JP2001223635A - 携帯電話装置 - Google Patents

携帯電話装置

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JP2001223635A
JP2001223635A JP2000034708A JP2000034708A JP2001223635A JP 2001223635 A JP2001223635 A JP 2001223635A JP 2000034708 A JP2000034708 A JP 2000034708A JP 2000034708 A JP2000034708 A JP 2000034708A JP 2001223635 A JP2001223635 A JP 2001223635A
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audio
antenna
signal
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JP2000034708A
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Minoru Arimura
稔 有村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話装置において、無線を利用した直接
通話において複数回線に対して通信を行えるようにす
る。 【解決手段】 相手側の携帯電話装置P12,P13と
の間で直接電波の送受信を行うアンテナ101と、アン
テナ101で受信した電波の復調を行って復調信号を生
成するとともに送信データを所定の周波数へ変調してア
ンテナ101に変調信号を出力する無線回路部102
と、無線回路部102で生成された復調信号を復号化す
るとともに符号化した送信データを無線回路部102へ
出力し、無線回路部102を介して相互に異なるスロッ
トで相手側の携帯電話装置P12,P13に対してデー
タの送受信を行うとともに着信時には発信側の携帯電話
装置に対応したスロットにおいて当該携帯電話装置で指
定される周波数で応答する制御回路部103とを有する
携帯電話装置P11とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばPHS
(パーソナル・ハンディホン・システム)のように公衆
システムを介することなく無線を利用して相互に直接通
話が可能な携帯電話装置に関し、特に、複数回線に対す
る通信状態を維持することにより同時に複数の人との通
話を可能にする携帯電話装置に適用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来において、無線を利用して相互に直
接通話を行うことができる携帯電話装置のアクセス方式
としては、送信、受信および多重化を時分割した時分割
多元接続(以下、「TDMA/TDD」という。)方式
が採用されている。
【0003】ここで、TDMA/TDDでは、ある一定
の時間(以下、「フレーム」という。)を送信の時間と
受信の時間とに分割して、更に送信および受信の時間を
多重化させる数で分割した時間(以下、「スロット」と
いう。)が設けられており、少なくともスロット同期が
取れていなければ通信ができないシステムとなってい
る。
【0004】ここで、このような携帯電話装置ではそれ
ぞれ独自にフレーム信号を生成するため、携帯電話装置
間の直接通話においては装置間の同期が取れていない。
そのため、着信側の携帯電話装置が発信側の携帯電話装
置に同期することにより通信を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】相互に直接通話が可能
な携帯電話装置は、ある決まった時間のフレームの中に
送信スロットと受信スロットをそれぞれ複数設けて、通
話中はある決まったスロットの時間だけバースト的に送
信および受信を行う。そして、携帯電話装置間の直接通
話においては、公衆システムすなわち無線基地局または
電話回線網に全く依存しないため、各携帯電話装置がそ
れぞれ独自に携帯電話装置間の直接通話で使用するフレ
ーム信号の生成を行っている。したがって、各携帯電話
装置同士の同期が取れてない。
【0006】このように、携帯電話装置相互間の直接通
話中のフレーム信号は公衆システムのフレーム信号とは
全く独立している。そのため、既に携帯電話装置間の直
接通話が確立しているフレームを他の携帯電話装置が知
る手段がない。すると、既に通話中の携帯電話装置に対
して発呼を行っても、同期がとれていないために着信で
きず、同時に複数の人と会話することは不可能であっ
た。
【0007】そこで、本発明は、無線を利用した直接通
話において複数回線に対して通信を行うことのできる携
帯電話装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の携帯電話装置は、相手側の携帯電話装置と
の間で直接電波の送受信を行うアンテナと、アンテナで
受信した電波の復調を行って復調信号を生成するととも
に送信データを所定の周波数へ変調してアンテナに変調
信号を出力する無線回路部と、無線回路部で生成された
復調信号を復号化するとともに符号化した送信データを
無線回路部へ出力し、無線回路部を介して相互に異なる
スロットで複数の携帯電話装置に対してデータの送受信
を行うとともに着信時には発信側の携帯電話装置に対応
したスロットにおいて当該携帯電話装置で指定される周
波数で応答する制御回路部とを有する構成としたもので
ある。
【0009】また、本発明の携帯電話装置は、相手側の
携帯電話装置との間で直接電波の送受信を行うアンテナ
と、アンテナで受信した電波の復調を行って復調信号を
生成するとともに送信データを所定の周波数へ変調して
アンテナに変調信号を出力する無線回路部と、無線回路
部で生成された復調信号を復号化するとともに符号化し
た送信データを無線回路部へ出力し、通信状態を維持し
たまま無線回路部を介して異なるスロットで他の携帯電
話装置に対してデータの送受信を行うとともに着信時に
は発信側の携帯電話装置に対応したスロットにおいて当
該携帯電話装置で指定される周波数で応答する制御回路
部とを有する構成としたものである。
【0010】これにより、無線を利用した直接通話にお
いて複数回線に対して通信を行うことが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、相手側の携帯電話装置との間で直接電波の送受信を
行うアンテナと、アンテナで受信した電波の復調を行っ
て復調信号を生成するとともに送信データを所定の周波
数へ変調してアンテナに変調信号を出力する無線回路部
