JP2001223194A - 枚葉式基板洗浄装置および基板洗浄システム - Google Patents

枚葉式基板洗浄装置および基板洗浄システム

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JP2001223194A
JP2001223194A JP2000308238A JP2000308238A JP2001223194A JP 2001223194 A JP2001223194 A JP 2001223194A JP 2000308238 A JP2000308238 A JP 2000308238A JP 2000308238 A JP2000308238 A JP 2000308238A JP 2001223194 A JP2001223194 A JP 2001223194A
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substrate
cleaning
wafer
chucking
cleaning chamber
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JP2000308238A
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English (en)
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Ryoichi Okura
領一 大蔵
Miyuki Takaishi
みゆき 高石
Hiroshi Yamaguchi
弘 山口
Hideo Kamikawachi
秀夫 上川内
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SES Co Ltd
M Tec Co Ltd
Original Assignee
SES Co Ltd
M Tec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉式ウェット洗浄の利点を生かし、高い清
浄度雰囲気での洗浄を高精度に行なうことができ、装置
構成も単純かつコンパクトでコストパーフォーマンスに
優れた基板洗浄システムに適した枚葉式基板洗浄装置を
提供する。 【解決手段】 一枚のウェハWを支持回転する基板回転
装置81が、上下方向移動を固定される一方、円環状処
理槽85〜88を上下方向へ複数段に配列された洗浄チ
ャンバ80が、基板回転装置81に対し上下方向へ相対
的に昇降動作可能とされ、洗浄処理工程に応じて、円環
状処理槽85〜88のいずれか一つが基板回転装置81
に支持されたウェハWに対応した位置に移動し位置決め
される。これにより、高速回転する基板回転装置81の
支持構造が単純・堅牢であり、基板支持部104の回転
振動の発生が有効に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は枚葉式基板洗浄装
置および基板洗浄システムに関し、さらに詳細には、半
導体や電子部品等のディバイス製造工程において、半導
体ウェハ等を一枚ずつウェット洗浄処理するための枚葉
式ウェット洗浄システムにおける半導体ウェハ等の洗浄
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハ等(以下単にウェハと称す
る)をウェット洗浄する方法としては、従来、複数の洗
浄槽が連続して配列されてなるウェットベンチタイプの
洗浄槽に対して、キャリアカセットに収納した複数枚の
ウェハを、またはキャリアカセットを省略して直接複数
枚のウェハを搬送装置により順次浸漬して処理するいわ
ゆるバッチ式ウェット洗浄が主流であったが、半導体装
置もサブミクロン時代を迎え、このような装置構造の微
細化、高集積化に伴って、ウェハの表面にも非常に高い
清浄度が要求されている昨今、より高い清浄度の要求を
満足するウェット洗浄技術として、密閉された洗浄室内
でウェハを一枚ずつカセットレスでウェット洗浄するい
わゆる枚葉式ウェット洗浄が開発提案されるに至った。
【0003】この枚葉式ウェット洗浄にあっては、パー
ティクルの再付着等もなく高い清浄度雰囲気での洗浄を
高精度に行なうことができ、しかも装置構成が単純かつ
コンパクトで多品種少量生産にも有効に対応できるとい
う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバッ
チ式および枚葉式ウェット洗浄のいずれにあっても、洗
浄装置自体が清浄度雰囲気に保たれたクリーンルーム内
に設置されていることから、装置本体は、床部やウェハ
搬入搬出部等が開放されるとともに、装置本体内の各ブ
ース間も互いに開放されるなど、作業性を優先した装置
構成が採用されていた。
【0005】しかしながら、このような装置構成では、
洗浄処理後のウェハへのパーティクルの再付着や、ウェ
ハの洗浄処理に伴う洗浄液等の飛沫やウェハ自体からの
発塵による作業者への悪影響を完全に防止することがで
きず、また、装置本体の壁面全体に耐腐食性のコーティ
ングを施す必要もあり、装置コストが高いという問題も
あった。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、密閉され
た洗浄室内でウェハを一枚ずつカセットレスでウェット
洗浄する枚葉式ウェット洗浄の利点を生かしつつも、さ
らにパーティクルの再付着等もなく高い清浄度雰囲気で
の洗浄を高精度に行なうことができ、しかも装置構成が
単純かつコンパクトでコストパーフォーマンスにも優れ
た基板洗浄システムに適した枚葉式基板洗浄装置を提供
することにある。
【0007】本発明のもう一つの目的とするところは、
上記基板洗浄装置を備えて、上記目的を達成することが
可能な構成を備えた基板洗浄システムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の枚葉式基板洗浄装置は、一枚のウェハを水
平状態で支持回転する基板回転手段と、この基板回転手
段に対して上下方向へ相対的に昇降動作可能とされた洗
浄チャンバとを備えてなり、この洗浄チャンバの内周部
に、環状洗浄槽が、上記基板回転手段に支持されたウェ
ハを取り囲むように同心状に、かつ上下方向へ複数段に
配列されてなり、洗浄処理工程に応じて、これら環状洗
浄槽のいずれか一つが、上記洗浄チャンバの上下方向へ
の昇降動作により、上記基板回転手段に支持されたウェ
ハに対応した位置に移動して位置決めされるように構成
されていることを特徴とする。
【0009】好適な実施態様として、上記基板回転手段
は、回転軸の先端部分に一枚のウェハを水平状態に支持
する基板支持部が水平状態で取付け支持されるととも
に、この回転軸を回転駆動する駆動モータを備えてな
り、上記基板支持部および回転軸は、上記洗浄チャンバ
の中央部に同心状に回転可能に配置されている。上記基
板支持部は、ウェハの周縁部をチャッキング支持する複
数のチャッキングアームを備え、これらチャッキングア
ームは、水平な状態で放射状に配置されるとともに、開
閉手段により放射方向へ往復移動可能とされている。
【0010】また、上記洗浄チャンバは、開閉可能な基
板搬入出用ゲートを備えた密閉容器の形態とされ、上記
環状処理槽の内径縁が、上記基板回転手段の基板支持部
の外径縁と非接触で、かつこれら両縁の間に形成される
環状隙間が洗浄液等の下側への漏れを阻止する程度の微
小間隔となるように設定されている。
【0011】さらに、上記洗浄チャンバは、上記基板回
転手段に支持されたウェハの表面に洗浄液を供給する薬
液供給部、洗浄チャンバ内の洗浄液を排出置換するため
の不活性気体を供給する不活性気体供給部および/また
は上記環状処理槽内の洗浄液または不活性気体を排出す
るドレン部を好適に備える。
【0012】本発明の基板洗浄システムは、密閉可能に
構成された装置本体内に、洗浄処理前のウェハが複数枚
ストックされて搬入待機する基板搬入部および洗浄処理
後のウェハが複数枚ストックされて搬出待機する基板搬
出部とからなるローディング・アンローディングブース
と、ウェハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理する少な
くとも一つの基板洗浄チャンバ装置を備える処理ブース
と、この処理ブースと上記ローディング・アンローディ
ングブースの間でウェハを一枚ずつ移載する移載ロボッ
トを備えるロボットブースとが設けられてなり、上記基
板洗浄チャンバ装置は上記枚葉式基板洗浄装置からなる
ことを特徴とする。
【0013】本発明基板洗浄システムにおいては、密閉
可能に構成された装置本体内に、洗浄処理前のウェハが
複数枚ストックされて搬入待機する基板搬入部および洗
浄処理後のウェハが複数枚ストックされて搬出待機する
基板搬出部とからなるローディング・アンローディング
ブースと、ウェハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理す
る少なくとも一つの基板洗浄チャンバ装置を備える処理
ブースと、この処理ブースと上記ローディング・アンロ
ーディングブースの間でウェハを一枚ずつ移載する移載
ロボットを備えるロボットブースとが設けられてなると
ともに、上記基板洗浄チャンバ装置が上記枚葉式基板洗
浄装置から構成されて、ウェハを一枚ずつ処理する枚葉
式であることから、非常に高い清浄度雰囲気でかつパー
ティクル等の再付着もほとんどなく、ウェハ毎の精密な
処理を行なうことができ、基板洗浄チャンバ装置の洗浄
空間も小さく、洗浄液も少量で済む。
【0014】しかも、ウェハを一枚ずつ複数の洗浄液で
洗浄処理する、つまり一つの基板洗浄チャンバ装置で全
洗浄工程を行なうワンチャンバ式であることから、洗浄
工程においてウェハの出し入れがなく、大気に触れて、
金属汚染、イオンあるいは酸素等の影響を受けることも
なく、各基板洗浄チャンバ装置の構成も単純かつ小型化
できる。
【0015】また、上記枚葉式基板洗浄装置において
は、一枚のウェハを水平状態で支持回転する基板回転手
段は、その上下方向の移動が固定される一方、内周部に
環状洗浄槽が上下方向へ複数段に配列されてなる洗浄チ
ャンバは、上記基板回転手段に対して上下方向へ相対的
に昇降動作可能とされて、洗浄処理工程に応じて、上記
環状洗浄槽のいずれか一つが上記基板回転手段に支持さ
れたウェハに対応した位置に移動して位置決めされるよ
うに構成されているから、高速回転する基板回転手段の
支持構造が単純かつ堅牢であり、この基板回転手段の回
転部つまり上記基板支持部に回転振動が発生するのが有
効に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】本発明に係る枚葉式基板洗浄装置を図1〜
図6に示す。この基板洗浄装置10は、具体的には、図
7〜図24に示す基板洗浄システムの一部を構成するも
のである。この基板洗浄システムは、具体的には、ウェ
ハWの洗浄を一枚ずつ行う基板洗浄チャンバ装置を基本
単位として構成されるものであり、上記基板洗浄装置1
0がこの基板洗浄チャンバ装置を構成している。
【0018】基板洗浄システムは、清浄雰囲気とされた
クリーンルーム内に設置される。基板洗浄システムは、
密閉可能に構成された装置本体1内に、ローディング・
アンローディングブースA、ロボットブースBおよび処
理ブースCが設けられてなり、これら各ブースA,B,
Cが隔壁2,3をもって区画形成されている。
【0019】図示の実施形態においては、装置本体1の
前後両側にローディング・アンローディングブースAと
処理ブースCがそれぞれ配置されるとともに、これらロ
ーディング・アンローディングブースAと処理ブースC
との間にロボットブースBが介装されてなり、上記ロー
ディング・アンローディングブースAの前面側に装置本
体1外部のオペレーティング空間Oに開放可能な開閉口
4,5が設けられている。また、処理ブースC内には、
複数台(図示のものにおいては2台)の基板洗浄装置1
0,10が配置されてなるツーチャンバ方式とされてい
る。
【0020】上記基板洗浄装置10は、それぞれ洗浄液
の供給源である洗浄液供給装置Dに連係されるととも
に、各ブースおよび装置A〜Dは、システム制御装置E
により相互に連動して駆動制御される構成とされてい
る。以下、まず基板洗浄装置10が配置される処理ブー
スCについて具体的に説明する。
【0021】I.処理ブースC:処理ブースCは、ウェ
ハWを一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理する少なくとも
一つの枚葉式基板洗浄装置10を備えてなり、図示の実
施形態においては、上述したように、2台の基板洗浄装
置10,10を備えてなるツインチャンバ方式が採用さ
れてなる。なお、スループット対策として、基板洗浄装
置10を適宜増加させて、3チャンバ方式、4チャンバ
方式としても良い。
【0022】基板洗浄装置10は、図19〜図24に示
すように、相対的な上下方向移動が可能な洗浄チャンバ
80と基板回転装置81とを主要部として構成されてお
り、基板回転装置81は、洗浄チャンバ80の中央部に
同心状に配置されている。
【0023】洗浄チャンバ80は、その内周部に、上下
方向に配列された複数(図示の実施形態においては4
つ)の円環状処理槽85〜88を備えるとともに、上下
方向へ昇降動作可能な構成とされている。
【0024】具体的には、洗浄チャンバ80は、開閉可
能な基板搬入出用ゲート90を備えた密閉容器の形態と
され、薬液供給部91、不活性気体供給部92およびド
レン部93,94等を備えてなる。
【0025】洗浄チャンバ80は、一枚のウェハWを収
容する密閉可能な単一洗浄槽構成とされており、上部処
理待機部95と下部処理部96とからなる。
【0026】上部処理待機部95は、ウェハWを搬入出
する部位で、その側部には、ウェハWを搬入出するため
の上記ゲート90が設けられるとともに、その上半部に
は、チャンバカバー95aがワンタッチにて取外し可能
に設けられており、洗浄チャンバ80内のメンテナンス
が容易に行える構造とされている。
【0027】上記ゲート90は、洗浄チャンバ80の基
板搬入出口を構成する開閉可能なもので、具体的には、
ゲート90は、ウェハWを水平状態で保持した上記移載
ロボット70のハンド部70a,70bが通過し得る開
口面積を有する。また、上記ゲート90の扉90aは、
エアシリンダ等の駆動源により、上下方向へ開閉可能に
気密・水密性をもって閉塞される。
【0028】また、上部処理待機部95内には、上記薬
液供給部91と不活性気体供給部92が設けられてい
る。
【0029】薬液供給部91は、基板回転装置81に支
持されたウェハWの表面に洗浄液を供給するもので、具
体的には、基板回転装置81の基板支持部104に支持
されたウェハWの表面に上側から洗浄液を噴射供給する
噴射ノズルの形態とされている。
【0030】この噴射ノズル91は、上記洗浄チャンバ
80の上部処理待機部95内において、下向き状態で水
平旋回可能に設けられるとともに、洗浄液供給装置Dに
連通可能とされている。97は噴射ノズル91のスイン
グ用の駆動モータを示している。
【0031】そして、噴射ノズル91は、基板回転装置
81の基板支持部104に水平状態で回転支持されるウ
ェハWの表面に対して、その外周から中心にわたって水
平旋回しながら、あるいは水平旋回して静止後に洗浄液
を噴射供給する。
【0032】図示の実施形態においては、噴射ノズル9
1には、供給すべき洗浄液の種類に対応した数のノズル
口が設けられ、具体的には、4つのノズル口が設けられ
ており(図示省略)、それぞれ後述するAPM液,純
水、DHF液、N2 の供給口として機能する。これらの
ノズル口は、楕円テーパ形状に形成されており、ウェハ
Wの表面に広く楕円形状に供給されるように構成されて
いる。これにより、ウェハWの回転動作と協働して、ウ
ェハW表面に対する洗浄液の供給分布が迅速かつ均一に
なる。
【0033】不活性気体供給部92は、洗浄チャンバ8
0内の洗浄液を排出置換するための不活性気体を供給す
るもので、上部処理待機部95の頂部に設けられるとと
もに、不活性気体供給源(図示省略)に連通可能とされ
ている。図示の実施形態においては、不活性気体として
2 が用いられる。また、上記不活性気体供給源は、上
記噴射ノズル91にも連通可能とされて、この噴射ノズ
ル91も、不活性気体供給部として機能しうる構成とさ
れている。
【0034】下部処理部96は、ウェハWを洗浄処理す
る部位で、その内径寸法は、後述するように、基板回転
装置81の基板支持部104との関係で設定されてい
る。具体的には、図3に示すように、下部処理部96の
内周部に、前記円環状処理槽85〜88が、基板回転装
置81の基板支持部104に支持されたウェハWを取り
囲むように同心状に、かつ上下方向へ4段に配列されて
なる。そして、これら円環状処理槽85〜88の内径縁
が、上記基板回転装置81の基板支持部104の外径縁
と非接触で、かつこれら両縁の間に形成される環状隙間
が、洗浄液等の下側への漏れを阻止する程度の微小間隔
となるように設定されている。
【0035】また、下部処理部96内には、前述した4
つの円環状処理槽85〜88が上下方向に多段式または
層状に設けられるとともに、各処理槽85〜88と下部
処理部96の底部96aには、装置外部へ連通する上記
ドレン部93,94がそれぞれ設けられており、これら
ドレン部93,94を介して、各処理槽85〜88内の
洗浄液または不活性気体が装置外部へ排出される。ま
た、各処理槽85〜88のドレン部93は、洗浄処理が
行われる際のみ開口して、他の処理槽における洗浄処理
が行われている場合には閉塞される構成とされている。
【0036】また、洗浄チャンバ80は、昇降ガイドで
あるLMガイド98を介して上下方向へ垂直に昇降可能
に支持されるとともに、基板回転装置81の基板支持部
104に対して所定ストローク分ずつ昇降動作する昇降
手段としての昇降機構100を備えている。
【0037】この昇降機構100は、具体的には、図3
に示すように、洗浄チャンバ80を支える支持フレーム
99を昇降動作させる送りねじ機構100aと、この送
りねじ機構100aを回転駆動させる駆動モータ100
bとからなる。
【0038】そして、後述する基板回転装置81の動作
と連動する駆動モータ100bの駆動により、送りねじ
機構100aを介して、洗浄チャンバ80が、上下方向
へ所定ストロークずつ昇降されて、洗浄処理工程を行う
べき円環状処理槽85〜88のいずれか一つの処理槽
が、上記回転装置81の基板支持部104に対して、そ
の高さ方向を選択的に位置決めされる。
【0039】基板回転装置81は、一枚のウェハWをス
ピン洗浄時およびスピン乾燥時において水平状態に支持
しながら水平回転させるもので、図3〜図6に示すよう
に、回転軸103の先端部分に基板支持部104が水平
状態で取付け支持されるとともに、この回転軸103を
回転駆動する駆動モータ105を備えてなる。
【0040】基板支持部104および回転軸103は、
軸受支持筒体106を介して、洗浄チャンバ80の中央
部に同心状に回転可能に配置されており、基板支持部1
04に一枚のウェハWを水平状態に支持する構成とされ
ている。
【0041】具体的には、基板支持部104は、図4〜
図6に示すように、ウェハWの周縁部をチャッキング支
持する複数(図示のものにおいては6本)のチャッキン
グアーム110,110,…を備えてなる。
【0042】これらチャッキングアーム110,11
0,…は、図示のごとく、水平な状態で放射状に配置さ
れるとともに、開閉機構(開閉手段)111により放射
方向へ往復移動可能とされている。
【0043】チャッキングアーム110,110,…の
先端にそれぞれ設けられたチャッキング爪112,11
2,…は、互いに同一高さになるように設定されてお
り、これにより、チャッキング時において、ウェハWの
周縁部を水平状態でチャッキング支持する。
【0044】また、チャッキング爪112のチャッキン
グ面112aは、ウェハWの周縁部の断面形状に対応し
た断面形状を有している。つまり、具体的には図示しな
いが、チャッキング面112aは上下方向に傾斜した直
角平面とされて、ウェハWの矩形断面の周縁部に対し
て、その周縁角部を点接触状態または線接触状態で当接
支持するように形成されている。
【0045】これにより、チャッキングアーム110,
110,…のチャッキング時において、ウェハWの周縁
部は、上記チャッキング面112a,112a,…によ
り上下方向へ拘束状態で支持されることとなる。また、
この支持状態は、ウェハWの周縁部を固定的ではなく、
周縁部の若干の移動を許容する程度に設定されている。
このような構成とされることにより、ウェハWの周縁部
のみを支持するため、ウェハWの裏側の汚染がない、チ
ャッキング面112aがウェハWの周縁部の断面形状に
対応しているため、ウェハW周縁部のチッピングがない
等の効果を有する。
【0046】上記開閉機構111は、回転軸103内部
に設けられたシリンダ装置111aと、このシリンダ装
置111aと上記チャッキングアーム110,110,
…を接続する接続ワイヤ111b,111b,…と、チ
ャッキングアーム110,110,…を常時チャッキン
グ解除方向へ弾発付勢する復帰スプリング111c,1
11c,…とを主要部として構成されている。
【0047】そして、上記シリンダ装置111aの突出
動作により、接続ワイヤ111b,111b,…を介し
て、チャッキングアーム110,110,…が径方向内
側へ引き込まれて、チャッキング動作する。一方、シリ
ンダ装置111aの退入動作により、復帰スプリング1
11c,111c,…の弾性復帰力で、チャッキングア
ーム110,110,…が径方向外側へ押し出されて、
チャッキング解除動作する。
【0048】また、回転軸103は、軸受支持筒体10
6を介して起立状に回転支持されるとともに、その下端
部が駆動モータ105にベルト駆動可能に接続されてお
り、この駆動モータ105の駆動により回転駆動され
て、上記基板支持部104が所定の回転数をもって回転
される構成とされている。図示の実施形態においては、
軸受支持筒体106の回転速度は、スピン洗浄処理時に
おいては40〜50r.p.m.に設定されるとともに、スピ
ン乾燥時においては約3000r.p.m.に設定されてい
る。
【0049】しかして、上記構成とされた基板洗浄装置
10においては、上記洗浄チャンバ80の上下方向への
昇降により、基板回転装置81の基板支持部104に支
持されたウェハWと上記洗浄チャンバ80の処理槽85
〜88のいずれかとの位置決めが選択的になされるとと
もに、基板回転装置81により、基板支持部104に支
持されたウェハWが所定の回転速度をもって水平回転さ
れる。
【0050】上述したように、基板洗浄装置10の構成
は、基板回転装置81が上下方向の移動が固定されると
ともに、上記洗浄チャンバ80が上下方向へ昇降するよ
うにされていることにより、高速回転する基板回転装置
81の支持構造が単純かつ堅牢であり、基板回転装置8
1の回転部つまり基板支持部104に回転振動の発生が
有効に防止されて、この結果、下部処理部96の内径縁
と基板回転装置81の基板支持部104の外径縁との微
小隙間が正確に保持されて、洗浄液等の下側への漏れ
が、長期にわたり安定して阻止され得るという利点が得
られる。
【0051】続いて、図7〜図24を参照して、上記基
板洗浄システムの装置本体1およびその他の構成ブース
A,Cについて、具体的に説明する。
【0052】II.装置本体1:装置本体1は、上述した
ように、装置本体1内の清浄度を維持促進する目的か
ら、外部のクリーンルームに対して密閉可能な構造が採
用されている。
【0053】装置本体1の外周壁は、鋼鈑の表面に耐酸
塗装処理が施されるとともに、上記処理ブースCの内壁
面のみ、鋼板の外周に耐腐食性材料による被覆処理、具
体的には塩化ビニル樹脂(PVC)の被覆処理が施され
て、洗浄液に対する耐腐食性が確保されている。このよ
うに、処理ブースCの内壁面のみ耐腐食性処理が施され
れば良いのは、装置本体1内の各ブースA,B,Cが隔
壁2,3をもってできるだけ隔離された空間を形成して
いるからであり、このような壁面構造とすることによ
り、装置フレーム製作上のコストダウン化と、施工時間
の短縮化が図られている。
【0054】装置本体1の前壁面には、図7に示すよう
に、ローディング・アンローディングブースAのための
ローダ口11とアンローダ口12が設けられており、こ
れら両開口11,12は、後述するようにウェハW,
W,…を収容したキャリアを上下二段に挿入可能な開口
面積を有するとともに、内部を視認可能な透明カバーに
よるオートシャッタ機構が採用されて、上下にスライド
して自動開閉可能な密閉構造とされている。これによ
り、ローディング・アンローディングブースA内にクリ
ーンルームからのパーティクル等の侵入が最小限度に抑
えられている。13はHEPAフィルタを示しており、
このHEPAフィルタ13を介して、ローディング・ア
ンローディングブースA内に清浄化空気が吸入される。
14はタッチパネルを兼ねるディスプレイを示してお
り、このディスプレイ14により各種のレシピやパラメ
ータによる装置プログラムの運用方式が設定される。デ
ィスプレイ14の右側には、非常停止ボタン(赤)15
と一時停止ボタン(緑)16が設けられ、さらにその右
隣に、操作盤を接続するためのハンドペンダクトコネク
タ17およびパトライト18が設けられている。また、
上記ディスプレイ14の左側には警報ブザー20が設け
られるとともに、その下側に各種構成装置の起動停止を
行うオン・オフスイッチ21が設けられている。上記デ
ィスプレイ14の上側には、主として装置の電装系統や
シーケンサ等の各電装部のロック機構付き開閉ドア2
2、23が並列に設けられている。さらに、前壁面下部
には、ローディング・アンローディングブースAの各種
駆動機構用のメカメンテ口24、25が開閉可能に設け
られている。
【0055】装置本体1の右側壁面には、図8に示すよ
うに、中央部分に搬送系統のための開口30が設けられ
ており、この開口30は、内部を視認可能な透明カバー
によるオートシャッタ機構が採用されて、自動開閉可能
な密閉構造とされている。また、この開口30の周囲に
は、各種のメンテ口31〜34が開閉可能に設けられて
いる。
【0056】装置本体1の左側壁面には、図9に示すよ
うに、中央部分に、ロボットブースBのロボットメンテ
用開口40が設けられており、この開口40は、作業者
が出入りできる程度の開口面積を有するとともに、キー
スイッチ付きのドアにより開閉可能とされて、キーを差
し込んで解除すると、装置の通電がオフ(ポーズ状態)
になるような安全対策が施されている。また、開口40
の両側には、ローディング・アンローディングブースA
内を視認するための視認窓41と処理ブースC内を視認
するための視認窓42がそれぞれ設けられており、その
下側にはそれぞれメンテ口43,44が設けられてい
る。
【0057】装置本体1の背面側壁面には、図10に示
すように、非常停止ボタン45およびポーズ(一時停
止)ボタン46とハンドペンダクトコネクタ47が設け
られるとともに、その下側に基板洗浄装置10の運用の
ユースポイントのN2 圧力やエア圧力の表示計、レギュ
レータ等が設けられたパネル48が配置されている。4
9,50は処理ブースCの基板洗浄装置10のためのメ
ンテ口を示しており、これら開口49,50は、洗浄液
等の装置外部への漏れを有効に防止するため、二重のシ
ール構造となっている。51,52は装置本体1内の空
気の排気口を示しており、53,53,…は各種配管接
続用のコネクタ口を示している。
【0058】II. ローディング・アンローディングブー
スA:ローディング・アンローディングブースAは、基
板搬入部Aaと基板搬出部Abとからなる。
【0059】基板搬入部Aaは、ウェハWを前工程から
搬入する部位であり、ここには、洗浄処理前のウェハ
W,W.…が複数枚ストックされて搬入待機する。ま
た、基板搬出部AbはウェハWを次工程へ搬出する部位
であり、ここには洗浄処理後のウェハW,W.…が複数
枚ストックされて搬出待機する。これら両部Aa,Ab
は、以下の説明するごとく同様の基本構成を備える。
【0060】すなわち、基板搬入部Aaを例にとって説
明すると、この基板搬入部Aaは、図5〜図7に示すよ
うに、上述した装置本体1の前面側壁面のローダ口11
によりオペレーティング空間Oに対して開閉可能とされ
るとともに、隔壁2の開口55によりロボットブースB
に対して連通されている。この開口55の開口面積は、
必要最小限度の大きさつまり後述する移載ロボット70
のハンドがウェハWを保持して挿通可能な最小の大きさ
に設定されている。
【0061】また、基板搬入部Aaは、複数枚のウェハ
W,W,…を水平状態で上下方向へ所定の配列ピッチを
もって収納したキャリア56を保持する基板保持部60
と、この基板保持部60を上下方向へ移動させて、キャ
リア56内のウェハW,W,…の搬入または搬出のため
の位置決めを行う昇降位置決め装置61とを備えてな
る。
【0062】基板保持部60は、具体的には、図8〜図
10に示すように、複数枚(図示の場合は26枚)のウ
ェハW,W,…が収納されたキャリア56を載置保持す
る水平載置面を有する保持台60aを備え、図示の実施
形態においては、支持フレーム62に、上下方向へ所定
間隔をもって二つの保持台60a,60aが配置されて
なる。これに対応して、上記ローダ口11は、上述した
ように、二つのキャリア56,56を上記二段の保持台
60a,60aに対して同時に挿入載置可能な開口面積
を有する。
【0063】また、上記キャリア56は、本システム外
におけるウェハ搬送用として兼用されるもので、図示し
ないが、その内部にはウェハWの周縁部を保持する保持
溝が所定の配列ピッチをもって設けられている。そし
て、キャリア56は、ウェハ搬送の際には、ウェハW,
W,…が垂直の起立状に保持される姿勢で取り扱われる
一方、上記保持台60aに載置される際には、ウェハ
W,W,…が水平の倒伏状態に保持される姿勢で取り扱
われる。
【0064】昇降位置決め装置61は、具体的には、図
14〜図17に示すように、上記支持フレーム62を昇
降動作させる送りねじ機構61aと、この送りねじ機構
61aを回転駆動させる駆動モータ61bとからなるキ
ャリアエレベーション機構の形態とされている。そし
て、後述する移載ロボット70の動作と連動する駆動モ
ータ61bの駆動により、送りねじ機構61aを介し
て、保持台60a、60aさらにはキャリア56、56
内のウェハW,W,…が、上下方向へ所定ピッチずつ昇
降されて、その搬入出のための位置決めが行われる。
【0065】また、上記構成に関連して、キャリア傾き
検出センサ63、ウェハ飛出し整列機構64およびウェ
ハマッピングセンサ65が設けられている。
【0066】キャリア傾き検出センサ63は、保持台6
0a、60a上にキャリア56が正しく配置されている
か否かを検知するもので、図示のものにおいては、キャ
リア56が保持台60a、60a上に水平に正確に置か
れているか否かを検知する透過型光学式センサで、保持
台60a,60a上にキャリア56が斜めに載ったとき
には、センシングできず、装置の駆動を停止する安全機
構として機能する。
【0067】ウェハ飛出し整列機構64は、後述する移
載ロボット70によるウェハWの抜き取り動作等を円滑
かつ確実に行うためのもので、図18および図19に示
すように、水平揺動可能な揺動アーム64aの先端部分
にウェハW,W,…のエッヂに接触し押動可能な接触子
64bが設けられるとともに、上記揺動アーム64aを
揺動させる駆動モータ64cを備えてなる。
【0068】そして、駆動モータ64cの駆動により、
保持台60a、60a上のキャリア56,56に対し
て、ウェハ飛出し整列機構64の揺動アーム64aが水
平揺動して、接触子64bがキャリア56内のウェハ
W,W,…のエッヂに接触動作し、これにより、その飛
出したウェハWのエッヂを押して、ウェハWを所定位置
に整列配置させる。このウェハ飛出し整列機構64は、
昇降位置決め装置61によるキャリア56,56の所定
ピッチ毎の昇降の度に作動して、常時ウェハW,W,…
が所定位置に整列配置するのを確保する。
【0069】なお、ウェハWの飛出しを検する光学式セ
ンサを設け、この光学式センサでウェハWの飛出しを検
知して、ウェハWが飛出している場合のみ、上記ウェハ
飛出し整列機構64を作動する構成としても良い。
【0070】ウェハマッピングセンサ65は、ロボット
ブースBの移載ロボット70の駆動を制御するための透
過型光学式センサで、図18および図19に示すよう
に、水平揺動可能な揺動アーム65aの先端部分にウェ
ハW,W,…に対応した複数の溝を備えた櫛形の検知部
65bが設けられるとともに、上記揺動アーム65aを
揺動させる駆動モータ65cを備えてなる。
【0071】そして、駆動モータ65cの駆動により、
保持台60a、60a上のキャリア56,56に対し
て、ウェハマッピングセンサ65の揺動アーム65aが
水平揺動して、検知部65bがキャリア56内のウェハ
W,W,…に近接動作し、これにより、ウェハW,W,
…がどういう配列でキャリア56,56に入っている
か、ウェハW,W,…の配列に歯抜けの部分がないか等
を検出する。この検出結果は、システム制御装置Eに送
られて、移載ロボット70の動きを制御する。ウェハマ
ッピングセンサ65は、保持台60a、60a上にキャ
リア56,56に載置された際に一回のみ作動する。
【0072】なお、システム制御装置Eによる移載ロボ
ット70の駆動制御は、図示の実施形態においては、4
通り選択設定可能な構成とされている。つまり、i)基
板搬入部Aaの各キャリア56の上側のウェハWから抜
いて、処理後のウェハWを基板搬出部Abの各キャリア
56の上側から入れていく、ii)基板搬入部Aaの各キ
ャリア56の上側のウェハWから抜いて、処理後のウェ
ハWを基板搬出部Abの各キャリア56の下側から入れ
ていく、iii )基板搬入部Aaの各キャリア56の下側
のウェハWから抜いて、処理後のウェハWを基板搬出部
Abの各キャリア56の上側から入れていく、およびi
v)基板搬入部Aaの各キャリア56の下側のウェハW
から抜いて、処理後のウェハWを基板搬出部Abの各キ
ャリア56の下側から入れていく、という4つの方法か
ら選択可能である。
【0073】基板搬出部Abは、ウェハマッピングセン
サ65が設けられていない点を除いて、上記基板搬入部
Aaと同様の基本構成を備え、アンローダ口12の構成
も上述したローダ口11と同様である。
【0074】また、ローディング・アンローディングブ
ースAにおいては、上述したように、基板搬入部Aaお
よび基板搬出部AbにストックされるウェハW,W,…
が上下方向へ所定の配列ピッチをもって水平状態で配列
されるとともに、ローディング・アンローディングブー
スA内を流れる清浄空気の流路は、上記基板搬出部Ab
から基板搬入部Aaの方向へ向けて水平に流れるように
構成されている。具体的には、装置本体1の前面部のH
EPAフィルタ13から吸入される清浄空気は、まず、
アンローダ側である基板搬出部Abの処理済みのウェハ
W,W,…の間を通過してから、さらにローダ側である
基板搬入部Aaの処理前のウェハW,W,…の間を通過
し、装置本体1の背面部の排気口51から図外の工場排
気路へ送られる。
【0075】このようウェハW,W,…の配置構成を考
慮した清浄空気の気流制御が行われることにより、処理
済みのウェハW,W,…の高い清浄度が確保される。こ
れに関して、ロボットブースBおよび処理ブースC内を
流れる清浄空気の流路は、それぞれ装置本体1の天井部
に設けられたHEPAフィルタ66,67から下方へ向
けて垂直に流れるとともに、装置本体1の背面部の排気
口52から図外の工場排気路へ送られるところ、各隔壁
2,3がこれらの清浄空気の流れを整える整流作用をな
すとともに、ローディング・アンローディングブースA
内を流れる清浄空気の流路との隔壁をなすため、装置本
体1内の円滑な空気流路が確保される。
【0076】また、ローディング・アンローディングブ
ースAにおけるメカ機構の駆動部、つまり、昇降位置決
め装置61、ウェハ飛出し整列機構64およびウェハマ
ッピングセンサ65等の機械的駆動部はすべて、SEM
I規格に従って高さ900mmよりも下側に配置されて、
発塵防止対策が施されている。
【0077】IV. ロボットブースB:ロボットブースB
は、ローディング・アンローディングブースAと処理ブ
ースCとの間でウェハWを一枚ずつ移載する部位で、上
述したように、隔壁2の開口55,55によりローディ
ング・アンローディングブースAに対して連通されると
ともに、同じく隔壁3の開口72,72により処理ブー
スCに対して連通されている。この開口72の開口面積
は、上記隔壁2の開口55と同様、必要最小限度の大き
さつまり移載ロボット70のハンドがウェハWを保持し
て挿通可能な最小の大きさに設定されている。
【0078】また、処理ブースCとの開口72,72の
上側部分には、イオナイザ94が設けられており(図1
2参照)、ウェハWが洗浄処理チャンバ10に入る時と
出る時にイオナイザ94によるイオンシャワーを行い
(イオン化したN2 等の供給)、そこでウェハWの帯電
を防ぐ構成とされている。つまり、洗浄処理チャンバ1
0では、ウェハWの乾燥時にかなり高速回転をするの
で、ウェハWに静電気が発生して帯電する可能性が高
い。このような静電気はゴミ等をウェハWに付着させる
ので、それを防ぐため、イオナイザ94が設けられてい
る。
【0079】ロボットブースBは、移載ロボット70と
基板反転装置71を主要部として構成されている。
【0080】移載ロボット70は、基板搬入部Aaと基
板洗浄装置10の間およびこの基板洗浄装置10と上記
基板搬出部Abとの間で、ウェハWを一枚ずつ水平状態
のままで移載するものである。
【0081】この移載ロボット70は、具体的には、図
20および図21に示すように、昇降動作するとともに
水平動作する一対のハンド部70a,70bを備えたツ
インアームロボットの形態とされている。これら一対の
ハンド部70a、70bは、一方のハンド部70aが洗
浄処理前のウェハWを移載処理するとともに、他方のハ
ンド部70bが洗浄処理後のウェハWを移載処理する構
成とされ、処理済みのウェハWにパーティクル等の不純
物が付着するのを防止している。
【0082】また、移載ロボット70のハンド部70
a,70bの先端部分に設けられた基板保持部75は、
ウェハWの下面を載置支持するソフトランディング方式
の支持形態とされて、ウェハWの破損等を防止する構造
とされている。
【0083】具体的には、移載ロボット70は、ロボッ
トブースB内を横方向へ水平移動可能とされるととも
に、移載ロボット70のハンド部70a,70bが、ロ
ボット本体70cに昇降可能かつ回転可能に設けられて
いる。このハンド部70a,70bの駆動源は、ロボッ
ト本体70c内部に設けられた駆動モータからなる。ま
た、具体的構成は図示しないが、上記基板保持部75と
しては、セラミック製のフォーク部材が採用されてお
り、この基板保持部75の平坦な上面によりウェハWを
水平状態で下側から保持するとともに、この基板保持部
75上面に設けられた複数のテーパ付きの位置決めピン
により、ウェハWの外周縁を位置決めする構成とされて
いる。
【0084】なお、図示しないが、従来周知の真空吸着
式の移載ロボットの形態とされてもよく、この目的のた
め、ハンド部70a,70bの先端部分の基板保持部7
5は、ウェハWを真空吸着チャッキングする基板吸着部
と交換可能な構造とされるとともに、図示しないが真空
ポンプ等の負圧源に連通可能とされている。
【0085】そして、移載ロボット70は、ハンド部7
0aまたは70bのハンドリング動作により、基板保持
部75が、基板搬入部Aaのキャリア56内または基板
洗浄装置10の基板支持部104上のウェハWを水平状
態のまま抜き取り、移載ロボット70が移動した後また
はその位置で、水平方向へ所定角度だけ回転移動させた
後、上記基板支持部104上または基板搬出部Abのキ
ャリア56上に移し替える。
【0086】この場合、基板搬入部Aaまたは基板搬出
部Abにおいては、移載ロボット70の動作と連動する
昇降位置決め装置61により、キャリア56に対するウ
ェハWの抜き差しに際して、キャリア56が垂直方向へ
1ピッチ分だけ昇降動作して、ウェハW,W,…の搬入
出のための位置決めが行われる。
【0087】なお、図示の実施形態と逆に、移載ロボッ
ト70のハンド部70aまたは70bが、キャリア56
に対するウェハWの抜き差しに際して、垂直方向へ1ピ
ッチ分だけ昇降動作してから、上記と同様の動作を順次
繰り返すように駆動制御される構成も採用可能である。
この場合は、昇降位置決め装置61は不要となる。
【0088】基板反転装置71は、ウェハWの表裏面の
上下位置を変換処理するもので、ウェハWの表面だけで
なく、裏面にも洗浄処理を施す場合に作動する構成とさ
れている。
【0089】具体的には、基板反転装置71は、図22
〜図24に示すように、チャック機構76、シリンダ装
置77および駆動モータ78を主要部として構成されて
いる。チャック機構76は、ウェハWの外周縁を把持状
にチャック支持するもので、一対の可動チャック76
a,76bが開閉可能に設けられてなり、これら両チャ
ック76a,76bには、ウェハWの外周縁を係合支持
する環状溝付きの支持ローラ79,79,79がそれぞ
れウェハWの円周に対応して3つずつ環状に設けられ、
このような環状に配された支持ローラ79,79,79
がそれぞれ同軸上に一対ずつ配されて、同時に2枚のウ
ェハW、Wをチャック支持可能な構造とされている。
【0090】上記可動チャック76a,76bは、シリ
ンダ装置77により,水平方向中心に向けて開閉動作す
る構成とされている。シリンダ装置77は具体的には圧
力空気を作動媒体としたエアシリンダから構成されてい
る。
【0091】また、上記両チャック76a,76bは、
駆動モータ78により、伝動ベルト機構を介して、垂直
方向へ回転可能に支持されている。
【0092】そして、ウェハWの表面だけでなく、裏面
にも洗浄処理を施す場合には、移載ロボット70によ
り、表面側の洗浄処理が完了したウェハW,Wが基板反
転装置71に移載されて、反転処理される。すなわち、
基板反転装置71は、シリンダ装置77により、チャッ
ク機構76を作動して、ウェハWの外周縁を把持状にチ
ャック支持した後、駆動モータ78の駆動により、ウェ
ハW,Wをチャック支持したチャック機構76を低速で
180度回転して、ウェハW,Wが反転される。この表
裏面が反転されたウェハW,Wは、再度移載ロボット7
0により、処理チャンバCの基板洗浄装置10,10に
処理前の裏面を上側にしてそれぞれ供給されて、この裏
面にも洗浄処理が施される。
【0093】また、ローディング・アンローディングブ
ースAと同様、ロボットブースBにおけるメカ機構の駆
動部、つまり、移載ロボット70および基板反転装置7
1の機械的駆動部はすべて、SEMI規格に従って高さ
900mmよりも下側に配置されて、発塵防止対策が施さ
れている。
【0094】V. 洗浄液供給装置D:洗浄液供給装置D
は、処理ブースCの基板洗浄装置10に洗浄液を供給す
る供給源で、図示の実施形態においては、選択的に、A
PM(NH4 OH+H2 2+H2 O)液による洗浄を
行うための構成と、DHF(HF+H2 O)液による洗
浄を行うための構成とを備える2薬液システムであり、
これに対応して、基板洗浄装置10の洗浄チャンバ80
における処理槽85〜88は、それぞれ、最下段の処理
槽85がAPM液による洗浄工程用、その上の段の処理
槽86がDHF液による洗浄工程用、その上の段の処理
槽87が純水によるリンス用、および最上段の処理槽8
8がスピン乾燥用とされている。
【0095】そして、洗浄工程にかかるレシピを選択設
定することにより、i)APM+DHF+O3 +DIW
+DRY,ii)APM+DHF+DRY,iii)APM+
DRYおよびDHF+DRYなどの洗浄工程が選択的に
実行可能である。
【0096】VI.システム制御装置E:システム制御装
置Eは、上述した基板搬入部Aa、移載ロボット70、
基板反転装置71、基板洗浄装置10,10および基板
搬出部Abを相互に連動して駆動制御するもので、この
システム制御装置Eにより、以下の基板洗浄システムに
おける一連のウェット処理工程が、ウェハWの前工程か
らの搬入時から次工程への搬出時まで全自動で実行され
る。
【0097】(1)ウェハW,W,…の搬入:洗浄処理
前のウェハW,W,…は、AGV等により前工程からキ
ャリア56に収容された垂直状態でオペレーティング空
間Oまで搬送されてくる。
【0098】装置本体1のローダ口11が開かれ、洗浄
処理前のウェハW,W,…は、キャリア56を倒して垂
直状態から水平状態に姿勢変化された後、自動搬入装置
(図示省略)またはオぺレータの手作業により、上記ロ
ーダ口11を介して、キャリア56に収容されたまま、
ローディング・アンローディングブースAの基板搬入部
Aaにおける基板保持部60の上下2段の保持台60
a,60a上にそれぞれ搬入配置される。
【0099】この場合、まず上側の1段目の保持台60
a上にキャリア56が載置された後、昇降位置決め装置
61により基板保持部60が上昇して、下側の2段目の
保持台60a上に次のキャリア56が載置される。
【0100】上記ローダ口11が再び閉じられた後、キ
ャリア傾き検出センサ63によりキャリア56の傾きの
有無が検知され、傾きがなければウェハ飛出し整列機構
64により整列されるとともに、ウェハマッピングセン
サ65によりウェハW,W,…の配列状態が検出され
て、ロボットブースBの移載ロボット70を待機する。
【0101】移載ロボット70は、ウェハマッピングセ
ンサ65の検出結果に応じて、キャリア56内のウェハ
Wを一枚ずつ水平状態のままで抜き取り、処理ブースC
の各基板洗浄装置10の洗浄チャンバ80内に順次搬入
する。
【0102】この際の移載ロボット70によるウェハW
の抜き取りは、隔壁2の開口55を介して行われ、ウェ
ハマッピングセンサ65の検出結果に従って、昇降位置
決め装置61によるキャリア56の位置決め動作(キャ
リア56が垂直方向へ1ピッチ分だけ昇降して、ウェハ
W,W,…の搬入のための位置決め動作)に連動して、
最上部または最下部のウェハWから順次行う。
【0103】一方、移載ロボット70によるウェハWの
搬入は、基板洗浄装置10の基板支持部104が洗浄チ
ャンバ80の上部処理待機部95内のウェハ搬入出位置
に上昇待機した状態において、隔壁3の開口72および
洗浄チャンバ80のゲート90を介して行われる。この
ゲート90はウェハWの搬入出時のみ開口し、洗浄チャ
ンバ80内のフュームの拡散や洗浄チャンバ80内への
パーティクルの流入等が有効に防止される。
【0104】洗浄チャンバ80内の基板支持部104上
にウェハWが搬入されると、チャッキングアーム11
0,110,…が、ウェハWの周縁部を水平状態でチャ
ッキング支持する。
【0105】(2)基板洗浄装置10におけるウエット
処理:基板支持部104がウェハWをチャッキング支持
すると、チャンバ本体80の昇降動作により、下部処理
部96内のウェハ洗浄処理位置に位置決めされた後、前
述した各種の洗浄処理が予め定められた手順で実行され
る。
【0106】例えば、上述したii)の洗浄処理工程(A
PM+DHF+DRY)であれば、チャンバ本体80の
昇降位置決めにより、基板支持部104上のウェハW
が、まず、最下段の処理槽85に位置決め配置されて、
噴射ノズル91からAPM液が供給されるとともに、基
板回転装置81による低速回転によりスピン洗浄が行わ
れた後、上から2段目の処理槽87に位置決め配置され
て、噴射ノズル91から純水が供給されながら、基板回
転装置81による低速回転によりリンスが行われる。続
いて、上から3段目の処理槽86に位置決め配置され
て、噴射ノズル91からDHF液が供給されるととも
に、基板回転装置81による低速回転によりスピン洗浄
が行われた後、再び処理槽87に位置決め配置されて、
噴射ノズル91から純水が供給されながら、基板回転装
置81による低速回転によりリンスが行われる。そして
最後に、最上段の処理槽88に位置決め配置されて、噴
射ノズル91から不活性気体つまりN2 (窒素ガス)が
噴射されながら、基板回転装置81による高速回転によ
りスピン乾燥が行われる。
【0107】この場合、不活性気体供給部92からの不
活性気体、つまり本実施形態の場合はN2 (窒素ガス)
の導入により、チャンバ本体80内がN2 でパージされ
るとともに、各チャンバのドレン部93から強制排気す
ることにより、チャンバ本体80内には、不活性気体供
給部92から各チャンバのドレン部93に至るような経
路の気流が生じて、チャンバ本体80内のミストの巻き
上がりが有効に防止される。
【0108】また、各処理槽85〜88のドレン部93
は、その処理槽において洗浄処理が行われる際のみ開口
して、他の処理槽における洗浄処理が行われている場合
には閉塞されており、これにより、上記のチャンバ本体
80内のN2 パージ効果が促進される。
【0109】ウェハWの表面に対する一連の洗浄処理が
終了すると、チャンバ本体80の下降動作により、基板
支持部104が再び上部処理待機部95内のウェハ搬入
出位置に相対的に上昇した後、ロボットブースBの移載
ロボット70を待機する。
【0110】この場合、ウェハWの裏面も洗浄処理する
ときには、ウェハWは、移載ロボット70により基板反
転装置71へ搬送されて、表裏面が反転された後、再び
上記基板支持部104に搬入されて、上述した一連の洗
浄処理がウェハWの裏面に対して行われる。
【0111】(3)ウェハW,W,…の搬出:基板洗浄
装置10における一連の洗浄処理が完了したウェハW
は、再び移載ロボット70により、前述と逆の要領で、
各基板洗浄装置10の洗浄チャンバ80から搬出され
て、基板搬出部Abにおける基板保持部60の上下2段
の保持台60a,60a上にそれぞれ待機するキャリア
56,56内に順次水平状態で搬出収容される。
【0112】この場合の具体的な搬出収容動作は、上述
した(1)のウェハW,W,…の搬入動作の要領と同様
である。
【0113】そして、これらキャリア56,56内部の
保持溝のすべてに、洗浄後のウェハW,W,…が配列さ
れて満たされると、装置本体1のアンローダ口12が開
かれ、キャリア56,56は、次工程のスパッタリング
やCVD処理等による薄膜形成のための処理工程へ向け
て搬送される。
【0114】以上の一連の動作において、移載ロボット
70によるキャリア56内のウェハW,W,…の処理手
順は、前述したように、4通りの方法i)〜iv)の中か
ら選択設定される。
【0115】また、ローディング・アンローディングブ
ースAにおける基板搬入部Aaと基板搬出部Abにおけ
るローディング作業とアンローディング作業は、実際に
は同時に行われる。
【0116】しかして、以上のように構成された基板洗
浄システムにおいては、密閉可能に構成された装置本体
1内に、ローディング・アンローディングブースA、ロ
ボットブースBおよび処理ブースCが設けられるととも
に、この処理ブースCに基板洗浄チャンバ装置として上
記基板洗浄装置10が配置されて、ウェハWを一枚ずつ
処理する枚葉式とされているから、高い清浄度雰囲気で
かつパーティクル等の再付着もほとんどなく、ウェハW
毎の精密な処理を行なうことができ、基板洗浄装置10
の洗浄空間も小さく、洗浄液も少量で済む。
【0117】しかも、ウェハWを一枚ずつ複数の洗浄液
で洗浄処理する、つまり一つの基板洗浄装置10で全洗
浄工程を行なうワンチャンバ式であることから、洗浄工
程においてウェハWの出し入れがなく、大気に触れて、
金属汚染、イオンあるいは酸素等の影響を受けることも
なく、各基板洗浄チャンバ装置の構成も単純かつ小型化
できる。
【0118】また、上記枚葉式基板洗浄装置10におい
ては、一枚のウェハWを水平状態で支持回転する基板回
転装置81は、その上下方向の移動が固定される一方、
内周部に円環状処理槽85〜88が上下方向へ複数段に
配列されてなる洗浄チャンバ80は、上記基板回転装置
81に対して上下方向へ相対的に昇降動作可能とされ
て、洗浄処理工程に応じて、円環状処理槽85〜88の
いずれか一つが上記基板回転装置81に支持されたウェ
ハWに対応した位置に移動して位置決めされるように構
成されているから、高速回転する基板回転装置81の支
持構造が単純かつ堅牢であり、この基板回転装置81の
回転部つまり基板支持部104に回転振動が発生するの
が有効に防止される。
【0119】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可
能である。
【0120】例えば、本実施形態に係る基板洗浄装置1
0は、前述した基板洗浄システムの基本単位構成要素で
ある基板洗浄装置としてはもちろんのこと、本装置単独
でもウェハWを単一の洗浄チャンバ80内において一枚
ずつ複数種類の洗浄液で洗浄処理するワンチャンバ枚葉
式の基板洗浄装置としても使用される構成を備えてお
り、本装置単独の使用も可能である。
【0121】また、本実施形態において用いた洗浄液
は、あくまでも一例であって、例えばHPM(HCl+
2 2 +H2 O)やSPM(H2 SO4 +H2 2
2 O)など目的に応じて他の洗浄液も利用可能であ
る。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の枚葉式基
板洗浄装置によれば、一枚のウェハを水平状態で支持回
転する基板回転手段は、その上下方向の移動が固定され
る一方、内周部に環状洗浄槽が上下方向へ複数段に配列
されてなる洗浄チャンバは、上記基板回転手段に対して
上下方向へ相対的に昇降動作可能とされて、洗浄処理工
程に応じて、上記環状洗浄槽のいずれか一つが上記基板
回転手段に支持されたウェハに対応した位置に移動して
位置決めされるように構成されているから、高速回転す
る基板回転手段の支持構造が単純かつ堅牢であり、この
基板回転手段の回転部つまり上記基板支持部に回転振動
が発生するのが有効に防止される。
【0123】この結果、上記洗浄チャンバにおける環状
洗浄槽の内径縁と上記基板回転手段の基板支持部の外径
縁との微小隙間が正確に保持されて、洗浄液等の下側へ
の漏れが、長期にわたり安定して阻止され得るという利
点も得られる。
【0124】また、本発明基板洗浄システムは、密閉可
能に構成された装置本体内に、洗浄処理前のウェハが複
数枚ストックされて搬入待機する基板搬入部および洗浄
処理後のウェハが複数枚ストックされて搬出待機する基
板搬出部とからなるローディング・アンローディングブ
ースと、ウェハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理する
少なくとも一つの基板洗浄チャンバ装置を備える処理ブ
ースと、この処理ブースと上記ローディング・アンロー
ディングブースの間でウェハを一枚ずつ移載する移載ロ
ボットを備えるロボットブースとが設けられてなるとと
もに、上記基板洗浄チャンバ装置が上記枚葉式基板洗浄
装置から構成されて、ウェハを一枚ずつ処理する枚葉式
であることから、非常に高い清浄度雰囲気でかつパーテ
ィクル等の再付着もほとんどなく、ウェハ毎の精密な処
理を行なうことができ、基板洗浄チャンバ装置の洗浄空
間も小さく、洗浄液も少量で済む。
【0125】また、一つの基板洗浄装置で全洗浄工程を
行なうワンチャンバ式であることから、洗浄工程におい
てウェハの出し入れがなく、大気に触れて、金属汚染、
イオンあるいは酸素等の影響を受けることもなく、各基
板洗浄チャンバ装置の構成も単純かつ小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板洗浄システムの
処理ブースに配置される枚葉式基板洗浄装置を示す側面
図である。
【図2】同じく同基板洗浄装置を示す平面図である。
【図3】同じく同基板洗浄装置を示す正面断面図であ
る。
【図4】同基板洗浄装置の基板回転装置を示す平面図で
ある。
【図5】同じく同基板回転装置を示す正面断面図であ
る。
【図6】同基板回転装置の基板支持部の要部を拡大して
示す正面断面図である。
【図7】同基板洗浄システムの外観を示す正面図であ
る。
【図8】同じく同基板洗浄システムの外観を示す右側面
図である。
【図9】同じく同基板洗浄システムの外観を示す左側面
図である。
【図10】同じく同基板洗浄システムの外観を示す背面
図である。
【図11】同基板洗浄システムのローディング・アンロ
ーディングブースAの内部構成を示す正面図である。
【図12】同基板洗浄システムの内部構成を示す側面断
面図である。
【図13】同基板洗浄システムの内部構成を示す平面断
面図である。
【図14】同基板洗浄システムのローディング・アンロ
ーディングブースにおける基板保持部および昇降装置を
示す正面図である。
【図15】同じく同基板保持部および昇降装置を示す側
面図である。
【図16】同じく同基板保持部および昇降装置を示す平
面図である。
【図17】同昇降装置を一部断面で示す側面図である。
【図18】同ローディング・アンローディングブースに
おけるウェハマッピングセンサと基板飛び出し修正装置
を示す平面図である。
【図19】同じく同ウェハマッピングセンサと基板飛び
出し修正装置を示す背面図である。
【図20】同基板洗浄システムのロボットブースにおけ
る移載ロボットを示す平面図である。
【図21】同じく同移載ロボットを示す側面図である。
【図22】同基板洗浄システムのロボットブースにおけ
る基板反転装置を示す正面図である。
【図23】同じく同基板反転装置を示す側面断面図であ
る。
【図24】同じく同基板反転装置を示す平面図である。
【符号の説明】
W ウェハ A ローディング・アンローディングブ
ース Aa 基板搬入部 Ab 基板搬出部 B ロボットブース C 処理ブース D 洗浄液供給装置 E システム制御装置 1 装置本体 10 基板洗浄装置(基板洗浄チャンバ装
置) 80 洗浄チャンバ 81 基板回転装置(基板回転手段) 85〜88 円環状処理槽 90 基板搬入出用ゲート 91 薬液供給部 92 不活性気体供給部 93,94 ドレン部 98 LMガイド(昇降ガイド) 100 昇降機構(昇降手段) 100a 送りねじ機構 100b 駆動モータ 103 回転軸 104 基板支持部 105 駆動モータ 110 チャッキングアーム 111 開閉機構(開閉手段) 111b 接続ワイヤ 111c 復帰スプリング 112 チャッキング爪 112a チャッキング面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高石 みゆき 東京都青梅市今井3丁目9番18号 エス・ イー・エス株式会社内 (72)発明者 山口 弘 東京都青梅市今井3丁目9番18号 エス・ イー・エス株式会社内 (72)発明者 上川内 秀夫 東京都八王子市大楽寺町238番地 エムテ ック株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA03 AB24 AB34 AB42 BB22 BB45 BB92 BB93 BB96 CB15 CC01 CC12 CC13 CD11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を一枚ずつカセットレスでウェット
    洗浄する枚葉式基板洗浄装置であって、 一枚の基板を水平状態で支持回転する基板回転手段と、
    この基板回転手段に対して上下方向へ相対的に昇降動作
    可能とされた洗浄チャンバとを備えてなり、この洗浄チ
    ャンバの内周部に、環状洗浄槽が、前記基板回転手段に
    支持された基板を取り囲むように同心状に、かつ上下方
    向へ複数段に配列されてなり、 洗浄処理工程に応じて、これら環状洗浄槽のいずれか一
    つが、前記洗浄チャンバの上下方向への昇降動作によ
    り、前記基板回転手段に支持された基板に対応した位置
    に移動して位置決めされるように構成されていることを
    特徴とする枚葉式基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記基板回転手段は、回転軸の先端部分
    に一枚の基板を水平状態に支持する基板支持部が水平状
    態で取付け支持されるとともに、この回転軸を回転駆動
    する駆動モータを備えてなり、 前記基板支持部および回転軸は、前記洗浄チャンバの中
    央部に同心状に回転可能に配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の枚葉式基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記基板支持部は、基板の周縁部をチャ
    ッキング支持する複数のチャッキングアームを備え、 これらチャッキングアームは、水平な状態で放射状に配
    置されるとともに、開閉手段により放射方向へ往復移動
    可能とされていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の枚葉式基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記チャッキングアームの先端に基板の
    周縁部を水平状態でチャッキング支持するチャッキング
    爪が設けられるとともに、これらチャッキング爪のチャ
    ッキング面は、基板の周縁部を点接触状態または線接触
    状態でかつ上下方向へ拘束状態で当接支持するように形
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の枚葉式
    基板洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は、前記回転軸内部に設け
    られたシリンダ装置と、このシリンダ装置と前記チャッ
    キングアームを接続する接続ワイヤと、前記チャッキン
    グアームを常時チャッキング解除方向へ弾発付勢する復
    帰スプリングとを備えてなり、 前記シリンダ装置の突出動作により、前記接続ワイヤを
    介して、前記チャッキングアームが径方向内側へ引き込
    まれて、チャッキング動作し、一方、前記シリンダ装置
    の退入動作により、復帰スプリングの弾性復帰力で、チ
    ャッキングアームが径方向外側へ押し出されて、チャッ
    キング解除動作するように構成されていることを特徴と
    する請求項3または4に記載の枚葉式基板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄チャンバは、開閉可能な基板搬
    入出用ゲートを備えた密閉容器の形態とされていること
    を特徴とする請求項1から5にいずれか一つに記載の枚
    葉式基板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄チャンバは、前記環状処理槽の
    内径縁が、前記基板回転手段の基板支持部の外径縁と非
    接触で、かつこれら両縁の間に形成される環状隙間が洗
    浄液等の下側への漏れを阻止する程度の微小間隔となる
    ように設定されていることを特徴とする請求項6に記載
    の枚葉式基板洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄チャンバは、昇降ガイドを介し
    て上下方向へ垂直に昇降可能に支持されるとともに、前
    記基板回転手段の基板支持部に対して所定ストローク分
    ずつ昇降動作する昇降手段を備え、 この昇降手段は、前記洗浄チャンバを昇降動作させる送
    りねじ機構と、この送りねじ機構を回転駆動させる駆動
    モータとからなり、 前記駆動モータの駆動により、前記送りねじ機構を介し
    て、前記洗浄チャンバが、上下方向へ所定ストロークず
    つ昇降されて、洗浄処理工程を行うべき環状処理槽のい
    ずれか一つの処理槽が、前記基板回転手段の基板支持部
    に対して、その高さ方向を選択的に位置決めされること
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の枚
    葉式基板洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄チャンバは、前記基板回転手段
    に支持された基板の表面に洗浄液を供給する薬液供給部
    を備え、 この薬液供給部は、前記基板回転手段に支持された基板
    の表面に上側から洗浄液を噴射供給する噴射ノズルの形
    態とされていることを特徴とする請求項1から8のいず
    れか一つに記載の枚葉式基板洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記噴射ノズルは、前記洗浄チャンバ
    の上部内において、下向き状態で水平旋回可能に設けら
    れてなり、 前記基板回転手段に水平状態で回転支持される基板の表
    面に対して、その外周から中心にわたって水平旋回しな
    がら、あるいは水平旋回して静止後に洗浄液を噴射供給
    するように構成されていることを特徴とする請求項9に
    記載の枚葉式基板洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記噴射ノズルには、供給すべき洗浄
    液の種類に対応した数のノズル口が設けられ、 これら各ノズル口は、楕円形状に形成されて、基板の表
    面に広く楕円形状に供給されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載の枚葉式基板
    洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記洗浄チャンバは、洗浄チャンバ内
    の洗浄液を排出置換するための不活性気体を供給する不
    活性気体供給部を備えることを特徴とする請求項1から
    8のいずれか一つに記載の枚葉式基板洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記洗浄チャンバは、前記環状処理槽
    内の洗浄液または不活性気体を排出するドレン部を備
    え、 このドレン部は、対応する前記処理槽の洗浄処理が行わ
    れる際のみ開口して、他の処理槽における洗浄処理が行
    われている場合に閉塞される構成とされていることを特
    徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の枚葉式
    基板洗浄装置。
  14. 【請求項14】 密閉可能に構成された装置本体内に、
    洗浄処理前の基板が複数枚ストックされて搬入待機する
    基板搬入部および洗浄処理後の基板が複数枚ストックさ
    れて搬出待機する基板搬出部とからなるローディング・
    アンローディングブースと、基板を一枚ずつ複数の洗浄
    液で洗浄処理する少なくとも一つの基板洗浄チャンバ装
    置を備える処理ブースと、この処理ブースと前記ローデ
    ィング・アンローディングブースの間で基板を一枚ずつ
    移載する移載ロボットを備えるロボットブースとが設け
    られてなり、 前記基板洗浄チャンバ装置は、請求項1から13のいず
    れか一つに記載の枚葉式基板洗浄装置であることを特徴
    とする基板洗浄システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023155654A1 (zh) * 2022-02-15 2023-08-24 盛美半导体设备(上海)股份有限公司 基板清洗设备及其翻转装置

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JPH0459155U (ja) * 1990-09-27 1992-05-21

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