JP2001233927A - レジンプレミックス及びポリウレタン樹脂 - Google Patents

レジンプレミックス及びポリウレタン樹脂

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JP2001233927A
JP2001233927A JP2000048433A JP2000048433A JP2001233927A JP 2001233927 A JP2001233927 A JP 2001233927A JP 2000048433 A JP2000048433 A JP 2000048433A JP 2000048433 A JP2000048433 A JP 2000048433A JP 2001233927 A JP2001233927 A JP 2001233927A
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weight
resin
polyol
resin premix
organic polyisocyanate
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JP2000048433A
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English (en)
Inventor
Daisuke Nishiguchi
大介 西口
Hiroki Tsutsui
寛喜 筒井
Nobushi Koga
信史 古賀
Yoshio Yoshida
義夫 吉田
Kunio Sasaoka
邦男 笹岡
Ryuji Haseyama
龍二 長谷山
Seijiro Sakai
誠二郎 境
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(A)有機ポリイソシアネート化合物と反
応させてポリウレタン樹脂を製造するレジンプレミック
スであって、該レジンプレミックスが(B)ポリオール
化合物並びに、(C)ニッケルアセチルアセトネート又
はこの誘導体からなり、(A)有機ポリイソシアネート
化合物と該レジンプレミックスとをNCOインデックスが
0.6ないし1.2の範囲で混合した混合物が30℃において
3時間放置後も流動性を有し且つ120℃以上に加熱した
場合に5分以内に硬化することを特徴とするレジンプレ
ミックス。又該レジンプレミックスと(A)有機ポリイソ
シアネート化合物を反応させることにより得られたポリ
ウレタン樹脂。 【効果】 該レジンプレミックスによりレジンプレミッ
クスと(A)有機ポリイソシアネートの混合物の可使時間
が延長でき、さらに高温において速やかに硬化すること
から簡便な操作で効率よくポリウレタン樹脂を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(A)有機ポリイソ
シアネート化合物と反応させてポリウレタン樹脂を製造
するレジンプレミックスに関し、より詳しくは(A)有機
ポリイソシアネート化合物とレジンプレミックスの混合
物が常温において十分な可使時間を有し、所定温度に設
定後速やかに反応、硬化することによってポリウレタン
樹脂を製造することができるレジンプレミックスに関す
る。また該レジンプレミックスと(A)有機ポリイソシア
ネート化合物の反応によって得られるポリウレタン樹
脂、ポリウレタン樹脂裏打ち材料及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂は、一分子中2以上の
イソシアネート基を有する有機ポリイソシアネート化合
物と一分子中2以上のOH基を有するポリオール化合物
を、必要に応じて触媒、界面活性剤、整泡剤、脱泡剤、
安定剤、その他添加剤等の共存下反応させて得られる。
ポリオール化合物を過剰の有機ポリイソシアネート化合
物と反応させて得られたプレポリマーを用いることがあ
る。これらの反応は原料成分のすべてを混合し反応させ
る一液法、ポリオール化合物、触媒、その他添加剤の混
合物すなわちレジンプレミックスを予め調整しておき、
該レジンプレミックスと有機ポリイソシアネート化合物
を混合反応させる2液法が知られている。いずれの方法
においても各原料液を連続的に供給して反応させるには
大型の設備が必要となるため、それらの原料、例えばレ
ジンプレミックスと有機ポリイソシアネートをバッチワ
