JP2001238743A - 卓 体 - Google Patents

卓 体

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JP2001238743A
JP2001238743A JP2000054432A JP2000054432A JP2001238743A JP 2001238743 A JP2001238743 A JP 2001238743A JP 2000054432 A JP2000054432 A JP 2000054432A JP 2000054432 A JP2000054432 A JP 2000054432A JP 2001238743 A JP2001238743 A JP 2001238743A
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秀勝 野水
Atsushi Hattori
惇 服部
Hirokazu Itagaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の位置で安定して使用が可能な、着座体
と組み合わせて使用される卓体を提供すること。 【解決手段】 基板9に揺動杆17の基端側を軸支し、こ
の揺動杆17の先端側に卓板18を軸支すると共に、揺動杆
17と係合する保持部材15を設けた卓体8を、着座体1の
前方に結合する。揺動杆17を着座体1側に所定角度A倒
すと回動が規制されると共に、卓板18が肘掛7上にほぼ
水平な状態で載置される。 【効果】 卓板18を把持して手前に引くことで揺動杆17
と保持部材15の係合が解け、簡単に卓板18を引き出すこ
とができると共に、逆の操作で揺動杆17と保持部材15を
係合させて簡単に卓板18を収納することができる。ま
た、卓体8が着座体1に結合されているため、任意の位
置に設置できると共に、卓板18が位置決めされ、更に卓
板18が肘掛7に載置されるため、卓板18を安定して使用
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、着座体に着座した
状態で使用する卓体に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来この種の卓体とし
ては、例えば実用新案登録第3035143号等に記載
されているようなものが知られている。そしてこの考案
には、ピンによってX字形に枢着された一対の支持脚下
端にキャスターを設け、支持脚上端にテーブル状の腕受
けを設けたものと、室内前面壁にテーブル状の腕受けを
軸支し、この腕受けをリンク状支持体で支持するものが
記載されている。
【0003】しかしながら前者の構造においては、腕受
けに腕を載せた状態では、全体が前後に移動して不安定
となる虞があった。また、後者の構造においては、前者
の構造に比較して安定するものの、設置場所が壁際に限
られてしまうという問題があった。
【0004】本発明は以上の問題点を解決し、任意の位
置で安定して使用が可能な卓体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、椅子等の着座
体の前方に結合される卓体であって、この卓体を、床上
に置かれる板状の基板と、この基板に基端を枢着して所
定角度の範囲内で回動可能に設けられた揺動杆と、この
揺動杆の先端に基端側を枢着して設けられた卓板と、前
記揺動杆を起立状態で保持する保持部材とで構成すると
共に、前記卓板の先端側を前記着座体の肘掛上に載置可
能に構成したものである。
【0006】本発明は以上のように構成することによ
り、卓板が水平となるように回動すると共に揺動杆を倒
し、更に卓板の先端側を着座体の肘掛上に載置すること
で、卓板は揺動杆と肘掛によって支持されて水平に保た
れる。また、不使用時には保持部材によって揺動杆が起
立状態に保持される。
【0007】また、本発明の卓体は、請求項1におい
て、前記揺動杆を長さ調節可能に構成したものである。
【0008】本発明は以上のように構成することによ
り、着座体の肘掛の高さに依らず、卓板を水平に保つこ
とができる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について、
図1乃至図3に基づいて説明する。なお、以下の例では
着座体として、老人や病人や身体障害者等、体の不自由
な人のための椅子兼用トイレを用いて説明する。1は一
対の前脚部2及び後脚部3を有する着座体であり、内部
に上方が開口した便器4を内蔵していると共に、この便
器4の上方に座板5を設けている。そしてこの着座体1
の一対の前脚部2には、対向する面の下端部近傍に、そ
れぞれ係合突部6が対向して形成されている。また、着
座体1の両側部には、高さ調節可能な肘掛7が取り付け
られている。
【0010】8は前記着座体1の前脚部2に結合された
卓体である。この卓体8は、平板状に形成された基板9
と、この基板9の一端側に設けられた手摺部10と、この
手摺部10近傍に設けられた卓部11とで構成されている。
前記基板9の他端側の両側辺には、側方及び下方が開放
した3対の係合凹部12A,12B,12C が形成されており、
前記前脚部2の下端部近傍に形成された係合突部6の上
方から係合可能に構成されている。また、前記手摺部10
は、一対の立設部13と、この立設部13の上端部近傍に横
設された円筒状の把持棒14とで構成されていると共に、
前記立設部13にはそれぞれ保持部材15が取り付けられて
いる。また、前記卓体8を着座体1に取り付けた状態に
おいて、前記卓部11は手摺部10の着座体1寄りに設けら
れている。そして卓部11は、前記基板9に取り付けられ
た基部16と、この基部16に基端側が軸支された揺動杆17
と、この揺動杆17の先端側に回動自在に軸支される卓板
18とで構成されている。前記基部16は、前記揺動杆17が
着座体1側に所定角度A倒れた状態で保持されるよう
に、回動角度が規制されている。なお、回動角度の規制
手段は公知の構造を適宜使用可能であるので、説明を省
略する。また、前記揺動杆17は、基端側の外筒部17A と
先端側の内杆部17B から成り、外筒部17A 内に内杆部17
B を摺動可能に挿入結合することで、揺動杆17は伸縮自
在に構成されていると共に、揺動杆17は、前記保持部15
によって起立した状態で保持される。そして、内杆部17
B の先端近傍には、基部16の図示しない回動軸と平行に
回動軸19が設けられている。また、前記卓板18の幅は、
前記肘掛7の間隔よりも広く形成されている。更に、前
記卓板18の基端側には軸受部20が設けられており、前記
回動軸19に対して回動自在に取り付けられている。そし
て、揺動杆17が起立した状態では、卓板18は天面が着座
体1側となるように回動して畳まれている。また、前記
卓板18の先端側下面には、ゴム等の当接部21が設けられ
ている。
【0011】次に、本発明の作用について説明する。使
用者又は介護者は任意の位置に着座体1を設置し、使用
者自身又は被介護者の体格に合わせて卓体8を着座体1
に係合させる。即ち、使用者自身又は被介護者が比較的
大きい体格である場合には、卓体8を持って基板9を床
から浮かせ、最も手摺部10から離れた係合凹部12A を前
脚部2の係合突部6上方から係合させる。また、使用者
自身又は被介護者が標準的な体格である場合には中間の
係合凹部12B を、比較的小さい体格の場合には最も手摺
部10に近い係合凹部12C を前脚部2の係合突部6上方か
ら係合させる。このようにして、使用者又は介護者は、
着座体1と卓体8の手摺部10の把持棒14との間隔を適宜
選択しながら任意の位置に設置することができる。
【0012】着座体1に腰掛けて卓板18を使用する場
合、使用者はまず肘掛7の高さに応じて揺動杆17の長さ
を伸縮調整しておく。そして、着座体1に腰掛けた状態
で、使用者自身の手で卓板18の先端側を把持してほぼ水
平な状態まで持ち上げ、手前に引くと、保持部材15と揺
動杆17の係合が解かれる。そして、更に卓板18を手前に
引き、揺動杆17が所定角度A倒れた状態で、揺動杆17の
回動が規制される。この状態では、卓板18の先端部は肘
掛7の上方にあるので、卓板18を下ろすと当接体21が肘
掛7に当接した状態で卓板18が肘掛7に載置される。そ
してこの時、卓板18はほぼ水平となる。
【0013】卓板18を収納する場合は、前述した手順を
逆に行えばよい。即ち、使用者が着座体1に腰掛けた状
態で、卓板18の先端側を把持して前方に押し、揺動杆17
を起立させる。すると、揺動杆17が保持部材15と係合
し、揺動杆17が起立した状態で保持されることになる。
そして、卓板18の先端側を下ろすと、卓板18は回動軸19
を中心に回動してほぼ垂直な状態に畳まれることにな
る。なお、前述した卓板18の引出・収納操作は、使用者
自身が片手で容易に行うことができる。
【0014】以上のように本発明は、基板9に取り付け
られた基部16に揺動杆17の基端側を軸支すると共にこの
揺動杆17の先端側に卓板18を軸支し、更に前記揺動杆を
起立状態で保持する保持部材15を設けた卓体8を、着座
体1の前方に結合し、揺動杆17が着座体1側に所定角度
A倒れた状態で回動が規制されて保持されると共に、卓
板18の先端側下面に設けた当接部21が肘掛7に当接して
卓板18がほぼ水平な状態で肘掛7に載置されるように構
成することで、使用者が片手で卓板18を把持して手前に
引くだけで簡単に卓板18を引き出して使用することがで
きると共に、片手で卓板18を把持して前方に押すだけで
簡単に卓板18を収納することができる。また、卓体8全
体が着座体1の前方に結合されているため、任意の位置
に設置できると共に、基部16,揺動杆17,卓板18が位置
決めされ、更に卓板18が肘掛7に載置されることになる
ため、卓板18を安定して使用することができる。
【0015】また本発明は、前記揺動杆17を基端側の外
筒部17A 内に先端側の内杆部17B を摺動可能に挿入結合
することで、伸縮自在に構成されているので、揺動杆17
を伸縮することで、肘掛7の高さに依らず、卓板18を水
平にすることができる。
【0016】なお、本発明は以上の実施形態に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可
能である。例えば、上記実施形態においては、手摺部に
保持部材を設けたが、これ以外の部材に保持部材を設け
てもよく、また保持部材を基板に直接設けてもよい。ま
た、揺動杆の回動角度の規制手段は基部に設けられてい
るが、揺動杆と手摺部との間に回動角度規制手段を設け
てもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、椅子等の着座体の前方に結合
される卓体であって、この卓体を、床上に置かれる板状
の基板と、この基板に基端を枢着して所定角度の範囲内
で回動可能に設けられた揺動杆と、この揺動杆の先端に
基端側を枢着して設けられた卓板と、前記揺動杆を起立
状態で保持する保持部材とで構成すると共に、前記卓板
の先端側を前記着座体の肘掛上に載置可能に構成したも
のであり、卓板が水平となるように回動すると共に揺動
杆を倒し、更に卓板の先端側を着座体の肘掛上に載置す
ることで、卓板は揺動杆と肘掛によって支持されて水平
に保たれるので、使用者が片手で卓板を把持して手前に
引くだけで簡単に卓板を引き出して使用することができ
ると共に、逆の操作をすることで簡単に卓板を収納する
ことができる。また、卓体が着座体の前方に結合されて
いるため、任意の位置に設置できると共に、基部,揺動
杆,卓板が位置決めされ、更に卓板が肘掛に載置される
ことになるため、卓板を安定して使用することができ
る。
【0018】また、本発明の卓体は、請求項1におい
て、前記揺動杆を長さ調節可能に構成したものであり、
着座体の肘掛の高さに依らず、卓板を水平に保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図2】同上 卓板の使用状態を示す側面図である。
【図3】同上 卓板の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 着座体 7 肘掛 9 基板 11 卓部 15 保持部材 17 揺動杆 17A 外筒部 17B 内杆部 18 卓板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D037 EA05 3B060 AB01 AB06 AC04 3B084 KA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子等の着座体の前方に結合される卓体
    であって、この卓体を、床上に置かれる板状の基板と、
    この基板に基端を枢着して所定角度の範囲内で回動可能
    に設けられた揺動杆と、この揺動杆の先端に基端側を枢
    着して設けられた卓板と、前記揺動杆を起立状態で保持
    する保持部材とで構成すると共に、前記卓板の先端側を
    前記着座体の肘掛上に載置可能に構成したことを特徴と
    する卓体。
  2. 【請求項2】 前記揺動杆を長さ調節可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の卓体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3035143U (ja) 1996-08-27 1997-03-11 敏勝 千原 トイレ用の座り補助台
JP3037442U (ja) 1996-11-05 1997-05-16 傳寶 趙 体型に合わせ調節可能な机および椅子

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