JP2001225998A - シート巻取り方法 - Google Patents

シート巻取り方法

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JP2001225998A JP2000040746A JP2000040746A JP2001225998A JP 2001225998 A JP2001225998 A JP 2001225998A JP 2000040746 A JP2000040746 A JP 2000040746A JP 2000040746 A JP2000040746 A JP 2000040746A JP 2001225998 A JP2001225998 A JP 2001225998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂シートを始めとする種々のシートの
巻取り方法として、紙管を用いずに支障なく確実に巻取
りを行え、従来の紙管使用による資源消費、コスト増
大、焼却による環境汚染等の問題を一挙に解決できる手
段を提供する。 【解決手段】 巻取り軸2としてエアーシャフトを用
い、エアーシャフトに金属製又は硬質合成樹脂製の套嵌
部材7Aを外嵌させ、ラグ突起22a…を突出させるこ
とにより、套嵌部材7Aを半径方向外側へ変位させて巻
取り軸2のシート巻込み径を拡径し、拡径状態で套嵌部
材7A上にシートSを直接に巻き取ったのち、巻取り機
から外した巻取り軸2のラグ突起22a…を退入させる
ことにより、套嵌部材7Aを半径方向内側へ変位させ、
縮径した巻取り軸2を巻回シートロールRの中心孔より
抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂、紙、布
等よりなるシートの製造ラインや各種加工ラインの末端
において、連続送給されるシートを巻き取って巻回シー
トロールとして取り出すシート巻取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂シートは、熱可塑性樹
脂のペレットを押出機内で加熱溶融してTダイよりシー
ト状に連続的に押し出しつつ、その冷却硬化したシート
を走行過程の末端で巻取り機によって巻取り、所要径の
巻回シートロールとする。この巻取りは、例えば図14
に示すように、巻取り機1の巻取り軸2に巻芯としての
紙管Pを嵌装し、この紙管PにシートSの端部を巻き込
んで巻取り軸2を回転駆動させて巻取り、所要の巻回量
に達した段階で停止させた巻取り軸2を巻取り機1から
外し、該巻取り軸2より巻回シートロールRを紙管Pと
一体に抜き取るようになっている。なお、この巻取り機
1では、旋回支軸3を中心に旋回し得る主旋回碗4の両
端部に一対の巻取り軸2,2が取り付けられ、一方の巻
取り軸2から前記のように巻回シートロールRを抜き取
る操作中に、他方の巻取り軸2にてシートSの巻取りを
続行できるようになっている。5は主旋回碗4に対して
直交配置した副旋回碗6の両端部に取り付けられたガイ
ドロールである。
【0003】しかして、巻取り軸2としては、エアーシ
ャフトが汎用されている。このエアーシャフトは、図1
5(A)に示すように、周面に多数の軸方向に沿う短い
スリット状窓部21a…を開設した金属製管軸21内
に、外周面に放射状配置した多数の軸方向に沿う短い畝
状のラグ突起22a…を設けたゴムチューブ22が、各
ラグ突起22aを前記スリット状窓部21aに臨ませて
挿嵌されると共に、このゴムチューブ22の内圧を増減
可能としたものであり、該内圧の増減に伴うゴムチュー
ブ22の膨張・収縮によって各ラグ突起22aがスリッ
ト状窓部21aから出入するように構成されている。
【0004】従って、シートSの巻取りにおいては、ラ
グ突起22a…が退入した巻取り軸2に紙管Pを遊嵌状
態で嵌装し、次いでゴムチューブ22の内圧を上昇させ
ることにより、図15(B)に示すように、紙管Pの内
周面にラグ突起22a…を押接させて当該紙管Pを巻取
り軸2と一体回転可能に保持する。そして、この状態で
シートSの所要量の巻取りを行ったのち、ゴムチューブ
22の内圧を低下させてラグ突起22a…の押接を解除
すれば、巻回シートロールRを紙管Pと一体に容易に抜
き取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かくして得られる巻回
シートロールRは、加熱プレス成形を始めとする種々の
の二次加工に供されたり、あるいはロール形態のまま製
品として出荷されるが、シートSを使い切ったあとに紙
管Pが残ることになる。しかるに、このような紙管は、
上述した合成樹脂シートに限らず、種々のシート材料を
巻取る際の巻芯に使用されており、その消費量は極めて
膨大であるが、二次加工時に紙管を巻出し機の軸に通し
たり、搬送や商品展示の際に紙管部で吊り掛けたりし
て、端部の潰れ、歪みや傷等の欠陥を生じるため、使用
済みのものを回収して再使用することは困難である。従
って、現状では膨大な量に上る使用済み紙管の略全量が
焼却処分されているが、省資源の観点から大きな問題で
ある上、コスト的にも大きな無駄となり、また紙層の接
