルディスプレーに使
用される光学部材は、部材自身が非常に薄いために表面
の凹凸や異物付着がフラットパネルディスプレーの画面
表示の画質に非常に大きく影響を与え、極めて高度な表
面精度が要求されている。
【0004】この様なフラットパネルディスプレーに使
用されている光学部材、例えば液晶用ディスプレーのカ
ラーフィルターやプラズマディスプレーのPDP背面板
等では、表面の凹凸を平坦化したり、表面の付着異物を
除去する為に、化学機械研磨で全面研磨する方法がおこ
なわれている。化学機械研磨は被処理物である光学部材
を保持する上部ヘッド、研磨処理をおこなうための研磨
パッド、前記研磨パッドを保持する下部研磨定盤から構
成されているものがある。また、別タイプとして光学部
材を保持する下部研磨定盤、研磨処理をおこなうための
研磨パッド、前記研磨パッドを保持する上部ヘッドから
構成されているものがある。そして、光学部材の研磨処
理は研磨剤と薬液からなるスラリーを用いて、光学部材
と研磨パッドを相対運動させることにより、光学部材の
表面の突出した部分や付着異物を除去して光学部材表面
を滑らかにするものである。光学部材と研磨パッドの相
対速度及び荷重にほぼ比例している。そのため、光学部
材の各部分を均一に研磨加工するためには、半導体ウェ
ハにかかる荷重を均一にする必要がある。
【0005】光学部材の表面を研磨加工する場合、研磨
パッドが柔らかいと、表面の突出した部分の平坦性が悪
くなったり、付着異物の除去性が悪かったりする。この
様なことから現在はショアA硬度で90度以上の発泡ポ
リウレタンシートが使用されている(特公表8−500
622号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高硬度
発泡ポリウレタンパッドは、表面の突出した部分や付着
異物の研磨レートが低いという問題点やスクラッチが入
りやすいという問題点があった。また、研磨剤が吸着さ
れやすくすぐ目詰まりが生じたり、研磨中にパッド表層
部分のへたりが生じ研磨レートが低下するという問題点
があった。
【0007】本発明の目的は、光学部材の表面の突出し
た部分や付着異物を化学機械研磨によって表面を滑らか
にするプロセスにおいて、研磨レートが高く、表面平滑
性が高く、スクラッチが入りにくい研磨方法を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段として、本発明は以下の構成からなる。 (1)マイクロゴムA硬度が80度以上で、ポリウレタ
ンとビニル化合物から重合される重合体を含有する研磨
パッドで光学部材の表面を研磨することを特徴とする研
磨方法。 (2)研磨パッドがポリウレタンとビニル化合物から重
合される重合体を一体化して含有することを特徴とする
(1)の研磨方法。 (3)研磨パッドが独立気泡を有することをを特徴とす
る(1)または(2)の研磨方法。 (4)重合体中のポリウレタンとビニル化合物の含有比
率が重量比で50/50〜10/90重量であることを
特徴とする(1)〜(3)のいずれかの研磨方法。 (5)ビニル化合物がCH2=CR1COOR2(R1:メ
チル基またはエチル基、R2:メチル基、エチル基、プロ
ピル基またはブチル基)であることを特徴とする(1)
〜(4)のいずれかの研磨方法。 (6)マイクロゴムA硬度が90度以上であることを特
徴とする(1)の研磨方法。 (7)研磨パッドの密度が0.4〜1.1であることを
特徴とする(1)の研磨方法。 (8)独立気泡の平均気泡径が1000μm以下である
ことを特徴とする(3)の研磨方法。 (9)光学部材が液晶ディスプレー用のカラーフィルタ
ーであることを特徴とする(1)または(2)の研磨方
法。 (10)光学部材がプラズマディスプレー用背面板であ
ることを特徴とする(1)または(2)の研磨方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
説明する。まず本発明でいうマイクロゴムA硬度につい
て説明する。この硬度は高分子計器(株)製マイクロゴ
ム硬度計MD−1で評価した値をさす。マイクロゴム硬
度計MD−1は、従来の硬度計では測定が困難であった
薄物・小物の試料の硬さ測定を実現するもので、スプリ
ング式ゴム硬度計(デュロメータ)A型の約1/5の縮
小モデルとして、設計・製作されているためその測定値
は、スプリング式ゴム硬度計A型の硬度と一致した値が
得られる。マイクロゴム硬度計MD−1は、押針寸法が
直径0.16mm円柱形で高さが0.5mmの大きさの
ものである。荷重方式は、片持ばり形板バネで、ばね荷
重は、0ポイントで2.24mN、100ポイントで3
3.85mNである。針の降下速度は10〜30mm/
secの範囲をステッピングモータで制御して測定す
る。通常の研磨パッドは、研磨層または硬質層の厚みが
5mmを切るので、スプリング式ゴム硬度計A型では薄
すぎる為に評価できないので、該マイクロゴム硬度計M
D−1で評価できる。
【0010】本発明の研磨パッドは、マイクロゴムA硬
度で80度以上、好ましくは90度以上が必要である。
マイクロゴムA硬度が80度を満たない場合は、光学部
材の表面の突出した部分や付着異物が除去されて滑らか
にできないので好ましくない。
【0011】本発明の研磨パッドは、独立気泡を有して
いることが厚み方向の弾力性を有しスラリの凝集物や研
磨屑が被研磨面と研磨パッドの間に挟まれてもスクラッ
チの発生を防止できるので必要である。独立気泡径は、
平均気泡径で1000μm以下であることが半導体基板
の局所的凹凸の平坦性が良好であることから好ましい。
独立気泡径のさらに好ましい平均気泡径は500μm以
下、さらに好ましい平均気泡径は300μm以下であ
る。
【0012】本発明の研磨パッドは、密度が0.4〜
1.1(g/cm3)の範囲にあることが好ましい。密
度が0.4(g/cm3)に満たない場合、光学部材の
表面の突出した部分や付着異物が除去されて滑らかにで
きないので好ましくない。密度が1.1(g/cm3
を越える場合は、スクラッチが発生しやすくなるので好
ましくない。さらに好ましい密度は、0.6〜0.9
(g/cm3)の範囲である。また、さらに好ましい密
度は0.65〜0.85(g/cm3)の範囲である。
【0013】本発明の研磨パッドでのポリウレタンと
は、ポリイソシアネートの重付加反応または重合反応に
基づき合成される高分子である。ポリイソシアネートの
対称として用いられる化合物は、含活性水素化合物、す
なわち、二つ以上のポリヒドロキシ、あるいはアミノ基
含有化合物である。ポリイソシアネートとして、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートなど挙げることができるがこれに限定
されるわけではない。ポリヒドロキシとしてポリオール
が代表的であるが、ポリオールとしてポリエーテルポリ
オール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール、エポキシ樹脂変性ポリオール、
ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブ
タジエンポリオール、シリコーンポリオール等が挙げら
れる。この中で、ポリイソシアネートとしてトリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、
ポリオールとして、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコールとの組み合わせで得ら
れるポリウレタンが成形性に優れ、汎用的に使用されて
いるので好ましい。
【0014】本発明でのビニル化合物とは、炭素炭素二
重結合のビニル基を有する化合物である。具体的にはメ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチ
ルメタクリレート、メチル(α−エチル)アクリレー
ト、エチル(α−エチル)アクリレート、プロピル(α
−エチル)アクリレート、ブチル(α−エチル)アクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソデシ
ルメタクリレート、n−ラウリルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、メ
タクリル酸、グリシジルメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、フマル酸、フマル酸ジメチ
ル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、マレイン
酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジプロピル、アクリロニトリル、アクリルアミド、
塩化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン等が挙げら
れる。その中で好ましいビニル化合物は、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリ
レート、メチル(α−エチル)アクリレート、エチル
(α−エチル)アクリレート、プロピル(α−エチル)
アクリレート、ブチル(α−エチル)アクリレートであ
る。本発明でのビニル化合物から重合される重合体と
は、上記ビニル化合物を重合して得られる重合体であ
り、具体的にはポリメチルメタクリレート、ポリエチル
メタクリレート、ポリプロピルメタクリレート、ポリ
(n−ブチルメタクリレート)、ポリイソブチルメタク
リレート、ポリメチル(α−エチル)アクリレート、ポ
リエチル(α−エチル)アクリレート、ポリプロピル
(α−エチル)アクリレート、ポリブチル(α−エチ
ル)アクリレート、ポリ(2−エチルヘキシルメタクリ
レート)、ポリイソデシルメタクリレート、ポリ(n−
ラウリルメタクリレート)、ポリ(2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート)、ポリ(2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート)、ポリ(2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート)、ポリ(2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト)、ポリ(2−ヒドロキシブチルメタクリレート)、
ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、ポリメタクリル酸、ポ
リグリシジルメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、ポリフマル酸、ポリフマル酸ジメチ
ル、ポリフマル酸ジエチル、ポリフマル酸ジプロピル、
ポリマレイン酸、ポリマレイン酸ジメチル、ポリマレイ
ン酸ジエチル、ポリマレイン酸ジプロピル、ポリアクリ
ロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)等が挙げられ
る。この中で、好ましい重合体としてポリメチルメタク
リレート、ポリエチルメタクリレート、ポリプロピルメ
タクリレート、ポリ(n−ブチルメタクリレート)、ポ
リイソブチルメタクリレート、ポリメチル(α−エチ
