JP2001234133A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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JP2001234133A
JP2001234133A JP2000047833A JP2000047833A JP2001234133A JP 2001234133 A JP2001234133 A JP 2001234133A JP 2000047833 A JP2000047833 A JP 2000047833A JP 2000047833 A JP2000047833 A JP 2000047833A JP 2001234133 A JP2001234133 A JP 2001234133A
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adherend
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sensitive adhesive
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Hiroshi Agari
博史 上里
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体に対する貼付初期段階での密着性が良
好で、且つ経時後であっても、表面保護フィルムの収縮
による被着体の塗膜表面の段差を発生することなしに、
比較的容易に被着体から剥離することのできる表面保護
フィルムを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる基材層と粘着剤層
とが積層一体化されてなる表面保護フィルムであって、
粘着剤層を構成する樹脂組成物が、ゴム系樹脂100重
量部と、25℃での粘度が20,000〜100,000 cpsの粘
着付与樹脂5〜70重量部とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面保護フィルムに
関し、さらに詳しくは、被着体表面への塵の付着や傷付
きを防止するために用いられる表面保護フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成樹脂板、金属板、化粧合
板、塗装鋼板、塗装樹脂板、各種銘板等の被着体、中で
も、自動車の塗装鋼板、塗装樹脂板の表面に仮着するこ
とにより、加工時及び運搬時にこれらの表面に汚れが付
着したり、傷が付いたりすることを防止するために、表
面保護フィルムが多用されている。
【0003】この表面保護フィルムは、熱可塑性樹脂か
らなる基材層の片面に粘着剤層を積層したものであり、
その粘着剤層が被着体の表面に仮着され、それによって
被着体表面を保護し、汚れの付着や傷付きを防止する機
能を発揮するものである。
【0004】また、被着体が使用される際には、表面保
護フィルムは被着体の表面から剥離される。従って、表
面保護フィルムとして、被着体の表面に容易に仮着され
得る適度の粘着性を有すると共に、使用後には、被着体
の表面から容易に剥離し得る良好な剥離性が必要であ
り、且つ、剥離後の被着体表面を汚染しないことが求め
られている。
【0005】特に、自動車の塗装鋼板等の塗膜の表面保
護に使用されるフィルムは、一般に手貼りで被着体に仮
着されるため、被着体との間にシワが入りやすく、空気
を巻き込む部分が発生することがある。この場合、表面
保護フィルムを加温して被着体に仮着する際、被着体と
の間に空気を巻き込んでいない部分の表面保護フィルム
が、塗膜のガラス転移温度付近の温度で加温されること
があり、その場合、表面保護フィルムが収縮し、塗膜表
面が表面保護フィルムに引っ張られる。すると、空気を
巻き込んだ部分との境界部の塗膜表面に段差が発生する
といった不具合がある。
【0006】そこで、上記の不具合を解消するには、例
えば、特開平7−241960号公報に記載されている
ように、スチレン1〜50重量%とジエン系炭化水素9
9〜50重量%からなるランダム共重合体の水素添加物
60重量%以上、及び、ポリオレフィン40重量%以下
の組成物からなるA層と、スチレン1〜50重量%とジ
エン系炭化水素99〜50重量%からなるランダム共重
合体の水素添加物60重量%未満、及び、ポリオレフィ
ン40重量%を越える組成物からなるB層とを、積層一
体化した表面保護フィルムが使用されうる。
【0007】しかしながら、上記の表面保護フィルムの
A層では、被着体仮着後、屋外で保管したり、移送する
際に、短期間では問題は起こらないが、6ヶ月以上にな
ると、 剥離時に塗膜表面に糊残りが発生しやすい。 被着体と表面保護フィルムとの間に空気を巻き込んで
いない部分と、空気を巻き込んだ部分との境界部の塗膜
表面に段差が発生しやすい。 経時とともに粘着剤の塑性変形により被着体への密着
性が増し(以下、「接着昂進」という)、剥離が困難と
なる。 などの問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決し、被着体に対する貼付初期段階での密着性が良好
で、且つ経時後であっても、表面保護フィルムの収縮に
よる被着体の塗膜表面の段差を発生することなしに、比
