JP2001228196A - 部分放電測定方法 - Google Patents
部分放電測定方法Info
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- JP2001228196A JP2001228196A JP2000035057A JP2000035057A JP2001228196A JP 2001228196 A JP2001228196 A JP 2001228196A JP 2000035057 A JP2000035057 A JP 2000035057A JP 2000035057 A JP2000035057 A JP 2000035057A JP 2001228196 A JP2001228196 A JP 2001228196A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブルの課電位相を現場で容易に得ること
ができ、部分放電測定を精度よく実施することかできる
部分放電測定方法を提供すること。 【解決手段】 片端接地区間を設けるため、接続部２の
接地線取付用の端子２ａの接地線４を取り外し、片端接
地区間のケーブル本体１に、ＣＴクランプ１０を取り付
けて導体電流を測定する。ＣＴクランプ１０により測定
された導体電流を、位相信号調整器８に入力し負荷の力
率により上記導体電流の位相を補正し、導体電流波形よ
り９０°遅れた信号を出力する。一方、検出用箔電極３
からのリード線が部分放電検出器５に接続され、部分放
電測定器６により部分放電の測定がされる。部分放電測
定器６で測定された信号と位相信号調整器８から出力さ
れる位相信号は、共にオシロスコープ７に入力され、部
分放電測定器６で測定された信号と上記位相調整器８が
出力する位相信号により部分放電の発生を判定する。
ができ、部分放電測定を精度よく実施することかできる
部分放電測定方法を提供すること。 【解決手段】 片端接地区間を設けるため、接続部２の
接地線取付用の端子２ａの接地線４を取り外し、片端接
地区間のケーブル本体１に、ＣＴクランプ１０を取り付
けて導体電流を測定する。ＣＴクランプ１０により測定
された導体電流を、位相信号調整器８に入力し負荷の力
率により上記導体電流の位相を補正し、導体電流波形よ
り９０°遅れた信号を出力する。一方、検出用箔電極３
からのリード線が部分放電検出器５に接続され、部分放
電測定器６により部分放電の測定がされる。部分放電測
定器６で測定された信号と位相信号調整器８から出力さ
れる位相信号は、共にオシロスコープ７に入力され、部
分放電測定器６で測定された信号と上記位相調整器８が
出力する位相信号により部分放電の発生を判定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブルおよび
付属品の部分放電測定方法に関し、更に詳細には、ケー
ブルの課電位相信号と部分放電測定器により測定された
測定信号を用いて部分放電を測定する部分放電測定方法
に関するものである。
付属品の部分放電測定方法に関し、更に詳細には、ケー
ブルの課電位相信号と部分放電測定器により測定された
測定信号を用いて部分放電を測定する部分放電測定方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現地に布設された付属品の部分放電を測
定する場合に、付属品に部分放電検出器を取り付けて部
分放電信号を測定する。しかし、現地においてはノイズ
が多く部分放電信号とノイズ信号を区別することが難し
い。部分放電はケーブルの課電圧の特定位相（第１象
限、第３象限）と同期して発生するため、実験室等で
は、オシロスコープにより電圧位相信号と測定信号を同
時に観測して判断している。
定する場合に、付属品に部分放電検出器を取り付けて部
分放電信号を測定する。しかし、現地においてはノイズ
が多く部分放電信号とノイズ信号を区別することが難し
い。部分放電はケーブルの課電圧の特定位相（第１象
限、第３象限）と同期して発生するため、実験室等で
は、オシロスコープにより電圧位相信号と測定信号を同
時に観測して判断している。
【０００３】図３に従来の部分放電測定方法の一例を示
す。同図において、１は電力ケーブル、２は接続部であ
る。接続部２は遮蔽層を縁切りする絶縁筒２ａを有し、
絶縁筒２ａの両側の遮蔽層には検出用箔電極３が取りつ
けられている。接続部２には接地線取りつけ用端子２ｂ
が設けられ、接地線４により接地されている。上記箔電
極３には部分放電検出器５が接続され、部分放電検出器
５の出力は部分放電測定器６に入力され部分放電が測定
される。部分放電測定器６により測定された信号はオシ
ロスコープ７に入力される。一方、変電所等に設けられ
た気中終端接続部１１に接続されたジャンパー線１２に
は、ＰＴ１３（電圧変成器）が接続され、ＰＴ１３の出
力は絶縁変圧器１４、電気−光変換器１５、光ファイバ
１６、光電気変換器１７を介してオシロスコープ７に入
力される。
す。同図において、１は電力ケーブル、２は接続部であ
る。接続部２は遮蔽層を縁切りする絶縁筒２ａを有し、
絶縁筒２ａの両側の遮蔽層には検出用箔電極３が取りつ
けられている。接続部２には接地線取りつけ用端子２ｂ
が設けられ、接地線４により接地されている。上記箔電
極３には部分放電検出器５が接続され、部分放電検出器
５の出力は部分放電測定器６に入力され部分放電が測定
される。部分放電測定器６により測定された信号はオシ
ロスコープ７に入力される。一方、変電所等に設けられ
た気中終端接続部１１に接続されたジャンパー線１２に
は、ＰＴ１３（電圧変成器）が接続され、ＰＴ１３の出
力は絶縁変圧器１４、電気−光変換器１５、光ファイバ
１６、光電気変換器１７を介してオシロスコープ７に入
力される。
【０００４】電力ケーブルや接続部で部分放電が発生す
ると、高周波パルスが誘起する。この高周波パルスは電
力ケーブル１の導体、金属シースを伝播して絶縁接続部
２に至り、部分放電検出器５の両端に電位差が生ずる。
この電位差を部分放電測定器６に与えて部分放電を測定
する。一方、ＰＴ１３により測定された電力ケーブル１
への印加電圧は、絶縁変圧器１４、電気−光変換器１
５、光ファイバ１６、光電気変換器１７を介してオシロ
スコープ７に入力され、オシロスコープ７には、部分放
電測定器６が出力する測定信号と電力ケーブルに印加さ
れる電圧位相が表示される。部分放電は前記したように
ケーブルの課電圧の特定位相（第１象限、第３象限）と
同期して発生するため、オシロスコープにより、上記電
圧位相と部分放電測定器６が出力する測定信号を観測す
ることにより部分放電の発生を判定することができる。
ると、高周波パルスが誘起する。この高周波パルスは電
力ケーブル１の導体、金属シースを伝播して絶縁接続部
２に至り、部分放電検出器５の両端に電位差が生ずる。
この電位差を部分放電測定器６に与えて部分放電を測定
する。一方、ＰＴ１３により測定された電力ケーブル１
への印加電圧は、絶縁変圧器１４、電気−光変換器１
５、光ファイバ１６、光電気変換器１７を介してオシロ
スコープ７に入力され、オシロスコープ７には、部分放
電測定器６が出力する測定信号と電力ケーブルに印加さ
れる電圧位相が表示される。部分放電は前記したように
ケーブルの課電圧の特定位相（第１象限、第３象限）と
同期して発生するため、オシロスコープにより、上記電
圧位相と部分放電測定器６が出力する測定信号を観測す
ることにより部分放電の発生を判定することができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】現地で課電電圧の位相
信号を得るためには、上記のように変電所のＰＴ等で位
相信号を取得し、光ファイバ等により現地まで位相信号
を伝送する必要がある。従って、非常に煩雑で、手間も
掛かる。更に、光伝送線路を構築する必要があり、費用
も掛かる問題点があった。本発明は上記事情を考慮して
なされたものであって、ＰＴや光ファイバ等を用いるこ
となく、ケーブルの課電位相を現場で容易に得ることが
でき、部分放電測定を精度よく実施することができる部
分放電測定方法を提供することを目的とする。
信号を得るためには、上記のように変電所のＰＴ等で位
相信号を取得し、光ファイバ等により現地まで位相信号
を伝送する必要がある。従って、非常に煩雑で、手間も
掛かる。更に、光伝送線路を構築する必要があり、費用
も掛かる問題点があった。本発明は上記事情を考慮して
なされたものであって、ＰＴや光ファイバ等を用いるこ
となく、ケーブルの課電位相を現場で容易に得ることが
でき、部分放電測定を精度よく実施することができる部
分放電測定方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】現地に布設されたケーブ
ル線路において、部分放電を測定するシースが絶縁され
た接続部等の付属品に接続されている電力ケーブル間
は、両端接地がなされている。そこで、付属品に取り付
けられている接地線を取り外して両端接地を片端接地に
変えて、片端接地区間のケーブルに電流検出用のクラン
プを挟み込みケーブル導体に流れている電流を測定す
る。両端設置の場合は、シース電流が流れていることか
ら、ケーブルに電流検出用のクランプを挟み込んだ場
合、導体電流とシース電流の両方の電流和が測定される
こととなる。従って、片端設置にすることによって、シ
ース電流が流れないため、導体電流のみを選択的に測定
出来ることになる。ケーブルに繋がった負荷の力率が１
の場合、導体電流の位相は電圧位相より９０°進んだ位
相であるため、測定した導体電流位相から９０°遅らせ
た信号を作ることにより電圧位相信号を得ることが出来
る。また、ケーブルに繋がっている負荷の力率が１でな
い場合は、導体電流位相と電圧位相の位相差は正確に９
０°とはならないが、力率の情報があれば、容易に補正
することが可能である。本発明は、上記に基づき次のよ
うにして前記課題を解決する。 （１）ケーブル線路の片端接地区間のケーブルにＣＴク
ランプを挟み込んで導体電流信号を測定し、導体電流信
号から負荷の力率によって補正された課電電圧位相信号
を求め、該課電圧位相信号を用いて部分放電信号を測定
する。 （２）上記（１）において、両端接地区間の一方端の接
地線を一時的に取り外して片端接地区間とする。 本発明によれば、両端接地を片端接地に変更し、ケーブ
ルにＣＴクランプを挟むだけで電圧位相信号を得ること
が可能となる。このため、ケーブルの課電位相を現場で
容易に得ることができ、部分放電測定を精度よく実施す
ることができる。なお、負荷の力率が１で無い場合にお
いても、力率の情報により容易に位相を補正可能であ
る。
ル線路において、部分放電を測定するシースが絶縁され
た接続部等の付属品に接続されている電力ケーブル間
は、両端接地がなされている。そこで、付属品に取り付
けられている接地線を取り外して両端接地を片端接地に
変えて、片端接地区間のケーブルに電流検出用のクラン
プを挟み込みケーブル導体に流れている電流を測定す
る。両端設置の場合は、シース電流が流れていることか
ら、ケーブルに電流検出用のクランプを挟み込んだ場
合、導体電流とシース電流の両方の電流和が測定される
こととなる。従って、片端設置にすることによって、シ
ース電流が流れないため、導体電流のみを選択的に測定
出来ることになる。ケーブルに繋がった負荷の力率が１
の場合、導体電流の位相は電圧位相より９０°進んだ位
相であるため、測定した導体電流位相から９０°遅らせ
た信号を作ることにより電圧位相信号を得ることが出来
る。また、ケーブルに繋がっている負荷の力率が１でな
い場合は、導体電流位相と電圧位相の位相差は正確に９
０°とはならないが、力率の情報があれば、容易に補正
することが可能である。本発明は、上記に基づき次のよ
うにして前記課題を解決する。 （１）ケーブル線路の片端接地区間のケーブルにＣＴク
ランプを挟み込んで導体電流信号を測定し、導体電流信
号から負荷の力率によって補正された課電電圧位相信号
を求め、該課電圧位相信号を用いて部分放電信号を測定
する。 （２）上記（１）において、両端接地区間の一方端の接
地線を一時的に取り外して片端接地区間とする。 本発明によれば、両端接地を片端接地に変更し、ケーブ
ルにＣＴクランプを挟むだけで電圧位相信号を得ること
が可能となる。このため、ケーブルの課電位相を現場で
容易に得ることができ、部分放電測定を精度よく実施す
ることができる。なお、負荷の力率が１で無い場合にお
いても、力率の情報により容易に位相を補正可能であ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
参照しながら説明する。 （１）実施例１ 図１は、本発明の部分放電測定方法をケーブル接続部に
適用した実施例を示す図であり、ケーブル線路は６６ｋ
