JP2001231721A - 抗菌性ゴミ容器又はサニタリー容器 - Google Patents

抗菌性ゴミ容器又はサニタリー容器

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JP2001231721A
JP2001231721A JP2000044429A JP2000044429A JP2001231721A JP 2001231721 A JP2001231721 A JP 2001231721A JP 2000044429 A JP2000044429 A JP 2000044429A JP 2000044429 A JP2000044429 A JP 2000044429A JP 2001231721 A JP2001231721 A JP 2001231721A
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container
antibacterial agent
volatile
volatile antibacterial
oil
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JP2000044429A
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Masao Fujita
真夫 藤田
Kiyoshi Kamei
清 亀井
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Rengo Co Ltd
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Rengo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌の発生を抑制し、悪臭の発生を防止する
ことである。 【解決手段】 揮散性抗菌剤を内部に取り付け、投入
し、又は積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、抗菌性を有する
ゴミ容器、特にサニタリー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】トイレ等に設置されている生理用品等の
汚物入れは、生理用品に付着した血液等から生じる悪臭
で、不快感を生じさせる。この悪臭を取り除く目的で、
消臭剤を汚物入れ内部に取り付けたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この悪
臭の原因は、主に細菌の繁殖によるものであり、この細
菌の繁殖を抑制しないと、悪臭を根源からなくすことは
できない。また、この細菌による感染が生じる場合があ
る。
【0004】そこで、この発明は、細菌の発生を抑制
し、悪臭の発生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、揮散性抗菌
剤を内部に取り付け、投入し、又は積層した抗菌性ゴミ
容器を提供することにより、上記の課題を解決したもの
である。
【0006】容器内に揮散性抗菌剤が一定期間、一定速
度で揮散するため、容器からの揮散性抗菌剤の漏れが生
じても、抗菌効果を発揮する最低限量のガス化した揮散
性抗菌剤が容器内に存在する。このため、長時間、容器
内を抗菌雰囲気下におくことができ、容器内の殺菌及び
抗菌を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。
【0008】この発明にかかる抗菌性ゴミ容器は、揮散
性抗菌剤を内部に取り付け、投入し、又は積層した容器
である。
【0009】上記容器としては、箱や袋があげられる。
上記の箱としては、任意のものがあげられる。例えば、
使用者がこの箱に手を触れずにゴミを入れるための箱と
して、図1に示すような、足踏み2を踏んだり外したり
することによって開閉ふた3を開閉させるごみ箱1があ
げられる。
【0010】また、上記袋としては、特に限定されず、
任意の袋を使用することができる。例えば、一般のごみ
箱の内側に配される袋等があげられる。
【0011】上記揮散性抗菌剤とは、所定温度で揮散性
を有する抗菌剤をいう。上記揮散性抗菌剤としては、ピ
ネン、カンフェン、テルビノーレン、リナロール、ゲラ
ニオール、シトラール、ベンズアルデヒド、カルボン、
メントン、クマリン、アニソール、チモール、オイゲノ
ール、アネトール、桂皮酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂皮
酸、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、プロピオン酸イソアミ
ル、ローズオキサイド、オキサイドケトン、シネオー
ル、インドール、スカトール、メチルキノリン、カスト
リウム、アンバーグリス、ユーカリ油等の香料、アリル
イソチオシアネート(以下、「AIT」と略する。)、
オクチルアルデヒド、ブロムシンナミルアルデヒド、オ
イゲノール、ヒノキチオール、シソアルデヒド等があげ
られる。上記の揮散性抗菌剤は、単独で使用してもよ
く、また複数を併用してもよい。
【0012】上記揮散性抗菌剤は、その原体のまま多孔
質粒子等の担持体に含浸させて用いることができるが、
上記揮散性抗菌剤の揮散速度を一定に調整するため、上
記揮散性抗菌剤を熱可塑性樹脂等の樹脂、ロウ状物等に
混合したり、多孔質粒子等の担持体に包埋させたり、フ
ィルム上にコーティングしたりすることによって使用す
ることができる。ここでいう包埋とは、上記揮散性抗菌
剤を加熱するときに溶融する常温固体の物質に混合し、
賦形する工程をいい、それにより得られる担体を包埋体
という。
【0013】このとき、特にロジンを用いると、上記揮
散性抗菌剤の揮散速度を一定に調整して上記容器内の揮
散性抗菌剤の濃度を一定に保持する上で好ましい。そし
て、この揮散性抗菌剤の包埋体等は、そのままで、又は
ガス透過性の包材に封入して揮散性抗菌剤製剤として使
用される。
【0014】なお、上記揮散性抗菌剤製剤には、目的に
応じて芳香剤や消臭剤を加えることができる。すなわ
ち、上記の包埋体に揮散性抗菌剤と共に、芳香剤や消臭
剤を加えたものや、別途、芳香剤や消臭剤の包埋体を製
造し、上記揮散性抗菌剤の包埋体と混合したものを用い
て、揮散性抗菌剤製剤とすることができる。
【0015】上記芳香剤としては、ヒバ油、ヒノキ油、
リモネン、オレンジ油、レモン油、ハッカ油、メントー
ル、シトロネラール、ライム油、ムスク、シベット、バ
ラ油、白檀油、ラベンダー油、ジャスミン油、バニリ
ン、または各種合成香料等があげられる。
【0016】また、上記消臭剤としては、活性炭やゼオ
ライト等の無機鉱物、竹エキス、ヨモギエキス、ツバキ
油、月桃油、緑茶抽出油、柿抽出油等があげられる。
【0017】上記の揮散性抗菌剤製剤を上記容器に取り
付け、投入し、又は積層する方法としては、図2(a)
(b)に示すような収納部材12,15を容器11に取
り付け、この収納部材12、15に所定形状に成形した
揮散性抗菌剤製剤10を収納する方法や、図2(c)に
示すように、揮散性抗菌剤製剤10を、粘着シート等の
粘着剤17によって容器11に接着させる方法があげら
れる。上記収納部材12は、図2(a)に示すように、
容器11に取り付けられたものであり、その蓋13から
上記揮散性抗菌剤製剤の出し入れが可能である。また、
上記収納部材15は、図2(b)に示すように、容器1
1に取り付けられたフック14に、上記収納部材15に
設けられたフック16を引っかけることによって、容器
11に取り付けられる。この収納部材15に上記揮散性
抗菌剤製剤10が収納される。この収納部材12、15
を用いる場合は、上記容器11は、箱が好ましい。
【0018】上記収納部材12、15は、容器11内部
であれば、任意の位置に取り付けることができる。ま
た、揮散性抗菌剤製剤10の入替えは、収納部材12の
蓋13の開放により、また収納部材15の取り外しによ
り容易である。このため、容器11を長期間使用しても
抗菌性を保持できる。
【0019】また、図2(c)に示すように、揮散性抗
菌剤製剤10を直接、容器11に接着させる場合も、容
器11内部であれば、任意の位置に取り付けることがで
きる。また、揮散性抗菌剤製剤10の入替えは、粘着剤
17の部分で剥がすことによって行うことができる。
【0020】上記揮散性抗菌剤を上記容器に投入する方
法としては、箱や袋等の上記容器内に、上記包埋体や揮
散性抗菌剤製剤を投入する方法があげられる。この包埋
体や揮散性抗菌剤製剤等の有効期間を終えて取り出すよ
うな場合は、揮散性抗菌剤製剤を構成する樹脂、ロウ状
物、多孔質粒子等が生物分解性を有すれば、廃棄物とし
て問題を生じることを防止できる。
【0021】上記の揮散性抗菌剤を上記容器に積層する
方法としては、図3に示すように、容器11の内面に揮
散性抗菌剤製剤からなる層18を積層させる方法があげ
られる。このとき、揮散性抗菌剤製剤層18の表面にガ
ス透過性のあるフィルム19を積層すると、揮散性抗菌
剤製剤層18を保護することができると同時に、揮散性
抗菌剤の揮散速度の調節が容易となる。このときの容器
11は、箱であっても袋であってもよい。
【0022】上記揮散性抗菌剤がAITの場合、その揮
散速度は、20〜30℃において、0.03〜3mg/
日/リットルがよく、0.1〜2mg/日/リットルが
好ましい。0.03mg/日/リットルより少ないと、
抗菌効果を十分に発揮できない場合が生じることがあ
る。また、3mg/日/リットルより多くてもよいが、
AITの臭いが人を不快にさせるおそれがあるので、3
mg/日/リットルで十分である。
【0023】また、上記揮散性抗菌剤がユーカリ油の場
合、その揮散速度は、20〜30℃において、0.3〜
25mg/日/リットルがよく、1.0〜15mg/日
/リットルが好ましい。0.3mg/日/リットルより
少ないと、抗菌効果を十分に発揮できない場合が生じる
ことがある。また、25mg/日/リットルより多くて
もよいが、ユーカリ油の臭いが人を不快にさせるおそれ
があるので、25mg/日/リットルで十分である。
【0024】この発明により得られる抗菌性ゴミ容器
は、抗菌性を有することから、生理用品の廃棄用とし
て、すなわち、抗菌性サニタリー容器として使用でき
る。
【0025】また、同様な理由から、生ゴミ処理用容器
にも使用できる。
【0026】
【実施例】(揮散性抗菌剤製剤の製造)ロジン2.25
g、ワックス0.2g、ヤシ油0.45g及びAIT
0.45gを熱溶融し、多孔性セルロース粒子(レンゴ
ー社製:ビスコパール)10ccに包埋し、分包サイズ
50mm×80mmの延伸ポリプロピレンのポリエチレ
ンラミネートからなる包材に封入して揮散性抗菌剤製剤
を得た。
【0027】(実施例1、比較例1、2) 抗菌試験 抗菌剤サンプルとして、上記の揮散性抗菌剤製剤(包材
厚み:50μm)を使用し、また、比較サンプルとし
て、無機系抗菌剤である銀ゼオライトをポリエチレンと
ポリエチレンテレフタレートの混抄不織布(14g/m
2 )に入れて袋状にしたもの(50mm×80mm)を
使用した(比較例1)。また、抗菌剤サンプルも比較サ
ンプルも使用しないブランクについても調べた(比較例
2)。
【0028】30℃の条件下、23.5リットルのゴミ
容器にナプキン40個を入れ、容器の底とナプキンの上
部に大腸菌を塗布した寒天培地を設置した。そして、抗
菌剤サンプル又は比較サンプルをゴミ容器の蓋部分に設
置し、24時間後の寒天培地上での菌数変化を確認し
た。その結果を表1に示す。
【0029】また、上記ゴミ容器内部で放出されるAI
T揮散量(mg)、及び、上部(表2では、「上」と表
記する。)と、下部(表2では、「下」と表記する。)
のAIT濃度(ppm)の経時変化を継続的に測定し
た。その結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】(実施例2〜4) 揮散性抗菌剤放出試験 実施例1に記載のゴミ容器を用い、抗菌剤サンプルとし
て上記の揮散性抗菌剤製剤を使用した。このとき、包材
厚みを40μm(実施例2)、50μm(実施例3)、
60μm(実施例4)とし、温度を20℃、30℃とし
たときのゴミ容器内部で放出されるAIT揮散量(m
g)の経時変化を断続的に測定した。その結果を表3及
び表4に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】結果 上記の結果から、AITの揮散速度を算出した。その結
果を表5に示す。
【0036】表1〜表5から、AITの揮散速度はほぼ
一定であり、またゴミ容器内のAIT濃度が一定に保持
されていることがわかった。さらに、抗菌効果が十分で
あり、AIT特有の臭いも感じられなかった。
【0037】
【表5】
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、ゴミ容器に、揮散性
抗菌剤を内側に取り付け、投入し、又は積層したので、
細菌の発生が抑制され、これに伴って悪臭の発生を抑制
することができた。
【0039】また、悪臭が発生しにくいので、ゴミ容器
内にゴミを長期間保存することが可能となった。
【0040】さらに、悪臭が発生しにくいので、ゴミ容
器のメンテナンスを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる抗菌性ゴミ容器の例を示す斜
視図
【図2】(a)(b)(c)収納部材の例を示す断面図
【図3】積層体の例を示す断面図
【符号の説明】
1 ごみ箱 2 足踏み 3 開閉ロック 10 揮散性抗菌剤製剤 11 容器 12 収納部材 13 蓋 14 フック 15 収納部材 16 フック 17 粘着剤 18 揮散性抗菌剤製剤層 19 透過性フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性抗菌剤を内部に取り付け、投入
    し、又は積層した抗菌性ゴミ容器。
  2. 【請求項2】 揮散性抗菌剤がアリルイソチオシアネー
    トであり、20〜30℃における上記揮散性抗菌剤の揮
    散速度が0.03〜3mg/日/リットルである請求項
    1に記載の抗菌性ゴミ容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の抗菌性ゴミ容器
    から構成された抗菌性サニタリー容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7971634B2 (en) * 2003-07-24 2011-07-05 Valeo Climatisation Air conditioner and antibacterial case

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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