JP2001233026A - タイヤ用静電気除去部材 - Google Patents
タイヤ用静電気除去部材Info
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- JP2001233026A JP2001233026A JP2000050118A JP2000050118A JP2001233026A JP 2001233026 A JP2001233026 A JP 2001233026A JP 2000050118 A JP2000050118 A JP 2000050118A JP 2000050118 A JP2000050118 A JP 2000050118A JP 2001233026 A JP2001233026 A JP 2001233026A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タイヤに静電気を地面に逃がす導電部材を付
加することで、タイヤ自体にアース機能を付与すると共
に、この導電部材が磨耗せず、静電気の除去効果を長期
間維持する。 【解決手段】 ショルダー部2、サイドウォール部3、
ビード部4及びトレッド部8とから成るタイヤ1におい
て、ホイール6の車軸を通すハブ孔15を開けたディス
ク部13の周囲に設けたリム7からタイヤ1のショルダ
ー部2、トレッド部8に沿って導電部材5を設け、車体
に帯電した静電気Sを、ホイール6のリム7から導電部
材5を通してトレッド部8へ導電させ、地面に逃がすよ
うに構成したものである。
加することで、タイヤ自体にアース機能を付与すると共
に、この導電部材が磨耗せず、静電気の除去効果を長期
間維持する。 【解決手段】 ショルダー部2、サイドウォール部3、
ビード部4及びトレッド部8とから成るタイヤ1におい
て、ホイール6の車軸を通すハブ孔15を開けたディス
ク部13の周囲に設けたリム7からタイヤ1のショルダ
ー部2、トレッド部8に沿って導電部材5を設け、車体
に帯電した静電気Sを、ホイール6のリム7から導電部
材5を通してトレッド部8へ導電させ、地面に逃がすよ
うに構成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、自動車に発生し
た静電気を地面に逃がすことができるタイヤ用静電気除
去部材に関するものである。
た静電気を地面に逃がすことができるタイヤ用静電気除
去部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾燥した冬の日に自動車のドアノブに手
を触れた瞬間に、自動車内に帯電した静電気が放電して
火花が飛ぶことがある。この静電気は、主に摩擦によっ
て発生する摩擦帯電によるものである。例えば、自動車
の場合は、急な発進や停止、変速によって車体に大量に
帯電することがある。この摩擦帯電は、摩擦する速さと
加える力の多さによってその帯電量が変わることがあ
り、静電気が多く発生することがある。
を触れた瞬間に、自動車内に帯電した静電気が放電して
火花が飛ぶことがある。この静電気は、主に摩擦によっ
て発生する摩擦帯電によるものである。例えば、自動車
の場合は、急な発進や停止、変速によって車体に大量に
帯電することがある。この摩擦帯電は、摩擦する速さと
加える力の多さによってその帯電量が変わることがあ
り、静電気が多く発生することがある。
【0003】このように、自動車に発生した静電気の放
電は、手を触れたドアノブに発生する火花の原因になる
だけでなく、この放電による火花や発熱が自動車の可燃
物に引火して爆発を起こす原因になることがある。例え
ば、タンクローリー車の場合は、輸送中の自動車の振動
や、給油、攪拌などの作業でタンク内の絶縁性のオイル
が乾燥した固体絶縁物がマイナスになり、このオイルが
プラスに帯電するいゆる流動帯電して、その放電、着火
で火災が発生することがある。
電は、手を触れたドアノブに発生する火花の原因になる
だけでなく、この放電による火花や発熱が自動車の可燃
物に引火して爆発を起こす原因になることがある。例え
ば、タンクローリー車の場合は、輸送中の自動車の振動
や、給油、攪拌などの作業でタンク内の絶縁性のオイル
が乾燥した固体絶縁物がマイナスになり、このオイルが
プラスに帯電するいゆる流動帯電して、その放電、着火
で火災が発生することがある。
【0004】また、静電気の放電による電磁波は、種々
の電子機器の障害をもたらすことがある。例えば、静電
気の放電でも単発的で瞬間的に電流が流れるので、電磁
放射が起こり、様々な波長の電磁波を放出する。この強
力な電磁波は、自動車内に装備したカーナビゲーション
や携帯電話の音声に雑音が生じたりする電子機器の動作
を狂わせる原因になることがあった。
の電子機器の障害をもたらすことがある。例えば、静電
気の放電でも単発的で瞬間的に電流が流れるので、電磁
放射が起こり、様々な波長の電磁波を放出する。この強
