JP2001226742A - 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法 - Google Patents

成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法

Info

Publication number
JP2001226742A
JP2001226742A JP2000034777A JP2000034777A JP2001226742A JP 2001226742 A JP2001226742 A JP 2001226742A JP 2000034777 A JP2000034777 A JP 2000034777A JP 2000034777 A JP2000034777 A JP 2000034777A JP 2001226742 A JP2001226742 A JP 2001226742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
hot
less
dip galvanized
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000034777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4283408B2 (ja
Inventor
Nobuhiro Fujita
展弘 藤田
Manabu Takahashi
学 高橋
Yasuhide Morimoto
康秀 森本
Akihiro Miyasaka
明博 宮坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000034777A priority Critical patent/JP4283408B2/ja
Publication of JP2001226742A publication Critical patent/JP2001226742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4283408B2 publication Critical patent/JP4283408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現状の溶融亜鉛メッキラインの通常の処理条
件にて成形性の優れた残留オーステナイトを含む高強度
薄鋼板とその製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C:0.05〜0.2%、S
i:0.3〜2.5%、Mn:0.5〜3.0%、P:
0.1%以下、Al:0.040%以下、Mo:0.0
1〜0.20%、N:0.0010〜0.0100%を
含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、M
n,MoおよびSiが質量%で、3.3−1.1Si>
Mn>2.3−1.1Si、かつ8.33×10-2
0.01Mn−4.44×10-2×Si<Mo<0.3
03−0.05Mn−4.44×10 -2×Siを満た
し、炭素を平均濃度で0.9%以上含む残留オーステナ
イトを体積率で3%以上含有し、アスペクト比で0.5
〜3.0の等軸フェライトを体積率で50%以上含有す
ることを特徴とする成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強
度薄鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度化かつ耐食
性を必要とする部材、例えば自動車の足廻り、メンバー
や内外板などに用いられる成形性の優れた溶融亜鉛メッ
キ高強度薄鋼板およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地球温暖化問題からCO2 排出量の削減
が強く求められている。これに伴い自動車の燃費規制が
世界各国で強化される趨勢にある。燃費の向上には車体
重量の減量化が必要となり、主要な構成材料である鋼板
の薄手化が求められている。鋼板の薄手化を進める場合
に重要なのは、加工性を損なわずに高強度化すること
耐食性を向上させること等が挙げられる。について
は、残留オーステナイトの変態誘起塑性の活用により高
強度・高延性化が実現可能であることが示されている。
例えば、特開平1−230715号公報、特開平2−2
17425号公報や特開平1−79345号公報に記載
の発明がこれにあたる。これらは、C−Si−Mn系成
分を基本組成とした鋼で、二相域焼鈍後ベイナイト変態
を活用した熱処理を施すことや熱延後の冷却と巻取りを
制御することで残留オーステナイトを生成させることを
特徴としている。残留オーステナイトを生成させる熱処
理制御として重要なのがパーライトや炭化物の生成を抑
制することである。具体的には、オーステナイトが分解
しやすい温度域である600〜450℃での滞留時間を
短くすることやベイナイト変態温度である350〜45
0℃である程度保持することが必要となる。
【0003】については、メッキが挙げられる。しか
し、にあるような比較的厳密な熱処理パターンでコス
トが低く目付量も厚くできる溶融亜鉛メッキを行うこと
は現状のメッキ設備では極めて困難である。また、Si
を比較的多く(〜2wt%)含むことからもメッキの密
着性向上は大きな課題である。例えば、マテリア(日本
金属学会発行、第38巻、第2号、1999年、166
頁)などではフェライト+マルテンサイト+ベイナイト
のいわゆる複相鋼板は現状の溶融亜鉛メッキ設備で製造
可能であるがオーステナイト相を含む鋼板の製造が難し
いことを述べている。成形性に寄与する残留オーステナ
イト量の確保とそのメッキ性の改善の両立については、
例えば、特開平6−145892号公報に有るようにA
lを適量添加する事で達成する発明がある。しかし、こ
の中でもオーステナイトの分解を避けるべく焼鈍後の冷
却時に600〜450℃の温度域を5℃/s以上の冷却
速度とすることが望ましいと記され、依然現状の溶融亜
鉛メッキ設備での製造は容易ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現状の
溶融亜鉛メッキラインにて成形性向上に寄与する残留オ
ーステナイト量を確保したメッキ鋼板およびその製造方
法は未だ充分には見出されているとは言い難い。本発明
は、上記課題を解決し、現状の溶融亜鉛メッキラインの
通常の処理条件にて成形性の優れた残留オーステナイト
を含む高強度鋼板とその製造方法を提供する事を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、現状の溶
融亜鉛メッキラインの通常の処理条件にて処理しても、
成形性に寄与する残留オーステナイト量及びその安定性
を確保し得るための成分を見出したものである。この成
分限定により、薄肉化に対応し得る成形性と耐食性の優
れた薄鋼板を供給できる。即ち、本発明の要旨とすると
ころは、 (1)質量%で、C:0.05〜0.2%、Si:0.
3〜2.5%、Mn:0.5〜3.0%、P:0.1%
以下、Al:0.040%以下、Mo:0.01〜0.
20%、N:0.0010〜0.0100%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、Mn,Mo
およびSiが質量%で3.3−1.1Si>Mn>2.
3−1.1Si、かつ8.33×10-2−0.01Mn
−4.44×10-2×Si<Mo<0.303−0.0
5Mn−4.44×10-2×Siを満たし、炭素を平均
濃度で0.9%以上含む残留オーステナイトを体積率で
3%以上含有し、アスペクト比で0.5〜3.0の等軸
フェライトを体積率で50%以上含有することを特徴と
する成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
【0006】(2)Nb、Ti およびVの1種又は2種
以上を合計で0.01〜0.3質量%以下含む事を特徴
とした前記(1)記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ
高強度薄鋼板。 (3)Bを0.0001〜0.01質量%以下含むこと
を特徴とした前記(1)または(2)記載の成形性の優
れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。 (4)Cr,CuおよびNiの1種又は2種以上を合計
で0.01〜1.5質量%以下含む事を特徴とした前記
(1)〜(3)のいずれか1項に記載の成形性の優れた
溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
【0007】(5)Coを合計で0.005〜2.0質
量%以下含む事を特徴とした前記(1)〜(4)のいず
れか1項に記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度
薄鋼板。 (6)Ca及び希土類元素の1種又は2種を合計で0.
0001〜0.5質量%以下含む事を特徴とした前記
(1)〜(5)のいずれか1項に記載の成形性の優れた
溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
【0008】(7)前記(1)〜(6)のいずれか1項
に記載の成分を有する鋳造スラブを鋳造まま、もしくは
鋳造後一旦冷却した後に1000〜1300℃に再度加
熱したのち、Ar3 変態温度−10℃以上、Ar3 変態
温度+120℃未満で熱延を完了し、その後2℃/秒以
上100℃/秒以下で鋼板を冷却し、250℃以上42
0℃未満で巻き取り、前記鋼板を巻き戻した後、酸化ス
ケールを除去し、Ni、FeおよびCuの何れか一種以
上を0.02〜10g/m2 をあらかじめメッキしたの
ちに連続焼鈍亜鉛メッキ工程で、0.1×(Ac3 変態
温度−Ac1 変態温度+Ac1 変態温度[℃]以上、A
c3変態温度+50[℃]以下で10秒〜3分間焼鈍した
後平均冷却速度1〜100℃/sでメッキ浴温度以上5
00℃以下に冷却し、引き続き溶融亜鉛メッキを施し
て、炭素を平均質量濃度で0.9%以上含む残留オース
テナイトを体積率で3%以上含有し、アスペクト比で
0.5〜3.0の等軸フェライトを体積率で50%以上
含有する鋼板を得ることを特徴とする成形性の優れた溶
融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法。
【0009】(8)前記(1)〜(6)のいずれか1項
に記載の成分を有する鋳造スラブを鋳造まま、もしくは
鋳造後一旦冷却した後に1000〜1300℃に再度加
熱したのち、Ar3 変態温度−10℃以上、Ar3 変態
温度+120℃未満で熱延を完了し、その後2℃/秒以
上100℃/秒以下で鋼板を冷却し、250℃以上42
0℃未満で巻き取り、前記鋼板を巻き戻した後、酸化ス
ケールを除去し、還元焼鈍前に、燃焼空気比0.9〜
1.2にて酸化し、鋼板表面に100〜1000nmの
Fe酸化物を付与させたのちに連続焼鈍亜鉛メッキ工程
で、0.1×(Ac3変態温度−Ac1 変態温度)+Ac
1 変態温度[℃]以上、Ac3 変態温度+50[℃]以
下で10秒〜3分間焼鈍した後平均冷却速度1〜100
℃/s以上でメッキ浴温度以上500℃以下に冷却し、
引き続き溶融亜鉛メッキを施し、炭素を平均質量濃度で
0.9%以上含む残留オーステナイトを体積率で3%以
上含有し、アスペクト比で0.5〜3.0の等軸フェラ
イトを体積率で50%以上含有する鋼板を得ることを特
徴とする成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の
製造方法。
【0010】(9)熱延後巻き取った鋼板を巻き戻し、
酸洗冷延してその後Ni、FeおよびCuの1種以上の
予メッキまたは還元焼鈍を行い、連続焼鈍亜鉛メッキを
施すことを特徴とする前記(7)又は(8)記載の成形
性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法。 (10)溶融亜鉛メッキを施した後350〜550℃で
合金化処理する事を特徴とする前記(7)〜(9)のい
ずれか1項に記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強
度薄鋼板の製造方法。 (11)熱間圧延時の仕上げ圧延前に、高圧水を鋼板表
面に吹き付けて酸化スケールを除去することを特徴とす
る前記(7)〜(10)の何れか1項に記載の成形性の
優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。 C:Cは室温で残留するオーステナイトの安定化に貢献
する最も安価な元素であるために、本発明において最も
重要な元素といえる。鋼材の平均C量は、室温で確保で
きる残留オーステナイト体積分率に影響を及ぼすのみな
らず、製造の加工熱処理中に未変態オーステナイト中に
濃化する事で、残留オーステナイトの加工に対する安定
性を向上させることが出来る。しかしながら、この添加
量が0.05重量%未満の場合には、最終的に得られる
炭素濃度0.9%以上の残留オーステナイト体積分率が
3%以上を確保することが出来ないので0.05%を下
限とした。
【0012】一方、鋼材の平均C量が増加するに従って
確保可能な残留オーステナイト体積分率は増加し、残留
オーステナイト体積率を確保しつつ残留オーステナイト
の安定性を確保することが可能となる。しかしながら、
鋼材のC添加量が過大になると、必要以上に鋼材の強度
を上昇させ、プレス加工等の成形性を阻害するのみなら
ず、静的な強度上昇に比して動的な応力上昇が阻害され
ると共に、溶接性を低下させることによって部品として
の鋼材の利用が制限されるようになる。従って鋼材のC
量の上限を0.2%とした。
【0013】Si:Siはフェライトの安定化元素であ
り、フェライト体積率を増加させることによって鋼材の
加工性を向上させる動きがある。また、セメンタイトの
生成を抑制することから、効果的にオーステナイト中へ
のCを濃化させることを可能とすることから、室温で適
当な体積分率のオーステナイトを残留させるためには不
可避的な元素であり、0.3%以上添加することが必要
である。この様な機能を持つ添加元素としては、Si以
外に、Al、PやCu、Cr、Mo等があげられ、この
様な元素を適当に添加することも同様な効果が期待され
る。しかしながら、Siの過剰添加はメッキ性を損なう
ため上限を2.5%とした。
【0014】Mn:Mnはオーステナイト安定化元素で
あり、室温でオーステナイトを安定化させるためには有
効な元素である。特に、溶接性の観点からCの添加量が
制限される場合には、この様なオーステナイト安定化元
素を適量添加することによって効果的にオーステナイト
を残留させることが可能となるため、0.5%を下限と
した。また、MnはAlやSi程ではないがセメンタイ
トの生成を抑制する効果があり、オーステナイトへのC
の濃化を助ける働きもする。しかしながら、3.0質量
%を越える場合には、母相であるフェライトの硬質化を
招くためこれを上限とした。
【0015】P:Pは、鋼材の高強度化や前述のように
残留オーステナイトの確保に有効であり、0.005%
以上含有しても良いが、0.1質量%を越えて添加され
た場合には鋼材のコストの上昇を招くばかりでなく、耐
置き割れ性の劣化や疲労特性、靱性の劣化を招くことか
ら、0.1質量%をその上限とした。Al:Alは、S
i同様、フェライト体積率を増加させることによって鋼
材の加工性を向上させる働きとセメンタイトの生成を抑
制する効果があり0.005%含有しても良いが、過剰
添加はメッキ性を著しく損なうため上限を0.040%
とした。
【0016】Mo:MoはAlやSi程ではないがセメ
ンタイトの生成を抑制する効果があり、オーステナイト
へのCの濃化を助ける働きもする。更に、マトリックス
であるフェライトやベイナイトを固溶強化させる。しか
しながら、添加が0.01質量%未満の場合には、必要
な残留オーステナイトの確保が出来なくなるとともに、
鋼材の強度が低くなり、炭化物抑制効果も十分でない。
一方、0.20質量%を越える場合には、母相であるフ
ェライトの硬質化を招くだけでなく、焼き入れ性が極め
て良好になり冷却中にオーステナイトがマルテンサイト
に変態してしまうため、これを上限とした。 N:Nは、C同様、室温で残留するオーステナイトの安
定化に貢献する安価な元素で、0.0010%以上とし
た。一方で、過剰添加は溶接時のブローホール発生の直
接の原因となるため、上限を0.0100%とした。
【0017】さらに、溶融亜鉛メッキラインでの成形性
の向上に寄与する残留オーステナイト量を確保するため
の範囲として、Mn、MoおよびSiが質量%で3.3
−1.1Si>Mn>2.3−1.1Si、かつ8.3
3×10-2−0.01Mn−4.44×10-2×Si<
Mo<0.303−0.05Mn−4.44×10-2×
Siを満たすことを必要とする。MnまたはMo量が上
記関係式の下限よりも低いと、炭化物生成が促進されて
残留オーステナイトが生成困難になり、上限よりも多い
と焼き入れ性が上がり、マルテンサイトが生成するため
残留オーステナイトが生成困難になるため、上記の範囲
に限定した。
【0018】残留オーステナイト中の平均炭素濃度及び
残留オーステナイト体積率:残留オーステナイト中の平
均炭素量はその安定性を高めて成形加工時に残留オース
テナイトの変態誘起塑性を十分に活用するために重要で
あり、0.9質量%以上含む残留オーステナイトを体積
率で3%以上含有する事が必要である。残留オーステナ
イト中の平均炭素濃度が0.9質量%より小さいと残留
オーステナイトが極めて不安定で延性向上には寄与しな
いため、下限を0.9重量%とした。残留オーステナイ
ト中の平均炭素濃度の上限についても特に限定すること
なく本発明の効果が得られるが、Cのオーステナイトの
固溶限は概ね2質量%でありこれ以上の濃化は不可能で
炭化物析出を伴うので好ましくない。また、オーステナ
イトの体積率の上限は特に限定することなく本発明の効
果を得ることが出来るが体積率増加には合金添加量を増
加させることが必要となり経済的に不利となるため50
%未満が望ましい。
【0019】なお、残留オーステナイトの体積率および
その炭素濃度は特開平11−193439号公報にある
ようにX線解析により実験的に求められるもので、Mo
−Kα線およびCu−Kα線を用いて得たデータから次
式によりそれぞれ算出できる。残留オーステナイトの体
積率=(2/3)[100/{0.7×(フェライトの
211面のX線強度)/(オーステナイトの220面の
X線強度+1)}+1]+(1/3)[100/{0.
78×(フェライトの211面のX線強度)/(オース
テナイトの311面のX線強度)}+1]また、オース
テナイトの(200)、(220)および(311)の
各面の反射角から格子定数を求め、炭素濃度=(格子定
数−3.572)/0.033[1×10-10 m]で得
ることが出来る。
【0020】フェライトのアスペクト比と体積率:残留
オーステナイトばかりでなく主相であるフェライトも充
分な変形能を持たなければ、素材全体の延性は確保され
ない。延性確保には粒の等軸化が有効で、L断面でのフ
ェライト主相の平均のアスペクト比(L断面の200〜
1000倍の10〜20視野の光顕観察により、圧延方
向と厚さ方向の粒の長さの比を取った値の平均値)を
0.5〜3.0とし、これらフェライトが体積率で50
%以上含む事が必要である。アスペクト比が0.5未満
であったり3.0以上であると延性が低下し強度が増加
し、結果強度−延性バランスが劣化するため、0.5〜
3.0に限定した。また、軟質のフェライト相は延性向
上に効果的であるため体積率で50%以上とした。上限
は特に定めないが、残留オーステナイトの体積率を確保
する点から97%未満が望ましい。
【0021】Nb、Ti、V:また、必要に応じて添加
するNb、Ti、Vは、炭化物、窒化物もしくは炭窒化
物を形成することによって鋼材を高強度化する事が出来
るので、合計0.01%以上添加する。一方、その合計
が0.3%を越えた場合には母相であるフェライト粒内
もしくは粒界に多量の炭化物、窒化物もしくは炭窒化物
として析出してしまう。このような、炭化物の生成は、
本発明にとって最も重要な残留オーステナイト中へのC
の濃化を阻害し、Cを浪費することから上限を0.3重
量%とした。 B:また、必要に応じて添加するBは、粒界の強度や鋼
材の高強度化に有効ではあるので0.0001%以上添
加する。一方、その添加量が0.01質量%を越えると
その効果が飽和するばかりでなく、必要以上に鋼板強度
を上昇させ、加工性も低下させることから、上限を0.
01質量%とした。
【0022】Ni、Cr、Cu:必要に応じて添加する
Ni、Cr、Cuは全てオーステナイト安定化元素であ
り、室温でオーステナイトを安定化させるためには有効
な元素である。特に、溶接性の観点からCの添加量が制
限される場合には、この様なオーステナイト安定化元素
を適量添加することによって効果的にオーステナイトを
残留させることが可能となる。また、これらの元素はA
lやSi程ではないがセメンタイトの生成を抑制する効
果があり、オーステナイトへのCの濃化を助ける働きも
するので合計で0.01%以上添加する。一方、これら
の合計が1.5質量%を越える場合には、母相であるフ
ェライトの硬質化を招くと共に、焼き入れ性の向上から
冷却時のオーステナイトからマルテンサイトへの変態を
促進して、残留オーステナイト量を確保できなくなる。
したがって、これを条件とした。
【0023】Co:必要に応じて添加するCoはオース
テナイト中のC濃度を高めるのに有効な元素であり、安
定なオーステナイト形成のためには特に有効であるので
0.005%以上添加する。一方で、高価であるため、
実用上十分な炭素濃化が図れる添加量として2.0%を
上限とした。 Ca,Rem:必要に応じて添加するCa,REMは介
在物制御に有効な元素で、合計で0.0001%以上添
加することにより熱間加工性を向上させるが、過剰添加
は逆に熱間脆化を助長させるため上限を0.5%とし
た。
【0024】熱延条件:熱延ままで本発明の鋼板を製造
する場合には、所定の成分に調整されたスラブを鋳造ま
ま、もしくは一旦冷却した後に1000〜1300℃の
範囲に再度加熱し、熱間圧延を行う。再加熱温度を10
00℃未満とすると、スラブの均一加熱が困難となり、
表面キズ発生等の問題を生じるので、再加熱温度の下限
を1000℃とした。また、再加熱温度が1300℃超
では、スラブの変形が激しくなると同時にコスト高とな
ることから、これを上限とした。また、熱延完了温度F
Tが鋼材の化学成分で決まるAr3 変態温度−10℃未
満である場合には時に鋼板の表層部及びその近傍に加工
フェライト層が生成し、加工性を著しく劣化させると同
時に、動的な変形抵抗を下げる。従ってこれを熱延完了
温度の下限値とする。また熱延完了温度がAr3 変態温
度+120℃以上の場合には必要以上に鋼板の強度が上
昇するのみならず、組織の粗大化が起こり、鋼板動的変
形抵抗の上昇を阻害する。またこの様な高温で熱延が完
了された場合には鋼板の表面粗度が大きくなり、表面品
位を落とす。従って、これを熱延完了温度の上限値とす
る。尚、Ar3 変態温度はAr3 =901−325×%
C+33×%Si−92×(%Mn+%Ni/2+%C
r/2+%Cu/2+%Mo/2)で計算される。
【0025】鋼板は熱延完了後に冷却されるが、このと
きの冷却速度を2℃/秒未満もしくは100℃/秒超と
することは、大量生産の工程条件上困難であることか
ら、これを下限、上限とした。また冷却の方法は一定の
冷却速度で行っても、途中で低冷却速度の領域を含むよ
うな複数種類の冷却速度の組み合わせであってもよい。
冷却後鋼板は巻き取り処理が行われるが、巻き取り温度
が250℃未満ではマルテンサイトの生成が過多となっ
て加工性を損なうので下限を250℃とした。また、炭
化物析出を抑制する目的で低温巻き取りとして巻取温度
を420℃未満とした。巻き戻し後、メッキぬれ性を十
分確保するため酸化スケールを除去する。酸化スケール
は酸洗や、メカデスケ等により除去できる。 Ni,Cu,Feの下地メッキ:下地メッキは鋼板表面
とメッキ相のぬれ性を確保する目的で行う。したがっ
て、ぬれ性確保のため下限を0.02g/m2 とした。
また、それぞれ10g/m2 以上のメッキはそのぬれ性
向上効果が飽和するうえ、経済的に不利になることから
これを上限とした。メッキは電機メッキ装置などにより
実施できる。
【0026】連続焼鈍亜鉛メッキ条件:熱延又は冷延後
の溶融亜鉛メッキに於いては、充分な2相域での焼鈍、
すなわち、焼鈍温度が鋼の化学成分によって決まるAc
1 変態温度及びAc3 変態温度(例えば「鉄鋼材料
学」:W.C.Leslie著、幸田成康監訳、丸善P
273)で表現される0.1×(Ar3 −Ac1 )+A
1 [℃]未満の場合には、焼鈍温度で得られるオース
テナイト量が少ないので、最終的な鋼板中に安定して残
留オーステナイトを残すことができないためにこれを焼
鈍温度の下限とした。また焼鈍温度がAc3 変態温度+
50[℃]を越えても何ら鋼板の特性を改善することが
できない一方で製造コストの上昇をまねくために、焼鈍
温度の上限をAc3変態温度+50[℃]とした。この温
度での焼鈍時間は鋼板の温度均一化とオーステナイト量
の確保のために最低10秒以上必要である。しかし、3
分超では効果が飽和するのみならずコストアップにつな
がることから、これを上限とした。
【0027】その後の一次冷却はオーステナイトからフ
ェライトへの変態を促して、未変態のオーステナイト中
にCを濃化させて最終的に残留するオーステナイトの安
定化をはかるのに重要である。この冷却速度を1℃/秒
未満にすることは、必要な生産ライン長を長くしたり、
生産速度を極めて遅くするといった製造上のデメリット
を生じるために、この冷却速度の下限を1℃/秒とし
た。また、設備能力上の冷速の上限として100℃/s
とした。また、冷却停止温度は炭化物析出を抑制するた
め500℃以下とし、メッキ浴温度まで冷却しても本発
明の効果を得ることが出来る。
【0028】Fe酸化物の事前付与:Fe酸化物形成の
燃焼雰囲気として燃焼空気比が0.9に満たない場合、
Fe酸化物が完全に鋼板表面を被覆しないため、焼鈍中
にFe酸化物未生成部において、Si、Mn等の酸化物
が生成し、メッキ濡れ性を低下させる。一方、1.2を
越える場合、生成したFe酸化物の密着性が確保でき
ず、焼鈍炉のハースロールにFe酸化物がビルドアップ
し、操業性に悪影響を及ぼす。以上の条件にてFe酸化
物の厚みを1000nm以下とすることでその密着性を
確保することとした。一方、酸化物の厚みが20nm未
満ではメッキぬれ性が確保できずこれを下限とした。な
お、酸化物の厚みは走査型電顕を用いて測定できる。
【0029】また、冷延は加工性確保のため圧下率50
%以上の冷延が望ましい。合金化処理は、350℃以下
では反応が進まずこれを下限とした。また、550℃を
越えると炭化物が析出して充分な残留オーステナイト量
を確保できなくなることからこれを上限とした。再加熱
後、酸化スケール除去のため、高圧水によるデスケーリ
ングを以下の条件て行うことが望ましい。
【0030】仕上げ熱延前のデスケーリング:仕上げ圧
延前の鋼板表面に、衝突圧P(MPa)×流量L(リッ
トル/cm2 )≧0.0025の条件を満たす高圧水
で、酸化スケール除去を行うこととする。ここで酸化ス
ケールを十分除去することは、メッキの密着性を十分確
保する上で重要となる。ここで、鋼板表面での高圧水の
衝突圧Pは以下のように極めて記述される。(「鉄と
鋼」1991 vol.77No.9 p1450参
照) P(MPa)=5.64×P0 ×V/H2 ただし、 P0 (MPa):液圧力 V(リットル/min):ノズル流液量 H(cm):鋼板表面とノズル間の距離
【0031】流量Lは以下のように記述される。 L(リットル/cm2 )=V/(W×v) ただし、 V(リットル/min):ノズル流液量 W(cm):ノズル当たり噴射液が鋼板表面に当たって
いる幅 v(cm/min):通板速度 衝突圧P×流量Lの上限は本発明の効果を得るためには
特に定める必要はないが、ノズル流液量を増加させると
ノズルの摩耗が激しくなる等の不都合が生じるため、
0.02以下とすることが好ましい。
【0032】
【実施例】表1に示す成分の各鋼を、25kgインゴッ
トに鋳造して1200℃に加熱後、熱間圧延して各鋼の
成分で決まるAr3 変態点−10[℃]以上、Ar3
態点+120[℃]未満(概ね900℃)で熱間圧延を
終了して、50℃/sで370℃まで冷却した後370
℃×1h保定後炉冷の巻き取り処理を行った。また、一
部鋼種については、仕上げ熱延前に、衝撃圧2.7MP
a、流量0.001リットル/cm2 の条件で高圧デス
ケーリングを行った。得られた熱延板はメッキ試験およ
び冷間圧延に使用した。圧下率60%の冷延後、0.5
×(Ac3 −Ac1)+Ac1[℃]の温度で1分焼鈍の2
相域加熱した後平均冷却速度2.5℃/sで460℃ま
で冷却してその後530℃で10秒保定し空冷したのち
機械的性質を調査した。亜鉛メッキ試験は、熱延板、冷
延板、あらかじめNiを3g/m2 、Cuを3g/m2
またはFeを8g/m2 をメッキした各鋼板および燃焼
雰囲気でFe酸化物を100〜200nm形成させた各
鋼板について、上記と同じ熱処理に加えて焼鈍・冷却後
亜鉛メッキ浴に浸漬したのち一部は530℃で10秒の
合金化処理を行い空冷後、60度曲げ・戻し試験を先端
曲率半径3mmで行い、その内側にテープ着脱を行い外
観検査にて評価した。
【0033】
【表1】
【0034】表2に各鋼の機械的性質を示す。発明鋼で
あるA,B,C,G,H,I,JK,L,M,N,Oは
熱延板および冷延板共にTS×El>21000MPa
・%と良好な強度延性バランスを示すことが判る。一
方、比較鋼のD,E,F,P,Q,R,S,T,Uは残
留オーステナイト量及びその炭素量が低くTS×El.
<20000MPa・%にとどまることが判る。これ
は、焼鈍後の冷却中にオーステナイトが分解してパーラ
イトもしくはマルテンサイトが生成したことに起因する
と考えられる。一方で、Alを多量添加したV鋼は良好
な機械的性質を示すが、メッキ性が良好でないことが表
3から判る。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】本発明により、現状の溶融亜鉛メッキラ
インの通常の処理条件にて成形性の優れた残留オーステ
ナイトを含む高強度鋼板を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/58 C22C 38/58 C23C 2/06 C23C 2/06 2/40 2/40 (72)発明者 森本 康秀 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 宮坂 明博 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA23 AB02 AB28 AB42 AC12 AC15 AC18 AE12 AE18 AE33 4K037 EA01 EA02 EA05 EA06 EA09 EA11 EA13 EA15 EA16 EA17 EA18 EA19 EA20 EA23 EA27 EA28 EA31 EA32 EA36 FA02 FA03 FD02 FD03 FD04 FE01 FM04 GA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、 C :0.05〜0.2% Si:0.3〜2.5% Mn:0.5〜3.0% P :0.1%以下 Al:0.040%以下 Mo:0.01〜0.20% N :0.0010〜0.0100% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
    Mn,MoおよびSiが質量%で3.3−1.1Si>
    Mn>2.3−1.1Si、かつ8.33×10 -2
    0.01Mn−4.44×10-2×Si<Mo<0.3
    03−0.05Mn−4.44×10-2×Siを満た
    し、炭素を平均濃度で0.9%以上含む残留オーステナ
    イトを体積率で3%以上含有し、アスペクト比で0.5
    〜3.0の等軸フェライトを体積率で50%以上含有す
    ることを特徴とする成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強
    度薄鋼板。
  2. 【請求項2】 Nb、TiおよびVの1種又は2種以上
    を合計で0.01〜0.3質量%以下含む事を特徴とし
    た請求項1記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度
    薄鋼板。
  3. 【請求項3】 Bを0.0001〜0.01質量%以下
    含むことを特徴とした請求項1または2記載の成形性の
    優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
  4. 【請求項4】 Cr,CuおよびNiの1種又は2種以
    上を合計で0.01〜1.5質量%以下含む事を特徴と
    した請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形性の優れ
    た溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
  5. 【請求項5】 Coを合計で0.005〜2.0質量%
    以下含む事を特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
  6. 【請求項6】 Caおよび希土類元素の1種又は2種を
    合計で0.0001〜0.5質量%以下含む事を特徴と
    した請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形性の優れ
    た溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の成
    分を有する鋳造スラブを鋳造まま、もしくは鋳造後一旦
    冷却した後に1000〜1300℃に再度加熱したの
    ち、Ar3 変態温度−10℃以上、Ar3 変態温度+1
    20℃未満で熱延を完了し、その後2℃/秒以上100
    ℃/秒以下で鋼板を冷却し250℃以上420℃未満で
    巻き取り、前記鋼板を巻き戻した後、酸化スケールを除
    去し、Ni、FeおよびCuの何れか一種以上を0.0
    2〜10g/m2 の範囲であらかじめメッキしたのちに
    連続焼鈍亜鉛メッキ工程で、0.1×(Ac3 変態温度
    −Ac1 変態温度)+Ac1 変態温度[℃]以上、Ac3
    変態温度+50[℃]以下で10秒〜3分間焼鈍した後
    平均冷却速度1〜100℃/sでメッキ浴温度以上50
    0℃以下に冷却し、引き続き溶融亜鉛メッキを施して、
    炭素を平均質量濃度で0.9%以上含む残留オーステナ
    イトを体積率で3%以上含有し、アスペクト比で0.5
    〜3.0の等軸フェライトを体積率で50%以上含有す
    る鋼板を得ることを特徴とする成形性の優れた溶融亜鉛
    メッキ高強度薄鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の成
    分を有する鋳造スラブを鋳造まま、もしくは鋳造後一旦
    冷却した後に1000〜1300℃に再度加熱したの
    ち、Ar3 変態温度−10℃以上、Ar3 変態温度+1
    20℃未満で熱延を完了し、その後2℃/秒以上100
    ℃/秒以下で鋼板を冷却し、250℃以上420℃未満
    で巻き取り、前記鋼板を巻き戻した後、酸化スケールを
    除去し、還元焼鈍前に、燃焼空気比0.9〜1.2にて
    酸化し、鋼板表面に20〜1000nmのFe酸化物を
    付与させたのちに連続焼鈍亜鉛メッキ工程で、0.1×
    (Ac 3 変態温度−Ac1 変態温度)+Ac1 変態温度
    [℃]以上、Ac3 変態温度+50[℃]以下で10秒
    〜3分間焼鈍した後平均冷却速度1〜100℃/s以上
    でメッキ浴温度以上500℃以下に冷却し、引き続き溶
    融亜鉛メッキを施し、炭素を平均質量濃度で0.9%以
    上含む残留オーステナイトを体積率で3%以上含有し、
    アスペクト比で0.5〜3.0の等軸フェライトを体積
    率で50%以上含有する鋼板を得ることを特徴とする成
    形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 熱延後巻き取った鋼板を巻き戻し、酸洗
    冷延してその後Ni、FeおよびCuの1種以上の予メ
    ッキまたは還元焼鈍を行い、連続焼鈍亜鉛メッキを施す
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の成形性の優れた
    溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法。
  10. 【請求項10】 溶融亜鉛メッキを施した後350〜5
    50℃で合金化処理する事を特徴とする請求項7〜9の
    いずれか1項に記載の成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高
    強度薄鋼板の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱間圧延時の仕上げ圧延前に、高圧水
    を鋼板表面に吹き付けて酸化スケールを除去することを
    特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の成形性
    の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板の製造方法。
JP2000034777A 2000-02-14 2000-02-14 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法 Expired - Fee Related JP4283408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034777A JP4283408B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034777A JP4283408B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001226742A true JP2001226742A (ja) 2001-08-21
JP4283408B2 JP4283408B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=18559067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000034777A Expired - Fee Related JP4283408B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4283408B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045615A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Jfe Steel Kk 冷延鋼板の製造方法
JP2010121212A (ja) * 2009-12-22 2010-06-03 Jfe Steel Corp 冷延鋼板の製造方法
JP2010525174A (ja) * 2007-05-02 2010-07-22 コラス・スタール・ベー・ブイ Ahssまたはuhssストリップ材料の溶融亜鉛めっき方法、及びそのような材料
WO2012091310A3 (en) * 2010-12-28 2012-09-13 Posco Hot dip plated steel sheet having excellent plating adhesiveness and method of manufacturing the same
DE112009004363T5 (de) 2008-12-26 2012-11-15 Posco Stahlblechvergütungsvorrichtung, selbige umfassende vorrichtung zur herstellung vonbesohichtetem stahlblech und selbige einsetzendes herstellungsverfahren für besohichtetes stahlblech
WO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
US10711336B2 (en) 2012-11-06 2020-07-14 Nippon Steel Corporation Alloyed hot-dip galvanized steel sheet and method of manufacturing the same
US11001918B2 (en) 2011-12-28 2021-05-11 Posco High-strength hot-dip galvanized steel sheet having excellent plating surface quality and adhesion, and method of manufacturing the same
EP4101554A4 (en) * 2020-02-06 2023-02-22 Nippon Steel Corporation HOT ROLLED STEEL SHEET AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4576921B2 (ja) * 2004-08-04 2010-11-10 Jfeスチール株式会社 冷延鋼板の製造方法
JP2006045615A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Jfe Steel Kk 冷延鋼板の製造方法
JP2010525174A (ja) * 2007-05-02 2010-07-22 コラス・スタール・ベー・ブイ Ahssまたはuhssストリップ材料の溶融亜鉛めっき方法、及びそのような材料
US10053749B2 (en) 2008-12-26 2018-08-21 Posco Production method for plated steel sheet using a steel sheet annealing device
DE112009004363T5 (de) 2008-12-26 2012-11-15 Posco Stahlblechvergütungsvorrichtung, selbige umfassende vorrichtung zur herstellung vonbesohichtetem stahlblech und selbige einsetzendes herstellungsverfahren für besohichtetes stahlblech
JP2010121212A (ja) * 2009-12-22 2010-06-03 Jfe Steel Corp 冷延鋼板の製造方法
WO2012091310A3 (en) * 2010-12-28 2012-09-13 Posco Hot dip plated steel sheet having excellent plating adhesiveness and method of manufacturing the same
CN103282532A (zh) * 2010-12-28 2013-09-04 Posco公司 具有优异镀覆粘附性的热浸镀覆钢板及其制造方法
WO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
KR101624810B1 (ko) 2011-09-30 2016-05-26 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 도금 습윤성 및 도금 밀착성이 우수한 용융 아연 도금층을 구비한 강판과 그 제조 방법
US9752221B2 (en) 2011-09-30 2017-09-05 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet provided with hot dip galvanized layer excellent in plating wettability and plating adhesion and method of production of same
JPWO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-30 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
US11001918B2 (en) 2011-12-28 2021-05-11 Posco High-strength hot-dip galvanized steel sheet having excellent plating surface quality and adhesion, and method of manufacturing the same
US10711336B2 (en) 2012-11-06 2020-07-14 Nippon Steel Corporation Alloyed hot-dip galvanized steel sheet and method of manufacturing the same
EP4101554A4 (en) * 2020-02-06 2023-02-22 Nippon Steel Corporation HOT ROLLED STEEL SHEET AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF

Also Published As

Publication number Publication date
JP4283408B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5315956B2 (ja) 成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP4510488B2 (ja) 成形性および穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき複合高強度鋼板およびその製造方法
JP5290245B2 (ja) 複合組織鋼板及びこれを製造する方法
US20140234655A1 (en) Hot-dip galvanized steel sheet and method for producing same
JP3956550B2 (ja) 強度延性バランスに優れた高強度溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法
JP2010275627A (ja) 加工性に優れた高強度鋼板および高強度溶融亜鉛めっき鋼板並びにそれらの製造方法
JP2013044022A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP5305149B2 (ja) 成形性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法
EP4180547A1 (en) Hot-pressed member and manufacturing method therefor
JP5141235B2 (ja) 成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2004068051A (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JP2010001531A (ja) 低降伏比型合金化溶融亜鉛メッキ高強度鋼板の製造方法
JP5853884B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP5953695B2 (ja) めっき密着性と成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法
JP5141232B2 (ja) 成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2001226742A (ja) 成形性の優れた溶融亜鉛メッキ高強度薄鋼板とその製造方法
JP3473480B2 (ja) 強度と延性に優れる溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP3521851B2 (ja) 高張力高延性亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4299430B2 (ja) 亜鉛メッキ密着性および成形性の優れた高強度薄鋼板とその製造方法
JP4010132B2 (ja) 深絞り性に優れた複合組織型高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP4351465B2 (ja) 穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法
JP5672736B2 (ja) 材質安定性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法
JP2002226937A (ja) 成形後の熱処理による強度上昇能に優れた冷延鋼板およびめっき鋼板ならびに冷延鋼板の製造方法
JP2000109965A (ja) 加工性に優れた溶融亜鉛めっき高張力鋼板の製造方法
JP2001262271A (ja) 電気めっき密着性および延性に優れた高張力鋼板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090319

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4283408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees