JPH10163159A - 基板洗浄装置の処理チャンバ装置 - Google Patents

基板洗浄装置の処理チャンバ装置

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JPH10163159A
JPH10163159A JP35710796A JP35710796A JPH10163159A JP H10163159 A JPH10163159 A JP H10163159A JP 35710796 A JP35710796 A JP 35710796A JP 35710796 A JP35710796 A JP 35710796A JP H10163159 A JPH10163159 A JP H10163159A
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JP
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substrate
cleaning
wafer
cleaning liquid
processing chamber
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JP35710796A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Koyanagi
哲雄 小柳
Hiroshi Yamaguchi
弘 山口
Shuichi Suematsu
修一 末松
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SUGAI KK
Original Assignee
SUGAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを一枚ずつカセットレスでウェット洗
浄することにより、パーティクルの再付着等もなく高い
清浄度雰囲気での洗浄を高精度に行なう基板洗浄装置に
おいて、密閉された洗浄室内を形成する処理チャンバ装
置を提供する。 【解決手段】 上部がウエハWを搬入出する大径円筒部
25とされるとともに、下部がウエハWを洗浄処理する
小径円筒部26とされてなり、大径円筒部25の側部に
は、ウエハWを搬入出するためのゲート部16が設けら
れるとともに、小径円筒部26の内径寸法は、ウエハW
を水平状態で収容し得る大きさに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板洗浄装置の処
理チャンバ装置に関し、さらに詳細には、半導体や電子
部品等のディバイス製造工程において、スパッタリング
やCVD処理等による薄膜形成のための処理工程の前段
階で行われる半導体ウエハ等をウェット洗浄処理するた
めのウェット洗浄技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体ウエハ等(以下単にウエハ
と称する)をウェット洗浄する方法としては、複数の洗
浄槽が連続して配列されてなるウェットベンチタイプの
洗浄槽に対して、キャリアカセットに収納した複数枚の
ウエハを、搬送装置により順次浸漬して処理するいわゆ
るバッチ式ウェット洗浄が主流であったが、近年は、洗
浄効率を高めるとともに洗浄液の汚染を防止するためお
よび生産効率を上げるために、キャリアカセットを省略
して搬送装置により直接複数枚のウエハを把持搬送する
カッセトレスのバッチ式ウェット洗浄が一般的になりつ
つある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウェット洗浄では、以下に列挙するような種
々の問題があることに加えて、半導体装置もサブミクロ
ン時代を迎え、このような装置構造の微細化、高集積化
に伴って、ウェハの表面にも非常に高い清浄度が要求さ
れている昨今、より高い清浄度の要求を満足するウェッ
ト洗浄技術の開発が強く要求されるに至った。
【0004】すなわち、複数枚まとめて処理する方式で
あるため、 (1) ウエハ毎の精密な処理を行なうことができず、全体
として高精度なプロセス制御が困難である。 (2) 隣接するウエハ等からのパーティクル(particle)
の再付着がある。 (3) 各洗浄槽が大きく、洗浄液も多量に必要であること
から、ランニングコストが高く、また多品種少量生産に
対応できない。
【0005】また、洗浄槽の構成がウェットベンチタイ
プの多層式であるため、 (4) ウエハを洗浄槽に対して出し入れする際に、大気に
触れて、金属汚染、イオンあるいは酸素等の影響を受け
たり、洗浄後のパーティクルの再付着があるなど、高い
清浄度を確保するためにはプロセス的な限界がある。 (5) 装置構成が非常に複雑かつ大型で、クリーンルーム
の投資効率が悪く、メンテナンスも大がかりで面倒かつ
困難で、作業性が悪い。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、基本的
に、単一の密閉された洗浄室内でウエハを一枚ずつカセ
ットレスでウェット洗浄することにより、パーティクル
の再付着等もなく高い清浄度雰囲気での洗浄を高精度に
行なうことができ、しかも装置構成が単純かつコンパク
トで多品種少量生産にも有効に対応できる基板洗浄シス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板洗浄システムは、洗浄処理前の基板が
複数枚ストックされて搬入待機する基板搬入装置と、基
板を一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理する複数の枚葉式
の基板洗浄装置と、洗浄処理後の基板が複数枚ストック
されて搬出待機する基板搬出装置と、上記基板搬入装置
と基板洗浄装置の間およびこの基板洗浄装置と上記基板
搬出装置との間で、基板を一枚ずつ移載する基板移載装
置と、これら基板搬入装置、基板洗浄装置、基板搬出装
置を相互に連動して駆動制御するシステム制御装置とを
備えてなり、上記基板搬入装置、基板洗浄装置および基
板搬出装置が環状に配列されて環状配列群が形成される
とともに、この環状配列群の中心位置に上記基板移載装
置が配置されてなることを特徴とする。
【0008】本発明においては、基本的にウエハを一枚
ずつ処理する枚葉式であることから、パーティクル等の
再付着もほとんどなく、ウエハ毎の精密な処理を行なう
ことができ、基板洗浄装置の洗浄空間も小さく、洗浄液
も少量で済む。
【0009】また、ウエハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗
浄処理する、つまり一つの処理槽で全洗浄工程を行なう
ワンチャンバ式であることから、洗浄工程においてウエ
ハの出し入れがなく、大気に触れて、金属汚染、イオン
あるいは酸素等の影響を受けることもなく、各基板洗浄
装置の構成も単純かつ小型化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0011】実施形態1 本発明に係る基板洗浄システムを図1に示す。この基板
洗浄システムは、具体的には、ウエハWの洗浄を一枚ず
つ行う枚葉式の基板洗浄装置Aを基本単位として構成さ
れるもので、複数台(図示のものにおいては4台)の基
板洗浄装置A,A,…が基板搬入装置B、基板搬出装置
Cと共に環状に配置されるとともに、これら環状配列群
A〜Cの中心位置に基板移載装置Dが配置されてなり、
これらは単一のクリーンルーム内に設置している。各基
板洗浄装置Aは、それぞれ洗浄液の供給源である洗浄液
供給装置Eに連係されるとともに、上記各装置A〜E
は、システム制御装置Fにより相互に連動して駆動制御
される構成とされている。以下、各構成装置毎に順次説
明する。
【0012】基板搬入装置Bは、ウエハWを前工程から
搬入する部位であり、ここには、洗浄処理前のウエハ
W,W.…が複数枚ストックされて搬入待機する。ま
た、基板搬出装置CはウエハWを次工程へ搬出する部位
であり、ここには洗浄処理後のウエハW,W.…が複数
枚ストックされて搬出待機する。これら両装置B,C
は、以下の説明するごとく同様の基本構成を備える。
【0013】すなわち、基板搬入装置Bを例にとって説
明すると、この基板搬入装置Bは、図2に示すように、
基板待機室1が、第1の開閉シャッタ2により前工程側
に対して開閉可能とされるとともに、第2の開閉シャッ
タ3によりロボット室4に対して開閉可能とされてい
る。
【0014】また、上記基板待機室1内には、複数枚の
ウエハW,W,…を水平状態で上下方向へ所定の配列ピ
ッチをもって保持する基板保持部5と、この基板保持部
5を移動させて、ウエハW,W,…の搬入出のための位
置決めを行う位置決め部6とを備えてなる。
【0015】上記基板保持部5は、具体的には、水平載
置面を有するカセット載置台5aと、このカセット載置
台5a上に取外し可能に載置される搬送用カセット5b
とからなる。この搬送用カセット5bは、本システム外
におけるウエハ搬送用として兼用されるもので、図示し
ないが、その内部にはウエハWの周縁部を保持する保持
溝が所定の配列ピッチをもって設けられている。そし
て、搬送用カセット5bは、ウエハ搬送の際には、ウエ
ハW,W,…が垂直の起立状に保持される姿勢で取り扱
われる一方、上記カセット載置台5aに載置される際に
は、ウエハW,W,…が水平の倒伏状態に保持される姿
勢で取り扱われる。
【0016】なお、上記基板保持部5は、上記カセット
載置台5aと搬送用カセット5bが一体的に形成された
保持部専用構造とされても良く、この場合は、ウエハ
W,W,…が本システム外におけるウエハ搬送用カセッ
トから上記基板保持部5に移載されるための装置構成が
付加されることとなる。
【0017】上記位置決め部6は、具体的には、上記カ
セット載置台5aを昇降動作させる送りねじ機構6a
と、この送りねじ機構6aを回転駆動させる駆動モータ
6bとからなる。そして、後述する基板移載装置Dの動
作と連動する駆動モータ6bの駆動により、送りねじ機
構6aを介して、カセット載置台5aさらには搬送用カ
セット5b内のウエハW,W,…が、上下方向へ昇降さ
れて、その搬入出のための位置決めが行われる。
【0018】なお、図示しないが、上記位置決め部6
に、カセット載置台5aを水平回転させるための回転機
構が設けられて、カセット載置台5a上の搬送用カセッ
ト5bの開口部が上記第1および第2のシャッタ2,3
にそれぞれ対向配置するように位置決めされる構成とさ
れても良い。
【0019】また、上記構成に関連して、ウエハセンタ
リング部7とウエハ枚数確認センサ8が設けられてい
る。
【0020】ウエハセンタリング部7は、後述する基板
移載装置DによるウエハWの抜き取り動作等を円滑かつ
確実に行うためのもので、ウエハ当接バー7aおよび水
平シリンダ7bからなり、水平シリンダ7bのピストン
ロッドの突出動作により、ウエハ当接バー7aが前進し
て、搬送用カセット5b内のウエハW,W,…を押圧整
列(センタリング)させる。
【0021】ウエハ枚数確認センサ8は、上記基板移載
装置Dの駆動を制御するためのもので、ウエハ確認セン
サ8a、上下シリンダ8bおよび水平シリンダ8cから
なる。そして、上下シリンダ8bと水平シリンダ8cの
突出退入動作により、ウエハ確認センサ8aが搬送用カ
セット5b内のウエハW,W,…に正対するよう位置決
めされて、これらウエハW,W,…の保持位置とウエハ
W,W,…の存在の有無を検出し、上記位置決め部6と
基板移載装置Dの動作を制御する。
【0022】基板搬出装置Cは、第1の開閉シャッタ2
が次工程側に対して開閉可能とされているほかは、上記
基板搬入装置Bと同様の基本構成を備える。
【0023】基板移載装置Dは、基板搬入装置Bと基板
洗浄装置Aの間およびこの基板洗浄装置Aと上記基板搬
出装置Cとの間で、ウエハWを一枚ずつ水平状態のまま
で移載するものである。
【0024】この基板移載装置Dは、具体的には図1お
よび図3に示すような真空吸着式の移載ロボットの形態
とされ、図示の実施形態においては、ロボット室4内に
設けられて、基板搬入装置Bまたは基板搬出装置C内の
搬送用カセット5bと、後述する基板洗浄装置Aの基板
支持部17との間でウエハWを移し替える構成とされて
いる。
【0025】移載ロボットDは、図示のごとく、昇降動
作するとともに水平動作するハンド部10と、ウエハW
を真空吸着チャッキングする基板吸着部11とを主要部
として備えてなる。具体的には、ハンド部10は、ロボ
ット本体12の上側に、支軸13を介して昇降可能かつ
回転可能に設けられるとともに、ロボット本体12内部
の駆動源(例えばACサーボモータ)に連係されてい
る。
【0026】基板吸着部11はハンド部10の先端部に
設けられて、図4に示されるような吸引プレートの形態
とされている。この吸引プレート11は図4(a) に示す
ようなほぼU字形の平面形状とされ、その上面にはウエ
ハWを保持する凹部11aが形成されている。また、こ
の凹部11a内には、ウエハWを吸引支持する複数(図
示のものにおいては4つ)の吸引突起11b,11b,
…が設けられ、これら吸引突起11b,11b,…の吸
引穴は、図示しない真空ポンプ等の負圧源に連通されて
いる。
【0027】そして、吸引プレート11は、ハンド部1
0のハンドリング動作により、搬送用カセット5bまた
は基板支持部17上のウエハWを水平状態のまま抜き取
り、水平方向へ所定角度だけ回転移動させた後、基板支
持部17または搬送用カセット5b上に移し替える。こ
の場合、ハンド部10は、搬送用カセット5bに対する
ウエハWの抜き差しに際して、垂直方向へ1ピッチ分だ
け昇降動作してから、上記と同様の動作を順次繰り返す
ように駆動制御される。
【0028】基板洗浄装置Aは、ウエハWを単一の処理
チャンバ15内において一枚ずつ複数種類の洗浄液で洗
浄処理するワンチャンバ枚葉式のものであって、以下に
述べるように、スプレー洗浄処理するための構成とディ
ップ洗浄するための構成を兼備してなる。
【0029】I.スプレー洗浄処理処理するための構
成:基板洗浄装置Aは、図5および図6に示すように、
処理チャンバ15、ゲート部16、基板支持部17、基
板回転部18、噴射ノズル19、不活性気体供給部2
0、ドレン部21および基板洗浄制御部22などを主要
部として構成されている。
【0030】処理チャンバ15は、一枚のウエハWを収
容する密閉可能な単一洗浄槽構成とされており、上部大
径部25と下部小径部26とからなる。
【0031】上部大径部25は、ウエハWを搬入出する
とともに乾燥処理する部位で、その側部には、ウエハW
を搬入出するための上記ゲート部16が設けられるとと
もに、その内部には、上記基板支持部17に支持された
ウエハWの表面に洗浄液を噴射する噴射ノズル19が設
けられている。
【0032】下部小径部26は、ウエハWを洗浄処理す
る部位で、その内径寸法は、上記基板支持部17を収容
し得る大きさに設定されている。また、下部小径部26
内には、ウエハWの裏面に洗浄液を噴射する噴射ノズル
27が設けられている。
【0033】ゲート部16は、処理チャンバ15の基板
搬入出口を構成する開閉可能なもので、一対の昇降ゲー
ト30、31を備えてなるダブルゲート構造とされてい
る。
【0034】具体的には、ゲート部16のゲート開口3
2が、上部大径部25の側部から水平方向外側へ突出し
て設けられており、このゲート開口32に、上記両昇降
ゲート30、31が、水平方向へ所定間隔をもって配置
されている。ゲート開口32は、図3に示すように、ウ
エハWを水平状態で吸着保持した上記移載ロボットDの
ハンド部10が通過し得る開口面積を有する。また、内
外両昇降ゲート30、31は、それぞれエアシリンダ等
の駆動源により、上下方向へ独立して開閉可能な構造と
されている。
【0035】基板支持部17は、処理チャンバ15の下
部小径部26内における底部中央に設けられ、一枚のウ
エハWを水平状態に支持する構成とされている。具体的
には、基板支持部17は、図7に示すように、ウエハW
の周縁部をチャッキング支持する複数(図示のものにお
いては4本)のチャッキングアーム35,35,…を備
えてなる。
【0036】これらチャッキングアーム35,35,…
は、図7(a) に示すように、ウエハWの外径側上方へ傾
斜した放射状に設けられるとともに、適宜の駆動機構
(図示省略)により放射方向へ往復移動可能とされてい
る。チャッキングアーム35,35,…の先端にそれぞ
れ設けられたチャッキング爪36,36,…は、互いに
同一高さになるように設定されており、これにより、チ
ャッキング時において、ウエハWの周縁部を水平状態で
チャッキング支持する。
【0037】また、チャッキング爪36のチャッキング
面37は、ウエハWの周縁部の断面形状に対応した断面
形状を有している。つまり、図7(c) に拡大して示すよ
うに、チャッキング面37は上下方向に傾斜した直角平
面とされて、ウエハWの矩形断面の周縁部に対して、そ
の周縁角部を点接触状態または線接触状態で当接支持す
るように形成されている。
【0038】これにより、チャッキングアーム35,3
5,…のチャッキング時において、ウエハWの周縁部
は、上記チャッキング面37,37,…により上下方向
へ拘束状態で支持されることとなる。また、この支持状
態は、ウエハWの周縁部を固定的ではなく、周縁部の若
干の移動を許容する程度に設定されている。このような
構成とされることにより、ウエハWの周縁部のみを支持
するため、ウエハWの裏側の汚染がない、チャッキング
面37がウエハWの周縁部の断面形状に対応しているた
め、ウエハW周縁部のチッピングがない等の効果を有す
る。
【0039】基板回転部18は、上記基板支持部17を
スプレー洗浄時およびスピン乾燥時において水平回転さ
せるもので、具体的構造は図示しないが、その回転軸3
8の先端部分に基板支持部17が水平状態で取付け支持
されている。
【0040】また、図示しないが、基板支持部17を上
昇位置と下降位置との間で昇降させる基板昇降部も備え
ている。
【0041】しかして、基板支持部17は、この基板昇
降部により、上昇位置である上部大径部25内のウエハ
搬入出・乾燥処理位置と、下降位置である下部小径部2
6内のウエハ洗浄処理位置に適宜位置決めされるととも
に、これら両位置において、上記基板回転部18によ
り、所定の回転速度をもって水平回転される。
【0042】上側の噴射ノズル19は、上記処理チャン
バ15の上部大径部25内において、下向き状態で水平
旋回可能に設けられるとともに、洗浄液供給装置Eに連
通可能とされている。これにより、噴射ノズル19は、
基板支持部17に水平状態で回転支持されるウエハWの
表面に対して、その外周から中心にわたって水平旋回し
ながら、あるいは水平旋回して静止後に洗浄液を噴射す
る。
【0043】一方、下側の噴射ノズル27は、下部小径
部26内の底部近傍側部に上向き状態で固定的に設けら
れるとともに、洗浄液供給装置Eに連通可能とされてい
る。これにより、噴射ノズル27は、回転支持される上
記ウエハWの裏面に対して、洗浄液を噴射する。これに
より、ウエハWは、下部小径部26内において、その表
裏両面を同時洗浄される。
【0044】不活性気体供給部20は、処理チャンバ1
5内の洗浄液を排出置換するための不活性気体を供給す
るもので、上部大径部25の頂部に設けられるととも
に、不活性気体供給源(図示省略)に連通可能とされて
いる。なお、この不活性気体供給源は、上記噴射ノズル
19,27にも連通可能とされて、これら噴射ノズル1
9,27も、選択的に不活性気体供給部として機能しう
る構成とされている。これに対応して、処理チャンバ1
5の適所に、排気部28とドレン部21が設けられてい
る。
【0045】また、不活性気体供給部20は、上記ゲー
ト開口32における内外両昇降ゲート30、31間の上
部位置にも設けられるとともに、これに対向するゲート
開口32の底部には、排気部29が設けられている。
【0046】ドレン部21は、処理チャンバ15内の洗
浄液または不活性気体を排出するもので、下部小径部2
6の底部に設けられるとともに、洗浄液供給装置Eおよ
び装置外部へ連通可能とされている。
【0047】基板洗浄制御部22は、上記ゲート部1
6、基板回転部18、噴射ノズル19、不活性気体供給
部20およびドレン部21等を相互に連動して駆動制御
するもので、洗浄液供給装置Eの駆動に連動して、後述
する各種、各方式のウェット処理工程を処理チャンバ1
5へのウエハWの搬入時から搬出時まで全自動で選択的
に実行する。
【0048】II. ディップ洗浄するための構成:基板洗
浄装置Aは、スピン洗浄処理するための上記構成に加え
て、ディップ洗浄するための構成も備えている。
【0049】すなわち、上記処理チャンバ15の下部小
径部26には、下部小径部26内に洗浄液を供給する洗
浄液供給部40が設けられている。この洗浄液供給部4
0は、上記洗浄液供給装置Eに連通可能とされて、洗浄
液を、下部小径部26内において基板支持部17に支持
されたウエハWが浸漬し得る程度まで供給するように構
成されている。
【0050】また、これに対応して、下部小径部26
は、洗浄液の上昇流れを生じるオーバフロー槽として、
または、洗浄液のウエハ表裏面に沿った水平流れを生じ
る槽として機能し得る構造とされている。
【0051】つまり、下部小径部26の側部において、
上記洗浄液供給部40の上側位置に洗浄液オーバフロー
部41が設けられている。これにより、ディップ洗浄に
おいて、選択的に、ウエハWを浸漬する洗浄液の上昇流
れを発生させる構成とされている。
【0052】また、図8に示すように、上記洗浄液供給
部40の反対側対向側部の下側位置に、水平フロー部4
2が設けられている。これにより、ディップ洗浄におい
て、選択的に、ウエハWを浸漬する洗浄液のウエハWの
表裏面に沿った水平流れを発生させる構成とされてい
る。
【0053】洗浄液供給装置Eは、基板洗浄装置Aに洗
浄液を供給する供給源で、例えば、選択的に、図5に示
すSC−1液による洗浄を行うための構成と、図6に示
すフッ酸水溶液(HF)による洗浄を行うための構成と
を備える。
【0054】図5に示す洗浄液供給装置EのSC−1液
供給回路は、SC−1液および超純水を選択供給するも
のである。
【0055】そして、SC−1液洗浄時には、過酸化水
素(H2 2 )供給源50、アンモニア(NH4 OH)
供給源51、超純水(DIW)供給源52からそれぞれ
供給される、過酸化水素、アンモニアおよび超純水は、
混合タンク53で混合された後、供給ポンプ54により
回路内をフィルタ55およびヒータ56を介して循環さ
れて、所定濃度、所定温度のSC−1液が生成されると
ともに、切換弁57,57,…の切換え操作により、上
記噴射ノズル19,27および洗浄液供給部40から処
理チャンバ15内へ供給される。58は回路で生成され
るSC−1液の濃度を検出するSC−1濃度計、59は
回路で生成されるSC−1液の温度を検出する温度計を
示す。ドレン部21、洗浄液オーバフロー部41あるい
は水平フロー部42から回収されるSC−1液は、SC
−1液供給回路を再び循環されて再利用可能とされてい
る。
【0056】また、リンス時においては、切換弁57,
57,…の切換え操作により、超純水供給源52から供
給される超純水が、上記噴射ノズル19,27および洗
浄液供給部40から処理チャンバ15内へ供給される。
【0057】また、図6に示す洗浄液供給装置Eのフッ
酸水溶液供給回路は、フッ酸水溶液および超純水を選択
供給するものである。
【0058】そして、フッ酸水溶液洗浄時には、フッ酸
(HF)供給源60、過酸化水素供給源61、超純水供
給源62からそれぞれ供給される、フッ酸、過酸化水素
および超純水は、混合タンク63で混合された後、供給
ポンプ64により回路内をフィルタ65を介して循環さ
れて、所定濃度のフッ酸水溶液が生成されるとともに、
恒温槽66に一時的に貯溜されて所定温度に加熱され
る。このように所定濃度、所定温度に混合生成されたフ
ッ酸水溶液は、切換弁67,67,…の切換え操作によ
り、上記噴射ノズル19,27および洗浄液供給部40
から処理チャンバ15内へ供給される。68は回路で生
成されるフッ酸水溶液の濃度を検出するフッ酸濃度計、
69は回路で生成されるフッ酸水溶液の温度を検出する
温度計を示す。ドレン部21、洗浄液オーバフロー部4
1あるいは水平フロー部42から回収されるフッ酸水溶
液は、フッ酸水溶液供給回路を再び循環されて再利用可
能とされている。
【0059】また、リンス時においては、切換弁67,
67,…の切換え操作により、超純水供給源62から供
給される超純水が、上記噴射ノズル19,27および洗
浄液供給部40から処理チャンバ15内へ供給される。
この場合、図示しない超音波発生器の併用による超音波
洗浄も適宜可能である。
【0060】なお、詳細な説明は省略するが、洗浄液供
給装置Eは、上述したSC−1液供給回路(図5参照)
やフッ酸水溶液供給回路(図6参照)のほか、SC−2
液供給回路を含めた従来周知の他の洗浄液供給回路を含
めることができ、これにより、各種の洗浄液によるウェ
ット処理を選択的にかつ連続的に実行可能である。
【0061】また、洗浄液供給装置Eから各基板洗浄装
置Aへの洗浄液の供給方法としては、例えば、4台すべ
ての基板洗浄装置A,A,…に同一の洗浄液を同一順序
で供給して、各基板洗浄装置Aで一連の同じ洗浄工程を
完結させる方法や、あるいは、2台の基板洗浄装置A,
AにSC−1液を供給する一方、他の2台の基板洗浄装
置A,Aにフッ酸水溶液を供給するなどして、各基板洗
浄装置Aを特定の洗浄処理専用として、複数の基板洗浄
装置A,A,…により一連の洗浄工程を完結させる方法
など、種々の洗浄処理方法を採用可能である。さらに、
基板洗浄装置Aの設置数も、目的に応じて適宜増減可能
である。
【0062】システム制御装置Fは、これら基板搬入装
置B、基板洗浄装置A、基板搬出装置Cを相互に連動し
て駆動制御するもので、このシステム制御装置Fによ
り、以下の基板洗浄システムにおける一連のウェット処
理工程が、ウエハWの前工程からの搬入時から次工程へ
の搬出時まで全自動で実行される。
【0063】I.ウエハW,W,…の搬入:前工程から
搬送されてくる洗浄前のウエハW,W,…は、図2に示
すように、搬送用カセット5bに収容された状態で基板
搬入装置Bのカセット載置台5a上に搬入配置され、位
置決め部6により位置決めされるとともに、ウエハセン
タリング部7により整列されて、ロボット室4の移載ロ
ボットDを待機する。
【0064】移載ロボットDは、ウエハ枚数確認センサ
8からの検出信号に応じて、上記搬送用カセット5b内
のウエハWを一枚ずつ水平状態のままで吸着支持し、各
基板洗浄装置Aの処理チャンバ15内に順次搬入する。
【0065】この際のウエハWの受渡しは、基板支持部
17が処理チャンバ15の上部大径部25内のウエハ搬
入出・乾燥処理位置に上昇待機した状態で、図3に示す
ように、移載ロボットDのハンド部10が、ゲート部1
6を介して、ウエハWを吸着支持したまま水平移動し、
基板支持部17の上方位置へ伸長した後下降して、基板
支持部17上にウエハWを搬入載置する。
【0066】このときのゲート部16は、一対の昇降ゲ
ート30、31からなるダブルゲート構造とされている
のに加えて、昇降ゲート30、31間には、昇降ゲート
30、31の開閉動作に連動して、不活性気体供給部2
0から不活性気体例えは窒素ガスが供給されるととも
に、排気部28から排気されており、処理チャンバ15
内のフュームの拡散や処理チャンバ15内へのパーティ
クルの流入等が有効に防止される。
【0067】処理チャンバ15内の基板支持部17上に
ウエハWが搬入されると、チャッキングアーム35,3
5,…が、ウエハWの周縁部を水平状態でチャッキング
支持する。この場合、そのチャッキング爪36のチャッ
キング面37がウエハWの周縁部のみを上下方向へ拘束
状態で支持するため、確実なチャッキング状態が得られ
るとともに、ウエハWの裏側の汚染やウエハW周縁部の
チッピングが有効に防止される。
【0068】II.基板洗浄装置Aにおけるウエット処
理:基板支持部17がウエハWをチャッキング支持する
と、下部小径部26内のウエハ洗浄処理位置に下降した
後、前述した各種の洗浄処理が予め定められた手順で実
行される。
【0069】例えば、スプレー洗浄であれば、基板回転
部18により、基板支持部17が所定の回転速度をもっ
て水平回転されるとともに、この基板支持部17上のウ
エハWの表裏両面に対して、噴射ノズル19、27から
洗浄液が噴射される。
【0070】一方、ディップ洗浄であれば、洗浄液供給
部40から、洗浄液がウエハWを浸漬し得る程度まで供
給される。この際、洗浄液オーバフロー部41または水
平フロー部42が選択的に開口されて、洗浄液に上昇流
れまたは水平流れ(図8参照)が発生し、効率的な洗浄
が行われる。
【0071】あるいは、これらスプレー洗浄とディップ
洗浄が複合的に組み合わされて行われる。
【0072】また、異種の洗浄液による洗浄処理の間に
は、不活性気体供給部20からの不活性気体例えば窒素
ガスの導入により、洗浄液が置換排除されるとともに、
噴射ノズル19、27または洗浄液供給部40からの超
純水の供給によるリンス処理が行われる。
【0073】また、一連の洗浄処理が終了すると、基板
支持部17が再び上部大径部25内のウエハ搬入出・乾
燥処理位置に上昇した後、基板回転部18により、基板
支持部17が所定の回転速度をもって水平回転されると
ともに、噴射ノズル19、27から不活性気体例えば窒
素ガスが噴射されて、スピン乾燥が行われる。
【0074】この際、チャンバ下部のドレン部21から
強制排気することにより、処理チャンバ15内には、図
9に示すように、チャンバ上部の不活性気体供給部20
からチャンバ下部のドレン部21に至るような経路の気
流が生じて、処理チャンバ15内のミストの巻き上がり
が有効に防止される。
【0075】III .ウエハW,W,…の搬出:基板洗浄
装置Aにおける一連の洗浄処理が完了したウエハWは、
再び移載ロボットDにより、前述と逆の要領で各処理チ
ャンバ15から搬出されて、基板搬出装置C内で待機す
る搬送用カセット5b内に順次水平状態で搬出収容され
る。
【0076】そして、この搬送用カセット5b内部の保
持溝のすべてに、洗浄後のウエハW,W,…が配列され
て満たされると、搬送用カセット5bは、次工程のスパ
ッタリングやCVD処理等による薄膜形成のための処理
工程へ向けて搬送される。
【0077】しかして、以上のように構成された基板洗
浄システムにおいては、基本的にウエハWを一枚ずつ処
理する枚葉式であることから、パーティクル等の再付着
もほとんどなく、ウエハW毎の精密な処理を行なうこと
ができ、基板洗浄装置Aの洗浄空間つまり処理チャンバ
15自体の容積も小さく、洗浄液も少量で済む。
【0078】また、ウエハWを一枚ずつ複数の洗浄液で
洗浄処理する、つまり一つの処理槽である処理チャンバ
15で全洗浄工程を行なうワンチャンバ式であることか
ら、洗浄工程においてウエハWの出し入れがなく、大気
に触れて、金属汚染、イオンあるいは酸素等の影響を受
けることもなく、各基板洗浄装置Aの構成も単純かつ小
型化できる。
【0079】実施形態2 本実施形態は図10ないし図19に示されており、実施
形態1における基板洗浄装置Aの構成をより具体的にし
たものである。したがって、本実施形態において実施形
態1と同一の参照符号は、実施形態1の構成装置、部材
と同一または類似の構成を示しているものとする。
【0080】本実施形態に係る基板洗浄装置Aは、以下
に述べるように、スプレー洗浄処理するための構成とデ
ィップ洗浄するための構成を兼備してなり、前述した図
1に示される基板洗浄システムの基本単位構成要素であ
る基板洗浄装置としてはもちろんのこと、本装置単独で
もウエハWを単一の処理チャンバ15内において一枚ず
つ複数種類の洗浄液で洗浄処理するワンチャンバ枚葉式
の基板洗浄装置としても使用される構成を備えている。
【0081】I.スプレー洗浄処理するための構成:
板洗浄装置Aは、図10および図6に示すように、処理
チャンバ15、ゲート部16、基板支持部17、基板回
