JP2001230539A - モジュール基板の製造方法 - Google Patents
モジュール基板の製造方法Info
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- JP2001230539A JP2001230539A JP2000037602A JP2000037602A JP2001230539A JP 2001230539 A JP2001230539 A JP 2001230539A JP 2000037602 A JP2000037602 A JP 2000037602A JP 2000037602 A JP2000037602 A JP 2000037602A JP 2001230539 A JP2001230539 A JP 2001230539A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 モジュール基板に反りが生じる場合であって
も端面電極をマザーボードに確実に接続できるモジュー
ル基板を製造する。 【解決手段】 分離基板6と残余の加工用基板1Cとに
分離した加工用基板1の裏面1Bに閉塞板7を取付け
る。そして、分離基板6と残余の加工用基板1Cの間の
貫通孔2内にクリーム半田9を収容する。次に、分離基
板6の端面電極5の近傍に熱風を吹付けることによって
局所的に加熱する。これにより、クリーム半田9は端面
電極5からの熱が伝わって溶融すると共に、残余の加工
用基板1Cに比べて高温となった端面電極5に引付けら
れる。このため、端面電極5に溶融したクリーム半田9
を付着させることができると共に、クリーム半田9の表
面張力によってその一部を加工用基板1の裏面1Bから
突出させることができる。
も端面電極をマザーボードに確実に接続できるモジュー
ル基板を製造する。 【解決手段】 分離基板6と残余の加工用基板1Cとに
分離した加工用基板1の裏面1Bに閉塞板7を取付け
る。そして、分離基板6と残余の加工用基板1Cの間の
貫通孔2内にクリーム半田9を収容する。次に、分離基
板6の端面電極5の近傍に熱風を吹付けることによって
局所的に加熱する。これにより、クリーム半田9は端面
電極5からの熱が伝わって溶融すると共に、残余の加工
用基板1Cに比べて高温となった端面電極5に引付けら
れる。このため、端面電極5に溶融したクリーム半田9
を付着させることができると共に、クリーム半田9の表
面張力によってその一部を加工用基板1の裏面1Bから
突出させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田付けによって
マザーボードと電気的に接続するためのモジュール基板
の製造方法に関する。
マザーボードと電気的に接続するためのモジュール基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子回路の高密度化が進んでいる
ため、その組立時には、中間検査の重要性、実装の容易
性等の観点から、電子回路の一部を予めモジュール基板
上にサブアッセンブリ化した後に、このモジュール基板
を半田付け等の手段によってマザーボード上に実装する
ことがある(例えば、特開昭63−204693号公報
等)。
ため、その組立時には、中間検査の重要性、実装の容易
性等の観点から、電子回路の一部を予めモジュール基板
上にサブアッセンブリ化した後に、このモジュール基板
を半田付け等の手段によってマザーボード上に実装する
ことがある(例えば、特開昭63−204693号公報
等)。
【0003】この種の従来技術によるモジュール基板
は、例えば四角形状の薄板からなる絶縁性の基板を有
し、この基板は、絶縁性樹脂材料と導体からなる配線パ
ターンとを交互に積層することによって形成されてい
る。
は、例えば四角形状の薄板からなる絶縁性の基板を有
し、この基板は、絶縁性樹脂材料と導体からなる配線パ
ターンとを交互に積層することによって形成されてい
る。
【0004】そして、基板上には、電子部品として例え
ばトランジスタ等の能動素子、または抵抗、コンデンサ
等の受動素子が搭載され、これらの素子は配線パターン
によって接続された電子回路を構成している。また、基
板の外周縁を形成する端面には、この電子回路に対して
外部回路であるマザーボード側から電力の供給や信号の
入出力等を行うために端面電極等からなる端面スルーホ
ールが複数個設けられている。
ばトランジスタ等の能動素子、または抵抗、コンデンサ
等の受動素子が搭載され、これらの素子は配線パターン
によって接続された電子回路を構成している。また、基
板の外周縁を形成する端面には、この電子回路に対して
外部回路であるマザーボード側から電力の供給や信号の
入出力等を行うために端面電極等からなる端面スルーホ
ールが複数個設けられている。
【0005】これにより、モジュール基板には、マザー
ボード側から入力される信号に対して、所定の信号処理
機能をもつようにブロック化された電子回路が予め組立
てられている。そして、実装時には、モジュール基板が
マザーボード上に重ね合わせるように配置され、各端面
電極がマザーボード側の電極パッドに半田付け等の手段
を用いて接続され、マザーボード上に面実装状態で搭載
される。
ボード側から入力される信号に対して、所定の信号処理
機能をもつようにブロック化された電子回路が予め組立
てられている。そして、実装時には、モジュール基板が
マザーボード上に重ね合わせるように配置され、各端面
電極がマザーボード側の電極パッドに半田付け等の手段
を用いて接続され、マザーボード上に面実装状態で搭載
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるモジュール基板では、樹脂材料等からなる
四角形状の絶縁性の基板を用い、この基板は絶縁性樹脂
材料と配線パターンとを交互に積層することによって形
成している。
来技術によるモジュール基板では、樹脂材料等からなる
四角形状の絶縁性の基板を用い、この基板は絶縁性樹脂
材料と配線パターンとを交互に積層することによって形
成している。
【0007】しかし、基板の樹脂材料と配線パターンと
では熱膨張率が異なるため、例えば基板の加工時、端面
電極の半田付けに伴う基板への加熱時等には、配線パタ
ーンの配置、密度の偏り等が原因となって基板の一部に
反り等の変形が生じることがある。
では熱膨張率が異なるため、例えば基板の加工時、端面
電極の半田付けに伴う基板への加熱時等には、配線パタ
ーンの配置、密度の偏り等が原因となって基板の一部に
反り等の変形が生じることがある。
【0008】このため、従来技術では、モジュール基板
をマザーボード上に面実装するときに、反りによって基
板がマザーボードから部分的に浮上がることがあるた
め、一部の端面電極が接続不良となる虞れがあり、信頼
性が低下するという問題がある。特に、近年はモジュー
ル基板を可能な限り薄型化する傾向があり、その基板は
僅かな加熱等でも反りが生じ易いため、モジュール基板
をマザーボード上に安定して面実装するのが難しくなっ
ている。
をマザーボード上に面実装するときに、反りによって基
板がマザーボードから部分的に浮上がることがあるた
め、一部の端面電極が接続不良となる虞れがあり、信頼
性が低下するという問題がある。特に、近年はモジュー
ル基板を可能な限り薄型化する傾向があり、その基板は
僅かな加熱等でも反りが生じ易いため、モジュール基板
をマザーボード上に安定して面実装するのが難しくなっ
ている。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、モジュール基板に反り
が生じるときであっても端面電極をマザーボートに接合
することができるモジュール基板の製造方法を提供する
ことにある。
されたもので、本発明の目的は、モジュール基板に反り
が生じるときであっても端面電極をマザーボートに接合
することができるモジュール基板の製造方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、加工用基板に貫通孔を穿設
し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を設け、前記貫
通孔を通って切断することにより加工用基板から前記端
面電極を有する分離基板として取出し、該分離基板を残
余の加工用基板に埋め戻し、前記貫通孔に該端面電極と
マザーボードとを接続する半田を収容し、前記分離基板
を残余の加工用基板に比べて高温に加熱して半田を溶融
し、溶融した半田を端面電極に固着するようにしたこと
にある。
ために、請求項1の発明は、加工用基板に貫通孔を穿設
し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を設け、前記貫
通孔を通って切断することにより加工用基板から前記端
面電極を有する分離基板として取出し、該分離基板を残
余の加工用基板に埋め戻し、前記貫通孔に該端面電極と
マザーボードとを接続する半田を収容し、前記分離基板
を残余の加工用基板に比べて高温に加熱して半田を溶融
し、溶融した半田を端面電極に固着するようにしたこと
にある。
【0011】このように構成することにより、端面電極
に半田を固着する前に加工用基板から分離基板を分離す
ることができる。また、分離基板を残余の加工用基板に
埋め戻すから、分離基板と残余の加工用基板とによって
貫通孔を再度形成することができ、該貫通孔に半田を収
容することができる。
に半田を固着する前に加工用基板から分離基板を分離す
ることができる。また、分離基板を残余の加工用基板に
埋め戻すから、分離基板と残余の加工用基板とによって
貫通孔を再度形成することができ、該貫通孔に半田を収
容することができる。
【0012】そして、貫通孔に半田を収容した状態で分
離基板を残余の加工用基板に比べて高温に加熱するか
ら、溶融した半田は、残余の加工用基板に比べて温度の
高い分離基板に引付けられる。このため、溶融した半田
を分離基板の端面電極に付着させて固定することができ
る。
離基板を残余の加工用基板に比べて高温に加熱するか
ら、溶融した半田は、残余の加工用基板に比べて温度の
高い分離基板に引付けられる。このため、溶融した半田
を分離基板の端面電極に付着させて固定することができ
る。
【0013】また、溶融した半田は、その表面張力によ
って略球形状となって端面電極に付着するから、半田の
一部を貫通孔から突出する。そして、加工用基板から予
め分離してある分離基板を取外したときには、分離基板
等がモジュール基板をなすと共に、モジュール基板の一
面側からマザーボードに向けて半田を突出させることが
できる。このため、突出した半田によってモジュール基
板とマザーボードとの間の隙間を吸収し、モジュール基
板の端面電極とマザーボードの電極パッドとを接続する
ことができる。
って略球形状となって端面電極に付着するから、半田の
一部を貫通孔から突出する。そして、加工用基板から予
め分離してある分離基板を取外したときには、分離基板
等がモジュール基板をなすと共に、モジュール基板の一
面側からマザーボードに向けて半田を突出させることが
できる。このため、突出した半田によってモジュール基
板とマザーボードとの間の隙間を吸収し、モジュール基
板の端面電極とマザーボードの電極パッドとを接続する
ことができる。
【0014】この場合、請求項2の発明のように、分離
基板のうち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成とし
てもよい。
基板のうち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成とし
てもよい。
【0015】これにより、分離基板のうち局所的に加熱
された端面電極の周囲が残余の加工用基板に比べて高温
となる。このため、貫通孔に収容された半田は端面電極
近傍から徐々に溶融し、端面電極に付着するから、端面
電極に半田を固定することができる。
された端面電極の周囲が残余の加工用基板に比べて高温
となる。このため、貫通孔に収容された半田は端面電極
近傍から徐々に溶融し、端面電極に付着するから、端面
電極に半田を固定することができる。
【0016】また、請求項3の発明は、分離基板の熱容
量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい値に設定
したことにある。
量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい値に設定
したことにある。
【0017】これにより、例えば加熱炉(リフロー炉)
を用いる場合のように分離基板と残余の加工用基板とを
全体として加熱するときであっても、熱容量の小さい分
離基板が残余の加工用基板に比べて早期に高温となる。
このため、貫通孔に収容された半田は分離基板の端面電
極近傍から溶融して端面電極に付着するから、端面電極
に半田を固定することができる。
を用いる場合のように分離基板と残余の加工用基板とを
全体として加熱するときであっても、熱容量の小さい分
離基板が残余の加工用基板に比べて早期に高温となる。
このため、貫通孔に収容された半田は分離基板の端面電
極近傍から溶融して端面電極に付着するから、端面電極
に半田を固定することができる。
【0018】一方、請求項4の発明は、加工用基板に貫
通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を設
け、前記貫通孔に該端面電極とマザーボードとを接続す
る半田を収容し、前記加工用基板のうち端面電極の近傍
を他の部位に比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融
した半田を端面電極に固着し、その後前記貫通孔の位置
で加工用基板を切断し、モジュール基板を分離する構成
としたことにある。
通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を設
け、前記貫通孔に該端面電極とマザーボードとを接続す
る半田を収容し、前記加工用基板のうち端面電極の近傍
を他の部位に比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融
した半田を端面電極に固着し、その後前記貫通孔の位置
で加工用基板を切断し、モジュール基板を分離する構成
としたことにある。
【0019】これにより、貫通孔に半田を収容した状態
で加工用基板のうち端面電極の近傍を他の部位に比べて
高温に加熱するから、溶融した半田は、他の部位に比べ
て温度の高い端面電極に引付けられる。このため、溶融
した半田を端面電極に付着させて固定することができ
る。
で加工用基板のうち端面電極の近傍を他の部位に比べて
高温に加熱するから、溶融した半田は、他の部位に比べ
て温度の高い端面電極に引付けられる。このため、溶融
した半田を端面電極に付着させて固定することができ
る。
【0020】また、溶融した半田は、その表面張力によ
って略球形状となって端面電極に付着するから、半田の
一部を貫通孔から突出させることができる。このため、
加工用基板を切断することによってモジュール基板を取
出したときには、突出した半田によってモジュール基板
とマザーボードとの間の隙間を吸収し、モジュール基板
の端面電極とマザーボードの電極パッドとを接続するこ
とができる。
って略球形状となって端面電極に付着するから、半田の
一部を貫通孔から突出させることができる。このため、
加工用基板を切断することによってモジュール基板を取
出したときには、突出した半田によってモジュール基板
とマザーボードとの間の隙間を吸収し、モジュール基板
の端面電極とマザーボードの電極パッドとを接続するこ
とができる。
【0021】また、請求項5の発明は、加工用基板には
凹溝を設け、貫通孔は該凹溝を跨いで設ける構成とした
ことにある。
凹溝を設け、貫通孔は該凹溝を跨いで設ける構成とした
ことにある。
【0022】これにより、貫通孔内の端面電極に半田を
固定した後に凹溝に沿って加工用基板を切断することに
よって、加工用基板からモジュール基板を取出すことが
できる。
固定した後に凹溝に沿って加工用基板を切断することに
よって、加工用基板からモジュール基板を取出すことが
できる。
【0023】また、請求項6の発明は、加工用基板のう
ち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたことに
ある。
ち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたことに
ある。
【0024】これにより、局所的に加熱された端面電極
の周囲が他の部位に比べて高温となる。このため、貫通
孔に収容された半田は端面電極近傍から徐々に溶融し、
端面電極に付着するから、端面電極に半田を固定するこ
とができる。
の周囲が他の部位に比べて高温となる。このため、貫通
孔に収容された半田は端面電極近傍から徐々に溶融し、
端面電極に付着するから、端面電極に半田を固定するこ
とができる。
【0025】また、請求項7の発明は、加工用基板のう
ち端面電極の近傍の熱容量を他の部位の熱容量に比べて
小さい値に設定したことにある。
ち端面電極の近傍の熱容量を他の部位の熱容量に比べて
小さい値に設定したことにある。
【0026】これにより、例えば加熱炉を用いる場合の
ように加工用基板全体を加熱するときであっても、熱容
量の小さい端面電極の近傍が他の部位に比べて早期に高
温となる。このため、貫通孔に収容された半田は端面電
極の近傍から溶融して端面電極に付着するから、端面電
極に半田を固定することができる。
ように加工用基板全体を加熱するときであっても、熱容
量の小さい端面電極の近傍が他の部位に比べて早期に高
温となる。このため、貫通孔に収容された半田は端面電
極の近傍から溶融して端面電極に付着するから、端面電
極に半田を固定することができる。
【0027】また、請求項8の発明は、加工用基板を加
熱する前に貫通孔の一方の開口を閉塞する構成としたこ
とにある。
熱する前に貫通孔の一方の開口を閉塞する構成としたこ
とにある。
【0028】これにより、半田が溶融したときに貫通孔
の一方の開口から半田が突出するのを防止できると共
に、貫通孔の一方の開口から突出する分の半田を貫通孔
の他方の開口から突出させることができる。このため、
貫通孔を閉塞しないときに比べて半田が貫通孔の他方の
開口から突出する突出寸法を増大することができる。
の一方の開口から半田が突出するのを防止できると共
に、貫通孔の一方の開口から突出する分の半田を貫通孔
の他方の開口から突出させることができる。このため、
貫通孔を閉塞しないときに比べて半田が貫通孔の他方の
開口から突出する突出寸法を増大することができる。
【0029】また、請求項9の発明は、加工用基板の一
面側には閉塞板を設けることによって貫通孔の一方の開
口を閉塞する構成としたことにある。
面側には閉塞板を設けることによって貫通孔の一方の開
口を閉塞する構成としたことにある。
【0030】これにより、加工用基板の一面側に設けた
閉塞板によって貫通孔の一方の開口を閉塞し、溶融した
半田が貫通孔の一方の開口から突出するのを防ぐことが
できる。このため、閉塞板を設けないときに比べて、半
田が貫通孔の他方の開口から突出する突出寸法を大きく
することができる。
閉塞板によって貫通孔の一方の開口を閉塞し、溶融した
半田が貫通孔の一方の開口から突出するのを防ぐことが
できる。このため、閉塞板を設けないときに比べて、半
田が貫通孔の他方の開口から突出する突出寸法を大きく
することができる。
【0031】また、請求項10の発明は、加工用基板の
一面側にはテープを貼着することによって貫通孔の一方
の開口を閉塞する構成としたことにある。
一面側にはテープを貼着することによって貫通孔の一方
の開口を閉塞する構成としたことにある。
【0032】これにより、加工用基板の一面側に貼着し
たテープによって溶融した半田が貫通孔の一方の開口か
ら突出するのを防ぐことができる。このため、テープを
設けないときに比べて、半田が貫通孔の他方の開口から
突出する突出寸法を大きくすることができる。
たテープによって溶融した半田が貫通孔の一方の開口か
ら突出するのを防ぐことができる。このため、テープを
設けないときに比べて、半田が貫通孔の他方の開口から
突出する突出寸法を大きくすることができる。
【0033】また、テープは加工用基板に貼着するか
ら、加工用基板に歪み等が生じたときであっても、テー
プと加工用基板との間に隙間が形成されることはない。
このため、テープと加工用基板との間に半田から蒸発し
たフラックス等が侵入することがなく、該フラックスに
よってテープが加工用基板に強固に貼着されることがな
い。従って、端面電極に半田を固定した後に加工用基板
からテープを容易に剥離することができる。
ら、加工用基板に歪み等が生じたときであっても、テー
プと加工用基板との間に隙間が形成されることはない。
このため、テープと加工用基板との間に半田から蒸発し
たフラックス等が侵入することがなく、該フラックスに
よってテープが加工用基板に強固に貼着されることがな
い。従って、端面電極に半田を固定した後に加工用基板
からテープを容易に剥離することができる。
【0034】また、請求項11の発明は、加工用基板に
貫通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を
設け、前記加工用基板には前記貫通孔の一部を除去して
スリット孔を設ることによって該スリット孔に囲まれ端
面電極を有する非分離基板を形成し、該非分離基板には
半田が収容された半田収容穴を有する治具プレートを前
記端面電極と半田収容穴とを位置合わせした状態で取付
け、前記非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱
して半田を溶融し、溶融した半田を端面電極に固着し、
その後スリット孔の位置で加工用基板から非分離基板を
モジュール基板として分離する構成としたことにある。
貫通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を
設け、前記加工用基板には前記貫通孔の一部を除去して
スリット孔を設ることによって該スリット孔に囲まれ端
面電極を有する非分離基板を形成し、該非分離基板には
半田が収容された半田収容穴を有する治具プレートを前
記端面電極と半田収容穴とを位置合わせした状態で取付
け、前記非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱
して半田を溶融し、溶融した半田を端面電極に固着し、
その後スリット孔の位置で加工用基板から非分離基板を
モジュール基板として分離する構成としたことにある。
【0035】このように構成することにより、加工用基
板にスリット孔を設けることによって端面電極を有する
非分離基板を形成することができる。また、非分離基板
に治具プレートを取付けた状態で治具プレートに比べて
非分離基板を高温に加熱するから、治具プレートの半田
収容穴に収容された半田は、非分離基板からの熱が伝わ
ることによって溶融する。このとき、治具プレートの半
田収容穴と非分離基板の端面電極とは位置合わせされて
いるから、溶融した半田は治具プレートに比べて温度の
高い端面電極に引付けられる。そして、半田は、その一
部が半田収容穴に留まり、略球形状となって端面電極に
付着するから、半田を非分離基板の一面側に突出させる
ことができる。
板にスリット孔を設けることによって端面電極を有する
非分離基板を形成することができる。また、非分離基板
に治具プレートを取付けた状態で治具プレートに比べて
非分離基板を高温に加熱するから、治具プレートの半田
収容穴に収容された半田は、非分離基板からの熱が伝わ
ることによって溶融する。このとき、治具プレートの半
田収容穴と非分離基板の端面電極とは位置合わせされて
いるから、溶融した半田は治具プレートに比べて温度の
高い端面電極に引付けられる。そして、半田は、その一
部が半田収容穴に留まり、略球形状となって端面電極に
付着するから、半田を非分離基板の一面側に突出させる
ことができる。
【0036】また、請求項12の発明は、加工用基板に
貫通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を
設け、前記加工用基板には前記貫通孔の一部を除去して
スリット孔を設ることによって該スリット孔に囲まれ端
面電極を有する非分離基板を形成し、前記非分離基板に
は前記端面電極との間に半田収容穴を形成する治具プレ
ートを取付け、前記半田収容穴に前記端面電極とマザー
ボードとを接続する半田を収容し、前記非分離基板を治
具プレートに比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融
した半田を端面電極に固着し、その後スリット孔の位置
で加工用基板から非分離基板をモジュール基板として分
離する構成としたことにある。
貫通孔を穿設し、該貫通孔の内壁面の一部に端面電極を
設け、前記加工用基板には前記貫通孔の一部を除去して
スリット孔を設ることによって該スリット孔に囲まれ端
面電極を有する非分離基板を形成し、前記非分離基板に
は前記端面電極との間に半田収容穴を形成する治具プレ
ートを取付け、前記半田収容穴に前記端面電極とマザー
ボードとを接続する半田を収容し、前記非分離基板を治
具プレートに比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融
した半田を端面電極に固着し、その後スリット孔の位置
で加工用基板から非分離基板をモジュール基板として分
離する構成としたことにある。
【0037】このように構成することにより、非分離基
板に治具プレートを取付けた状態で治具プレートに比べ
て非分離基板を高温に加熱するから、基板と治具プレー
トとの間の半田収容穴に収容された半田は、非分離基板
からの熱が伝わることによって溶融する。このとき、非
分離基板の端面電極と治具プレートとの間に半田収容穴
が形成されているから、溶融した半田は、治具プレート
に比べて温度の高い端面電極に引付けられる。そして、
半田は、その表面張力によって略球形状となって端面電
極に付着するから、半田の一部を半田収容穴から突出さ
せた状態で端面電極に固定することができる。
板に治具プレートを取付けた状態で治具プレートに比べ
て非分離基板を高温に加熱するから、基板と治具プレー
トとの間の半田収容穴に収容された半田は、非分離基板
からの熱が伝わることによって溶融する。このとき、非
分離基板の端面電極と治具プレートとの間に半田収容穴
が形成されているから、溶融した半田は、治具プレート
に比べて温度の高い端面電極に引付けられる。そして、
半田は、その表面張力によって略球形状となって端面電
極に付着するから、半田の一部を半田収容穴から突出さ
せた状態で端面電極に固定することができる。
【0038】また、請求項13の発明は、非分離基板の
うち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたこと
にある。
うち端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたこと
にある。
【0039】これにより、非分離基板は局所的に加熱さ
れた端面電極の周囲が他の部位に比べて高温となる。こ
のため、半田収容穴に収容された半田は端面電極の近傍
から溶融して端面電極に付着するから、端面電極に半田
を固定することができる。
れた端面電極の周囲が他の部位に比べて高温となる。こ
のため、半田収容穴に収容された半田は端面電極の近傍
から溶融して端面電極に付着するから、端面電極に半田
を固定することができる。
【0040】さらに、請求項14の発明は、非分離基板
の熱容量を治具プレートの熱容量に比べて小さい値に設
定したことにある。
の熱容量を治具プレートの熱容量に比べて小さい値に設
定したことにある。
【0041】これにより、例えば加熱炉を用いる場合の
ように、加工用基板全体を加熱するときであっても、熱
容量の小さい非分離基板が治具プレートに比べて早期に
高温となる。このため、半田収容穴に収容された半田は
非分離基板の近傍から溶融して端面電極に付着するか
ら、端面電極に半田を固定することができる。
ように、加工用基板全体を加熱するときであっても、熱
容量の小さい非分離基板が治具プレートに比べて早期に
高温となる。このため、半田収容穴に収容された半田は
非分離基板の近傍から溶融して端面電極に付着するか
ら、端面電極に半田を固定することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
モジュール基板の製造方法を図1ないし図63に基づき
詳細に説明する。
モジュール基板の製造方法を図1ないし図63に基づき
詳細に説明する。
【0043】図1ないし図20に基づいて本発明の第1
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。まず、図1ないし図4は、第1の実施の形態
に係る製造方法によって製造されたモジュール基板を示
している。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。まず、図1ないし図4は、第1の実施の形態
に係る製造方法によって製造されたモジュール基板を示
している。
【0044】図において、100は、略四角形状のモジ
ュール基板で、該モジュール基板100は、基板10
1、端面スルーホール103、半田108等によって構
成されている。
ュール基板で、該モジュール基板100は、基板10
1、端面スルーホール103、半田108等によって構
成されている。
【0045】101は例えば絶縁性樹脂材料と導体によ
る配線パターン(図示せず)を交互に積層して形成した
積層体からなる基板で、該基板101は、縦横の長さ寸
法が例えば30mm程度の略四角形状に形成されてい
る。また、基板101は、その表面101A中央側に半
導体IC、能動部品、あるいは受動部品等の電子部品1
02が実装されている。そして、基板101は、裏面1
01B側に設けられる後述のマザーボード109に接合
されるものである。また、基板101は、図1に示すよ
うにその外周縁を形成する4辺の端面101Cを有し、
該各端面101Cには後述する端面スルーホール103
が形成されている。
る配線パターン(図示せず)を交互に積層して形成した
積層体からなる基板で、該基板101は、縦横の長さ寸
法が例えば30mm程度の略四角形状に形成されてい
る。また、基板101は、その表面101A中央側に半
導体IC、能動部品、あるいは受動部品等の電子部品1
02が実装されている。そして、基板101は、裏面1
01B側に設けられる後述のマザーボード109に接合
されるものである。また、基板101は、図1に示すよ
うにその外周縁を形成する4辺の端面101Cを有し、
該各端面101Cには後述する端面スルーホール103
が形成されている。
【0046】103,103,…は基板101の外周縁
を形成する4辺の端面101Cに設けられた端面スルー
ホールで、該各端面スルーホール103は、後述する端
面開口溝104、端面電極105、裏面電極106によ
って構成されている。
を形成する4辺の端面101Cに設けられた端面スルー
ホールで、該各端面スルーホール103は、後述する端
面開口溝104、端面電極105、裏面電極106によ
って構成されている。
【0047】104,104,…は基板101の端面1
01Cに開口して設けられた凹湾曲状の端面開口溝で、
該各端面開口溝104は、基板101の厚さ方向に貫通
して設けられ、基板101の表面101Aと裏面101
Bとに略半円形状の開口を形成している。
01Cに開口して設けられた凹湾曲状の端面開口溝で、
該各端面開口溝104は、基板101の厚さ方向に貫通
して設けられ、基板101の表面101Aと裏面101
Bとに略半円形状の開口を形成している。
【0048】105,105,…は端面開口溝104の
内壁面に設けられた端面電極で、該端面電極105は、
端面開口溝104の内壁面を全面に亘って覆い、略円弧
面状に形成されている。
内壁面に設けられた端面電極で、該端面電極105は、
