JP2001223421A - 波長変換レーザ装置およびレーザ加工装置 - Google Patents

波長変換レーザ装置およびレーザ加工装置

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JP2001223421A
JP2001223421A JP2000032007A JP2000032007A JP2001223421A JP 2001223421 A JP2001223421 A JP 2001223421A JP 2000032007 A JP2000032007 A JP 2000032007A JP 2000032007 A JP2000032007 A JP 2000032007A JP 2001223421 A JP2001223421 A JP 2001223421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高パルスエネルギーの波長変換パルスレーザ
ビームを光学素子の損傷なく、長時間安定に発生可能で
ある波長変換レーザ装置を提供し、また、より高次の波
長変換を高効率に行い、更に、高速加工可能なレーザ加
工装置を提供する。 【解決手段】 Qスイッチ素子2と、レーザ活性媒質4
と、Qスイッチ素子2のパルスの間隔よりも短い時間で
レーザ活性媒質4を励起するレーザ活性媒質励起源装置
3と、Qスイッチ素子2のQスイッチングおよび励起に
よるレーザ活性媒質4に蓄積されたエネルギーに基づき
生成された基本波パルスレーザビームを高調波レーザビ
ーム8に変換する波長変換結晶6とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高パルスエネル
ギーの波長変換パルスレーザビームを高効率に発生する
波長変換レーザ装置およびレーザ加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図12は、F.Hanson and
P.Poirier、 Optics Letters
/Vol.19、NO.19/October 1、1
994、P1526−1528に示された従来の波長変
換レーザ装置を示す構成図であり、より具体的にはレー
ザ共振器の概略図を模式的に示したものである。図12
において、30は基本波レーザビームに対して高い反射
率を有する全反射ミラー、31はQスイッチ素子、32
はレーザ活性媒質を励起するレーザダイオード、33は
ロッド型レーザ活性媒質Nd:YAG、34は第2高調
波レーザビームに対して高い透過率を有し、基本波レー
ザビームに対して高い反射率を有する、波長変換レーザ
ビーム取り出しミラー兼共振器折り返しミラー、35は
第2高調波発生用波長変換結晶LBO(LiB3O
5)、36は波長変換レーザビームと基本波レーザビー
ムに対して高い反射率を有する全反射共振器ミラー、3
7は第2高調波レーザビーム、38はλ/4板、39は
ブリュ−スター板である。波長変換結晶35には、波長
変換結晶の角度、温度等を調整する装置等の、位相整合
を起こす手段が設けられている。レーザダイオード32
はパルス電源によって駆動されパルス励起動作が可能で
ある。共振器ミラー30、34、36、レーザ活性媒質
33およびその励起源32、Qスイッチ素子31によっ
て発生した基本波パルスレーザビームは、共振器内を往
復する間に波長変換結晶35によって第2高調波パルス
レーザビームに変換される。発生した波長変換パルスレ
ーザビームは波長変換レーザビーム取り出しミラー34
から取り出される。
【0003】図13は、S.P.Velsko et
al.,Appl.Phys.Lett.64(2
3)、June 6、1994、P3086−3088
に示された別の従来の波長変換レーザ装置の構成を示す
図であり、図13において、40は集光レンズ、41は
偏光選択素子(Thin Film Polarize
r)、42はスラブ型レーザ活性媒質(Nd:YA
G)、43は部分透過ミラー、44は基本波レーザビー
ムと第2高調波レーザビームの光軸、45は共振器内部
の基本波レーザビームの光軸である。他の符号は、図1
2で示されたものと同一あるいは相当するものである。
図13のように構成された外部波長変換レーザ装置にお
いては、レーザ共振器ミラー30、43、偏光選択素子
41、レーザ活性媒質42、Qスイッチ素子31によっ
て構成されるレーザ共振器によってQパルス基本波ビー
ムが発生し、部分透過ミラー43から取り出される。取
り出された基本波Qパルスレーザビームは集光レンズ4
0によって集光され、第2高調波レーザビーム発生用波
長変換結晶35に入射し、入射した基本波レーザビーム
の一部は第2高調波レーザビームに変換され、基本波レ
ーザビームとともに光軸44として第2高調波レーザビ
ーム発生用波長変換結晶35から出射する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の内部波長変換型
Qパルスレーザ装置は、レーザ活性媒質励起エネルギー
が低く、発生する第2高調波レーザビームのパルスエネ
ルギーが2.6mJと低く、より高いパルスエネルギー
のパルスレーザビームを発生しようとした場合におき
る、光学素子の損傷については全く考慮されていない。
そのため、同様の構成では、20mJ以上といった高パ
ルスエネルギーの波長変換パルスレーザビームを長時間
安定に発生することは不可能である。また、従来、共振
器内部に波長変換結晶を配置して波長変換を行う、内部
波長変換型の波長変換レーザ装置は、パルスエネルギー
が20mJ/パルス以下であった。その理由は、高いパ
ルスエネルギーの波長変換レーザビームを発生しようと
すると、共振器内部に配置された光学素子が高いレーザ
ビームフルエンスのため損傷を受け、長時間にわたって
安定に動作することが難しく、20mJ/パルス程度の
高いパルスエネルギーをもつQスイッチ内部波長変換レ
ーザを構成するのは難しいと考えられていたためであ
る。そのため、高パルスエネルギーの波長変換レーザ装
置は共振器の外に波長変換結晶を配置し波長変換を行
う、外部波長変換方式によって構成されていたが、外部
波長変換方式では共振器から部分透過ミラーによって取
り出した赤外ビームを波長変換するため、波長変換効率
が低く、結果として、励起源への投入電力から第2高調
波レーザビーム出力への変換効率(以下、電気-光変換
効率)は低かった。上記の従来例に示した外部波長変換
レーザ装置も外部波長変換レーザ装置としては、高効率
の波長変換を実現しているが、共振器から出射した基本
波レーザビームから第2高調波レーザビームへの変換効
率は50%程度と内部波調変換方式のレーザ装置にくら
べると変換効率が低い。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、高パルスエネルギーの波
長変換パルスレーザビームを光学素子の損傷なく、長時
間安定に発生可能である波長変換レーザ装置を提供する
ことを目的としており、また、より高次の波長変換を高
効率に行うこと、高速加工可能なレーザ加工装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の波長変換レー
ザ装置は、Qスイッチ素子と、レーザ活性媒質と、Qス
イッチ素子のパルスの間隔よりも短い時間でレーザ活性
媒質を励起するレーザ活性媒質励起源装置と、Qスイッ
チ素子のQスイッチングおよび励起によるレーザ活性媒
質に蓄積されたエネルギーに基づき生成された基本波パ
ルスレーザビームを高調波レーザビームに変換する波長
変換結晶とを備えたものである。また、レーザ活性媒質
励起源装置は、蛍光寿命以下の短い時間でレーザ活性媒
質を励起する。また、レーザ活性媒質励起源装置のレー
ザ活性媒質の励起時間を制御する第1の制御装置と、Q
スイッチ素子のQスイッチングが起こるタイミングを制
御する第2の制御装置とを備えたものである。また、レ
ーザ活性媒質は、第1のレーザ活性媒質と第2のレーザ
活性媒質とから構成され、レーザ活性媒質励起源装置
は、第1のレーザ活性媒質を励起する第1のレーザ活性
媒質励起源装置と第2のレーザ活性媒質を励起する第2
のレーザ活性媒質励起源装置とから構成され、第1のレ
ーザ活性媒質励起源装置と第2のレーザ活性媒質励起源
装置との間に、偏光方向回転素子が設けられている。ま
た、偏光方向回転素子は90度偏光方向回転素子であ
る。また、偏光方向回転素子に対して非対称な構成であ
る。また、Qスイッチ素子とレーザ活性媒質励起源装置
と波長変換結晶とは、第1のレーザ共振器ミラーと第2
のレーザ共振器ミラーとの間にそれぞれ設けられてい
る。また、第1のレーザ共振器ミラーおよび第2のレー
ザ共振器ミラーは凹ミラーである。また、第1のレーザ
共振器ミラーとレーザ活性媒質との距離は500mm以
上である。また、レーザ活性媒質励起源装置と波長変換
結晶との間に設けられ、入射された基本波パルスレーザ
ビームを反射させ、入射された高調波レーザビームを透
過させる第3のレーザ共振器ミラーを備えたものであ
る。また、レーザ活性媒質はロッド型の固体レーザ活性
媒質であり、固体レーザ活性媒質をOリングを介してキ
ャビティーに固定するOリング押さえと、ロッド型の固
体レーザ活性媒質の中心軸と一致した開口部を有するア
パーチャとを設けたものである。また、高調波レーザビ
ームは、20mJ/パルス以上のパルスエネルギーを有
する。また、波長変換結晶により発生した高調波レーザ
ビームを更に高次な高調波レーザビームに変換する。こ
の発明のレーザ加工装置は、上記した波長変換レーザ装
置を光源に用いたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1の波長変換レーザ装置の構成を示した図
であり、より具体的にはレーザ共振器の概略図および固
体レーザ活性媒質励起源駆動用電源とQスイッチ素子の
駆動用電源を模式的に示したものである。図1におい
て、1は基本波レーザビームに対して高い反射率を有す
る全反射ミラー、2はQスイッチ素子、3はランプやレ
ーザダイオード等のレーザ活性媒質励起源、4はNd:
YAGなどのレーザ活性媒質、5は第2高調波レーザビ
ームに対して高い透過率を有し、基本波レーザビームに
対して高い反射率を有する、波長変換レーザビーム取り
出しミラー兼共振器折り返しミラー、6は第2高調波発
生用波長変換結晶、7は波長変換レーザビームと基本波
レーザビームに対して高い反射率を有する全反射共振器
ミラーである。8は第2高調波レーザビーム、9はQスイ
ッチ素子駆動用電源、10は時間変調可能なレーザ活性
媒質励起源駆動用電源、11はレーザ活性媒質励起源駆
動用電源10から駆動トリガー信号を受け取り、該トリ
ガー信号に対して時間遅れを施し、遅延を施した信号を
Qスイッチ素子駆動用電源9へ出力する機能を備えた装
置である。波長変換結晶6には、波長変換結晶の角度、
温度を調整する装置等の位相整合を起こすための手段が
設けられている。
【0008】図1のように構成された波長変換レーザ装
置においては、以下に説明する方法で、高いパルスエネ
ルギーを有する波長変換パルスレーザビームを高効率に
発生することが可能である。まず、共振器動作について
説明する。共振器ミラー1、5、7、レーザ活性媒質4
およびその励起源3、Qスイッチ素子2によって発生し
た基本波パルスレーザビームの一部は、共振器内を往復
する間に波長変換結晶6を通過する際に第2高調波パル
スレーザビームに変換される。発生した第2高調波パル
スレーザビームは、第2高調波レーザビーム取り出しミ
ラー5によって基本波レーザビームから分離され、共振
器から取り出される。
【0009】以下にQスイッチ素子とレーザ活性媒質励
起源の動作タイミングについて説明する。図2は、Qパ
ルス発振が起きる際の各装置の動作タイミングを説明す
るための図であり、図2(a)はQスイッチ素子によっ
てもたらされる共振器ロスの時間変化を模式的に示した
図であり、図2(b)はレーザ活性媒質励起強度の時間
変化を模式的に示した図である。図2(c)は波長変換
レーザビーム強度の時間変化を模式的に示した図であ
る。例えば、波長変換レーザ装置をf(Hz)で運転し
た場合には、1/f秒に一度、図2に示したQパルス発
振過程が起こる。また、動作のタイミングをよりわかり
やすく示すため、図2(a)〜図2(c)は時間軸(横
軸)をそろえて表示している。
【0010】図2(a)において、Tdはレーザ活性媒
質の励起が開始されてからQスイッチ素子のロスが低下
し始めるまでの時間である。TgはQスイッチ素子のロ
スが小さく、共振器のQ値が高くなっている時間であ
る。また、Tpはレーザ活性媒質励起時間であり、レー
ザ活性媒質の蛍光寿命以下、もしくは長くとも蛍光寿命
と同程度に設定される。Qスイッチ素子のパルスの間隔
は、図2(a)に示したパルスの1周期分を示す。
【0011】Qスイッチ発振が行われる過程について以
下に説明する。まず、Tpの間、レーザ活性媒質励起が
行われる。その間、共振器のQ値が小さい状態のままで
あるため、レーザ発振は起きずにレーザ活性媒質にエネ
ルギーが蓄積される。その後、Qスイッチ素子のロスが
低下し、共振器のQ値が高まることによって、レーザ活
性媒質に蓄積されたエネルギーはQパルスレーザビーム
として取り出される。Qパルス発振終了後、再び、Qス
イッチ素子のロスが高まり共振器のQ値が低い状態とな
る。以上の過程を繰り返す。共振器のQ値の切り替えを
Qスイッチングと称す。
【0012】Qパルス発振が起こる間隔(1/f秒)が
レーザ活性媒質の蛍光寿命に比べて十分長い場合、この
ように、Qパルス発振が起こる直前に、蛍光寿命以下の
短時間、高い強度でパルス的に励起を行うことは、高い
パルスエネルギーのQパルス波長変換レーザビームを高
効率に発生するのに有利である。その理由は、Qパルス
レーザビームとして取り出されるエネルギー(レーザ活
性媒質に反転分布として蓄積されるエネルギーに依存す
る)は、図3に示すように、励起時間Tpがレーザ活性
媒質の蛍光寿命に対して短い場合には、Tpを長くする
ほど増加するが、Tpが蛍光寿命より長い場合、自然放
出(fluorescence Decay)の効果に
より、出射パルスエネルギーの増加に飽和傾向があらわ
れる。すなわち、蛍光寿命以上の時間、レーザ活性媒質
を励起し続けても、励起したエネルギーの大部分はQス
イッチパルスエネルギーの増加に寄与しない。
【0013】従って、連続励起して、Qパルス発振の繰
返し周波数を下げて、Qパルス発振の間隔、すなわち、
励起時間を長くするのではなく、実施の形態1に示した
ような方法で、励起時間を蛍光寿命以下に保ち、その間
の励起強度を上げることにより、パルスエネルギーを増
加させることが可能である。
【0014】具体例を挙げると、Nd:YAGを活性媒
質として用いた場合、蛍光寿命は230μs(W.Ko
echner、Solid−state Laser E
ngineering、5th Editionに記
載)であるため、Tpはそれと同等の200μs、また
はそれ以下の時間に設定した場合、励起したエネルギー
を、効率よくQパルスレーザビームとして取り出すこと
が可能である。
【0015】実施の形態1に記したように、励起電源に
変調を加えてパルス状の励起を行った場合、連続励起し
た場合に比べて、上記に記した励起エネルギーから出射
パルスエネルギーへの変換効率を向上できる効果によ
り、全励起エネルギーを低減することができ、結果とし
て、レーザ活性媒質への熱負荷を下げることができる。
そのため、ロッド状のレーザ活性媒質を用いた場合に
は、レーザ活性媒質の熱レンズ焦点距離を長くすること
ができ、安定に発振可能な領域を連続励起した場合に比
べて広げることが可能である。また、熱レンズ焦点距離
を長くすることができるため、共振器長さを長くするこ
とが可能である。Qパルスレーザ装置においては、共振
器長さが長くなるほど、パルス幅が長くなるため、パル
スピーク強度を下げ、光学素子への損傷の起きにくい装
置を提供することができる。
【0016】実施の形態1のように、高いパルスエネル
ギーを持つパルスレーザビームを発生する場合、励起電
源に変調を加えてパルス状の励起を行う方式を採用し、
パルスピーク強度を下げ、光学素子への損傷の起きにく
い装置とする必要性は、従来装置に比べ著しく高い。
【0017】共振器内部に波長変換結晶を配置して波長
変換を行う、内部波長変換型のレーザにおいては、外部
要因による擾乱により、波長変換効率が低下した場合、
一時的に共振器内基本波パルスレーザビームのピーク強
度が上がり、光学素子の損傷が起きることがある。その
ため、励起電源に変調を加えてパルス状の励起を行う方
式を採用し、パルスピーク強度を下げ、光学素子への損
傷の起きにくい装置とする必要性は、従来装置に比べ著
しく高い。
【0018】以上、示した理由から、共振器内にQスイ
ッチ素子と波長変換結晶を配置し、20mJ/パルス以
上のパルスエネルギーを持つ波長変換パルスレーザビー
ムを発生する際、実施の形態1のようにパルス状の励起
方式を採用することにより、高効率かつ安定に長時間、
光学素子への損傷なく動作可能な波長変換レーザ装置が
構成できる。
【0019】装置11の遅延時間Tdを可変としてや
り、固体レーザ活性媒質の励起波形、励起強度が変化
し、最適の遅れ時間が変化した場合にも、高効率なQパ
ルスビームの取り出しが可能であるよう、遅れ時間を調
整することが可能な装置を構成しても良い。
【0020】従来、共振器内部に波長変換結晶を配置し
て波長変換を行う、内部波長変換型の波長変換レーザ装
置は、パルスエネルギーが20mJ/パルス以下であっ
た。その理由は、高いパルスエネルギーの波長変換レー
ザビームを発生しようとすると、共振器内部に配置され
た光学素子が高いレーザビームフルエンスのため損傷を
受け、長時間にわたって安定に動作することが難しく、
20mJ/パルス程度の高いパルスエネルギーをもつQ
スイッチ内部波長変換レーザを構成するのは難しいと考
えられていたためである。そのため、高パルスエネルギ
ーの波長変換レーザ装置は共振器の外に波長変換結晶を
配置し波長変換を行う、外部波長変換方式によって構成
されていたが、外部波長変換方式では共振器から部分透
過ミラーによって取り出した赤外ビームを波長変換する
ため、波長変換効率が低く、結果として、励起源への投
入電力から第2高調波レーザビーム出力への変換効率
(以下、電気-光変換効率)は低かった。
【0021】この発明によって得られた知見をもとに、
発明者らは、パルスエネルギー50mJ以上の高いパル
スエネルギーを有する第2高調波パルスレーザビーム
を、通常の内部波長変換型第2高調波レーザ装置と同等
の電気-光変換効率6%以上で発生させることに成功
し、また、長時間安定に動作させることに成功した。
【0022】実施の形態1においては、共振器内部に第
2高調波発生用波長変換素子を配置し、第2高調波レー
ザビームを発生させた場合について記したが、共振器内
部に第2高調波発生用波長変換素子と第3高調波発生用
波調変換素子を配置して、第3高調波発生用波長変換レ
ーザ装置を構成するなど、より高次の波長変換レーザビ
ームを発生する波長変換装置を構成しても良い。
【0023】レーザ活性媒質Nd:YAGは、機械的強
度が強く、化学的に安定であり、熱破壊限界が高く、安
価である。また、熱レンズがNd:YLF等に比べると
大きいという性質を持つ。実施の形態1に示した構成で
は、従来の波長変換レーザ装置に比べ、レーザ活性媒質
端面におけるビームフルエンスが高い条件下で波長変換
レーザ装置を動作させる上、実施の形態1に示した構成
は、レーザ活性媒質の熱レンズを緩和する効果があるた
め、実施の形態1に示した構成の持つ特性はレーザ活性
媒質Nd:YAGと組み合わせて用いた場合、他レーザ
活性媒質と組み合わせて用いた場合に比べてより大きく
発揮される。なお、蛍光寿命以下の短い時間で励起する
場合を例にあげて示したが、蛍光寿命よりも長いが、Q
スイッチのパルスの間隔よりも短い時間で励起する場合
でも同様に高いパルスエネルギーのQパルス波長変換レ
ーザビームを高効率に発生することができる。パルスエ
ネルギー20mmJ以上での高出力(高励起)動作時に
は、固体レーザ活性媒質への熱負荷をパルス励起方式を
採用することによって下げることができる効果があり、
固体レーザ活性媒質の熱レンズ焦点距離を長くすること
によって、波長変換レーザ装置の安定発振領域を広げた
り、共振器光学長の長い共振器を構成し、パルスピーク
強度を低減することが可能である。
【0024】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2の波長変換レーザ装置の構成を示す図である。図
4において、図1と同一の符号を付したものは、同一ま
たはこれに相当するものである。図4において、12は
90度偏光方向回転素子である。図4には記されていな
いが、レーザ活性媒質励起源の駆動電源や駆動電源間の
時間調整素子等については、実施の形態1と同様の装置
を備えている。また、共振器構成は励起部分(90度偏
光方向回転素子12と2個のレーザ活性媒質)に関して
対称に構成されている。また、波長変換結晶が片側に挿
入されているため、波長変換結晶、Qスイッチ素子等の
屈折率分だけ、光学長さを補正する手段をとることによ
って、共振器の構成を90度偏光方向回転素子に関して
さらに精度高く対称化しても良い。
【0025】実施の形態2のように高ピーク、高パルス
エネルギーの波長変換レーザビームを内部波長変換によ
って発生する波長変換レーザ装置においては、共振器内
部を往復するレーザビーム強度が高いため、不安定動作
点において波長変換レーザ装置を動作させることは、即
光学素子の損傷に結びつくため、広い安定発振を確保す
る必要性が、従来の波長変換レーザ装置に比べて著しく
高い。
【0026】図4のように構成された波長変換レーザ装
置においては、2つのレーザ活性媒質の間に配置された
偏光方向90度回転素子12および対称に配置された共
振器構成を採用しているため、ロッド状レーザ活性媒質
内の周方向と動径方向の偏光方向に依存した複レンズを
補償するする効果が働き、より広い範囲の励起強度で安
定発振が可能で、光学素子への損傷なしに長時間安定に
動作を行うことが可能である装置を提供できる。
【0027】実施の形態3.この発明の実施の形態3
は、図4に示した波長変換レーザ装置を非対称としたも
のである。非対称とする手段としては、レーザ活性媒質
端と共振器ミラーの距離を励起部分(90度偏光方向回
転素子と2個のレーザ活性媒質)の両側で異なる長さと
しても良いし、共振器構成を励起部に関して対称な構成
とし、90度偏光方向回転素子の両側に配置された2個
のレーザ活性媒質を異なる励起強度で励起してもよい。
また、共振器構成を励起部に関して対称な構成とし、光
学素子の屈折率が空気の屈折率と異なることを利用し、
レーザ共振器の片一方にだけ光学素子を配置することに
よってレーザ活性媒質端と共振器ミラーの間の光学距離
が90度偏光方向回転素子の両側で異なるようにしても
良い。図5は対称な共振器構成において取得したレーザ
出力の励起強度依存性(A)と共振器の光学長を90度
偏光方向回転素子の両側で非対象とすることによって非
対称化させた共振器構成(B)において取得したレーザ
出力の励起強度依存性を模式的に示した図である。
【0028】図4においては、対称な共振器構成の発振
特性(A)の不安定発振による出力低下が、非対称に共
振器を構成したことによって、解消されている。図5に
示すように、共振器を90度偏光方向回転素子に関して
非対称な構成とすることにより、共振器が対称に構成さ
れている場合に比べて、不安定動作点におけるビームモ
ードの変化、ビーム断面の真円度の低下、出力低下、出
力の変動といった非定常発振の影響を小さくすることが
できる。この事実は、今回、発明者らによって実験的に
発見された。
【0029】また、90度偏光方向回転素子に関して両
側で共振器長さが異なるようにすることによって共振器
を非対称化する構成を採用した場合、共振器を構成する
ミラー等の光学素子を、一定の範囲で前後に移動できる
手段と、各位置に固定できる手段を設けておき、波長変
換レーザ装置を構成する部品の故障等に伴う変更、部品
の特性の経時変化等によって、不安定発振の影響を最も
小さくできる部品位置が変化した場合に、部品位置再調
整が容易な装置を構成しても良い。
【0030】上述の実施の形態1に示した、レーザ共振
器内部にQスイッチ素子と波長変換結晶を配置し、波長
変換レーザビームを発生させる内部波長変換型レーザ装
置において、時間変調可能なレーザ活性媒質励起源駆動
用電源を用いて、パルス励起方式によってレーザ活性媒
質を励起しQパルス発振を行う、Qパルス内部波長変換
レーザ装置は、従来の波長変換レーザ装置に比べ、著し
く共振器内部の基本波レーザビームフルエンスが高いた
め、従来、損傷の生じなかった不安定発振領域において
もモードの変形、出力の変動等により、共振器内部に配
置された光学素子に損傷が生じることがあるため、実施
の形態3に示した共振器構成を実施の形態1に示した波
長変換レーザ装置に対して採用すれば、従来の波長変換
レーザ装置に対して実施の形態3の発振器構成を採用し
た場合以上に大きな効果を発揮する。
【0031】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4の波長変換レーザー装置の構成を示す図である。
図6において、図1、図4と同一の符号を付したもの
は、同一またはこれに相当するものである。図6には記
されていないが、Qスイッチ素子およびレーザ活性媒質
励起源の駆動電源や駆動電源間の時間調整素子等につい
ては、実施の形態1と同様の装置を備えている。図6に
おいては、共振器ミラー13は凹の曲率を持つミラーで
あり、レーザ活性媒質から凹ミラー13までの距離は5
00mm以上である。14は共振器内ビームのモード形
状を模式的に示したものである。レーザ共振器ミラー1
3、5、レーザ活性媒質4、Qスイッチ素子2、90光
方向回転素子12、レーザ活性媒質励起源3によって発
生した基本波パルスレーザビームは共振器内部を往復す
る間に、波長変換結晶6によって第2高調波レーザビー
ムに変換され、波長変換レーザビーム取り出しミラー5
によって基本波レーザビームと分離され、共振器の外へ
第2高調波レーザビーム8として取り出される。
【0032】このように構成されたレーザ共振器では、
14に示したビームモードの形状のように、レーザ活性
媒質と凹ミラー13の間にビームが集光される位置(ビ
ームウエスト)が存在し、光学素子の配置を工夫するこ
とにより、波長変換結晶をビーム径の細い位置へ、その
他の光学素子をビーム径の太い位置に配置して、光学素
子位置におけるレーザビームフルエンスを下げて、光学
素子の損傷を避けつつ、波長変換効率を高めるようレー
ザ共振器を構成することが可能である。図6に示す実施
の形態においてはレーザ活性媒質の近傍にQスイッチ素
子および折り返しミラーを配置することにより、Qスイ
ッチ素子、折り返しミラー5の位置でのビーム径を大き
くして光強度による損傷を避ける構成としている。ま
た、凹ミラー13位置でのビーム径を大きくし、光強度
による凹ミラー13の損傷を避ける構成としている。
【0033】上述の実施の形態1に記したパルス励起を
伴った内部波長変換型Qパルスレーザ装置では共振器内
光学素子上のフルエンスが高い状態で波長変換レーザ装
置を動作させるため、実施の形態4に示した光学素子位
置でのビーム径を太くして、損傷を避ける構成を採用す
ることは、この発明の他の実施の形態と組み合わせて用
いた場合に、従来の波長変換レーザ装置と組み合わせた
場合以上に大きな効果を発揮する。
【0034】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5の波長変換レーザー装置の構成を示す図である。
図7においては、90度折り返しミラーを用いて共振器
を構成している。図7に示すように、90度折り返しミ
ラーを用いて共振器を構成することにより、図6に示し
た実施の形態4と同様の効果を発揮するとともに、コン
パクトで組み立てが容易な装置を構成を得ることができ
る。
【0035】実施の形態6.図8は、この発明の実施の
形態6の波長変換レーザー装置の構成を示す図である。
図8においては、図6、図7のようにQスイッチ素子2
をレーザ活性媒質付近のビーム径の太い位置に配置する
のではなく、ミラー13付近のビーム径の太い位置に配
置して損傷をさける構成としている。図8に示すように
Qスイッチ素子2をミラー13付近のビーム径が太くな
る位置に配置して光学素子の損傷の起きにくい構成とし
て、図6および図7に示した他の実施の形態と同様の効
果を発揮することができる。
【0036】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7の波長変換レーザー装置の構成を示す図である。
具体的には、ロッド型の固体レーザ活性媒質の中心軸
(レーザビーム光軸)を通る平面で波長変換レーザ装置
を切った断面を模式的に示したものである。図9におい
て、16は固体レーザ活性媒質が固定されているキャビ
ティーの一部、17はロッド状の固体レーザ活性媒質、
18は固体レーザ活性媒質を冷却している水等の冷媒を
シールするためのOリング、19はOリングを介してレ
ーザ活性媒質をキャビティーに固定する部品(以下、O
リング押さえ)、20はアパーチャである。アパーチャ
20とOリング押さえ19は、はめあい構造によって、
十分な機械精度を持ってOリング押さえ19とアパーチ
ャ20の開口の中心軸がずれないよう固定することがで
きる。具体的には誤差50μm以下の精度で固定可能で
ある。また、Oリング押さえ19は、ロッド状固体レー
ザ活性媒質に滑らかに嵌め込むことができ、更に、固体
レーザ活性媒質と隙間が十分小さくなるように孔が開け
てある。具体的には固体レーザ活性媒質の径に対して1
0〜20μm程度大きな径となるよう設定されている。
図中には示されていないが、Oリング押さえ19、アパ
ーチャ20、キャビティーは、ねじ等で固定することが
可能である。固体レーザ活性媒質17、Oリング押さえ
19、アパーチャ20をこの実施の形態7のように構成
することにより、ロッド型固体レーザ活性媒質17の中
心軸とOリング押さえ19、アパーチャ20開口部の中
心軸が十分な精度で一致するように設計することがで
き、固体レーザ活性媒質17とアパーチャ20開口部の
中心軸のずれに起因する、Oリングの損傷や、Oリング
が焼けたことによって発生したガスに起因する固体レー
ザ活性媒質端面の損傷を避けることができる。また、固
体レーザ活性媒質17とアパーチャ20開口部の中心軸
のずれを低減することにより、アパーチャ20挿入によ
るアパーチャ非挿入時に対するレーザ出力低下を最小限
に押さえることが可能である。図9においては、固体レ
ーザ活性媒質17とアパーチャ20の間の設置精度を確
保するための手段として、はめあい構造を採用した場合
について示したが、はめあい構造以外の、ピン等の機械
的手段を用いて位置精度を確保してもよい。また、Oリ
ング押さえ19とアパーチャ20の間に別の部品を介し
て両者を精度良く固定し、同様の効果を発揮しても良
い。
【0037】実施の形態1〜6に示した、パルス励起方
式によってレーザ活性媒質を励起し、波長変換結晶およ
びQスイッチ素子を共振器内部に配置して、Qパルス波
長変換ビームを発生する波長変換レーザ装置において
は、フルエンスが高いため、ビームがOリングにあたる
ことによるOリング損傷が従来の波長変換レーザ装置よ
り頻繁に発生する。また、Oリングから発生したガスに
よる損傷も従来波長変換レーザ装置より起こりやすい。
実施の形態7に示した固体レーザ活性媒質固定部品およ
び、アパーチャ20の構成を採用する効果は、従来の波
長変換レーザ装置に比べて極めて高い。
【0038】実施の形態8.図10は、この発明の実施
の形態8のレーザー加工装置の構成を示した図である。
図10において、21は上述の実施の形態1〜7による
波長変換レーザ装置、22はレンズ等の集光素子、23
はCLBO(CsLiB6O10)、BBO(BaB2
O4)等の第4高調波発生用波長変換結晶、24は第2
高調波レーザビームと第4高調波レーザビームの光軸、
25はビームスプリッタ−、26は第4高調波レーザビ
ーム、27は第2高調波レーザビームである。波長変換
結晶23には波長変換結晶の温度や角度を調整する装置
等の、位相整合を起こさせる手段が設けられている。図
10のように構成されたレーザ加工装置においては、2
1より発生した第2高調波レーザビームを集光素子22
によって集光し、第4高調波発生用波長変換結晶23へ
入射させる。第4高調波発生用波長変換結晶23におい
て発生した第4高調波レーザビームはビームスプリッタ
−25によって第4高調波レーザビームへ変換されなか
った第2高調波レーザビームと分離され、第4高調波レ
ーザビーム26として取り出される。第4高調波発生用
波長変換結晶23は入射第2高調波レーザビームのピー
クパワーが高いほど、高効率な波長変換が可能であると
いう特徴を有する。実施の形態8における波長変換レー
ザ装置21は、パルスエネルギーの高い第2高調波Qパ
ルスレ-ザビームを安定に長時間発生可能であるため、
長時間にわたって、安定、高効率に第4高調波を発生す
ることが可能である。
【0039】ここでは、第2高調波レーザビームを用い
て第4高調波レーザビームを発生した場合について示し
たが、第3高調波等、その他の高調波をより高次の波長
変換に用いても良いし、他の次数の波長変換レーザビー
ムや基本波と組み合わせて和周波発生を行っても良い。
【0040】実施の形態9.図11は、この発明の実施
の形態9のレーザー加工装置の構成を示す図である。図
11において、21は上述の実施の形態1〜7に示した
波長変換レーザ装置、22はレンズ等の集光素子、24
は第2高調波レーザビーム、28は加工対象(ワー
ク)、29はビーム折り曲げミラーである。図11のよ
うに構成されたレーザ加工装置においては、波長変換レ
ーザー装置21より発生したレーザビーム24は、ビー
ム折り曲げミラー29によって折り曲げられ、集光素子
22によって集光され、加工対象28へ照射される。波
長変換レーザー装置21は、高パルスエネルギーの波長
変換レーザビームを、長時間安定に発生することができ
るため、高パルスエネルギーが必要とされる加工を長時
間安定に行うことができるレーザ加工装置を提供するこ
とができる。
【0041】高パルスエネルギーが必要とされる加工の
具体例としては、広い面積を加工、アニ−ルする装置
や、加工閾値が高い材料の孔開け加工等が挙げられる。
また、実施の形態9に示したレーザ加工装置は、高パル
スエネルギーのレーザビームを発生可能であるため、パ
ルスエネルギーが高くなるほど、1ショットあたりの加
工量を大きくできる加工対象に対して、高速な加工を長
時間、安定して行うことが可能なレーザ加工装置を提供
できる。
【0042】
【発明の効果】この発明による波長変換レーザ装置によ
れば、高パルスエネルギーの波長変換パルスレーザビー
ムを光学素子の損傷なく、高効率に、長時間安定に発生
することができ、また、より高次の波長変換を安定、高
効率に行うこともできる。また、この発明によるレーザ
加工装置は、高速な加工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の波長変換レーザ装
置の構成を示した図である。
【図2】 Qパルス発振が起きる際の各装置の動作タイ
ミングを説明するための図である。
【図3】 励起時間とQパルスビームとして取り出され
るエネルギーの関係を示した図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の波長変換レーザ装
置の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の波長変換レーザ装
置におけるレーザ出力と励起強度の関係を示した図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4の波長変換レーザ装
置の構成を示した図である。
【図7】 この発明の実施の形態5の波長変換レーザ装
置の構成を示した図である。
【図8】 この発明の実施の形態6の波長変換レーザ装
置の構成を示した図である。
【図9】 この発明の実施の形態7の波長変換レーザ装
置の構成を示した図である。
【図10】 この発明の実施の形態8のレーザ加工装置
の構成を示した図である。
【図11】 この発明の実施の形態9のレーザ加工装置
の構成を示した図である。
【図12】 従来の波長変換レーザ装置の構成を示す図
である。
【図13】 従来の波長変換レーザ装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 全反射ミラー、 2 Qスイッチ素子、 3 レー
ザ活性媒質励起源、4 レーザ活性媒質、 5 波長変
換レーザビーム取り出しミラー兼共振器折り返しミラ
ー、 6 第2高調波発生用波長変換結晶、 7 全反
射共振器ミラー、 8 第2高調波レーザビーム、 9
Qスイッチ素子駆動用電源、 10レーザ活性媒質励
起源駆動用電源、 11 信号発生装置、 12 90
度偏光方向回転素子、 13 共振器ミラー、 16
キャビティーの一部、 17ロッド状の固体レーザ活性
媒質、 18 Oリング、 19 Oリング押さえ、2
0 アパーチャ、 21 波長変換レーザ装置、 22
集光素子、 23第4高調波発生用波長変換結晶、
24 光軸、 25 ビームスプリッター、 26 第
4高調波レーザビーム、 27 第2高調波レーザビー
ム、 28加工対象、 29 ビーム折り曲げミラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 哲夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤川 周一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 安井 公治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB02 AK01 HH07 JJ03 JJ06 JJ20 KK06 KK12 KK30 PP01 PP07 QQ02 RR03 RR05 SS06 TT12 TT27 YY06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Qスイッチ素子と、 レーザ活性媒質と、 前記Qスイッチ素子のパルスの間隔よりも短い時間で前
    記レーザ活性媒質を励起するレーザ活性媒質励起源装置
    と、 前記Qスイッチ素子のQスイッチングおよび励起による
    前記レーザ活性媒質に蓄積されたエネルギーに基づき生
    成された基本波パルスレーザビームを高調波レーザビー
    ムに変換する波長変換結晶とを備えたことを特徴とする
    波長変換レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ活性媒質励起源装置は、蛍光
    寿命以下の短い時間で前記レーザ活性媒質を励起するこ
    とを特徴とする請求項1記載の波長変換レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ活性媒質励起源装置の前記レ
    ーザ活性媒質の励起時間を制御する第1の制御装置と、 前記Qスイッチ素子の前記Qスイッチングが起こるタイ
    ミングを制御する第2の制御装置とを備えたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の波長変換レーザ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ活性媒質は、第1のレーザ活
    性媒質と第2のレーザ活性媒質とから構成され、 前記レーザ活性媒質励起源装置は、前記第1のレーザ活
    性媒質を励起する第1のレーザ活性媒質励起源装置と前
    記第2のレーザ活性媒質を励起する第2のレーザ活性媒
    質励起源装置とから構成され、 前記第1のレーザ活性媒質励起源装置と前記第2のレー
    ザ活性媒質励起源装置との間に、偏光方向回転素子が設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の波長変換レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光方向回転素子は90度偏光方向
    回転素子であることを特徴とする請求項4記載の波長変
    換レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記偏光方向回転素子に対して非対称な
    構成であることを特徴とする請求項4または請求項5記
    載の波長変換レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記Qスイッチ素子と前記レーザ活性媒
    質励起源装置と前記波長変換結晶とは、第1のレーザ共
    振器ミラーと第2のレーザ共振器ミラーとの間にそれぞ
    れ設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の波長変換レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のレーザ共振器ミラーおよび前
    記第2のレーザ共振器ミラーは凹ミラーであることを特
    徴とする請求項7記載の波長変換レーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のレーザ共振器ミラーと前記レ
    ーザ活性媒質との距離は500mm以上であることを特
    徴とする請求項7または請求項8記載の波長変換レーザ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ活性媒質励起源装置と前記
    波長変換結晶との間に設けられ、入射された前記基本波
    パルスレーザビームを反射させ、入射された前記高調波
    レーザビームを透過させる第3のレーザ共振器ミラーを
    備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれ
    かに記載の波長変換レーザ装置。
  11. 【請求項11】 前記レーザ活性媒質はロッド型の固体
    レーザ活性媒質であり、前記固体レーザ活性媒質をOリ
    ングを介してキャビティーに固定するOリング押さえ
    と、前記ロッド型の固体レーザ活性媒質の中心軸と一致
    した開口部を有するアパーチャとを設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の波長変
    換レーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記高調波レーザビームは、20mJ
    /パルス以上のパルスエネルギーを有することを特徴と
    する請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の波長変
    換レーザ装置。
  13. 【請求項13】 前記波長変換結晶により発生した高調
    波レーザビームを更に高次な高調波レーザビームに変換
    することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれ
    かに記載の波長変換レーザ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の前記波長変換レーザ装置を光源に用いたことを特
    徴とするレーザ加工装置。
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