JP2001227837A - 蓄熱式冷凍サイクル及び蓄熱式冷凍サイクルの運転方法 - Google Patents

蓄熱式冷凍サイクル及び蓄熱式冷凍サイクルの運転方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱式冷凍サイクルにおいて、圧縮比が大き
くなる場合の性能及び信頼性を確保するとともに、圧縮
比が小さくなる場合も想定して、低設備コストで高性能
な蓄熱式冷凍サイクル及びその運転方法を提供するこ
と。 【解決手段】 複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交
換器と、複数の気液分離器と、複数の減圧装置と、それ
らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽
と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷
媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、
減圧装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユ
ニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて
多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄熱式冷凍サイ
クル及びその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば特開平8−61795
号公報に示された従来の蓄熱システムの多段圧縮運転方
法の装置図である。
【0003】図14において、20は低圧側圧縮機、2
1は高圧側圧縮機、22は凝縮器、23は中間冷却器、
24、28、32は膨張弁、25は蒸発器、27、3
1、35は切替弁、30は第2凝縮器、33は蓄冷材冷
却器、36は蓄冷材、39は蓄冷ポンプ、40、41、
42は温感筒である。
【0004】次に動作を図14を用いて説明する。夜間
等の低負荷時は、図14中実線矢印で示すように、凝縮
器22によって冷却された冷媒を、中間冷却器23に送
るとともに、その一部を切替弁27を介して冷却管29
に送り、膨張弁28で減圧して中間冷却器23の冷却用
媒体として中間冷却器23内に送り、冷媒を冷却する。
そして、中間冷却器23において冷却に使用された冷媒
は、高圧側圧縮機21入口側の冷媒と合流してこれを冷
却する。
【0005】他方、中間冷却器23において冷却された
冷媒の一部は、冷凍負荷に対応した開度だけ開かれた切
替弁35から膨張弁24を介して蒸発器25に送られ、
ここで気化して所要の冷凍を行う。これと並行して冷媒
の大部分は、ほぼ全開された切替弁31から蓄冷材用管
34に送られ、膨張弁32で減圧されて蓄冷材冷却器3
3において内部の蓄冷材36を冷却する。
【0006】次いで、昼間等の通常負荷運転時には、図
中点線矢印で示すように、切替弁31を閉じるととも
に、蓄冷材ポンプ39を駆動して、夜間時等に蓄冷され
た蓄冷材冷却器33の蓄冷材36を第2凝縮器30に供
給する。これにより、凝縮器22から送られてきた冷媒
は、第2凝縮器30においてさらに冷却され、ほぼ全開
とされた切替弁35を介して膨張弁24から蒸発器25
に送られ、ここで気化して昼間等の通常負荷に対応した
冷凍を行う。
【0007】このように構成された多段冷凍装置及び多
段冷凍方法によれば、低負荷時に中間冷却器23を経た
冷媒の一部またはそのほぼ全部によって蓄冷材36を冷
却し、通常負荷運転時に、蓄冷しておいた蓄冷材36を
第2凝縮器30に供給して凝縮器22出口の冷媒を冷却
することにより、中間冷却器23への冷却用冷媒の流量
を減少させて、蒸発器25に供給する冷媒の流量を増大
させることができるため、通常負荷運転時に、蒸発器2
5において実質的に冷凍に寄与する冷媒の流量を大幅に
増加させることができ、よって通常負荷運転時における
消費電力を大幅に削減することができるとともに、昼夜
間等における消費電力の平準化と、消費電力の削減とを
共に図ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄熱システムの
多段圧縮運転方法は、蒸発温度が−30℃以下である冷
凍装置を前提としており、常時多段圧縮運転することは
性能的にも圧縮機の信頼性的にも良い。しかし例えば空
調時等蒸発温度が0℃〜10℃を想定すると、圧縮機の
吐出側の冷媒圧力と吸入側の冷媒圧力との比である圧縮
比は冷凍装置よりも小さくなり、多段圧縮運転にくらべ
て単段圧縮運転の方が実運転上のCOPがよくなり、圧
縮機信頼性もほとんど変わらない場合がある。
【0009】また、多段圧縮運転時の冷凍能力は単段圧
縮運転と比較して約半分くらいになってしまう。例え
ば、10HP室外機に圧縮機を2台搭載する場合、二段
圧縮運転する場合は10HP圧縮機を2台用意する必要
があるが、単段圧縮運転する場合は5HP圧縮機を2台
用意すればよく、常時多段圧縮運転することは設備コス
トの増大につながる。
【0010】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたもので、蓄熱式冷凍サイクルにおいて、圧縮
比が大きくなる場合の性能及び信頼性を確保するととも
に、圧縮比が小さくなる場合も想定して、低設備コスト
で高性能な蓄熱式冷凍サイクル及びその運転方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蓄熱式冷
凍サイクルは、複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交
換器と、複数の気液分離器と、複数の減圧装置と、それ
らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽
と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷
媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、
減圧装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユ
ニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて
多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行するもの
である。
【0012】また、複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側
熱交換器と、複数の中間冷却器と、複数の減圧装置と、
それらを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄
熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、
蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器
と、減圧装置と、それらを接続する配管と、有する負荷
ユニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用い
て多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行するも
のである。
【0013】また、複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側
熱交換器と、エコノマイザと、複数の減圧装置と、それ
らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽
と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷
媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、
減圧装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユ
ニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて
多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行するもの
である。
【0014】また、多段圧縮運転する場合は使用する複
数の圧縮機を直列に接続し、単段圧縮運転する場合は使
用する複数の圧縮機を並列に接続するものである。
【0015】また、多段圧縮運転する場合に使用する各
圧縮機の容量は、蓄冷時に多段圧縮運転する場合の各圧
縮機の流量比に基づいて設定するものである。
【0016】また、所定の圧縮機は容量可変形の圧縮機
であり、残りは容量一定形の圧縮機としたものである。
【0017】この発明に係る蓄熱式冷凍サイクルの運転
方法は、蓄冷時は多段圧縮運転、蓄冷時以外の時は単段
圧縮運転するものである。
【0018】また、複数の圧縮機の中で冷媒流れの最下
流にある圧縮機の吐出部の冷媒圧力と、最上流にある圧
縮機の吸入部の冷媒圧力を検出し、前記吐出冷媒圧力と
前記吸入冷媒圧力の比である圧縮比が予め定めた閾値よ
り小さい場合は、単段圧縮運転を選択し、圧縮比が前記
所定値より大きい場合は、多段圧縮運転を選択し、現行
運転と異なる圧縮方法を選択した場合は予め定めた制御
時間経過後に圧縮方法を変更し、その後、予め定めた保
護制御時間中は圧縮方法の変更を認めないものである。
【0019】この発明に係る蓄熱式冷凍サイクルは、圧
縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器と、膨張動力回収装
置と、複数の減圧装置と、それらを接続する配管と、を
有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、
それらを接続する配管と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユ
ニットと、負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接
続する配管と、を有する負荷ユニットと、を備え、蓄冷
時に膨張動力回収装置を使用するものである。
【0020】また、圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換
器と、高低圧熱交換器と、複数の減圧装置と、それらを
接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、
蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体
と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、減圧
装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユニッ
トと、を備え、蓄冷時に高低圧熱交換器を使用するもの
である。
【0021】また、圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換
器と、組成調整装置と、複数の減圧装置と、それらを接
続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄
熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体
と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、減圧
装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユニッ
トと、を備え、冷媒が非共沸の混合冷媒の場合、蓄冷時
に組成調整装置を用いて組成調整を行うものである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面を参照して説明する。図1〜4は実
施の形態1を示す図で、図1は蓄熱システムの冷凍サイ
クルの回路図、図2は単段圧縮運転のP−h線図、図3
は多段圧縮運転のP−h線図、図4は、圧縮比と、多段
圧縮と単段圧縮の理論冷凍サイクル上のCOP比を示し
た図である。図1において、1a,1bは圧縮機、2は
四方弁、3は熱源側熱交換器(送風ファンを含む)、4
aは気液分離器、5a,5c,5dは減圧装置、6は蓄
熱槽、7は蓄熱槽伝熱管、8は蓄冷媒体、9は負荷側熱
交換器(送風ファンを含む)、10a〜10kは開閉
弁、11はアキュムレータ、Xは熱源ユニット、Yは負
荷ユニット、Zは蓄熱ユニットで、熱源ユニットXと負
荷ユニットYと蓄熱ユニットZとは冷凍サイクルを構成
する。
【0023】単段圧縮を行う場合は、開閉弁10a,1
0bを開けて、開閉弁10cを閉じ、圧縮機1a、1b
の吸入側は開閉弁10aを介して連通し、また圧縮機1
a、1bの吐出側は開閉弁10bを介して連通する。こ
の回路構成を並列接続構成と呼ぶことにする。一方、二
段圧縮を行う場合は、開閉弁10a,10bを閉じ、開
閉弁10cを開けて、圧縮機1aの吐出側は開閉弁10
cを介して圧縮機1bの吸入側に連通する。この圧縮機
回路構成を直列接続構成と呼ぶことにする。
【0024】次に蓄冷時の単段圧縮運転、及び二段圧縮
運転の動作について図1を用いて説明する。蓄冷時は開
閉弁10hを開、開閉弁10j、10k、10iを閉に
して、熱源ユニットXと蓄熱ユニットZで冷凍サイクル
を構成する。
【0025】蓄冷時の単段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10a、10b、10gを開、開閉弁10c、1
0d、10fを閉にして、さらに減圧装置5aを全閉に
する。
【0026】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
高圧ガス冷媒は、開閉弁10bを介して、圧縮機1bで
圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒と合流して、四方弁2
を介して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換
器3では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の
周囲空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器
3出口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流
出し、開閉弁10gを介し、減圧装置5cで減圧されて
低圧2相状態になって蓄熱槽伝熱管7へと流入する。蓄
熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温度より高温の蓄
冷媒体8との熱交換により蒸発されて、蓄熱槽伝熱管7
出口では低圧ガス冷媒となって流出し、開閉弁10h、
四方弁2、アキュムレータ11を介して、圧縮機1aの
吸入側へ流入し、圧縮機1bの吸入側には開閉弁10a
を介して流入する。一方、蓄熱槽6では蓄熱槽伝熱管7
を流通する冷媒の吸熱作用により蓄冷媒体8の温度が低
下し、さらに凝固温度に到達すると蓄熱槽伝熱管7のま
わりに凝固しはじめる。
【0027】蓄冷時の二段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10c、10d、10fを開、開閉弁10a、1
0b、10gを閉にする。
【0028】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
ガス冷媒は、開閉弁10cを介した後、気液分離器4a
から流入する中圧飽和ガス冷媒が開閉弁10dを介して
合流して、圧縮機1bの吸入側に流入する。圧縮機1b
で圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒は、四方弁2を介し
て、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3で
は熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の周囲空
気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器3出口
では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流出し、
減圧装置5aで減圧された後、中圧二相冷媒となって気
液分離器4aに流入する。
【0029】気液分離器4aで分離された中圧飽和ガス
冷媒は開閉弁10dを介して圧縮機1bの吸入側へ流入
する一方、中圧飽和液冷媒は開閉弁10fを介して減圧
装置5cで減圧された後、低圧2相状態になって蓄熱槽
伝熱管7へと流入する。蓄熱槽伝熱管7では管内を流通
する冷媒温度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸
発されて、蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となっ
て流出し、開閉弁10h、四方弁2、アキュムレータ1
1を介して、圧縮機1aの吸入側へと流入する。一方、
蓄熱槽6では蓄熱槽伝熱管7を流通する冷媒の吸熱作用
により蓄冷媒体8の温度が低下し、さらに凝固温度に到
達すると蓄熱槽伝熱管7のまわりに凝固しはじめる。
【0030】蓄冷利用冷房時の単段圧縮運転の動作を説
明する。蓄冷利用冷房運転時は開閉弁10i、10j、
10kを開、開閉弁10hを閉にして、熱源ユニット
X、負荷ユニットY、蓄熱ユニットZで冷凍サイクルを
構成する。
【0031】開閉弁10a、10b、10gを開、開閉
弁10c、10d、10fを閉にして、さらに減圧装置
5aを全閉にする。
【0032】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
高圧ガス冷媒は、開閉弁10bを介して、圧縮機1bで
圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒と合流して、四方弁2
を介して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換