端面開口溝104の内壁面を全面に亘って覆い、略円弧
面状に形成されている。
【0049】106,106,…は端面開口溝104の
周囲に位置して基板101の裏面101B側に設けられ
た裏面電極で、該各裏面電極106は、略半円弧状をな
し、端面電極105に接続されている。
周囲に位置して基板101の裏面101B側に設けられ
た裏面電極で、該各裏面電極106は、略半円弧状をな
し、端面電極105に接続されている。
【0050】107,107,…は端面電極105と電
子部品102との間を接続する配線で、該配線107
は、基板101の表面101A側に設けられ端面開口溝
104の周囲で円弧形状をなして端面電極105に接続
されると共に、基板101の中央部側に向けて延びてい
る。
子部品102との間を接続する配線で、該配線107
は、基板101の表面101A側に設けられ端面開口溝
104の周囲で円弧形状をなして端面電極105に接続
されると共に、基板101の中央部側に向けて延びてい
る。
【0051】なお、配線107は、後述の半田108が
溶融したときに配線107に引付けられて基板101の
表面101A側に突出するのを防止するために、レジス
ト膜(図示せず)に覆うことが好ましい。また、配線1
07は必ずしも基板101の表面101A側に設ける必
要はなく、基板101に積層された配線パターンを通じ
て端面電極105に接続する構成としてもよい。
溶融したときに配線107に引付けられて基板101の
表面101A側に突出するのを防止するために、レジス
ト膜(図示せず)に覆うことが好ましい。また、配線1
07は必ずしも基板101の表面101A側に設ける必
要はなく、基板101に積層された配線パターンを通じ
て端面電極105に接続する構成としてもよい。
【0052】108,108,…は各端面開口溝104
に収容されて固定された半田で、該半田108は、端面
開口溝104内で端面電極105に固定され、略円柱形
状となって基板101の厚さ方向に延びている。また、
半田108は、図4に示すようにその一部が裏面電極1
06を覆い、基板101の裏面101Bよりも下方(マ
ザーボード109側)に向けて突出寸法Lだけ突出した
突出部108Aとなっている。
に収容されて固定された半田で、該半田108は、端面
開口溝104内で端面電極105に固定され、略円柱形
状となって基板101の厚さ方向に延びている。また、
半田108は、図4に示すようにその一部が裏面電極1
06を覆い、基板101の裏面101Bよりも下方(マ
ザーボード109側)に向けて突出寸法Lだけ突出した
突出部108Aとなっている。
【0053】第1の実施の形態によって製造されたモジ
ュール基板は上述の如く構成されるものであり、次に第
1の実施の形態に係るモジュール基板の製造方法を図5
ないし図17を参照しつつ説明する。なお、本実施の形
態では図5に示すように1枚の加工用基板から2枚のモ
ジュール基板を加工する場合を例に挙げている。
ュール基板は上述の如く構成されるものであり、次に第
1の実施の形態に係るモジュール基板の製造方法を図5
ないし図17を参照しつつ説明する。なお、本実施の形
態では図5に示すように1枚の加工用基板から2枚のモ
ジュール基板を加工する場合を例に挙げている。
【0054】まず、図5に示す貫通孔加工工程では、例
えば2枚のモジュール基板を製造するための加工用基板
1を長円形の金型によって打ち抜き、多数の貫通孔2を
四角形の枠形状に沿って穿設する。ここで、貫通孔2は
後述のクリーム半田9を収容し、端面電極105に固着
する半田108の量や突出部108Aの突出寸法Lを決
めるものである。このため、貫通孔2の開口面積は、半
田108の量(クリーム半田9の収容量)等に応じて適
宜設定されている。
えば2枚のモジュール基板を製造するための加工用基板
1を長円形の金型によって打ち抜き、多数の貫通孔2を
四角形の枠形状に沿って穿設する。ここで、貫通孔2は
後述のクリーム半田9を収容し、端面電極105に固着
する半田108の量や突出部108Aの突出寸法Lを決
めるものである。このため、貫通孔2の開口面積は、半
田108の量(クリーム半田9の収容量)等に応じて適
宜設定されている。
【0055】次に、図6および図7に示す端面電極加工
工程では、例えば加工用基板1の表面1A、裏面1Bに
予め設けられた銅薄膜(図示せず)をエッチング処理に
よって部分的に除去し、加工用基板1の表面1A側に貫
通孔2の周囲まで延びる配線3を形成し、加工用基板1
の裏面1B側に略半円弧状の裏面電極4を形成する。
工程では、例えば加工用基板1の表面1A、裏面1Bに
予め設けられた銅薄膜(図示せず)をエッチング処理に
よって部分的に除去し、加工用基板1の表面1A側に貫
通孔2の周囲まで延びる配線3を形成し、加工用基板1
の裏面1B側に略半円弧状の裏面電極4を形成する。
【0056】この状態で加工用基板1の貫通孔2に例え
ばメッキ処理、フォトレジスト等によるマスク処理、エ
ッチング処理等を施すことによって貫通孔2の内壁面の
一部に端面電極5を形成する。このとき、加工用基板1
のうち多数の貫通孔2によって取囲まれた四角形状の部
位は基板101となるから、端面電極5は貫通孔2のう
ちこの四角形状の部位側に形成されている。また、配線
3、裏面電極4も貫通孔2によって取囲まれた四角形状
の部位側に設けられ、端面電極5は、配線3、裏面電極
4に接続されている。
ばメッキ処理、フォトレジスト等によるマスク処理、エ
ッチング処理等を施すことによって貫通孔2の内壁面の
一部に端面電極5を形成する。このとき、加工用基板1
のうち多数の貫通孔2によって取囲まれた四角形状の部
位は基板101となるから、端面電極5は貫通孔2のう
ちこの四角形状の部位側に形成されている。また、配線
3、裏面電極4も貫通孔2によって取囲まれた四角形状
の部位側に設けられ、端面電極5は、配線3、裏面電極
4に接続されている。
【0057】次に、図8ないし図10に示すプッシュバ
ック工程では、プッシュバック金型を用いて加工用基板
1から貫通孔2に取囲まれモジュール基板の基板101
に対応した分離基板6を切断して分離する。このとき、
貫通孔2を通って加工用基板1から分離基板6を打ち抜
くから、分離基板6には貫通孔2の一部が残存すると共
に、この残存した貫通孔2は端面電極5によって覆われ
る。
ック工程では、プッシュバック金型を用いて加工用基板
1から貫通孔2に取囲まれモジュール基板の基板101
に対応した分離基板6を切断して分離する。このとき、
貫通孔2を通って加工用基板1から分離基板6を打ち抜
くから、分離基板6には貫通孔2の一部が残存すると共
に、この残存した貫通孔2は端面電極5によって覆われ
る。
【0058】そして、加工用基板1から分離基板6を分
離した後には、分離基板6を略四角形状の開口が設けら
れた残余の加工用基板1Cに埋め戻す。これにより、分
離基板6と残余の加工用基板1Cとの間には、再び貫通
孔2が形成される。
離した後には、分離基板6を略四角形状の開口が設けら
れた残余の加工用基板1Cに埋め戻す。これにより、分
離基板6と残余の加工用基板1Cとの間には、再び貫通
孔2が形成される。
【0059】次に、図11に示す貫通孔閉塞工程では、
半田が付着しにくいアルミニウム等の金属材料または耐
熱性樹脂材料からなる平板状の閉塞板7に加工用基板1
の表面1Aが接触した状態(加工用基板1を裏返した状
態)で載置する。このとき、加工用基板1の裏面1B側
には、貫通孔2に対応した部位が開口8Aとなった金属
板等のマスクプレート8を載置する。
半田が付着しにくいアルミニウム等の金属材料または耐
熱性樹脂材料からなる平板状の閉塞板7に加工用基板1
の表面1Aが接触した状態(加工用基板1を裏返した状
態)で載置する。このとき、加工用基板1の裏面1B側
には、貫通孔2に対応した部位が開口8Aとなった金属
板等のマスクプレート8を載置する。
【0060】次に、図12および図13に示す半田収容
工程では、マスクプレート8を通じて加工用基板1の貫
通孔2に半田とフラックスとが混練されたペースト状の
クリーム半田9を収容する。このとき、加工用基板1の
裏面1Bはマスクプレート8によって覆われているか
ら、貫通孔2以外の部位にクリーム半田9が付着するこ
とはない。そして、クリーム半田9を貫通孔2内に収容
した後は、マスクプレート8を加工用基板1から取外
す。
工程では、マスクプレート8を通じて加工用基板1の貫
通孔2に半田とフラックスとが混練されたペースト状の
クリーム半田9を収容する。このとき、加工用基板1の
裏面1Bはマスクプレート8によって覆われているか
ら、貫通孔2以外の部位にクリーム半田9が付着するこ
とはない。そして、クリーム半田9を貫通孔2内に収容
した後は、マスクプレート8を加工用基板1から取外
す。
【0061】なお、クリーム半田9に代えて、粒状また
は細柱状の半田を貫通孔2に収容してもよい。この場
合、マスクプレート8を用いる必要はなくなる。
は細柱状の半田を貫通孔2に収容してもよい。この場
合、マスクプレート8を用いる必要はなくなる。
【0062】次に、図14ないし図16に示す加熱工程
では、加工用基板1の裏面1B側から局所的に熱風を吹
付けることによって、貫通孔2のうち端面電極5の周囲
を部分的に加熱する。このとき、貫通孔2に収容された
クリーム半田9は、端面電極5の近傍から徐々に溶融
し、残余の加工用基板1Cに比べて高温となった端面電
極5に引付けられる。これにより、溶融したクリーム半
田9は、含有していたフラックスの蒸発によってその体
積が40%〜50%程度に減少するものの、確実に端面
電極5に付着する。
では、加工用基板1の裏面1B側から局所的に熱風を吹
付けることによって、貫通孔2のうち端面電極5の周囲
を部分的に加熱する。このとき、貫通孔2に収容された
クリーム半田9は、端面電極5の近傍から徐々に溶融
し、残余の加工用基板1Cに比べて高温となった端面電
極5に引付けられる。これにより、溶融したクリーム半
田9は、含有していたフラックスの蒸発によってその体
積が40%〜50%程度に減少するものの、確実に端面
電極5に付着する。
【0063】また、溶融したクリーム半田9は、その表
面張力によって略球形状に変形する傾向があり、端面電
極5に沿って貫通孔2内から加工用基板1の裏面1Bを
越えて突出する。さらに、加工用基板1の裏面1Bには
貫通孔2の周囲に裏面電極4が設けられているから、溶
融したクリーム半田9は、この裏面電極4に引付けられ
て貫通孔2からの突出量が増加し、裏面電極4を覆う位
置まで裏面1Bよりも突出する。
面張力によって略球形状に変形する傾向があり、端面電
極5に沿って貫通孔2内から加工用基板1の裏面1Bを
越えて突出する。さらに、加工用基板1の裏面1Bには
貫通孔2の周囲に裏面電極4が設けられているから、溶
融したクリーム半田9は、この裏面電極4に引付けられ
て貫通孔2からの突出量が増加し、裏面電極4を覆う位
置まで裏面1Bよりも突出する。
【0064】この状態で、加工用基板1の加熱を停止
し、冷却することによって端面電極5に半田10が固定
されると共に、該半田10には加工用基板1の裏面1B
よりも後述のマザーボード109側に突出した突出部1
0Aが形成される。
し、冷却することによって端面電極5に半田10が固定
されると共に、該半田10には加工用基板1の裏面1B
よりも後述のマザーボード109側に突出した突出部1
0Aが形成される。
【0065】なお、加熱工程では、熱風を吹付けること
によって、貫通孔2のうち端面電極5の周囲を局所的に
加熱するものとしたが、例えば加熱した半田ごて等を端
面電極5の周囲に接触させることによって、局所的に加
熱してもよい。
によって、貫通孔2のうち端面電極5の周囲を局所的に
加熱するものとしたが、例えば加熱した半田ごて等を端
面電極5の周囲に接触させることによって、局所的に加
熱してもよい。
【0066】また、端面電極5に半田10を固定するの
と同時に、基板1の表面1A側に電子部品102を半田
付けするものとしてもよい。この場合、電子部品102
を別個に取付けるのに比べて生産性を向上することがで
きる。
と同時に、基板1の表面1A側に電子部品102を半田
付けするものとしてもよい。この場合、電子部品102
を別個に取付けるのに比べて生産性を向上することがで
きる。
【0067】最後に、図17に示す分離基板取外し工程
では、加工用基板1からプッシュバック工程によって予
め分離した分離基板6を残余の加工用基板1Cから取外
す。このとき、分離基板6は基板101となり、配線3
は基板101の表面101Aに設けられた配線107と
なり、裏面電極4は基板101の裏面101Bに設けら
れた裏面電極106となり、端面電極5は基板101の
端面101C側に設けられた端面電極105となり、半
田10は端面電極105に固着された半田108とな
る。このため、基板101の端面電極105に半田10
8を固定した状態でモジュール基板100が製造され
る。
では、加工用基板1からプッシュバック工程によって予
め分離した分離基板6を残余の加工用基板1Cから取外
す。このとき、分離基板6は基板101となり、配線3
は基板101の表面101Aに設けられた配線107と
なり、裏面電極4は基板101の裏面101Bに設けら
れた裏面電極106となり、端面電極5は基板101の
端面101C側に設けられた端面電極105となり、半
田10は端面電極105に固着された半田108とな
る。このため、基板101の端面電極105に半田10
8を固定した状態でモジュール基板100が製造され
る。
【0068】第1の実施の形態によるモジュール基板の
製造方法は上述の如く構成されるものであり、次に本実
施の形態の製造方法によって製造されたモジュール基板
をマザーボード上に接合する場合について説明する。
製造方法は上述の如く構成されるものであり、次に本実
施の形態の製造方法によって製造されたモジュール基板
をマザーボード上に接合する場合について説明する。
【0069】まず、モジュール基板100をマザーボー
ド109上に載置した状態で加熱する。このとき、基板
101は絶縁性樹脂材料と配線パターンとが積層されて
いるため、基板101に反りが生じ、図18に示すよう
に、例えば基板101の両端側がマザーボード109か
ら浮き上がり、端面電極105とマザーボード109上
の電極パッド110との間に隙間が生じることがある。
ド109上に載置した状態で加熱する。このとき、基板
101は絶縁性樹脂材料と配線パターンとが積層されて
いるため、基板101に反りが生じ、図18に示すよう
に、例えば基板101の両端側がマザーボード109か
ら浮き上がり、端面電極105とマザーボード109上
の電極パッド110との間に隙間が生じることがある。
【0070】しかし、各端面電極105に固定した半田
108には、基板101の裏面101Bよりも下方に突
出した突出部108Aを形成したから、この突出部10
8Aによって端面電極105と電極パッド110との間
の隙間を吸収することができる。
108には、基板101の裏面101Bよりも下方に突
出した突出部108Aを形成したから、この突出部10
8Aによって端面電極105と電極パッド110との間
の隙間を吸収することができる。
【0071】即ち、半田108と電極パッド110とを
位置合わせした状態でモジュール基板100をマザーボ
ード109上に載置する。このとき、図18に示すよう
に基板101に反りが発生したときには、多数の半田1
08のうち例えば基板101の中央側の半田108は電
極パッド110に接触し、基板101の両端側の半田1
08は電極パッド110から離間する。
位置合わせした状態でモジュール基板100をマザーボ
ード109上に載置する。このとき、図18に示すよう
に基板101に反りが発生したときには、多数の半田1
08のうち例えば基板101の中央側の半田108は電
極パッド110に接触し、基板101の両端側の半田1
08は電極パッド110から離間する。
【0072】この状態でモジュール基板100とマザー
ボード109とを加熱すると、電極パッド110に予め
塗布されたクリーム半田111が溶融する。このとき、
基板101の中央側の半田108は溶融したクリーム半
田111に接触するから、クリーム半田111からの熱
が伝わって、中央側の半田108は、両端側の半田10
8よりも先に溶融する。これにより、基板101は、図
18中の矢示A方向に向けて自重によって降下し、基板
101の両端側に位置する半田108もマザーボード1
09の電極パッド110に接触する。
ボード109とを加熱すると、電極パッド110に予め
塗布されたクリーム半田111が溶融する。このとき、
基板101の中央側の半田108は溶融したクリーム半
田111に接触するから、クリーム半田111からの熱
が伝わって、中央側の半田108は、両端側の半田10
8よりも先に溶融する。これにより、基板101は、図
18中の矢示A方向に向けて自重によって降下し、基板
101の両端側に位置する半田108もマザーボード1
09の電極パッド110に接触する。
【0073】この結果、図19および図20に示すよう
に基板101に反りが発生して端面電極105と電極パ
ッド110との間の隙間が形成されるときであっても、
基板101の裏面101Bからマザーボード109側に
向けて突出した半田108によってこの隙間を吸収し、
全ての端面電極105を電極パッド110に確実に接続
することができる。これにより、端面電極105と電極
パッド110との間にフィレット112を形成すること
ができる。
に基板101に反りが発生して端面電極105と電極パ
ッド110との間の隙間が形成されるときであっても、
基板101の裏面101Bからマザーボード109側に
向けて突出した半田108によってこの隙間を吸収し、
全ての端面電極105を電極パッド110に確実に接続
することができる。これにより、端面電極105と電極
パッド110との間にフィレット112を形成すること
ができる。
【0074】かくして、第1の実施の形態に係る製造方
法では、加工用基板1に形成した貫通孔2にクリーム半
田9を収容した後、端面電極5の近傍を残余の加工用基
板1Cに比べて高温に加熱するから、溶融したクリーム
半田9を残余の加工用基板1Cに比べて温度の高い分離
基板6の端面電極5に引付けることができ、端面電極5
に溶融したクリーム半田9を確実に付着させることがで
きる。
法では、加工用基板1に形成した貫通孔2にクリーム半
田9を収容した後、端面電極5の近傍を残余の加工用基
板1Cに比べて高温に加熱するから、溶融したクリーム
半田9を残余の加工用基板1Cに比べて温度の高い分離
基板6の端面電極5に引付けることができ、端面電極5
に溶融したクリーム半田9を確実に付着させることがで
きる。
【0075】特に、クリーム半田9を加熱して端面電極
5に固着するときには、クリーム半田9中のフラックス
が蒸発するから、クリーム半田9の体積は、貫通孔2に
収容したときに比べて例えば40%〜50%程度に減少
する。また、分離基板6には予め電子部品102等が取
付けられていることがあり、加工用基板1全体(分離基
板6と残余の加工用基板1C)を加熱したときには、分
離基板6の温度が残余の加工用基板1Cに比べて低温と
なる傾向がある。このため、溶融したクリーム半田9
は、分離基板6よりも高温となった残余の加工用基板1
Cに引付けられ、端面電極105に半田108を固着で
きないことがある。
5に固着するときには、クリーム半田9中のフラックス
が蒸発するから、クリーム半田9の体積は、貫通孔2に
収容したときに比べて例えば40%〜50%程度に減少
する。また、分離基板6には予め電子部品102等が取
付けられていることがあり、加工用基板1全体(分離基
板6と残余の加工用基板1C)を加熱したときには、分
離基板6の温度が残余の加工用基板1Cに比べて低温と
なる傾向がある。このため、溶融したクリーム半田9
は、分離基板6よりも高温となった残余の加工用基板1
Cに引付けられ、端面電極105に半田108を固着で
きないことがある。
【0076】これに対し、本実施の形態では、分離基板
6のうち端面電極5の周囲を残余の加工用基板1Cに比
べて高温に加熱するから、溶融したクリーム半田9を端
面電極5に確実に付着させることができ、端面電極10
5に半田108を固定することができる。
6のうち端面電極5の周囲を残余の加工用基板1Cに比
べて高温に加熱するから、溶融したクリーム半田9を端
面電極5に確実に付着させることができ、端面電極10
5に半田108を固定することができる。
【0077】また、溶融したクリーム半田9は、その表
面張力によって略球形状となって端面電極5に付着する
から、溶融したクリーム半田9の一部を貫通孔2から突
出させることができる。このため、端面電極105に固
定された半田108には、基板101の裏面101Bよ
りもマザーボード109側に突出した突出部108Aを
形成することができる。従って、半田108の突出部1
08Aによって基板101とマザーボード109との間
の隙間を吸収できるから、基板101等に反りが生じる
ときであっても、基板101の端面電極105とマザー
ボード109の電極パッド110とを接続することがで
きる。
面張力によって略球形状となって端面電極5に付着する
から、溶融したクリーム半田9の一部を貫通孔2から突
出させることができる。このため、端面電極105に固
定された半田108には、基板101の裏面101Bよ
りもマザーボード109側に突出した突出部108Aを
形成することができる。従って、半田108の突出部1
08Aによって基板101とマザーボード109との間
の隙間を吸収できるから、基板101等に反りが生じる
ときであっても、基板101の端面電極105とマザー
ボード109の電極パッド110とを接続することがで
きる。
【0078】特に、貫通孔2に収容したクリーム半田9
を溶融することによって、端面電極105に半田108
を固定するから、貫通孔2の開口面積(貫通孔2の容
積)を適宜設定することによって端面電極105に固定
する半田108の量や突出寸法Lを設定することができ
る。このため、モジュール基板100の反り等に応じた
突出寸法をもった半田108を端面電極105に固定す
ることができる。
を溶融することによって、端面電極105に半田108
を固定するから、貫通孔2の開口面積(貫通孔2の容
積)を適宜設定することによって端面電極105に固定
する半田108の量や突出寸法Lを設定することができ
る。このため、モジュール基板100の反り等に応じた
突出寸法をもった半田108を端面電極105に固定す
ることができる。
【0079】また、加熱工程では熱風等を吹付けること
によって端面電極5の周囲を局所的に加熱するから、分
離基板6を残余の加工用基板1Cに比べて高温にするこ
とができる。このため、貫通孔2に収容されたクリーム
半田9は端面電極5の近傍から溶融して端面電極5に付
着するから、端面電極105に半田108を確実に固定
することができる。
によって端面電極5の周囲を局所的に加熱するから、分
離基板6を残余の加工用基板1Cに比べて高温にするこ
とができる。このため、貫通孔2に収容されたクリーム
半田9は端面電極5の近傍から溶融して端面電極5に付
着するから、端面電極105に半田108を確実に固定
することができる。
【0080】また、加工用基板1を加熱する前に加工用
基板1の表面1A側に閉塞板7を設け、貫通孔2の一方
の開口を閉塞したから、溶融したクリーム半田9が加工
用基板1の表面1Aよりも突出するのを防止できる。こ
のため、閉塞板7を設けないときに比べて貫通孔2の一
方の開口から突出する分のクリーム半田9を貫通孔2の
他方の開口から加工用基板1の裏面1Bを越えて突出さ
せることができ、半田108が基板101の裏面101
B側に突出する突出寸法Lを大きくすることができる。
基板1の表面1A側に閉塞板7を設け、貫通孔2の一方
の開口を閉塞したから、溶融したクリーム半田9が加工
用基板1の表面1Aよりも突出するのを防止できる。こ
のため、閉塞板7を設けないときに比べて貫通孔2の一
方の開口から突出する分のクリーム半田9を貫通孔2の
他方の開口から加工用基板1の裏面1Bを越えて突出さ
せることができ、半田108が基板101の裏面101
B側に突出する突出寸法Lを大きくすることができる。
【0081】さらに、加工用基板1の貫通孔2にクリー
ム半田9を収容する前に、加工用基板1から分離基板6
を分離して該分離基板6を残余の加工用基板1Cに埋め
戻す構成としたから、ダイヤモンドカッター等によって
加工用基板1を切断する場合に比べて、モジュール基板
100の洗浄、乾燥等を省くことができる。このため、
端面電極105に半田108を固定するときに、分離基
板6に電子部品102を取付けたとしても、この電子部
品102の特性が洗浄によって劣化することがなくなる
と共に、洗浄等に要する時間が不要となるから、モジュ
ール基板100の製造に必要な時間を短縮でき、生産性
を向上することができる。
ム半田9を収容する前に、加工用基板1から分離基板6
を分離して該分離基板6を残余の加工用基板1Cに埋め
戻す構成としたから、ダイヤモンドカッター等によって
加工用基板1を切断する場合に比べて、モジュール基板
100の洗浄、乾燥等を省くことができる。このため、
端面電極105に半田108を固定するときに、分離基
板6に電子部品102を取付けたとしても、この電子部
品102の特性が洗浄によって劣化することがなくなる
と共に、洗浄等に要する時間が不要となるから、モジュ
ール基板100の製造に必要な時間を短縮でき、生産性
を向上することができる。
【0082】また、プッシュバック金型を用いて加工用
基板1から分離した分離基板6を残余の加工用基板1C
に埋め戻すから、分離基板6と残余の加工用基板1Cと
の間に貫通孔2を形成することができる。このため、貫
通孔2にクリーム半田9を収容して加工用基板1等を加
熱することによって、端面電極105に半田108を固
定することができる。
基板1から分離した分離基板6を残余の加工用基板1C
に埋め戻すから、分離基板6と残余の加工用基板1Cと
の間に貫通孔2を形成することができる。このため、貫
通孔2にクリーム半田9を収容して加工用基板1等を加
熱することによって、端面電極105に半田108を固
定することができる。
【0083】次に、図21ないし図23に基づいて第2
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。然るに、第2の実施の形態の特徴は、分離基
板の熱容量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい
値に設定したことにある。なお、本実施の形態では前記
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。然るに、第2の実施の形態の特徴は、分離基
板の熱容量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい
値に設定したことにある。なお、本実施の形態では前記
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0084】まず、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板11に貫
通孔2を穿設し、端面電極加工工程によって加工用基板
11の表面11Aに配線3を設け、裏面11Bに裏面電
極4を設け、貫通孔2の内壁面に端面電極5を設ける。
そして、プッシュバック工程によって、加工用基板11
から分離基板12と残余の加工用基板11Cとを分離し
た後、分離基板12を残余の加工用基板11Cに埋め戻
す。
態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板11に貫
通孔2を穿設し、端面電極加工工程によって加工用基板
11の表面11Aに配線3を設け、裏面11Bに裏面電
極4を設け、貫通孔2の内壁面に端面電極5を設ける。
そして、プッシュバック工程によって、加工用基板11
から分離基板12と残余の加工用基板11Cとを分離し
た後、分離基板12を残余の加工用基板11Cに埋め戻
す。
【0085】ここで、加工用基板11は、モジュール基
板100の基板101に対応した部位が他の部位に比べ
て予め薄肉に形成されている。このため、分離基板12
は残余の加工用基板11Cよりも薄肉となるから、分離
基板12の熱容量は、残余の加工用基板11Cの熱容量
に比べて小さい値に設定されている。
板100の基板101に対応した部位が他の部位に比べ
て予め薄肉に形成されている。このため、分離基板12
は残余の加工用基板11Cよりも薄肉となるから、分離
基板12の熱容量は、残余の加工用基板11Cの熱容量
に比べて小さい値に設定されている。
【0086】そして、貫通孔閉塞工程によって加工用基
板11の表面11Aに閉塞板7を取付け、貫通孔2にク
リーム半田9を収容した後、加熱工程によって分離基板
12と残余の加工用基板11Cを全体として加熱炉等で
加熱し、端面電極5に半田10を固定する。その後、分
離基板取外し工程によって加工用基板11からモジュー
ル基板100を取出す。
板11の表面11Aに閉塞板7を取付け、貫通孔2にク
リーム半田9を収容した後、加熱工程によって分離基板
12と残余の加工用基板11Cを全体として加熱炉等で
加熱し、端面電極5に半田10を固定する。その後、分
離基板取外し工程によって加工用基板11からモジュー
ル基板100を取出す。
【0087】かくして、第2の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0088】しかし、第2の実施の形態では、加工用基
板11のうち分離基板12の熱容量を残余の加工用基板
11Cの熱容量よりも小さい値に設定したから、加工用
基板11全体を加熱したときであっても、分離基板12
は残余の加工用基板11Cに比べて早期に温度が上昇す
る。このため、高温となった分離基板12の端面電極5
に溶融したクリーム半田9を引付けることができ、端面
電極5に半田10を確実に取付けることができる。
板11のうち分離基板12の熱容量を残余の加工用基板
11Cの熱容量よりも小さい値に設定したから、加工用
基板11全体を加熱したときであっても、分離基板12
は残余の加工用基板11Cに比べて早期に温度が上昇す
る。このため、高温となった分離基板12の端面電極5
に溶融したクリーム半田9を引付けることができ、端面
電極5に半田10を確実に取付けることができる。
【0089】なお、第2の実施の形態では、分離基板1
2を残余の加工用基板11Cよりも薄肉に形成すること
によって端面電極5周辺の熱容量を残余の加工用基板1
1Cに比べて小さくするものとしたが、図24ないし図
26に示す第2の実施の形態の変形例のように端面電極
5の周辺に分離基板6の厚さ方向に延びる溝状または小
径穴状の熱導入口21を設ける構成としてもよい。
2を残余の加工用基板11Cよりも薄肉に形成すること
によって端面電極5周辺の熱容量を残余の加工用基板1
1Cに比べて小さくするものとしたが、図24ないし図
26に示す第2の実施の形態の変形例のように端面電極
5の周辺に分離基板6の厚さ方向に延びる溝状または小
径穴状の熱導入口21を設ける構成としてもよい。
【0090】これにより、肉厚が均一な加工用基板1を
用いるとき、即ち分離基板6と残余の加工用基板1Cの
肉厚が略等しいときであっても、分離基板6の端面電極
5近傍の熱容量を残余の加工用基板11Cに比べて小さ
くすることができる。また、熱導入口21を通じて端面
電極5に分離基板6周辺の熱を伝導することができるか
ら、端面電極5周辺の加熱を促進することができる。
用いるとき、即ち分離基板6と残余の加工用基板1Cの
肉厚が略等しいときであっても、分離基板6の端面電極
5近傍の熱容量を残余の加工用基板11Cに比べて小さ
くすることができる。また、熱導入口21を通じて端面
電極5に分離基板6周辺の熱を伝導することができるか
ら、端面電極5周辺の加熱を促進することができる。
【0091】また、残余の加工用基板1Cに銅薄膜等を
設けることによって該加工用基板1Cの熱容量を分離基
板6の熱容量よりも大きな値に設定してもよい。
設けることによって該加工用基板1Cの熱容量を分離基
板6の熱容量よりも大きな値に設定してもよい。
【0092】次に、図27および図28に基づいて第3
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第3の実施の形態の特徴は、加工用基板の
表面側にテープを貼着することによって貫通孔の一方の
開口を閉塞したことにある。なお、本実施の形態では前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第3の実施の形態の特徴は、加工用基板の
表面側にテープを貼着することによって貫通孔の一方の
開口を閉塞したことにある。なお、本実施の形態では前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0093】第3の実施の形態では、貫通孔加工工程に
おいて加工用基板1の表面1Aに耐熱性の樹脂材料等か
らなるテープ31を貼着し、該テープ31によって貫通
孔2の一方の開口を閉塞する。そして、半田収容工程で
は、貫通孔2を閉塞した状態で貫通孔2にクリーム半田
9を収容し、加熱工程によって加熱する。これにより、
端面電極5に溶融したクリーム半田9を付着させる。
おいて加工用基板1の表面1Aに耐熱性の樹脂材料等か
らなるテープ31を貼着し、該テープ31によって貫通
孔2の一方の開口を閉塞する。そして、半田収容工程で
は、貫通孔2を閉塞した状態で貫通孔2にクリーム半田
9を収容し、加熱工程によって加熱する。これにより、
端面電極5に溶融したクリーム半田9を付着させる。
【0094】かくして、第3の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0095】しかし、第3の実施の形態では、テープ3
1を加工用基板1に貼着するから、加工用基板1に歪み
等が生じたときであっても、テープ31と加工用基板1
(分離基板6)との間に隙間δが形成されることはな
い。このため、テープ31と加工用基板1との間にクリ
ーム半田9から蒸発したフラックス等が侵入することが
なく、該フラックスによってテープ31が加工用基板1
に強固に貼着されることがない。
1を加工用基板1に貼着するから、加工用基板1に歪み
等が生じたときであっても、テープ31と加工用基板1
(分離基板6)との間に隙間δが形成されることはな
い。このため、テープ31と加工用基板1との間にクリ
ーム半田9から蒸発したフラックス等が侵入することが
なく、該フラックスによってテープ31が加工用基板1
に強固に貼着されることがない。
【0096】即ち、第1の実施の形態のように貫通孔2
を平板状の閉塞板7で閉塞したときには、閉塞板7と加
工用基板1との間に隙間が形成されることがあり、この
隙間に溶融したクリーム半田9やクリーム半田9から蒸
発したフラックスが侵入し、分離基板6の表面1A側を
汚損することがある。特に、閉塞板7と加工用基板1と
の間の隙間にフラックスが侵入したときには、閉塞板7
が加工用基板1に強固に貼着され、剥離できないことが
ある。
を平板状の閉塞板7で閉塞したときには、閉塞板7と加
工用基板1との間に隙間が形成されることがあり、この
隙間に溶融したクリーム半田9やクリーム半田9から蒸
発したフラックスが侵入し、分離基板6の表面1A側を
汚損することがある。特に、閉塞板7と加工用基板1と
の間の隙間にフラックスが侵入したときには、閉塞板7
が加工用基板1に強固に貼着され、剥離できないことが
ある。
【0097】これに対し、本実施の形態では、テープ3
1を加工用基板1に貼着するから、テープ31と加工用
基板1との間に隙間δが形成されることはない。従っ
て、端面電極5に半田10を固定した後に加工用基板1
からテープ31を容易に剥離することができる。
1を加工用基板1に貼着するから、テープ31と加工用
基板1との間に隙間δが形成されることはない。従っ
て、端面電極5に半田10を固定した後に加工用基板1
からテープ31を容易に剥離することができる。
【0098】また、テープ31は必ずしも加工用基板1
から剥離する必要はなく、モジュール基板に貼着した状
態で用いてもよい。この場合、テープ31によって端面
スルーホールの表面側を閉塞することができるから、モ
ジュール基板をマザーボードに接合するときに半田が溶
融してモジュール基板の表面側に突出するのを防止で
き、モジュール基板の端面電極をマザーボードの電極パ
ッドに確実に接合することができる。
から剥離する必要はなく、モジュール基板に貼着した状
態で用いてもよい。この場合、テープ31によって端面
スルーホールの表面側を閉塞することができるから、モ
ジュール基板をマザーボードに接合するときに半田が溶
融してモジュール基板の表面側に突出するのを防止で
き、モジュール基板の端面電極をマザーボードの電極パ
ッドに確実に接合することができる。
【0099】次に、図29ないし図31に基づいて第4
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。然るに、第4の実施の形態の特徴は、貫通孔
を閉塞せず開放した状態で加工用基板を加熱することに
ある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法について
説明する。然るに、第4の実施の形態の特徴は、貫通孔
を閉塞せず開放した状態で加工用基板を加熱することに
ある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0100】第4の実施の形態でも、第1の実施の形態
と同様に加工用基板1に貫通孔加工工程、端面電極加工
工程、プッシュバック工程、半田収容工程を行う。
と同様に加工用基板1に貫通孔加工工程、端面電極加工
工程、プッシュバック工程、半田収容工程を行う。
【0101】しかし、本実施の形態では、半田収容工程
によって貫通孔2にクリーム半田9を収容した後には、
図29に示すように加工用基板1から閉塞板を取外す。
この状態で加熱工程を施し、加工用基板1のうち端面電
極5近傍に熱風を吹付けることによって、端面電極5の
周囲を加熱する。これにより、溶融したクリーム半田9
は、高温となった端面電極5に引付けられて付着する。
によって貫通孔2にクリーム半田9を収容した後には、
図29に示すように加工用基板1から閉塞板を取外す。
この状態で加熱工程を施し、加工用基板1のうち端面電
極5近傍に熱風を吹付けることによって、端面電極5の
周囲を加熱する。これにより、溶融したクリーム半田9
は、高温となった端面電極5に引付けられて付着する。
【0102】かくして、第4の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第4の実施の形態では、貫
通孔2を開放した状態で端面電極5等を加熱するから、
溶融したクリーム半田9は、その表面張力によって略球
形状に変形するから、半田41を加工用基板1の表面1
A、裏面1Bのいずれにも突出した状態で端面電極5に
取付けることができる。このため、第1の実施の形態の
ように半田を加工用基板1の裏面1B側にだけ突出させ
た場合に比べて多量の半田41を分離基板6の端面電極
5に取付けることができ、半田41によってモジュール
基板とマザーボードとの間を強固に接合することができ
る。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第4の実施の形態では、貫
通孔2を開放した状態で端面電極5等を加熱するから、
溶融したクリーム半田9は、その表面張力によって略球
形状に変形するから、半田41を加工用基板1の表面1
A、裏面1Bのいずれにも突出した状態で端面電極5に
取付けることができる。このため、第1の実施の形態の
ように半田を加工用基板1の裏面1B側にだけ突出させ
た場合に比べて多量の半田41を分離基板6の端面電極
5に取付けることができ、半田41によってモジュール
基板とマザーボードとの間を強固に接合することができ
る。
【0103】次に、図32ないし図38に基づいて第5
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第5の実施の形態の特徴は、加工用基板に
V字溝を設け、貫通孔を該V字溝を跨いで設ける構成と
したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第5の実施の形態の特徴は、加工用基板に
V字溝を設け、貫通孔を該V字溝を跨いで設ける構成と
したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0104】第5の実施の形態では、加工用基板51の
表面51A、裏面51Bに予め凹溝としてのV字溝52
を設ける。ここで、V字溝52は、モジュール基板10
0の基板101の外周縁に沿って設けられ、その断面は
略V字状をなしている。
表面51A、裏面51Bに予め凹溝としてのV字溝52
を設ける。ここで、V字溝52は、モジュール基板10
0の基板101の外周縁に沿って設けられ、その断面は
略V字状をなしている。
【0105】次に、貫通孔加工工程によって加工用基板
51に第1の実施の形態と同様の貫通孔2が設けられる
ものの、貫通孔2はV字溝52を跨いで設けられてい
る。その後、図32ないし図34に示すように端面電極
加工工程によって加工用基板51の表面51Aには配線
3を形成し、裏面51Bには裏面電極4が形成し、貫通
孔2の内壁面の一部には端面電極5を形成する。
51に第1の実施の形態と同様の貫通孔2が設けられる
ものの、貫通孔2はV字溝52を跨いで設けられてい
る。その後、図32ないし図34に示すように端面電極
加工工程によって加工用基板51の表面51Aには配線
3を形成し、裏面51Bには裏面電極4が形成し、貫通
孔2の内壁面の一部には端面電極5を形成する。
【0106】そして、図35に示すように貫通孔閉塞工
程によって加工用基板51の表面51Aに閉塞板7を取
付け、半田収容工程によって貫通孔2にクリーム半田9
を収容する。その後、図36に示す加熱工程によって、
加工用基板51のうち端面電極5周辺に熱風を吹付け
る。これにより、端面電極5には半田10が取付けられ
る。
程によって加工用基板51の表面51Aに閉塞板7を取
付け、半田収容工程によって貫通孔2にクリーム半田9
を収容する。その後、図36に示す加熱工程によって、
加工用基板51のうち端面電極5周辺に熱風を吹付け
る。これにより、端面電極5には半田10が取付けられ
る。
【0107】次に、図37に示す基板切断工程では、加
工用基板51のV字溝52に沿って切断器(図示せず)
の刃53,53を挿入し、これらの刃53,53によっ
て加工用基板51を挟み、加工用基板51からモジュー
ル基板100を分離する。これにより、図38に示すよ
うに加工用基板51から基板101が切離され、この基
板101の端面電極105には半田108が固定され
る。
工用基板51のV字溝52に沿って切断器(図示せず)
の刃53,53を挿入し、これらの刃53,53によっ
て加工用基板51を挟み、加工用基板51からモジュー
ル基板100を分離する。これにより、図38に示すよ
うに加工用基板51から基板101が切離され、この基
板101の端面電極105には半田108が固定され
る。
【0108】かくして、第5の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第5の実施の形態では、加
工用基板51に予めV字溝52を設け、該V字溝52を
跨いで貫通孔2を設けるから、基板101に対して端面
開口溝104となる貫通孔2を容易に位置合わせするこ
とができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第5の実施の形態では、加
工用基板51に予めV字溝52を設け、該V字溝52を
跨いで貫通孔2を設けるから、基板101に対して端面
開口溝104となる貫通孔2を容易に位置合わせするこ
とができる。
【0109】なお、第5の実施の形態では、基板切断工
程で切断器の刃53をV字溝52に挿入し、加工用基板
51から基板101を分離するものとしたが、例えば加
工用基板51を図37中の矢示B方向に折り曲げること
によって、加工用基板51から基板101を分離しても
よい。
程で切断器の刃53をV字溝52に挿入し、加工用基板
51から基板101を分離するものとしたが、例えば加
工用基板51を図37中の矢示B方向に折り曲げること
によって、加工用基板51から基板101を分離しても
よい。
【0110】次に、図39ないし図43に基づいて第6
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第6の実施の形態の特徴は、端面電極に半
田を固定した後に、ダイヤモンドカッターを用いて加工
用基板を貫通孔を通って切断することにある。なお、本
実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第6の実施の形態の特徴は、端面電極に半
田を固定した後に、ダイヤモンドカッターを用いて加工
用基板を貫通孔を通って切断することにある。なお、本
実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0111】まず、第6の実施の形態では、第1の実施
の形態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板1に
貫通孔2を穿設し、端面電極加工工程によって、図39
に示すように加工用基板1の表面1Aに配線3を形成
し、裏面1Bに裏面電極4を形成し、貫通孔2の内壁面
の一部に端面電極5を形成する。
の形態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板1に
貫通孔2を穿設し、端面電極加工工程によって、図39
に示すように加工用基板1の表面1Aに配線3を形成
し、裏面1Bに裏面電極4を形成し、貫通孔2の内壁面
の一部に端面電極5を形成する。
【0112】次に、図40に示すように貫通孔閉塞工程
によって加工用基板1の表面1Aに閉塞板7を設け、貫
通孔2の一方の開口を閉塞した状態で、半田収容工程に
よって貫通孔2内にクリーム半田9を収容する。そし
て、図41に示す加熱工程によって、加工用基板1のう
ち端面電極5近傍に熱風を吹付け、端面電極5に半田1
0を固着する。
によって加工用基板1の表面1Aに閉塞板7を設け、貫
通孔2の一方の開口を閉塞した状態で、半田収容工程に
よって貫通孔2内にクリーム半田9を収容する。そし
て、図41に示す加熱工程によって、加工用基板1のう
ち端面電極5近傍に熱風を吹付け、端面電極5に半田1
0を固着する。
【0113】次に、図42に示す基板切断工程では、ダ
イヤモンドカッター61を用いて加工用基板1を切断
し、加工用基板1から分離基板6を分離する。最後に、
図43に示すように加工用基板1から分離基板6を取外
す。このとき、ダイヤモンドカッター61は貫通孔2を
通過して加工用基板1を切断するから、切り離された貫
通孔2の一部は基板101の端面開口溝104となり、
端面電極5は端面開口溝104を覆う端面電極105と
なる。そして、端面電極5には半田10が固着されてい
るから、基板101の端面電極105に半田108が固
着された状態で加工用基板1から基板101を分離し、
モジュール基板100を取出すことができる。
イヤモンドカッター61を用いて加工用基板1を切断
し、加工用基板1から分離基板6を分離する。最後に、
図43に示すように加工用基板1から分離基板6を取外
す。このとき、ダイヤモンドカッター61は貫通孔2を
通過して加工用基板1を切断するから、切り離された貫
通孔2の一部は基板101の端面開口溝104となり、
端面電極5は端面開口溝104を覆う端面電極105と
なる。そして、端面電極5には半田10が固着されてい
るから、基板101の端面電極105に半田108が固
着された状態で加工用基板1から基板101を分離し、
モジュール基板100を取出すことができる。
【0114】かくして、第6の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第6の実施の形態では、ダ
イヤモンドカッター61を用いて加工用基板1を切断す
るから、他の手段を用いて加工用基板1を切断するのに
比べて工法が簡素化できると共に、加工用基板1のうち
基板101以外の残余の加工用基板1Cの面積を小さく
することができる。このため、1枚の加工用基板1から
多数のモジュール基板100を製造することができ、他
の方法で加工用基板1から基板101を分離するときに
比べて製造コストを低減することができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第6の実施の形態では、ダ
イヤモンドカッター61を用いて加工用基板1を切断す
るから、他の手段を用いて加工用基板1を切断するのに
比べて工法が簡素化できると共に、加工用基板1のうち
基板101以外の残余の加工用基板1Cの面積を小さく
することができる。このため、1枚の加工用基板1から
多数のモジュール基板100を製造することができ、他
の方法で加工用基板1から基板101を分離するときに
比べて製造コストを低減することができる。
【0115】次に、図44ないし図56に基づいて第7
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第7の実施の形態の特徴は、加工用基板に
スリット孔を設けることによって非分離基板を形成し、
該非分離基板に治具プレートを取付け、非分離基板を治
具プレートに比べて高温に加熱して、治具プレートの半
田収容穴に収容した半田を非分離基板の端面電極に固着
することにある。なお、本実施の形態では前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第7の実施の形態の特徴は、加工用基板に
スリット孔を設けることによって非分離基板を形成し、
該非分離基板に治具プレートを取付け、非分離基板を治
具プレートに比べて高温に加熱して、治具プレートの半
田収容穴に収容した半田を非分離基板の端面電極に固着
することにある。なお、本実施の形態では前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0116】まず、第7の実施の形態では、第1の実施
の形態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板71
に貫通孔2を穿設する。その後、図44および図45に
示す端面電極加工工程によって、加工用基板71の表面
71Aに配線3を設け、裏面71Bに裏面電極4を設
け、該貫通孔2の内壁面に裏面電極4、配線3に接続さ
れた端面電極5を設ける。
の形態と同様に貫通孔加工工程によって加工用基板71
に貫通孔2を穿設する。その後、図44および図45に
示す端面電極加工工程によって、加工用基板71の表面
71Aに配線3を設け、裏面71Bに裏面電極4を設
け、該貫通孔2の内壁面に裏面電極4、配線3に接続さ
れた端面電極5を設ける。
【0117】次に、図46および図47に示すスリット
孔加工工程では、端面電極5を残存させつつ貫通孔2の
一部を除去する溝状のスリット孔72を設ける。このと
き、スリット孔72は基板101と対応した非分離基板
73の外周縁に沿って複数個設けられる。
孔加工工程では、端面電極5を残存させつつ貫通孔2の
一部を除去する溝状のスリット孔72を設ける。このと
き、スリット孔72は基板101と対応した非分離基板
73の外周縁に沿って複数個設けられる。
【0118】これにより、加工用基板1には、スリット
孔72によって取囲まれた非分離基板73と、該非分離
基板73の4隅が接続され非分離基板73を取囲む残余
の加工用基板71Cとが形成される。
孔72によって取囲まれた非分離基板73と、該非分離
基板73の4隅が接続され非分離基板73を取囲む残余
の加工用基板71Cとが形成される。
【0119】一方、図48および図51に示す半田収容
工程では、例えば半田が付着しにくい金属材料または耐
熱性の樹脂材料等によって形成した平板状の治具プレー
ト74を用意し、該治具プレート74には、非分離基板
73の端面電極5に対応した位置に有底の半田収容穴7
5を設ける。そして、治具プレート74の表面には半田
収容穴75に対応した位置に開口76Aを有するマスク
プレート76を取付け、該マスクプレート76を通じて
治具プレート74の半田収容穴75にクリーム半田9を
収容する。そして、クリーム半田9を半田収容穴75内
に収容した後は、マスクプレート76を治具プレート7
4から取外す。
工程では、例えば半田が付着しにくい金属材料または耐
熱性の樹脂材料等によって形成した平板状の治具プレー
ト74を用意し、該治具プレート74には、非分離基板
73の端面電極5に対応した位置に有底の半田収容穴7
5を設ける。そして、治具プレート74の表面には半田
収容穴75に対応した位置に開口76Aを有するマスク
プレート76を取付け、該マスクプレート76を通じて
治具プレート74の半田収容穴75にクリーム半田9を
収容する。そして、クリーム半田9を半田収容穴75内
に収容した後は、マスクプレート76を治具プレート7
4から取外す。
【0120】次に、図52および図53に示す治具プレ
ート取付工程では、治具プレート74の半田収容穴75
に非分離基板73の端面電極5を位置合わせした状態
で、治具プレート74に非分離基板73(加工用基板7
1)を取付ける。このとき、非分離基板73の端面電極
5、裏面電極4にクリーム半田9が接触するように、裏
面電極4によって半田収容穴75を部分的に塞ぐように
する。
ート取付工程では、治具プレート74の半田収容穴75
に非分離基板73の端面電極5を位置合わせした状態
で、治具プレート74に非分離基板73(加工用基板7
1)を取付ける。このとき、非分離基板73の端面電極
5、裏面電極4にクリーム半田9が接触するように、裏
面電極4によって半田収容穴75を部分的に塞ぐように
する。
【0121】次に、図54および図55に示す加熱工程
では、加工用基板71の表面71A側から局所的に熱風
を吹付けることによって、非分離基板73の端面電極5
の周囲を加熱する。このとき、半田収容穴75に収容さ
れたクリーム半田9は、端面電極5からの熱が伝わるこ
とによって徐々に溶融し、治具プレート74に比べて高
温となった端面電極5、裏面電極4に引き付けられる。
では、加工用基板71の表面71A側から局所的に熱風
を吹付けることによって、非分離基板73の端面電極5
の周囲を加熱する。このとき、半田収容穴75に収容さ
れたクリーム半田9は、端面電極5からの熱が伝わるこ
とによって徐々に溶融し、治具プレート74に比べて高
温となった端面電極5、裏面電極4に引き付けられる。
【0122】また、溶融したクリーム半田9は、その表
面張力によって略球形状に変形するから、端面電極5に
沿って加工用基板71の表面71A側に向けて徐々に盛
り上がる。この結果、溶融したクリーム半田9は端面電
極5、裏面電極4を全面に亘って覆うから、この状態で
加工用基板71の加熱を停止し、冷却することによって
端面電極5に半田77が固定されると共に、該半田77
には加工用基板71の裏面71Bよりもマザーボート側
に突出した突出部77Aが形成される。
面張力によって略球形状に変形するから、端面電極5に
沿って加工用基板71の表面71A側に向けて徐々に盛
り上がる。この結果、溶融したクリーム半田9は端面電
極5、裏面電極4を全面に亘って覆うから、この状態で
加工用基板71の加熱を停止し、冷却することによって
端面電極5に半田77が固定されると共に、該半田77
には加工用基板71の裏面71Bよりもマザーボート側
に突出した突出部77Aが形成される。
【0123】最後に、図56に示す基板取外し工程で
は、加工用基板71から治具プレート74を取外した
後、非分離基板73と残余の加工用基板71Cとを接続
する部位を切断し、非分離基板73を加工用基板71か
ら分離する。これにより、端面電極105に半田108
を固着した状態のモジュール基板100を製造すること
ができる。
は、加工用基板71から治具プレート74を取外した
後、非分離基板73と残余の加工用基板71Cとを接続
する部位を切断し、非分離基板73を加工用基板71か
ら分離する。これにより、端面電極105に半田108
を固着した状態のモジュール基板100を製造すること
ができる。
【0124】かくして、第7の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第7の実施の形態では、治
具プレート74よりも非分離基板73を高温に加熱する
から、溶融したクリーム半田9を治具プレート74に比
べて温度の高い端面電極5に引き付けることができ、端
面電極5に半田77を固定することができる。また、溶
融したクリーム半田9は、その一部が半田収容穴75に
留まり、略球形状となって裏面電極4に付着して固定さ
れるから、半田77にはモジュール基板100の裏面1
01Bよりもマザーボード側に突出した突出部77Aを
形成することができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、第7の実施の形態では、治
具プレート74よりも非分離基板73を高温に加熱する
から、溶融したクリーム半田9を治具プレート74に比
べて温度の高い端面電極5に引き付けることができ、端
面電極5に半田77を固定することができる。また、溶
融したクリーム半田9は、その一部が半田収容穴75に
留まり、略球形状となって裏面電極4に付着して固定さ
れるから、半田77にはモジュール基板100の裏面1
01Bよりもマザーボード側に突出した突出部77Aを
形成することができる。
【0125】次に、図57ないし図63に基づいて第8
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第8の実施の形態の特徴は、非分離基板に
は端面電極との間に半田収容穴を形成する治具プレート
を取付け、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加
熱し、半田を端面電極に固着することにある。なお、本
実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
の実施の形態によるモジュール基板の製造方法を説明す
る。然るに、第8の実施の形態の特徴は、非分離基板に
は端面電極との間に半田収容穴を形成する治具プレート
を取付け、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加
熱し、半田を端面電極に固着することにある。なお、本
実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0126】まず、第1の実施の形態と同様に貫通孔加
工工程によって加工用基板81に貫通孔2を穿設する。
そして、端面電極加工工程によって加工用基板81の表
面81Aに配線3を設け、裏面81Bに裏面電極4を設
け、該貫通孔2の内壁面に配線3、裏面電極4に接続さ
れた端面電極5を設ける。
工工程によって加工用基板81に貫通孔2を穿設する。
そして、端面電極加工工程によって加工用基板81の表
面81Aに配線3を設け、裏面81Bに裏面電極4を設
け、該貫通孔2の内壁面に配線3、裏面電極4に接続さ
れた端面電極5を設ける。
【0127】次に、図57に示すスリット孔加工工程で
は、端面電極5を残存させつつ貫通孔2の一部を除去す
る溝状のスリット孔82を設ける。このとき、スリット
孔82は基板101と対応した非分離基板73の外周縁
に沿って複数個設けられる。これにより、加工用基板8
1には、スリット孔82によって取囲まれた非分離基板
83と、該非分離基板83の4隅が接続された残余の加
工用基板81Cとが形成される。
は、端面電極5を残存させつつ貫通孔2の一部を除去す
る溝状のスリット孔82を設ける。このとき、スリット
孔82は基板101と対応した非分離基板73の外周縁
に沿って複数個設けられる。これにより、加工用基板8
1には、スリット孔82によって取囲まれた非分離基板
83と、該非分離基板83の4隅が接続された残余の加
工用基板81Cとが形成される。
【0128】次に、図58ないし図61に示す治具プレ
ート取付工程では、加工用基板81の表面81A側には
治具プレート84を取付ける。このとき、治具プレート
84は、図58に示すようにスリット孔82内に挿入可
能な棒状の突起部84Aを有すると共に、この突起部8
4Aには基板1の端面電極5との間に半田収容穴85を
構成する円弧状の窪み部84Bを形成しておく。これに
より、図59ないし図61に示すように加工用基板81
に治具プレート84を取付けた状態では、非分離基板8
3と突起部84Aとの間に略長円形状の半田収容穴85
が形成される。
ート取付工程では、加工用基板81の表面81A側には
治具プレート84を取付ける。このとき、治具プレート
84は、図58に示すようにスリット孔82内に挿入可
能な棒状の突起部84Aを有すると共に、この突起部8
4Aには基板1の端面電極5との間に半田収容穴85を
構成する円弧状の窪み部84Bを形成しておく。これに
より、図59ないし図61に示すように加工用基板81
に治具プレート84を取付けた状態では、非分離基板8
3と突起部84Aとの間に略長円形状の半田収容穴85
が形成される。
【0129】次に、図62および図63に示す加熱工程
では、半田収容穴85にクリーム半田9を収容した後、
非分離基板83に熱風を吹付けることによって端面電極
5の周囲を加熱する。このとき、半田収容穴85に収容
されたクリーム半田9は、端面電極5からの熱が伝わる
ことによって徐々に溶融すると共に、治具プレート84
に比べて高温となった非分離基板83の端面電極5、裏
面電極4に引き付けられる。このため、溶融したクリー
ム半田9は、端面電極5に付着すると共に、その表面張
力によって加工用基板81の裏面81B側から突出し、
裏面電極4を覆う。この結果、半田86は端面電極5に
固定されると共に、その一部が加工用基板81の裏面8
1Bよりもマザーボード側に突出した突出部86Aとな
る。
では、半田収容穴85にクリーム半田9を収容した後、
非分離基板83に熱風を吹付けることによって端面電極
5の周囲を加熱する。このとき、半田収容穴85に収容
されたクリーム半田9は、端面電極5からの熱が伝わる
ことによって徐々に溶融すると共に、治具プレート84
に比べて高温となった非分離基板83の端面電極5、裏
面電極4に引き付けられる。このため、溶融したクリー
ム半田9は、端面電極5に付着すると共に、その表面張
力によって加工用基板81の裏面81B側から突出し、
裏面電極4を覆う。この結果、半田86は端面電極5に
固定されると共に、その一部が加工用基板81の裏面8
1Bよりもマザーボード側に突出した突出部86Aとな
る。
【0130】最後に、基板取外し工程では、加工用基板
81から治具プレート84を取外した後、非分離基板8
3と残余の加工用基板81Cとを接続する部位を切断す
る。これにより、モジュール基板が製造されると共に、
該モジュール基板の端面電極には半田が固定される。
81から治具プレート84を取外した後、非分離基板8
3と残余の加工用基板81Cとを接続する部位を切断す
る。これにより、モジュール基板が製造されると共に、
該モジュール基板の端面電極には半田が固定される。
【0131】かくして、第8の実施の形態によるモジュ
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも前記第1の実施の形態と同様の作用効
果を得ることができる。
ール基板の製造方法は上述の如き構成を有するもので、
本実施の形態でも前記第1の実施の形態と同様の作用効
果を得ることができる。
【0132】なお、前記第7,第8の実施の形態では端
面電極5の周囲を局所的に加熱するものとしたが、治具
プレート74,84の材質や厚さ寸法等の形状を適宜選
択することによって、非分離基板73,83の熱容量を
治具プレート74,84の熱容量よりも小さくすること
ができる。このため、非分離基板73,83を治具プレ
ート74,84よりも早期に高温にすることができ、端
面電極5に半田77,86を確実に固定することができ
る。
面電極5の周囲を局所的に加熱するものとしたが、治具
プレート74,84の材質や厚さ寸法等の形状を適宜選
択することによって、非分離基板73,83の熱容量を
治具プレート74,84の熱容量よりも小さくすること
ができる。このため、非分離基板73,83を治具プレ
ート74,84よりも早期に高温にすることができ、端
面電極5に半田77,86を確実に固定することができ
る。
【0133】また、前記第7,第8の実施の形態では治
具プレート74,84を覆うように加工用基板71,8
1(非分離基板73,83)を治具プレート74,84
に取付けるから、加工用基板71,81から治具プレー
ト74,84に向かうように、加工用基板71,81全
体に熱風を吹付けてもよい。この場合でも、治具プレー
ト74,84に比べて非分離基板73,83の温度を早
期に上昇させることができる。
具プレート74,84を覆うように加工用基板71,8
1(非分離基板73,83)を治具プレート74,84
に取付けるから、加工用基板71,81から治具プレー
ト74,84に向かうように、加工用基板71,81全
体に熱風を吹付けてもよい。この場合でも、治具プレー
ト74,84に比べて非分離基板73,83の温度を早
期に上昇させることができる。
【0134】また、前記第7,第8の実施の形態では4
個のスリット孔72,82によって非分離基板73,8
3を囲むものとしたが、例えば略四角形の枠状のスリッ
ト孔を1個設け、この単一のスリット孔によって非分離
基板を囲む構成としてもよい。
個のスリット孔72,82によって非分離基板73,8
3を囲むものとしたが、例えば略四角形の枠状のスリッ
ト孔を1個設け、この単一のスリット孔によって非分離
基板を囲む構成としてもよい。
【0135】また、前記第5,第6の実施の形態では端
面電極5の周囲を局所的に加熱するものとしたが、第2
の実施の形態と同様に加工用基板のうち端面電極の周囲
の部位を他の部位に比べて薄肉に形成することによって
端面電極の近傍の熱容量を小さくしてもよい。これによ
り、加工用基板のうち端面電極の近傍を他の部位に比べ
て早期に高温にすることができ、端面電極に半田を確実
に固着することができる。
面電極5の周囲を局所的に加熱するものとしたが、第2
の実施の形態と同様に加工用基板のうち端面電極の周囲
の部位を他の部位に比べて薄肉に形成することによって
端面電極の近傍の熱容量を小さくしてもよい。これによ
り、加工用基板のうち端面電極の近傍を他の部位に比べ
て早期に高温にすることができ、端面電極に半田を確実
に固着することができる。
【0136】また、前記各実施の形態では端面スルーホ
ール103は端面電極105(5)、裏面電極106
(4)によって構成するものとしたが、例えば裏面電極
106(4)を省いた構成としてもよい。この場合であ
っても、半田の表面張力によって半田の一部を基板の裏
面よりもマザーボード側に突出させることができる。
ール103は端面電極105(5)、裏面電極106
(4)によって構成するものとしたが、例えば裏面電極
106(4)を省いた構成としてもよい。この場合であ
っても、半田の表面張力によって半田の一部を基板の裏
面よりもマザーボード側に突出させることができる。
【0137】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、加工用基板から分離基板を分離し、該分離基板を
残余の加工用基板に埋め戻した後に、分離基板と残余の
加工用基板との間に位置する貫通孔に半田を収容して分
離基板を残余の加工用基板に比べて高温に加熱するか
ら、溶融した半田を残余の加工用基板に比べて温度の高
い分離基板に引き付け、モジュール基板となる分離基板
の端面電極に確実に付着させて固定することができる。
また、端面電極に固定された半田はその一部がモジュー
ル基板の裏面よりもマザーボード側に突出するから、こ
の突出した半田によってモジュール基板とマザーボード
との間の隙間を吸収し、端面電極を電極パッドに確実に
接続することができる。
れば、加工用基板から分離基板を分離し、該分離基板を
残余の加工用基板に埋め戻した後に、分離基板と残余の
加工用基板との間に位置する貫通孔に半田を収容して分
離基板を残余の加工用基板に比べて高温に加熱するか
ら、溶融した半田を残余の加工用基板に比べて温度の高
い分離基板に引き付け、モジュール基板となる分離基板
の端面電極に確実に付着させて固定することができる。
また、端面電極に固定された半田はその一部がモジュー
ル基板の裏面よりもマザーボード側に突出するから、こ
の突出した半田によってモジュール基板とマザーボード
との間の隙間を吸収し、端面電極を電極パッドに確実に
接続することができる。
【0138】さらに、貫通孔に半田を収容する前に、加
工用基板から分離基板を分離して該分離基板を残余の加
工用基板に埋め戻す構成としたから、ダイヤモンドカッ
ター等によって加工用基板を切断する場合に比べて、モ
ジュール基板の洗浄、乾燥を省くことができ、モジュー
ル基板の生産性を向上することができる。
工用基板から分離基板を分離して該分離基板を残余の加
工用基板に埋め戻す構成としたから、ダイヤモンドカッ
ター等によって加工用基板を切断する場合に比べて、モ
ジュール基板の洗浄、乾燥を省くことができ、モジュー
ル基板の生産性を向上することができる。
【0139】また、請求項2の発明によれば、分離基板
のうち端面電極の近傍を局所的に加熱するから、分離基
板のうち端面電極の周囲を残余の加工用基板に比べて高
温にすることができる。このため、貫通孔に収容された
半田は端面電極の近傍から溶融して端面電極に付着する
から、端面電極に半田を固着することができる。
のうち端面電極の近傍を局所的に加熱するから、分離基
板のうち端面電極の周囲を残余の加工用基板に比べて高
温にすることができる。このため、貫通孔に収容された
半田は端面電極の近傍から溶融して端面電極に付着する
から、端面電極に半田を固着することができる。
【0140】また、請求項3の発明によれば、分離基板
の熱容量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい値
に設定したから、加工用基板全体を加熱するときであっ
ても、端面電極の設けられた分離基板を残余の加工用基
板に比べて早期に高温に加熱することができる。このた
め、溶融した半田を端面電極に引き付けることができる
から、端面電極に半田を付着させ、固定することができ
る。
の熱容量を残余の加工用基板の熱容量に比べて小さい値
に設定したから、加工用基板全体を加熱するときであっ
ても、端面電極の設けられた分離基板を残余の加工用基
板に比べて早期に高温に加熱することができる。このた
め、溶融した半田を端面電極に引き付けることができる
から、端面電極に半田を付着させ、固定することができ
る。
【0141】また、請求項4の発明によれば、加工用基
板に形成した貫通孔に半田を収容した後、加工用基板の
うち端面電極の近傍を他の部位に比べて高温に加熱する
から、溶融した半田を他の部位に比べて温度の高い端面
電極に引き付け、端面電極に確実に付着させて固定する
ことができる。また、端面電極に固定された半田はその
一部がモジュール基板の裏面よりもマザーボード側に突
出するから、この突出した半田によってモジュール基板
とマザーボードとの間の隙間を吸収し、端面電極を電極
パッドに確実に接続することができる。このため、モジ
ュール基板をマザーボードに実装したときの信頼性が向
上する。
板に形成した貫通孔に半田を収容した後、加工用基板の
うち端面電極の近傍を他の部位に比べて高温に加熱する
から、溶融した半田を他の部位に比べて温度の高い端面
電極に引き付け、端面電極に確実に付着させて固定する
ことができる。また、端面電極に固定された半田はその
一部がモジュール基板の裏面よりもマザーボード側に突
出するから、この突出した半田によってモジュール基板
とマザーボードとの間の隙間を吸収し、端面電極を電極
パッドに確実に接続することができる。このため、モジ
ュール基板をマザーボードに実装したときの信頼性が向
上する。
【0142】また、請求項5の発明によれば、加工用基
板には凹溝を設け、貫通孔は該凹溝を跨いで設ける構成
としたから、貫通孔に端面電極を設けることによってモ
ジュール基板に対する端面電極の位置合わせ精度を向上
することができる。
板には凹溝を設け、貫通孔は該凹溝を跨いで設ける構成
としたから、貫通孔に端面電極を設けることによってモ
ジュール基板に対する端面電極の位置合わせ精度を向上
することができる。
【0143】また、請求項6の発明によれば、加工用基
板のうち端面電極の近傍を局所的に加熱するから、加工
用基板のうち端面電極の周囲を他の部位に比べて高温に
することができる。このため、貫通孔に収容された半田
は端面電極の近傍から溶融して端面電極に付着するか
ら、端面電極に半田を固着することができる。
板のうち端面電極の近傍を局所的に加熱するから、加工
用基板のうち端面電極の周囲を他の部位に比べて高温に
することができる。このため、貫通孔に収容された半田
は端面電極の近傍から溶融して端面電極に付着するか
ら、端面電極に半田を固着することができる。
【0144】また、請求項7の発明によれば、加工用基
板のうち端面電極の近傍の熱容量を他の部位の熱容量に
比べて小さい値に設定したから、加工用基板全体を加熱
するときであっても、端面電極の周辺を他の部位に比べ
て早期に高温に加熱することができる。このため、溶融
した半田を端面電極に引き付けることができるから、端
面電極に半田を付着させ、固定することができる。
板のうち端面電極の近傍の熱容量を他の部位の熱容量に
比べて小さい値に設定したから、加工用基板全体を加熱
するときであっても、端面電極の周辺を他の部位に比べ
て早期に高温に加熱することができる。このため、溶融
した半田を端面電極に引き付けることができるから、端
面電極に半田を付着させ、固定することができる。
【0145】また、請求項8の発明によれば、加工用基
板を加熱する前に貫通孔の一方の開口を閉塞する構成と
したから、溶融した半田が貫通孔の一方の開口から突出
するのを防止し、貫通孔の他方の開口からだけ半田を突
出させることができる。このため、貫通孔の一方の開口
を閉塞しないときに比べて半田が貫通孔から突出する突
出寸法を大きくすることができる。
板を加熱する前に貫通孔の一方の開口を閉塞する構成と
したから、溶融した半田が貫通孔の一方の開口から突出
するのを防止し、貫通孔の他方の開口からだけ半田を突
出させることができる。このため、貫通孔の一方の開口
を閉塞しないときに比べて半田が貫通孔から突出する突
出寸法を大きくすることができる。
【0146】また、請求項9の発明によれば、加工用基
板の一面側に閉塞板を設けることによって貫通孔の一方
の開口を閉塞したから、加工用基板を閉塞板に載置する
だけで容易に半田が加工用基板の一面側に突出するのを
抑えることができる。
板の一面側に閉塞板を設けることによって貫通孔の一方
の開口を閉塞したから、加工用基板を閉塞板に載置する
だけで容易に半田が加工用基板の一面側に突出するのを
抑えることができる。
【0147】また、請求項10の発明によれば、加工用
基板の一面側にはテープを貼着することによって貫通孔
の一方の開口を閉塞する構成としたから、加工用基板に
歪み等が生じたときであっても、テープと加工用基板と
の間に隙間が形成されることはない。このため、半田か
ら蒸発したフラックス等によってテープが加工用基板に
強固に貼着されることがなく、端面電極に半田を固定し
た後に加工用基板からテープを容易に剥離することがで
きる。
基板の一面側にはテープを貼着することによって貫通孔
の一方の開口を閉塞する構成としたから、加工用基板に
歪み等が生じたときであっても、テープと加工用基板と
の間に隙間が形成されることはない。このため、半田か
ら蒸発したフラックス等によってテープが加工用基板に
強固に貼着されることがなく、端面電極に半田を固定し
た後に加工用基板からテープを容易に剥離することがで
きる。
【0148】また、請求項11の発明によれば、半田収
容穴を有する治具プレートを非分離基板に取付けた状態
で、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱する
から、半田収容穴に収容された半田は、非分離基板から
の熱が伝わることによって溶融する。このとき、治具プ
レートの半田収容穴と非分離基板の端面電極とは位置合
わせされているから、溶融した半田を治具プレートに比
べて温度の高い端面電極に引き付けることができ、端面
電極に半田を付着させ、固定することができる。
容穴を有する治具プレートを非分離基板に取付けた状態
で、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱する
から、半田収容穴に収容された半田は、非分離基板から
の熱が伝わることによって溶融する。このとき、治具プ
レートの半田収容穴と非分離基板の端面電極とは位置合
わせされているから、溶融した半田を治具プレートに比
べて温度の高い端面電極に引き付けることができ、端面
電極に半田を付着させ、固定することができる。
【0149】また、請求項12の発明によれば、非分離
基板に治具プレートを取付けた状態で、端面電極と治具
プレートとの間に形成される半田収容穴に半田を収容
し、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱する
から、半田収容穴に収容された半田は、非分離基板から
の熱が伝わることによって溶融する。このとき、非分離
基板の端面電極と治具プレートとの間に半田収容穴が形
成されているから、溶融した半田を治具プレートに比べ
て温度の高い端面電極に引き付けることができ、端面電
極に半田を付着させ、固定することができる。
基板に治具プレートを取付けた状態で、端面電極と治具
プレートとの間に形成される半田収容穴に半田を収容
し、非分離基板を治具プレートに比べて高温に加熱する
から、半田収容穴に収容された半田は、非分離基板から
の熱が伝わることによって溶融する。このとき、非分離
基板の端面電極と治具プレートとの間に半田収容穴が形
成されているから、溶融した半田を治具プレートに比べ
て温度の高い端面電極に引き付けることができ、端面電
極に半田を付着させ、固定することができる。
【0150】また、請求項13の発明によれば、非分離
基板の端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたか
ら、溶融した半田を温度の高い端面電極に付着させ、端
面電極に半田を固定することができる。
基板の端面電極の近傍を局所的に加熱する構成としたか
ら、溶融した半田を温度の高い端面電極に付着させ、端
面電極に半田を固定することができる。
【0151】さらに、請求項14の発明は、非分離基板
の熱容量を治具プレートの熱容量に比べて小さい値に設
定したから、熱容量の小さい非分離基板を治具プレート
に比べて早期に高温に加熱することができる。このた
め、半田収容穴に収容された半田は非分離基板の近傍か
ら溶融して端面電極に付着するから、端面電極に半田を
固定することができる。
の熱容量を治具プレートの熱容量に比べて小さい値に設
定したから、熱容量の小さい非分離基板を治具プレート
に比べて早期に高温に加熱することができる。このた
め、半田収容穴に収容された半田は非分離基板の近傍か
ら溶融して端面電極に付着するから、端面電極に半田を
固定することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法によ
って製造されたモジュール基板を示す斜視図である。
って製造されたモジュール基板を示す斜視図である。
【図2】図1中の端面スルーホールを示す平面図であ
る。
る。
【図3】図1中の端面スルーホールを示す底面図であ
る。
る。
【図4】端面スルーホールを図2中の矢示IV−IV方向か
らみた断面図である。
らみた断面図である。
【図5】第1の実施の形態に係る製造方法において、本
実施の形態に用いる加工用基板に貫通孔を設ける貫通孔
加工工程を示す平面図である。
実施の形態に用いる加工用基板に貫通孔を設ける貫通孔
加工工程を示す平面図である。
【図6】貫通孔の内壁面に端面電極を設ける端面電極加
工工程を示す平面図である。
工工程を示す平面図である。
【図7】図6中の加工用基板を示す底面図である。
【図8】加工用基板から分離基板を分離した後、残余の
加工用基板に分離基板を埋め戻すプッシュバック工程を
示す底面図である。
加工用基板に分離基板を埋め戻すプッシュバック工程を
示す底面図である。
【図9】図8中のa部を拡大して示す拡大底面図であ
る。
る。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた断面図であ
る。
る。
【図11】加工用基板に閉塞板とマスクプレートを取付
ける貫通孔閉塞工程を示す断面図である。
ける貫通孔閉塞工程を示す断面図である。
【図12】半田収容工程において貫通孔にクリーム半田
を収容した状態を示す断面図である。
を収容した状態を示す断面図である。
【図13】半田収容工程において加工用基板からマスク
プレートを取外した状態を示す断面図である。
プレートを取外した状態を示す断面図である。
【図14】加熱工程において端面電極の周囲を局所的に
加熱している状態を示す断面図である。
加熱している状態を示す断面図である。
【図15】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図16】図15中の矢示 XVI−XVI 方向からみた平面
図である。
図である。
【図17】加工用基板から分離基板を取外す分離基板取
外し工程を示す断面図である。
外し工程を示す断面図である。
【図18】第1の実施の形態に係る製造方法によって製
造されたモジュール基板をマザーボードに載置した状態
を示す側面図である。
造されたモジュール基板をマザーボードに載置した状態
を示す側面図である。
【図19】図18中のモジュール基板がマザーボードに
接合した状態を示す側面図である。
接合した状態を示す側面図である。
【図20】図19中の矢示XX−XX方向からみた断面図で
ある。
ある。
【図21】第2の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板に閉塞板を取付ける貫
通孔閉塞工程を示す断面図である。
本実施の形態に用いる加工用基板に閉塞板を取付ける貫
通孔閉塞工程を示す断面図である。
【図22】貫通孔にクリーム半田を収容した後に加工用
基板を加熱した加熱工程を示す断面図である。
基板を加熱した加熱工程を示す断面図である。
【図23】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図24】第2の実施の形態の変形例に係る製造方法に
おいて、加工用基板に閉塞板を取付ける貫通孔閉塞工程
を示す断面図である。
おいて、加工用基板に閉塞板を取付ける貫通孔閉塞工程
を示す断面図である。
【図25】貫通孔にクリーム半田を収容した後に加工用
基板を加熱した加熱工程を示す断面図である。
基板を加熱した加熱工程を示す断面図である。
【図26】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図27】第3の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板にテープを貼着し、貫
通孔にクリーム半田を収容した半田収容工程を示す断面
図である。
本実施の形態に用いる加工用基板にテープを貼着し、貫
通孔にクリーム半田を収容した半田収容工程を示す断面
図である。
【図28】端面電極の周囲を局所的に加熱する加熱工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図29】第4の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板の貫通孔にクリーム半
田を収容した半田収容工程を示す断面図である。
本実施の形態に用いる加工用基板の貫通孔にクリーム半
田を収容した半田収容工程を示す断面図である。
【図30】端面電極の周囲を局所的に加熱する加熱工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図31】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図32】第5の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板にV字溝、貫通孔等を
設けた貫通孔加工工程を示す平面図である。
本実施の形態に用いる加工用基板にV字溝、貫通孔等を
設けた貫通孔加工工程を示す平面図である。
【図33】図32中の加工用基板を示す底面図である。
【図34】図33中の矢示 XXXIV−XXXIV 方向からみた
断面図である。
断面図である。
【図35】加工用基板の貫通孔にクリーム半田を収容す
る半田収容工程を示す断面図である。
る半田収容工程を示す断面図である。
【図36】端面電極に半田を固定する加熱工程を示す断
面図である。
面図である。
【図37】加工用基板を切断する基板切断工程を示す断
面図である。
面図である。
【図38】基板切断工程の後に加工用基板からモジュー
ル基板を取外した状態を示す断面図である。
ル基板を取外した状態を示す断面図である。
【図39】第6の実施の形態に係る製造方法において、
加工用基板に貫通孔、端面電極等を設ける端面電極加工
工程を示す断面図である。
加工用基板に貫通孔、端面電極等を設ける端面電極加工
工程を示す断面図である。
【図40】加工用基板に閉塞板を取付けた後、貫通孔に
クリーム半田を収容する半田収容工程を示す断面図であ
る。
クリーム半田を収容する半田収容工程を示す断面図であ
る。
【図41】端面電極に半田を固定する加熱工程を示す断
面図である。
面図である。
【図42】ダイヤモンドカッターを用いて加工用基板を
切断する基板切断工程を示す断面図である。
切断する基板切断工程を示す断面図である。
【図43】基板切断工程の後に加工用基板からモジュー
ル基板を取外した状態を示す断面図である。
ル基板を取外した状態を示す断面図である。
【図44】第7の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板に端面電極を設ける端
面電極加工工程を示す平面図である。
本実施の形態に用いる加工用基板に端面電極を設ける端
面電極加工工程を示す平面図である。
【図45】図44中の加工用基板を示す底面図である。
【図46】加工用基板にスリット孔を設けるスリット孔
加工工程を示す平面図である。
加工工程を示す平面図である。
【図47】図46中の加工用基板を示す底面図である。
【図48】第7の実施の形態に用いる治具プレートを示
す平面図である。
す平面図である。
【図49】図48中のb部を拡大して示す拡大平面図で
ある。
ある。
【図50】図49中の矢示L−L方向からみた断面図で
ある。
ある。
【図51】治具プレートの半田収容穴にクリーム半田を
収容する半田収容工程を示す断面図である。
収容する半田収容工程を示す断面図である。
【図52】治具プレートに加工用基板を取付ける治具プ
レート取付工程を示す断面図である。
レート取付工程を示す断面図である。
【図53】治具プレート取付工程において治具プレート
の半田収容穴と非分離基板の端面電極とを位置合わせし
た状態を示す断面図である。
の半田収容穴と非分離基板の端面電極とを位置合わせし
た状態を示す断面図である。
【図54】端面電極の周囲を局所的に加熱する加熱工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図55】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図56】加工用基板から非分離基板を分離する基板取
外し工程を示す断面図である。
外し工程を示す断面図である。
【図57】第8の実施の形態に係る製造方法において、
本実施の形態に用いる加工用基板にスリット孔等を設け
るスリット孔加工工程を示す底面図である。
本実施の形態に用いる加工用基板にスリット孔等を設け
るスリット孔加工工程を示す底面図である。
【図58】第8の実施の形態に用いる治具プレートを示
す平面図である。
す平面図である。
【図59】加工用基板に治具プレートを取付ける治具プ
レート取付工程を示す平面図である。
レート取付工程を示す平面図である。
【図60】図59中のc部を拡大して示す拡大平面図で
ある。
ある。
【図61】図60中の矢示 LXI−LXI 方向からみた断面
図である。
図である。
【図62】端面電極の周囲を局所的に加熱する加熱工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図63】加熱工程において端面電極に半田が固定され
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
1,11,51,71,81 加工用基板 1C,11C,71C,81C 残余の加工用基板 2 貫通孔 4,106 裏面電極 5,105 端面電極 6 分離基板 7 閉塞板 9 クリーム半田(半田) 10,41,77,86,108 半田 21 熱導入口 31 テープ 52 V字溝(凹溝) 61 ダイヤモンドカッター 72,82 スリット孔 73,83 非分離基板 74,84 治具プレート 75,85 半田収容穴 100 モジュール基板 101 基板 102 電子部品 103 端面スルーホール 109 マザーボード 110 電極パッド 112 フィレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中路 博行 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 岡田 雅信 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB05 AC01 AC16 AC17 BB05 CC33 CC44 CC58 CD04 CD13 CD29 GG20
Claims (14)
- 【請求項1】 加工用基板に貫通孔を穿設し、該貫通孔
の内壁面の一部に端面電極を設け、前記貫通孔を通って
切断することにより加工用基板から前記端面電極を有す
る分離基板として取出し、該分離基板を残余の加工用基
板に埋め戻し、前記貫通孔に該端面電極とマザーボード
とを接続する半田を収容し、前記分離基板を残余の加工
用基板に比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融した
半田を端面電極に固着するようにしたモジュール基板の
製造方法。 - 【請求項2】 前記分離基板のうち前記端面電極の近傍
を局所的に加熱する構成としてなる請求項1に記載のモ
ジュール基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記分離基板の熱容量を残余の加工用基
板の熱容量に比べて小さい値に設定してなる請求項1に
記載のモジュール基板の製造方法。 - 【請求項4】 加工用基板に貫通孔を穿設し、該貫通孔
の内壁面の一部に端面電極を設け、前記貫通孔に該端面
電極とマザーボードとを接続する半田を収容し、前記加
工用基板のうち端面電極の近傍を他の部位に比べて高温
に加熱して半田を溶融し、溶融した半田を端面電極に固
着し、その後前記貫通孔の位置で加工用基板を切断し、
モジュール基板を分離してなるモジュール基板の製造方
法。 - 【請求項5】 前記加工用基板には凹溝を設け、前記貫
通孔は該凹溝を跨いで設ける構成としてなる請求項4に
記載のモジュール基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記加工用基板のうち前記端面電極の近
傍を局所的に加熱する構成としてなる請求項4または5
に記載のモジュール基板の製造方法。 - 【請求項7】 前記加工用基板のうち前記端面電極の近
傍の熱容量を他の部位の熱容量に比べて小さい値に設定
してなる請求項4または5に記載のモジュール基板の製
造方法。 - 【請求項8】 前記加工用基板を加熱する前に前記貫通
孔の一方の開口を閉塞する構成としてなる請求項1,
2,3,4,5,6または7に記載のモジュール基板の
製造方法。 - 【請求項9】 前記加工用基板の一面側には閉塞板を設
けることによって前記貫通孔の一方の開口を閉塞する構
成としてなる請求項8に記載のモジュール基板の製造方
法。 - 【請求項10】 前記加工用基板の一面側にはテープを
貼着することによって前記貫通孔の一方の開口を閉塞す
る構成としてなる請求項8に記載のモジュール基板の製
造方法。 - 【請求項11】 加工用基板に貫通孔を穿設し、該貫通
孔の内壁面の一部に端面電極を設け、前記加工用基板に
は前記貫通孔の一部を除去してスリット孔を設ることに
よって該スリット孔に囲まれ端面電極を有する非分離基
板を形成し、該非分離基板には半田が収容された半田収
容穴を有する治具プレートを前記端面電極と半田収容穴
とを位置合わせした状態で取付け、前記非分離基板を治
具プレートに比べて高温に加熱して半田を溶融し、溶融
した半田を端面電極に固着し、その後スリット孔の位置
で加工用基板から非分離基板をモジュール基板として分
離してなるモジュール基板の製造方法。 - 【請求項12】 加工用基板に貫通孔を穿設し、該貫通
孔の内壁面の一部に端面電極を設け、前記加工用基板に
は前記貫通孔の一部を除去してスリット孔を設ることに
よって該スリット孔に囲まれ端面電極を有する非分離基
板を形成し、前記非分離基板には前記端面電極との間に
半田収容穴を形成する治具プレートを取付け、前記半田
収容穴に前記端面電極とマザーボードとを接続する半田
を収容し、前記非分離基板を治具プレートに比べて高温
に加熱して半田を溶融し、溶融した半田を端面電極に固
着し、その後スリット孔の位置で加工用基板から非分離
基板をモジュール基板として分離してなるモジュール基
板の製造方法。 - 【請求項13】 前記非分離基板のうち前記端面電極の
近傍を局所的に加熱する構成としてなる請求項11また
は12に記載のモジュール基板の製造方法。 - 【請求項14】 前記非分離基板の熱容量を前記治具プ
レートの熱容量に比べて小さい値に設定してなる請求項
11または12に記載のモジュール基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000037602A JP2001230539A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | モジュール基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000037602A JP2001230539A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | モジュール基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001230539A true JP2001230539A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=18561470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000037602A Pending JP2001230539A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | モジュール基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001230539A (ja) |
-
2000
- 2000-02-16 JP JP2000037602A patent/JP2001230539A/ja active Pending
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