JP2001227998A - 渦流量測定方法及び渦流量計 - Google Patents

渦流量測定方法及び渦流量計

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JP2001227998A JP2000034929A JP2000034929A JP2001227998A JP 2001227998 A JP2001227998 A JP 2001227998A JP 2000034929 A JP2000034929 A JP 2000034929A JP 2000034929 A JP2000034929 A JP 2000034929A JP 2001227998 A JP2001227998 A JP 2001227998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦流量信号を複数の周波数帯域に分割したフ
ィルタによりノイズ成分と信号成分とを分離すると共に
バックグランドノイズの信号成分を差し引くようにして
正確な信号成分を抽出するようにする。 【解決手段】 カルマン渦によって発生する交番応力信
号を検出することにより流量を測定する渦流量計におい
て、交番応力信号を流体が流れる口径と流量範囲とによ
って決まる周波数帯域からなるローパスフィルタを通過
させ、このローパスフィルタを通過した信号を複数の周
波数帯域に分割した帯域分割フィルタを通過させ、この
帯域分割フィルタを通過したそれぞれの信号の信号強度
から予め測定してあるノイズ成分の信号強度の差をとる
ことにより渦流量信号を得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渦流量測定方法及
び渦流量計に関するものであり、詳しくは、流体に発生
するカルマン渦の測定手法を改良した渦流量測定方法及
び渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における渦流量計は、図10に
示すように、一対の第1及び第2の圧電素子10,11
と、第1の圧電素子10に接続されている第1のチャー
ジコンバータ13と、第2の圧電素子11に接続されて
いる第2のチャージコンバータ12と、第2のチャージ
コンバータ12からの信号のノイズの低減を行うノイズ
バランス14を通過させた信号と第1のチャージコンバ
ータ13からの信号とを加算する加算器15と、この加
算器15で得られた信号を所定の周波数帯域のみを通過
させるアクティブフィルタ16と、アクティブフィルタ
16を通過した信号をパルス信号に変換するシュミット
トリガ回路18と、加算器15からの信号に含まれてい
るノイズを判別するノイズ判別回路19と、V−F回路
20と、シュミットトリガ回路18からのパルス信号と
V−F回路20からの信号とを入力して信号処理をする
マイクロプロセッサ21と、マイクロプロセッサ21か
らの信号を表示する表示器22と、マイクロプロセッサ
21からのパルス信号を絶縁伝送するトランス23と、
トランス23により絶縁伝送された信号をアナログの信
号に変換するF−I回路27と、マイクロプロセッサ2
1からの信号を切り替える切替えスイッチ26と、アナ
ログ信号に重畳された通信信号のための送受信用モデム
24,25、アナログ信号とパルス信号との切替えをす
る切替えスイッチ28と、パルス出力回路29とからな
る。
【0003】このような構成からなる渦流量計は、第1
及び第2の圧電素子10,11から出力された交流電荷
信号を、それぞれ第1及び第2のチャージコンバータ1
2,13で交流電圧信号に変換して、加算器15にて加
算増幅する。その後、この加算増幅された信号はアクテ
ィブフィルタ16を介してノイズ成分が除去され、シュ
ミットトリガ回路18で渦周波数に相当するパルス信号
に変換される。アクティブフィルタ16は流体が流れる
口径、流体密度、最大流量からマイクロプロセッサ21
で最適な周波数帯域のものが選択されるようになってい
る。このパルス信号は、マイクロプロセッサ21内に取
り込まれ、内部カウンタにて周波数を測定し、流量演
算、補正演算を施した後に、流量信号に相当するパルス
信号を出力する。このパルス信号はトランス23及びF
−I回路27を通過した後に、4−20mAの電流信号
に変換される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で説明した渦流量計のアクティブフィルタによる信号
処理において、渦の信号成分に重畳するノイズ成分は、
配管振動、ビート状のノイズ、低周波ノイズ、
渦発生体共振等の高周波ノイズ、スパイク状のノイズ
等が混在している。これらのノイズは、アクティブフィ
ルタ16によりかなり低減することが可能であるが、な
お低減されずに残っているノイズ成分がアクティブフィ
ルタ16を通過した信号成分に対して悪影響を及ぼす。
具体的には、シュミットトリガ回路18においてダブル
カウントを誘因若しくはパルス落ちの原因となる。その
結果、安定した流量を得ることができずに、誤差が生じ
てしまうという問題がある。
【0005】従って、流体に発生しているカルマン渦か
ら得られた信号成分に重畳するノイズ成分を除去、減衰
させる手法及び渦流量計に解決しなければならない課題
を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る渦流量測定方法及び渦流量計は次に示
す構成にすることである。
【0007】(1)カルマン渦によって発生する交番応
力信号を検出することにより流体の流量を測定する渦流
量計において、上記交番応力信号は流体が流れる口径と
流量範囲とによって決定される周波数帯域からなるロー
パスフィルタを通過させ、該ローパスフィルタを通過し
た信号を複数の周波数帯域に分割した帯域分割フィルタ
を通過させ、該帯域分割フィルタを通過したそれぞれの
信号の信号強度から予め測定してあるノイズ成分の信号
強度の差をとることにより渦流量信号を得るようにした
ことを特徴とする渦流量測定方法。 (2)上記(1)において、上記帯域分割フィルタは、
上記交番応力信号を通過させる周波数帯域を始めとして
二分の一デシメーションの周波数帯域からなるフィルタ
で形成してあることを特徴とする渦流量測定方法。 (3)上記(1)又は(2)において、ノイズ成分の信
号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時における上記帯域
分割フィルタを通過した信号の信号強度であることを特
徴とする渦流量測定方法。 (4)上記請求項1において、上記渦流量信号を測定す
る際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無を特定
するようにしたことを特徴とする渦流量測定方法。 (5)上記(1)において、上記帯域分割フィルタに供
給する信号は、信号強度を一律にする二次ローパスフィ
ルタを通過させるようにしたことを特徴とする渦流量測
定方法。
【0008】(6)カルマン渦によって発生する交番応
力信号を検出することにより流体の流量を測定する渦流
量計において、上記交番応力信号は流体が流れる口径と
流量範囲とによって決定される周波数帯域からなるロー
パスフィルタを通過させ、該ローパスフィルタを通過し
た信号は予め測定してあるノイズ成分の信号強度に基づ
くゲインに切り替えてある複数の周波数帯域に分割した
帯域分割フィルタを通過させ、該帯域分割フィルタを通
過したそれぞれの信号の信号強度から渦流量信号を得る
ようにしたことを特徴とする渦流量測定方法。 (7)上記(6)において、上記帯域分割フィルタは、
上記交番応力信号を通過させる周波数帯域のフィルタを
始めとして二分の一デシメーションの周波数帯域からな
るフィルタで形成されていることを特徴とする渦流量測
定方法。 (8)上記(6)又は(7)において、上記ノイズ成分
の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時における上記
帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度であること
を特徴とする渦流量測定方法。 (9)上記(6)において、上記渦流量信号を測定する
際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無を特定す
るようにしたことを特徴とする渦流量測定方法。 (10)上記(6)において、上記帯域分割フィルタに
供給する信号は、信号強度を一律にする二次ローパスフ
ィルタを通過させるようにしたことを特徴とする渦流量
測定方法。
【0009】(11)カルマン渦によって発生する交番
応力信号を検出することにより流体の流量を測定する渦
流量計において、流体が流れる口径と流量範囲とによっ
て決定される周波数帯域に上記交番応力信号を通過させ
るローパスフィルタと、該ローパスフィルタを通過した
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/
D変換器により変換されたデジタル信号を一律の振幅信
号にする二次ローパスフィルタと、該一律の振幅信号に
されたデジタル信号を複数の周波数帯域からなるフィル
タを通過させるフィルタ帯域分割フィルタと、該帯域分
割フィルタを通過したそれぞれの信号の信号強度から予
め測定してあるノイズ成分の信号強度の差をとることに
より渦流量信号を得る信号演算手段とからなる渦流量
計。 (12)上記(11)において、上記帯域分割フィルタ
は、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域のフィル
タを始めとして二分の一デシメーションの周波数帯域か
らなるフィルタで形成されていることを特徴とする渦流
量計。 (13)上記(11)又は(12)において、上記ノイ
ズ成分の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時におけ
る上記帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度であ
ることを特徴とする渦流量計。 (14)上記(11)において、上記渦流量信号を測定
する際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無を特
定するようにしたことを特徴とする渦流量計。
【0010】(15)カルマン渦によって発生する交番
応力信号を検出することにより流体の流量を測定する渦
流量計において、流体が流れる口径と流量範囲とによっ
て決まる周波数帯域に上記交番応力信号を通過させるロ
ーパスフィルタと、該ローパスフィルタを通過した信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変
換器により変換されたデジタル信号を一律の振幅信号に
する二次ローパスフィルタと、該一律の振幅信号にされ
たデジタル信号を複数の周波数帯域からなるフィルタを
通過させる帯域分割フィルタと、該帯域分割フィルタを
構成するそれぞれのフィルタのゲインを予め測定してあ
るノイズ成分の信号強度に基づいて切り替えると共に該
切り替えたゲインにより得られた信号強度から渦流量信
号を得るようにした信号演算手段とからなる渦流量計。 (16)上記(15)において、上記帯域分割フィルタ
は、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域のフィル
タを始めとして二分の一デシメーションの周波数帯域か
らなるフィルタで形成されていることを特徴とする渦流
量計。 (17)上記(15)又は(16)において、上記ノイ
