JPH04132556A - 消臭袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、長期間にわたって良好な消臭効果を持続する
と共に、狭い隙間や各種形状の容器内、あるいはひどい
汚れの発生する箇所（場所）等において容易に使用する
ことができ、しかも製造コストの廉価な消臭袋に関する
。

〔従来の技術〕

従来、室内，車内，トイレ，ホーム炬燵等の消臭、マス
キング等に使用される消臭材として、各種のものが知ら
れている。

例えば、賦香料のサイクロデキストリン包接化合物を乾
燥粉末化したものと熱可塑性合成樹脂材料とを混合し、
これを成型したもの（特公昭５５−５００５８号公報参
照）、あるいはシリカゲル。

ゼオライト，アルミナ，石膏等の無機質材粒子に消臭剤
又は／及び芳香剤を包接したサイクロデキストリンを吸
着させたちのく特開平２−１３６１４１号公報参照）が
ある。

両者は、いずれも、揮発性が高く、変質し易い賦香料，
消臭剤，芳香剤を、サイクロデキストリンで包接化する
ことによって、長期間にわたって一定の消臭効果あるい
は芳香効果を発揮し得、しかも賦香料や芳香剤の場合は
、香の変質がなく、同一の香を発香し得るようにしたも
のである。

そして、前者は、賦香料のサイクロデキストリン包接化
合物を、熱可塑性合成樹脂を言わば母体とし、該母体に
混合、分散させ、これをコツプ。

ブラシ、筆入れ、おもちや、フィルム等の所望形状に成
形し、芳香を発する合成樹脂製品とするものである。

また、後者は、消臭剤又は／及び芳香剤を包接したサイ
クロデキストリンを、シリカゲル、ゼオライト、アルミ
ナ、石膏等の無機質材粒子に吸着させたもので、これを
灰皿やホーム炬燵内等に入れておくと、たばこの灰や火
あるいはホーム炬燵の温度で消臭剤や芳香剤が揮散され
て、たばこや炬燵内の臭いを消し、芳香を発しさせるも
のである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、特公昭５５−５００５８号公報に記載のものは
、熱可塑性樹脂を必要とするばかりでなく、サイクロデ
キストリンが熱可塑性樹脂に馴染み難いため、特殊な添
加剤の使用を余儀無くされる上、合成樹脂製品の成形に
際し、賦香料の分解や揮散を防ぐ手段を考慮する必要も
あり、製造コストが高額となる。

また、特開平２−１３６１４１号公報に記載のものは、
サイクロデキストリンで包接した上に更に無機質材粒子
に吸着させるなめ、消臭剤や芳香剤の揮発が容易でなく
、これらを揮発させて消臭やマスキングする際に、たば
この灰や火あるいはホーム炬燵等の温度を必要とし、こ
れらの熱源のない箇所（場所）での使用には必ずしも適
していない。

更に、上記以外の従来の消臭材やマスキング材は、一般
に、ゾル状の消臭剤や芳香剤を、金属製の缶、硬質のプ
ラスチック製容器、内面にワックス等を塗布した厚紙製
容器等に挿入し、これらの容器の一部を開口させて、揮
発した消臭剤や芳香剤の蒸気を、該開口部から周囲に揮
散させるタイプのものが一般的であった。

従って、このような消臭材やマスキング材は、上記のよ
うな容器を設置することのできるスペースの有る箇所で
の使用に限られ、このようなスペースの無い箇所で使用
することはできなかった。

加えて、これらの容器は、材料コストはもとより製造コ
ストも高額であった。

本発明は、以上の諸点を考慮し、長期間にわたって良好
な消臭効果を持続するばかりでなく、狭い隙間や汚れの
発生する箇所等においても容易に使用することができる
製造コストの低廉な消臭袋を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の消臭袋は、上述の目的を達成するために、植物
性エキスをサイクロデキストリンに包接してなるゲル状
、ゾル状又は液状消臭剤を、ポリエチレン多孔質フィル
ム、四フッ化エチレン樹脂多孔質フィルム、ポリエチレ
ンテレフタレート不織布又はナイロン不織布からなる通
気性でがつ非通水性の袋に封入してなることを特徴とす
る。

また、本発明の消臭袋は、上記の消臭剤が香料及び／又
は抗菌剤を包接したサイクロデキストリンを含有してな
るものであることをも特徴とする。

〔作用〕

本発明の消臭袋では、サイクロデキストリンに包接され
た植物性エキスが、その使用環境の温度下で、徐々にサ
イクロデキストリンから開放されて揮発し、この揮発し
た植物性エキスの蒸気が、通気性でかつ非通水性の袋か
ら外部に放出されて消臭作用を発現する。

このとき、植物性エキスを包接したサイクロデキストリ
ンからなる消臭剤は、ゲル状、ゾル状又は液状を呈して
おり、サイクロデキストリンから開放された植物性エキ
スは、該ゲル状、ゾル状又は液状を構成している分散媒
あるいは溶媒中で揮発し、上記の袋から放出される。

従って、消臭作用の有る植物性エキスは、上記のサイク
ロデキストリンからの開放と分散媒又は溶媒中での揮発
とに成る程度の時間を要し、上記の袋からの放出は徐々
に進行することとなる。

この結果として、本発明の消臭袋では、長期間にわたっ
て、良好な消臭効果を持続する。

また、上記のゲル状、ゾル状又は液状の消臭剤は、通気
性でかつ非通水性の袋に封入されているため、該ゲル状
、ゾル状又は液状を構成している分散媒あるいは溶媒（
一般には、水）はもとより、植物性エキスを包接化した
状態のサイクロデキス、トリノ及び植物性エキスを開放
した後のサイクロデキストリンは、この袋から外部に流
出することはなく、上記の消臭作用の有る植物性エキス
の蒸気のみが袋から外部に放出されることとなる。

逆に、外部の液体が内部に進入することもないため、本
発明の消臭袋の表面が汚れた際には、水洗することが可
能である。

更に、ゲル状、ゾル状又は液状の消臭剤を封入した本発
明の消臭袋は、所望の形状に、しかも人の手等の掻く簡
単な手段で容易に変形するなめ、狭隘な隙間や、煩雑な
形状の容器内の極めて小さなスペースにでも、容易に設
置することができる。

また、上記のゲル状、ゾル状又は液状消臭剤が、香料及
び／又は抗菌剤を包接したサイクロデキストリンを含有
するものであるときは、上記の植物性エキスの蒸気と共
に、該香料及び／又は抗菌剤の蒸気も、上記の袋から放
出され、上記した植物性エキスによる消臭作用のみなら
ず、芳香を発する作用及び／又は抗菌作用をも発現する
。

〔実施例〕

第１図は本発明の消臭袋の一実施例を示す説明図である
。

同図において、１はポリエチレン多孔質フィルム、四フ
ッ化エチレン樹脂多孔質フィルム、ポリエチレンテレフ
タレート不織布又はナイロン不織布からなる通気性でか
つ非通水性の袋であり、この袋１内に植物性エキス、あ
るいは該植物性エキスと共に香料及び／又は抗菌剤をサ
イクロデキストリンに包接してなるゲル状、ゾル状又は
液状消臭剤２が封入されている。

以下、上記のように構成される本発明の消臭袋を、具体
的な例を挙げて説明する。

実施例１ 水７３．９重量％に下記のＡ剤１．８重量％を投入し、
高速攪拌後、約９８〜１００’Ｃまで煮沸し、液が透明
になるまで攪拌する。

完全に、透明になった溶液を低速攪拌しながら７０℃に
なるまで放冷する。

放冷後、下記のＢ剤２４．３重量％を靜かに投入し、泡
が立たないように均一に分散させた。

この分散液２０ｇを、四フッ化エチレン樹脂多孔質フィ
ルム（日東電工株製商品名ミクロテックス）で調製した
１０ｃ　ｍ　Ｘ　１０ｃ　ｍの袋１に充填し、密封し、
放冷した。

放冷後、上記の分散液は、上記の袋１内でゲル状の消臭
剤２となった。

Ａ剤： ジュランガム　　　　　　　　０．８重量部乳酸カルシ
ウム　　　　　　０．１重量部乳酸ナトリウム　　　　
　　　０．１５重量部無水クエン酸　　　　　　　０．
２６重量部ｐ　Ｈ；　３．０前後 Ｂ剤： エタノール　　　　　　　　　１．７重量部プロピレン
グリコール　　　９．７重量部エチルパラベン　　　　
　　０．１　重量部サイクロデキストリン　　　５　重
量部界面活性剤十植物性エキス＋鮮度保持剤８２．１９
重量部 上記のようにして調製した本発明の消臭袋を、家庭の生
ごみバケツ内底部の隅と蓋裏とに、夫々両面接着テープ
で貼着しな。

この生ごみバケツを通常の家庭で使用し、３日毎に生ご
みを捨て、上記の消臭袋を貼着させたままバケツ内及び
蓋を水洗した。

このような生ごみバケツの使用状況において、３日毎に
、生ごみを捨てる前のバケツ内の臭いを、１か月間にわ
たって調べたところ、悪臭は殆ど感じられなかった。

実施例２ 実施例１のＢ剤に香料としてラベンダー油を０．１重量
部を加える以外は、実施例１と同様にして本発明の消臭
袋を調製し、女子用トイレ内の使用済生理用品用容器内
側壁に両面接着テープで貼着した。