着に用いられている接着剤成分によっては焼却時にダイ
オキシン等の有害物質を発生する可能性があり、環境汚
染も懸念される。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みて、合成樹脂
シートを始めとする種々のシートの巻取り方法として、
紙管を用いずに支障なく確実に巻取りを行え、もって従
来の紙管使用による資源消費、コスト増大、焼却による
環境汚染等の問題を一挙に解決できる手段を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るシート巻取り方法は、図面
の参照符号を付して示せば、連続送給されるシートSを
巻取り機1の回転駆動する巻取り軸2に巻取り、所要の
シート巻回量に達した巻取り軸2を巻取り機1から外し
たのち、当該巻取り軸2より巻回シートロールRを抜き
取るシート巻取り方法において、前記巻取り軸2として
周面に内圧の増減によって出入する複数のラグ突起22
a…を備えたエアーシャフトを用い、このエアーシャフ
トに金属製又は硬質合成樹脂製の套嵌部材7A,7Bを
外嵌させると共に、前記ラグ突起22a…を突出させる
ことにより、該套嵌部材7A,7Bを半径方向外側へ変
位させて巻取り軸2のシート巻込み径を拡径し、この拡
径状態で該套嵌部材7A,7B上に前記シートSを直接
に巻き取ったのち、ラグ突起22a…を退入させること
により、前記套嵌部材7A,7Bを半径方向内側へ変位
させ、縮径した巻取り軸2を巻回シートロールRの中心
孔より抜き出すことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、套嵌部材7A,7Bを
従来の紙管の代わりとしてシートSの巻取りを行うが、
この巻取りは巻取り軸2のラグ突起22a…の突出によ
る拡径状態で行うため、巻取り後の巻回シートロールR
の抜き取りに際し、ラグ突起22a…を退入作動させる
ことにより、套嵌部材7A,7Bが半径方向内側へ変位
し、巻取り軸2側の径が巻回シートロールRの中心孔H
の内径より小さくなり、もって当該巻取り軸2を巻回シ
ートロールRから容易に抜出できる。しかして、套嵌部
材7A,7Bは何度でも繰り返して再使用できる一方、
巻回シートロールRは紙管のないシート単独の巻回物と
して得られる。
【0009】請求項2の発明は、上記請求項1のシート
巻取り方法において、前記套嵌部材が断面C字形の開裂
筒材7Aからなる構成としている。この場合、開裂筒材
7Aとして自然状態での内径が巻取り軸2の外径に近似
したものを用い、これを巻取り軸2に装着してラグ突起
22a…を突出させることにより、当該開裂筒材7Aは
強制的に拡径されて巻取り軸2に固定化し、該巻取り軸
2と一体に回転することになる。また、巻取り後にラグ
突起22a…を退入させれば、開裂筒材7Aは弾性復元
力によって元の状態に縮径する。
【0010】請求項3の発明では、上記請求項1のシー
ト巻取り方法において、前記套嵌部材が一対の断面半円
弧状の半割筒材7B,7Bからなり、両半割筒材7B,
7Bを巻取り軸2に両側から被せた状態で、その両端部
を抱持具8A〜8Cによって抱持して当該巻取り軸2に
取り付けると共に、少なくとも片側の抱持具8B,8C
によって両半割筒材7B,7Bを巻取り軸2に対して弾
力的に押接させるようにしている。この場合、抱持具8
A〜8Cを介して巻取り軸2に装着した両半割筒材7
B,7Bは、ラグ突起22a…を突出させることによ
り、巻取り軸2への押接力に抗して半径方向外側へ変位
するから、シート巻込み径を拡径した状態で巻取り軸2
の回転による巻取りを行える。しかして、巻取り後にラ
グ突起22a…を退入させれば、両半割筒材7B,7B
が抱持具8B,8Cの押接力によって巻取り軸2の表面
に押接した状態に復帰する。
【0011】請求項4の発明では、上記請求項3のシー
ト巻取り方法において、前記の両半割筒材7B,7Bを
巻取り軸2に対して弾力的に押接させる抱持具8Bは、
各半割筒材7Bに外嵌させる一対の半円弧状の押さえ材
81,81と、両押さえ材81,81にわたる外周に係
着するスナップリング82,82とからなるものとして
いる。この場合、巻取り軸2に装着した両半割筒材7
B,7Bは、スナップリング82,82のばね弾性によ
って巻取り軸2に押接し、ラグ突起22a…を突出させ
ることにより、スナップリング82,82がそのばね弾
性に抗して強制的に拡開され、両半割筒材7B,7Bが
半径方向外側へ変位することになる。しかして、巻き取
った巻回シートロールRの抜き取りは、ラグ突起22a
…を退入させた上で、抜き取り側にある抱持具8Bのス
ナップリング82,82及び押さえ材81,81を外し
て行えばよい。
【0012】請求項5の発明では、上記請求項3のシー
ト巻取り方法において、前記の両半割筒材7B,7Bを
巻取り軸2に対して弾力的に押接させる抱持具8Cは、
ゴムバンド又ゴムリングである構成としている。この場
合、巻取り軸2に装着した両半割筒材7B,7Bは、抱
持具8Cのゴム弾性によって巻取り軸2側へ押接した状
態でラグ突起22a…の出入に伴って半径方向に変位す
ることになる。巻き取った巻回シートロールRの抜き取
りは、ラグ突起22a…を退入させた上で、抜き取り側
にある抱持具8Bを外して行えばよい。
【0013】請求項6の発明では、上記請求項3〜5の
いずれかのシート巻取り方法において、一側の抱持具8
B,8Cが前記一対の半割筒材7B,7Bを巻取り軸2
に対して弾力的に押接させるものであり、他側の抱持具
8Aが巻取り軸2に固着されて両半割筒材7B,7Bを
遊嵌状態に抱持する環体からなり、この環体と各半割筒
材7Bとに相互に凹凸係合する係合部83,71を有す
るものとしている。この場合、一側の抱持具8B,8C
によって両半割筒材7B,7Bのラグ突起22a…の出
入による半径方向の変位が可能になると共に、他側の抱
持具8Aによって巻取り軸2の回転力が半割筒材7B,
7Bに伝達されることになる。
【0014】請求項7の発明では、上記請求項1〜6の
いずれかのシート巻取り方法において、巻取り軸2を抜
き取った巻回シートロールRの中心孔Hの両端開口部
に、該中心孔Hの形崩れを防止するための短筒状保護具
9,9を嵌着する構成としている。この場合、巻回シー
トロールRは、無紙管であるが、中心孔Hの両端部が短
筒状保護具9,9によって保護されているから、搬送や
保管及び展示等において該中心孔Hを利用して吊り掛け
たり、二次加工に供する際に巻出し機の軸を中心孔Hに
通しても、ロール中心側のシートSの傷みを防止でき
る。また、この短筒状保護具9を熱可塑性樹脂製とすれ
ば、それ自体が傷損しても、回収して加熱溶融を経て同
じものを再生したり他の用途に転用することが可能とな
る。
【0015】請求項8の発明では、上記請求項7のシー
ト巻取り方法において、短筒状保護具9は、巻回シート
ロールRの中心孔Hに嵌入させる筒状部9aの外端にフ
ランジ部9bが一体形成された合成樹脂成形物からな
り、該筒状部9aの内端が遮蔽膜部91で封鎖されてな
るものとしている。この場合、巻回シートロールRの中
心孔H内は短筒状保護具9の遮蔽膜部91にて外部から
遮断されているから、塵埃の侵入を防止できる。また、
二次加工に供する際には、前記遮蔽膜部91を薄肉膜に
形成すれば、短筒状保護具9を外さずに、巻出し機の軸
を中心孔Hに通すことによって該遮蔽膜部91を容易に
破断できる。
【0016】請求項9の発明では、前記遮蔽膜部91に
は外部圧力によって該遮蔽膜部91を破断するための切
り込み溝92が形成されているから、前記実施の形態と
同じように二次加工に供する際には、前記遮蔽膜部91
の切り込み溝92に、短筒状保護具9を外さずに、巻出
し機の軸を中心孔Hに通すことによって該遮蔽膜部91
を容易に破断できる。
【0017】請求項10の発明では、前記短筒状保護具
9の筒状部9aはその外周面に螺条93が形成されてな
るため、該筒状部9aを巻回シートロールRの中心孔H
に螺旋状に回転しながら挿入することによって該筒状部
9aを前記中心孔Hへ容易に嵌入することができ、且つ
強固な嵌合状態とすることができ、さらにはフランジ部
9bはそのフランジ面に環状リブ94が形成されてなる
ため、巻回シートロールRの端面が若干凹凸を呈してし
ても環状リブ94が前記ロールRの端面に良く密接して
塵埃の侵入を防止すると共に、フランジ部9bの変形を
防止して補強することができる。
【0018】請求項11の発明では、巻取り軸2の周面
側に逆止弁からなる自動閉止機能栓23a付きの空気導
入口23を設けると共に、これとは別に巻取り軸2の端
面側に同じく逆止弁からなる自動閉止機能栓24a付き
の空気導出口24を設けてなるものである。これによっ
て現場作業において、空気導入口23が巻取り軸2の側
面側に設けられているため、空気導入口23の自動閉止
機能栓24aを操作して巻取り軸2への圧縮空気の導入
を容易に行うことができると共に、空気導出口24が巻
取り軸2の端面側に設けられているため、作動中は巻取
り軸2の端面は当然に軸受側で被覆されており、それが
ために不測に空気導出口24の自動閉止機能栓24aに
外力が触れて空気導出口24から圧縮空気が漏れて巻回
シートロールRの巻取り作業に支障をきたすというよう
なことがないと共に、巻取り作業完了後の巻取り軸2か
らの圧縮空気の排出を能率的に且つ容易に行うことがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート巻取り
方法の実施例について、図面を参照して具体的に説明す
る。図1は本発明方法に用いる巻取り機の一例を示す
が、この巻取り機は既述の図14を用いて説明した巻取
り機1と同様の構成であるため、図14との共通部分に
ついては同一符号を付している。
【0020】図1に示す巻取り機1は、旋回支軸3の両
端部に左右一対の主旋回碗4A,4Bと副旋回碗6,6
とが互いに直交する配置状態で固着され、主旋回碗4
A,4Bの両端部間に一対の巻取り軸2,2が脱着可能
に取り付けられると共に、副旋回碗6,6の両端部間に
一対のガイドロール5,5が遊転自在に取り付けられて
おり、右側の箱状をなす主旋回碗4Aに内臓された駆動
機構(図示省略)によって各巻取り軸2を回転駆動する
と共に、機枠10側の旋回機構(図示省略)によって旋
回支軸3を中心として主旋回碗4A,4B及び副旋回碗
6,6を一体に旋回でき、もって一方の巻取り軸2に巻
き取った巻回シートロールRの抜取り操作中に、他方の
巻取り軸2でシートSの巻取りを続行できるようになっ
ている。
【0021】巻取り軸2は、既述の図15(A)を用い
て説明したものと同じエアーシャフトからなり、同図及
び図2(A)に示すように、金属製管軸21の軸方向に
沿って一定間隔置きの各位置ごとに、軸方向に沿う短い
スリット状窓部21a…の4本が周方向に等配して開設
され、この管軸21内に挿嵌されたゴムチューブ22の
外周面に設けたラグ突起22a…の各々が各スリット状
窓部21aに臨んでいる。そして、図10(C)でも示
すように、巻取り軸2の一端側にあって、逆止弁からな
る自動閉止機能栓23a付きで周面に臨む空気導入口2
3と同じく逆止弁からなる自動閉止機能栓24a付きで
端面に臨む空気導出口24とが設けてあり、巻取り軸2
の周面からエアー供給チューブ11の注入口11aを空
気導入口23に接続し、ゴムチューブ22内に圧縮空気
を注入した際、該ゴムチューブ22の内圧上昇に伴う膨
張によって各ラグ突起22aがスリット状窓部21aか
ら突出する一方、巻取り軸2の端面側から空気導出口2
4の突子24aを押し込むことにより、ゴムチューブ2
2内の空気が外部へ排気され、突出していた各ラグ突起
22aは該ゴムチューブ22の内圧低下による収縮に伴
って退入する。
【0022】本発明の実施態様において、このように巻
取り軸2の周面側に逆止弁からなる自動閉止機能栓23
a付きの空気導入口23を設けると共に、これとは別に
巻取り軸2の端面側に同じく逆止弁からなる自動閉止機
能栓24a付きの空気導出口24を設けてなることを特
徴とするもであり、これによって現場作業において、空
気導入口23が巻取り軸2の側面側に設けられているた
め、空気導入口23の自動閉止機能栓24aを操作して
巻取り軸2への圧縮空気の導入を容易に行うことができ
ると共に、空気導出口24が巻取り軸2の端面側に設け
られているため、作動中は巻取り軸2の端面は当然に軸
受側で被覆されており、それがために不測に空気導出口
24の自動閉止機能栓24aに外力が触れて空気導出口
24から圧縮空気が漏れて巻回シートロールRの巻取り
作業に支障をきたすというようなことがないと共に、巻
取り作業完了後の巻取り軸2からの圧縮空気の排出を能
率的に且つ容易に行うことができる。
【0023】巻取り機1の主旋回碗4A,4Bにおける
巻取り軸2の取付部は、図10(A)(B)に示すよう
に、主旋回碗4A側の駆動支軸12と主旋回碗4B側の
従動支軸13の各先端にU字形の受け部12a,13a
が形成され、両受け部12a,13aに巻取り軸2の両
端部2a,2bを嵌合させ、この嵌合部上に両支軸1
2,13に嵌装されたカプラ14を移動させることによ
り、該巻取り軸2を両支軸12,13に連結するように
なっている。しかして、駆動支軸12の受け部12aに
はキー溝15が設けてあり、巻取り軸2の端部2a側に
設けたキー25を該キー溝15に係合することにより、
駆動支軸12の回転駆動によって巻取り軸2が一体に回
転する。なお、このような巻取り軸2の取付構造ならび
に前記エアーシャフトの構造は、従来よりシートの巻取
り機に一般的に採用されているものである。
【0024】本発明の第一実施例においては、図1及び
図2(B)に示すように、該巻取り軸2に套嵌部材とし
ての断面C字形の開裂筒材7Aを嵌装する。この開裂筒
材7Aは、高張力ステンレス鋼の如き金属製又は硬質合
成樹脂製のパイプ材を軸方向に沿って全長にわたって切
り込むことにより、断面C字形の開環状にしたものであ
り、自然状態での内径が巻取り軸2の外径に近似したも
のを用い、図2(C)の如く巻取り軸2にラグ突起22
a…の退入状態で嵌挿させる。この嵌挿した状態を図3
(A)に示すが、次いで該巻取り軸2のゴムチューブ2
2内に圧縮空気を導入すれば、図3(B)の如くラグ突
起22a…の突出によって開裂筒材7Aが強制的に拡径
され、該開裂筒材7Aはその弾性復元力によってラグ突
起22a…に圧接して巻取り軸2に固定化する。従っ
て、巻取り軸2を回転駆動することにより、開裂筒材7
Aも一体に回転する。
【0025】第一実施例のシート巻取り方法では、上記
のように嵌挿した開裂筒材7Aを拡径状態とした巻取り
軸2を巻取り機1に装着し、この巻取り軸2に押出シー
ト成形機(図示省略)等より連続送給されるシートSの
端部を巻き込み、当該巻取り軸2を回転駆動させること
により、シートSを片方のガイドロール5を介して巻取
り軸2の開裂筒材7A上に直接に巻き取ってゆく。そし
て、所定の巻取り量に達すれば、供給されるシートSを
切断して巻取り軸2の回転を停止させ、切断したシート
Sの末端を粘着テープ16(図11参照)等で巻回シー
トロールRの周面に留め付けた上で、当該巻取り軸2を
巻取り機1から外して空気導出口24よりゴムチューブ
22内の空気を排気する。これによってラグ突起22a
…が退入し、開裂筒材7Aは弾性復元力によって元の状
態に縮径するから、巻き取った巻回シートロールRの中
心孔Hと開裂筒材7Aの外周との間に隙間ができ、該巻
回シートロールRを巻取り軸2から容易に抜出できる。
かくして得られた巻回シートロールRは紙管のないシー
トS単独の巻回物になっている。また、套嵌部材7Aは
巻取り軸2に装着したままで次の巻取りに利用する。
【0026】第二実施例では、図4及び図7に示すよう
に、前記同様のエアーシャフトからなる巻取り軸2に、
套嵌部材として一対の断面半円弧状の半割筒材7B,7
Bを両側から被せた状態で、その両端部を抱持具8A,
8Bによって抱持して当該巻取り軸2に取り付けてい
る。この半割筒材7Bは、金属製又は硬質合成樹脂製の
パイプ材を軸方向に沿って半割したものであり、図7に
示すように、一端の幅方向中央部にU字形の切欠部71
を有している。
【0027】一方の抱持具8Aは、図5(A)(B)に
示すように、金属製又は硬質合成樹脂製の環体であり、
内周の一端側を巻取り軸2の外径に適合する小内径部8
4、同他端側を大内径部85とし、小内径部84の位置
に内外に透通する3つのねじ孔86が90度ずつの位相
差で設けられると共に、大内径部85の奥端の径方向両
側に凸部83,83が設けてある。しかして、この抱持
具8Aは、図6(B)に示すように、小内径部84側を
巻取り軸2の端部側に向けて当該巻取り軸2に挿嵌さ
れ、各ねじ孔86に螺挿したセットねじ17の押接によ
って該巻取り軸2固定されており、大内径部85の内周
と巻取り軸2の外周との間に構成される環状間隙に、両
半割筒材7B,7Bの端部を遊嵌状態に挿嵌させると共
に、各半割筒材7Bの切欠部71を凸部83に係合させ
ている。
【0028】他方の抱持具8Bは、図6(A)及び図7
に示すように、外周面に周方向に沿う2本の溝部81
a,81aを有する一対の半円弧状の押さえ材81,8
1と、2本のスナップリング82,82とからなり、各
押さえ材81を各半割筒材7Bに外嵌させた状態で、両
押さえ材81,81にわたる外周にスナップリング82
を溝部81aに嵌入させて係着している。
【0029】更に、第三実施例では、図8に示すよう
に、エアーシャフトからなる巻取り軸2に、前記第二実
施例と同様に套嵌部材として一対の断面半円弧状の半割
筒材7B,7Bを両側から被せた状態で、その両端部を
ゴムリング又はゴムバンドよりなる抱持具8C,8Cに
よって抱持して当該巻取り軸2に取り付けている。な
お、この場合の半割筒材7Bは切欠部71のないもので
よい。
【0030】これら第二実施例及び第三実施例におい
て、上記のように巻取り軸2に嵌装した半割筒材7B,
7Bは、該巻取り軸2の内圧の低下状態ではスナップリ
ング82,82のばね弾性又は抱持具8C,8Cのゴム
弾性により、図9(A)に示すように巻取り軸2に押接
している。しかして、シート巻取りに際しては、前記第
一実施例と同様に該巻取り軸2のゴムチューブ22内に
圧縮空気を導入してラグ突起22a…を突出させること
により、図9(B)に示すように、両半割筒材7B,7
Bを前記ばね弾性又はゴム弾性による押接力に抗して半
径方向外側へ押し上げ、もってシート巻込み径を拡径さ
せる。この拡径状態では、強制的に拡開したスナップリ
ング82,82又は強制的に伸張した抱持具8C,8C
の弾性復元力により、両半割筒材7B,7Bはラグ突起
22a…に圧接して巻取り軸2に固定化しており、該巻
取り軸2の回転駆動によって両半割筒材7B,7Bも一
体に回転する。特に第二実施例の場合は、両半割筒材7
B,7Bの切欠部71と抱持具8Aの凸部83との凹凸
係合によって回転力が直接に伝達されるから、両半割筒
材7B,7Bと巻取り軸2との間で滑りを生じる懸念は
ない。
【0031】シート巻取りは、前記第一実施例と同様
に、前記拡径状態とした巻取り軸2に連続送給されるシ
ートSの端部を巻き込み、当該巻取り軸2を回転駆動さ
せることにより、シートSを巻取り軸2の両半割筒材7
B,7B上に直接に巻き取ってゆく。そして、所定の巻
取り量に達すれば、供給されるシートSを切断して巻取
り軸2の回転を停止させ、切断したシートSの末端を留
め付けた上で当該巻取り軸2を巻取り機1から外し、空
気導出口24よりゴムチューブ22内の空気を排気す
る。これによってラグ突起22a…が退入し、両半割筒
材7B,7Bはスナップリング82,82又は抱持具8
C,8Cの弾性復元力によって図9(A)で示す元の状
態に戻るから、巻き取った巻回シートロールRの中心孔
Hと両半割筒材7B,7Bの外周との間に隙間ができ
る。
【0032】従って、第二実施例では抱持具8Bを取外
し、第三実施例では一方の抱持具8Cを取外した上で、
巻回シートロールRの中心孔Hより巻取り軸2を容易に
抜出でき、もってシートS単独の巻回物になった巻回シ
ートロールRが得られる。しかして、抱持具8Bの取外
しはスナップリング82,82の抜き取りによって容易
に行えると共に、ゴムバンド又はゴムリングからなる抱
持具8Cの取外しも簡単である。
【0033】なお、套嵌部材として前記の半割筒材7
B,7Bを用いる場合、その両端部を巻取り軸2に抱持
させる手段として、第二実施例のように抱持具8A,8
Cを用いる代わりに、両側に抱持具8Bを用いたり、抱
持具8Aと第三実施例の抱持具8Cを用いるようにして
もよい。
【0034】ところで、図1に例示した巻取り機1で
は、シートSの巻取りを一方の巻取り軸2から他方の巻
取り軸2へ巻き替えて続行できる。すなわち、片方の巻
取り軸2による巻取りが終了する段階で、旋回支軸3を
所要角度だけ回転させて休止中の巻取り軸2を巻込み作
業位置に配置させると共に、この巻取り軸2を回転駆動
させ、巻取り中の巻取り軸2に供給されるシートSを切
断して、その切断端部を他方の巻取り軸2に巻き込んで
巻取りを続行し、次いで巻取りを終了した巻取り軸2の
回転を停止すると共に、この巻取り軸2を旋回支軸3の
所要角度の回転によって取外し作業位置に配置させ、既
述のように巻取り機1から取外して巻回シートロールR
を抜き取る操作を行えばよい。
【0035】かくして得られた巻回シートロールRは、
既述のようにシートS単独の巻回物になっているが、以
降の取扱い中に中心孔Hの形崩れによってロール中心側
のシートSが傷むのを防止する目的で、図11及び図1
2に示すように、該中心孔Hの両端開口部に短筒状保護
具9,9を嵌着することが推奨される。この短筒状保護
具9は、図13(A)(B)に示すように、筒状部9a
の外端にフランジ部9bが一体形成された合成樹脂成形
物からなり、該筒状部9aの内端が遮蔽膜部91で封鎖
され、この遮蔽膜部91にその中心部から放射状に切り
込まれる切り込み溝92が形成されると共に、中心孔H
への嵌入を容易にして強固な嵌着状態とするために筒状
部9aの外周面に螺条93が設けられ、フランジ部9b
のフランジ面にも該フランジ部9aが巻回シートロール
Rの端面に良く密接するためと補強用の環状リブ94,
94が形成されている。
【0036】このように中心孔Hの両端開口部に短筒状
保護具9,9を嵌着した巻回シートロールRでは、無紙
管であるが、中心孔Hの両端部が保護されているから、
搬送や保管及び展示等において該中心孔Hを利用して吊
り掛けたり、二次加工に供する際に巻出し機の軸を中心
孔Hに通しても、ロール中心側のシートSの傷みが回避
されると共に、保護具9の遮蔽膜部91にて中心孔H内
が外部から遮断されているから、塵埃の侵入による汚れ
傷等も防止できる。また、保護具9の遮蔽膜部91を薄
肉膜に形成したり、或いは遮蔽膜部91に図13(B)
に示すように切り込み溝92を設けるようにすれば、二
次加工に供する際に巻出し機の軸を中心孔Hに通すこと
によって容易に破断することができる。なお、前記切り
込み溝92は完全に切開した切り込み、或いは極薄膜を
残存させた切り込みの何れに形成されてもよい。しかし
て、このような短筒状保護具9は、ポリエチレンやポリ
プロピレン等の熱可塑性樹脂製とすれば、それ自体が傷
損しても、回収して加熱溶融を経て同じものを再生した
り他の用途の樹脂材料に転用することが可能となり、ま
た生分解性樹脂製とすれば、使用済みのものを環境を害
することなく埋立て処分できる。
【0037】本発明のシート巻取り方法は、図1で示す
ような2本の巻取り軸2を有するものに限らず、巻取り
軸2が1本のみの巻取り機にも適用できる。また、巻取
り対象とするシートは、押出樹脂シートに限らず、種々
の合成樹脂やゴム、紙、布、金属箔等よりなるシート、
これらの積層シート、ラミネートシート等、様々な材質
のものを包含する。更に本発明においては、巻取り機に
おける巻取り軸2の着脱構造、巻取り軸2とするエアー
シャフトのラグ突起22a…の数及び配置、該巻取り軸
2のゴムチューブ22に対する空気の出入機構、套嵌部
材として一対の半割筒材7B,7Bを用いる場合の抱持
具の構造及び形態、半割筒材7B,7Bと抱持具との凹
凸係合構造、短筒状保護具9の形状等、細部構成につい
ては実施例以外に種々設計変更可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明に係るシート巻取り方法
によれば、エアーシャフトからなる巻取り軸に金属製又
は硬質合成樹脂製の套嵌部材を嵌装して巻取りを行うこ
とから、合成樹脂シートを始めとする種々のシートを、
紙管を用いずに支障なく確実に巻取り、その巻取り軸か
ら無紙管の巻回シートロールを容易に抜き出すことがで
きる上、套嵌部材を繰り返し再使用でき、もって従来の
紙管使用による膨大な資源消費、コスト増大、焼却によ
る環境汚染等の問題を一挙に解決できる。
【0039】請求項2の発明によれば、上記のシート巻
取り方法において、巻取り軸に套嵌部材として断面C字
形の開裂筒材を嵌装することから、該套嵌部材を巻取り
軸に固定化するための格別な部材を必要とせず、且つ開
裂筒材にパイプ材を利用でき、それだけ部材コストを低
減できるという利点がある。
【0040】請求項3の発明によれば、上記のシート巻
取り方法において、巻取り軸に套嵌部材として一対の断
面半円弧状の半割筒材を嵌装する場合に、両半割筒材を
抱持具を介して巻取り軸に確実に装着して、且つ巻取り
軸に対して容易に固定化できるという利点がある。
【0041】請求項4の発明によれば、套嵌部材として
一対の半割筒材を用いる上記のシート巻取り方法におい
て、両半割筒材を巻取り軸に対して弾力的に押接させる
抱持具が一対の半円弧状の押さえ材とスナップリングと
からなるため、套嵌部材の着脱及び抱持具自体の着脱を
容易に行えるという利点がある。
【0042】請求項5の発明によれば、套嵌部材として
一対の半割筒材を用いる上記のシート巻取り方法におい
て、両半割筒材を巻取り軸に対して弾力的に押接させる
抱持具がゴムバンド又ゴムリングであることから、套嵌
部材の着脱及び抱持具自体の着脱を容易に行える上、抱
持具を安価に調達できるという利点がある。
【0043】請求項6の発明によれば、套嵌部材として
一対の半割筒材を用いる上記のシート巻取り方法におい
て、一側の抱持具で両半割筒材を巻取り軸に対して弾力
的に押接させ、他側の抱持具で巻取り軸の回転を両半割
筒材に伝達できるようにしているから、巻取りに際して
両半割筒材と巻取り軸との間で滑りを生じるのを確実に
防止できるという利点がある。
【0044】請求項7の発明によれば、上記のシート巻
取り方法において、巻取り後の巻回シートロールの中心
孔の両端開口部に筒状保護具を嵌着することから、該巻
回シートロールの搬送や保管及び展示等において該中心
孔を利用して吊り掛けたり、二次加工に供する際に巻出
し機の軸を中心孔に通しても、ロール中心側のシートの
傷みが回避されるという利点がある。
【0045】請求項8の発明によれば、巻取り後の巻回
シートロールの中心孔の両端開口部に筒状保護具を嵌着
する上記のシート巻取り方法において、巻回シートロー
ルの中心孔内は短筒状保護具の遮蔽膜部にて外部から遮
断されているから、塵埃の侵入を防止できる。また、二
次加工に供する際には、前記遮蔽膜部を薄肉膜に形成す
れば、短筒状保護具を外さずに、巻出し機の軸を中心孔
に通すことによって該遮蔽膜部を容易に破断でき、また
使用後の該保護具を回収して再生利用できるという利点
がある。
【0046】請求項9の発明によれば、巻取り後の巻回
シートロールの中心孔の両端開口部に筒状保護具を嵌着
する上記のシート巻取り方法において、前記遮蔽膜部に
は外部圧力によって該遮蔽膜部を破断するための切り込
み溝が形成されているから、二次加工に供する際には、
前記遮蔽膜部の切り込み溝に、短筒状保護具を外さず
に、巻出し機の軸を中心孔に通すことによって該遮蔽膜
部を容易に破断でき、また使用後の該保護具を回収して
再生利用できるという利点がある。
【0047】請求項10の発明によれば、巻取り後の巻
回シートロールの中心孔の両端開口部に筒状保護具を嵌
着する上記のシート巻取り方法において、前記短筒状保
護具の筒状部はその外周面に螺条が形成されてなるた
め、該筒状部を巻回シートロールの中心孔に螺旋状に回
転しながら挿入することによって該筒状部を前記中心孔
へ容易に嵌入することができ、且つ強固な嵌合状態とす
ることができ、さらにはフランジ部はそのフランジ面に
環状リブが形成されてなるため、巻回シートロールの端
面が若干凹凸を呈してしても環状リブが前記ロールの端
面に良く密接して塵埃の侵入を防止すると共に、フラン
ジ部の変形を防止して補強することができる。
【0048】請求項11の発明によれば、シート巻取り
方法において、巻取り軸の周面側に逆止弁からなる自動
閉止機能栓付きの空気導入口を設けると共に、これとは
別に巻取り軸の端面側に同じく逆止弁からなる自動閉止
機能栓付きの空気導出口を設けてなるものである。これ
によって現場作業において、空気導入口が巻取り軸の側
面側に設けられているため、空気導入口の自動閉止機能
栓を操作して巻取り軸への圧縮空気の導入を容易に行う
ことができると共に、空気導出口が巻取り軸の端面側に
設けられているため、巻取り作動中は巻取り軸の端面は
当然に軸受側で被覆されており、それがために不測に空
気導出口の自動閉止機能栓に外力が触れて空気導出口か
ら圧縮空気が漏れて巻回シートロールRの巻取り作業に
支障をきたすというようなことがないと共に、巻取り作
業完了後の巻取り軸からの圧縮空気の排出を能率的に且
つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシート巻取り方法に用いる巻取り機
の構成例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第一実施例に用いる巻取り軸を示
し、(A)は巻取り軸の側面図、(B)は套嵌部材を嵌
装した巻取り軸の側面図、(C)は套嵌部材の巻取り軸
への嵌装操作を示す斜視図である。
【図3】 同第一実施例に用いる巻取り軸を示し、
(A)はラグ突起の退入状態での断面図、(B)はラグ
突起の突出状態での断面図である。
【図4】 同第二実施例に用いる套嵌部材を嵌装した巻
取り軸の側面図である。
【図5】 同第二実施例に用いる片側の抱持具を示し、
(A)は径方向に沿う断面図、(B)は正面図である。
【図6】 同第二実施例に用いる套嵌部材を嵌装した巻
取り軸を示し、(A)は套嵌部材の一端側における径方
向に沿う断面図、(B)は同他端における径方向に沿う
断面図である。
【図7】 同第二実施例に用いる巻取り軸と套嵌部材及
び片側の抱持具を示す分解斜視図である。
【図8】 同第三実施例に用いる套嵌部材を嵌装した巻
取り軸の側面図である。
【図9】 同第二及び第三実施例に用いる巻取り軸を示
し、(A)はラグ突起の退入状態での断面図、(B)は
ラグ突起の突出状態での断面図である。
【図10】 巻取り軸の取扱い操作を説明するものであ
り、(A)は該巻取り軸の一端側における巻取り機に対
する脱着操作を示す斜視図、(B)は同他端側における
巻取り機の連結部を示す正面図、(C)は同巻取り軸に
対する空気の導出入操作を示す斜視図である。
【図11】 巻取り後の巻回シートロールに対する筒状
保護具の装着操作を示す斜視図である。
【図12】 筒状保護具を装着した同巻回シートロール
の軸方向に沿う断面図である。
【図13】 筒状保護具を示し、(A)は軸方向に沿う
断面図、(B)は底面図である。
【図14】 巻取り機による従来のシート巻取り方法を
示す縦断側面図である。
【図15】 従来のシート巻取り方法に用いる巻取り軸
を示し、(A)は巻取り前の断面図、(B)は巻取り中
の断面図である。
【符号の説明】
1 巻取り機 2 巻取り軸 21 金属製管軸 21a スリット状窓部 22 ゴムチューブ 22a ラグ突起 23 空気導入口 23a 自動閉止機能栓 24 空気導出口 24a 自動閉止機能栓 7A 開裂筒材(套嵌部材) 7B 半割筒材(套嵌部材) 71 切欠部(係合部) 8A〜8C 抱持具 81 押さえ材 82 スナップリング 83 凸部(係合部) 9 筒状保護具 9a 筒状部 9b フランジ部 91 遮蔽膜部 11 エアー供給チューブ 12 駆動支軸 12a 受け部 13 従動支軸 13a 受け部 14 カプラ S シート R 巻回シートロール H 中心孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続送給されるシートを巻取り機の回転
    駆動する巻取り軸に巻取り、所要のシート巻回量に達し
    た巻取り軸を巻取り機から外したのち、当該巻取り軸よ
    り巻回シートロールを抜き取るシート巻取り方法におい
    て、 前記巻取り軸として周面に内圧の増減によって出入する
    複数のラグ突起を備えたエアーシャフトを用い、このエ
    アーシャフトに金属製又は硬質合成樹脂製の套嵌部材を
    外嵌させると共に、前記ラグ突起を突出させることによ
    り、該套嵌部材を半径方向外側へ変位させて巻取り軸の
    シート巻込み径を拡径し、この拡径状態で該套嵌部材上
    に前記シートを直接に巻き取ったのち、巻取り軸のラグ
    突起を退入させることにより、前記套嵌部材を半径方向
    内側へ変位させ、縮径した巻取り軸を巻回シートロール
    の中心孔より抜き出すことを特徴とするシート巻取り方
    法。
  2. 【請求項2】 前記套嵌部材が断面C字形の開裂筒材か
    らなる請求項1記載のシート巻取り方法。
  3. 【請求項3】 前記套嵌部材が一対の断面半円弧状の半
    割筒材からなり、両半割筒材を巻取り軸に両側から被せ
    た状態で、その両端部を抱持具によって抱持して当該巻
    取り軸に取り付けると共に、少なくとも片側の抱持具に
    よって両半割筒材を巻取り軸に対して弾力的に押接させ
    るようにした請求項1記載のシート巻取り方法。
  4. 【請求項4】 前記の両半割筒材を巻取り軸に対して弾
    力的に押接させる抱持具は、各半割筒材に外嵌させる一
    対の半円弧状の押さえ材と、両押さえ材にわたる外周に
    係着するスナップリングとからなる請求項3記載のシー
    ト巻取り方法。
  5. 【請求項5】 前記の両半割筒材を巻取り軸に対して弾
    力的に押接させる抱持具は、ゴムバンド又ゴムリングで
    ある請求項3記載のシート巻取り方法。
  6. 【請求項6】 一側の抱持具が前記一対の半割筒材を巻
    取り軸に対して弾力的に押接させるものであり、他側の
    抱持具が巻取り軸に固着されて両半割筒材を遊嵌状態に
    抱持する環体からなり、この環体と各半割筒材とに相互
    に凹凸係合する係合部を有する請求項3〜5のいずれか
    に記載のシート巻取り方法。
  7. 【請求項7】 巻取り軸を抜き取った巻回シートロール
    の中心孔の両端開口部に、該中心孔の形崩れを防止する
    ための短筒状保護具を嵌着する請求項1〜6のいずれか
    に記載のシート巻取り方法。
  8. 【請求項8】 短筒状保護具は、巻回シートロールの中
    心孔に嵌入させる筒状部の外端にフランジ部が一体形成
    された合成樹脂成形物からなり、該筒状部の内端が遮蔽
    膜部で封鎖されてなる請求項7記載のシート巻取り方
    法。
  9. 【請求項9】 前記遮蔽膜部には外部圧力によって該遮
    蔽膜部を破断するための切り込み溝が形成されてなる請
    求項8に記載のシート巻取り方法。
  10. 【請求項10】 前記短筒状保護具の筒状部はその外周
    面に螺条が形成されると共に、フランジ部はそのフラン
    ジ面に環状リブが形成されてなる請求項8に記載のシー
    ト巻取り方法。
  11. 【請求項11】 巻取り軸の周面側に逆止弁からなる自
    動閉止機能栓付きの空気導入口を設けると共に、これと
    は別に巻取り軸の端面側に同じく逆止弁からなる自動閉
    止機能栓付きの空気導出口を設けてなる請求項1〜10
    のいずれか記載のシート巻取り方法。
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