器3では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の
周囲空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器
3出口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流
出し、開閉弁10gを介し、減圧装置5cを流通する
が、ここでは減圧されずに蓄熱槽伝熱管7へと流入す
る。
【0033】蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温
度より低温の蓄冷媒体8との熱交換により凝縮されて、
蓄熱槽伝熱管7出口では過冷却した高圧液冷媒となって
流出し、開閉弁10i、開閉弁10kを介して、減圧装
置5dへ流通し、ここで減圧されて低圧二相冷媒状態で
負荷側熱交換器9へ流入する。負荷側熱交換器9では管
内を流通する冷媒温度より高温の周囲空気との熱交換に
より蒸発されて、負荷側熱交換器9出口では低圧ガス冷
媒となって流出し、四方弁2、アキュムレータ11を介
して、圧縮機1aの吸入側へ流入し、圧縮機1bの吸入
側には開閉弁10aを介して流入する。
【0034】二段圧縮に使用する圧縮機1a、1bの容
量は蓄冷時の二段圧縮運転を想定して決定するが、その
具体的な決定方法の手順の一例を以下に示す。対象冷媒
は混合冷媒R407Cとし、説明を簡単にするために、
組成はR32:R125:R134a=23%:25
%:52%一定とし、冷凍サイクルにおいて凝縮器出口
は飽和液状態、蒸発器出口は飽和ガス状態とし、圧力損
失は減圧装置以外の箇所では無いとする。また、圧縮は
断熱圧縮とし、膨張は等エントロピ変化とする。
【0035】次に計算条件として、蓄冷時の冷凍サイク
ルにおける高圧を1.6[MPa]、低圧を0.4[M
Pa]として、中圧は高段側の圧縮比と低段側の圧縮比
を一定とする値とし、0.8[MPa]とする。また物
性計算にはRefPropVer.6を使用する。
【0036】以上の条件下における単段圧縮、二段圧縮
の計算結果を図2、図3のP−h線図に示す。 図2の蒸発器の入口と出口の比エンタルピ差Δhe1=
152.4[kJ/kg] 図3の蒸発器の入口と出口の比エンタルピ差Δhe2=
191.1[kJ/kg] 図3の気液分離比=Δhg:Δhl=19.3%:8
0.7% 単段圧縮運転時と同等冷凍能力を二段圧縮運転時でも確
保するには、単段圧縮機の容量1に対して、下段圧縮機
の容量はΔhe1/Δhe2の式で求めることができ
る。計算すると0.797となる。一方、上段圧縮機の
容量は下段圧縮機容量と気液分離比を用いて求めること
ができる。計算すると上段圧縮機の容量は0.988と
なる。あとは、冷凍サイクルの負荷上限値を考慮して、
上段と下段の圧縮機容量比を保持しながら比例設計す
る。
【0037】尚、圧縮機容量は圧縮機内のストロークボ
リュームの容積で調整してもいいし、インバータを搭載
して、圧縮機の回転数で調整してもいい。尚、この場
合、一方の圧縮機をインバータを搭載した運転容量可変
の圧縮機とし、もう片方を運転容量一定の圧縮機にして
運転すれば、インバータを1つ減らすことができて設備
コスト低減につながる。
【0038】また、冷媒種類がR407C以外のものを
使用する場合も、単段圧縮運転、二段圧縮運転の動作方
法は同じである。
【0039】二段圧縮と単段圧縮の長所を示す。二段圧
縮の長所はCOPが良く、また1台当たりの圧縮比が小
さいので、軸受け等にかかる力が小さいため、圧縮機の
信頼性が高いことであり、冷凍サイクル全体の圧縮比が
大きいほど、この特徴は顕著になる。例を以下に示す。
図2、図3において、二段圧縮と単段圧縮における同一
冷凍能力下での理論冷凍サイクル上のCOPを計算す
る。COP=冷凍能力量[kJ/h]/圧縮機入力[k
J/h]で求まる。単段圧縮の場合の冷媒流量G=1
[kg/h]とすると、 ・冷凍能力Qr=G×Δhe1=152.4[kJ/
h] ・ 圧縮機入力W=G×Δhw1=34.0[kJ/
h] ・ COP=Qr/W=4.48 となる。
【0040】一方、多段圧縮の場合、単段圧縮時と同等
冷凍能力を確保するための冷媒流量はG下段=0.79
7[kg/h]、G上段=0.988[kg/h]なの
で、 ・ 圧縮機上段入力W上段=G上段×Δhw2=16.
3[kJ/kg] ・ 圧縮機下段入力W下段=G下段×Δhw3=13.
5[kJ/kg] ・ COP=Qr/(W上段+W下段)=5.11 となり、単段圧縮のCOPと比較して約14%向上す
る。
【0041】また、圧縮比が大きいと、圧縮機吐出ガス
冷媒温度が上昇して、冷凍機油の劣化が促進されて、圧
縮機が故障したり冷媒が熱分解する可能性があり、圧縮
機の信頼性が低下する。二段圧縮にして圧縮比を小さく
することは信頼性の向上につながる。
【0042】一方、単段圧縮の長所は冷凍能力量が大き
いことである。例を以下に示す。図2、図3において、
2台の圧縮機の容量を0.797、0.988とする
と、単段圧縮と二段圧縮を行った場合の冷凍能力は、 ・単段圧縮の冷凍能力Qr=(0.797+0.98
8)・Δhe1=272.0[kJ/h] ・二段圧縮の冷凍能力Qr=0.988・Δhe2=1
52.4[kJ/h] となり、単段圧縮時は、二段圧縮時に対して179%能
力増加を図ることができる。同一容量の2台の圧縮機を
用いて単段圧縮した場合の全冷凍能力は各圧縮機容量×
台数で表すことができるが、二段圧縮した場合の全冷凍
能力は約1台分の圧縮機容量となり、単段圧縮と比較し
て概ね半分の冷凍能力になる。例えば、定格10HPの
室外機に5HP用の圧縮機が2台搭載されている場合、
2台圧縮機を単段圧縮運転した場合は全冷凍能力として
10HPを確保できるが、二段圧縮した場合は全冷凍能
力として約5HPで10HP容量を確保することはでき
ない。
【0043】また、圧縮比が小さい場合は、二段圧縮と
単段圧縮との理論冷凍サイクル上のCOPの差が小さく
なる。図4に低圧を0.4[MPa]一定とした時の圧
縮比と、理論冷凍サイクル上の二段圧縮の単段圧縮に対
するCOPの向上比率の関係について示す。圧縮比が小
さくなると、実サイクル上では配管圧力損失や、気液分
離器での熱ロス、圧縮機のインバータの発熱ロス、圧縮
機単体の特性などを考慮すると、図4のように単段圧縮
の方がCOPが良くなる運転条件がある。
【0044】次に蓄冷運転時の必要圧縮機容量について
説明する。昼間の蓄冷利用冷房運転において、蓄冷熱を
利用する割合は、昼間の全負荷量の約20%〜40%分
であり、残りは圧縮機を運転して賄う方式が一般的であ
る。仮に昼間の全負荷量を定格冷房能力×運転時間と想
定する。さらに、昼間の冷房時間と夜間の蓄冷時間を同
じとすると、蓄冷時に必要な冷凍能力は、定格冷房時の
20%〜40%である。また、冷房時と蓄冷時の蒸発温
度の違いや熱源側熱交換器3の周囲空気温度の違い、す
なわち昼間と夜間の外気温の違いを考慮すると蓄冷時に
必要な圧縮機容量は、冷房時の半分以下である。
【0045】昼間の蓄冷利用冷房時と、蓄冷時におい
て、必要な圧縮機容量が2倍以上違うことを考慮する
と、蓄冷利用冷房時は要求される冷凍能力が大きく、か
つ圧縮比が小さいので、冷凍能力量確保を重視した単段
圧縮運転を行ない、蓄冷時は要求される冷凍能力が小さ
く、かつ蒸発温度が低いため圧縮比が大きくなる傾向が
あるので、COPが良く、圧縮機の信頼性が高い多段圧
縮運転を行うようにすれば、低設備コストで低運転コス
トなシステムを実現できる。
【0046】また、蓄冷など要求される冷凍能力量が小
さい時に圧縮比が小さくなって、実冷凍サイクル上で単
段圧縮運転のCOPが二段圧縮運転のCOPよりよくな
る場合は、二段圧縮運転から1台単段運転にすれば、低
コストで高COP運転を実現することができる。
【0047】常時二段圧縮運転すると、例えば定格10
HPの機種に10HP用圧縮機を2台搭載する必要があ
り、設備コストが高くなる。蒸発温度が−30℃になる
例えば冷凍用機器ではなく、蒸発温度が−10℃以上を
想定している機器であれば、単段圧縮運転と二段圧縮運
転を切替えれるようにして、5HP圧縮機を2台搭載す
る方が設備コスト上有効である。
【0048】以上より、二段圧縮と単段圧縮の長所を考
慮して切替え運転することは設備コスト、COP向上に
よる運転コストを低減する上で大いに有効である。
【0049】二段圧縮と単段圧縮の運転切替方法の一例
として、昼間の冷房運転時は単段圧縮運転して、夜間の
蓄冷時は多段圧縮運転する。
【0050】二段圧縮と単段圧縮の運転切替方法の別の
一例として、一番高圧となる圧縮機の吐出側の圧力と、
一番低圧になる圧縮機の吸入側の圧力を何らかの手段で
検知して、その圧縮比が予め定めた閾値を超える場合
は、二段圧縮を選択し、閾値を超えない場合は単段圧縮
を選択する。
【0051】二段圧縮と単段圧縮の運転切替方法の別の
一例として、凝縮器の凝縮温度と蒸発器の蒸発温度を何
らかの方法で検知して、それらの値から高圧、低圧を算
出し、その圧力比が予め定めた閾値を超える場合は、二
段圧縮を選択し、閾値を超えない場合は単段圧縮を選択
する。
【0052】閾値は、圧縮比とCOPの関係で単段圧縮
と二段圧縮の優位性が逆転する点を定める。尚COP
は、理論冷凍サイクル上の理論COPではなく、実サイ
クル上の圧力損失や熱ロスや圧縮機単体の性能特性を考
慮した実COPで検討する。この閾値が正しいことを計
算だけではなく実機試験で確認できれば尚良いことは言
うまでもない。
【0053】前記の冷媒圧力を検知する一手段として、
圧縮機1aの吸入配管に圧力センサを設ける一方、圧縮
機1cの吐出配管に圧力センサを設けて各圧力を検知す
る例がある。また熱源側熱交換器3と負荷側熱交換器9
の二相冷媒流通部にそれぞれ温度センサを設けて凝縮温
度と蒸発温度を検知する冷がある。
【0054】運転中は予め定めた検知時間毎に、冷凍サ
イクルの吐出圧と吸入圧、或いは凝縮温度と蒸発温度か
ら算出する高圧と低圧を検知して圧縮比或いは圧力比を
求め、前記閾値と比較して大きいか、小さいかを判断し
て単段圧縮か二段圧縮のどちらかを選択する。そして現
行の圧縮方法と比較して、変更する必要がある場合は、
変更する。
【0055】検知時間間隔は、アクチュエータ変更後に
冷凍サイクルが安定するまでの時間を考慮して設定する
が、冷凍サイクルの規模、延長配管長により大きく異な
るので、それぞれの条件に最も合う時間を見つけて設定
する。また過度な圧縮方法の変更は、圧力変化による圧
縮機損傷や寿命の短縮化の可能性があることから、圧縮
方法を変更後はある一定間隔の間は圧縮方法を変更しな
いと定めることや、1回の起動から停止までの間の圧縮
方法の変更回数を制限することも冷凍サイクルの信頼性
上有効である。
【0056】多段圧縮運転と単段圧縮運転の切替につい
ては蓄熱時と蓄熱利用暖房運転時にも適用できる。ここ
では説明を省略する。
【0057】蓄熱ユニットの蓄熱槽は従来のアイスオン
コイルのスタティック氷蓄熱槽であれば適用できるた
め、リニューアル時に従来の蓄熱槽を使用して冷媒回路
を組むことは可能である。
【0058】以上により、実施の形態1で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、複数の圧縮機と、四方弁
と、熱源側熱交換器と、複数の気液分離器と、複数の減
圧装置と、それらを接続する配管と、を有する熱源ユニ
ットと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続す
る配管と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷
側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管と、
を有する負荷ユニットで構成する冷媒回路において、要
求されている冷凍能力や圧縮比を検知して、複数の圧縮
機で単段圧縮運転するか多段圧縮運転するかを選択でき
る回路構成、運転方法を採用することで、設備コストの
低減とCOP向上による運転コストの低減を図ることが
できる。
【0059】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面を参照して説明する。図5は実施の形態2を
示す図で、蓄熱システムの冷凍サイクルの回路図であ
る。図5において、1a,1bは圧縮機、2は四方弁、
3は熱源側熱交換器(送風ファンを含む)、4bは中間
冷却器、5a,5c,5dは減圧装置、6は蓄熱槽、7
は蓄熱槽伝熱管、8は蓄冷媒体、9は負荷側熱交換器
(送風ファンを含む)、10a〜10kは開閉弁、11
はアキュムレータ、Xは熱源ユニット、Yは負荷ユニッ
ト、Zは蓄熱ユニットで、熱源ユニットXと負荷ユニッ
トYと蓄熱ユニットZは冷凍サイクルを構成する。
【0060】次に蓄冷時の単段圧縮運転、及び二段圧縮
運転の動作について図5を用いて説明する。蓄冷時は開
閉弁10hを開、開閉弁10i、10j、10kを閉に
して、熱源ユニットXと蓄熱ユニットZで冷凍サイクル
を構成する。
【0061】蓄冷時の単段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10a、10b、10fを開、開閉弁10c、1
0d、10gを閉にして、さらに減圧装置5aを全閉に
する。
【0062】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
高圧ガス冷媒は、開閉弁10bを介して、圧縮機1bで
圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒と合流して、四方弁2
を介して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換
器3では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の
周囲空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器
3出口では高圧液冷媒、及び高圧二相冷媒となって流出
し、中間冷却器4bに流入するものの、ここでは熱交換
をせず、開閉弁10fを介し、減圧装置5cにて減圧し
て蓄熱槽伝熱管7へと流入する。蓄熱槽伝熱管7では管
内を流通する冷媒温度より高温の蓄冷媒体8との熱交換
により蒸発されて、蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷
媒となって流出し、開閉弁10h、四方弁2、アキュム
レータ11を介して、圧縮機1aの吸入側へ流入し、圧
縮機1bの吸入側には開閉弁10aを介して流入する。
蓄熱槽6で起こる現象は実施の形態1の蓄冷時と同様な
ので説明は省略する。
【0063】蓄冷時の二段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10c、10d、10fを開、開閉弁10a、1
0b、10gを閉にする。
【0064】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
ガス冷媒は、開閉弁10cを介して後、中間冷却器4b
から流入する中圧ガス冷媒或いは中圧二相冷媒が開閉弁
10dを介して合流して、圧縮機1bの吸入側に流入す
る。圧縮機1bで圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒は、
四方弁2を介して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源
側熱交換器3では熱交換器内を流通する冷媒温度に対し
て低温の周囲空気との熱交換により凝縮されて、熱源側
熱交換器3出口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒と
なって流出し、途中分岐して、一方はそのまま中間熱交
換器4b内伝熱管へ流入し、他方は減圧装置5aで減圧
された後、中圧二相冷媒となって中間冷却器4bに流入
する。
【0065】中間冷却器4b内伝熱管へ流入した高圧液
冷媒、或いは高圧二相冷媒の冷媒温度に対して、中間冷
却器4b内の中圧冷媒温度は低いため、高圧液冷媒、或
いは高圧二相冷媒はここでさらに凝縮して高圧液冷媒と
して流出した後、開閉弁10fを介して、減圧装置5c
で減圧して蓄熱槽伝熱管7へと流入する。
【0066】一方、中間冷却器4bの容器内に流入した
中圧二相冷媒は蒸発して中圧ガス冷媒、或いは中圧二相
冷媒となり、開閉弁10dを介して、圧縮機1aの吐出
ガス冷媒と合流して圧縮機1bの吸入側へと流入する。
【0067】蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温
度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸発されて、
蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となって流出し、
開閉弁10h、四方弁2、アキュムレータ11を介し
て、圧縮機1aの吸入側へと流入する。蓄熱槽6で起こ
る現象は実施の形態1の蓄冷時と同様なので説明は省略
する。
【0068】二段圧縮に使用する圧縮機の容量は蓄冷運
転を想定して決定するが、その具体的決定方法の手順は
実施の形態1と同様なので説明を省略する。
【0069】また、冷媒種類がR407C以外のものを
使用する場合も、単段圧縮運転、二段圧縮運転の動作方
法は同じである。
【0070】二段圧縮と単段圧縮の切替運転を行うこと
で冷凍サイクルの設備コストを低減し、COP向上によ
る運転コストを低減できることは実施の形態1に説明し
たのでここでは省略し、また圧縮方法の切替方法につい
ても実施の形態1と同様なので説明を省略する。
【0071】以上により、実施の形態2で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、複数の圧縮機と、四方弁
と、熱源側熱交換器と、複数の中間冷却器と、複数の減
圧装置と、それらを接続する配管と、を有する熱源ユニ
ットと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続す
る配管と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷
側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管と、
を有する負荷ユニットで構成する冷媒回路において、要
求されている冷凍能力や圧縮比を検知して、複数の圧縮
機で単段圧縮運転するか多段圧縮運転するかを選択でき
る回路構成、運転方法を採用することで、設備コストの
低減とCOP向上による運転コストの低減を図ることが
できる。
【0072】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面を参照して説明する。図6は実施の形態3を
示す図で、蓄熱システムの冷凍サイクルの回路図であ
る。図6において、1a,1bは圧縮機、2は四方弁、
3は熱源側熱交換器(送風ファンを含む)、4cはエコ
ノマイザ、5c,5dは減圧装置、6は蓄熱槽、7は蓄
熱槽伝熱管、8は蓄冷媒体、9は負荷側熱交換器(送風
ファンを含む)、10a〜10kは開閉弁、11はアキ
ュムレータ、Xは熱源ユニット、Yは負荷ユニット、Z
は蓄熱ユニットで、熱源ユニットXと負荷ユニットYと
蓄熱ユニットZは冷凍サイクルを構成する。
【0073】次に蓄冷時の単段圧縮運転、及び二段圧縮
運転の動作について図6を用いて説明する。蓄冷時は開
閉弁10hを開、開閉弁10i、10j、10kを閉に
して、熱源ユニットXと蓄熱ユニットZで冷凍サイクル
を構成する。
【0074】蓄冷時の単段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10a、10b、10gを開、開閉弁10c、1
0d、10e、10fを閉にする。
【0075】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
高圧ガス冷媒は、開閉弁10bを介して、圧縮機1bで
圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒と合流して、四方弁2
を介して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換
器3では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の
周囲空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器
3出口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流
出し、開閉弁10gを介し、減圧装置5cにて減圧して
蓄熱槽伝熱管7へと流入する。蓄熱槽伝熱管7では管内
を流通する冷媒温度より高温の蓄冷媒体8との熱交換に
より蒸発されて、蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒
となって流出し、開閉弁10h、四方弁2、アキュムレ
ータ11を介して、圧縮機1aの吸入側へ流入し、圧縮
機1bの吸入側には開閉弁10aを介して流入する。蓄
熱槽6で起こる現象は実施の形態1の蓄冷時と同様なの
で説明は省略する。
【0076】蓄冷時の二段圧縮運転の動作を説明する。
開閉弁10c、10d、10e、10fを開、開閉弁1
0a、10b、10gを閉にする。この時、圧縮機1a
の吐出側は開閉弁10cを介して圧縮機1bの吸入側に
連通する。
【0077】そして、圧縮機1aで圧縮されて吐出した
ガス冷媒は、開閉弁10cを介して後、エコノマイザ4
cから流入する中圧飽和ガス冷媒が開閉弁10dを介し
て合流して、圧縮機1bの吸入側に流入する。圧縮機1
bで圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒は、四方弁2を介
して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3
では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の周囲
空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器3出
口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流出
し、開閉弁10eを介してエコノマイザ4cへ流入後、
減圧した後気液分離した中圧飽和ガス冷媒は開閉弁10
dを介して圧縮機1bの吸入側へ流入する一方、残った
中圧飽和液冷媒はさらに減圧して低圧二相冷媒となり開
閉弁10fを介して蓄熱槽伝熱管7へと流入する。
【0078】蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温
度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸発されて、
蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となって流出し、
開閉弁10h、四方弁2、アキュムレータ11を介し
て、圧縮機1aの吸入側へと流入する。蓄熱槽6で起こ
る現象は実施の形態1の蓄冷時と同様なので説明は省略
する。
【0079】二段圧縮に使用する圧縮機の容量は蓄冷運
転を想定して決定するが、その具体的決定方法の手順は
実施の形態1と同様なので説明を省略する。
【0080】また、冷媒種類がR407C以外のものを
使用する場合も、単段圧縮運転、二段圧縮運転の動作方
法は同じである。
【0081】二段圧縮と単段圧縮の切替運転を行うこと
で冷凍サイクルの設備コストを低減し、COP向上によ
る運転コストを低減できることは実施の形態1に説明し
たのでここでは省略し、また圧縮方法の切替方法につい
ても実施の形態1と同様なので説明を省略する。
【0082】以上により、実施の形態3で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、複数の圧縮機と、四方弁
と、熱源側熱交換器と、エコノマイザと、複数の減圧装
置と、それらを接続する配管と、を有する熱源ユニット
と、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配
管と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱
交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管と、を有
する負荷ユニットから構成する冷媒回路において、要求
されている冷凍能力や圧縮比を検知して、複数の圧縮機
で単段圧縮運転するかか多段圧縮運転するかを選択でき
る回路構成、運転方法を採用することで、設備コストの
低減とCOP向上による運転コストの低減を図ることが
できる。
【0083】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図面を参照して説明する。図7〜10は実施の形
態4を示す図で、図7,8は蓄熱システムの冷凍サイク
ル概略図、図9はエジェクタ概略図、図10はP−h線
図である。図7において、1は圧縮機、2は四方弁、3
は熱源側熱交換器(送風ファンを含む)、5c,5dは
減圧装置、6は蓄熱槽、7は蓄熱槽伝熱管、8は蓄冷媒
体、9は負荷側熱交換器(送風ファンを含む)、10a
〜10kは開閉弁、12は気液分離器、13はエジェク
タ、Xは熱源ユニット、Yは負荷ユニット、Zは蓄熱ユ
ニットで、熱源ユニットXと負荷ユニットYと蓄熱ユニ
ットZは冷凍サイクルを構成する。
【0084】次に蓄冷時の動作について図7を用いて説
明する。蓄冷時は開閉弁10fを開、開閉弁10i、1
0j、10kを閉にして、熱源ユニットXと蓄熱ユニッ
トZで冷凍サイクルを構成する。
【0085】開閉弁10b、10d、10eを開、開閉
弁10a、10cを閉にする。圧縮機1で圧縮されて吐
出した高圧ガス冷媒は、四方弁2を介して、熱源側熱交
換器3へ流入する。熱源側熱交換器3では熱交換器内を
流通する冷媒温度に対して低温の周囲空気との熱交換に
より凝縮されて、熱源側熱交換器3出口では高圧液冷
媒、或いは高圧二相冷媒となって流出し、開閉弁10b
を介し、エジェクタ13へと流入する。エジェクタ13
では図9のノズル部で当エントロピ変化で減圧した低圧
二相冷媒に吸入部から低圧ガス冷媒が流入し、デフュー
ザ部で昇圧した後、中圧二相冷媒状態で気液分離器12
へ流入する。本動作の圧力変化を図10に示す。
【0086】ここで気液分離した中圧飽和ガス冷媒は開
閉弁10dを介して圧縮機1吸入側へ流入し、中圧飽和
液冷媒は開閉弁10eを介して減圧装置5cへ流入し、
ここで減圧した後、低圧二相冷媒状態で蓄熱槽伝熱管7
へと流入する。蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒
温度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸発され
て、蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となって流出
し、開閉弁10fを介してエジェクタ吸入部18へと流
入する。蓄熱槽6で起こる現象は実施の形態1の蓄冷時
と同様なので説明は省略する。
【0087】また図8のように、開閉弁10aを有する
吸入配管の一端を気液分離器に接続すると、畜冷運転以
外ではアキュムレータとして使用できて設備コストの低
減を図ることができる。畜冷時は開閉弁10b、10l
を開けて、開閉弁10aを閉じる。畜冷運転以外では、
開閉弁10aを開いて、開閉弁10b、10lを閉じ
る。
【0088】エジェクタ13は蓄冷時のみ使用し、その
他の運転時はエジェクタ13及び気液分離器12を使用
しない。エジェクタ13の効果について簡単に示す。高
圧液冷媒を低圧二相冷媒にする膨張過程において、従来
の減圧装置で減圧膨張すると、等エンタルピ変化のた
め、膨張エネルギーを冷凍サイクル外へ放出しているこ
とになり無駄である。一方、エジェクタ13は断熱膨
張、即ち等エントロピ変化のためその分膨張エネルギー
が低減しないため、冷凍サイクルの冷凍能力が向上す
る。
【0089】エジェクタ13は蒸発器温度が低いほど膨
張エネルギーの回収率が大きくなり有効なので、蓄冷時
のみに適用する。エジェクタ13は断熱熱落差をノズル
にて運動エネルギーに変換し、エジェクタ吸引部18か
ら吸引流を吸引して圧縮機1の吸入圧力を上昇させる圧
縮仕事を行う。駆動流のエネルギーと吸引流の圧縮仕事
の比ηをエジェクタ効率と定義している。例えばエジェ
クタ効率を0.5とすれば、蓄冷材に水を使用して蒸発
温度が−10℃とした蓄冷時に、蓄熱槽伝熱管内冷媒圧
力より吸入圧力を9.80665×104[Pa]高く
することは理論上は可能である。一方、蒸発温度が10
℃くらいの場合は、吸入圧力はその半分以下の分しか上
昇しないので、実サイクルでは他の圧力損失の影響を受
けて、エジェクタ効果が消滅する。
【0090】以上により、実施の形態4で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、圧縮機と、四方弁と、熱源
側熱交換器と、エジェクタと気液分離器と、複数の減圧
装置と、それらを接続する配管と、を有する熱源ユニッ
トと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する
配管と、蓄冷媒体と、を有する熱源側ユニットと、負荷
側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管と、
を有する負荷側ユニットで構成する冷媒回路において、
蓄冷時に膨張動力回収装置を用いた運転することで、従
来捨てていた膨張エネルギーを有効に活用して蓄冷運転
COPを向上することができる。
【0091】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図面を参照して説明する。図11,12は実施の
形態5を示す図で、図11は蓄熱システムの冷凍サイク
ルの回路図、図12は蒸発器入口、出口、高低差熱交換
器出口の比エンタルピを示す図である。図11におい
て、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換器(送
風ファンを含む)、5c,5dは減圧装置、6は蓄熱
槽、7は蓄熱槽伝熱管、8は蓄冷媒体、9は負荷側熱交
換器(送風ファンを含む)、10e〜10kは開閉弁、
11はアキュムレータ、15は高低圧熱交換器、Xは熱
源ユニット、Yは負荷ユニット、Zは蓄熱ユニットで、
熱源ユニットXと負荷ユニットYと蓄熱ユニットZは冷
凍サイクルを構成する。
【0092】次に蓄冷時における高低圧熱交換器15を
組込んだ冷媒回路の動作について図11を用いて説明す
る。蓄冷時は開閉弁10i、10j、10kを閉にし
て、熱源ユニットXと蓄熱ユニットZで冷凍サイクルを
構成する。
【0093】開閉弁10e、10fを開にする。圧縮機
1で圧縮されて吐出した高圧ガス冷媒は、四方弁2を介
して、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3
では熱交換器内を流通する冷媒温度に対して低温の周囲
空気との熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器3出
口では高圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流出
し、高低圧熱交換器15へ流入する。ここで低圧冷媒と
熱交換してさらに凝縮して過冷却した高圧液冷媒として
流出し、開閉弁10eを介し、減圧装置5cへ流入し、
ここで減圧した後、低圧二相冷媒状態で蓄熱槽伝熱管7
へと流入する。
【0094】蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温
度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸発されて、
蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となって流出し、
開閉弁10fを介して高低圧熱交換器15へ流入し、こ
こで高圧冷媒と熱交換して蒸発し、低圧過熱ガスとして
アキュムレータ11を介して圧縮機1の吸入側へ流入す
る。蓄熱槽6で起こる現象は実施の形態1の蓄冷時と同
様なので説明は省略する。
【0095】高低圧熱交換器15は蓄冷時のみ使用し、
その他の運転時は使用しない。蓄冷時だけ使用する理由
を説明する。蒸発器出口の冷媒温度が周囲空気より低い
温度の場合、冷媒は圧縮機1の吸入側へ至る経路の途中
で周囲空気に放熱し、冷媒は過熱ガスとなる。蓄冷時
は、特に蒸発器出口の冷媒温度が低く、周囲空気へ放出
する熱量が無視できない。この周囲へ無駄に放出してい
た冷熱を冷凍サイクルの高圧液側で回収すれば、冷凍サ
イクルの冷凍能力が増加する。
【0096】例えば、冷房時の蒸発器出口温度を10
℃、蓄冷時の蒸発器出口温度を−10℃、いずれも飽和
ガス状態として、周囲空気温度を25℃とする。また高
低圧熱交換器出口温度は周囲空気温度−5[℃]、即ち
20℃とする。
【0097】対象冷媒をR407Cとし、循環組成を封
入組成であるR32:R125:R134a=23%:
25%:52%とする。尚物性計算はRefpropV
er.6を用いることとする。また蒸発器の入口乾き度
を0.2として、蒸発器入口、出口、高低差熱交換器出
口の比エンタルピの値を図12に示す。
【0098】図12より、高低差熱交換器の部分の占め
る熱交換量割合ηを計算する。 ・冷房η=(hhexout−heout)/(hhe
xout−hein)=4.1% ・蓄冷η=(hhexout−heout)/(hhe
xout−hein)=12.4% となる。蒸発器で熱交換した全熱量にうち、前記計算結
果分の熱は、従来は周囲空気に捨てていたものである
が、冷凍サイクルの高圧液側で回収すればその分、冷凍
能力を増加することができる。その回収熱量は、蒸発温
度が低いほど大きくなり、高低差熱交換器における冷熱
回収効果は冷房時より蓄冷時に顕著に効果があることが
解る。また、蓄熱槽伝熱管出口が低圧二相冷媒の場合
は、冷媒の潜熱分、熱交換量が増加して、冷熱回収効果
はさらに大きくなる。
【0099】一方、冷熱を回収した高圧液冷媒側は、熱
交換により液冷媒の過冷却度が大きくなり、その結果、
蒸発器入口と出口の比エンタルピ差を大きくして冷凍能
力を向上することができる。
【0100】以上により、実施の形態5で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、圧縮機と、四方弁と、熱源
側熱交換器と、高低圧熱交換器と、複数の減圧装置と、
それらを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄
熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、
蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器
と、減圧装置と、を有する負荷ユニットで構成される冷
媒回路において、蓄冷時に高低圧熱交換器を用いること
で、従来蒸発器になる蓄熱槽伝熱管の出口から圧縮機吸
入側への経路の途中で周囲空気に放出していた冷熱を冷
凍サイクルの高圧液側で回収することで、冷凍能力を向
上させることができる。
【0101】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態5を図面を参照して説明する。図13は実施の形態6
を示す図で、蓄熱システムの冷凍サイクル概略図であ
る。図13において、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱
源側熱交換器(送風ファンを含む)、5a,5c,5d
は減圧装置、6は蓄熱槽、7は蓄熱槽伝熱管、8は蓄冷
媒体、9は負荷側熱交換器(送風ファンを含む)、10
e,10h〜10kは開閉弁、11はアキュムレータ、
15は高低圧熱交換器、17は気液分離器、Xは熱源ユ
ニット、Yは負荷ユニット、Zは蓄熱ユニットで、熱源
ユニットXと負荷ユニットYと蓄熱ユニットZは冷凍サ
イクルを構成する。
【0102】次に蓄冷時において、組成調整器としての
高低圧熱交換器15、及び気液分離器17を組込んだ冷
媒回路の動作について図11を用いて説明する。蓄冷時
は開閉弁10hを開、開閉弁10i、10j、10kを
閉にして、熱源ユニットXと蓄熱ユニットZで冷凍サイ
クルを構成する。
【0103】開閉弁10eを開にする。圧縮機1で圧縮
されて吐出した高圧ガス冷媒は、四方弁2を介して、熱
源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3では熱交
換器内を流通する冷媒温度に対して低温の周囲空気との
熱交換により凝縮されて、熱源側熱交換器3出口では高
圧液冷媒、或いは高圧二相冷媒となって流出し、気液分
離器17へ流入し、ここで分離された高圧ガス冷媒は高
低圧熱交換器15へ流入し、ここで低圧冷媒と熱交換し
て凝縮し、高圧液冷媒として流出し、開閉弁10eを介
し、減圧装置5cで減圧した後、低圧二相冷媒状態で蓄
熱槽伝熱管7へと流入する。
【0104】蓄熱槽伝熱管7では管内を流通する冷媒温
度より高温の蓄冷媒体8との熱交換により蒸発されて、
蓄熱槽伝熱管7出口では低圧ガス冷媒となって流出し、
開閉弁10h、四方弁2、アキュムレータ11を介して
圧縮機1の吸入側へ流入する。
【0105】一方、気液分離器17で分離された高圧飽
和液冷媒は減圧装置5aで減圧して低圧二相冷媒となっ
て高低圧熱交換器15へ流入する。ここで高圧冷媒と熱
交換して蒸発して低圧ガス冷媒となり、アキュムレータ
11へ流入する。
【0106】組成調整は蓄冷時のみ行い、その他の運転
時は行なわない。組成調整の効果及びそのメカニズムに
ついて説明する。低沸点冷媒のR32成分が多い混合冷
媒を蒸発器である負荷側熱交換器9に流せば、圧力上
昇、冷媒密度増大による冷媒流速の低減を図ることがで
きるので、圧力損失を低減させて冷凍サイクルのCOP
を向上させることができる。
【0107】そこで気液分離器17を用いて組成調整を
行う。気液分離器17において、飽和ガスの組成はガス
化しやすい低沸点のR32が多くなっており、逆に飽和
液の組成はガス化しにくい高沸点のR134aが多くな
っている。そこでR32成分が多い飽和ガス冷媒を蒸発
器である負荷側熱交換器9へ流通させるために、高低圧
熱交換器15で熱交換して液冷媒にした後減圧して負荷
側熱交換器9入口へ流入させる。一方、R32が少ない
飽和液冷媒は、蒸発器である負荷側熱交換器9をバイパ
スさせて圧縮機1の吸入側へと戻すために減圧して低圧
二相冷媒にした後、高低圧熱交換器16で熱交換して低
圧ガス冷媒として圧縮機1の吸入側へと流入する。
【0108】以上により、実施の形態6で示した蓄熱式
冷凍サイクルを使用すれば、圧縮機と、四方弁と、熱源
側熱交換器と、組成調整装置としての高低圧熱交換器と
気液分離器と、高低圧熱交換器と、複数の減圧装置と、
それらを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄
熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、
蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器
と、減圧装置と、それらを接続する配管と、を有する負
荷ユニットで構成する冷媒回路において、蓄冷時に組成
調整を行うことで吸入圧力を上昇させて、冷凍サイクル
のCOPを向上させることができる。
【0109】
【発明の効果】この発明に係る蓄熱式冷凍サイクルは、
複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器と、複数の
気液分離器と、複数の減圧装置と、それらを接続する配
管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝
熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体と、を有す
る蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、減圧装置と、そ
れらを接続する配管と、を有する負荷ユニットと、を備
え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて多段圧縮運転と
単段圧縮運転とを選択して実行することで、低設備コス
トでCOP向上による運転コストの低減を実現する効果
が得られる。
【0110】また、複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側
熱交換器と、複数の中間冷却器と、複数の減圧装置と、
それらを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄
熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、
蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器
と、減圧装置と、それらを接続する配管と、有する負荷
ユニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用い
て多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行するこ
とで、低設備コストでCOP向上による運転コストの低
減を実現する効果が得られる。
【0111】また、複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側
熱交換器と、エコノマイザと、複数の減圧装置と、それ
らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽
と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷
媒体と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、
減圧装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユ
ニットと、を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて
多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択して実行すること
で、低設備コストでCOP向上による運転コストの低減
を実現する効果が得られる。
【0112】また、多段圧縮運転する場合は使用する複
数の圧縮機を直列に接続し、単段圧縮運転する場合は使
用する複数の圧縮機を並列に接続して、状況に応じ圧縮
方法を選択することで、設備コスト、運転コストの低減
を実現する効果が得られる。
【0113】また、多段圧縮運転する場合に使用する各
圧縮機の容量は、蓄冷時に多段圧縮運転する場合の各圧
縮機の流量比に基づいて設定することで、蓄冷時のCO
Pを向上する効果が得られる。
【0114】また、所定の圧縮機は容量可変形の圧縮機
であり、残りは容量一定形の圧縮機とすることで、設備
コストが低減する効果が得られる。
【0115】この発明に係る蓄熱式冷凍サイクルの運転
方法は、蓄冷時は多段圧縮運転、蓄冷時以外の時は単段
圧縮運転することで、蓄冷時のCOPを向上する効果が
得られる。
【0116】また、複数の圧縮機の中で一番高い圧力と
なる圧縮機の吐出冷媒圧力と、一番低い圧力となる圧縮
機の吸入冷媒圧力を検出し、前記吐出冷媒圧力と前記吸
入冷媒圧力の比である圧縮比が予め定めた所定値より小
さい場合は、単段圧縮運転を選択し、圧縮比が前記所定
値より大きい場合は、多段圧縮運転を選択して、多段圧
縮と単段圧縮という2つの圧縮方法において、現行運転
と異なる圧縮方法を選択した場合、予め定めた制御時間
経過後に圧縮方法を変更し、その後、予め定めた保護制
御時間中は圧縮方法の変更を認めない運転方法により、
低設備コストで低運転コストを実現する効果が得られ
る。
【0117】この発明に係る蓄熱式冷凍サイクルは、圧
縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器と、膨張動力回収装
置と、複数の減圧装置と、それらを接続する配管と、を
有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、
それらを接続する配管と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユ
ニットと、負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接
続する配管と、を有する負荷ユニットと、を備え、蓄冷
時に膨張動力回収装置を使用することで、蓄冷時のCO
Pを向上する効果が得られる。
【0118】また、圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換
器と、高低圧熱交換器と、複数の減圧装置と、それらを
接続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、
蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体
と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、減圧
装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユニッ
トと、を備え、蓄冷時に高低圧熱交換器を使用すること
で、蓄冷時のCOPを向上する効果が得られる。
【0119】また、圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換
器と、組成調整装置と、複数の減圧装置と、それらを接
続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄
熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体
と、を有する蓄熱ユニットと、負荷側熱交換器と、減圧
装置と、それらを接続する配管と、を有する負荷ユニッ
トと、を備え、冷媒が非共沸の混合冷媒の場合、蓄冷時
に組成調整装置を用いて組成調整を行うことで、蓄冷時
のCOPを向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、蓄熱システムの冷
凍サイクルの回路図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、単段圧縮運転のP
−h線図である。
【図3】 実施の形態1を示す図で、多段圧縮運転のP
−h線図である。
【図4】 実施の形態1を示す図で、圧縮比と多段圧縮
COPと単段圧縮COPの比を示した図である。
【図5】 実施の形態2を示す図で、蓄熱システムの冷
凍サイクルの回路図である。
【図6】 実施の形態3を示す図で、蓄熱システムの冷
凍サイクルの回路図である。
【図7】 実施の形態4を示す図で、蓄熱システムの冷
凍サイクルの回路図である。
【図8】 実施の形態4を示す図で、蓄熱システムの冷
凍サイクルの別の回路図である。
【図9】 実施の形態4を示す図で、エジェクタ概略図
である。
【図10】 実施の形態4を示す図で、P−h線図であ
る。
【図11】 実施の形態5を示す図で、蓄熱システムの
冷凍サイクルの回路図である。
【図12】 実施の形態5を示す図で、蒸発器入口、出
口、高低差熱交換器出口の比エンタルピを示す図であ
る。
【図13】 実施の形態6を示す図で、蓄熱システムの
冷凍サイクルの回路図である。
【図14】 従来の蓄熱システムの冷媒回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 圧縮機、2 四方弁、3 熱源側熱交
換器、4a 気液分離器、4b 中間冷却器、4c エ
コノマイザ、5a,5c,5d 減圧装置、6蓄熱槽、
7 蓄熱槽伝熱管、8 蓄冷媒体、9 負荷側熱交換
器、10a〜10k 開閉弁、11 アキュムレータ、
12 気液分離器、13 エジェクタ、15 高低圧熱
交換器、17 気液分離器、18 エジェクタ吸入部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交
    換器と、複数の気液分離器と、複数の減圧装置と、それ
    らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、 蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管
    と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、を有する負荷ユニットと、 を備え、状況に応じ、複数の圧縮機を用いて多段圧縮運
    転と単段圧縮運転とを選択して実行することを特徴とす
    る蓄熱式冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交
    換器と、複数の中間冷却器と、複数の減圧装置と、それ
    らを接続する配管と、を有する熱源ユニットと、 蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管
    と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、有する負荷ユニットと、を備え、状況に応じ、複数
    の圧縮機を用いて多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選択
    して実行することを特徴とする蓄熱式冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 複数の圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交
    換器と、エコノマイザと、複数の減圧装置と、それらを
    接続する配管と、を有する熱源ユニットと、 蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管
    と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、を有する負荷ユニットと、を備え、状況に応じ、複
    数の圧縮機を用いて多段圧縮運転と単段圧縮運転とを選
    択して実行することを特徴とする蓄熱式冷凍サイクル。
  4. 【請求項4】 多段圧縮運転する場合は使用する複数の
    各圧縮機を直列に接続し、単段圧縮運転する場合は使用
    する複数の圧縮機を並列に接続することを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の蓄熱式冷凍サイク
    ル。
  5. 【請求項5】 多段圧縮運転する場合に使用する各圧縮
    機の容量は、蓄冷時に多段圧縮運転する場合の各圧縮機
    の流量比に基づいて設定することを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の蓄熱式冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 所定の圧縮機は容量可変形の圧縮機であ
    り、残りは容量一定形の圧縮機であることを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の蓄熱式冷凍サイ
    クル。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    蓄熱式冷凍サイクルの運転方法であって、 蓄冷時は多段圧縮運転、蓄冷時以外の時は単段圧縮運転
    することを特徴とするる蓄熱式冷凍サイクルの運転方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    蓄熱式冷凍サイクルの運転方法であって、 複数の圧縮機の中で冷媒流れの最下流にある圧縮機の吐
    出部の冷媒圧力と、最上流にある圧縮機の吸入部の冷媒
    圧力を検出し、前記吐出冷媒圧力と前記吸入冷媒圧力の
    比である圧縮比が予め定めた閾値より小さい場合は、単
    段圧縮運転を選択し、圧縮比が前記所定値より大きい場
    合は、多段圧縮運転を選択し、現行運転と異なる圧縮方
    法を選択した場合は予め定めた制御時間経過後に圧縮方
    法を変更し、その後、予め定めた保護制御時間中は圧縮
    方法の変更を認めないことを特徴とする蓄熱式冷凍サイ
    クルの運転方法。
  9. 【請求項9】 圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器
    と、膨張動力回収装置と、複数の減圧装置と、それらを
    接続する配管と、を有する熱源ユニットと、 蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管
    と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、を有する負荷ユニットと、 を備え、蓄冷時に前記膨張動力回収装置を使用すること
    を特徴とする蓄熱式冷凍サイクル。
  10. 【請求項10】 圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器
    と、高低圧熱交換器と、複数の減圧装置と、それらを接
    続する配管と、を有する熱源ユニットと、蓄熱槽と、蓄
    熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管と、蓄冷媒体
    と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、を有する負荷ユニットと、を備え、蓄冷時に前記高
    低圧熱交換器を使用することを特徴とする蓄熱式冷凍サ
    イクル。
  11. 【請求項11】 圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器
    と、組成調整装置と、複数の減圧装置と、それらを接続
    する配管と、を有する熱源ユニットと、 蓄熱槽と、蓄熱槽内伝熱管と、それらを接続する配管
    と、蓄冷媒体と、を有する蓄熱ユニットと、 負荷側熱交換器と、減圧装置と、それらを接続する配管
    と、を有する負荷ユニットと、を備え、冷媒が非共沸の
    混合冷媒の場合、蓄冷時に前記組成調整装置を用いて組
    成調整を行うことを特徴とする蓄熱式冷凍サイクル。
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