JP2899091B2 - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JP2899091B2 JP2899091B2 JP2244465A JP24446590A JP2899091B2 JP 2899091 B2 JP2899091 B2 JP 2899091B2 JP 2244465 A JP2244465 A JP 2244465A JP 24446590 A JP24446590 A JP 24446590A JP 2899091 B2 JP2899091 B2 JP 2899091B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carcass
- tire
- cord
- belt
- belt layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤノイズを増大させることなくころが
り抵抗の低減とタイヤ重量の軽減とを図ることにより、
燃費を低減しうるラジアルタイヤに関する。
り抵抗の低減とタイヤ重量の軽減とを図ることにより、
燃費を低減しうるラジアルタイヤに関する。
従来、乗用車用のタイヤにあっては、ベルト層のベル
トコードをスチール又はアラミドコードを用いトレッド
部におけるタガ効果を高めることにより耐久性の向上が
図られてきた。さらに近年高速道路網が整備されるに伴
いこれ等の車両は高速化の要望が高まりつつあり、タイ
ヤにあっても前記要望を充足すべくベルト層の外側にバ
ンド層を設けており、このようなバンド層を設けること
によってタイヤの回転とともにトレッド部に生じる遠心
力によりトレッド部が半径方向外向に膨出しかつせりあ
がるいわゆるリフテング減少の発生を抑止していた。こ
のようなバンド層が付設されることによりタイヤは大型
化し重量が増大する傾向にあった。
トコードをスチール又はアラミドコードを用いトレッド
部におけるタガ効果を高めることにより耐久性の向上が
図られてきた。さらに近年高速道路網が整備されるに伴
いこれ等の車両は高速化の要望が高まりつつあり、タイ
ヤにあっても前記要望を充足すべくベルト層の外側にバ
ンド層を設けており、このようなバンド層を設けること
によってタイヤの回転とともにトレッド部に生じる遠心
力によりトレッド部が半径方向外向に膨出しかつせりあ
がるいわゆるリフテング減少の発生を抑止していた。こ
のようなバンド層が付設されることによりタイヤは大型
化し重量が増大する傾向にあった。
他方、地球の温暖化、二酸化炭素の増加など地球環境
の悪化が進みつつあり、このような環境悪化を阻止すべ
く自動四輪車にあっても燃料の節減が企てられている。
の悪化が進みつつあり、このような環境悪化を阻止すべ
く自動四輪車にあっても燃料の節減が企てられている。
又、車両における燃費低減は、車両重量の低減が最も
有効であり、例えば車両重量1%の低減は燃費を1%向
上させる効果を有し、タイヤにあっても一層の軽量化が
要請されるようになった。
有効であり、例えば車両重量1%の低減は燃費を1%向
上させる効果を有し、タイヤにあっても一層の軽量化が
要請されるようになった。
ちなみに、スチールコードからなるベルトプライから
なる乗用車用タイヤにあっては、例えば225/50 ZR16サ
イズにおいては前記ベルト層の重量が全重量の約17%を
占め、ベルト層の軽減がタイヤの低減に最も有効となっ
ている。
なる乗用車用タイヤにあっては、例えば225/50 ZR16サ
イズにおいては前記ベルト層の重量が全重量の約17%を
占め、ベルト層の軽減がタイヤの低減に最も有効となっ
ている。
このような要請に対して、ベルト層のベルトコードを
スチールに代えてスチールと略同等の強さを有する芳香
族ポリアミド繊維を用いたものも市場に存在するが、こ
のものはスチールに比べて比重の小さい有機繊維を用い
ることによって、タイヤ重量を軽減しうるもののスチー
ルコードを用いたものに比べてパターンノイズが高いと
いう問題がある。特に第5図の線図に示す如く、芳香族
ポリアミド繊維を用いたベルトプライa(図中実線で示
す)は、60〜80km/hの速度域においてスチールコードを
用いたベルトプライb(図中破線で示す)のものに比べ
てパターンノイズが高いことが判明した。
スチールに代えてスチールと略同等の強さを有する芳香
族ポリアミド繊維を用いたものも市場に存在するが、こ
のものはスチールに比べて比重の小さい有機繊維を用い
ることによって、タイヤ重量を軽減しうるもののスチー
ルコードを用いたものに比べてパターンノイズが高いと
いう問題がある。特に第5図の線図に示す如く、芳香族
ポリアミド繊維を用いたベルトプライa(図中実線で示
す)は、60〜80km/hの速度域においてスチールコードを
用いたベルトプライb(図中破線で示す)のものに比べ
てパターンノイズが高いことが判明した。
ここで前記パターンノイズの悪化する速度70km/Hrに
おける周波数分析を行ったところ、500Hz近傍における
レベルが大巾に悪化していることが確認された。さらに
前記ノイズに関して音響インテンシティ、モーダル解析
等の手法を用いてノイズの発生要因を詳細に調査したと
ころベルト層がタイヤ半径方向に振動しており、これが
500Hr域におけるノイズの発生減であることを確め得た
のである。
おける周波数分析を行ったところ、500Hz近傍における
レベルが大巾に悪化していることが確認された。さらに
前記ノイズに関して音響インテンシティ、モーダル解析
等の手法を用いてノイズの発生要因を詳細に調査したと
ころベルト層がタイヤ半径方向に振動しており、これが
500Hr域におけるノイズの発生減であることを確め得た
のである。
発明者らは、前記ベルト層の振動を抑止するため鋭意
研究の結果、ベルト層のタイヤ半径方向の剛性を高める
ことに着目した。
研究の結果、ベルト層のタイヤ半径方向の剛性を高める
ことに着目した。
ラジアル構造のタイヤにあっては、内圧を充填するこ
とによって、ベルト層に張力が作用するのであるがその
張力はタイヤ周方向に対するものであり、タイヤ半径方
向には張力が余り働かない。
とによって、ベルト層に張力が作用するのであるがその
張力はタイヤ周方向に対するものであり、タイヤ半径方
向には張力が余り働かない。
何故ならばタイヤ半径方向の張力は、カーカスのコー
ドがその大部分を受け持つからである。
ドがその大部分を受け持つからである。
発明者らは、このカーカスが受け持っているタイヤ半
径方向の張力をベルト層にも分担させるべく研究を重ね
た結果、カーカスのカーカスコードの傾斜角度を、ベル
ト層と重なる重なり部のみ90度よりも小さくすることに
より前記張力をベルト層に分担させうることを見出した
のである。
径方向の張力をベルト層にも分担させるべく研究を重ね
た結果、カーカスのカーカスコードの傾斜角度を、ベル
ト層と重なる重なり部のみ90度よりも小さくすることに
より前記張力をベルト層に分担させうることを見出した
のである。
本発明は、カーカスのコードの傾きをベルト層と重な
る重なり部のみ90度より小とするとともに、ベルト層の
コードを芳香族ポリアミド繊維を用いて形成することを
基本として、ノイズが増大することなくタイヤ重量を軽
減でき、燃費を低減しうるラジアルタイヤの提供を目的
としている。
る重なり部のみ90度より小とするとともに、ベルト層の
コードを芳香族ポリアミド繊維を用いて形成することを
基本として、ノイズが増大することなくタイヤ重量を軽
減でき、燃費を低減しうるラジアルタイヤの提供を目的
としている。
本発明は、トレッド部、サイドウォール部を通りヒー
ド部のビードコアの周りを折返しかつ有機繊維コードか
らなるカーカスコードを用いた1枚以上のカーカスプラ
イを有するカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カー
カスの外側に配されるとともに芳香族ポリアミド繊維か
らなるベルトコードを用いた2枚以上のベルトプライか
らなるベルト層とを有し、前記カーカスコードは、カー
カスプライが前記ベルト層と重なる重なり部においてタ
イヤ赤道に対して82度以上かつ87度以下の角度で傾くと
ともに、非重なり部ではタイヤ赤道に対して略直交させ
配してなるラジアルタイヤである。
ド部のビードコアの周りを折返しかつ有機繊維コードか
らなるカーカスコードを用いた1枚以上のカーカスプラ
イを有するカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カー
カスの外側に配されるとともに芳香族ポリアミド繊維か
らなるベルトコードを用いた2枚以上のベルトプライか
らなるベルト層とを有し、前記カーカスコードは、カー
カスプライが前記ベルト層と重なる重なり部においてタ
イヤ赤道に対して82度以上かつ87度以下の角度で傾くと
ともに、非重なり部ではタイヤ赤道に対して略直交させ
配してなるラジアルタイヤである。
ベルト層は芳香族ポリアミド繊維からなるベルトコー
ドを用いて形成しているため、芳香族ポリアミド繊維
は、スチールコードと略同等の強さを有し、しかも比重
が小さいためタイヤ重量を大巾に減少することが出来
る。
ドを用いて形成しているため、芳香族ポリアミド繊維
は、スチールコードと略同等の強さを有し、しかも比重
が小さいためタイヤ重量を大巾に減少することが出来
る。
又カーカスプライは、カーカスコードをベルト層と重
