JP2001239430A - 部品実装装置及び部品実装方法 - Google Patents

部品実装装置及び部品実装方法

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JP2001239430A
JP2001239430A JP2000056025A JP2000056025A JP2001239430A JP 2001239430 A JP2001239430 A JP 2001239430A JP 2000056025 A JP2000056025 A JP 2000056025A JP 2000056025 A JP2000056025 A JP 2000056025A JP 2001239430 A JP2001239430 A JP 2001239430A
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Kazumasa Osoniwa
和正 獺庭
Norio Kawatani
典夫 川谷
Iwao Ichikawa
岩夫 市川
Manabu Yamauchi
学 山内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、部品の仮圧着及び本圧着を連続的
に行なうことにより、タクトタイムを短縮するようにし
た、部品実装装置及び部品実装方法を提供すること。 【解決手段】 部品70を保持する保持部12を有する
部品装着部11と、この保持部に対して部品を供給する
部品供給部と、この保持部に対して汚れ防止用テープ部
材43を供給するテープ部材供給部40と、を有する部
品実装装置であって、前記汚れ防止用テープ部材には、
前記保持部が前記部品を保持するための開口部が設けら
れるように部品実装装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品である例えば
チップ部品を対象物である例えば基板上の所定位置に実
装するための部品実装装置及び部品実装方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体チップ部品等のチップ部品
を所謂ダイボンディングによりプリント基板,ガラス基
板等の基板上に実装する場合、部品実装装置としてのボ
ンディング装置が使用される。ボンディング装置は、そ
のボンディングツールによって、実装すべきチップ部品
を基板の実装位置に対して搭載して仮圧着し、その後チ
ップ部品を基板に対して加熱加圧することにより、本圧
着するようになっている。
【0003】ここで、上記仮圧着は、図10に示すよう
に行なわれる。即ち、図10(A)に示すように、ボン
ディング装置1において、先づその上下方向に移動可能
なボンディングツール2が、その下面に設けられたヘッ
ド2aに、実装すべきチップ部品3を吸着保持する。
尚、チップ部品3を実装すべき基板4上の実装位置に
は、予め接着剤5が塗布されている。この状態から、図
10(B)に示すように、上記ボンディングツール2が
矢印A方向に下降して、チップ部品3が基板4の実装位
置に対して押圧され、仮圧着される。次に、図10
(C)に示すように、ボンディングツール2が上昇す
る。その際、チップ部品3は、ボンディングツール2か
ら解放されて、接着剤5により基板4上の実装位置に保
持される。その後、ボンディング装置1または別の装置
により、チップ部品3が基板4の実装位置に対して、加
熱・加圧により、接着剤が硬化されることにより、チッ
プ部品3が基板4に対して本圧着されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10
(B)に示すように、チップ部品3の基板4への押圧に
よって、接着剤5がチップ部品3の周囲から外側にはみ
だしてしまい、このはみだした接着剤5が、図10
(C)に示すように、ボンディングツール2のヘッド2
aに付着することがある。これにより、ボンディングツ
ール2のヘッド2aの平坦度が付着した接着剤5によっ
て損なわれることになり、その後のチップ部品3の実装
品質が低下すると共に、本圧着の際に、そのままボンデ
ィングツール2のヘッド2aが加熱されて、接着剤5が
硬化してしまうと、硬化した接着剤5の除去が困難にな
ってしまう。
【0005】このため、半自動式ボンディング装置の場
合には、仮圧着後に、ボンディングツール2のヘッド2
aを清掃したり、あるいはチップ部品3とボンディング
ツール2との間にテフロンテープ等の接着剤付着防止用
テープを供給した状態で圧着する必要がある。
【0006】即ち、清掃の場合には、チップ部品3の仮
圧着の後、図10(C)に示す状態で、ボンディングツ
ール2のヘッド2aへの接着剤5の付着の有無を確認し
て、ヘッド2aに接着剤5が付着している場合には、ボ
ンディングツール2のヘッド2aの清掃を行なう必要が
あり、手間がかかることから、生産効率が下がってしま
う。
【0007】また、テープ供給の場合には、チップ部品
3を基板4上に実装位置に搭載して仮圧着した後、ボン
ディングツール2を上昇させて、ヘッド2aへの接着剤
付着の有無の確認及び清掃を行なって、さらにチップ部
品3とボンディングツール2との間にテープを供給した
後に、ボンディングツール2を下降させて、本圧着を行
なう必要があることから、工程数が増大して、生産コス
トが高くなってしまう。
【0008】これに対して、テープ供給部を備えた自動
式のボンディング装置においては、図11に示すよう
に、ステップST1にて、チップ部品3をヘッド2aに
供給した後、ステップST2にて、ボンディングツール
2を下降させて、チップ部品3を基板4上の実装位置に
搭載し、仮圧着する。続いて、ステップST3にて、ボ
ンディングツール2を上昇させ、さらにステップST4
にて、テープをヘッド2aと半導体チップ3との間に供
給して、例えばテープをヘッド2aの表面に接触させた
後、ステップST5にて、ボンディングツール2を下降
させて、ヘッド2aをテープを介してチップ部品3に当
接させ、ヘッド2aにより加熱・加圧することにより、
接着剤5が硬化され、本圧着が行なわれる。このため、
工程数が増大し、タクトタイムが長くなるため、生産効
率が低下してしまう。
【0009】また、仮圧着と本圧着を別工程で行なうこ
とも可能であるが、各工程で圧着のための装置が必要に
なるため、設備コストが増大すると共に、生産コストが
高くなってしまい、さらに装置故障に対するリスクが二
倍になるため、メンテナンス性が低下してしまう。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、部品の仮圧着
及び本圧着を連続的に行なうことにより、タクトタイム
を短縮するようにした、部品実装装置及び部品実装方法
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、部品を保持する保持部を有する部品装着
部と、この保持部に対して部品を供給する部品供給部
と、この保持部に対して汚れ防止用テープ部材を供給す
るテープ部材供給部と、を有する部品実装装置であっ
て、前記汚れ防止用テープ部材には、前記保持部が前記
部品を保持するための開口部が設けられている部品実装
装置により、達成される。前記構成によれば、前記汚れ
防止用テープ部材には、前記保持部が前記部品を保持す
るための開口部が設けられているので、前記保持部は、
この汚れ防止用テープ部材を介して前記部品を保持する
ことができる。
【0012】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記開口部が、前記汚れ防止用
テープ部材に設けられた貫通孔を有する部品実装装置で
ある。前記構成によれば、前記開口部が、前記汚れ防止
用テープ部材に設けられた貫通孔なので、この貫通孔に
より前記保持部は、前記部品を吸引により保持すること
ができる。
【0013】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記貫通孔が前記部品の外形寸
法よりも長いピッチで、前記汚れ防止用テープ部材に複
数個、配置されている部品実装装置である。前記構成に
よれば、前記貫通孔が前記部品の外形寸法よりも長いピ
ッチで、前記汚れ防止用テープ部材に複数個、配置され
ているので、前記部品毎に異なる前記貫通孔を用いるこ
とができる。
【0014】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成において、前記汚れ防止用テープ部材に設
けられた複数の貫通孔相互間のピッチが、前記テープ供
給部によって、この汚れ防止用テープ部材を送る際の送
りピッチと略同じ間隔で設けられている部品実装装置で
ある。前記構成によれば、前記汚れ防止用テープ部材に
設けられた複数の貫通孔相互間のピッチが、前記テープ
供給部によって、この汚れ防止用テープ部材を送る際の
送りピッチと略同じ間隔で設けられているので、この複
数の貫通孔を前記汚れ防止用テープ部材の送り用の貫通
孔として使用することができる。
【0015】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記テ
ープ供給部には、前記汚れ防止用テープ部材を前記保持
部に接触させるための接触機構が備えられている部品実
装装置である。前記構成によれば、前記テープ供給部に
は、前記汚れ防止用テープ部材を前記保持部に接触させ
るための接触機構が備えられているので、この汚れ防止
用テープ部材を前記保持部に接触させることができる。
【0016】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記テ
ープ供給部が、前記部品装着部と一体的に動作する構成
となっている部品実装装置である。前記構成によれば、
前記テープ供給部が、前記部品装着部と一体的に動作す
る構成となっているので、このテープ供給部に前記部品
装着部と共に移動させるための機構を設ける必要がな
い。
【0017】前記目的は、請求項7の発明によれば、テ
ープ供給部によって、汚れ防止用テープ部材の部品保持
用の開口部を部品装着部に設けられた部品の保持部に配
置する工程と、前記保持部に前記開口部を介して前記部
品を保持させる工程と、前記部品装着部を移動させて、
前記保持部で保持している前記部品を、対象物の所定の
部分当接させ、仮圧着する工程と、前記保持部により、
前記仮圧着した前記部品を前記対象物に対して本圧着す
る工程とを含んでいる部品実装方法により、達成され
る。前記方法によれば、テープ供給部によって、汚れ防
止用テープ部材の部品保持用の開口部を部品装着部に設
けられた部品の保持部に配置する工程と、前記保持部に
前記開口部を介して前記部品を保持させる工程と、前記
部品装着部を移動させて、前記保持部で保持している前
記部品を、対象物の所定の部分当接させ、仮圧着する工
程と、前記保持部により、前記仮圧着した前記部品を前
記対象物に対して本圧着する工程とを含んでいるので、
汚れ防止用テープ部材には、前記仮圧着や前記本圧着に
伴い発生する汚れが付着し、前記保持部への汚れの付着
を防止することができる。したがって、従来のように、
仮圧着後の保持部の清掃等が不要となるので、仮圧着及
び本圧着が連続して行なわれることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図9を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0019】図1及び図2は、本発明の実施の形態に係
る部品供給装置の構成を示している。図1及び図2にお
いて、部品供給装置10は、所謂FC(フリップチッ
プ)ボンダーとして構成されたボンディング装置であっ
て、部品装着部であるボンディングツール11と、部品
供給部20と、Z軸ユニット30と、テープ供給部40
と、XYテーブル50と、制御部60等と、を含んでい
る。
【0020】上記ボンディングツール11は、図1に示
すように、その下端に保持部であるヘッド12設けられ
ており、部品であるチップ部品70を吸着保持するよう
になっている。そして、このボンディングツール11
は、後述するようにZ軸ユニット40により下降され、
XYテーブル50上に保持された対象物である基板71
に対してチップ部品70を搭載したとき、ヒータ機能ま
たは超音波振動機能により、チップ部品70を加熱する
ように構成されている。さらに、このボンディングツー
ル11は、ヘッド12の下面をXYテーブル50の表面
に対して平行且つ平面に保持・調整するための「あおり
機構」13と一体化されている。
【0021】上記部品供給部20は、トレイまたはウェ
ハ等の部品収納部21に端子を上にした状態で収容され
ているベアチップ等のチップ部品70を、アーム等から
成るIC供給部22により反転させて端子を下向きにし
て、ボンディングツール11のヘッド12に供給するよ
うになっている。ここで、上記IC供給部22は、図1
に示すようにX方向に移動可能に支持されており、反転
させたチップ部品70を、ボンディングツール11の直
下に移動させ、ボンディングツール11のヘッド12に
吸着させるようになっている。尚、IC供給部22は、
部品実装装置10の架台10a上に取り付けられた支柱
10bに対して固定されている。
【0022】上記Z軸ユニット30は、図2に示すよう
に、上記支柱10bに対して、Z軸方向に移動可能に支
持されたZ軸テーブル31を備えている。このZ軸テー
ブル31は、Z軸方向に延びるボールネジ31a(図4
(A)参照)と螺合すると共に、Z軸方向に延びるガイ
ド31bに沿って摺動可能に支持されている。ボールネ
ジ31aは、モータ32により回転駆動されると共に、
その回転量がエンコーダ33により検出されるようにな
っている。
【0023】上記テープ供給部40は、図4(A)に示
すように、上記ボンディングツール11に対して取り付
けられており、供給側及び巻取側の軸41a,42aに
装着されるリール41,42に巻回された汚れ防止用テ
ープである接着剤付着防止用テープ43が、ボンディン
グツール11のヘッド12の表面(下面)に沿って通過
するようにガイドローラ44a,44bにより案内され
ている。
【0024】さらに、テープ供給部40は、テープ43
をヘッド11の下面に接触させるための接触機構45及
びテープ43を間欠的に所定量だけ繰り出す送り機構4
6(図4(B)参照)を備えている。この接触機構45
は、例えばボンディングツール11に取り付けられたエ
アシリンダにより駆動され、テープ供給部40全体をZ
軸方向に移動されるように構成されている。尚、接触機
構45は、これに限らず、他の駆動機構が採用されても
よいことは明らかである。
【0025】また、送り機構46は、例えばモータによ
り上記軸41a,41bをそれぞれ回転駆動することに
より、供給リール41からテープ43を送り出し、巻取
リール42によりテープ43を巻取るようになってい
る。尚、送り機構46は、これに限らず、他の駆動機構
が採用されてもよいことは明らかである。
【0026】ここで、上記テープ43は、任意の材質の
ものが使用されるが、特に高温でも安定していて、はっ
水性を有していると共に、摩擦係数が小さく、耐薬品性
が極めて高いもの、代表例としては例えばフッ素傾樹脂
であるテフロン製のテープが使用される。さらに、テー
プ43は、図5に示すように、実装すべきチップ部品7
0の幅W1よりやや広い幅W2を有すると共に、幅方向
に関して中央付近、またはチップ部品70の外形の内側
に対応した位置に、貫通孔である部品吸着用の孔43a
を有している。この孔43aは、テープ43の長手方向
に関して、等間隔のピッチPで備えられており、送りリ
ール41から前記送り機構46によって繰り出される際
に、このピッチP分づつ送り出されて、ボンディングツ
ール11のヘッド12に設けられた部品吸着用孔12a
と整合するようになっている。
【0027】上記XYテーブル50は、図1に示すよう
に、部品実装装置10の架台10aに対してX方向に移
動可能に支持された第1のテーブル51と、第1のテー
ブル51に対してY方向に移動可能に支持された第2の
テーブル52と、を有している。第1のテーブル51
は、X方向に延びるボールネジ51aと螺合すると共
に、X方向に延びるガイド51bに沿って摺動可能に支
持されている。ボールネジ51aは、モータ53により
回転駆動されると共に、その回転量がエンコーダ54に
より検出される。また、第2のテーブル52は、Y方向
に延びるボールネジ52aと螺合すると共に、Y方向に
延びるガイド52bに沿って摺動可能に支持されてい
る。ボールネジ52aは、モータ55により回転駆動さ
れると共に、その回転量がエンコーダ56により検出さ
れる。
【0028】ここで、第2のテーブル52は、図示しな
い手段によって、基板71を吸着保持するように構成さ
れている。尚、図示の場合、上下2視野を有するカメラ
ユニット57が支柱10bに対してXYZ方向に移動可
能に備えられており、上視野のカメラによりチップ部品
70のアライメント位置を、下視野のカメラにより基板
71のアライメント位置をそれぞれ検出する。そして、
チップ部品70及び基板71の相互の位置ずれが、後述
する制御部60により演算され、ずれを補正するように
XYテーブル50が駆動制御されることにより、チップ
部品70と基板71のXY方向に関する位置合わせが行
なわれるようになっている。
【0029】図3に示す上記制御部60は、例えばコン
ピュータ等により構成されており、具体的には、ボンデ
ィングツール11,部品供給部20,Z軸ユニット3
0,テープ供給部40及びXYテーブル50を駆動制御
するものである。制御部60は、ボンディングツール1
1を駆動制御することにより、ヘッド12によるチップ
部品70の吸着保持,仮圧着及び本圧着時の加熱を行な
うと共に、部品供給部20を駆動制御することにより、
部品収納部21からボンディングツール11のヘッド1
2へのチップ部品70の供給を行なう。また、制御部6
0は、Z軸ユニット30を駆動制御することにより、ボ
ンディングツール11を上下動させると共に、エンコー
ダ33の検出信号に基づいて、Z方向の位置を検出し、
XYテーブル50上の基板71に対して、ボンディング
ツール11のヘッド12に吸着保持したチップ部品70
を当接させる。その際、制御部60は、カメラユニット
57により認識されたチップ部品70及び基板71のア
ライメント位置と、XYテーブル50の二つのエンコー
ダ54,56による基板71のXY位置から、チップ部
品70の基板71の実装位置に対する位置ずれを検出
し、その位置ずれ量に基づいて、XYテーブル50の2
つのモータ53,55を駆動制御することにより、チッ
プ部品70を基板71の実装位置に対して正確に位置決
めするようになっている。
【0030】本実施の形態による部品実装装置10は、
以上のように構成されており、チップ部品70の基板7
1の実装位置への実装は、本発明の実施の形態による部
品実装方法に基づいて、図6のフローチャートに従っ
て、以下のようにして行なわれる。先づ、予め実装位置
に接着剤72が塗布された基板71がXYテーブル50
の第2のテーブル52上に載置され、吸着保持される。
そして、制御部60によりXYテーブル50が駆動制御
されることにより、部品実装装置10の所定位置に移動
される。他方、ステップST11にて、ボンディングツ
ール11のヘッド12に対してテープ供給部40の送り
機構46によりテープ43が1ピッチP分だけ繰り出さ
れ、その一つの孔43aがヘッド12の孔12aに対し
て整合され(図7(A)参照)た後、テープ43は、接
触機構45によりヘッド12の表面に接触される(図7
(B)参照)。
【0031】続いて、ステップST12にて、ボンディ
ングツール11のヘッド12に対して、部品供給部11
によりチップ部品70がヘッド12の下面に供給され、
制御部60によりヘッド12がチップ部品70を吸着保
持する(図7(C)参照)。このとき、ヘッド12は、
図8(A)に示すように、テープ43の孔43aを介し
て、チップ部品70を吸着保持するので、テープ43が
在っても、確実にチップ部品70を吸着保持することが
できる。
【0032】そして、カメラユニット57が、ヘッド1
2に吸着保持されたチップ部品70とXYテーブル50
上の基板71とのアライメント位置を画像認識し、制御
部60がこれらのアライメント位置のずれを補正するよ
うに、XYテーブル50を駆動制御して、チップ部品7
0と基板71の実装位置との位置合わせを行なう。
【0033】その後、ステップST13にて、制御部6
0によりZ軸ユニット30が駆動制御されて、ボンディ
ングツール11が下降して、そのヘッド12に吸着保持
されたチップ部品70が、基板71の実装位置に搭載さ
れ、加圧により仮圧着される(図7(D)及び図8
(B)参照)。続いて、ステップST14にて、ヘッド
12が加熱されることにより、チップ部品70の基板7
1への本圧着が行なわれる。
【0034】最後に、制御部60によりZ軸ユニット3
0が制御されて、ボンディングツール11が上昇して元
の位置に戻り、テープ供給部40が、その接触機構45
によりボンディングツール11のヘッド12からテープ
を分離させると共に、次のチップ部品70の実装に備え
て、送り機構46によりテープ43を1ピッチP分だけ
送り出す。このとき、図8(C)に示すように、仮圧着
または本圧着の際に、接着剤72がはみだしたとして
も、接着剤72は、テープ43に付着するだけで、ボン
ディングツール11のヘッド12の表面に付着すること
はなく、さらに接着剤72が付着したテープ43は、次
のチップ部品70の実装の際には、送り機構46によっ
て送り出されて、新たな孔43aの領域が、ヘッド12
の下面に接触することになる。従って、常に接着剤72
の付着していないテープ43の部分が、ヘッド12の下
面に接触しているので、実装品質が低下するようなこと
はない。これにより、ヘッド12の接着剤付着の有無の
確認や清掃作業が不要になり、メンテナンス性が向上す
ることになる。
【0035】このようにして、本実施の形態による部品
実装装置10によれば、ヘッド12がチップ部品70に
当接した状態のままで、仮圧着及び本圧着が連続して行
なわれる。従って、従来のように仮圧着後に、ヘッド1
2を上昇させて、ヘッド12の下面を清掃したり、接着
剤付着防止用テープを挿入する場合には、図9(A)に
示すように、仮圧着の時間aと本圧着の時間eとの間
に、ヘッド12の上昇時間b,ヘッド12の清掃または
テープ供給の時間c及びヘッド12の下降時間dが必要
になる。しかし、部品実装装置10の場合には、上述し
た時間b,c,dが不要になり、図9(B)に示すよう
に、これらに対応した時間f(f≒b+c+d)だけタ
クトタイムが短縮されることになる。
【0036】上述した実施の形態においては、チップ部
品70の基板71への本圧着は、ヘッド12を加熱する
ことにより行なわれるように説明されているが、これに
限らず、超音波振動による圧着の場合にも、チップ部品
の基板に対する保持力を高めるために接着剤を使用して
いれば、本発明を適用し得ることは明らかである。ま
た、上述した実施の形態においては、テープ43として
テフロンテープが使用されているが、これに限らず、剥
離性が高く、耐熱性が高い材質から成るテープであれ
ば、使用することができる。さらに、上述した実施形態
においては、テープ43は、一つのチップ部品70に対
して、1ピッチ分づつ繰り出されるようになっている
が、これに限らず、2つ以上のチップ部品70に対し
て、1ピッチ分のテープが繰り出されてもよく、逆に一
つのチップ部品70に対して、仮圧着及び本圧着毎に、
1ピッチ分づつテープが送り出されてもよい。また、上
述した実施形態においては、ヘッド12の下面には常に
テープ43が供給されるようになっているが、テープ供
給部40が、テープ43をヘッド12から幅方向に退避
させる退避機構を備えることにより、テープを使用せず
に仮圧着または本圧着するようにしてもよい。
【0037】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、ボンディングツール11のヘッド12は、接着剤付
着防止用のテープ43により覆われた状態で、孔43a
を介してチップ部品70を吸着保持することができると
共に、テープ43を介してチップ部品70の仮圧着及び
本圧着を行なうので、チップ部品70の基板実装位置へ
の加圧によって、その下方に塗布された接着剤72がは
みだして、ヘッド12に付着するようなことがない。こ
れにより、従来のように、仮圧着の後に、ボンディング
ツールを上昇させて、ヘッド表面への接着剤の付着の有
無の確認や清掃が不要となり、あるいは接着剤付着防止
用のテープをチップ部品とヘッドとの間に供給する必要
がないので、仮圧着及び本圧着が連続して行なわれ得る
ことになる。
【0038】従って、仮圧着及び本圧着の間にて、ボン
ディングツールの上下動やヘッドへの接着剤の付着の有
無の確認及び清掃が不要となり、メンテナンスが容易に
なると共に、タクトタイムが短縮され得るので、生産効
率が向上し、生産コストが低減されることになる。ま
た、仮圧着及び本圧着が連続して行なわれることによ
り、仮圧着後のボンディングツール11の上下動によ
り、仮圧着されたチップ部品70が基板71上で実装位
置からずれるようなことがなく、またゴミ,塵埃等の異
物が混入するようなことがなく、実装品質が向上し且つ
安定することになる。さらに、仮圧着及び本圧着が一台
の装置により行なわれるので、設備コストが低減される
と共に、設置スペースが少なくて済むことになる。
【0039】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、部品の仮圧
着及び本圧着を連続的に行なうことにより、タクトタイ
ムを短縮するようにした、部品実装装置及び部品実装方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による部品実装装置の構成
を示す概略正面図である。
【図2】図1の部品実装装置を示す概略側面図である。
【図3】図1の部品実装装置における制御部の制御状態
を示す概略図である。
【図4】図1の部品実装装置における要部の構成を示す
(A)拡大正面図及び(B)側面図である。
【図5】図1の部品実装装置で使用される接着剤付着防
止用テープの構成を示す拡大斜視図である。
【図6】図1の部品実装装置におけるチップ部品実装時
の動作を示すフローチャートである。
【図7】図1の部品実装装置におけるテープ供給部の動
作を順次に示す概略正面図及び概略側面図である。
【図8】図1の部品実装装置におけるチップ部品実装時
のヘッドの動作を順次に示す部分拡大正面図である。
【図9】従来の部品実装装置と図1の部品実装装置との
タクトタイムを示すグラフである。
【図10】従来の部品実装装置の一例におけるヘッドの
動作を順次に示す部分拡大正面図である。
【図11】従来の部品実装装置における動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】 10・・・部品実装装置、10a・・・架台、10b・