ル)アクリレート、ポリエチル(α−エチル)アクリレ
ート、ポリプロピル(α−エチル)アクリレート、ポリ
ブチル(α−エチル)アクリレートが研磨パッドの硬度
を高くでき、光学部材の表面の突出した部分や付着異物
が除去できて滑らかにできるので好ましい。
【0015】本発明でのポリウレタンとビニル化合物か
ら重合される重合体中のポリウレタンとビニル化合物の
含有比率が重量比で50/50〜10/90であること
が好ましい。ビニル化合物の含有比率が重量比で50重
量に満たない場合は、研磨パッドの硬度が低くなるので
好ましくない。含有比率が90を越える場合は、パッド
の有している弾力性が損なわれるので好ましくない。研
磨パッド中のポリウレタンまたはビニル化合物から重合
される重合体の含有率は、研磨パッドを熱分解ガスクロ
マトグラフィ/質量分析手法で測定することが可能であ
る。本手法で使用できる装置は、熱分解装置としてダブ
ルショットパイロライザー“PY−2010D”(フロ
ンティア・ラボ社製)を、ガスクロマトグラフ/質量分
析装置として“TRIO−1”(VG社製)を挙げるこ
とができる。
【0016】本発明でのポリウレタンとビニル化合物か
ら重合される重合体が一体化して含有されるとは、ポリ
ウレタンの相とビニル化合物から重合される重合体の相
とが分離された状態で含有されていないという意味であ
るが、定量的に表現すると、パッドの中で研磨機能を本
質的に有する層の色々な箇所をスポットの大きさが50
μmの顕微赤外分光装置で観察した赤外スペクトルがポ
リウレタンの赤外吸収ピークとビニル化合物から重合さ
れる重合体の赤外吸収ピークを有しており、色々な箇所
の赤外スペクトルがほぼ同一であることである。ここで
使用される顕微赤外分光装置として、SPECTRA−
TECH社製の“IRμs”を挙げることができる。
【0017】本発明の研磨パッドの作成方法として、好
ましい方法は、あらかじめ平均気泡径が1000μm以
下の独立気泡を有し、かつ密度が0.1〜1.0(g/
cm 3)の範囲にある発泡ポリウレタンシートにビニル
化合物を膨潤させた後、発泡ポリウレタンシート内でビ
ニル化合物を重合させる方法は、独立気泡を有した構造
でポリウレタンとビニル化合物から重合される重合体が
一体化して含有される研磨パッドを作成でき、得られた
研磨パッドで局所的な凹凸の平坦性やグローバル段差を
小さくできるので好ましい。さらに好ましい方法は、あ
らかじめ平均気泡径が500μm以下の独立気泡を有
し、かつ密度が0.4〜0.9(g/cm 3)の範囲に
ある発泡ポリウレタンシートにビニル化合物を膨潤させ
た後、発泡ポリウレタンシート内でビニル化合物を重合
させる方法は、独立気泡を有した構造でポリウレタンと
ビニル化合物から重合される重合体が一体化して含有さ
れる研磨パッドを作成でき、得られた研磨パッドで光学
部材の突出した部分や付着異物を除去できて滑らかにで
きるので好ましい。本発明での発泡ポリウレタンシート
は硬度と気泡径と発泡倍率によって、ポリイソシアネー
トとポリオールおよび触媒、整泡剤、発泡剤の組み合わ
せや最適量を決める必要がある。発泡ポリウレタンシー
トとしては、前述のポリウレタンを発泡させたものが好
ましく使用される。
【0018】ビニル化合物を発泡ポリウレタンシートに
膨潤させた後、発泡ポリウレタンシート内でビニル化合
物を重合させる方法として、光分解性ラジカル開始剤と
共にビニル化合物を膨潤させた後、光を露光して重合さ
せる方法や、熱分解性ラジカル開始剤と共にビニル化合
物を膨潤させた後、熱を加えて重合させる方法や、ビニ
ル化合物を膨潤させた後、電子線や放射線を放射して重
合させる方法が挙げられる。
【0019】本発明の研磨パッドには、砥粒が含有され
ている場合もあり得る。砥粒としては、シリカ系研磨
剤、酸化アルミニウム系研磨剤、酸化セリウム系研磨剤
等が挙げられる。砥粒含有の本発明の研磨パッドの作成
方法は、上記記載の発泡ポリウレタンシートにあらかじ
め砥粒を含有させておき、上記方法でビニル化合物を砥
粒含有発泡ポリウレタンシートに膨潤させた後、砥粒発
泡ポリウレタンシート内でビニル化合物を重合させる方
法として、光分解性ラジカル開始剤と共にビニル化合物
を膨潤させた後、光を露光して重合させる方法や、熱分
解性ラジカル開始剤と共にビニル化合物を膨潤させた
後、熱を加えて重合させる方法や、ビニル化合物を膨潤
させた後、電子線や放射線を放射して重合させる方法が
挙げられる。
【0020】本発明で得られた研磨パッドは、クッショ
ン性を有するクッションシートと積層して複合研磨パッ
ドとして使用することも可能である。光学部材は表面の
突出した部分や付着異物とは、部材厚みムラに起因する
うねりが存在しており、このうねりを吸収する層として
硬い研磨パッドの下(研磨定盤側)にクッションシート
をおいて研磨する場合が多い。
【0021】本発明の研磨パッドを用いて、スラリーと
してシリカ系スラリー、酸化アルミニウム系スラリー、
酸化セリウム系スラリー等を用いて光学部材の表面の突
出した部分や付着異物を除去でき滑らかにできる。本発
明の研磨パッドを研磨機の下部研磨定盤(プラテン)に
固着させる。光学部材は上部ヘッドに真空チャック方式
により固定される。下部研磨定盤を回転させ、同方向で
光学部材保持ヘッドを回転させて、研磨パッドに押しつ
ける。この時に、研磨パッドと光学部材の間にスラリー
が入り込む様な位置からスラリーを供給する。別タイプ
の装置構成は以下のとおりである。研磨パッドを上部ヘ
ッドに固定させる。下部研磨定盤に光学部材を固定す
る。研磨パッドと光学部材を回転させながら、間にスラ
リーが入り込む様な位置からスラリーを供給する。スラ
リーの供給量は、研磨パッドの1cm2面積あたり0.