力な電磁波は、自動車内に装備したカーナビゲーション
や携帯電話の音声に雑音が生じたりする電子機器の動作
を狂わせる原因になることがあった。
【0005】更に、自動車の車体に発生した静電気は、
直接的な障害の他に、電磁波による二次的な障害も問題
になっている。例えば、静電気による電磁波の影響で電
子機器に使用されているIC等の半導体の中で電荷の移
動が起こり、IC素子の特性が変化して電子機器の誤動
作が起こることもある。
直接的な障害の他に、電磁波による二次的な障害も問題
になっている。例えば、静電気による電磁波の影響で電
子機器に使用されているIC等の半導体の中で電荷の移
動が起こり、IC素子の特性が変化して電子機器の誤動
作が起こることもある。
【0006】そこで、従来より、自動車の車体に発生し
た静電気を、地面に分散させて逃がし、事故や災害を防
ぐ手段が種々用いられている。例えば、タンクローリー
車の後部に金属製のチェーンを吊り下げた、いわゆる
「アース」(接地)によって地面に静電気を逃がしてい
る。また一般の乗用車では、導電性を有するゴム製のベ
ルトからなるアースを車体後部に吊り下げて地面に静電
気を逃がしている。しかし,高速で走行する自動車で
は、この吊り下げたアースが風になびいて地面に接地し
ないことがあり、静電気の除去が不十分になることがあ
った。このような場合のために、導電性を有するタイヤ
も提案されている。
た静電気を、地面に分散させて逃がし、事故や災害を防
ぐ手段が種々用いられている。例えば、タンクローリー
車の後部に金属製のチェーンを吊り下げた、いわゆる
「アース」(接地)によって地面に静電気を逃がしてい
る。また一般の乗用車では、導電性を有するゴム製のベ
ルトからなるアースを車体後部に吊り下げて地面に静電
気を逃がしている。しかし,高速で走行する自動車で
は、この吊り下げたアースが風になびいて地面に接地し
ないことがあり、静電気の除去が不十分になることがあ
った。このような場合のために、導電性を有するタイヤ
も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のベルトからなるアースは、自動車が高速で走行すると
きには、これが風になびいて地面に接地しないで静電気
を逃がすことができないことがあった。このベルト状の
アースは、常に道路(地面)上を引きずられているため
に、この先端が直ぐに磨耗して短くなり、地面に接地し
ないで静電気の除去が不可能になるという問題があっ
た。
のベルトからなるアースは、自動車が高速で走行すると
きには、これが風になびいて地面に接地しないで静電気
を逃がすことができないことがあった。このベルト状の
アースは、常に道路(地面)上を引きずられているため
に、この先端が直ぐに磨耗して短くなり、地面に接地し
ないで静電気の除去が不可能になるという問題があっ
た。
【0008】一方、導電性を有するタイヤは、静電気の
除去効果を長期間維持することができるが、この導電性
タイヤはゴム素材の中に導電性を有する鉄粉等の金属粉
を分散混入したものであるため、タイヤとしての強度が
低下するという問題があった。また、この導電性タイヤ
は、一般のタイヤの製造と比較して、金属粉をタイヤ全
体に均一に分布させるためにはその流量制御装置及び攪
拌制御装置等の特別な製造装置が必要になり、その製造
コストも高くなるという問題もあった。
除去効果を長期間維持することができるが、この導電性
タイヤはゴム素材の中に導電性を有する鉄粉等の金属粉
を分散混入したものであるため、タイヤとしての強度が
低下するという問題があった。また、この導電性タイヤ
は、一般のタイヤの製造と比較して、金属粉をタイヤ全
体に均一に分布させるためにはその流量制御装置及び攪
拌制御装置等の特別な製造装置が必要になり、その製造
コストも高くなるという問題もあった。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、タ
イヤの周囲に静電気を地面に逃がす導電部材を付加する
ことで、タイヤ自体にアース機能を付与すると共に、こ
の導電部材が磨耗せず、静電気の除去効果を長期間維持
することができるタイヤ用静電気除去部材を提供するこ
とにある。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、タ
イヤの周囲に静電気を地面に逃がす導電部材を付加する
ことで、タイヤ自体にアース機能を付与すると共に、こ
の導電部材が磨耗せず、静電気の除去効果を長期間維持
することができるタイヤ用静電気除去部材を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ショル
ダー部(2)、サイドウォール部(3)、ビード部
(4)及びトレッド部(8)とから成るタイヤ(1)に
おいて、ホイール(6)の車軸を通すハブ孔(15)を
開けたディスク部(13)の周囲に設けたリム(7)か