較的容易に被着体から剥離することのできる表面保護フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムは、熱可塑性樹脂からなる基材層と、粘着剤層とが積
層一体化されてなる表面保護フィルムであって、粘着剤
層を構成する樹脂組成物が、ゴム系樹脂100重量部
と、25℃での粘度が20,000〜100,000 cpsの粘着付
与樹脂5〜70重量部とからなる。
【0010】本発明の表面保護フィルムにおける基材層
は、熱可塑性樹脂からなる。上記基材層に使用される熱
可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体、エチレン−n−ブチルアクリレート共重合体、
ポリプロピレンのホモポリマー、ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等のオレフィン系樹脂などが挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよいし、2種以上が併
用されてもよい。
【0011】上記基材層の厚みは、使用目的によって異
なるが、20〜100μmが好ましく、粘着剤層の厚み
は、3〜50μmが好ましい。
【0012】本発明の表面保護フィルムにおける粘着剤
層の樹脂組成物は、ゴム系樹脂と粘着付与樹脂からな
る。
【0013】上記粘着剤層に用いられる樹脂組成物のゴ
ム系樹脂としては特に限定されるものではなく、例え
ば、スチレン系エラストマー;ポリイソブチレン、ブチ
ルゴム、ポリブテン等のオレフィン系エラストマー;ポ
リクロロプレン;ニトリルゴムなどが挙げられる。なか
でも再剥離性、易成形性の点で、スチレン系エラストマ
ーが好ましい。
【0014】上記ゴム系樹脂は、単独で用いられてもよ
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0015】上記スチレン系エラストマーとしては、 1.スチレン系重合体ブロック(A)と、共役ジエン重
合体ブロック(B)との(A)−(B)ブロック共重合
体を主要骨格とするもの、 A−B、A−B−A、(A−B)n、(A−B)nX、 (X:カップリング剤残基)
【0016】2.スチレン系重合体ブロック(A)と、
スチレンと共役ジエンとのランダム共重合体ブロック
(B')からなるブロック共重合体を主要骨格とするもの 2-1)(A)と(B')各1ブロックが結合したもの:A−
B'ブロック共重合体 2-2)スチレンと共役ジエンのうちスチレンが漸増するテ
ーパーブロック(C)を含むもの:A−B'−Cブロッ
ク共重合体、 2-3)テーパーブロック(C)に代えてスチレン系重合体
ブロック(A)を含むもの:A−B'−Aブロック共重
合体、 2-4)これらの繰り返しやカップリングしたもの:(A−
B')n、(A−B')nX、(A−B'−C)nX、(A−B'−
A)nX、 3.上記1、2の水添物等のスチレン−ジエン共重合体
が挙げられる。
【0017】上記2.A−B' を主要骨格とするブロッ
ク共重合体(水添物を含む)において、その構成成分で
あるスチレンと共役ジエンとの含有量は、重量比で5:
95〜60:40が好ましく、より好ましくは7:93
〜40:60である。スチレンの含有量が、5重量%未
満では粘着剤の凝集力が低下するため再剥離時に被着体
に糊残りが生じ、60重量%を超えると粘着剤の粘着力
が不足して被着体への貼付が困難になる。
【0018】上記2.A−B' を主要骨格とするブロッ
ク共重合体(水添物を含む)のうち、スチレンの含有量
は、全モノマー中、ブロック(A)とブロック(C)に
おけるスチレンの結合含量が、3〜50重量%が好まし
く、より好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは
5〜25重量%である。ブロック(A)とブロック
(C)におけるスチレンの結合含量が、3重量%未満で
は粘着剤の凝集力が低下するため再剥離時に被着体に糊
残りが生じ、50重量%を超えると粘着剤の粘着力が不
足して被着体への貼付が困難になる。上記ブロック
(A)中のスチレンの結合含量は、少なくとも3重量%
が好ましく、より好ましくは3〜20重量%である。
【0019】さらに、2.A−B' を主要骨格とするブ
ロック共重合体(水添物を含む)におけるスチレン及び
共役ジエンのランダム共重合体ブロック(B')中の共
役ジエン部分のビニル結合含量は60%を超える量が好
ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは
80%以上である。ビニル結合含量が60%以下では粘
着力が不足する。ここでいうビニル結合とは、共役ジエ
ンが1,2−もしくは3,4−結合位の二重結合で重合
したモノマーユニットを示す。
【0020】上記1、2の水添物において、共役ジエン
重合体ブロック(B)と、上記スチレンと共役ジエンと
のランダム共重合体ブロック(B')中の共役ジエン部
分の二重結合の少なくとも80%が水素添加により飽和
されていることが好ましく、より好ましくは90%以
上、さらに好ましくは95〜100%である。水素添加
の割合が80%未満では耐熱性、耐候性に劣るものとな
る。
【0021】上記スチレン−ジエン系炭化水素共重合体
の水素添加物の重量平均分子量は、GPC法によるポリ
スチレン換算で50,000〜400,000が好ましく、より好ま
しくは80,000〜200,000である。重量平均分子量が、50,
000未満では粘着剤の凝集力が低下するため再剥離時に
被着体に糊残りが生じ、400,000を超えると粘着力が不
足すると共に流動性が悪くなる。
【0022】本発明において使用される粘着付与樹脂
は、常温で液状で、25℃における粘度が20,000〜100,
000 cpsであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石
油樹脂、テルペン系樹脂、テルペン・フェノール系樹
脂、アルキル・フェノール系樹脂、クマロン・インデン
系樹脂、ロジン系樹脂等が挙げられ、なかでも、不均一
ロジンエステル、水素添加ロジンエステルなどのロジン
エステル系樹脂が、耐候性に優れているので好ましい。
これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用され
てもよい。
【0023】上記粘着付与樹脂は、25℃での粘度が2
0,000〜100,000 cpsに限定され、好ましくは、30,00
0〜50,000である。20,000cps未満であると、粘着付
与樹脂の分子量が低すぎ、ベースであるゴム系樹脂から
経時でブリードアウトし、被着体表面を汚染する。ま
た、100,000 cpsを超えると、粘着剤層が固くなり、
塗装鋼板の塗膜に対する段差が発生する。
【0024】また、上記粘着付与樹脂の量はゴム系樹脂
100重量部に対して、5〜70重量部に限定され、さ
らに好ましくは、20〜50重量部である。5重量部未
満であると粘着剤の弾性率より高くなり、被着体に対す
る粘着力が不足し、表面保護の役割を果たさない。ま
た、70重量部を超えると粘着剤の凝集力が不足し、表
面保護フィルムとしての用済み後、剥離した際、被着体
汚染が発生する。
【0025】上記粘着付与樹脂としては、例えば、水添
もしくは不均化による安定化ロジンの多価アルコールエ
ステルである「スーパーエステルL」〔荒川化学社製、
25℃での粘度(B型粘度計)35,000cps〕、「エス
テルガムAT」(荒川化学社製、25℃での粘度20,000
〜40,000cps)などが挙げられる。
【0026】本発明において、上記粘着剤層には、さら
に脂肪酸変性アルキド樹脂0.5〜10重量部が添加さ
れているのが好ましい。
【0027】上記脂肪酸変性アルキド樹脂とは、エチレ
ングリコール、グリセリン等の多価アルコールと、無水
フタル酸、マレイン酸等の多塩基酸との縮合反応により
得られたアルキド樹脂を、大豆油、トール油、ステアリ
ン酸等の油脂または油脂脂肪酸で変性したもので、例え
ば、大豆油変性アルキド樹脂、トール油変性アルキド樹
脂などが挙げられる。このような樹脂としては、荒川化
学社製、商品名「アラキード251」「アラキード63
00」などが挙げられる。
【0028】上記脂肪酸変性アルキド樹脂は、少なすぎ
ると、温度が上昇したときに、被着体との親和性が向上
し、接着昂進して、使用後の剥離が困難となる傾向があ
り、多すぎると、初期段階での被着体との親和性が低下
し、自然剥離や浮き等が発生しやすくなり、表面保護の
役割を果たさなくなるので、上記粘着付与樹脂の量はゴ
ム系樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部が
好ましい。
【0029】本発明において、上記粘着剤組成物には、
必要に応じて粘着剤の性能を阻害しない範囲で、紫外線
吸収剤、酸化防止剤等が添加されてもよい。上記紫外線
吸収剤としては特に限定されず、例えば、サリチル酸
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系等の通常使用されるものが挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、フェ
ノール系(モノフェノール系、ビスフェノール系、高分
子型フェノール系)、硫黄系、リン系等の通常使用され
るものが挙げられる。
【0030】本発明の表面保護フィルムは、上記基材層
と、粘着剤層とが積層一体化されてなるもので、上記基
材層の厚みは、使用目的によって異なるが、20〜10
0μmが好ましく、粘着剤層の厚みは、3〜50μmが
好ましい。
【0031】本発明の表面保護フィルムを製造する方法
は特に限定されず、例えば、粘着剤組成物と、基材層に
用いられる熱可塑性樹脂とを、共押出することによって
積層一体化する方法、予め成膜した基材層上に粘着剤層
をラミネートして積層一体化する方法などが挙げられ
る。
【0032】基材層と粘着剤層とを共押出によって積層
一体化する方法としては、インフレーション法、Tダイ
法等公知の方法が用いられ、粘着剤層を基材層上にラミ
ネートする方法としては、粘着剤溶液を塗工する溶液塗
工法、ドライラミネーション法、Tダイを用いた押出コ
ーティング法等が用いられる。これらの中でTダイ法に
よる共押出が品質上、経済上から好ましい。尚、溶液塗
工法の場合は、基材層と粘着剤層との間の接合強度を高
めるために基材を予めプライマー塗布等の表面処理をす
ることが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 (実施例1〜4、比較例1〜2)表1に示した配合量
の、スチレン−ブタジエン系共重合体(A−B'−Cブ
ロック共重合体)の水素添加物〔全スチレン含量=10
重量%、ブロック(A)及び(C)の結合スチレン含量
=4.5重量%、ブロック(B')中のブタジエン部分
のビニル結合含量=80%、重量平均分子量:250,000
〕、粘着付与樹脂1(荒川化学社製、商品名「スーパ
ーエステルL」、25℃での粘度(B型粘度計)35,000
cps)、大豆油変性アルキド樹脂(荒川化学社製、商
品名「アラキード251」)、及び、酸化防止剤(チバ
スペシャルティケミカルズ社製、商品名「イルガノック
ス1010」)を混合し、粘着剤組成物を得た。
【0034】得られた粘着剤組成物からなる粘着剤層
と、ポリエチレン系樹脂〕三井化学社製、商品名「ミラ
ソン12」MFR=3.0g/10分(190℃)〕か
らなる基材層とをTダイ法によって共押出することによ
り、50μm厚みの基材層と10μm厚みの粘着剤層と
が積層一体化された表面保護フィルムを得た。
【0035】得られた表面保護フィルムについて下記の
性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0036】(性能評価) (1)初期粘着力 得られた表面保護フィルムを、室温23℃、相対湿度6
5%の環境下でステンレス板(SUS304、280番
研磨)及び自動車用塗装鋼板(表面グロス80%、表1
中「塗装鋼板」と記す)に2kgの圧着ゴムローラーを
用いて300mm/分の速度で貼り付け、その状態で3
0分間放置した後、JIS Z0237に準拠して25
mm幅における180度剥離強度をそれぞれ測定した。
【0037】(2)経時粘着力 得られた表面保護フィルムを、室温23℃、相対湿度6
5%の環境下で(1)と同様の自動車用塗装鋼板に2k
gの圧着ゴムローラーを用いて300mm/分の速度で
貼り付け、その状態で70℃のギアーオーブン中に7日
間放置した後、JIS Z0237に準拠して25mm
幅における180度剥離強度を測定した。
【0038】(3)被着体汚染 上記(1)及び(2)の剥離強度の測定時において、剥
離後の被着体表面の汚染の有無を目視観察した。
【0039】(4)剥離時の被着体における段付き模様 表面保護フィルムを室温23℃、相対湿度65%の環境
下で自動車用塗装鋼板(表面グロス80%)に、表面保
護フィルムと自動車用塗装鋼板との界面に気泡を巻き込
むように手貼りし、その状態で70℃のギアーオーブン
中に5時間放置した後、室温23℃、相対湿度65%の
環境下で1時間放置し、次いで、表面保護フィルムを剥
離した。剥離する際に気泡の周縁部に段付き模様が生じ
ているかどうかを目視観察した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、基材層と
粘着剤層とが積層一体化されてなる表面保護フィルム
の、粘着剤層を構成する樹脂組成物が、ゴム系樹脂と特
定粘度の粘着付与樹脂の特定量とからなるので、被着体
表面を汚染することがなく、基材層の収縮による応力を
粘着剤層が有効に緩和する結果、塗装鋼板の塗膜に対す
る段差が発生しない。さらに、特定量の粘着付与樹脂を
用いることにより、被着体に対する粘着力が十分にある
ので、初期密着性が良好でありながら、被着体から剥離
する際に容易に剥離でき、被着体表面に汚れ、糊残りや
貼り付けた跡を生じることがない。
【0042】また、上記粘着剤層を構成する樹脂組成物
にさらに脂肪酸変性アルキド樹脂が添加されると、経時
による接着昂進が抑制され、使用後の剥離が容易で、自
然剥離や浮き等が発生することがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK04 AK12 AK12J AK29 AK29J AK41B AK41K AL05B AL07B AL09B AN02 AN02J BA02 BA31 CA16B CB05B GB90 JB16A JL11 JL14 4J004 AA02 AA05 AA06 AA11 AA12 AA15 AB01 CA01 CA04 CC02 FA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂からなる基材層と粘着剤層と
    が積層一体化されてなる表面保護フィルムであって、粘
    着剤層を構成する樹脂組成物が、ゴム系樹脂100重量
    部と、25℃での粘度が20,000〜100,000 cpsの粘着
    付与樹脂5〜70重量部とからなることを特徴とする表
    面保護フィルム。
  2. 【請求項2】粘着剤層を構成する樹脂組成物に、さらに
    脂肪酸変性アルキド樹脂0.5〜10重量部が添加され
    ていることを特徴とする請求項1記載の表面保護フィル
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005501163A (ja) * 2001-08-23 2005-01-13 テサ・アクチエンゲゼルシヤフト 水素化ブロックコポリマーをベースとする接着剤付の塗装表面用の表面保護フィルム
JP2008274212A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Jsr Corp 粘着剤組成物及び表面保護フィルム

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