JP2001223318A - 回路装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
ルシート等が支持基板として回路素子が実装された回路
装置がある。しかしこれらの支持基板は、本来必要でな
く余分な材料である。しかも支持基板の厚みが、回路装
置を大型化にする問題もあった。 【解決手段】 導電箔60に分離溝54を形成した後、
回路素子を実装し、この導電箔60を支持基板として絶
縁性樹脂50を被着し、反転した後、今度は絶縁性樹脂
50を支持基板として導電箔を研磨して導電路として分
離している。従って支持基板を採用することなく、導電
路51、回路素子52が絶縁性樹脂50に支持された回
路装置が実現できる。しかも回路には絶対必要となる配
線の抜けが防止できる。
Description
の製造方法に関し、特に支持基板を不要にした薄型の回
路装置およびその製造方法に関するものである。
は、携帯電話、携帯用のコンピューター等に採用される
ため、小型化、薄型化、軽量化が求められている。
して述べると、一般的な半導体装置として、従来通常の
トランスファーモールドで封止されたパッケージ型半導
体装置がある。この半導体装置は、図24のように、プ
リント基板PSに実装される。
体チップ2の周囲を樹脂層3で被覆し、この樹脂層3の
側部から外部接続用のリード端子4が導出されたもので
ある。
リード端子4が樹脂層3から外に出ており、全体のサイ
ズが大きく、小型化、薄型化および軽量化を満足するも
のではなかった。
よび軽量化を実現すべく、色々な構造を開発し、最近で
はCSP(チップサイズパッケージ)と呼ばれる、チッ
プのサイズと同等のウェハスケールCSP、またはチッ
プサイズよりも若干大きいサイズのCSPが開発されて
いる。
基板5を採用した、チップサイズよりも若干大きいCS
P6を示すものである。ここではガラスエポキシ基板5
にトランジスタチップTが実装されたものとして説明し
ていく。
1の電極7、第2の電極8およびダイパッド9が形成さ
れ、裏面には第1の裏面電極10と第2の裏面電極11
が形成されている。そしてスルーホールTHを介して、
前記第1の電極7と第1の裏面電極10が、第2の電極
8と第2の裏面電極11が電気的に接続されている。ま
たダイパッド9には前記ベアのトランジスタチップTが
固着され、トランジスタのエミッタ電極と第1の電極7
が金属細線12を介して接続され、トランジスタのベー
ス電極と第2の電極8が金属細線12を介して接続され
ている。更にトランジスタチップTを覆うようにガラス
エポキシ基板5に樹脂層13が設けられている。
採用するが、ウェハスケールCSPと違い、チップTか
ら外部接続用の裏面電極10、11までの延在構造が簡
単であり、安価に製造できるメリットを有する。
リント基板PSに実装される。プリント基板PSには、
電気回路を構成する電極、配線が設けられ、前記CSP
6、パッケージ型半導体装置1、チップ抵抗CRまたは
チップコンデンサCC等が電気的に接続されて固着され
る。
は、色々なセットの中に取り付けられる。
よび図27を参照しながら説明する。尚、図27では、
中央のガラエポ/フレキ基板と題するフロー図を参照す
る。
シ基板5を用意し、この両面に絶縁性接着剤を介してC
u箔20、21を圧着する。(以上図26Aを参照) 続いて、第1の電極7,第2の電極8、ダイパッド9、
第1の裏面電極10および第2の裏面電極11対応する
Cu箔20、21に耐エッチング性のレジスト22を被
覆し、Cu箔20、21をパターニングする。尚、パタ
ーニングは、表と裏で別々にしても良い(以上図26B
を参照) 続いて、ドリルやレーザを利用してスルーホールTHの
ための孔を前記ガラスエポキシ基板に形成し、この孔に
メッキを施し、スルーホールTHを形成する。このスル
ーホールTHにより第1の電極7と第1の裏面電極1
0、第2の電極8と第2の裏面電極10が電気的に接続
される。(以上図26Cを参照) 更に、図面では省略をしたが、ボンデイングポストと成
る第1の電極7,第2の電極8にNiメッキを施すと共
に、ダイボンディングポストとなるダイパッド9にAu
メッキを施し、トランジスタチップTをダイボンディン
グする。
電極と第1の電極7、トランジスタチップTのベース電
極と第2の電極8を金属細線12を介して接続し、樹脂
層13で被覆している。(以上図26Dを参照) そして必要により、ダイシングして個々の電気素子とし
て分離している。図26では、ガラスエポキシ基板5
に、トランジスタチップTが一つしか設けられていない
が、実際は、トランジスタチップTがマトリックス状に
多数個設けられている。そのため、最後にダイシング装
置により個別分離されている。
したCSP型の電気素子が完成する。この製造方法は、
支持基板としてフレキシブルシートを採用しても同様で
ある。
を図27左側のフローに示す。支持基板であるセラミッ
ク基板を用意した後、スルーホールを形成し、その後、
導電ペーストを使い、表と裏の電極を印刷し、焼結して
いる。その後、前製造方法の樹脂層を被覆するまでは図
26の製造方法と同じであるが、セラミック基板は、非
常にもろく、フレキシブルシートやガラスエポキシ基板
と異なり、直ぐに欠けてしまうため金型を用いたモール
ドができない問題がある。そのため、封止樹脂をポッテ
ィングし、硬化した後、封止樹脂を平らにする研磨を施
し、最後にダイシング装置を使って個別分離している。
ンジスタチップT、接続手段7〜12および樹脂層13
は、外部との電気的接続、トランジスタの保護をする上
で、必要な構成要素であるが、これだけの構成要素で小
型化、薄型化、軽量化を実現する電気回路素子を提供す
るのは難しかった。
5は、前述したように本来不要なものである。しかし製
造方法上、電極を貼り合わせるため、支持基板として採
用しており、このガラスエポキシ基板5を無くすことが
できなかった。
用することによって、コストが上昇し、更にはガラスエ
ポキシ基板5が厚いために、回路装置として厚くなり、
小型化、薄型化、軽量化に限界があった。
板では必ず両面の電極を接続するスルーホール形成工程
が不可欠であり、製造工程も長くなる問題もあった。
ク基板または金属基板等に形成されたパターン図を示す
ものである。このパターンは、一般にIC回路が形成さ
れており、トランジスタチップ21、ICチップ22、
チップコンデンサ23および/またはチップ抵抗24が
実装されている。このトランジスタチップ21やICチ
ップ22の周囲には、配線25と一体となったボンディ
ングパッド26が形成され、金属細線28を介してチッ
プ21、22とボンディングパッドが電気的に接続され
ている。また配線29は、外部リードパッド30と一体
となり形成されている。これらの配線25、29は、基
板の中を曲折しながら延在され、必要によってはICチ
ップの中で一番細く形成されている。従って、この細い
配線は、基板と接着面積が非常に狭く、配線が剥がれた
り、反ったりする問題があった。またボンディングパッ
ド26は、パワー用のボンディングパッドと小信号用の
ボンディングパッドがあり、特に小信号用のボンディン
グパッドは、接着面積が小さく、膜剥がれの原因となっ
ていた。
ドが固着されるが、外部リードに加えられる外力によ
り、外部リードパッドが剥がれる問題もあった。
の課題に鑑みて成され、第1に、電気的に分離された複
数の導電路と、所望の該導電路上に固着された複数の回
路素子と、該複数の回路素子を被覆し且つ前記導電路を
一体に支持する絶縁性樹脂とを備え、前記複数の導電路
の内、少なくとも一つは、前記複数の回路素子を電気的
に接続する配線として用いることで、構成要素を最小限
にし、且つ配線が前記絶縁性樹脂から抜けない構造と
し、従来の課題を解決するものである。
の導電路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路
素子と、該複数の回路素子を被覆し且つ前記導電路間の
前記分離溝に充填されて一体に支持する絶縁性樹脂とを
備え、前記複数の導電路の内、少なくとも一つは、前記
複数の回路素子を電気的に接続する配線として用いるこ
とで、分離溝に充填された絶縁性樹脂により複数の導電
路を一体に支持し、特に配線の抜けを防止し、従来の課
題を解決するものである。
の導電路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路
素子と、該複数の回路素子を被覆し且つ前記導電路間の
前記分離溝に充填され前記導電路の裏面を露出して一体
に支持する絶縁性樹脂とを備え、前記複数の導電路の
内、少なくとも一つは、前記複数の回路素子を電気的に
接続する配線として用いることで、導電路の裏面が外部
との接続に供することができスルーホールを不要にでき
ると同時に、導電路の一つである配線の抜けを防止し、
従来の課題を解決するものである。
路と成る領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚み
よりも浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、
複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、前記回路素子の電極と前記導電路の一部で形成され
た配線とを電気的に接続する接続手段を形成する工程
と、前記回路素子、前記接続手段および前記導電路を被
覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモー
ルドする工程と、前記分離溝を設けていない厚み部分の
前記導電箔を除去する工程とを具備する回路装置の製造
方法を提供することで、導電路を形成する導電箔がスタ
ートの材料であり、絶縁性樹脂がモールドされるまでは
導電箔が支持機能を有し、モールド後は絶縁性樹脂が支
持機能を有することで支持基板を不要にでき、従来の課
題を解決することができる。
路と成る領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚み
よりも浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、
複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、前記複数の回路素子の電極と前記導電路の一部で形
成された配線とを電気的に接続する接続手段を形成する
工程と、前記複数の回路素子、前記接続手段および前記
導電路を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性
樹脂でモールドする工程と、前記分離溝を設けていない
厚み部分の前記導電箔を裏面より一様に除去し、前記導
電路の裏面と前記分離溝間の前記絶縁性樹脂とを実質的
に平坦面にする工程と、前記絶縁性樹脂を切断して個別
の回路装置に分離する工程とを具備する回路装置の製造
方法を提供することで、細い配線を有し、且つ平坦な回
路装置を形成でき、従来の課題を解決することができ
る。
形態まず本発明の回路装置について図1を参照しながら
その構造について説明する。
導電路51を有し、前記導電路51上には回路素子52
が固着され、前記絶縁性樹脂50で導電路51を支持し
て成る回路装置53が示されている。
の導電路51A、51B、51Cと、この導電路51
A、51B、51Cを埋め込む絶縁性樹脂50の3つの
材料で構成され、導電路51間には、この絶縁性樹脂5
0で充填された分離溝54が設けられる。そして絶縁性
樹脂50により前記導電路51が支持されている。
硬化性樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド等の熱可塑性樹脂を用いることができる。また絶縁
性樹脂は、金型を用いて固める樹脂、ディップ、塗布を
して被覆できる樹脂であれば、全ての樹脂が採用でき
る。また導電路51としては、Cuを主材料とした導電
箔、Alを主材料とした導電箔、またはFe−Ni等の
合金から成る導電箔等を用いることができる。もちろ
ん、他の導電材料でも可能であり、特にエッチングでき
る導電材、レーザで蒸発する導電材が好ましい。
55A、ロウ材から成る導電ボール、扁平する導電ボー
ル、半田等のロウ材55B、Agペースト等の導電ペー
スト55C、導電被膜または異方性導電性樹脂等であ
る。これら接続手段は、回路素子52の種類、回路素子
52の実装形態で選択される。例えば、ベアの半導体素
子であれば、表面の電極と導電路51との接続は、金属
細線が選択され、CSPであれば半田ボールや半田バン
プが選択される。またチップ抵抗、チップコンデンサ
は、半田55Bが選択される。またパッケージされた回
路素子、例えばBGA等を導電路51に実装しても問題
はなく、これを採用する場合、接続手段は半田が選択さ
れる。
電気的接続が不要であれば、絶縁性接着剤が選択され、
また電気的接続が必要な場合は、導電被膜が採用され
る。ここでこの導電被膜は、少なくとも一層あればよ
い。
g、Au、PtまたはPd等であり、蒸着、スパッタリ
ング、CVD等の低真空、または高真空下の被着、メッ
キまたは焼結等により被覆される。
とも接着する。よってチップ裏面にAu被膜が被覆され
ていれば、そのままAg被膜、Au被膜、半田被膜を導
電路51Aに被覆することによってチップを熱圧着で
き、また半田等のロウ材を介してチップを固着できる。
ここで、前記導電被膜は複数層に積層された導電被膜の
最上層に形成されても良い。例えば、Cuの導電路51
Aの上には、Ni被膜、Au被膜の二層が順に被着され
たもの、Ni被膜、Cu被膜、半田被膜の三層が順に被
着されたもの、Ag被膜、Ni被膜の二層が順に被覆さ
れたものが形成できる。尚、これら導電被膜の種類、積
層構造は、これ以外にも多数あるが、ここでは省略をす
る。
る絶縁性樹脂50で支持しているため、支持基板が不要
となり、導電路51、回路素子52および絶縁性樹脂5
0で構成される。この構成は、本発明の特徴である。従
来の技術の欄でも説明したように、従来の回路装置の導
電路は、支持基板で支持されていたり、リードフレーム
で支持されているため、本来不要にしても良い構成が付
加されている。しかし、本回路装置は、必要最小限の構
成要素で構成され、支持基板を不要としているため、薄
型で安価となる特徴を有する。
し且つ前記導電路52間の前記分離溝54に充填されて
一体に支持する絶縁性樹脂50を有している。
ここに絶縁性樹脂50が充填されることで、お互いの絶
縁がはかれるメリットを有する。
1間の分離溝54に充填され導電路51の裏面のみを露
出して一体に支持する絶縁性樹脂50を有している。
の特徴の一つである。導電路の裏面が外部との接続に供
することができ、図25の如き従来構造のスルーホール
THを不要にできる特徴を有する。
導電被膜を介して直接固着されている場合、導電路51
の裏面が露出されてため、回路素子52Aから発生する
熱を導電路51Aを介して実装基板に伝えることができ
る。特に放熱により、駆動電流の上昇等の特性改善が可
能となる半導体チップに有効である。
電路51の表面は、実質一致している構造となってい
る。本構造は、本発明の特徴であり、図25に示す裏面
電極10、11の段差が設けられないため、回路装置5
3を実装基板上でそのまま水平に移動できる特徴を有す
る。
するものであり、特に回路素子と回路素子を接続する導
電路は、配線として機能し、図1Bの如く、実質ランド
状の形状となっている。しかし実際の形状は、図2や図
28の如く、更に複雑なものである。 回路装置を説明する第2の実施の形態 次に図2に示された回路装置53を説明する。
2が形成されており、それ以外は、図1の構造と実質同
一である。よってこの配線L1、L2について説明す
る。
回路から小規模の回路まである。しかしここでは、図面
の都合もあり、小規模な回路を図2Aに示す。この回路
は、オーディオの増幅回路に多用される差動増幅回路と
カレントミラー回路が接続されたものである。前記差動
増幅回路は、図2Aの如く、TR1とTR2で構成さ
れ、前記カレントミラー回路は、TR3とTR4で主に
構成されている。
現した時の平面図であり、図2Cは、図2BのA−A線
に於ける断面図、図2Dは、B−B線に於ける断面図で
ある。左側には、TR1とTR3が実装されるダイパッ
ド51Aが設けられ、右側にはTR2とTR4が実装さ
れるダイパッド51Dが設けられている。このダイパッ
ド51A、51Dの上側には、外部接続用の電極51
B、51E〜51Gが設けられ、下側には、51C、5
1H〜51Jが設けられている。そしてTR1のエミッ
タとTR2のエミッタが共通接続されているため、配線
L2が電極51E、51Gと一体となって形成されてい
る。またTR3のベースとTR4のベース、TR3のエ
ミッタとTR4のエミッタが共通接続されているため、
配線L1が電極51C、55Jと一体となって設けら
れ、配線L3が電極55H、55Iと一体となって設け
られている。
る。図28で説明すれば、配線25、配線29がこれに
該当するものである。この配線は、本回路装置の集積度
により異なるが、幅は、25μm〜と非常に狭いもので
ある。尚、この25μmの幅は、ウェットエッチングを
採用した場合の数値であり、ドライエッチングを採用す
れば、この幅は更に狭くできる。
は、裏面を露出するだけで、その他の側面は、全て絶縁
性樹脂50で支持されている。また別の表現をすれば、
絶縁性樹脂50に配線が埋め込まれている。よって、図
24〜図28の様に、たんに支持基板に配線が貼り合わ
されているのとは異なり、配線の抜け、反りを防止する
ことが可能となる。特に、後述する製造方法から明らか
な様に、導電路の側面が粗面で成る事、導電路の表面に
ひさしが形成されている事等により、アンカー効果が発
生し、絶縁性樹脂から前記導電路が抜けない構造とな
る。
51E〜51Jは、前述したとおり絶縁性樹脂で埋め込
まれているため、固着された外部リードから外力が加わ
っても、剥がれずらい構造となる。 回路装置を説明する第3の実施の形態 次に図8に示された回路装置56を説明する。
7が形成されており、それ以外は、図1や図2の構造と
実質同一である。よってここでは、図1の導電路上にこ
の導電被膜57が形成された所を中心に説明する。
防止するするために導電被膜57を設ける点である。
1の材料と呼ぶ。)の熱膨張係数の差により、回路装置
自身が反ったり、また導電路が湾曲したり剥がれたりす
る。また導電路51の熱伝導率が絶縁性樹脂の熱伝導率
よりも優れているため、導電路51の方が先に温度上昇
して膨張する。そのため、第1の材料よりも熱膨張係数
の小さい第2の材料を被覆することにより、導電路の反
り、剥がれ、回路装置自体の反りを防止することができ
る。特に第1の材料としてCuを採用した場合、第2の
材料としてはAu、NiまたはPt等が良い。Cuの膨
張率は、16.7×10−6(10のマイナス6乗)
で、Auは、14×10−6、Niは、12.8×10
−6、Ptは、8.9×10−6である。
効果を持たせている点である。第2の材料によりひさし
58が形成され、しかも導電路51と被着したひさし5
8が絶縁性樹脂50に埋め込まれているため、アンカー
効果を発生し、導電路51の抜けを防止できる構造とな
る。
子が実装され、配線も含めて回路を構成した回路装置で
説明してきたが、本発明は、図21、図22の如く、一
つの回路素子が封止されて構成された回路装置でも実施
可能である。図21の如く、CSP等のフェイスダウン
型の素子が実装された回路装置、または図22の如くチ
ップ抵抗、チップコンデンサ等の受動素子が封止された
回路装置でも実施できる。更には、2つの導電路間に金
属細線を接続し、これが封止されたものでも良い。これ
はフューズとして活用できる。
の形態 次に図3〜図7および図1を使って回路装置53の製造
方法について説明する。
用意する。この導電箔60は、ロウ材の付着性、ボンデ
ィング性、メッキ性が考慮されてその材料が選択され、
材料としては、Cuを主材料とした導電箔、Alを主材
料とした導電箔またはFe−Ni等の合金から成る導電
箔等が採用される。
ると10μm〜300μm程度が好ましく、ここでは7
0μm(2オンス)の銅箔を採用した。しかし300μ
m以上でも10μm以下でも基本的には良い。後述する
ように、導電箔60の厚みよりも浅い分離溝61が形成
できればよい。
ロール状に巻かれて用意され、これが後述する各工程に
搬送されても良いし、所定の大きさにカットされた導電
箔が用意され、後述する各工程に搬送されても良い。続
いて、少なくとも導電路51となる領域を除いた導電箔
60を、導電箔60の厚みよりも薄く除去する工程、前
記導電箔60に回路素子を実装する工程および前記除去
工程により形成された分離溝61および導電箔60に絶
縁性樹脂50を被覆し、回路素子を封止する工程があ
る。
(耐エッチングマスク)PRを形成し、導電路51とな
る領域を除いた導電箔60が露出するようにホトレジス
トPRをパターニングする(以上図4を参照)。そし
て、前記ホトレジストPRを介してハーフエッチングす
ればよい(以上図5を参照)。
深さは、例えば50μmであり、その側面は、粗面とな
るため絶縁性樹脂50との接着性が向上される。特に、
図2Bや図28に示した様に、配線は、細く形成される
が、表裏を除いた側面は、前記粗面の為に配線の反り、
抜けが防止できる構造を実現できる。
トレートで図示しているが、除去方法により異なる構造
となる。この除去工程は、ウェットエッチング、ドライ
エッチング、レーザによる蒸発、ダイシングが採用でき
る。ウェットエッチングの場合、エッチャントは、塩化
第二鉄または塩化第二銅が主に採用され、前記導電箔
は、このエッチャントの中にディッピングされるか、こ
のエッチャントでシャワーリングされる。ここでウェッ
トエッチングは、一般に非異方性にエッチングされるた
め、側面は湾曲構造になる。
非異方性でエッチングが可能である。現在では、Cuを
反応性イオンエッチングで取り除くことは不可能といわ
れているが、スパッタリングで除去できる。またスパッ
タリングの条件によって異方性、非異方性でエッチング
できる。
離溝を形成でき、この場合は、どちらかといえば分離溝
61の側面はストレートに形成される。
ーンを形成することは不可能であるが、格子状の分離溝
を形成することは可能である。
にエッチング液に対して耐食性のある導電被膜を選択的
に被覆しても良い。導電路と成る部分に選択的に被着す
れば、この導電被膜がエッチング保護膜となり、レジス
トを採用することなく分離溝をエッチングできる。この
導電被膜として考えられる材料は、Ag、Au、Ptま
たはPd等である。しかもこれら耐食性の導電被膜は、
ダイパッド、ボンディングパッドとしてそのまま活用で
きる特徴を有する。
ウ材とも接着する。よってチップ裏面にAu被膜が被覆
されていれば、そのまま導電路51上のAg被膜にチッ
プを熱圧着でき、また半田等のロウ材を介してチップを
固着できる。またAgの導電被膜にはAu細線が接着で
きるため、ワイヤーボンディングも可能となる。従って
これらの導電被膜をそのままダイパッド、ボンディング
パッドとして活用できるメリットを有する。
れた導電箔60に回路素子52を電気的に接続して実装
する工程がある。
イオード、ICチップ等の半導体素子、チップコンデン
サ、チップ抵抗等の受動素子である。また厚みが厚くは
なるが、CSP、BGA等のフェイスダウンの半導体素
子も実装できる。
Aが導電路51Aにダイボンディングされ、エミッタ電
極と導電路51B、ベース電極と導電路51Bが、熱圧
着によるボールボンディングあるいは超音波によるウェ
ッヂボンディング等で固着された金属細線55Aを介し
て接続される。また52Bは、チップコンデンサまたは
受動素子であり、半田等のロウ材または導電ペースト5
5Bで固着される。
で応用した場合、ボンディングパッド26は、そのサイ
ズが非常に小さいが、導電箔60と一体である。よって
ボンディングツールのエネルギーを伝えることができ、
ホンディング性も向上するメリットを有する。またボン
ディング後の金属細線のカットに於いて、金属細線をプ
ルカットする場合がある。この時は、ボンディングパッ
ドが導電箔と一体で成るため、ボンディングパッドが浮
いたりする現象を無くせ、プルカット性も向上する。
および分離溝61に絶縁性樹脂50を付着する工程があ
る。これは、トランスファーモールド、インジェクショ
ンモールド、またはディッピングにより実現できる。樹
脂材料としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂がトラ
ンスファーモールドで実現でき、ポリイミド樹脂、ポリ
フェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂はインジェク
ションモールドで実現できる。
された絶縁性樹脂の厚さは、回路素子の最頂部から約約
100μm程度が被覆されるように調整されている。こ
の厚みは、強度を考慮して厚くすることも、薄くするこ
とも可能である。
るまでは、導電路51となる導電箔60が支持基板とな
ることである。従来では、図26の様に、本来必要とし
ない支持基板5を採用して導電路7〜11を形成してい
るが、本発明では、支持基板となる導電箔60は、電極
材料として必要な材料である。そのため、構成材料を極
力省いて作業できるメリットを有し、コストの低下も実
現できる。
く形成されているため、導電箔60が導電路51として
個々に分離されていない。従ってシート状の導電箔60
として一体で取り扱え、絶縁性樹脂をモールドする際、
金型への搬送、金型への実装の作業が非常に楽になる特
徴を有する。
に、例えば半導体チップや金属細線の接続部を保護する
ためにシリコーン樹脂等をポッティングしても良い。続
いて、導電箔60の裏面を化学的および/または物理的
に除き、導電路51として分離する工程がある。ここで
この除く工程は、研磨、研削、エッチング、レーザの金
属蒸発等により施される。
面を30μm程度削り、分離溝61から絶縁性樹脂50
を露出させている。この露出される面を図7では点線で
示している。その結果、約40μmの厚さの導電路51
となって分離される。また絶縁性樹脂50が露出する手
前まで、導電箔60を全面ウェトエッチングし、その
後、研磨または研削装置により全面を削り、絶縁性樹脂
50を露出させても良い。
表面が露出する構造となる。そして分離溝61が削ら
れ、図1の分離溝54となる。(以上図7参照)最後
に、図8の如く必要によって露出した導電路51に半田
等の導電材を被着し、図1の如く回路装置として完成す
る。
る場合、図3の導電箔の裏面に、前もって導電被膜を形
成しても良い。この場合、導電路に対応する部分を選択
的に被着すれば良い。被着方法は、例えばメッキであ
る。またこの導電被膜は、エッチングに対して耐性があ
る材料がよい。またこの導電被膜を採用した場合、研磨
をせずにエッチングだけで導電路51として分離でき
る。
ジスタとチップ抵抗が実装されているだけであるが、こ
れを1単位としてマトリックス状に配置しても良いし、
図2や図28の様な回路を1単位としてマトリックス状
に配置しても良い。この場合は、後述するようにダイシ
ング装置で個々に分離される。
に導電路51が埋め込まれ、絶縁性樹脂50の裏面と導
電路51の裏面が一致する平坦な回路装置56が実現で
きる。
持基板として活用し導電路51の分離作業ができること
にある。絶縁性樹脂50は、導電路51を埋め込む材料
として必要な材料であり、図26の従来の製造方法のよ
うに、不要な支持基板5を必要としない。従って、最小
限の材料で製造でき、コストの低減が実現できる特徴を
有する。
さは、前工程の絶縁性樹脂の付着の時に調整できる。従
って実装される回路素子により違ってくるが、回路装置
56としての厚さは、厚くも薄くもできる特徴を有す
る。ここでは、400μm厚の絶縁性樹脂50に40μ
mの導電路51と回路素子が埋め込まれた回路装置にな
る。(以上図1を参照) 回路装置の製造方法を説明する第2の実施の形態 次に図9〜図13、図8を使ってひさし58を有する回
路装置56の製造方法について説明する。尚、ひさしと
なる第2の材料70が被着される以外は、第1の実施の
形態(図1、図2)と実質同一であるため、詳細な説明
は省略する。
箔60の上にエッチングレートの小さい第2の材料70
が被覆された導電箔60を用意する。
化第二鉄または塩化第二銅でCuとNiが一度にエッチ
ングでき、エッチングレートの差によりNiがひさし5
8と成って形成されるため好適である。太い実線がNi
から成る導電被膜70であり、その膜厚は1〜10μm
程度が好ましい。またNiの膜厚が厚い程、ひさし58
が形成されやすい。
チングできる材料を被覆しても良い。この場合、まず第
2の材料から成る被膜を導電路51の形成領域に被覆す
るようにパターニングし、この被膜をマスクにして第1
の材料から成る被膜をエッチングすればひさし58が形
成できるからである。第2の材料としては、Al、A
g、Au等が考えられる。(以上図9を参照) 続いて、少なくとも導電路51となる領域を除いた導電
箔60を、導電箔60の厚みよりも薄く取り除く工程が
ある。
し、導電路51となる領域を除いたNi70が露出する
ようにホトレジストPRをパターニングし、前記ホトレ
ジストを介してエッチングすればよい。
エッチャント等を採用しエッチングすると、Ni70の
エッチングレートがCu60のエッチングレートよりも
遅いため、エッチングが進むにつれてひさし58がでて
くる。
0に回路素子52を実装する工程(図12)、前記導電
箔60および分離溝61に絶縁性樹脂50を被覆し、導
電箔60の裏面を化学的および/または物理的に除き、
導電路51として分離する工程(図13)、および導電
路裏面に導電被膜を形成して完成までの工程(図8)
は、前製造方法と同一であるためその説明は省略する。 回路素子の製造方法を説明する第3の実施の形態 続いて、複数種類の回路素子、配線、ダイパッド、ボン
ディングパッド等から成る導電路で構成されるIC回路
を一単位としてマトリックス状に配置し、封止後に個別
分離して、IC回路を構成した回路装置とする製造方法
を図14〜図20を参照して説明する。尚、ここでは図
2の構造、特に図2Cの断面図に沿って説明してゆく。
また本製造方法は、第1の実施の形態、第2の実施の形
態と殆どが同じであるため、同一の部分は簡単に述べ
る。
を用意する。
ロール状に巻かれて用意され、これが後述する各工程に
搬送されても良いし、所定の大きさにカットされた導電
箔が用意され、後述する各工程に搬送されても良い。
を除いた導電箔60を、導電箔60の厚みよりも薄く除
去する工程がある。
ホトレジストPRを形成し、導電路51となる領域を除
いた導電箔60が露出するようにホトレジストPRをパ
ターニングする。そして、図16の如く、前記ホトレジ
ストPRを介してエッチングすればよい。
深さは、例えば50μmであり、その側面は、粗面とな
るため絶縁性樹脂50との接着性が向上される。
ストレートで図示しているが、除去方法により異なる構
造となる。この除去工程は、ウェットエッチング、ドラ
イエッチング、レーザによる蒸発、ダイシングが採用で
きる。(詳細は、第1の実施の形態を参照)尚、図15
に於いて、ホトレジストPRの代わりにエッチング液に
対して耐食性のある導電被膜を選択的に被覆しても良
い。導電路と成る部分に選択的に被着すれば、この導電
被膜がエッチング保護膜となり、レジストを採用するこ
となく分離溝をエッチングできる。
された導電箔60に回路素子52Aを電気的に接続して
実装する工程がある。
ダイオード、ICチップ等の半導体素子、チップコンデ
ンサ、チップ抵抗等の受動素子である。また厚みが厚く
はなるが、CSP、BGA等のフェイスダウンの半導体
素子も実装できる。
Aが導電路51Aにダイボンディングされ、エミッタ電
極と導電路51B、ベース電極と導電路51Bが金属細
線55Aを介して接続される。
0および分離溝61に絶縁性樹脂50を付着する工程が
ある。これは、トランスファーモールド、インジェクシ
ョンモールド、またはディッピングにより実現できる。
された絶縁性樹脂の厚さは、回路素子の最頂部から約約
100μm程度が被覆されるように調整されている。こ
の厚みは、強度を考慮して厚くすることも、薄くするこ
とも可能である。
る際、導電路51となる導電箔60が支持基板となるこ
とである。従来では、図26の様に、本来必要としない
支持基板5を採用して導電路7〜11を形成している
が、本発明では、支持基板となる導電箔60は、電極材
料として必要な材料である。そのため、構成材料を極力
省いて作業できるメリットを有し、コストの低下も実現
できる。
く形成されているため、導電箔60が導電路51として
個々に分離されていない。従ってシート状の導電箔60
として一体で取り扱え、絶縁性樹脂をモールドする際、
金型への搬送、金型への実装の作業が非常に楽になる特
徴を有する。
/または物理的に除き、導電路51として分離する工程
がある。ここで前記除く工程は、研磨、研削、エッチン
グ、レーザの金属蒸発等により施される。
面を30μm程度削り、絶縁性樹脂50を露出させてい
る。この露出される面を図18では点線で示している。
その結果、約40μmの厚さの導電路51となって分離
される。また絶縁性樹脂50が露出する手前まで、導電
箔60を全面ウェトエッチングし、その後、研磨または
研削装置により全面を削り、絶縁性樹脂50を露出させ
ても良い。
表面が露出する構造となる。
に半田等の導電材を被着する。
し、回路装置として完成する工程がある。
グ、カット、プレス、チョコレートブレーク等で実現で
きる。尚、チョコレートブレークを採用する場合は、絶
縁性樹脂を被覆する際に分離ラインに溝が入るように金
型に突出部を形成しておけば良い。
造方法に於いて多用されるものであり、非常にサイズの
小さい物も分離可能であるため、好適である。以上の第
1〜第3の実施の形態で説明した製造方法は、図28で
示すような複雑なパターンも実施可能である。特に曲折
し、ボンディングパッド26と一体で成り、他端は回路
素子と電気的に接続される配線は、その幅も狭く、しか
もその長さが長い。そのため、熱による反りは、非常に
大きく、従来構造では剥がれが問題となる。しかし本発
明では、配線が絶縁性樹脂に埋め込まれて支持されてい
るので、配線自身の反り、剥がれ、抜けを防止すること
ができる。またボンディングパッド自身は、その平面面
積が小さく、従来の構造では、ボンディングパッドの剥
がれが発生するが、本発明では、前述したように絶縁性
樹脂に埋め込まれ、更には絶縁性樹脂にアンカー効果を
持って支持されているため、抜けを防止できるメリット
を有する。
込んだ回路装置が実現できるメリットもある。従来構造
で説明すれば、プリント基板、セラミック基板の中に回
路を組み込んだようなものである。これは、後の実装方
法にて説明する。図27の右側には、本発明を簡単にま
とめたフローが示されている。Cu箔の用意、Agまた
はNi等のメッキ、ハーフエッチング、ダイボンド、ワ
イヤーボンデイング、トランスファーモールド、裏面C
u箔除去、導電路の裏面処理およびダイシングの9工程
で回路装置が実現できる。しかも支持基板をメーカーか
ら供給することなく、全ての工程を内作する事ができ
る。回路装置の種類およびこれらの実装方法を説明する
実施の形態。
0を実装した回路装置81を示すものである。回路素子
80としては、ベアの半導体チップ、表面が封止された
CSPやBGA等が該当する。また図22は、チップ抵
抗やチップ抵抗等の受動素子82が実装された回路装置
83を示すものである。これらは、支持基板が不要であ
るため、薄型であり、しかも絶縁性樹脂で封止されてあ
るため、耐環境性にも優れたものである。
である。まず図23Aは、プリント基板や金属基板、セ
ラミック基板等の実装基板84に形成された導電路85
に今まで説明してきた本発明の回路装置53、56、8
1、83が実装されたものである。
た導電路51Aは、実装基板84の導電路85と熱的に
結合されているため、前記導電路85を介して放熱させ
ることができる。また実装基板84として金属基板を採
用すると、金属基板の放熱性も手伝って更に半導体チッ
プ52の温度を低下させることができる。そのため、半
導体チップの駆動能力を向上させることができる。
大電流駆動用のトランジスタ、大電流駆動用のIC(M
OS型、BIP型、Bi−CMOS型)メモリ素子等
は、好適である。
板、Fe基板が好ましく、また導電路85との短絡が考
慮されて、絶縁性樹脂および/または酸化膜等が形成さ
れている。
3Aの基板84として活用したものである。これは、本
発明の最大の特徴となるものである。つまり従来のプリ
ント基板、セラミック基板では、たかだか基板の中にス
ルーホールTHが形成されている程度であるが、本発明
では、IC回路を内蔵させた基板モジュールが実現でき
る特徴を有する。例えば、プリント基板の中に少なくと
も1つの回路(システムとして内蔵させても良い)が内
蔵されているものである。
基板、セラミック基板等が必要であったが、本発明で
は、この支持基板が不要となる基板モジュールが実現で
きる。これは、プリント基板、セラミック基板または金
属基板で構成されたハイブリッド基板と比べ、その厚み
を薄く、その重量を小さくできる。
し、露出している導電路に回路素子を実装できるため、
高機能な基板モジュールが実現できる。特に本回路装置
を支持基板とし、この上に素子として本回路装置91を
実装すれば、基板モジュールとして更に軽量で薄いもの
が実現できる。
ジュールを実装した電子機器は、小型で軽量なものが実
現できる。
絶縁性の被膜である。例えば半田レジスト等の高分子膜
が好ましい。これを形成することにより、基板90の中
に埋め込まれた導電路と回路素子91等に形成された電
極との短絡を防止できる。更に、図29を使い本回路装
置のメリットを述べる。従来の実装方法に於いて、半導
体メーカーは、パッケージ型半導体装置、フリップチッ
プを形成し、セットメーカーは、半導体メーカーから供
給された半導体装置と部品メーカーから供給された受動
素子等をプリント基板に実装し、これをモジュールとし
てセットに組み込んで電子機器としていた。しかし本回
路装置では、自身を実装基板として採用できるため、半
導体メーカーは、後工程を利用し、実装基板モジュール
を完成でき、セットメーカーに供給できる。従って、セ
ットメーカーは、この基板への素子実装を大幅に省くこ
とができる。
では、回路装置、導電路および絶縁性樹脂の必要最小限
で構成され、資源に無駄のない回路装置となる。よって
完成するまで余分な構成要素が無く、コストを大幅に低
減できる回路装置を実現できる。また絶縁性樹脂の被覆
膜厚、導電箔の厚みを最適値にすることにより、非常に
小型化、薄型化および軽量化された回路装置を実現でき
る。更には、反りや剥がれの現象が顕著である配線は、
絶縁性樹脂に埋め込まれて支持されるため、これらの問
題を解決することができる。
出しているため、導電路の裏面が直ちに外部との接続に
供することができ、図25の如き従来構造の裏面電極お
よびスルーホールを不要にできる利点を有する。
導電被膜を介して直接固着されている場合、導電路の裏
面が露出されてため、回路素子から発生する熱を導電路
を介して直接実装基板に熱を伝えることができる。特に
この放熱により、パワー素子の実装も可能となる。
の表面は、実質一致している平坦な表面を有する構造と
なっている。狭ピッチQFP等を図23Bの如き、支持
基板に実装しても、回路素子自身をそのまま水平に移動
できるので、リードずれの修正が極めて容易となる。
いるため、熱膨張係数の違いにより実装基板の反り、特
に細長い配線の反りまたは剥離を抑制することができ
る。
膜を形成することにより、導電路に被着されたひさしが
形成できる。よってアンカー効果を発生させることがで
き、導電路、特に配線の反り、抜けを防止することがで
きる。
電路の材料となる導電箔自体を支持基板として機能さ
せ、分離溝の形成時あるいは回路素子の実装、絶縁性樹
脂の被着時までは導電箔で全体を支持し、また導電箔を
各導電路として分離する時は、絶縁性樹脂を支持基板に
して機能させている。従って、回路素子、導電箔、絶縁
性樹脂の必要最小限で製造できる。従来例で説明した如
く、本来回路装置を構成する上で支持基板が要らなくな
り、コスト的にも安価にできる。また支持基板が不要で
あること、導電路が絶縁性樹脂に埋め込まれているこ
と、更には絶縁性樹脂と導電箔の厚みの調整が可能であ
ることにより、非常に薄い回路装置が形成できるメリッ
トもある。
ルの形成工程、導体の印刷工程(セラミック基板の場
合)等を省略できるので、従来より従来より製造工程を
大幅に短縮でき、全行程を内作できる利点を有する。ま
たフレーム金型も一切不要であり、極めて短納期となる
製造方法である。
(例えばハーフエッチング)までは、導電路を個々に分
離せずに取り扱えるため、後の絶縁性樹脂の被覆工程に
於いて、作業性が向上する特徴も有する。
るため、実装された回路装置は、実装基板上の導電路側
面に当たることなくずらすことができる。特に位置ずれ
して実装された回路装置を水平方向にずらして配置し直
すことができる。また回路装置の実装後、ロウ材が溶け
ていれば、ずれて実装された回路装置は、溶けたロウ材
の表面張力により、導電路上部に自ら戻ろうとし、回路
装置自身による再配置が可能となる。
用し、露出している導電路に回路素子を実装できるた
め、高機能な基板モジュールが実現できる。特に本回路
装置を支持基板とし、この上に素子として本回路装置9
1を実装すれば、基板モジュールとして更に軽量で薄い
ものが実現できる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
る。
る。
る図である。
路のパターン図である。
を説明する図である。
Claims (25)
- 【請求項1】 電気的に分離された複数の導電路と、所
望の該導電路上に固着された複数の回路素子と、前記複
数の回路素子を被覆し且つ前記導電路を一体に支持する
絶縁性樹脂とを備え、前記複数の導電路の内、少なくと
も一つは、前記複数の回路素子を電気的に接続する配線
として用いられることを特徴とする回路装置。 - 【請求項2】 分離溝で電気的に分離された複数の導電
路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路素子
と、該複数の回路素子を被覆し且つ前記導電路間の前記
分離溝に充填されて一体に支持する絶縁性樹脂とを備
え、前記複数の導電路の内、少なくとも一つは、前記複
数の回路素子を電気的に接続する配線として用いられる
ことを特徴とする回路装置。 - 【請求項3】 分離溝で電気的に分離された複数の導電
路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路素子
と、該複数の回路素子を被覆し且つ前記導電路間の前記
分離溝に充填され前記導電路の裏面を露出して一体に支
持する絶縁性樹脂とを備え、前記複数の導電路の内、少
なくとも一つは、前記複数の回路素子を電気的に接続す
る配線として用いられることを特徴とする回路装置。 - 【請求項4】 分離溝で電気的に分離された複数の導電
路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路素子
と、該複数の回路素子の電極と他の前記導電路とを接続
する接続手段と、前記複数の回路素子を被覆し且つ前記
導電路間の前記分離溝に充填され前記導電路の裏面を露
出して一体に支持する絶縁性樹脂とを備え、前記複数の
導電路の内、少なくとも一つは、前記複数の回路素子を
電気的に接続する配線として用いられることを特徴とす
る回路装置。 - 【請求項5】 分離溝で電気的に分離された複数の導電
路と、所望の該導電路上に固着された複数の回路素子
と、該複数の回路素子の所望の電極と他の前記導電路と
を接続する接続手段と、前記複数の回路素子を被覆し且
つ前記導電路間の前記分離溝に充填され前記導電路の裏
面を露出して一体に支持する絶縁性樹脂とを備え、前記
複数の導電路の内、少なくとも一つは、前記複数の回路
素子を電気的に接続する配線として用いられることを特
徴とする回路装置。 - 【請求項6】 前記導電路は銅、アルミニウム、鉄−ニ
ッケルのいずれかの導電箔で構成されることを特徴とす
る請求項1から請求項5のいずれかに記載された回路装
置。 - 【請求項7】 前記導電路上面に前記導電路とは異なる
金属材料より成る導電被膜を設けることを特徴とする請
求項1から請求項5のいずれかに記載された回路装置。 - 【請求項8】 前記導電被膜は、ニッケル、金あるいは
銀メッキで構成されることを特徴とする請求項7に記載
された回路装置。 - 【請求項9】 前記回路素子は半導体ベアチップ、チッ
プ回路部品のいずれかあるいは両方で構成されることを
特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載され
た回路装置。 - 【請求項10】 前記接続手段はボンディング細線また
はロウ材で構成されることを特徴とする請求項4または
請求項5に記載された回路装置。 - 【請求項11】 前記導電路の裏面と前記分離溝間に充
填された絶縁性樹脂の裏面とを実質的に平坦にすること
を特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載さ
れた回路装置。 - 【請求項12】 前記配線を除く前記導電路は電極、ボ
ンディングパッドまたはダイパッド領域として用いられ
ることを特徴とした請求項1から請求項5のいずれかに
記載された回路装置。 - 【請求項13】 導電箔を用意し、少なくとも導電路と
成る領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みより
も浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、 複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、 前記回路素子の電極と前記導電路の一部で形成された配
線とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と前記
回路素子、前記接続手段および前記導電路を被覆し、前
記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドする
工程と、 前記分離溝を設けていない厚み部分の前記導電箔を除去
する工程とを具備することを特徴とする回路装置の製造
方法。 - 【請求項14】 導電箔を用意し、該導電箔表面の少な
くとも導電路となる領域に耐食性の導電被膜を形成する
工程と、 少なくとも導電路となる領域を除いた前記導電箔に、前
記導電箔の厚みよりも浅い分離溝を形成して導電路を形
成する工程と、 複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、 前記回路素子の電極と前記導電路の一部で形成された配
線とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と前記
回路素子、前記接続手段および前記導電路を被覆し、前
記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドする
工程と、 前記分離溝を設けていない厚み部分の前記導電箔を除去
する工程とを具備することを特徴とする回路装置の製造
方法。 - 【請求項15】 導電箔を用意し、少なくとも導電路と
成る領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みより
も浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、 複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、 前記回路素子の電極と前記導電路の一部で形成された配
線とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と前記
回路素子、前記接続手段および前記導電路を被覆し、前
記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドする
工程と、 前記分離溝を設けていない厚み部分の前記導電箔を除去
する工程と、 前記絶縁性樹脂を切断して所望の回路を備えた回路装置
に分離する工程とを具備することを特徴とする回路装置
の製造方法。 - 【請求項16】 導電箔を用意し、少なくとも導電路と
成る領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みより
も浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、 前記複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工
程と、 前記回路素子の電極と前記導電路の一部で形成された配
線とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と前記
複数の回路素子、前記接続手段および前記導電箔を被覆
し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモール
ドする工程と、 前記分離溝を設けていない厚み部分の前記導電箔を裏面
より一様に除去し前記導電路の裏面と前記分離溝間の前
記絶縁性樹脂とを実質的に平坦面にする工程とを具備す
ることを特徴とする回路装置の製造方法。 - 【請求項17】 導電箔を用意し、少なくとも導電路と
なる領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みより
も浅い分離溝を形成して導電路を形成する工程と、 複数の回路素子を所望の前記導電路上に固着する工程
と、 前記複数の回路素子の電極と前記導電路となる配線を電
気的に接続する接続手段を形成する工程と前記複数の回
路素子、前記接続手段および前記導電路を被覆し、前記
分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドする工
程と、 前記分離溝を設けていない厚み部分の前記導電箔を裏面
より一様に除去し前記導電路の裏面と前記分離溝間の前
記絶縁性樹脂とを実質的に平坦面にする工程と、 前記絶縁性樹脂を切断して個別の回路装置に分離する工
程とを具備することを特徴とする回路装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記導電箔は銅、アルミニウム、鉄−
ニッケルのいずれかで構成されることを特徴とする請求
項13から請求項17のいずれかに記載された回路装置
の製造方法。 - 【請求項19】 前記導電被膜はニッケルあるいは銀メ
ッキ形成されることを特徴とする請求項14に記載され
た回路装置の製造方法。 - 【請求項20】 前記導電箔に選択的に形成される前記
分離溝は化学的あるいは物理的エッチングにより形成さ
れることを特徴とする請求項13から請求項17のいず
れかに記載された回路装置の製造方法。 - 【請求項21】 前記導電被膜を前記分離溝形成時のマ
スクの一部として使用することを特徴とする請求項19
に記載された回路装置の製造方法。 - 【請求項22】 前記回路素子は半導体ベアチップ、チ
ップ回路部品のいずれかあるいは両方が固着されること
を特徴とする請求項13から請求項17のいずれかに記
載された回路装置の製造方法。 - 【請求項23】 前記接続手段はワイヤーボンディング
またはロウ材で形成されることを特徴とする請求項13
から請求項17のいずれかに記載された回路装置の製造
方法。 - 【請求項24】 前記絶縁性樹脂はトランスファーモー
ルドで付着されることを特徴とする請求項13から請求
項17のいずれかに記載された回路装置の製造方法。 - 【請求項25】 前記絶縁性樹脂はダイシングにより個
別の回路装置に分離することを特徴とする請求項15ま
たは請求項17に記載された回路装置の製造方法。
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