005〜0.15(cc/分)が最適な範囲である。ス
ラリーの供給量が0.005(cc/分)を下回る場合
は、スラリーの潤滑効果が十分得られない為、光学部材
にスクラッチが発生したり、光学部材が研磨パッド上で
円滑に回転が起きにくいので面内均一性が損なわれるの
で好ましくない。スラリーの供給量が0.15(cc/
分)を越える場合は、光学部材と研磨パッド表面との間
にスラリーの液膜が生じやすくなり、表面の滑らかさが
悪くなるので好ましくない。研磨定盤の回転速度は光学
部材の中心位置での相対速度が2000〜10000
(cm/分)の範囲にあることが好ましい。研磨定盤の
線速度が2000(cm/分)を下回る場合は、研磨レ
ートが遅くなるので好ましくない。相対速度が1000
0(cm/分)を越える場合はスクラッチが発生しやす
いので好ましくない。押し付け圧は、上部ヘッドに加え
る力を制御することによりおこなう。押し付圧として
0.005〜0.05MPaが表面の滑らかさとスクラ
ッチが入りにくいので好ましい。
【0022】本発明の光学部材とは、液晶ディスプレー
やプラズマディスプレー等のフラットパネルディスプレ
ーに用いられる光学部材であり、具体的には、液晶ディ
スプレー用のカラーフィルターやプラズマディスプレー
用背面板を挙げることができる。液晶ディスプレー用の
カラーフィルターは、ガラス板の上にクロムまたは樹脂
のブラックマトリックスがあり、その間隙は100μm
程度であるが、その間隙に赤、緑、青の画素が形成され
ている。この画素を形成する材料として、顔料を含有し
たアクリル系ポリマや顔料を含有したポリイミド系ポリ
マなどが知られている。この画素を形成する方法とし
て、画素形成材料自身が感光性を有しており、マスク露
光して現像後キュアを施して画素を形成できるものと、
画素形成材料自身には感光性が無く、画素形成材料のベ
タ層の上に例えばポジ型感光性レジストを塗工し、その
上をマスク露光して現像し、レジストのパターンを利用
して画素形成材料のベタ層の薬液エッチングを施して、
画素を形成後レジストを除去して、その後にキュアをす
るという方法がある。この様にしてブラックマトリック
スを一部被覆する様に形成された画素は、ブラックマト
リックスと重なる所で突出した突起が0.3〜1.5μ
mの高さで生じる場合がある。この突起を本発明の研磨
パッドで研磨して0.05μ以下にする事ができる。ま
た、この画素の上に透明性のアクリ系ポリマをオーバー
コートすることによって画素に生じる突出した突起を滑
らかにすることができるが、この場合にオーバーコート
表面に異物の付着などが生じて画質低下の原因となるの
で、本発明の研磨パッドでオーバーコート表面の異物を
除去することも可能である。プラズマディスプレー用
(PDP)背面板は、プラズマ発光が生じる為のセルを
PDP前面板と貼り合わせることによって形成するもの
であるが、PDP前面板との貼り合わせ前は、PDP背
面板は高さが100μm程度の隔壁が形成されている。
この隔壁の頂上部は、PDP前面板との貼り合わせによ
って、隔壁と前面板に囲まれたセルがある程度の真空を
保つ必要がある。この為に、PDP背面板の隔壁の頂上
部の平均表面粗さは3μm以下が要求されている。通常
の製造方法では、PDP背面板の隔壁の頂上部の平均表
面粗さは3μmを越えるものもあるので、本発明の研磨
パッドで隔壁の頂上部を滑らかにして、平均表面粗さを
3μm以下にすることが可能である。
【0023】本発明の光学部材の研磨方法は、光学部材
の表面の突出した部分や付着異物を化学機械研磨によっ
て表面を滑らかにするプロセスにおいて、研磨レートが
高く、表面平滑性が高く、スクラッチが入りにくい研磨
方法を提供するものである。
【0024】
【実施例】以下、実施例にそってさらに本発明の詳細を
説明する。本実施例において各特性は以下の方法で測定
した。 1.マイクロゴムA硬度:高分子計器(株)(所在地:
京都市上京区下立売室町西入)のマイクロゴム硬度計
“MD−1”で測定する。
【0025】マイクロゴム硬度計“MD−1”の構成は
下記のとおりである。 1.1センサ部 (1)荷重方式:片持ばり形板バネ (2)ばね荷重:0ポイント/2.24gf。100ポ
イント/33.85gf (3)ばね荷重誤差:±0.32gf (4)押針寸法:直径:0.16mm円柱形。 高さ
0.5mm (5)変位検出方式:歪ゲージ式 (6)加圧脚寸法:外径4mm 内径1.5mm 1.2センサ駆動部 (1)駆動方式:ステッピングモータによる上下駆動。
エアダンパによる降下速度制御 (2)上下動ストローク:12mm (3)降下速度:10〜30mm/sec (4)高さ調整範囲:0〜67mm(試料テーブルとセ
ンサ加圧面の距離) 1.3試料台 (1)試料台寸法:直径 80mm (2)微動機構:XYテーブルおよびマイクロメータヘ
ッドによる微動。ストローク:X軸、Y軸とも15mm (3)レベル調整器:レベル調整用本体脚および丸型水
準器。
【0026】2.液晶用カラーフィルターの作成:ガラ
ス板に幅20μm、高さ0.5μmの樹脂ブラックマト
リックスのストライプを100μmピッチで形成する。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物144.17gをN−メチル−2−ピロリドン77
3.67gとともに仕込み、これを攪拌しながら4,
4’−ジアミノジフェニルメタン47.09g、3,
3’−ジアミノジフェニルスルフォン58.95gおよ
びビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン6.21gを添加し、60℃で2時間反応させた後、
無水マレイン酸1.77gを加えてさらに60℃で2時
間反応させ、粘度100ポイズのポリアミック酸溶液を
得た。メチルトリメトキシシラン13.6gとフェニル
トリメトキシシラン19.8gおよびγ−アミノプロピ
ルメチルジエトキシシラン96.0gを3−メチル−メ
トキシブタノール428.0gおよびγ−ブチロラクト
ン333.3gの混合液に加えて、30℃攪拌下に蒸留
水28.8gを添加した。この溶液を60℃で2時間攪
拌した後、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物80.6gを加えて、そのまま2時
間攪拌を続けアミック酸含有のシロキサン溶液を得た。
本溶液の粘度をE型粘度計で測定すると22.5センチ
ポイズ(25℃)であった。ピグメントブルー15(東
洋インキ(株)製リオノールブルーESP)19.5g
と上記ポリアミック酸溶液78gをγ−ブチロラクトン
90gに加え、ガラスビーズ300gとともにホモジナ
イザーを用いて、7000rpmで30分間分散後、ガ
ラスビーズを濾過・除去して、顔料分散液を得た。この
顔料分散液38gを室温で攪拌しながら、これに上記ポ
リアミック酸溶液45g、3−メチル−3−メトキシブ
チルアセテート14g、N−メチル−2−ピロリドン3
2gおよび上記アミック酸含有のシロキサン溶液5gの
混合液を10分間で添加し、着色顔料分散シロキサン架
橋ポリイミド前駆体溶液を得た。本分散液を上記樹脂ブ
ラックマトリックスを形成したガラス板上に加熱後ポリ
ミドとなった際の膜厚みが1.0μmとなるようにスピ
ンナーで塗布、120℃で20分間乾燥し、冷却後、こ
の上にポジ型フォトレジスト(東京応化(株)製”OF
PR−800”)を乾燥後の膜厚みが1.0μmとなる
ようにスピンナーで塗布、90℃で10分間乾燥した。
キャノン(株)製紫外線露光機”PLA−501F”を
用いて、クロム製のフォトマスクを介して150mJ/
cm2(365nmの紫外線強度)露光した。露光後、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.3
8%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォトレジスト
の現像、ポリイミド前駆体着色塗膜のエッチングを同時
におこなった。エッチング後、不要となったフォトレジ
スト層をアセトンで剥離した。この様にして得られたポ
リミド前駆体着色塗膜は、樹脂ブラックマトリックに5
μmの幅で重なり樹脂ブラックマトリックス間を完全に
覆う形で形成されている。この状態で260℃で30分
間熱処理して、シロキサン架橋ポリイミドに転換した。
得られた青色カラーフィルターの表面は、樹脂ブラック
マトリックス間の青色カラーフィルター表面と樹脂ブラ
ックマトリックスに重なっている部分の青色カラーフィ
ルターの表面の段差は0.3μmあった。
【0027】3.研磨パッドと研磨機:厚み1.2m
m、直径38cmの円形の研磨層を作製し、表面に幅
2.0mm、深さ0.5mm、ピッチ15mmのいわゆ
るX−Yグルーブ加工(格子状溝加工)を施した。この
研磨パッドを研磨機(ラップマスターSFT社製、”L
/M―15E”)の定盤にクッッション層として、ロデ
ール社製“Suba400”を貼り、その上に両面接着
テープ(3M社製、“442J”)で貼り付けた。旭ダ
イヤモンド工業(株)のコンディショナー(“CMP−
M”、直径14.2cm)を用い、押しつけ圧力0.0
4MPa、定盤回転数25rpm、コンディショナー回
転数25rpmで同方向に回転させ、純水を10cc/
分で供給しながら5分間研磨パッドのコンディショニン
グを行った。研磨機に純水を100cc/分流しながら
研磨パッド上を2分間洗浄し次に、上記青色液晶カラー
フィルターを研磨機に設置し、説明書記載使用濃度のバ
イコウスキージャパン(株)製アルミナ系スラリー”A
−120”を所定供給量で研磨パッド上に供給しなが
ら、押しつけ圧力0.01MPa、定盤回転数45rp
m(ウェハの中心での線速度は3000(cm/
分))、青色液晶カラーフィルターを回転数45rpm
で同方向に回転させ、所定時間研磨を実施した。青色液
晶カラーフィルターを乾かさないようにし、すぐさま純
水をかけながら、ポリビニルアルコールスポンジでカラ
ーフィルター表面を洗浄し、乾燥圧縮空気を吹き付けて
乾燥した。得られた青色カラーフィルターの表面段差を
キーエンス(株)製三次元表面形状顕微鏡VK−850
0で評価した。
【0028】実施例1 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
37度、密度:0.74(g/cm3)、独立気泡平均
径:37μm)を作製した。該発泡ポリウレタンシート
をアゾビスイソブチルニトリル0.1重量部を添加した
メチルメタアクリレートに65分間浸漬した。メチルメ
タアクリレートが膨潤した発泡ポリウレタンシートをガ
ラス板に挟み込んで65℃で6時間加熱後、100℃で
3時間加熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50
℃で真空乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面
研削して厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得
られた研磨パッドのマイクロゴムA硬度は98度、密
度:0.81、独立気泡平均径:50μm、研磨パッド
の中のポリメチルメタアクリレート含有率は66重量%
であった。クッション層“Suba400”を該研磨パ
ッドと貼り合わせして複合研磨パッドを作製した。青色
液晶カラーフィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付け
て45rpmで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機の
プラテンに固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向
と同じ方向に回転させ、スラリー”A−120”を35
cc/分(研磨パッド1cm2面積あたり0.031c
c/分)で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨
を実施した。青色液晶カラーフィルターの表面段差は
0.05μmになり、研磨時間は1分であった。また、
0.5μ以上の欠点は0個であった。
【0029】実施例2 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
25度、密度:0.62、独立気泡平均径:86μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに20分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で6時間加熱後、100℃で3時間加熱し
た。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真空乾燥
を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削して厚み
が1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた研磨パ
ッドのマイクロゴムA硬度は93度、密度:0.72、
独立気泡平均径:110μm、研磨パッドの中のポリメ
チルメタアクリレート含有率は66重量%であった。ク
ッション層“Suba400”を該研磨パッドと貼り合
わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カラーフ
ィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45rpm
で回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテンに固
着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ方向に
回転させ、スラリー“A−120”を35cc/分(研
磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/分)で供
給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実施した。
青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.05μmに
なり、研磨時間は1分であった。また、0.5μ以上の
欠点は0個であった。
【0030】実施例3 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
