JP2001232704A - 表面被覆用化粧断熱性ボードおよび被覆製品 - Google Patents

表面被覆用化粧断熱性ボードおよび被覆製品

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JP2001232704A
JP2001232704A JP2000049356A JP2000049356A JP2001232704A JP 2001232704 A JP2001232704 A JP 2001232704A JP 2000049356 A JP2000049356 A JP 2000049356A JP 2000049356 A JP2000049356 A JP 2000049356A JP 2001232704 A JP2001232704 A JP 2001232704A
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decorative
heat insulating
sheet
insulating board
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JP2000049356A
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Runa Nakamura
瑠奈 中村
Ryohei Nagata
良平 永田
Kimiharu Sato
公治 佐藤
Arimichi Ito
有道 伊東
Mitsutoyo Miyakoshi
光豊 宮越
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みの薄いフレキシブルなシート状の発泡体
に粘着加工等を施して、物品に断熱付与のために貼り付
ける際に、張力を与えながら施工しないとしわ寄りの原
因となったり、シートと被着体との間に気泡が侵入しや
すい等の欠点を有している点を解消することを課題とす
るものである。 【解決手段】 板状発泡体2を断熱性素材として使用
し、少なくとも表面に接着剤層3を介する等して化粧シ
ート4を積層し、裏面側には所望により別の接着剤層1
1を積層することにより、断熱性が高く、剛性もあり、
種々の加工に適する等の利点が大きい表面被覆用化粧断
熱性ボードを得ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建装部材やその他
の物品を被覆する目的で使用し、それらの表面に断熱性
を与えて、それらの断熱性を向上させることが可能な表
面被覆用化粧断熱性ボードに関するものであり、長尺で
取扱えるのは勿論だが、被覆されるべき対象の形状・サ
イズに合わせて断裁し、分離片として扱うのにも適した
表面被覆用化粧断熱性ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】様々な物品に断熱性を付与する手段とし
て、「断熱材」を適用することは、よく行なわれてい
る。例えば、一般家屋、ビル、冷蔵庫・冷凍庫、自動
車、鉄道車両、もしくは航空機の壁の内部には、断熱材
が充填されているし、防寒用衣料の表布と裏布の間に
は、羽毛や綿が充填されていることが普通である。しか
し、上記のケースでは、断熱材が嵩高で、必然的に断熱
材の部分の厚みが増すし、また、断熱材自身を外側に持
ち出すと、散乱する恐れがあり、またグラスファイバー
のようなものでは、皮膚を突っつく刺激の原因となるた
め、製品製造時に充填するのが普通で、出来た製品に後
日、断熱材を適用することは無かった。
【0003】上記のように、古くから断熱性を要求され
るものに比べれれば、要求される断熱の程度が異なるも
のの、一旦出来上がった製品に断熱性を付与したい場合
がある。一般家屋やビルにおける開口部であるドア、シ
ャッター、窓、天窓、サッシ等、屋外で使用される冷蔵
設備、例えば自動販売機等が代表的な例である。
【0004】このように、一旦出来上がった、上記のよ
うな製品に断熱性を付与したい場合、厚みの薄いフレキ
シブルなシート状の発泡体に粘着加工等を施し、所定の
幅の長巻きとしておき、必要な大きさに切り取って、所
望の部位に貼り付けることが試みられ、一応の断熱性が
得られることが判明したものの、粘着剤付きの発泡シー
トがフレキシブルであるため、張力を与えながら施工し
ないとしわ寄りの原因となったり、シートと被着体との
間に気泡が侵入しやすい等の欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、一旦出来上がった、上記のような製品に断熱性を
付与したい場合、フレキシブルなシート状の発泡体に粘
着加工等を施したものでは、張力を与えながら施工しな
いとしわ寄りの原因となったり、シートと被着体との間
に気泡が侵入しやすい等の欠点を有している点を解消す
ることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明においては、種々の断熱
性素材を検討したところ、板状発泡体を断熱性素材とし
て使用すると、これらの素材は、断熱性が高く、剛性も
あり、そのほか、種々の加工にも適する等の利点が大き
く、唯一、外観に注意が払われていなかった点は、化粧
シートのラミネートで解決することとし、本発明に至っ
た。
【0007】第1の発明は、合成樹脂の板状発泡体の少
なくとも一面に化粧シートが積層してある事を特徴とす
る表面被覆用化粧断熱性ボードに関するものである。第
2の発明は、第1の発明において、前記板状発泡体の厚
みが0.5mm〜10mmであることを特徴とする表面
被覆用化粧断熱性ボードに関するものである。第3の発
明は、第2の発明において、前記板状発泡体の発泡倍率
が5〜15倍であることを特徴とする表面被覆用化粧断
熱性ボードに関するものである。第4の発明は、第1〜
第3の発明において、前記板状発泡体が、ポリオレフィ
ン樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか
記載の表面被覆用化粧断熱性ボードに関するものであ
る。第5の発明は、第1の発明において、前記化粧シー
トが一層のシートを基材とし、着色、印刷、エンボス、
またはワイピング塗装の少なくともいずれかにより、上
面から観察可能な化粧が施されたものであることを特徴
とする表面被覆用化粧断熱性ボードに関するものであ
る。第6の発明は、第5の発明において、前記化粧シー
トの基材が、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂もしくは
ポリプロピレン樹脂等の塩素を含有しない樹脂からなる
ことを特徴とする表面被覆用化粧断熱性ボードに関する
ものである。第7の発明は、第1の発明において、前記
化粧シートが二層以上の互いに積層されたシートを基材
とし、着色、印刷、エンボス、またはワイピング塗装の
少なくともいずれかにより、上面から観察可能な化粧が
施されたものであることを特徴とする表面被覆用化粧断
熱性ボードに関するものである。第8の発明は、第7の
発明において、前記二層以上の互いに積層されたシート
基材のうち、少なくとも一層のシートがポリエチレン樹
脂もしくはポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂
からなることを特徴とする請求項7記載の表面被覆用化
粧断熱性ボードに関するものである。第9の発明は、第
8の発明において、前記二層以上の互いに積層されたシ
ート基材のうち、最も上のシートが、フッ素系樹脂、も
しくはアクリル樹脂からなることを特徴とする表面被覆
用化粧断熱性ボードに関するものである。第10の発明
は、第1の発明において、前記化粧シートの最表面に、
化粧を保護する保護層がさらに積層されていることを特
徴とする表面被覆用化粧断熱性ボードに関するものであ
る。第11の発明は、第1の発明において、前記板状発
泡体と前記化粧シートとが接着剤層を介して積層してあ
る事を特徴とする表面被覆用化粧断熱性ボードに関する
ものである。第12の発明は、第1の発明において、前
記板状発泡体と前記化粧シートとが互いに熱融着して積
層してある事を特徴とする表面被覆用化粧断熱性ボード
に関するものである。第13の発明は、第1の発明にお
いて、被覆されるべき対象の表面形状に合わせて成型さ
れていることを特徴とする表面被覆用化粧断熱性ボード
に関するものである。第14の発明は、第1または第1
3の発明において、前記板状発泡体の前記化粧シートが
積層されているのとは反対側の面に、被覆されるべき対
象との接着性を有する接着剤層が積層されていることを
特徴とする表面被覆用化粧断熱性ボードに関するもので
ある。第15の発明は、被覆されるべき対象に、請求項
1、13、もしくは14記載の表面被覆用化粧断熱性ボ
ードが積層されていることを特徴とする被覆製品に関す
るものである。第16の発明は、第15の発明におい
て、被覆されるべき対象が、板状、もしくはパネル状で
あることを特徴とする被覆製品に関するものである。第
17の発明は、被覆されるべき対象が押出し型材である
ことを特徴とする被覆製品に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(a)に例示するように、本
発明の表面被覆用化粧断熱性ボード1は基本的に、合成
樹脂の板状発泡体(=発泡ボード)2上に、接着剤層3
を介して化粧シート4が積層しているものである。接着
剤層3は、板状発泡体2と化粧シート4とが熱融着する
場合には不要なこともある。図1(b)に例示するもの
は、図1(a)に示すものの最下層に、種々の被覆され
るべき対象との接着性を有する接着剤層11が接着され
たものである。
【0009】図1(c)に例示するものは、合成樹脂の
板状発泡体2の周囲を化粧シート4で被覆したもので、
板状発泡体2と化粧シート4との間は接着剤層で接着さ
れていても、あるいは、化粧シート4が緊密に被覆して
いるために接着剤層を伴なわなくてもよい。なお、図1
(c)では必ずしも明らかでないが、板状発泡体2が化
粧シート4で密封されている場合と、化粧シート4が筒
状であって、両端が開いている場合、もしくは両端がシ
ールされている場合もある。なお、図示はしないが、上
下2枚の化粧シートで板状発泡体を挟み、周囲を接着剤
シールするか、ヒートシールするか、もしくは溶断シー
ルして、板状発泡体の周囲を化粧シートで被覆し、密封
してもよい。
【0010】図2(a)、(b)、および(c)に例示
するものは、図1(a)および(b)中、符号4で示す
化粧シートの構造例である。図2(a)に示す化粧シー
ト4は、好ましくはプラスチックシートであり、かつ着
色された着色シート5aを基材とし、シート5a上に着
色層6、模様層7、および保護層8が順に積層されたも
のである。シート5aそのものが着色されているとき
は、着色層6は省いてもよく、シート5aに替えて透明
なシートを使用するときは、着色層6が有った方がよ
い。符号9で示すものはエンボス加工等によって形成さ
れた凹凸であり、図2(a)では、保護層8の上面から
保護層8の厚みの半ばに達するものとして描いてある
が、下層に達していてもよい。保護層8上の凹凸9中に
は、着色材を充填する、いわゆるワイピング塗装を施し
てもよい。
【0011】図2(b)に示す化粧シート4は、好まし
くはプラスチックシートであるシート5を基材とし、シ
ート5の下面に模様層7、および着色層6aが順に積層
され、また、シート5の上面に保護層8が積層されたも
のであり、符号9で示す、エンボス加工等によって形成
された凹凸を有している。凹凸9中には、着色材を充填
する、いわゆるワイピング塗装を施してもよい。この図
2(b)に示す化粧シート4は、上面側から観察可能と
するには、シート5は下層が透視可能な程度の透明性を
要するが、無色透明、もしくは有色透明のいずれでもよ
い。
【0012】以上の図2(a)および(b)に示す例で
は、一層のシートを基材とするものであるが、図2
(c)に示す化粧シート4では、好ましくはいずれもが
プラスチックシートであるシート5および5aの二層を
基材とするものである。この二層を基材とする例では、
模様層7は、シート5および5aの間に積層してあるこ
とが好ましい。この場合、下側のシート5aは着色シー
トであることが好ましい。上側のシート5は、図2
(b)中に示すシート5と同様、上面側から観察可能と
するには、無色透明、もしくは有色透明のいずれかであ
ることが望ましい。シート5aが着色シートでないとき
は、シート5aと模様層7との間に着色層を介在させる
ことが好ましい。上側のシート5の上面には保護層8が
積層され、保護層8上には凹凸9が形成されて、必要に
応じて、凹凸9中には、着色材を充填する、いわゆるワ
イピング塗装が施されている。
【0013】以上の三例は、化粧シートの代表的なもの
であるが、化粧シートとしては、適宜な基材に対して、
着色による着色層の形成、印刷による模様の形成、エン
ボスによる凹凸の形成、またはワイピング塗装の少なく
ともいずれかによる化粧が施されたものを用いるとよ
い。
【0014】図3に示すものは、上記した表面被覆用化
粧断熱性ボード1を、被覆されるべき対象10上に積層
した様子を示すものである。図3(a)の例では、表面
被覆用化粧断熱性ボード1として、図1(b)に示すも
のを使用しており、従って、表面被覆用化粧断熱性ボー
ド1の下面の接着剤層11を利用しているが、対象10
の素材によっては、図1(a)に示すものを使用するこ
ともある。また、図3(b)の例では、表面被覆用化粧
断熱性ボード1として、図1(c)に示すものを使用し
ており、表面被覆用化粧断熱性ボード1は直接、対象1
0と熱融着している様子を示しているが、素材によって
は、接着剤層を介して積層してもよい。
【0015】図4に示すものは、中空の角柱の一側面を
長さ方向に切り欠いた切り欠き部12を有する押出し型
材10に、表面被覆用化粧断熱性ボード1を積層した例
を示すもので、この図4では明らかではないが、押出し
型材10と表面被覆用化粧断熱性ボード1との間には、
接着剤層を介在させてもよく、化粧シート1の裏面に接
着剤層が積層されているもの(図1(b))を使用する
とよい。図4においては、表面被覆用化粧断熱性ボード
1は、押出し型材10の下面、両側面、および、切り欠
き部12で分断された上面に積層されており、さらに加
えて、切り欠き部12の立ち上がり部分(両側面に平行
な部分)13、および、立ち上がり部分13の下端から
押出し型材10の内部に向かって折り曲げた先の、上下
両面と平行な部分14まで一枚の表面被覆用化粧断熱性
ボード1が積層されている。部分14は、単に端部が見
えないようにする役割以外に、係止(=ひっかかり止
め)用片も兼ねている。
【0016】本発明において使用する板状発泡体2は、
各種の合成樹脂が発泡した発泡体であって、必要なサイ
ズに断裁した際に、極端にたわまない程度の剛性を有す
るものであることが好ましい。上記の性質を備えている
ための板状発泡体の好ましい条件としては、(1)発泡
倍率が5〜15倍であること、(2)厚みが0.5mm
〜10mm、より好ましくは、2mm〜5mmであるこ
と、および(3)大半の気泡が独立気泡であることであ
る。また、板状発泡体2の熱伝導率としては、0.01
〜0.05W/mKであることが好ましい。
【0017】板状発泡体2を構成する合成樹脂として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチ
ルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重
合樹脂、フェノール樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹
脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチ
ル樹脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポ
リアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアヌレー
ト樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリスチ
レン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹
脂、またはポリイミド樹脂等が使用できる。なかでも、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、またはポリイソシアヌレート樹脂が適してお
り、とりわけ、ポリエチレン樹脂、またはポリプロピレ
ン樹脂のポリオレフィン系樹脂が、処分する際に、有害
な物質が出にくいので、より好ましい。なお、ポリプロ
ピレン樹脂の場合にはヒンジ特性が高い、即ち、繰り返
し折り曲げに強い特性があるので、繰り返し折り曲げの