なる重なり部においてタイヤ赤道に対して82〜87度の範
囲で傾けかつ非重なり部ではタイヤ赤道に対して略直交
させているため、ラジアルタイヤであるにもかかわら
ず、前記重なり部にあっては、カーカスが受持っている
タイヤ半径方向の張力の一部をベルト層に分担させるこ
とが出来、その結果、ベルト層はタイヤ半径方向の剛性
が高まり、ベルト層の500Hz域の振動、即ちノイズの発
生域における振動を抑制し、走行時におけるノイズを低
減することが出来る。
なる重なり部においてタイヤ赤道に対して82〜87度の範
囲で傾けかつ非重なり部ではタイヤ赤道に対して略直交
させているため、ラジアルタイヤであるにもかかわら
ず、前記重なり部にあっては、カーカスが受持っている
タイヤ半径方向の張力の一部をベルト層に分担させるこ
とが出来、その結果、ベルト層はタイヤ半径方向の剛性
が高まり、ベルト層の500Hz域の振動、即ちノイズの発
生域における振動を抑制し、走行時におけるノイズを低
減することが出来る。
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1、2図においてラジアルタイヤ1は、トレッド部
2の両端から半径方向内方に向けて延びるサイドウォー
ル部3と、該サイドウォール部3の半径方向内側端に位
置するビード部4とを有しており、さらに前記トレッド
部2からサイドウォール部3を通りビード部4のビード
コア4Aのまわりに折返されるトロイド状のカーカス5
と、トレッド部2の内方かつカーカス5の半径方向外側
に位置するベルト層6とが配置されている。そして本例
ではこのベルト層6の半径方向外側には、バンド層7が
該ベルト層6の略全巾に亘って配置されている。
2の両端から半径方向内方に向けて延びるサイドウォー
ル部3と、該サイドウォール部3の半径方向内側端に位
置するビード部4とを有しており、さらに前記トレッド
部2からサイドウォール部3を通りビード部4のビード
コア4Aのまわりに折返されるトロイド状のカーカス5
と、トレッド部2の内方かつカーカス5の半径方向外側
に位置するベルト層6とが配置されている。そして本例
ではこのベルト層6の半径方向外側には、バンド層7が
該ベルト層6の略全巾に亘って配置されている。
カーカス5は、ナイロン、ポリエステル等の有機繊維
コードからなるカーカスコード9を用いた1枚以上、本
実施例では1枚のカーカスプライからなる。
コードからなるカーカスコード9を用いた1枚以上、本
実施例では1枚のカーカスプライからなる。
前記ベルト層6は、芳香族ポリアミド繊維からなるベ
ルトコード10を用いた2枚以上、本実施例では2枚のベ
ルトプライ6A、6Bからなる。
ルトコード10を用いた2枚以上、本実施例では2枚のベ
ルトプライ6A、6Bからなる。
このようにベルトコード10として芳香族ポリアミド繊
維を用いることによって、該芳香族ポリアミド繊維が単
位断面積当たりスチールと同等の強さを有ししかも比重
がスチールに比べて小であることにより、ベルト層の単
位容積当たりの重量が軽減され、従ってタイヤ重量をも
低減することが出来る。
維を用いることによって、該芳香族ポリアミド繊維が単
位断面積当たりスチールと同等の強さを有ししかも比重
がスチールに比べて小であることにより、ベルト層の単
位容積当たりの重量が軽減され、従ってタイヤ重量をも
低減することが出来る。
なお前記ベルトコード10はタイヤ赤道Cに対して0度
〜60度の範囲でかつ各ベルトプライ6A、6Bの各ベルトコ
ード10、10を互いに交差する向きに配設する。
〜60度の範囲でかつ各ベルトプライ6A、6Bの各ベルトコ
ード10、10を互いに交差する向きに配設する。
又各ベルトプライ6A、6Bのベルトコード10、10は前記
カーカス5のカーカスコード9と三角形状に交わるよう
配設することによってタガ効果を発揮し、トレッド部2
のタイヤ軸方向及びタイヤ半径方向の剛性を高めること
が出来る。
カーカス5のカーカスコード9と三角形状に交わるよう
配設することによってタガ効果を発揮し、トレッド部2
のタイヤ軸方向及びタイヤ半径方向の剛性を高めること
が出来る。
ベルト層6がカーカス5と重なり配されることによっ
て、カーカス5にベルト層6と重なる重なり部11が存在
する。
て、カーカス5にベルト層6と重なる重なり部11が存在
する。
カーカス5は、第2図に示す如く、前記重なり部11に
おいてカーカスコード9をタイヤ赤道Cに対して82度以
上かつ87度以下の角度で傾けている。
おいてカーカスコード9をタイヤ赤道Cに対して82度以
上かつ87度以下の角度で傾けている。
又カーカス5の前記重なり部11の両側にのびる非重な
り部12、12にあっては、カーカスコード9Aをタイヤ赤道
