JP2001226038A - クリール側とビーム側の糸つなぎ方法及びその装置 - Google Patents

クリール側とビーム側の糸つなぎ方法及びその装置

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JP2001226038A
JP2001226038A JP2000037665A JP2000037665A JP2001226038A JP 2001226038 A JP2001226038 A JP 2001226038A JP 2000037665 A JP2000037665 A JP 2000037665A JP 2000037665 A JP2000037665 A JP 2000037665A JP 2001226038 A JP2001226038 A JP 2001226038A
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creel
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thread
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JP2000037665A
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English (en)
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Nobuyuki Mikami
信幸 三上
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Kaji Seisakusho KK
Original Assignee
Kaji Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クリール部でクリール側の糸パッケージの糸
と、ビーム側の糸の糸つなぎ方法。 【解決手段】 クリールスタンド6に平行に移動する柱
状体3の上下方向に所定の間隔で複数個のケース16を
列設する。ケース16の前部に空気吸引部4と連絡しク
リール側の糸13を吸引し、ビーム側へ回動するクリー
ルスタンド側のサクションパイプ22Aと、クリールス
タンド側のサクションパイプ22Aと対向し空気吸引部
4と連絡し、ビーム側の糸15を吸引しクリールスタン
ド側へ回動するテンサー側のサクションパイプ22Bを
設ける。両サクションパイプ22A、22Bの回動時
に、クリール側の糸13とビーム側の糸15を左右2点
で引き揃え保持する糸受けガイド21をケース16の両
サクションパイプ22A、22B間に設ける。糸受けガ
イド21で保持した両糸13、15を糸受けガイド部で
接着剤噴射式スプレー30で接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイジングや整経
の時のクリールの糸パッケージを新しい糸パッケージに
交換する時、クリール部でクリール側の糸パッケージの
糸と整経機のビームの糸とを連結する、クリール側とビ
ーム側の糸つなぎ方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、メカニカルノッターやエアスプラ
イサーを使用した糸結び機が存在するが、いずれも糸の
種類や太さで機種を選択しなければならない。又、モノ
フィラメント糸はこれ等の糸結び機でも結ぶことができ
ない等、必ずしも万全とはいえないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糸整経時にクリールの
糸パッケージを新しい糸パッケージに交換する場合、使
用済みの糸パッケージの糸をビーム側の糸と糸パッケー
ジとテンサーの間で切断し、給糸枠を半転させて既に仕
掛けてある新しい糸パッケージの糸をテンサーから垂れ
ているビーム側の糸と結ばなければならないのである。
【0004】そこで、従来上記のような糸結び機が使用
されているが、上記のように必ずしも万全とはいえない
ので、作業者が台車上にのってクリールスタンド側に垂
れている新しい糸パッケージの糸とテンサー側に垂れて
いるビーム側の糸とを人手により結びつけているが、高
所作業や本数を考えると大変な作業である。
【0005】そして、クリールの場合、整経という目的
から仕掛け糸本数は必ず必要とし、糸結びの成功率は1
00%要求され、もし結ばれていない箇所があれば、そ
の箇所の発見やそれを修正することは非常に困難とな
る。又、整経の場合の糸結び部は引き揃えてから切り取
って捨てるところから、つながっていればよいことにな
る。
【0006】そこで、本発明はクリール部に於いてクリ
ール側の糸パッケージの糸と、ビーム側の糸とを簡単に
つなぐことを可能とした、クリール側とビーム側の糸つ
なぎ方法及びその装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明方法は、クリール側の糸とビーム側の糸を夫々空
気で吸引して両糸を引き揃えて左右2点で保持し、この
保持部で両糸を引き揃えた状態で接着し、接着後、両糸
の糸端を切断することを特徴とするものである。
【0008】又、上記吸引した両糸を引き揃えて左右2
点で挾持し、この挾持部で糸を捩って接着することもで
きる。又、両糸の接着後、接着部を乾燥させることが好
ましい。
【0009】本発明方法は、空気で吸引したクリール側
とビーム側の両糸を引き揃え、この両糸を左右2点で保
持し、この保持部で引き揃えた状態で両糸を接着するだ
けであるから、結ぶ必要がなく簡単に糸つなぎが可能で
ある。又、吸引した両糸を引き揃えて左右2点で挾持
し、この挾持部で糸を捩って接着すれば、より連結が強
固となる。又、両糸の接着後、接着部を乾燥させること
により、乾燥時間のかかる接着剤等を使用した場合に好
適である。
【0010】又、本発明装置は、クリールスタンドとテ
ンサー枠間を平行に移動する柱状体の上下方向に所定の
間隔を於いて複数個のケースが列設され、各ケースに空
気吸引部と連絡し、クリール側の糸を吸引しテンサー側
へ回動するクリールスタンド側のサクションパイプと、
該クリールスタンド側のサクションパイプと対向して空
気吸引部と連絡し、ビーム側の糸を吸引しクリールスタ
ンド側へ回動するテンサー側のサクションパイプと、両
サクションパイプの回動時にクリール側の糸とビーム側
の糸を左右2点で引き揃え保持する糸受け部と、糸受け
部で保持された両糸を糸受け部で接着する接着手段と、
両糸の接着後、糸受け部の両側で両糸の糸端を切断する
左右のカッターが夫々設けられ、各ケースの両サクショ
ンパイプとカッターは連動手段で連動可能とされている
ことを特徴とするものである。又、上記ケースに糸の接
着部に向け送風機と連絡する空気吹き出し口を設けると
好適である。
【0011】上記構成を有する請求項4の本発明は、空
気吸引部と連絡し、ケースに設けられた左右一対のサク
ションパイプでクリール側の糸はクリール側のサクショ
ンパイプで吸引し、テンサーから垂れ下がっているビー
ム側の糸はテンサー側のサクションパイプで吸引し、左
右のサクションパイプを反対方向に回動すれば、両糸は
左右の2点で保持する糸受け部に保持される。
【0012】次に、糸受け部で保持された両糸を接着剤
等を噴射又は塗布する接着手段により接着し、接着後、
糸受け部の両側のカッターで両糸の糸端を切断すること
により、両糸は簡単につながれる。
【0013】そして、上記構成を有するケースが柱状体
の上下方向に複数個列設され、各ケースのサクションパ
イプとカッターは連動機構で連動しているため、クリー
ルスタンドの給糸枠の一列の下段から上段まで仕掛けて
ある糸パッケージの糸を一挙にビーム側の糸につなぐこ
とができる。又、ケースはクリールスタンドとテンサー
枠間に平行に移動可能となっているため、一列を終える
と次の列に移動し、順次クリール部の後方より前方へ移
動する。
【0014】又、ケースに糸の接着部に向け送風機から
の空気を吹き付ける空気吹き出し口が設けられているた
め、乾燥時間のかかる接着剤等を使用しても直ちに乾燥
する。
【0015】又、本発明装置は、クリールスタンドとテ
ンサー枠間を平行に移動する柱状体の上下方向に所定の
間隔を於いて複数個のケースが列設され、各ケースに空
気吸引部と連絡し、クリール側の糸を吸引しテンサー側
へ回動するクリールスタンド側のサクションパイプと、
該クリールスタンド側のサクションパイプと対向して空
気吸引部と連絡し、ビーム側の糸を吸引しクリール側へ
回動するテンサー側のサクションパイプと、両サクショ
ンパイプの回動時に可動部材と固定部材で両糸を挾持す
る左右の挾持部と、左右の挾持部の内、少なくとも一方
の糸挾持部に設けられ、両糸を挾持したまま可動部材を
摺動させ糸を捩る糸捩り手段と、糸挾持部で挾持された
両糸を両糸挾持部間で接着する接着手段と、接着後、両
糸挾持部の側方で両糸の糸端を切断する左右のカッター
が夫々設けられ、各ケースの両サクションパイプとカッ
ターは連動手段で連動可能とされていることを特徴とす
るものである。又、上記ケースに糸の接着部に向け空気
吹き出し口を設けると好適である。
【0016】上記構成を有する請求項6の本発明は、サ
クションパイプで両糸を吸引する点は請求項4の発明と
同じであるが、両糸を左右の糸挾持部に引き揃える点で
両糸を糸受け部に揃える請求項4の発明と異なる。すな
わち、吸引された両糸を可動部材と固定部材の両部材で
糸を挾持する左右の糸挾持部に引き揃えて挾持し、この
左右の糸挾持部の内、少なくとも一方の糸挾持部に糸を
挾持したまま可動部材を摺動させ糸を捩る糸捩り手段を
設けてあるため、この挾持部の可動部材を摺動させるこ
とにより糸を捩ることができる。
【0017】そして、左右の糸挾持部間で挾持された両
糸を接着剤等を噴射又は塗布する接着手段により接着
し、両糸の糸端をカッターで切断することは前同様であ
る。このように、両糸を捩った状態で接着されると、両
糸を引き揃えて接着するものに比べ、より連結が強固と
なる。
【0018】又、上記構成を有するケースが柱状体の上
下方向に複数個列設され、各ケースのサクションパイプ
とカッターは連動機構で連動可能となっていること、及
びケースがクリールスタンドとテンサー枠間に平行に移
動可能となっていること、並びにケースに糸の接着部に
向け送風機からの空気を吹き付ける空気吹き出し口が設
けられていることについては、請求項4の発明と同様に
つき説明を省略する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。図1乃至図6に於いて、図中1は
上下方向に延長する断面が方形の空気吸引用ダクトであ
り、該空気吸引用ダクト1に隣接して一体に上下方向に
延長する断面が方形の空気排出用ダクト2が設けられ、
この空気排出用ダクト2と空気吸引用ダクト1で柱状体
3が形成されている。
【0020】この柱状体3の上部にコンプレッサー等の
空気吸引部4が設けられ、空気吸引用ダクト1と連絡し
ている。又、柱状体3の下部に送風機5が設けられ、空
気排出用ダクト2と連絡している。そして、柱状体3は
クリール部のクリールスタンド6とテンサー枠7間でク
リールスタンド6と平行に設けた上部レール8と下部レ
ール9間を走行する。10は柱状体3の下部に設けた走
行用車輪である。柱状体3の上部はガイドローラ(図示
せず)等により手動で移動することもできるが、上部レ
ール8内に長手方向に走行用ラック11を設け、これに
噛合する駆動歯車(図示せず)等により電動で移動する
こともできる。
【0021】12はクリールスタンド6の給糸枠6Aの
下段から上段に仕掛けられた糸パッケージであり、この
糸パッケージ12の糸13が柱状体3のクリールスタン
ド側に垂れ下がっている。又、テンサー枠7のテンサー
14からビーム(図示せず)側の糸15が柱状体3のテ
ンサー側に垂れ下がっている。
【0022】16は柱状体3の空気吸引用ダクト1の前
面に上下方向にテンサー枠7の段数に対応した数に列設
した方形体のケースであり、各ケース16の後部に空気
吸引用ダクト1に開口する吸引室17が設けられてい
る。又、各ケース16の前面に台18が設けられ、この
台18上に空気排出用ダクト2と排気管19で連結する
空気吹き出し口20が設けられると共に、空気吹き出し
口20の前面に糸受けガイド21が設けられている。糸
受けガイド21は細巾の金属板を略U字状に屈曲し、そ
の両屈曲部の上端にV字状の溝21Aが形成されてい
る。
【0023】22A、22Bは台18の下方でケース1
6の前部から後部へ挿通した左右の中空のサクションパ
イプであり、両サクションパイプ22A、22Bは反対
方向に回動し、両サクションパイプ22A、22Bの後
部は空気吸引用ダクト1に開口する吸引室17に突入し
ている。クリール側のサクションパイプ22Aのケース
16から突出している前方はクリールスタンド6側に9
0度屈曲して延長し、その先端部は再び90度後方へ屈
曲している。この先端部はサクションパイプ22Aで糸
パッケージ12の糸13を吸引してサクションパイプ2
2Aがテンサー側へ上方回動した時、糸13が丁度糸受
けガイド21の溝21Aに嵌入する位置となっている。
【0024】又、テンサー側のサクションパイプ22B
のケース16から突出している前方は、クリールスタン
ド側のサクションパイプ22Aよりも短く形成されてテ
ンサー枠7側に90度屈曲して延長し、この延長部はク
リールスタンド側のサクションパイプ22Aよりも短
く、その先端部は再び90度後方へ屈曲している。この
先端部はサクションパイプ22Bでビーム側の糸15を
吸引してサクションパイプ22Bがクリールスタンド側
へ上方回動した時、糸15が丁度糸受けガイド21の溝
21Aに嵌入する位置となっている。両糸13、15は
このように糸受けガイド21の両溝21A間で保持され
る。
【0025】両サクションパイプ22A、22Bの回動
は、両サクションパイプ22A、22Bのケース16内
に収納される部分に歯車23A、23Bが設けられ、こ
の両歯車23A、23Bに噛合する駆動ラック24が歯
車23A、23B間で上下方向に延設され、この駆動ラ
ック24が制御部46と連結する原動モーター(図示せ
ず)で昇降することにより、両サクションパイプ22
A、22Bは反対方向へ回動する。又この駆動ラック2
4は上下方向に列設する各ケース16内を貫通して設け
られている。又、クリールスタンド側のサクションパイ
プ22Aの歯車23Aの方がテンサー側のサクションパ
イプ22Bよりも径が大きく形成されている。
【0026】25A、25Bは台18の両側に固定した
カッターであり、クリールスタンド側のカッター25A
はビーム側の糸15の糸端を切断し、テンサー側のカッ
ター25Bはクリール側の糸13の糸端を切断する。ク
リールスタンド側のカッター25Aはクリールスタンド
側のサクションパイプ22Aの上方回動時の終点位置が
糸受けガイド21の溝21Aと同一高さ位置となってい
るので、吸引された糸13を切断しないようにテンサー
側のカッター25Bよりも低位置となっている。尚、テ
ンサー側のサクションパイプ22Bの上方回動時の終点
位置は、糸受けガイド21の溝21Aよりも低位置とな
っている。
【0027】カッター25A、25Bは可動刃26A、
26Bと固定刃27A、27Bから成り、固定刃27
A、27Bに水平方向に長孔28A、28Bが設けら
れ、この長孔28A、28Bに可動刃26A、26Bに
固定したピン29A、29Bが移動可能となっている。
そして、クリール側のサクションパイプ22Aで吸引さ
れた糸13の端部付近はサクションパイプ22Aの上方
回動終点位置でテンサー側のカッター25Bの可動刃2
6Bと固定刃27B間に上方から挿通され、テンサー側
のサクションパイプ22Bで吸引された糸15の端部付
近はサクションパイプ22Bの上方回動終点位置でクリ
ールスタンド側のカッター25Aの可動刃26Aと固定
刃27A間に上方から挿通される位置にカッター25
A、25Bは設置されている。
【0028】30は接着手段である接着剤噴射式スプレ
ーであり、その先端ノズルは糸受けガイド21の両溝2
1A間に保持される糸13、15に向けられている。接
着剤は瞬間乾燥接着剤が好ましく、又噴射でなく塗布或
いは滴下してもよい。又、乾燥時間が掛かる接着剤でも
空気吹き出し口20からの空気で乾燥を早めることが可
能となっている。
【0029】この接着剤噴射式スプレー30は、ケース
の両側上部に設けたブラケット31A、31B間に固定
した取り付け軸32の中央に固定されている。又、この
取り付け軸32の両側に水平な腕杆33A、33Bの基
部が固定され、この腕杆33A、33Bの先端部に槓杆
34A、34Bの中央部が枢支35A、35Bされてい
る。
【0030】そして、一方の槓杆34Aの下部はクリー
ルスタンド側のカッター25Aの可動刃26Aのピン2
9Aと長孔34Cで回動可能に連結し、他方の槓杆34
Bの下部はテンサー側のカッター25Bの可動刃26B
のピン29Bと長孔34Cで回動可能に連結している。
【0031】又、槓杆34A、34Bの上部には連結杆
36A、36Bの一端が枢支37A、37Bされ、この
連結杆36A、36Bの他端は、柱状体3側に固設した
両側に取り付け片を有するブラケット38の取り付け片
間に回動可能に設けた取り付け軸39に下部基端が固定
された腕杆40A、40Bの上部先端に枢支41A、4
1Bされている。
【0032】又、取り付け軸39に腕杆42の下端が固
定され、上端は取り付け軸39の後方で上下方向に延設
する駆動ロッド43に枢支44されている。この駆動ロ
ッド43は上下方向に列設する最上部から最下部までの
各ケース16の後方に渉り延設されている。45は制御
部46と連結する駆動ロッド43の原動モータであり、
柱状体3の上部に設けられている。尚、図中46は柱状
体3に設けた制御部である。
【0033】このような構成を有する本発明装置の作用
を説明すれば、クリール側の糸13はクリールスタンド
側のサクションパイプ22Aで、又ビーム側の糸15は
テンサー側のサクションパイプ22Bで夫々吸引され、
駆動ラック24が下降することにより、これと噛合する
両側の歯車23A、23Bが回動し、両サクションパイ
プ22A、22Bは反対方向へ上方回動する。
【0034】両サクションパイプ22A、22Bの上方
回動で両糸13、15は糸受けガイド21の両溝21A
間で引き揃えて保持され、ここで接着剤噴射式スプレー
30で接着剤を噴射され接着される。又、この接着部に
は吸引した空気の空気排出用ダクト2からの排気が空気
吹き出し口20から吹き付け、接着部を乾燥する。
【0035】この時、クリールスタンド側のサクション
パイプ22Aに吸引された糸13の端部付近は、テンサ
ー側のカッター25Bの可動刃26Bと固定刃27B間
に上方より挿通され、又テンサー側のサクションパイプ
22Bに吸引された糸15の端部付近は、クリールスタ
ンド側のカッター25Aの可動刃26Aと固定刃27A
間に上方から挿通されているから、接着後、駆動ロッド
43を下降すれば腕杆42が下方回動し、腕杆42が固
定している取り付け軸39を後方回動する。
【0036】取り付け軸39の後方回動で、取り付け軸
39と共に腕杆40A、40Bが後方回動し、連結杆3
6A、36Bを後方へ引く。連結杆36A、36Bが後
方へ引かれると、これと上部が連結している槓杆34
A、34Bが枢支35A、35B部を支点として回動
し、槓杆34A、34Bの下部が前方へ回動する。この
槓杆34A、34Bの下部の前方への回動により、これ
とピン29A、29Bで連結するカッター25A、25
Bの可動刃26A、26Bが固定刃27A、27Bの長
孔28A、28Bに沿って前方へ摺動し、クリールスタ
ンド側のカッター25Aでビーム側の糸13を切断する
と共に、テンサー側のカッター25Bでクリールスタン
ド側の糸15を切断する。
【0037】両糸13、15の切断を終えれば、駆動ラ
ック24及び駆動ロッド43が逆に上昇し、サクション
パイプ22A、22B及びカッター25A、25Bは元
の状態に戻る。
【0038】次に、図7乃至図12は請求項6及び請求
項7の本発明の一実施の形態を示し、図1乃至図6と同
一符号はこれと同一又は相当する部分を示すものとす
る。請求項6及び請求項7の装置は、前記発明が両糸1
3、15を糸受け部である糸受けガイド21で引き揃え
て接着するものに対し、糸受け部に変え、両糸13、1
5を糸挾持部で捩って接着する点で異なり、他の部分は
同一であるので同一部分の説明は省略する。
【0039】而して、図中50はケース16の前面に設
けた略円形のカムであり、該カム50はケース16内に
挿通されているカム軸51の端部に下部が固定された腕
杆52の上部が制御部46と連絡する原動モータ(図示
せず)で作動する駆動ロッド53に枢支54されてい
る。尚、駆動ロッド53は中央よりテンサー側寄りに設
けられると共に、上下方向に列設する各ケース16内に
渉って延設されている。又、カム50の一方の側部に下
向きに爪50Aが突設されると共に、他方の側部に腕5
0Bが突設されている。
【0040】55Aはケース16の前面でカム50のク
リールスタンド側に設けた糸挾持部であり、この糸挾持
部55Aはケース16の前面の台65に固定される直角
に屈曲した取り付け板部56Aを有し、上部中央に糸受
け溝56Bを有する縦長の固定板56と、固定板56の
内側を摺動する固定板56より巾の狭い可動板57から
構成されている。
【0041】又、可動板57の下方に垂直な長孔57A
が設けられると共に、その上方に上部がケース16側へ
傾斜した長孔57Bが設けられ、前記長孔57A、57
Bに固定板56に設けたピン56C、56Dが嵌入して
いる。
【0042】そして、固定板56の先方上部に突片56
Eが設けられると共に、可動板57の先方下部に突片5
7Eが設けられ、両突片56E、57E間に可動板57
を上方へ引き上げる引張りスプリング58が張設されて
いる。又、可動板57の下部に可動板57の両側に設け
たブラケット59間にロッド60が設けられ、ロッド6
0は前記カム50の爪50Aの下部に離脱可能に係合し
ている。
【0043】又、固定板56の糸受け溝56Bの手前側
の溝縁に沿って厚手のゴム等より成る圧接体56Fが設
けられ、この圧接体56Fに圧接する圧接体57Fが可
動板57の上部に設けられている。この圧接体57Fを
有する可動板57の上部は細く形成され、糸受け溝56
Bの先方側の溝縁より先方側に位置している。
【0044】55Bはケース16の前面でカム50のテ
ンサー側に設けた糸挾持部であり、この糸挾持部55B
はケース16の前面の台65に固定される直角に屈曲し
た取り付け板部61Aを有し、上部中央に糸受け溝61
Bを有する縦長の固定板61と、固定板61の内側に設
けた可動板62と、固定板61と可動板62の間に設け
た昇降板63から構成されている。
【0045】又、可動板62に上下に2個下部がケース
16側へ傾斜した長孔62Aが設けられ、この長孔62
Aに昇降板63の上方に設けたピン63Aが嵌入してい
る。又、昇降板63の下方に垂直な2個の長孔63Bが
設けられ、この長孔63Bに固定板61の内側に設けた
ピン61Cが嵌入している。
【0046】そして、可動板62の先方上部に突片62
Bが設けられると共に、昇降板63の先方下部に突片6
3Cが設けられ、両突片62B、63C間に可動板62
を下方へ引き下げる引張りスプリング64が張設されて
いる。又、可動板62の下端にカム50側へ屈曲した係
合片62Cが形成され、この係合片62Cはカム50の
腕50Bの上面に離脱可能に係合する。カム50の腕5
0Bはこの係合片62Cと昇降板63の突片63C間に
介在している。
【0047】又、固定板61の糸受け溝61Bの手前側
の溝縁に沿って厚手のゴム等により圧接体61Dが設け
られ、この圧接体61Dに圧接する圧接体62Dが可動
板62の上部に設けられている。この圧接体62Dを有
する可動板62の手前側上部は糸受け溝61Bの先方側
の溝縁より先方側に位置している。
【0048】このような構成を有するクリールスタンド
側に設けた糸挾持55Aとテンサー側の糸挾持部55B
は、両側の糸受け溝56B、61Bはサクションパイプ
22A、22Bが両糸13、15を吸引して回動した
時、両糸13、15が引き揃えて嵌入される位置に設置
され、その作用は両側の糸受け溝56B、61B間に両
糸13、15が引き揃えた状態で嵌入された後、駆動ロ
ッド53を原動モータ(図示せず)により下降すれば、
駆動ロッド53が中央よりテンサー側寄りに設けられて
いるため、腕杆52がテンサー側へ回動する。
【0049】カム50がテンサー側へ回動すれば、クリ
ールスタンド側の挾持部55Aのロッド60に上方より
係合し可動板57を引き下げている爪50Aは上方へ回
動し係合が解かれ、可動板57は引張りスプリング58
の付勢力で長孔57A、57Bに沿って上方へ移動す
る。この上部の長孔57Bは上部がケース16側に向け
傾斜しているので、可動板57の圧接体57Fは固定板
56の圧接体56Fに圧接し、糸受け溝56Bに嵌入し
ている両糸13、15を挾持する。
【0050】一方、カム50のテンサー側への回動によ
りテンサー側の挾持部55Bの可動板62の下部に係合
し、可動板62の下降を阻止しているカム50の腕50
Bが下方へ回動し係合が解かれ、可動板62は引張りス
プリング64の付勢力で長孔62Aに沿って下方へ移動
する。この長孔62Aは下部がケース16側へ傾斜して
いるので、可動板62の圧接体62Bは固定板61の圧
接体61Dに圧接し、糸受け溝61Bに嵌入している両
糸13、15を挾持する。
【0051】このように、両側の挾持部55A、55B
で挾持された両糸13、15はカム50が更に回動し、
腕50Bが昇降板63の突片63Cを上方より押圧すれ
ば、昇降板63が長孔63Cに沿って下降すると共に、
昇降板63のピン63Aが可動板62の長孔62Aに係
合しているため、昇降板63と共に可動板62は更に下
降するから、可動板62と固定板61間に挾圧されてい
る両糸13、15は捩られる。そして、捩られた状態で
接着され、乾燥した後、切断されることは前同様である
ので説明は省略駆る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、クリール部でクリール
側の糸パッケージの糸と、整経機のビーム側の糸との連
結は、空気で吸引したクリール側とビーム側の両糸を引
き揃え、この両糸を左右2点で保持し、両糸を引き揃え
て接着又は両糸を引き揃えて捩って接着するだけである
から、結ぶ必要がなく簡単に糸つなぎが可能となる。そ
して、この糸つなぎは給糸枠の一列の下段から上段まで
仕掛けてある糸パッケージの糸を一挙にビーム側の糸に
自動でつなぐことができ、作業能率が格段に向上すると
共に、糸の種類や太さに規制されることもなく、適応範
囲の広い有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す部分正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態を示す部分側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態を示す部分平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態を示す一部を省略した斜
視図である。
【図5】本発明の使用状態を示す一部を省略した正面図
である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す部分斜視図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態を示す一部を省略した部
分正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す一部を省略した部
分平面図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示す一部を省略した部
分側面図である。
【図10】本発明の一実施の形態を示す一部を省略した
部分反対側側面図である。
【図11】本発明の一実施の形態を示す部分分解斜視図
である。
【図12】本発明の一実施の形態を示す部分分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 空気吸引用ダクト 2 空気排出用ダクト 3 柱状体 4 空気吸引部 5 送風機 6 クリールスタンド 12 糸パッケージ 13 クリール側の糸 14 テンサー 15 ビーム側の糸 16 ケース 20 空気吹き出し口 21 糸受けガイド 22A クリールスタンド側のサクションパイプ 22B テンサー側のサクションパイプ 25A クリールスタンド側のカッター 25B テンサー側のカッター 30 接着剤噴射式スプレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリール側の糸とビーム側の糸を夫々空
    気で吸引して両糸を引き揃えて左右2点で保持し、この
    保持部で両糸を引き揃えた状態で接着し、接着後、両糸
    の糸端を切断することを特徴とするクリール側とビーム
    側の糸つなぎ方法。
  2. 【請求項2】 吸引した両糸を引き揃えて左右2点で挾
    持し、この挾持部で糸を捩って接着することを特徴とす
    る請求項1記載のクリール側とビーム側の糸つなぎ方
    法。
  3. 【請求項3】 両糸の接着後、接着部を乾燥させること
    を特徴とする請求項1又は2記載のクリール側とビーム
    側の糸つなぎ方法。
  4. 【請求項4】 クリールスタンドとテンサー枠間を平行
    に移動する柱状体の上下方向に所定の間隔を於いて複数
    個のケースが列設され、各ケースに空気吸引部と連絡
    し、クリール側の糸を吸引しテンサー側へ回動するクリ
    ールスタンド側のサクションパイプと、該クリールスタ
    ンド側のサクションパイプと対向して空気吸引部と連絡
    し、ビーム側の糸を吸引しクリールスタンド側へ回動す
    るテンサー側のサクションパイプと、両サクションパイ
    プの回動時にクリール側の糸とビーム側の糸を左右2点
    で引き揃え保持する糸受け部と、糸受け部で保持された
    両糸を糸受け部で接着する接着手段と、両糸の接着後、
    糸受け部の両側で両糸の糸端を切断する左右のカッター
    が夫々設けられ、各ケースの両サクションパイプとカッ
    ターは連動手段で連動可能とされていることを特徴とす
    るクリール側とビーム側の糸つなぎ装置。
  5. 【請求項5】 ケースに糸の接着部に向け送風機と連絡
    する空気吹き出し口が設けられていることを特徴とする
    請求項4記載のクリール側とビーム側の糸つなぎ装置。
  6. 【請求項6】 クリールスタンドとテンサー枠間を平行
    に移動する柱状体の上下方向に所定の間隔を於いて複数
    個のケースが列設され、各ケースに空気吸引部と連絡
    し、クリール側の糸を吸引しテンサー側へ回動するクリ
    ールスタンド側のサクションパイプと、該クリールスタ
    ンド側のサクションパイプと対向して空気吸引部と連絡
    し、ビーム側の糸を吸引しクリール側へ回動するテンサ
    ー側のサクションパイプと、両サクションパイプの回動
    時に可動部材と固定部材で両糸を挾持する左右の挾持部
    と、左右の挾持部の内、少なくとも一方の糸挾持部に設
    けられ、両糸を挾持したまま可動部材を摺動させ糸を捩
    る糸捩り手段と、糸挾持部で挾持された両糸を両糸挾持
    部間で接着する接着手段と、接着後、両糸挾持部の側方
    で両糸の糸端を切断する左右のカッターが夫々設けら
    れ、各ケースの両サクションパイプとカッターは連動手
    段で連動可能とされていることを特徴とするクリール側
    とビーム側の糸つなぎ装置。
  7. 【請求項7】 ケースに糸の接着部に向け送風機と連絡
    する空気吹き出し口が設けられていることを特徴とする
    請求項6記載のクリール側とビーム側の糸つなぎ装置。
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