JP2001237903A - 通信方法および通信装置 - Google Patents
通信方法および通信装置Info
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- H04L27/22—Demodulator circuits; Receiver circuits
- H04L27/233—Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
- H04L27/2332—Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using a non-coherent carrier
Abstract
伝送チャネルに関する事前の情報を必要とせずに、受け
入れ可能な計算量で、ディジタル伝送システムの周波数
オフセットの信頼性の高い推定を行う。 【解決手段】 既知の第1および第2シンボルシーケン
ス{s1,s2,...,sM}が送信される。伝送システム
の周波数オフセットΔFが、第1シンボルシーケンスに
対応する受信信号rの第1部分1fMを第2シンボルシー
ケンスに対応する受信信号rの第2部分2fMと比較する
ことによって推定される。伝送システムのパルス応答h
の絶対値の2乗が、受信信号rの第1および第2部分1
fM,2fMのそれぞれの第1または第2シンボルシーケ
ンス{s1,s2,...,sM}に隣接するシンボルxの影
響を減少させるために時間領域で(例えばフィルタを用
いて)低減される。
Description
ムの信号を処理する方法および装置に関し、特に、伝送
システムの周波数オフセットを推定する方法および装置
に関する。
は、通信および移動性に対する需要が引き続き増大して
いるという状況の下で、特に重要である。急速に拡大す
る移動無線の分野は、このようなディジタル伝送技術の
重要なアプリケーション(適用分野)を代表する。ディ
ジタル伝送のためのシステムの場合、伝送は通常、例え
ばGSM(global system for mobile communications)
標準や、これに基づいているEDGE(enhanced data r
ates for GSM evolution)標準の場合のように、キャリ
ア周波数を変調することによって実行される。
ル)上のキャリア周波数に基づくディジタル伝送の場
合、現実のシステムでは、受信信号の実際のキャリア周
波数と、受信機においてアクティブなキャリア周波数と
の間に、避けることのできないずれが生じる。周波数シ
フトの原因には、例えば、周波数標準(すなわち、送信
機または受信機の局部発信器)の公差や、例えばいわゆ
るドップラー効果による送信機または受信機の局所的移
動による周波数シフトがある。ドップラー効果は、送信
周波数の単純なシフト(ドップラーシフト)から、無限
に多くの無限に小さい受信信号成分を相異なる周波数シ
フトで重ね合わせること(ドップラーワイドニング(Dop
pler widening))まで、モデル化することができる。周
波数オフセットは、送信データ系列(シーケンス)の回
復に関して、受信機の効率を悪化させる。これは、同様
に、ビット誤り率またはブロック誤り率の上昇としても
表される。受信信号の瞬間キャリア周波数と、コヒーレ
ント受信機のキャリア周波数との間の周波数オフセット
は、与えられた特定の仮定の下で、公知の方法を用いて
推定することができる。周波数オフセットがわかると、
受信機において、存在する周波数オフセットの補償を可
能にする処置をとることが可能となり、送信データの回
復に関して受信機の効率が改善される。
i, U., D'Andrea, A. N. "Synchronization Techniques
for Digital Receivers", Plenum Press, New York, 1
997、に記載されている。理論的に効率的な方法は、
「データ支援最尤周波数推定(Data Aided Maximum Like
lihood Frequency Estimation)」という名称で知られて
いる。しかし、この方法は2ステップ探索アルゴリズム
を必要とするため、非常に計算量がかかる。この理由の
ため、この方法は実用には適さない。
り、同じく、周波数オフセットのデータ支援推定に基づ
いている。それらの方法のうちの一部は、例えば、 ・S. Kay, "A Fast and Accurate Single Frequency Es
timator", IEEE Trans. Acoust. Speech, Signal Proce
ssing, ASSP-37, p.1987-1990, December 1989 ・M. P. Fitz, "Further Results in the Fast Estimat
