JP2001238966A - 生体組織接着剤塗布用具 - Google Patents

生体組織接着剤塗布用具

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JP2001238966A
JP2001238966A JP2000055305A JP2000055305A JP2001238966A JP 2001238966 A JP2001238966 A JP 2001238966A JP 2000055305 A JP2000055305 A JP 2000055305A JP 2000055305 A JP2000055305 A JP 2000055305A JP 2001238966 A JP2001238966 A JP 2001238966A
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chemical solution
spray head
chemical
discharge nozzle
medicinal liquid
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JP2000055305A
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English (en)
Inventor
Masao Ikeda
昌夫 池田
Yukihiko Sakaguchi
幸彦 坂口
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこのような問題点を解決することを目
的とするもので、組立作業性に優れ、且つ噴霧状態の管
理の可能な塗布用具を提供するものである。 【解決手段】 2成分以上の薬液を塗布するための用具
であって、スプレーヘッドの先端側と後端側に複数の無
菌ガス噴出口と無菌ガス注入口が一体成形され、無菌ガ
ス噴出口に同数の各薬液吐出ノズルがスプレーヘッドの
内部から嵌合されており、薬液吐出ノズルと薬液注入口
がスプレーヘッド内部にて薬液チューブを介して液密に
接続されると共に、スプレーヘッド後端側に薬液注入口
が物理的な手段により気密固定されていることを特徴と
する生体組織接着剤塗布用具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として複数成分系
製剤として適用される生体組織接着剤塗布用具に関する
ものであり、特に肝臓や肺の切除断端や消化管の縫合部
の止血閉鎖等に好適な、生体の患部に噴霧して塗布する
ための用具の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維素原(フィブリノゲン)は、いわゆ
る血液凝固カスケードの最終段階に存在する非常に重要
な役割を担う凝固因子である。フィブリノゲンは、例え
ば損傷後の血液凝固系の活性化において、トロンビンに
より、その可溶性形態から止血及び創傷治療に重要な寄
与をする不溶性のフィブリンに変換される。この血液凝
固の最終相の原理を利用した組織接着剤が開発され、外
科手術において肝臓または脾臓のような軟部器官の縫合
代用の接着剤として、または縫合補助剤として使用され
ている。近年、2本のシリンジ体に収納されたフィブリ
ノゲン溶液およびトロンビン溶液を同時に射出し、無菌
ガスを利用して射出させた2液を噴霧して混合するスプ
レー塗布法が普及し始めている。このような器具の例
は、例えばWO94−07420号公報に開示されてい
る。 本器具はその構造上一体成形することは不可能で
あり、複数の部品から構成される組立品となる。主な構
成部品は主に薬液吐出ノズルおよび無菌ガス噴出口,筐
体となるスプレーヘッド,薬液注入口,薬液チューブ等
である。
【0003】最も一般的な構成例としては、スプレーヘ
ッド先端部に、無菌ガス噴出口と薬液ノズルが一体成形
された部品と同後端部に薬液注入口との2つの部品を気
密性を確保し接着または溶着する例である。この場合、
ノズルと薬液注入口はスプレーヘッドを中間に挟んだ状
態にて互いに薬液チューブにて液密に接続する必要があ
り、組立作業性に劣り非常に多くの工数を要するばかり
か、無理な組立作業工程のために薬液チューブのキンク
閉塞の可能性があり実用上または検査工数の面から見て
問題が多い。また、接着または溶着部位が2カ所と比較
的多いため、気密不良を生じる可能性が大きく比較的多
くの検査工数を必要とし、実用的な手段ではなかった。
【0004】他の構成例としては、薬液チューブの断端
を薬液吐出ノズルとし、無菌ガス噴出口をスプレーヘッ
ドに一体成形し、組立作業性の改善を図っている例があ
る。この場合、組立作業性の面では大変優れているが、
薬液吐出ノズル先端部分がチューブの切断端であるため
に、切断時のバリや断面の歪みが生じる可能性が非常に
大きく、また梱包状態におけるチューブ断端の圧迫等に
よる曲がり癖や歪みの生じる可能性等管理不可能な要素
が多く、結果として使用時の薬液の吐出に乱れを生じる