ある用途に適している。
【0018】板状発泡体2の発泡の状態としては、連続
気泡と独立気泡の2つのタイプがあり、原則的には、い
ずれのものも使用できる。連続気泡のものは、気泡どう
しが連なっていて、気泡間での空気の移動ができるた
め、対流による熱の伝達を有効に阻止できない上、使用
環境によっては、内部結露の原因となる気泡内への湿気
の侵入を阻止する別の手段が必要になることが多く、ま
た、そのような阻止手段を講じたとしても、万一、その
手段に損傷等が生じたときに、気泡内に湿気が侵入する
可能性を潜在的に有している。
【0019】独立気泡のものは、気泡の一つ一つが密封
されているので、気泡内への湿気の侵入を阻止でき、ま
た、丁寧に使用すれば、そのまま単独でも実用的な断熱
性シートとして使用できる。また、独立気泡の発泡シー
トの外側を湿気を通さないシートで被覆する等すれば、
湿気が侵入する可能性を、かなり減らすことができる。
従って、建装部材用断熱性複合シートに使用する断熱性
シートとしては、どちらかと言えば、連続気泡の発泡シ
ートよりも、独立気泡の発泡シートの方が好ましい。な
お、板状発泡体2としては、板状発泡体2が有する気泡
のすべてが独立気泡でなくても、独立気泡の占める割合
が50%以上のものは、本発明においては独立気泡の部
類に含めるものとする。
【0020】板状発泡体2としては、硬質のものと軟質
のものとがある。板状発泡体2を構成する樹脂が熱硬化
性樹脂であり、かつ気泡が独立気泡のもののうち、エポ
キシ樹脂、ユリア樹脂、もしくはフェノール樹脂からな
る発泡シートは、硬質であるが、熱可塑性樹脂でもセル
ロースアセテート樹脂からなる発泡シートは硬質であ
る。また、硬質と軟質のいずれの板状発泡体2も製造し
得る樹脂を素材とし、発泡倍率もしくは樹脂の硬さ等の
調整により硬質としたものとしては、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイソシアヌレート樹脂も
しくはケイ素樹脂からなる板状発泡体がある。ただし、
これらの樹脂のうちで、ポリスチレン樹脂を素材とする
板状発泡体の場合は、硬質のものに加えて、半硬質のも
のが製造できる。上記のうちで、特に硬質ポリウレタン
樹脂からなる独立気泡のものは、気泡内に熱伝導率の低
いフロンガスが充填されているために、断熱性能が高
い。
【0021】これらの板状発泡体2のうち、軟質のもの
は、発泡剤を含有する樹脂組成物を溶融して押し出す等
の方式により、製造し得る。また、硬質のものは、一般
的には厚みが厚く、そのままでは本発明には適用しにく
いが、所定のギャップの金型内で発泡させるか、厚い発
泡体を切削またはスライスすることにより数mm程度以
下の所定の厚みの板状体とすることができる。
【0022】板状発泡体2上に積層する化粧シート1の
構造例は、図2を引用して説明した通りであるので、シ
ート5、着色層6、模様層7、保護層8、凹凸9、ワイ
ピング塗装等につき、以下に説明する。
【0023】化粧シートの基材であるシート5の素材と
して使用可能なものは、大別すれば、各種の紙類、プラ
スチック、金属等の各グループのものである。これら各
グループに含まれる素材は、単独で使用するほか、紙類
どうしの複合体、紙とプラチスチックの複合体等、これ
ら各グループ素材の任意の組合わせによる積層体として
使用してもよい。シート5は、着色層や模様層の形成に
先立って表面が平滑化されていたり、模様の密着度を上
げるために下地処理が施されていてもよい。
【0024】各種の紙類としては、薄葉紙、クラフト
紙、チタン紙、予め紙間の強化の目的で樹脂を含侵して
ある樹脂含浸紙も使用できる。これらの他、リンター
紙、板紙、石膏ボード用原紙、又は紙の表面に塩化ビニ
ル樹脂層を設けたビニル壁紙原反等、建材分野で使われ
ることの多い一群の原反が挙げられる。また、コート
紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、
パラフィン紙、または和紙等も使用可能である。又、紙
に似た外観と性状を持つ各種繊維の織布や不織布も使用
できる。
【0025】プラスチックとしては、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニ
ルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン
ナフタレート−イソフタレート共重合樹脂、アクリル樹
脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタク
リル酸エチル樹脂、もしくはポリアクリル酸ブチル樹脂
等)、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリ
アミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリ
スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート
樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂等である。
【0026】金属としては、アルミニウム、鉄、ステン
レス鋼、又は銅等をそのまま、もしくはめっき等を施し
て使用できる。
【0027】上記のシート5としては、無色透明なもの
に限らず、有色透明なもの、着色され、かつ隠蔽性を付
与されたものも使用できる。
【0028】上記の種々の素材からなるシート5とし
て、従来から、プラスチックシートが良く用いられてお
り、代表的にはポリ塩化ビニル樹脂シートが多用されて
いる。しかしながら、ポリ塩化ビニル樹脂は多くの利点
を有する反面、焼却時に有害物質を生成する原因ともな
り得ることから、代替物として、塩素を含有しない、ポ
リエチレン樹脂、もしくはポリプロピレン樹脂等のポリ
オレフィン系樹脂、またはアクリル樹脂等が検討されて
おり、実用レベルに達している。
【0029】化粧シートの用途のポリオレフィン系樹脂
としては、大別すると、非エラストマーであるポリオレ
フィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーの2つのタイプがある。
【0030】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマーである
が、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密度)、
ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタクチッ
ク型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポ
リブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン
/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。
【0031】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーであって、次の(1)〜(8)
のようなものである。
【0032】(1)主原料がハードセグメントである高
密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレ
ン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラス
トマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添
加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられ
る。ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/
イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密
度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、
柔軟性を向上させたものである。オレフィンエラストマ
ーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重
合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体
であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α
−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4
−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用さ
れる。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例
えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これ
らのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄
等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0033】(2)ハードセグメントがアイソタクチッ
クポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポ
リプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が
5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記
載)。
【0034】(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共
重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、ま
たはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むも
の。次の(3a)〜(3c)が代表的である。 (3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダ
ム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好まし
くは90重量%であるもの(特開平9−111055号
公報記載)。 (3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上であ
る、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体か
らなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの
(特開平5−77371号公報記載)。 (3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が5
0重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロ
ピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、
油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−3
16358号公報記載)。
【0035】(4)ハードセグメントがポリエチレン、
ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であ
り、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピ
レン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公
報記載)。
【0036】(5)ハードセグメントとしてのオレフィ
ン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未
架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応
力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34
210号公報記載)。
【0037】(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量
が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合
体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1
共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性
が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、
エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピ
レン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメ
ントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変
わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物
の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−
15741号公報記載)。
【0038】(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共
重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0039】(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせ
た上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0040】本発明においては一層のシートを基材とす
るときは、上記のような、ポリオレフィン系樹脂やアク
リル樹脂で構成することが好ましい。また、二層以上の
シートを基材とするときは、最上層以外のシートを、ポ
リオレフィン系樹脂以外の樹脂で構成してもよいが、ポ
リ塩化ビニル樹脂の欠点を補うことが目的であるとき
は、最上層以外のシートもポリオレフィン系樹脂やアク
リル樹脂で構成するのがよい。なお、化粧シート4とし
て、表面の耐候性の要求度が高いときは、少なくとも最
上層をアクリル系樹脂フィルムで構成するとよく、ま
た、表面の防汚性(汚染防止性)が要求されるときは、
少なくとも最上層をフッ素系樹脂フィルムで構成すると
よい。
【0041】プラスチックには、必要に応じて、充填
剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、または光安定剤等の各種の添加剤を添加し
てシート5とし、着色が必要な場合には、染料又は顔料
の着色剤を添加して適宜な色相になるよう調整する。
【0042】シート5の厚みは、20〜100μm程度
が適当であるが、この範囲外であっても差し支えない。
【0043】なお、シート5の接着性を要する側の表
面、即ち、印刷又は接着に関与する面にはコロナ放電処
理もしくはオゾン処理を行なって、接着性を改善してお
くとよい。あるいは、接着性を改善した後、プライマー
層を形成しておいてもよい。プライマー層を構成する樹
脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂等が使用できるほか、アルキルチタネート
系やエチレンイミン系の化合物も使用できる。これらの
樹脂や化合物は、単独、若しくは混合して塗料組成物、
又はインキ組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷手段
を用いてプライマー層とする。
【0044】無地のシート5に化粧を施す手段として、
着色、印刷がある。着色は、シート5との接着性を有す
る樹脂バインダー溶液中に、着色剤として染料もしくは
顔料を添加したインキ組成物もしくは塗料組成物を調製
し、適宜な塗付手段もしくは印刷手段によりシート5上
に着色層6を形成することにより行なわれる。着色によ
り、無地、もしくは意図した色相でないシート5に、所
望の色相を与えることができる。
【0045】印刷も、上記と同様にしてインキ組成物を
調製し、適宜な印刷手段によりシート上に模様層7を形
成することにより行なわれる。なお、印刷としては、い
わゆる印刷機とインキを使用して行なうものに限定され
ず、ジェットプリントや電子写真の手法も、ここでは印
刷の範疇として含めるものとする。
【0046】なお、図2(a)に示したように、シート
5a上に着色層6、模様層7を順に形成することがあ
る。まず、着色層6により、無地、もしくは意図した色
相でないシート5に、所望の色相を与え、その後、模様
層7を形成するものである。また、図2(b)に示した
ように、透明なシート5の下面に模様層7を形成し、さ
らに模様層7の下面に、着色層6を形成することもあ
る。
【0047】模様層6、および着色層7を効率よく形成
するには、同じ印刷機内で、模様層6の印刷による形成
と、着色層7の印刷による形成とを行なうとよい。
【0048】上記においてインキ組成物もしくは塗料組
成物を構成するための樹脂バインダーとしては、ロジン
変成マレイン酸樹脂、ニトロセルロース、酢酸セルロー
ス、酪酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリアミド
樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、エチ
レン/酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン、
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等を使用することがで
きる。
【0049】保護層8は化粧シート1の表面の摩耗を防
止し、あるいは、摩耗により化粧が失われるのを防止す
るためのものである。保護層8、適宜なバインダー樹脂
を使用して調製された保護層形成用組成物を用いて塗付
し、乾燥させることにより形成できるが、より好ましく
は、バインダー樹脂として硬化性樹脂を用いることが好
ましく、例えば、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が
使用可能である。
【0050】保護層8により硬度な耐久性を持たせ、あ
るいは配合する物質の保持性を向上させる目的で、電離
放射線硬化性樹脂組成物を用いることがより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂組成物としては、分子中に重合性
不飽和結合または、エポキシ基を有するプレポリマー、
オリゴマー、及び/又はモノマーを適宜に混合したもの
である。電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち
分子を重合又は架橋し得るエネルギー量子を有するもの
を指し、通常は、紫外線又は電子線を用いる。
【0051】電離放射線硬化性樹脂組成物中のプレポリ
マー、オリゴマーの例としては、不飽和ジカルボン酸と
多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポ
リエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレー
ト、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレー
ト等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエ
ーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラミ
ンアクリレート等のアクリレート、カチオン重合型エポ
キシ化合物が挙げられる。
【0052】電離放射線硬化性樹脂組成物中のモノマー
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル
酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メト
キシブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジベンジルアミノ)メチル、アク
リル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル等の
不飽和置換の置換アミノアルコールエステル類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミ
ド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート等の化合
物、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、プロピレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート
等の多官能性化合物、及び/又は分子中に2個以上のチ
オール基を有するポリチオール化合物、例えばトリメチ
ロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロール
プロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトール
テトラチオグリコレート等が挙げられる。
【0053】通常、電離放射線硬化性樹脂組成物中のモ
ノマーとしては、以上の化合物を必要に応じて、1種若
しくは2種以上を混合して用いるが、電離放射線硬化性
樹脂組成物に通常の塗布適性を与えるために、前記のプ
レポリマー又はオリゴマーを5重量%以上、前記モノマ
ー及び/又はポリチオール化合物を95重量%以下とす
るのが好ましい。
【0054】電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布し、硬
化させたときのフレキシビリティーが要求されるとき
は、モノマー量を減らすか、官能基の数が1又は2のア
クリレートモノマーを使用するとよい。電離放射線硬化
性樹脂組成物を塗布し、硬化させたときの耐摩耗性、耐
熱性、耐溶剤性が要求されるときは、官能基の数が3つ
以上のアクリレートモノマーを使う等、電離放射線硬化
性樹脂組成物の設計が可能である。ここで、官能基が1
のものとして、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキ
シルアクリレート、フェノキシエチルアクリレートが挙
げられる。官能基が2のものとして、エチレングリコー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レートが挙げられる。官能基が3以上のものとして、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクレ
リート等が挙げられる。
【0055】電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布し、硬
化させたときのフレキシビリティーや表面硬度等の物性
を調整するため、電離放射線硬化性樹脂組成物に、電離
放射線照射では硬化しない樹脂を添加することもでき
る。具体的な樹脂の例としては次のものがある。ポリウ
レタン樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂である。中で
も、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂等の添加がフレキシビリティーの向上の点
で好ましい。
【0056】電離放射線硬化性樹脂組成物の塗布後の硬
化が紫外線照射により行われるときは、光重合開始剤や
光重合促進剤を添加する。光重合開始剤としては、ラジ
カル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、アセトフ
ェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合し
て用いる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系
の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム
塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メ
タセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単
独又は混合物として用いる。光重合開始剤の添加量は、
電離放射線硬化性樹脂組成物100重量部に対し、0.
1〜10重量部である。
【0057】保護層8には、その層の表面の耐摩耗性を
向上させる意味で、好ましくは無機質であって、架橋硬
化した樹脂よりも高硬度の球状粒子を含有させる。高硬
度の球状粒子を添加すると、一層の表面強化が実現され
る。こで球状粒子は真球である必要はなく、表面が滑ら
かであればよい。球状粒子の役割は、保護層8の表面の
一部を突出させて、摩耗の原因となる外力を球状粒子上
で受け止め、球状粒子自身が次第に磨耗することによっ
て、下層の磨滅を防止する事である。球状粒子としては
α−アルミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイアモ
ンド、黒鉛等があるが、中でも、硬度が高く、球形のも
のが多い点から、球形のα−アルミナ(昭和電工株式会
社の球状アルミナAS−10からAS50)が推奨でき
る。球状粒子の粒径は、平均粒径で5〜100μmが好
ましい。無機質の球状粒子を保護層8に用いる際に、保
護層8を構成する樹脂中での密着性を上げる意味で、予
めシランカップリング剤等で処理するとよい。
【0058】凹凸9は、図2(a)〜(c)に示す例で
は、化粧シート4の表面の保護層8の厚みの半ばまでに
形成されているが、もっと下層側まで形成してもよい。
また形成箇所としては、保護層8上に限らず、保護層8
の下層でもよい。凹凸9の形状は任意に決めてよいが、
模様層7が木目模様を模したものであるときは、木の板
の表面の凹凸を模したもの、模様層7が皮革の模様を模
したものであるときは、皮革の表面の凹凸を模したもの
であることが好ましい。このほかにも、模様層7に合せ
た布目状の凹凸、梨地等のモデルのあるものや、表面の
艶状態を調整するための微細な凹凸もある。
【0059】ワイピング塗装は、表面に凹部を持つシー
ト上に塗料組成物をかけ流しした後、スキージー状のも
ので表面の余剰の組成物を掻き取ることにより、凹部に
優先的に塗料組成物が充填され、凹部以外では、塗料組
成物が掻き取られることにより、凹部に合せて着色剤の
充填を行なうものである。
【0060】化粧シート4と板状発泡体2とは接着剤を
介して互いに貼り合わせられる。接着剤としては、ポリ
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セタール(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラー
ル等)、シアノアクリレート、ポリビニルアルキルエー
テル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸
メチル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、熱可塑性
エポキシ、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリ
マー、もしくはエチレン−アクリル酸エチルコポリマー
等の熱可塑性樹脂接着剤、または、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン
樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、
ポリベンツイミダゾール樹脂、ポリベンゾチアゾール樹
脂等の熱硬化性樹脂接着剤を用いることが出来る。
【0061】あるいは、天然ゴム、再生ゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴ
ム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム
(合成天然ゴム)、もしくはエチレンプロピレンゴム等
のゴム系接着剤も使用できる。
【0062】以上の接着剤は、板状発泡体2と化粧シー
ト4とを積層する目的以外に、本発明の表面被覆用化粧
断熱性ボード1を被覆されるべき対象に貼る際にも用い
ることができる。ただし、表面被覆用化粧断熱性ボード
1の裏面の接着剤層を予め積層しておく場合と、被覆の
直前に適用する場合とがある。
【0063】本発明の表面被覆用化粧断熱性ボード1を
積層し、表面を被覆する対象物としては種々のものがあ
る。建築関係では、一般家屋、もしくはビルディング等
の建築物、ドアや窓等の開口部用材、屋根下地、冷蔵庫
・冷凍庫や保冷容器、温蔵庫、魔法瓶もしくは水筒、保
温容器、自動車、鉄道車両、もしくは航空機、防寒用衣
料、靴中敷、飲料用自動販売機、給茶・給水機、熱ドラ
ムを持つ複写機である。
【0064】本発明の表面被覆用化粧断熱性ボード1を
上記のような対象物に適用するには、種々の方法が採れ
る。表面被覆用化粧断熱性ボードの長尺シートをロール
状で供給し、走行する対象物に沿って、順次折り曲げな
がら貼り付ける、いわゆるラッピング法、プレスにより
押し付けるプレス法、対象物を型とする真空および/ま
たは圧空成型法、表面被覆用化粧断熱性ボード1を型内
にセットしておき、表面被覆用化粧断熱性ボード1の背
面から溶融した樹脂を射出して一体化させる方法、およ
び手貼りである。いずれも表面被覆用化粧断熱性ボード
1の裏面、または/および対象物の表面に、貼る際に接
着剤を塗るか、事前に表面被覆用化粧断熱性ボード1の
裏面に接着剤層を形成しておき、必要に応じて加熱によ
り接着剤を活性化させる。
【0065】本発明の表面被覆用化粧断熱性ボード1
は、板状発泡体2を使用しているために、この板状発泡
体2に由来して、剛性があり、また引張り強度が適度で
あることから、打抜き加工や断裁により、所定の形状に
切断するのに適している。従って、表面被覆用化粧断熱
性ボード1に、好ましくは、裏面に接着剤層を予め積層
したものを、対象物の貼る位置の形状に合わせて、打抜
き加工や断裁により、所定の形状に切断しておき、対象
物に手貼り、もしくはプレス貼り等の方法で積層すると
よい。このとき、断裁して得られる表面被覆用化粧断熱
性ボード片は、多少のたわみはあるものの、保形性があ
るので、取扱いやすく、ハンドリングの際に、意図せず
に対象物の所定の位置でない部分に接着したり、周囲の
物品に接着するのを防止しやすい利点がある。また、一
旦貼ったものを張り替えるときにも、一端から引張って
剥がすことが容易であり、かつ剥がす際にボード片が破
損し難いので、再使用も可能になる。
【0066】また、表面被覆用化粧断熱性ボード1を断
裁する前もしくは後に、真空成型もしくはプレス成型等
により、貼る対象物の形状に合わせて成型しておくと、
貼る際に、成型しつつ貼る方法にくらべて、表面被覆用
化粧断熱性ボード1が残留応力により元の平面に戻ろう
とするのを防止する意味で好ましい。
【0067】また、表面被覆用化粧断熱性ボード1を対
象物に積層した後の剥離を防止するため、表面被覆用化
粧断熱性ボード1の適宜な箇所に形成した突起と、対象
物の対応位置に形成した固定用孔とを利用して固定する
方法、図4中符号14で示したような係止(=ひっかか
り止め)用片による固定方法、表面被覆用化粧断熱性ボ
ード端部のスポット的な接着、もしくはスポット的な溶
接、両面テープ止め、またはビスによる固定方法等を行
なうと、なおよい。
【0068】
【実施例】ポリプロピレン樹脂を原料とし、押出し発泡
により、発泡倍率が8倍であり、厚みが約3mmの独立
気泡型のポリプロピレン樹脂製の板状発泡体を得た。こ
の板状発泡体は、カッターで簡単に断裁することが可能
であり、加工適性があることが判明した。これとは別
に、厚み50μmの着色アクリル樹脂フィルムに木目柄
を印刷し、印刷面側にさらに透明アクリル樹脂フィルム
を重ねて、熱プレスにより一体化させて、化粧シートを
得た。得られた板状発泡体の片面に、上記の化粧シート
の着色アクリル樹脂フィルム側が接するようにして、ポ
リエステル系二液硬化型接着剤を用いて貼り合わせ、化
粧断熱性ボードを得た。
【0069】得られた化粧断熱性ボードを5cm×3c
mの大きさに断裁して試料片とし、試料片を、アルミニ
ウム板上にポリプロピレン樹脂の板状発泡体側が接する
ようにして、両面テープで止め、アルミニウム板の縁に
は発泡スチロールの枠を固定して、アルミニウム板上に
水が浸入しないようにした後、試料片の固定してある側
を上向きにして、室温環境下で氷水面に浮かべ、30分
経過後の化粧断熱性ボード表面の温度を測定した。比較
用として、ポリプロピレン樹脂の板状発泡体を伴なわな
い化粧シートのみを同様にアルミニウム板に固定し、同
じ条件で表面温度を測定した。
【0070】測定の結果、化粧断熱性ボードの試料片の
表面温度は8.0℃、比較用の化粧シートの表面温度
は、0.7℃であった。また、化粧断熱性ボードの試料
片の表面は、格別の変化が無かったが、比較用の化粧シ
ートの表面には結露が認められた。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、適度な引張り
強度と自己保形性を有する板状発泡体の性質に由来し
て、断裁、打抜きの適性があり、しかも、ハンドリング
が容易であるため、所定以外の部分に不用意に貼り付い
たり、周囲の物品に貼りつくのを防止できる表面被覆用
化粧断熱性ボードを提供できる。請求項2の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加え、板状発泡体の厚みを
規定したので、引張り強度と自己保形性がより適度で加
工がよりしやすく扱いやすい表面被覆用化粧断熱性ボー
ドを提供できる。請求項3の発明によれば、請求項2の
発明の効果に加え、板状発泡体の発泡倍率を規定したの
で、引張り強度と自己保形性がさらに適度でさらに扱い
やすい表面被覆用化粧断熱性ボードを提供できる。請求
項4の発明によれば、請求項1〜3いずれかの発明の効
果に加え、板状発泡体を構成する素材をポリエチレン樹
脂もしくはポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂
に限定したので、使用後の処理時に、板状発泡体がポリ
塩化ビニル樹脂である場合におけるように、板状発泡体
からの有害物質の生成を伴なわない利点を有した表面被
覆用化粧断熱性ボードを提供できる。請求項5の発明に
よれば、請求項1の発明の効果に加え、化粧シートが一
層のシートを基材として化粧された簡易な構造でありな
がら、優れた外観を与える表面被覆用化粧断熱性ボード
を提供できる。請求項6の発明によれば、請求項5の発
明の効果に加え、化粧シートの基材をアクリル樹脂、ポ
リエチレン樹脂もしくはポリプロピレン樹脂等の塩素を
含まない樹脂からなるものに限定したので、使用後の処
理時に、化粧シートがポリ塩化ビニル樹脂である場合に
おけるように、板状発泡体からの有害物質の生成を伴な
わない利点を有した表面被覆用化粧断熱性ボードを提供
できる。請求項7の発明によれば、請求項1の発明の効
果に加え、化粧シートが二層以上のシートを基材として
化粧された構造を有するため、優れた外観と耐久性を与
える表面被覆用化粧断熱性ボードを提供できる。請求項
8の発明によれば、請求項7の発明の効果に加え、化粧
シートの二層以上の基材のうち少なくとも一層をポリエ
チレン樹脂もしくはポリプロピレン樹脂等のポリオレフ
ィン樹脂からなるものに限定したので、使用後の処理時
に、化粧シートの基材のすべてがポリ塩化ビニル樹脂で
ある場合よりも、板状発泡体からの有害物質の生成の少
ない利点を有した表面被覆用化粧断熱性ボードを提供で
きる。請求項9の発明によれば、請求項8の発明の効果
に加え、上方のシートをフッ素系樹脂、もしくはアクリ
ル樹脂からなるものに限定したので、表面の耐久性、耐
候性、もしくは防汚性の優れた表面被覆用化粧断熱性ボ
ードを提供できる。請求項10の発明によれば、請求項
1の発明の効果に加え、最表面に保護層を積層した構造
としたので、化粧シートの耐久性が向上した表面被覆用
化粧断熱性ボードを提供できる。請求項11の発明によ
れば、請求項1の発明の効果に加え、化粧シートと板状
発泡体とが接着剤層を介して積層されているので、被着
体である化粧シートと板状発泡体に合せた接着剤により
積層し、積層状態の良好な表面被覆用化粧断熱性ボード
を提供できる。請求項12の発明によれば、請求項1の
発明の効果に加え、化粧シートと板状発泡体とが熱融着
により積層されているので、積層のための素材が不要で
簡素な構造でありながら、化粧シートと板状発泡体とが
接着した表面被覆用化粧断熱性ボードを提供できる。請
求項13の発明によれば、請求項1の発明の効果に加
え、被覆されるべき対象の表面形状に合わせて成型され
たものを使用できるので、対象の形状に合わせて、変形
させながら貼る手間がなく、貼りやすい表面被覆用化粧
断熱性ボードを提供できる。請求項14の発明によれ
ば、請求項1または請求項13の発明の効果に加え、裏
面に接着剤層を有しているので、対象物への適用時に接
着剤層を改めて積層する必要がなく、貼る工程を簡素化
できる表面被覆用化粧断熱性ボードを提供できる。請求
項15の発明によれば、請求項1、請求項13、もしく
は請求項14の発明の表面被覆用化粧断熱性ボードを有
することにより、それらの発明の効果が加味された被覆
性品を提供できる。請求項16の発明によれば、請求項
15の発明の効果が加味され、対象物として、板状、も
しくはパネル状のものに適用した被覆性品を提供でき
る。請求項17の発明によれば、請求項15の発明の効
果が加味され、対象物として、押出し片材に適用した被
覆性品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面被覆用化粧断熱性ボードの断面図である。