イズに混合し、得られた混合物を反応硬化に用いる方法
が広く用いられている。このような場合、該混合物中に
は全ての反応原料が存在しており、そのまま放置すると
混合物の貯留設備中で反応し使用することができなくな
ることがある。そこで混合物を使用することができる時
間、いわゆる可使時間の長い原料組成、特にレジンプレ
ミックスが用いられていた。具体的には触媒量を低減さ
せる、低活性の触媒を用いる、低活性のポリオール化合
物または有機ポリイソシアネート化合物を用いる方法が
しられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の方法を用いるこ
とによって、可使時間を延長することはできたが、それ
ぞれの反応活性を抑制しているため、硬化条件下におい
ても反応の進行が緩慢となり、そのため操作時間が長時
間化していた。このため生産性の向上が望まれていた。
レジンプレミックスと有機ポリイソシアネート化合物と
の混合物の可使時間が長く且つ硬化条件において速やか
に硬化するレジンプレミックス、ポリウレタン樹脂の製
造方法が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決すべ
く、鋭意検討した結果、ニッケルアセチルアセトネート
又はその誘導体を含有するレジンプレミックスを用いる
ことににより、レジンプレミックスと(A)有機ポリイソ
シアネート化合物の混合物が30℃において3時間放置
後も流動性を有し且つ120℃以上に加熱した場合に5分以
内に硬化することを見いだし発明を完成した。即ち下記
(1)ないし(10)を提供するものである。 (1) (A)有機ポリイソシアネート化合物と反応さ
せてポリウレタン樹脂を製造するレジンプレミックスで
あって、該レジンプレミックスが(B)ポリオール化合
物並びに、(C)ニッケルアセチルアセトネート又はこ
の誘導体からなり、(A)有機ポリイソシアネート化合
物と該レジンプレミックスとを混合した混合物が30℃
において3時間放置後も流動性を有し且つ120℃以上に
加熱した場合に5分以内に硬化するレジンプレミック
ス。 (2) 前記(B)ポリオール化合物が、(B-1)平均官
能基3、重量平均分子量2000ないし10000、エチレンオキ
シド含有量が5重量%以上ないし30重量%未満のポリエー
テルポリオール 40ないし90重量部、(B-2)平均官能
基2、重量平均分子量400ないし3000、エチレンオキシド
含有量が20重量%未満のポリエーテルポリオール 5ない
し30重量部、からポリオール組成物である(1)に記載
のレジンプレミックス。 (3) 前記(B)ポリオール化合物が、(B-1)平均官
能基3、重量平均分子量2000ないし10000、エチレンオキ
シド含有量が5重量%以上ないし30重量%未満のポリエー
テルポリオール 40ないし90重量部、(B-2)平均官能
基2、重量平均分子量400ないし3000、エチレンオキシド
含有量が20重量%未満のポリエーテルポリオール 5ない
し30重量部、(B-3)重量平均分子量500以下の低分子量
ポリオール 5ないし30重量部、からなるポリオール組
成物である(1)ないし(2)に記載のレジンプレミッ
クス。 (4) 前記(B-3)ポリオール化合物が、重量平均分
子量50ないし300である(3)に記載のレジンプレミッ
クス。 (5) 前記レジンプレミックス中に(C)ニッケルアセ
チルアセトネート又はこの誘導体を(B)ポリオール化
合物 100重量部に対し0.001ないし5重量部含
有する(1)ないし(4)記載のレジンプレミックス。 (6) (1)ないし(5)記載のレジンプレミックス
と(A)有機ポリイソシアネート化合物から得られるポ
リウレタン樹脂。 (7) (1)ないし(5)記載のレジンプレミックス
と(A)有機ポリイソシアネート化合物及び(D)無機
充填剤から得られるポリウレタン樹脂。 (8) 可とう性を有する(6)ないし(7)記載のポ
リウレタン樹脂。 (9) (1)ないし(5)記載のレジンプレミックス
と(A)有機ポリイソシアネート化合物の混合物をカー
ペット表面材料の下側面に、実質上均一な厚さの層とし
て施し、120℃以上の温度で硬化させることにより製造
するカーペット表面材料の下側面に用いられる可とう性
ポリウレタン樹脂裏打ち材料。 (10) (1)ないし(5)記載のレジンプレミック
スと(A)有機ポリイソシアネート化合物及び(D)無
機充填剤の混合物をカーペット表面材料の下側面に、実
質上均一な厚さの層として施し、120℃以上の温度で硬
化させることにより製造するカーペット表面材料の下側
面に用いられる可とう性ポリウレタン樹脂裏打ち材料。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のレジンプレミックスとは
(A)有機ポリイソシアネート化合物と反応させてポリ
ウレタン樹脂を製造しうるものであり、少なくとも
(B)ポリオール化合物並びに、(C)ニッケルアセチル
アセトネート又はこの誘導体からなるものである。特に
該レジンプレミックスと(A)有機ポリイソシアネート化
合物とを混合した混合物が30℃において3時間放置後
も流動性を有し且つ120℃以上に加熱した場合に5分以内
に硬化するものである。以下本発明について、更に詳細
に説明する。
【0006】[(A)有機ポリイソシアネート化合物]本発
明で使用する有機ポリイソシアネート化合物とは、1分
子中に2以上のイソシアナート基を有する化合物であ
り、ポリウレタン樹脂の製造に用いることができるもの
であればいずれでも用いることができる。これらは混合
物で用いることが好ましい。例えばジフェニルメタンジ
イソシアネートとトリレンジイソシアネートの混合物で
あり、その組成比等は特に限定されるものではなく、い
かような比率でも使用可能である。上記した混合物とし
ては、具体的には、例えば4,4'-ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(以下、ジフェニルメタンジイソシアネー
トをMDIと記す)、2,4'-MDI、2,2'-MDI、3核体以上のメ
チレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート、2,4-及び
2,6-トリレンジイソシアネート(以下、トリレンジイソ
シアネートをTDIと記す)の混合物である。
【0007】また、本発明で使用するTDIは、その異性
体比により本発明の効果を阻害することはないが、中で
もその異性体比としては、2,4-TDI/2,6-TDI=100/0ない
し65/35の範囲内で含有するものが好ましい。また、本
発明の有機ポリイソシアネート化合物は、(B-1)ない
し(B-3)及びそれ以外のポリオール化合物によりウレ
タン変性されたものであってもよく、また、例えばカル
ボジイミド変性体を含んでいても良い。
【0008】[レジンプレミックス]本発明に用いられる
レジンプレミックスとは(A)有機ポリイソシアネート
化合物と反応させてポリウレタン樹脂を製造しうる組成
物であり、少なくとも(B)ポリオール化合物並びに、
(C)ニッケルアセチルアセトネート又はこの誘導体か
らなる。必要に応じてその他触媒、無機充填剤、界面活
性剤、安定剤等その他添加剤を併用してもよい。レジン
プレミックス中の(C)ニッケルアセチルアセトネート
含有量は特に制限は無いが通常、ポリオール化合物100
重量部当たり0.001ないし5重量部であり、好ましくは0.
08ないし2重量部、特に好ましくは0.1ないし0.5重量部
である。また該レジンプレミックスは(A)有機ポリイ
ソシアネート化合物とを混合した混合物が30℃におい
て3時間放置後も流動性を有し且つ120℃以上に加熱し
た場合に5分以内に硬化する。該特性は硬化物の実用に
供する混合物のNCOインデックスは値で求める。このた
めNCOインデックスに限定はないが通常0.6ないし1.2の
範囲内であることが好ましい。30℃に於ける流動性の
評価、120℃以上で硬化する時間はその混合物が用い
られる組成で測定すればよいが、NCOインデックス=
0.9乃至1.1の値で代表させて求めてもよい。又120℃
以上での硬化時間はその混合物の硬化温度においてもと
めれば良いが、125℃の値で代表させて求めてもよ
い。
【0009】<ポリオール化合物>本発明のレジンプレ
ミックスに用いられるポリオール化合物とは、ポリウレ
タン樹脂の製造に用いることができるものであればいず
れでもよい。例えば、炭素数1ないし20個の1ないし8個
の水酸基を有する多価アルコール、糖類またはその誘導
体、炭素数6ないし20個の1ないし3個の水酸基を有する
芳香族化合物、2ないし8個の末端を有しその末端に1な
いし8個の水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオ
ール、2ないし8個の末端を有しその末端に1ないし8個の
水酸基を有するポリエステルポリオール又はこららにポ
リオールより得られるポリマーポリオール等が挙げられ
る。より具体的には、2価アルコールとしてエチレング
リコール、プロピレングリコール等、3価アルコールと
してグリセリン、トリメチロールプロパン等、4価アル
コールとしてペンタエリスリトール、ジグリセリン等、
6価アルコールとしてソルビトール等が挙げられる。よ
り具体的にポリオキシアルキレンポリオールとは、ポリ
オキシアルキレンポリエーテルポリオールとも呼称さ
れ、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等のアルキレンオキシドを開環重合させ
て得られたオリゴマーないしは重合物を意味する。通常
触媒存在下、活性水素化合物を開始剤としてアルキレン
オキシドを開環重合させて得られ、2ないし8個の末端を
有しその末端に1ないし8個の水酸基を有する。ポリオキ
シアルキレンポリオールの製造に際し、開始剤やアルキ
レンオキシドはそれぞれ単独でも複数併用してもよい。
又ポリエステルポリオールとは多官能カルボン酸と多官
能ヒドロキシル化合物との重縮合によって得られ、汎用
ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオー
ル、芳香族ポリエステルポリオール、ポリカーボネート
ポリオール等が挙げられる。ポリマーポリオールとは、
ポリマー分散ポリオールともいい、不飽和結合を有する
化合物をのラジカル開始剤を用いて、少なくとも前記ポ
リオールの1種中で分散重合させて得られた一部グラフ
ト体を含むビニルポリマー粒子(以下、単にポリマー微
粒子ということがある)の分散体を言う。ここで用いら
れるポリオールはポリウレタンに用いられるポリオール
であればいずれでもよいが、ポリオキシアルキレンポリ
オールを用いることが好ましい。これらポリエーテルポ
リオールの中でも以下の組み合わせが好ましい。 (B-1)平均官能基3、重量平均分子量2000ないし1000
0、エチレンオキシド含有量が5重量%以上ないし30重量%
未満のポリエーテルポリオール 40ないし90重量部、
(B-2)平均官能基2、重量平均分子量400ないし3000、
エチレンオキシド含有量が20重量%未満のポリエーテル
ポリオール 5ないし30重量部からなるポリオール組成
物。(B-1)の重量平均分子量は3000ないし8000が好ま
しく、3000ないし7000が更に好ましい。(B-2)の重量
平均分子量は400ないし2000が好ましく、400ないし1000
が更に好ましい。又、(B-1)/(B-2)が60ないし80重量
部/15ないし25重量部であることが好ましい。この組み
合わせを用いることにより30℃における可使時間を長
くすることができ、更に120℃以上においてより速や
かに硬化することができる。
【0010】更にこれらポリエーテルポリオールは低分
子量ポリオール(B-3)を含有することが好ましい。 (B-1)平均官能基3、重量平均分子量2000ないし1000
0、エチレンオキシド含有量が5重量%以上ないし30重量%
未満のポリエーテルポリオール、(B-2)平均官能基2、
重量平均分子量400ないし3000、エチレンオキシド含有
量が20重量%未満のポリエーテルポリオール、(B-3)重
量平均分子量500以下の低分子量ポリオールからなり、
(B-1)/(B-2)/(B-3)の混合重量比が40ないし90
/5ないし30/5ないし30の範囲にあるポリエーテルポリ
オールの混合物であることが特に好ましい。(B-1)の
重量平均分子量は3000ないし8000が好ましく、3000ない
し7000が更に好ましい。(B-2)の重量平均分子量は400
ないし2000が好ましく、400ないし1000が更に好まし
い。(B-3)の重量平均分子量は50ないし400が好まし
く、100ないし300が更に好ましい。(B-1)のポリオー
ルが60ないし80重量部であり、(B-2)のポリオールが1
5ないし25重量部であり、(B-3)の低分子量ポリオール
が5ないし15重量部の範囲にあるポリエーテルポリオー
ルの混合物であるものが更に好ましい。(B-3)の低分
子量ポリオールには、水酸基を2以上有する多価アルコ
ールやアルカノールアミン、及び多価アルコールに小量
のアルキレンオキシドを付加して得られるポリオールが
適当である。好ましい具体的な低分子量ポリオールとし
てはエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-
ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロール
プロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
などであり、特にジプロピレングリコールが望ましい。
(B-3)を用いることにより、得られたポリウレタン樹脂
シートを折り曲げてもひび割れ等の発生が抑制又は実質
的に発生を予防することができ好ましい。本発明におい
てはこのようにシート折り曲げ時にひび割れ等を発生し
ないことを可とう性を有するという。高温下における硬
化性及び可とう性を良くするには、(B-1)のポリオー
ルのエチレンオキシドの含有量を10重量%以上とするこ
とが望ましく、レジンプレミックスと(A)有機ポリイソ
シアネート化合物を混合いた後の安定性を良くするに
は、(B-2)のポリオールのエチレンオキシド含有量を1
0重量%未満とすることが好ましい。なお、これらポリエ
ーテルポリオール組成物には、本発明の効果を阻害しな
い範囲で、その他のポリオール化合物を用いても良い。
【0011】(ポリエーテルポリオールの製造方法)ポ
リエーテルポリオールとは、アルキレンオキシドを開環
重合させて得られたをオリゴマーないしは重合物を指
し、通常ポリエーテルポリオール製造用触媒存在下、ポ
リオール化合物を開始剤としてアルキレンオキシドを開
環重合させて得られる。開始剤としてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール等の2価のアルコールやグリセ
リン、トリメチロールプロパン等の3価のアルコール等
が用いられる。上記開始剤に付加するアルキレンオキシ
ドとしては、例えばプロピレンオキシド、エチレンオキ
シド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドなどが挙げ
られる。この製造に際し、開始剤やアルキレンオキシド
はそれぞれ単独でも複数併用してもよい。ポリエーテル
ポリオールの製造に用いられるポリオール化合物として
は例えば、炭素数1ないし20個の1ないし8個の水酸基を
有する多価アルコール、糖類またはその誘導体、炭素数
6ないし20個の1ないし3個の水酸基を有する芳香族化合
物、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドま
たはそれらのコポリマーであって2ないし8個の末端を有
しその末端に1ないし8個の水酸基を有するポリアルキレ
ンオキシド類等の酸素原子上に活性水素原子を有する化
合物等を例示することができる。これらポリオール化合
物はポリエーテルポリオール製造時に単独でも複数を併
用してもよい。又用いるポリエーテルポリオール製造用
触媒もアルカリ金属水酸化物や窒素―リン二重結合を有
する化合物等を用いることができる。(B-1)のポリエ
ーテルポリオールの製造においては3価のアルコールで
あるグリセリン、トリメチロールプロパン等を用い、
(B-2)のポリエーテルポリオールの製造においてはエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール等の2価のアルコ
ールが用いられる。
【0012】(B-1)、(B-2)及びそれぞれの製造に用
いられる開始剤、アルキレンオキシドは上記のものが用
いられるが本願発明の効果を阻害しない範囲で他の化合
物を含有していても良いことは言うまでもない。
【0013】<(C)ニッケルアセチルアセトネート又は
この誘導体>本発明にはニッケルアセチルアセトネー
ト、またはビス(2,4-ペンタンジオネート)ニッケル(I
I)または、ジアセチルアセトネートニッケル及び例えば
ジアセトニトリルジアセチルアセトネートニッケル、ジ
フェニルニトリルジアセチルアセトネートニッケル、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)-ジアセチルアセトネー
トニッケルなどニッケルアセチルアセトネート又はこの
誘導体が用いられる。(C)ニッケルアセチルアセトネー
ト又はこの誘導体は高温下での活性が高く、室温におけ
る活性の低く30℃での流動性を確保でき且つ高温での
硬化性に優れている。使用量は、ポリオール化合物100
重量部当たり0.001ないし5重量部であり、好ましくは0.