Cに対して略直交させている。
り部12、12にあっては、カーカスコード9Aをタイヤ赤道
Cに対して略直交させている。
第3図に、タイヤサイズが225/50Z R16でありかつ第
1図に構成を有するタイヤについて、カーカス6の前記
重なり部11におけるカーカスコード9の傾き角度αと、
そのカーカスコード9が傾くことによりタイヤ半径方向
の張力をベルト層6が分担する分担率βとの関係をグラ
フに示している。
1図に構成を有するタイヤについて、カーカス6の前記
重なり部11におけるカーカスコード9の傾き角度αと、
そのカーカスコード9が傾くことによりタイヤ半径方向
の張力をベルト層6が分担する分担率βとの関係をグラ
フに示している。
第3図によれば、カーカスコード9のタイヤ赤道Cに
対する傾きが90度においてはベルト層6の分担率βは10
%以下であるが、カーカスコード9の傾き角度αの減少
とともに前記分担率βが増加し、傾き角度αが87度では
分担率βが30%に達している。又前記傾き角度αが87度
より小さくした場合には、前記分担率βは漸増するとと
もに傾き角度αが80度近傍で略安定することとなる。
対する傾きが90度においてはベルト層6の分担率βは10
%以下であるが、カーカスコード9の傾き角度αの減少
とともに前記分担率βが増加し、傾き角度αが87度では
分担率βが30%に達している。又前記傾き角度αが87度
より小さくした場合には、前記分担率βは漸増するとと
もに傾き角度αが80度近傍で略安定することとなる。
従って傾き角度αが87度以上では、ベルト層6のタイ
ヤ半径方向に対する張力の分担が少なく、ノイズが大で
あり、又82未満では、成形作業が困難となり、ユニフォ
ミティが大巾に悪化し、しかもノイズを減少するために
は効果的でない。
ヤ半径方向に対する張力の分担が少なく、ノイズが大で
あり、又82未満では、成形作業が困難となり、ユニフォ
ミティが大巾に悪化し、しかもノイズを減少するために
は効果的でない。
前記カーカスコード9は、本実施例では、重なり部11
と非重なり部12とに一連に連ならせた1本のカーカスプ
ライ5Aによって形成しているが、カーカス5をそれぞれ
の傾き角度で配されるカーカスコードを具えた重なり部
のカーカスプライと、非重なり部のカーカスプライとを
個別に形勢するとともに両プライを一体に接続して形成
してもよい。
と非重なり部12とに一連に連ならせた1本のカーカスプ
ライ5Aによって形成しているが、カーカス5をそれぞれ
の傾き角度で配されるカーカスコードを具えた重なり部
のカーカスプライと、非重なり部のカーカスプライとを
個別に形勢するとともに両プライを一体に接続して形成
してもよい。
本実施例では、ベルト層6のタイヤ半径方向外側に該
ベルト層6の外向き面を略前面に覆いうるバンド層7が
設けられ、該バンド層7によって、ベルト層6の外側に
位置するベルトプライ6Bのベルトコード10が傾斜するこ
とに起因するプライステアが除去でき直進性を向上しう
る。
ベルト層6の外向き面を略前面に覆いうるバンド層7が
設けられ、該バンド層7によって、ベルト層6の外側に
位置するベルトプライ6Bのベルトコード10が傾斜するこ
とに起因するプライステアが除去でき直進性を向上しう
る。
タイヤサイズが225/50ZR16でありかつ第1、2図に示
す構成のタイヤについて、カーカス5の重なり部11にお
いて、カーカスコード10の傾き角度αを違えた複数種類
のタイヤを試作するとともに、その試作タイヤを実車に
装備し、70km/hの速度で走行させタイヤから発生するノ
イズの音圧レベルを調査した。第4図に示す実線は、音
圧レベルを試供タイヤから1m離れた位置において測定し
た値である。なお比較のためカーカスコードにスチール
を用いた従来の構造のタイヤ(従来例)について併せて
ノイズを調査し比較を行った。
す構成のタイヤについて、カーカス5の重なり部11にお
いて、カーカスコード10の傾き角度αを違えた複数種類
のタイヤを試作するとともに、その試作タイヤを実車に
装備し、70km/hの速度で走行させタイヤから発生するノ
イズの音圧レベルを調査した。第4図に示す実線は、音
圧レベルを試供タイヤから1m離れた位置において測定し
た値である。なお比較のためカーカスコードにスチール
を用いた従来の構造のタイヤ(従来例)について併せて
ノイズを調査し比較を行った。
テストの結果、重なり部のカーカスのコードの傾き角
度が87度以下では音圧レベルを著減することが出来、コ
ードの傾き角度を87度以下とすることによってベルトコ
ードに芳香族ポリアミド繊維を用いた場合であっても、
スチールコードを用いた従来のものとノイズの発生に大
差がないことが判明した。
