JP2001314615A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001314615A
JP2001314615A JP2000201508A JP2000201508A JP2001314615A JP 2001314615 A JP2001314615 A JP 2001314615A JP 2000201508 A JP2000201508 A JP 2000201508A JP 2000201508 A JP2000201508 A JP 2000201508A JP 2001314615 A JP2001314615 A JP 2001314615A
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balls
prize ball
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JP2000201508A
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Akihiro Kato
晶弘 加藤
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球タンクに賞球球切れ感知スイッチを設け
なくても賞球タンクの球切れが検出できる遊技機を提供
すること。 【解決手段】 パチンコ機1は、主制御基板41と、C
R払出基板45とを備え、主制御基板41は、入賞口ス
イッチ32等からの入賞信号と、賞球払出確認スイッチ
65からの払出信号により払出要請数を演算する。また
払出要請数に基づいて表飾りランプ13、状態表示ラン
プ14により遊技者に払出を報知し、払出要請数が0に
なった場合は払出報知停止命令により報知を停止させ
る。一方、CR払出基板45も、払出要請信号及び払出
信号により払出要請残数を演算し、払出要請残数に基づ
いて払出動作を制御する。賞球タンクの球切れにより払
出ができない場合は、賞球払出確認スイッチ65からの
払出信号が停止するため、払出要請数が0にならないた
め報知が継続して賞球タンクの球切れが認識される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関するもの
であり、詳細には、主制御基板と、払出制御基板とを備
えた遊技機において、賞球球切れ感知スイッチなどを用
いなくても遊技機への遊技媒体の供給が停止したことが
認識できる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技媒体を用いる遊技機、例えば遊技球
を用いるパチンコ機のような遊技機は、遊技球が入賞口
に入賞するなどして賞球の払出の必要が生じると、払出
装置が作動して遊技機の賞球タンクに貯留された遊技球
から賞球が所定数払い出されるとともに、遊技者の興味
を高めるために電飾ランプを点灯させていた。このとき
賞球のための遊技球は、常にいわゆる島から遊技機の賞
球タンクに供給されているため、入賞が多数連続して
も、球切れを起こさないで払出が連続してできた。しか
し、島からの遊技球の供給が何らかの原因で停止する
と、入賞があっても賞球の払出ができなくなってしま
う。そのため、従来は、賞球タンクに賞球球切れ感知ス
イッチを設けて、島からの遊技球の供給が停止したこと
を検知すると、電飾ランプを点灯させることで賞球タン
クの球切れを報知するようにしていた。ところで、従来
の遊技機は、遊技機のすべての制御を司る主制御基板に
よって、図柄表示装置の制御、電飾の発光の制御、音の
発生の制御、及び遊技球の払出の制御等を行っていた
が、近年遊技機の制御が複雑になり、主制御基板のみで
制御すると負担が大きくなるため、主制御基板以外に、
主制御基板の制御を補助するための図柄表示装置を制御
する図柄表示基板、遊技球の払出を制御をする払出制御
基板、遊技機の電飾の発光を制御する電飾基板、遊技機
の音の発生を制御する音基板などのサブ基板が、主制御
基板とは別に独立して設けられた遊技機が用いられるよ
うになった。このようなサブ基板を設けた遊技機では、
制御を分散することにより主制御基板に過大な負担を掛
けないで複雑な制御ができる遊技機とすることができ
た。そして、従来は、遊技球が入賞した場合に、この入
賞球により機械的な動作で賞球を行っていたが、払出制
御基板を備えた遊技機では、入賞口にそれぞれ設けられ
た入賞球検出手段により入賞が検出されると、入賞を記
憶し電気的に賞球払出ソレノイドなどにより賞球の払出
をするように制御を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、賞球タ
ンクに賞球球切れ感知スイッチを設けて、島からの遊技
球の供給が停止したことを検知し、電飾ランプを点灯さ
せることで賞球タンクの球切れを報知するような構成で
は、別途賞球球切れ感知スイッチを設けることが必要に
なり遊技機の構成が複雑になり、部品数の増加、組立工
数の増大、生産コストの上昇を招くという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記課題を解決するため、遊技
機に供給される遊技媒体の供給が停止したときに、賞球
球切れ感知スイッチのような検出手段を設けなくても遊
技媒体の供給が停止したことを検出できる遊技機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の遊技機は、遊技機の主な制御
を司る主制御基板と、遊技媒体の払出制御を司る払出制
御基板とを備えた遊技機であって、前記主制御基板は、
入賞検出手段により検知された入賞に基づいて発信され
る入賞信号により加算し、遊技媒体払出検出手段により
検知された実際に払い出された遊技媒体に基づいて発信
される払出信号により減算することにより払出要請数を
演算し、当該払出要請数に基づいて払い出すべき遊技媒
体を払出要請信号として発信する払出要請数演算手段を
備え、かつ、前記払出要請数に基づいた払出報知命令に
より報知手段により払出を報知させ、前記払出要請数が
0になった場合は払出報知停止命令により前記報知手段
による払出の報知を停止させ、前記払出制御基板は、前
記払出要請信号により加算し、前記遊技媒体払出検出手
段により検知された実際に払い出された遊技媒体に基づ
いて発信される払出信号により減算することにより払出
要請残数を演算し、当該払出要請残数に基づいて払出動
作を制御することを特徴とする。
【0006】このように構成された遊技機では、遊技媒
体が何らかの理由から遊技機に供給されなくなったと
き、入賞検知手段により検知された入賞に基づいて発信
される入賞信号により加算された払出要請数が、遊技媒
体払出検出手段により検知された実際に払い出された遊
技媒体に基づいて発信される払出信号により減算されて
も払出要請数がいつまでも0にならない。従って報知手
段による報知が停止されず、遊技機の管理者は、この報
知が連続することで遊技媒体が何らかの理由から遊技機
に供給されなくなったことを認識することができる。そ
のため、遊技機に遊技媒体が供給されなくなったことを
検出する検出手段を設けなくてもよく、遊技機の部品数
の増加、組立工数の増大、生産コストの上昇を押さえる
ことができる。
【0007】請求項2に係る発明の遊技機では、請求項
1に記載の遊技機の構成に加え、前記報知手段は、電飾
装置を制御する電飾制御基板と、当該電飾制御基板によ
り制御される電飾装置を備えたことを特徴とする。
【0008】このように構成された遊技機では、遊技媒
体が入賞したときに遊技者に報知する電飾装置と報知手
段を兼ねることができ、既存の部材で報知することがで
きる。
【0009】請求項3に係る発明の遊技機では、請求項
1又は請求項2に記載の遊技機の構成に加え、前記遊技
媒体は、パチンコ機用遊技球であることを特徴とする。
【0010】このように構成された遊技機では、遊技媒
体としてパチンコ機用遊技球を用いるため、球詰まりな
どにより遊技媒体の供給が停止しやすい遊技機であって
も、遊技媒体が何らかの理由から遊技機に供給されなく
なったことを確実に認識することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の一の
実施の形態であるパチンコ機1について、図面を参照し
て説明する。まず、パチンコ機1の機械的構成の概略に
ついて説明する。図1はパチンコ機1の正面図である。
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分
には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、
ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けら
れている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示
外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上
皿5が設けられ、上皿5の直下には、上皿5から溢れた
賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、
発射ハンドル7が設けられている。
【0012】また、パチンコ機1の外枠の上端には、表
飾りランプ13が配置される。表飾りランプ13は、内
部に多数のLED、例えば6つずつのLEDを3グルー
プ備えた半透明の樹脂製の部材で、大当たり中や確率変
動中などに遊技への興味を高めるために点滅される。ま
た、遊技領域4の上方の周縁部に沿って状態表示ランプ
14a,14b,14c,14d,14e,14fが設
けられる。状態表示ランプ14a〜14fは、それぞれ
が個別に点灯可能なLEDを内部に備えた半透明の樹脂
製の部材で、例えば、14b、14eは、賞球の払出中
の状態を示す。また、14a,14fは、賞球の球詰ま
りを示し、14cは、表扉の開放を示し、14dは、下
皿満杯を示すなどして、パチンコ機1の状態に応じて所
定の状態表示ランプ14a〜14fが発光される。
【0013】次に、遊技盤2の機械的構成について図2
を参照して説明する。図2はパチンコ機1の遊技盤2の
正面図である。遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれ
た略円形の遊技領域4が設けられており、遊技領域4の
略中央には、液晶画面を備えた特別図柄表示装置8が設
けられている。また、特別図柄表示装置8の右上方には
電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設け
られている。さらに、特別図柄表示装置8の右側には普
通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通図柄始
動ゲート12が設けられている。
【0014】また、特別図柄表示装置8の直下には、特
別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図
柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けら
れており、大入賞口16の左右には入賞口31及び入賞
口30が設けられている。
【0015】さらに、普通図柄始動ゲート11の下方に
は、入賞口19が設けられ、普通図柄始動ゲート12の
下方には、入賞口20が設けられている。さらに、特別
図柄表示装置8の下部には遊技球を暫時載置可能なステ
ージ21が水平に設けられる。特別図柄表示装置8の右
肩には遊技球通過口22が設けられ、特別図柄表示装置
8の左肩にも遊技球通過口23が設けられている。これ
らの遊技球通過口22,23を通過した遊技球が特別図
柄表示装置8の内部(ワープゾーン)を通ってステージ
21に現出するようになっている。ステージ21に載置
された遊技球は、ステージ21の鉛直下方に設けられて
いる特別図柄始動電動役物15に向かって落下するよう
になっている。
【0016】また、特別図柄表示装置8の上方には、普
通図柄表示装置24が設けられており、一桁の数字や一
文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっ
ている。さらに、普通図柄表示装置24の左右には各々
2個ずつのLEDからなる特別図柄始動保留部25が設
けられており、特別図柄始動電動役物15に入賞したい
わゆる保留球の数を表示することができる。また、特別
図柄表示装置8と普通図柄表示装置24との間には、4
個のLEDからなる普通図柄始動保留部26が設けられ
ており、この普通図柄始動保留部26は、普通図柄始動
ゲート11,12を通過した遊技球のいわゆる保留球数
を表示することができる。なお、遊技盤2には、詳細な
説明は省略するが上記以外に、アウト口、種々の電飾ラ
ンプ、風車及び多数の障害釘等が所定位置に配設されて
いる。
【0017】次に、特別図柄表示装置8の構造及び表示
画面を図3を参照して説明する。図3は、特別図柄表示
装置8の正面図である。図3に示すように、特別図柄表
示装置8の液晶画面には、第1停止図柄L1、第2停止
図柄L2、第3停止図柄L3の3つの特別図柄を横方向
に並べて区分表示可能になっている。なお、特別図柄表
示装置8は、上記の第1停止図柄L1、第2停止図柄L
2、第3停止図柄L3の表示以外に、動画やメッセージ
等も表示できるようになっている。なお、特別図柄の表
示は横方向に並べて表示するだけでなく、縦方向或いは
斜め方向に並べて表示するようにしてもよい。特別図柄
表示装置8は、液晶表示装置を用いるだけでなく、CR
T、LED、プラズマディスプレイ等の各種の表示装置
を用いることが出来ることは言うまでもない。また、特
別図柄表示装置8は、裏面に図柄制御基板44(図4参
照)を備えている。
【0018】上記の第1停止図柄L1、第2停止図柄L
2、第3停止図柄L3に各々表示される図柄の一例とし
ては、麻雀牌を模した「一萬」、「二萬」、「三萬」、
「四萬」、「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」、
「九萬」、「白色無地(以下「白」という。)」、
「發」、「中」の12種類があり、特別図柄始動電動役
物15に遊技球が入賞して、第1停止図柄L1、第2停
止図柄L2、第3停止図柄L3の3つの図柄が特定の同
じ数字や文字あるいは図柄等で揃った場合(例えば、図
3に示す「七萬」が3つ揃った場合)や、特定の数字や
文字あるいは図柄の組み合わせ等で揃った場合には、大
当たりとされる。
【0019】また、前記12図柄の内、「三萬」、「五
萬」、「七萬」、「白」、「發」、「中」を確率変動図
柄(特定大当たり図柄)とし、これらの内の何れかの図
柄が第1停止図柄L1、第2停止図柄L2、第3停止図
柄L3に同じ図柄で揃った場合には、確率変動突入と
し、次の大当たりを引く確率を高くするように変更す
る。大当たりの確率は、一例としては、通常状態では、
317.6分の1であり、確率変動状態では、68.1
分の1であるが、必ずしもこの値に限られるものではな
い。なお、「一萬」、「二萬」、「四萬」、「六萬」、
「八萬」、「九萬」を非確率変動図柄(非特定大当たり
図柄又は通常図柄)とする。
【0020】次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気
的回路構成について図4を参照して説明する。図4は、
パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図であ
る。パチンコ機1の制御部は、主制御基板41を備え、
主制御基板41には、CR電源基板42、音基板43、
図柄制御基板44、CR払出基板45、電飾基板46、
CR発射基板47等のサブ基板が各々接続されている。
【0021】また、主制御基板41には、CPU41
a、ROM41b、RAM41cが備えられ、これらは
相互にバスにより接続されて周知のコンピュータを構成
している。主制御基板41には、盤面中継基板52を介
して、前記入賞口19、20、30,31(図2参照)
に各々設けられている入賞口スイッチ(1〜4)32
と、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞を検出
する始動口スイッチ33と、普通図柄始動ゲート11,
12(図2参照)への遊技球の通過を検出する普通図柄
作動スイッチ34と、大入賞口16への遊技球の入賞球
数を検出するカウントスイッチ35と、大入賞口16内
に設けられたVゾーン(図示外)への遊技球の入賞を検
出するVスイッチ36と、普通電動役物を動作させる普
通電動役物ソレノイド37と、大入賞口16(図2参
照)の開閉を行う大入賞口開放ソレノイド38と、誘導
装置作動ソレノイド39とが接続されている。
【0022】また、主制御基板41には、外部装置へ遊
技機の大当たり情報を出力する外部接続端子2基板40
とが接続されている。外部接続端子2基板40には、大
当たり情報端子77と、図柄確定回数情報端子78とが
設けられ、外部の装置に大当たり回数の情報や特別図柄
表示装置8に確定表示される回数の情報が出力可能とな
っている。また、図柄制御基板44には、特別図柄表示
装置8が接続され、音基板43にはスピーカー61が接
続される。また、電飾基板46には、電飾枠中継基板6
2が接続される。電飾枠中継基板62には、表飾りLE
D基板48と状態表示LED基板49が接続されてこれ
らを介して遊技盤2の表面に設けられている表飾りラン
プ13及び状態表示ランプ14a〜14fが接続されて
いる。
【0023】さらに、主制御基板41には、下皿6(図
1参照)に遊技球が満杯になったことを検出する下皿満
杯感知スイッチ63が接続され、また、払出装置からの
賞球の払出の個数を確認する賞球払出確認スイッチ65
が払出スイッチ中継基板76を介して接続されている。
なお、賞球払出確認スイッチ65は、払出スイッチ中継
基板76を介してCR払出基板45にも接続されて賞球
を実際に払い出した際に信号を主制御基板41とCR払
出基板45に同時に送信している。また、賞球通路(図
示外)の球切れを感知する賞球球切れ感知スイッチ64
と、扉の開放を検知する扉開放スイッチ51も、裏右上
中継基板50を介して主制御基板41に接続されてい
る。このように構成されているため、状態表示ランプ1
4a〜14fは、主制御基板41からの信号を受けて、
賞球の球詰まり、賞球の払出、表扉の開放、下皿の満杯
などの状態に応じて所定のLEDを発光させる。
【0024】次に、CR払出基板45は、CPU45
a、ROM45b、RAM45c等が備えられ、これら
はバスラインにより相互に接続されて周知のコンピュー
タとして構成されている。ROM45bには、CPU4
5aにより実行される各種のプログラム及び初期値のデ
ータ等が記憶されている。また、RAM45cは、各種
のデータ、例えば入賞した入賞球の数や払い出すべき賞
球の数等を記憶する揮発メモリであり、CR電源基板4
2のバックアップ用電源により、CR払出基板45への
CR電源基板42からの通常の電源供給が切断された場
合にもその記憶内容が保持されるようになっている。
