JP2001234786A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP2001234786A
JP2001234786A JP2000044707A JP2000044707A JP2001234786A JP 2001234786 A JP2001234786 A JP 2001234786A JP 2000044707 A JP2000044707 A JP 2000044707A JP 2000044707 A JP2000044707 A JP 2000044707A JP 2001234786 A JP2001234786 A JP 2001234786A
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fuel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の運転状態の広い範囲に適用でき、空
燃比フィードバック制御の再開時に空燃比が不適切な状
態が長期にわたって継続することを抑制できる内燃機関
の空燃比制御装置の提供。 【解決手段】ステップS101,S102の処理により
燃料カット処理から空燃比フィードバック制御に復帰す
る時に燃料増量補正係数ekrichに基づいて空燃比
フィードバック補正係数FAFを設定している。このた
め冷間時燃料増量や始動後燃料増量用の補正係数による
空燃比のずれを最初から空燃比フィードバック補正係数
FAFに反映させた状態で空燃比フィードバック制御を
開始することができる。したがって空燃比フィードバッ
ク制御に復帰した直後において、空燃比フィードバック
補正係数FAFが燃料増量補正係数ekrich分のず
れを吸収する期間を無くすことができる。こうして課題
を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の空燃比制
御装置に関し、特に、空燃比フィードバック制御と空燃
比フィードフォワード制御とを必要に応じて選択して実
行する空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ガソリンエンジンなどの
内燃機関において、触媒による排気の浄化性能を高める
ために、空燃比フィードバック制御により混合気の空燃
比を理論空燃比に精密に制御する技術が知られている。
この空燃比フィードバック制御では、混合気の空燃比を
センサにより検出することにより、空燃比フィードバッ
ク補正値を算出している。そして、この空燃比フィード
バック補正値に基づいてエンジン負荷やエンジン回転数
に応じて算出されている燃料噴射量を補正することで空
燃比をフィードバックして精密な制御を行っている。
【0003】また、このように理論空燃比にフィードバ
ック制御する以外に、自動車のシフト切り替え時や減速
時において、シフト切り替え時のショック防止、エンジ
ン回転数の上昇防止、燃料節約あるいはエンジンブレー
キによる制動力の向上のために、空燃比フィードバック
制御を中断して燃料カット処理を実行する場合がある。
また、加速操作時にエンジン出力を迅速に高めるため
や、加速時に触媒の過熱を防止するために、空燃比フィ
ードバック制御を中断して理論空燃比に対応した燃料量
を越える燃料を噴射する燃料増量処理を実行する場合が
ある。
【0004】このように一旦、空燃比フィードバック制
御が中断されて、燃料カット処理や加速時燃料増量処理
などの空燃比フィードフォワード制御を実行する場合に
は、空燃比の状態は大きく変化してしまう。このため、
空燃比フィードバック制御が再開された場合に、前回の
空燃比フィードバック制御時に得られている空燃比フィ
ードバック補正値を用いても意味が無い。したがって、
空燃比フィードフォワード制御が開始されると、空燃比
フィードバック補正値を一旦、初期値、例えば「1.
0」に戻している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空燃比フィードフォワ
ード制御および空燃比フィードバック制御に並行して燃
料噴射量を補正するパラメータとして、冷間時燃料増量
や始動後燃料増量のような補正量が存在する。このよう
な燃料増量補正は始動後あるいは冷間時に内燃機関の回
転を安定化するために行われ、空燃比フィードフォワー
ド制御および空燃比フィードバック制御に共通して行わ
れている。このため、空燃比フィードバック制御から空
燃比フィードフォワード制御に切り替わったとしても、
この補正量による増量補正は継続している。
【0006】したがって、空燃比フィードバック制御か
ら空燃比フィードフォワード制御に移行して空燃比フィ
ードバック補正値が初期値に戻された後、再度空燃比フ
ィードバック制御に戻った場合は、空燃比フィードバッ
ク補正値は初期値から再度計算されて行くことになる。
しかし、前述した空燃比フィードフォワード制御および
空燃比フィードバック制御のいずれにも用いられている
補正量が存在すると、空燃比フィードバック制御の再開
時に、この補正量分のずれが空燃比に大きく影響する。
【0007】すなわち、精密に空燃比を調整することが
目的の空燃比フィードバック制御において、空燃比フィ
ードバック補正値が前記補正量分のずれを吸収する期間
だけ長く、混合気は理論空燃比よりも濃厚な燃料濃度状
態が長期に継続することになる。したがって、その分、
長期にわたってエミッションを悪化させるおそれがあ
る。
【0008】このような空燃比フィードバック制御再開
時に発生する問題を解決するために、以前の空燃比フィ
ードバック制御時における空燃比フィードバック補正値
の平均値を、空燃比フィードバック再開時に空燃比フィ
ードバック補正値に設定する技術が提案されている(特
開昭57−44752号公報)。しかし、この技術では
適切な平均値を得るために、空燃比フィードバック制御
によるエンジンの運転が長期間安定して行われている必
要がある。
【0009】このため、この従来技術では、例えば未だ
空燃比フィードバック制御が長期間安定して行われてい
ない場合や、空燃比フィードバック補正値が変化してい
る過渡時などでは、空燃比フィードバック補正値の平均
値が適切に得られない。また空燃比フィードバック補正
値の平均値が適切に得られたとしても、空燃比フィード
フォワード制御中に補正量が変化した場合には対処でき
ない。したがって、広い範囲でエミッションの悪化を防
止することは困難である。
【0010】本発明は、内燃機関の運転状態の広い範囲
に適用できて、空燃比フィードバック制御の再開時に空
燃比が不適切な状態が長期にわたって継続することを抑
制できる内燃機関の空燃比制御装置の提供を目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置は、内燃機関に
おける混合気の空燃比を検出して該空燃比を目標空燃比
にフィードバック制御するための空燃比フィードバック
補正値を算出し、該空燃比フィードバック補正値に基づ
いて前記混合気の空燃比を調整する空燃比フィードバッ
ク制御手段と、前記空燃比フィードバック制御手段によ
る空燃比制御とは相互に排他的に実行され、燃料供給停
止も含めて内燃機関の運転状態に応じて前記混合気の空
燃比をフィードフォワード制御にて調整する空燃比フィ
ードフォワード制御手段と、前記空燃比フィードバック
制御および前記空燃比フィードフォワード制御とは並行
して実行され、内燃機関の運転状態に応じて混合気の燃
料濃度補正量を算出し該燃料濃度補正量に基づいて混合
気の燃料濃度を補正する燃料濃度補正手段と、前記空燃
比フィードフォワード制御手段による制御から前記空燃
比フィードバック制御手段による制御に移行する時に、
前記燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて
前記空燃比フィードバック補正値を設定する空燃比フィ
ードバック補正値設定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】空燃比フィードバック補正値設定手段は、
空燃比フィードフォワード制御手段による制御から空燃
比フィードバック制御手段による制御に移行する時に、
燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて空燃
比フィードバック補正値を設定している。このため、燃
料濃度補正手段、例えば冷間時燃料増量や始動後燃料増
量のような処理にて算出される燃料濃度補正量による空
燃比のずれを、最初から空燃比フィードバック補正値に
反映させた状態で空燃比フィードバック制御を開始する
ことができる。
【0013】したがって、空燃比フィードバック制御に
より空燃比フィードバック補正値が燃料濃度補正量分の
ずれを吸収する期間は短くあるいは無くすことができ
る。こうして空燃比フィードバック制御時に、不適切な
空燃比、例えば目標空燃比よりも濃厚な燃料濃度状態が
長期に継続することがなく長期にわたってエミッション
を悪化させるおそれがない。
【0014】更に、燃料濃度補正量に基づいて空燃比フ
ィードバック補正値を設定しており、前回の空燃比フィ
ードバック制御手段により得られた空燃比フィードバッ
ク補正値を用いているわけではない。したがって前回の
空燃比フィードバック制御手段による制御が長期に安定
していない場合、あるいは前に空燃比フィードバック制
