JP2001232290A - 小型扁平ブラシレス振動モータ - Google Patents
小型扁平ブラシレス振動モータInfo
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Abstract
固定基板2の中央にロータ支承手段4を配設し、ロータ
抜け止め用に固定基板と同じ厚さのマグネット吸引によ
るロータ抜止用ヨーク1を固定基板2の内周部にのみ一
部配設し、固定基板2上に複数個の電機子コイル3aを
有するステータ3を配設し、ロータ支承手段4に回転自
在に支承され、かつステータ3に空隙を持って対面させ
たロータヨーク7の下面部に固着された扁平マグネット
11を備え、固定基板2は非磁性体であり、かつロータ
抜止用ヨーク1は磁性体とし、かつ扁平マグネット11
は希土類マグネットを材質とし、扁平マグネット11上
にロータヨーク7を介して磁性体からなるアンバランサ
ー8を配している。
Description
器などの携帯用無線通信機器のサイレントコール手段や
疲労回復器具のバイブレータ等における振動機能として
用いられる小型扁平ブラシレス振動モータに関するもの
である。
ては、図15に示した断面図のように、複数個のコイル
を有するステータ101を鉄板あるいはケイ素鋼板等の
磁性体の材質から形成される固定ヨーク基板102上に
配設し、固定ヨーク基板102の中央にはロータ支承部
材103を固着させている。一方、ロータ110は、ス
テータ101上のコイルに空隙を介して配設された駆動
用マグネット105と、駆動用マグネット105を接着
等により保持し、かつその一部を切り欠いてある非磁性
体のロータフレーム106をアンバランス手段として用
い、回転軸107に嵌着して構成され、ロータ支承部材
103が固定の回転軸107を支承している。以上のよ
うにしてブラシレス振動モータ100を構成している。
モータ100のロータ110の上面部を示す。図16に
おいて、106bは欠けた部分で、ロータ110の一部
材であるロータフレーム106の一部を切り欠いて形成
されている。以上のような構成にすることによりロータ
110を回転させ振動を発生させている。
シレス振動モータ100の場合、マグネット吸引力がス
ラスト方向に働くために、スラスト受けに負担がかか
る。さらに、固定ヨーク基板102が磁性体である場
合、固定ヨーク基板102が駆動用マグネット105の
全面積に対向すると鉄損が増し、滑らかな回転が損なわ
れ、回転ムラ等の原因ともなる。
動トルクを少なくせざるを得ない場合、マグネット吸引
力の増加、鉄損の増加等の理由によりモータの不転およ
び駆動電流の増大が生じ、不具合が発生しがちとなる。
ーは、タングステン等を含むので高価となり、生産コス
ト面で問題が生じ、廉価なモータを安定的に供給するこ
とが困難となってしまう。また、駆動用マグネット10
5の磁束は、ロータフレーム106が非磁性であるた
め、磁束のアンバランス性は無くなるものの、磁束自体
が発散し、効率的な磁気回路を構成できない。
されたものであり、滑らかな回転を可能とする小型扁平
なブラシレス振動モータを提供することを目的とする。
めに、本発明の小型扁平ブラシレス振動モータは、固定
基板の中央にロータ支承手段を配設し、ロータ抜け止め
用に固定基板と同じ厚さのマグネット吸引によるロータ
抜止用ヨークを固定基板の内周部にのみ一部配設し、固
定基板上に複数個の電機子コイルを有するステータを配
設し、ロータ支承手段に回転自在に支承され、かつステ
ータに空隙を持って対面させたロータヨークの下面部に
固着された扁平マグネットを備え、固定基板は非磁性体
であり、かつロータ抜止用ヨークは磁性体とし、かつ扁
平マグネットは希土類マグネットを材質とし、扁平マグ
ネット上にロータヨークを介して磁性体からなるアンバ
ランサーを配している。
との間に強い磁気吸引力が働かず、スラスト受けの負担
が軽くなり、回転が滑らかになると共に、軸受け部が長
寿命化する。また、アンバランサーが磁性体なので低価
格化が可能となる。さらに磁性体のロータヨークによっ
て磁気回路を効率良く形成しているので、さらにその上
にアンバランサーを配しても磁束のアンバランスはほと
んど生じないものとなる。
の内周分にのみ、磁性体からなるヨークを配備し、その
ヨークは非磁性基板と同じ厚さとされているので、ロー
タ抜けが防止されると共に、扁平化も維持される。さら
に、磁性体からなるロータ抜止用ヨークが小さく、パー
ミアンス係数が小さくなることから、保磁力の高い希土
類マグネットを配設することで、磁気性能を向上維持さ
せることが可能となっている。
ブラシレス振動モータに加え、扁平マグネットはネオジ
ウム系マグネットを材質としている。このように、扁平
マグネットをサマリウム−コバルト系またはネオジウム
−鉄系マグネットとすると、より低価格で最大エネルギ
ー積(B−H)maxを一層大きなものとすることが可
能となる。
モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイル
を有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対向
させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保持
する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部と
を有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロータ
支承手段とを備え、基板部材を、樹脂製のロータ支承部
材の外周を囲むと共に電機子コイルの一部が軸方向に重
ね合わせられる磁性体からなるステータヨークと、この
ステータヨークの外周を囲むと共に電機子コイルの大部
分が重ね合わされる非磁性体からなる固定基板とから構
成し、ロータヨークを挟んで扁平マグネットとは反対面
に、回転バランスを崩す磁性体からなるアンバランサー
を配置している。
固定基板との間に強い磁気吸引力が働かず、スラスト受
けの負担が軽くなり、回転が滑らかになると共に、軸受
け部が長寿命化する。また、アンバランサーが磁性体な
ので低価格化が可能となる。さらに、磁性体のロータヨ
ークによって磁気回路を効率良く形成しているので、さ
らにその上に磁性体からなるアンバランサーを配しても
磁束のアンバランスはほとんど生じないものとなる。ま
た、基板部材の内周部分には磁性体からなるステータヨ
ークが電機子コイルの一部に重なるように配置されてい
るので、磁気回路的にもさらに効率が良いものとなる。
平ブラシレス振動モータに加え、ステータヨークの外径
を、電機子コイルのモータ中心側であって周方向に伸び
る内周部の外径より小さくしている。ステータヨークの
外径を電機子コイルの最内輪の内側径より大きくする
と、ステータヨークが電機子コイルの中心の空洞部分に
露出することとなり、扁平マグネットに対する磁気吸引
力が大幅に増加してしまう。また、その空洞部分の配線
上における有効利用がしづらくなる。しかし、本発明の
構成を採用すると、これらの問題が解消される。
モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイル
を有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対向
させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保持
する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部と
を有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロータ
支承手段とを備え、ロータヨークを挟んで扁平マグネッ
トとは反対面に、回転バランスを崩すアンバランサーを
配置し、ロータ支承手段の少なくとも一部を樹脂材のロ
ータ支承部材とし、かつロータ手段を囲むように外周ま
で延出し、このロータ支承部材をロータ手段を密閉する
ケースの一部とすると共に、このロータ支承部材中に電
機子コイルを嵌め込みまたは埋め込んでいる。
材のロータ支承部材がロータ手段の支持、電機子コイル
の保持、モータ自体の保護という多くの機能を有するも
のとなり、各部分の一体形成によってコスト低減を図る
ことができる。また、各部の一体形成によって精度も出
し易くなり、モータ性能が上がり、回転が滑らかなもの
となる。さらに、アンバランサーによってモータ全体が
振動しても部品数が大幅に減少しているため、各部での
不良が発生しにくいものとなる。
モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイル
を有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対向
させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保持
する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部と
を有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロータ
支承手段とを備え、ロータヨークを挟んで扁平マグネッ
トとは反対面に、回転バランスを崩す磁性体からなるア
ンバランサーをロータヨークの外周から飛び出すように
配置し、その飛び出し部分を電機子コイルの周方向に伸
びた外周部分と対向させている。
クより外方に飛び出ているので、小さいアンバランサー
の質量で大きな振動を生じさせることができる。しか
も、突出部分は、電機子コイルの周方向に伸びた部分と
対向しているので、回転作用に影響が生ぜず、スムーズ
な回転を得ることが可能となる。
動モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイ
ルを有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対
向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保
持する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部
とを有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロー
タ支承手段とを備え、回転バランスを崩す磁性体からな
るアンバランサーをロータヨークと一体成形によって設
けている。
の精度が向上し滑らかな回転でかつ一定した振動量を確
保できるモータを得ることができる。しかも、アンバラ
ンサーとロータヨークを、材質的に同一のものとでき材
料効率も高くなる。
平ブラシレス振動モータに加え、アンバランサーとなる
部分をロータヨーク部分の外径からさらに径方向外方へ
飛び出るように設けている。このように、アンバランサ
ーがロータヨークより外方に飛び出ているので、小さい
アンバランサーの質量で大きな振動を生じさせることが
できる。
モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイル
を有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対向
させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保持
する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部と
を有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロータ
支承手段とを備え、ロータ手段は、ロータヨークを挟ん
で扁平マグネットとは反対面に回転バランスを崩すアン
バランサーを配置した構成とし、ステータはメッキ法ま
たはエッチング法により形成された導体コイルを積層
し、配線がなされた扁平のシートコイルであってその中
央にロータ支承部材としての軸受を保持したシートコイ
ルと、このシートコイルのロータ手段とは反対側に突出
した軸受の突出底部を囲むリング状のステータヨークと
で構成し、基板部材を兼ねるものとしている。
イルとステータヨークで阻止されることとなり、垂直精
度を保つことが可能となり、滑らかな回転が長期に渡っ
て得られるものとなる。また、シートコイルの採用によ
って、一層の扁平化が達成される。また、軸受の工夫に
よって部品点数が減少し、生産効率の上昇と低コスト化
が実現される。
シレス振動モータに加えて、突出底部は、三角状の台部
とその台部の各頂点部分に設けられた支柱形状の柱部と
で構成し、台部の面をシートコイルの面と略同一高さ面
とし、柱部をこの面からさらに外方に突出するように構
成している。このように、台部が三角状となっているた
め、軸受の保持が強固となり、滑らかな回転を長期に渡
って得ることができる。また、柱部によってステータヨ
ークの位置決めが確実になされる。
モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイル
を有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対向
させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保持
する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部と
を有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロータ
支承手段とを備え、ロータ手段は、ロータヨークを挟ん
で扁平マグネットとは反対面に、回転バランスを崩すア
ンバランサーを配置した構成とし、ロータヨークは、外
周の一部に扁平マグネットとは反対側に伸びるついたて
状のアンバランサ保持部と、このアンバランサ保持部と
同方向に突出しロータ手段の回転中心となるシャフトを
保持するシャフト保持部とを有し、アンバランサーをア
ンバランサ保持部とシャフト保持部とで挟み込み、アン
バランサーの位置決めと径方向の移動阻止とを行うよう
にしている。
移動が阻止されると共に、アンバランサーの組み込み時
の位置決めがなされるので、滑らかな回転を得ることが
できると共に、安定した品質、一定の振動状態を有する
振動モータを得ることができる。
動モータは、基板部材に配設される複数個の電機子コイ
ルを有するステータと、電機子コイルと空隙をもって対
向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネットを保
持する磁性体からなるロータヨークならびにロータ軸部
とを有するロータ手段と、このロータ手段を支えるロー
タ支承手段とを備え、ロータ手段は、ロータヨークを挟