ズ成分の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時におけ
る上記帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度であ
ることを特徴とする渦流量計。 (18)上記(15)において、上記渦流量信号を測定
する際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無を特
定するようにしたことを特徴とする渦流量計。
【0011】このように、帯域分割フィルタにより生成
された信号の信号強度からノイズ成分の信号強度を差し
引くか又はノイズ成分の信号強度に基づくゲインを制御
して渦流量信号を生成するようにしたことにより、正確
且つ安定した信号成分を得ることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る渦流量測定方
法及び渦流量計の種々の実施の形態について図面を参照
して説明する。
【0013】本発明に係る第1の実施の形態に係る渦流
量測定方法を具現化した渦流量計は、図1に示すよう
に、流体に発生するカルマン渦を検出する圧電素子30
と、この圧電素子30で得られた交流電荷信号(交番応
力信号)を交流電圧信号に変換するチャージコンバータ
31と、渦周波数成分のみを通過させるアンチエイリア
シングフィルタ(LPF)32と、このアンチエイリア
シングフィルタ(LPF)32を通過したアナログ信号
の渦信号をデジタル信号に変換するA/D変換器33
と、口径、流体密度、最大流量によって得られる最大渦
周波数以上の周波数を除去するローパスフィルタ(LP
F0)34と、渦信号の振幅を一律にするディジタルフ
ィルタである2次ローパスフィルタ(LPF)35a
と、一律の振幅信号にされた渦信号をサブバンド分解を
施すデジタルフィルタで構成された帯域分割フィルタ3
5と、この帯域分割フィルタ35を通過した信号の強度
を測定して演算する信号演算手段を有するマイクロプロ
セッサ40と、ノイズ成分の情報の蓄積並びにマイクロ
プロセッサ40で信号処理された信号を含む信号を蓄積
及び読み出すためのメモリROM41、RAM42、E
EPROM43と、マイクロプロセッサ40で得られた
デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器4
4と、アナログ信号を出力する出力段45とから構成さ
れている。
【0014】ローパスフィルタ(LPF0)34は、い
わゆるコーナー周波数を設定するものであり、流体が流
れる口径、流体密度、最大流量によって得られる最大渦
周波数を通過することができる周波数帯域に設定されて
いる。これによって、渦周波数以上の周波数成分の高周
波成分ノイズであるバックグランドノイズを見かけ上、
除去することができる。
【0015】二次ローパスフィルタ(LPF0)35a
は、デジタルフィルタであり、流体密度と渦周波数(流
速)の2乗に比例する渦信号の振幅を周波数によらずに
一律にする。これにより、マイクロプロセッサ40内に
おいて、渦信号を比較する基準値TLAでの信号比較の
基準を統一したデータに基づいて設定することができ
る。
【0016】帯域分割フィルタ35は、図2に示すよう
に、周波数帯域W1〜Wnのフイルタで構成されてお
り、実施例の場合には周波数帯域W1〜W5の5個の周
波数帯域からなるフィルタで構成されている。先ず、ア
ンチエイリアンフィルタ(LPF)32を通過した信号
を第1のハイパスフィルタ(HPF1)を通過させた信
号を更に二分の一ダウンサンプリング(二分の一デシメ
ーションという)して通過させる周波数帯域W1と、第
1のローパスフィルタ(LPF1)36bを通過した信
号を二分の一ダウンサンプリングして更に第2のハイパ
スフィルタ(HPF2)37aを通過させた信号を二分
の一ダウンサンプリングして通過させる周波数帯域W2
と、第1のローパスフィルタ(LPF1)36bを二分
の一ダウンサンプリングさせて通過させた信号を更に第
2のローパスフィルタ(LPF2)37bを通過させた
信号を更に二分の一ダウンサンプリングして第3のハイ
パスフィルタ(HPF3)38aを通過させた信号を更
に二分の一ダウンサンプリングして通過させる周波数帯
域W3と、第2のローパスフィルタ(LPF2)37b
を通過した信号を二分の一ダウンサンプリングして更に
第3のローパスフィルタ(LPF3)38bを通過させ
た信号を更に二分の一ダウンサンプリングさせた第4の
ハイパスフィルタ(HPF4)39aを通過した信号を
更に二分の一ダウンサンプリングさせて通過させる周波
数帯域W4と、第3のローパスフィルタ(LPF3)3
8bを通過させた信号を二分の一ダウンサンプリングさ
せて第4のローパスフィルタ(LPF4)39bを通過
させ更に二分の一ダウンサンプリングして通過させる周
波数帯域W5とから構成されている。これら周波数帯域
W1〜W5を通過した信号はマイクロプロセッサ40に
入力され強度測定40aが行われ、信号基準値(TL
A)40bが決定され、後述する算出手法により最大の
強度信号のものが渦流量信号として抽出される。
【0017】このような構成からなる渦流量測定方法及
び渦流量計においては、先ず、圧電素子30から検出さ
れた交流電荷信号(交番応力信号)はチャージコンバー
タ31で交流電圧信号に変換され、アンチエイリアシン
グフィルタ(LPF)32を通過した渦周波数成分の渦
信号をA/D変換器33にてディジタル信号に変換され
る。尚、従来技術の如く2個の圧電素子を用いる方式の
渦流量計においても適用可能である。その際には加算器
出力信号に対して同様の処理を施せばよい。このデジタ
ル信号にされた渦信号は、図3に示すように、二次ロー
パスフィルタ(LPF)35aを通過した振幅が一律の
渦信号にされる。ここで、ゲインは、図4に示すよう