ion of a Single Frequency", IEEE Trans. Comm., COM
-42, p.862-864, March 1994 ・M. Luise, R. Reggiannini, "Carrier Frequency Rec
overy in All-DigitalModems for Burst-Mode Transmis
sion", IEEE Trans. Comm., COM-43, p.1169-1178, Mar
ch 1995 に記載されている。これらの方法は確かに、受け入れ可
能な複雑さで、比較的良好な効率を示すが、使用可能な
範囲には多くの制限がある。これらの方法は、伝送シス
テムが位相変調(PSK:位相シフトキーイング)で動
作するときにしか適用できない。さらに、全伝送システ
ムにおける伝送には、シンボル間干渉(ISI)があっ
てはならない。すなわち、第1ナイキスト基準が満たさ
れていなければならない。
線のような周波数選択的フェージングチャネルの場合を
含む多くの実用的アプリケーションでは、シンボル間干
渉がないことは、近似的にも、実現できない。
1つの目的は、受け入れ可能な計算量で、ディジタル伝
送システムの周波数オフセットの信頼性の高い推定が可
能な方法および装置を提供することである。
ル間干渉が存在する場合でも推定が可能な方法および装
置を提供することである。
伝送チャネルに関する事前の情報を必要としない方法お
よび装置を提供することである。
1記載の方法および請求項13記載の装置によって、非
常に簡単な方法で達成される。本発明の重要な実施例に
ついては従属請求項に記載されている。
既知の、好ましくは同一の、シンボルシーケンス(系
列)が、ディジタル伝送システムで送信される。データ
シーケンス内の、受信機には事前に既知の、送信シンボ
ルを有するサブシーケンス(部分系列)は、例えば、評
価される受信信号部分において少なくとも2回発生する
トレーニングシーケンス、終端シンボルあるいはテール
ビットである。受信信号は、好ましくは、いわゆる等価
複素ベースバンド信号として利用可能である。
パルス応答によって特徴づけられる。パルス応答は、本
質的に、送信信号と受信信号の間の伝送チャネルの割当
てプロトコルを表す。ある瞬間に送信される無限に短い
信号パルスは、ほぼパルス応答の時間的長さで、受信信
号に影響を及ぼす。パルス応答が既知シンボルシーケン
スの継続時間より長い場合、既知シンボルに対応する受
信信号部分は、特に、既知シンボルシーケンスの前の未
知シンボルの成分によってもあらゆる瞬間に影響を受け
ることになる。この影響を低減するため、伝送システム
のパルス応答の絶対値の2乗をある時間部分で低減する
ことにより、好ましくは、受信信号に本質的に影響を及
ぼす送信信号部分が、第1および第2の既知シンボルシ
ーケンスよりも短くなるようにする。パルス応答の絶対
値の2乗は、本質的に、受信装置で受信信号によって引
き起こされる電圧の絶対値の2乗であり、したがって、
パルス応答の時間部分に存在するエネルギーの尺度であ
る。この低減は、具体的には、全パルス応答のエネルギ
ーとの比較によりパルス応答の後方部分のエネルギーを
低下させることによって、または、パルス応答の後方部
分から前方部分へエネルギーを移動することによって、
実現される。このようにして、受信信号の少なくとも第
1および第2の部分(これらの部分はそれぞれ、第1お
よび第2の既知シンボルシーケンスに対応する)は、本
質的に既知シンボルシーケンスのみに影響されることが
保証される。受信信号の第1部分と第2部分を互いに比
較し、その比較結果から、周波数オフセットを推定す
る。
キャリア周波数に基づくディジタル伝送システムの場合
に、周波数オフセットの推定が可能となる。本発明の方
法は、低減前のチャネルパルス応答の長さが受信機に既
知の利用可能なシンボルシーケンスの長さを超える場合
にも有効である。すなわち、本発明による方法は、パル
ス干渉がないことを要求しない。これは特に、従来の方
法と比較して非常に有利な点である。
第2の既知シンボルシーケンスは、複素定数を乗じるこ
とにより互いに転置することができる。例えば、具体的
には、2つのシンボルシーケンスは同一である。同一の
シンボルシーケンスの場合、第1部分と第2部分(これ
らはそれぞれ、第1および第2の既知シンボルシーケン
スに対応する)の比較は特に簡単になるため、計算量も
少なくなる。
対応する部分を表す少なくとも1つの対応するサンプル
を得るために、受信信号は、好ましくは、サンプリング
される。この実施例では、周波数オフセットは、好まし
くは、第1サンプル(第1シーケンスからの1つのシン
ボルに対応する)と、第2サンプル(第2シーケンスか
らの同一のシンボルに対応する)との間の角度差あるい
は位相差から近似的に推定あるいは決定される。具体的
には、既知シーケンス内のこれらのシンボルは、既知シ
ーケンスがサンプルに移る前に未知シンボルからの干渉
がないことを保証するために、シーケンスのはじめから
少なくともパルス応答の長さだけ後に位置するように選
択される。サンプルの、対応する送信シンボル部分への
割当ては、好ましくは、トレーニングシーケンスによる
同期によって達成される。
スのペアの複数の反復を有するブロックを含む。そのた
め、本発明による方法は、各ブロックあるいはサイクル
に対する周波数オフセットを再推定するために、各ブロ
ックごとに適用することができる。これは、例えば大気
の変化や送信加入者の移動のために伝送チャネルが連続
的に変動するので有効であり、本発明によれば、周波数
オフセットを補償するために周期的に適切な対処(例え
ば逆回転(derotation))をすることが可能である。生じ
る可能性のあるドップラーシフトなどの周波数オフセッ
トの特に正確な補償は、伝送システムのパルス応答が、
考えているサイクルの継続時間内で近似的に時間不変で
あるときに達成される。
絶対値の2乗の低減は、フィルタによって実現される。
具体的には、フィルタ係数は、推定されるパルス応答に
よって決定され、好ましくは、各サイクルで再適応され
る。
は、パルス応答が既知シンボルシーケンスの長さより短
い長さまで短縮されるように決定され設定される。
干渉のあるシステム(したがって、低減あるいは短縮の
前に、全システムのパルス応答が1個のシンボルより長
い場合や、2個のサンプル間の間隔より長い場合)にも
適用可能である。特に、本発明の方法は、短縮されてい
ないパルス応答が既知シンボルシーケンスより長いとき
でも適用可能である。
通過(オールパス)フィルタである。オールパスフィル
タは、特に、複素値受信信号の位相−周波数応答を実質
的に変化させる性質を有する。
るパルス応答が低い位相となるように選択され、最も好
ましくは、最小の位相となるように選択される。その結
果、パルス応答内のエネルギー成分は、プロセスにおい
てシステムの絶対値周波数応答(したがって、信号対ノ
イズ比)を変えることなく、大部分最初の係数に移され
る。そのため、パルス応答の長さが変わらなくても、パ
ルス応答を短縮することによる場合と同様に有効な効果
が達成される。また、プレフィルタ(前処理フィルタ)
をオールパスフィルタと組み合わせることも有効であ
り、これにより、パルス応答の短縮と、実質的に変化し
ない信号対ノイズ比との間で、それぞれのアプリケーシ
ョンについて好ましい妥協点を実現することが可能とな
る。
の変調方法(例えば、位相シフトキーイング(PS
K)、直行振幅変調(QAM)あるいは振幅シフトキー
イング(ASK))や、近似的に線形の変調方法(例え
ば、ガウシアン最小シフトキーイング(GMSK))
に、適用可能である。また、本発明の方法は、ブロック
ごとのデータ伝送による伝送システム(例えば、GSM
標準やEDGE標準)にも有効である。
明の方法は、従来の方法の場合よりも、キャリア周波数
ディジタル伝送システム(例えば、GSM標準)におけ
る、特にベースバンド信号からの、周波数オフセットの
より正確な推定が可能となるため、周波数オフセットを
補償するための適当な対処とともに、受信装置の効率の
部分的にかなりの増大が可能となる。
(例えば、GSM)の場合のようなブロックごとのデー
タ伝送に対して成り立つ。この場合、周波数オフセット
のブロックごとの推定が有効である。その理由は、例え
ば、送信加入者の移動が高速であることにより、数ブロ
ック以内に強く変動するという伝送チャネルの性質のた
めである。
同様の特徴によって定義され、したがって、同様の効果
を有する。
周波数オフセットの信頼性の高い推定のための、ディジ
タル伝送システムの信号を処理する方法および装置に関
する。この目的のために、一実施例では、パルス応答を
推定し短縮する。本発明は、移動無線システムにおける
ディジタル信号伝送に特に有効である。
シーケンスは、図1に示すように、それぞれN個のシン
ボルを有する連続するブロックを含む。1つのブロック
は、M個の既知シンボルのサブシーケンス{s1,
s2,...,sM}と、N−2×M個の一般に未知のシン
ボルxのデータシーケンスを有する。その後、次のブロ
ック内の既知サブシーケンスが続き、以下同様である。
受信信号は、ベースバンドで、間隔Tsの離散時間複素
サンプル{...,1f1,1f2,...,1fM,1fM+1,1f
M+2,...,1fN,2f1,2f2,...,2fM,2fM+1,2f
M+2,...}の結果として存在する。これは、例えば、シ
ンボルクロック周波数でアナログベースバンド信号をサ
ンプリングすることにより得られる。その結果、1個の
シンボルの長さは、サンプリング間隔の長さとほぼ等し
くなる。この場合、サンプル1f1は送信シンボルs1に
対応し、1fMはsMに対応し、2f1は、サブシーケンス
の最初の反復の送信シンボルs1に対応し、2fMはsMに
対応し、以下同様となる。より高いサンプリング周波数
(すなわち、オーバーサンプリング)も可能であるが、
説明を明確にするため、これについてはここではこれ以
上詳細には考慮しない。
いパルス応答の長さは、信号rに関して、サンプル係数
の数Lhによって定義することができる。この場合、r
は、受信信号の離散時間複素値ベースバンド表現を表
す。
ち、Lh=1であれば、ノイズのない場合、各サンプル
対の角度差(2f1−1f1),(2f2−1f2),...,(2
fM−1fM)(これらは、既知シンボルに対応する)
は、周波数オフセットΔFに比例する。この前提条件
(これは、従来の方法において正確な推定に必要であ
る)は、実際にはしばしば満たされない(すなわち、L
h>1となる)ことがある。しばしば、大幅に弱い条件
Lh≦Mさえも満たされないことがある。
は、信号に適当な線形プレフィルタリングを行うことに
よって、信頼性の高い推定を実行することが可能であ
る。この場合、フィルタは、パルス応答の長さが、値^
Lhへのフィルタリングにより短縮され、その結果、^
Lh≦Mとなるように選択される。^Lhは、短縮された
パルス応答の係数の個数を表す。そこで、本発明の作用
効果を説明するために、実施例の伝送システムでは、パ
ルス応答は、短縮前には既知シンボルシーケンスの長さ
よりも長いと仮定する。すなわち、Lh>Mと仮定す
る。
である。この図は、本発明による方法の流れ図としても
類比的に理解することができる。参照符号A、B、C
は、その方法ステップを特徴づける。
(その係数は、フィルタ係数定義器12によって定義さ
れる)と、パルス応答(チャネル)推定器11との間で
分けられるように示されている。チャネル推定器11
は、推定パルス応答hを出力し、これをフィルタ係数定
義器12に送る。
14を用いて、ベースバンド信号rに対するプレフィル
タリングが行われ、結果として得られる等価的な全伝送
システムのパルス応答が長さ^Lh≦Mに短縮される。
パルス応答を短縮するため、例えば、以下の論文に記載
されているような従来の方法が使用される。 ・W. H. Gerstacker, J. B. Huber, "Maximum SNR Deci
sion-Feedback Equalization with FIR Filters: Filte
r Optimization and a Signal Processing Applicatio
n", Proceedings of International Conference on Com
munications (ICC) 1996, p.1188-1192, Dallas, June
1996 ・Wolfgang H. Gerstacker and Johannes B. Huber, "I
mproved Equalizationfor GSM Mobile Communication
s", Proceedings of International Conferenceon Tele
communications (ICT) 1996, p.128-131, Istanbul, Ap
ril 1996 ・K. D. Kammeyer, "Time Truncation of Channel Impu
lse Responses by Linear Filtering: A Method to Red
uce the Complexity of Viterbi Equalization", Inter
national Journal of Electronics and Communications
(AEU), 48(5),p.237-243, 1994
14を設計する際の最初のステップは、全伝送システム
のパルス応答hを推定することである。推定されたパル
ス応答hから出発して、係数定義器12は、そのパルス
応答を短縮するために適当なフィルタ係数を決定し、そ
れらの係数をフィルタ14に転送する。
わりに、プレフィルタリングのためにオールパスフィル
タを有する。これは、結果として得られる伝送システム
のパルス応答が最小位相となるように設計される。
ば、 ・A. V. Oppenheim, R. W. Schafer, "Zeitdiskrete Si
gnalverarbeitung"(離散時間信号処理), Oldenbourg
Verlag, Munich, Vienna, 1992 ・H. W. Schuessler, "Digitale Signalverarbeitung
1"(ディジタル信号処理1), 4th edition, Springer
Verlag, Berlin, Heidelberg, New York, 1994 に記載されている。
フィルタリングされた受信信号fの2個の適当な複素値
サンプル間の角度差を決定する。サンプルの選択は、図
1では、^Lh=Mの場合が例示されている。^Lh=M
の場合、2個のサンプル1fMおよび2fMが選択される。
これらはそれぞれ、受信機には事前に既知のサブシーケ
ンス{s1,s2,...,sM}の最後のシンボルsMに対
応する。この選択は、例えば、トレーニングシーケンス
を用いた適当な同期により実行される。その後、選択さ
れたサンプル間の角度差Δφが、図3に示すように決定
される。図3に示す2個のベクトルは、複素平面におけ
るこれらの2個のサンプル1fMおよび2fMを表す。^L
h<Mの場合、(M−^Lh+1)対の値の角度差を推定
して、それらの平均値を求めることも可能である。平均
化により、角度差の決定の精度が向上する。
に従って、上記で決定された角度差Δφから、周波数オ
フセットΔFを推定する。 ΔF=Δφ/(2π・N・Ts) ただし、ΔFは、推定された周波数オフセットであり、
Nは、シンボルにおける2個の既知サブシーケンスの間
隔であり、Tsは、シンボルクロックの周期である。
いて、ノイズのない場合に、周波数オフセットΔFの一
意推定が可能となる。
この条件を満たすために、追加の粗い同期を使用する
(これは事前に用いられる)ことも可能である。
推定における誤りに対して非常にロバスト(頑強)であ
る。その理由は、推定されるパルス応答は、プレフィル
タ14を計算するためにしか使用されないからである。
推定パルス応答の係数における可能な位相誤りは、例え
ば、周波数オフセットΔFの推定には影響を及ぼさず、
周波数オフセットΔFに対して良好な精度の推定が達成
される。
/EDGE移動無線標準である。この標準によれば、3
個のエッジシンボル(それぞれ、受信機に既知のいわゆ
るテールシンボル)が、ブロックとして送信されること
になるシンボルのシーケンスの両端に付加される。その
結果、周波数オフセットΔFは、パルス応答が3個のサ
ンプリング間隔の長さを超えないときにのみ、良好な精
度で推定することができる。しかし、GSM/EDGE
の場合に生じるパルス応答はしばしば明らかに係数3個
の長さを超えるため、パルス応答を短縮するための本発
明の方法および装置の作用効果が特に有効となる。
応答の短縮は、単なる例示と理解されるべきである。多
くの適用分野では、比較されるべき受信部分に対する未
知シンボルの影響を低減(特に、最小化)するために、
例えば全パルス応答の絶対値の2乗に比べて、パルス応
答の一部の絶対値の2乗を低減することで十分である。
け入れ可能な計算量で、ディジタル伝送システムの周波
数オフセットの信頼性の高い推定が可能となる。
対応するサンプルとの例を示す図である。
示す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 ディジタル伝送システムのための通信方
法において、既知の第1および第2シンボルシーケンス
({s1,s2,...,sM})が送信され、前記伝送シス
テムの周波数オフセット(ΔF)が、第1シンボルシー
ケンスに対応する受信信号(r)の第1部分(1fM)を
第2シンボルシーケンスに対応する受信信号(r)の第
2部分(2fM)と比較することによって推定され、前記
伝送システムのパルス応答(h)の絶対値の2乗が、受
信信号(r)の第1および第2部分(1fM,2fM)のそ
れぞれの第1または第2シンボルシーケンス({s1,
s2,...,sM})に隣接するシンボル(x)の影響を
減少させるために時間領域で低減されることを特徴とす
る、ディジタル伝送システムのための通信方法。 - 【請求項2】 第1および第2シンボルシーケンス
({s1,s2,...,sM})は、互いに同一であるよう
に選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記伝送システムのパルス応答(h)の
前記領域の絶対値の2乗の低減は、フィルタ(14)を
用いて行われることを特徴とする請求項1または2記載
の方法。 - 【請求項4】 前記伝送システムのパルス応答(h)が
推定されることを特徴とする請求項1、2または3記載
の方法。 - 【請求項5】 前記フィルタ(14)の係数が、推定さ
れたパルス応答(h)によって決定または適応されるこ
とを特徴とする請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 パルス応答(h)が短縮されることを特
徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 前記伝送システムのパルス応答(h)の
ある領域のエネルギーが、オールパスフィルタ(14)
を用いて、パルス応答(h)の全エネルギーに比べて低
減されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項8】 前記オールパスフィルタ(14)は、前
記伝送システムの低位相パルス応答を達成するように適
用されることを特徴とする請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 受信信号(r)の第1および第2部分の
1つの値(1fM,2fM)が、受信信号(r)をサンプリ
ングすることにより決定されることを特徴とする請求項
1ないし8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 複素平面における第1サンプルと第2
サンプル(1fM,2fM)の間の角度差(Δφ)を用いて
周波数オフセット(ΔF)を推定することを特徴とする
請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 複数のサンプル対([1f1,2f1],
[1f2,2f2],...,[1fM,2fM])が、角度差
(Δφ)について平均化されることを特徴とする請求項
10記載の方法。 - 【請求項12】 信号は、GSM標準またはEDGE標
準に従ってブロックとして送信されることを特徴とする
請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。 - 【請求項13】 ディジタル伝送システムのための通信
装置(1)において、 既知の第1および第2シンボルシーケンス({s1,
s2,...,sM})を送信する送信デバイスと、 第1シンボルシーケンスに対応する受信信号(r)の第
1部分(1fM)を第2シンボルシーケンスに対応する受
信信号(r)の第2部分(2fM)と比較することによ
り、前記伝送システムの周波数オフセット(ΔF)を推
定することを可能にする比較手段(15)と、 前記伝送システムのパルス応答(h)の絶対値の2乗を
時間領域で低減する第1モジュール(14)とを有し、 前記低減により、受信信号(r)の第1および第2部分
(1fM,2fM)のそれぞれの第1または第2シンボルシ
ーケンス({s1,s2,...,sM})に隣接するシンボ
ル(x)の影響が減少することを特徴とする、ディジタ
ル伝送システムのための通信装置。 - 【請求項14】 第1および第2シンボルシーケンス
({s1,s2,...,sM})は、互いに同一であること
を特徴とする請求項13記載の装置。 - 【請求項15】 前記第1モジュール(14)はフィル
タを有することを特徴とする請求項13または14記載
の装置。 - 【請求項16】 パルス応答(h)を推定する第2モジ
ュール(11)を有することを特徴とする請求項13、
14または15記載の装置。 - 【請求項17】 前記フィルタ(14)の適当な係数を
決定または適応する第3モジュール(12)を有するこ
とを特徴とする請求項16記載の装置。 - 【請求項18】 パルス応答(h)は、前記第1モジュ
ール(14)により短縮されることが可能であることを
特徴とする請求項13ないし17のいずれかに記載の装
置。 - 【請求項19】 前記第1モジュール(14)は、オー
ルパスフィルタを有することを特徴とする請求項13な
いし18のいずれかに記載の装置。 - 【請求項20】 前記オールパスフィルタ(14)は、
前記伝送システムの低位相パルス応答を達成するように
適用可能であることを特徴とする請求項19記載の装
置。 - 【請求項21】 受信信号(r)の第1および第2部分
の1つの値(1fM, 2fM)をサンプリングするための、
受信信号(r)のサンプリングデバイスを有することを
特徴とする請求項13ないし20のいずれかに記載の装
置。 - 【請求項22】 複素平面における第1サンプルと第2
サンプル(1fM,2fM)の間の角度差(Δφ)から周波
数オフセット(ΔF)を推定する手段を有することを特
徴とする請求項21記載の装置。 - 【請求項23】 複数のサンプル対([1f1,2f1],
[1f2,2f2],...,[1fM,2fM])の角度差(Δ
φ)の平均値を求める手段を有することを特徴とする請
求項22記載の装置。 - 【請求項24】 GSM標準またはEDGE標準に従っ
てブロックとして送信を行うように適応されたことを特
徴とする請求項13ないし23のいずれかに記載の装
置。
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
EP00300125A EP1117219B1 (en) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | Frequency offset correction in the presence of intersymbol interference |
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Publications (3)
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