JP2001232896A - プリンタ及び印刷機能付きカメラ - Google Patents

プリンタ及び印刷機能付きカメラ

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JP2001232896A
JP2001232896A JP2000049578A JP2000049578A JP2001232896A JP 2001232896 A JP2001232896 A JP 2001232896A JP 2000049578 A JP2000049578 A JP 2000049578A JP 2000049578 A JP2000049578 A JP 2000049578A JP 2001232896 A JP2001232896 A JP 2001232896A
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posture
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JP2000049578A
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Takashi Misawa
岳志 三沢
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】モバイルプリンタとして利用可能なプリンタ及
び印刷機能付きカメラにおいて、どのような使用状況で
あっても良好にプリント出力を行い、画質低下や故障を
防止する。 【解決手段】撮影機能と印刷機能とを兼備したプリンタ
搭載デジタルカメラにおいて、カメラ本体にカメラの姿
勢を検出するための転倒・傾斜センサ142を設け、該
センサによる検出結果に応じてプリント動作の制御を行
う。姿勢検出の結果、カメラが通常姿勢にあるときは、
通常姿勢用の補正データにしたがってプリント動作を実
行し、横倒し姿勢にあるときは横姿勢用の補正データに
したがってプリント動作を実行する。また、カメラが倒
立姿勢にあるときには液晶モニタ32に警告メッセージ
を表示するなどのアラートを出してプリントを中止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ及び印刷機
能付きカメラに係り、特にモバイルプリンタとして使用
可能な小型のプリンタ及びプリンタ一体型デジタルカメ
ラに適用される技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−13844号公報には、撮
像機能と印刷機能を兼備したデジタルカメラが開示され
ている。かかる印刷機能付きデジタルカメラによれば、
固体撮像素子(CCD)を介して撮像した画像情報をデ
ジタル画像データとしてメモリその他の記憶媒体に保存
し、必要に応じて何枚でもカラー画像を印刷出力するこ
とができる。
【0003】また、特開平11−179998号公報、
特開平11−243516号公報には、デジタルカメラ
とプリンタとが分離可能に一体的に連結されるデジタル
カメラシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷機能付きデジタルカメラやプリンタ一体型デジタル
カメラシステムでは、パソコンなどに接続される据え置
き型のプリンタと異なり、小型・軽量であるため、携帯
用プリンタとして使用されることも多い。モバイルプリ
ンタとして使われる場合には、様々な利用状況があり、
例えば、プリンタを手に持った状態で印刷出力したり、
プリンタを逆さまに置いた状態で印刷するなど、思いが
けない状況でプリントされる事態が起こり得る。従来、
このような使用態様に関する対策は考慮されていない。
【0005】通常、プリンタの設計に際して、プリンタ
が使用される時の姿勢が想定されており、その所定の姿
勢でプリントを行う場合に、良好な印刷が実現できるよ
うに、モータのトルク設定その他の各種調整・設定がな
されている。したがって、設計想定外の姿勢でプリント
を実行すると、印刷にムラが発生するなどの不具合が生
じる。また、プリンタの排紙口を下に向けてプリンタを
台の上に置いてしまった場合には、用紙搬送の障害とな
って、紙詰まりが発生し、プリントミスやプリンタの故
障につながるという不具合がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、どのような状況であっても、プリント出力を良
好に行うことができ、画質低下や故障を防止できるプリ
ンタ及び印刷機能付きカメラを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、プリンタに姿勢検出手段
を設け、前記姿勢検出手段による検出結果に応じてプリ
ント動作の制御を行うようにしたことを特徴としてい
る。
【0008】すなわち、プリンタが使用されるときの姿
勢を姿勢検出手段により検出し、その検出結果に基づい
て、その姿勢に適したプリント動作(印画中止も含む)
を行うように自動制御する。例えば、検出された姿勢に
応じて、プリント時に補正をかける。あるいは、プリン
トをキャンセルする。更に、その後に再プリントを促す
などの対策動作を行う。
【0009】これにより、実際にプリンタが使用される
状況に応じた作動を実現でき、姿勢に応じた画質補正や
印画中止が可能となる。
【0010】請求項2に係るプリンタは、入力される画
像をプリント出力するプリント手段と、前記プリント手
段の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段
による検出結果に応じてプリント動作を制御する制御手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】プリント手段の一態様として、請求項3に
示したように、記録シートに作用して該記録シートに画
像を形成するプリントヘッドと、プリント時(すなわ
ち、前記記録シートへの画像形成時)に前記プリントヘ
ッドをモータ駆動によって前記記録シートに対して相対
的に移動させる移動手段と、を備えているプリント手段
を用いる態様がある。
【0012】プリントヘッドが移動しながら画像を形成
していくプリント手段の場合、プリンタの姿勢によって
プリントヘッドの移動方向が変化することから、姿勢の
違いによるプリント画質への影響が大きい。したがっ
て、本発明の適用が特に有利な効果をもたらす。
【0013】本発明の他の態様によれば、請求項4に示
したように、前記姿勢検出手段の検出結果に応じてプリ
ント動作に補正を施すプリント補正手段が付加されてい
ることを特徴としている。
【0014】プリント手段の構成によっては、そのプリ
ント手段で良好な印画を実現するために、種々の条件設
定が必要であり、その設定値はプリンタが使用されると
きの姿勢と関係するものがある。例えば、記録シートを
搬送する手段やプリントヘッドを移動させる手段などの
モータのトルクが該当する。姿勢検出手段でプリンタの
姿勢を検出したら、その検出結果に応じてプリント補正
手段によって最適な設定値に自動修正してプリントを実
行する。これにより、姿勢が変わっても常に良好なプリ
ントが可能である。
【0015】請求項5に記載したように、請求項3に従
属したときの請求項4に記載のプリンタにおいて、前記
制御手段は、前記姿勢検出手段の検出結果に応じて前記
モータのトルク制御を行うという態様がある。
【0016】本発明の更に他の態様として、請求項6に
示したように、前記姿勢検出手段によって所定の姿勢が
検知された場合に前記プリント手段によるプリントを制
限するプリント制限手段を付加する態様がある。プリン
ト制限手段には、プリントを禁止する禁止手段のみなら
ず、一連のプリント動作のうち一部のみを実行する(一
部を禁止する)手段が含まれるものとする。
【0017】また、本発明のプリンタについて、請求項
7に示したように、前記姿勢検出手段によって所定の姿
勢が検知された場合に警告を発する警告手段を付加する
態様がある。例えば、プリンタが倒立状態であることが
検出されたときに警告を発する。
【0018】プリンタのプリント方式については、例え
ば、請求項8に示したように、記録シートとして現像処
理液を内蔵したインスタントフイルムが用いられる光プ
リンタであって、前記インスタントフイルムに露光を与
えるリニアラインヘッドと、前記リニアラインヘッドで
露光済みのインスタントフイルムを搬送しながら前記現
像処理液の展開を行う展開ローラと、を備えているプリ
ンタを用いる態様がある。
【0019】かかる光プリンタは、他の方式のプリンタ
に比べて消費電力が少なく、小型化も可能であり、携帯
型プリンタの実現に有効な手段である。
【0020】請求項9に記載の発明は、上述した本発明
に係るプリンタをカメラに適用した態様に相当する。す
なわち、請求項9に係る印刷機能付きカメラは、撮像素
子と、前記撮像素子を介して撮像した画像をプリント出
力するプリント手段と、前記撮像素子及び前記プリント
手段を収容しているカメラ本体の姿勢を検出する姿勢検
出手段と、前記姿勢検出手段による検出結果に応じてプ
リント動作の制御を行う制御手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0021】請求項10に係る印刷機能付きカメラは、
上記構成に加えて、前記姿勢検出手段の検出結果に応じ
てプリント動作に補正を施すプリント補正手段が付加さ
れていることを特徴としている。
【0022】また、請求項11の如く、前記姿勢検出手
段によって所定の姿勢が検知された場合に前記プリント
手段によるプリント動作を制限するプリント制限手段を
付加する態様や、請求項12の如く、前記姿勢検出手段
によって所定の姿勢が検知された場合に警告を発する警
告手段を付加する態様もある。
【0023】請求項13に係る印刷機能付きカメラは、
前記撮像素子を介して撮像した画像を記録媒体に記録す
る記録手段を備えており、撮影した画像を所定の信号形
態で電子的に記録媒体に記録する電子カメラとして用い
ることができる。
【0024】この場合、請求項14に示したように、前
記記録媒体として、着脱自在な記録メディア(リムーバ
ブルメディア)を用い、前記記録メディアに記録されて
いる画像を前記プリント手段によりプリント出力し得る
ように構成する。
【0025】かかる構成により、一度撮影して記録メデ
ィアに保存した画像をいつでも、また何枚でもプリント
することができるとともに、共通の記録メディアに所定
の記録フォーマット(当該カメラで読み出し可能なフォ
ーマット)で記録されている画像や文字データなどもプ
リントできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るプリンタ及び印刷機能付きカメラの好ましい実施の形
態について説明する。
【0027】図1は本発明の実施形態に係る印刷機能付
きカメラの外観図である。このカメラ10は、撮影機能
と印刷機能とを兼備したプリンタ搭載デジタルカメラで
ある。カメラ10は略縦型直方体形状を有し、カメラ本
体11前面には撮影レンズ12、ファインダー窓14、
セルフタイマーランプ16、ストロボ調光センサ18、
ストロボ発光部20が配設されている。
【0028】撮影レンズ12の後方にはCCDイメージ
センサ等の撮像デバイス(図1中不図示、図6において
符号118として記載)が配設されており、該撮像デバ
イスから読み出された画像信号は所定の信号処理を経て
テジタル画像データに変換される。
【0029】カメラ本体11の前面部分は開閉自在なフ
イルムパック蓋22となっており、内側にフイルムの装
填室(不図示)が形成されている。前記装填室にカート
リッジ式のフイルムパック(図1中不図示、図3におい
て符号80として記載)を装填してフイルムパック蓋2
2を閉じると、フイルムパック蓋22は図示せぬロック
機構によって閉状態で保持される。そして、フイルムパ
ック取出ボタン24が押されるとロックが解除され、フ
イルムパック蓋22の上側がカメラ10の前方向に向か
って開く構造になっている。シャッターボタン26は、
カメラ本体11の前面側に設けられており、撮影者がカ
メラ10を手で持ったときに無理なく右手の人指し指で
シャッターボタン26を操作できる位置に配置されてい
る。シャッターボタン26は2段階式に構成され、シャ
ッターボタン26を軽く押して止める「半押し」の状態
で自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制御(AE)
が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に
押し込む「全押し」の状態で記録用の撮影が実行され
る。
【0030】カメラ10の上面にはプリント排出口28
に相当する開口が形成されており、後述するプリント手
段によって印刷されたプリント物は前記プリント出口2
8から排出される。図1中符号30はストラップ取付部
である。ストラップ取付部30はカメラ本体11上部の
左右両側に設けられており、ストラップ取付部30に図
示せぬネックストラップ又はハンドストラップが取り付
けられる。
【0031】図2はカメラ10の背面斜視図である。カ
メラ背面には、液晶モニタ32、電源スイッチ34、フ
ァインダー36、モードダイヤル38、十字ボタン4
0、キャンセル/戻るボタン42、メニュー/実行ボタ
ン44、シフトボタン46、表示ボタン48、プリント
ボタン50、液晶表示パネル52、ストロボ選択ボタン
54、マクロ(近距離撮影)ボタン56などが設けられ
ている。
【0032】液晶モニタ32は、カラー液晶ディスプレ
イで構成されており、撮像デバイス118を介して取り
込まれる画像やスマートメディアその他の記録媒体(図
2中不図示、図6において符号134として記載)から
読み出した再生画像が表示されるとともに、モード情