に、周波数帯域が高い領域ほど小さく設定しているた
め、低い方向の信号成分のゲインは高く、周波数帯域の
高い方向の信号成分のゲインは低くなる。このようにし
て取り込まれた一律の特性(周波数、振幅)を有した信
号成分からなるディジタル信号は、ディジタルフイルタ
で構成された帯域分割フィルタ35に取り込まれて分割
した各周波数帯域における信号の抽出をするサブバンド
分解が行われる。以下、帯域分割フィルタによるサブバ
ンド分解の動作について説明する。
【0018】サブバンド分解機能は、二次ローパスフィ
ルタ(LPF)35aを通過した振幅が一律にされた渦
信号をそれぞれハイパスフィルタ並びにローパスフィル
タを通過させると、それぞれの周波数帯域(実施例にお
いてW1〜W5)の範囲で制限される。このハイパスフ
ィルタ及びローパスフィルタを通過した出力信号は二分
の一にダウンサンプリング(二分の一デシメーション;
間引き)されているので信号のサンプル数は一定に保た
れることになる。
【0019】この作業をN回繰り返すことにより、周波
数帯域を(N+1)分割することができる。この(N+
1)に分割された周波数帯域W1〜Wnのそれぞれにお
いて信号成分とノイズ成分を分類する。図3の例は図2
に示した実施例に合わせてn=4の場合であり、周波数
帯域W1〜W5に5分割されることになる。周波数帯域
W1は、バックグランドノイズが除去された信号を通過
させる第1のハイパスフィルタ(HPF1)36aの周
波数帯域であり、周波数帯域W2は第1のローパスフィ
ルタ(LPF1)36bを通過した信号を通過させる二
分の一ダウンサンプリングした第2のハイパスフィルタ
(HPF2)37aの周波数帯域であり、周波数帯域W
3は第2のローパスフィルタ(LPF2)37bを通過
した信号を二分の一ダウンサンプリングした第3のハイ
パスフィルタ(HPF3)38aの周波数帯域であり、
周波数帯域W4は第3のローパスフィルタ(LPF3)
38bを通過した信号を二分の一ダウンサンプリングし
た第4のハイパスフィルタ(HPF4)39aの周波数
帯域であり、周波数帯域W5は第3のローパスフィルタ
(LPF3)38bを通過した信号を二分の一ダウンサ
ンプリングした第4のローパスフィルタ(LPF3)3
9bの周波数帯域である。
【0020】図4は、図3に示したものと2次ローパス
フィルタを組み合わせた後の全体のフィルタ特性を示す
ものである。このようにして得られた帯域分割フィルタ
を通過する信号は、図5(A)に示すように、アンチエ
イリアシングフィルタ(LPF)32を通過したバック
グランドノイズを除去した渦周波数成分の渦信号に対し
て各周波数帯域W1〜W5における信号成分とノイズ成
分とを分類することができる。
【0021】そして、このような周波数帯域W1〜Wn
に分割した帯域分割フィルタのそれぞれから得られた信
号強度の最大のものが、渦周波数成分に相当する。この
渦周波数成分の一番強度の強い信号の算出は、マイクロ
プロセッサ40において演算され、それぞれの帯域分割
フィルタ(第1〜第4のハイパスフィルタ36a〜39
a及び第1〜第4のローパスフィルタ36b〜39b)
を通過したそれぞれの最大の信号強度の信号と、流量ゼ
ロ又は自己診断時におけるノイズの信号強度を差し引い
た値によって算出され、渦流量信号として出力する。以
下、図5を参照して渦流量信号を算出する手法について
説明する。
【0022】図5(A)は、流量ゼロ・自己診断時にお
けるアンチエイリアシングフィルタ(LPF)32を通
過させてバックグランドノイズを除去した渦周波数成分
の渦信号に対して各周波数帯域W1〜W5における信号
成分の信号強度を示したものであり、この場合の信号強
度は、流量ゼロの状態での測定であるために、本来信号
成分は測定されないはずであるから、ここで測定された
信号成分はノイズ成分の信号強度An(i)となる。例
えば、周波数帯域W1のノイズの信号強度An(1)は
一番大きく、周波数帯域W2、W4の信号強度An
(2)、An(4)が一番少なく、周波数帯域W3、W
5の信号強度An(3)、An(5)は中間位置の信号
強度となる。これらノイズの信号強度An(i)は、メ
モリEEPROMに蓄積され、実際の流量測定の際の信
号成分の算出及び基準値TLAの算定に利用される。
【0023】図5(B)は、流量測定時における各周波
数帯域で検出された信号成分の信号強度As(i)を示
したもので、周波数帯域W3の信号強度As(3)が一
番大きく、次に周波数帯域W1、W5、W2、W4の順
の信号強度As(1)、As(5)、As(2)、As
(4)になる。
【0024】図5(C)は、上述のノイズ成分の信号強
度An(i)(図5(A)参照)を測定した信号成分の
信号強度(図5(B)参照)から差し引き、且つ予め設
定されている基準値TLAとを示したものであり、周波
数帯域W1における信号成分の信号強度As(1)は大
きいが、ノイズの信号強度An(1)も大きいため、実
際の信号成分の信号強度As(1)’は小さな信号強度
となる。他の周波数帯域W2〜W5に対しても同様にし
て求め、結果的に基準値TLA以上である信号強度A
s’は周波数帯域W3の信号強度As(3)’となり、
この信号が測定された渦流量信号となる。
【0025】ここで、スパイク状のノイズに対しては、
演算周期毎の各帯域分割フィルタの信号強度を測定する
手法として移動平均等がある。この手法によればノイズ
が定常的なものか、突発的なものかを判断できる。移動
平均とは、いわゆる移動平均フィルタのことであり、加
算器とレジスタ等の遅延素子で構成され、通常はローパ
スフィルタを通過する毎にデシメーションを行う。
【0026】このようにして信号成分とノイズ成分とを
分離することと、帯域分割フィルタの各周波数帯域のバ
ックグランドノイズを予め測定し、メモリRAM、EE
PROMに保存しておき、流量測定時の各分割帯域フイ
