JP2001239330A - 金属管の液圧バルジ加工方法 - Google Patents

金属管の液圧バルジ加工方法

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JP2001239330A
JP2001239330A JP2000048138A JP2000048138A JP2001239330A JP 2001239330 A JP2001239330 A JP 2001239330A JP 2000048138 A JP2000048138 A JP 2000048138A JP 2000048138 A JP2000048138 A JP 2000048138A JP 2001239330 A JP2001239330 A JP 2001239330A
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JP
Japan
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bulging
metal tube
tube
bulging portion
fluid pressure
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JP2000048138A
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English (en)
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Noriyuki Kurokawa
宣幸 黒川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膨出部の周辺にしわを発生させることなく高い
膨出部の成形が可能な液圧バルジ加工方法の提供。 【解決手段】上下一対の金型内に収納した金属管内に導
入した液体による内圧と、金属管の両端から負荷した軸
方向圧縮力とを組み合わせて、金属管を部分的に膨出加
工する液圧バルジ加工方法において、少なくとも膨出加
工予定部分の金属管を膨らませてから膨出部の成形加工
をおこなう金属管の液圧バルジ加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属管内に導入し
た液体による内圧と、金属管の両端から負荷した軸方向
圧縮力とを組み合わせて、金属管を部分的に膨出させて
異形管に加工する液圧バルジ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の液圧バルジ加工は、素材となる
金属管(以下、単に素管と記す)に加工液を導入して加
圧して得られる内圧と、管端からの軸押し力とを組み合
わせて種々の断面形状の異形管製品(以下、製品と記
す)を成形する加工方法である。
【0003】異形管製品を製造する従来の液圧バルジ加
工方法は以下の通りである。
【0004】図2は、従来の液圧バルジ加工方法を説明
するための金型部分の縦断面図で、図2(a)は成形開
始前の状態を、図2(b)は成形終了後の状態を示す図
である。図2に示すように、先ず下金型3の溝型に素管
1をセットし、膨出部を成形するためのダイス孔4が設
けられている上金型2を所定の力で下金型3に押しつ
け、左右方向から図示していない油圧シリンダ装置に取
り付けられた軸押し工具7a、7bを前進せしめ、素管
1の両管端面に軸押し工具端面を当接してシールをおこ
なう。次いで、左側の軸押し工具7a内に設けられた液
体流路8aから加工液を導入しながら右側の軸押し工具
7bの流路8bから素管内の空気を押し出し、流路8b
の延長上を図示していないバルブで閉鎖して、素管1の
内部を加工液で充満させる。
【0005】その後、左右方向から軸押し工具7a、7
bを前進せしめ素管に圧縮力を負荷するとともに、図示
していないポンプによって素管内の液圧を徐々に増加さ
せて内圧を高め、材料をダイス孔4内に膨出させて図2
(b)に示すように目的の高さの膨出部6を成形する。
成形完了後、内圧を低下させて上金型2を上昇させ、
次いで軸押し工具7a、7bを後退させて製品内の加工
液を流し出して製品を取り出す。加工液としては、防錆
のため数%の油脂分を水に分散させたエマルジョンが一
般に用いられている。
【0006】しかし、上記従来の液圧バルジ加工方法に
は次のような問題がある。
【0007】液圧バルジ加工においては、軸押し力と内
圧とが膨出加工に重要な役割を果たしているが、膨出部
の膨出高さの高い製品では特に軸押し力が重要になる。
膨出部の膨出高さを高くするためには、強い軸押し力に
よって材料をダイス孔内に多量押し込むことが必要であ
るが、軸押し力によって材料をダイス孔内に押し込む過
程で、膨出部分周辺の管表面にしわが発生する。
【0008】図3は、しわの発生状態を説明するための
図で、図3(a)は膨出部成形時の初期段階に発生する
しわの状態を、図3(b)は成形完了時のしわの状態を
示す図である。
【0009】膨出部を成形する初期段階では、ダイス孔
周辺の材料は図3(a)の矢印13に示すような方向に
動きながらダイス孔の方向に引き込まれるため、図3
(a)の12aに示すような小さなしわが素管の膨出部
周辺(特に膨出側と反対側)に発生し易い。発生した小
さなしわは、膨出加工が進むにつれて図3(b)の12
bに示すような大きなしわに発展する。このとき、しわ
部分に軸押し力によってダイス孔形内に押し込まれよう
とする材料が吸収されてしまうので膨出部の膨出高さを
高くすることができないという問題があった。しわ発生
を防止するために、素管内の内圧を増加させると、膨出
部の肉厚の減少が進んで膨出部が破裂して割れが生じ
る。
【0010】図4は膨出部の破裂により生じた割れ14
の状態を示す図である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、金属
管を異形管に膨出加工する際、膨出部周辺にしわを発生
させることなく高い膨出部を成形することのできる液圧
バルジ加工方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、液圧バルジ
加工により金属管に高い膨出部を成形加工する際に、軸
押し力により膨出部周辺に発生するしわを防止する方法
を開発するため種々実験、検討を重ねた。その結果、膨
出部周辺のしわの発生する素管部分をわずかに太鼓状に
膨らませつつ膨出部を成形することによりしわの発生を
防止することができるという知見を得た。
【0013】本発明は、このような知見に基づきなされ
たもので、その要旨は以下の通りである。
【0014】上下一対の金型内に収納した金属管内に導
入した液体による内圧と、金属管の両端から負荷した軸
方向圧縮力とを組み合わせて、金属管を部分的に膨出加
工する液圧バルジ加工方法において、少なくとも膨出加
工予定部の金属管軸方向に占める長さに相当する領域の
金属管を膨らませてから膨出部の成形加工をおこなう金
属管の液圧バルジ加工方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液圧バルジ加工方
法について詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明の液圧バルジ加工方法を説
明するための金型部分の縦断面図で、図1(a)は素管
を上下金型間に収納した加工前の状態を示す図、図1
(b)は素管に膨出部を成形した加工後の状態を示す図
である。
【0017】図1(a)に示すように、上金型2には膨
出部を形成するためのダイス孔4が設けられている。膨
出部の膨出方向は同図に示すような素管の長手方向に直
交する方向のみに限定されるものではなく、素管の軸方
向に対して斜めに膨出する方向でもよい。また、製品の
形状によっては下金型に設けてもよい。
【0018】下金型には、膨出加工予定部分の素管5、
すなわち、膨出加工予定部分の軸方向に占める長さLの
素管を太鼓状に膨らますための孔型11が設けられてい
る。太鼓状に膨らます部分が図1(a)に示す膨出加工
予定部分の素管5の長さLより短かいとしわが発生する
のでL以上の長さで素管を太鼓状に膨らませる必要があ
る。
【0019】この太鼓形状の孔型11の半径Rは、図1
(a)に示す2つのパラメータ、膨出部の管軸方向の長
さをL、太鼓形状部の素管外面よりの突出量をdとする
と、下記式を満足するように決めるのが望ましい。
【0020】R=(L2+4d2)/(8d) 膨出部の管軸方向の長さLは、目標とする膨出形状によ
って様々であるが、太鼓形状部の素管外面よりの突出量
dは、1〜5mmの範囲に設定するのが望ましい。な
お、膨出部の成形前えにLの部分の金属管を膨らます形
状は、上記した太鼓状が好ましいが、この形状に限定す
るものではなく太鼓状に類似したしたけいじょうであれ
ばよい。
【0021】上記のような金型を用い、先ず図1(a)
に示すように下金型3に素管1をセットし、所定の力に
て上金型2を下金型3に押しつけ、図示していない油圧
シリンダ装置に取り付けられた軸押し工具7a、7bを
前進させ、素管1の両管端面に軸押し工具端面を当接し
てシールする。シール方法は、素管の端部の肉を軸押し
工具によって圧下してシールする圧下シール法、素管内
面にOリングを挿入してシールする内面シール法等のよ
うな素管内の加工液の漏れを防ぎ、軸押し力を付与でき
る手段であればよい。次いで、一方の軸押し工具、例え
ば軸押し工具7aを貫通させて設けられた流路8aから
加工液を導入しながら、もう一方の軸押し工具7bに設
けられた流路8bから素管1内の空気を押し出し、流路
8bの延長上を図示していないバルブで閉鎖して、素管
1の内部を加工液で充満させる。その後、左右方向から
軸押し工具7a、8aを前進せしめるとともに、図示し
ていないポンプによって内圧を徐々に増加させて内圧を
高め、軸押し初期の段階で膨出加工予定部分の金属管5
を太鼓状孔型6内(一部はダイス孔)に膨出させる。こ
のように太鼓状孔型6にも材料を膨出させることによ
り、軸押し力による膨出部周辺のしわ発生を防止するこ
とができ、軸押し力を膨出部に有効に伝えることができ
る。さらに、軸押し工具7a、8aを前進せしめるとと
もに、内圧を増加させることにより膨出部9が成形され
製品10が得られる。
【0022】なお、膨出加工予定部の金属管軸方向に占
める長さLに相当する領域の金属管を膨らませてから膨
出部の成形加工をおこなうのであるが、上記のように1
工程でL部を膨らませ、そのまま引き継いで膨出部の成
形をするのが最も効率がよい。しかし、第1工程として
L部を膨らませるための孔型のみを有する金型で成形し
た後、L部の孔型と膨出部の孔型を有する金型に替えて
第2工程として膨出部の成形をおこなってもよい。
【0023】
【実施例】外径65mm、肉厚2.6mm、長さ700
mmの機械構造用鋼管STKM11A(JISG344
5)を素管として用い、下記寸法の太鼓形状孔型を設け
た金型で液圧バルジ加工をおこない、下記寸法の製品を
製造してしわの発生状況を目視で観察した。 [太鼓形状孔型] 太鼓形状部半径(R):346.5mm 太鼓形状孔型軸方向の長さ(L):105mm 太鼓形状部の素管外面よりの突出量(d):4mm [製品寸法] 膨出部外径(D1):65mm 膨出部高さ(H) :70mm 製品長さ(L2) :560mm 加工条件は、上下金型を11760Nの力で型締めし
て、素管内にエマルジョン加工液を注入して、その圧力
を45MPaから85MPaへと徐々に増圧せしめつつ
各軸押し工具を70mm前進させた。
【0024】また、従来例として、太鼓形状の孔型を設
けていない図2に示す形状の金型を用いた他は、上記と
同じ条件で液圧バルジ加工をおこない、しわの発生状況
を観察した。
【0025】本発明の方法で加工した製品には、しわの
発生は認められなかったが、従来の方法で加工した製品
では、膨出部周辺に大きなしわが発生し、膨出高さ(H
1)も35mm位で、目標の70mmの膨出部を得るこ
とができなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明の加工方法によれば、膨出部の加
工時にしわを発生させることなく、高い膨出部の成形加
工ができ、従来製造できなかったような製品の加工が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧バルジ加工方法を説明するための
金型部の縦断面図である。
【図2】従来の液圧バルジ加工方法を説明するための金
型部の縦断面図である。
【図3】しわの発生状況を示説明するための図である。
【図4】破裂により生じた割れ状況を示す斜視図であ
る。
【符号の簡単な説明】
1 素管 2 上金型 3 下金型 7a、7b 軸押し工具 8a、8b 加工液流路 10 製品 11 太鼓形状孔型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対の金型内に収納した金属管内に導
    入した液体による内圧と、金属管の両端から負荷した軸
    方向圧縮力とを組み合わせて、金属管を部分的に膨出加
    工する液圧バルジ加工方法において、少なくとも膨出加
    工予定部の金属管軸方向に占める長さに相当する領域の
    金属管を膨らませてから膨出部の成形加工をおこなうこ
    とを特徴とする金属管の液圧バルジ加工方法。
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