んで扁平マグネットとは反対面に回転バランスを崩すア
ンバランサーを配置した構成とし、ステータは、メッキ
法またはエッチング法により形成された導体コイルを積
層し、配線がなされた四角形の扁平のシートコイルと、
電機子コイルと軸方向に重なるように配置されたステー
タヨークとで構成し、基板部材を兼ねるものとし、ロー
タ手段を密閉するケースを有底円筒状とし、このケース
の径方向外方にシートコイルの四隅が飛び出し、その飛
び出し部分に接続用導電部を設けている。
したシートコイルを採用しているので、モータが振動し
ても電機子コイルの位置が変動せず滑らかな回転を長期
に渡って得ることができる。また、一層の扁平化が達成
されると共に、ステータを兼ねる基板部材へのリード線
接続等による配線導通作業が行い易いものとなる。
小型扁平ブラシレス振動モータを各図を用いて説明す
る。なお、まず図1および図2を用いて、第1の実施の
形態の小型扁平ブラシレス振動モータ20について説明
する。
厚みの磁性体からなるロータ抜止用ヨーク1を配置し、
複数のコイルを有するステータ3を固定基板2およびス
テータヨークとなるロータ抜止用ヨーク1の直接真上に
配設する。
タヨーク7をモールド樹脂からなるロータ支承部材の中
央に配置されるシャフト9と共に回転自在としている。
ロータヨーク7の下面部にはサマリウムコバルト系の扁
平マグネット11を接着させる。また、スラスト軸受け
板5をスチールボール10の下に設けている。シャフト
9は、ベアリング6でラジアル方向が軸受けされてい
る。
ネット11上に磁性体からなるアンバランサー8を配設
している。なお、ロータヨーク7は、磁性体なものでよ
く、磁性体からなるアンバランサー8は、鉄鋼板、ケイ
素鋼板等でも良い。また、ロータヨーク7の上方を覆う
ようにハウジングカバー12がロータ支承部材4の外周
に係合しロータ部分を密閉している。
固定ヨーク基板がアンバランス体に対向している場合、
磁気的なアンバランスが生じるが、本発明の小形扁平ブ
ラシレス振動モータ20の場合、アンバランサー8の対
向部には、非磁性からなる固定基板2しかないため、磁
気的不都合は発生せず問題にならない。なお、扁平マグ
ネット11は、保磁力の強いネオジウム系マグネットを
材質としても良い。
モータ20は、上記のように扁平マグネット11上にロ
ータヨーク7を介して安価な磁性体のアンバランサー8
を固着させ偏心させている。そして、アンバランサー8
に対向する面は非磁性であるため、回転ムラを起こすこ
ともなく、滑らかに回転しかつ薄型のモータを提供する
ことができる。そして、携帯電話等、通信用移動体端末
の市場において、薄型の厚さ2.5mm以下の小形扁平
ブラシレス振動モータを安定的に安価な値段にて供給す
ることができる。
平ブラシレス振動モータ30について図3から図7に基
づいて説明する。なお、第1の実施の形態における部材
と同一部材については、同一符号を付しその説明を簡略
化することとする。
は、ドーナッツ状の磁性材、ここではMn,Fe,Ni
からなる磁性金属板のステータヨーク1(ロータ抜止用
の機能も有する)と、このステータヨーク1と同じ厚さ
(ここでは0.15mm)で、その中央孔にこのステー
タヨーク1を嵌合させた樹脂材からなる固定基板2とで
基板部材31を構成している。この基板部材31上に複
数個、ここでは6個の電機子コイル3aがロータ支承部
材4中に埋設されるように配設され、ステータ3が構成
されている。
中央に三角状の空洞部33を有し、全体が三角状とされ
ている。そして、各電機子コイル3aは、径方向に伸び
る2つの磁束作用部34,34と、外周に位置し、周方
向に伸びる外周部35と、モータ中心側に位置し、周方
向に伸びる内周部36とを有している。ステータヨーク
1の外径(図4の矢示W)は、電機子コイル3aの内周
部36の外径(図4の矢示V)より小さくしている。こ
のため、ステータヨーク1が扁平マグネット11に直接
には対向しないこととなり、また、電機子コイル3aの
端末線3bの接続を固定基板2上の空洞部33内で行う
ことができる。
は、さらに各電機子コイル3aと空隙をもって対向させ
た扁平かつドーナッツ形状の希土類からなる扁平マグネ
ット11と、この扁平マグネット11を保持する磁性体
(ここでは、Mn,Fe,Znからなる磁性金属板)か
らなるロータヨーク7と、ロータ軸部となるステンレス
からなるシャフト9とを有するロータ手段32が設けら
れている。ロータヨーク7は、その中央部分が円形状に
突出された全体が円板状の形状とされている。そして、
その中央孔7aにシャフト9が圧入されている。
鉄銅系のベアリング6でラジアル方向の動きが規制さ
れ、シャフト9が当接する6−6ナイロンからなるスラ
スト軸受け板5によってスラスト方向の動きが規制され
ている。ロータ手段32は、さらに、モールド樹脂から
なるロータ支承部材4と、ロータ支承部材4と係合する
ステンレスからなるハウジングカバー12とによって周
囲すべてが囲まれ密閉状態とされている。ここで、ロー