報、電池残量警告、撮影日時、標準撮影可能枚数、再生
コマ番号などの各種情報も表示される。
【0033】電源スイッチ34はスライド式スイッチで
構成され、該スイッチを右にスライドさせることにより
カメラ10の電源をON/OFFできる。カメラ10は
オートパワーオフ機能を有し、無操作状態が所定時間
(例えば2分間)継続した場合、電源を自動的にオフす
るようになっている。オートパワーオフの作動時間はユ
ーザーが設定できるようになっている。オートパワーオ
フ機能によってパワーオフされた状態から復帰させるに
は、電源スイッチ34をON操作すればよい。
【0034】ファインダー36の下にはファインダーラ
ンプ58が配設されており、該ランプの点灯色と点灯状
態(点灯/点滅)の組み合わせによってカメラ10の動
作状況や状態を表す。例えば、ファインダーランプ58
は、赤色発光ダイオード(LED)と緑色発光LEDの
組み合わせからなり、これら2つのLEDを制御するこ
とで、赤、緑、橙色の3色の点灯/点滅表示が行われ
る。撮影系モードにおいてファインダーランプ58の緑
色点灯状態は、撮影準備完了(AE、AF完了)を意味
し、緑色点滅は手ブレ警告などの撮影注意を意味する。
【0035】また、橙色点灯状態は、スマートメディア
への書き込み動作中、セルフタイマー動作中、プレビュ
ー画表示中の何れかを意味し、橙色点滅はストロボ充電
中であることを表している。そして、カメラシステムに
何らかのエラーが発生したときにはファインダーランプ
58が赤色点滅表示となり、ユーザーに警告する。
【0036】モードダイヤル38は、セットアップモー
ド、ムービー撮影モード、連写モード、マニュアル撮影
モード、オート撮影モード、人物撮影(ポートレート)
モード、風景撮影モード、夜景撮影モードの各種モード
を選択するための手段である。モードダイヤル38の上
面には各モードを表すシンボルマーク(モードを象徴す
る絵文字や記号若しくはこれらの組み合わせ)が付され
ており、希望するモードのマークを指標60の位置に合
わせると、そのモードに設定される。
【0037】十字ボタン40は、リング形の前記モード
ダイヤル38の内側に配置される。十字ボタン40には
上下左右の四方向を示す三角マークが形成されており、
これら四方向の三角マークのうち何れかのマークの近傍
を押圧することによって十字ボタン40が傾動し、対応
する方向(上、下、右、又は左)の指示を入力できるよ
うになっている。この十字ボタン40は、液晶モニタ3
2の画面に表示される設定メニューなどの各種設定項目
の選択や、設定内容の変更を指示する操作キーとして使
用されるとともに、電子ズームの倍率調整、ズーム中心
の移動指示、再生コマの送り/戻しを指示する手段とし
て用いられる。
【0038】キャンセル/戻るボタン42は、メニュー
から選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状
態に戻る(undo) 時などに使用される。
【0039】メニュー/実行ボタン44は、各モードの
通常画面からメニュー画面へ遷移させるとき、或いは、
各モードのメニュー画面においては、選択項目を有効に
して通常画面(メニュー階層が複数にわたっている場合
には、一つ前の画面)に遷移させるときなどに使用され
る。具体的には、撮影モード及び再生モード時のメニュ
ー表示、選択項目の確定、消去項目の選択確定と消去実
行、プロテクト項目の選択確定と実行、プリント指定項
目の選択確定と実行、メニュー項目の選択確定、日時設
定の選択確定、撮影メニューへの復帰などの場合に使用
される。
【0040】シフトボタン46は、十字ボタン40その
他のキースイッチの機能を更に拡張するためのプッシュ
スイッチである。必要に応じてシフトボタン46を押す
と、液晶モニタ32にはシフトボタン46を用いる拡張
操作の案内を示すシフトガイダンスがオンスクリーン表
示される。ユーザーはそのガイダンスにしたがって所定
のキー操作を行うことにより、例えば、モニタの明るさ
調整などの種々の設定入力が可能である。
【0041】表示ボタン48は、撮影モード時に液晶モ
ニタ32の表示をON/OFF切り替えするためのスイ
ッチである。再生モード時にはこの表示ボタン48を一
回押す毎に、「一コマ再生のオンスクリーンディスプレ
イ(OSD)表示」→「一コマ再生のOSD表示なし」
→「マルチ再生(3秒間のOSD表示付き)」とサイク
リックに循環する。ただし、メニュー表示中は「一コマ
再生」←→「マルチ再生」と切り替わる。
【0042】撮影モードにおいて、表示ボタン48を押
下すると液晶モニタ32の表示をON/OFFでき、フ
ァインダー36を覗いて画角合わせを行う省電力撮影モ
ードとすることができる。ただし、マクロモード時には
液晶モニタ32をOFFすることはできないようになっ
ている。
【0043】プリントボタン50は、選択にかかる画像
のプリント実行の指示を与える手段である。プリントボ
タン50の脇にはプリントランプ62が設けられてお
り、印画処理中は該ランプが点滅してユーザーにプリン
ト中である旨を知らせるようになっている。
【0044】液晶表示パネル52は、カメラの状態や撮
影モード等に関する情報を表示する手段である。液晶表
示パネル52には、標準撮影可能枚数、モード情報、電
池残容量、ストロボモード情報、マクロ(近距離撮影)
設定情報、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示
及び撮影日時などの所定の情報が表示される。
【0045】ストロボ選択ボタン54は、撮影の状況に
合わせてストロボを発光させたり、発光を禁止する設定
キーであり、このストロボ選択ボタン54を押す毎に、
ストロボの設定が「自動発光」→「赤目軽減」→「強制
発光」→「発光禁止」の4種類で循環式に切り替わるよ
うになっている。ストロボ選択ボタン54で選択したス
トロボの設定内容は液晶表示パネル52に明示される。
【0046】マクロボタン56は、カメラ10を近距離
(マクロ)撮影モードに設定する操作キーであり、当該
マクロボタン56を押すことにより、AFのスキャン範
囲が近距離側にシフトされ、約9〜50cmまでの近距
離撮影が可能になる。
【0047】カメラ10の下部には、スマートメディア
スロット64が設けられており、ここに画像データを記
録するための記録媒体に相当するスマートメディアが挿
入される。本実施の形態では、画像データを記録する媒
体としてスマートメディアを使用しているが、記録媒体
の形態はこれに限らず、PCカード、コンパクトフラッ
シュ、メモリスティック、磁気ディスク、光磁気ディス
ク、光ディスクなど、種々の形態が可能である。
【0048】スマートメディアスロット64には、挿入
口部分を覆うためのスロットカバー66がヒンジ機構を
介して開閉自在に設けられている。スロットカバー66
を閉じると、図示せぬ係合手段によってスロットカバー
66が閉状態でロックされる。カメラ10底面に設けら
れているロック解除ツマミ68をスライド操作すると、
前記係合手段の係止が外れてスロットカバー66が開放
される構造になっている。
【0049】また、カメラ10の底面部には、符号70
で示す三脚用ネジ穴が設けられるとともに、電池カバー
72が開閉自在に設けられ、内側に電池収納室が形成さ
れている。電池カバー72をカメラ10の前面方向にス
ライドさせると電池カバー72をロックしている係止機
構(不図示)の係止が外れる構造を有しており、電池カ
バー72を開けて、図示せぬ電池をカメラ10の底面側
から縦向きに前記電池収納室に挿入する。そして、開放
時と逆の手順で電池カバー72を閉じることで電池が装
填される。
【0050】本例のカメラ10ではリチウムイオン電
池、ニッケル水素電池、又はニカド電池といった専用の
二次電池が用いられる。電池の形態はこれに限らず、ア
ルカリ乾電池、リチウム電池、マンガン乾電池などを使
用できるように設計変更してもよい。
【0051】カメラ10側面には、映像出力(VIDEO OU
T)端子74及び電源入力端子(例えば、DC IN 5V用の
端子) 76が設けられている。前記映像出力端子74に
図示せぬビデオケーブルを接続することにより、カメラ
10からテレビ受像機その他の外部機器に映像信号を出
力することができる。また、前記電源入力端子76に図
示せぬACパワーアダプターの端子を接続することによ
り、カメラ外部から電源を供給することができる。
【0052】図3にはカメラ10内部を背面側から透視
したときの各機構部の配置構造が示されている。撮影レ
ンズ12の背後に位置するように撮像デバイス118を
含む撮像回路ユニット78が設けられている。フイルム
パック80の装填室を取り囲むように、展開ローラ8
2、展開ローラ82の駆動機構(ローラ駆動機構とい
う。)84及びリニアプリントヘッド86の移動機構
(ヘッド移動機構という。)88が組み込まれている。
符号90はストロボ発光装置を表している。
【0053】展開ローラ82及びローラ駆動機構84
は、フイルムパック80の中からインスタントフイルム
92を送り出し、また送り出しながら現像処理液の展開
を行うために用いられる。
【0054】ローラ駆動機構84は、フイルムパック8
0から一枚のインスタントフイルム92を掻き出すため
の図示せぬクロー爪及びその移動機構を含む。クロー爪
は展開ローラ82の動力源たるモータ(以下、展開モー
タという。)94の駆動により作動してインスタントフ
イルム92の下端を上方に押し出し、インスタントフイ
ルム92の上端を一対の展開ローラ82の間に送り込
む。この時点で展開ローラ82は回転しており、以後は
展開ローラ82によってインスタントフイルム92が上
方へと搬送される。
【0055】インスタントフイルム92の上端部分には
現像処理液を内包したポッド92Aが設けられ、また、
一対の展開ローラ82は互いに接近する方向にバネ付勢
されているため、展開ローラ82によってインスタント
フイルム92が搬送される間に、ポッド92Aが破れて
現像処理液が感光シートと受像シートの間に展開され
る。
【0056】図4にカメラ10に搭載されている光プリ
ンタを構成するリニアプリントヘッド86及びヘッド移
動機構88の外観を示す。リニアプリントヘッド86
は、その長手方向がインスタントフイルム92の搬送方
向に対して直交し、その長さはインスタントフイルム9
2の幅以上となっている。ヘッド移動機構88は、ステ
ッピングモータからなるスキャンモータ96の駆動によ
り、リニアプリントヘッド86をインスタントフイルム
92の搬送方向と平行な矢印X方向に移動させる。
【0057】リニアプリントヘッド86が移動する間に
これが傾くことが無いように、その両端に一対のガイド
ピン98が設けられ、それぞれガイド溝100に係合し
ている。図中符号80Aは一枚のインスタントフイルム
92をフイルムパック80の外に送り出すときに前記ク
ロー爪が入り込む切欠部を示す。
【0058】図5にリニアプリントヘッド86の断面図
を示す。遮光されたケース102内に、その長手方向に
沿って蛍光ランプ104が組み込まれている。蛍光ラン
プ104からの照明光には赤色(R)、緑色(G)、青
色(B)の各色が含まれる。これらの色が含まれていれ
ば他の種類の光源を用いることも可能である。
【0059】蛍光ランプ104からの照明光路中に、カ
ラーフィルタ106が設けられている。カラーフィルタ
106は、R透過フィルタ部、G透過フィルタ部、B透
過フィルタ部を帯状に並べて構成され、図示せぬフィル
タ移動機構によって、上記3色の各フィルタ部の何れか
一つが蛍光ランプ104の照明光路内に位置するように
してある。そして、フィルタ切替信号の入力によってカ
ラーフィルタ106が矢印Y方向に移動し、フィルタ部
の切り替えが行われる。
【0060】蛍光ランプ104からの照明光は、カラー
フィルタ106を透過することによって、R,G,Bの
何れか一色のプリント光になる。プリント光は、液晶ア
レイ108、ミラー110、セルフォックレンズアレイ
112、及びミラー114を経てケース102の開口1
02Aから射出し、インスタントフイルム92に達す
る。
【0061】液晶アレイ108は微小な液晶セグメント
を一例に整列させたもので、液晶セグメントの一個がプ
リントを行うときの一画素に対応している。液晶アレイ
108は液晶セグメントごとに濃淡の制御が可能で、プ
リント光の遮光及び透過光量の制御を行う。セルフォッ
クレンズアレイ112は画素ごとのプリント光が他の画
素位置まで広がることを防止する。なお、ケース102
内には適宜の遮光部材が組み込まれ、プリント光だけが
開口102Aから射出するようにしてある。
【0062】図6はカメラ10のブロック図である。撮
影レンズ12は、1枚又は複数枚のレンズで構成され、
単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、ズー
ムレンズや望遠/広角の二焦点切替式レンズの如く焦点
距離可変のものでもよい。
【0063】撮影レンズ12を介して入射した光は、シ
ャッター及び絞り機構116を通して撮像デバイス11
8の受光面に結像される。撮像デバイス118は、感光
画素に相当する受光センサが二次元的に配列されてお
り、Gストライプやベイヤー配列など所定の配列形態に
よるカラーフィルタが設けられている。
【0064】機械式のシャッターは、撮像デバイス11
8から信号を読み出すときに受光センサ(感光画素)に
光があたってスミアが発生するのを防ぐ役割を果たす。
なお、撮像デバイス118の構成によっては、かかる機
械式シャッターを必要としない場合もある。絞りは、単
一の絞りのものであってもよいし、複数の絞りが切替可
能なものであってもよい。
【0065】撮影レンズ12を介して撮像デバイス11
8の受光面に結像された被写体像は、各受光センサで入
射光量に応じた量の信号電荷に変換される。撮像デバイ
