JP3373475B2 - シート巻取り装置 - Google Patents

シート巻取り装置

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JP3373475B2
JP3373475B2 JP2000040747A JP2000040747A JP3373475B2 JP 3373475 B2 JP3373475 B2 JP 3373475B2 JP 2000040747 A JP2000040747 A JP 2000040747A JP 2000040747 A JP2000040747 A JP 2000040747A JP 3373475 B2 JP3373475 B2 JP 3373475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂、紙、布
等よりなるシートの製造ラインや各種加工ラインの末端
において、連続送給されるシートを巻き取って巻回シー
トロールとして取り出すシート巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂シートは、熱可塑性樹
脂のペレットを押出機内で加熱溶融してTダイよりシー
ト状に連続的に押し出しつつ、その冷却硬化したシート
を走行過程の末端で巻取り機によって巻取り、所要径の
巻回シートロールとする。この巻取りは、例えば図10
に示すように、巻取り機1の巻取り軸2に巻芯としての
紙管Pを嵌装し、この紙管PにシートSの端部を巻き込
んで巻取り軸2を回転駆動させて巻取り、所要の巻回量
に達した段階で停止させた巻取り軸2を巻取り機1から
外し、該巻取り軸2より巻回シートロールRを紙管Pと
一体に抜き取るようになっている。なお、この巻取り機
1では、旋回支軸3を中心に旋回し得る主旋回碗4の両
端部に一対の巻取り軸2,2が取り付けられ、一方の巻
取り軸2から前記のように巻回シートロールRを抜き取
る操作中に、他方の巻取り軸2にてシートSの巻取りを
続行できるようになっている。5は主旋回碗4に対して
直交配置した副旋回碗6の両端部に取り付けられたガイ
ドロールである。
【0003】しかして、巻取り軸2としては、エアーシ
ャフトが汎用されている。このエアーシャフトは、図1
1(A)に示すように、周面に多数の軸方向に沿う短い
スリット状窓部21a…を開設した金属製管軸21内
に、外周面に放射状配置した多数の軸方向に沿う短い畝
状のラグ突起22a…を設けたゴムチューブ22が、各
ラグ突起22aを前記スリット状窓部21aに臨ませて
挿嵌されると共に、このゴムチューブ22の内圧を増減
可能としたものであり、該内圧の増減に伴うゴムチュー
ブ22の膨張・収縮によって各ラグ突起22aがスリッ
ト状窓部21aから出入するように構成されている。
【0004】従って、シートSの巻取りにおいては、ラ
グ突起22a…が退入した巻取り軸2に紙管Pを遊嵌状
態で嵌装し、次いでゴムチューブ22の内圧を上昇させ
ることにより、図11(B)に示すように、紙管Pの内
周面にラグ突起22a…を押接させて当該紙管Pを巻取
り軸2と一体回転可能に保持する。そして、この状態で
シートSの所要量の巻取りを行ったのち、ゴムチューブ
22の内圧を低下させてラグ突起22a…の押接を解除
すれば、巻回シートロールRを紙管Pと一体に容易に抜
き取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かくして得られる巻回
シートロールRは、加熱プレス成形を始めとする種々の
の二次加工に供されたり、あるいはロール形態のまま製
品として出荷されるが、シートSを使い切ったあとに紙
管Pが残ることになる。しかるに、このような紙管は、
上述した合成樹脂シートに限らず、種々のシート材料を
巻取る際の巻芯に使用されており、その消費量は極めて
膨大であるが、二次加工時に紙管を巻出し機の軸に通し
たり、搬送や商品展示の際に紙管部で吊り掛けたりし
て、端部の潰れ、歪みや傷等の欠陥を生じるため、使用
済みのものを回収して再使用することは困難である。従
って、現状では膨大な量に上る使用済み紙管の略全量が
焼却処分されているが、省資源の観点から大きな問題で
ある上、コスト的にも大きな無駄となり、また紙層の接
着に用いられている接着剤成分によっては焼却時にダイ
オキシン等の有害物質を発生する可能性があり、環境汚
染も懸念される。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みて、合成樹脂
シートを始めとする種々のシートの巻取り装置として、
紙管を用いずに支障なく確実に巻取りを行え、もって従
来の紙管使用による資源消費、コスト増大、焼却による
環境汚染等の問題を一挙に解決できるものを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、図面の参照符号を付して示せ
ば、連続送給されるシートSを回転駆動する巻取り軸2
に巻取り、巻取り機本体1から外した巻取り軸2より巻
回シートロールRを抜き取るようにしたシート巻取り装
置において、前記巻取り軸2が、半径方向に進退動作す
る複数のラグ突起22a…を備えた軸本体20と、前記
ラグ突起22a…に固着されて軸本体20の周囲を覆う
ように配置する断面円弧状の複数枚の表面板7,7と、
前記ラグ突起22a…の進退動作手段とを備え、ラグ突
起22a…の突出によって前記複数枚の表面板7,7が
軸本体20から浮上した拡径状態で、これら表面板7,
7上に前記シートSを直接に巻き取ったのち、巻取り軸
2のラグ突起22a…の退入作動により、巻取り機本体
1から外した巻取り軸2を前記表面板7,7が軸本体2
0側へ変位した縮径状態で巻回シートロールRより抜出
可能とし、且つ巻取り軸を抜出した巻回シートロール
Rの中心孔Hの両端開口部に嵌着される短筒状保護具1
7であって、該筒状部17aの内端が封鎖されると共に
外部圧力によって破断可能な遮蔽膜部17cを有する短
筒状保護具17を備えてなることを特徴としている。
【0008】上記構成のシート巻取り装置では、従来の
ような紙管を用いることなく、シートSを巻取り軸2に
直接に巻き取るが、この巻取りはラグ突起22a…の突
出によって表面板7,7が軸本体20から浮上した状
態、つまりシート巻込み径を拡径した状態で行えるた
め、巻取り後の巻回シートロールRの抜出に際し、ラグ
突起22a…を退入作動させ、もって表面板7,7を軸
本体20に接近させることにより、巻取り軸2側の径を
巻回シートロールRの中心孔Hの内径より小さくでき、
これによって当該巻取り軸2を巻回シートロールRから
容易に抜出でき、巻回シートロールRは紙管のないシー
ト単独の巻回物として得られる。また本発明では、巻取
り軸2を抜き取った巻回シートロールRの中心孔Hの両
端開口部に、該中心孔Hの形崩れを防止するための短筒
状保護具17,17を嵌着する構成としている。この場
合、巻回シートロールRは、無紙管であるが、中心孔H
の両端部が短筒状保護具17,17によって保護されて
いるから、搬送や保管及び展示等において該中心孔Hを
利用して吊り掛けたり、二次加工に供する際に巻出し機
の軸を中心孔Hに通しても、ロール中心側のシートSの
傷みを防止できる。また、この短筒状保護具17を熱可
塑性樹脂製とすれば、それ自体が傷損しても、回収して
加熱溶融を経て同じものを再生したり他の用途に転用す
ることが可能となる。 更に本発明によれば、短筒状保護
具17は、該筒状部17aの内端が遮蔽膜部17cで封
鎖されてなるものとしている。この場合、巻回シートロ
ールRの中心孔H内は短筒状保護具17の遮蔽膜部17
cにて外部から遮断されているから、塵埃の侵入を防止
できる。また、二次加工に供する際には、短筒状保護具
17を外さずに、巻出し機の軸を中心孔Hに通すことに
よって該遮蔽膜部17cを容易に破断できる。
【0009】請求項2の発明は、上記請求項1のシート
巻取り装置において、前記ラグ突起22a…の進退動作
手段が軸本体20の内圧を増減させるものとしている。
この場合、軸本体20内への流体の出入を行うだけで、
表面板7,7を変位できることになる。
【0010】請求項3の発明では、上記請求項2のシー
ト巻取り装置において、軸本体20は、前記ラグ突起2
2a…の出入窓部21a…を備えた管軸21内に、周面
に当該ラグ突起22a…を一体化したゴムチューブ22
が装填されたエアーシャフトである構成としている。こ
の場合、通常のエアーシャフトと同様の空気の出入操作
により、表面板7,7を変位できることになる。また、
巻取り軸2の軸本体20として、既存の巻取り機の巻取
り軸として用いられているエアーシャフトをそのまま利
用できる。
【0011】請求項4の発明では、巻取り軸2の周面側
に逆止弁からなる自動閉止機能栓23a付きの空気導入
口23を設けると共に、これとは別に巻取り軸2の端面
側に同じく逆止弁からなる自動閉止機能栓24a付きの
空気導出口24を設けてなるものである。これによって
現場作業において、空気導入口23が巻取り軸2の側面
側に設けられているため、空気導入口23の自動閉止機
能栓24aを操作して巻取り軸2への圧縮空気の導入を
容易に行うことができると共に、空気導出口24が巻取
り軸2の端面側に設けられているため、作動中は巻取り
軸2の端面は当然に軸受側で被覆されており、それがた
めに不測に空気導出口24の自動閉止機能栓24aに外
力が触れて空気導出口24から圧縮空気が漏れて巻回シ
ートロールRの巻取り作業に支障をきたすというような
ことがないと共に、巻取り作業完了後の巻取り軸2から
の圧縮空気の排出を能率的に且つ容易に行うことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート巻取り
方法の実施例について、図面を参照して具体的に説明す
る。図1は第一実施例のシート巻取り装置を示すが、こ
の巻取り装置における巻取り機本体1は巻取り軸2の構
造を除いて既述の図11を用いて説明した巻取り機1と
同様の構成であるため、図11との共通部分については
同一符号を付している。
【0013】図1に示すシート巻取り装置の巻取り機本
体1は、旋回支軸3の両端部に左右一対の主旋回碗4
A,4Bと副旋回碗6,6とが互いに直交する配置状態
で固着され、主旋回碗4A,4Bの両端部間に一対の巻
取り軸2,2が脱着可能に取り付けられると共に、副旋
回碗6,6の両端部間に一対のガイドロール5,5が遊
転自在に取り付けられており、右側の箱状をなす主旋回
碗4Aに内臓された駆動機構(図示省略)によって各巻
取り軸2を回転駆動すると共に、機枠10側の旋回機構
(図示省略)によって旋回支軸3を中心として主旋回碗
4A,4B及び副旋回碗6,6を一体に旋回でき、もっ
て一方の巻取り軸2に巻き取った巻回シートロールRの
抜取り操作中に、他方の巻取り軸2でシートSの巻取り
を続行できるようになっている。
【0014】巻取り軸2は、図2(A)に示すように、
エアーシャフトからなる軸本体20に、金属製又は硬質
合成樹脂製の断面半円弧状をなす2枚の表面板7,7が
当該軸本体の周囲を覆う形で取り付けられたものであ
る。しかして、軸本体20は、図3及び図4に示すよう
に、金属製管軸21の軸方向に沿って一定間隔置きの各
位置ごとに、2本の軸方向に沿う短いスリット状をなす
出入窓部21a,21aが径方向に両側に開設され、こ
の管軸21内に挿嵌されたゴムチューブ22の外周面に
設けたラグ突起22a…の各々が各スリット状窓部21
aに臨んでいる。そして、各表面板7は、その幅方向中
央部において、軸本体20の径方向一側にあるラグ突起
22a…群に対してビス8…を介して固着されており、
ゴムチューブ22の内圧低下状態で内周面が軸本体20
の外周面に略接するように配置している。
【0015】また、軸本体20の一端2b側には、図6
(C)でも示すように、各々逆止弁付きで周面に臨む空
気導入口23と端面に臨む空気導出口24とが設けてあ
る。しかして、図6(C)に示すように、巻取り軸2の
一端側にあって、逆止弁からなる自動閉止機能栓23a
付きで周面に臨む空気導入口23と同じく逆止弁からな
る自動閉止機能栓24a付きで端面に臨む空気導出口2
4とが設けてあり、巻取り軸2の周面側からエアー供給
チューブ9の注入口9aを空気導入口23に接続し、ゴ
ムチューブ22内に圧縮空気を注入した際、該ゴムチュ
ーブ22の内圧上昇に伴う膨張によって各ラグ突起22
aがスリット状窓部21aから突出作動し、これに伴っ
て両表面板7,7が図2(B)及び図5の如く軸本体2
0から浮上するように変位し、巻取り軸2は拡径状態と
なる。一方、巻取り軸2の端面側から空気導出口24の
突子24aを押し込むことにより、ゴムチューブ22内
の空気が外部へ排気され、突出していた各ラグ突起22
aが該ゴムチューブ22の内圧低下による収縮に伴って
退入するから、両表面板7,7は図2(A)及び図4の
如く内周面が軸本体20の外周面に略接する状態に戻
り、巻取り軸2は縮径状態となる。
【0016】本発明の実施態様において、このように巻
取り軸2の周面側に逆止弁からなる自動閉止機能栓23
a付きの空気導入口23を設けると共に、これとは別に
巻取り軸2の端面側に同じく逆止弁からなる自動閉止機
能栓24a付きの空気導出口24を設けてなることを特
徴とするもであり、これによって現場作業において、空
気導入口23が巻取り軸2の側面側に設けられているた
め、空気導入口23の自動閉止機能栓24aを操作して
巻取り軸2への圧縮空気の導入を容易に行うことができ
ると共に、空気導出口24が巻取り軸2の端面側に設け
られているため、作動中は巻取り軸2の端面は当然に軸
受側で被覆されており、それがために不測に空気導出口
24の自動閉止機能栓24aに外力が触れて空気導出口
24から圧縮空気が漏れて巻回シートロールRの巻取り
作業に支障をきたすというようなことがないと共に、巻
取り作業完了後の巻取り軸2からの圧縮空気の排出を能
率的に且つ容易に行うことができる。
【0017】巻取り機本体1の主旋回碗4A,4Bにお
ける巻取り軸2の取付部は、図6(A)(B)に示すよ
うに、主旋回碗4A側の駆動支軸11と主旋回碗4B側
の従動支軸12の各先端にU字形の受け部11a,12
aが形成され、両受け部11a,12aに巻取り軸2の
両端部2a,2bを嵌合させ、この嵌合部上に両支軸1
1,12に嵌装されたカプラ13を移動させることによ
り、該巻取り軸2を両支軸11,12に連結するように
なっている。しかして、駆動支軸11の受け部11aに
はキー溝14が設けてあり、巻取り軸2の端部2a側に
設けたキー25を該キー溝14に係合することにより、
駆動支軸11の回転駆動によって巻取り軸2が一体に回
転する。なお、このような巻取り軸2の取付構造は、従
来よりシートの巻取り機に一般的に採用されているもの
である。
【0018】上記構成のシート巻取り装置では、上記の
巻取り軸2を巻取り機本体1に装着し、この巻取り軸2
の両表面板7,7が軸本体20から浮上した状態、つま
りシート巻込み径が拡径した状態において、押出シート
成形機(図示省略)等より連続送給されるシートSの端
部を両表面板7,7上に直接に巻き込み、当該巻取り軸
2を回転駆動させることにより、シートSを片方のガイ
ドロール5を介して巻取り軸2の開裂筒材7A上に直接
に巻き取ってゆく。
【0019】そして、所定の巻取り量に達すれば、供給
されるシートSを切断して巻取り軸2の回転を停止さ
せ、切断したシートSの末端を粘着テープ15(図7参
照)等で巻回シートロールRの周面に留め付けた上で、
当該巻取り軸2を巻取り機1から外して空気導出口24
よりゴムチューブ22内の空気を排気する。これによっ
てラグ突起22a…が退入し、巻取り軸2は両表面板
7,7が軸本体20の外周面に略接する縮径状態に戻る
から、巻き取った巻回シートロールRの中心孔Hと巻取
り軸2側の外周との間に隙間ができ、該巻回シートロー
ルRの中心孔Hから巻取り軸2を容易に抜出できる。か
くして得られた巻回シートロールRは紙管のないシート
S単独の巻回物になっている。
【0020】なお、この巻取り装置では、シートSの巻
取りを一方の巻取り軸2から他方の巻取り軸2へ巻き替
えて続行できる。すなわち、片方の巻取り軸2による巻
取りが終了する段階で、旋回支軸3を所要角度だけ回転
させて休止中の巻取り軸2を巻込み作業位置に配置させ
ると共に、この巻取り軸2を回転駆動させ、巻取り中の
巻取り軸2に供給されるシートSを切断して、その切断
端部を他方の巻取り軸2に巻き込んで巻取りを続行し、
次いで巻取りを終了した巻取り軸2の回転を停止すると
共に、この巻取り軸2を旋回支軸3の所要角度の回転に
よって取外し作業位置に配置させ、既述のように巻取り
機1から取外して巻回シートロールRを抜き取る操作を
行えばよい。
【0021】なお、得られた巻回シートロールRは、既
述のようにシートS単独の巻回物になっているが、以降
の取扱い中に中心孔Hの形崩れによってロール中心側の
シートSが傷むのを防止する目的で、図7に示すよう
に、該中心孔Hの両端開口部に短筒状保護具17を嵌着
することが推奨される。この短筒状保護具17は、筒状
部17aの外端にフランジ部17bが一体形成された合
成樹脂成形物からなり、該筒状部17aの内端が遮蔽膜
部17cで封鎖され、この遮蔽膜部17cにその中心部
から放射状に切り込まれる切り込み溝18が形成される
と共に、中心孔Hへの嵌入を容易にして強固な嵌着状態
とするために筒状部9aの外周面に螺条19が設けられ
ている。
【0022】このように中心孔Hの両端開口部に短筒状
保護具17,17を嵌着した巻回シートロールRでは、
無紙管であるが、中心孔Hの両端部が保護されているか
ら、搬送や保管及び展示等において該中心孔Hを利用し
て吊り掛けたり、二次加工に供する際に巻出し機の軸を
中心孔Hに通しても、ロール中心側のシートSの傷みが
回避されると共に、保護具17の遮蔽膜部17cにて中
心孔H内が外部から遮断されているから、塵埃の侵入に
よる汚れ傷等も防止できる。また、保護具17の遮蔽膜
部17cを薄肉膜に形成したり、或いは遮蔽膜部17c
に図示しないが切り込み溝を設けるようにすれば、二次
加工に供する際に巻出し機の軸を中心孔Hに通すことに
よって容易に破断することができる。なお、前記切り込
み溝は完全に切開した切り込み、或いは極薄膜を残存さ
せた切り込みの何れに形成されてもよい。しかして、こ
のような短筒状保護具17は、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等の熱可塑性樹脂製とすれば、それ自体が傷損し
ても、回収して加熱溶融を経て同じものを再生したり他
の用途の樹脂材料に転用することが可能となり、また生
分解性樹脂製とすれば、使用済みのものを環境を害する
ことなく埋立て処分できる。
【0023】前記第一実施例では巻取り軸2の軸本体2
0として管軸21内にラグ突起22a…を有するゴムチ
ューブ22を装填したエアーシャフトを用いているが、
軸本体20のラグ突起22a…を半径方向に進退動作さ
せる手段として、前記エアーシャフト以外に軸本体20
の内圧の増減を利用する方式、エアシリンダや油圧シリ
ンダを利用する方式、軸本体20内に組み込んだ種々の
機械的動作機構を利用する方式等、様々な方式を採用で
きる。しかして、前記エアーシャフトを含めて軸本体2
0の内圧の増減によってラグ突起を進退動作させる方式
は、構造的に簡素であると共に、軸本体20内への流体
の出入を行うだけで表面板7,7を変位できるから、操
作的にも容易である。また、特に前記エアーシャフトの
場合は、既存の巻取り機の巻取り軸として用いられてい
るものを、そのまま軸本体20として利用することも可
能である。
【0024】図8は、本発明の第二実施例における巻取
り軸2の構成を示す。この巻取り軸2では、中空管から
なる軸本体20の要所に、内外を透通する半径方向に沿
う円孔26…が設けられ、各円孔26には丸軸状のラグ
突起22bがOリング27を介して内外気密状態に挿嵌
されており、これらラグ突起22bにねじ8によって断
面半円弧状の表面板7が固着されている。しかして、軸
本体20の中空部20aの空気圧は図示省略した空気出
入手段によって大気圧に対して正圧と負圧に切り換え可
能となっており、該空気圧を正圧とすることにより、ラ
グ突起22b…が外側へ突出し、これと一体に表面板7
が軸本体20から浮上するように変位する。従って、こ
の状態で前記第一実施例と同様にシートSの巻取りを行
い、巻取り後に前記空気圧を負圧とすることにより、ラ
グ突起22b…を退入動作させ、表面板7が軸本体20
に略接する元の位置へ戻った状態で巻回シートロールR
を巻取り軸2から離脱させることができる。なお、ラグ
突起22bは内端にフランジ状ストッパー28を有し、
これによって突出作動時の抜け止めと突出高さの規制が
なされる。
【0025】一方、前記の第一及び第二実施例では、巻
取り軸2の表面板7が断面半円弧状の2枚であるものを
例示しているが、巻取り軸2としては、例えば図9
(A)の如く断面円弧状の3枚の表面板7を備えたもの
や、同図(B)の如く断面円弧状の4枚の表面板7を備
えたものも採用可能である。しかして、図9(A)
(B)の仮想線で示すように、3枚以上の表面板7とす
ることによって、拡径状態の外周輪郭がより円形に近付
くという利点がある。
【0026】本発明のシート巻取り装置は、図1で示す
ような2本の巻取り軸2を用いるものに限らず、1本の
巻取り軸2を用いる構成でもよい。また、巻取り対象と
するシートは、押出樹脂シートに限らず、種々の合成樹
脂やゴム、紙、布、金属箔等よりなるシート、これらの
積層シート、ラミネートシート等、様々な材質のものを
包含する。更に本発明のシート巻取り装置においては、
巻取り機本体1に対する巻取り軸2の着脱構造、巻取り
軸2のラグ突起22a…の数及び配置、軸本体20がエ
アーシャフトである場合のゴムチューブ22に対する空
気の出入機構等、細部構成については実施例以外に種々
設計変更可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明に係るシート巻取り装置
によれば、巻取り軸の軸本体に、これを覆うように配置
した断面半円弧状の複数枚の表面板が半径方向に変位可
能に取り付けられ、これら表面板が軸本体から浮上した
拡径状態で巻取りを行い、巻取り後に縮径状態に戻せる
ことから、合成樹脂シートを始めとする種々のシート
を、紙管を用いずに支障なく確実に巻取り、その巻取り
軸から無紙管の巻回シートロールを容易に抜き出すこと
ができ、従来の紙管使用による膨大な資源消費、コスト
増大、焼却による環境汚染等の問題を一挙に解決でき
る。また本発明によれば、巻取り後の巻回シートロール
の中心孔の両端開口部に筒状保護具を嵌着することか
ら、該巻回シートロールの搬送や保管及び展示等におい
て該中心孔を利用して吊り掛けたり、二次加工に供する
際に巻出し機の軸を中心孔に通しても、ロール中心側の
シートの傷みが回避されるという利点がある。 更に本発
明によれば、巻取り後の巻回シートロールの中心孔の両
端開口部に筒状保護具を嵌着する上記のシート巻取り方
法において、巻回シートロールの中心孔内は短筒状保護
具の遮蔽膜部にて外部から遮断されているから、塵埃の
侵入を防止できる。また、二次加工に供する際には、短
筒状保護具を外さずに、巻出し機の軸を中心孔に通すこ
とによって該遮蔽膜部を容易に破断でき、また使用後の
該保護具を回収して再生利用できるという利点がある。
【0028】請求項2の発明によれば、上記のシート巻
取り装置において、前記表面板の変位を担うラグ突起が
軸本体の内圧の増減にて半径方向に進退動作するように
なされていることから、該軸本体内への流体の出入を行
うだけで巻取り軸を拡径状態と縮径状態とに切り換えで
きるという利点がある。
【0029】請求項3の発明によれば、上記のシート巻
取り装置において、巻取り軸の軸本体がエアーシャフト
であることから、通常のエアーシャフトと同様の空気の
出入操作によって巻取り軸を拡径状態と縮径状態とに切
り換えできると共に、既存の巻取り機の巻取り軸として
用いられているエアーシャフトをそのまま利用できると
いう利点がある。
【0030】請求項4の発明によれば、巻取り軸の周面
側に逆止弁からなる自動閉止機能栓付きの空気導入口を
設けると共に、これとは別に巻取り軸の端面側に同じく
逆止弁からなる自動閉止機能栓付きの空気導出口を設け
てなるため、現場作業において、空気導入口が巻取り軸
の側面側に設けられているため、空気導入口の自動閉止
機能栓を操作して巻取り軸への圧縮空気の導入を容易に
行うことができると共に、空気導出口が巻取り軸の端面
側に設けられているため、巻取り作動中は巻取り軸の端
面は当然に軸受側で被覆されており、それがために不測
に空気導出口の自動閉止機能栓に外力が触れて空気導出
口から圧縮空気が漏れて巻回シートロールRの巻取り作
業に支障をきたすというようなことがないと共に、巻取
り作業完了後の巻取り軸からの圧縮空気の排出を能率的
に且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係るシート巻取り装置
の斜視図である。
【図2】 同巻取り装置に用いる巻取り軸を示し、
(A)は縮径状態での側面図、(B)は拡径状態での側
面図、(C)は平面図である。
【図3】 同巻取り軸の要部の軸方向に沿う断面図であ
る。
【図4】 同巻取り軸の縮径状態での径方向に沿う断面
図である。
【図5】 同巻取り軸の拡径状態での径方向に沿う断面
図である。
【図6】 巻取り軸の取扱い操作を説明するものであ
り、(A)は該巻取り軸の一端側における巻取り機本体
に対する脱着操作を示す斜視図、(B)は同他端側にお
ける巻取り機本体側の連結部を示す正面図、(C)は同
巻取り軸に対する空気の導出入操作を示す斜視図であ
る。
【図7】 巻取り後の巻回シートロールに対する筒状保
護具の装着操作を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第二実施例における巻取り軸の径方
向に沿う半断面図である。
【図9】 本発明のシート巻取り装置に用いる巻取り軸
の他の構成例を示し、(A)は3枚の表面板を有する巻
取り軸の概略断面図、(B)は4枚の表面板を有する巻
取り軸の概略断面図である。
【図10】 従来のシート巻取り機を示す縦断側面図で
ある。
【図11】 従来のシート巻取り機に用いる巻取り軸を
示し、(A)は巻取り前の断面図、(B)は巻取り中の
断面図である。
【符号の説明】
1 巻取り機本体 2 巻取り軸 20 軸本体 21 金属製管軸 21a スリット状窓部 22 ゴムチューブ 22a ラグ突起 22b ラグ突起 23 空気導入口 24 空気導出口 7 表面板 8 ビス 9 エアー供給チューブ 11 駆動支軸 12a 受け部 12 従動支軸 12a 受け部 13 カプラ S シート R 巻回シートロール H 中心孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 18/04 B65H 19/22 B65H 19/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続送給されるシートを回転駆動する巻
    取り軸に巻取り、巻取り機本体から外した巻取り軸より
    巻回シートロールを抜き取るようにしたシート巻取り装
    置において、 前記巻取り軸が、半径方向に進退動作する複数のラグ突
    起を備えた軸本体と、前記ラグ突起に固着されて軸本体
    の周囲を覆うように配置する断面円弧状の複数枚の表面
    板と、前記ラグ突起の進退動作手段とを備え、 ラグ突起の突出によって前記複数枚の表面板が軸本体か
    ら浮上した拡径状態で、これら表面板上に前記シートを
    直接に巻き取ったのち、巻取り軸のラグ突起の退入作動
    により、巻取り機本体から外した巻取り軸を前記表面板
    が軸本体側へ変位した縮径状態で巻回シートロールより
    抜出可能とし、且つ巻取り軸を抜出した巻回シートロー
    ルの中心孔の両端開口部に嵌着される短筒状保護具であ
    って、該筒状部の内端が封鎖されると共に外部圧力によ
    って破断可能な遮蔽膜部を有する短筒状保護具を備えて
    なることを特徴とするシート巻取り装置。
  2. 【請求項2】 前記ラグ突起の進退動作手段は、軸本体
    の内圧を増減させるものである請求項1記載のシート巻
    取り装置。
  3. 【請求項3】 軸本体は、前記ラグ突起の出入窓部を備
    えた管軸内に、周面に当該ラグ突起を一体化したゴムチ
    ューブが装填されたエアーシャフトである請求項2記載
    のシート巻取り装置。
  4. 【請求項4】 巻取り軸の周面側に逆止弁からなる自動
    閉止機能栓付きの空気導入口を設けると共に、これとは
    別に巻取り軸の端面側に同じく逆止弁からなる自動閉止
    機能栓付きの空気導出口を設けてなる請求項1〜3のい
    ずれか記載のシート巻取り装置。
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