タ支承部材4とベアリング6とスラスト軸受け5とで、
ロータ支承手段が形成されている。
入れる軸受け保持部41と、電機子コイル3aを嵌合ま
たは埋設して保持するステータ構成部42と、ロータ手
段32の側方を囲むケース構成部43とから構成されて
いる。軸受け保持部41には、その凹部41aに通ずる
貫通孔44が設けられている。また、ステータ構成部4
2の裏面には、厚さ0.15mmの凹部が設けられ、基
板部材31が嵌合固定されている。ケース構成部43に
は、ケースとなるハウジングカバー12が係合し、この
ロータ支承部材4の開口側を塞いでいる。
んで、扁平マグネット11とは反対の面に回転バランス
を崩すためにMn,Fe,Znからなる磁性金属板のア
ンバランサー8が設けられている。このアンバランサー
8は、図3に示すように、ドーナッツの一部を切り取っ
た形状とされ、扁平マグネット11の外径よりさらに外
周側へ飛び出すように接着固定されている。
子コイル3aの外周部35に対向するように構成されて
いる。このため、このアンバランサー8が磁性材であっ
ても、電機子コイル3aとの磁気的相互作用はほとんど
生じない。また、扁平マグネット11は、電機子コイル
3aの磁束作用部34に対向しているため、磁力を十分
利用できる。一方、ロータ部分の重心が扁平マグネット
11から飛び出しているアンバランサー8によってシャ
フト9の位置から大きくずれることとなり、振動性能が
高いものとなる。
同一材質で構成しているが、アンバランサー8をさらに
重くするためにタングステン等の非磁性部材を混入して
も良い。また、ロータヨーク7とアンバランサー8とを
一体成形し一部材としても良い。一体成形すると、接着
の煩わしさが無くなると共に、アンバランサー8の位置
精度が向上し、一定(所望)の振動特性を常に得られる
モータとすることができる。
受としたり、樹脂製の超小型軸受としても良い。樹脂軸
受の場合、PPS,LCP等の材質としたり、ソフト樹
脂等とするのが好ましい。また、樹脂軸受を用いる場
合、それを袋形状にすることで、スラスト軸受5を無く
しても良い。
て、図8から図14に基づいて説明する。なお、第1お
よび第2の実施の形態における部材と同一の部材につい
ては、同一符号を付しその説明を簡略化するものとす
る。
ス振動モータ50は、メッキ法またはエッチング法によ
り形成された導体コイル(電機子コイル3a中の1層部
分を有するコイル体)を1枚以上積層し、配線がなされ
た四角形の扁平のシートコイル51、および電機子コイ
ル3a部分と軸方向にその一部が重なるように配置され
たリング状の磁性金属からなるステータヨーク1とで構
成されるステータ3と、ロータ支承手段となる軸受52
と、アンバランサー8や扁平マグネット11を有するロ
ータ手段53と、ロータ手段53を密閉する金属製のケ
ース54とから主に構成される。なお、シートコイル5
1は、メッキ法またはエッチング法により形成された導
体コイルを積層し、配線がなされたものとなっている。
っている。ステータ3を構成するシートコイル51は、
図8および図10に示すように、メッキ法またはエッチ
ング法により形成された導体コイルを1枚以上積層し、
配線がなされたものであり、その中央に軸受52を嵌合
し、熱カシメにより一体化するための三角状の係合孔6
1が設けられている。また、シートコイル51の外周の
四隅には、内部の配線と外部の配線とを接続するための
4つの接続用導電部62と、ケース54に設けられる固
定用足部91がはんだ固定される4つの固定部63とが
設けられている。
機子コイル3aの中央に相当する部分等に小さい円形の
凹部64が設けられている。この凹部64は、メッキ法
またはエッチング法により形成されたそれぞれの導体コ
イルを複数枚積層した際に、各導体コイルを結線するた
めにスルーホールメッキやスルーホール半田を行った残
跡である。また、同様に、各電機子コイル3aの間でか
つ凹部64よりさらに外周には6つの小形凹部65が設
けられている。また、シートコイル51の裏面の四隅に
は、接続用導電部62が四隅の切欠部66を回り込む形
で延長されている。
フト樹脂等を利用)で図11に示すように、ロータ手段
53のシャフト9が入り込む円筒部71と、シートコイ
ル51の表面にその外周部分が載置されるはかま部72
と、シートコイル51の係合孔61にはまり込む突出底
部73とから構成され、各部分が一体成形される。
る貫通孔74が設けられている。はかま部72には、円
弧状に切り欠かれた切り欠き部75が設けられ、軸受5
2を設置する際の位置決めの目安としている。突出底部
73は、三角状の台部76と、この台部76の各頂点部
分に設けられた支柱形状の柱部77とで構成されてい
る。
ータヨーク1が設置されている。また、台部76の面
が、シートコイル51の裏面と略同一高さ面となるよう
に構成されている。また、柱部77は、図11(C)に
示すように三角形の内側に設けられるのではなく、その
外周の一部が頂点からわずかにはみ出すように、3つの
頂点部分が円弧状に張り出した形状となっている。
トコイル51の係合孔61に嵌め込まれた後、熱カシメ
によって固定される。その後、ステータヨーク71は、
シートコイル51とこのステータヨーク71の両者にプ
ライマが塗布された後、接着固定される。
状の磁性材からなるアンバランサー8と、円柱状のシャ
フト9と、リング状の希土類磁石材の扁平マグネット1
1とから構成される。ロータヨーク7は、その外周の一
部に扁平マグネット11とは反対側に伸びるついたて状
のアンバランサ保持部81と、このアンバランサ保持部
81と同方向に突出しシャフト9を保持するシャフト保
持部82と、アンバランサー8を載置すると共に扁平マ
グネット11を固定するための平面部83とを有してい
る。
1の各開角αは、120度とされ、アンバランサ保持部
81にアンバランサー8が保持されるように係合させら
れている。このとき、アンバランサー8の小円弧部84
は、シャフト保持部82の外周面に当接する。すなわ
ち、アンバランサー8は、アンバランサ保持部81とシ
ャフト保持部82とで挟み込まれる形となり、径方向の
移動が阻止される。また、アンバランサー8を設置する
ときは、両保持部81,82で位置決めされることとな
る。
とロータヨーク7とがスポット溶接にて固定される。そ
の後、シャフト9が、ロータヨーク7の中央に設けられ
た孔に圧入固定される。次に、扁平マグネット11がロ
ータヨーク7に接着固定され、その状態で扁平マグネッ
ト11に着磁が施される。
のケース54の径方向外方に突出するように4つの固定
用足部91が設けられている。近接する2つの固定用足
部91の間隔βは、60度とされている。この固定用足
部91がシートコイル51の固定部63にはんだ付けさ
れると、図9に示すように、ケース51の径方向外方に
シートコイル51の四隅が飛び出すこととなる。この飛
び出し部分に接続用導電部62が配置されている。
は、基板部材の一部となると共に、ステータの一部とも
なるシートコイル51を採用しているので、一層の扁平
化が達成される。また、軸受52の構造の工夫によっ
て、支承手段をこの軸受52のみとしているので、部品
点数が削減され、生産効率が上昇し低コスト化が達成さ
れる。また、アンバランサー8の飛び出し部分(アンバ
ランサ保持部81)が電機子コイルaの外周部35に対
向するように構成され、また、ステータヨーク1の外径
が電機子コイル3aの内周部36の外径より小さくして
いる。このため、これらの構成から導き出される効果を
有する面では、第2の実施の形態の小形扁平ブラシレス
振動モータ30と同一となっている。
の好適な実施の形態の例であるが、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において、種々変形実施可能である。たとえ
ば、アンバランサー8を磁性材ではなく、非磁性材とし
たり、その中間材としたりしても良い。また、ステータ
ヨーク1を電機子コイル3aの内周部36の外径を超え
るような大きさのものとしても良い。
れぞれ例示であり、他の数値を採用することができる。
また、扁平マグネット11は、サマリウム−コバルト系
やネオジウム−鉄系マグネット等の希土類マグネットと
するのが好ましいが、希土類マグネットではなく、フェ
ライトマグネット等としても良い。また、扁平マグネッ
ト11を異方性磁石としたり、ゴムマグ等としても良
い。さらに、扁平マグネット11とアンバランサー8と
を同材質とし、ロータヨーク7をインサート成形によっ
て一体的に形成しても良い。
段がアンバランサー8を有するものとしたが、ステータ
3やロータ支承手段(ロータ支承部材4,軸受5,6,
52を含む)の構成、ケース12,54と基板部材との
係合構造等については、アンバランサー8を有しない普
通の小形ブラシレスモータ(扁平型、通常型)にも適用
することができる。
ブラシレス振動モータは、滑らかな回転を長期に渡って
得ることができるものとなる。
ス振動モータの断面図である。
である。
ス振動モータの分解斜視図である。
線断面図である。
れているロータ手段の側面図である。
とロータ手段を取り除いた状態の平面図である。
である。
ス振動モータの断面図であり、図9のA−A線断面図で
ある。
である。
されているシートコイルの平面図である。
されている軸受を示す図で、(A)は(B)の矢示Aか
ら見た平面図で、(B)は側面図で、(C)は(B)の
矢示Cから見た底面図である。
されているロータヨークの斜視図である。
されているアンバランサーの斜視図である。
されているケースを示す図で、(A)は斜視図で、
(B)は(A)の矢示Bから見た底面図である。
る。
る。
一部) 2 固定基板(基板部材の一部) 3 ステータ 3a 電機子コイル 4 ロータ支承部材(ロータ支承手段の一部) 5 スラスト軸受け板(ロータ支承手段の一部) 6 ベアリング(ロータ支承手段の一部) 7 ロータヨーク 8 アンバランサー 9 シャフト 10 スチールボール(ロータ支承手段の一部) 11 扁平マグネット 12 ハウジングカバー(ケース) 20 小形扁平ブラシレス振動モータ(第1の実施の形
態) 30 小形扁平ブラシレス振動モータ(第2の実施の形
態) 31 基板部材 32 ロータ手段 33 空洞部 34 磁束作用部 35 外周部 36 内周部 41 軸受け保持部 42 ステータ構成部 43 ケース構成部 44 貫通孔 50 小形扁平ブラシレス振動モータ(第3の実施の形
態) 51 シートコイル 52 軸受(ロータ支承手段) 53 ロータ手段 54 ケース 61 係合孔 62 接続用導電部 63 固定部 71 円筒部 72 はかま部 73 突出底部 76 台部 77 柱部 81 アンバランサ保持部 82 シャフト保持部
Claims (12)
- 【請求項1】 固定基板の中央にロータ支承手段を配設
し、ロータ抜け止め用に上記固定基板と同じ厚さのマグ
ネット吸引によるロータ抜止用ヨークを上記固定基板の
内周部にのみ一部配設し、 上記固定基板上に複数個の電機子コイルを有するステー
タを配設し、 上記ロータ支承手段に回転自在に支承され、かつ上記ス
テータに空隙を持って対面させたロータヨークの下面部
に固着された扁平マグネットを備え、 上記固定基板は非磁性体であり、かつロータ抜止用ヨー
クは磁性体とし、かつ上記扁平マグネットは希土類マグ
ネットを材質とし、上記扁平マグネット上に前記ロータ
ヨークを介して磁性体からなるアンバランサーを配し
た、 ことを特徴とする小型扁平ブラシレス振動モータ。 - 【請求項2】 前記扁平マグネットは、サマリウム−コ
バルト系またはネオジウム−鉄系マグネットを材質とす
ることを特徴とする請求項1記載の小型扁平ブラシレス
振動モータ。 - 【請求項3】 基板部材に配設される複数個の電機子コ
イルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙をも
って対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネッ
トを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロー
タ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支え
るロータ支承手段とを備え、 上記基板部材を、樹脂製の上記ロータ支承部材の外周を
囲むと共に上記電機子コイルの一部が軸方向に重ね合わ
せられる磁性体からなるステータヨークと、このステー
タヨークの外周を囲むと共に上記電機子コイルの大部分
が重ね合わされる非磁性体からなる固定基板とから構成
し、 上記ロータヨークを挟んで上記扁平マグネットとは反対
面に、回転バランスを崩す磁性体からなるアンバランサ
ーを配置したことを特徴とする小型扁平ブラシレス振動
モータ。 - 【請求項4】 前記ステータヨークの外径を、前記電機
子コイルのモータ中心側であって周方向に伸びる内周部
の外径より小さくしたことを特徴とする請求項3記載の
小型扁平ブラシレス振動モータ。 - 【請求項5】 基板部材に配設される複数個の電機子コ
イルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙をも
って対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネッ
トを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロー
タ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支え
るロータ支承手段とを備え、 上記ロータヨークを挟んで上記扁平マグネットとは反対
面に、回転バランスを崩すアンバランサーを配置し、 上記ロータ支承手段の少なくとも一部を樹脂材のロータ
支承部材とし、かつ上記ロータ手段を囲むように外周ま
で延出し、このロータ支承部材を上記ロータ手段を密閉
するケースの一部とすると共に、このロータ支承部材中
に上記電機子コイルを嵌め込みまたは埋め込んだことを
特徴とする小型扁平ブラシレス振動モータ。 - 【請求項6】 基板部材に配設される複数個の電機子コ
イルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙をも
って対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネッ
トを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロー
タ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支え
るロータ支承手段とを備え、 上記ロータヨークを挟んで上記扁平マグネットとは反対
面に、回転バランスを崩す磁性体からなるアンバランサ
ーを上記ロータヨークの外周から飛び出すように配置
し、その飛び出し部分を上記電機子コイルの周方向に伸
びた外周部分と対向させたことを特徴とする小型扁平ブ
ラシレス振動モータ。 - 【請求項7】 基板部材に配設される複数個の電機子コ
イルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙をも
って対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネッ
トを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロー
タ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支え
るロータ支承手段とを備え、 回転バランスを崩す磁性体からなるアンバランサーを上
記ロータヨークと一体成形によって設けたことを特徴と
する小型扁平ブラシレス振動モータ。 - 【請求項8】前記アンバランサーとなる部分を前記ロー
タヨーク部分の外径からさらに径方向外方へ飛び出るよ
うに設けたことを特徴とする請求項7記載の小型扁平ブ
ラシレス振動モータ。 - 【請求項9】 基板部材に配設される複数個の電機子コ
イルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙をも
って対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネッ
トを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロー
タ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支え
るロータ支承手段とを備え、 上記ロータ手段は、上記ロータヨークを挟んで上記扁平
マグネットとは反対面に回転バランスを崩すアンバラン
サーを配置した構成とし、 上記ステータは、メッキ法またはエッチング法により形
成された導体コイルを積層し、配線がなされた扁平のシ
ートコイルであってその中央に上記ロータ支承部材とし
ての軸受を保持したシートコイルと、このシートコイル
の上記ロータ手段とは反対側に突出した上記軸受の突出
底部を囲むリング状のステータヨークとで構成し、上記
基板部材を兼ねるものとしたことを特徴とする小型扁平
ブラシレス振動モータ。 - 【請求項10】前記突出底部は、三角状の台部とその台
部の各頂点部分に設けられた支柱形状の柱部とで構成
し、上記台部の面を前記シートコイルの面と略同一高さ
面とし、上記柱部をこの面からさらに外方に突出するよ
うに構成したことを特徴とする請求項9記載の小型扁平
ブラシレス振動モータ。 - 【請求項11】 基板部材に配設される複数個の電機子
コイルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙を
もって対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネ
ットを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロ
ータ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支
えるロータ支承手段とを備え、 上記ロータ手段は、上記ロータヨークを挟んで上記扁平
マグネットとは反対面に、回転バランスを崩すアンバラ
ンサーを配置した構成とし、 上記ロータヨークは、外周の一部に上記扁平マグネット
とは反対側に伸びるついたて状のアンバランサ保持部
と、このアンバランサ保持部と同方向に突出し上記ロー
タ手段の回転中心となるシャフトを保持するシャフト保
持部とを有し、上記アンバランサーを上記アンバランサ
保持部と上記シャフト保持部とで挟み込み、上記アンバ
ランサーの位置決めと径方向の移動阻止を行うようにし
たことを特徴とする小型扁平ブラシレス振動モータ。 - 【請求項12】 基板部材に配設される複数個の電機子
コイルを有するステータと、上記電機子コイルと空隙を
もって対向させた扁平マグネットおよびこの扁平マグネ
ットを保持する磁性体からなるロータヨークならびにロ
ータ軸部とを有するロータ手段と、このロータ手段を支
えるロータ支承手段とを備え、 上記ロータ手段は、上記ロータヨークを挟んで上記扁平
マグネットとは反対面に、回転バランスを崩すアンバラ
ンサーを配置した構成とし、 上記ステータは、メッキ法またはエッチング法により形
成された導体コイルを積層し、配線がなされた四角形の
扁平のシートコイルと、上記電機子コイルと軸方向に重
なるように配置されたステータヨークとで構成し、上記
基板部材を兼ねるものとし、 上記ロータ手段を密閉するケースを有底円筒状とし、こ
のケースの径方向外方に上記シートコイルの四隅が飛び
出し、その飛び出し部分に接続用導電部を設けたことを
特徴とする小型扁平ブラシレス振動モータ。
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