ス118は図示せぬタイミング発生回路が発生する所定
のタイミングで駆動回路(撮像デバイスドライバ)12
0によって駆動される。前記信号電荷は、駆動回路12
0から加えられる駆動パルスによって読み出され、信号
電荷に応じた電圧信号(アナログ画像信号)として順次
撮像デバイス118から出力される。なお、撮像デバイ
スドライバは、撮像デバイス118の駆動電圧条件によ
っては必要としない場合もあり得る。
【0066】撮像デバイス118には、シャッターゲー
トを介してシャッタードレインが設けられており、シャ
ッターゲートをシャッターゲートパルスによって制御す
ることにより、蓄積した信号電荷をシャッタードレイン
に掃き出すことができる。すなわち、撮像デバイス11
8は、シャッターゲートパルスによって各受光センサに
蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタースピード)を制
御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0067】撮像デバイス118から出力された画像信
号はアナログ信号処理部122に送られる。アナログ信
号処理部122はサンプリングホールド回路やゲイン調
整回路を含み、撮像デバイス118から出力された画像
信号はアナログ信号処理部122において相関二重サン
プリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に
色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホ
ワイトバランス処理)が行われる。
【0068】アナログ信号処理部122から出力された
信号は、A/Dコンバータ124においてR,G,Bの
デジタル信号に変換された後、カメラ用デジタル信号処
理部128に送られる。カメラ用デジタル信号処理部1
28は、輝度・色差信号生成回路及びガンマ補正回路等
の画像処理回路を含む。ここでデジタル形式の電子画像
データが生成される。そして、デジタル信号処理部12
8においてY/C変換、ガンマ補正、ホワイトバランス
調整その他の所定の信号処理が施され、得られた画像デ
ータはメモリ130に一時的に格納される。
【0069】メモリ130に記憶された画像データはデ
コードされて液晶モニタ32に供給される。こうして、
撮像デバイス118で捉えた映像がリアルタイムで液晶
モニタ32に表示される。なお、映像出力端子74を利
用して撮影画像を液晶モニタ32以外の他の外部ディス
プレイに表示させることも可能である。もちろん、液晶
モニタ32をOFFし、ファインダー36によって画角
確認を行ってもよい。
【0070】シャッターボタン26の押下により、撮影
開始指示信号(レリーズ信号)が発せられ、記録用の撮
影動作が実行される。このとき、必要に応じてストロボ
発光装置90の発光が行われる。レリーズ信号の受入に
呼応して取得された画像データは、メモリ130から圧
縮伸張回路132に送られ、ここで所定の形式(例え
ば、JPEG)に従って圧縮処理される。圧縮された画
像データは外部記録媒体インタフェースを介して内蔵メ
モリ(例えば、カメラ内蔵のフラッシュメモリ)又はメ
モリカード(例えば、スマートメディア)などの記録媒
体134に記録される。
【0071】撮影モードによっては、画像を非圧縮で記
録する場合もあり、この場合、上記圧縮工程が省略され
る。記録媒体134に保存した画像データはCPU13
6を介して呼び出しが可能であり、呼び出された画像デ
ータは圧縮伸張回路132で伸張処理された後、メモリ
130を介して液晶モニタ32に出力され、または、図
示せぬ通信部を介して他の外部機器に出力される。
【0072】CPU136は、カメラ10の各回路を統
括制御するもので、操作スイッチ等の操作部138やシ
ャッターボタン26に相当するシャッタースイッチ14
0などから入力される各種入力信号に基づいて、レンズ
のズーミング動作や自動焦点調節(AF)動作の制御、
並びに自動露出調節(AE)制御、撮像デバイス118
の駆動回路120の制御、液晶モニタ32における表示
制御、メモリ130及び記録媒体134に対する画像デ
ータの書き込み/読み出し制御、プリント制御等を行
う。
【0073】EEPROM139には、カメラ10を所
定のシーケンスにしたがって作動させるときにCPU1
36によって参照される各種の調整データが予め格納さ
れている。調整データには、撮影レンズ12のピント合
わせに関するデータや、プリントを行う時の色毎の補正
データ、カメラ姿勢に対応した補正データなどが含まれ
ている。
【0074】また、カメラ10の姿勢を検出するための
転倒・傾斜センサ142もCPU136に接続されてお
り、その検出結果はCPU136に入力される。詳細な
制御方法については後述するが、転倒・傾斜センサ14
2の検出結果に応じてプリント処理に必要な補正を行
い、若しくはプリント動作を禁止するといった制御が行
われる。
【0075】カメラ10のプリント部は、プリント用デ
ジタル信号処理部144、リニアプリントヘッド86、
及び駆動回路148から構成されている。駆動回路14
8は、CPU136の指令によりリニアプリントヘッド
86を駆動するとともに、CPU136の管理下で展開
モータ94及びスキャンモータ96の駆動を行う。
【0076】プリントすべき画像のデータは、撮影され
た画像であればメモリ130に展開された状態で、一度
スマートメディア等の記録媒体134に保存された画像
であれば、一旦メモリ130に展開し、セットアップを
行った後に、逐次プリント用データに変換しながらプリ
ントしていく。
【0077】カメラ10のシステム構成上、プリント部
(印刷系)は独立した構成となっておらず、カメラ部
(撮像系)と同じCPU136で制御される。また、メ
モリ130も共用されており、メモリ130は撮像信号
の処理領域として利用されるのみならず、プリント用の
データ(以下、プリントデータという。)の記憶手段と
して兼用される。撮像系と印刷系とで資源を共有する構
造にしたことにより、低コスト化を達成できる。
【0078】次に、上記構成のカメラ10を用いたプリ
ント動作を説明する。
【0079】このカメラ10は、デジタルカメラに写真
方式の光プリンタが一体化されており、撮影した写真を
直ぐにプリントすることができるほか、デジタルカメラ
としても使用でき、また、スマートメディア(記録メデ
ィア)に記録されている画像や文字などをプリントアウ
トするプリンタとしても使用することができる。
【0080】被写体画像の選択、そして必要に応じて装
飾フレームの選択を行った後にプリントボタン50を操
作すると、CPU136はメモリ130にアクセスし
て、その時点で液晶モニタ32に表示されている画像に
関する画像データのうち、最初の一ライン中の赤色に相
当する画像データを順次読み出し、これをプリント用デ
ジタル信号処理部144に転送する。これにより、プリ