御手段による制御がなされていない場合にも、適切な空
燃比フィードバック補正値を問題なく適用することがで
きる。
【0015】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御から空燃比フィードバック制御手段による制
御に移行する時における燃料濃度補正量に基づいて空燃
比フィードバック補正値を設定している。このため空燃
比フィードフォワード制御中における燃料濃度補正量の
変化にも対応できる。
【0016】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項2記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、内燃機関における混合
気の空燃比を検出して該空燃比を目標空燃比にフィード
バック制御するための空燃比フィードバック補正値を算
出し、該空燃比フィードバック補正値に基づいて前記混
合気の空燃比を調整する空燃比フィードバック制御手段
と、前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制
御とは相互に排他的に実行され、前記空燃比フィードバ
ック補正値の変化に依存することなく燃料供給停止も含
めて内燃機関の運転状態に応じて前記混合気の空燃比を
フィードフォワード制御にて調整する空燃比フィードフ
ォワード制御手段と、前記空燃比フィードバック制御お
よび前記空燃比フィードフォワード制御とは並行して実
行され、内燃機関の運転状態に応じて混合気の燃料濃度
補正量を算出し該燃料濃度補正量に基づいて混合気の燃
料濃度を補正する燃料濃度補正手段と、前記空燃比フィ
ードフォワード制御手段による制御期間に、前記燃料濃
度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて前記空燃比
フィードバック補正値を設定する空燃比フィードバック
補正値設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】ここで、空燃比フィードバック補正値設定
手段は、空燃比フィードフォワード制御手段による制御
期間に、燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づ
いて空燃比フィードバック補正値を設定している。
【0018】空燃比フィードフォワード制御手段は、内
燃機関の運転状態に応じて混合気の空燃比をフィードフ
ォワード制御にて調整するに際しては、空燃比フィード
バック補正値の変化に依存させていない。したがって、
空燃比フィードバック補正値設定手段は、空燃比フィー
ドフォワード制御手段による制御期間に新たに空燃比フ
ィードバック補正値を求めても空燃比フィードフォワー
ド制御には影響しない。そして、空燃比フィードバック
制御手段による制御が開始されれば、新たに計算されて
いた空燃比フィードバック補正値が直ちに用いられて、
空燃比フィードバック制御に反映される。このため、燃
料濃度補正手段、例えば冷間時燃料増量や始動後燃料増
量のような処理にて算出される燃料濃度補正量による空
燃比のずれを、空燃比フィードバック補正値に反映させ
た状態で空燃比フィードバック制御を開始することがで
きる。
【0019】したがって、空燃比フィードバック制御に
より空燃比フィードバック補正値が燃料濃度補正量分の
ずれを吸収する期間は短くあるいは無くすことができ
る。こうして空燃比フィードバック制御時に混合気が不
適切な空燃比、例えば目標空燃比よりも濃厚な燃料濃度
状態が長期に継続することがなく長期にわたってエミッ
ションを悪化させるおそれがない。
【0020】更に、燃料濃度補正量に基づいて空燃比フ
ィードバック補正値を設定しており、前回の空燃比フィ
ードバック制御手段により得られた空燃比フィードバッ
ク補正値を用いているわけではない。したがって前回の
空燃比フィードバック制御手段による制御が長期的安定
状態ではない場合、あるいは前に空燃比フィードバック
制御手段による制御がなされていない場合にも、適切な
空燃比フィードバック補正値を問題なく適用することが
できる。
【0021】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御期間に燃料濃度補正量に基づいて空燃比フィ
ードバック補正値を設定している。このため空燃比フィ
ードフォワード制御中における燃料濃度補正量の変化に
も対応できる。
【0022】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項3記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、内燃機関における混合
気の空燃比を検出して該空燃比を目標空燃比にフィード
バック制御するための空燃比フィードバック補正値を算
出し、該空燃比フィードバック補正値に基づいて前記混
合気の空燃比を調整する空燃比フィードバック制御手段
と、前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制
御とは相互に排他的に実行され、前記空燃比フィードバ
ック補正値の変化に依存することなく燃料供給停止も含
めて内燃機関の運転状態に応じて前記混合気の空燃比を
フィードフォワード制御にて調整する空燃比フィードフ
ォワード制御手段と、前記空燃比フィードバック制御お
よび前記空燃比フィードフォワード制御とは並行して実
行され、内燃機関の運転状態に応じて混合気の燃料濃度
補正量を算出し該燃料濃度補正量に基づいて混合気の燃
料濃度を補正する燃料濃度補正手段と、前記空燃比フィ
ードバック制御手段による制御から移行した前記空燃比
フィードフォワード制御手段による制御期間に、前記燃
料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて前記空
燃比フィードバック補正値を設定する空燃比フィードバ
ック補正値設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】このように空燃比フィードバック補正値設
定手段は、空燃比フィードバック制御手段による制御か
ら移行した前記空燃比フィードフォワード制御手段によ
る制御期間に、前記燃料濃度補正手段による燃料濃度補
正量に基づいて前記空燃比フィードバック補正値を設定
するようにしても良い。
【0024】このようにしても、空燃比フィードバック
制御により空燃比フィードバック補正値が燃料濃度補正
量分のずれを吸収する期間は短くあるいは無くすことが
できる。こうして空燃比フィードバック制御時に混合気
が不適切な空燃比、例えば目標空燃比よりも濃厚な燃料
濃度状態が長期に継続することがなく長期にわたってエ
ミッションを悪化させるおそれがない。更に、未だ空燃
比フィードバック制御が長期間安定して行われていない
場合や、空燃比フィードバック補正値が変化している過
渡時などにおいても、適切な空燃比フィードバック補正
値を問題なく適用することができる。
【0025】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御期間に燃料濃度補正量に基づいて空燃比フィ
ードバック補正値を設定している。このため空燃比フィ
ードフォワード制御中における燃料濃度補正量の変化に
も対応できる。
【0026】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。また、内燃機
関始動後に最初に行われる空燃比フィードバック制御
は、空燃比フィードバック補正値設定手段が燃料濃度補
正量に基づいて空燃比フィードバック補正値を設定して
いない状態で行われる。空燃比を検出するセンサが活性
化した後に最初に行われる空燃比フィードバック制御
は、混合気の燃料濃度が理論空燃比よりも濃厚な状態か
ら開始されることが内燃機関の安定回転上好ましい。し
たがって最初の空燃比フィードバック制御については、
燃料濃度補正量に基づいて設定されていない空燃比フィ
ードバック補正値を用いることにより、内燃機関を十分
に安定化させることができる。そして、2回目以降の空
燃比フィードバック制御については燃料濃度補正量に基
づいて設定された空燃比フィードバック補正値を用いる
ことにより上述した作用効果を生じさせることができ
る。
【0027】請求項4記載の内燃機関の空燃比制御装置
は、請求項1〜3のいずれか記載の構成において、前記
空燃比フィードバック補正値設定手段は、前記燃料濃度
補正手段による燃料濃度補正量に基づいて、前記空燃比
フィードバック補正値の初期値を補正することにより、
前記空燃比フィードバック補正値を設定することを特徴
とする。
【0028】より具体的には、空燃比フィードバック補
正値設定手段は、空燃比フィードバック補正値を設定す
るに際して、空燃比フィードバック補正値の初期値を用
いて、この初期値を燃料濃度補正量に基づいて補正する
ことにより空燃比フィードバック補正値を設定してい
る。
【0029】このように空燃比フィードバック補正値を
設定することによっても、空燃比フィードバック制御に
より空燃比フィードバック補正値が燃料濃度補正量分の
ずれを吸収する期間を短くあるいは無くすことができ
る。したがって空燃比フィードバック制御時に混合気が
不適切な空燃比、例えば目標空燃比よりも濃厚な燃料濃