度が87度以下では音圧レベルを著減することが出来、コ
ードの傾き角度を87度以下とすることによってベルトコ
ードに芳香族ポリアミド繊維を用いた場合であっても、
スチールコードを用いた従来のものとノイズの発生に大
差がないことが判明した。
叙上の如く本実施例のラジアルタイヤは、ベルト層を
芳香族ポリアミド繊維からなるベルトコードを用いたベ
ルトプライによって形成したため、タイヤ強度を低下さ
せることなくタイヤ重量を軽減でき、低燃費化を図りう
る。
芳香族ポリアミド繊維からなるベルトコードを用いたベ
ルトプライによって形成したため、タイヤ強度を低下さ
せることなくタイヤ重量を軽減でき、低燃費化を図りう
る。
又カーカスのカーカスコードをベルト層が重なる重な
り部において82〜87度の角度で傾けて配設しているた
め、ベルト層のタイヤ半径方向の張力が高まり、走行時
に生じるノイズを低減することが出来る。
り部において82〜87度の角度で傾けて配設しているた
め、ベルト層のタイヤ半径方向の張力が高まり、走行時
に生じるノイズを低減することが出来る。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はその
カーカスと、ベルト層との配列を示す展開平面図、第3
図はカーカスコードの傾き角度とベルト層の張力分担率
との関係を示す線図、第4図はカーカスコードの傾き角
度とノイズの音圧レベルとの関係を示す線図、第5図は
走行速度とノイズの音圧レベルとの関係を示す線図であ
る。 2……トレッド部、3……サイドウォール部、4……ビ
ード部、4A……ビードコア、5……カーカス、5A……カ
ーカスプライ、6……ベルト層、6A、6B……ベルトプラ
イ、9……カーカスコード、10……ベルトコード、11…
…重なり部、12……非重なり部、C……タイヤ赤道。
カーカスと、ベルト層との配列を示す展開平面図、第3
図はカーカスコードの傾き角度とベルト層の張力分担率
との関係を示す線図、第4図はカーカスコードの傾き角
度とノイズの音圧レベルとの関係を示す線図、第5図は
走行速度とノイズの音圧レベルとの関係を示す線図であ
る。 2……トレッド部、3……サイドウォール部、4……ビ
ード部、4A……ビードコア、5……カーカス、5A……カ
ーカスプライ、6……ベルト層、6A、6B……ベルトプラ
イ、9……カーカスコード、10……ベルトコード、11…
…重なり部、12……非重なり部、C……タイヤ赤道。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−35804(JP,A) 特開 昭56−103602(JP,A) 実開 昭61−35005(JP,U) 特公 昭55−10402(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 9/08 B60C 9/18
Claims (1)
- 【請求項1】トレッド部、サイドウォール部を通りビー
ド部のビードコアの周りを折返しかつ有機繊維コードか
らなるカーカスコードを用いた1枚以上のカーカスプラ
イを有するカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カー
カスの外側に配されるとともに芳香族ポリアミド繊維か
らなるベルトコードを用いた2枚以上のベルトプライか
らなるベルト層とを有し、前記カーカスコードは、カー
カスプライが前記ベルト層と重なる重なり部においてタ
イヤ赤道に対して82度以上かつ87度以下の角度で傾くと
ともに、非重なり部ではタイヤ赤道に対して略直交させ
配してなるラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2244465A JP2899091B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2244465A JP2899091B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | ラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04123904A JPH04123904A (ja) | 1992-04-23 |
JP2899091B2 true JP2899091B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=17119054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2244465A Expired - Fee Related JP2899091B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899091B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3035025B1 (fr) * | 2015-04-17 | 2017-03-31 | Michelin & Cie | Armature de renforcement de pneumatique |
FR3035026B1 (fr) * | 2015-04-17 | 2017-03-31 | Michelin & Cie | Armature de renforcement de pneumatique |
CN110217052A (zh) * | 2019-07-11 | 2019-09-10 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 载重子午线轮胎 |
-
1990
- 1990-09-14 JP JP2244465A patent/JP2899091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04123904A (ja) | 1992-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3229381B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH05169913A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH08197917A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2000225810A (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
JPS63121503A (ja) | 乗用車用ラジアルタイヤ | |
JP2714341B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2698739B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH05254310A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2899091B2 (ja) | ラジアルタイヤ | |
JP2733434B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2574971B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3355222B2 (ja) | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ | |
JPH05178004A (ja) | 自動二輪車用ラジアルタイヤ | |
JP2733428B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US6807996B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP2768425B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH03169713A (ja) | 自動二輪専用タイヤ | |
JP3843182B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001213117A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP3755051B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4368968B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH0274403A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3397374B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH07101205A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH11129705A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |