JP2001233659A - 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体 - Google Patents

石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体

Info

Publication number
JP2001233659A
JP2001233659A JP2000048442A JP2000048442A JP2001233659A JP 2001233659 A JP2001233659 A JP 2001233659A JP 2000048442 A JP2000048442 A JP 2000048442A JP 2000048442 A JP2000048442 A JP 2000048442A JP 2001233659 A JP2001233659 A JP 2001233659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
gypsum
antibacterial
gypsum composition
molded article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000048442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3328629B2 (ja
Inventor
Yukiya Haruyama
幸哉 晴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP2000048442A priority Critical patent/JP3328629B2/ja
Publication of JP2001233659A publication Critical patent/JP2001233659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3328629B2 publication Critical patent/JP3328629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0004Compounds chosen for the nature of their cations
    • C04B2103/0015Noble metal or copper compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/60Agents for protection against chemical, physical or biological attack
    • C04B2103/67Biocides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00836Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 for medical or dental applications

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性と高い抗菌・抗黴能を有し、しか
も変色抑制能を有する石膏組成物及びこれを成形してな
る成形体を提供する。 【解決手段】 石膏に銀含有無機系抗菌剤及びアゾー
ル系化合物が配合されてなる石膏組成物及びそれより得
られる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材用あるいは歯
科用材料に好適に使用される、抗菌性及び/又は抗黴性
を有する石膏組成物及びそれより得られる成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石膏は、石膏ボードや石膏プラスターな
ど、断熱・遮音を目的とした有用な建築材料として一般
家屋から大型建築物まで広く使用されている。また石膏
は、歯科用の歯型材料としても古くから用いられてい
る。石膏は、水と共に混合して流動状態とし、そのまま
型に流し込んで乾燥・成形するなどの手段により、所望
の形状の目的物を容易に得られる便利な材料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、石膏は
水分を吸収しやすいために、内部あるいは表面に細菌や
黴類が繁殖し易く、それらによって材料の劣化や表面の
汚染、黴胞子の飛散による衛生面での問題を生ずる等の
欠点を有していた。
【0004】こういった問題を解消すべく、表面に有機
系抗菌成分を散布あるいは塗布するなどの試みがなされ
ている。しかし、かかる方法では有機系抗菌成分の蒸散
などにより効果の持続性に難点があり、未だ十分に満足
できるものとはいえなかった。
【0005】近年、このような有機系抗菌剤の欠点を解
消すべく金属を担持した無機系の抗菌・抗黴材料が検討
されている。これは金属乃至金属イオンの抗菌・抗黴能
を利用するものであり、効果のある金属としては、銀、
亜鉛、銅、錫、水銀などが知られている。中でも、抗菌
・抗黴効果と安全性の面から各種の銀系抗菌材が、様々
な無機材料との複合体の形態で市販されている。しかし
ながら銀系の材料には変色をもたらすという大きな欠点
がある。これは遊離した銀イオンが、熱や紫外線あるい