ら前記タイヤ(1)のショルダー部(2)、トレッド部
(8)に沿って導電部材(5)を設け、車体に帯電した
静電気(S)を、前記ホイール(6)のリム(7)から
前記導電部材(5)を通して前記トレッド部(8)へ導
電させ、地面に逃がすように構成した、ことを特徴とす
るタイヤ用静電気除去部材が提供される。
ダー部(2)、サイドウォール部(3)、ビード部
(4)及びトレッド部(8)とから成るタイヤ(1)に
おいて、ホイール(6)の車軸を通すハブ孔(15)を
開けたディスク部(13)の周囲に設けたリム(7)か
ら前記タイヤ(1)のショルダー部(2)、トレッド部
(8)に沿って導電部材(5)を設け、車体に帯電した
静電気(S)を、前記ホイール(6)のリム(7)から
前記導電部材(5)を通して前記トレッド部(8)へ導
電させ、地面に逃がすように構成した、ことを特徴とす
るタイヤ用静電気除去部材が提供される。
【0011】上記構成では、自動車に発生した静電気
(S)は、車軸(ハブ)を通して、ディスク部(13)
のハブ孔(15)からホイール(6)に導電させ、この
ホイール(6)のリム(7)部分に導電させる。このリ
ム(7)部分に位置する導電部材(5)の後端(5a)
から、帯電した静電気(S)を導電部材(5)の先端
(5b)のトレッド部(11)へ導電させて、静電気
(S)を地面に逃がすことができる。
(S)は、車軸(ハブ)を通して、ディスク部(13)
のハブ孔(15)からホイール(6)に導電させ、この
ホイール(6)のリム(7)部分に導電させる。このリ
ム(7)部分に位置する導電部材(5)の後端(5a)
から、帯電した静電気(S)を導電部材(5)の先端
(5b)のトレッド部(11)へ導電させて、静電気
(S)を地面に逃がすことができる。
【0012】本発明の導電部材(5)は、タイヤ(1)
に側面に一体的に設けてあるから、自動車の走行に際し
て簡単に磨耗することはないので、静電気(S)の除去
機能を長期間維持することができる。
に側面に一体的に設けてあるから、自動車の走行に際し
て簡単に磨耗することはないので、静電気(S)の除去
機能を長期間維持することができる。
【0013】また、本発明の導電部材(5)を、金属粉
末を分散させたゴム製のベルト状に構成したものは、タ
イヤ(1)の素材であるゴムと略同様の素材であるた
め、このタイヤ(1)への接着等による貼り付けを容易
に行うことができると共に、これが剥がれにくい。
末を分散させたゴム製のベルト状に構成したものは、タ
イヤ(1)の素材であるゴムと略同様の素材であるた
め、このタイヤ(1)への接着等による貼り付けを容易
に行うことができると共に、これが剥がれにくい。
【0014】更に、本発明の導電部材(5)を、前記タ
イヤ(1)に対して貼り付けることができるように構成
したので、従来の静電気(S)の除去機能を備えていな
い一般的なタイヤに対しても後から貼り付けることがで
きる。また、静電気(S)の除去機能が低下した導電部
材(5)は、別の新たな導電部材(5)に容易に交換す
ることができる。
イヤ(1)に対して貼り付けることができるように構成
したので、従来の静電気(S)の除去機能を備えていな
い一般的なタイヤに対しても後から貼り付けることがで
きる。また、静電気(S)の除去機能が低下した導電部
材(5)は、別の新たな導電部材(5)に容易に交換す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通の
部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。図
1は本発明のタイヤ用静電気除去部材の第一の発明の実
施の形態を示す斜視図である。図2はタイヤの構造を示
す拡大断面図である。図3はホイールの構造を示す断面
図である。本発明のタイヤ用静電気除去部材は、タイヤ
1側面のショルダー部2、サイドウォール部3、ビード
部4に沿ってベルト状の導電部材5を一体的に設け、こ
の導電部材5の後端5aとホイール6のリム7とを連結
し、導電部材5の先端5bから車体に帯電した静電気S
を地面に逃がすように構成したものである。
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通の
部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。図
1は本発明のタイヤ用静電気除去部材の第一の発明の実
施の形態を示す斜視図である。図2はタイヤの構造を示
す拡大断面図である。図3はホイールの構造を示す断面
図である。本発明のタイヤ用静電気除去部材は、タイヤ
1側面のショルダー部2、サイドウォール部3、ビード
部4に沿ってベルト状の導電部材5を一体的に設け、こ
の導電部材5の後端5aとホイール6のリム7とを連結
し、導電部材5の先端5bから車体に帯電した静電気S
を地面に逃がすように構成したものである。
【0016】タイヤ1は、トレッド部8、ショルダー部
