JP2001228866A - カラオケ装置用の電子打楽器装置 - Google Patents
カラオケ装置用の電子打楽器装置Info
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Abstract
むことができるようにしたカラオケ装置用の電子打楽器
装置を提供する。 【解決手段】 カラオケ装置が演奏する楽曲についてリ
ズム信号を受信するリズム受信手段と、この手段により
受信したリズム信号の推移からその拍節構造を解析して
リズム型を同定するリズム型解析手段と、前記カラオケ
装置が演奏する楽曲についてその属性区分や曲調区分な
どの演奏区分データを逐次受信する演奏区分データ受信
手段と、前記各リズム型と前記各演奏区分データのそれ
ぞれに対応づけて拍節的リズムの演奏パターンデータを
記憶した演奏パターン記憶手段と、同定されたリズム型
と受信した演奏区分データとに対応する演奏パターンデ
ータに従って前記音響信号発生手段を駆動することで拍
節的リズムの打楽器の音響信号を出力する自動演奏制御
手段とを備えている。
Description
接続して使用する電子打楽器装置に関するもので、とく
に自動演奏の制御技術に関する。
リンやマラカス、カスタネット、ボンゴなどの手軽に演
奏できる小さな打楽器が用意されていて、これらをカラ
オケ伴奏音楽に合わせて演奏して場を盛り上げることが
広く一般に行われている。このような利用に合わせて、
本発明者らは最近、MIDI方式の通信カラオケ装置に
接続して使用する電子打楽器装置を開発した。
のと同じで、演奏者による打撃操作を検出する打撃検出
手段と、この打撃検出手段からの打撃信号に応動して適
宜な打楽器の音響信号を発生する音響信号発生手段とを
備えている。打撃検出手段は音響信号発生手段の異なる
打楽器音に対応づけられる複数個の打撃パッドを有し、
タンバリン、マラカス、カスタネット、ボンゴやドラム
セットなどの打楽器音を発生する。
中のカラオケ伴奏音楽のリズム信号(MIDIデータの
1つである)が出力される。このリズム信号を電子打楽
器装置に導入し、そのリズム信号に同期してタンバリ
ン、マラカス、カスタネット、ボンゴやドラムセットな
どの打楽器音による自動演奏を行うように構成してあ
る。これにより、リズム音痴の人でもカラオケ伴奏音楽
に正確に合った打楽器演奏をしている気分にひたれる。
伴奏音楽であっても、その楽曲がロックのときと演歌の
ときとではその曲調がまったくちがう。また、同じ楽曲
であってもその構成によっては時間とともに曲調が大き
く変化する。先に開発した電子打楽器装置の自動演奏で
は、伴奏音楽のリズムに同期させることはできても、そ
の演奏パターンは演奏者が選ばなくてはならない。その
ため打楽器演奏をやったことがない人は、この曲調の変
化に対応できず、例えばしっとりと歌い上げるべきフレ
ーズでうるさい打楽器音を鳴らしてしまったりする。こ
れでは歌い手にも聴き手にも不愉快なおもいをさせてし
まうし、その場の雰囲気を台無しにすることさえある。
もそれに応じた自動演奏ができるように構成し、音楽を
熟知してない利用者でもおおいに楽しむことができるよ
うにしたカラオケ装置用の電子打楽器装置を提供するこ
とにある。
に、この発明は、演奏者による打撃操作を検出する打撃
検出手段と、この打撃検出手段からの打撃信号に応動し
て適宜な打楽器の音響信号を発生する音響信号発生手段
とを備えた電子打楽器装置であって、カラオケ装置が演
奏する楽曲についてリズム信号を受信するリズム受信手
段と、この手段により受信したリズム信号の推移からそ
の拍節構造を解析してリズム型を同定するリズム型解析
手段と、前記カラオケ装置が演奏する楽曲についてその
属性区分や曲調区分などの演奏区分データを逐次受信す
る演奏区分データ受信手段と、前記各リズム型と前記各
演奏区分データのそれぞれに対応づけて拍節的リズムの
演奏パターンデータを記憶した演奏パターン記憶手段
と、前記リズム型解析手段により同定されたリズム型と
前記演奏区分データ受信手段により受信した演奏区分デ
ータとに対応する演奏パターンデータに従って前記音響
信号発生手段を駆動することで拍節的リズムの打楽器の
音響信号を出力する自動演奏制御手段とを備えたカラオ
ケ装置用の電子打楽器装置とした。
音響信号発生手段の異なる打楽器音に対応づけられる複
数個の打撃パッドを有し、前記自動演奏の実行を指令す
る操作入力と前記打撃パッドの継続押圧操作とによって
その打撃パッドに割り当てられている打楽器音で自動演
奏が行われるようにする。
装置の外観図を図1に示し、そのブロック図を図2に示
す。この装置1は、CPU11、ROM12、RAM1
3を含むマイコンの制御の下に各種の処理を実行するよ
うに構成されている。CPU11は、この装置1全体の
動作を制御するものである。ROM12は、CPU11
が実行する各種プログラムや演奏に関連する各種データ
を格納している。RAM13は、CPU11がプログラ
ムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶す
るものである。これらマイコンの構成要素はそれぞれデ
ータ・バス14を介して接続されている。
打撃検出部15が接続されており、さらにこの打撃検出
部15には4つの打撃パッド16a〜16dからなる打
撃パッド群16が接続されている。同じくバス14に接
続されるユーザ・インターフェース部17のモード選択
ボタン17aにて演奏者が適宜なモード選択を行うと、
打撃検出部15は演奏者による打撃操作の入力待ち状態
(手動演奏モード)になる。この状態において、演奏者
が例えば打撃パッド16aを打撃操作すると、打撃検出
部15はこの打撃パッド16aに対応する打撃信号を発
生する。
してこの打撃信号を検知すると、CPU11は打撃パッ
ド16aに対応する所定の演奏データをROM12から
読み出すとともに、読み出された演奏データに従って音
響信号発生部18を駆動することで打撃パッド16aに
割り当てられた打楽器の音響信号を発生する。この音響
信号は、カラオケ装置2のミキシングアンプに送られて
音響出力される。なお、ユーザ・インターフェース部1
7のボリューム調整ボタン17bにより演奏者が打撃音
のボリュームを自由に調節することができる。さらに、
ユーザ・インターフェース部17のビートマーク表示部
17cが演奏者の打撃操作に合わせて光るように構成さ
れている。以上が手動演奏である。
2から出力されるリズム信号に合わせた自動演奏が可能
である。そのために電子打楽器装置1は、そのリズム信
号を受信するためのリズム信号受信部19を備えてお
り、このリズム信号受信部19はデータ・バス14を介
してCPU11に接続されている。この自動演奏のため
にCPU11が行う処理を、図3に示したフローチャー
トに従って説明する。
においてリズム信号が入力されているかどうかを調べる
(31)。カラオケ装置2はMIDIデータ化されたカ
ラオケ伴奏音楽を演奏するとともに、そのMIDI楽曲
データに適宜割り当てるメタイベント信号を前記リズム
信号として出力する。
CPU11はそのリズム信号を時系列データ化する(3
2)。具体的には、このリズム信号に含まれる「強」
「中強」「弱」などの組み合わせをこれらが検出された
順にその検出時間とともにRAM13に記録していく。
この強弱の識別は、例えば前記リズム信号の経時変化を
監視することによって行う。
タから拍節構造を抽出する(33)。具体的には、
「強」「中強」「弱」などの配列順およびこれらの検出
の時間間隔Δt(テンポ)の遷移により繰り返しの最小
単位を抽出することで拍節構造が特定される。拍節構造
とは、アクセントの周期的反復によって時間的な流れを
区切るものであり、その最小単位は1小節である。
る(34)。具体的には、CPU11は所定のプログラ
ムを実行して、対象となる拍節構造に最も近いリズム型
をROM12内に用意された複数のリズム型の中から1
つ選ぶ。このリズム型により拍節的リズムが一義的に定
義される。このリズム型は、例えば「演歌」「ロック」
「ラップ」などの音楽ジャンルごとに複数用意してお
く。さらにまた、同じ演歌でも例えば「テンポ50以
下」「テンポ51〜100」「テンポ101〜150」
などのようにテンポ区分ごとに複数用意しておく。
ータが入力されているかどうかを調べる(35)。この
演奏区分データは、カラオケ装置2に格納された前記M
IDI楽曲データに予め付帯されており、演奏開始を起
点とするタイミング規定データと、これに対応づけられ
ることで「前奏」「コーラス」「間奏」「後奏」などの
属性ごとに楽曲を区分する属性区分データと、同じくタ
イミング規定データに対応づけられることで「ノーマ
ル」「サビ」「クライマックス」などの曲調ごとに楽曲
を区分する曲調区分データとから構成されている。
ば、CPU11はその演奏区分データから現在演奏中の
楽曲の属性区分と曲調区分とをそれぞれ別々にRAM1
3に記録する(36)。このとき、属性区分が含まれて
いなければ「コーラス」として記録し、曲調区分データ
が含まれていなければ「ノーマル」として記録する。な
お、演奏者によって自動演奏の実行指令の操作入力がさ
れる前であっても、CPU11は32〜36の処理を繰
り返して実行する。これによりRAM13内には常に最
新のリズム型・テンポおよび属性・曲調区分が格納され
ることになる。
と、CPU11はROM12内に格納されている複数の
演奏パターンデータの中から、ステップ34で同定され
たリズム型に対応してかつ、ステップ36で取得した属
性・曲調区分にも対応する演奏パターンデータをリズム
信号に同期して読み出す(37)。
録されているリズム型が「演歌2」の場合、図4に示し
たような複数の演奏区分IDを候補とする。そしてRA
M13に記録されている属性区分・曲調区分がそれぞれ
「後奏」・「クライマックス」の場合には、図4の中か
ら「後−ク」という演奏区分IDを読み出すとともに、
図5に示したような複数の演奏パターンデータの中から
「後−ク」に対応する4つの演奏パターンデータ(4つ
の打撃パッド16a〜16dにそれぞれ対応)がいつで
も読み出せるようにスタンバイする。ここで例えば演奏
者が打撃パッド16cを打撃操作すると、「(演歌2)
後−ク−c」の演奏パターンデータがリズム信号に同期
してROM12から読み出される。なお、このときリズ
ム信号が入力されていなければ、RAM13に記録され
た直前のリズム信号のテンポにて演奏パターンデータが
読み出される。
パターンデータに従って音響信号発生部18を駆動し、
適宜な打楽器の音響信号を発生させる。この音響信号
は、カラオケ装置2のミキシングアンプに送られて音響
出力される。例えば、読み出した演奏パターンデータが
前述の「(演歌2)後−ク−c」の場合、「演歌2」で
特定される拍節的リズムでかつ、「後奏のクライマック
ス」にふさわしい曲調(フェードアウト処理など)で
「カウベル」の演奏が開始される。
打楽器音のボリュームを絞るように制御または設定し、
打楽器音が大きすぎて歌唱の邪魔にならないようにす
る。また、前述した手動演奏と同じように、ボリューム
調節ボタン17bによって打楽器音のボリュームを自由
に調節できるようにするとともに、ビートマーク表示部
17cが自動演奏のテンポに合わせて光るようにする。
手動演奏への切り替えがとても簡単に行える。すなわ
ち、ユーザ・インターフェース部17にあるブレイクパ
ッド17dと、4つの打撃パッド16a〜16dのうち
いずれかの打撃パッドとを同時に継続押圧操作すること
によってその打撃パッドに割り当てられている打楽器音
で自動演奏が開始される(自動演奏モード)。ブレイク
パッド17dまたは打撃パッドの継続押圧操作をやめる
と自動演奏が終了し、手動演奏モードになる。これによ
り、手動→自動→手動→自動といったような連続切り替
えもスムーズに行えるため、各種楽曲や周りの雰囲気に
合わせたメリハリのあるリズム演奏が可能である。
9で受信中のリズム信号または演奏区分データ受信部1
10で受信中の演奏区分データが途絶えても、直前の演
奏状態を継続して自動演奏することができる。具体的に
は、図3のフローチャートに示すように、ステップ31
でリズム信号が入力されていないと判断したとき、32
〜34の処理を省略してつぎの処理に進む。また、ステ
ップ35で演奏区分データが入力されていないと判断し
たとき、36の処理を省略して37の処理に移る。これ
を繰り返すことでRAM13には、信号(データ)が途
絶える直前の情報が記録されることになり、自動演奏は
その直前の情報にもとづいて継続される。
も、リズム信号または演奏区分データが途絶えてから一
定時間内に自動演奏の実行指令の操作入力があった場合
には、前述と同じ手順で自動演奏が開始される。これに
より、例えばカラオケで誰かが歌い終わったときに聞き
手が喚声をあげてその雰囲気を持続させるような状況下
でも自動演奏を開始でき、その余韻を楽しめる。
定データ、および「強拍と弱拍のみ」の識別データとで
構成される場合は、つぎのような簡単な構成でリズム型
とテンポを同定できる。すなわち、強拍信号を受信する
と計時用のタイマーをスタートして次の信号を受信する
までの時間Δtを計時し、受信した信号が弱拍信号であ
れば計時結果Δtを1番目の枠に記録する。さらに計時
をつづけて次も弱泊信号であればそのΔtを2番目の枠
に記録する。これを強拍信号が受信されるまで繰り返
す。そして強拍信号を受信した場合は、Δtを所定の枠
に記録した後、その次の枠に0(リターンマーク)を記
録して1番目の枠のΔtの計時に戻る。これを繰り返し
ていればリズム信号が途絶えたときにその寸前の記録が
残る。自動演奏は枠内に記録されたΔtにもとづくテン
ポにて実行される。
装置は、カラオケ装置が演奏する楽曲についてそのリズ
ム型と演奏区分に対応した演奏パターンでの自動演奏が
できる構成としたので、例えばコーラス(歌唱)区間中
は音量を下げて歌唱者の邪魔にならないようにしたり、
サビやクライマックスなどの盛り上がる区間では音量を
上げるようにしたりするなど、刻々と変化する演奏状況
下において適切なリズム・曲調での自動演奏が可能であ
る。これによって音楽を熟知していない利用者でも、そ
の場の雰囲気を損なうことなくカラオケに参加できる。
数個の打撃パッドを有しており、いずれかの打撃パッド
を打撃操作することでその打撃パッドに割り当てられて
いる打撃音が出力されるので、バラエティに富んだ打楽
器演奏が可能である。しかも、いずれかの打撃パッドを
継続押圧操作しながら自動演奏の実行を指令する操作入
力をするだけで、その打撃パッドに割り当てられている
打楽器音で自動演奏が開始されるので、手動演奏から自
動演奏への切り替えがスムーズに行える。これにより、
各種楽曲や周りの雰囲気に合わせたメリハリのあるリズ
ム演奏が可能である。
子打楽器装置の外観図である。
ーチャートである。
の演奏区分IDを説明するための図である。
と演奏パターンデータの関係を説明するための図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 演奏者による打撃操作を検出する打撃検
出手段と、この打撃検出手段からの打撃信号に応動して
適宜な打楽器の音響信号を発生する音響信号発生手段と
を備えた電子打楽器装置であって、 カラオケ装置が演奏する楽曲についてリズム信号を受信
するリズム受信手段と、この手段により受信したリズム
信号の推移からその拍節構造を解析してリズム型を同定
するリズム型解析手段と、前記カラオケ装置が演奏する
楽曲についてその属性区分や曲調区分などの演奏区分デ
ータを逐次受信する演奏区分データ受信手段と、前記各
リズム型と前記各演奏区分データのそれぞれに対応づけ
て拍節的リズムの演奏パターンデータを記憶した演奏パ
ターン記憶手段と、前記リズム型解析手段により同定さ
れたリズム型と前記演奏区分データ受信手段により受信
した演奏区分データとに対応する演奏パターンデータに
従って前記音響信号発生手段を駆動することで拍節的リ
ズムの打楽器の音響信号を出力する自動演奏制御手段と
を備えたことを特徴とするカラオケ装置用の電子打楽器
装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記打撃検出手段は
前記音響信号発生手段の異なる打楽器音に対応づけられ
る複数個の打撃パッドを有し、前記自動演奏の実行を指
令する操作入力と前記打撃パッドの継続押圧操作とによ
ってその打撃パッドに割り当てられている打楽器音で自
動演奏が行われることを特徴とするカラオケ装置用の電
子打楽器装置。
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JP2000037144A JP3599624B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | カラオケ装置用の電子打楽器装置 |
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JP7434081B2 (ja) | 2020-06-25 | 2024-02-20 | 株式会社第一興商 | カラオケ装置、電子打楽器装置 |
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2000
- 2000-02-15 JP JP2000037144A patent/JP3599624B2/ja not_active Expired - Fee Related
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