ント用デジタル信号処理部144では1ライン分の赤色
濃度に対応した画像データが収集される。
【0081】CPU136は、カラーフィルタ106の
Rフィルタ部がプリント光路内に挿入されていることを
確認するとともに、液晶アレイ108の各液晶セグメン
トが遮光状態であることを確認した上で、蛍光ランプ1
04を点灯させる。
【0082】リニアプリントヘッド86は、インスタン
トフイルム92の最下端部に対面した初期位置にあり、
この位置が最初の一ライン分の記録位置となっている。
図示せぬフォトセンサなどにより、リニアプリントヘッ
ド86が最初の記録位置にあることがCPU136によ
って確認されると、プリント用デジタル信号処理部14
4から1ライン分の画像データが順次液晶アレイ108
に送られ、各々の液晶セグメントの透過濃度は、順次に
遮光状態から画像データに応じた透過濃度に切り替えら
れ、一定時間後に再び遮光状態に戻る。
【0083】カラーフィルタ106のRフィルタ部を透
過したRプリント光がそれぞれの液晶セグメントを透過
することにより、Rプリント光は透過濃度に応じた光量
となってインスタントフイルム92に赤色の露光を与え
る。こうして1ライン分の露光が完了すると、スキャン
モータ96が一定角度回転してリニアプリントヘッド8
6を次ライン位置に移動させる。続いてメモリ130か
ら2ライン目の赤色濃度に対応した画像データが読み出
され、同様の手順で2ライン目のRプリント光による露
光が行われる。以後、引き続き、リニアプリントヘッド
86を展開ローラ82方向(図3で上方向)にステップ
送りしながらラインごとにRプリント光による露光が行
われ、最後のラインの露光が終わるとRプリント光によ
る露光が終了する。
【0084】次に、CPU136は駆動回路148にフ
ィルタ切替信号を送る。これにより、カラーフィルタ1
06が図5の矢印Y方向にピッチ送りされ、プリント光
路内にGフィルタ部が位置決めされる。CPU136は
メモリ130にアクセスして、プリント対象となってい
る画像に関する画像データのうち、最終ラインの中の緑
色に相当する画像データを順次読み出してプリント用デ
ジタル信号処理部144へ転送する。
【0085】以後は、Rプリント光の場合と同様にし
て、Gプリント光による露光が最終ライン位置から最初
のライン位置に向かって行われる。Gプリント光による
露光が終了した後は、Bフィルタ部がプリント光路内に
挿入され、メモリ130からは青色に相当する画像デー
タがラインごとに読み取られ、Rプリント光の場合と同
様にしてBプリント光による露光が行われる。
【0086】こうしてR,G,Bの各プリント光による
露光が完了すると、リニアプリントヘッド86は、初期
位置よりも展開ローラ82側に寄った所定の待機位置に
移動する。
【0087】リニアプリントヘッド86が退避位置に移
動した後、CPU136からの信号により展開モータ9
4が駆動を開始する。ローラ駆動機構84が作動を開始
し、クロー爪がフイルムパック80の切欠部80Aから
進入して、光プリンタによる露光済みのインスタントフ
イルム92をフイルムパック80から掻き出す。このと
き、リニアプリントヘッド86は退避位置に移動してお
り、クロー爪の移動を妨げることはない。
【0088】クロー爪で押し出されたインスタントフイ
ルム92の上端が一対の展開ローラ82間に入り込み、
以後は展開ローラ82の回転によってインスタントフイ
ルム92が搬送され、同時にポッド92Aが破れて現像
処理液の展開が行われる。クロー爪は、その移動ストロ
ークの終端まで移動すると、元の位置(待機位置)に戻
って停止する。クロー爪が待機位置に戻ると、スキャン
モータ96が駆動され、リニアプリントヘッド86は初
期位置に戻る。
【0089】展開ローラ82で搬送されたインスタント
フイルム92は、カメラ本体11上面のプリント排出口
28から排出される。1分〜数分経過すると、被写体画
像がポジ画像として受像シートに定着され、プリントボ
タン50を操作した時点で液晶モニタ32に表示されて
いた画像のハードコピー(プリント物)を得ることがで
きる。
【0090】インスタントフイルム92を印画記録媒体
として利用し、光プリンタで画像のハードコピーを作成
することにより、熱エネルギーを要せずに低電力でカラ
ープリントを行うことが可能となる。また、図示せぬ外
部入力端子から画像データを入力してこれをプリントす
ることも可能であり、携帯型のプリンタ(モバイルプリ
ンタ)としても利用できる。
【0091】本例のカメラ10は持ち運び可能なプリン
タとして利用可能であることから、様々な利用状況が想
定される。例えば、通常はカメラ10を立てた状態で使
用されるものと予想される。このとき、リニアプリント
ヘッド86は下から上へ(又は上から下へ)移動する構
造になっている。これに対し、カメラ10を横に倒した
姿勢でプリントを行う場合には、リニアプリントヘッド
86が水平面内で移動する構造になる。
【0092】このように、カメラ10の姿勢に応じてリ
ニアプリントヘッド86の移動方向が変わるため、ヘッ
ド駆動用のモータ(スキャンモータ96)の負荷が変化
する。
【0093】仮に、カメラ10を立てた姿勢(通常姿
勢)で良好なプリント動作が行われるように特性を合わ
せておき、この設定を固定したままとすると、カメラ1
0を横倒し、あるいは、倒立にしたときには、ヘッド駆
動用のモータのトルクが軽くなり、これによって印刷ム
ラを生じてしまう。
【0094】このような不具合を解決するために、本例
のカメラ10は、検知した姿勢に応じてモータのトルク
を変えるように制御する。制御方法の詳細については後
述するが、通常姿勢と横姿勢はそれぞれ補正を加えてプ
リントを実行し、倒立状態ではプリントしないように制
御している。
【0095】図7はカメラ10に内蔵されている転倒・
傾斜センサ142の具体的形態例を示す図である。同図
に示すセンサ150は、接点152、152間に水銀1
54の流体が封入された構造を有する水銀スイッチであ
る。図のように、センサ150が水平に保持された状態
のときは、水銀154が接点152、152間に停留す
るため、接点間が導通する。その一方、センサ150が
立て向きの姿勢(図7から90度回転した状態)になる
と、水銀154が下側(片方の接点側)に溜まり、接点
間が非導通となる。このセンサ150はカメラ10の横
転状態(横倒し状態)を検出するのに利用される。
【0096】図8は回転式姿勢検出センサの構造例を示
す図である。このセンサ160は、円盤部材162の周
囲に複数の電気接点164が設けられてなる固定接点板
166と、前記円盤部材162の軸168に回動自在に
指示されている移動接点部材170とから構成される。
【0097】固定接点板160は、カメラ10内部の所
定の垂直壁部に固定される。移動接点部材170の一端
(下端部)には錘172が設けられ、他端(上端部)に
は固定接点板166の電気接点164に接触可能な単一
の接点174が設けられている。移動接点部材170
は、錘172によって常に重力方向に向くため、カメラ
10本体の姿勢が傾くと移動接点部材170が前記固定
接点板166に対して相対的に回動し、接点174の接
触位置が変更される。したがって、接点174の接触位
置に基づいてカメラ10の姿勢を検出できる。
【0098】図7及び図8に示したセンサ150、16
0により、通常姿勢(正立状態)、横倒し状態(横姿
勢)、倒立状態が検知できるカメラ10のプリント制御
方法について説明する。
【0099】図9は本カメラ10によるプリントシーケ
ンスを示すフローチャートである。同図に示すように、
撮影モードがスタートすると(ステップS200)、ま
ず、プリントボタン50が押されたか否かを判定する
(ステップS210)。もし、プリントボタン50が押
されていなければ、ステップS220に進み、シャッタ
ーボタン26が押されたか否かを判定する。
【0100】ステップS220において、YES判定を
得た場合(シャッターボタン26押下時)には、撮像系
を駆動して撮影処理を実行する(ステップS222)。
その一方、ステップS220において、NO判定を得た
場合(シャッターボタン26無操作時)には、ステップ
S210に戻り、プリントボタン50又はシャッターボ
タン26からの指示入力待ちとなる。
【0101】ステップS210において、プリントボタ
ン50が押された場合には、ステップS214に分岐す
る。ステップS214では、プリント用の画像データを
展開して記憶しておくバッファメモリ(メモリ130)
に画像が記憶されているか否かを判定する。もし、バッ
ファメモリに画像が記憶されていなければ前記ステップ
S220に移行する。
【0102】ステップS214においてバッファメモリ
に画像があるとの判定(YES判定)を得たときは、ス
テップS230に進む。ステップS230では、姿勢検
出用の転倒・傾斜センサ142(図7のセンサ150及
び図8のセンサ160に相当)による検出情報を取得す
る。
【0103】次いで、その検出結果に基づいて、カメラ
10が通常姿勢にあるか否かを判定する(ステップS2
32)。もし、通常姿勢(YES判定時)であれば、ス
テップS234に進み、通常姿勢用の補正データにした
がってプリント動作を実行する(ステップS234)。
【0104】ステップS232において、通常姿勢にな
いとき(NO判定時)は、ステップS240に分岐し
て、横姿勢であるか否かを判定する(ステップS24
0)。ステップS240においてカメラ10が横姿勢で
あるとき(YES判定時)には、ステップS242に進
む。ステップS242では横姿勢用の補正データにした
がってプリント動作を実行する(ステップS242)。
【0105】ステップS140において横姿勢でないと
き(NO判定時)は、ステップS250に分岐する。ス
テップS250ではカメラ10が倒立状態であることの
確認を行う。かかる確認後、アラート(alert)を出して
プリントを中止する(ステップS152)。倒立状態に
よりプリント実行不能である旨を知らせる手段として
は、カメラ10にスピーカーを設けて所定のメッセージ
を音声出力させてもよいし、液晶モニタ32にその旨の
メッセージを表示させてもよい。また、警告ランプや警
告ブザーなどの手段、あるいはこれらの組み合わせであ
ってもよい。
【0106】ステップS222、ステップS234、ス
テップS242、又はステップS252の後は、ステッ
プS210に戻り、上述の処理が繰り返される。
【0107】本発明を実施する上では、リニアプリント
ヘッド86の構成は上記実施形態に限定されない。例え
ば、リニアプリントヘッド86の光源として、R,G,
Bの発色を行う三種類の微小な発光ダイオード(LE
D)を一列(又は複数列)に並べて構成し、面順次式
に、これらLEDを点灯させながら液晶アレイを通して
露光する構造を採用してもよい。かかる構造の場合、カ
ラーフィルタ106及びその移動機構を省略できる。更
に、各色のLEDごとに液晶セグメントを対応付けして
おくことにより、各色のLEDを一斉に点灯させてリニ
アプリントヘッド86でインスタントフイルム92をス
キャンすれば、3色面順次式ではなく、一回のスキャン
露光でプリントを行うことができる。
【0108】また、R,G,Bの各色光を含み、しか
も、その光量制御が可能な光源、例えば、蛍光表示管の
発光原理を利用した微小な発光素子を画素毎にライン状
(一列又は複数列)に配列した蛍光光源アレイを用いれ
ば、その画素ごとの発光光量を画像データで制御するこ
とによって、液晶アレイ37を省略することが可能とな
り、3色面順次露光により、同様にしてカラープリント
を行うことができる。
【0109】本例のカメラ10においてはプリント手段
として、光学式のプリンタが用いられているが、サーモ
オートクローム(TA)方式のプリンタ、インクジェッ
ト方式のプリンタ、昇華型プリンタなど、様々な方式の
プリント装置(プリンタ)を用いることができる。使用
されるプリンタの形態に応じてプリンタ駆動部や検出部
の具体的構成は異なる。
【0110】TAプリンタの場合、プリンタ駆動部には
サーマルヘッドや定着ランプが含まれ、検出部にはペー
パー検出手段や温度検出手段が含まれる。インクジェッ
ト方式のプリンタの場合、プリンタ駆動部にはインク噴
射部が含まれ、検出部にはインク残量検出手段、ペーパ
ー有無検出手段などが含まれる。記録シートは、連続紙
(ロール紙)でもよいし、カット紙でもよい。また、樹
脂シートなど紙以外の媒体でもよい。
【0111】上記説明では、プリント機能付き電子カメ
ラを例に説明したが、撮影機能を具備しないプリンタに
ついても、本発明を適用することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リンタに姿勢検出手段を設け、前記姿勢検出手段による
検出結果に応じて、プリント時に補正をかけたり、プリ
ント動作を禁止するなどの動作制御を行うようにしたの
で、実際にプリンタが使用される状況に応じた最適な作
動を実現できる。
【0113】これにより、どのような状況でも、プリン
ト出力を良好に行うことができ、画質低下や故障を防止
できるプリンタ及び印刷機能付きカメラを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷機能付きカメラの
外観図
【図2】図1に示したカメラの背面斜視図
【図3】カメラ内部を背面側から透視したときの各機構
部のレイアウトを示す説明図
【図4】リニアプリントヘッド及びその移動機構を示す
斜視図
【図5】リニアプリントヘッドの内部構造を示す断面図
【図6】本例のカメラの電気的構成を示すブロック図
【図7】転倒・傾斜センサとして用いられる水銀センサ
の構造を示す図
【図8】転倒・傾斜センサとして用いられる姿勢検出セ
ンサの構造を示す図
【図9】本例のカメラにおける動作手順を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