25度、密度:0.47、独立気泡平均径:72μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに10分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で6時間加熱後、100℃で3時間加熱し
た。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真空乾燥
を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削して厚み
が1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた研磨パ
ッドのマイクロゴムA硬度は87度、密度:0.50、
独立気泡平均径:109μm、研磨パッドの中のポリメ
チルメタアクリレート含有率は65重量%であった。ク
ッション層“Suba400”を該研磨パッドと貼り合
わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カラーフ
ィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45rpm
で回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテンに固
着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ方向に
回転させ、スラリー“A−120”を35cc/分(研
磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/分)で供
給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実施した。
青色液晶カラーフィルターになり研磨時間は1分であっ
た。また、0.5μ以上の欠点は0個であった。
【0031】実施例4 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
37度、密度:0.70、独立気泡平均径:37μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに28分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で6時間加熱後、100℃で3時間加熱し
た。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真空乾燥
を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削して厚み
が1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた研磨パ
ッドのマイクロゴムA硬度は94度、密度:0.76、
独立気泡平均径:45μm、研磨パッドの中のポリメチ
ルメタアクリレート含有率は63重量%であった。クッ
ション層“Suba400”を該研磨パッドと貼り合わ
せして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カラーフィ
ルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45rpmで
回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテンに固着
させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ方向に回
転させ、スラリー“SC−1”を35cc/分(研磨パ
ッド1cm2面積あたり0.031cc/分)で供給し
ながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実施した。青色
液晶カラーフィルターの表面段差は0.03μmになっ
た研磨時間は1分であった。また、0.5μ以上の欠点
は0個であった。
【0032】実施例5 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
25度、密度:0.61、独立気泡平均径:54μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに15分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で24時間加熱し、その後100℃で3時間
加熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真
空乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削し
て厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた
研磨パッドのマイクロゴムA硬度は98度、密度:0.
67、独立気泡平均径:72μm、研磨パッドの中のポ
リメチルメタアクリレート含有率は64重量%であっ
た。クッション層“Suba400”を該研磨パッドと
貼り合わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カ
ラーフィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45
rpmで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテ
ンに固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ
方向に回転させ、スラリー“A−120”を35cc/
分(研磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/
分)で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実
施した。青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.0
3μmになった研磨時間は1分であった。また、0.5
μ以上の欠点は0個であった。
【0033】実施例6 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
30度、密度:0.53、独立気泡平均径:57μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに15分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で24時間加熱し、その後100℃で3時間
加熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真
空乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削し
て厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた
研磨パッドのマイクロゴムA硬度は87度、密度:0.