【0025】CR払出基板45には、上述のように払出
スイッチ中継基板76を介して賞球払出確認スイッチ6
5が接続されているほか、図示外の賞球装置を駆動する
賞球払出ソレノイド68が払出中継基板60を介して接
続されている。また、CR払出基板45には、球貸し通
路の球切れを感知する球貸し球切れ感知スイッチ66
と、図示外の球貸し装置からの球貸し払出の球数を確認
する球貸し確認スイッチ67と、図示外の球貸し装置を
駆動する球貸し払出ソレノイド69とが、球貸し中継基
板59を介して接続されている。さらに、CR払出基板
45には、パチンコ機1の背面上部に設けられた賞球を
貯留する賞球タンク(図示外)から賞球装置及び球貸し
装置へ遊技球を案内するタンクレール(図示外)に設け
られ、タンクレールに振動を与えてタンクレールでの遊
技球の詰まりを防止するタンクレール振動モーター70
が振動モータ中継基板58を介して接続される。また、
CR払出基板45には、遊技者が球貸し操作を行う球貸
し操作基板57が球貸し枠中継基板56を介して接続さ
れる。また、CR払出基板45には、CR外部接続端子
1基板72が接続されている。CR外部接続端子1基板
72には、賞球情報端子と球貸し情報端子とが設けら
れ、外部装置に賞球情報と球貸し情報とを出力可能にな
っている。
【0026】また、CR払出基板45には、CR発射基
板47が接続される。CR発射基板47には、発射ハン
ドル7(図1参照)に内蔵されている発射強弱調整ボリ
ューム73と、発射モーター76と、発射中継基板55
とが接続され、さらに発射中継基板55には発射装置停
止スイッチ74とタッチセンサー入力75とが接続され
ている。そして、CR払出基板45には、プリペイドカ
ードから貸出しデータを読込むプリペイドカードユニッ
ト71も接続されている。
【0027】音基板43は、図示しないCPU、RO
M、RAM等を備え、これらはバスラインに相互に接続
されて周知のコンピュータとして構成されている。RO
Mには音声データや、CPUにより実行される各種のプ
ログラム及び初期値のデータ等が記憶されている。
【0028】図柄制御基板44は、図示しないCPU、
ROM、RAM等を備え、これらはバスラインに相互に
接続されて周知のコンピュータとして構成されている。
ROMには、特別図柄表示装置8に表示される各種の表
示データやCPUにより実行される各種のプログラム及
び初期値のデータ等が記憶されている。なお、図柄制御
基板44は近年の画像の高精細化、高速化に伴いCPU
を複数備えたような構成とすることができる。
【0029】電飾基板46も、図示しないCPU、RO
M、RAM等を備え、これらはバスラインに相互に接続
されて周知のコンピュータとして構成されている。RO
Mには、CPUにより実行される各種電飾パターンなど
のプログラム及び初期値のデータ等が記憶されている。
また、RAMは、各種のデータ、例えば大当たり時の制
御すべき電飾パターン等を一時的に記憶する揮発メモリ
である。
【0030】CR電源基板42も、図示しないCPU、
ROM、RAM等を備え、これらはバスラインに相互に
接続されて周知のコンピュータとして構成されている。
また、CR電源基板42は、パチンコ機1の電源を司る
基板で、AC24Vの外部電源の供給を受けて、各基板
にAC24V,DC24V,DC12V,DC5V、等
の必要な電源の供給を行う。なお、図4においては、C
R電源基板42からの信号線のみを図示し、電源供給用
の配線を省略している。CR電源基板42のAC24V
の入力側には電源スイッチ(不図示)が設けられ、CR
電源基板42への交流24Vの供給及び供給の停止が可
能になっている。また、アース線も設けられている。
【0031】また、CR電源基板42からは、主制御基
板41、CR払出基板45に、図示しないバックアップ
電源が供給されている。主制御基板41、CR払出基板
45は、CR電源基板42の電源スイッチが閉じられて
いる場合、それぞれの基板のRAM41c,45cはC
R電源基板42からDC+5Vの電源電流の供給を受
け、記憶内容が保持されるが、CR電源基板42の電源
スイッチ(不図示)を切断した場合でも、CR電源基板
42に備えられたバックアップ用電源の電池から電源供
給線(不図示)を介して主制御基板41、CR払出基板
45の各基板に電源が供給されるためRAMに記憶され
た内容はそのまま保持される。CR電源基板42のバッ
クアップ用電源は、NiCd電池などの2次電池や電解
コンデンサ等で構成されており、通常の電源電流である
交流24Vの電圧の電流が入力がされているときにバッ
クアップ用電源であるNiCd電池などの2次電池や電
解コンデンサ等が充電されるように構成される。そし
て、CR電源基板42への電源の供給が停止されたとき
には、NiCd電池などの2次電池や電解コンデンサ等
に充電された電気を、主制御基板41のRAM41c、
CR払出基板45のRAM45cに記憶保持のための電
源として供給することができるようになっている。
【0032】また、CR電源基板42から、主制御基板
41、CR払出基板45へ、及び電源中継基板54を介
して音基板43、図柄制御基板44、電飾基板46へ
は、電源のリセットを行うためのリセット信号を送る信
号線が接続されている。リセット回路は、電源電圧が不
安定な状態又は電源が瞬間的に停電したような場合に各
基板の動作が不安定になるようなことがあるが、このよ
うな場合に電源を切断、再投入するものである。また、
主制御基板41、CR払出基板45には、前述したバッ
クアップ用電源によりバックアップされたRAM41
c、RAM45cをクリアするためのRAMクリア信号
が送出され、この信号を受けた主制御基板41、CR払
出基板45は、RAM41c、RAM45cをクリアす
る。
【0033】次に、本実施例1のパチンコ機1の動作に
ついて、主制御基板41における制御のメインルーチン
(主制御)に沿って説明する。図5は、パチンコ機1の
主制御基板41におけるメインルーチン(主制御)を示
すフローチャートである。
【0034】この図5に示すフローチャートのメインル
ーチンは、一定間隔の時間(例えば、2ミリ秒、以下
「2ms」という。)で、リセット回路(不図示)が発
生するリセット信号に従って、主制御基板41のCPU
41aがスタートから処理を行い、2ms以内で終了す
るようになっている。従って、2ms間隔でリセット信
号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行
われる。この図5に示すフローチャートの処理を行うプ
ログラムは主制御基板41のROM41aに記憶されて
いる。なお、図5〜図7及び以下の記載においてフロー
チャートの「ステップ」を「S」と略記する。
【0035】まず、図5を参照してパチンコ機1のメイ
ンルーチンを説明する。まず、電源がONされると、電
源投入処理(S1)が実行される。電源投入処理(S
1)は、遊技機の処理が不所望に終了したような場合
は、前述のバックアップ電源によりバックアップされた
RAMの記憶を保持したまま処理を再開し、また、開店
時に電源を投入する場合には、RAMをクリアして処理
を開始するための処理である。
【0036】電源投入処理(S1)が終了すると、次に
スタックポインタの指定アドレスをセットするスタック
ポインタセット処理を行う(S2)。次いで、RAM4
1cの記憶内容をチェックするRAMチェックが行われ
る(S3)。このRAMチェック(S3)は、電源投入
時の初期設定処理(S4)が行われているか否かを判断
するものである。このとき、RAMの初期設定記憶エリ
アに電源投入時初期設定処理(S4)で書き込まれる所
定の数値が書き込まれているか否かが判断される。
【0037】電源を投入してから、初めてこのメインル
ーチンが実行された場合には、バックアップされている
場合を除き、RAM41cの初期設定記憶エリアに所定
の数値が書き込まれていないので、RAMチェックは正
常に行われず(S3:NO)、電源投入時初期設定処理
が行われる(S4)。また、電源投入時以外でも何らか
の理由でRAM41cの記憶が正常でない状態になった
場合もこのRAMチェック(S3)により正常でないと
判断される。この処理では、RAM41cの各記憶エリ
アの記憶値を一旦クリアした上で所定のデフォルト値に
セットする。例えば、ループカウンタ記憶エリア(図示
外)に記憶されている各ループカウンタの値を各々初期
値(例えば、「0」)にセットし、初期設定記憶エリア
に所定の数値を記憶させる。そして、図5の処理をリセ
ット回路(不図示)により一旦終了させる(終了)。
【0038】リセット信号で、また、スタートから処理
が行われる。ここでは、電源投入処理(S1)は何も行
われず、スタックポインタセット処理(S2)に移行す
る。そしてRAMチェック(S3)では、初期設定記憶
エリアに所定の数値が書き込まれているので、RAMは
正常と判断され(S3:YES)、次の液晶画面コマン
ド出力処理(S5)に移行する。この液晶画面コマンド
出力処理(S5)では、主制御基板41から図柄制御基
板44に液晶画面の表示を制御する信号が送られ、図柄
制御基板44ではこの制御信号を一旦RAM41cに記
憶するとともに、この制御信号に基づいて指定された或
いは抽選によって、ROMに記憶されたテーブルにより
所定の図柄の情報を読み出し、図示しない駆動回路から
特別図柄表示装置8に画像情報を送信する。次いで、音
コマンド出力処理(S6)に移行する。この音コマンド
出力処理(S6)では、主制御基板41から音基板43
にスピーカー61で発生させる音のパターンを指定する
信号が送られ、音基板43では、そのパタンに従った音
情報をROMから読み出し駆動回路を介してスピーカー
61から音を発生させる。
【0039】次いで、ランプコマンド出力処理(S7)
を行う。このランプコマンド出力処理(S7)では、パ
チンコ機1に設けられている各種のランプの点滅のパタ
ーンを指定する信号を主制御基板41から電飾基板46
へ出力する。例えば、後述するように、主制御基板41
のRAM41cに記憶された払出要請残数が0でない場
合には、主制御基板41のCPU41aは、電飾基板4
6に、払出中を示す状態表示ランプ14b,14eのL
EDを点灯させる命令を出す。また、主制御基板41の
RAM41cに記憶された払出要請残数が0の場合に
は、電飾基板46に、払出中を示す状態表示ランプ14
b,14eのLEDを消灯させる命令を出す。電飾基板
46のCPUは、この命令に基づいてパターンの電飾制
御の情報をROMから読み取って所定の状態表示ランプ
14に駆動信号を送出する。
【0040】次に、ポート出力処理を行う(S8)。こ
のポート出力処理(S8)では、図示外の遊技場管理用
コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、図柄確定
情報等を外部接続端子2基板40等を介して出力する。
【0041】次いで、スイッチ読込処理(S9)が行わ
れる。このスイッチ読込処理(S9)は、図2に示す普
通図柄始動ゲート11,12、特別図柄始動電動役物1
5、大入賞口16、入賞口19,20,30,31等へ
の遊技球の入賞を検出するものである。各入賞口に設け
られた近接スイッチ或いは機械式スイッチ等からなる入
賞口スイッチ(1〜4)32、始動口スイッチ33、普
通図柄作動スイッチ34、カウントスイッチ35、Vス
イッチ36により遊技球の通過が検出されると、盤面中
継基板52を介して主制御基板41のRAM41cの所
定の記憶エリアに入賞数と入賞口の種類のデータが記憶
される。
【0042】スイッチ読込処理(S9)が終了すると、
次いで、ループカウンタ更新処理(S10)を行う。こ
のループカウンタ更新処理(S10)では、RAM41
cの図示外のループカウンタ記憶エリアに各々記憶され
ている普通図柄選択用ループカウンタ、大当たり判定用
ループカウンタ、特別図柄作成カウンタ、リーチ判定カ
ウンタ、リーチパターン決定カウンタの値を所定量だけ
増加させる(インクリメントする)。なお、各ループカ
ウンタに設定されている最大値を越える場合には、各ル
ープカウンタの値は0クリアされ、「0」に戻るように
プログラムされている。
【0043】次に、パチンコ機1にエラーが発生してい
るか否かが判断され(S11)、パチンコ機1にエラー
が発生してる場合には(S11:YES)、条件装置処
理(S12)、特別図柄処理(S13)、普通図柄処理
(S14)を飛ばして処理を行い、特別図柄表示装置8
にエラー表示等をさせる。エラーが発生していないとき
には(S11:NO)、条件装置処理(S12)に進
む。
【0044】条件装置処理(S12)では、大入賞口1
6(図2参照)の開放、閉鎖、特別図柄表示装置8の液
晶画面(図3参照)上への大当たりデモ表示処理等が行
われる。一巡目の処理では、後述する特別図柄処理(S
13)での大当たり判定処理がまだ行われていないの
で、条件装置処理(S12)では、何も行われず次の処
理に進む。次いで、特別図柄処理(S13)が行われ
る。この特別図柄処理(S13)では、大当たり判定処
理の処理を行う。
【0045】特別図柄処理(S13)が終了すると、次
に、普通図柄処理(S14)が行われる。この普通図柄
処理(S14)では、普通図柄始動ゲート11,12へ
の遊技球の通過により、図示外の普通図柄選択用ループ
カウンタのカウント値が、普通図柄乱数として、RAM
41cの図示外の普通図柄乱数記憶エリアに記憶され、
その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示装置24に
図柄が確定表示される。
【0046】普通図柄処理(S14)が終了すると、次
に、賞球の払出を行う払出制御(S15)が行われる。
ここで、図6は、パチンコ機1の主制御基板41におけ
る図5に示すメインルーチンの払出制御(S15)の手
順を詳細に示すフローチャートである。以下、図5に示
す払出制御(S15)の手順を、図4を参照しながら図
6のフローチャートに沿って説明する。
【0047】図5に示す払出制御(S15)の手順が開
始されると、まず、入賞口スイッチがONかが判断され
る(S1500)。スイッチ読込処理(S9)の手順に
おいて、図2に示す普通図柄始動ゲート11,12、特
別図柄始動電動役物15、大入賞口16、入賞口19,
20,30,31等への遊技球が入賞した場合は、主制
御基板41のRAM41cの所定の記憶エリアに入賞数
と入賞口の種類のデータが記憶されている。そして、C
PU41aが、このRAM41cに記憶されているデー
タを判断することで、入賞スイッチがONか否かが判断
される(S1500)。そして、入賞口スイッチがON
されていると判断された場合は(S1500:YE
S)、電飾ランプを点灯させる(S1501)。具体的
には、電飾基板46から電飾枠中継基板62を介して状
態表示LED基板49に接続された電飾ランプのうち払
出中を示す状態表示ランプ14b、14eのLEDを発
光させる。
【0048】次に、RAM41cの所定の記憶エリアに
記憶された入賞位置のデータにより賞球すべき数が15
個か否かが判断され(S1502)、賞球を払い出すべ
き数が15個と判断されたら(S1502:YES)、
主制御基板41のRAM41cの所定の記憶エリアに記
憶された払出要請残球数に15個加算する(S150
3)。そして、CR払出基板45に15個加算するよう
に払出要請信号を送信する(S1504)。また、賞球
を払い出すべき数が15個ではないと判断されたら(S
1502:NO)、ここでは賞球を払い出すべき数は5
個であるので、主制御基板41のRAM41cの所定の
記憶エリアに記憶された払出要請残球数を5個加算する
(S1505)。そして、CR払出基板45に5個加算
するように払出要請信号を送信する(S1506)。
【0049】次に賞球払出確認スイッチ65がONであ
るかどうかが判断される(S1507)。スイッチ読込
処理(S9)において、賞球払出確認スイッチ65(図
4参照)がONされると(S1507:YES)、払出
スイッチ中継基板76を介して、主制御基板41及びC
R払出基板45にそれぞれ割込信号とともに信号が送出
される。この信号を受けた主制御基板41のCPU41
aは、RAM41cの所定の記憶エリアに記憶されたカ
ウンタである払出要請残球数を1減算する(S150
8)。
【0050】ここで、S1508において減算された払
出要請残球数が、0か否かが判断され(S1509)、
もし、払出残球数が0でなければ(S1509:N
O)、まだ払い出すべき賞球が残っていることになるの
で、賞球の払出中として電飾ランプ点灯(S1505)
の手順で点灯させた状態表示ランプ14b,14eのL
EDをそのまま引き続き点灯させた状態で払出処理(図
5:S11)を終了する(終了)。一方、S1508に
おいて減算された払出残球数が0であれば(S150
9:YES)、もう払い出すべき賞球はなく、且つ払出
中の状態ではなくなるので、電飾ランプ点灯(S150
5)の手順で点灯させた状態表示ランプ14b,14e
のLEDを消灯させる(S1510)。以上で、図6の
フローチャートの処理の手順が終了しメインルーチンに
戻り(リターン)、図5の払出処理(S15)を終了し
て、メインルーチンを終了する。
【0051】なお、上述のようにこのメインルーチンの
処理はサブルーチンの処理を含めて、2ms以内に終了
する。そのため、メインルーチンは必ずしも終了までの
手順をすべて実行するとは限らず、その処理の結果をフ
ラグ、スタックポインタ等に残して必ず2ms以内にリ
セット回路17からのリセット信号により終了するよう
に実行される。そしてリセット信号により、CPU41
aは、図5に示すメインルーチンの処理を、記憶された
スタックポインタやフラグに基づいてスタートから繰り
返し行う。
【0052】例えば、先の一巡目のメインルーチンの処
理の特別図柄処理(S13)で大当たり状態と判定され
れば、RAM41cの図示外の大当たりフラグ記憶エリ
アに「1」が記憶され、大当たりフラグがONし、次の
二巡目以降の条件装置処理(S12)では、大入賞口1
6の開放、閉鎖の動作がフラグに基づいて所定回数(例
えば、15回又は16回)行われる。
【0053】次に、CR払出基板45において行われる
処理の手順を説明する。ここで、図7は、パチンコ機1
のCR払出基板45における払出の処理の手順を示すフ
ローチャートである。CR払出基板45は、上述のよう
にCPU45a、ROM45b、RAM45cを備えた
周知のコンピュータを構成している。そしてCR払出基
板45は、主制御基板41からの信号を監視して、主制
御基板41からの払出要請信号があった場合はこれを受
信することができるように構成されている。主制御基板
41から割込信号とともに払出要請信号の送信があった
場合は(図6:S1504,S1506)、CR払出基
板45のCPU45aはこの払出要請信号を受信し、R
AM45cにこの情報を記憶させる。そしてRAM45
cに受信した払出要請信号が記憶されている場合は(S
20:YES)、その賞球の払出個数を判断する(S2
1)。ここで、払い出すべき賞球の個数が15個である
場合には、CR払出基板45のRAMの払出要請残数に
15個を加算する。また、払い出すべき賞球の個数が1
5個ではなかった場合は(S21:NO)、払い出すべ
き賞球は5個であるので、払出要請残数に5個加算する
(S23)。
【0054】払出要請信号を受信しなかった場合(S2
0:NO)、或いは払出信号を受信して(S20:YE
S)、その処理を終了した場合(S22,S23)、C
R払出基板45のRAM45cの払出要請残数の累計が
読み出され、払出要請残数が0か否かが判断される(S
24)。ここで、払出要請残数が0であった場合(S2
4:YES)、払い出すべき賞球はないとして、CR払
出基板45において行われる処理の手順を終了する(リ
セット)。
【0055】また、払出要請残数が0でなかった場合
(S24:YES)、払出べき賞球があるため、CR払
出基板45のCPU45aは、払出中継基板60を介し
て賞球払出ソレノイド68をONする(S25)。そう
すると、図示しない周知の払出装置が動作して、遊技球
が貯留された賞球タンク(不図示)から、上皿5(図1
参照)に連絡した遊技球の払出経路(不図示)の途中に
設けられた停止部材(不図示)が変位して、遊技球を1
つ通過させ、払出経路から上皿5に遊技球を払い出す。
【0056】このように賞球払出ソレノイド68をON
させることにより、払い出された遊技球は、払出経路の
途中に設けられた近接スイッチである賞球払出確認スイ
ッチ65の部分を通過する際に賞球払出確認スイッチ6
5により検知され、賞球払出確認スイッチ65から発信
された信号は払出スイッチ中継基板76を介して、CR
払出基板45のCPU45aと、主制御基板41のCP
U41aとにより受信される。CR払出基板45では、
賞球払出ソレノイド68がONした時の立ち上がりエッ
ジを検出してから100m秒以内に賞球払出確認スイッ
チ65からの信号を検知したら(S26:YES)、払
出要請算数を1減算して(S27)、この1個の遊技球
の払出の処理を完了する(リセット)。
【0057】もし、賞球払出ソレノイド68がONした
時の立ち上がりエッジを検出してから100m秒以内に
賞球払出確認スイッチ65からの信号を検知しなかった
ら(S26:NO)、リトライ動作により、再度賞球の
払出を試みる。まず、リトライの回数が連続30回を超
えたかどうかが判断される(S28)。リトライ動作の
回数が30回を超えていなかったら(S28:NO)、
リトライ動作を行う(S29)。リトライ動作は、再び
賞球払出ソレノイド68をONして、賞球払出ソレノイ
ド68がONした時の立ち上がりエッジを検出してから
100m秒以内に賞球払出確認スイッチ65からの信号
を検知するかどうかを確認する動作である。ここで、1
00m秒以内に賞球払出確認スイッチ65からの信号を
検知すれば(S26:YES)、リトライ動作は終了
し、払出要請算数を1減算してから(S27)、この1
個の遊技球の払出の動作を完了する(リセット)。ま
た、1回のリトライ動作により賞球払出確認スイッチ6
5からの信号を検知できなかった場合には(S26:N
O)、リトライ動作を繰り返す(S26:NO→S2
8:NO→S29→S26)。このとき、S28におい
て、リトライ動作が30回を超えたと判断された場合は
(S28:NO)、何らかの原因でエラーが生じたもの
と判断して払出動作を停止するとともに、エラー表示を
行い(S30)、払出動作を終了する。この場合は、図
示しないエラー解除処理を行わなければ通常の処理に復
帰することができない。以上のように払出要請残数が0
になるまでは(S24:NO)、払出動作を繰り返し、
払出要請残数が0になると(S24:YES)、払出動
作を停止する。
【0058】以上説明したように、本実施の形態のパチ
ンコ機1においては、上記のような構成を備え、上記の
ような処理の手順が行われるため以下のような効果があ
る。即ち、パチンコ機1は、パチンコ機1の主な制御を
司る主制御基板41と、遊技媒体である遊技球の払出制
御を司る払出制御基板であるCR払出基板45とを備
え、主制御基板41は、入賞検出手段である入賞口スイ
ッチ32、始動口スイッチ33、普通図柄作動スイッチ
34、カウントスイッチ35、Vスイッチ36により検
知された入賞に基づいて発信される入賞信号により加算
し、遊技媒体払出検出手段である賞球払出確認スイッチ
65により検知された実際に払い出された賞球に基づい
て発信される払出信号により減算することにより払出要
請数を演算し、この払出要請数に基づいて払い出すべき
賞球を払出要請信号として発信する払出要請数演算手段
であるCPU41aを備える。また、CPU41aは払
出要請数に基づいた払出報知命令により報知手段である
電飾基板46及び表飾りランプ13、状態表示ランプ1
4等により遊技者に払出を報知させ、払出要請数が0に
なった場合は払出報知停止命令により表飾りランプ1
3、状態表示ランプ14による払出の報知を停止させ
る。一方、CR払出基板45は、払出要請信号により加
算し、賞球払出確認スイッチ65により検知された実際
に払い出された賞球に基づいて発信される払出信号によ
り減算することにより払出要請残数を演算し、払出要請
残数に基づいて払出動作を制御する。
【0059】そのため、遊技球が何らかの理由からパチ
ンコ機1の賞球タンクに供給されなくなったとき、入賞
口スイッチ32により検知された入賞に基づいて発信さ
れる入賞信号により加算された払出要請数が、賞球払出
確認スイッチ65により検知された実際に払い出された
賞球に基づいて発信される払出信号により減算されても
払出要請数がいつまでも0にならない。従って、電飾基
板46及び表飾りランプ13、状態表示ランプ14等に
よる報知が停止されず、パチンコ機1の管理者は、この
報知が連続することで遊技球が何らかの理由からパチン
コ機1に供給されなくなったことを認識することができ
る。そのため、パチンコ機1の賞球タンクに賞球球切れ
感知スイッチ等を設けることなく、遊技球が供給されな
くなったことを検出することができる。そのため、遊技
機の部品数の増加、組立工数の増大、生産コストの上昇
を押さえることができるという効果がある。
【0060】なお、本実施の形態のパチンコ機1では、
賞球球切れ感知スイッチ64も併せて備えているため、
賞球タンクへの遊技球の供給が停止したような場合は、
状態表示ランプ14a〜14fのうち、状態表示ランプ
14a,14fが点灯して賞球の球詰まりを示すが、同
時に払出中を示す状態表示ランプ14b、14eも点灯
されたままになる。そのため、賞球の球詰まりと同時に
払い出すべき賞球が残っていることもわかるという効果
もある。さらに、何らかの理由で賞球球切れ感知スイッ
チ64が不具合な場合でも、払出中を示す状態表示ラン
プ14b、14eが点灯してし続けていれば、賞球の球
詰まりを確実に認識することができるという効果があ
る。
【0061】そして、電源の不安定な状態などで主制御
基板41のRAM41cに記憶された払出要請残球数と
CR払出基板45のRAM45cに記憶されている払出
要請残数が一致しなくなる場合があるが、CR払出基板
45のRAM45cに記憶されている払出要請残数に基
づいた賞球の払出しが終了しても、主制御基板41のR
AM41cに記憶された払出要請残球数が0にならない
場合には、払出中を示す状態表示ランプ14b、14e
が点灯してし続けるため、主制御基板41及びCR払出
基板45の制御にエラーがあることを検出できるという
効果もある。
【0062】以上、本発明を1の実施の形態により、そ
の発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施
の形態に限定されるものではないことは言うまでもな
い。例えば、遊技機は、第1種パチンコ機であるパチン
コ機1を一例に説明したが、第1種パチンコ機のみなら
ず各形式のパチンコ機でもよく、スロットマシン、パチ
コン機、パチスロ機や、さらにこれらに限らずボールや
コイン等の遊技媒体を用い、これらを払い出すことによ
り遊技を行う様々な形式の遊技機に適用できる。
【0063】また、報知手段としては、LEDランプの
点滅以外にも、他の種類の発光体、表示用の画面のほ
か、音声による報知、機械的な作動による報知などその
種類を問うものではない。
【0064】さらに、本発明は、特許請求の範囲の記載
を逸脱しない限り、当業者により種々変更し改良して実
施可能なことは容易に推測できるものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
の遊技機では、遊技機に遊技媒体が供給されなくなった
ことを検出する検出手段を設けなくてもよく、遊技機の
部品数の増加、組立工数の増大、生産コストの上昇を押
さえることができるという効果がある。
【0066】また、請求項2に係る発明の遊技機では、
請求項1に記載の遊技機の効果に加え、遊技媒体が入賞
したときに遊技者に報知する電飾装置と報知手段を兼ね
ることができ、既存の部材で報知することができるとい
う効果がある。
【0067】請求項3に係る発明の遊技機では、請求項
1又は請求項2に記載の遊技機の効果に加え、遊技媒体
としてパチンコ機用遊技球を用いるため、球詰まりなど
により遊技媒体の供給が停止しやすい遊技機であって
も、遊技媒体が何らかの理由から遊技機に供給されなく
なったことを確実に認識することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の正面図である。
【図2】パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。
【図3】特別図柄表示装置8の正面図である。
【図4】パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック
図である。
【図5】パチンコ機1の主制御基板41におけるメイン
ルーチン(主制御)を示すフローチャートである。
【図6】パチンコ機1の主制御基板41における図5に
示すメインルーチンの払出制御(S15)の手順を詳細
に示すフローチャートである。
【図7】パチンコ機1のCR払出基板45における払出
の処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 遊技盤 3 ガイドレール 4 遊技領域 13 表飾りランプ 14a,14b,14c,14d,14e,14f 状
態表示ランプ 15 特別図柄始動電動役物 16 大入賞口 19 入賞口 20 入賞口 30 入賞口 31 入賞口 32 入賞口スイッチ 41 主制御基板 41a CPU 41b ROM 41c RAM 42 CR電源基板 45 CR払出基板 45a CPU 45b ROM 45c RAM 46 CR電飾基板 48 表飾りLED基板 49 状態表示LED基板 63 下皿満杯感知スイッチ 64 賞球球切れ感知スイッチ 65 賞球払出確認スイッチ 68 賞球払出ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の主な制御を司る主制御基板と、 遊技媒体の払出制御を司る払出制御基板とを備えた遊技
    機であって、 前記主制御基板は、入賞検出手段により検知された入賞
    に基づいて発信される入賞信号により加算し、遊技媒体
    払出検出手段により検知された実際に払い出された遊技
    媒体に基づいて発信される払出信号により減算すること
    により払出要請数を演算し、当該払出要請数に基づいて
    払い出すべき遊技媒体を払出要請信号として発信する払
    出要請数演算手段を備え、 かつ、前記払出要請数に基づいた払出報知命令により報
    知手段により払出を報知させ、前記払出要請数が0にな
    った場合は払出報知停止命令により前記報知手段による
    払出の報知を停止させ、 前記払出制御基板は、前記払出要請信号により加算し、
    前記遊技媒体払出検出手段により検知された実際に払い
    出された遊技媒体に基づいて発信される払出信号により
    減算することにより払出要請残数を演算し、当該払出要
    請残数に基づいて払出動作を制御することを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、電飾装置を制御する電
    飾制御基板と、当該電飾制御基板により制御される電飾
    装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記遊技媒体は、パチンコ機用遊技球で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊
    技機。
JP2000201508A 2000-07-03 2000-07-03 遊技機 Pending JP2001314615A (ja)

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