JP3639495B2 - 回路装置の製造方法 - Google Patents

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路装置の製造方法に関し、特に薄型の回路装置を実現する製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器にセットされる回路装置は、携帯電話、携帯用のコンピューター等に採用されるため、小型化、薄型化、軽量化が求められている。
【0003】
例えば、回路装置として半導体装置を例にして述べると、一般的な半導体装置として、従来通常のトランスファーモールドで封止されたパッケージ型半導体装置がある。この半導体装置1は、図24のように、プリント基板PSに実装される。
【0004】
またこのパッケージ型半導体装置1は、半導体チップ2の周囲を樹脂層3で被覆し、この樹脂層3の側部から外部接続用のリード端子4が導出されたものである。
【0005】
しかしこのパッケージ型半導体装置1は、リード端子4が樹脂層3から外に出ており、全体のサイズが大きく、小型化、薄型化および軽量化を満足するものではなかった。
【0006】
そのため、各社が競って小型化、薄型化および軽量化を実現すべく、色々な構造を開発し、最近ではCSP(チップサイズパッケージ)と呼ばれる、チップのサイズと同等のウェハスケールCSP、またはチップサイズよりも若干大きいサイズのCSPが開発されている。
【0007】
図25は、支持基板としてガラスエポキシ基板5を採用した、チップサイズよりも若干大きいCSP6を示すものである。ここではガラスエポキシ基板5にトランジスタチップTが実装されたものとして説明していく。
【0008】
このガラスエポキシ基板5の表面には、第1の電極7、第2の電極8およびダイパッド9が形成され、裏面には第1の裏面電極10と第2の裏面電極11が形成されている。そしてスルーホールTHを介して、前記第1の電極7と第1の裏面電極10が、第2の電極8と第2の裏面電極11が電気的に接続されている。またダイパッド9には前記ベアのトランジスタチップTが固着され、トランジスタのエミッタ電極と第1の電極7が金属細線12を介して接続され、トランジスタのベース電極と第2の電極8が金属細線12を介して接続されている。更にトランジスタチップTを覆うようにガラスエポキシ基板5に樹脂層13が設けられている。
【0009】
前記CSP6は、ガラスエポキシ基板5を採用するが、ウェハスケールCSPと違い、チップTから外部接続用の裏面電極10、11までの延在構造が簡単であり、安価に製造できるメリットを有する。
【0010】
また前記CSP6は、図24のように、プリント基板PSに実装される。プリント基板PSには、電気回路を構成する電極、配線が設けられ、前記CSP6、パッケージ型半導体装置1、チップ抵抗CRまたはチップコンデンサCC等が電気的に接続されて固着される。
【0011】
そしてこのプリント基板で構成された回路は、色々なセットの中に取り付けられる。
【0012】
つぎに、このCSPの製造方法を図26および図27を参照しながら説明する。尚、図27では、中央のガラエポ/フレキ基板と題するフロー図を参照する。
【0013】
まず基材(支持基板)としてガラスエポキシ基板5を用意し、この両面に絶縁性接着剤を介してCu箔20、21を圧着する。(以上図26Aを参照)
続いて、第1の電極7,第2の電極8、ダイパッド9、第1の裏面電極10および第2の裏面電極11対応するCu箔20、21に耐エッチング性のレジスト22を被覆し、Cu箔20、21をパターニングする。尚、パターニングは、表と裏で別々にしても良い(以上図26Bを参照)
続いて、ドリルやレーザを利用してスルーホールTHのための孔を前記ガラスエポキシ基板に形成し、この孔にメッキを施し、スルーホールTHを形成する。このスルーホールTHにより第1の電極7と第1の裏面電極10、第2の電極8と第2の裏面電極10が電気的に接続される。(以上図26Cを参照)
更に、図面では省略をしたが、ボンデイングポストと成る第1の電極7,第2の電極8にNiメッキを施すと共に、ダイボンディングポストとなるダイパッド9にAuメッキを施し、トランジスタチップTをダイボンディングする。
【0014】
最後に、トランジスタチップTのエミッタ電極と第1の電極7、トランジスタチップTのベース電極と第2の電極8を金属細線12を介して接続し、樹脂層13で被覆している。(以上図26Dを参照)
そして必要により、ダイシングして個々の電気素子として分離している。図26では、ガラスエポキシ基板5に、トランジスタチップTが一つしか設けられていないが、実際は、トランジスタチップTがマトリックス状に多数個設けられている。そのため、最後にダイシング装置により個別分離されている。
【0015】
以上の製造方法により、支持基板5を採用したCSP型の電気素子が完成する。この製造方法は、支持基板としてフレキシブルシートを採用しても同様である。
【0016】
一方、セラミック基板を採用した製造方法を図27左側のフローに示す。支持基板であるセラミック基板を用意した後、スルーホールを形成し、その後、導電ペーストを使い、表と裏の電極を印刷し、焼結している。その後、前製造方法の樹脂層を被覆するまでは図26の製造方法と同じであるが、セラミック基板は、非常にもろく、フレキシブルシートやガラスエポキシ基板と異なり、直ぐに欠けてしまうため金型を用いたモールドができない問題がある。そのため、封止樹脂をポッティングし、硬化した後、封止樹脂を平らにする研磨を施し、最後にダイシング装置を使って個別分離している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
図25に於いて、トランジスタチップT、接続手段7〜12および樹脂層13は、外部との電気的接続、トランジスタの保護をする上で、必要な構成要素であるが、これだけの構成要素で小型化、薄型化、軽量化を実現する電気回路装置を提供するのは難しかった。
【0018】
また、支持基板となるガラスエポキシ基板5は、前述したように本来不要なものである。しかし製造方法上、電極を貼り合わせるため、支持基板として採用しており、このガラスエポキシ基板5を無くすことができなかった。
【0019】
そのため、このガラスエポキシ基板5を採用することによって、コストが上昇し、更にはガラスエポキシ基板5が厚いために、回路装置として厚くなり、小型化、薄型化、軽量化に限界があった。
【0020】
更に、ガラスエポキシ基板やセラミック基板では必ず両面の電極を接続するスルーホール形成工程が不可欠であり、製造工程も長くなる問題もあった。
【0021】
図28は、ガラスエポキシ基板、セラミック基板または金属基板等に形成されたパターン図を示すものである。このパターンは、一般にIC回路が形成されており、トランジスタチップ21、ICチップ22、チップコンデンサ23および/またはチップ抵抗24が実装されている。このトランジスタチップ21やICチップ22の周囲には、配線25と一体となったボンディングパッド26が形成され、金属細線28を介してチップ21、22とボンディングパッドが電気的に接続されている。また配線29は、外部リードパッド30と一体となり形成されている。これらの配線25、29は、基板の中を曲折しながら延在され、必要によってはICチップの中で一番細く形成されている。従って、この細い配線は、基板との接着面積が非常に少なく、配線が剥がれたり、反ったりする問題があった。またボンディングパッド26は、パワー用のボンディングパッドと小信号用のボンディングパッドがあり、特に小信号用のボンディングパッドは、接着面積が小さく、膜剥がれの原因となっていた。
【0022】
また、外部リードパッドには、外部リードが固着されるが、外部リードに加えられる外力により、外部リードパッドが剥がれる問題もあった。
【0023】
更には、ガラスエポキシ基板5とトランジスタチップ、ガラスエポキシ基板と樹脂層の熱膨張係数の違いにより、完成されたCSPが反ってしまう問題もあった。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した多くの課題に鑑みて成され、第1に、支持基板の上に導電箔を貼着する工程と、
少なくとも導電路となる領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝を形成する工程と、
所望の前記導電箔上に回路素子を電気的に接続して固着する工程と、
前記回路素子を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することで解決するものである。
【0025】
第2に、支持基板の上に導電箔を貼着する工程と、
少なくとも導電路となる領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝を形成する工程と、
所望の前記導電箔上に回路素子を固着する工程と、
前記回路素子の電極と所望の前記導電箔とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と、
前記回路素子、前記接続手段を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することで解決するものである。
【0026】
第3に、支持基板の上に導電箔を貼着し、少なくとも導電路となる領域に耐食性の導電被膜を形成する工程と、
前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝をエッチングする工程と、
所望の前記導電箔上に回路素子を電気的に接続して固着する工程と、
前記回路素子を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することで解決するものである。
【0027】
第4に、支持基板の上に導電箔を貼着し、少なくとも導電路となる領域に耐食性の導電被膜を形成する工程と、
前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝をエッチングする工程と、
所望の前記導電箔上に回路素子を固着する工程と、
前記回路素子の電極と所望の前記導電箔とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と、
前記回路素子、前記接続手段を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
前記導電箔を前記導電路として分離する工程と、
前記封止体を切断して個別の回路装置に分離する工程とを具備することで解決するものである。
【0028】
これらの製造方法により、構成要素を最小限とし従来の課題を解決するものである。特に、導電路、回路素子およびこれらを封止する絶縁性樹脂で構成されるために、回路装置の薄型・軽量化が実現でき、しかも導電路が埋め込まれているために、導電路が絶縁性樹脂から剥離する事もない。
【0029】
また、絶縁性樹脂を被着した際、支持基板の平坦性により回路装置の反りを抑制することも可能となる。しかも導電箔の厚みよりも浅い分離溝を導電箔に形成することで、導電路として個々に独立せず一体となっているため、絶縁性樹脂の注入時でも注入圧力等負けることなく支持基板に安定して導電路を配置させることができる。
【0030】
更には、導電箔の表面に導電被膜を形成することにより、表面にひさしを有する導電路を形成することができ、多数ある導電路はアンカー効果を持って絶縁性樹脂に封止される。
【0031】
【発明の実施の形態】
回路装置を説明する第1の実施の形態
まず本発明の回路装置について図1を参照しながらその構造について説明する。
【0032】
図1には、絶縁性樹脂50に埋め込まれた導電路51を有し、前記導電路51上には回路素子52が固着され、前記絶縁性樹脂50で導電路51を支持して成る回路装置53が示されている。しかも導電路51の側面は湾曲構造59を有している。
【0033】
本構造は、回路素子52A、52B、複数の導電路51A、51B、51Cと、この導電路51A、51B、51Cを埋め込む絶縁性樹脂50の3つの材料で構成され、導電路51間には、この絶縁性樹脂50で充填された分離溝54が設けられる。そして絶縁性樹脂50により湾曲構造59の前記導電路51が支持されている。
【0034】
絶縁性樹脂としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂を用いることができる。また絶縁性樹脂は、金型を用いて固める樹脂、ディップ、塗布をして被覆できる樹脂であれば、全ての樹脂が採用できる。また導電路51としては、Cuを主材料とした導電箔、Alを主材料とした導電箔、またはFe−Ni等の合金から成る導電箔等を用いることができる。もちろん、他の導電材料でも可能であり、特にエッチングできる導電材、レーザで蒸発する導電材が好ましい。
【0035】
本発明では、特にエッチングとしてドライエッチング、あるいはウェットエッチングを採用して非異方性的なエッチングを施すことにより、導電路51の側面を湾曲構造59とし、アンカー効果を発生させている。その結果、導電路51が絶縁性樹脂50から抜けない構造を実現している。もちろん導電路51の側面を、異方性エッチングしたり、ダイシングブレード等の機械的手段により削り、ストレートに形成しても良い。
【0036】
また回路素子52の接続手段は、導電性リード、金属細線55A、ロウ材から成る導電ボール、扁平する導電ボール、半田等のロウ材55B、Agペースト等の導電ペースト55C、導電被膜または異方性導電性樹脂等である。これら接続手段は、回路素子52の種類、回路素子52の実装形態で選択される。例えば、ベアの半導体素子であれば、表面の電極と導電路51との接続は、金属細線が選択され、CSP、フェイスダウン型の半導体素子であれば半田ボールや半田バンプが選択される。またチップ抵抗、チップコンデンサは、半田55Bが選択される。またパッケージされた回路素子、例えばBGA等を導電路51に実装しても問題はなく、これを採用する場合、接続手段は半田が選択される。ここで半田は、Pbを使用したもの、Pbフリーの半田が採用できる。
【0037】
また回路素子と導電路51Aとの固着は、電気的接続が不要であれば、絶縁性接着剤が選択され、また電気的接続が必要な場合は、導電被膜が採用される。ここでは、導電被膜は少なくとも一層あればよい。
【0038】
この導電被膜として考えられる材料は、Ag、Au、PtまたはPd等であり、蒸着、スパッタリング、CVD等の低真空、または高真空下の被着、メッキまたは焼結等により被覆される。
【0039】
例えばAgは、Auと接着するし、ロウ材とも接着する。よってチップ裏面にAu被膜が被覆されていれば、そのままAg被膜、Au被膜、半田被膜を導電路51Aに被覆することによってチップを熱圧着でき、また半田等のロウ材を介してチップを固着できる。ここで、前記導電被膜は複数層に積層された導電被膜の最上層に形成されても良い。例えば、Cuの導電路51Aの上には、Ni被膜、Au被膜の二層が順に被着されたもの、Ni被膜、Cu被膜、半田被膜の三層が順に被着されたもの、Ag被膜、Ni被膜の二層が順に被覆されたものが形成できる。尚、これら導電被膜の種類、積層構造は、これ以外にも多数あるが、ここでは省略をする。
【0040】
本回路装置53は、導電路51を封止樹脂である絶縁性樹脂50で支持しているため、支持基板を一体とする必要が無くなり、導電路51、回路素子52および絶縁性樹脂50で構成される。この構成は、本発明の特徴である。従来の技術の欄でも説明したように、従来の回路装置の導電路は、支持基板で支持され一体でパッケージされていたり、リードフレームで支持されているため、本来不要にしても良い構成が付加されている。しかし、本回路装置は、必要最小限の構成要素で構成され、支持基板を不要としているため、薄型・軽量で安価となる特徴を有する。
【0041】
また前記構成の他に、回路素子52を被覆し且つ前記導電路52間の前記分離溝54に充填されて一体に支持する絶縁性樹脂50を有している。
【0042】
この湾曲構造59の導電路51間は、分離溝54となり、ここに絶縁性樹脂50が充填されることで、導電路51の抜けが防止できると同時にお互いの絶縁がはかれるメリットを有する。
【0043】
また、回路素子52を被覆し且つ導電路51間の分離溝54に充填され導電路51の裏面のみを露出して一体に支持する絶縁性樹脂50を有している。
【0044】
この導電路の裏面を露出する点は、本発明の特徴の一つである。導電路の裏面が外部との接続に供することができ、図25の如き従来構造のスルーホールTHを不要にできる特徴を有する。
【0045】
しかも回路素子がロウ材、Au、Ag等の導電被膜を介して直接導電路51Aに固着され、この導電路51Aが実装基板の導電路と固着されている場合、回路素子52Aから発生する熱を導電路51Aを介して実装基板に伝えることができる。特に放熱により、駆動電流の上昇等の特性改善が可能となる半導体チップに有効である。
【0046】
図1は、複数の回路素子でIC回路を構成するものであり、特に回路素子と回路素子を接続する導電路は、配線として機能し、図1Bの如く、実質ランド状の形状となっている。しかし実際の形状は、図2や図28の如く、更に複雑なものである。特に配線は、一方の素子と接続され、少なくとも一つの回路素子を迂回するようにして他方の素子と接続され、細く長いために、絶縁性樹脂から剥がれやすいが、配線自身も絶縁性樹脂に埋め込まれ、その側面は湾曲構造を成しているため、この問題も解決される。
回路装置を説明する第2の実施の形態
次に図2に示された回路装置53を説明する。
【0047】
本構造は、図2Bの如く、導電路51として配線L1、L2が形成されており、それ以外は、図1の構造と実質同一である。よってこの配線L1、L2について説明する。
【0048】
前述したように、IC回路には、大規模の回路から小規模の回路まである。しかしここでは、図面の都合もあり、小規模な回路を図2Aに示す。この回路は、オーディオの増幅回路に多用される差動増幅回路とカレントミラー回路が接続されたものである。前記差動増幅回路は、図2Aの如く、TR1とTR2で構成され、前記カレントミラー回路は、TR3とTR4で主に構成されている。
【0049】
図2Bは、図2Aの回路を本回路装置に実現した時の平面図であり、図2Cは、図2BのA−A線に於ける断面図、図2Dは、B−B線に於ける断面図である。図2Bの左側には、TR1とTR3が実装されるダイパッド51Aが設けられ、右側にはTR2とTR4が実装されるダイパッド51Dが設けられている。このダイパッド51A、51Dの上側には、外部接続用の電極51B、51E〜51Gが設けられ、下側には、51C、51H〜51Jが設けられている。そしてTR1のエミッタとTR2のエミッタが共通接続されているため、配線L2が電極51E、51Gと一体となって形成されている。またTR3のベースとTR4のベース、TR3のエミッタとTR4のエミッタが共通接続されているため、配線L1が電極51C、55Jと一体となって設けられ、配線L3が電極55H、55Iと一体となって設けられている。
【0050】
本発明の特徴は、この配線L1〜L3にある。図28で説明すれば、配線25、配線29がこれに該当するものである。この配線は、本回路装置の集積度により異なるが、幅は、25μm〜と非常に狭いものである。尚、この25μmは、ウェットエッチングを採用した場合の数値であり、ドライエッチングを採用すれば、その幅は更に狭くできる。
【0051】
図2Dからも明らかなように、配線L1は、裏面を露出するだけで、その他の側面は、湾曲構造を有すると共に絶縁性樹脂50で実質的に支持されている。また別の表現をすれば、絶縁性樹脂50に配線が埋め込まれている。よって、図25の様に、たんに支持基板に配線が貼り合わされているのとは異なり、配線の抜け、剥がれ、反りを防止することが可能となる。特に、後述する製造方法から明らかな様に、導電路の側面が粗面および/または湾曲構造で成る事、導電路の表面にひさしが形成されている事等により、アンカー効果が発生し、絶縁性樹脂から前記導電路が抜けない構造となる。
【0052】
また外部接続用の電極51B、51C、551E〜51Jは、前述したとおり絶縁性樹脂で埋め込まれているため、固着された外部リードから外力が加わっても、剥がれずらい構造となる。
回路装置を説明する第3の実施の形態
次に図8に示された回路装置56を説明する。
【0053】
本構造は、導電路51の表面に導電被膜57が形成されており、それ以外は、図1や図2の構造と実質同一である。よってここでは、導電路上にこの導電被膜57が形成された所を中心に説明する。
【0054】
第1の特徴は、導電路や回路装置の反りを防止するするために導電被膜57を設ける点である。
【0055】
一般に、絶縁性樹脂と導電路材料(以下第1の材料と呼ぶ。)の熱膨張係数の差により、回路装置自身が反ったり、また導電路が湾曲したり剥がれたりする。また導電路51の熱伝導率が絶縁性樹脂の熱伝導率よりも優れているため、導電路51の方が先に温度上昇して膨張する。そのため、第1の材料よりも熱膨張係数の小さい第2の材料を被覆することにより、導電路の反り、剥がれ、回路装置の反りを防止することができる。特に第1の材料としてCuを採用した場合、第2の材料としてはAu、NiまたはPt等が良い。Cuの膨張率は、16.7×10−6(10のマイナス6乗)で、Auは、14×10−6、Niは、12.8×10−6、Ptは、8.9×10−6である。尚、この場合、複数の層を形成して実施しても良い。
【0056】
第2の特徴は、第2の材料によりアンカー効果を持たせている点である。第2の材料によりひさし58が形成され、しかも導電路51と被着したひさし58が絶縁性樹脂50に埋め込まれているため、アンカー効果を発生し、導電路51の抜けを防止できる構造となる。
【0057】
図8は、湾曲構造59とひさし58の両方で、二重のアンカー効果を発生させて導電路51の抜けを抑制している。
【0058】
以上の3つの実施の形態は、回路装置としてトランジスタチップ52Aと受動素子52Bが実装された回路装置で、回路素子が複数実装されたものとして説明してきたが、本発明は、図21、図22の如く、一つの回路素子が封止されて構成された回路装置でも実施可能である。図21の如く、CSP等のフェイスダウン型の素子80が実装された回路装置81、または図22の如くチップ抵抗、チップコンデンサ等の受動素子82が封止された回路装置83でも実施できる。またLSI等の半導体チップ裏面が、導電路に固着され、封止されても良い。更には、2つの導電路間に金属細線を接続し、これが封止されたものでも良い。これはフューズとして活用できる。
回路装置の製造方法を説明する第1の実施の形態
次に図3〜図7および図1を使って回路装置53の製造方法について説明する。
【0059】
まず図3の如く、支持基板SSに貼着されたシート状の導電箔60を用意する。この導電箔60は、ロウ材の付着性、ボンディング性、メッキ性が考慮されてその材料が選択され、材料としては、Cuを主材料とした導電箔、Alを主材料とした導電箔またはFe−Ni等の合金から成る導電箔等が採用される。
【0060】
導電箔の厚さは、後のエッチングを考慮すると10μm〜300μm程度が好ましく、ここでは70μm(2オンス)の銅箔を採用した。しかし300μm以上でも10μm以下でも基本的には良い。後述するように、導電箔60の厚みよりも浅い分離溝61が形成できればよい。
【0061】
また貼着手段ADとしては、接着剤、熱可塑性樹脂、UVシート(紫外線を照射することにより接着性が落ちるもの)等が考えられる。この貼着手段は、絶縁性樹脂50を被覆した後、溶剤に溶かしたり、加熱することにより液状にしたり、紫外線照射により接着性を落としたりすることにより、回路装置53を支持基板SSから剥離できる材料でなければならない。
【0062】
続いて、少なくとも導電路51となる領域を除いた導電箔60を除去する工程、前記導電箔60に回路素子を実装する工程およびこの除去工程により形成された分離溝61および導電箔60に絶縁性樹脂50を被覆し、回路素子を封止する工程がある。
【0063】
まず、図4の如く、Cu箔60の上に、ホトレジストPR(耐エッチングマスク)を形成し、導電路51となる領域を除いた導電箔60が露出するようにホトレジストPRをパターニングする。そして、図5Aの如く、前記ホトレジストPRを介して前記分離溝61が導電箔60の厚みよりも浅くなるようにエッチングしている。
【0064】
本製造方法ではウェットエッチングまたはドライエッチングで、非異方性的にエッチングされ、その側面は、粗面となり、しかも湾曲となる特徴を有する。
【0065】
ウェットエッチングの場合、エッチャントは、塩化第二鉄または塩化第二銅が採用され、前記導電箔は、このエッチャントの中にディッピングされるか、このエッチャントがシャワーリングされる。
【0066】
特に図5Bの如く、エッチングマスクとなるホトレジストPRの直下は、横方向のエッチングが進みづらく、それより深い部分が横方向にエッチングされる。図のように分離溝61の側面のある位置から上方に向かうにつれて、その位置に対応する開口部の開口径が小さくなれば、逆テーパー構造となり、アンカー構造を有する構造となる。またシャワーリングを採用することで、深さ方向に向かいエッチングが進み、横方向のエッチングは抑制されるため、このアンカー構造が顕著に現れる。
【0067】
またドライエッチングの場合は、異方性、非異方性でエッチングが可能である。現在では、Cuを反応性イオンエッチングで取り除くことは不可能といわれているが、スパッタリングで除去できる。またスパッタリングの条件によって異方性、非異方性でエッチングできる。
【0068】
尚、図5に於いて、ホトレジストの代わりにエッチング液に対して耐食性のある導電被膜を選択的に被覆しても良い。導電路と成る部分に選択的に被着すれば、この導電被膜がエッチング保護膜となり、レジストを採用することなく分離溝をエッチングできる。この導電被膜として考えられる材料は、Ni、Ag、Au、PtまたはPd等である。しかもこれら耐食性の導電被膜は、ダイパッド、ボンディングパッドとしてそのまま活用できる特徴を有する。
【0069】
例えばAg被膜は、Auと接着するし、ロウ材とも接着する。よってチップ裏面にAu被膜が被覆されていれば、そのまま導電箔60上のAg被膜にチップを熱圧着でき、また半田等のロウ材を介してチップを固着できる。またAgの導電被膜にはAu細線が接着できるため、ワイヤーボンディングも可能となる。従ってこれらの導電被膜をそのままダイパッド、ボンディングパッドとして活用できるメリットを有する。
【0070】
続いて、図6の如く、分離溝61が形成された導電箔60に回路素子52を電気的に接続して実装する工程がある。
【0071】
回路素子52としては、トランジスタ、ダイオード、ICチップ等の半導体素子52A、チップコンデンサ、チップ抵抗等の受動素子52B等である。また厚みが厚くはなるが、ウェハスケール型のCSP、BGA、フェイスダウンの半導体素子も実装できる。
【0072】
ここでは、ベアのトランジスタチップ52Aが導電路51Aに対応する導電箔60にダイボンディングされ、エミッタ電極と導電路51Bに対応する導電箔60、ベース電極と導電路51Bに対応する導電箔60が熱圧着によるボールボンディングあるいは超音波によるウェッヂボンデイング等で固着される金属細線55Aを介して接続される。また52Bは、チップコンデンサまたは受動素子であり、半田等のロウ材または導電ペースト55Bで固着される。
【0073】
また図28に示すパターンを本実施の形態で応用した場合、ボンディングパッド26は、そのサイズが非常に小さいが、導電箔60として一体で成り、しかも支持基板SSと一体で固定されている。よってボンディングツールのエネルギーを伝えることができ、ホンディング性も向上するメリットを有する。またボンディング後の金属細線のカットに於いて、金属細線をプルカットする場合がある。この時は、ボンディングパッドが導電箔60として一体で成り、しかも支持基板SSと一体で固着されているため、ボンディングパッドが浮いたりする現象を無くせ、プルカット性も向上する。
【0074】
更に、図7に示すように、側面が湾曲した分離溝61に絶縁性樹脂50を付着する工程がある。これは、トランスファーモールド、インジェクションモールド、ディッピングまたは塗布により実現できる。樹脂材料としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂がトランスファーモールドで実現でき、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂はインジェクションモールドで実現できる。
【0075】
本実施の形態では、絶縁性樹脂の厚さは、金属細線55Aの頂部から上に約100μmが被覆されるように調整されている。この厚みは、回路装置の強度を考慮して厚くすることも、薄くすることも可能である。
【0076】
本工程の特徴は、絶縁性樹脂50を被覆し、硬化するまでは、その表面が平坦な支持基板SSの上で形成されることにある。従来では、樹脂層13とガラスエポキシ基板5の熱膨張係数の違いによりCSPが反ってしまう問題があった。しかし本発明では、支持基板SS自身が、硬化温度に到達しても、そして冷却しても、その平坦性を維持する材料で構成されている。そのため、この支持基板SSに導電路51の裏面が貼着され、また絶縁性樹脂の裏面が支持基板SSに貼着されると、回路装置53を構成する導電路51、絶縁性樹脂50は、支持基板SSの上で平坦性を維持しながら硬化される。従って、貼着手段ADを溶かしたり、液化させたりあるいは接着性を落としたりして、封止体MBを剥離しても、その封止体MBの裏面は、実質的に平坦性を維持できている。
【0077】
更には、側面が湾曲構造59を有した分離溝61に絶縁性樹脂50が充填されるため、この部分でアンカー効果が発生し、絶縁性樹脂50から前記導電路51が剥がれるのを防止できる。
【0078】
尚、この絶縁性樹脂50を被覆する前に、例えば半導体チップや金属細線の接続部を保護するためにシリコーン樹脂等をポッティングしても良い。(以上図7を参照)
続いて、前記封止体MBを支持基板SSから剥離する工程がある。
【0079】
本発明では、貼着手段ADとして熱可塑性樹脂を採用しているために、液状になるまで熱可塑性樹脂を加温し、その後、支持基板SSから封止体MBを剥離している。
【0080】
前述したように、この導電路51を含む封止体MBは、前記加温工程の前でその平坦性が確立されている。よって、この加温工程で封止体MBが加熱されるが、再度冷却されると、加温工程前の平坦性に戻るため、封止体MBの平坦性は実質的に維持される。
【0081】
また前記熱可塑性樹脂を貼着手段ADとして採用する場合、絶縁性樹脂50は、熱可塑性樹脂よりも熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂は、いったん硬化すると溶けることがないため、この硬化温度よりも液化温度の高い熱可塑性樹脂を貼着手段ADとして採用することができるからである。
【0082】
金型温度は、樹脂の注入時よりも重合反応時の方が高く設定され、この温度で前記熱可塑性樹脂が液化していると、分離された導電路51が支持基板SSから簡単に剥がれてしまうからである。そのため熱可塑性樹脂は、その液化温度が、前記絶縁性樹脂50の重合反応時のピーク温度よりも高い材料で選択される。重合反応時は、熱可塑性樹脂は接着剤として機能し、また剥離の際は、前記ピーク温度よりも高い温度で液化させ、支持基板SSからの剥離を可能にしている。
【0083】
本工程は、加温しなくても剥離させることができる。例えば、有機溶剤等の薬液で選択的に貼着手段を溶かすことができる。この場合、絶縁性樹脂50としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の両方が採用できる。ここでは絶縁性樹脂をできる限り溶融しない薬液を選択することが望ましい。またUVシートと呼ばれる接着シートを採用しても良い。このシートは、本来接着性を有するが、紫外線が照射されることでその接着性が落ちたり、または接着性を無くすことができる材料である。例えば、ガラスまたはプラスチック等の透明基板を支持基板SSとして採用すると、支持基板SSの裏面からUVシートに紫外線照射をする事が可能となり、前記封止体を支持基板SSから剥離することができる。
【0084】
この支持基板SSからの剥離が行われた後、導電路51の裏面には、前記貼着手段ADの一部が残存し、導電路51の裏面が汚染されているため、封止体の裏面を研磨したり、導電路51の裏面をライトエッチングして、前記導電路51の裏面を清浄化しても良い。
【0085】
以上の工程により、絶縁性樹脂50に導電路51の裏面が露出する構造となる。
【0086】
続いて、導電箔60をエッチングし、導電路51として分離する工程がある。
【0087】
例えば、導電路51に対応する位置に耐エッチングマスクを形成し、このマスクを介してエッチングすれば、分離溝61が露出され、導電路51がここに分離される。尚、耐エッチングマスクとしてAu、Ag、半田等の導電被膜を選択的に形成すれば、エッチングマスクとして機能すると同時に、そのまま実装基板上の導電路と固着できるプリフォーム材として活用することができる。そして露出された分離溝61は、図1の分離溝54となる。(以上図8を参照)
最後に、必要によって露出した導電路51に半田等の導電材を被着し、図1の如く回路装置53として完成する。
【0088】
尚、本製造方法では、導電箔60にトランジスタとチップ抵抗が実装されているだけであるが、これを1単位としてマトリックス状に配置しても良いし、図2や図28の様な回路を1単位としてマトリックス状に配置しても良い。この場合は、後述するようにダイシング装置で個々に分離される工程が必要となる。
【0089】
以上の製造方法によって、絶縁性樹脂50に導電路51が埋め込まれ、少なくとも裏面が平坦な回路装置53が実現できる。
【0090】
本製造方法は、支持基板SSを採用するが、最後には取り去る点にその特徴がある。図26の従来の製造方法のように、不要な支持基板5を装置として一体で構成しているため、製造コストが高く、その厚みも非常に厚い。しかし本発明では、支持基板SSは、製造工程に於いて繰り返し再利用ができ、コストの低減が実現できる。しかも支持基板SSは、回路装置から剥離されるため、回路装置として薄型・軽量化が実現できる特徴を有する。
【0091】
尚、導電路51表面からの絶縁性樹脂の厚さは、前工程の絶縁性樹脂の付着の時に調整できる。従って実装される回路素子により違ってくるが、回路装置56としての厚さは、厚くも薄くもできる特徴を有する。(以上図1を参照)
回路装置の製造方法を説明する第2の実施の形態
次に図9〜図13、図8を使ってひさし58を有する回路装置56の製造方法について説明する。尚、ひさしとなる第2の材料70が被着される以外は、第1の実施の形態(図1、図2)と実質同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0092】
まず図9の如く、支持基板SSに貼着手段ADを介して貼着された第1の材料から成る導電箔60を用意する。尚、導電箔60上に形成されたエッチングレートの小さい第2の材料70は、前もって導電箔60に形成されていても良いし、この後で形成しても良い。
【0093】
例えばCu箔の上にNiを被着すると、塩化第二鉄または塩化第二銅等でCuとNiが一度にエッチングでき、エッチングレートの差によりNiがひさし58と成って形成されるため好適である。太い実線がNiから成る導電被膜70であり、その膜厚は1〜10μm程度が好ましい。またNiの膜厚が厚い程、ひさし58が形成されやすい。
【0094】
また第2の材料は、第1の材料と選択エッチングできる材料を被覆しても良い。この場合、まず第2の材料から成る被膜を導電路51の形成領域に被覆するように選択配置し、この被膜をマスクにして第1の材料をオーバーエッチングすればひさし58が形成できるからである。第2の材料としては、Ni、Al、Ag、Au等が考えられる。(以上図9を参照)
続いて、少なくとも導電路51となる領域を除いた導電箔60を、導電箔60の厚みよりも浅く取り除き、分離溝61を形成する工程がある。
【0095】
図10の如く、Ni70の上に、ホトレジストPRを形成し、導電路51となる領域を除いたNi70が露出するようにホトレジストPRをパターニングし、図11の如く、前記ホトレジストPRを介してハーフエッチングすればよい。
【0096】
前述したように塩化第二鉄、塩化第二銅のエッチャント等を採用しエッチングすると、Ni70のエッチングレートがCu60のエッチングレートよりも遅いため、エッチングが進むにつれてひさし58が出てくる。
【0097】
尚、前記分離溝61が形成された導電箔60に回路素子52を実装する工程(図12)、前記導電箔60および分離溝61に絶縁性樹脂50を被覆し、封止体MBを支持基板SSから剥離する工程(図13)、導電箔60をエッチングして導電路51として分離する工程、および導電路裏面に半田、AgまたはAu等の導電被膜を形成して完成までの工程(図8)は、前製造方法と同一であるためその説明は省略する。
回路装置の製造方法を説明する第3の実施の形態
続いて、複数種類の回路素子、配線、ダイパッド、ボンディングパッド等から成る導電路で構成されるIC回路を一単位としてマトリックス状に配置し、封止後に個別分離して、IC回路を構成した回路装置とする製造方法を図14〜図20を参照して説明する。尚、ここでは図2の構造、特に図2Cの断面図を使って説明してゆく。また本製造方法は、第1の実施の形態、第2の実施の形態と殆どが同じであるため、同一の部分は簡単に述べる。
【0098】
まず図14の如く、支持基板SSに貼着材ADを介してシート状の導電箔60が貼り合わさりれたものを用意する。
【0099】
続いて、少なくとも導電路51となる領域を除いた導電箔60を、導電箔60の厚みよりも浅くエッチングして、分離溝61を形成する工程がある。
【0100】
まず、図15の如く、Cu箔60の上に、ホトレジストPRを形成し、導電路51となる領域を除いた導電箔60が露出するようにホトレジストPRをパターニングする。そして、図16の如く、前記ホトレジストPRを介してハーフエッチングすればよい。
【0101】
エッチングにより形成された分離溝61の側面は、粗面となり、絶縁性樹脂50との接着性が向上される。
【0102】
またこの分離溝61の側壁は、非異方性的にエッチングされるため湾曲構造となる。この除去工程は、ウェットエッチング、ドライエッチングが採用できる。そしてこの湾曲構造によりアンカー効果が発生する構造となる。(詳細は、回路装置の製造方法を説明する第1の実施の形態を参照)
尚、図15に於いて、ホトレジストPRの代わりにエッチング液に対して耐食性のある導電被膜を選択的に被覆しても良い。導電路と成る部分に選択的に被着すれば、この導電被膜がエッチング保護膜となり、レジストを採用することなく分離溝をエッチングできる。
【0103】
続いて、図17の如く、分離溝61が形成された導電箔60に回路素子52Aを電気的に接続して実装する工程がある。
【0104】
回路素子52Aとしては、トランジスタ、ダイオード、ICチップ等の半導体素子、チップコンデンサ、チップ抵抗等の受動素子である。また厚みが厚くはなるが、CSP、BGA等のフェイスダウンの半導体素子も実装できる。
【0105】
ここでは、ベアのトランジスタチップ52Aが導電路51Aに対応する導電箔60にダイボンディングされ、エミッタ電極と導電路51Bに対応する導電箔60、ベース電極と導電路51Bに対応する導電箔60が金属細線55Aを介して接続される。
【0106】
更に、図18に示すように、前記回路素子52、接続手段を被覆し、且つ分離溝61に絶縁性樹脂50を付着する工程がある。これは、トランスファーモールド、インジェクションモールド、またはディッピングにより実現できる。
【0107】
本実施の形態では、導電箔60表面に被覆された絶縁性樹脂の厚さは、実装された回路素子の一番高い所から約100μm程度が被覆されるように調整されている。この厚みは、回路装置の強度を考慮して厚くすることも、薄くすることも可能である。
【0108】
続いて、導電路51を含み絶縁性樹脂50で封止された封止体MBを支持基板SSから剥剥離する工程がある。この結果、絶縁性樹脂50に導電路51の表面が露出する構造となる。
【0109】
続いて、分離溝54に対応する導電箔60を選択的に取り除き、導電路51として個々に分離する工程がある。
更に、図19の如く、露出した導電路51に半田、AgまたはAu等の導電材を被着する。
【0110】
最後に、図20の如く、封止体MBを回路素子毎に分離し、回路装置として完成する工程がある。
【0111】
分離ラインは、矢印の所であり、ダイシング、カット、プレス、チョコレートブレーク等で実現できる。尚、チョコレートブレークを採用する場合は、絶縁性樹脂を被覆する際に分離ラインに溝が入るように金型に突出部を形成しておけば良い。
【0112】
特にダイシングは、通常の半導体装置の製造方法に於いて多用されるものであり、非常にサイズの小さい物も分離可能であるため、好適である。
【0113】
以上の第1〜第3の実施の形態で説明した製造方法は、図28で示すような複雑なパターンも実施可能である。特に曲折し、ボンディングパッド26と一体で成り、他端が回路素子と電気的に接続される配線は、その幅も狭く、しかもその長さが長い。そのため、熱による反りは、非常に大きく、従来構造では剥がれが問題となる。しかし本発明では、配線が絶縁性樹脂に埋め込まれて支持されているので、配線自身の反り、剥がれ、抜けを防止することができる。またボンディングパッド自身は、その平面面積が小さく、従来の構造では、ボンディングパッドの剥がれが発生するが、本発明では、前述したように絶縁性樹脂に埋め込まれ、更には絶縁性樹脂にアンカー効果を持って支持されているため、抜けを防止できるメリットを有する。
【0114】
更には、絶縁性樹脂50の中に回路を埋め込んだ回路装置が実現できるメリットもある。従来構造で説明すれば、プリント基板、セラミック基板の中に回路を組み込んだようなものである。これは、後の実装方法にて説明する。
図27の右側には、本発明を簡単にまとめたフローが示されている。支持基板にCu箔を貼着、Ag、AuまたはNi等のメッキ、Cu箔エッチング、ダイボンド、ワイヤーボンデイング、トランスファーモールド、支持基板からの剥離、導電路の裏面処理、Cu箔を導電路として分離およびダイシングの10工程で回路装置が実現できる。しかも全ての工程を内作する事ができる。
回路装置の種類およびこれらの実装方法を説明する実施の形態。
【0115】
図21は、フェイスダウン型の回路素子80を実装した回路装置81を示すものである。回路素子80としては、ベアの半導体チップ、表面が封止されたウェハスケール型のCSPやBGA等が該当する。また図22は、チップ抵抗やチップ抵抗等の受動素子82が実装された回路装置83を示すものである。これらは、支持基板が不要であるため、薄型であり、しかも絶縁性樹脂で封止されてあるため、耐環境性にも優れたものである。
【0116】
図23は、実層構造について説明するものである。図23Aは、プリント基板や金属基板、セラミック基板等の実装基板84に形成された導電路85に今まで説明してきた本発明の回路装置53、81、83が実装されたものである。
【0117】
特に、半導体チップ52の裏面が固着された導電路51Aは、実装基板84の導電路85と熱的に結合されているため、回路装置の熱を前記導電路85を介して放熱させることができる。また実装基板84として金属基板を採用すると、金属基板の放熱性も手伝って更に半導体チップ52の温度を低下させることができる。そのため、半導体チップの駆動能力を向上させることができる。
【0118】
例えばパワーMOS、IGBT、SIT、大電流駆動用のトランジスタ、大電流駆動用のIC(MOS型、BIP型、Bi−CMOS型)メモリ素子等は、好適である。
【0119】
また金属基板としては、Al基板、Cu基板、Fe基板が好ましく、また導電路85との短絡が考慮されて、絶縁性樹脂および/または酸化膜等が形成されている。
【0120】
また図23Bは、本発明により製造された回路装置90を、図23Aの実装基板84として活用したものである。これは、本発明の最大の特徴となるものである。つまり従来のプリント基板、セラミック基板では、たかだか基板の中にスルーホールTHが形成されている程度であるが、本発明では、IC回路を内蔵させた基板モジュールが実現できる特徴を有する。例えば、プリント基板の中に少なくとも1つの回路(システムとして内蔵させても良い)が内蔵されているものである。
【0121】
また、従来では、支持基板としてプリント基板、セラミック基板等が一体で構成されていたが、本発明では、この支持基板が不要となる基板モジュールが実現できる。これは、プリント基板、セラミック基板または金属基板で構成されたハイブリッド基板と比べ、その厚みを薄く、しかもその重量を軽くできる。
【0122】
また本回路装置90を支持基板として活用し、露出している導電路に回路素子を実装できるため、高機能な基板モジュールが実現できる。特に本回路装置を支持基板とし、この上に素子として本回路装置91を実装すれば、基板モジュールとして更に軽量で薄いものが実現できる。
【0123】
従って、これらの実装形態により、このモジュールを実装した電子機器は、小型で軽量なものが実現できる。
【0124】
尚、符号93で示したハッチング部分は、絶縁性の被膜である。例えば半田レジスト等の高分子膜が好ましい。これを形成することにより、基板90の中に埋め込まれた導電路と回路素子91等に形成された電極との短絡を防止できる。
従来の実装方法に於いて、半導体メーカーは、パッケージ型半導体装置、フリップチップを形成し、セットメーカーは、半導体メーカーから供給された半導体装置と部品メーカーから供給された受動素子等をプリント基板に実装し、これをモジュールとしてセットに組み込んで電子機器としていた。しかし本回路装置では、自身を実装基板として採用できるため、半導体メーカーは、後工程を利用して実装基板モジュールを完成でき、直接セットメーカーに供給できる。従って、セットメーカーは、この基板への素子実装を大幅に省くことができる。
【0125】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、回路素子、導電路および絶縁性樹脂の必要最小限で構成され、資源に無駄のない回路装置となる。よってコストを大幅に低減できる回路装置を実現できる。また絶縁性樹脂の被覆膜厚、導電箔の厚みを最適値にすることにより、非常に小型化、薄型化および軽量化された回路装置を実現できる。更には、反りや剥がれの現象が顕著である配線は、絶縁性樹脂に埋め込まれて支持されているために、これらの問題を解決することができる。
【0126】
また導電路の裏面のみを絶縁性樹脂から露出しているため、導電路の裏面が直ちに外部との接続に供することができ、図25の如き従来構造の裏面電極およびスルーホールを不要にできる利点を有する。
【0127】
しかも回路素子がロウ材、Au、Ag等の導電被膜を介して直接固着されている場合、導電路の裏面が露出されてため、回路素子から発生する熱を導電路を介して直接実装基板に熱を伝えることができる。特にこの放熱により、パワー素子の実装も可能となる。
【0128】
また導電路の側面が湾曲構造をしており、更には導電路の表面に第2の材料から成る被膜を形成することにより、導電路に被着されたひさしが形成できる。よってアンカー効果を発生させることができ、導電路の反り、抜けを防止することができる。
【0129】
また、絶縁性樹脂の被着時まで支持基板で全体を支持し、この支持基板を剥離することにより回路装置として実現している。従って、回路素子、導電箔、絶縁性樹脂の必要最小限で回路装置を構成できる。従来例で説明した如く、本来回路装置を構成する上で支持基板が要らなくなり、コスト的にも安価にできる。また支持基板が不要であること、導電路が絶縁性樹脂に埋め込まれていること、更には絶縁性樹脂と導電箔の厚みの調整が可能であることにより、非常に薄い回路装置が形成できるメリットもある。また分離溝の形成工程に湾曲構造も形成でき、アンカー効果のある構造も同時に実現できる。
【0130】
また図27から明白なように、スルーホールの形成工程、導体の印刷工程(セラミック基板の場合)等を省略できるので、従来より製造工程を大幅に短縮でき、全行程を内作できる利点を有する。
【0131】
次に平坦な支持基板の上で絶縁性樹脂を封止できるため、絶縁性樹脂と導電箔の熱膨張係数差による反り、絶縁性樹脂と回路素子の熱膨張係数差による反りを防止することができる。
【0132】
最後に本回路装置を実装基板として活用し、露出している導電路に回路素子を実装できるため、高機能な基板モジュールが実現できる。特に本回路装置を実装基板とし、この上に素子として本回路装置を実装すれば、基板モジュールとして更に軽量で薄いものが実現できる。
【0133】
これは、最近システムLSIが盛んに開発されているが、このLSIを回路素子として実装することにより、このシステムLSIよりも更に大規模な回路が、薄型軽量で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路装置を説明する図である。
【図2】本発明の回路装置を説明する図である。
【図3】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図4】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図5】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図6】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図7】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図8】本発明の回路装置を説明する図である。
【図9】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図10】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図11】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図12】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図13】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図14】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図15】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図16】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図17】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図18】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図19】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図20】本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図21】本発明の回路装置を説明する図である。
【図22】本発明の回路装置を説明する図である。
【図23】本発明の回路装置の実装方法を説明する図である。
【図24】従来の回路装置の実装構造を説明する図である。
【図25】従来の回路装置を説明する図である。
【図26】従来の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図27】従来と本発明の回路装置の製造方法を説明する図である。
【図28】従来と本発明の回路装置に適用されるIC回路のパターン図である。
【符号の説明】
50 絶縁性樹脂
51 導電路
52 回路素子
53 回路装置
54 分離溝
58 ひさし
SS 支持基板
AD 貼着手段

Claims (18)

  1. 支持基板の上に導電箔を貼着する工程と、
    少なくとも導電路となる領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝を形成する工程と、
    所望の前記導電箔上に回路素子を電気的に接続して固着する工程と、
    前記回路素子を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
    前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
    前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することを特徴とした回路装置の製造方法。
  2. 支持基板の上に導電箔を貼着する工程と、
    少なくとも導電路となる領域を除いた前記導電箔に、前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝を形成する工程と、
    所望の前記導電箔上に回路素子を固着する工程と、
    前記回路素子の電極と所望の前記導電箔とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と、
    前記回路素子、前記接続手段を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
    前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
    前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することを特徴とした回路装置の製造方法。
  3. 支持基板の上に導電箔を貼着し、少なくとも導電路となる領域に耐食性の導電被膜を形成する工程と、
    前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝をエッチングする工程と、
    所望の前記導電箔上に回路素子を電気的に接続して固着する工程と、
    前記回路素子を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
    前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
    前記導電箔を前記導電路として分離する工程とを具備することを特徴とした回路装置の製造方法。
  4. 支持基板の上に導電箔を貼着し、少なくとも導電路となる領域に耐食性の導電被膜を形成する工程と、
    前記導電箔の厚みよりも浅い分離溝をエッチングする工程と、
    所望の前記導電箔上に回路素子を固着する工程と、
    前記回路素子の電極と所望の前記導電箔とを電気的に接続する接続手段を形成する工程と、
    前記回路素子、前記接続手段を被覆し、前記分離溝に充填されるように絶縁性樹脂でモールドし、封止体を形成する工程と、
    前記支持基板から前記封止体を剥がす工程と、
    前記導電箔を前記導電路として分離する工程と、
    前記封止体を切断して個別の回路装置に分離する工程とを具備することを特徴とした回路装置の製造方法。
  5. 前記支持基板の上に前記導電箔を貼着する工程は、前記支持基板および/または前記導電箔の裏面に接着を形成することにより貼着され、
    前記支持基板から前記導電路の裏面および前記絶縁性樹脂の裏面を剥がす工程は、前記接着剤を溶融することによりはがすことを特徴とした請求項1から請求項4のいずれかに記載の回路装置の製造方法。
  6. 前記接着剤は、熱可塑性樹脂または紫外線照射により接着性が落ちる材料で成ることを特徴とした請求項5に記載の回路装置の製造方法。
  7. 前記熱可塑性樹脂の溶融温度は、前記絶縁性樹脂のモールドの際に加わる温度よりも高いことを特徴とした請求項6に記載の回路装置の製造方法。
  8. 前記支持基板は、モールド時の加熱、冷却によって実質平坦性を維持する材料から成ることを特徴とした請求項1から請求項7のいずれかに記載の回路装置の製造方法。
  9. 前記支持基板は、金属基板から成ることを特徴とした請求項8に記載の回路装置の製造方法。
  10. 前記金属基板は、CuまたはAlから成ることを特徴とした請求項9に記載の回路装置の製造方法。
  11. 前記支持基板から前記封止体を剥がした後、少なくとも前記導電路の裏面の付着物を取り除くことを特徴とした請求項1から請求項10のいずれかに記載の回路装置の製造方法。
  12. 前記分離溝の側面は、湾曲に形成される請求項1から請求項11のいずれかに記載の回路装置の製造方法。
  13. 前記回路素子は、複数の回路素子から成り、前記回路素子は半導体素子を含むことを特徴とした請求項1から請求項12のいずれかに記載の回路装置の製造方法。
  14. 前記導電路は、配線を含み、前記複数の回路素子を電気的に接続して電子回路を構成することを特徴とした請求項13に記載の回路装置の製造方法。
  15. 前記導電箔は銅、アルミニウム、鉄−ニッケルのいずれかで構成されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載された回路装置の製造方法。
  16. 前記導電被膜は、Ni、AuまたはAgで形成されることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載された回路装置の製造方法。
  17. 前記接続手段はワイヤーボンディングで成されることを特徴とする請求項2または請求項4に記載された回路装置の製造方法。
  18. 前記封止体をダイシングにより個別の回路装置に分離することを特徴とする請求項4に記載された回路装置の製造方法。
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