JP2001224156A - 単相ブラシレスモータ - Google Patents

単相ブラシレスモータ

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JP2001224156A
JP2001224156A JP2000032566A JP2000032566A JP2001224156A JP 2001224156 A JP2001224156 A JP 2001224156A JP 2000032566 A JP2000032566 A JP 2000032566A JP 2000032566 A JP2000032566 A JP 2000032566A JP 2001224156 A JP2001224156 A JP 2001224156A
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rotor magnet
magnetic pole
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brushless motor
circuit board
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JP2000032566A
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Kazuhiko Mori
和彦 森
Yoshiharu Takashima
由晴 高島
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を実現する単相ブラシレスモータを提
供する。 【解決手段】 回転子磁石5の磁極を検出するセンサ1
7と通電制御回路15を取付けたプリント基板16,1
8を、ケーシング14と固定子鉄心1および電機子巻線
2との間に存在するデッドスペースを有効に利用して配
置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子磁石の回転
位置を検出する磁極位置検出素子や前記回転子磁石の回
転を制御する通電制御回路をコンパクトに配設するとと
もに、前記磁極位置検出素子を固定子鉄心からの漏れ磁
束による悪影響を受けることなく配置することにより、
高効率で前記回転子磁石を駆動可能とした単相ブラシレ
スモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から小型の電動機としては構造が簡
素で製造が容易で、かつ、安価な隅取電動機が広く一般
的に利用されてきた。前記隅取電動機は、固定子鉄心に
電機子巻線とは別に隅取コイルを設け、起動時に前記隅
取コイルに短絡電流が流れることにより移動磁界が発生
して、かご形の回転子を回転させるように構成されてい
た。
【0003】しかし、前記隅取電動機は隅取コイルに大
きな短絡電流が流れるため、電動機の効率低下を招くも
のであった。即ち、前記隅取電動機は、隅取コイルを用
いる関係上、電動機を高効率で駆動することが困難であ
った。また、電動機の駆動電源として交流電源(商用電
源)を使用しているので、電動機の定格回転数は主に商
用電源の周波数によって設定され、種々の定格回転数を
選択するためには、複雑な制御回路を別に備えるか、電
動機自体を定格回転数毎に夫々個別に設計・製造する必
要があった。
【0004】このため、最近では前記隅取電動機に代え
て、例えば、ホール素子を備えた小型電動機(単相ブラ
シレスモータ)が使用されるようになってきた。前記単
相ブラシレスモータとしては、例えば、回転子磁石の停
止位置から一定角度移動させた位置に1つのホール素子
を取付け、このホール素子から出力される回転子磁石の
磁極位置検出信号に基づいて、電機子巻線への通電制御
を行い、回転子磁石を回転させるものが知られている。
具体的には、ホール素子で回転子磁石の磁極の切替わり
を検出すると、電機子巻線への通電を所定時間オフし、
その後、前回とは逆の方向へ通電を行って、電動機を駆
動させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記単相ブラシレスモ
ータにおいては、回転子磁石の磁極の切替わりを検出す
るホール素子は、回転子磁石に近接して取付けられ、こ
のホール素子から出力される回転子磁石の磁極位置を検
出する信号は、前記ホール素子と離れた位置に設置され
る電機子巻線の通電制御を行う通電制御回路に、例え
ば、リード線を介して送出する場合が一般的であった。
【0006】しかし、前記ホール素子と通電制御回路は
リード線を用いて接続されている関係上、前記通電制御
回路はリード線から侵入するノイズに惑わされて正確に
作動させることが難しく、回転子磁石の磁極の切替わり
信号に基づいて電機子巻線への通電制御を円滑に行うこ
とができず、単相ブラシレスモータを効率的に駆動させ
ることが困難であった。
【0007】また、ホール素子と通電制御回路はある程
度の長さを有するリード線を用いて接続していたので、
不経済であるばかりか、リード線の接続作業等に手間,
時間を要するため作業工数が嵩むことはもとより、前記
通電制御回路を具備した基板を設置するためのスペース
を別に準備しなければならない等、この種の単相ブラシ
レスモータはその使用上、種々の使用制限を受けること
により、用途が限定されるという問題があった。
【0008】そこで、前記ホール素子や通電制御回路を
装着した基板を、例えば、コイルを巻回するボビンと、
回転子磁石を回転可能に枢支するブラケットとの間に存
在する空所を利用して取付けることにより、電動機本体
付近に配置して、前記ホール素子と通電制御回路とを接
続するリード線をなくしてノイズの侵入を防止するよう
にしたも見受けられるが、この場合、前記基板を安定し
た状態で取付けることは難しく、ホール素子が回転子磁
石の磁極位置を良好に検出できないという問題があっ
た。
【0009】また、前記構成の単相ブラシレスモータ
は、ホール素子を回転子磁石に近接して配置して回転子
磁石の磁極位置を検出する必要から、回転子磁石は必然
的に外部に露出することとなり、その結果、ゴミや塵埃
が前記回転子磁石と固定子鉄心との隙間およびブラケッ
ト内に備えた軸受内に侵入して、回転子磁石の円滑な回
転を阻害する大きな要因となっていた。
【0010】本発明は、前記の問題に鑑みて、ホール素
子と通電制御回路を接続するリード線から侵入するノイ
ズによる悪影響や、モータ内部に侵入する塵埃や湿気等
の不純物を確実に排除するようにした小型・軽量化した
単相ブラシレスモータを提供することにある。
【0011】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の単相ブラ
シレスモータは、電機子巻線を巻回した固定子鉄心と、
前記固定子鉄心に形成した開孔内に、前記開孔から一部
を外方に突出して配置する回転子磁石、および、前記回
転子磁石の回転子軸の一方端を回転可能に枢支する軸受
を備え、前記回転子磁石の一端面を閉塞する密閉型のブ
ラケットと、前記回転子軸の他方端を回転可能に枢支す
る軸受を備え、前記開孔から突出した回転子磁石の一部
を露出状態とする開放型のブラケットと、前記回転子磁
石に回転力を誘起する電機子巻線を備えて構成した単相
ブラシレスモータに、前記開放型ブラケットの正面に位
置して回転子磁石の磁極位置に応じて電機子巻線の通電
方向を切換える通電制御回路を備えた第1のプリント基
板と、前記回転子磁石の磁極位置を検出するセンサを、
開放型のブラケットから露出した回転子磁石の外周面に
近接するように配置した第2のプリント基板を配備して
構成した。
【0012】請求項2記載の単相ブラシレスモータは、
請求項1記載の単相ブラシレスモータにおいて、前記第
2のプリント基板は、第1のプリント基板と垂直に配置
され、前記第2のプリント基板の回転子磁石と対向する
部位に、磁極位置検出センサを取付け、この磁極位置検
出センサを開放型のブラケットから露出した回転子磁石
の外周面と近接するように配置して構成した。
【0013】請求項3記載の単相ブラシレスモータは、
請求項1,2記載の単相ブラシレスモータにおいて、前
記第1,2のプリント基板を揺動不能に支持して開放型
のブラケットを被覆するケーシングを固定子鉄心に配設
して構成した。
【0014】請求項4記載の単相ブラシレスモータは、
電機子巻線を巻回した固定子鉄心と、前記固定子鉄心に
形成した開孔内に、前記開孔から一部を外方に突出して
配置した回転子磁石、および、前記回転子磁石に回転力
を誘起する電機子巻線を備えた単相ブラシレスモータ
に、前記回転子磁石の回転子軸の両端を回転自在に枢支
する軸受を備えた合成樹脂からなる一対のケーシング
と、前記ケーシングの一方の内部に揺動不能に収容さ
れ、回転子磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出セン
サを前記開孔から突出した回転子磁石の外周面と近接す
るように配置した第3のプリント基板と、回転子磁石の
磁極位置に応じて電機子巻線の通電方向を切換える通電
制御回路を取付け、前記回転子磁石と電機子巻線間に介
挿する第4のプリント基板を備えて構成した。
【0015】請求項5記載の単相ブラシレスモータは、
請求項4記載の単相ブラシレスモータにおいて、前記第
3のプリント基板は、第4のプリント基板に対して垂直
に配置してケーシング内に揺動不能に収容し、かつ、こ
の第3のプリント基板に取付けた磁極位置検出センサを
起立させて固定子鉄心の開孔から突出する回転子磁石の
外周面に近接するように配置して構成した。
【0016】請求項6記載の単相ブラシレスモータは、
請求項1ないし5記載の単相ブラシレスモータにおい
て、前記磁極位置検出センサは、固定子鉄心の漏れ磁束
の影響を受けない位置に配置して構成した。
【0017】本発明は、通電制御回路を具備した基板
を、固定子鉄心と電機子巻線との間の空間、あるいは、
回転子磁石を固定子鉄心に回転自在に枢支するブラケッ
ト近傍に存在するデッドスペースを有効利用して配置す
るようにしたので、通電制御回路をモータ本体から離れ
た場所に設置するという問題が解消でき、単相ブラシレ
スモータを小型・軽量化して製造することが可能とな
る。
【0018】また、本発明は、磁極位置検出センサを接
続した基板を、前記通電制御回路を装着した基板と近接
して配置し、前記磁極位置検出センサと通電制御回路と
は基板上に配設したプリント配線を利用して接続するこ
とにより、前記センサと通電制御回路とをリード線を用
いて接続する必要がないため、リード線を用いることに
よりノイズが侵入して、電機子巻線への通電制御を誤動
作させるということは全くない。
【0019】さらに、本発明は、回転子磁石やプリント
基板を収容するケーシングを備えているので、塵埃等の
不純物がモータ内部に侵入することを阻止し、モータの
駆動・制御に支障をきたすという問題を良好に解決する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図9により説明する。図1は本発明の単相ブラシ
レスモータAを示す要部切欠断面図であり、図2は前記
モータAに後述する駆動制御部を取付ける状況を説明す
る斜視図である。以下、前記単相ブラシレスモータAの
構成について説明する。
【0021】図1,2において、1は矩形の鉄板を複数
枚積層して形成し、電機子巻線2を巻回するためのコイ
ルボビン3を装着したヨーク4と、回転子磁石5を回転
自在に挿入する開孔6とを対向して備えた固定子鉄心で
あり、前記回転子磁石5は前記開孔6内において、前記
固定子鉄心1の積厚寸法より軸方向の長さ寸法を長くし
て形成され、図1に示す軸受7a,7bに回転子軸8を
支持することにより回転自在に枢支されている。
【0022】9aは回転子軸8の一方端を回転可能に枢
支する軸受7bを内装して、回転子磁石5の一端面を外
部に露出しないように閉塞する固定子鉄心1に固定され
た密閉型のブラケットであり、9bは前記回転子軸8の
他方端を回転可能に枢支する軸受7aを内装して、前記
密閉型のブラケット9aおよび固定子鉄心1の積厚方向
(図1の左右方向)に貫通した一対のボルト10a,1
0b(図2参照)により固定子鉄心1に固定・支持され
る開放型のブラケットであり、この開放型のブラケット
9bは、図2に示すように、回転子磁石5の他端面の一
部を外部に露出した状態で、固定子鉄心1に取付けられ
る。また、11は前記ブラケット9bから突出するボル
ト10a,10bを取付孔12a,12bに挿通し、締
付用のナット13a,13bを締着することにより前記
ブラケット9bとともに、固定子鉄心1上に固定支持し
た駆動制御部である。
【0023】前記駆動制御部11は、取付孔12a,1
2bを備えた樹脂材からなるケーシング14と、前記ケ
ーシング14内に揺動不能に固定され、電機子巻線2に
通電する駆動電流の通電方向を適切なタイミングで切換
える通電制御回路15を装着した第1のプリント基板1
6(ハイブリッドIC)と、回転子磁石5の磁極位置に
応じた磁極位置検出信号を前記通電制御回路15に送信
する磁極位置検出センサ17を装着した第2のプリント
基板18とによって構成されている。
【0024】そして、前記第1のプリント基板16は、
第2のプリント基板18に対して垂直に配置され、ブラ
ケット9と前記ケーシング14との間に存在する隙間に
収容・配置されている。また、前記第1のプリント基板
16に装着した通電制御回路15は合成樹脂にてモール
ド成形されており、ブラケット9bに接触して短絡故障
が発生することを防いでいる。前記第2のプリント基板
18に装着した磁極位置検出センサ17は、回転子磁石
5の固定子鉄心1から突出する部位の外周面に位置する
磁極の検出面17aと相対向して配置されている。
【0025】なお、前記第2のプリント基板18に装着
する磁極位置検出センサ17は、いわゆるチップ型の部
材を利用することで、前記磁極位置検出センサ17の磁
極検出面17aを、固定子鉄心1の開孔6から突出する
回転子磁石5の外周面に対して容易に対向させることが
できる。
【0026】次に、前記第1のプリント基板16と、第
2のプリント基板18をケーシング14内に取付ける場
合について説明する。まず、前記第1のプリント基板1
6と第2のプリント基板18を、図3に示すようにL形
状となるように配置した状態で、図4に示すケーシング
14の収容溝14a内に進入させる。
【0027】このとき、前記第2のプリント基板18
は、例えば、ケーシング14の内側壁に収容溝14aの
深さ方向に沿って形成した取付ガイド19(図4参照)
の差込溝19aに沿って差込むことにより、ケーシング
14内に揺動不能に取付けることができる。この状態
で、前記ケーシング14の取付孔12a,12bに図2
に示す一対のボルト10a,10bを挿通し、これをナ
ット13a,13bにて締付けることにより、前記ケー
シング14は、その収容溝14a内に前記第1,2のプ
リント基板16,18、固定子鉄心1の開孔6から突出
した回転子磁石5、および、前記回転子磁石5を回転自
在に枢支するブラケット9aを外気と遮断した状態で、
固定子鉄心1に取付けることができる。
【0028】これにより、前記第1のプリント基板16
は、ケーシング14とブラケット9bとの間に存在する
デッドスペースを有効利用して配置でき、しかも、第2
のプリント基板18はケーシング14の取付ガイド19
の差込溝19aに差込むことにより、磁極位置検出セン
サ17の磁極検出面17aが、固定子鉄心1の開孔6か
ら突出する回転子磁石5の外周面と良好に相対向させて
配置することができる。このとき、前記ケーシング14
を透明または半透明の合成樹脂によりモールド成形すれ
ば、前記磁極位置検出センサ17が、回転子磁石5の外
周面に近接した適切な位置(固定子鉄心1からの漏れ磁
束の影響を受けない位置)で配置されているかどうかを
容易に外部から確認することができる。
【0029】図6は、前記ケーシング14を取付けた状
態の単相ブラシレスモータAの正面図(図1の矢視方
向)であり、前記第1のプリント基板16と第2のプリ
ント基板18は、ケーシング14とブラケット9bおよ
び固定子鉄心1との間のデッドスペースを有効利用して
取付けられていることが分かる。
【0030】なお、前記第2のプリント基板18は、図
6において回転子磁石5の下側に配置することなく、磁
極位置検出センサ17の検出面17aを回転子磁石5の
外周面と相対向して配置することができればどの位置に
取付けてもよく、その際、ケーシング14に形成する取
付ガイド19の位置は前記第2のプリント基板18を配
置する位置に設ければよい。
【0031】なお、前記第2のプリント基板18に取付
ける磁極位置検出センサ17は、あらかじめ、回転子磁
石5の外周面に近接する位置において、固定子鉄心1の
漏れ磁束の影響を受けない位置を選定して取付けること
は当然である。
【0032】つづいて、前記単相ブラシレスモータAを
駆動する場合について説明する。前記単相ブラシレスモ
ータAを駆動する場合は、電機子巻線2に直流電源(図
示せず)から電流を通電すると、固定子鉄心1に磁束が
発生し、この磁束により回転子磁石5は回転トルクを得
て回転を開始する。前記回転子磁石5が回転を開始する
と、固定子鉄心1の開孔6から突出した回転子磁石5の
外周面に近接して配置した磁極位置検出センサ17は、
回転する回転子磁石5の磁極位置を随時検出して、通電
制御回路15に前記磁極位置に応じた信号を出力する。
【0033】このとき、前記磁極位置検出センサ17
は、磁極検出面17aを回転子磁石5の外周面に相対向
して配置されているため、良好に回転子磁石5の磁極位
置を検出することができ、また、前記磁極検出面17a
は固定子鉄心1の積層面に対して直交して取付けてある
ため、固定子鉄心1の漏れ磁束は、前記磁極検出面17
aを通過することが困難となり、前記磁極位置検出セン
サ17が漏れ磁束の悪影響を受けて磁極位置の検出に支
障をきたすことはない。
【0034】そして、前記磁極位置信号を受信した通電
制御回路15は、回転子磁石5の回転位置を把握し、電
機子巻線2への電流通電方向を適切なタイミングで切換
制御する。この結果、前記回転子磁石5には終始同方向
に回転トルクが加わり良好に回転子磁石5を回転させる
ことができる。このとき、前記磁極位置検出センサ17
と、通電制御回路を装着した第1,2のプリント基板1
6,18は、合成樹脂製のケーシング14に取付けられ
ているため、良好に他の部品と絶縁状態を保つことがで
き、モータが誤動作することはない。
【0035】このように、前記単相ブラシレスモータA
は、磁極位置検出センサ17によって回転子磁石5の磁
極位置を正確に検出して電機子巻線への通電方向を適切
なタイミングで切換えることができ、回転子磁石5の回
転を良好に継続することができる。
【0036】また、前記第1,2のプリント基板16,
18は、ケーシング14と固定子鉄心1および回転子磁
石5との間のデッドスペースを利用して取付けることが
できるので、モータ本体を小型・軽量化することができ
るとともに、前記第1,2のプリント基板16,18上
に装着した磁極位置検出センサ17と、通電制御回路1
5とをリード線を用いて接続する必要がないため、リー
ド線からノイズ等が侵入することによって生ずる弊害を
良好に防止できる。
【0037】さらに、前記第1,2のプリント基板1
6,18および前記基板16,18に取付けられる磁極
位置検出センサ17や回転子磁石5は、ケーシング14
によって常時被覆されているため、モータ内部に塵埃等
が侵入して、磁極位置検出センサ17が回転子磁石5の
磁極位置を正確に検出できなかったり、前記回転子磁石
5の回転駆動に支障をきたすという問題も全くない。
【0038】なお、前述した実施例では第1,2のプリ
ント基板16,18をケーシング14内に形成した収容
溝14aや取付ガイド19の差込溝19aを用いて支持
する場合について説明したが、本発明はこれに限定する
ことなく、例えば、ボルト,ナットを使用する等して、
ケーシング14内に揺動不能に取付けることができれ
ば、どのような取付方法でもよいことは勿論である。
【0039】図7,8は、本発明の第2実施例における
単相ブラシレスモータBの要部切欠断面図および斜視図
を示し、図1に示す第1実施例の単相ブラシレスモータ
Aと同一部品は同一符号を付して説明する。図7,8に
示す単相ブラシレスモータBは、回転子磁石5の回転子
軸8を支持するブラケットを特に設けず、合成樹脂から
なる一方のケーシング20a内の凹部に設けた軸受7a
と、同じく合成樹脂からなる他方のケーシング20b内
の凹部に設けた軸受7b間に、回転子磁石5の回転子軸
8を回転可能に支持して構成されている。
【0040】前記一方のケーシング20a内には図示し
ないボルト等の取付手段を用いてプリント基板(以下、
第3のプリント基板という)21が揺動不能に取付けら
れており、この第3のプリント基板には回転子磁石5の
磁極位置を検出する磁極位置検出センサ(ディスクリー
ト)22が、その検出面22aを回転子磁石5の固定子
鉄心1から突出した部位の外周面と相対向するように起
立して取付けられている。
【0041】前記第3のプリント基板21には、磁極位
置検出センサ17の出力信号より回転子磁石5の磁極位
置を把握し、電機子巻線2の通電方向を適切なタイミン
グで切換える通電制御回路24を装着した第4のプリン
ト基板(ハイブリッドIC)23が、回転子磁石5と電
機子巻線2との間に介挿すべく、第3のプリント基板2
1に対して垂直に配置されており、前記第4のプリント
基板23上に具備した通電制御回路24は、必要に応じ
て合成樹脂によってモールド成形される。
【0042】図9は、前記単相ブラシレスモータBを図
7の矢視方向からみた図であり、第3のプリント基板2
1上に起立して取付けたディスクリート型の磁極位置検
出センサ22が、磁極検出面22aを容易に回転子時価
雨5の外周面と相対向させており、これにより、前記磁
極位置検出センサ22は、回転子磁石5の磁極位置を正
確に検出することが可能となる。
【0043】また、通電制御回路24を具備した第4の
プリント基板23は、固定子鉄心1と電機子巻線2との
間のデッドスペースに配置することができるため、通電
制御回路24をモータ本体から離れた別の場所に設置す
る必要は全くなく、これにより、モータ自体を小型化す
ることができる。また、磁極位置検出センサ22と通電
制御回路24はリード線を用いて接続する必要も全くな
いため、リード線から侵入するノイズ等の弊害を確実に
防止できる。
【0044】さらに、回転子磁石5の回転子軸8をケー
シング20a,20bに備えた軸受7a,7bを利用し
て回転自在に枢支したため、ブラケットを別に設ける必
要はなく、モータの部品点数を減少できるとともに、前
記ケーシング20a,20bは合成樹脂製であるため、
磁極位置検出センサ22や通電制御回路24は他の部品
と良好に絶縁が保たれ、短絡事故等の発生を防止するこ
とができる。
【0045】また、前記回転子磁石5や、磁極位置検出
センサ22および通電制御回路24は、ケーシング14
によって包覆されているため、外部からモータ内部に塵
埃等が侵入して、モータの駆動・制御に支障をきたすと
いうことも全くない。
【0046】なお、本実施例においても、磁極位置検出
センサ22は固定子鉄心1の漏れ磁束の影響を受けない
位置に配置することは当然のことであり、前記磁極位置
検出センサ21を起立させて具備した第3のプリント基
板21のケーシング20への取付方法は、ボルト(図示
せず)による取付けに限らず、掛合い、嵌合方式により
取付ける等、ケーシング20に対して揺動不能に取付け
られれば、どのような取付方法でもよいことは当然であ
る。
【0047】以上説明したように、本発明の単相ブラシ
レスモータは、磁極位置検出センサ17,22や通電制
御回路15,24を具備したプリント基板16,18,
21,23を、モータの周縁に存在するデッドスペース
を有効利用して取付けるようにしたので、モータの小型
・軽量化がはかれることはもとより、前記センサ17,
22と通電制御回路15,24を接続するリード線は一
切不要であり、これによりノイズが侵入することもな
い。
【0048】また、回転子磁石5や磁極位置検出センサ
17,22および通電制御回路15,24は、それぞれ
ケーシング14,20によって外気と接することなく遮
蔽された状態に保持できるため、塵埃等がモータ内部に
侵入して、モータの駆動および制御に支障をきたすとい
うこともない。
【0049】なお、本発明の単相ブラシレスモータは、
回転子磁石5の磁極位置を検出するセンサ17,22は
2つ用いる場合について説明したが、回転子磁石5の磁
極位置に応じた磁極位置検出信号を出力できれば、セン
サの使用個数を特に限定するものではないことは勿論で
ある。
【0050】
【発明の効果】本発明の単相ブラシレスモータは、モー
タ本体付近に磁極位置検出センサと通電制御回路を具備
したプリント基板を取付けるように構成したので、モー
タを小型・軽量化できるとともに、前記センサと通電制
御回路をリード線を用いて接続する必要が全くないた
め、、リード線から侵入するノイズ等によって通電制御
に弊害をもたらすことがないので、この種モータの通電
制御を円滑・良好に行うことができる。
【0051】また、本発明の単相ブラシレスモータは、
第1,2のプリント基板や回転子磁石を外気と確実に遮
蔽して収容するケーシングを備えて構成したので、モー
タ内部に塵埃等が侵入してモータの駆動・制御を阻害す
ることは全くなく、便利である。
【0052】さらに、本発明の単相ブラシレスモータ
は、回転子磁石を回転自在に支持する軸受をケーシング
に備えて構成したため、回転子磁石を回転自在に支持す
るブラケットを別に用意する必要はなく、装置を小型・
簡素化して、経済的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における単相ブラシレスモ
ータの縦断面図である。
【図2】前記第1実施例における単相ブラシレスモータ
にケーシングを取付ける状態を説明する斜視図である。
【図3】前記ケーシングにプリント基板を取付ける状態
を説明する斜視図である。
【図4】前記プリント基板を取付けた状態のケーシング
を示す正面図である。
【図5】前記ケーシングを取付けた状態の単相ブラシレ
スモータを示す斜視図である。
【図6】前記ケーシングを取付けた状態の単相ブラシレ
スモータの正面図である。
【図7】本発明の第2実施例における単相ブラシレスモ
ータを示す縦断面図である。
【図8】前記第2実施例における単相ブラシレスモータ
を示す斜視図である。
【図9】前記第2実施例における単相ブラシレスモータ
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 固定子鉄心 2 電機子巻線 5 回転子磁石 6 開孔 7a,7b 軸受 8 回転子軸 9 ブラケット 10a,10b ボルト 11 駆動制御部 12a,12b 取付孔 13a,13b ナット 14,20 ケーシング 14a 収容溝 15,23 通電制御回路 16 第1のプリント基板 17,22 磁極位置検出センサ 17a,22a 磁極検出面 18 第2のプリント基板 19 取付ガイド 21 第3のプリント基板 24 第4のプリント基板 A,B 単相ブラシレスモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子巻線を巻回した固定子鉄心と、前
    記固定子鉄心に形成した開孔内に、前記開孔から一部を
    外方に突出して配置する回転子磁石、および、前記回転
    子磁石の回転子軸の一方端を回転可能に枢支する軸受を
    備え、前記回転子磁石の一端面を閉塞する密閉型のブラ
    ケットと、前記回転子軸の他方端を回転可能に枢支する
    軸受を備え、前記開孔から突出した回転子磁石の一部を
    露出状態にする開放型のブラケットと、前記回転子磁石
    に回転力を誘起する電機子巻線を備えて構成した単相ブ
    ラシレスモータに、前記開放型ブラケットの正面に位置
    して、回転子磁石の磁極位置に応じて電機子巻線の通電
    方向を切換える通電制御回路を備えた第1のプリント基
    板と、前記回転子磁石の磁極位置を検出する磁極位置検
    出センサを、開放型のブラケットから露出した回転子磁
    石の外周面と近接するように配置した第2のプリント基
    板を配備したことを特徴とする単相ブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の単相ブラシレスモータに
    おいて、前記第2のプリント基板は、第1のプリント基
    板と垂直に配置され、前記第2のプリント基板の回転子
    磁石と対向する部位に、磁極位置検出センサを取付け、
    この磁極位置検出センサを開放型のブラケットから露出
    した回転子磁石の外周面と近接するように配置したこと
    を特徴とする単相ブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の単相ブラシレスモー
    タにおいて、前記第1,2のプリント基板を揺動不能に
    支持し、開放型のブラケットを被覆するケーシングを固
    定子鉄心に配設したことを特徴とする単相ブラシレスモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 電機子巻線を巻回した固定子鉄心と、前
    記固定子鉄心に形成した開孔内に、前記開孔から一部を
    外方に突出して配置した回転子磁石、および、前記回転
    子磁石に回転力を誘起する電機子巻線を備えて構成した
    単相ブラシレスモータに、前記回転子磁石の回転子軸の
    両端を回転自在に枢支する軸受を備えた合成樹脂からな
    る一対のケーシングと、前記ケーシングの一方の内部に
    揺動不能に収容され、かつ、回転子磁石の磁極位置を検
    出する磁極位置検出センサを前記開孔から突出した回転
    子磁石の外周面と近接するように配置した第3のプリン
    ト基板と、回転子磁石の磁極位置に応じて電機子巻線の
    通電方向を切換える通電制御回路を取付け、前記回転子
    磁石と電機子巻線間に介挿される第4のプリント基板を
    備えて構成したことを特徴とする単相ブラシレスモー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の単相ブラシレスモータに
    おいて、前記第3のプリント基板は、第4のプリント基
    板に対して垂直に配置してケーシング内に揺動不能に収
    容し、かつ、この第3のプリント基板に取付けた磁極位
    置検出センサを起立させて固定子鉄心の開孔から突出す
    る回転子磁石の外周面に近接するように配置したことを
    特徴とする単相ブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載の単相ブラシレス
    モータにおいて、前記磁極位置検出センサは、固定子鉄
    心の漏れ磁束の影響を受けない位置に配置したことを特
    徴とする単相ブラシレスモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018021849A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 大阪瓦斯株式会社 ガスメーターの流量計測部
US10404147B2 (en) * 2016-03-28 2019-09-03 Johnson Electric International AG Stator, single phase motor and fan

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