59、独立気泡平均径:81μm、研磨パッドの中のポ
リメチルメタアクリレート含有率は64重量%であっ
た。クッション層“Suba400”を該研磨パッドと
貼り合わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カ
ラーフィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45
rpmで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテ
ンに固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ
方向に回転させ、スラリー“A−120”を35cc/
分(研磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/
分)で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実
施した。青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.0
3μmになった研磨時間は1分であった。また、0.5
μ以上の欠点は0個であった。
【0034】実施例7 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.8重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
39度、密度:0.72、独立気泡平均径:37μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに28分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で24時間加熱し、その後100℃で3時間
加熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真
空乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削し
て厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた
研磨パッドのマイクロゴムA硬度は93度、密度:0.
75、独立気泡平均径:44μm、研磨パッドの中のポ
リメチルメタアクリレート含有率は60重量%であっ
た。クッション層“Suba400”を該研磨パッドと
貼り合わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カ
ラーフィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45
rpmで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテ
ンに固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ
方向に回転させ、スラリー“A−120”を35cc/
分(研磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/
分)で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実
施した。青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.0
3μmになった研磨時間は1分であった。また、0.5
μ以上の欠点は0個であった。
【0035】実施例8 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
25度、密度:0.60、独立気泡平均径:54μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに13分間浸漬した。メチルメタアクリレート
が膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込
んで65℃で24時間加熱し、その後100℃で3時間
加熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真
空乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削し
て厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた
研磨パッドのマイクロゴムA硬度は93度、密度:0.
69、独立気泡平均径:65μm、研磨パッドの中のポ
リメチルメタアクリレート含有率は60重量%であっ
た。クッション層“Suba400”を該研磨パッドと
貼り合わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カ
ラーフィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45
rpmで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテ
ンに固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ
方向に回転させ、スラリー“A−120”を35cc/
分(研磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/
分)で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実
施した。青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.0
3μmになった研磨時間は1分であった。また、0.5
μ以上の欠点は0個であった。
【0036】実施例9 ポリプロピレングリコール30重量部とジフェニルメタ
ンジイソシアネート40重量部と水0.5重量部とトリ
エチルアミン0.3重量部とシリコン整泡剤1.7重量
部とオクチル酸スズ0.09重量部をRIM成形機で混
合して、金型に吐出して加圧成型をおこない厚み2.2
mmの発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=
30度、密度:0.53、独立気泡平均径:57μm)
を作製した。該発泡ポリウレタンシートをアゾビスイソ
ブチルニトリル0.1重量部を添加したメチルメタアク
リレートに8分間浸漬した。メチルメタアクリレートが
膨潤した発泡ポリウレタンシートをガラス板に挟み込ん
で65℃で24時間加熱し、その後100℃で3時間加
熱した。加熱後ガラス板から取り外して、50℃で真空
乾燥を行った。得られた硬質発泡シートを両面研削して
厚みが1.2mmの研磨パッドを作製した。得られた研
磨パッドのマイクロゴムA硬度は83度、密度:0.5
9、独立気泡平均径:79μm、研磨パッドの中のポリ
メチルメタアクリレート含有率は59重量%であった。
クッション層“Suba400”を該研磨パッドと貼り
合わせして複合研磨パッドを作製した。青色液晶カラー
フィルターを研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45rp
mで回転させ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテンに
固着させ45rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ方向
に回転させ、スラリー“A−120”を35cc/分
(研磨パッド1cm2面積あたり0.031cc/分)
で供給しながら研磨圧力0.01MPaで研磨を実施し
た。青色液晶カラーフィルターの表面段差は0.03μ
mになり、研磨時間は1分であった。また、0.5μ以
上の欠点は0個であった。
【0037】比較例1 ポリエーテル系ウレタンポリマ(ユニローヤル社製“ア
ジプレンL−325”)78重量部と4,4'−メチレ
ン−ビス2−クロロアニリン20重量部をRIM成形機
で混合しさらに中空高分子微小球体(エクスパンセル5
51 DE)1.8重量部を混合して厚み12mmの硬
質発泡ポリウレタンシート(マイクロゴムA硬度=92
度、密度=0.78、独立気泡平均径:30μm)を作
製した。この硬質発泡ポリウレタンシートをスライスし
て厚み1.2mmの研磨パッドを作製した。クッション
層“Suba400”を該研磨パッドと貼り合わせして
複合研磨パッドを作製した。青色液晶カラーフィルター
を研磨機の研磨ヘッドに取り付けて45rpmで回転さ
せ、該複合研磨パッドを研磨機のプラテンに固着させ4
5rpmで研磨ヘッドの回転方向と同じ方向に回転さ
せ、スラリー“A−120”を35cc/分(研磨パッ
ド1cm2面積あたり0.031cc/分)で供給しな
がら研磨圧力0.01MPaで研磨を実施した。青色液
晶カラーフィルターの表面段差は0.03μmになり研
磨時間は3分であった。また、0.5μ以上の欠点は5
個もあった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、研磨レートが高く、表
面平滑性が高く、スクラッチが入りにくい研磨方法を提
供できた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロゴムA硬度が80度以上で、ポリ
    ウレタンとビニル化合物から重合される重合体を含有す
    る研磨パッドで光学部材の表面を研磨することを特徴と
    する研磨方法。
  2. 【請求項2】研磨パッドがポリウレタンとビニル化合物
    から重合される重合体を一体化して含有することを特徴
    とする請求項1記載の研磨方法。
  3. 【請求項3】研磨パッドが独立気泡を有することを特徴
    とする請求項1または2記載の研磨方法。
  4. 【請求項4】重合体中のポリウレタンとビニル化合物の
    含有比率が重量比で50/50〜10/90であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の研磨方
    法。
  5. 【請求項5】ビニル化合物がCH2=CR1COOR
    2(R1:メチル基またはエチル基、R2:メチル基、エチ
    ル基、プロピル基またはブチル基)であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の研磨方法。
  6. 【請求項6】マイクロゴムA硬度が90度以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  7. 【請求項7】研磨パッドの密度が0.4〜1.1である
    ことを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  8. 【請求項8】独立気泡の平均気泡径が1000μm以下
    であることを特徴とする請求項3記載の研磨方法。
  9. 【請求項9】光学部材が液晶ディスプレー用のカラーフ
    ィルターであることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の研磨方法。
  10. 【請求項10】光学部材がプラズマディスプレー用背面
    板であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の研磨方法。
JP2000049418A 2000-02-25 2000-02-25 研磨方法 Pending JP2001239454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049418A JP2001239454A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 研磨方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049418A JP2001239454A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 研磨方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001239454A true JP2001239454A (ja) 2001-09-04

Family

ID=18571369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000049418A Pending JP2001239454A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 研磨方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001239454A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288649A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタの研磨方法
WO2007011158A1 (en) * 2005-07-20 2007-01-25 Skc Co., Ltd. Polishing pad containing interpenetrating liquified vinyl monomer network with polyurethane matrix therein
WO2013004955A1 (fr) 2011-07-01 2013-01-10 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de fabrication d'un composant optique pour supprimer des defauts de surface

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288649A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタの研磨方法
JP4556474B2 (ja) * 2004-04-02 2010-10-06 凸版印刷株式会社 カラーフィルタの研磨方法
WO2007011158A1 (en) * 2005-07-20 2007-01-25 Skc Co., Ltd. Polishing pad containing interpenetrating liquified vinyl monomer network with polyurethane matrix therein
KR100709392B1 (ko) * 2005-07-20 2007-04-20 에스케이씨 주식회사 액상의 비닐계 모노머가 상호침투 가교된 형태를 갖는폴리우레탄 연마 패드
JP2009501648A (ja) * 2005-07-20 2009-01-22 エスケーシー カンパニー リミテッド ポリウレタンマトリクス中に相互浸透した液状ビニル系モノマーネットワークを含む研磨パッド
US7833297B2 (en) 2005-07-20 2010-11-16 Skc Co., Ltd. Polishing pad containing interpenetrating liquified vinyl monomer network with polyurethane matrix therein
CN101228216B (zh) * 2005-07-20 2012-05-23 株式会社Skc 包含具有聚氨酯基体的互渗液化烯类单体网状物的抛光垫
WO2013004955A1 (fr) 2011-07-01 2013-01-10 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de fabrication d'un composant optique pour supprimer des defauts de surface
US9138859B2 (en) 2011-07-01 2015-09-22 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Method for manufacturing an optical component for eliminating surface defects

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6705934B1 (en) Polishing pad
US6362107B1 (en) Polishing pad and polishing device
JP2001358101A (ja) 研磨パッド
JP2001239454A (ja) 研磨方法
JP3890786B2 (ja) 研磨装置および研磨パッド
JP2010012528A (ja) カラーフィルター研磨用パッド組成物、カラーフィルター研磨用パッドおよびカラーフィルター研磨方法
JP4686912B2 (ja) 研磨パッド
JP2002124491A (ja) 研磨パッド
JP2002178255A (ja) 研磨パッド
JP4845347B2 (ja) 研磨パッドおよびその製造方法
JP2006233199A (ja) 改善された研磨パッドの製造方法
JP4603112B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP4122923B2 (ja) 研磨方法
JP2004259728A (ja) 研磨パッド
JP2004165408A (ja) 研磨パッド
KR100673296B1 (ko) 액정 표시 소자의 칼럼 스페이서용 감광성 수지 조성물
JP2005121811A (ja) 光拡散層転写シート及び光拡散層の形成方法
JP2000117619A (ja) 研磨装置および研磨パッド
JP2001198796A (ja) 研磨方法
JP2003124161A (ja) 研磨パッド、研磨装置、およびそれを用いた研磨方法
JP2002323702A (ja) 転写材料およびこれを用いた画像形成方法
JP2002224947A (ja) 研磨パッド用クッション層
JP2002079456A (ja) 研磨パッド、研磨装置、およびそれを用いた研磨方法
JP4893023B2 (ja) 相互侵入高分子網目構造体の製造方法、相互侵入高分子網目構造体を用いた研磨パッド、および発泡ポリウレタン
JP2003305635A (ja) 研磨パッド用クッション層及びそれを用いた研磨パッド