は混在する各種添加剤の影響によって、金属銀に還元さ
れることにより、ピンク色、灰褐色、茶色等の呈色を生
じるためである。
【0006】そこで銀イオンの溶出を極力抑制した銀系
抗菌剤も提案されているが、当然のことながら、銀イオ
ンの溶出を抑制することにより、抗菌効果は低下してし
まう。かかる欠点は石膏材料においてはとりわけ大きな
問題となる。即ち、石膏材料は前述の如く水分を吸収し
易い材料であるため銀による変色が生じ易く、また変色
が目立つ材料であるためである。
【0007】本発明の課題は、安全性と高い抗菌・抗黴
能を有し、しかも変色抑制能を有する石膏組成物及びこ
れを成形してなる成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、石膏に銀含有
無機系抗菌剤及びアゾール系化合物が配合されてなる石
膏組成物に係る。本発明の石膏組成物は、これを用いて
抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体を得ることがで
き、かつ変色や着色が抑制された材料である為、各種建
築用材料や歯科用材料として非常に有用なものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において石膏としては天然
石膏、化学石膏等の各種の石膏を用いることができる。
これらには硫酸カルシウムの二水塩、または焼き石膏と
呼ばれる1/2水塩があるが、歯科用や建築材料として
は後者が好ましく用いられる。
【0010】本発明において使用される銀含有無機系抗
菌剤とは、担体たる無機化合物の表面あるいは内部に
銀、銀イオンもしくは銀化合物が担持されたものをい
う。これらは銀、銀イオンもしくは銀化合物に加えて亜
鉛、銅など他の金属を併用したものであってもよい。担
体たる無機化合物としては、特に制限はないが、例えば
チタン酸カリウム等のチタン酸金属塩、酸化チタン、酸
化亜鉛、ゼオライト(アルミナ珪酸塩)、珪酸ナトリウ
ム等のガラス成分、珪酸カルシウム、メタ珪酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、ヒドロキ
シアパタイト、シリカゲル、アルミナ、ムライト等の無
機化合物が挙げられる。中でもチタン酸カリウム、ゼオ
ライト、リン酸ジルコニウム、ヒドロキシアパタイト等
が好ましく用いられる。チタン酸カリウムとしては、4
チタン酸カリウム、6チタン酸カリウム、8チタン酸カ
リウムが例示できる。
【0011】これらの無機化合物の形状としては繊維
状、針状、粒状、板状、鱗片状など各種の形状のものを
用いることができる。これらの形状は、最終的に利用さ
れる成形物の使用形態等に応じて適宜選択することがで
きるが、繊維状物、針状物、板状物、リン片状物を用い
ると成形体の強度向上効果が得られるため好ましく、繊
維状チタン酸カリウムを用いるのが特に好ましい。
【0012】また、これらの無機系化合物に銀、銀イオ
ン、銀化合物を担持させる方法としては特に制限はない
が、具体的には物理吸着または化学吸着により担持させ
る方法、化学メッキ法による方法、イオン交換反応によ
り担持させる方法(この場合、担体としてはイオン交換
能を有する担体が使用される)、ガラス成分と酸化銀を
粉体混合し加熱溶融した後粉砕する方法、蒸着・スパッ
タ等の薄膜形成法あるいは溶解析出反応・中和析出反応
などが挙げられる。これらの方法の中でもイオン交換反
応により担持させる方法が特に好ましい。
【0013】イオン交換反応により担持させる方法とし
ては、具体的には硝酸銀水溶液中にイオン交換能を有す
る担体を分散させ1〜20時間程度撹拌する方法を例示
できる。これらの銀含有無機系抗菌剤に含有される銀含
量としては、銀金属として好ましくは剤中に0.001
〜50重量%、より好ましくは0.1〜30重量%とす
るのがよい。
【0014】かかる銀含有無機系抗菌剤の具体例として
は、バイカムAK−LS(チタン酸カリウム繊維に銀を
担持させたもの、大塚化学株式会社製)、ノバロンAG
−300(リン酸ジルコニウムに銀と亜鉛を担持させた
もの、東亜合成株式会社製)、バクテキラー(カネボウ
化成株式会社製)、抗菌性真球状セラミックス微粒子S
1、同S2、同S5(いずれも株式会社アドマテックス
製)、ホロンキラー(株式会社日鉱製)、ゼオミック
(ゼオライトに銀と銅を担持させたもの、シナネン株式
会社製)、アメニトップ(松下電工株式会社製)、イオ
ンピュア(石塚硝子株式会社製)等が挙げられる。
【0015】石膏中への銀含有無機系抗菌剤の添加量と
しては、石膏組成物中に、好ましくは0.05〜15.0
重量%、より好ましくは、0.1〜3.0重量%とするの
がよい。
【0016】本発明において用いられるアゾール系化合
物とは、ヘテロ原子として1〜4個の窒素原子を有する
5員環化合物であり、例えばジアゾール(チアジアゾー
ル、ピラゾール、イミダゾール等を含む)、トリアゾー
ル、テトラゾール、オキサゾール、チアゾール、並びに
アゾール環とベンゼン環との縮合環を持つ化合物(例え
ばインドール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾー
ル等)が挙げられる。これらの化合物は炭素数1〜4程
度の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基、1又は2個以上の
置換基を有してもよいアリール基、水酸基、アミノ基、