可能性があり噴霧の均一化という製品の品質管理が出来
ないという重大な欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のこの
ような問題点を解決することを目的とするもので、組立
作業性に優れ、且つ噴霧状態の管理の可能な塗布用具を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、2成分以
上の薬液を塗布するための用具であって、スプレーヘッ
ドの先端側と後端側に複数の無菌ガス噴出口と無菌ガス
注入口が一体成形されており、無菌ガス噴出口と同数の
各薬液吐出ノズルがスプレーヘッドの内部から嵌合され
ており、薬液吐出ノズルと薬液注入口がスプレーヘッド
内部にて薬液チューブを介して液密に接続され、更にス
プレーヘッド後端側に薬液注入口が物理的な手段により
気密固定されていることを特徴とする生体組織接着剤塗
布用具であり、更に薬液吐出ノズルと無菌ガス噴出口の
形状が、薬液吐出ノズルを無菌ガス噴出口内に包含され
るよう挿入し嵌合するだけで互いに自動調芯される形状
であり、薬液吐出ノズルが薬液注入口からの梁にて支持
され固定されている生体組織接着剤塗布用具である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明について
詳細に説明する。図1,図2及び図3は本発明の一実施
例となる生体組織接着剤塗布用具の構造を示す図で、図
2は先端部の部分拡大図である。また、図4,図5は従
来のものを示した図である。本発明による生体組織接着
剤塗布用具は、図1に示すように、無菌ガス噴出口(3
a)と無菌ガス注入口(6a)が一体成形されたスプレ
ー本体(1a)と薬液吐出ノズル(2a)及び薬液注入
口(5a),薬液チューブ(4a)から構成され、薬液
吐出ノズル(2a)はスプレー本体(1a)の内側より
無菌ガス噴出口(3a)と同軸にて嵌合されている。
【0008】スプレー本体(1a)内は薬液流通路と無
菌ガスの流通路に分かれており、薬液流通路として薬液
注入口(5a)と薬液吐出ノズル(2a)を薬液チュー
ブ(4a)にて連結することによりそれぞれの流通路を
分割するものである。また、無菌ガス注入口(6a)の
端末には予め無菌フィルターを設置しておくことも望ま
しい実施例の一つである。
【0009】スプレー本体(1a)先端には複数の無菌
ガス噴出口(3a)を一体成形する。無菌ガス噴出口
(3a)内側には図2(a)に示すように調芯用リブ
(7)が複数個設けてあり、これにより薬液吐出ノズル
(2a)と無菌ガス噴出口(3a)とを同軸に配置する
ものである。調芯用リブ(7)の数は最低3個必要であ
り、より組立精度を上げるためには4〜7個程度である
ことが望ましく、これ以上の数の場合には無菌ガスの噴
出口の開口面積が狭くなり好ましくない。また調芯用リ
ブ(7)は等角度間隔にて配置することが、無菌ガスの
均一な噴出の面から望ましい。これとは逆に薬液吐出ノ
ズル(2a)の外周に無菌ガス噴出口内側の場合と同様
に調芯用リブを設け、無菌ガス噴出口(3a)内側には
調芯用リブを設けない方法であっても同様の効果を得る
ことが出来、また無菌ガス噴出口内側と薬液吐出ノズル
外周の両方に調芯用リブを設けても互いのリブの位置関
係に注意をすれば何ら問題はなく、組立や金型の構造等
を考慮しより良い方法を選択すればよいものである。
【0010】組立手順としては、先ず薬液注入口(5
a)と薬液チューブ(4a)と薬液吐出ノズル(2a)
とを組立て、組立品を薬液吐出ノズル(2a)を先頭に
スプレー本体(1a)に挿入し嵌合させ、スプレー本体
(1a)と薬液注入口(5a)とを接着または溶着し完
成である。薬液吐出ノズル(2a)がスプレー本体(1
a)内部よりの嵌合のみで固定可能であるため、接着ま
たは溶着箇所が1カ所で済む。図4に示す従来の構造で
はスプレー本体(1b)を挟んでノズルチップ(9)と
薬液注入口(5b)を接着または溶着することが必要と
なり、ノズルチップ(9)と薬液チューブ(4b)、ま
たは薬液注入口(5b)と薬液チューブ(4b)の組立
作業性が悪い。
【0011】更に図5に示す従来の例では、薬液チュー
ブ(4c)断端部が薬液吐出ノズルを兼ねるため、本発
明の構造に比べ薬液吐出ノズルとなるべく成形品が1つ
省略されている分、組立工数の面では優れている。しか
し、薬液吐出ノズル端部がチューブ断端であるために、
チューブ切断時の断面形状(バリ,角度等)の管理が難
しい点、及び梱包状態でのチューブ断端部への長時間に
及ぶ圧迫等によるチューブ断端の変形の管理という点に
おいて実質的に不可能な場合が多く、結果として均一な
噴霧の管理という面で劣っていた。つまり、本発明では
薬液吐出ノズルをチューブの断端ではなく射出成形等の
成形品とすることにより、端部のバリ等の形状不良の管
理が可能であり、また梱包状態での圧迫等による変形の
可能性も極めて少なく出来るものである。
【0012】また、より均一な噴霧状態の管理のため
に、薬液吐出ノズル(2a)の形状のみでなく、無菌ガ
ス噴出口(3a)の外側端面からの薬液吐出ノズル(2
a)の端部までの突出距離を管理可能とすることも有効
な手段であることは言うまでもなく、この管理には薬液
吐出ノズル(2a)の固定方法が重要となる。図5に示
した例では薬液チューブ(4a)を固定しておく有効な
手段がないため、この管理が出来ていなかった。本発明
においては、図1に示した無菌ガス噴出口(3a)と薬
液噴出ノズル(2a)の嵌合において、嵌合を押込め又
は圧入はめあいとすることにより薬液吐出ノズル(2
a)と無菌ガス噴出口(3a)端面からの距離を固定可
能である。更により確実な固定のためには、図3に示す
例の様に支柱(8)を設け支えることがより好ましく、
有効な手段である。
【0013】
【発明の効果】上記の通り本発明による生体組織接着剤
塗布用具を用いれば、組立作業性に優れ、噴霧状態の管
理が可能であり極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる生体組織接着剤塗布用
具の構造を示す(a)は平面断面図、(b)は側面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例となる生体組織接着剤塗布用
具の構成部品であるノズルチップの構造を示す図で
(a)は先端拡大図、(b)は断面図である。
【図3】本発明の一実施例となる生体組織接着剤塗布用
具の構成部品であるスプレー本体の構造を示す平面断面
図である。
【図4】従来の生体組織接着剤塗布用具の構造を示して
おり、(a)は平面断面図、(b)は側面図である。
【図5】従来の生体組織接着剤塗布用具の他の構造を示
しており、(a)は平面断面図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1a,b,c. スプレー本体 2a,b. 薬液吐出ノズル 3a,b,c. 無菌ガス噴出口 4a,b,c. 薬液チューブ 5a,b,c. 薬液注入口 6a,b,c. 無菌ガス注入口 7. 調芯用リブ 8. 支柱 9. ノズルチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05C 5/00 A61L 25/00 A Fターム(参考) 4C060 MM18 4C081 AC04 BB04 CD18 4F033 DA02 EA01 JA08 LA09 PA18 PD06 QA05 QB02Y QB03Y QB13Y QD02 4F041 AA16 AB01 BA05 BA13 BA34 BA42 CB17 CB44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2成分以上の薬液を塗布するための用具
    であって、スプレーヘッドの先端側と後端側に複数の無
    菌ガス噴出口と無菌ガス注入口が一体成形され、無菌ガ
    ス噴出口に同数の各薬液吐出ノズルがスプレーヘッドの
    内部から嵌合されており、薬液吐出ノズルと薬液注入口
    がスプレーヘッド内部にて薬液チューブを介して液密に
    接続されると共に、スプレーヘッド後端側に薬液注入口
    が物理的な手段により気密固定されていることを特徴と
    する生体組織接着剤塗布用具。
  2. 【請求項2】 薬液吐出ノズルと無菌ガス噴出口の形状
    が、各薬液吐出ノズルを各々の無菌ガス噴出口内に包含
    するかたちで挿入し嵌合するだけで互いに自動調芯され
    る形状である請求項1記載の生体組織接着剤塗布用具。
  3. 【請求項3】 薬液吐出ノズルが薬液注入口からの梁に
    て支持され固定されている請求項1又は2記載の生体組
    織接着剤塗布用具。
JP2000055305A 2000-03-01 2000-03-01 生体組織接着剤塗布用具 Pending JP2001238966A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098465A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 ニプロ株式会社 生体用薬剤含有溶液投与具用のスプレーヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098465A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 ニプロ株式会社 生体用薬剤含有溶液投与具用のスプレーヘッド
JPWO2015098465A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 ニプロ株式会社 生体用薬剤含有溶液投与具用のスプレーヘッド

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Effective date: 20060607

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Effective date: 20060711