度状態が継続することがなく長期にわたってエミッショ
ンを悪化させるおそれがない。
【0030】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0031】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御期間に、あるいは空燃比フィードフォワード
制御から空燃比フィードバック制御に移行する時に、燃
料濃度補正量に基づいて空燃比フィードバック補正値を
設定している。このため空燃比フィードフォワード制御
中における燃料濃度補正量の変化にも対応できる。
【0032】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項5記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1〜4のいずれ
か記載の構成において、前記燃料濃度補正手段が前記燃
料濃度補正量に基づいて混合気の燃料濃度を増加補正す
る場合には、前記空燃比フィードバック補正値設定手段
は前記燃料濃度補正量に基づいて前記空燃比フィードバ
ック補正値を燃料濃度が希薄化する方向へ設定すること
を特徴とする。
【0033】より具体的には、燃料濃度補正手段が燃料
濃度補正量に基づいて混合気の燃料濃度を増加補正する
場合には、燃料濃度補正量の分、空燃比は燃料濃厚側へ
ずれていることになる。したがって、空燃比フィードバ
ック補正値設定手段は、燃料濃度補正量に基づいて空燃
比フィードバック補正値を燃料濃度が希薄化する方向へ
設定する。このことにより、空燃比フィードバック制御
手段においては空燃比フィードバック補正値が燃料濃度
補正量分のずれを吸収する期間を短くあるいは無くすこ
とができる。こうして空燃比フィードバック制御時に混
合気が目標空燃比よりも濃厚な燃料濃度状態が長期に継
続することがなく長期にわたってエミッションを悪化さ
せるおそれがない。
【0034】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0035】また、空燃比フィードバック補正値設定手
段は、空燃比フィードフォワード制御手段による制御期
間に、あるいは空燃比フィードフォワード制御から空燃
比フィードバック制御に移行する時に、燃料濃度補正量
に基づいて空燃比フィードバック補正値を設定してい
る。このため空燃比フィードフォワード制御中における
燃料濃度補正量の変化にも対応できる。
【0036】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項6記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1〜5のいずれ
か記載の構成において、前記空燃比フィードフォワード
制御手段は、内燃機関の運転状態に応じて燃料カットを
実行する燃料カット制御手段であることを特徴とする。
【0037】より具体的には、空燃比フィードフォワー
ド制御手段としては、内燃機関の運転状態に応じて燃料
カットを実行する燃料カット制御手段を挙げることがで
きる。このように燃料カット制御手段による燃料供給停
止処理期間中、あるいは燃料供給停止処理から空燃比フ
ィードバック制御手段による制御に移行する時におい
て、燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて
空燃比フィードバック補正値を設定することにより、空
燃比フィードバック制御手段による空燃比調整の開始時
点から空燃比フィードバック補正値は燃料濃度補正量分
のずれを吸収することができる。したがって、空燃比フ
ィードバック制御により空燃比フィードバック補正値が
燃料濃度補正量分のずれを吸収する期間を短くあるいは
無くすことができる。こうして空燃比フィードバック制
御時に混合気が不適切な空燃比、例えば目標空燃比より
も濃厚な燃料濃度状態が長期に継続することがなく長期
にわたってエミッションを悪化させるおそれがない。
【0038】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0039】また、空燃比フィードバック補正値設定手
段は、燃料カット制御手段による制御期間に、あるいは
燃料カット制御から空燃比フィードバック制御に移行す
る時に、燃料濃度補正量に基づいて空燃比フィードバッ
ク補正値を設定している。このため燃料カット制御中に
おける燃料濃度補正量の変化にも対応できる。
【0040】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項7記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1〜5のいずれ
か記載の構成において、前記空燃比フィードフォワード
制御手段は、内燃機関の加速時に燃料増量を実行する加
速時燃料増量手段であることを特徴とする。
【0041】より具体的には、空燃比フィードフォワー
ド制御手段としては、内燃機関の加速時に燃料増量を実
行する加速時燃料増量手段を挙げることができる。この
ように加速時燃料増量手段による燃料増量期間中、ある
いは燃料増量処理から空燃比フィードバック制御手段に
よる制御に移行する時において、燃料濃度補正手段によ
る燃料濃度補正量に基づいて空燃比フィードバック補正
値を設定することにより、空燃比フィードバック制御手
段において空燃比フィードバック補正値が燃料濃度補正
量分のずれを吸収する期間を短くあるいは無くすことが
できる。こうして空燃比フィードバック制御時に混合気
が不適切な空燃比、例えば目標空燃比よりも濃厚な燃料
濃度状態が長期に継続することがなく長期にわたってエ
ミッションを悪化させるおそれがない。
【0042】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0043】また、空燃比フィードバック補正値設定手
段は、加速時燃料増量手段による制御期間に、あるいは
加速時燃料増量制御から空燃比フィードバック制御に移
行する時に、燃料濃度補正量に基づいて空燃比フィード
バック補正値を設定している。このため加速時燃料増量
制御中における燃料濃度補正量の変化にも対応できる。
【0044】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項8記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1〜7のいずれ
か記載の構成において、前記燃料濃度補正手段は、内燃
機関の冷間時に燃料増量を実行する冷間時燃料増量手段
であることを特徴とする。
【0045】より具体的には、燃料濃度補正手段として
は、内燃機関の冷間時に燃料増量を実行する冷間時燃料
増量手段を挙げることができる。この冷間時燃料増量手
段による内燃機関の冷間時における燃料増量処理が、空
燃比フィードバック制御および空燃比フィードフォワー
ド制御と並行して実行されることにより、空燃比フィー
ドバック制御開始時において空燃比を目標空燃比からず
らす要因となる。しかし、前述したごとく空燃比フィー
ドバック補正値設定手段の作用により、空燃比フィード
バック制御手段において空燃比フィードバック補正値が
冷間時燃料増量手段による燃料増量分のずれを吸収する
期間を短くあるいは無くすことができる。こうして内燃
機関冷間時の燃料増量処理が行われていても、空燃比フ
ィードバック制御時に混合気が目標空燃比よりも濃厚な
燃料濃度状態が長期に継続することがなく長期にわたっ
てエミッションを悪化させるおそれがない。
【0046】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0047】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御期間に、あるいは空燃比フィードフォワード
制御から空燃比フィードバック制御に移行する時に、冷
間時の燃料増量に基づいて空燃比フィードバック補正値
を設定している。このため空燃比フィードフォワード制
御中における冷間時の燃料増量の変化にも対応できる。
【0048】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。請求項9記載
の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1〜7のいずれ
か記載の構成において、前記燃料濃度補正手段は、内燃
機関の始動後に燃料増量を実行する始動後燃料増量手段
であることを特徴とする。
【0049】より具体的には、燃料濃度補正手段として
は、内燃機関の始動後に燃料増量を実行する始動後燃料
増量手段を挙げることができる。この始動後燃料増量手
段による内燃機関の始動後における燃料増量処理が、空
燃比フィードバック制御および空燃比フィードフォワー
ド制御と並行して実行されることにより、空燃比フィー
ドバック制御開始時において空燃比を目標空燃比からず
らす要因となる。しかし、前述したごとく空燃比フィー
ドバック補正値設定手段の作用により、空燃比フィード
バック制御手段において空燃比フィードバック補正値が
始動後燃料増量分のずれを吸収する期間を短くあるいは
無くすことができる。こうして内燃機関始動後の燃料増
量処理が行われていても、空燃比フィードバック制御時
に混合気が目標空燃比よりも濃厚な燃料濃度状態が長期
に継続することがなく長期にわたってエミッションを悪
化させるおそれがない。
【0050】更に、未だ空燃比フィードバック制御が長
期間安定して行われていない場合や、空燃比フィードバ
ック補正値が変化している過渡時などにおいても、適切
な空燃比フィードバック補正値を問題なく適用すること
ができる。
【0051】また、空燃比フィードフォワード制御手段
による制御期間に、あるいは空燃比フィードフォワード
制御から空燃比フィードバック制御に移行する時に、始
動後の燃料増量に基づいて空燃比フィードバック補正値
を設定している。このため空燃比フィードフォワード制
御中における始動後の燃料増量の変化にも対応できる。
【0052】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正値を適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、自動車
に搭載され、上述した発明が適用されたガソリンエンジ
ン(以下、「エンジン」と称す)4およびその制御系の
概略構成を表すブロック図である。
【0054】エンジン4のシリンダブロック6には燃焼
室を含む第1(#1)気筒8、第2(#2)気筒10、
第3(#3)気筒12および第4(#4)気筒14が形
成されている。各気筒8〜14にはインテークマニホー
ルド16、サージタンク18を介して吸気通路20が接
続されている。この吸気通路20の上流側にはエアクリ
ーナ22が設けられており、このエアクリーナ22を介
して吸気通路20内に外気が導入される。
【0055】インテークマニホールド16には、各気筒
8〜14に対応してインジェクタ24,26,28,3
0がそれぞれ設けられている。このインジェクタ24〜
30は通電制御により開閉駆動されて燃料を噴射する電
磁弁であって、燃料タンク(図示略)内の燃料が燃料ポ
ンプ(図示略)から圧送されてくる。インジェクタ24
〜30から噴射された燃料はインテークマニホールド1
6内の吸入空気と混合されて混合気となる。そしてこの
混合気は、各気筒8〜14毎に設けられた吸気バルブ
(図示略)が開弁することによって開かれた吸気ポート
(図示略)から各気筒8〜14の燃焼室内へ導入され
る。空燃比フィードバック制御においては、後述するご
とく、このインジェクタ24〜30による燃料噴射時間
の長さが空燃比フィードバック補正係数FAF(「空燃
比フィードバック補正値」に相当する)およびその他の
パラメータに基づいて調整される。
【0056】吸気通路20には吸入空気量を調節するス
ロットルバルブ32がサージタンク18の上流側に位置
して設けられている。このスロットルバルブ32は、吸
気通路20に設けられたスロットルモータ34により開
閉駆動されることにより、その開度、すなわちスロット
ル開度TAが調節される。スロットルバルブ32の近傍
にはスロットルセンサ36が設けられている。このスロ
ットルセンサ36はスロットル開度TAを検出し、スロ
ットル開度TAに応じた信号を出力する。
【0057】また自動車の運転室内にはアクセルペダル
38が設けられており、運転者によるアクセルペダル3
8の踏込量、すなわちアクセル開度PDLAがアクセル
センサ40によって検出される。そして、後述する電子
制御装置(「ECU」と称する)50はこのアクセル開
度PDLA等に基づいてスロットルモータ34を制御す
ることによりスロットル開度TAを運転状態に応じた開
度に調節する。
【0058】各気筒8〜14にはエグゾーストマニホー
ルド60を介して排気通路62が接続されている。この
排気通路62には触媒コンバータ64およびマフラ66
がそれぞれ設けられている。排気通路62を流れる排気
はこれら触媒コンバータ64およびマフラ66を通過し
て外部に排出される。
【0059】吸気通路20においてエアクリーナ22と
スロットルバルブ32との間にはエアフローメータ68
が設けられている。このエアフローメータ68は各気筒
8〜14の燃焼室に導入される吸入空気量GAを検出
し、この吸入空気量GAに応じた信号を出力する。
【0060】また、エンジン4のシリンダヘッド6aに
は各気筒8〜14に対応してそれぞれ点火プラグ70,
72,74,76が設けられている。各点火プラグ70
〜76は、イグニッションコイル70a,72a,74
a,76aが付属することにより、ディストリビュータ
を用いないダイレクトイグニッションシステムとして構
成されている。各イグニッションコイル70a〜76a
は、点火時期にECU50内の点火駆動回路から供給さ
れる一次側電流の遮断に基づいて発生する高電圧を、直
接点火プラグ70〜76に与えている。
【0061】また、触媒コンバータ64より上流におけ
る排気通路62には、空燃比センサ80が設けられてい
る。この空燃比センサ80は、排気の成分に現れる混合
気の空燃比に応じた信号Voxを出力する。この信号V
oxに基づいて後述するごとく空燃比フィードバック制
御がなされ、燃料噴射量の調整により空燃比が目標空燃
比(ここでは理論空燃比)に調整される。
【0062】なお、回転数センサ90は、エンジン4の
クランク軸(図示略)の回転に基づいてエンジン4の回
転数NEに応じた数のパルス信号を出力し、気筒判別セ
ンサ92は気筒8〜14を判別するためにクランク軸の
回転に基づいて所定のクランク角度毎に基準信号となる
パルス信号を出力する。ECU50はこれら回転数セン
サ90および気筒判別センサ92からの出力信号に基づ
いて回転数NEおよびクランク角度の算出、更に気筒判
別を行う。
【0063】また、シリンダブロック6にはエンジン冷
却水温を検出するための水温センサ94が設けられて、
冷却水温THWに応じた信号を出力する。また変速機
(図示略)にはシフトポジションセンサ96が設けられ
て、シフト位置SHFTPに応じた信号を出力する。
【0064】次に本実施の形態1における空燃比制御装
置の機能を果たしている制御系の電気的構成について図
2のブロック図を参照して説明する。ECU50は、中
央処理装置(CPU)50a、読み出し専用メモリ(R
OM)50b、ランダムアクセスメモリ(RAM)50
c、およびバックアップRAM50d等を備え、これら
各部50a〜50dと、入力回路50eおよび出力回路
50f等とを双方向バス50gにより接続してなる論理
演算回路として構成されている。ROM50bには後述
する空燃比フィードバック制御等の各種制御プログラム
や各種データが予め記憶されている。RAM50cには
各種制御処理におけるCPU50aの演算結果等が一時
的に記憶される。
【0065】また、入力回路50eはバッファ、波形整
形回路およびA/D変換器等を含んだ入力インターフェ
ースとして構成されており、前記スロットルセンサ3
6、アクセルセンサ40、エアフローメータ68、空燃
比センサ80、回転数センサ90、気筒判別センサ9
2、水温センサ94、シフトポジションセンサ96、各
イグニッションコイル70a〜76aの点火確認信号I
Gfのライン等がそれぞれ接続されている。各種センサ
36,40,68,80,90,92,94,96等の
出力信号はデジタル信号に変換されて入力回路50eか
ら双方向バス50gを介してCPU50aに読み込まれ
る。
【0066】一方、出力回路50fは各種駆動回路等を
有しており、前記インジェクタ24〜30、イグニッシ
ョンコイル70a〜76a、スロットルモータ34等が
それぞれ接続されている。ECU50は各種センサ3
6,40,68,80,90,92,94,96等から
の出力信号に基づいて演算処理を行い、インジェクタ2
4〜30、イグニッションコイル70a〜76a、スロ
ットルモータ34等を制御する。
【0067】例えば、ECU50はエアフローメータ6
8により検出される吸入空気量GAおよび回転数センサ
90により検出される回転数NE等に基づいてインジェ
クタ24〜30による燃料噴射量や燃料噴射時期、ある
いはイグニッションコイル70a〜76aによる点火時
期を制御している。そして空燃比センサ80により検出
される空燃比に基づいて、後述するごとく、インジェク
タ24〜30による燃料噴射量の調整を実行して混合気
の空燃比を精密に制御している。
【0068】次に、本実施の形態1においてECU50
により実行される空燃比フィードバック制御について図
3以下のフローチャートに基づいて説明する。なお各処
理に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で
表す。
【0069】図3は、ECU50により実行される空燃
比フィードバック補正係数算出処理(「FAF算出処
理」と称する)を示すフローチャートである。この処理
は、一定時間毎に周期的に実行される。
【0070】本処理が開始されると、まず空燃比フィー
ドバック制御を行う条件が成立しているか否かを判定す
る(S100)。この条件とは、例えば次のごとくであ
る。 (1)始動時でない。
【0071】(2)暖機完了している。(例えば冷却水
温THW≧40℃) (3)空燃比センサ80は活性が完了している。 (4)燃料カット制御などの空燃比フィードフォワード
制御中ではない。
【0072】以上の(1)〜(4)のすべての条件が満
足されたときに空燃比フィードバック制御が許容され、
いずれか1つでも条件が満足されないときは空燃比フィ
ードバック制御は許容されない。
【0073】全ての条件が成立している場合(S100
にて「YES」)は、前回の制御周期において空燃比フ
ィードバック制御条件が不成立であったか否かが判定さ
れる(S101)。前回不成立であった場合には(S1
01で「YES」)、空燃比フィードバック補正係数F
AFには空燃比フィードバック補正係数予備値FAFx
に記憶されている値が設定される(S102)。ここ
で、空燃比フィードバック補正係数予備値FAFxは後
述するごとく、空燃比フィードバック制御の開始時に空
燃比フィードバック補正係数FAFに用いる値を、予め
設定しておく変数である。なお、本実施の形態1では、
エンジン4の始動時の初期設定時には、空燃比フィード
バック補正係数予備値FAFxには「1.0」が設定さ
れている。
【0074】一方、前回の制御周期において空燃比フィ
ードバック制御条件が成立していれば(S101で「N
O」)、空燃比フィードバック補正係数予備値FAFx
による空燃比フィードバック補正係数FAFの設定はな
されない。
【0075】ステップS102の次に、あるいはステッ
プS101にて「NO」と判定された次には、空燃比セ
ンサ80の出力信号の電圧Voxを読み込み(S10
3)、基準電圧Vr(例えば0.45V)より小さいか
否かを判定する(S104)。Vox<Vrであれば
(S104にて「YES」)、排気の成分に現れる空燃
比はリーン(理論空燃比よりも燃料濃度が稀薄である状
態)であるとして、空燃比フラグXOXをリセット(X
OX←0)する(S106)。
【0076】次に、空燃比フラグXOXと状態維持フラ
グXOXOとが一致しているか否かを判断する(S10
8)。XOX=XOXOであれば(S108で「YE
S」)、リーンが継続しているものとして、空燃比フィ
ードバック補正係数FAFをリーン積分量da(da>
0)増加して(S110)、本処理を一旦終了する。
【0077】一方、XOX≠XOXOであれば(S10
8で「NO」)、リッチ(理論空燃比よりも燃料濃度が
濃厚である状態)からリーンに反転したものとして、空
燃比フィードバック補正係数FAFをリーンスキップ量
Sa(Sa>0)増加する(S112)。なおリーンス
キップ量Saはリーン積分量daに比較して十分に大き
な値に設定されている。そして、次に状態維持フラグX
OXOをリセット(XOXO←0)して(S114)、
本処理を一旦、終了する。
【0078】ステップ104で、Vox≧Vrと判定さ
れた場合は(S104で「NO」)、排気の成分に現れ
る空燃比はリッチであるとして、空燃比フラグXOXを
セット(XOX←1)する(S116)。次に空燃比フ
ラグXOXと状態維持フラグXOXOとが一致している
か否かを判断する(S118)。
【0079】XOX=XOXOであれば(S118で
「YES」)、リッチが継続しているものとして、空燃
比フィードバック補正係数FAFをリッチ積分量db
(db>0)減少して(S120)、本処理を一旦終了
する。
【0080】XOX≠XOXOであれば(S118で
「NO」)、リーンからリッチに反転したものとして空
燃比フィードバック補正係数FAFをリッチスキップ量
Sb(Sb>0)減少する(S122)。なおリッチス
キップ量Sbはリッチ積分量dbに比較して十分に大き
な値に設定されている。
【0081】次に状態維持フラグXOXOをセット(X
OXO←1)して(S124)、本処理を一旦終了す
る。ステップS100で条件が1つでも満足されていな
い場合(S100で「NO」)には、次に前述したステ
ップS100の条件の内で、空燃比フィードバック制御
の基礎的条件(1)〜(3)のみ満足しているか否かが
判定される(S126)。すなわち、空燃比フィードバ
ック制御の基礎的条件(1)〜(3)は満足されている
が、(4)「燃料カット制御などの空燃比フィードフォ
ワード制御中ではない(燃料カット制御ならば、例え
ば、後述するXFC(1〜4)のすべてが「OFF」で
ある状態)」との条件が満足されていない状態であるか
否かが判定される。
【0082】ここで、空燃比フィードバック制御の基礎
的条件が満足されていない場合には(S126で「N
O」)、空燃比フィードバック補正係数予備値FAFx
に「1.0」を設定し(S128)、空燃比フィードバ
ック補正係数FAFに「1.0」を設定して(S13
2)、本処理を一旦終了する。
【0083】一方、空燃比フィードバック制御の基礎的
条件が満足されている場合には(S126で「YE
S」)、空燃比フィードバック補正係数予備値FAFx
に次式1のごとく設定する(S130)。
【0084】
【数1】 FAFx ← 1.0/ekrich … [式1] ここで、燃料増量補正係数ekrich(燃料濃度補正
量に相当する)は、図4のフローチャートに示す増量補
正係数設定処理により設定される燃料を増量するための
係数である。なお、この式1は、空燃比フィードバック
補正係数FAFの初期値である「1.0」を燃料増量補
正係数ekrichに基づいて補正したものである。
【0085】そして、ステップS130の次には空燃比
フィードバック補正係数FAFに「1.0」を設定して
(S132)、本処理を一旦終了する。図4の増量補正
係数設定処理について説明する。本増量補正係数設定処
理は、一定時間毎に周期的に実行される処理である。ま
ず水温センサ94にて検出されている冷却水温THWが
読み込まれ(S154)、更に始動後経過時間Tが読み
込まれる(S156)。この始動後経過時間Tはエンジ
ン4の始動後にカウントアップするタイマーカウンタ
(図示略)により計時されている時間である。
【0086】次に、ステップS158にて、図5に傾向
を示す関数f1により、エンジン回転数NEに応じた冷
却水温THW分の補正係数f1(THW,NE)[冷間
時燃料増量に相当する]を算出する。そして、図6に傾
向を示す関数f2によりエンジン回転数NEに応じた始
動後経過時間T分の補正係数f2(T,NE)[始動後
燃料増量に相当する]を算出する。そして、これらの値
を用いて、次式2に示すごとく、燃料増量補正係数ek
richを設定する。
【0087】
【数2】 ekrich ← 1.0 +f1(THW,NE) +f2(T,NE) … [式2] こうして本処理を一旦終了する。
【0088】図7は、空燃比フィードバック補正係数F
AFの平均値FAFAVの演算処理(以下、「FAFA
V演算処理」と略す)のフローチャートである。本処理
は、図3のFAF算出処理にてXOX≠XOXOであっ
た場合(S108で「NO」またはS118で「N
O」)毎に実行される。
【0089】FAFAV演算処理では、まず、次式3に
より空燃比フィードバック補正係数FAFの前回の値F
AFBとの平均値FAFAVを演算する(S202)。
【0090】
【数3】 FAFAV←(FAFB + FAF)/2 … [式3] そして、次回の演算に備えてFAFBの値を、今回の空
燃比フィードバック補正係数FAFの値で置き換える
(S204)。こうして、本処理を一旦終了する。
【0091】図8は学習制御処理のフローチャートであ
って、学習値としてベース空燃比フィードバック補正係
数KGを求める処理である。本処理も一定時間毎に周期
的に実行される。
【0092】本処理が開始されると、まず、エアフロー
メータ68で検出される吸入空気量GAを読み込み(S
300)、この吸入空気量GAの値に基づいて、エンジ
ン4の運転領域を示すインデックスmを決定する。すな
わち、最大吸入空気量の0%から100%までをM分割
してエンジン4の運転領域を定め、現在の吸入空気量G
Aが、どの領域にあるかを判断してインデックスmを決
定する(S310)。ベース空燃比フィードバック補正
係数KGは、エンジン4の運転領域毎に学習して求めら
れるものであり、インデックスmは、ベース空燃比フィ
ードバック補正係数KGが、いずれの領域に属している
かを決定するものである。
【0093】次に、ベース空燃比フィードバック補正係
数学習条件が成立しているか否かが判定される(S33
0)。ベース空燃比フィードバック補正係数学習条件と
しては、たとえば、ステップS100にて述べた条件も
含めてもよいが、これ以外に、エンジン4の運転領域が
変化してから十分な時間が経過したかなどにより、安定
した空燃比フィードバック制御状態となっている条件が
挙げられる。
【0094】ベース空燃比フィードバック補正係数学習
条件が成立していれば(S330で「YES」)、現在
のエンジン4の運転領域mについて、後述するベース空
燃比フィードバック補正係数の学習が行われ(S34
0)、そして本処理を一旦終了する。
【0095】一方、ベース空燃比フィードバック補正係
数学習条件が不成立の場合(S330で「NO」)に
は、このまま一旦、本処理を終了する。ベース空燃比フ
ィードバック補正係数学習処理(S340)を図9のフ
ローチャートに示す。本処理では、まず、前述した空燃
比フィードバック補正係数FAFの平均値FAFAVが
「0.98」より小さいか否かを判定する(S41
0)。FAFAV<0.98であれば(S410で「Y
ES」)、運転領域mのベース空燃比フィードバック補
正係数KG(m)を変動量β(>0)だけ減少させ(S
420)、本処理を一旦終了する。
【0096】FAFAV≧0.98であれば(S410
で「NO」)、平均値FAFAVが「1.02」より大
きいか否かを判定する(S430)。FAFAV>1.
02であれば(S430で「YES」)、ベース空燃比
フィードバック補正係数KG(m)を変動量βだけ増加
させ(S440)、本処理を一旦終了する。
【0097】0.98≦FAFAV≦1.02の場合
(S410で「NO」、S430で「NO」)は、運転
領域mのベース空燃比フィードバック補正係数KG
(m)はその値を維持して、本処理を一旦終了する。
【0098】なお、ECU50の電源オン時において初
期設定されるベース空燃比フィードバック補正係数KG
(m)の初期値としては「0.00」が設定されてい
る。上述したごとく算出された燃料増量補正係数ekr
ich、空燃比フィードバック補正係数FAFおよびベ
ース空燃比フィードバック補正係数KG(m)に基づい
て、図10のフローチャートに示す燃料噴射処理が行わ
れる。この処理は、一定クランク角毎の割り込みで周期
的に実行され、各気筒8〜14毎に実行される処理であ
る。なお、図10では#nの気筒について説明している
が、#1から#4の各気筒8〜14を#nで表したもの
であり、各気筒8〜14はそれぞれ同じ処理が行われ
る。
【0099】本燃料噴射処理が開始されると、まず、#
nの気筒に対して設定されている燃料カットフラグXF
C(n)が「OFF」か否かが判定される(S51
0)。XFC(n)=「OFF」であれば(S510で
「YES」)、次に、エンジン4の回転数NEおよび吸
入空気量GAに基づいて、ROM50bに記憶されてい
るエンジン回転数NEと吸入空気量GAとをパラメータ
とするマップMTP(図示略)から基本燃料噴射弁開弁
時間TPを求める(S520)。
【0100】次に、FAF算出処理(図3)で算出され
る空燃比フィードバック補正係数FAF、図4の燃料増
量補正係数ekrich設定処理にて算出される燃料増
量補正係数ekrich、図9のベース空燃比フィード
バック補正係数学習処理で算出されるベース空燃比フィ
ードバック補正係数KG(m)、およびその他の係数に
基づいて燃料噴射弁開弁時間TAUを次式4により演算
する(S530)。
【0101】
【数4】 TAU ← K3・ekrich・TP・{FAF+KG(m)}+K4 … [式4] ここでK3およびK4は燃料増量補正係数ekrich
以外の補正係数である。次に燃料噴射弁開弁時間TAU
を出力して(S540)、本処理を一旦終了する。
【0102】一方、XFC(n)=「ON」であった場
合(S510で「NO」)には、燃料噴射弁開弁時間T
AUに「0」を設定して(S550)、#nの気筒に対
しての燃料噴射処理を一旦終了する。このようにしてX
FC(n)=「ON」の場合に#nの気筒に対しては燃
料噴射を停止する。
【0103】次に、図11のフローチャートに基づいて
燃料カットフラグXFC(1〜4)の設定処理について
説明する。本処理は一定時間周期で繰り返される。この
燃料カットフラグ設定処理では、燃料カット条件が成立
した場合に(S610で「YES」)、XFC(1〜
4)に「ON」を設定する(S640)。このことによ
り、前記ステップS510(図10)にて「NO」と判
定させて、燃料噴射弁開弁時間TAUに「0」を設定さ
せること(S550)で、燃料カットを実行させる。一
方、燃料カット条件が成立していない場合に(S610
で「NO」)、XFC(1〜4)に「OFF」を設定す
る(S650)。このことにより、前記ステップS51
0にて「YES」と判定させて、ステップS520,S
530の処理により燃料噴射を実行させる。
【0104】ここで、ステップS610で行われる燃料
カット条件としては、例えば、変速機におけるシフトア
ップまたはシフトダウンといった変速動作中にアクセル
ペダル38が完全に戻された状態(アイドルON)とな
った場合が挙げられる。これ以外の燃料カット条件とし
てはエンジン4の運転状態に基づいて算出される前記燃
料噴射弁開弁時間TAUがインジェクタ24〜30が噴
射できる最低限の燃料噴射時間TAUMIN以下となっ
た場合等が挙げられる。
【0105】なお、燃料カット条件が成立しても、すべ
ての気筒8〜14について燃料カットを実行するのでは
なく、エンジン4の運転状態に応じて燃料カットする気
筒数を調整してもよい。
【0106】そして、#1〜#4気筒のいずれかにおい
て燃料カットが実行されている期間では、前述した空燃
比フィードバック補正係数FAF算出処理(図3)では
ステップS100にては「NO」と判定され、次に空燃
比フィードバック制御の基礎的条件が成立していれば、
ステップS126にて「YES」と判定される。このこ
とによりステップS130の処理にて前記式1に示した
計算により空燃比フィードバック補正係数予備値FAF
xには「1.0/ekrich」の値が設定されること
になる。一方、空燃比フィードバック制御の基礎的条件
が成立していなければ、ステップS126にて「NO」
と判定される。このことによりステップS128の処理
にて空燃比フィードバック補正係数予備値FAFxには
「1.0」の値が設定されることになる。
【0107】上述した構成の空燃比制御装置における処
理の一例を図12のタイミングチャートに示す。ここで
時刻t1前はエンジン4が始動直後であり前述した空燃
比フィードバック制御の基礎的条件が成立していない
(S100で「NO」かつS126で「NO」)ものと
する。したがって、空燃比フィードバック補正係数予備
値FAFxには「1.0」が設定され(S128)、空
燃比フィードバック補正係数FAFには「1.0」が設
定されている(S132)。
【0108】次に、時刻t1にて空燃比フィードバック
制御の基礎的条件が成立する(S100で「YES」お
よびS101で「YES」)。このことにより、空燃比
フィードバック補正係数FAFには空燃比フィードバッ
ク補正係数予備値FAFxの値、すなわちこの時には
「1.0」が設定される(S102)。そして、燃料増
量補正係数ekrichが「1.0」より大きいことに
より、過剰な燃料濃度となっている空燃比を理論空燃比
に調整するために(S104で「NO」かつS118で
「YES」)、空燃比フィードバック補正係数FAFを
リッチ積分量dbの減算(S120)により徐々に低下
させる。
【0109】そして、このリッチ積分量dbによる減算
途中においてアクセルペダル38が完全に戻されてシフ
トアップが手動によりなされて変速中となる(時刻t
2)。この時、図11の処理にて燃料カットが行われ
て、空燃比フィードバック制御条件は不成立となる(S
100で「NO」)。ただし、燃料カットが成立したの
みであり、空燃比フィードバック制御の基礎的条件は満
足されているので(S126で「YES」)、空燃比フ
ィードバック補正係数予備値FAFxには前記式1によ
り「1.0/ekrich」の値が設定される(S13
0)。すなわち、空燃比フィードバック補正係数予備値
FAFxには燃料増量補正係数ekrichの増量分に
応じて減少された値が設定され、また空燃比フィードバ
ック補正係数FAFは「1.0」が設定されている(S
132)。
【0110】以後、燃料カットが終了するまで(時刻t
3)、空燃比フィードバック補正係数予備値FAFxは
燃料増量補正係数ekrichの値に応じて変化する
「1.0/ekrich」の値に設定され(S13
0)、空燃比フィードバック補正係数FAFは「1.
0」に設定され続ける(S132)。
【0111】次に燃料カットが終了すると(時刻t
3)、空燃比フィードバック制御条件が成立する(S1
00で「YES」)。そして前回は空燃比フィードバッ
ク制御条件が不成立であったことから(S101で「Y
ES」)、次に空燃比フィードバック補正係数FAFに
は空燃比フィードバック補正係数予備値FAFxの値、
すなわちこの時には直前の制御周期にて算出されている
「1.0/ekrich」の値が設定される(S10
2)。
【0112】したがって、時刻t3以後は、空燃比フィ
ードバック補正係数FAFは燃料増量補正係数ekri
ch分、小さい値から空燃比フィードバック制御が開始
される。このため迅速に空燃比を理論空燃比に適合させ
ることができる。
【0113】なお、従来のごとく、燃料カットから空燃
比フィードバック制御に復帰した場合(時刻t3)に空
燃比フィードバック補正係数FAFに「1.0」を設定
した場合を考える。この場合には、再度空燃比フィード
バック制御に戻っても、空燃比フィードバック補正係数
FAF=「1.0」から空燃比フィードバック制御を開
始するので、破線で示すごとく燃料増量補正係数ekr
ich分を吸収するのに時間d(時刻t3〜t4)がか
かり、この間、空燃比がリッチ側にずれることになる。
【0114】なお、上述したごとく、空燃比フィードフ
ォワード制御処理の1つである燃料カット処理は、空燃
比フィードバック制御とは相互に排他的に実行される。
すなわち、燃料カット処理が実行される時は空燃比フィ
ードバック制御は実行されず、空燃比フィードバック制
御が実行される時は燃料カット処理は実行されないとい
う関係にある。
【0115】上述した実施の形態1においては、ステッ
プS103〜S124,S520,S530が空燃比フ
ィードバック制御手段としての処理に、ステップS51
0,S550,S610,S640が空燃比フィードフ
ォワード制御手段(燃料カット制御手段)としての処理
に、ステップS154〜S158,S530が燃料濃度
補正手段(冷間時燃料増量手段および始動後燃料増量手
段)としての処理に、ステップS101,S102,S
130が空燃比フィードバック補正値設定手段としての
処理に相当する。
【0116】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).ステップS101,S102の処理により、燃
料カット処理から空燃比フィードバック制御に復帰する
時に、ステップS154〜S158により設定されてい
る燃料増量補正係数ekrichに基づいて空燃比フィ
ードバック補正係数FAFを設定している。このため、
図4に示した燃料増量補正係数ekrich設定処理に
よって行われる冷間時燃料増量用の補正係数f1(TH
W,NE)や始動後燃料増量用の補正係数f2(T,N
E)のような燃料濃度補正量による空燃比のずれを、最
初から空燃比フィードバック補正係数FAFに反映させ
た状態で空燃比フィードバック制御を開始することがで
きる。
【0117】したがって、図12に示したごとく、空燃
比フィードバック制御に復帰した直後において、空燃比
フィードバック補正係数FAFが燃料増量補正係数ek
rich分のずれを吸収する期間を無くすことができ
る。こうして空燃比フィードバック制御時に混合気が理
論空燃比よりも濃厚な燃料濃度状態が長期に継続するこ
とがなく長期にわたってエミッションを悪化させるおそ
れがない。
【0118】更に、空燃比フィードバック制御に復帰し
たときには、空燃比フィードバック補正係数FAFは燃
料増量補正係数ekrichに基づいて設定されてお
り、燃料カット前の空燃比フィードバック制御時に得ら
れている空燃比フィードバック補正係数FAFを用いて
いるわけではない。したがって燃料カット前の空燃比フ
ィードバック制御が長期に安定していない場合、あるい
は燃料カット前に空燃比フィードバック制御がなされて
いない場合にも、適切な空燃比フィードバック補正係数
FAFを問題なく適用することができる。
【0119】したがって暖機直後などで未だ空燃比フィ
ードバック制御が長期間安定して行われていない場合
や、空燃比フィードバック補正係数FAFが変化してい
る過渡時などにおいても、適切な空燃比フィードバック
補正係数FAFを適用することができ、広い範囲でエミ
ッションの悪化を防止することができる。
【0120】また、燃料カット制御から空燃比フィード
バック制御に移行する時点における燃料増量補正係数e
krichに基づいて空燃比フィードバック補正係数F
AFを設定している。このため燃料カット制御中におけ
る燃料増量補正係数ekrichの変化にも対応でき
る。
【0121】したがって広い範囲で適切な空燃比フィー
ドバック補正係数FAFを適用することができ、広い範
囲でエミッションの悪化を防止することができる。 (ロ).燃料増量補正係数ekrichに依存している
空燃比フィードバック補正係数予備値FAFxは、燃料
カット処理中においても繰り返し計算されている。しか
し、燃料カット制御の間は空燃比フィードバック補正係
数予備値FAFxは空燃比フィードバック補正係数FA
Fに反映されることがなく、かつ燃料カット制御自体が
燃料を噴射させない処理なので、空燃比フィードバック
補正係数予備値FAFxの値の変化は燃料カット制御に
は影響しない。
【0122】そして、空燃比フィードバック制御が再開
されれば、継続的に計算されていた空燃比フィードバッ
ク補正係数予備値FAFxが空燃比フィードバック補正
係数FAFに反映される。このため最新の燃料増量補正
係数ekrichが空燃比フィードバック補正係数FA
Fに反映されて、確実に空燃比のずれを抑制できる。
【0123】(ハ).エンジン4の始動後に最初に行わ
れる空燃比フィードバック制御は、空燃比フィードバッ
ク補正係数FAFが初期値である「1.0」から開始さ
れる。すなわち、燃料増量補正係数ekrichが反映
されていない空燃比フィードバック補正係数FAFを用
いて最初の空燃比フィードバック制御は開始する。
【0124】空燃比センサ80が活性化した後に最初に
行われる空燃比フィードバック制御は、混合気の燃料濃
度が理論空燃比よりも濃厚な状態から開始されることが
エンジン4の安定回転上好ましい。したがって最初の空
燃比フィードバック制御について(時刻t1〜t2)で
はエンジン4を十分に安定化させることができる。
【0125】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態1の空燃比フィードバック補正係数F
AF算出処理(図3)において、空燃比フィードバック
制御の基礎的条件が成立している場合(S126で「Y
ES」)のみ、空燃比フィードバック補正係数予備値F
AFxに「1.0/ekrich」を設定していた(S
130)。これの変形例1として、図13に示したごと
く、ステップS100にて空燃比フィードバック制御条
件が設立していないと判定された場合(S100で「N
O」)に、直ちに空燃比フィードバック補正係数予備値
FAFxに「1.0/ekrich」を設定するように
しても良い。
【0126】この変形例1の場合には、図14のタイミ
ングチャートに示すごとく、エンジン始動後の最初の空
燃比フィードバック制御が開始された時(時刻t11)
から、空燃比フィードバック補正係数FAFに燃料増量
補正係数ekrichを反映させることができる。した
がって、冷間時燃料増量用の補正係数f1(THW,N
E)や始動後燃料増量用の補正係数f2(T,NE)の
ような燃料濃度補正量による空燃比のずれを、空燃比フ
ィードバック補正係数FAFに反映させた状態で、最初
の空燃比フィードバック制御(時刻t11〜t12)を
開始することができる。このことにより、すべての空燃
比フィードバック制御の開始から、空燃比フィードバッ
ク補正係数FAFが燃料増量補正係数ekrich分の
ずれを吸収する期間を無くすことができる。こうして、
前記実施の形態1の効果に加えて、一層確実に空燃比フ
ィードバック制御時に混合気が理論空燃比よりも濃厚な
燃料濃度状態が長期に継続することがなく長期にわたっ
てエミッションを悪化させるおそれがなくなる。
【0127】この変形例1の場合、空燃比フィードバッ
ク制御の基礎的条件、例えば冷却水温THWを高めに設
定する。あるいは始動時からの空燃比フィードフォワー
ド制御期間を長くなるようにして空燃比フィードバック
制御開始時間が遅れるように制限する。このことによ
り、エンジンが一層安定した状態で最初の空燃比フィー
ドバック制御を開始する。したがって最初の空燃比フィ
ードバック制御が理論空燃比よりも燃料濃度が稀薄な状
態で開始したとしてもエンジンの不安定化を防止するこ
とができる。
【0128】・また、変形例2として、図15のフロー
チャートに示すごとく、空燃比フィードバック制御条件
が成立していない場合(S100で「NO」)は、単に
空燃比フィードバック補正係数FAFに「1.0」を設
定するのみとし、ステップS102の代わりにステップ
S102aを実行しても良い。すなわち、空燃比フィー
ドバック制御が開始された直後に(S101で「YE
S」)、空燃比フィードバック補正係数FAFに直接、
「1.0/ekrich」を設定する(S102a)。
【0129】このようにすることにより、前記変形例1
の効果に加えて、更に空燃比フィードバック補正係数予
備値FAFxを保持しておく必要がなく、メモリの節約
ができ、処理も簡単化される。
【0130】なお、最初の空燃比フィードバック制御が
理論空燃比よりも燃料濃度が稀薄な状態で開始した場合
にエンジンの安定化を図る構成は、前記変形例1と同じ
である。
【0131】・前記実施の形態1の空燃比フィードバッ
ク補正係数FAF算出処理(図3)において、空燃比フ
ィードバック制御の基礎的条件が成立していない場合
(S126で「NO」)では、空燃比フィードバック補
正係数予備値FAFxに「1.0」を設定していた(S
128)。変形例3として、図16のフローチャートに
示したごとく、ステップS128の代わりに、ステップ
S128aとして、空燃比フィードバック補正係数予備
値FAFxに1.0/(ekrich−α)を設定する
こととしても良い。この減少値αは、「(ekrich
−α)>1.0」となる関係にある正の値である。
【0132】このことにより、図17のタイミングチャ
ートに示すごとく、最初の空燃比フィードバック制御
(時刻t21〜t22)は、わずかに理論空燃比よりも
燃料濃度が濃い側から開始される。しかも、空燃比フィ
ードバック補正係数FAFが燃料増量補正係数ekri
ch分のずれを吸収する期間を短くすることができる。
こうして最初の空燃比フィードバック制御時からエミッ
ションの悪化を抑制しつつ、エンジンの不安定化を防止
することができる。
【0133】・前記実施の形態1および変形例1〜3は
エンジン始動後に変速時の燃料カット処理により空燃比
フィードバック制御が中断した例を示したが、これ以外
に、加速時の燃料増量処理あるいはその他の空燃比フィ
ードフォワード制御が行われることにより空燃比フィー
ドバック制御が中断した場合も同様な効果を生じる。
【0134】・前記実施の形態1および変形例1〜3で
は吸入空気量GAを内燃機関の負荷として検出していた
が、これ以外に吸気圧を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1としてのガソリンエンジンおよび
制御系統の概略構成を表すブロック図。
【図2】実施の形態1の制御系統の構成を示すブロック
図。
【図3】実施の形態1にて実行される空燃比フィードバ
ック補正係数FAF算出処理のフローチャート。
【図4】実施の形態1にて実行される燃料増量補正係数
ekrich設定処理のフローチャート。
【図5】冷却水温THWから補正係数f1(THW,N
E)を算出する関数f1の説明図。
【図6】始動後経過時間Tから補正係数f2(T,N
E)を算出する関数f2の説明図。
【図7】実施の形態1にて実行される空燃比フィードバ
ック補正係数FAFの平均値FAFAV演算処理のフロ
ーチャート。
【図8】実施の形態1にて実行される学習制御処理のフ
ローチャート。
【図9】実施の形態1にて実行されるベース空燃比フィ
ードバック補正係数学習処理のフローチャート。
【図10】実施の形態1にて実行される#n気筒燃料噴
射処理のフローチャート。
【図11】実施の形態1にて実行される燃料カットフラ
グ設定処理のフローチャート。
【図12】実施の形態1の作用効果を示すタイミングチ
ャート。
【図13】実施の形態1の変形例1にて実行される空燃
比フィードバック補正係数FAF算出処理のフローチャ
ート。
【図14】実施の形態1の変形例1の作用効果を示すタ
イミングチャート。
【図15】実施の形態1の変形例2にて実行される空燃
比フィードバック補正係数FAF算出処理のフローチャ
ート。
【図16】実施の形態1の変形例3にて実行される空燃
比フィードバック補正係数FAF算出処理のフローチャ
ート。
【図17】実施の形態1の変形例3の作用効果を示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】
4…エンジン、6…シリンダブロック、6a…シリンダ
ヘッド、8…第1気筒、10…第2気筒、12…第3気
筒、14…第4気筒、16…インテークマニホールド、
18…サージタンク、20…吸気通路、22…エアクリ
ーナ、24,26,28,30…インジェクタ、32…
スロットルバルブ、34…スロットルモータ、36…ス
ロットルセンサ、38…アクセルペダル、40… アク
セルセンサ、50…ECU、50a…CPU、50b…
ROM、50c…RAM、50d…バックアップRA
M、50e…入力回路、50f…出力回路、50g…双
方向バス、60…エグゾーストマニホールド、62…排
気通路、64…触媒コンバータ、66…マフラ、68…
エアフローメータ、70,72,74,76…点火プラ
グ、70a,72a,74a,76a…イグニッション
コイル、80…空燃比センサ、90…回転数センサ、9
2…気筒判別センサ、94…水温センサ、96…シフト
ポジションセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 312 F02D 45/00 312B 312Q G05B 11/32 G05B 11/32 F Fターム(参考) 3G084 BA05 BA09 BA13 CA01 DA10 EB12 EB16 FA06 FA07 FA10 FA20 FA29 FA33 3G301 HA01 JA21 KA01 KA12 LA03 MA01 MA24 ND01 ND06 ND12 ND42 NE01 PA01Z PA11Z PD04A PD04Z PE01Z PE05Z PE08Z PF03Z PF07Z 5H004 GA12 GB12 HA13 HB01 HB02 HB04 HB07 HB08 KA62 KA69 KB33 KB34 KD61 LB09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関における混合気の空燃比を検出し
    て該空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するため
    の空燃比フィードバック補正値を算出し、該空燃比フィ
    ードバック補正値に基づいて前記混合気の空燃比を調整
    する空燃比フィードバック制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制御と
    は相互に排他的に実行され、燃料供給停止も含めて内燃
    機関の運転状態に応じて前記混合気の空燃比をフィード
    フォワード制御にて調整する空燃比フィードフォワード
    制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御および前記空燃比フィー
    ドフォワード制御とは並行して実行され、内燃機関の運
    転状態に応じて混合気の燃料濃度補正量を算出し該燃料
    濃度補正量に基づいて混合気の燃料濃度を補正する燃料
    濃度補正手段と、 前記空燃比フィードフォワード制御手段による制御から
    前記空燃比フィードバック制御手段による制御に移行す
    る時に、前記燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に
    基づいて前記空燃比フィードバック補正値を設定する空
    燃比フィードバック補正値設定手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関における混合気の空燃比を検出し
    て該空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するため
    の空燃比フィードバック補正値を算出し、該空燃比フィ
    ードバック補正値に基づいて前記混合気の空燃比を調整
    する空燃比フィードバック制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制御と
    は相互に排他的に実行され、前記空燃比フィードバック
    補正値の変化に依存することなく燃料供給停止も含めて
    内燃機関の運転状態に応じて前記混合気の空燃比をフィ
    ードフォワード制御にて調整する空燃比フィードフォワ
    ード制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御および前記空燃比フィー
    ドフォワード制御とは並行して実行され、内燃機関の運
    転状態に応じて混合気の燃料濃度補正量を算出し該燃料
    濃度補正量に基づいて混合気の燃料濃度を補正する燃料
    濃度補正手段と、 前記空燃比フィードフォワード制御手段による制御期間
    に、前記燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づ
    いて前記空燃比フィードバック補正値を設定する空燃比
    フィードバック補正値設定手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】内燃機関における混合気の空燃比を検出し
    て該空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するため
    の空燃比フィードバック補正値を算出し、該空燃比フィ
    ードバック補正値に基づいて前記混合気の空燃比を調整
    する空燃比フィードバック制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制御と
    は相互に排他的に実行され、前記空燃比フィードバック
    補正値の変化に依存することなく燃料供給停止も含めて
    内燃機関の運転状態に応じて前記混合気の空燃比をフィ
    ードフォワード制御にて調整する空燃比フィードフォワ
    ード制御手段と、 前記空燃比フィードバック制御および前記空燃比フィー
    ドフォワード制御とは並行して実行され、内燃機関の運
    転状態に応じて混合気の燃料濃度補正量を算出し該燃料
    濃度補正量に基づいて混合気の燃料濃度を補正する燃料
    濃度補正手段と、 前記空燃比フィードバック制御手段による制御から移行
    した前記空燃比フィードフォワード制御手段による制御
    期間に、前記燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に
    基づいて前記空燃比フィードバック補正値を設定する空
    燃比フィードバック補正値設定手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか記載の構成におい
    て、前記空燃比フィードバック補正値設定手段は、前記
    燃料濃度補正手段による燃料濃度補正量に基づいて、前
    記空燃比フィードバック補正値の初期値を補正すること
    により、前記空燃比フィードバック補正値を設定するこ
    とを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の構成におい
    て、前記燃料濃度補正手段が前記燃料濃度補正量に基づ
    いて混合気の燃料濃度を増加補正する場合には、前記空
    燃比フィードバック補正値設定手段は前記燃料濃度補正
    量に基づいて前記空燃比フィードバック補正値を燃料濃
    度が希薄化する方向へ設定することを特徴とする内燃機
    関の空燃比制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の構成におい
    て、前記空燃比フィードフォワード制御手段は、内燃機
    関の運転状態に応じて燃料カットを実行する燃料カット
    制御手段であることを特徴とする内燃機関の空燃比制御
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれか記載の構成におい
    て、前記空燃比フィードフォワード制御手段は、内燃機
    関の加速時に燃料増量を実行する加速時燃料増量手段で
    あることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか記載の構成におい
    て、前記燃料濃度補正手段は、内燃機関の冷間時に燃料
    増量を実行する冷間時燃料増量手段であることを特徴と
    する内燃機関の空燃比制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれか記載の構成におい
    て、前記燃料濃度補正手段は、内燃機関の始動後に燃料
    増量を実行する始動後燃料増量手段であることを特徴と
    する内燃機関の空燃比制御装置。
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