2、サイドウォール部3及びビード部4とから成る。こ
のタイヤ1のトレッド部8は、タイヤ1が地面に接地す
る部分であり、自動車の重さを支えたり、自動車の走行
を支える機能を有する部分である。このトレッド部8
は、カーカス9を保護すると共に、磨耗や外傷を防止す
る外皮であり、表面にトレッドパターン10が刻まれて
おり、濡れた地面で水を排除したり、自動車としての駆
動力、制動力が作用した際のスリップを防止する機能を
有する。
2、サイドウォール部3及びビード部4とから成る。こ
のタイヤ1のトレッド部8は、タイヤ1が地面に接地す
る部分であり、自動車の重さを支えたり、自動車の走行
を支える機能を有する部分である。このトレッド部8
は、カーカス9を保護すると共に、磨耗や外傷を防止す
る外皮であり、表面にトレッドパターン10が刻まれて
おり、濡れた地面で水を排除したり、自動車としての駆
動力、制動力が作用した際のスリップを防止する機能を
有する。
【0017】カーカス9は、タイヤ1の骨格として機能
する部分であり、荷重や衝撃、充填した空気圧に耐えて
タイヤ構造を保持するものである。また、トレッドパタ
ーン10の内側に設けたベルト部11は、例えばラジア
ル構造のトレッド部8とカーカス9の間に円周方向に張
られた補強ベルトである。このベルト部11は、カーカ
ス9を桶の箍のように強く締め付けて、トレッド部8の
剛性を高める機能を有する。
する部分であり、荷重や衝撃、充填した空気圧に耐えて
タイヤ構造を保持するものである。また、トレッドパタ
ーン10の内側に設けたベルト部11は、例えばラジア
ル構造のトレッド部8とカーカス9の間に円周方向に張
られた補強ベルトである。このベルト部11は、カーカ
ス9を桶の箍のように強く締め付けて、トレッド部8の
剛性を高める機能を有する。
【0018】ショルダー部2は、トレッド部8の両端部
分に位置するものであり、トレッド部8の延長した部分
である。このショルダー部2は、厚いゴム層でできてお
り、カーカス9を保護すると共に、熱の発散を促進する
ためのえぐりが設けられている。また、このショルダー
部2は、タイヤ1が横滑りをするか否かに影響する、い
わゆるタイヤ1の踏ん張りに影響する部分である。
分に位置するものであり、トレッド部8の延長した部分
である。このショルダー部2は、厚いゴム層でできてお
り、カーカス9を保護すると共に、熱の発散を促進する
ためのえぐりが設けられている。また、このショルダー
部2は、タイヤ1が横滑りをするか否かに影響する、い
わゆるタイヤ1の踏ん張りに影響する部分である。
【0019】サイドウォール部3は、ショルダー部2か
らタイヤ1の横腹にかかる部分であり、地面に接するト
レッド部8とタイヤ1がホイール9のリム7に取り付け
られる部分との中間点に位置する部分である。このサイ
ドウォール部3は、自動車の走行中にタイヤ1が物を乗
り越えたり。凸凹道を走行したときの衝撃を緩衝するク
ッションとしての機能を有する。また、このサイドウォ
ール部3は、地面に直接接触しないが、カーカス9を保
護する役目を合わせ持つ。
らタイヤ1の横腹にかかる部分であり、地面に接するト
レッド部8とタイヤ1がホイール9のリム7に取り付け
られる部分との中間点に位置する部分である。このサイ
ドウォール部3は、自動車の走行中にタイヤ1が物を乗
り越えたり。凸凹道を走行したときの衝撃を緩衝するク
ッションとしての機能を有する。また、このサイドウォ
ール部3は、地面に直接接触しないが、カーカス9を保
護する役目を合わせ持つ。
【0020】ビード部4は、サイドウォール部3に続
く、ドーナツ状のタイヤ1の内側の縁部分である。この
ビード部4は、高炭素鋼を束ねたものであり、カーカス
9の両端を支持し、タイヤ1をホイール6のリム7の内
側に固定する部分である。
く、ドーナツ状のタイヤ1の内側の縁部分である。この
ビード部4は、高炭素鋼を束ねたものであり、カーカス
9の両端を支持し、タイヤ1をホイール6のリム7の内
側に固定する部分である。
【0021】図3に示すホイール6は、タイヤ1を装着
するリム7と、自動車の車体側に装着するボルト孔12
を有するディスク部13と、リム7の縁部分のフランジ
14とから成るものである。このディスク部13は、ホ
イール6を自動車のサスペンションに取り付ける部分
で、ホイール6を固定するボルト孔12と、車軸(ハ
ブ)を通すハブ孔15を開けてある。
するリム7と、自動車の車体側に装着するボルト孔12
を有するディスク部13と、リム7の縁部分のフランジ
14とから成るものである。このディスク部13は、ホ
イール6を自動車のサスペンションに取り付ける部分
で、ホイール6を固定するボルト孔12と、車軸(ハ
ブ)を通すハブ孔15を開けてある。
【0022】本発明のタイヤ用静電気除去部材は、上記
のように構成したタイヤ1側面のショルダー部2、サイ
ドウォール部3及びビード部4近くに沿って、ベルト状
の導電部材5を一体的に設け、この導電部材5の後端5
aとホイール6のリム7とを連結し、この導電部材5の
先端5bはトレッド部8に向けて配置したものである。
例えば、タイヤ1を製造する金型成形において、この金
型内に先に導電部材5を入れ、その後本来のタイヤ1用
のゴム素材を充填して、加圧成形することによりタイヤ
1側面に導電部材5を強固に設けることができる。
のように構成したタイヤ1側面のショルダー部2、サイ
ドウォール部3及びビード部4近くに沿って、ベルト状
の導電部材5を一体的に設け、この導電部材5の後端5
aとホイール6のリム7とを連結し、この導電部材5の
先端5bはトレッド部8に向けて配置したものである。
例えば、タイヤ1を製造する金型成形において、この金
型内に先に導電部材5を入れ、その後本来のタイヤ1用
のゴム素材を充填して、加圧成形することによりタイヤ
1側面に導電部材5を強固に設けることができる。
【0023】この導電部材5の先端5bから車体に帯電
した静電気Sを地面に逃がすことができる。この導電部
材5は、ゴム素材の中に導電性を有する鉄粉、銅粉等の
金属粉を分散混入したものである。第一の発明の実施の
形態では、タイヤ1側面にベルト状の4本の導電部材5
を放射状に一体的に設けたものであるが、この導電部材
5の本数は、このような4本に限定されず、細い導電部
材5の場合は5本、6本とその本数を増加することがで
きる。逆に、太い導電部材5の場合は2本、3本とその
本数を減少させることができる。
した静電気Sを地面に逃がすことができる。この導電部
材5は、ゴム素材の中に導電性を有する鉄粉、銅粉等の
金属粉を分散混入したものである。第一の発明の実施の
形態では、タイヤ1側面にベルト状の4本の導電部材5
を放射状に一体的に設けたものであるが、この導電部材
5の本数は、このような4本に限定されず、細い導電部
材5の場合は5本、6本とその本数を増加することがで
きる。逆に、太い導電部材5の場合は2本、3本とその
本数を減少させることができる。
【0024】このように、車体に帯電した静電気Sは、
車軸(ハブ)を通してディスク部13のハブ孔15から
ホイール6に導電させ、このホイール6のリム7部分に
導電させる。このリム7部分に位置する導電部材5の後
端5aから、車体に帯電した静電気Sを導電部材5の先
端5bのトレッド部8から静電気Sを地面に逃がすこと
ができる。
車軸(ハブ)を通してディスク部13のハブ孔15から
ホイール6に導電させ、このホイール6のリム7部分に
導電させる。このリム7部分に位置する導電部材5の後
端5aから、車体に帯電した静電気Sを導電部材5の先
端5bのトレッド部8から静電気Sを地面に逃がすこと
ができる。
【0025】図4は本発明のタイヤ用静電気除去部材の
第二の発明の実施の形態を示す概要図である。第二の発
明の実施の形態では、タイヤ1側面に円板状の1枚の導
電部材16を全面的に貼り付けたものである。この導電
部材16の円形の孔16aはホイール6のリム7に固定
し、導電部材16の外周縁16bはトレッド部8に届く
ように張り付けてある。このような構成の円板状の導電
部材16によれば、常にトレッド部8から静電気Sを地
面に逃がすことができる。なお、この第二の発明の実施
の形態でも、導電部材16をタイヤ1側面に一体的に設
けたものであってもよいことは勿論である。
第二の発明の実施の形態を示す概要図である。第二の発
明の実施の形態では、タイヤ1側面に円板状の1枚の導
電部材16を全面的に貼り付けたものである。この導電
部材16の円形の孔16aはホイール6のリム7に固定
し、導電部材16の外周縁16bはトレッド部8に届く
ように張り付けてある。このような構成の円板状の導電
部材16によれば、常にトレッド部8から静電気Sを地
面に逃がすことができる。なお、この第二の発明の実施
の形態でも、導電部材16をタイヤ1側面に一体的に設
けたものであってもよいことは勿論である。
【0026】なお、本発明は、上述した導電部材5,1
6は、ホイール6のリム7とショルダー部2、トレッド
部8とを連結し得るように設けたものであれば、上記発
明の実施の形態のようなベルト状又は円板状の形態に限
定されず、例えば網状に形成した形態等、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
6は、ホイール6のリム7とショルダー部2、トレッド
部8とを連結し得るように設けたものであれば、上記発
明の実施の形態のようなベルト状又は円板状の形態に限
定されず、例えば網状に形成した形態等、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】上述したように、本発明のタイヤ用静電
気除去部材は、自動車に発生した静電気を、車軸(ハ
ブ)を通してホイールのリムに導電させ、このリムに位
置する導電部材から、帯電した静電気をトレッド部から
地面に容易に逃がすことができる。また、この導電部材