ｖのＣＶケーブル線路である。同図において、１は電力
ケーブル、２は接続部である。接続部２は、遮蔽層を縁
切りするための絶縁筒２ａを有しており、絶縁筒２ａを
挟むように検出用箔電極３が取り付けられている。接続
部２には接地線取付用端子２ｂ，２ｂ’が設けられ、通
常は接地線４，４’が取り付けられているが、本実施例
においては、片端接地区間を設けるため、図１に示すよ
うに接続部２の左側の接地線取付用の端子２ａの接地線
４を取り外している。
参照しながら説明する。 （１）実施例１ 図１は、本発明の部分放電測定方法をケーブル接続部に
適用した実施例を示す図であり、ケーブル線路は６６ｋ
ｖのＣＶケーブル線路である。同図において、１は電力
ケーブル、２は接続部である。接続部２は、遮蔽層を縁
切りするための絶縁筒２ａを有しており、絶縁筒２ａを
挟むように検出用箔電極３が取り付けられている。接続
部２には接地線取付用端子２ｂ，２ｂ’が設けられ、通
常は接地線４，４’が取り付けられているが、本実施例
においては、片端接地区間を設けるため、図１に示すよ
うに接続部２の左側の接地線取付用の端子２ａの接地線
４を取り外している。
【０００８】上記のように、接地線４を取り外した片端
接地区間のケーブル本体１に、ＣＴクランプ１０を取り
付けて導体電流を測定する。ＣＴクランプ１０により測
定された導体電流は、位相信号調整器８に入力される。
位相信号調整器８は、ケーブルに繋がった負荷の力率に
より上記導体電流の位相を補正し、導体電流波形より９
０°遅れた信号を出力する。一方、検出用箔電極３から
のリード線が部分放電検出器５に接続され、部分放電測
定器６により部分放電の測定がなされる。部分放電測定
器６で測定された信号と位相信号調整器８から出力され
る位相信号は、共にオシロスコープ７に入力される。
接地区間のケーブル本体１に、ＣＴクランプ１０を取り
付けて導体電流を測定する。ＣＴクランプ１０により測
定された導体電流は、位相信号調整器８に入力される。
位相信号調整器８は、ケーブルに繋がった負荷の力率に
より上記導体電流の位相を補正し、導体電流波形より９
０°遅れた信号を出力する。一方、検出用箔電極３から
のリード線が部分放電検出器５に接続され、部分放電測
定器６により部分放電の測定がなされる。部分放電測定
器６で測定された信号と位相信号調整器８から出力され
る位相信号は、共にオシロスコープ７に入力される。
【０００９】図１に示す測定装置を用い、ケーブルに課
電を行い部分放電測定を実施した。課電電圧はＡＣ３８
ｋＶで、課電時間は１時間である。ベースノイズ（定常
観測されるノイズ) のレベルは、３ｐＣであった。な
お、部分放電測定中は、負荷の力率が１であったため、
課電電圧位相の補正は実施していない。３８ｋＶ昇圧後
２０分から約５分間に突発的に信号が測定されたが、課
電電圧位相信号と共に測定信号を観測した結果、特定の
位相に信号が発生しておらず、全ての位相領域に亘って
発生しており、ノイズ信号であると判断された。その後
も、課電電圧位相の第１象限、第３象限に発生するよう
な信号は観測されず、ケーブル線路の健全性を確認でき
た。
電を行い部分放電測定を実施した。課電電圧はＡＣ３８
ｋＶで、課電時間は１時間である。ベースノイズ（定常
観測されるノイズ) のレベルは、３ｐＣであった。な
お、部分放電測定中は、負荷の力率が１であったため、
課電電圧位相の補正は実施していない。３８ｋＶ昇圧後
２０分から約５分間に突発的に信号が測定されたが、課
電電圧位相信号と共に測定信号を観測した結果、特定の
位相に信号が発生しておらず、全ての位相領域に亘って
発生しており、ノイズ信号であると判断された。その後
も、課電電圧位相の第１象限、第３象限に発生するよう
な信号は観測されず、ケーブル線路の健全性を確認でき
た。
【００１０】（２）実施例２ 図２は、本発明の部分放電測定方法をＴ分岐接続部に適
用した実施例を示す図である。ケーブル線路は３３ｋＶ
のＣＶケーブル線路である。同図において、２１はＴ分
岐接続部、２２はガス中終端接続部であり、Ｔ分岐接続
部２１から分岐ケーブル１’が分岐している。Ｔ分岐接
続部２１は、分岐ケーブル１’の遮蔽層を縁切りするた
めの絶縁筒２１ａを有しており、絶縁筒２１ａを挟むよ
うに検出用箔電極３が取り付けられている。Ｔ分岐接続
部２１には接地線取付用の端子２１ｂ，２１ｂ’が設け
られ、通常は接地線４，４’が取り付けられているが、
本実施例においては、片端接地区間を設けるため、図２
に示すように、Ｔ分岐接続部２１の分岐ケーブル１’側
の端子２１ｂの接地線４を取り外している。
用した実施例を示す図である。ケーブル線路は３３ｋＶ
のＣＶケーブル線路である。同図において、２１はＴ分
岐接続部、２２はガス中終端接続部であり、Ｔ分岐接続
部２１から分岐ケーブル１’が分岐している。Ｔ分岐接
続部２１は、分岐ケーブル１’の遮蔽層を縁切りするた
めの絶縁筒２１ａを有しており、絶縁筒２１ａを挟むよ
うに検出用箔電極３が取り付けられている。Ｔ分岐接続
部２１には接地線取付用の端子２１ｂ，２１ｂ’が設け
られ、通常は接地線４，４’が取り付けられているが、
本実施例においては、片端接地区間を設けるため、図２
に示すように、Ｔ分岐接続部２１の分岐ケーブル１’側
の端子２１ｂの接地線４を取り外している。
【００１１】上記のように、接地線を取り外した片端接
地区間の分岐ケーブル１’本体に、ＣＴクランプ１０を
取り付けて導体電流を測定する。導体電流は、位相信号
調整器８に入力されており、位相信号調整器８は、ケー
ブルに繋がった負荷の力率により上記導体電流の位相を
補正し、導体電流波形より９０°遅れた信号を出力す
る。一方、検出用箔電極３からのリード線が部分放電検
出器５に接続され、部分放電測定器６により部分放電の
測定がなされる。部分放電測定器６で測定された信号と
位相信号調整器８から出力された位相信号は、共にオシ
ロスコープ７に入力される。
地区間の分岐ケーブル１’本体に、ＣＴクランプ１０を
取り付けて導体電流を測定する。導体電流は、位相信号
調整器８に入力されており、位相信号調整器８は、ケー
ブルに繋がった負荷の力率により上記導体電流の位相を
補正し、導体電流波形より９０°遅れた信号を出力す
る。一方、検出用箔電極３からのリード線が部分放電検
出器５に接続され、部分放電測定器６により部分放電の
測定がなされる。部分放電測定器６で測定された信号と
位相信号調整器８から出力された位相信号は、共にオシ
ロスコープ７に入力される。
【００１２】図２に示す測定装置を用い、ケーブルに課
電を行い部分放電測定を実施した。課電電圧はＡＣ１９
ｋＶで、課電時間は１時間である。ベースノイズ（定常
観測されるノイズ）のレベルは、２ｐＣであった。な
お、部分放電測定中において力率０．９の負荷が繋がっ
ており、課電電圧位相の補正を実施した。１９ｋＶ昇圧
直後から散発的に信号が測定されたが、課電電圧位相信
号と共に測定信号を観測した結果、特定の位相に信号が
発生しておらず、全ての位相領域に亘って発生してお
り、ノイズ信号であると判断された。その後も、課電電
圧位相の第１象限、第３象限に発生するような信号は観
測されず、ケーブル線路の健全性を確認できた。
電を行い部分放電測定を実施した。課電電圧はＡＣ１９
ｋＶで、課電時間は１時間である。ベースノイズ（定常
観測されるノイズ）のレベルは、２ｐＣであった。な
お、部分放電測定中において力率０．９の負荷が繋がっ
ており、課電電圧位相の補正を実施した。１９ｋＶ昇圧
直後から散発的に信号が測定されたが、課電電圧位相信
号と共に測定信号を観測した結果、特定の位相に信号が
発生しておらず、全ての位相領域に亘って発生してお
り、ノイズ信号であると判断された。その後も、課電電
圧位相の第１象限、第３象限に発生するような信号は観
測されず、ケーブル線路の健全性を確認できた。
【００１３】上述の実施例は、ＣＶケーブルについての
例であるが、ＯＦケーブルやゴムケーブル、ソリッドケ
ーブル等にも適用可能である。また、部分放電の検出方
法については、実施例では箔電極を用いた方法を述べた
が、部分放電を測定出来る方法で有ればどの様な方法に
でも適用可能である。例えば、ＡＥセンサを用いた部分
放電測定方法にも適用することもできる。
例であるが、ＯＦケーブルやゴムケーブル、ソリッドケ
ーブル等にも適用可能である。また、部分放電の検出方
法については、実施例では箔電極を用いた方法を述べた
が、部分放電を測定出来る方法で有ればどの様な方法に
でも適用可能である。例えば、ＡＥセンサを用いた部分
放電測定方法にも適用することもできる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればケ
ーブル線路に片端接地区間に設けて電流検出用のクラン
プを挟み込むことにより課外電圧位相信号を得ることが
可能となる。このため、ＰＴ等を用いることなく、ケー
ブルの課電位相を現場で容易に得ることができ、ケーブ
ルの部分放電測定を精度良く実施することが可能とな
る。
ーブル線路に片端接地区間に設けて電流検出用のクラン
プを挟み込むことにより課外電圧位相信号を得ることが
可能となる。このため、ＰＴ等を用いることなく、ケー
ブルの課電位相を現場で容易に得ることができ、ケーブ
ルの部分放電測定を精度良く実施することが可能とな
る。
【図１】本発明の部分放電測定方法を接続部に適用した
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図２】本発明の部分放電測定方法をＴ分岐接続部に適
用した実施例を示す図である。
用した実施例を示す図である。
【図３】従来の部分放電測定方法の一例を示す図であ
る。
る。
１ 電力ケーブル １’ 分岐ケーブル ２ 接続部 ２ａ 絶縁筒 ２ｂ，２ｂ’接地線取付端子 ３ 検出用箔電極 ４，４’ 接地線 ５ 部分放電検出器 ６ 部分放電測定器 ７ オシロスコープ ８ 位相信号調整器 １０ ＣＴクランプ ２１ Ｔ分岐接続部 ２２ 終端接続部
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーブルおよび付属品の部分放電測定方
法であって、 ケーブル線路の片端接地区間のケーブルにクランプＣＴ
を挟み込んで導体電流信号を測定し、導体電流信号から
負荷の力率によって補正された課電電圧位相信号を求
め、該課電圧位相信号を用いて部分放電信号を測定する
ことを特徴とする部分放電測定方法。 - 【請求項２】 前記片端接地区間は、両端接地区間の接
地線を一時的に取り外して片端接地区間としたことを特
徴とする請求項１の部分放電測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000035057A JP2001228196A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 部分放電測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000035057A JP2001228196A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 部分放電測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001228196A true JP2001228196A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=18559311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000035057A Pending JP2001228196A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 部分放電測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001228196A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009258011A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | J-Power Systems Corp | 部分放電測定方法 |
| CN103630803A (zh) * | 2013-11-05 | 2014-03-12 | 西安交通大学 | 一种电缆局部放电带电校正方法 |
| CN104155565A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-11-19 | 大唐黄岛发电有限责任公司 | 一种确定未知电缆的电路和方法 |
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