01ないし2重量部である。なお触媒はレジンプレミック
スに添加することが一般的ではあるが、(A)有機ポリイ
ソシアネートに混合してもよく、レジンプレミックスや
(A)有機ポリイソシアネートに均一に分散するように、
低粘度ポリオール化合物に予め分散させてからレジンプ
レミックス、(A)有機ポリイソシアネートに添加しても
よい。
【0014】<その他触媒>本発明にはニッケルアセチ
ルアセトネート又はこの誘導体以外の室温近傍において
活性の低い触媒を併用することができる。イソシアネー
ト及びポリオール化合物間の高温下での活性が高く、室
温における活性の低い触媒も用いることができる。その
使用量は、ポリオール化合物100重量部当たり0.001ない
し5重量部であり、好ましくは0.01ないし2重量部であ
る。
【0015】<無機系充填材>本発明の無機系充填材
は、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウムなどが挙げられる。平均粒径が5ミクロン以下
で均一な粒子群が好ましい。その使用量は、ポリオール
化合物100重量部当たり10ないし500重量部であり、好ま
しくは10ないし300重量部である。
【0016】<その他添加剤>その他添加剤として、消
泡剤、難燃剤、着色剤、抗酸化剤等を必要に応じて使用
することができる。
【0017】[ポリウレタン樹脂の製造方法]本発明のポ
リウレタン樹脂の製造方法としては、特に限定されるも
のではないが、通常はポリオール化合物、触媒、必要に
応じてその他の添加剤を予め混合し、レジンプレミック
スとした後、有機ポリイソシアネート化合物とを所定の
比率で混合し、減圧脱泡を行った後、135℃に温調した
金属プレート上に注ぎ入れる。この後、プレートごと14
0℃に昇温したオーブンに入れ、5分後取り出し、脱型す
る。ポリイソシアネート中のイソシアネート基の総数
を、ポリオールの水酸基や架橋剤等のアミノ基、水等の
イソシアネート基と反応する活性水素の総数で除した値
(有機ポリイソシアネート化合物中のイソシアネート基
とレジンプレミックス中の活性水素との当量比=NCO/O
H)をNCOインデックスとする。即ち、イソシアネート基
と反応する活性水素数とポリイソシアネート中のイソシ
アネート基が化学量論的に等しい場合にそのNCOインデ
ックスは1.0となる。本発明のポリウレタン樹脂の製造
において、特に可とう性ポリウレタン樹脂の表面から粘
着性を少なくするには、NCOインデックスが0.6以上であ
ることが望ましい。また、良好な可とう性及び硬化性を
得るには、NCOインデックスが1.2以下であることが望ま
しい。NCOインデックスを0.8ないし1.1の範囲にする
ことが更に好ましい。特に前述のポリエーテルポリオー
ル組成物を用いることにより可とう性を有するポリウレ
タン樹脂を簡便に製造することができる。なお可とう性
を有するとは縦100mm、横70mm、厚さ2mmに調整し
たサンプルを半分に折り畳みひび割れ、割れが発生しな
いことを言う。
【0018】[ポリウレタン樹脂の用途]本発明のポリウ
レタン樹脂は、例えばカーペットの裏打ち剤、靴底、防
水材、自動車などの車体隙間部のシーリング材として使
用することができる。
【0019】(可とう性ポリウレタン樹脂裏打ち材料及
びその製造方法)可とう性ポリウレタン樹脂裏打ち材料
とは、カーペット表面材料の下側面に用いられるもの
で、表面材繊維の抜け落ちを防止し、カーペット全体の
耐久性を向上させるとともに、適度な重量感を付与する
ものである。レジンプレミックスと(A)有機ポリイソ
シアネート化合物及び(D)無機充填剤の混合物をカー
ペット表面材料の下側面に、実質上均一な厚さの層とし
て施し、120℃以上の温度で硬化させることにより製造
することを特徴とするカーペット表面材料の下側面に用
いられる可とう性ポリウレタン樹脂裏打ち材料。
【0020】
【実施例】以下、本発明について実施例により説明する
が、本発明はこれらの実施例により制限されるものでは
ない。
【0021】(実験に用いたポリエーテルポリオール) (ポリエーテルポリオールB-1-1) 官能基数=3、重量平均分子量=3000、エチレンオキシ
ド含有量=15% (ポリエーテルポリオールB-1-2) 官能基数=3、重量平均分子量=3000、エチレンオキシ
ド含有量=0% (ポリエーテルポリオールB-2) 官能基数=2、重量平均分子量=700、エチレンオキシド
含有量=0% (低分子量ポリオール B-3) 官能基数=2、重量平均分子量=128、エチレンオキシド
含有量=0%
【0022】[実施例1] (1)レジンプレミックスの調整 表1に示した組成のポリオール化合物の組成物100重量部
に、ニッケルアセチルアセトネート0.5重量部、炭酸カ
ルシウム150重量部の割合で配合し、攪拌混合したもの
をレジンプレミックスとした。 (2)有機ポリイソシアネートの調整 本実施例及び比較例にて用いられる有機ポリイソシアネ
ートは、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
であり、具体的には三井化学社製 コスモネートM-200
を使用した。 (3)製造方法 本発明の可とう性ポリウレタン樹脂の製造方法として
は、特に限定されるものではないが、通常はポリオール
化合物、触媒、必要に応じてその他の添加剤を予め混合
し、レジンプレミックスとした後、有機ポリイソシアネ
ート化合物とを所定の比率で混合し(150gスケール)、
5torrで15分間の減圧脱泡を行った後、135℃に温調した
金属プレート上に注ぎ入れる。この後、プレートごと14
0℃に昇温したオーブンに入れ、5分後取り出し、脱型す
る。この際に、脱泡性、安定性、硬化性、可とう性を評
価した。得られた結果を表1に示す。
【0023】なお、評価基準は次のとおりである。
【0024】(脱泡性)15分以内に脱泡が終了すれば
○。終了しなければ×。
【0025】(安定性)3時間後混合物の入ったビーカ
ーを45℃傾ける。混合物が流れれば○、流れなければ
×。
【0026】(硬化性)硬化物表面を指で押し、タック
・凹みが消失する時間を記入。
【0027】(可とう性)硬化物を半分に折りたたむ。
割れが生じなければ×、割れが生じれば○。
【0028】[実施例2ないし4、比較例1ないし6]ポリ
オール化合物の組成を表1ないし表3の通り変化させて実
施した以外、実施例1と同様にして樹脂成形を実施し、
脱泡性、安定性及び硬化性を評価した。得られた結果を
表1ないし表3に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、レジンプレミックスと
(A)有機ポリイソシアネート化合物を混合後、放置して
も充分な可使時間を確保することができ、更に所定の硬
化温度とすることにより速やかに硬化することにより操
作を簡便にし生産効率を向上させることができる。つま
り、該混合物を調整した後に未硬化のウレタン樹脂を塗
布するような場合、長時間に渡る施工が可能となり、表
面をならして均一な厚さのものにすることが可能なた
め、厚みや形状に関する問題を低減させることが可能で
ある。又厚みや形状を任意にコントロールすることが容
易である。又、本製造方法で得られたポリウレタン樹脂
は特有の高い機械強度や重量感が得られる。又混合物中
からの脱泡が簡便であるため、従来脱泡操作に比較的長
時間を要していたが、この操作も短時間にすることがで
きる。また、可とう性を付与することも可能であり、カ
ーペット等折り曲げて保管する等、繰り返し折り曲げを
実施する用途においてもひび割れ、割れを実質的に発生
させることができる。このことによって従来塩化ビニル
等代替が望まれている樹脂の用途において好適に用いる
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 義夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 笹岡 邦男 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 長谷山 龍二 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 境 誠二郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 4J002 CK041 DE236 FD016 GC00 GJ00 4J034 AA01 DG01 DG02 DG03 DG04 DG20 DH04 DH05 DH10 HA01 HA07 HA08 HA09 HA14 HC12 HC61 HC64 HC65 KA01 MA01 RA03 RA05 RA08 RA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)有機ポリイソシアネート化合物と反
    応させてポリウレタン樹脂を製造するレジンプレミック
    スであって、該レジンプレミックスが(B)ポリオール
    化合物並びに、(C)ニッケルアセチルアセトネート又
    はこの誘導体からなり、(A)有機ポリイソシアネート
    化合物と該レジンプレミックスとを混合した混合物が3
    0℃において3時間放置後も流動性を有し且つ120℃以
    上に加熱した場合に5分以内に硬化することを特徴とす
    るレジンプレミックス。
  2. 【請求項2】前記(B)ポリオール化合物が、(B-1)平
    均官能基3、重量平均分子量2000ないし10000、エチレン
    オキシド含有量が5重量%以上ないし30重量%未満のポリ
    エーテルポリオール 40ないし90重量部、(B-2)平均
    官能基2、重量平均分子量400ないし3000、エチレンオキ
    シド含有量が20重量%未満のポリエーテルポリオール 5
    ないし30重量部、からポリオール組成物であることを特
    徴とする、請求項1に記載のレジンプレミックス。
  3. 【請求項3】前記(B)ポリオール化合物が、(B-1)平
    均官能基3、重量平均分子量2000ないし10000、エチレン
    オキシド含有量が5重量%以上ないし30重量%未満のポリ
    エーテルポリオール 40ないし90重量部、(B-2)平均
    官能基2、重量平均分子量400ないし3000、エチレンオキ
    シド含有量が20重量%未満のポリエーテルポリオール 5
    ないし30重量部、(B-3)重量平均分子量500以下の低分
    子量ポリオール 5ないし30重量部、からなるポリオー
    ル組成物であることを特徴とする、請求項1ないし2に
    記載のレジンプレミックス。
  4. 【請求項4】前記(B-3)ポリオール化合物が、重量平
    均分子量50ないし300であることを特徴とする請求項3
    に記載のレジンプレミックス。
  5. 【請求項5】前記レジンプレミックス中に(C)ニッケル
    アセチルアセトネート又はこの誘導体を(B)ポリオー
    ル化合物 100重量部に対し0.001ないし5重量
    部含有することを特徴とする請求項1ないし4記載のレ
    ジンプレミックス。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5記載のレジンプレミック
    スと(A)有機ポリイソシアネート化合物から得られる
    ことを特徴とするポリウレタン樹脂。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5記載のレジンプレミック
    スと(A)有機ポリイソシアネート化合物及び(D)無
    機充填剤から得られることを特徴とするポリウレタン樹
    脂。
  8. 【請求項8】可とう性を有することを特徴とする請求項
    6ないし7記載のポリウレタン樹脂。
  9. 【請求項9】請求項1ないし5記載のレジンプレミック
    スと(A)有機ポリイソシアネート化合物の混合物をカ
    ーペット表面材料の下側面に、実質上均一な厚さの層と
    して施し、120℃以上の温度で硬化させることにより製
    造することを特徴とするカーペット表面材料の下側面に
    用いられる可とう性ポリウレタン樹脂裏打ち材料。
  10. 【請求項10】請求項1ないし5記載のレジンプレミッ
    クスと(A)有機ポリイソシアネート化合物及び(D)
    無機充填剤の混合物をカーペット表面材料の下側面に、
    実質上均一な厚さの層として施し、120℃以上の温度で
    硬化させることにより製造することを特徴とするカーペ
    ット表面材料の下側面に用いられる可とう性ポリウレタ
    ン樹脂裏打ち材料。
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