JP2001227340A - 建設機械のラジエータ装置 - Google Patents

建設機械のラジエータ装置

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JP2001227340A
JP2001227340A JP2000042837A JP2000042837A JP2001227340A JP 2001227340 A JP2001227340 A JP 2001227340A JP 2000042837 A JP2000042837 A JP 2000042837A JP 2000042837 A JP2000042837 A JP 2000042837A JP 2001227340 A JP2001227340 A JP 2001227340A
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tank
radiator
fluid
cooled
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Hiroshi Kanesawa
寛 兼澤
Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2台並べて設置したラジエータ装置のそれぞ
れに設けられるリザーブタンクへの被冷却流体の流入量
に差が生じるのを最小限に抑制し、被冷却流体の溢出
や、冷却回路内への空気の流入等を防止する。 【解決手段】 ラジエータ装置20のアッパタンク21
とリザーブタンク24とで上部側タンク25が形成さ
れ、このラジエータ装置20は左右に2台並べるように
設置される。左右のリザーブタンク24,24間は、内
部に被冷却流体が流入した時に、プレッシャキャップ2
9の差動により生じる流入量の不均一を防止するための
流通配管36を介して常時連通しており、この流通配管
36の各リザーブタンク24,24への接続部は、底面
を構成する隔壁26から所定の高さ位置で、相手方のラ
ジエータ装置20から遠い側の端部近傍、つまり上下方
向における中間位置で、左右の両端部近傍の位置となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械の建屋カバー内に設けられるラジエータ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械は、その大半
の駆動手段は油圧シリンダ及び油圧モータからなる油圧
アクチュエータで構成され、これらの油圧アクチュエー
タには油圧ポンプで加圧した圧油を供給するようになっ
ているが、油圧ポンプを駆動するためにエンジンを備え
ており、このエンジンにはラジエータ装置が付設されて
いる。ラジエータ装置は、エンジンを冷却する冷媒を被
冷却流体として、この被冷却流体がオーバーヒートしな
いように温度制御するためのものである。
【0003】図9及び図10に従来技術によるラジエー
タ装置の概略構成を示す。同図において、1は下部フレ
ーム1a,側部カバー1b及び上部カバー1cにより仕
切られた建屋カバーであって、この建屋カバー1の内部
にはエンジン2が設置されており、このエンジン2には
ラジエータ装置3が付設されている。また、4はファン
であり、このファン4はエンジン2により直接、または
油圧モータ等の回転駆動手段により回転駆動されるもの
であって、このファン4を回転駆動することによって、
建屋カバー1の側部カバー1bに設けた外気取り込み部
5から外気を吸い込んで、ラジエータ装置3に冷却風を
流通させるようにしている。
【0004】ラジエータ装置3は、図9から明らかなよ
うに、アッパタンク6,ロアタンク7及びラジエータコ
ア部8を有するものである。ラジエータコア部8はフィ
ン8aと、このフィン8aを貫通するように配置した多
数の細管からなるチューブ8bとから構成され、アッパ
タンク6はラジエータコア部8の上部に、またロアタン
ク7は下部に装着されている。そして、アッパタンク6
にはエンジン2の内部を含む冷却回路からの被冷却流体
の流入管9が接続され、またロアタンク7には冷却され
た被冷却流体をこの冷却回路に供給する供給管10が接
続されている。そして、エンジン2を冷却することによ
り熱せられた被冷却流体が流入管9からアッパタンク6
内に流入すると、このアッパタンク6からラジエータコ
ア部8のチューブ8bに沿って下方に被冷却流体が流下
する際に、ファン4の作動によりこのラジエータコア部
8を通過する冷却風と熱交換し、このようにして冷却さ
れた被冷却流体はロアタンク7に流入した後に、供給管
10を介してエンジン2に供給される。
【0005】被冷却流体は以上のようにして循環する
が、円滑な被冷却流体の流れを形成するためには、ラジ
エータ装置3を含む冷却回路の内部を流れる被冷却流体
の圧力は一定に保たれなければならない。このために、
アッパタンク6には、プレッシャキャップ11が設けら
れており、このプレッシャキャップ11によって、被冷
却流体が流れる冷却回路の圧力を大気圧より僅かに高い
所定の圧力状態に保持させるようにしている。エンジン
2の稼動中には、被冷却流体はエンジン2の冷媒として
用いられることから、このエンジン2により加熱されて
熱膨張することになる。ここで、被冷却流体は、例えば
水とエチレングリコールとの混合流体等から構成される
が、この被冷却流体の温度が上昇して熱膨張しても、ラ
ジエータ装置3を含む冷却回路の内部を流れる被冷却流
体の圧力は一定に保たれなければならない。従って、被
冷却流体が熱膨張により増加した被冷却流体を貯留する
機構が必要となる。このために、リザーブタンク12が
設けられ、またリザーブタンク12とアッパタンク6と
の間は連通管13で接続されている。
【0006】このリザーブタンク12は、ラジエータ装
置3と共に建屋カバー1の内部に設置されるが、例え
ば、図9に示した構成にあっては、建屋カバー1におけ
る上部カバー1cにブラケット14に支持させるように
して取り付けられている。このリザーブタンク12を設
けることによって、被冷却流体が熱膨張すると、連通管
13を介してリザーブタンク12内に膨張した分の被冷
却流体が流れ込み、また被冷却流体の温度が低下する
と、リザーブタンク12から連通管13を通ってアッパ
タンク6に被冷却流体が還流するようになる。従って、
ラジエータ装置3は、アッパタンク6,ロアタンク7及
びラジエータコア部8からなるラジエータとリザーブタ
ンク12とをユニット化したものから構成される。
【0007】なお、ラジエータ装置3による熱交換をよ
り効率的に行うために、ファン4の周囲をシュラウド1
5で囲うことにより冷却風が確実にラジエータコア部8
を通るようにしている。また、ラジエータ装置3の上部
が開放されていると、一度ラジエータ装置3におけるラ
ジエータコア部8を通過して加熱された空気が吸い込み
側に還流する、所謂サーキュレーションが発生すること
になる。このサーキュレーションを防止するために、建
屋カバー1の上部カバー1cとラジエータ装置3におけ
るアッパタンク6の上部との間にサーキュレーション防
止壁16を設ける構成としている。
【0008】建設機械として、例えば油圧ショベルは、
鉱山の露天掘り等を行う大型のものから、通常の土木・
建設工事を実行する中型、さらに狭い道路等における都
市土木や造園等に用いられる小型のものもあり、機械の
規模に応じて搭載されるエンジンの馬力等が異なってく
る。大型の油圧ショベルにあっては、当然、エンジンも
大型のものが用いられるから、それを冷却する必要な冷
媒の量も多くなる。ラジエータ装置はアッパタンク,ロ
アタンク及びラジエータコア部等によってその容量が制
約される。このために、大型の油圧ショベルに設置され
るラジエータ装置も大型のものを用いなければならない
ことになる。ただし、大型の油圧ショベルに大容量のラ
ジエータ装置を設置するより、例えば中型の油圧ショベ
ル等に用いられるラジエータ装置を2台設置する方が装
置の共用化が図られるためにコスト面等の点で有利であ
る。ここで、2台のラジエータ装置をほぼ一体に形成す
ることもできるが、そうすると2台のラジエータ装置を
連結するための加工が必要となり、メンテナンス等の点
でも不便であるんどのことから、それぞれ独立のラジエ
ータ装置を2台設置して、それらに接続される流入配管
及び流出配管を合流させてエンジンの内部を含む冷却回
路に接続する方が望ましい。なお、油圧ショベル以外の
建設機械、例えば油圧クレーン等にもこのことは当ては
まる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既に説明し
たように、ラジエータを含む冷却回路の内部を流れる被
冷却流体の圧力を一定に保つために、アッパタンクには
プレッシャキャップが設けられ、冷却回路内の圧力がプ
レッシャキャップの設定圧を越えると、その圧力を開放
するために、リザーブタンクに被冷却流体が流入するこ
とになる。1台のエンジンに対して2台のラジエータ装
置を接続した場合には、それぞれのプレッシャキャップ
の設定圧に微小な差が生じたり、開放時における抵抗等
といった作動状態や作動条件等を完全に一致させるのは
実質的に不可能である。従って、2つのリザーブタンク
への流入量に差が生じ、甚だしい場合には、一方のリザ
ーブタンクにはほぼその全容量に相当する多量の被冷却
流体が流れるが、他方のリザーブタンクには極少量の被
冷却流体しか流れ込まないという事態が発生する可能性
もある。
【0010】リザーブタンク内の圧力変動を防止するた
めに、このリザーブタンクに大気連通部を設けて、内部
を実質的に大気圧状態に保持する。しかも、油圧ショベ
ルは坂路等でも作業を行うことから、建屋カバーを含め
た上部旋回体が傾斜した状態となることもある。従っ
て、一方のリザーブタンクに集中的に被冷却流体が流入
している状態で車両が傾斜すると、一部の被冷却流体が
大気連通部から外部に溢出してしまう可能性がある。こ
のような事態の発生を防止するには、各々のラジエータ
に接続されるリザーブタンクの容積を、1台使用する場
合より大きくしなければならなくなる。また、他方のリ
ザーブタンクがほぼ空の状態になっていると、冷却回路
側に被冷却流体が還流する際に、空気が入り込む等の事
態が発生する可能性もある。
【0011】元々、リザーブタンクはラジエータとは別
個に配置するようになっており、従って建屋カバー内に
必要なスペースを確保するのは必ずしも容易ではない
が、ラジエータ装置を2台並べて設ける場合に、リザー
ブタンクは必要以上大型になるということは、さらにそ
の設置スペースが制約されることになる。また、このよ
うな大型のリザーブタンクを設置するスペースを確保で
きるにしても、その設置位置はアッパタンクから離れた
位置となる可能性がある。従って、リザーブタンクとア
ッパタンクとの間を接続する連通管が長くなり、また他
の部材を避けるために、連通管を途中で曲げたりする必
要もあることから、その引き回しが面倒になる。しか
も、連通管が長尺化し、かつ複雑に曲げられていると、
その間における被冷却流体の円滑な流通に支障を来すと
いう事態が生じる不都合もある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、2台並べて設けたラ
ジエータ装置の各リザーブタンクに、被冷却流体の流入
量に差が生じるのを最小限に抑制でき、被冷却流体の溢
出や、冷却回路内への空気の流入等といった事態を発生
させないようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、エンジンの内部を含む冷却回路を流
通する冷媒を被冷却流体として、この被冷却流体が流通
するチューブにフィンが装着され、冷却風が流通するラ
ジエータコア部と、このラジエータコア部の上部に被冷
却流体が流入するアッパタンクを、またこのラジエータ
コア部の下部に被冷却流体が流出するロアタンクとを設
けたラジエータと、前記アッパタンクに接続したリザー
ブタンクとを備え、建設機械の建屋カバー内に2台並べ
て配置され、両アッパタンクを前記冷却回路に対して並
列に接続したラジエータ装置であって、前記両リザーブ
タンク間を流通配管で連通させるようになし、このりゅ
つうの各リザーブタンクへの接続位置は、相手方のリザ
ーブタンクから遠い側の端部乃至その近傍とする構成と
したことをその特徴とするものである。
【0014】ここで、リザーブタンクは、ラジエータと
は切り離して設ける構成としても良いが、アッパタンク
の上部に連結して設け、このリザーブタンクとアッパタ
ンクとの間を冷媒給排管で接続するように構成するのが
望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。ここで、前述した従来技
術と同一または均等な部材については、それと同一の符
号を付して、その説明は省略する。
【0016】而して、図1乃至図3において、20はラ
ジエータ装置であって、このラジエータ装置20は、ア
ッパタンク21と、ロアタンク22と、ラジエータコア
部23とから構成され、ラジエータコア部23はフィン
23aと、このフィン23aを貫通するように配置した
多数の細管からなるチューブ23bとから構成される点
については、前述した従来技術の構成と格別の差異はな
い。
【0017】然るに、リザーブタンク24はアッパタン
ク21と一体に設けられている。従って、これらアッパ
タンク21とリザーブタンク24とで上部側タンク25
が形成される。そこで、図4に上部側タンク25の構成
を示す。上部側タンク25は、概略コ字状に曲折させた
タンク本体部25aの左右両端に端板25b,25bを
溶接等の手段で固着して設けることによって、所定の容
積を有するケーシングが形成される。また、タンク本体
部25aの下端部(及び端板25bの下端部)は外向き
に曲成されて、ラジエータコア部23に固着される接合
部25cを構成している。
【0018】従って、上部側タンク25は、下部側がア
ッパタンク21で、上部側はリザーブタンク24とな
り、アッパタンク21とリザーブタンク24との間を区
画形成するための隔壁26が設けられている。この隔壁
26は、長手方向における両端部の高さは低いが、中間
部分は高くなっている。そして、このアッパタンク21
における中間部分に流入管27が接続されている。ま
た、この流入管27の接続位置の上部には溢出用の筒部
28が設けられており、この筒部28の上端部にはプレ
ッシャキャップ29が設置されている。このプレッシャ
キャップ29は、アッパタンク21を含めて、被冷却流
体が流通する冷却回路全体に所定の設定圧を与えるため
のものである。また、筒部28におけるプレッシャキャ
ップ29の直下位置と、リザーブタンク24の下部との
間には、細い連通管30が接続して設けられている。さ
らに、リザーブタンク24の上面には、このリザーブタ
ンク24内の液面が上下した時に、その内圧が変動する
のを防止し、実質的に内部を大気圧状態に保つための大
気連通管31が接続されている。なお、図中において、
32はリザーブタンク24内に被冷却流体を注入するた
めの注入通路であり、この注入通路32の先端には、被
冷却流体を補給する時以外はキャップ33により施蓋さ
れている。そして、リザーブタンク内に被冷却流体を大
量に注入する際には、この注入通路32から注入する。
また、34はタンク本体部25aの側面に取り付けたリ
ザーブタンク24の液面を表示するインジケータであ
る。さらに、35はロアタンク22に接続した流出管で
ある。
【0019】以上のように、ラジエータ装置20は、リ
ザーブタンク24を内蔵したものであり、このラジエー
タ装置20は、図5及び図6に示したように、油圧ショ
ベルの建屋カバー内に2台設置される。これら2台のラ
ジエータ装置20は、前後に配置されるのではなく、左
右に並べるようになし、一方のラジエータ装置20のラ
ジエータコア部23を通って加熱した空気が他方のラジ
エータ装置20側に供給されないようにしている。ま
た、流入管27及び流出管35は、それぞれ途中で分岐
して、2台のラジエータ装置20,20におけるアッパ
タンク21,21及びロアタンク22,22に接続され
ている。
【0020】しかも、これら2台のラジエータ装置2
0,20のアッパタンク21,21の上部に設けたリザ
ーブタンク24,24間は流通配管36により常時連通
している。そして、この流通配管36の各リザーブタン
ク24,24への接続部は、底面を構成する隔壁26か
ら所定の高さ位置で、相手方のラジエータ装置20から
遠い側の端部近傍、つまり上下方向における中間位置
で、左右の両端部近傍の位置となっている。
【0021】本実施の形態は以上のように構成されるも
のであって、以下にその作用について、図7及び図8を
参照して説明する。なお、以下の説明においては、左右
のラジエータ装置を区別するために、右側に位置するラ
ジエータ装置及びそれを構成する各部にはそれぞれの符
号にRの添字を、また左側に位置するラジエータ装置及
びそれを構成する各部には符号Lの添字を付すものと
し、また図7及び図8にも同様の符号が示した。
【0022】エンジンの内部を含む冷却回路からの流入
配管27は分岐して、2台設置したラジエータ装置20
R,20Lを構成する各アッパタンク21R,21Lに
接続されており、かつこれらの内圧はプレッシャキャッ
プ29R,29Lにより設定されることから、理論上で
は、両プレッシャキャップ29R,29Lの設定圧を等
しくなるように設定しておけば、冷却回路内の圧力がこ
の設定圧を越えると、両方のアッパタンク21R,21
Lからリザーブタンク24R,24Lに同時に被冷却流
体が流入するはずである。しかしながら、設定圧の僅か
な違い、開放時における抵抗の差等のために、2個のプ
レッシャキャップを完全に同じ条件とすることはでき
ず、実際にはいずれか一方のプレッシャキャップが先に
開くというように、差動が生じることになって、両リザ
ーブタンク24R,24Lに流入する被冷却流体の量が
不均一になることが否定できない。
【0023】2つのリザーブタンク24R,24L間を
連通させるようにしたのはこのためである。従って、各
リザーブタンク24R,24Lへの被冷却流体の流入量
が、例えば図7に仮想線で示したように、左側のリザー
ブタンク24L側に多量の被冷却流体が流入し、右側の
リザーブタンク24Rには極少量の被冷却流体が流入す
るというように大きくバランスが崩れていたとする。し
かしながら、両リザーブタンク24R,24L間は流通
配管36で連通しているので、リザーブタンク24L内
の流入量が流通配管36の接続部の高さを越えると、こ
の流通配管36内に被冷却流体が流れ込むことになる結
果、この流通配管36を介してリザーブタンク24R内
に被冷却流体が流入することになる。従って、両リザー
ブタンク24L,24Rの液面レベルがほぼ平均化され
る。
【0024】しかも、流通配管36は右側のリザーブタ
ンク24Rの右端部近傍に、また左側のリザーブランク
24Lの左端部近傍にそれぞれ接続されている。これは
ラジエータ装置20R,20Lが左右に並べられている
からである。油圧ショベルは、通常、履帯式の走行手段
を有し、単に平坦な場所だけでなく、傾斜地等でも土砂
の掘削等の作業が行われる。このように傾斜地で作業を
行う際には、車両全体が傾斜する結果、2つ並べたリザ
ーブタンク24R,24L内の液面が図8に示したよう
に傾くことになる。そして、同図に仮想線で示したよう
に、リザーブタンク24L側に被冷却流体が集中的に流
入すると、このリザーブタンク24Lの天井の部分にま
で被冷却流体が達する可能性がある。しかしながら、こ
のように傾いた状態でのリザーブタンク24Lへの流通
配管36の接続位置は最も低い位置、つまり液面レベル
が最も高い位置であり、かつリザーブタンク24Rの流
通配管36の接続位置は、最も高い位置となり、従って
液面レベルが最も低い位置となる。従って、両リザーブ
タンク24R,24L内の液面レベルが、実際に仮想線
の状態になるようなことがなく、同図に実線で示した状
態となる。また、逆方向に傾いても同様である。
【0025】以上のように、連通配管36によって、両
リザーブタンク24R,24Lのうち、一方に被冷却流
体が集中的に流入したとしても、また車両が傾斜した状
態でこのような事態が発生しても、両リザーブタンク2
4R,24L内の被冷却流体の量がほぼ平均化され、相
当量の被冷却流体が流入しておれば、いずれのリザーブ
タンクの液面が少なくとも流通配管36の接続位置より
下降しない。その結果、冷却回路内の圧力が低下して、
プレッシャキャップ29R,29Lが開いて、この冷却
回路内に被冷却流体を冷媒として供給する際に、空気が
混入する等の事態が生じることはない。また、リザーブ
タンク24R,24Lの容積を必要以上大きくしなくて
も、一方のリザーブタンクが満杯状態になって、大気連
通管32を介して被冷却流体が外部に漏れ出すおそれも
なくなる。従って、リザーブタンク24R,24Lの容
積を小型化,コンパクト化することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、2
台並べて設置したラジエータ装置に、それぞれに設けら
れるリザーブタンクへの被冷却流体の流入量に差が生じ
るのを最小限に抑制でき、被冷却流体の溢出や、冷却回
路内への空気の流入等といった事態を発生させない等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で用いられるラジエータ装
置の単体にして示す正面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】上部側タンクの正面図である。
【図5】本発明の実施の一形態を示すラジエータ装置の
正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】リザーブタンクの作動説明図である。
【図8】傾斜状態になった時のリザーブタンクの作動説
明図である。
【図9】従来技術によるラジエータ装置の正面図であ
る。
【図10】図9のラジエータ装置を装着した建屋カバー
の内部構成図である。
【符号の説明】
1 建屋カバー 1c 上部カバー 2 エンジン 4 ファン 5 外気取り入れ口 20 ラジエータ装置 21 アッパタンク 22 ロアタンク 23 ラジエータコア部 24 リザーブタンク 25 上部側タンク 25a タンク本体部 25b 端板 25c 接合部 26 隔壁 27 流入管 28 筒部 29 プレッシャキャップ 30 連通管 36 流通配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの内部を含む冷却回路を流通す
    る冷媒を被冷却流体として、この被冷却流体が流通する
    チューブにフィンが装着され、冷却風が流通するラジエ
    ータコア部と、このラジエータコア部の上部に被冷却流
    体が流入するアッパタンクを、またこのラジエータコア
    部の下部に被冷却流体が流出するロアタンクとを設けた
    ラジエータと、前記アッパタンクに接続したリザーブタ
    ンクとを備え、建設機械の建屋カバー内に2台並べて配
    置され、両アッパタンクを前記冷却回路に対して並列に
    接続したラジエータ装置において、前記両リザーブタン
    ク間を流通配管で連通させるようになし、この流通配管
    の各リザーブタンクへの接続位置は、相手方のリザーブ
    タンクから遠い側の端部乃至その近傍とする構成とした
    ことを特徴とする建設機械のラジエータ装置。
  2. 【請求項2】 前記各リザーブタンクは前記アッパタン
    クの上部に連結して設け、このリザーブタンクとアッパ
    タンクとの間を冷媒給排管で接続する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の建設機械のラジエータ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021028480A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 日立建機株式会社 作業機械および作業機械に用いられる冷却水タンク
JP7472743B2 (ja) 2020-09-29 2024-04-23 コベルコ建機株式会社 作業機械

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