この容器を、女子用トイレで１が月間使用したところ、
該容器内の悪臭は完全に消失し、ラベンダーの芳香が持
続して感じられた。

実施例３ 実施例１のＡ剤の使用量を半量とし、Ｂ剤に抗菌剤とし
て安息香酸を５重量部添加し、袋１として２ｃｍＸ５ｃ
ｍの大きさのものを使用した以外は、実施例１と同様に
して本発明の消臭袋を調製した。

本例の消臭剤２は粘度が低くほぼ液状を呈しており、本
発明の消臭袋は、その形状を自在にかつ容易に変形させ
ることができた。

この消臭袋を１個づつ左右のスニーカーの爪先部に両面
接着テープで貼着し、真夏の１か月間、該スニーカーを
毎日履き続けたところ、靴内の悪臭が消失した。

実施例４ 実施例１のＡ剤に代えて、主剤としてのアセトアルデヒ
ド化水溶性高分子（ヘキスト合成株製商品名モビニール
ゲル６０−Ａ＞９５重量部と、ゲル化剤としてのアミノ
化合物（ヘキスト合成株製商品名Ｇ−１）５重量部とか
らなる水性ゲルを使用する以外は、実施例１．２と同様
にして本発明の消臭袋を調製し、実施例１．２と同様の
実験を行ったところ、実施例１．２と同様の結果を示し
た。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明の消臭袋によれば、サイク
ロデキストリンに包接された消臭剤が、何らの熱源を必
要とすることなく、その使用環境下の温度において、徐
々に揮発し、長期間にわたって本発明の消臭袋の使用環
境の悪臭を消失することができる。

なお、このとき、サイクロデキストリンに、上記の消臭
剤と共に鮮度保持剤を包接しておけば、−層長期間にわ
たって悪臭の消失効果を持続することができる。

また、サイクロデキストリンに、香料や抗菌剤をも包接
しておけば、悪臭の消失効果のみならず、上記の環境に
芳香及び抗菌効果を発生させることができる。

更に、本発明の消臭袋は、所望形状に自在に変形させる
ことができ、掻く狭い隙間、あるいは煩雑な形状の容器
内、その他の掻く小スペースの箇所において、容易に使
用することができる。

加えて、本発明の消臭袋は、サイクロデキストリンに消
臭剤、芳香剤あるいは抗菌剤を包接させてなるゲル、ゾ
ル又は液体を、通気性でかつ非通水性の袋に封入するの
みでよく、製造コストが極めて低廉である。

また、本発明の消臭袋は、水洗することができるため、
生ごみバケツ内、その他のひどい汚れの発生する箇所（
場所）での使用により、汚れが付着した場合でも、水洗
して繰り返し使用することができる。

従って、経済的であるばかりか、使用可能な箇所（場所
）が、従来のこの種の消臭材に比し、大幅に拡大する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の消臭袋の一実施例を示す説明図である
。 １・・・・・・通気性でかつ非通水性の袋訃・・・・・
ゲル状、ゾル状又は液状の消臭剤補正書 平成２年１０月２３日 平成２年特許願第２５４８４４号 ７、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 ８、補正の内容 明細書９頁下から２行の「界面活性剤＋植物性エキス＋
鮮度保持剤」を「界面活性剤＋植物性エキス＋水」と訂
正する。 住所　東京都千代田区内幸町２丁目１番１号名称　　太
陽ケミカル株式会社 代表者　　　山　　崎　　敏　　明　　　（他１名）４
、代理人 住所　東京都港区東新橋２−１０−７ 中銀第２新橋マンジオン３０２ 置０３（５４７２）４７０８ （他Ｉ名） ５補正命令の日付　　　　自　発　補　正６、補正によ
り増加する請求項の数 なし

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）植物性エキスをサイクロデキストリンに包接して
   なるゲル状、ゾル状又は液状消臭剤を、ポリエチレン多
   孔質フィルム、四フッ化エチレン樹脂多孔質フィルム、
   ポリエチレンテレフタレート不織布又はナイロン不織布
   からなる通気性でかつ非通水性の袋に封入してなること
   を特徴とする消臭袋。
2. （２）消臭剤が、香料及び／又は抗菌剤を包接したサイ
   クロデキストリンを含有してなるものであることを特徴
   とする第１請求項記載の消臭袋。