JP2001235055A - 漏電防止機能付き熱動弁 - Google Patents

漏電防止機能付き熱動弁

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JP2001235055A
JP2001235055A JP2000043061A JP2000043061A JP2001235055A JP 2001235055 A JP2001235055 A JP 2001235055A JP 2000043061 A JP2000043061 A JP 2000043061A JP 2000043061 A JP2000043061 A JP 2000043061A JP 2001235055 A JP2001235055 A JP 2001235055A
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valve drive
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏電防止機能付き熱動弁において、どのよう
な取付姿勢(全方位に対して)でも、結露水が浸入しな
いようにする。 【解決手段】 弁軸10と、PTC4dの加熱により作
動するサーモエレメント4aとを、電気絶縁体12を介
し連係させ、弁筐体3のうち、弁体5の収容部分とは別
で弁駆動部4と電気絶縁体12と弁軸10の一部とを収
納する有底筒状部材3aの内部に、弁駆動部4に接続さ
れる電線4e2、4f2を配線する。弁駆動部4と、電
気絶縁体12の収納空間を有する支持部材110と、こ
れらの間のセットアップ用コイル状ばね13とを、検査
用窓150dを有するユニット保持部材150で挟むよ
うに保持して、弁筐体3の有底筒状部材3aの内部に対
し出し入れ自在な弁駆動部ユニット40を形成する。有
底筒状部材3aの配線貫通穴303部と、弁駆動部ユニ
ット40の有底筒状部材3aに対する出し入れ側部と、
電気絶縁体12の支持部材110に対する摺動部とを、
シール部材310、140、12bでそれぞれ閉鎖す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒流体の流れを
開閉制御する熱動弁、特に、ヒータ源として正特性サー
ミスタ(以降、単にPTCと呼ぶ)を、その感熱素子と
してワックス式感熱伸長素子(以降、単にサーモエレメ
ントと呼ぶ)を使用して弁を開閉作動する漏電防止機能
付き熱動弁に関する。ここで、熱動弁の主な特徴として
は、ソレノイドを使用した電磁弁と比較して、作動電流
がPTCを使用することから非常に小さいこと、また、
弁の駆動エネルギーが電気、熱、体膨張の変換による緩
慢性から、システム中にウォータハンマ(水槌作用)の
発生がないこと、さらには、サーモエレメントを使用し
たことから、比較的大きな弁開閉動作量を得ることがで
きる等が挙げられる。従って、熱動弁は、暖冷房システ
ムにおける熱交換器凍結防止の安全弁として、並びに温
水式床暖房システムにおける温水供給の開閉作動弁とし
ての需要が多い。
【0002】
【従来の技術】本出願人の提案に係る熱動弁の漏電防止
構造と弁駆動部ユニットが特許第2817876号公報
(平成10年(1998)10月30日発行)により公
知となっている。その熱動弁は、図9に示したように、
弁筐体3のうち、出入口1、2間の流路を開閉する弁体
5を収納する部分とは別で、PTC4d及びサーモエレ
メント4aを含む弁駆動部4と弁軸10及びサーモエレ
メント4a間に介設される電気絶縁体12と弁軸10の
一部とを収納する有底筒状部材3aにおいて、その内部
に弁駆動部4の複数の電線4e2、4f2を所定間隔開
けて配線する配線空間3a4、3a5を、また、開放端
部側に電線4e2、4f2の独立した配線取り入れ口3
a8と排水口3a6を形成したものである。このような
熱動弁によれば、弁駆動部4の複数の電線4e2、4f
2を有底筒状部材3a内部の配線空間3a4、3a5及
び有底筒状部材3a開放端部側の配線取り入れ口3a8
にそれぞれ通して、弁筐体3を組み立てると、有底筒状
部材3a内部の配線空間3a4、3a5において、電線
4e2、4f2の所定間隔開けた配線によって、外部か
ら浸入する水分が複数の電線4e2、4f2間に沿って
毛細管現象により弁駆動部4側に達するのを防止でき
る。従って、熱動弁において、従来問題となっていた結
露環境での水滴による漏電の発生を防止できる。
【0003】また、図9に示したように、弁駆動部ユニ
ット40は、熱動弁のPTC4d及びサーモエレメント
4aを有する弁駆動部4と、電気絶縁体収納空間11a
を有する支持部材110と、この支持部材110と弁駆
動部4との間に介設されるセットアップ用コイル状ばね
13とを、外部から内部が覗ける検査用窓150dを有
するユニット保持部材150で挟むように保持して、弁
筐体3の有底筒状部材3aの内部に対し出し入れ自在な
ものである。このような弁駆動部ユニット40によれ
ば、熱動弁のPTC4d及びサーモエレメント4aを含
む弁駆動部4を1ユニットとして取り扱うことができ、
しかも、その弁駆動部ユニット40の検査用窓150d
から内部の弁駆動部構成部品の組込状態を外部から容易
に外観検査できる。従って、熱動弁において、その主力
構成である弁駆動部4の組立性並びにメンテナンス性を
向上できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近では、住
宅事情を考慮したシステムとして省スペースを図り、か
つ、顧客の要望と需要の多様化により、熱動弁の取付姿
勢は1点で固定使用することができなくなってきた。即
ち、図9に示した熱動弁において、仮に、図示とは上下
逆の取付姿勢で使用した場合を考えると、上部筐体(有
底筒状部材)3aの逆U字形窓3a6側が上を向くこと
になるから、結露水は、被覆配線4e2、4f2を伝わ
って、いとも簡単に電極板4e、4fに達してしまう。
従って、使用に耐えられないことが判る。