と、無線回路部で生成された復調信号を復号化するとと
もに符号化した送信データを無線回路部へ出力し、無線
回路部を介して相互に異なるスロットで複数の携帯電話
装置に対してデータの送受信を行うとともに着信時には
発信側の携帯電話装置に対応したスロットにおいて当該
携帯電話装置で指定される周波数で応答する制御回路部
都を有する携帯電話装置であり、発信側の携帯電話装置
が同時に複数の携帯電話装置に相互に異なるスロットで
発呼し、着信側の各携帯電話装置では発信側の携帯電話
装置に対応したスロットにおいて発信側の携帯電話装置
で指定される周波数で応答しているので、スロットでの
同期が確保されて複数の通信状態が同時に維持され、無
線を利用した直接通話において、複数回線に対する同時
通信を行うことが可能になるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、相手側
の携帯電話装置との間で直接電波の送受信を行うアンテ
ナと、アンテナで受信した電波の復調を行って復調信号
を生成するとともに送信データを所定の周波数へ変調し
てアンテナに変調信号を出力する無線回路部と、無線回
路部で生成された復調信号を復号化するとともに符号化
した送信データを無線回路部へ出力し、通信状態を維持
したまま無線回路部を介して異なるスロットで他の携帯
電話装置に対してデータの送受信を行うとともに着信時
には発信側の携帯電話装置に対応したスロットにおいて
当該携帯電話装置で指定される周波数で応答する制御回
路部とを有する携帯電話装置であり、通信状態を維持し
たままで異なるスロットで他の携帯電話装置に発呼し、
着信側の各携帯電話装置では発信側の携帯電話装置に対
応したスロットにおいて発信側の携帯電話装置で指定さ
れる周波数で応答しているので、スロットでの同期が確
保されて複数の通信状態が同時に維持され、無線を利用
した直接通話において、複数回線に対する同時通信を行
うことが可能になるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、制御回路部により復号
化された音声データを音声符号化方式の仕様で復号化し
た後にアナログ変換して音声信号を生成するとともに入
力された音声信号をデジタル変換した後に音声符号化方
式の仕様で符号化して音声データとして制御回路部へ出
力する音声処理部を有する携帯電話装置であり、音声処
理部が1つしか搭載されていない場合でも、通常の通話
のように音声を再生することが可能になるという作用を
有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、制御回路部により復号
化された音声データを音声符号化方式の仕様で復号化し
た後にアナログ変換して音声信号を生成するとともに入
力された音声信号をデジタル変換した後に音声符号化方
式の仕様で符号化して音声データとして制御回路部へ出
力する2つの音声処理部と、2つの音声処理部から入力
された音声信号を合成するミキサと、ミキサで生成され
た音声信号を音声として出力する音声出力部とを有する
携帯電話装置であり、発信側の携帯電話装置が同時に複
数の携帯電話装置に相互に異なるスロットで発呼し、着
信側の各携帯電話装置では発信側の携帯電話装置に対応
したスロットにおいて発信側の携帯電話装置で指定され
る周波数で応答しており、さらに着信側の携帯電話装置
では複数の通話相手の声を同時に再生しているので、ス
ロットでの同期が確保されて複数の通信状態が同時に維
持され、無線を利用した直接通話において、複数回線に
対する同時通信を行うことが可能になるという作用を有
する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0016】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1である携帯電話装置を示すブロック図、図2は実施
の形態1、2および3の携帯電話装置相互間のスロット
タイミングを示すタイミングチャート、図3は実施の形
態1および2の携帯電話装置による通信シーケンスを示
す説明図である。
【0017】本実施の形態では、図1に示すように、第
1の端末(携帯電話装置)P11、第2の端末(携帯電
話装置)P12および第3の端末(携帯電話装置)P1
3の3台の携帯電話装置が示されており、これらの間に
おける通信が行われるようになっている。なお、相互間
通信が行われる携帯電話装置は複数台であればよく、本
実施の形態に示す3台に限定されるものではない。
【0018】各端末P11,P12,P13は、相手側
端末(たとえば、第1の端末P11にとっては第2の端
末P12および第3の端末P13)と電波の送受信を行
うアンテナ101,201,301と、アンテナ10
1,201,301で受信した電波の復調を行って復調
信号を生成するとともに送信データを所定の周波数へ変
調してアンテナ101,201,301に変調信号を出
力する無線回路部102,202,302と、装置の動
作制御を行い、無線回路部102,202,302で生
成された復調信号を復号化するとともに符号化した送信
データを無線回路部102,202,302へ出力する
制御回路部103,203,303と、たとえばLCD
からなり情報表示を行う表示部104,204,304
と、キー操作により使用者の所望する機能のプログラム
を実行するキー操作部105,205,305と、制御
回路部103,203,303により復号化された音声
データを音声符号化方式の仕様で復号化した後にアナロ
グ変換して音声信号を生成するとともに入力された音声
信号をデジタル変換した後に音声符号化方式の仕様で符
号化して音声データとして制御回路部103,203,
303へ出力する音声コーデック(音声処理部)106
a,206a,306aと、たとえばスピーカおよびア
ンプからなる音声出力部107,207,307と、た
とえばマイクからなる音声入力部108,208,30
8と、たとえばドライバとリンガとからなり使用者に着
信を報知する着信報知回路部109,209,309と
からそれぞれ構成されている。
【0019】次に、このような構成を有する端末相互間
のスロットタイミングを示す図2において、それぞれの
端末における横軸は時間軸であり、この時間軸に対して
上側に送信区間を、下側に受信区間をそれぞれ示してい
る。
【0020】図2において、送信区間または受信区間の
始まりから次の送信区間または受信区間の始まりまでが
フレームであり、送信区間または受信区間を4つに分割
しているのがスロットである。また、スロットは、送信
区間の始まりから順次、第1スロット、第2スロット、
第3スロット、第4スロット、第5スロット、第6スロ
