JP2001228905A - 運転訓練支援機能を有する数値制御装置 - Google Patents

運転訓練支援機能を有する数値制御装置

Info

Publication number
JP2001228905A
JP2001228905A JP2000041292A JP2000041292A JP2001228905A JP 2001228905 A JP2001228905 A JP 2001228905A JP 2000041292 A JP2000041292 A JP 2000041292A JP 2000041292 A JP2000041292 A JP 2000041292A JP 2001228905 A JP2001228905 A JP 2001228905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
training
numerical control
control device
driving
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000041292A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Hotta
尚広 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP2000041292A priority Critical patent/JP2001228905A/ja
Publication of JP2001228905A publication Critical patent/JP2001228905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】 多機能になった工作機械等の小規模設備
制御用の数値制御装置において、その機械,設備に未熟
練な者であっても単独で操作や運転方法を習得し易く
し、また、操作や運転の訓練では均一な内容による訓練
を可能にし、更に、訓練時に危険回避や訓練時間の短縮
を目的とする。 【解決手段】 CRTなどの表現手段1と入力手段2を
使用して制御対象の操作説明の学習,訓練操作などを訓
練項目とする運転訓練を実行するため、制御用コンピュ
ータに、訓練操作の正誤を判定するための正解パターン
の保持手段と操作経過の記録手段となるデータベース9
を設けると共に、前記訓練における動作フロー制御や訓
練操作の正誤確認などの処理部を設け、各訓練項目に対
応した個々の操作のレコード記録に対し、各操作の内容
やその操作に要した時間など1つ以上のフィールドデー
タを、1つ以上の判定項目について比較することによ
り、運転訓練による習熟度を判定できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や金属加
工機械を始めとする比較的小規模の製造設備,加工設備
の分野において、前記機械を制御対象とする数値制御装
置に、当該機械の運転訓練を支援するための機能を付与
した数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラントのような大規模設備であ
って、その運転や運用をするには相当の熟練度を要する
設備に関しては、例えば特開平10−268748号などに提案
されているような専用の運転訓練支援装置が知られてい
る。
【0003】一方、最近ではパーソナルコンピュータ
(以下、パソコンという)が様々な分野で飛躍的に普及
し、多数の人々がコンピュータに接する機会が増大して
いるが、パソコン分野での訓練支援手段としては、キー
ボード入力練習用のソフトウエアやワープロなどの事務
用ツールに関する練習用ソフトウエアが存在するに止ま
っている。一方、コンピュータを含む数値制御装置を有
する工作機械を始めとする比較的小規模な製造設備の分
野においても、その操作を習熟するための機能が付与さ
れているものがあるが、この機能はヘルプ機能に代表さ
れる説明機能が前記コンピュータに付与されているに止
まっている。
【0004】従って、上記のような数値制御装置を有す
る工作機械などの小規模設備では、操作の未熟練者が訓
練のために試験的に操作を行おうとするには、設備(機
械)を壊さないように細心の注意を払いつつ試験操作を
行う必要があり、場合によっては、熟練者やその機械メ
ーカの指導員立会いの下でなければ訓練(試験操作,テ
スト運転)できない事態もある。
【0005】殊に、近年、工作機械や金属加工機などの
比較的小規模の製造設備の分野では、パソコンレベルの
コンピュータ機能が付与された数値制御装置が普及しつ
つあり、これによって機械の操作性の向上が図られてい
る一方、搭載機能の増加とその複雑化によって、前記機
械を操作して行う生産や加工に必要な最低限の機能を習
得するだけでも、操作手順や機能の選択に迷うことが多
く、従って、このような機械をより的確、かつ、効率よ
く運転,使用するには、前記機械の操作,運転に短期間
で習熟するための訓練用の機能を充実させた数値制御装
置が不可欠と考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、パ
ソコン機能が付加されるなど、多機能になった工作機械
等の小規模設備制御用の数値制御装置において、その機
械,設備に未熟練な者であっても単独で操作や運転方法
を習得し易くし、また、操作や運転の訓練では均一な内
容による訓練を可能にし、更に、訓練時に危険回避や訓
練時間の短縮を目的として、制御対象に動作指令を出せ
ないように制限するかどうかを選択できるようにするこ
とにより、制御対象の損壊を招来するおそれがなく、か
つ、操作,運転の習得時間の短縮や訓練による理解度を
深めることが可能な運転訓練支援機能を具備した数値制
御装置を提供することを、その課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明数値制御装置の構成は、C
RTや液晶パネルなどの表示手段と任意の音声発生手段
とを含む表現手段と、操作スイッチ,キーボード,音声
入力手段を含む入力手段と、前記表現手段,入力手段と
制御対象の間にあって、制御対象の操作入力,当該対象
の状態表示,プログラム作成,運転モードなどの制御の
ために操作上の一連の処理を行うヒューマン・インター
フェースを具備し、かつ、加工プログラムの解釈,セン
サ入力,アクチュエータ出力など前記制御対象を動作さ
せるための制御処理を実行するコンピュータを具備した
数値制御装置において、前記表現手段と入力手段を使用
して前記制御対象の操作説明の学習,訓練操作などを訓
練項目とする運転訓練を実行するため、前記コンピュー
タに、前記訓練操作の正誤を判定するための正解パター
ンの保持手段と操作経過の記録手段となるデータベース
を設けると共に、前記訓練における動作フロー制御や訓
練操作の正誤確認などの処理部を設け、各訓練項目に対
応した個々の操作のレコード記録に対し、各操作の内容
やその操作に要した時間など1つ以上のフィールドデー
タを、1つ以上の判定項目について比較することによ
り、運転訓練による習熟度を判定できるようにしたこと
を特徴とするものである。ここで、前記判定項目は夫々
に設定及び記録可能であり、また、その判定機能は随意
にその有効,無効を設定できるものとする。
【0008】本発明においては、運転訓練時の危険回避
や時間短縮を目的として、制御対象の動作を許容又は否
定する選択手段を、外部入力信号、或は、パラメータ設
定、ソフトウエアに設定したスイッチによって選択でき
る機能を具備させることがある。
【0009】また、訓練時に制御対象が動作しないよう
に設定した場合には、表示手段の画面上に描画シミュレ
ーションによって当該制御対象の動作を示すことによ
り、制御対象の動作内容を視覚的に確認できるようにす
ることも出来る。
【0010】本発明装置による訓練形態としては、複数
の訓練項目を一定時間内に実行する訓練形態、複数の訓
練項目を時間の制限を付けることなく繰返し実行する訓
練形態、操作手順のような一連の操作内容を訓練する形
態、対話式で訓練内容を変更して行く形態など、複数種
類の訓練形態の中から任意に選択して訓練することもで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明装置の実施の形態例に
ついて、図を参照しつつ説明する。図1は本発明による
運転訓練機能を付与した数値制御装置の機能ブロック
図、図2は図1の機能ブロックにおける要部のハード構
成を示すブロック図、図3は図1の本発明数値制御装置
により実行する機械の操作手順の訓練とその訓練におけ
る判定の仕組みを説明するための動作フロー図、図4は
選択式設間(対話式)による操作知識を習得するための
訓練の仕組みを説明するための動作フロー図、図5は描
画シミュレーションの起動判別回路の例を示したブロッ
ク図である。
【0012】図1の機能ブロックにおいて、1は、例え
ば工作機械の数値制御装置13に付与されている表現手段
であり、この表現手段1にはCRTや液晶などによる表
示手段と適宜の音声発生手段を含む。2は前記数値制御
装置13における入力手段で、操作スイッチ、キーボー
ド、音声入力手段を含む。3は前記数値制御装置13にお
けるヒューマン・インターフェース機能部であり、この
インターフェース機能部3では、前記入力手段2や表現
手段1とこの数値制御装置13との間における操作入力の
制御や機械の状態表示のほか、プログラム作成や運転モ
ードの制御など、機械を操作する上で必要な一連の処理
をおこなう。4は数値制御装置13におけるモーション制
御機能部で、この制御機能部4では加工プログラムの解
釈や、機械側のセンサ5からの入力、アクチュエータ6
への指令出力など機械の動作制御のための処理を行な
う。
【0013】本発明では、上記の数値制御装置13に、運
転訓練支援機能部7を追加するもので、この部は、運転
訓練の動作フローの制御、訓練操作の正誤確認など一連
の訓練における処理を行なう。この支援機能部7は、前
記インターフェース機能部3にその機能の一部として組
み込まれる場合、或は、独立した処理機能としてコンピ
ュータに実装される場合のいずれでも良い。
【0014】8は、前記支援機能部7に付設された解説
データ部で、このデータ部8には運転訓練の解説や訓練
結果の説明などのデータが保持される。9は前記支援機
能部7に付設された正解パターンのデータベースで、訓
練内容の正解パターン情報の保持手段として設けられ、
ここでは、1つ以上のレコードデータと、1つのレコー
ドに対して1つ以上の訓練評価用のデータフィールドを
持って形成されている。
【0015】10は、操作履歴のデータベースで、ここに
は数値制御装置13への操作入力の経過が記録保持される
手段であり、機能選択やその設定など、適宜の操作単位
毎に1レコードずつが記録されるようになっている。こ
こでは、1レコードあたり、操作事象や操作時刻などの
タイムスタンプ、場合によっては設定内容などをフィー
ルドデータに記録するように形成されている。ここで、
上記のデータベース9,10は、一般的概念のデータベー
ス機能を持ち、従って、本発明ではレコード及びフィー
ルド単位でのデータの登録,読出し,関連付け,抽出な
どのデータベース機能をそのまま利用する。上記の解説
データ部8、正解パターンのデータベース9、操作履歴
のデータベース10は、数値制御装置13における記憶装置
にそれぞれの役割を持たせている。
【0016】11は時計で、この時計11は、操作履歴のデ
ータベース10のタイムスタンプ記録用に参照される。通
常、前記時計11は制御装置のハードウェアに組み込まれ
た時計機能を持ったタイマなどにより構成される。な
お、センサ5,アクチュエータ6は、制御対象である機
械に装備される入出力手段である。
【0017】図1に例示した機能ブロックにおける制御
装置の構成は一様ではないが、上記のヒューマンインタ
ーフェース機能,モーション制御機能,運転訓練支援機
能が同じコンピュータ上で処理される場合の例のハード
構成を図2により説明する。
【0018】上記におけるヒューマンインターフェース
機能,モーション制御機能,運転訓練支援機能のための
主な処理は、ソフトウエアによって実行されるため、通
常、そのプログラムデータは固定記憶装置21に格納され
ており、システムが起動されると、内部バス23を経由し
てメモリ22に読み込まれる。CPU24はメモリ22に読み
込まれたデータをその先頭アドレスから逐次解読し、プ
ログラムを実行する。
【0019】この固定記憶装置21は、パソコンの場合に
は通常ハードディスク装置であるが、このほか半導体の
不揮発メモリでもよい。上述した解説データ,正解パタ
ーン,操作履歴の本体は、上記記憶装置21に格納され
る。なお、22は作業内容又は加工内容が格納されるメイ
ンメモリであるが、このメモリ22の中に上記解説デー
タ,正解パターン,操作履歴のデータが一時的に置かれ
ることもある。
【0020】表示制御部25,キー入力制御部26は、夫々
に、CRT等の表現手段1,キーボード等の入力手段2
のハード的なインターフェースを処理する。その他の制
御部27は、時計11やセンサ5、アクチュエータ6とのイ
ンターフェースを含む。
【0021】次に、本発明装置における運転訓練支援機
能の作動について説明するが、まず、操作手順の訓練に
おける判定の仕組みについて述べる。工作機械のような
設備装置を任意に運転するためには、操作手順の理解が
必要な場合が多い。例えば、工作機械で自動加工運転を
するためには加工プログラムの選択から、加工内容の確
認、加工に使用する工具の設定など、一連の手順を実行
確認した上で、その加工を起動することが多い。しか
し、一般的な数値制御装置では、これらの設定や確認に
必要な画面が1つの画面に集約して表示されるようにな
っていないので、それぞれの機能画面を選択してその都
度画面に表示させる方法や、各画面での操作方法を習得
する必要がある。
【0022】上記の点を、加工プログラムの選択を例に
取って図3のフローチャートを参照しつつ説明すると、
第一に加工プログラムの選択画面の表示手順を知るこ
と、次に呼び出した加工プログラム選択画面において目
的のプログラムを選択する手順を知ることが必要にな
る。これらを例えば入力手段2のキーボード操作によっ
ておこなう場合には、キーボードの入力手順を憶えるこ
とに置き換えられる。この場合はキーボード入力の1つ
1つを、操作工程として、図1における正解パターンの
データベース9に、レコード設定しておく。レコードの
各フィールドには、少なくとも正誤判定時にデータ抽出
が容易になるように、訓練項目、操作手順番号、手順ご
との正解キー入力のデータ、又は、実行内容を識別する
数値データなどを置く。この他の判定基準として、制限
時間などを置き、更に操作中に参照するヒントなどが表
現されるデータを置く。
【0023】操作履歴のデータベース10の1つのレコー
ドには、上記訓練における操作内容、操作した時刻など
をフィールドデータに記録し、正解パターンのデータベ
ース9のデータとの照合が容易になるようにしておく。
なお、操作履歴のデータベース10は、日常運転において
も、トラブルシューティングなどのメンテナンス用の保
持データとして使用されることも想定されるので、この
データベース10には、訓練機能の実行中には、その旨を
表現する操作属性を記録するフィールドを準備する場合
がある。
【0024】以下、図3のフローチャートを参照しつつ
説明する。まず、訓練開始に伴い訓練項目が選択(ステ
ップS1)されると、その項目の簡単な説明が、図1にお
ける解説データ8の中から読出され(ステップS2)、そ
の内容を表示手段1の画面に表示される。この解説が表
示されると、その後から実際の訓練操作を促すメッセー
ジが画面に表示(ステップS3)されるので、実際の訓練
を開始する。なお、ステップS2では、解説データの呼出
しのほか、正解パターンデータの読出し、工程数N、不
正解の制限数M、パターン工程番号n=0、不正解カウ
ンタm=0、制限時間タイマのクリアなどの設定がなさ
れる。
【0025】訓練操作開始と同時に、図1における操作
履歴のデータベース10に前記訓練操作を記録(ステップ
S7)していくが、この操作に先立って、訓練パターン工
程nが工程数N内であるか否かがステップS4で判別さ
れ、否の場合のみステップS5において正解パターン工程
データn番の設定がなされ、設定された正解パターンの
データとステップS7における実際の訓練操作入力との照
合がなされ、ステップS9で正誤が判定される。なお、ス
テップS7の訓練入力の前に制限時間をオーバしたり(ス
テップS6-1)誤った操作を繰り返した場合(ステップS
9)には、操作が先に進めなくなる状況が生じる。この
ような事態に対処するため、本発明では誤った操作が予
め設定した制限時間を超えると制限時間タイマをクリア
し(ステップS6-2)、或は、制限回数Mを超えたか否か
がステップS10で判別され、超えた場合は、正解の操作
内容を画面に表示させて次の操作に移行できるようにす
る(ステップS11)。なお、いつの時点でも訓練は随意
に中断できるようにしている(ステップS8)。また、正
しい訓練操作がなされると、不正解操作を計数していた
カウンタ並びに制限時間タイマがクリアされ、パターン
工程番号が1つ繰り上がる(ステップS12)。
【0026】上記の訓練操作における個々の操作の正誤
判定をおこなうには、種々の方法が考えられるが、ここ
では一例として操作入力毎に逐次正誤を判断する形態に
ついて説明する。それには、まず、各訓練項目に対する
正解パターンをあらかじめ正解パターンのデータベース
9から読み出して、この訓練における操作工程のフロー
に従って各操作の正解パターンを一時的なメモリに保持
させ、操作内容を訓練工程の最初から順番に正誤を判定
するようにしている(ステップS9)。従って、訓練操作
の入力毎にそれぞれの操作の正誤を判定して、正しい操
作であれば次工程に判定内容をシフトさせ、誤っていれ
ば同じ判定内容で入力(操作)結果を待つようになって
いる。ここで、無制限に操作を繰り返さないように、誤
りの操作回数の計数(ステップS6-2)をおこなって、誤
操作の回数が予め設定した回数Mを超えた場合(ステッ
プS10)は、その工程の正解の操作方法を画面に表示さ
せて次の工程に移行できるようにする(ステップS1
1)。また、特定の入力操作によって訓練の中断ができ
るようにもしている(ステップS8)。この中断方法は、
場合に応じた適当な手段によればよい。例えば、キーボ
ードのリセットキーやエスケープキーなどの操作であっ
ても良い。図3は、以上に説明した内容の一連の動作フ
ローである。
【0027】各訓練項目に対しては、上記のように図3
のような一連の動作フローによって操作手順を習得する
ための訓練がおこなわれるが、ここで、訓練時間を制限
する制限時間タイマ11を使用するか否かの選択は任意に
できるものとする。制限時間タイマ11が使用されないと
きには、当然ながら制限時間の超過の判定はされない。
【0028】次に、本発明における訓練機能のうち、選
択式設問により操作知識を習得する仕組みの一例につい
て、図4のフローを参照しつつ説明する。一般に、数値
制御装置を操作するには、その装置で使用される用語や
機能の名称、その内容などを予め知識として習得してお
く必要がある。このため、本発明装置では、選択式設問
による、いわばクイズのような様式で操作に必要な知識
の習得をおこなうことができるようにした。ここで、出
題される内容は、設問番号の選択によって行う(ステッ
プT1)が、選択の仕方は操作順序に従って順序立てて選
択(出題)しても良いし、ランダムに抽出して選択(出
題)しても良い。いずれにしても、この段階は選択式な
のでキーボードにおける数字キーなどの入力手段2を回
答の入力手段として使用する。勿論、音声入力など、他
の入力手段を使用してもよい。
【0029】設問が選択されると、その設問内容が表現
手段1に表示される。また、回答催進メッセージが表示
されると共に、制限時間のタイマが起動する(ステップ
T2)。次いで、制限時間の超過がないかどうかがチェッ
クされており(ステップT3)、時間内に回答入力(キー
ボード操作)があると(ステップT4)、操作を中断する
か否かがステップT5で判別されて、中断しなければ、次
にその操作の正誤が、正解データに参照されて判断され
る(ステップT6)。正解は、その旨の表示がなされ(ス
テップT7)、不正解の場合には、ステップT3に戻るか、
時間超過とともに不正解として表示される(ステップT
8)、また、ステップT7,T8の後に、訓練(設問)を継
続するか否かが問われ、継続の場合にはステップT1に戻
って先の行程を繰返し、訓練終了の場合には、そこで終
る。
【0030】ここで、選択した設問の表現データや正解
データは、正解パターンのデータベース9に置くが、操
作手順訓練用のデータとはデータ形態が違うので別のテ
ーブル(レコードデータの集合)に設定しておく。例え
ば、設問毎にレコードにデータを登録し、フィールドデ
ータとして、設問番号,設問内容,選択肢表現データ,
正解番号データなどを設定しておく。参照用に数値制御
装置13の詳細を説明するヘルプ機能へのリンクデータを
フィールドデータに登録しておいても良い。上記訓練動
作のフローチャートは図4のとおりで、設問番号を適当
な手段で選択した後は同じ判断フローが繰り返される。
【0031】次に、本発明において制御対象が動作する
のを制限する場合について説明する。操作訓練中に制御
対象(機械)が動作してしまうと、仮にそれが誤った操
作であった場合には危険な状態になる場合がある。本発
明では、そのような危険状態を予め回避し安心して訓練
操作をするため、制御対象への動作指令を不許可にする
(出力させない)ことが有効であることに鑑み、次のよ
うな方策を導入している。動作指令の出力を制限する方
法としては幾つかの方法が考えられるが、ここでは数値
制御装置の設定によって制限する方法を例に説明する。
【0032】まず、図1の運転訓練支援機能部7を有効
にしたとき、即ち、動作可能状態にしたときに、最初に
制御対象を動作禁止にするかどうかを確認するためのメ
ッセージを表現手段1(CRT又は液晶パネル等)に表
示させ、そのいずれを選択するかを訓練者に促す。仮
に、そこで動作禁止が選択された場合、数値制御装置13
におけるヒューマン・インターフェース機能部3のモジ
ュールでその選択状態を保持し、その保持されたデータ
を参照することによって、この数値制御装置13における
モーション制御機能部4の制御モジュールへの動作指令
を出力させないようにする。或は、前記インターフェー
ス機能部3からモーション制御機能部4に動作禁止の設
定信号や、フラグなどのマシンロック指令を送信するこ
とによって、動作指令は出力されるが、モーション制御
モジュールにおいてその動作は実行しないように設定し
てもよい。なお、動作禁止の設定は、ソフトウェア的な
データによっても良いし、スイッチ入力などの手段で設
定するようにしてもよい。
【0033】上記の操作形態(即ち、機械の動作禁止)
を採った場合、操作したことに対して制御対象が何も動
作しないと操作の実感が感じられない場合がある。これ
に対応するには、制御対象を実際に動作させても構わな
い場合は、マシンロック(動作禁止)の状態を解除すれ
ばよいが、安全上の観点などから、どうしても制御対象
を動作させたくない場合は、可能な範囲で画面による描
画シミュレーションなどによる確認方法を導入すれば良
い。
【0034】一般に数値制御される工作機械などにおい
て、その加工プログラムの選択と内容の確認を、描画シ
ミュレーションでおこなうことは、従来から知られてい
ることであるが、シミュレーションの操作は実際の加工
操作とは手順が違う場合が多い。本発明では、図5に例
示するように、運転訓練支援機能部7を有効にしている
場合に限り、通常の加工起動の操作によって描画シミュ
レーション機能を呼び出す仕組みを採用した。即ち、図
4に例示するようなシミュレーション起動の判断回路を
設けることによって、機械側に加工起動をおこなわせ
ず、自動的に描画シミュレーション画面を表現手段1に
表示させ、シミュレーション動作を実行させるのであ
る。
【0035】図5において、Xは入力あるいは状態デー
タ、Yは出力とするとき、X1、X3は正論理で条件が
真で接続、X2は負論理で条件が偽で接続される構成で
ある。この判断回路では、加工起動スイッチS1が入っ
た時に、運転訓練支援機能が無効の場合、上側の加工起
動Y1の回路が機能し、運転訓練支援機能が有効な場
合、下側の回路が機能する。なお、シミュレーション起
動は、画面の表示及び、描画動作までを含むものとす
る。
【0036】本発明では、訓練方法を任意に選択するこ
ともできる。訓練方法の選択は、表現手段1の画面に、
入力手段2を操作してメニューなどを表示させ、この中
から選択させる。例えば、制限時間付き訓練か、或は、
そうではない訓練かは、前記メニューの中に設定して選
択する。最近の数値制御装置では、そのヒューマン・イ
ンターフェースモジュールにパソコンなどを使用する場
合もあり、その場合には、パソコンに付属したキーボー
ドやマウスなどの入力手段を操作しビジュアルな画面表
示を用いて対話式の操作画面を構築することもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、工作機械
などの比較的小規模な加工設備や生産設備に置かれた数
値制御装置において、前記工作機械等の設備の操作,運
転を安全に繰り返し訓練でき、しかも、訓練操作や訓練
内容たる回答の正誤判定や時間測定などをすることによ
って、訓練による習熟度の確認ができ、操作の習得を確
実なものにできる。また操作ミスを減らすことにより生
産性の向上にもつながる。更に、操作者が交代する場合
にも共通の訓練内容が実施でき、有用な訓練教育手段と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による運転訓練機能を付与した数値制御
装置の機能ブロック図。
【図2】図1の機能ブロックにおける要部のハード構成
を示すブロック図。
【図3】図1の本発明数値制御装置により実行する機械
の操作手順の訓練とその訓練における判定の仕組みを説
明するための動作フロー図。
【図4】選択式設間(対話式)による操作知識を習得の
ための訓練の仕組みを説明するための動作フロー図。
【図5】描画シミュレーションの起動判別回路の例を示
したブロック図。
【符号の説明】
1 表現手段 2 入力手段 3 インターフェース 4 制御部 5 機械側のセンサ 6 アクチュエータ 7 支援機能部 8 解説データ 9 正解パターンのデータベース 10 操作履歴のデータベース 11 時計 12 記憶装置 13 数値制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTや液晶パネルなどの表示手段と任
    意の音声発生手段とを含む表現手段と、操作スイッチ,
    キーボード,音声入力手段を含む入力手段と、前記表現
    手段,入力手段と制御対象の間にあって、制御対象の操
    作入力,当該対象の状態表示,プログラム作成,運転モ
    ードなどの制御のために操作上の一連の処理を行うヒュ
    ーマン・インターフェースを具備し、かつ、加工プログ
    ラムの解釈,センサ入力,アクチュエータ出力など前記
    制御対象を動作させるための制御処理を実行するコンピ
    ュータを具備した数値制御装置において、前記表現手段
    と入力手段を使用して前記制御対象の操作説明の学習,
    訓練操作などを訓練項目とする運転訓練を実行するた
    め、前記コンピュータに、前記訓練操作の正誤を判定す
    るための正解パターンの保持手段と操作経過の記録手段
    となるデータベースを設けると共に、前記訓練における
    動作フロー制御や訓練操作の正誤確認などの処理部を設
    け、各訓練項目に対応した個々の操作のレコード記録に
    対し、各操作の内容やその操作に要した時間など1つ以
    上のフィールドデータを、1つ以上の判定項目について
    比較することにより、運転訓練による習熟度を判定でき
    るようにしたことを特徴とする運転訓練支援機能を有す
    る数値制御装置。
  2. 【請求項2】 訓練時の危険回避又は訓練時間短縮のた
    め、制御対象の動作を許容するか拒否するかを任意に選
    択できるようにした請求項1の運転訓練支援機能を有す
    る数値制御装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、外部入力信号,パラメータ
    設定,ソフトウエアに設定したスイッチのいずれかによ
    り選択するようにした請求項1の運転訓練支援機能を有
    する数値制御装置。
  4. 【請求項4】 判定機能はその有効,無効の設定手段を
    具備した請求項1〜3のいずれかの運転訓練支援機能を
    有する数値制御装置。
  5. 【請求項5】 制御対象が動作しない訓練では、画面に
    表わされる描画シミュレーションによって前記対象の動
    作を確認できるようにした請求項1〜4のいずれかの運
    転訓練支援機能を有する数値制御装置。
  6. 【請求項6】 訓練形態は、複数項目の訓練内容を所定
    時間内に実行する形態、複数項目の訓練内容を無制限に
    繰返し実行する形態、操作手順のような一連の関連操作
    の訓練を実行する形態、訓練内容を設定された設問の中
    から選択しつつ実行する形態の中から、任意に選択でき
    るようにした請求項1〜5のいずれかの運転訓練支援機
    能を有する数値制御装置。
JP2000041292A 2000-02-18 2000-02-18 運転訓練支援機能を有する数値制御装置 Pending JP2001228905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041292A JP2001228905A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 運転訓練支援機能を有する数値制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041292A JP2001228905A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 運転訓練支援機能を有する数値制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001228905A true JP2001228905A (ja) 2001-08-24

Family

ID=18564552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000041292A Pending JP2001228905A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 運転訓練支援機能を有する数値制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001228905A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083975A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 数値制御システム
KR100936090B1 (ko) 2009-08-26 2010-01-12 백승엽 준몰입형 멀티 cnc 공작기계 시뮬레이션 시스템
JP2011197441A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yamaha Corp セルフラーニング機能を有する音響システム
JP2016223824A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社オーケープランニング 組み合わせ計量機
CN111709862A (zh) * 2020-05-12 2020-09-25 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 车辆配置的学习方法、终端及计算机可读存储介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083975A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 数値制御システム
US7548795B2 (en) 2003-03-17 2009-06-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Numerical control system
KR100936090B1 (ko) 2009-08-26 2010-01-12 백승엽 준몰입형 멀티 cnc 공작기계 시뮬레이션 시스템
JP2011197441A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yamaha Corp セルフラーニング機能を有する音響システム
JP2016223824A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社オーケープランニング 組み合わせ計量機
CN111709862A (zh) * 2020-05-12 2020-09-25 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 车辆配置的学习方法、终端及计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6292712B1 (en) Computer interface system for a robotic system
JPH04241381A (ja) 電子学習機
CN101373384A (zh) 计算机数值控制工具机的操作模拟教练机
JP2001228905A (ja) 運転訓練支援機能を有する数値制御装置
JP4715724B2 (ja) 計算機エミュレーション装置およびその制御プログラム
JP2008040350A (ja) 穴あき問題作成装置
JPH03144819A (ja) ヘルプ機能発動装置
JPH01177609A (ja) Pcのシュミレーション方式
CN109545019B (zh) 学习辅助装置及学习辅助方法
JPH09114517A (ja) 監視制御装置
EP0146631B1 (en) Data input system for numerically-controlled apparatus
JPS5942884B2 (ja) シ−ケンス制御プログラムのデバツギング装置
JPH0736359A (ja) プラントシミュレータ装置及びプラントシミュレーション画面表示法
JP3291115B2 (ja) 運転訓練シミュレータ装置およびその初期状態設定方法
JP2700887B2 (ja) 数値制御装置
EP0332703A1 (en) Data input system
JPH11184365A (ja) 機器操作訓練のためのシミュレーションシステムおよびシミュレーションプログラムを記録した記録媒体
JPS61278909A (ja) 対話形プログラミング装置
JPS61249109A (ja) 数値制御装置の対話プログラム作成方式
JPS63709A (ja) 対話形nc装置
JPS627563B2 (ja)
JP2006039212A (ja) Cad操作学習装置
JP2020190644A (ja) 建設現場を再現した学習支援装置
JP2644351B2 (ja) プラント運転訓練模擬装置
JPH0241264B2 (ja)