ルタの各周波数帯域W1〜Wnでの信号強度との差をと
ることで流量計を取り付けた状態でバックグランドノイ
ズの影響を受けない正確な渦流量信号を検出することが
可能となるのである。
【0027】次に、上記機能を有する渦流量計における
全体動作について、図6に示すフローチャート図を参照
して説明する。
【0028】先ず、電源を投入されると各種データ、フ
ラグの初期化が行われる(ステップST10)。具体的
には、診断実施フラグをセットし、流量有無診断フラグ
をクリアして流量ゼロの状態にする。そして、初回電源
投入時には、必ず診断を実施するようにする。この理由
は、通常、渦流量計を取り付けた状態で電源投入前から
流体が流れていることはないためである。従って、これ
らのフラグの状態はEEPROMにはストアしない。
【0029】次に、EEPROMからノイズデータの信
号強度An(i)を読み込む(ステップST11)。即
ち、事前にバックグウンドノイズ測定の際に測定された
データをEEPROMから読み込む。
【0030】次に、自己診断を実施する。自己診断につ
いては、図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。自己診断が開始すると、先ず流体が液体かガス又は
スチーム等の気体かの判別を行う(ステップST2
0)。
【0031】液体の場合には、検出した信号の帯域が低
周波数領域か否かの判断をする(ステップST21)。
低周波数領域の信号を検出した場合には流れが不安定で
あると判断する(ステップST22)。
【0032】流体がガス又はスチームの場合には、検出
された信号の帯域が高いか否かを判別する(ステップS
T23)。検出信号の帯域が高い周波数の場合には、バ
ルブ共振、ヘッダーノイズの可能性ありと判断する(ス
テップST24)。ステップST23において、検出信
号の帯域が低い場合には、振動があるものと判断する
(ステップST25)。
【0033】このようにして、自己診断においては検出
信号の周波数の帯域に応じて、流体に発生していると思
われる種々の現象、例えば、流れの不安定、振動、バル
ブ共振、ヘッダーノイズ等が生じるものと判断して、後
の流量測定において参酌するようにして自己診断は終了
する。
【0034】次に、図6に戻り、ステップST15にお
いて自己診断が行われた後において、診断実施フラグが
クリアされ、流量有無判断フラグがセットされる(ステ
ップST16、ST17)。
【0035】そして、ステップST13及びステップS
T17において、流量有無判断フラグのセット及び流量
有無判断フラグがセットされると、測定により得られた
信号強度As(i)からバックグランドノイズを測定し
て得られた各帯域分割フィルタのノイズ強度An(i)
を差し引いた値As(i)’を算出して渦流量信号を算
出し、ステップST12に戻りこの操作を繰り返す(ス
テップST18、ST19)。
【0036】次に、第2の実施の形態の渦流量測定方法
及び渦流量計について 図面を参照して説明する。
【0037】第2の実施の形態の渦流量測定方法を具現
化した渦流量計は、図1及び図2にに示した第1の実施
の形態の渦流量計と同じ構成になっており、相違する点
は、マイクロプロセッサにより渦流量信号を算出するた
めの算出手法が異なる。
【0038】先ず、圧電素子30から検出された交流電
荷信号(交番応力信号)はチャージコンバータ31で交
流電圧信号に変換され、アンチエイリアシングフィルタ
(LPF)32を通過した渦周波数成分の渦信号をA/
D変換器33にてディジタル信号に変換される。このデ
ジタル信号にされた渦信号は、図8(B)に示すよう
に、二次ローパスフィルタ(LPF)35aを通過した
振幅が一律の渦信号にされる。このようにして取り込ま
れた一律の特性(周波数、振幅)を有した信号成分から
なるディジタル信号は、ディジタルフイルタで構成され
た帯域分割フィルタ35に取り込まれて分割した各周波
数帯域における信号の抽出をするサブバンド分解が行わ
れる。
【0039】サブバンド分解機能は、二次ローパスフィ
ルタ(LPF)35aを通過した振幅が一律にされた渦
信号をそれぞれハイパスフィルタ並びにローパスフィル
タを通過させると、それぞれの周波数帯域(実施例にお
いてW1〜W5)の範囲で制限される。このハイパスフ
ィルタ及びローパスフィルタを通過した出力信号は1/
2にダウンサンプリング(二分の一デシメーション;間
引き)されているので信号のサンプル数は一定に保たれ
ることになる。
【0040】図8の例は、周波数帯域W1〜W5に5分
割された帯域分割フィルタを示しており、周波数帯域W
1は、バックグランドノイズが除去された信号を通過さ
せる第1のハイパスフィルタ(HPF1)36aの周波
数帯域であり、周波数帯域W2は第1のローパスフィル
タ(LPF1)36bを通過した信号を通過させる二分
の一ダウンサンプリングした第2のハイパスフィルタ
(HPF2)37aの周波数帯域であり、周波数帯域W
3は第2のローパスフィルタ(LPF2)37bを通過
した信号を二分の一ダウンサンプリングした第3のハイ
パスフィルタ(HPF3)38aの周波数帯域であり、
周波数帯域W4は第3のローパスフィルタ(LPF3)
38bを通過した信号を二分の一ダウンサンプリングし
た第4のハイパスフィルタ(HPF4)39aの周波数
帯域であり、周波数帯域W5は第3のローパスフィルタ
(LPF3)38bを通過した信号を二分の一ダウンサ
ンプリングした第4のローパスフィルタ(LPF3)3
9bの周波数帯域である。
【0041】そして、このような周波数帯域W1〜Wn
(実施例においては、n=5であり周波数帯域W1〜W
5)に分割した帯域分割フィルタのそれぞれから得られ
た信号強度の最大のものが、渦周波数成分に相当する。
この渦周波数成分の一番強度の信号の算出は、マイクロ
プロセッサ40において演算され、それぞれの帯域分割
フィルタ(第1〜第4のハイパスフィルタ36a〜39
a及び第1〜第4のローパスフィルタ36b〜39b)
を通過したそれぞれの最大の信号強度の信号と、流量ゼ
ロ又は自己診断時におけるノイズの信号強度、即ち、バ
ックグランドノイズの振幅に応じて帯域分割フィルタの
各ゲインを変更することにより算出され、渦流量信号と
して出力する。具体的には、帯域分割フィルタにおい
て、二分の一デシメーションされることにより信号強度
が(1/2)n倍されるので、各帯域での信号強度を比
較する場合には、それぞれ撰ばれた信号強度を2n倍す
る必要がある。ここではnの値をノイズ信号強度に応じ
て変化させることで後述する図8に示す周波数特性を実
現することができる。尚、ゲインを下げた場合、本来の
信号も検出することができなくなるおそれもあるが、信
号成分については信号帯域内において流体密度と流速の
2乗に比較して大きくなるために、高い周波数帯域で或
る程度ゲインを落としても問題は生じない。即ち、ノイ
ズ信号強度が“大”で帯域フィルタゲインが“小”の場
合にはnの値は少なくなり、ノイズ信号強度が“小”で
帯域フィルタゲインが“大”の時はnの値は“大”にな
る。以下、図8を参照して渦流量信号を算出する手法に
ついて説明する。
【0042】図8(A)は、流量ゼロ・自己診断時にお
けるアンチエイリアシングフィルタ(LPF)32を通
過させてバックグランドノイズを除去した渦周波数成分
の渦信号に対して各周波数帯域W1〜W5における信号
成分の信号強度を示したものであり、この場合の信号強
度は、流量ゼロの状態での測定であるために、本来信号
成分は測定されないされないはずであるから、ここで測
定された信号成分はノイズ成分の信号強度、即ち、ノイ
ズ信号強度An(i)となる。例えば、周波数帯域W1
のノイズ信号強度An(1)は一番大きく、周波数帯域
W2、W4のノイズ信号強度An(2)、An(4)が
一番少なく、周波数帯域W3、W5のノイズ信号強度A
n(3)、An(5)は中間位置の強度となる。これら
ノイズ信号強度An(1)〜An(5)は、メモリEE
PROMに蓄積され、実際の流量測定の際の各周波数帯
域のゲインの変更及び基準値TLAの算定に利用され
る。
【0043】図8(B)は、流量測定時における各周波
数帯域で検出された信号成分に対するゲインを示したも
ので、周波数帯域W1のノイズ信号強度An(1)が一
番大きいため、そのゲインは一番小さく、次に周波数帯
域W3、W5、W4、W2の順で大きくなる。
【0044】図8(C)は、上述のノイズ信号強度An
(i)に基づいて帯域分割フィルタの各フィルタのゲイ
ンを変更して測定した信号強度As(i)及び予め設定
されている基準値TLAとを示したものであり、周波数
帯域W1におけるフィルタを通過前の信号成分の信号強
度As(1)’は大きいが、ノイズ信号強度An(1)
(図8(A)参照)も大きいため、実際の信号成分の信
号強度As(1)は小さな信号強度となる。他の周波数
帯域W2〜W5に対しても同様にして求め、結果的に周
波数帯域W3の信号は、ノイズ信号強度An(3)が少
なく且つフイルタ通過前の信号強度As(3)’が大き
いため、フィルタ通過後の信号強度As(3)が大きな
値になり、今回測定された渦流量信号となる。
【0045】このようにして信号成分とノイズ成分とを
分離することと、帯域分割フィルタの各周波数帯域のバ
ックグランドノイズを予め測定し、メモリRAM、EE
PROMに保存しておき、流量測定時の各分割帯域フイ
ルタの各周波数帯域W1〜Wnのゲインを変更して信号
強度を測定するようにしたことによりバックグランドノ
イズの影響を受けない正確な渦流量信号を検出すること
が可能となるのである。
【0046】次に、上記機能を有する渦流量計における
全体動作について、図9に示すフローチャート図を参照
して説明する。
【0047】先ず、電源を投入されると各種データ、フ
ラグの初期化が行われる(ステップST30)。具体的
には、診断実施フラグをセットし、流量有無診断フラグ
をクリアして流量ゼロの状態にする。そして、初回電源
投入時には、必ず診断を実施するようにする。この理由
は、通常、渦流量計を取り付けた状態で電源投入前から
流体が流れていることはないためである。従って、これ
らのフラグの状態はEEPROMにはストアしない。
【0048】次に、EEPROMからノイズデータのノ
イズ信号強度An(i)を読み込む(ステップST3
1)。即ち、事前にバックグランドノイズ測定の際に測
定されたデータをEEPROMから読み込む。ここで設
定されていない場合には、ROM初期値や工場出荷時の
データを使用する。
【0049】次に、診断実施フラグがセットされている
場合には自己診断を実施する(ステップST32、ST
34)。自己診断については、第1の実施の形態で説明
した図7に示すフローチャートに基づいて自己診断を行
うものであり、検出した信号が低周波領域のものであれ
ば流れが不安定、気体の場合において周波数帯域が低い
領域での信号の検出であれば振動、低い周波数帯域での
検出された信号であればバルブ振動等によるノイズ源の
存在を特定する。尚、詳細は第1の実施の形態で説明し
たので、その説明は省略する。
【0050】次に、自己診断が行われた後において、診
断実施フラグがクリアされ、流量有無判断フラグがセッ
トされる(ステップST36,ST37)。
【0051】上記のステップST32において、診断実
施フラグがセットされていない時には流量有無判断フラ
グのセット又はクリア状態が判断される(ステップST
33)。この流量有無判断フラグがクリアされている時
には、流量がゼロの時であり、自己診断(ステップST
34〜ST37)が行われる。流量有無判断フラグがセ
ットされている場合には、ノイズ信号強度An(i)に
応じて分割帯域フィルタのゲインの切替えが行われ、流
量信号の測定が行われる(ステップST38,39)。
以下、ステップST32に戻り繰り返し流量測定が行わ
れる。
【0052】
【発明の効果】上記説明したように、本発明は検出した
渦信号を周波数帯域分割して信号成分とノイズ成分とを
正確に分離すると共に、測定時において予め測定してあ
るノイズ成分の信号を除去して信号成分を抽出するよう
にしたことにより安定した渦流量信号を得ることができ
るという効果がある。
【0053】又、測定時において、予め測定してあるノ
イズ成分に基づいて帯域分割フィルタのそれぞれの周波
数帯域のゲインを切り替えるようにしたことにより、安
定した渦流量信号を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の渦流量計の略示的な構成を示したブロ
ック図である。
【図2】同図1における帯域分割フィルタの項制を示す
ブロック図である。
【図3】同図2における帯域分割フィルタにおける周波
数特性を示したグラフである。
【図4】同図2における帯域分割フィルタの周波数特性
にローパスフィルタ(LPF)の信号を組み合わせた周
波数特性例を表したグラフである。
【図5】同流量ゼロ時又は自己診断における各周波数帯
域における信号強度を示したものであり、同図5(A)
はノイズ信号強度を示したグラフであり、図5(B)は
流量測定時における信号強度を示したものであり、図5
(C)は流速測定時におけるノイズ信号強度を差し引い
た信号強度を示したグラフである。
【図6】同第1の実施の形態における全体動作を示した
フローチャートである。
【図7】同流量ゼロ時又は自己診断の動作を示したフロ
ーチャートである。
【図8】第2の実施の形態に係る、同流量ゼロ時又は自
己診断時における各周波数帯域における信号強度を示し
たものであり、図8(A)はノイズ信号強度を示したグ
ラフであり、図8(B)はノイズ信号強度に基づいて各
周波数帯域のゲインを切り替えた様子を示したグラフで
あり、図8(C)はゲインを切り替えた周波数帯域によ
る信号強度を示したグラフである。
【図9】同第2の実施の形態に係る全体動作を示したフ
ローチャートである。
【図10】従来技術における渦流量計の構成を示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
30 圧電素子 31 チャージコンバータ 32 ローパスフィルタ(LPF) 33 A/D変換器 34 ローパスフィルタ 35 帯域分割フィルタ 35a 2次ローパスフィルタ(LPF) 36a 第1のハイパスフィルタ(HPF1) 36b 第1のローパスフィルタ(LPF1) 37a 第2のハイパスフィルタ(HPF2) 37b 第2のローパスフィルタ(LPF2) 38a 第3のハイパスフィルタ(HPF3) 38b 第3のローパスフィルタ(LPF3) 39a 第4のハイパスフィルタ(HPF4) 39b 第4のローパスフィルタ(LPF4) 40 マイクロプロセッサ 41 メモリ(ROM) 42 メモリ(RAM) 43 メモリ(EEPROM) 44 D/A変換器 45 出力段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルマン渦によって発生する交番応力信号
    を検出することにより流体の流量を測定する渦流量計に
    おいて、上記交番応力信号は流体が流れる口径と流量範
    囲とによって決定される周波数帯域からなるローパスフ
    ィルタを通過させ、該ローパスフィルタを通過した信号
    を複数の周波数帯域に分割した帯域分割フィルタを通過
    させ、該帯域分割フィルタを通過したそれぞれの信号の
    信号強度から予め測定してあるノイズ成分の信号強度の
    差をとることにより渦流量信号を得るようにしたことを
    特徴とする渦流量測定方法。
  2. 【請求項2】上記請求項1において、上記帯域分割フィ
    ルタは、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域を始
    めとして二分の一デシメーションの周波数帯域からなる
    フィルタで形成してあることを特徴とする渦流量測定方
    法。
  3. 【請求項3】上記請求項1又は2において、ノイズ成分
    の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時における上記
    帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度であること
    を特徴とする渦流量測定方法。
  4. 【請求項4】上記請求項1において、上記渦流量信号を
    測定する際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無
    を特定するようにしたことを特徴とする渦流量測定方
    法。
  5. 【請求項5】上記請求項1において、上記帯域分割フィ
    ルタに供給する信号は、信号強度を一律にする二次ロー
    パスフィルタを通過させるようにしたことを特徴とする
    渦流量測定方法。
  6. 【請求項6】カルマン渦によって発生する交番応力信号
    を検出することにより流体の流量を測定する渦流量計に
    おいて、上記交番応力信号は流体が流れる口径と流量範
    囲とによって決定される周波数帯域からなるローパスフ
    ィルタを通過させ、該ローパスフィルタを通過した信号
    は予め測定してあるノイズ成分の信号強度に基づくゲイ
    ンに切り替えてある複数の周波数帯域に分割した帯域分
    割フィルタを通過させ、該帯域分割フィルタを通過した
    それぞれの信号の信号強度から渦流量信号を得るように
    したことを特徴とする渦流量測定方法。
  7. 【請求項7】上記請求項6において、上記帯域分割フィ
    ルタは、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域のフ
    ィルタを始めとして二分の一デシメーションの周波数帯
    域からなるフィルタで形成されていることを特徴とする
    渦流量測定方法。
  8. 【請求項8】上記請求項6又は7において、上記ノイズ
    成分の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時における
    上記帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度である
    ことを特徴とする渦流量測定方法。
  9. 【請求項9】上記請求項6において、上記渦流量信号を
    測定する際に、上記流体に発生しているノイズ源の有無
    を特定するようにしたことを特徴とする渦流量測定方
    法。
  10. 【請求項10】上記請求項6において、上記帯域分割フ
    ィルタに供給する信号は、信号強度を一律にする二次ロ
    ーパスフィルタを通過させるようにしたことを特徴とす
    る渦流量測定方法。
  11. 【請求項11】カルマン渦によって発生する交番応力信
    号を検出することにより流体の流量を測定する渦流量計
    において、流体が流れる口径と流量範囲とによって決定
    される周波数帯域に上記交番応力信号を通過させるロー
    パスフィルタと、該ローパスフィルタを通過した信号を
    デジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換
    器により変換されたデジタル信号を一律の振幅信号にす
    る二次ローパスフィルタと、該一律の振幅信号にされた
    デジタル信号を複数の周波数帯域からなるフィルタを通
    過させるフィルタ帯域分割フィルタと、該帯域分割フィ
    ルタを通過したそれぞれの信号の信号強度から予め測定
    してあるノイズ成分の信号強度の差をとることにより渦
    流量信号を得る信号演算手段とからなる渦流量計。
  12. 【請求項12】上記請求項11において、上記帯域分割
    フィルタは、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域
    のフィルタを始めとして二分の一デシメーションの周波
    数帯域からなるフィルタで形成されていることを特徴と
    する渦流量計。
  13. 【請求項13】上記請求項11又は12において、上記
    ノイズ成分の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時に
    おける上記帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度
    であることを特徴とする渦流量計。
  14. 【請求項14】上記請求項11において、上記渦流量信
    号を測定する際に、上記流体に発生しているノイズ源の
    有無を特定するようにしたことを特徴とする渦流量計。
  15. 【請求項15】カルマン渦によって発生する交番応力信
    号を検出することにより流体の流量を測定する渦流量計
    において、流体が流れる口径と流量範囲とによって決ま
    る周波数帯域に上記交番応力信号を通過させるローパス
    フィルタと、該ローパスフィルタを通過した信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器に
    より変換されたデジタル信号を一律の振幅信号にする二
    次ローパスフィルタと、該一律の振幅信号にされたデジ
    タル信号を複数の周波数帯域からなるフィルタを通過さ
    せる帯域分割フィルタと、該帯域分割フィルタを構成す
    るそれぞれのフィルタのゲインを予め測定してあるノイ
    ズ成分の信号強度に基づいて切り替えると共に該切り替
    えたゲインにより得られた信号強度から渦流量信号を得
    るようにした信号演算手段とからなる渦流量計。
  16. 【請求項16】上記請求項15において、上記帯域分割
    フィルタは、上記交番応力信号を通過させる周波数帯域
    のフィルタを始めとして二分の一デシメーションの周波
    数帯域からなるフィルタで形成されていることを特徴と
    する渦流量計。
  17. 【請求項17】上記請求項15又は16において、上記
    ノイズ成分の信号強度は、流量ゼロ時又は自己診断時に
    おける上記帯域分割フィルタを通過した信号の信号強度
    であることを特徴とする渦流量計。
  18. 【請求項18】上記請求項15において、上記渦流量信
    号を測定する際に、上記流体に発生しているノイズ源の
    有無を特定するようにしたことを特徴とする渦流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021526218A (ja) * 2018-06-22 2021-09-30 マイクロ モーション インコーポレイテッド 流れの不安定性を検出する渦流量計

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CN105181033A (zh) * 2015-10-26 2015-12-23 天津商业大学 一种数字涡街流量计的双采样率方法
JP2021526218A (ja) * 2018-06-22 2021-09-30 マイクロ モーション インコーポレイテッド 流れの不安定性を検出する渦流量計
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