10…カメラ(印刷機能付きカメラ、プリンタ)、32
…液晶モニタ(警告手段)、80…フイルムパック、8
2…展開ローラ、84…ローラ駆動機構、86…リニア
プリントヘッド、92…インスタントフイルム(記録シ
ート)、94…展開モータ、96…スキャンモータ、1
18…撮像デバイス(撮像素子)、134…記録媒体、
136…CPU(制御手段、プリント補正手段、プリン
ト制限手段)、142…転倒・傾斜センサ(姿勢検出手
段)、150…水銀センサ、160…回転式姿勢検出セ
ンサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/76 E 5C053 5/76 101:00 5/765 B41J 29/00 A 5/781 H04N 5/781 510C 5/91 5/91 H // H04N 101:00 Fターム(参考) 2C061 AP10 BB08 CC07 CD23 HJ02 HK11 HN15 HN22 HV01 2H104 AA19 2H105 EE16 5C022 AA11 AB15 AC18 AC32 AC42 AC69 AC73 AC74 AC77 CA00 5C052 AA12 AB04 DD02 5C053 FA04 FA08 JA16 KA03 KA21 KA24 LA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタに姿勢検出手段を設け、前記姿
    勢検出手段による検出結果に応じてプリント動作の制御
    を行うようにしたことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 入力される画像をプリント出力するプリ
    ント手段と、 前記プリント手段の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記姿勢検出手段による検出結果に応じてプリント動作
    を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記プリント手段は、記録シートに作用
    して該記録シートに画像を形成するプリントヘッドと、
    プリント時に前記プリントヘッドをモータ駆動によって
    前記記録シートに対して相対的に移動させる移動手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項2のプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3のプリンタにおい
    て、前記姿勢検出手段の検出結果に応じてプリント動作
    に補正を施すプリント補正手段が付加されていることを
    特徴とするプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3に従属したときの請求項4に記
    載のプリンタにおいて、前記制御手段は、前記姿勢検出
    手段の検出結果に応じて前記モータのトルク制御を行う
    ことを特徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかのプリンタにお
    いて、前記姿勢検出手段によって所定の姿勢が検知され
    た場合に前記プリント手段によるプリントを制限するプ
    リント制限手段が付加されていることを特徴とするプリ
    ンタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかのプリンタにお
    いて、前記姿勢検出手段によって所定の姿勢が検知され
    た場合に警告を発する警告手段が付加されていることを
    特徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかのプリンタにお
    いて、該プリンタは、記録シートとして現像処理液を内
    蔵したインスタントフイルムが用いられる光プリンタで
    あって、前記インスタントフイルムに露光を与えるリニ
    アラインヘッドと、前記リニアラインヘッドで露光済み
    のインスタントフイルムを搬送しながら前記現像処理液
    の展開を行う展開ローラと、を備えていることを特徴と
    するプリンタ。
  9. 【請求項9】 撮像素子と、 前記撮像素子を介して撮像した画像をプリント出力する
    プリント手段と、 前記撮像素子及び前記プリント手段を収容しているカメ
    ラ本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記姿勢検出手段による検出結果に応じてプリント動作
    の制御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷機能付きカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項9の印刷機能付きカメラにおい
    て、該カメラは、前記姿勢検出手段の検出結果に応じて
    プリント動作に補正を施すプリント補正手段が付加され
    ていることを特徴とする印刷機能付きカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10の印刷機能付きカメ
    ラにおいて、該カメラは、前記姿勢検出手段によって所
    定の姿勢が検知された場合に前記プリント手段によるプ
    リント動作を制限するプリント制限手段が付加されてい
    ることを特徴とする印刷機能付きカメラ。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11の何れかの印刷機能
    付きカメラにおいて、該カメラは、前記姿勢検出手段に
    よって所定の姿勢が検知された場合に警告を発する警告
    手段が付加されていることを特徴とする印刷機能付きカ
    メラ。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12の何れかの印刷機能
    付きカメラにおいて、該カメラは、前記撮像素子を介し
    て撮像した画像を記録媒体に記録する記録手段を備えて
    いることを特徴とするカメラ
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は着脱自在な記録メディ
    アであり、記録メディアに記録されている画像を前記プ
    リント手段によりプリント出力し得ることを特徴とする
    請求項13の印刷機能付きカメラ。
JP2000049578A 2000-02-25 2000-02-25 プリンタ及び印刷機能付きカメラ Pending JP2001232896A (ja)

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