が、タイヤの側面に一体的に設けたものであるため、自
動車の走行に際して磨耗することがないので、静電気の
除去機能を長期間維持することができる。
気除去部材は、自動車に発生した静電気を、車軸(ハ
ブ)を通してホイールのリムに導電させ、このリムに位
置する導電部材から、帯電した静電気をトレッド部から
地面に容易に逃がすことができる。また、この導電部材
が、タイヤの側面に一体的に設けたものであるため、自
動車の走行に際して磨耗することがないので、静電気の
除去機能を長期間維持することができる。
【0028】更に、導電部材をタイヤに容易に貼り付け
ることもできるので、タイヤ本来の機能を損なうことな
く、タイヤ自体にアース機能を付与させることができ
る。また、導電部材が部分的なものであるため、安定し
た品質の導電部材を低い製造コストで製造することがで
きる、等の優れた効果がある。
ることもできるので、タイヤ本来の機能を損なうことな
く、タイヤ自体にアース機能を付与させることができ
る。また、導電部材が部分的なものであるため、安定し
た品質の導電部材を低い製造コストで製造することがで
きる、等の優れた効果がある。
【図1】本発明のタイヤ用静電気除去部材の第一の発明
の実施の形態を示す斜視図である。
の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】タイヤの構造を示す拡大断面図である。
【図3】ホイールの構造を示す断面図である。
【図4】タイヤ用静電気除去部材の第二の発明の実施の
形態を示す分解斜視図である。
形態を示す分解斜視図である。
1 タイヤ 2 ショルダー部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 導電部材 5a 後端 5b 先端 6 ホイール 7 リム 8 トレッド部 15 ハブ(車軸)孔 16 円板状の導電部材
Claims (3)
- 【請求項1】 ショルダー部(2)、サイドウォール部
(3)、ビード部(4)及びトレッド部(8)とから成
るタイヤ(1)において、 ホイール(6)の車軸を通すハブ孔(15)を開けたデ
ィスク部(13)の周囲に設けたリム(7)から前記タ
イヤ(1)のショルダー部(2)、トレッド部(8)に
沿って導電部材(5)を設け、 車体に帯電した静電気(S)を、前記ホイール(6)の
リム(7)から前記導電部材(5)を通して前記トレッ
ド部(8)へ導電させ、地面に逃がすように構成した、
ことを特徴とするタイヤ用静電気除去部材。 - 【請求項2】 前記導電部材(5)が、金属粉末を分散
させたゴム製のベルトである、ことを特徴とする請求項
1のタイヤ用静電気除去部材。 - 【請求項3】 前記導電部材(5)を、前記タイヤ
(1)に対して貼り付けた、ことを特徴とする請求項1
又は2のタイヤ用静電気除去部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000050118A JP2001233026A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | タイヤ用静電気除去部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000050118A JP2001233026A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | タイヤ用静電気除去部材 |
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JP2001233026A true JP2001233026A (ja) | 2001-08-28 |
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ID=18571947
Family Applications (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001233026A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110186202A1 (en) * | 2010-02-04 | 2011-08-04 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire having gum strip and chafer |
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-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000050118A patent/JP2001233026A/ja active Pending
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