【0005】本発明の課題は、前述したような漏電防止
機能付き熱動弁において、どのような取付姿勢でも、即
ち、立てた状態、横にした状態、斜めにした状態、逆さ
にした状態等の全方位に対してでも、結露水が浸入しな
いようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1から図4と図
6及び図7に示すように、弁筐体3の内部で出入口1、
2間の流路を開閉する弁体5の弁軸10と、弁体5を駆
動する弁駆動部4におけるPTC4dの加熱により作動
するサーモエレメント4aとを、電気絶縁体12を介し
連係させて、弁駆動部4により弁体5を開閉動作し、弁
筐体3のうち、弁体5を収納する部分とは別で弁駆動部
4と電気絶縁体12と弁軸10の一部とを収納する有底
筒状部材3aの内部に、弁駆動部4に接続される電線4
e2、4f2を配線して、PTC4d及びサーモエレメ
ント4aを有する弁駆動部4と、電気絶縁体12を収納
する収納空間を有する支持部材110と、支持部材11
0と弁駆動部4との間に介設されるセットアップ用コイ
ル状ばね13とを、外部から内部が覗ける検査用窓15
0dを有するユニット保持部材150で挟むように保持
して、弁筐体3の有底筒状部材3aの内部に対し出し入
れ自在な弁駆動部ユニット40を形成した熱動弁におい
て、前記有底筒状部材3aに形成された配線貫通穴30
3部と、前記弁駆動部ユニット40の前記有底筒状部材
3aに対する出し入れ側部と、前記電気絶縁体12の前
記支持部材110に対する摺動部とを、シール部材31
0、140、12bでそれぞれ閉鎖して前記弁駆動部4
0を外部から隔離したことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、熱動弁のP
TC及びサーモエレメントを含む弁駆動部を1ユニット
として取り扱うことができ、しかも、その弁駆動部ユニ
ットの検査用窓から内部の弁駆動部構成部品の組込状態
を外部から容易に外観検査できる。従って、熱動弁にお
いて、その主力構成である弁駆動部の組立性並びにメン
テナンス性を向上できる。そして、弁駆動部の電線を通
すために、有底筒状部材の配線貫通孔部と、弁駆動部ユ
ニットの有底筒状部材に対する出し入れ側部と、電気絶
縁体の支持部材に対する摺動部とを、シール部材でそれ
ぞれ閉鎖したことによって、弁駆動部を外部から隔離で
きる。従って、熱動弁において、どのような取付姿勢で
も、即ち、立てた状態、横にした状態、斜めにした状
態、逆さにした状態等の全方位に対してでも、結露水が
浸入しないものにして、結露環境での水滴による漏電の
発生を防止できる。
【0008】ここで、熱動弁としては、暖冷房システム
における熱交換器凍結防止の安全弁として用いたり、並
びに温水式床暖房システムにおける温水供給の開閉作動
弁として用いたりするものである。弁駆動部としては、
例えば、下からサーモエレメント、下部電極板、PT
C、上部電極板の順に積み上げたものが挙げられるが、
他の順序で各部品を積み上げた構成によっても良い。弁
駆動部に接続される複数の電線としては、例えば、下部
電極板と上部電極板の各々に接続して立ち上がる2本の
弁駆動用被覆電線が挙げられるが、電線の数は、例え
ば、何らかのセンサ等を追加する場合には3本以上とな
り、要は複数であれば良い。弁筐体としては、例えば、
弁駆動部が設けられる上部筐体、入口と弁体が設けられ
る中間部筐体、出口が設けられた下部筐体の三分割体で
構成されるものが挙げられるが、二分割体や一体成形品
等、他の部品要素による構成のものでも良い。
【0009】また、弁駆動部ユニットについて、支持部
材としては、例えば、電気絶縁体が摺動自在に嵌合する
有底筒状孔、外部からのゴムや跳ね返り水の浸入を防ぐ
フランジ及び環状リング、Oリング押さえ面、切欠溝、
切欠部等を有する円盤状のものが挙げられるが、他の形
状及び構造を有するものでも良い。セットアップ用コイ
ル状ばねは、弁駆動部を支えるように配置されるもので
ある。ユニット保持部材としては、例えば、弁駆動部、
支持部材及びセットアップ用コイル状ばねを上下から挟
むようにして保持するほぼ円筒形状のものが挙げられる
が、各部品を上下から挟んで保持する板材や丸棒や線材
等によるブリッジ形状のもの等、外観形状は任意であ
る。検査用窓としては、ユニット保持部材内部の弁駆動
部、支持部材及びセットアップ用コイル状ばねを外部か
ら覗ける窓あれば良く、その部位や形状は問わない。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の漏
電防止機能付き熱動弁であって、例えば、図1から図3
に示すように、弁駆動部4の電極板4fと電気絶縁体1
2との間にサーモエレメント4aを配置し、サーモエレ
メント4aと電極板4fとの間に第2の電気絶縁体40
0を介設したことを特徴とする。請求項2記載の発明に
よれば、弁駆動部のサーモエレメントと弁軸との間の電
気絶縁体の他に、弁駆動部の電極板とサーモエレメント
の間に第2の電気絶縁体を設けたことによって、漏電防
止を更に強化できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の漏
電防止機能付き熱動弁であって、例えば、図1から図3
に示すように、シール部材310、140、12bによ
る閉鎖隔離域は、弁筐体3から導出された電線4e2、
4f2を保持するハウジング410内と、電線4e2、
4f2の被覆部内を介して外部と連通していることを特
徴とする。請求項2記載の発明によれば、シール部材に
よる閉鎖隔離域を、弁筐体から導出された電線を保持す
るハウジング内と、電線の被覆部内を介して外部と連通
させたことによって、閉鎖隔離域において、空気の流通
を確保し、負圧現象の発生を無くして、溜まり水の引き
込みを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。先ず、構成を説明する。図1
から図3に示すように、熱媒流体の出口1及び入口2を
有する弁筐体3は、弁駆動部4が設けられる有底筒状部
材である上部弁筐体3aと、入口2及び弁体5が設けら
れる中間部筐体3bと、出口1が設けられた下部筐体3
cとの三分割体で構成され、小ねじ6により結合して一
体化されるものである。上部筐体3a並びに中間部筐体
3bは合成樹脂製が適切である。
【0013】弁体5は出入口1、2を結ぶ流路2a中の
直角屈曲部にある弁座と対面して設けられ、図示のよう
に、常態では下部筐体3cの出口段部3c1との間に設
けられた弁閉用コイル状ばね8のばね力によって弁閉状
態にある。弁体5の中心部に係合一体化される弁軸10
は、その軸線上にある流路2aを縦断して中間部筐体3
bの軸受部の外部まで伸び出るように設けられ、弁駆動
部4と連係することができるものである。弁軸10は、
中間部筐体3bの軸受部に対して摺動自在で、Oリング
9により気密が確保されている。弁軸10は金属製が適
切である。
【0014】弁駆動部4について、その周辺部品との関
係を考慮しながら説明すると、上部筐体3aの内部にあ
って、弁軸10の突出端部軸線上には、図8で常設状態
に対し裏返し状態で表した円盤状の支持部材110が被
せるようにして係合されている。この支持部材110上
には、セットアップ用コイル状ばね13を介して、弁駆
動部4を構成する各部品が載置されている。弁駆動部4
は、図2及び図7に示すように、下部電極板4f上にヒ
ータの役目をするPTC(正特性サーミスタ)4dが載
置されて、このPTC4dの上に上部電極板4eが載置
されている。そして、下部電極板4fと、その下方に位
置して伸長軸4bを下向きにしたサーモエレメント(ワ
ックス式感熱伸長素子)4aの上面との間には、図7に
示したように、電気絶縁板(第2の電気絶縁体)400
が配置されている。この電気絶縁板400の材質は、ポ
リイミドが適切であり、実際上は、電気絶縁板400の
片面に接着剤が施されていて、市販シートを円形に打ち
抜いたものを電極板に前もって貼り付けたものである。
従って、実施形態において、下部電極板4fは、その電
極板4f0と電気絶縁板400とが一体で取り扱わされ
るものとなる。
【0015】また、弁駆動部4を構成するサーモエレメ
ント4aの伸長軸4bと弁軸10の突出端とは、電気絶
縁体12を介して連係がとられている。なお、サーモエ
レメント4aの伸長軸4bの周囲には、コイル状ばね1
3用の座面となるドーナツ形状座板131が設けられて
いる。電気絶縁体12は、図2、図3及び図7に示すよ
うに、円柱を輪切りにした厚手の円板形状の胴部にOリ
ング溝12aが形成されて、円板形状の上面にサーモエ
レメント4aの伸長軸4bの端面と嵌合する凹部12c
が形成されている。Oリング溝12aにOリング12b
が取り付けられ、このOリング12bを介して支持部材
110の有底筒状孔11a内を軸上に摺動可能となって
いる。しかも、Oリング12bの適度な締め代があっ
て、摺動した場合においても、水の浸入が完全に防止で
きる。なお、Oリング12b部にグリースを適切に塗布
することによって、前記摺動能力は更に向上する。ま
た、上面にある凹部12cは、伸長軸4bとの嵌合を確
実にして連係性を向上させるばかりでなく、凹部高さに
対応する分だけ伸長軸4bの戻り側のゆとりができ、閉
弁時の戻り側オーバーストローク(部品の慣性、部品の
製作誤差等によって生じる)に対処したものとなってい
る。これによって、サーモエレメント4aの寿命が大幅
に向上する。ここで、電気絶縁体12は合成樹脂並びに
セラミックス製、上部電極板4e及び下部電極板4f並
びにサーモエレメント4aの外筒は銅合金材製、等がそ
れぞれ適切である。
【0016】弁駆動部4を支えるように配置されたセッ
トアップ用コイル状ばね13の作用力は、上部方向にあ
っては、上部電極板4eの接触面を介して上部筐体3a
の天井座面3a1に達し、また、下部方向にあっては、
支持部材110のOリング9の押さえ底面11bを介し
て中間部筐体3bの軸受部の端面に達する。これによっ
て、二つの上部電極板4e及び下部電極板4fと、PT
C4dと、サーモエレメント4a等による弁駆動部4の
構成部品は、互いに作用し合って電気的に充分な接触面
積を得ることができる。
【0017】また、上部筐体3aは、その内部周辺部品
との関係において、大きなゆとりのある空間が内部に設
けられていて、図1に示したように、最終外縁部が、中
間部筐体3bの四角外径と一致するものとなっている。
なお、最小径部の内径は、弁駆動部4の部品の組立性を
考慮して適切に決められている。ここで、上部筐体3a
において、その上部領域を最小径部から中間径部にかけ
ての内部空間に対し、その下部の裾野にあたる部分に
は、外部に通じる窓3a6が形成されている。この窓3
a6は、図1に示されるように、中間部筐体3bの外径
形状ラインとの関係において、逆U字形状を呈すること
から、逆U字形窓3a6とする。この逆U字形窓3a6
は、対辺側にも形成されており、従って、外部に通じる
窓は、対向する二箇所の逆U字形窓3a6となってい
る。
【0018】次に、弁筐体3のうち上部筐体3aについ
て、図1から図5に基づき詳細に説明する。図中、30
1は上部弁筐体の天井板である。この天井板301を境
に弁駆動部ユニット40組付側と配線室3a9に別れ
る。配線室3a9は、その断面形状が半円形状をしてい
て、軸方向へ延びた開放形壁面300で構成され、縁3
08が形成される。このような半円形状の配線室3a9
には、配線取り入れ口(切欠口)307が形成されてい
る。さらに、この半円形状の配線室3a9において、長
手方向両端の鋭角部は、弁駆動部ユニット40組付側に
設けた2つの配線溝3a4、3a4の外側ビード34
0、340と合致している。配線室3a9は、弁駆動部
ユニット40組付側とは、天井板301に形成した2つ
の配線貫通穴303、303と、これらの同軸上に設け
られたスリーブ取付穴302、302を通じて連通した
ものとなっている。2つの配線貫通穴303、303
は、配線溝3a4、3a4の延長上と一致するものとな
っている。
【0019】配線室3a9底面、即ち、天井板301の
上面には、2つの配線貫通穴303、303の間に小径
の案内突起305が形成され、更に、配線取り入れ口3
07側に2本の被覆電線4e2、4f2がゆとりある間
隔をもって配置されるように、2つの配線案内突起30
6、306が形成されている。2つの配線案内突起30
6、306の高さは、前記開放形壁面300の縁308
と一体し、蓋体330のストッパともなっている。従っ
て、配線室3a9として、2本の被覆電線4e2、4f
2のゆとりある配線空間を確保できる。また、配線室3
a9の底面側は、壁面300に形成した複数のドレン穴
304、304で外部と連通されていて、水が溜まりに
くい構成となっている。
【0020】そして、図6において、310は、算盤玉
を軸方向へ長くしたような形態を持つスリーブである。
このスリーブ310の材質としては、Oリングと同様の
弾性部材(合成ゴム、合成樹脂等)が適切である。スリ
ーブ310の中央の孔径は、前記被覆電線4e2、4f
2の外径より若干小さくできていて、外径は、前記スリ
ーブ取付穴302の内径より大きくできている。従っ
て、所定の組立完了後は、弁駆動部4側への水の浸入を
完全に防止するものとなる。なお、スリーブ310にお
いて、算盤玉を軸方向へ長くしたような形態としたの
は、被覆電線4e2、4f2を外部へ誘導する際の曲げ
引き込み作業に対する剛性力を、Oリングと比較して高
めるためである。
【0021】配線室3a9の突起305に組み付けら
れ、スリーブ310の上部に配置される軍艦形状の板状
のものは、スリーブ310の浮き上がり防止板320で
ある。浮き上がり防止板320は、その板部321の長
手方向両端に被覆電線4e2、4f2を挟むためのU字
切欠322、322が形成されて、板部321の中央部
上に配線案内用三角突起323が形成され、更に、板部
321の配線案内用三角突起323の反対側に前記突起
305と嵌合する嵌合穴324が形成されている。な
お、配線案内用三角突起323の高さは、組み込まれた
状態で、前記開放形壁面300の縁308と一致し、蓋
体330のストッパとなるばかりでなく、三角形の配線
側二辺は配線を誘導する役目を持つものとなる。従っ
て、被覆電線4e2、4f2のゆとりある適切な配線空
間を形成できる。
【0022】図4において、上方に離れて表示された部
品が配線室3a9の開放部の蓋体330である。蓋体3
30は、外観形状は配線室3a9の断面形状と同形で、
下面に配線室3a9の内側形状と合致する内リブ331
が全週に渡って形成されている。このうちリブ331上
であって、半円形状の鋭角両端部に配線室3a9内側へ
延び出る2つの爪体333、333が形成されて、更
に、円形状側に3つの配線拘束突起332、332、3
32が形成されている。3つの配線拘束突起332、3
32、332の円周方向の全幅は、配線取り入れ口30
7の開口幅と合致し組み合うものである。なお、蓋体3
30が配線室3a9の開放部を閉じた場合には、前記2
つの爪体333、333の爪が、前記複数のドレン孔3
04の縁と契合して閉じ状態を維持する。蓋体330を
取り外したいときは、ドレン孔304に係合する爪を工
具で押し出せばよい。
【0023】次に、図7及び図8に基づいて支持部材1
10について詳細に説明する。図8は、支持部材110
の形態説明を容易にするため、常設状態とは裏返し状態
で表したものであり、図7中、11cは円筒部材であ
る。円筒部材11cの外径部は前記セットアップ用コイ
ル状ばね13の内径と遊合関係にあって案内機能を果た
すものとなっており、また、円筒部材11cの内部に
は、図2及び図7に示されるように、前記電気絶縁体1
2が摺動自在に嵌合する有底筒状孔11aが形成されて
いる。電気絶縁体12を摺動自在に収納する収納空間で
ある有底筒状孔11aの底にあたる裏面は、前記Oリン
グ9の押さえ底面11bにあたるものであり、このOリ
ング押さえ底面11bには、その周縁に有底筒状孔11
aと通じる連通空間をなす複数個(図示では直径方向に
対向する2個)の連通孔11d,11dが形成されて、
中心部に前記弁軸10との係合孔11eが形成されてい
る。
【0024】図8において、フランジ11fは、前記弁
駆動部4側に対する外部からのゴミ及び跳ね返り水の浸
入を少なくする役目をするもので、その外径は前記上部
筐体3aの前記中間径部3a3の内径と適切に係合する
ものとなっている。フランジ11fの面から垂下する環
状リング11gは、連通孔11d、並びに前記弁軸10
の前記Oリング9のシール部に対する外部からのゴミの
浸入を少なくする役目をするものであるが、その内径は
前記軸受部3b1の外径との関係で適切な隙間を設定す
るとき、有底筒状孔11aの連通孔11dから流れ出る
水の表面張力で塞がれないことを考慮して設計する。即
ち、環状リング11gと軸受部3b1との適切な隙間を
設定する場合、環状リング11gそのものの垂下長さを
考慮しながら、最良の条件を選択するもので、その最良
の隙間部を連通空間をなす垂下空間とする。フランジ1
1fには、環状リング11gにドレン用切欠部11jが
形成されている。なお、支持部材110は合成樹脂製が
適切である。
【0025】ところで、前記上部電極板4e及び下部電
極板4fには、図7を参考に説明すれば、その円盤の外
周上に電気の取り入れ口である突設片4e1、4f1が
設けられていて、各々の弁駆動部用被覆電線4e2、4
f2がその一端をそれぞれ半田結合して接続される。こ
こで、突設片4e1、4f1は、各々の電極板4e、4
fの直径方向に対向するようにして設けられ、かつ、各
々の電極板4e、4fに対し上下方向に異なるように面
をずらした段部4e3、4f3を介して設けられてい
る。組立時には、段部4e3、4f3を互いにPTC4
dから上下に離れるようにして、半田部が相手方の電極
へ接触することがない構造となっている。以上の上部電
極板4e及び下部電極板4fの突設片4e1、4f1並
びに電線4e2、4f2のはみ出た部位が、図2及び図
4に示されるように、上部筐体3aの内部に収納される
にあたっては、最小径部の全域にわたって設けられた配
線空間である配線溝3a4の上部空間から上方に立ち上
げられている。
【0026】そして、弁駆動部4の外側と上部筐体3a
の最小径部の内径との間には、ユニット保持部材150
が設けられている。ユニット保持部材150は、図4、
図6及び図7に示すように、筒状で縦割り形状を呈して
いて、対をなす2個の半円筒状分割体150aにより構
成されるものである。このユニット保持部材150、即
ち、半円筒状分割体150aは、図6に示されるような
組立完了状態では、上部筐体3aの最小径部の内側との
嵌合関係により弁駆動部4の軸芯を確保している。ユニ
ット保持部材150と上部筐体3aの最小径部の内側と
の嵌合関係は、外観縦割り形状を呈する半円筒状分割体
150aの筒形が内側及び外側ともに数段階の段付き形
状となっていて、その段付き形状の外側が上部筐体3a
の最小径部の内側に接し、段付き形状の内側がサーモエ
レメント4aの外径部に接するものとなっている。な
お、以上のユニット保持部材150(半円筒状分割体1
50a)の段付き形状の段階数は、図示形状のみに限定
されるものではなく、各部品形状に応じて適宜適切に変
更されるものであり、例えば、各部品寸法の選択によっ
ては段が全くなくなることもあり得る。さらに、半円筒
状分割体150aの上下端部には、上部電極板4eに掛
ける爪部材150bと、支持部材110に掛ける爪部材
150cとが設けられている。
【0027】ここで、図6に示される弁駆動部ユニット
40の形態は、図2及び図3に示されるような組み込ま
れた状態から引き抜き出し、上部筐体3aの外部に置い
た状態を示したものである。図6に示すように、縦割り
形状を呈して対をなす2個の半円筒状分割体150aに
より構成されるユニット保持部材150は、その直径方
向に対向する合わせ部分に検査用窓150dを形成し、
上端部に爪部材150bで囲まれた孔150eを形成し
ている。以上のユニット保持部材150を構成する半円
筒状分割体150aの合わせ部分の検査用窓150d
は、その内部へ組み込まれた部品の状態が外部から明確
に識別できる幅を有するだけでなく、上部電極板4e及
び下部電極板4fに接続された電線4e2、4f2がゆ
とりを持って配置される空間でもある。この検査用窓1
50dの空間は、図6の組み上がり状態において、配線
溝3a4(図4参照)の空間と合体し、さらに、ゆとり
のある空間を形成する。また、ユニット保持部材150
を構成する半円筒状分割体150aの上端部の爪部材1
50bで囲まれた孔150eは、上部筐体3aの天井座
面3a1の隆起部と係合するものである。
【0028】ところで、被覆電線4e2、4f2中、弁
駆動部用被覆電線4f2は、PTC4aの側面を通過す
ることとなる。従って、その両者が万が一でも接触して
被覆部が溶けだし絶縁不良が発生するようであってはな
らない。また、上部電極板4eと短絡があってはならな
い。このような観点から、図6の検査用窓150bの上
部に橋渡した分離突起150f、150fは、図4で示
されるように、弁駆動部用被覆電線4f2とPTC4a
の間に挟まるように組み立てられる。この分離突起15
0f、150fは、ユニット保持部材150として一体
成形により形成されたものである。
【0029】図8は、支持部材110を常設状態と逆の
裏返し状態で表したもので、図中、11aは有底筒状
孔、11bはOリング押さえ底面、11cは円筒部材、
11dは連通孔、11eは弁軸10との係合孔、11f
はフランジ、11gは中間部筐体3bの軸受部の外径と
の関係で垂下空間を構成する環状リングである。そし
て、図示のように、フランジ11fの外周面には、Oリ
ング140が係合するOリング溝110kが形成されて
いて、さらに、フランジ11fの上面でもある円筒部材
11c側には、鍔110m付きの環状リング110nが
形成されている。この環状リング110nの鍔110m
は、ユニット保持部材150の爪部材150cと係合す
るものである。
【0030】以上のように構成される弁駆動部ユニット
40の組立から、熱動弁の図1から図3に示される配置
に至るまでの組立方法について、以下に説明する。図7
は、図6の弁駆動部ユニット40の各構成部品をバラバ
ラに分解して示したものである。先ず、図示しない組立
治具の筒状部の中に、図8において、上方から示される
順序に従って、電線4e2付きの上部電極板4e、PT
C4d、電線4f2付きの下部電極板4f(電気絶縁板
400含む)、サーモエレメント4a、ドーナツ形状座
板131、電気絶縁体12、セットアップ用コイル状ば
ね13、支持部材110まで組み入れた後、これらをセ
ットアップ用コイル状ばね13のばね力に抗して治具で
軸方向に押し下げ、ユニット保持部材150(半円筒状
分割体150a)の上下の爪部材150b、150cの
ピッチ間に、上部電極板4eから支持部材110の鍔1
10mまでを合わせる。続いて、図示しないが、前記組
立治具の筒状部を横に開け、ユニット保持部材150
(半円筒状分割体150a)を両側からそれぞれ填め込
む。ここで、治具の軸方向の押し下げによる拘束力を解
いて、組み上がり品を取り出し、Oリング140を支持
部材110のOリング溝110kに取り付けて、図6の
状態の弁駆動部ユニット40、即ち、弁筐体30へ組み
込む前の弁駆動部ユニット40を得る。
【0031】こうして、図6に示される弁駆動部ユニッ
ト40の形態の維持は、その内部に組み込まれたセット
アップ用コイル状ばね13のばね力が、上部電極板4e
と鍔110mを介してユニット保持部材150(半円筒
状分割体150a)の上下の爪部材150b、150c
にそれぞれ作用することによる。以上の弁駆動部ユニッ
ト40は、前述した組立完了後において、そのユニット
保持部材150の直径方向に対向した検査用窓150d
からの外観検査工程で、内部構成部品の「組み込み間違
え」、「反転組み込み」、「重複組み立て」等の有無が
確認され、適正なものが合格品として倉庫に一旦在庫さ
れる。このように、弁駆動部ユニット40は、主生産ラ
インである弁筐体3の生産ラインと切り離して生産管理
ができることから、例えば、コストの安い地域で生産を
して供給できると云う大きなメリットがある。
【0032】以上のようにして組み上がった弁駆動部ユ
ニット40においては、セットアップ用コイル状ばね1
3のばね力最終作用面が切り替えられる。即ち、弁駆動
部ユニット40におけるセットアップ用コイル状ばね1
3のばね力最終作用面は、前述したように、ユニット保
持部材150(半円筒状分割体150a)の上下の爪部
材150b、150cであって、その上方の爪部材15
0bが上部電極板4eと接し、下方の爪部材150cが
支持部材110の環状リング110nの鍔110mと接
していることから、図1から図3に示される熱動弁の組
立状態におけるセットアップ用コイル状ばね13のばね
力最終作用面は、上部方向にあっては、天井座面3a1
と上部電極板4eとの接触面に、また、下部方向にあっ
ては、中間部筐体3bの軸受部の端面支持部材110の
Oリング押さえ底面11bとの接触面に、それぞれ切り
替えられる。ここで、セットアップ用コイル状ばね13
のセット寸法は、弁駆動部ユニット40の場合よりも、
図1から図3に示される熱動弁の組立状態では若干小さ
くなるように寸法調整されるため、ユニット保持部材1
50(半円筒状分割体150a)の上下の爪部材150
b、150cは、熱動弁の組立状態では宙に浮いた状態
となっている。
【0033】以上のような弁駆動部ユニット40の弁筐
体3への組み込みは、上部筐体3aの内部にOリング1
40の抵抗に抗して弁駆動部ユニット40を押し込んだ
後、既に弁軸10が組み込まれた中間部筐体3b上に被
せるようにして上部筐体3aを載置して、既に弁閉用コ
イル状ばね8が組み込まれた下部筐体3c上に中間部筐
体3bを載置し、以上の弁筐体3の部品を、図1に示し
たように、小ねじ6で止めることにより完了する。以上
によって、図1から図3に示される熱動弁が得られる。
【0034】次に、弁駆動部ユニット40を上部筐体3
a8(3a)へ組み入れる場合の具体的なプロセスにつ
いて説明する。即ち、上部筐体3a8の逆U字形窓3a
6側から、図6に示される形態の弁駆動部ユニット40
の弁駆動部用被覆電線4e2、4f2を、天井板301
の配線貫通穴303を狙って挿入し、配線室3a9側へ
貫通させるとともに、保持部材150の穴150eから
覗くことのできる上部電極板4eが天井座面3a1に突
き当たるまで、弁駆動部ユニット40を押し込む。この
時、上部電極板4eの突設片4e1と被覆電線4e2、
並びに下部電極板4f2の突設片4f1と被覆電線4f
2等の出っ張り部は、配線溝3a4、3a4の空間位置
にあって上部筐体3a8との接触はない。以上の押し込
み作業によって、弁駆動部ユニット40のOリング14
0は、上部筐体3a8の中間径部と完全に嵌合し、水の
浸入を防止できるものとなる。また、中間径部の周上で
あって、組み込まれたOリング140の逆U字形窓3a
6側には複数のドレン孔309が設けてある。一方、配
線室3a9側においては、先ず、配線室3a9内に延び
出た被覆電線4e2、4f2にスリーブ310をそれぞ
れ通し、返上板301のスリーブ取付穴302へ押し込
む。これによって、被覆電線4e2、4f2からの水の
浸入を防止できるものとなる。
【0035】次に、配線室3a9の配線処理プロセスに
ついて説明する。先ず、上方に伸び出た弁駆動部用被覆
電線4e2、4f2の間に、スリーブ浮き上がり防止板
320を三角形突起323を上にして組み込み、これを
よく押さえ込みながら、2つの被覆電線4e2、4f2
を三角形突起323と配線案内突起306の間を狙って
90度に曲げた後、配線取り入れ口307に向かって更
に曲げ、2本の被覆電線4e2、4f2を揃える。続い
て、蓋体330を上から被せて押し込むと、爪体333
の爪がドレン孔304の縁と係合して固定される。この
作業によって、各被覆電線4e2、4f2は曲げた形態
のまま保持される。一方、配線取り入れ口307におい
て、各被覆電線4e2、4f2は3つの配線拘束突起3
32の間に固定される。この一連の配線処理によって、
例えば、不注意もあって、被覆電線4e2、4f2を外
部から強く引っ張るような場合があっても、各電極板4
e、4fの突設片4e1、4f1との半田付け部までは
影響を及ぼさなく、より安全性が向上する。
【0036】図1に示すように、被覆電線4e2、4f
2の先端に2点鎖線で表されたハウジング410は、屋
外使用型と屋内使用型とあり、一般的に屋外使用型は防
水型である。従って、ハウジング410については、防
水型を使用することが必要である。即ち、ハウジング4
10において、水が被覆電線4e2、4f2を伝わって
弁駆動部ユニット40まで浸入するようなことがあって
はならない。以上によって、上部筐体3a(3a8)へ
組み込まれ多弁駆動部ユニット40が弁駆動部4へ通じ
る全ての水の浸入経路は、完全に閉鎖して隔離したこと
になる。この閉鎖隔離域は、動作信号を受けてPTC4
dが加熱し、サーモエレメント4aの伸長軸4bが伸び
出ることになるが、これらの動作の影響を受ける。即
ち、先ず、加熱される温度変化によって、内部空気の膨
張収縮があり、また、伸長軸4bの作動による内部空気
の容積変化、更に、伸長軸4bに追随する電気絶縁体1
2の移動による内部空気の容積変化がある。この2つの
現象は、いずれにおいても、内部圧力が変化することと
なり、内部圧力が負圧に変化するような場合は、溜まっ
た水を内部へ引き込むことになる。この問題への対処方
法として、ハウジング410部を空気の取り入れ口に設
定し、前述の閉鎖隔離域の間を2本の弁駆動用被覆電線
4e2、4f2、即ち、その被覆パイプで導通させた構
成となっている。ここで、被覆電線4e2、4f2の芯
である銅線は、複数の細線によって構成されたものを使
用し、細線同士の合わせ隙間が空気道となる。従って、
負圧現象は発生しなく、溜まり水を引き込むようなこと
はない。ところで、漏電ルートについては、シール部材
で強化したシール部にあるが、特に、電気絶縁体12は
摺動機能を持つことから漏電については心配なところで
ある。従って、電気絶縁体12へのルートには、電気絶
縁板(第2の電気絶縁体)400を設けた構成として漏
電防止強化を図っている。
【0037】以上の熱動弁において、弁駆動部4は、エ
ンドユーザーへの納入後のメンテナンス点検の際にも、
弁駆動部ユニット40として取り扱うことができ、その
点検結果に不具合があった場合には、新たな弁駆動部ユ
ニット40を部品として交換するだけで完了することか
ら、メンテナンス時間が大幅に短縮されるものとなる。
以上の通り、この実施形態の熱動弁は、弁駆動部ユニッ
ト40としてそのユニット保持部材150の直径方向に
対向した検査用窓150d、150dから外観検査が容
易かつ確実に行えるとともに、メンテナンス作業効率が
向上すると云ったメリットが得られる。なお、Oリング
140は、フランジ11fの役目であったゴミ及び跳ね
返り水の浸入防止効果をより高めるものである。
【0038】次に、以上の熱動弁の動作並びに作用につ
いて説明する。先ず、図示しない電源側から電線4e
2、4f2に電流を流すと、その電流は上部電極板4e
及び下部電極板4fを介しPTC4dに達し、PTC4
dが加熱される。そして、サーモエレメント4aは、電
気絶縁板400を介しPTC4dからの熱を受けて昇温
し、その温度に比例して伸長軸4bが伸び出る。伸長軸
4bの伸び動作は、電気絶縁体12を弁軸10を介して
弁体5に伝わり、弁閉用コイル状ばね13のばね力に抗
して弁体5を弁開状態として、熱媒流体を流すこととな
る。なお、電源側から電線4e2、4f2への電流が断
たれると、サーモエレメント4aが冷却を開始し、その
冷却温度に比例して伸長軸4bが弁閉用コイル状ばね8
のばね力で押され、弁体5は閉弁状態に至り、熱媒流体
はその流れが遮断されるものとなる。
【0039】以上のような動作を行う熱動弁は、結露環
境にあって、その水滴に絶えず晒されるものである。シ
ステムへの取付姿勢が、図1から図3に示されるよう
に、弁駆動部用被覆電線4e2、4f2側が上部となる
ような場合の配線室3a9内部への水の浸入経路は、被
覆電線4e2、4f2を伝わって配線取り入れ口307
から、また、ドレン孔304から入るものが考えられ
る。しかし、弁駆動部4へ連係する貫通穴303は、ス
リーブ310で完全にシールされている関係上、ここか
ら浸入することはできない。そして、配線室3a9へ浸
入した水は、ドレン孔304から常に排出されるので、
溜まることがない。なお、この取付姿勢では上部筐体3
aの逆U字形窓3a6側からの弁駆動部4への水の浸入
は、上部筐体3aそのものが屋根の役目となることから
考えられない。この屋根の下を向けて強制的に放水があ
った場合でも、以下のような理由で浸入することは考え
られない。
【0040】次に、取付姿勢が、図1から図3に示され
るのとは上下逆の場合について説明する。即ち、弁駆動
部用被覆電線4e2、4f2側が下となる場合である。
この場合の水の浸入経路は、上部筐体3aの開放側で、
逆に逆U字形窓3a6から入り、支持部材110の環状
リング11gとフランジ11fの面を濡らし、更に組み
込まれた電気絶縁体12の弁軸10側の面に達して溜ま
る。しかしながら、浸入当初の段階ではOリング140
によって浸入が阻まれ、最終ではOリング12b等のシ
ール部材によって浸入が阻まれる。前述した有底筒状孔
11aの溜まり水は、信号を受けて弁駆動部4によって
弁開動作したとき、電気絶縁体12の移動によって押し
出され、前記連通孔11d、切欠部11jを介してドレ
ン孔309から外部へ排出されるものとなっている。
【0041】以上の取付姿勢の他、斜めや横の取付姿勢
の場合でも、前述したプロセスで浸入水は排出される。
なお、前述したドレン孔304、309の配置は、図面
位置のみに限定されるものではなく、取付姿勢を考慮し
て適宜に決められるものである。その他、特に、電気絶
縁体12の漏電ルートにおいては、電気絶縁体12と電
気絶縁板400とを設けて二重構造としたことから、大
幅に安全が向上したものとなる。従って、実施形態の熱
動弁によれば、結露水による漏電または短絡等の発生は
考えられず、漏電ブレーカ並びに漏電防止リレーが働い
て、温水式床暖房システムの運転が停止するようなこと
は皆無となる。
【0042】なお、以上の実施の形態においては、温水
式床暖房システムにおける温水供給の開閉作動弁として
用いる熱動弁としたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、暖冷房システムにおける熱交換器凍結防止用
の安全弁等として用いる熱動弁であっても良い。また、
弁筐体の外観形状等も任意であり、その他、具体的な細
部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論で
ある。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱動弁の
PTC及びサーモエレメントを含む弁駆動部を1ユニッ
トとして取り扱うことができ、しかも、その弁駆動部ユ
ニットの検査用窓から内部の弁駆動部構成部品の組込状
態を外部から容易に外観検査できる。従って、熱動弁に
おいて、その主力構成である弁駆動部の組立性並びにメ
ンテナンス性を向上できる。そして、弁駆動部の電線を
通すために、有底筒状部材の配線貫通孔部と、弁駆動部
ユニットの有底筒状部材に対する出し入れ側部と、電気
絶縁体の支持部材に対する摺動部とを、シール部材でそ
れぞれ閉鎖したことによって、弁駆動部を外部から隔離
できる。従って、熱動弁において、どのような取付姿勢
でも、即ち、立てた状態、横にした状態、斜めにした状
態、逆さにした状態等の全方位に対してでも、結露水が
浸入しないものにして、結露環境での水滴による漏電の
発生を防止できる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明により得られる効果に加え、弁駆動部のサーモ
エレメントと弁軸との間の電気絶縁体の他に、弁駆動部
の電極板とサーモエレメントの間に第2の電気絶縁体を
設けたことによって、漏電防止を更に強化できるといっ
た利点が得られる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明により得られる効果に加え、シール部材による
閉鎖隔離域を、弁筐体から導出された電線を保持するハ
ウジング内と、電線の被覆部内を介して外部と連通させ
たことによって、閉鎖隔離域において、空気の流通を確
保し、負圧現象の発生を無くして、溜まり水の引き込み
を防止できるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の構成を示すも
ので、熱動弁の外観例を示した斜視図である。
【図2】図1の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図3】図1の矢印B−B線に沿った断面図である。
【図4】図2の配線室3a9を含む上端部エリアを拡大
したもので、その開放側の蓋330を開けた状態で示し
た図である。
【図5】図4の矢印C方向から見た図である。
【図6】図2及び図3に示される弁駆動部ユニット40
を上部筐体3aから引き出した状態での外観を示した斜
視図である。
【図7】図6の弁駆動部ユニット40の各構成部品を示
した分解斜視図である。
【図8】図2、図3及び図7に示される支持部材110
の外観を示すもので、常設状態に対し裏返し状態で示し
た斜視図である。
【図9】本発明の前提とする従来の熱動弁の構成を示し
た縦断面図である。
【符号の説明】
1 出口 2 入口 2a 流路 3 弁筐体 3a(3a8) 上部筐体(有底筒状部材) 3a1 天井座面 3a4 配線溝 3a6 逆U字形窓(排水口) 3a9 配線室 3b 中間部筐体 3c 下部筐体 4 弁駆動部 4a サーモエレメント(ワックス式感熱伸長素子) 4b 伸長軸 4d PTC(正特性サーミスタ) 4e 上部電極板 4e1 突設片(電気の取り入れ口) 4e2 弁駆動部用上部被覆電線 4e3 段部 4f 下部電極板 4f1 突設片(電気の取り入れ口) 4f2 弁駆動部用下部被覆電線 4f3 段部 5 弁体 6 小ねじ 8 弁閉用コイル状ばね 9 Oリング 10 弁軸 110 支持部材 11a 有底筒状孔(収納空間) 11b Oリング押さえ底面 11c 円筒部材 11d 連通孔(連通空間) 11e 係合孔 11f フランジ 11g 環状リング 11j ドレン用切欠部 110k Oリング溝 110m 鍔 110n 環状リング 12 電気絶縁体 12a Oリング溝 12b Oリング 12c 凹部 13 セットアップ用コイル状ばね 131 ドーナツ形状座板 40 弁駆動部ユニット 140 Oリング 150 ユニット保持部材 150a 半円筒状分割体 150b,150c 爪部材 150d 検査用窓 300 開放形壁面 301 天井板 302 スリーブ取付穴 303 配線貫通穴 304 ドレン孔 305 案内突起 306 配線案内突起 307 配線取り入れ口 308 縁 309 ドレン孔 310 スリーブ 320 浮き上がり防止板 321 板部 322 U字切欠 323 配線案内用三角突起 324 嵌合穴 330 蓋体 331 内リブ 332 配線拘束突起 333 爪体 400 第2の電気絶縁体(電気絶縁板) 410 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H057 AA05 BB13 BB32 BB37 BB38 BB42 CC03 DD03 EE10 FA24 FC05 HH02 HH18 3H062 AA02 BB28 BB33 CC04 HH08 HH10 3H066 AA01 BA36 BA38 3L070 DE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁筐体の内部で出入口間の流路を開閉する
    弁体の弁軸と、弁体を駆動する弁駆動部における正特性
    サーミスタの加熱により作動するワックス式感熱伸長素
    子とを、電気絶縁体を介し連係させて、弁駆動部により
    弁体を開閉動作し、弁筐体のうち、弁体を収納する部分
    とは別で弁駆動部と電気絶縁体と弁軸の一部とを収納す
    る有底筒状部材の内部に、弁駆動部に接続される電線を
    配線して、 正特性サーミスタ及びワックス式感熱伸長素子を有する
    弁駆動部と、電気絶縁体を収納する収納空間を有する支
    持部材と、支持部材と弁駆動部との間に介設されるセッ
    トアップ用コイル状ばねとを、外部から内部が覗ける検
    査用窓を有するユニット保持部材で挟むように保持し
    て、弁筐体の有底筒状部材の内部に対し出し入れ自在な
    弁駆動部ユニットを形成した熱動弁において、 前記有底筒状部材に形成された配線貫通穴部と、 前記弁駆動部ユニットの前記有底筒状部材に対する出し
    入れ側部と、 前記電気絶縁体の前記支持部材に対する摺動部とを、 シール部材でそれぞれ閉鎖して前記弁駆動部を外部から
    隔離したことを特徴とする漏電防止機能付き熱動弁。
  2. 【請求項2】弁駆動部の電極板と電気絶縁体との間にワ
    ックス式感熱伸長素子を配置し、 ワックス式感熱伸長素子と電極板との間に第2の電気絶
    縁体を介設したことを特徴とする請求項1記載の漏電防
    止機能付き熱動弁。
  3. 【請求項3】シール部材による閉鎖隔離域は、弁筐体か
    ら導出された電線を保持するハウジング内と、電線の被
    覆部内を介して外部と連通していることを特徴とする請
    求項1記載の漏電防止機能付き熱動弁。
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