・・支柱、11・・・ボンディングツール、12・・・
ヘッド、20・・・部品供給部、30・・・Z軸ユニッ
ト、40・・・テープ供給部、41,42・・・リー
ル、43・・・接着剤付着防止用テープ、45・・・接
触機構、46・・・送り機構、50・・・XYテーブ
ル、60・・・制御部、70・・・チップ部品、71・
・・基板、72・・・接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 岩夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山内 学 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を保持する保持部を有する部品装着
    部と、 この保持部に対して部品を供給する部品供給部と、 この保持部に対して汚れ防止用テープ部材を供給するテ
    ープ部材供給部と、を有する部品実装装置であって、 前記汚れ防止用テープ部材には、前記保持部が前記部品
    を保持するための開口部が設けられていることを特徴と
    する部品実装装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部が、前記汚れ防止用テープ部
    材に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1
    に記載の部品実装装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔が前記部品の外形寸法よりも
    長いピッチで、前記汚れ防止用テープ部材に複数個、配
    置されていることを特徴とする請求項2に記載の部品実
    装装置。
  4. 【請求項4】 前記汚れ防止用テープ部材に設けられた
    複数の貫通孔相互間のピッチが、前記テープ供給部によ
    って、この汚れ防止用テープ部材を送る際の送りピッチ
    と略同じ間隔で設けられていることを特徴とする請求項
    3に記載の部品実装装置。
  5. 【請求項5】 前記テープ供給部には、前記汚れ防止用
    テープ部材を前記保持部に接触させるための接触機構が
    備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の部品実装装置。
  6. 【請求項6】 前記テープ供給部が、前記部品装着部と
    一体的に動作する構成となっていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれかに記載の部品実装装置。
  7. 【請求項7】 テープ供給部によって、汚れ防止用テー
    プ部材の部品保持用の開口部を部品装着部に設けられた
    部品の保持部に配置する工程と、 前記保持部に前記開口部を介して前記部品を保持させる
    工程と、 前記部品装着部を移動させて、前記保持部で保持してい
    る前記部品を、対象物の所定の部分当接させ、仮圧着す
    る工程と、 前記保持部により、前記仮圧着した前記部品を前記対象
    物に対して本圧着する工程とを含んでいることを特徴と
    する部品実装方法。
  8. 【請求項8】 前記開口部が、前記汚れ防止用テープ部
    材に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項7
    に記載の部品実装方法。
  9. 【請求項9】 前記貫通孔が前記部品の外形寸法よりも
    長いピッチで、前記汚れ防止用テープ部材に複数個、配
    置されていることを特徴とする請求項8に記載の部品実
    装方法。
  10. 【請求項10】 前記汚れ防止用テープ部材に設けられ
    た複数の貫通孔を用いて、前記テープ供給部が、この汚
    れ防止用テープ部材を送ることを特徴とする請求項9に
    記載の部品実装方法。
  11. 【請求項11】 前記汚れ防止用テープ部材は、前記テ
    ープ供給部に備わる接触機構によって、前記保持部に接
    触させられることを特徴とする請求項7乃至請求項10
    のいずれかに記載の部品実装方法。
  12. 【請求項12】 前記テープ供給部が、前記部品装着部
    と一体的に動作することを特徴とする請求項7乃至請求
    項11のいずれかに記載の部品実装方法。
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