ット、第7スロットおよび第8スロットと称す。すなわ
ち第2の端末における第1スロットは第1の端末におけ
る第5スロットであり、第3の端末においては第3スロ
ットである。スロットの右上がりの斜線部は第1の端末
と第2の端末との通信を、スロットの右下がりの斜線部
は第2の端末と第3の端末との通信をそれぞれ表示して
いる。
【0021】次に、以上のように構成された携帯電話装
置である端末の動作の一例について、図3を参照しつつ
説明する。
【0022】先ず、第2の端末P12の発呼動作から説
明する。
【0023】第2の端末P12の操作者は、キー操作部
205を操作して第1の端末P11と第3の端末P13
との直接通話においての電話番号(以下、単に「電話番
号」という。)を入力する。なお、入力は、キー操作部
205で直接第1の端末P11と第3の端末P13の電
話番号を入力しても構わないが、既に第1の端末P11
と第3の端末P13の電話番号が第2の端末P12に登
録されている場合には、キー操作部205により選択す
ることも可能である。
【0024】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、入力された電話番号を表示部
204に表示する。このとき、表示部204への表示は
行わなくても構わないが、第2の端末P12の操作者が
入力した第1の端末P11と第3の端末P13の電話番
号が正しいかを確認するためには、表示した方が望まし
い。
【0025】第2の端末P12の操作者は、表示部20
4に表示されている電話番号を確認した後、キー操作部
205の操作により発呼を行う。
【0026】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、第1の端末P11と第3の端
末P13への発呼であると識別し、第1の端末P11と
第3の端末P13への呼出信号を符号化して送信データ
として無線回路部202へ出力する。
【0027】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1の端末
P11への送信は第1スロットで、第3の端末P13へ
の送信は第3スロットで、それぞれアンテナ201へ変
調信号を出力する。これにより、アンテナ201は、第
1の端末P11と第3の端末P13へ電波を送信する。
このとき、第1の端末P11への送信と第3の端末P1
3への送信の変調周波数は同じでも異なっていても構わ
ないが、異なっていた方が望ましい。
【0028】また、変調信号の出力と同時に、第2の端
末P12は、第5スロットでは第1スロットで送信した
同じ周波数で、第7スロットでは第3スロットで送信し
た同じ周波数で受信を開始する。
【0029】次に、第1の端末P11と第3の端末P1
3の着呼動作について説明する。なお、第1の端末P1
1および第3の端末P13の着信動作はスロット以外は
同様であるため、第1の端末P11についての着信動作
のみを説明する。
【0030】第2の端末P12のアンテナ201から電
波が発信されると、第1の端末P11のアンテナ101
が当該電波を受信し、無線回路部102へ出力する。
【0031】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0032】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの呼出信号であると識別すると、第2の端末P12
への同期信号の送信データを符号化して無線回路部10
2へ出力する。
【0033】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数(このときは、受信したときと同じ
周波数)へ送信データを変調して第1スロットでアンテ
ナ101へ変調信号を出力する。これにより、アンテナ
101は第2の端末P12へ電波を送信する。
【0034】また、変調信号の出力と同時に、第1の端
末P11は、第5スロットで送信した周波数と同じ周波
数で受信を開始する。
【0035】これにより第2の端末P12のアンテナ2
01が第1の端末P11からの電波を受信し、無線回路
部202へ出力する。
【0036】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
203へ出力する。
【0037】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号を復号化して、それが第1の端末P11
からの同期信号であると識別すると、第1の端末P11
とのスロット同期を確立するために第1の端末P11へ
の同期信号の送信データを符号化して無線回路部202
へ出力する。
【0038】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1スロッ
トでアンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ
201は第1の端末P11へ電波を送信する。
【0039】第1の端末P11のアンテナ101が第2
の端末P12からの電波を受信すると、これを無線回路
部102へ出力する。
【0040】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0041】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの同期信号であると識別すると、第2の端末P12
とスロット同期が確立されたと判断して、着信報知回路
部109を起動するとともに表示部104に第2の端末
P12からの着信中であることを表示し、携帯電話装置
の操作者に着信中であることを報知する。
【0042】携帯電話装置の操作者がキー操作部105
で応答操作を行うと、制御回路部103は応答信号の送
信データを符号化して無線回路部102に出力する。
【0043】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数へ送信データを変調して第1スロッ
トでアンテナ101へ出力する。これにより、アンテナ
101は、第2の端末P12へ電波を出力する。
【0044】上記の様な動作で制御シーケンス通りに送
受信を繰り返して第2の端末P12が第1の端末P11
からの応答を受信すると、再度通話チャネルと同じ物理
スロット構成でデータのないTCHアイドルで再度同期
を確立して第1の端末P11と第2の端末P12は通話
中の状態となる。また、同じように第2の端末P12と
第3の端末P13も通信状態となり、子機間直接通話に
おいて2つの通信状態が維持できることになる。
【0045】この状態において、第2の端末P12の送
話動作について説明する。
【0046】第2の端末P12の操作者が音声入力部2
08に向かって話すと、音声入力部208は入力された
音声を音声信号として音声コーデック206aへ出力す
る。
【0047】音声コーデック206aは、これを音声デ
ータに変換して制御回路部203へ出力する。
【0048】制御回路部203では、音声データを送信
データにして更に符号化して無線回路部202へ出力す
る。
【0049】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ変調して、第1の端末P11には
第1スロットで、第3の端末P13には第3スロットで
アンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ20
1は第1の端末P11および第3の端末P13へ電波を
出力する。
【0050】以上の様な動作で第2の端末P12から第
1の端末P11および第3の端末P13への送話は可能
であるが、第2の端末P12の操作者がキー操作部20
5を操作して送話を選択してもよい。すなわち、キー操
作部205を操作することによって、通話したい方の端
末側へのみ音声データを送信し、他方の端末へは空デー
タまたは無音データを送信することにより、通話したい
方へのみ送話が可能になる。
【0051】また、第2の端末P12での第1の端末P
11および第3の端末P13からの受話動作は、第2の
端末P12は第5スロットと第7スロットで第1の端末
P11および第3の端末P13の電波をアンテナ201
を介して受信する。
【0052】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号をそれぞれ復調して、復調信号を制
御回路部203へ出力する。
【0053】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号をそれぞれ復号化する。このとき、予め
第2の端末P12の操作者は、キー操作部205を操作
して選択していた端末から送信されてきた音声データの
みを音声コーデック206aに出力する。
【0054】音声コーデック206aは、制御回路部2
03から入力された音声データを復号化し、更にアナロ
グ変換して音声信号として音声出力部207へ出力す
る。
【0055】音声出力部207は、音声コーデック20
6aから入力された音声信号を音声として再生する。
【0056】この動作によって、第1の端末P11また
は第3の端末P13からの受話が可能になり、第1の端
末P11および第3の端末P13と第2の端末P12が
通話可能になる。
【0057】このように、本実施の形態によれば、発信
側の端末が同時に複数の端末に相互に異なるスロットで
発呼し、着信側の各端末では発信側の端末に対応したス
ロットにおいて発信側の端末で指定される周波数で応答
しているので、スロットでの同期が確保されて複数の通
信状態が同時に維持される。これにより、無線を利用し
た直接通話において、複数回線に対する同時通信を行う
ことが可能になる。
【0058】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の携帯電話装置による通信シーケンスを示す説明図
である。なお、本実施の形態において、携帯電話装置の
構成およびスロットタイミングは実施の形態1において
説明したものと同様であるため、説明を省略する。
【0059】本実施の形態の携帯電話装置である端末の
動作の一例について、図4を参照しつつ説明する。
【0060】先ず、第2の端末P12の発呼動作から説
明する。
【0061】第2の端末P12の操作者は、キー操作部
205を操作して第1の端末P11の電話番号を入力す
る。なお、入力は、キー操作部205で直接第1の端末
P11の電話番号を入力しても構わないが、既に第1の
端末P11の電話番号が第2の端末P12に登録されて
いる場合には、キー操作部205により選択することも
可能である。
【0062】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、入力された電話番号を表示部
204に表示する。このとき、表示部204への表示は
行わなくても構わないが、第2の端末P12の操作者が
入力した第1の端末P11の電話番号が正しいかを確認
するためには、表示した方が望ましい。
【0063】第2の端末P12の操作者は、表示部20
4に表示されている電話番号を確認した後、キー操作部
205の操作により発呼を行う。
【0064】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、第1の端末P11への発呼で
あると識別し、第1の端末P11への呼出信号を符号化
して送信データとして無線回路部202へ出力する。
【0065】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1スロッ
トでアンテナ201へ変調信号を出力する。これによ
り、アンテナ201は第1の端末P11へ電波を送信す
る。
【0066】また、変調信号の出力と同時に、第2の端
末P12は、送信した周波数と同じ周波数で第5スロッ
トで受信を開始する。
【0067】次に、第1の端末P11での着呼動作につ
いて説明する。
【0068】第1の端末P11のアンテナ101が第2
の端末P12から電波を受信すると、無線回路部102
へ出力する。
【0069】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0070】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの呼出信号であると識別すると、第2の端末P12
への同期信号の送信データを符号化して無線回路部10
2へ出力する。
【0071】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数(このときは、受信したときと同じ
周波数)へ送信データを変調して第1スロットでアンテ
ナ101へ変調信号を出力する。これにより、アンテナ
101は第2の端末P12へ電波を送信する。
【0072】また、変調信号の出力と同時に、第1の端
末P11は、第5スロットで送信した周波数と同じ周波
数で受信を開始する。
【0073】これにより第2の端末P12のアンテナ2
01が第1の端末P11から電波を受信し、無線回路部
202へ出力する。
【0074】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
203へ出力する。
【0075】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号を復号化して、それが第1の端末P11
からの同期信号であると識別すると、第1の端末P11
とのスロット同期を確立するために第1の端末P11へ
の同期信号の送信データを符号化して無線回路部202
へ出力する。
【0076】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1スロッ
トでアンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ
201は第1の端末P11へ電波を送信する。
【0077】第1の端末P11のアンテナ101が第2
の端末P12からの電波を受信すると、これを無線回路
部102へ出力する。
【0078】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0079】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの同期信号であると識別すると、第2の端末P12
とスロット同期が確立されたと判断して、着信報知回路
部109を起動するとともに表示部104に第2の端末
P12からの着信中であることを表示し、携帯電話装置
の操作者に着信中であることを報知する。
【0080】携帯電話装置の操作者がキー操作部105
で応答操作を行うと、制御回路部103は応答信号の送
信データを符号化して無線回路部102に出力する。
【0081】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数へ送信データを変調して第1スロッ
トでアンテナ101へ出力する。これにより、アンテナ
101は、第2の端末P12へ電波を出力する。
【0082】上記の様な動作で制御シーケンス通りに送
受信を繰り返して第2の端末P12が第1の端末P11
からの応答を受信すると、再度通話チャネルと同じ物理
スロット構成でデータのないTCHアイドルで再度同期
を確立して第1の端末P11と第2の端末P12は通話
中の状態となる。
【0083】次に、この通話中の状態を維持したまま、
第2の端末P12から第3の端末P13へ発呼する。す
なわち、第2の端末P12の操作者は、キー操作部20
5を操作して第3の端末P13の電話番号を入力する。
なお、入力は、キー操作部205で直接第3の端末P1
3の電話番号を入力しても構わないが、既に第3の端末
P13の電話番号が第2の端末P12に登録されている
場合には、キー操作部205により選択することも可能
である。
【0084】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、入力された電話番号を表示部
204に表示する。このとき、表示部204への表示は
行わなくても構わないが、第2の端末P12の操作者が
入力した第3の端末P13の電話番号が正しいかを確認
するためには表示した方が望ましい。
【0085】第2の端末P12の操作者は、表示部20
4に表示されている電話番号を確認した後、キー操作部
205の操作により発呼を行う。
【0086】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、第3の端末P13への発呼で
あると識別し、第3の端末P13への呼出信号を符号化
して送信データとして無線回路部202へ出力する。
【0087】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第3スロッ
トでアンテナ201へ変調信号を出力する。これによ
り、アンテナ201は第3の端末P13へ電波を送信す
る。
【0088】また、変調信号の出力と同時に、第2の端
末P12は、送信した周波数と同じ周波数で第7スロッ
トで受信を開始する。
【0089】次に、第3の端末P13での着呼動作につ
いて説明する。
【0090】第3の端末P13のアンテナ301が第2
の端末P12から電波を受信すると、無線回路部302
へ出力する。
【0091】無線回路部302は、アンテナ301から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
303へ出力する。
【0092】制御回路部303では、無線回路部302
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの呼出信号であると識別すると、第2の端末P12
への同期信号の送信データを符号化して無線回路部30
2へ出力する。
【0093】無線回路部302は、制御回路部303か
ら指定された周波数(このときは、受信したときと同じ
周波数)へ送信データを変調して第1スロットでアンテ
ナ301へ変調信号を出力する。これにより、アンテナ
301は第2の端末P12へ電波を送信する。
【0094】また、変調信号の出力と同時に、第3の端
末P13は、第5スロットで送信した周波数と同じ周波
数で受信を開始する。
【0095】これにより第2の端末P12のアンテナ2
01が第1の端末P11から電波を受信し、無線回路部
202へ出力する。
【0096】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
203へ出力する。
【0097】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号を復号化して、それが第3の端末P13
からの同期信号であると識別すると、第3の端末P13
とのスロット同期を確立するために第3の端末P13へ
の同期信号の送信データを符号化して無線回路部202
へ出力する。
【0098】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第3スロッ
トでアンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ
201は第3の端末P13へ電波を送信する。
【0099】第3の端末P13のアンテナ301が第2
の端末P12からの電波を受信すると、これを無線回路
部302へ出力する。
【0100】無線回路部302は、アンテナ301から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
303へ出力する。
【0101】制御回路部303では、無線回路部302
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの同期信号であると識別すると、第2の端末P12
とスロット同期が確立されたと判断して、着信報知回路
部309を起動するとともに表示部304に第2の端末
P12からの着信中であることを表示し、携帯電話装置
の操作者に着信中であることを報知する。
【0102】携帯電話装置の操作者がキー操作部305
で応答操作を行うと、制御回路部303は応答信号の送
信データを符号化して無線回路部302に出力する。
【0103】無線回路部302は、制御回路部303か
ら指定された周波数へ送信データを変調して第1スロッ
トでアンテナ301へ出力する。これにより、アンテナ
301は第2の端末P12へ電波を出力する。
【0104】上記の様な動作で制御シーケンス通りに送
受信を繰り返して第2の端末P12が第3の端末P13
からの応答を受信すると、再度通話チャネルと同じ物理
スロット構成でデータのないTCHアイドルで再度同期
を確立して第2の端末P12と第3の端末P13は通話
中の状態となり、子機間直接通話において2つの通信状
態が維持できる。
【0105】この状態において、第2の端末P12の送
話動作について説明する。
【0106】第2の端末P12の操作者が音声入力部2
08に向かって話すと、音声入力部208は入力された
音声を音声信号として音声コーデック206aへ出力す
る。
【0107】音声コーデック206aは、これを音声デ
ータに変換して制御回路部203へ出力する。
【0108】制御回路部203では、音声データを送信
データにして更に符号化して無線回路部202へ出力す
る。
【0109】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ変調して、第1の端末P11には
第1スロットで、第3の端末P13には第3スロットで
アンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ20
1は第1の端末P11および第3の端末P13へ電波を
出力する。
【0110】以上の様な動作で第2の端末P12から第
1の端末P11および第3の端末P13への送話は可能
であるが、第2の端末P12の操作者がキー操作部20
5を操作して送話を選択してもよい。すなわち、キー操
作部205を操作することによって、通話したい方の端
末側へのみ音声データを送信し、他方の端末へは空デー
タまたは無音データを送信することにより、通話したい
方へのみ送話が可能になる。
【0111】また、第2の端末P12での第1の端末P
11および第3の端末P13からの受話動作は、第2の
端末P12は第5スロットと第7スロットで第1の端末
P11および第3の端末P13の電波をアンテナ201
を介して受信する。
【0112】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号をそれぞれ復調して、復調信号を制
御回路部203へ出力する。
【0113】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号をそれぞれ復号化する。このとき、予め
第2の端末P12の操作者は、キー操作部205を操作
して選択していた端末から送信されてきた音声データの
みを音声コーデック206aに出力する。
【0114】音声コーデック206aは、制御回路部2
03から入力された音声データを復号化し、更にアナロ
グ変換して音声信号として、音声出力部207へ出力す
る。
【0115】音声出力部207は、音声コーデック20
6aから入力された音声信号を音声として再生する。
【0116】この動作によって、第1の端末P11また
は第3の端末P13からの受話が可能になり、第1の端
末P11および第3の端末P13と第2の端末P12が
通話可能になる。
【0117】このように、本実施の形態によれば、通信
中の端末が通信状態を維持したままで異なるスロットで
他の端末に発呼し、着信側の各端末では発信側の端末に
対応したスロットにおいて発信側の端末で指定される周
波数で応答しているので、スロットでの同期が確保され
て複数の通信状態が同時に維持される。これにより、無
線を利用した直接通話において、複数回線に対する同時
通信を行うことが可能になる。
【0118】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3である携帯電話装置を示すブロック図である。な
お、本実施の形態において、携帯電話装置のスロットタ
イミングおよび通信シーケンスは実施の形態1において
説明したものと同様であるため、説明を省略する。
【0119】本実施の形態では、図5に示すように、第
1の端末(携帯電話装置)P11、第2の端末(携帯電
話装置)P12および第3の端末(携帯電話装置)P1
3の3台の携帯電話装置が示されており、これらの間に
おける通信が行われるようになっている。なお、本実施
の形態においても、相互間通信が行われる携帯電話装置
は複数台であればよく、本実施の形態に示す3台に限定
されるものではない。
【0120】各端末P11,P12,P13は、アンテ
ナ101,201,301と、制御回路部103,20
3,303と、表示部104,204,304と、キー
操作部105,205,305と、制御回路部103,
203,303により復号化された音声データを音声符
号化方式の仕様で復号化した後にアナログ変換して音声
信号を生成するとともに入力された音声信号をデジタル
変換した後に音声符号化方式の仕様で符号化して音声デ
ータとして制御回路部103,203,303へ出力す
る2つの音声コーデック(音声処理部)106a,10
6b,206a,206b,306a,306bと、2
つの音声コーデック106a,106b,206a,2
06b,306a,306bから入力された音声信号を
合成するミキサ110,210,310と、ミキサ11
0,210,310で生成された音声信号を音声として
出力する音声出力部107,207,307と、音声入
力部108,208,308と、着信報知回路部10
9,209,309とからそれぞれ構成されている。
【0121】次に、以上のように構成された本実施の形
態の携帯電話装置における動作の一例について説明す
る。
【0122】先ず、第2の端末P12の発呼動作から説
明する。
【0123】第2の端末P12の操作者は、キー操作部
205を操作して第1の端末P11と第3の端末P13
との直接通話においての電話番号(以下、「電話番号」
という。)を入力する。なお、入力は、キー操作部20
5で直接第1の端末P11と第3の端末P13の電話番
号を入力しても構わないが、既に第1の端末P11と第
3の端末P13の電話番号が第2の端末P12に登録さ
れている場合には、キー操作部205により選択するこ
とも可能である。
【0124】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、入力された電話番号を表示部
204に表示する。このとき、表示部204への表示は
行わなくても構わないが、第2の端末P12の操作者が
入力した第1の端末P11と第3の端末P13の電話番
号が正しいかを確認するためには、表示した方が望まし
い。
【0125】第2の端末P12の操作者は、表示部20
4に表示されている電話番号を確認した後、キー操作部
205の操作により発呼を行う。
【0126】制御回路部203は、キー操作部205か
ら入力される信号により、第1の端末P11と第3の端
末P13への発呼であると識別し、第1の端末P11と
第3の端末P13への呼出信号を符号化して送信データ
として無線回路部202へ出力する。
【0127】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1の端末
P11への送信は第1スロットで、第3の端末P13へ
の送信は第3スロットで、それぞれアンテナ201へ変
調信号を出力する。これにより、アンテナ201は、第
1の端末P11と第3の端末P13へ電波を送信する。
このとき、第1の端末P11への送信と第3の端末P1
3への送信の変調周波数は同じでも異なっていても構わ
ないが、異なっていた方が望ましい。
【0128】また、変調信号の出力と同時に、第2の端
末P12は、第5スロットでは第1スロットで送信した
同じ周波数で、第7スロットでは第3スロットで送信し
た同じ周波数で受信を開始する。
【0129】次に、第1の端末P11と第3の端末P1
3の着呼動作について説明する。なお、第1の端末P1
1および第3の端末P13の着信動作はスロット以外は
同様であるため、第1の端末P11についての着信動作
のみを説明する。
【0130】第2の端末P12のアンテナ201から電
波が発信されると、第1の端末P11のアンテナ101
が当該電波を受信し、無線回路部102へ出力する。
【0131】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0132】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの呼出信号であると識別すると、第2の端末P12
への同期信号の送信データを符号化して無線回路部10
2へ出力する。
【0133】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数(このときは、受信したときと同じ
周波数)へ送信データを変調して第1スロットでアンテ
ナ101へ変調信号を出力する。これにより、アンテナ
101は第2の端末P12へ電波を送信する。
【0134】また、変調信号の出力と同時に、第1の端
末P11は、第5スロットで送信した周波数と同じ周波
数で受信を開始する。
【0135】これにより第2の端末P12のアンテナ2
01が第1の端末P11からの電波を受信し、無線回路
部202へ出力する。
【0136】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
203へ出力する。
【0137】制御回路部203では、無線回路部202
からの復調信号を復号化して、それが第1の端末P11
からの同期信号であると識別すると、第1の端末P11
とのスロット同期を確立するために第1の端末P11へ
の同期信号の送信データを符号化して無線回路部202
へ出力する。
【0138】無線回路部202は、制御回路部203か
ら指定された周波数へ送信データを変調し、第1スロッ
トでアンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ
201は第1の端末P11へ電波を送信する。
【0139】第1の端末P11のアンテナ101が第2
の端末P12からの電波を受信すると、これを無線回路
部102へ出力する。
【0140】無線回路部102は、アンテナ101から
入力された受信信号を復調して、復調信号を制御回路部
103へ出力する。
【0141】制御回路部103では、無線回路部102
からの復調信号を復号化して、それが第2の端末P12
からの同期信号であると識別すると、第2の端末P12
とスロット同期が確立されたと判断して、着信報知回路
部109を起動するとともに表示部104に第2の端末
P12からの着信中であることを表示し、携帯電話装置
の操作者に着信中であることを報知する。
【0142】携帯電話装置の操作者がキー操作部105
で応答操作を行うと、制御回路部103は応答信号の送
信データを符号化して無線回路部102に出力する。
【0143】無線回路部102は、制御回路部103か
ら指定された周波数へ送信データを変調して第1スロッ
トでアンテナ101へ出力する。これにより、アンテナ
101は、第2の端末P12へ電波を出力する。
【0144】上記の様な動作で制御シーケンス通りに送
受信を繰り返して第2の端末P12が第1の端末P11
からの応答を受信すると、再度通話チャネルと同じ物理
スロット構成でデータのないTCHアイドルで再度同期
を確立して第1の端末P11と第2の端末P12は通話
中の状態となる。また、同じように第2の端末P12と
第3の端末P13も通信状態となり、子機間直接通話に
おいて2つの通信状態が維持できることになる。
【0145】この状態において、第2の端末P12の送
話動作について説明する。
【0146】第2の端末P12の操作者が音声入力部2
08に向かって話すと、音声入力部208は入力された
音声を音声信号として音声コーデック206aへ出力す
る。
【0147】音声コーデック206aは、音声入力部2
08から入力された音声信号をデジタル変換し、更に符
号化して音声データとして制御回路部203へ出力す
る。
【0148】制御回路部203では、音声データを送信
データに変換し、更に符号化して無線回路部202へ出
力する。
【0149】無線回路部202は、制御回路部203か
ら入力されたデータを制御回路部203から指定された
周波数へ変調して、第1の端末P11には第1スロット
で、第3の端末P13には第3スロットで、それぞれア
ンテナ201へ出力する。これにより、アンテナ201
は第1の端末P11および第3の端末P13へ電波を出
力する。
【0150】以上の動作で第2の端末P12から第1の
端末P11および第3の端末P13への送話が可能にな
る。
【0151】次に、第2の端末P12での第1の端末P
11および第3の端末P13からの受話動作は、第2の
端末P12は第5スロットと第7スロットで第1の端末
P11および第3の端末P13の電波をアンテナ201
を介して受信する。
【0152】無線回路部202は、アンテナ201から
入力された受信信号をそれぞれ復調して、それぞれの復
調信号を制御回路部203へ出力する。
【0153】制御回路部203は、無線回路部202か
ら入力されたそれぞれの復調信号をそれぞれ復号化して
音声データを取り出し、第1の端末P11から送信され
てきた音声データは音声コーデック206aへ、第3の
端末P13から送信されてきた音声データは音声コーデ
ック206bへ出力する。
【0154】音声コーデック206aは、制御回路部2
03から入力された音声データを復号化し、更にアナロ
グ変換して、音声信号としてミキサ210へ出力する。
【0155】また、同じように、音声コーデック206
bも制御回路部203から入力された音声データを復号
化し更にアナログ変換して、音声信号としてミキサ21
0へ出力する。
【0156】ミキサ210は、音声コーデック206a
と音声コーデック207bとから入力された音声信号を
合成し、音声出力部207へ合成した音声信号を出力す
る。
【0157】音声出力部207は、ミキサ210から入
力された音声信号を音声として再生する。
【0158】この動作によって、第1の端末P11と第
3の端末P13とからの受話が可能になり、第1の端末
P11および第3の端末P13と第2の端末P12が同
時に通話可能になる。
【0159】このように、本実施の形態によれば、発信
側の端末が同時に複数の端末に相互に異なるスロットで
発呼し、着信側の各端末では発信側の端末に対応したス
ロットにおいて発信側の端末で指定される周波数で応答
しており、さらに着信側の端末では複数の通話相手の声
を同時に再生しているので、スロットでの同期が確保さ
れて複数の通信状態が同時に維持される。これにより、
無線を利用した直接通話において、複数回線に対する同
時通信を行うことが可能になる。
【0160】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スロッ
トでの同期が確保されて複数の通信状態が同時に維持さ
れるので、無線を利用した直接通話において、複数回線
に対する同時通信を行うことが可能になるという有効な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1および2である携帯電話
装置を示すブロック図
【図2】実施の形態1、2および3の携帯電話装置相互
間のスロットタイミングを示すタイミングチャート
【図3】実施の形態1および2の携帯電話装置による通
信シーケンスを示す説明図
【図4】本発明の実施の形態2の携帯電話装置による通
信シーケンスを示す説明図
【図5】本発明の実施の形態3である携帯電話装置を示
すブロック図
【符号の説明】
P11 第1の端末(携帯電話装置) 101 アンテナ 102 無線回路部 103 制御回路部 106a 音声コーデック(音声処理部) 106b 音声コーデック(音声処理部) 107 音声出力部 110 ミキサ P12 第2の端末(携帯電話装置) 201 アンテナ 202 無線回路部 203 制御回路部 206a 音声コーデック(音声処理部) 206b 音声コーデック(音声処理部) 207 音声出力部 210 ミキサ P13 第3の端末(携帯電話装置) 301 アンテナ 302 無線回路部 303 制御回路部 306a 音声コーデック(音声処理部) 306b 音声コーデック(音声処理部) 307 音声出力部 310 ミキサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相手側の携帯電話装置との間で直接電波の
    送受信を行うアンテナと、 前記アンテナで受信した電波の復調を行って復調信号を
    生成するとともに送信データを所定の周波数へ変調して
    前記アンテナに変調信号を出力する無線回路部と、 前記無線回路部で生成された復調信号を復号化するとと
    もに符号化した送信データを前記無線回路部へ出力し、
    前記無線回路部を介して相互に異なるスロットで複数の
    前記携帯電話装置に対してデータの送受信を行うととも
    に着信時には発信側の前記携帯電話装置に対応したスロ
    ットにおいて当該携帯電話装置で指定される周波数で応
    答する制御回路部とを有することを特徴とする携帯電話
    装置。
  2. 【請求項2】相手側の携帯電話装置との間で直接電波の
    送受信を行うアンテナと、 前記アンテナで受信した電波の復調を行って復調信号を
    生成するとともに送信データを所定の周波数へ変調して
    前記アンテナに変調信号を出力する無線回路部と、 前記無線回路部で生成された復調信号を復号化するとと
    もに符号化した送信データを前記無線回路部へ出力し、
    通信状態を維持したまま前記無線回路部を介して異なる
    スロットで他の前記携帯電話装置に対してデータの送受
    信を行うとともに着信時には発信側の前記携帯電話装置
    に対応したスロットにおいて当該携帯電話装置で指定さ
    れる周波数で応答する制御回路部とを有することを特徴
    とする携帯電話装置。
  3. 【請求項3】前記制御回路部により復号化された音声デ
    ータを音声符号化方式の仕様で復号化した後にアナログ
    変換して音声信号を生成するとともに入力された音声信
    号をデジタル変換した後に音声符号化方式の仕様で符号
    化して音声データとして前記制御回路部へ出力する音声
    処理部を有することを特徴とする請求項1または2記載
    の携帯電話装置。
  4. 【請求項4】前記制御回路部により復号化された音声デ
    ータを音声符号化方式の仕様で復号化した後にアナログ
    変換して音声信号を生成するとともに入力された音声信
    号をデジタル変換した後に音声符号化方式の仕様で符号
    化して音声データとして前記制御回路部へ出力する2つ
    の音声処理部と、 2つの前記音声処理部から入力された音声信号を合成す
    るミキサと、 前記ミキサで生成された音声信号を音声として出力する
    音声出力部とを有することを特徴とする請求項1または
    2記載の携帯電話装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011250379A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Kohnan Electronic Corp 無線通信端末による複数同時通話システム

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JP2011250379A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Kohnan Electronic Corp 無線通信端末による複数同時通話システム

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