オキソ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ア
リールアミノ基、ジアリールアミノ基、メルカプト基、
エステル基、カルボキシル基、ベンゾトリアゾリル基、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾリル基等の置換基が1個
又は2個以上置換していてもよい。
【0017】ここで、炭素数1〜4程度の直鎖又は分岐
鎖状のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、tert−ブチル等が挙げられる。またアリ
ール基としては、例えば、フェニル基、ビフェニル基、
ナフチル基が挙げられる。これらの基には水酸基、ハロ
ゲン原子、スルホン酸基、炭素数1〜4の直鎖又は分岐
鎖状のアルキル基等の置換基が1又は2個以上置換して
いてもよい。尚、置換基としてカルボキシル基を有する
場合には、そのエステルも本発明のアゾール系化合物に
包含される。
【0018】これらの化合物の中でも隣接する窒素原子
を有する化合物が好ましく、隣接する窒素原子を有する
ジアゾール類、トリアゾール類及びテトラゾール類が特
に好ましい。
【0019】隣接する窒素原子を有するジアゾール類の
具体例としては、例えば3−メチル−5−ピラゾロン、
1,3−ジメチル−5−ピラゾロン、3−メチル−1−
フェニル−5−ピラゾロン、3−フェニル−6−ピラゾ
ロン、3−メチル−1−(3−スルホフェニル)−5−
ピラゾロン等のピラゾロン類、ピラゾール、3−メチル
ピラゾール、1,4−ジメチルピラゾール、3,5−ジメ
チルピラゾール、3,5−ジメチル−1−フェニルピラ
ゾール、3−アミノピラゾール、5−アミノ−3−メチ
ルピラゾール、3−メチルピラゾール−5−カルボン
酸、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸メチルエス
テル、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸エチルエ
ステル、3,5−ジメチルピラゾールジカルボン酸等の
ピラゾール類等を挙げることができる。
【0020】トリアゾール類の具体例としては、例えば
1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、3
−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジメ
チル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジ−n−ブチ
ル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、4−アミノ−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジ
アミノ−1,2,4−トリアゾール、5−アミノ−3−メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−
フェニル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジフェニ
ル−1,2,4−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール
−3−オン、ウラゾール(3,5−ジオキシ−1,2,4
−トリアゾール)、1,2,4−トリアゾール−3−カル
ボン酸、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−ヒド
ロキシ−7−メチル−1,3,8−トリアザインドリジ
ン、1H−ベンゾトリアゾール、4−メチル−1H−ベ
ンゾトリアゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ール等を挙げることができる。
【0021】テトラゾール類の具体例としては、1,2,
3,4−テトラゾール、5−フェニル−1,2,3,4−テ
トラゾール、5−メルカプト−1−フェニル−1,2,
3,4−テトラゾール等を挙げることができる。
【0022】アゾール系化合物を配合しない石膏組成物
の変色は、銀含有無機系抗菌剤から遊離した銀イオンが
何らかの外的要因により還元されて金属銀となることか
ら生じるものと考えられる。本発明において、アゾール
系化合物の配合が石膏組成物の変色防止に顕著な効果を
奏する機構は必ずしも明らかではないが、石膏組成物の
変色に関与する過剰な銀イオンがアゾール系化合物とキ
レート化合物を形成することによって捕捉され、固定化
されることによるものと推測される。
【0023】本発明者の研究によれば、アゾール系化合
物の中でも水溶性のものの方がより顕著な効果を発揮す
るため、水溶性のものがより好ましく使用できる。アゾ
ール系化合物の添加量としては、銀含有無機系抗菌剤の
種類及び銀イオンの溶出能力により適宜設定できるが、
過剰な銀イオンの捕捉に必要な限りの量で十分であり、
通常、銀含有無機系抗菌剤の配合重量に対して0.1〜
50重量%程度、好ましくは0.5〜2重量%とするの
がよい。
【0024】本発明の石膏組成物には、本発明の効果を
損なわない範囲で、有機系抗菌剤、有機系抗黴剤、銀系
以外の無機系抗菌剤、銀系以外の無機系抗黴剤その他の
成分を配合してもよい。本発明の石膏組成物は、高い抗
菌・抗黴能を有し、しかも変色・着色の抑制されたもの
であるため、建築用材料、歯科用材料等その他各種の材
料として好適に使用できる。
【0025】
【実施例】以下実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
する。 実施例1 焼き石膏(CaSO・1/2HO、試薬、和光純薬
製)145gに脱イオン水100gを加えて充分に混合
し、ペースト状にした後、銀含有繊維状チタン酸カリウ
ム(商品名:バイカムAK−LS、大塚化学株式会社
製)1g、及び脱イオン水5gに溶解させた1,2,4−
トリアゾール(試薬、和光純薬(株)製)0.3gを同
時に加えて、更に充分混合した。このペースト状混合物
を、抗菌性試験用の枠型(50mm×50mm×5m
m)に流し込み静置して、成形・乾燥させて試験用成形
体を得た。また退色試験用の枠型(75mm×150m
m×5mm)に流し込み、同様に成形・乾燥させて試験
用成形体を得た。
【0026】実施例2 実施例1と同様の方法で、焼き石膏のペースト状物24
5gに銀含有アルミナ珪酸塩系化合物(商品名:バクテ
キラー、カネボウ化成株式会社製)1g、及び脱イオン
水5gに溶解させた1,2,4−トリアゾール(同上)
0.3gを同時に加えて、更に充分混合した。このペー
スト状混合物を用いて、実施例1と同様に各々の試験用
成形体を作成した。
【0027】比較例1 焼き石膏のペースト状物245gを用いて、実施例1と
同様に各々の試験用成形体を作成した。 比較例2 脱イオン水5gに溶解させた1,2,4−トリアゾール
(同上)0.3gを使用しない他は、実施例2と同様に
して、ペースト状混合物を調製した。このペースト状混
合物を用いて、実施例1と同様に各々の試験用成形体を
作成した。 比較例3 銀含有繊維状チタン酸カリウム1gを加えない他は実施
例1と同様にしてペースト状混合物を調製した。このペ
ースト状混合物を用いて、実施例1と同様に各々の試験
用成形体を得た。
【0028】試験例 (1)抗菌性試験 各実施例及び比較例で得られた抗菌性試験用の試験用成
形体をエタノール洗浄後、表面に黄色ブドウ球菌Sta
phylococcus aureus IFO−12
732の菌液1mlを滴下し、37℃で24時間培養し
た。その後滅菌済みリン酸緩衝液で試験片上の生残菌を
洗い出した。この洗い出した液について菌数測定用培地
を用いて混釈平板培養法により、生存菌数を測定して試
験片1枚当たりの生菌数に換算した。培養条件は37
℃、24時間とした。なお、対照として菌液のみの試験
も同時に行った。結果を表1に示す。
【0029】(2)抗黴性試験 前記抗菌性試験と同様の方法によって、使用する菌を黄
色ブドウ球菌から、黒麹黴 Aspergillus
niger IFO−4407に替えて同様の培養、測
定を行い試料の抗黴性を比較した。結果を併せて表1に
示す。
【0030】(3)変色試験 各実施例及び比較例で得た退色試験用の試験用成形体を
試料として、JISに規定される退色A試験に準じて、
退色試験機の取りつけ枠に固定し、退色試験用水銀灯
(400W)と試料表面との距離を300mm、毎分
2.5回転の速度で回転させながら、48時間照射した
後、暗室中に72時間放置して、試験片表面の変色の状
況(未照射試験片との比較)を観察した。結果を併せて
表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、石膏に銀含有無機系抗
菌剤及びアゾール系化合物を配合することにより、安全
性と高い抗菌・抗黴能を有し、しかも変色抑制能を有す
る石膏組成物及びこれを成形してなる成形体を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24/00 C04B 24/00 // C04B 111:20 111:20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏に銀含有無機系抗菌剤及びアゾール
    系化合物が配合されてなる石膏組成物。
  2. 【請求項2】 銀含有無機系抗菌剤は、繊維状のチタン
    酸カリウム中に銀イオンをイオン交換によって含有させ
    たものである請求項1に記載の石膏組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の石膏組成物に水を加え
    て成形してなる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形
    体。
JP2000048442A 2000-02-25 2000-02-25 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体 Expired - Fee Related JP3328629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048442A JP3328629B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048442A JP3328629B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001233659A true JP2001233659A (ja) 2001-08-28
JP3328629B2 JP3328629B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=18570525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048442A Expired - Fee Related JP3328629B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3328629B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022883A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Clion Co Ltd 抗菌抗カビ消臭機能を備える無機成形体及びその製造方法
JP2007022884A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Clion Co Ltd 抗菌抗カビ消臭機能を備える無機成形体及びその製造方法
JP2008063439A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Sk Kaken Co Ltd 塗料組成物
JP2008088169A (ja) * 2006-09-07 2008-04-17 Sk Kaken Co Ltd 抗菌剤
KR20220050650A (ko) * 2020-10-16 2022-04-25 육근세 정제 황산을 이용한 항균 및 항진균 기능성 α형 반수석고 및 그 제조방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022883A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Clion Co Ltd 抗菌抗カビ消臭機能を備える無機成形体及びその製造方法
JP2007022884A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Clion Co Ltd 抗菌抗カビ消臭機能を備える無機成形体及びその製造方法
JP2008063439A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Sk Kaken Co Ltd 塗料組成物
JP2008088169A (ja) * 2006-09-07 2008-04-17 Sk Kaken Co Ltd 抗菌剤
KR20220050650A (ko) * 2020-10-16 2022-04-25 육근세 정제 황산을 이용한 항균 및 항진균 기능성 α형 반수석고 및 그 제조방법
KR102527318B1 (ko) * 2020-10-16 2023-04-27 육근세 정제 황산을 이용한 항균 및 항진균 기능성 α형 반수석고 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3328629B2 (ja) 2002-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268198B2 (ja) 抗菌性プラスチック製品およびその製造方法
JPH05124919A (ja) 抗菌性セラミツクス
JP2001233659A (ja) 石膏組成物及びそれより得られる抗菌性及び/又は抗黴性を有する成形体
JP2519143B2 (ja) 殺菌性セラミック組成物
Kasuga et al. Porous Glass‐Ceramics with Bacteriostatic Properties in Silver‐Containing Titanium Phosphates: Control of Release of Silver Ions from Glass‐Ceramics into Aqueous Solution
JP3110963B2 (ja) 耐久性を有する抗菌剤
JPH05229911A (ja) 抗菌性リン酸アルミニウム
JPS63221175A (ja) 防カビおよび抗菌能を有する塗壁ならびに吹付け材料
JP3083373B2 (ja) 釉 薬
JP3085091B2 (ja) 抗菌性石膏製品
JP4059326B2 (ja) 無機系抗菌剤
JP3177039B2 (ja) リン酸塩系抗菌剤およびその製造法
JP2826984B2 (ja) セメント混和用抗菌・防黴・防藻剤およびこれを用いた水硬性セメント組成物
JPH0578602A (ja) 抗菌性樹脂または抗菌性塗料
JPH07247205A (ja) 抗菌剤
JP3448530B2 (ja) 抗菌防黴性陶磁器製品
JP3447246B2 (ja) 抗菌・防カビ性釉薬層の形成方法
US3159539A (en) Water-soluble antiseptic agent
JP3264040B2 (ja) 抗菌剤
JPH09206680A (ja) 抗菌・防カビ性を有するゼオライトコーティング方法
JP2024513364A (ja) クエン酸銅を有効成分として含む抗菌性水分散組成物
JPH04343796A (ja) 抗菌抗かび性を持つ水溶性紙
JPH04154651A (ja) 防カビ性目地材料
JP2780877B2 (ja) 塗料組成物
JPS63307807A (ja) セメント作成用溶液の殺菌剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees