JP2001239027A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001239027A
JP2001239027A JP2000273989A JP2000273989A JP2001239027A JP 2001239027 A JP2001239027 A JP 2001239027A JP 2000273989 A JP2000273989 A JP 2000273989A JP 2000273989 A JP2000273989 A JP 2000273989A JP 2001239027 A JP2001239027 A JP 2001239027A
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balls
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JP2000273989A
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English (en)
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Koji Kajino
浩司 梶野
Shigetoshi Hayashi
成歳 林
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図柄表示装置に表示される表示内容が変化に
富むものになって、遊技者の興趣を増大し得る遊技機を
提供すること。 【解決手段】 パチンコ機1は、第1種始動口28への
パチンコ球の入賞に伴って、LCD表示器19に表示さ
れる複数の変動図柄HG2がそれぞれ変動して、複数の
変動図柄HG2が所定の図柄を表示し、大当たり状態に
なった時に賞球の払い出しを行う。LCD表示器19に
表示される変動図柄HG2が、変動状態から停止状態に
変化するまでに要する時間が、大当たり状態と、はずれ
状態と同程度となるように設定される。そのため、表示
基板87のCPU87AがLCD表示器19に表示する
大当たり状態になるまでの態様は、はずれ状態になるま
での表示態様と類似することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動口への遊技球
の入賞に伴って、図柄表示装置に表示される図柄が変動
し、いわゆる大当たり状態になった際に賞球の払い出し
を行う遊技機に関し、特に、図柄表示装置に表示される
表示内容が変化に富むものになって、遊技者の興趣を増
大し得る遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機に設けられる図柄表示
装置は、始動入賞口への入賞に伴って複数個(例えば3
個)のキャラクタ(図柄)の変動を開始する。そして、
その図柄表示装置の表示結果が、例えば3個のキャラク
タの内の2個のキャラクタが揃って停止した後に、大当
たりの期待感を高めるために、残りの1個のキャラクタ
が変動するリーチ状態になることがある。そのリーチ状
態が発生した後、変動する1個のキャラクタが最終的に
停止した場合、3個のキャラクタが予め定めた大当たり
図柄(特定表示結果)となって大当たり(遊技者にとっ
て有利な状態)になったり、または、大当たり図柄とな
らない、はずれ状態になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リーチ状態に
おけるキャラクタ(図柄)としては、一般に2個のキャ
ラクタが揃った後に、1個のキャラクタが単に上下方向
に移動する態様を長時間に亘って繰り返すにすぎないた
め、遊技者に倦怠感を生じさせ、遊技者の興趣が低下す
るおそれがある。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、図柄表
示装置に表示される表示内容を変化に富むものにして、
遊技者の興趣を増大し得る遊技機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る遊技機によれば、始動口への遊技球
の入賞に伴って、図柄表示装置に表示される複数の変動
図柄(キャラクタともいう)がそれぞれ変動して、複数
の変動図柄が所定の図柄を表示し、遊技者にとって有利
な状態になった時に賞球の払い出しを行う遊技機におい
て、前記図柄表示装置に表示される遊技者にとって有利
な状態になるまでの態様を、遊技者にとって有利でない
状態になるまでの表示態様と類似させる表示制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する請求項1に記載の
遊技機においては、図柄表示装置において表示される遊
技者にとって有利な状態になるまでの態様が、遊技者に
とって有利でない状態になるまでの表示態様と類似させ
て表示するので、遊技者にとって有利な状態になるまで
の表示態様と遊技者にとって有利でない状態になるまで
の表示態様とが判別しにくく、最終的に遊技者にとって
有利な状態になったり、ならなかったするため、図柄表
示装置に表示される表示内容が変化に富むものになっ
て、遊技者の視覚に訴え、遊技者の興趣を増大し得る。
例えば図柄表示装置に表示される変動図柄が、変動状態
から停止状態に変化するまでに要する時間を、遊技者に
とって有利な状態(大当たり状態)と、遊技者にとって
有利でない状態(はずれ状態)とほぼ同程度となるよう
に設定して、図柄表示装置に表示される大当たり状態に
なるまでの態様を、はずれ状態になるまでの表示態様と
類似させる。
【0007】また、請求項2に係る遊技機によれば、請
求項1に記載の遊技機において、貸し球としての遊技球
を払い出す貸し球払い出し専用通路を遊技機背面側に設
けたことを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項2に記載の
遊技機においては、貸し球の払い出し動作の際に、遊技
球が貸し球払い出し用専用通路を通して払い出される。
それにより、賞球の払い出し中に遊技球が詰まっても、
詰まっていない貸し球払い出し専用通路を使用して、貸
し球の払い出しができる。また、賞球の払い出し中に遊
技球の不足が生じても、球不足が生じていない貸し球の
払い出しを継続できる。また、賞球払い出し装置が故障
しても、故障していない貸し球払い出し装置を使用し
て、貸し球の払い出しができる。
【0009】また、請求項3に係る遊技機によれば、請
求項2に記載の遊技機において、賞球としての遊技球を
払い出す賞球払い出し専用通路を遊技機背面側に設けた
ことを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項3に記載の
遊技機においては、賞球の払い出し動作の際に、遊技球
が賞球払い出し用専用通路を通して払い出される。それ
により、貸し球の払い出し中に遊技球が詰まっても、詰
まっていない賞球払い出し専用通路を使用して、賞球の
払い出しができる。また、貸し球の払い出し中に遊技球
の不足が生じても、球不足が生じていない賞球の払い出
しを継続できる。更に、貸し球払い出し装置が故障して
も、故障していない貸し球払い出し装置を使用して、賞
球の払い出しができる。
【0011】また、請求項4に係る遊技機によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の遊技機におい
て、前記表示制御手段は、図柄表示装置に多数の変動図
柄が表示された状態で、多数の変動図柄の内から複数の
変動図柄を抽出して表示することを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項4に記載の
遊技機においては、図柄表示装置に多数の変動図柄が表
示された状態で、多数の変動図柄の内から複数の変動図
柄が抽出されて表示される。そのため、かかる抽出表示
は斬新な表示態様になって、表示内容が変化に富むもの
になって、遊技者の興趣を増大し得る。
【0013】また、請求項5に係る遊技機によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の遊技機におい
て、前記図柄表示装置に表示される変動図柄が変動状態
から停止状態に変化するまでに要する時間を、遊技者に
とって有利な状態と、遊技者にとって有利でない状態と
ほぼ同程度となるように設定したことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項5に記載の
遊技機においては、前記図柄表示装置に表示される変動
図柄が変動状態から停止状態に変化するまでに要する時
間を、遊技者にとって有利な状態と、遊技者にとって有
利でない状態とほぼ同程度となるように設定して、図柄
表示装置に表示される大当たり状態になるまでの態様
を、はずれ状態になるまでの表示態様と類似させるの
で、遊技者にとって有利な状態になるまでの表示態様と
遊技者にとって有利でない状態になるまでの表示態様と
が判別しにくく、最終的に遊技者にとって有利な状態に
なる場合は、遊技者に意外感を与えるものになる。尚、
図柄表示装置に表示される変動図柄が変動状態から停止
状態に変化するまでに要する時間を、必要に応じて、遊
技者にとって有利な状態と、遊技者にとって有利でない
状態とほぼ異なるように設定してもよい。そして、変動
図柄が変動状態から停止状態に変化するまでに要する時
間を、遊技者にとって有利な状態と、遊技者にとって有
利でない状態とほぼ同程度となる第1の態様と、遊技者
にとって有利な状態と、遊技者にとって有利でない状態
と異なる時間となる第2の態様との双方を選択的に実行
できるようにしても良い。
【0015】また、請求項6に係る遊技機によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の遊技機におい
て、前記表示制御手段は、前記図柄表示装置に表示され
る変動図柄を、変動状態から停止状態に変化させる際
に、仮停止状態を経た後に最終停止させることを特徴と
する。このような特徴を有する請求項6に記載の遊技機
においては、図柄表示装置に表示される変動図柄が、変
動状態から停止状態に変化する際に、仮停止状態を経た
後に最終停止するので、表示内容が変化に富むものにな
って、遊技者の興趣を増大し得る。
【0016】また、上記した請求項3に記載の遊技機に
おいて、遊技球を貯留するタンクの下方に、タンクレー
ルを設け、このタンクレールは、賞球払い出し用専用通
路及び貸し球払い出し用専用通路を備えてもよい。この
場合、遊技球流路の上流側に位置するタンクレール内の
賞球払い出し用専用通路及び貸し球払い出し用専用通路
を通って、賞球または貸し球を払い出すことができる。
また、上記した請求項2または請求項3に記載の遊技機
において、前記賞球払い出し装置は、賞球払い出し用専
用通路に沿って所定個数の遊技球を払い出す賞球用制御
部を備えてもよく、また、前記貸し球払い出し装置は、
貸し球払い出し用専用通路に沿って所定個数の遊技球を
払い出す貸し出し用制御部を備えてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機をパチ
ンコ機において具体化した実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。先ず、実施形態に係るカード式パチン
コ機の全体構成について図1に基づいて説明する。図1
は実施形態に係るカード式パチンコ機全体を示した正面
図である。このカード式パチンコ機とは、プリペイドカ
ード等により球貸し等を行うことができるパチンコ機を
いう。カード式パチンコ機は、いわゆるCR機と称さ
れ、図1に示すように、パチンコ機1とカード式球貸機
21とによって構成されている。これらパチンコ機1と
カード式球貸機21は、左右に並んで設置されるが、こ
の場合、カード式球貸機21は、2台のパチンコ機1
(左側のパチンコ機は図示せず)の間に位置して、右側
のパチンコ機1の左側面側に位置する。
【0018】このパチンコ機1は、所定量のパチンコ球
を賞球として払い出す、いわゆる第一種パチンコ機であ
る。また、このパチンコ機1では、後述する入賞口、図
柄表示装置、電動役物及び、ゲート等の各種構造物が、
遊技盤2上に配設されている。その遊技盤2の下側に
は、賞球を受ける上部受け皿3が配設され、この上部受
け皿3の下側には、スピーカ3aを内蔵したプレート4
が配設されている。また、そのプレート4の下側には、
賞球を受ける大きめの下部受け皿5が配設される。ま
た、下部受け皿5の右方側には、ハンドル6に連結され
た発射装置が配設されており、上部受け皿3の遊技球が
その発射装置6a(図10参照)へ送られるように構成
されている。
【0019】一方、遊技盤2の前面側には、遊技中のエ
ラー等を表示するエラー表示ランプ8が配設されている
他に、「当たり」を表示する当たり表示ランプ7が配設
されている。また、遊技盤2の前側は、ステンレス等の
金属製枠を有するガラス扉9により被覆されており、ガ
ラス扉9はその側方(左)側に設けられたヒンジ部材等
を介して開閉自在に支持されている。そして、ヒンジ部
材等の反対側(右)側に設けられた鍵穴9bに、遊技店
の管理者等が鍵を挿入して回転操作して、ロックを解除
することにより、ガラス扉9を前方側へ開くことができ
る。尚、ガラス扉9が前方側へ開放されたことを検出す
るため、遊技盤2上のガラス扉9が開く側に、検出スイ
ッチ9aが設けられているので、ガラス扉9が前方側へ
開放された場合、この検出スイッチ9aが検出信号を主
基板(図示せず)に出力して、エラー表示ランプ8が点
灯する。また、遊技盤2のガラス扉9の外側上方には、
左右の賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設けられ
ている。
【0020】ここで、カード式球貸機21について説明
すると、このカード式球貸機21の上下方向におけるほ
ぼ中央には、カード挿入口22が配設されている。その
カード挿入口22の上方側には、カード利用可能表示ラ
ンプ23、連結台方向表示25、及びカード挿入中表示
ランプ26が下方に向かって順に配設されている。そし
て、カード利用可能表示ランプ23が点灯しているとき
に、遊技者はカード挿入口22にカードを挿入すること
ができる。また、連結台方向表示25は、左右のパチン
コ機1のいずれかを示すことにより、左右どちらのパチ
ンコ機1が、球貸し処理をできるかを表示する。更に、
カード挿入中表示ランプ26は、カードがカード挿入口
22に挿入されている間点灯している。
【0021】また、パチンコ機1の上部受け皿3の中央
付近には、球貸し操作部11が配設されており、この球
貸し操作部11には、度数表示12、貸出スイッチ1
3、貸出スイッチLED14、及び返却スイッチ15が
配設されている。その球貸し操作部11の度数表示12
は、カード残高を表示している。また、貸出スイッチL
ED14が点灯しているときに、貸出スイッチ13の操
作が可能であり、この貸出スイッチ13の操作によっ
て、遊技球の貸し出しが行われるが、貸し出される貸し
球は、後述する態様で、上部受け皿3に払い出される。
そして、遊技者が、そのパチンコ機1のパチンコ遊技を
止めるときは、返却スイッチ15を操作することによっ
て、そのカード挿入口22内に挿入されているカードの
排出が行われる。
【0022】ここで、パチンコ機1における遊技盤2上
の遊技領域の構成について説明する。この遊技領域は、
所定厚さの板材からなる遊技盤2上に、入賞口などの各
構造物が配設され、各構造物を囲むように環状のレール
18が遊技盤2上に立設されている。このレール18
は、発射されたパチンコ球を遊技領域内に案内する案内
路を構成し、遊技盤2上の上方側部には、レール18に
沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための
段差部16が設けられている。そして、その段差部16
には、軸支された返しゴム(図示せず)が配設されてい
る。
【0023】また、遊技領域のほぼ中央には、図柄表示
装置を構成するLCD表示器19が遊技盤2の裏面側か
ら前面側へ取り付けられている。このLCD表示器19
は、変動図柄を表示するべく、左側、中央、右側に3列
の変動図柄を表示する液晶パネルである。そして、LC
D表示器19の左側、中央、右側にそれぞれ表示された
図柄(キャラクタともいう)が変動しながら順番に停止
し、全てが停止した状態が全体として所定の図柄(例え
ば「777」等)を構成する場合に、遊技者にとって有
利な遊技状態である「いわゆる大当たり」となる。ま
た、LCD表示器19の上方または左右には、入賞口2
0a、20bが配設されており、これら入賞口20a、
20bには、遊技盤2の裏面に設けられた賞球樋が連通
されている。そして、この入賞口20a、20bに入っ
たパチンコ玉を検出する入賞口スイッチ(図示せず)
が、遊技盤2の裏側に設けられており、入賞口20a、
20bに入賞したことを入賞口スイッチ(図示せず)が
検出すると、所定の個数の賞球が上部受皿3に排出され
るように構成されている。また、LCD表示器19内の
上方部には、変動図柄の始動回数を遊技者に知らせるた
めの、変動図柄始動記憶表示器27が設けられている。
【0024】また、LCD表示器19の下方には、始動
口としての第1種始動口28が配設されており、この第
1種始動口28には、遊技盤2の裏面に設けられた賞球
樋が連通されている。そして、この第1種始動口28に
入ったパチンコ玉を検出する始動口スイッチ(図示せ
ず)が遊技盤2の裏側に設けられており、この第1種始
動口28に入賞して始動口スイッチが入賞したことを検
出すると、LCD表示器19の背景画上を、変動図柄が
上下動するように構成されている。また、LCD表示器
19の左右上側には、各電飾付き風車29が設けられて
おり、これら電飾付き風車29は、LCD表示器19の
変動図柄が変動する際に点滅する。
【0025】また、第1種始動口28の左右下側には、
各ゲート30が配設されている。このゲート30には、
パチンコ球の通過を検出する検出スイッチ(図示せず)
が備えられ、この検出スイッチがパチンコ球の通過を検
出することにより、LCD表示器19と、入賞口20a
との間にある普通図柄表示器20が変動後所定の数字等
を表示するように構成されている。普通図柄表示器20
が停止した状態が所定の図柄(例えば「7」等)を構成
する場合に、遊技者にとって有利な遊技状態である「通
常当たり」となる。また、各ゲート30の左右下側に
は、電飾ランプが施された下入賞口20cが配設されて
おり、これら下入賞口20cには、遊技盤2の裏面に設
けられた賞球樋が連通されている。そして、各下入賞口
20cへの入賞を検出する下入賞口スイッチ(図示せ
ず)が、遊技盤2の裏側に設けられ、下入賞口20cに
入賞したことを下入賞口スイッチが検出すると、所定の
個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成されて
いる。
【0026】そして、第1種始動口28の下方には、大
入賞口30aを有する特別電動役物30bが配設されて
おり、この大入賞口30aは、長い横幅を有しており、
開閉扉を備えている。そして、LCD表示器19の画面
の、左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が変動
した後に、所定状態を達成した場合(例えば、777の
ように揃った場合等)に開閉扉が開かれるように構成さ
れている。
【0027】この開閉扉には、遊技盤2の裏面に設けら
れた賞球樋が連通されており、大入賞口30a内には、
開閉扉が開かれたときに入賞したパチンコ球の個数をカ
ウントするための大入賞口カウントスイッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、大入賞口カウントスイ
ッチがカウントしたパチンコ球に対応する賞球が上部受
皿3に排出されるように構成されている。この場合、大
入賞口30aの開閉扉は、25秒間経過又は10個のパ
チンコ球が入賞することを大入賞口カウントスイッチが
検出するまで開放される。また、大入賞口30aの内部
には、大入賞口30aの開放を継続するための「いわゆ
るVゾーン」が仕切り形成されており、当該Vゾーンへ
の入賞検出用のVスイッチが設けられている。
【0028】次に、図2において、パチンコ機1の背面
側の構成について説明する。図2は実施形態に係るパチ
ンコ機1全体を示した背面図である。パチンコ機1は、
図2に示すように、木製の外枠31に対して木製の内枠
32がヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けられて
いる。また、この内枠32のほぼ中央部には、遊技盤2
を着脱自在に支持するための機構盤(図示せず)が取り
付けられている。そして、この機構盤には、合成樹脂製
のメインセット盤34が取り付けられている。