【図2】化粧シートの各態様を示す断面図である。
【図3】表面被覆用化粧断熱性ボードを平坦な対象に積
層した状態の断面図である。
【図4】表面被覆用化粧断熱性ボードを押出し型材に積
層した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 表面被覆用化粧断熱性ボード 2 板状発泡体 3 接着剤層 4 化粧シート 5 シート(基材) 6 着色層 7 模様層 8 保護層 9 凹凸 10 対象物 11 接着剤層 12 切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 9/04 CES C08J 9/04 CES E04B 1/80 E04B 1/80 D V // C08L 23:02 C08L 23:02 (72)発明者 佐藤 公治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 伊東 有道 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 宮越 光豊 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DD05 FA32 FA33 GA12 GA17 GA24 GA25 GA27 GA28 GA42 HB03 HB04 HB05 HB08 HC07 HC08 HD02 HD03 HD04 HD06 HD08 HD09 HD12 HD13 HE01 JD01 JD02 JD08 JD13 KA01 KA05 KA08 LA04 LA05 LA13 4F074 AA16 AA24 CA22 DA02 DA07 DA08 DA12 DA20 DA23 DA32 4F100 AK01A AK01C AK03A AK04B AK07B AK17C AK25B AK25C AR00B BA03 BA07 BA10A BA10C CB00 CC00B DD01B DJ01A EH17 EJ02 GB08 GB48 GB81 HB00B HB01 HB21B HB31B JA20A JJ02 JL00 JL05 JL06 JL09 JL10B YY00A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂の板状発泡体の少なくとも一面
    に化粧シートが積層してある事を特徴とする表面被覆用
    化粧断熱性ボード。
  2. 【請求項2】 前記板状発泡体の厚みが0.5mm〜1
    0mmであることを特徴とする請求項1記載の表面被覆
    用化粧断熱性ボード。
  3. 【請求項3】 前記板状発泡体の発泡倍率が5〜15倍
    であることを特徴とする請求項2記載の表面被覆用化粧
    断熱性ボード。
  4. 【請求項4】 前記板状発泡体が、ポリオレフィン樹脂
    からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の
    表面被覆用化粧断熱性ボード。
  5. 【請求項5】 前記化粧シートが一層のシートを基材と
    し、着色、印刷、エンボス、またはワイピング塗装の少
    なくともいずれかにより、上面から観察可能な化粧が施
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の表面
    被覆用化粧断熱性ボード。
  6. 【請求項6】 前記化粧シートの基材が、アクリル樹
    脂、ポリエチレン樹脂もしくはポリプロピレン樹脂等の
    塩素を含有しない樹脂からなることを特徴とする請求項
    5記載の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  7. 【請求項7】 前記化粧シートが二層以上の互いに積層
    されたシートを基材とし、着色、印刷、エンボス、また
    はワイピング塗装の少なくともいずれかにより、上面か
    ら観察可能な化粧が施されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  8. 【請求項8】 前記二層以上の互いに積層されたシート
    基材のうち、少なくとも一層のシートがポリエチレン樹
    脂もしくはポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂
    からなることを特徴とする請求項7記載の表面被覆用化
    粧断熱性ボード。
  9. 【請求項9】 前記二層以上の互いに積層されたシート
    基材のうち、最も上のシートが、フッ素系樹脂、もしく
    はアクリル樹脂からなることを特徴とする請求項8記載
    の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  10. 【請求項10】 前記化粧シートの最表面に、化粧を保
    護する保護層がさらに積層されていることを特徴とする
    請求項1記載の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  11. 【請求項11】 前記板状発泡体と前記化粧シートとが
    接着剤層を介して積層してある事を特徴とする請求項1
    記載の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  12. 【請求項12】 前記板状発泡体と前記化粧シートとが
    互いに熱融着して積層してある事を特徴とする請求項1
    記載の表面被覆用化粧断熱性ボード。
  13. 【請求項13】 被覆されるべき対象の表面形状に合わ
    せて成型されていることを特徴とする請求項1記載の表
    面被覆用化粧断熱性ボード。
  14. 【請求項14】 前記板状発泡体の前記化粧シートが積
    層されているのとは反対側の面に、被覆されるべき対象
    との接着性を有する接着剤層が積層されていることを特
    徴とする請求項1または13記載の表面被覆用化粧断熱
    性ボード。
  15. 【請求項15】 被覆されるべき対象に、請求項1、1
    3、もしくは14記載の表面被覆用化粧断熱性ボードが
    積層されていることを特徴とする被覆製品。
  16. 【請求項16】 被覆されるべき対象が、板状、もしく
    はパネル状であることを特徴とする請求項15記載の被
    覆製品。
  17. 【請求項17】 被覆されるべき対象が押出し型材であ
    ることを特徴とする請求項15記載の被覆製品。
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