【0029】このメインセット盤34の上方角部には、
中継基板K1が設けられており、この中継基板K1は、
パチンコ機1と図示しないホールコンピュータとをつな
いで、球切れ信号等の制御信号を伝達する機能を果た
す。また、パチンコ機1の背面側最上段には、上方に開
口したタンク35がメインセット盤34上に固定されて
いる。そのタンク35の直上には、パチンコ球の補給装
置36が配設されており、この補給装置36は、垂直に
パチンコ球をタンク35内に落下させるため吐出部36
Aを設けており、この吐出部36Aを介して、補給され
るパチンコ球を、タンク35内で貯留することができ
る。
【0030】また、メインセット盤34の最上側のタン
ク35の底面外側の一端(底面の右端部外側)には、図
2に示すように、賞球タンクスイッチQ1が後述の態様
で設けられている。この賞球タンクスイッチQ1は、タ
ンク35内のパチンコ球の有無を検出し、その検出信号
を、主基板に出力することにより、左側の賞球及び球切
れ表示ランプ10(図1参照)が点灯する。そのタンク
35の下方には、パチンコ球を送るための、パチンコ機
1背面側の左右方向に延びるタンクレール37が設けら
れており、そのタンク35内の傾斜した底面に設けられ
た連通孔(図示せず)を介して、パチンコ球をタンクレ
ール37に落下させる。
【0031】また、タンクレール37の下方のメインセ
ット盤34の中央には、遊技盤2の裏面を覆うセンタカ
バーK3が装着されている。このセンタカバーK3内に
は、効果音発生用回路を設けた音声基板、ランプ照明回
路を設けたランプ基板及び図柄変動表示回路を設けた表
示基板が固着されている。更に、センタカバーK3の下
側には、下側カバーK4に覆われた主基板が固着されて
いる。この主基板には、パチンコ機1のメイン動作を制
御するための制御回路が設けられている。このセンタカ
バーK3内の音声基板、ランプ基板、表示基板及び下側
カバーK4内の主基板は、盤面機構部を構成している。
それに対して、次述する賞球基板K5等の、内枠32等
に取り付けられる補助部品、電気部品、付属部品等を備
える枠機構部を構成している。
【0032】そして、下側カバーK4の下方側には、メ
インセット盤34の裏面側に近接するように、賞球基板
K5が取り付けられており、この賞球基板K5は、メイ
ンセット盤34の裏面から離れて位置する主基板の一部
と重なり合っている。この賞球基板K5には、後述の賞
球用制御部39及び貸し球用制御部40等を個々に駆動
制御させるための制御回路が設けられている(図10参
照)。また、賞球基板K5の側方(右側)下方には、電
源基板K6が設けられており、その電源基板K6は、A
C(交流)24V(ボルト)を変圧するとともに整流す
る直流32V(ボルト)用の電源を設ける他に、AC
(交流)24V(ボルト)を変圧するとともに整流する
直流12V(ボルト)用の電源、更に、AC(交流)2
4Vを変圧するとともに整流する直流5V(ボルト)用
の電源を設ける。
【0033】また、賞球基板K5の左下側には、パチン
コ球発射用の発射装置等を備える発射基板K9が設けら
れている。また、電源基板K6の上方側には、インター
フェース基板K7が取り付けられており、このインター
フェース基板K7のコネクタと、カード式球貸機21の
背面のコネクタとが、信号伝達用の接続コードK8によ
って相互に接続される。そして、カード式球貸機21の
制御装置が、接続コードK8及びインタフェース基板K
7を介して、賞球基板K5に対し、貸し球指令信号を出
力するので、その信号を入力した賞球基板K5は、賞球
の払い出しの場合と同様に、貸し出し用制御部40にパ
チンコ球の払い出しを命令する。
【0034】次に、タンク35の下流側のパチンコ球流
路について説明する。図3はそのパチンコ機1の賞球の
払い出しに係るパチンコ球流路の要部を拡大した背面図
であり、賞球払い出し用専用通路内のパチンコ球の流れ
を示す。図4はそのパチンコ機1の貸し球の払い出しに
係るパチンコ球流路の要部を示した背面図であり、貸し
球払い出し用専用通路内のパチンコ球の流れを示す。図
5はそのパチンコ機1の背面のパチンコ球流路の上部を
拡大して示す背面図であり、図6及び図7はそのパチン
コ機1のタンクレール37の要部を拡大して示した平面
図及び斜視図である。図8(a)は賞球払い出し案内部
38A及び貸し球払い出し案内部38Bを示す分解斜視
図であり、図8(b)は賞球払い出し案内部38Aに貸
し球払い出し案内部38Bを組み付けた状態を示す斜視
図である。図9は上方側のパチンコ球流路の要部を拡大
して示す側面図である。
【0035】そのタンク35からパチンコ球を受けるタ
ンクレール37は、図6及び図7に示すように、図3に
示す賞球払い出し用専用通路37A及び図4に示す貸し
球払い出し用専用通路37Bを備えている。この場合、
タンクレール37は、例えば合成樹脂材等からなり、賞
球払い出し用専用通路37A及び貸し球払い出し用専用
通路37Bを一体的に形成している。このようなタンク
レール37を製造する場合、賞球払い出し用専用通路3
7A及び貸し球払い出し用専用通路37Bを一体的に形
成でき、賞球払い出し用専用通路37A及び貸し球払い
出し用専用通路37Bの製造が容易になる。
【0036】そして、賞球払い出し用専用通路37A
は、図6及び図9に示すように、2条分の通路37A
1、37A2を設けるのに対して、貸し球払い出し用専
用通路37Bは1条分の通路を設ける。このようにタン
クレール37が、賞球払い出し用専用通路37A1、3
7A2及び貸し球払い出し用専用通路37Bを備える場
合、タンクレール37内で賞球及び貸し球相互の干渉が
少なくなって、パチンコ球は詰まりにくい。この場合、
賞球払い出し用専用通路37Aをパチンコ機1の背面側
に近接して設けるとともに、貸し球払い出し用専用通路
37Bを背面側から遠方位置、即ち賞球払い出し用専用
通路37Aに対し、パチンコ機1の遊技者から遊技盤2
に向かう方向の奥側に設ける。これは、貸し球の払い出
しを行わないパチンコ機1として使用する場合に、貸し
球払い出し用専用通路37Bに、パチンコ球の通過を防
止するための閉鎖部材(図示せず)を装着して、貸し球
払い出し用専用通路37Bを使用しないようにする作業
が、貸し球払い出し用専用通路37Bがパチンコ機1背
面側に近設している場合に比べて容易になるからであ
る。
【0037】そのタンクレール37は、図5に示すよう
に、その底面が下流側に向かってなだらかな下り勾配を
なしている。また、タンクレール37の下流側には、図
3に示すように、パチンコ球を下流側に向かってなだら
かに流れる状態から下流側へ急峻に案内するための、賞
球払い出し案内部38Aが配設されている。この賞球払
い出し案内部38Aは、図9に示すように、タンクレー
ル37の2条の賞球払い出し用専用通路37A1、37
A2とそれぞれ連接するべく、2条の賞球払い出し用専
用通路38A1、38A2を備えている。その賞球払い
出し案内部38Aの上側左端部では、その賞球払い出し
用専用通路38A1とタンクレール37内の賞球払い出
し通路37A1とを、更にその賞球払い出し用専用通路
38A2とタンクレール37内の賞球払い出し通路37
A2とを取り外し可能に接続する。また、そのタンクレ
ール37の貸し球払い出し用専用通路37Bの下流側に
は、図4及び図8に示すように、貸し球払い出し用案内
部38Bが配設され、この貸し球払い出し用案内部38
Bは、タンクレール37の貸し球払い出し用専用通路3
7Bと接続するための、貸し球払い出し用専用通路を備
える。また、賞球払い出し案内部38Aの下方側端部で
は、所定個数のパチンコ球を払い出すため、払い出し装
置としての賞球用制御部39が連結される。
【0038】その賞球用制御部39内には、賞球払い出
し案内部38Aの賞球払い出し用専用通路38A1、3
8A2とそれぞれ接続するべく、パチンコ球搬送用の賞
球通路(図示せず)が形成されており、この賞球通路
は、パチンコ球を更に下流側へ送る。また、その賞球用
制御部39の下流側には、図3及び図9に示すように、
上部受皿3側にパチンコ球を導く下方側賞球通路41が
設けられており、この下方側賞球通路41は、賞球用制
御部39から排出されたパチンコ球を上部受皿3の球受
け部43に案内する。そして、タンクレール37の下流
側の貸し球払い出し案内部38Bは、メインセット盤3
4に対してネジXP2(図5参照)により着脱可能に取
り付けられている。また、この貸し球払い出し案内部3
8Bが、賞球払い出し案内部38Aに対して、パチンコ
機1の背面側の離れた位置から、ネジXP1(図5参
照)により着脱可能に取り付けられている。この貸し球
払い出し案内部38Bの内部には、蛇行しながら所定の
流路を確保するための貸し球払い出し用専用通路38B
1、38B2が形成されており、この貸し球払い出し用
専用通路38B1、38B2を介して、パチンコ球を更
に下流側へ1列で送る。
【0039】このように貸し球払い出し案内部38B
を、賞球払い出し案内部38Aに対して着脱可能に取り
付ける理由は、パチンコ機1にカード式球貸し機21を
使用しないように設定した場合に、貸し球払い出し案内
部38Bを取り外して、パチンコ機1の背面側の空間を
確保するとともに、貸し球払い出し案内部38Bを使用
しないことによるコストの低減化を図るためである。そ
して、貸し球払い出し案内部38Bを取り外して、パチ
ンコ機1の背面側の空間を確保した場合、必要に応じ
て、別の部品等を配置しても良い。
【0040】また、貸し球払い出し案内部38Bの下方
には、所定個数のパチンコ球を払い出すため、払い出し
装置としての貸し出し用制御部40が設けられている。
その貸し出し用制御部40の下流側には、図4及び図9
に示すように、上部受皿3側にパチンコ球を導く下方側
貸し球通路42が設けられ、この下方側貸し球通路42
は、下流側で下方側賞球通路41と合流して、貸し出し
用制御部40から排出されたパチンコ球を上部受皿3側
の球受け部43に案内する。上記の構成の場合、タンク
レール37の賞球払い出し用専用通路37A、賞球払い
出し案内部38A内の賞球払い出し用専用通路、及び、
下方側賞球通路41が、賞球払い出し用専用通路を構成
する。そして、賞球払い出し装置は、賞球払い出し用専
用通路37A、賞球払い出し案内部38A及び下方側賞
球通路41よりなる賞球払い出し用専用通路と、賞球用
制御部39とからなる。
【0041】一方、タンクレール37の貸し球払い出し
用専用通路37B、貸し球払い出し案内部38B内の貸
し球払い出し用専用通路38B1、38B2及び下方側
貸し球通路42が、貸し球払い出し用専用通路を構成す
る。そして、貸し球払い出し装置は、前記貸し球払い出
し用専用通路37B、貸し球払い出し案内部38B及び
下方側貸し球通路42よりなる賞球払い出し用専用通路
と、貸し出し用制御部40とからなる。このように賞球
払い出し装置と、前記貸し球払い出し装置とを別々に設
けているので、貸し球払い出し動作と、賞球払い出し動
作とを分離でき、仮に、パチンコ球が賞球払い出し用専
用通路37A等で詰まっても、貸し球払い出し用専用通
路37B等で詰まらない場合、貸し球の払い出しをする
ことができる。
【0042】特に、賞球払い出し用専用通路37A等及
び貸し球払い出し用専用通路37B等を通って、賞球ま
たは貸し球としてパチンコ球を払い出す際に、賞球また
は貸し球が相互に干渉することがないので、仮に賞球の
払い出し中または貸し球の払い出し中のいずれかでパチ
ンコ球が詰まっても、詰まっていない賞球払い出し用専
用通路37A等または貸し球払い出し用専用通路37B
等を通って、賞球または貸し球のいずれかの払い出しが
可能となる。この場合、下方側貸し球通路42は、下方
側賞球通路41と、賞球を受ける上部受け皿3の手前位
置で合流するので、仮に、パチンコ球が下方側貸し球通
路42の手前側の賞球払い出し用専用通路37A等で詰
まっても、貸し球払い出し用専用通路37B等で詰まら
ない場合、貸し球の払い出しをすることができる。ま
た、貸し出し用制御部40は、パチンコ球流路に関し、
賞球用制御部39より下方側に配置されているので、貸
し球払い出し用専用通路37B等の貸し出し用制御部4
0までのパチンコ球流路を長く設定することができ、パ
チンコ球をそのパチンコ球流路に多く貯えることができ
る。それにより、貸し出し用制御部40が動作した場
合、貸し球払い出し用専用通路37B等に貯えられた多
数のパチンコ球を、パチンコ遊技者に対して、不足する
ことなく円滑に供給することができる。
【0043】また、その球受け部43の下方側には、図
3及び図4に示すように、パチンコ球の下部受け皿5と
連通する下皿排出路44が形成されており、この下皿排
出路44は球受け部43から溢れたパチンコ球を下部受
け皿5に案内する。また、下皿排出路44は、下部受け
皿5内の賞球のオーバーフローを検出するための、下皿
オーバーフロースイッチ(図示せず)を内蔵する。ま
た、下皿排出路44の側方には、入賞球を排出する入賞
球排出通路45が設けられており、その入賞球排出通路
45は、アウト口から導かれたアウト球と一緒になっ
て、パチンコホール(遊技店)のパチンコ球受けに案内
する。
【0044】そのタンクレール37の各通路37A1、
37A2、37Bには、パチンコ球を1列に整列して流
出するように、図6に示す案内溝L1がそれぞれ形成さ
れており、これら案内溝L1は、パチンコ球を案内して
円滑に流すことができる。更に、これら各通路37A
1、37A2、37Bの途中には、パチンコ球が重なっ
て流下することを防止して、パチンコ球を1列に整列さ
せるべく、揺動可能な球均し50がそれぞれ設けられて
いる。
【0045】そして、タンクレール37の賞球払い出し
用専用通路37Aとしての2条分の通路37A1、37
A2、及び、貸し球払い出し用専用通路37Bが、図6
に明示するように平行に延設されており、これら賞球払
い出し用専用通路37Aと貸し球払い出し用専用通路3
7Bとを完全に分離するための壁部H1を、上流側から
下流側に向かって立設している。また、賞球払い出し用
専用通路37Aの通路37A1、37A2を分離するべ
く壁部H2を、上流側から下流側に向かって立設する。
【0046】この場合、壁部H2は下流側に向かって途
中までなだらかな上り勾配をなし、それ以降下流側に向
かってなだらかな下り勾配をなす。このように上流側か
ら下流側に向かって、賞球払い出し用専用通路37の通
路37A1、37A2と貸し球払い出し用専用通路37
Bとが分離されているので、上流側から下流側に向かっ
て賞球及び貸し球相互の干渉がなくなり、賞球及び貸し
球が詰まりにくくなる。また、タンクレール37の貸し
球払い出し用専用通路37B側に外壁H3を設ける。ま
た、タンクレール37の上流側には、図5に示すパチン
コ球検出板51を収納するため、図6に示すように開口
部P1を備え、この開口部P1は、各通路37A1、3
7A2、37Bを跨ぐように開口し、タンク35の底面
に設けられた連通孔と対向している。
【0047】そのタンクレール37の開口部P1には、
パチンコ球検出用スイッチQ1用の収納具Q2が順番に
配設される。そして、パチンコ球検出手段は、タンク3
5の連通孔を介して落下する多数のパチンコ球が、その
自重によりパチンコ球検出板51を押し下げ、押し下げ
られたパチンコ球検出板51が検出アーム53を更に押
し下げ、更に押し下げられた検出アーム53が、パチン
コ球検出用スイッチQ1を作動させるように構成されて
いる。この場合、パチンコ球検出板51の下方位置に、
軸材J1を回転中心として検出アーム53を揺動自在に
取り付けることができる。
【0048】そして、パチンコ球検出用スイッチQ1
は、タンクレール37の賞球払い出し用専用通路37A
または貸し球払い出し用専用通路37Bのいずれか一方
にパチンコ球が無い場合に、パチンコ球の不存在を検出
するように構成するのが望ましい。その場合、貸し球払
い出し用専用通路37B上にパチンコ球があっても、賞
球払い出し用専用通路37A上にパチンコ球が無い場
合、または、賞球払い出し用専用通路37A上にパチン
コ球があっても、貸し球払い出し用専用通路37B上に
パチンコ球が無い場合、パチンコ球の不存在として検出
する。もっとも、タンクレール37の賞球払い出し用専
用通路37A及び貸し球払い出し用専用通路37Bの双
方にパチンコ球が無い場合にのみ、すなわち、パチンコ
球検出板51がパチンコ球の重さを受けない場合のみ、
パチンコ球の不存在を検出するように構成しても何ら構
わない。
【0049】次に、実施形態に係るパチンコ機1の賞球
及び貸し球の払い出しに係る制御システムの構成につい
て説明する。図10は実施形態に係るパチンコ機1の賞
球及び貸し球の払い出しに係る制御システムの概略を示
すブロック図である。この制御システムは、図10に示
すように、枠機構部W1と盤面機構部W2とからなる。
この場合、枠機構部W1は、図10に示すように、電源
基板K6、賞球基板K5、賞球用制御部39及び貸し球
用制御部40を備える払い出し装置P2、及び発射装置
6aを備える他に、エラー表示ランプ8、表示ランプ
7、賞球及び球切れ表示ランプ10等からなる枠ランプ
W3、更にスピーカ3aを備えている。一方、盤面機構
部W2は、主基板82の他に、音声基板85、ランプ基
板86及び表示基板87を備えており、更に、LCD表
示器19及び普通図柄表示器20等からなる表示器W4
を備える他に、電飾付き風車29等からなる盤面ランプ
W5を備えている。もっとも、枠機構部W1及び盤面機
構部W2の構成物は、必ずしも一義的ではなく、部品の
共通化等の点を考慮して、パチンコ機1毎に変化する。
【0050】また、その賞球基板K5は、賞球または貸
し球の払い出し動作を制御するための基板であって、賞
球または貸し球の払出回路として、その制御動作を所定
の手順で実行することができるCPU83A(制御手段
としての演算処理装置)、その動作プログラムデータ、
及び、所定の賞球(例えば15個とか5個の賞球)また
は貸し球(例えば100個等の貸し球)を払い出すこと
を命じる賞球数または貸し球数のデータ等を格納するた
めのROM83B(メモリ)、及び賞球データまたは貸
し球データの書き込み及び読み出しを行うためのRAM
83C(メモリ)、入出力装置(I/Oポート)83D
及び電源監視回路83E等を装着している。具体的に
は、賞球基板K5のCPU83Aは、電源監視回路83
E、RAM83C、ROM83B及び入出力装置83D
に接続されており、その入出力装置83Dは、発射装置
6a、払出装置P2及びカード式球貸機21に接続され
ている。それにより、主基板82のCPU82Aから制
御信号を入力する賞球基板K5のCPU83Aは、RA
M83Cを使用しながらROM83Bから、賞球数デー
タを読み出して、発射装置6a、払出装置P2及びカー
ド式球貸機21との間で信号を伝達することができる。
この場合、CPU83A(演算処理装置)は、払出装置
P2の賞球用制御部39及び貸し球用制御部40を個々
に制御することができるので、賞球用制御部39及び貸
し球用制御部40を同時に駆動させたり、いずれか一方
を駆動させることができる。
【0051】また、RAM83C(記憶手段)には、賞
球データ数記憶情報領域(図示せず)が設けられてお
り、賞球払い出し中に、賞球データが賞球データ数記憶
情報領域に保存記憶されているので、賞球データに対応
する賞球を確実に払い出すことができる。また、主基板
82は、パチンコ機1のメイン動作を制御するための基
板であって、制御回路として、制御動作を所定の手順で
実行することができるCPU82A(演算処理装置)、
その動作プログラムデータを格納するためのROM82
B(メモリ)、及びデータの書き込み及び読み出しを行
うためのRAM82C(メモリ)、入出力装置(I/O
ポート)82D等を装着している。具体的には、主基板
82のCPU82Aは、RAM82C、ROM82B及
び入出力装置82Dに接続されており、その入出力装置
82Dは、賞球基板K5、音声基板85、ランプ基板8
6及び表示基板87の入出力装置83D、85D〜87
Dに接続されている。それにより、主基板82のCPU
82Aは、賞球基板K5、音声基板85、ランプ基板8
6及び表示基板87の演算処理装置としてのCPU83
A、85A〜87Aとの間で、制御信号等を伝達するこ
とができる。
【0052】また、音声基板85は、スピーカ3aから
出力される効果音等を制御するための基板であって、音
発生回路として、その制御動作を所定の手順で実行する
ことができるCPU85A(演算処理装置)、その動作
プログラムデータ及び音用データ等を格納するためのR
OM85B(メモリ)、及びデータの書き込み及び読み
出しを行うためのRAM85C(メモリ)、入出力装置
(I/Oポート)85D等を装着している。具体的に
は、音声基板85のCPU85Aは、RAM85C、R
OM85B及び入出力装置85Dに接続されており、そ
の入出力装置85Dは、スピーカ3aに接続されている
ので、主基板82のCPU82Aから制御信号を入力す
る音声基板85のCPU85Aは、RAM85Cを使用
しながらROM85Bから音用データを読み出して、入
出力装置85Dを介してスピーカ3aを制御することが
できる。それにより、スピーカ3aは、例えば大入賞口
30aに入賞した大当たり状態、入賞口20a、20
b、20cに入賞した通常当たり状態、LCD表示器1
9の図柄が変動する図柄変動状態等の種々の遊技状態に
おいて、各遊技状態に応じた音楽を流すことができる。
【0053】更に、ランプ基板86は、パチンコ機1の
遊技盤2上の前記盤面ランプW5及び前記枠ランプW3
を制御するための基板であって、ランプ照明回路とし
て、その制御動作を所定の手順で実行することができる
CPU86A(演算処理装置)、その動作プログラムデ
ータ及び点灯データ等を格納するためのROM86B
(メモリ)、及びデータの書き込み及び読み出しを行う
ためのRAM86C(メモリ)、入出力装置(I/Oポ
ート)86D等を装着している。具体的には、ランプ基
板86のCPU86Aは、RAM86C、ROM86B
及び入出力装置86Dに接続されており、その入出力装
置86Dは、枠ランプW3及び盤面ランプW5に接続さ
れているので、主基板82のCPU82Aから制御信号
を入力するランプ基板86のCPU86Aは、RAM8
6Cを使用しながらROM86Bから点灯パターンデー
タを読み出して、入出力装置86Dを介して、枠ランプ
W3及び盤面ランプW5を制御することができる。それ
により、これら枠ランプW3及び盤面ランプW5は、大
当たり状態、通常当たり状態、図柄変動状態等におい
て、遊技者の興味を起こすように枠ランプW3及び盤面
ランプW5を点灯することができる。また、表示基板8
7は、パチンコ機1の遊技盤2のLCD表示器19及び
普通図柄表示器20を制御するための基板であって、図
柄変動表示回路として、その制御動作を所定の手順で実
行することができるCPU87A(演算処理装置)、そ
の動作プログラムデータ及びキャラクタデータを含む表
示データ等を格納するためのROM87B(メモリ)、
及びデータの書き込み及び読み出しを行うためのRAM
87C、入出力装置(I/Oポート)87D、画像デジ
タル処理(VDP)装置87E等を装着している。具体
的には、表示基板87のCPU87Aは、RAM87
C、ROM87B、入出力装置87D及び画像デジタル
処理(VDP)装置87Eに接続されており、その画像
デジタル処理装置87Eは、表示器W4のLCD表示器
19に接続されているので、主基板82のCPU82A
から制御信号等を入力する表示基板87のCPU87A
は、RAM87Cを使用しながらROM87Bから図柄
変動用データを読み出し、画像デジタル処理装置87E
を介して、表示器W4のLCD表示器19を制御するこ
とができる。特に、ROM87Bは、図柄変動用データ
として、数字「1」乃至「9」の変動図柄HG2のデー
タの他に、LCD表示器19に表示する背景画の一部を
構成する背景図柄HG1のデータを記憶しており、CP
U87Aは、これら変動図柄HG2のデータを背景図柄
HG1のデータとともに呼び出して、LCD表示器19
に表示することができる。その結果、この表示器W4
は、前記大当たり状態、図柄変動状態等において、遊技
者の興味を起こす映像を表示することができる。
【0054】この場合、賞球基板K5のCPU83A、
音声基板85のCPU85A、ランプ基板86のCPU
86A及び表示基板87のCPU87Aが、高機能であ
ることから、ROM83B、85B乃至87B及びRA
M83C、85C乃至87Cも記憶容量の大きい高機能
のものを使用できるので、これらメモリとしてのROM
83B、85B乃至87B、及び、RAM83C、85
C乃至87Cが、その基板K5、85、86、87上に
占める面積を減少させることができる。また、電源基板
K6の電源49cは、主基板82のCPU82A、RO
M82B、RAM82C及び入出力装置82Dに、動作
用電圧としての5V(ボルト)の電圧の直流を供給し
て、主基板82のCPU82A、ROM82B、RAM
82C及び入出力装置82Dを正常に動作させる。その
電源基板K6の電源49cは、賞球基板K5の電源監視
回路83Eを介して、賞球基板K5のCPU83A、R
OM83B、RAM83C及び入出力装置83Dに、5
V(ボルト)の電圧の直流を供給して、そのCPU83
A、ROM83B、RAM83C及び入出力装置83D
を正常に動作させる。尚、動作用電圧の電圧低下を招い
た場合に、バックアップ電源49dは、RAM83Cに
バックアップ電圧を供給できる。また、電源49bは、
主基板82、音声基板85、ランプ基板86及び表示基
板87に、電圧の12V(ボルト)の直流を供給して、
主基板82、音声基板85、ランプ基板86及び表示基
板87に設けられたセンサ類等を作動させる。また、電
源49bは、賞球用制御部39及び貸し球用制御部40
からなる払出装置P2に12V(ボルト)の電圧の直流
を供給して、払出装置P2に設けられたセンサ類を作動
させる。更に、電源49aは、AC(交流)24V(ボ
ルト)を変圧して直流32V(ボルト)を作り、払出装
置P2に設けられたモータ類を作動させる。また、AC
(交流)24V(ボルト)は、払出装置P2に直接に供
給され、この払出装置P2に設けられたモータ類を駆動
させ、更に、カード式球貸機21に直接に供給され、こ
のカード式球貸機21を駆動させる。
【0055】次に、主基板82の制御回路のCPU82
Aの動作について、図14に示すフローチャートを参照
して説明する。主基板82のCPU82Aは、ROM8
2Bに記憶されている動作プログラムデータに従って動
作し、入賞口20a、20b、20cの内のいずれかへ
の入賞を検出したか否かを判断する(S1)。主基板8
2のCPU82Aが、入賞口20a、20b、20cへ
の入賞を検出した場合(S1:YES)、各入賞データ
等を主基板82のRAM82Cに記憶し(S2)、賞球
基板K5のCPU83A、音声基板85のCPU85
A、及びランプ基板86のCPU86A、表示基板87
のCPU87Aに、その入賞データに対応する制御信号
を出力する(S3)。主基板82のCPU82Aは、ゲ
ート30への入賞を検出したか否かを判断する(S
4)。ゲート30への入賞を検出した場合(S4:YE
S)、主基板82のCPU82Aは、そのクロック信号
が入力された時のカウント値と、ROM82Bに記憶さ
れている数値(「3」または「7」のいずれかの数
値)」とが一致するか否かを判断する。
【0056】そして、主基板82のCPU82Aは、当
たりであるゲート入賞データを主基板82のRAM82
Cに記憶する(S5)。その後、主基板82のCPU8
2Aは、賞球基板K5のCPU83A、音声基板85の
CPU85A、及びランプ基板86のCPU86A、表
示基板87のCPU87Aに、ゲート入賞データに対応
する制御信号を出力する(S6)。また、主基板82の
CPU82Aは、図面変動データがあるか否かを判断す
る(S7)。すなわち、第1種始動口28への入賞を検
出した場合(S7:YES)、主基板82のCPU82
Aは、LCD表示器19の表示画面の変動動作を開始さ
せるための図柄変動データを主基板82のRAM82C
に記憶する(S8)。その後、主基板82のCPU82
Aは、賞球基板K5のCPU83A、音声基板85のC
PU85A、及びランプ基板86のCPU86A、表示
基板87のCPU87Aに、その図柄変動データに対応
する制御信号を出力する(S9)。
【0057】また、主基板82のCPU82Aは、大当
たりか否かを検出する(S10)。具体的には、主基板
82のCPU82Aは、クロック信号が入力された時の
カウント値と、ROM82Bに記憶されている数値
「(「X1」乃至「X9」)とが一致するか否かを判断
し、一致する場合大当たりとなる。大当たりを検出した
場合(S10:YES)、主基板82のCPU82Aは
大当たりのデータをRAM82Cに記憶する(S1
1)。次に、主基板82のCPU82Aは、賞球基板K
5のCPU83A、音声基板85のCPU85A、ラン
プ基板86のCPU86A、及び表示基板87のCPU
87Aに、大当たりのデータに対応する制御信号を出力
する(S12)。
【0058】次に、主基板82のCPU82Aは、大入
賞データがある否かを検出する(S13)。すなわち、
主基板82上のCPU82Aが大入賞口30aへの入賞
を検出した場合(S13:YES)、大入賞データが発
生し、その大入賞データ等をRAM82Cに記憶する
(S14)。次に、主基板82のCPU82Aは、賞球
基板K5のCPU83A、音声基板85のCPU85
A、ランプ基板86のCPU86A、及び表示基板87
のCPU87Aに、大入賞データ等を出力する(S1
5)。更に、主基板82のCPU82Aは、エラーデー
タがあるか否かを検出する(S16)。すなわち、ガラ
ス扉9の開放等のエラーを検出した場合(S16:YE
S)、主基板82のCPU82Aは各エラーデータ等を
RAM82Cに記憶し(S17)、更に、そのエラーデ
ータ等の内容を示すエラー制御信号(図6参照)を、ラ
ンプ基板86のCPU86Aに出力する(S18)。こ
の場合、主基板82のCPU82Aの負担を軽減するべ
く、主基板82のCPU82Aが、賞球基板K5、音声
基板85、ランプ基板86及び表示基板87のCPU8
3A、85A〜87Aに対して、各制御内容を示す制御
信号を伝達する。そして、その制御信号等をそれぞれ入
力した賞球基板K5、音声基板85、ランプ基板86及
び表示基板87のCPU83A、85A〜87Aが、賞
球基板K5、音声基板85、ランプ基板86及び表示基
板87のRAM83C、85C〜87Cをそれぞれ使用
しながら、ROM83B、85B〜87Bに記憶されて
いるプログラム等に従って、その内容を実行する。そし
て、主基板82のCPU82Aを動作させるためのRO
M82Bに記憶されるプログラム量、及びRAM82C
に記憶されるデータ量を減らして、その分例えば音声基
板85、ランプ基板86、表示基板87及び賞球基板K
5のCPU83A、85A乃至87Aを動作させるため
のROM83B、85B乃至87Bに記憶されるプログ
ラム量、及びRAM83C、85C乃至87Cに記憶す
るデータ量を増加させて、パチンコ機1全体の処理能力
を向上させるのが望ましい。
【0059】次に、賞球基板K5の賞球または貸し球の
払出回路のCPU83A(制御手段)の動作について、
図15に示すフローチャートを参照して説明する。この
フローチャートは、賞球または貸し球の払出回路のCP
U83Aの動作を示す。主基板82上のCPU82Aか
ら、各入賞口毎に入賞した個数のデータである賞球デー
タに対応する制御信号等が入力されると(S20:YE
S)、賞球基板K5のCPU83Aは、賞球データを加
算して、賞球基板K5のRAM83Cの賞球カウンタ
(図示せず)に記憶させるという入賞加算処理を実行す
る(S21)。
【0060】具体的には、賞球基板K5のCPU83A
は、各入賞口20a、20b、20c、大入賞口30a
毎に入賞個数の賞球データを、賞球基板K5のRAM8
3Cの賞球カウンタから読み出して、各入賞個数の賞球
データに1を加算して、再度、加算した入賞個数の賞球
データを、RAM83Cの賞球カウンタに記憶させる。
主基板82上のCPU82Aから賞球データに対応す
る制御信号等を入力しない場合(S20:NO)、賞球
基板K5のCPU83Aは、賞球の払い出しコマンドに
対応する信号等を入力するか否かを判断する(S2
2)。
【0061】賞球基板K5のCPU83Aは、賞球の払
い出しコマンドに対応する制御信号等を入力しない場合
(S22:NO)、貸し球の払い出しコマンドに対応す
る制御信号等を入力するか否かを判断する(S29)。
この場合、賞球の払い出し動作と貸し球の払い出し動作
とは、優先順位がなく独立に制御されるため、賞球基か
らの指令順に制御される。
【0062】そして、賞球の払い出しコマンドに対応す
る制御信号等を入力すると(S22:YES)、各入賞
口毎に入賞個数のデータである賞球データを減算して、
入賞減算処理を実行する(S23)。具体的には、賞球
基板K5のCPU83Aは、各入賞口20a、20b、
20c、大入賞口30a毎に入賞個数のデータをRAM
83Cの賞球カウンタから読み出し、その入賞個数の賞
球データから1を減算して、再度、減算した入賞個数の
賞球データを賞球基板K5のRAM83Cの賞球カウン
タに記憶させる。
【0063】その後、賞球基板K5のCPU83Aは、
所定の賞球(例えば15個とか5個の賞球)を払い出す
ことを命じる賞球数データをROM83Bから読み出し
(S24)、その賞球数データに対応する駆動信号を払
出装置P2の賞球用制御部39に出力する(S25)。
具体的には、賞球基板K5のCPU83Aが、入賞に対
して払い出される賞球個数データである設定賞球数(例
えば15個とか5個)データをROM83Bから読み出
す。そして、賞球基板K5のCPU83Aは、ROM8
3Bに格納されている制御プログラムに従って、払出装
置P2の賞球用制御部39を制御するので、その払出装
置P2の賞球用制御部39は、所定の入賞球(例えば1
5個とか5個のパチンコ球)を払い出す。
【0064】かかる払い出しの際、賞球基板K5のCP
U83Aは、賞球として設定個数のパチンコ球を払い出
すことを確認するべく、払出装置P2の賞球用制御部3
9により払い出された賞球数をカウントし(S26)、
この払い出された賞球のカウント個数が、設定個数にな
ったか否かを判定する(S27)。そして、払出装置P
2の賞球用制御部39は、必要に応じて、賞球基板K5
のCPU83Aに対して、賞球カウント個数を示す制御
信号を通知するので、賞球基板K5のCPU83Aは、
賞球払い出し動作が正常に動作しているか否かを確認す
ることができる。ここで、払い出された賞球のカウント
個数が、設定個数になっていない場合には(S27:N
O)、賞球基板K5のCPU83Aは、払出装置P2の
賞球用制御部39により払い出される賞球の個数が所定
個数になるまで駆動信号を出力して(S25、S26、
S27)、払出装置P2の賞球用制御部39の駆動を続
行させるが、所定個数にならない場合、故障しているこ
とが分かる。
【0065】この払い出し動作(例えば15個のパチン
コ球)の実行中において、賞球基板K5のCPU83A
は、既に払い出したパチンコ球数(例えば5個のパチン
コ球)のデータ、及び、これから払い出すパチンコ球数
(例えば10個のパチンコ球)のデータの双方を、球情
報(内部情報)として、賞球基板K5のRAM83Cの
賞球払い出しカウンタ(図示せず)に記憶させるのが望
ましい。
【0066】そして、例えば15個のパチンコ球を賞球
として、賞球払い出し動作を実行する場合には、賞球基
板K5のCPU83Aは、1個払い出す毎にRAM83
Cの賞球払い出しカウンタから、既に払い出したパチン
コ球数のデータ及びこれから払い出すパチンコ球数のデ
ータの双方を読み出し、既に払い出したパチンコ球数の
データに1を加算するとともに、これから払い出すパチ
ンコ球数のデータから1を減算して、双方のデータをR
AM83Cの賞球数カウンタに記憶させる。それによ
り、賞球基板K5のCPU83Aは、払い出すパチンコ
球数のデータ、及び、既に払い出したパチンコ球数のデ
ータの双方の和が、所定の払い出し総数(15個)であ
ることを確認できるので、確実な賞球の払い出しをする
ことができる。
【0067】そして、払い出された賞球のカウント個数
が、設定賞球数になった場合には(S27:YES)、
賞球基板K5のCPU83Aは、主基板82のCPU8
2Aに対して、賞球の払い出しを停止する旨の指令を出
力する(S28)。この場合、賞球基板K5のCPU8
3Aは、賞球の払い出しを停止が完了したと判定した場
合には、必要に応じて、賞球の払い出しを停止を示す制
御信号を主基板82のCPU82Aに通知するので、主
基板82のCPU82Aは、賞球払い出し動作が正常に
動作しているか否かを確認することができる。その後、
賞球基板K5のCPU83Aは、貸し球の払い出しコマ
ンドに対応する制御信号を入力するか否かを判断する
(S29)。ここで、貸し球の払い出しコマンドに対応
する制御信号等を入力しない場合(S29:NO)、賞
球基板K5のCPU83Aは処理を終了する。
【0068】賞球基板K5のCPU83Aが、カード球
貸し機21から、所定個数の貸し球の払い出しを指令す
る貸し球払い出しコマンドに対応する制御信号等を入力
する場合(S29:YES)、貸し球の払出動作を開始
する。具体的には、遊技者が貸出スイッチ13を操作し
た際に、その操作に基づいた貸し球要求信号が、カード
式球貸機21から、賞球基板K5の入出力装置83Dを
介してCPU83Aに対して入力されるので、賞球基板
K5のCPU83Aは、貸し球要求信号が入力されたか
否かを判定でき、賞球基板K5のCPU83Aは、必要
に応じて、貸し球要求信号を入力したことを主基板82
のCPU82Aに通知する。
【0069】そして、賞球基板K5のCPU83Aは、
ROM83Bに格納されている制御プログラムに従っ
て、設定個数を計算してRAM83Cの貸し球カウンタ
に格納後、その貸し球数データに対応する駆動信号を払
出装置P2の貸し球用制御部40に出力して(S2
9)、払出装置P2の貸し球用制御部40を駆動して
(S30)、所定個のパチンコ球を払い出すが、所定個
数にならない場合、故障していることが分かる。払出装
置P2の貸し球用制御部40は、賞球基板K5のCPU
83Aに対して、貸し球カウント個数を示す制御信号を
通知するので、CPU83Aは、貸し球払い出し動作が
正常に動作しているか否かを確認できる。
【0070】そして、賞球基板K5のCPU83Aは、
払い出された貸し球のカウント個数が、予めRAM83
Cの貸し球カウンタに格納されている設定個数(例えば
100個のパチンコ球)になったか否かを判定し(S3
1)、払い出された貸し球のカウント個数が設定個数に
なっていない場合には(S31:NO)、払出装置P2
の貸し球用制御部40を駆動して(S30)払い出し処
理を続行する。一方、設定個数になった場合には(S3
1:YES)、賞球基板K5のCPU83Aは、払出装
置P2の貸し球用制御部40による貸し球の払い出しを
停止し、必要に応じて、貸し球の払い出し終了を主基板
82のCPU82Aに通知する。
【0071】尚、他の実施の形態としては、賞球基板K
5のCPU83Aは、払出装置P2の貸し球用制御部4
0から払い出し完了の検出信号を確認しながら、払い出
される貸し球の個数をカウントする構成を採用するのが
望ましい。例えば、所定のパチンコ球(例えば100個
のパチンコ球)を貸し球として払い出す際に、現在の総
払い出し残個球データを、RAM83Cに記憶する。そ
の球貸し動作の実行中において、賞球基板K5のCPU
83Aは、パチンコ球1個の払い出しを行って、払い出
し完了の検出信号により確認する毎に、既に貸し出した
パチンコ球数のデータを1個加算してRAM83Cに記
憶する他に、総払い出し残個球のデータを1個減算し
て、現在の総払い出し残個球情報として、RAM83C
に記憶する。そして、賞球基板K5のCPU83Aは、
必要に応じて、既に貸し出したパチンコ球数のデータ、
及び、これから貸し出すパチンコ球数のデータの和を計
算して、貸し出し動作が正しいことを確認する。
【0072】次に、表示回路のCPU87A(制御手
段)の動作について、図16に示すフローチャートを参
照して説明する。このフローチャートは、表示回路のC
PU87Aの動作を示す。表示基板87のCPU87A
は、先ず、S40において、主基板82のCPU75か
ら制御信号を入力する。具体的には、CPU87Aは、
入出力回路87Dを介して、制御信号として、例えば
「777」等といった停止図柄を指定する停止図柄デー
タ、及び、停止図柄までの変動過程を指示する変動図柄
データを入力する。そのCPU87Aは、S41におい
て、その制御信号に対応する停止図柄データと、変動図
柄データとを、表示基板87のRAM87Cに記憶す
る。
【0073】次に、表示基板87のCPU87Aは、S
42において、変動図柄(左側、中側及び右側のキャラ
クタ)の変動開始指令が入力されているか否かを判定す
る判定処理を実行する。そして、CPU87Aは、主基
板82から変動図柄(左側、中側及び右側のキャラク
タ)の変動開始指令が入力されていない場合には(S4
2:NO)、その処理を待つ。一方、CPU87Aは、
主基板82から変動図柄(左側、中側及び右側のキャラ
クタ)の変動開始指令が入力されている場合には(S4
2:YES)、表示基板87のRAM87Cに記憶され
る停止図柄データ及び変動図柄データに基づいて、例え
ば「777」等といった停止図柄の画像を形成するため
の停止図柄画像データ、及び、変動図柄の画像を形成す
るための変動図柄画像データとを選択して(S43)、
表示基板87のROM87Bから順次読み出して、必要
なデータをVDP87Eへ出力する(S44)。
【0074】次に、表示基板87のCPU87Aは、主
基板82から変動図柄(左側、中側及び右側のキャラク
タ)の変動を停止させる停止確定信号が出力されるか否
かを判定する判定処理を実行する(S45)。ここで、
主基板82から変動図柄(左側、中側及び右側のキャラ
クタ)の停止確定信号が入力されていない場合には(S
45:NO)、表示基板87のCPU87Aは、S44
に戻ってLCD表示器19の背景画面上に左側、中側及
び右側のキャラクタの変動表示を継続する。そして、表
示基板87のCPU87Aは、主基板82から変動図柄
の停止確定信号を入力している場合には(S45:YE
S)、S46において、RAM87Cから読み出された
停止図柄データに基づき、VDP99等を介してLCD
表示器19の背景画面上の左側、中側、及び右側の3つ
の変動図柄の停止を表示して、変動図柄の表示を確定
し、処理を終了する。
【0075】具体的には、以下のような態様となる。こ
の場合、主基板82のCPU82Aは、始動口スイッチ
が第1種始動口28に入ったパチンコ玉を検出した際
に、クロック回路(図示せず)から出力する所定のクロ
ック信号を入力する。そして、入力されるクロック信号
に対応するデータは、LCD表示器19の表示等を制御
するために、RAM82Cに格納されるが、0から93
9までの数値のいずれかであって、繰り返し1ずつ加算
した数値(最大値939の次には、最小値0に戻る)に
対応するデータである。この場合、「X1」乃至「X
9」及び「Y1」乃至「Y9」は、0から939までの
数値である。
【0076】この場合、CPU82Aは、始動口スイッ
チが第1種始動口28に入ったパチンコ玉を検出した際
に、クロック回路(図示せず)から出力する所定のクロ
ック信号を入力する。そして、入力されるクロック信号
に対応するデータは、LCD表示器19の表示等を制御
するために、RAM82Cに格納されるが、0から93
9までの数値のいずれかであって、繰り返し1ずつ加算
した数値(最大値939の次には、最小値0に戻る)に
対応するデータである。また、CPU82Aは、ゲート
30内の検出スイッチが、ゲート30を通過したパチン
コ玉を検出した際に、クロック回路(図示せず)から出
力する所定のクロック信号を入力する。そして、入力さ
れるクロック信号に対応するデータは、普通図柄表示を
制御するために、数字「0」から数字「9」まで繰り返
し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次には、最小値
「0」に戻る)に対応するデータ(以下当たりカウント
値ともいう)をRAM82Cに格納する。また、このR
AM82Cは、変動図柄始動記憶表示器27を制御する
ための制御データを記憶する。
【0077】従って、CPU82Aは、入力されるクロ
ック信号に基づく数値が「3」及び「7」の場合、通常
の当たりと判断する。また、CPU82Aは、入力され
るクロック信号に基づく数値が「X1」乃至「X9」及
び「Y1」乃至「Y9」のいずれかと一致した場合、大
当たりと判断する。また、CPU82Aは、入力される
クロック信号に基づく数値が「X1」乃至「X9」のい
ずれかと一致した場合、次述する特殊な態様を経て大当
たりとなる。すなわち、特殊な態様として、LCD表示
器19に表示される変動図柄HG2(図12参照)が変
動状態から停止状態に変化するまでに要する時間を、遊
技者にとって有利な状態と、遊技者にとって有利でない
状態とほぼ同程度となるように設定し、変動図柄HG2
が変動状態から停止状態に変化させる際に、仮停止状態
を経た後に最終停止させる態様が実行される。
【0078】また、入力されるクロック信号に基づく数
値が「Y1」乃至「Y9」のいずれかと一致した場合、
通常態様のリーチ状態を経て大当たりとなる。すなわ
ち、通常のリーチ状態が設定された場合、LCD表示器
19の背景画面上に左側(第1)のキャラクタ及び中側
(第2)のキャラクタが同一のキャラクタで停止状態
で、右側(第3)のキャラクタが変動状態を表示する態
様が実行される。そして、ROM82Bは、LCD表示
器19の背景画面上に左側(第1)のキャラクタ、中側
(第2)のキャラクタ、及び右側(第3)のキャラクタ
として、例えば「1、1、1」乃至「9、9、9」内の
いずれか一を選択して表示させるための停止図柄データ
として、例えば「X1」乃至「X9」及び「Y1」乃至
「Y9」等を記憶するので、主基板82のCPU82B
は、大当たりの停止図柄データとして、例えば「X1」
乃至「X9」及び「Y1」乃至「Y9」の内のいずれか
一のデータをROM82Bから選択して、入出力回路8
2Dを介して、停止図柄データを含む変動図柄データ
を、制御信号として出力する。はずれの場合は、別の変
動図柄データが、制御信号として出力される。
【0079】具体的には、CPU87Aは、LCD表示
器19の開始画面として(図11(a)参照)、数字
「1」乃至数字「9」全てを画面上に不規則に並べた状
態を示す。それから、CPU87Aは、LCD表示器1
9の表示画面の変動動作を開始させるための図柄変動デ
ータを、主基板82のCPU82Aから入力した場合、
変動図柄HG2として、数字「1」乃至数字「9」の全
てから3個の、例えば数字「4」、「7」及び「6」を
適当に抽出して、拡大された数字「4」、「7」及び
「6」の画像データを、LCD表示器19の表示画面の
横方向に一列状に並べて表示する(図11(b)参
照)。このように多数の変動図柄HG2(数字「1」乃
至「9」の変動図柄)がLCD表示器19の表示画面に
表示された状態で、複数の変動図柄HG2(例えば数字
「4」(左側)、数字「7」(中央)及び数字「6」
(右側))の変動図柄データが抽出されて表示されるの
で、従来の表示態様と異なって斬新なものであり、表示
内容が変化に富むものになる。
【0080】また、図11(b)に示す状態から、図1
2に示すような状態(「X1」乃至「X9」に対応)に
なる。すなわち、複数の変動図柄HG2として、数字
「4」(左側)、数字「7」(中央)及び数字「6」
(右側)の数字が、LCD表示器19の表示画面に表示
された状態で(図12(a)参照)、中央及び左右の変
動図柄HG2が、LCD表示器19の表示画面の上下方
向に変動する(図12(b)参照)。その後、変動図柄
HG2が、数字「5」(左側)、数字「7」(中央)及
び数字「5」(右側)となって、仮停止状態となる(図
12(c)参照)。
【0081】更に、この仮停止状態を経て、中央及び左
右の変動図柄HG2が、LCD表示器19の表示画面の
上下方向に変動した状態で(図12(d)参照)、中央
及び左右の変動図柄HG2が、数字「7」(左側)、数
字「7」(中央)及び数字「7」(右側)となって、リ
ーチ状態を経ることなく、突然に大当たり状態となる
(図12(e)参照)。また、はずれを示す別の変動図
柄データが、制御信号としてCPU87Aに入力された
場合、図12(a)に示すLCD表示器19の表示画面
から図12(d)に示すLCD表示器19の表示画面ま
で経過した後に、図12(f)に示すLCD表示器19
の表示画面となる。すなわち、図12(d)に示すLC
D表示器19の表示画面から、図12(e)に示すLC
D表示器19の表示画面を経ずに、図12(f)に示す
LCD表示器19の表示画面となって、中央及び左右の
変動図柄HG2が、数字「7」(左側)、数字「7」
(中央)及び数字「6」(右側)となり、はずれ状態と
なる。そして、図12(a)から図12(d)を経て図
12(e)になるまでの変動図柄HG2の変動時間、す
なわち、大当たり状態における変動状態から停止状態に
変化するまでに要する時間(例えば50秒)と、図12
(a)から図12(d)を経て図12(f)(図12
(e)を経ない)になるまでの変動図柄HG2の変動時
間、すなわち、はずれ状態における変動状態から停止状
態に変化するまでに要する時間(例えば50秒)とが、
同程度となるように設定される。
【0082】このように変動図柄HG2の変動時間が、
大当たり状態と、はずれ状態とほぼ同程度となるように
設定され、LCD表示器19に表示される大当たり状態
になるまでの態様が、はずれ状態になるまでの表示態様
と類似するので、表示基板87のCPU87Aは、LC
D表示器19に表示される複数の変動図柄HG2を、従
来のリーチ状態とは異なる特殊な態様で表示する。その
ため、複数の変動図柄HG2がLCD表示器19に表示
される際に、従来のリーチ状態とは異なって斬新なもの
になり、リーチ状態における表示内容が変化に富むもの
になる。
【0083】また、図11(b)に示す状態から、図1
3に示すような状態(「Y1」乃至「Y9」に対応)に
なる。すなわち、複数の変動図柄HG2として、数字
「4」(左側)、数字「7」(中央)及び数字「6」
(右側)の数字が、LCD表示器19の表示画面に表示
された状態で(図13(a)参照)、中央及び左側の変
動図柄HG2が、数字「7」(左側)、数字「7」(中
央)の停止状態となって、右側の変動図柄HG2が、L
CD表示器19の表示画面の上下方向に変動する(図1
3(b)参照)。その後、変動図柄HG2が、数字
「7」(左側)、数字「7」(中央)及び数字「5」
(右側)となって(図13(c)参照)、右側の変動図
柄HG2がゆっくり変動する。そして、変動図柄HG2
が、数字「7」(左側)、数字「7」(中央)及び数字
「6」(右側)となり(図13(d)参照)、更に、右
側の変動図柄HG2がゆっくり変動して、数字「7」
(左側)、数字「7」(中央)及び数字「7」(右側)
になって、停止状態となる(図13(e)参照)。この
場合、リーチ状態を経て、大当たり状態となる。
【0084】また、はずれを示す別の変動図柄データ
が、制御信号としてCPU87Aに入力された場合、図
13(a)に示すLCD表示器19の表示画面から図1
3(d)に示すLCD表示器19の表示画面まで経過し
た後に、図13(e)に示すLCD表示器19の表示画
面とならずに、図13(f)に示すLCD表示器19の
表示画面となる。この場合、中央左右の変動図柄HG2
が、数字「7」(左側)、数字「7」(中央)及び数字
「8」(右側)となってはずれ状態となる。
【0085】そして、図13(a)から図13(d)を
経て図13(e)になるまでの変動図柄HG2の変動時
間、すなわち、大当たり状態における変動状態から停止
状態に変化するまでに要する時間(例えば30秒)と、
図13(a)から図13(d)を経て図13(f)にな
る(この場合図13(e)を経ない)までの変動図柄H
G2の変動時間、すなわち、はずれ状態における変動状
態から停止状態に変化するまでに要する時間(例えば3
0秒)とが、同程度となるように設定される。このよう
に大当たり状態になるまでの表示態様とはずれ状態にな
るまでの表示態様とが判別しにくく、最終的に遊技者に
とって有利な状態になったり、ならなかったするため、
LCD表示器19に表示される表示内容が変化に富むも
のになる。
【0086】以上詳細に説明した通り、この実施形態に
係る発明によれば、第1種始動口28(始動口)へのパ
チンコ球(遊技球)の入賞に伴って、LCD表示器19
に表示される図柄が変動し、特定の図柄の組み合わせな
って、遊技者にとって有利な状態になった時に賞球の払
い出しを行うパチンコ機1(遊技機)において、表示基
板87のCPU87A(表示制御手段)は、LCD表示
器19に表示される変動図柄HG2が、変動状態から停
止状態に変化するまでに要する時間を、大当たり状態
(遊技者にとって有利な状態)と、はずれ状態(遊技者
にとって有利でない状態)とほぼ同程度となるように設
定し、LCD表示器19に表示される大当たり状態にな
るまでの態様を、はずれ状態になるまでの表示態様と類
似させる。それにより、大当たり状態になるまでの表示
態様とはずれ状態になるまでの表示態様とが判別しにく
く、リーチ状態を経ずに大当たり状態となることもあ
る。そのため、LCD表示器19に表示される遊技内容
は、従来とは異なって斬新なものになり、遊技者にとっ
て有利な状態になるまでの態様が変化に富むものにな
る。
【0087】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。リーチ状態に
おいて、例えば多数の変動図柄HG2の内からいくつか
の変動図柄HG2を減少させ、変動図柄HG2を抽出し
て表示する態様としては、必ずしも図11に示すものに
限らず、別のものであってもよい。また、LCD表示器
19の表示画面の変動図柄を、仮停止状態を経た後に最
終停止させる態様としては、必ずしも図12に示すもの
に限らず、例えば2回以上仮停止状態を経てもよい。変
動図柄は必ずしも3個である必要はなく、例えば4個以
上であってもよい。また、変動図柄が変動状態から停止
状態に変化するまでに要する時間は、大当たり状態と、
はずれ状態と必ずしも物理的に同一時間である必要はな
く、遊技者が同一時間と感じる程度に設定されれば良
い。例えば遊技機としては、上記第1種パチンコ機に限
らず、例えば第2種パチンコ機、第3種パチンコ機に適
用しても良い。また、カード式パチンコ機以外の通常の
パチンコ機において、この発明を実施してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に係る遊技
機によれば、始動口への遊技球の入賞に伴って、図柄表
示装置に表示される複数の変動図柄が変動し、複数の変
動図柄が所定の図柄を表示し、遊技者にとって有利な状
態の時に賞球の払い出しを行う遊技機において、図柄表
示装置に表示される遊技者にとって有利な状態になるま
での態様を、遊技者にとって有利でない状態になるまで
の表示態様と類似させる表示制御手段を備えたので、遊
技者にとって有利な状態になるまでの表示態様と遊技者
にとって有利でない状態になるまでの表示態様とが判別
しにくく、最終的に遊技者にとって有利な状態になった
り、ならなかったする。そのため、図柄表示装置に表示
される表示内容が変化に富むものになって、遊技者の視
覚に訴え遊技者の興趣を増大し得る。
【0089】また、請求項2に係る遊技機によれば、貸
し球としての遊技球を払い出す貸し球払い出し専用通路
を遊技機背面側に設けたので、貸し球の払い出し動作の
際に、遊技球が貸し球払い出し用専用通路を通して払い
出され、例えば賞球の払い出し中に遊技球が詰まるとい
った事態等が生じても、詰まっていない貸し球払い出し
専用通路を使用して、貸し球の払い出しができる。
【0090】また、請求項3に係る遊技機によれば、賞
球としての遊技球を払い出す賞球払い出し専用通路を遊
技機背面側に設けたので、賞球の払い出し動作の際に、
遊技球が賞球払い出し用専用通路を通して払い出され、
例えば貸し球の払い出し中に遊技球が詰まるといった事
態等が生じても、詰まっていない賞球払い出し専用通路
を使用して、賞球の払い出しができる。
【0091】また、請求項4に係る遊技機によれば、表
示制御手段は、図柄表示装置に多数の変動図柄が表示さ
れた状態で、多数の変動図柄の内から複数の変動図柄を
抽出して表示するので、表示内容が変化に富むものにな
って、遊技者の興趣を増大し得る。
【0092】また、請求項5に係る遊技機によれば、図
柄表示装置に表示される変動図柄が変動状態から停止状
態に変化するまでに要する時間を、遊技者にとって有利
な状態と、遊技者にとって有利でない状態とほぼ同程度
となるように設定したので、遊技者にとって有利な状態
になるまでの表示態様と遊技者にとって有利でない状態
になるまでの表示態様とが判別しにくく、最終的に遊技
者にとって有利な状態になる場合は、遊技者に意外感を
与えるものになる。
【0093】また、請求項6に係る遊技機によれば、表
示制御手段は、図柄表示装置に表示される変動図柄を、
変動状態から停止状態に変化させる際に、仮停止状態を
経た後に最終停止させるので、表示内容が変化に富むも
のになって、遊技者の興趣を増大し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態に係るカード式パチンコ機全体を
示した正面図である。
【図2】実施形態に係るパチンコ機の背面図である。
【図3】実施形態に係るパチンコ機の賞球の払い出しに
係るパチンコ球流路の要部を示した背面図である。
【図4】実施形態に係るパチンコ機の貸し球の払い出し
に係るパチンコ球流路の要部を示した背面図である。
【図5】実施形態に係るパチンコ機の背面のパチンコ球
流路の要部を拡大して示す背面図である。
【図6】実施形態に係るパチンコ機のタンクレールの要
部を拡大して示した平面図である。
【図7】実施形態に係るパチンコ機のタンクレールの要
部を拡大して示した斜視図である。
【図8】(a)は実施形態に係るパチンコ機のタンクレ
ールの下流側の賞球払い出し案内部及び貸し球払い出し
案内部を示す分解斜視図であり、(b)はその組み付け
た状態を示す斜視図である。
【図9】実施形態に係るパチンコ機の上方側のパチンコ
球流路の要部を拡大して示す側面図である。
【図10】実施形態に係るパチンコ機に係る制御システ
ムの概略を示すブロック図である。
【図11】実施形態に係るパチンコ機に係るLCD表示
器の画面を示し、(a)は開始画面であって、(b)は
開始画面の後の画面を示す。
【図12】実施形態に係るパチンコ機に係るLCD表示
器の画面を示し、(a)乃至(f)は変動状態の経過を
示す。
【図13】実施形態に係るパチンコ機に係るLCD表示
器の画面を示し、(a)乃至(f)は変動状態の経過を
示す。
【図14】実施形態に係るパチンコ機の主基板の制御回
路の概略動作を示すフローチャートである。
【図15】実施形態に係るパチンコ機の賞球回路の賞球
払い出し動作及び貸し球払い出し動作を示すフローチャ
ートである。
【図16】実施形態に係るパチンコ機の表示回路の概略
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機(遊技機) 2・・・遊技盤 3a・・・スピーカ 3・・・上皿 5・・・下皿 19・・・LCD表示器(図柄表示装置) 29・・・第1種始動口(始動口) 37・・・タンクレール 37A・・・賞球払い出し用専用通路 37B・・・貸し球払い出し用専用通路 38A・・・賞球払い出し案内部 38B・・・貸し球払い出し案内部 38A1、38A2・・・賞球払い出し専用通路 38B1、38B2・・・貸し球払い出し専用通路 39・・・賞球用制御部 40・・・貸し出し用制御部 41・・・下方側賞球通路 82A、83A、85A、86A、87A・・・CPU 82C、83C、85C、86C、87C・・・RAM 82B、83B、85B、86B、87B・・・ROM L1・・・案内溝 HG1・・・背景図柄 HG2・・・変動図柄

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動口への遊技球の入賞に伴って、図柄
    表示装置に表示される複数の変動図柄がそれぞれ変動し
    て、複数の変動図柄が所定の図柄を表示し、遊技者にと
    って有利な状態になった時に賞球の払い出しを行う遊技
    機において、 前記図柄表示装置に表示される遊技者にとって有利な状
    態になるまでの態様を、遊技者にとって有利でない状態
    になるまでの表示態様と類似させる表示制御手段を備え
    たことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、 貸し球としての遊技球を払い出す貸し球払い出し専用通
    路を遊技機背面側に設けたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遊技機において、 賞球としての遊技球を払い出す賞球払い出し専用通路を
    遊技機背面側に設けたことを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記
    載の遊技機において、 前記表示制御手段は、図柄表示装置に多数の変動図柄が
    表示された状態で、多数の変動図柄の内から複数の変動
    図柄を抽出して表示することを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記
    載の遊技機において、 前記図柄表示装置に表示される変動図柄が変動状態から
    停止状態に変化するまでに要する時間を、遊技者にとっ
    て有利な状態と、遊技者にとって有利でない状態とほぼ
    同程度となるように設定したことを特徴とする遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記
    載の遊技機において、 前記表示制御手段は、前記図柄表示装置に表示される変
    動図柄を、変動状態から停止状態に変化させる際に、仮
    停止状態を経た後に最終停止させることを特徴とする遊
    技機。
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