転部18、噴射ノズル19、不活性気体供給部20、ド
レン部21および基板洗浄制御部22などを主要部とし
て構成されている。
【0082】基板洗浄装置Aの処理チャンバ装置を構成
する処理チャンバ15は、具体的には円筒形状の密閉型
容器であって、図19に示すように、一枚のウエハWを
収容する密閉可能な単一洗浄槽構成とされており、上部
大径部25と下部小径部26とからなる。また、処理チ
ャンバ15の材質は、ステンレス鋼板の内面に、PFA
(テフロン系樹脂)のライニングが施されてなる。
【0083】上部大径部25は、ウエハWを搬入出する
とともに乾燥処理する部位で、大径円筒部の形態とされ
ている。大径円筒部25の側部には、ウエハWを搬入出
するための上記ゲート部16が設けられるとともに、そ
の内部には、上記基板支持部17に支持されたウエハW
の表面に洗浄液を噴射する噴射ノズル19が設けられて
いる。
【0084】図示のものにおいては、上記大径円筒部2
5は、本体25aと蓋体25bからなる上下分割構造と
されている。本体25aは、その下部が逆円錐形状の円
筒とされて、上記小径円筒部26と一体に形成されると
ともに、この本体25aの上端縁に、蓋体25bが、取
付けボルト70により取り外し可能にかつ水密・気密性
をもって施蓋される。また、この蓋体25bには、上記
不活性気体供給部20と噴射ノズル19が設けられてい
る。
【0085】下部小径部26は、ウエハWを洗浄処理す
る部位で、小径円筒部の形態とされている。この下部小
径部26の内径寸法は、ウエハWを水平状態で支持する
上記基板支持部17を収容し得る大きさに設定されてい
る。基板支持部17は、後述するように、小径円筒部2
6の底部中央に、昇降動作可能にかつ水平回転可能に設
けられている。また、下部小径部26内には、ウエハW
の裏面に洗浄液を噴射する噴射ノズル27が設けられて
いる。
【0086】処理チャンバ15は、高さ調整機能を有す
る支持脚250,250,…により装置基台200上に
設置されている。
【0087】処理チャンバ15のゲート装置を構成する
ゲート部16は、処理チャンバ15の基板搬入出口を構
成する開閉可能なもので、図10に示すように、上記大
径円筒部25の側部から水平方向外側へ突出して設けら
れるとともに、一対の昇降ゲート30、31を備えてな
るダブルゲート構造とされている。
【0088】具体的には、図12に示すように、ゲート
部16のゲート開口32が、大径円筒部25の側部から
水平方向外側へ突出して設けられており、このゲート開
口32に、上記両昇降ゲート30、31が、水平方向つ
まり基板搬入出方向へ所定間隔をもって配置されてい
る。
【0089】ゲート開口32は、前述の図3に示すよう
に、ウエハWを水平状態で吸着保持した前記移載ロボッ
トDのハンド部10が通過し得る開口面積を有する。
【0090】内外両昇降ゲート30、31は、それぞれ
昇降シリンダ100により上下方向へ独立して開閉可能
な構成とされている。
【0091】具体的には、昇降ゲート30,31は、上
記ゲート開口32を閉塞しうる形状寸法を備えた平板状
とされて、ゲート開口32に設けられた案内溝32a,
32a内を上下方向へ摺動するように支持されている。
また、昇降ゲート30,31の先端部つまり下端部30
a,31aは、その外側面が下側内向きの傾斜面とされ
たくさび形状とされて、この下端部30a,31aが、
上記案内溝32a,32aの底部に閉止係合可能とさ
れ、これにより、ゲート開口32が気密・水密性をもっ
て閉塞される。
【0092】上記昇降シリンダ100はロッドレスシリ
ンダであって、図外において装置基台200に支持固定
されたゲート本体(ゲート装置本体)101に、ロッド
レスシリンダ100のリニアガイド100aが鉛直方向
へ延びて設けられるとともに、このリニアガイド100
aに沿って移動するシリンダ本体100bに上記昇降ゲ
ート30,31の基部がそれぞれ取り付けられている。
【0093】また、上記一対の昇降ゲート30,31間
におけるゲート開口32の底部には、排気部29が設け
られて、ゲート開口32内の排気を強制的に行う構成と
されている。さらに、内側の昇降ゲート31の内側部位
におけるゲート開口32の上部には、図示しない超純水
供給源に連通可能な洗浄水供給部102が設けられて、
上記昇降ゲート31の内側面に飛散付着した洗浄液が洗
浄されるように構成されている。これに関連して、両昇
降ゲート30,31の先端部30a,31aが閉止係合
する上記案内溝32a,32aの底部には、洗浄液や不
活性気体を排出するドレン部103が設けられている。
【0094】しかして、ウエハ搬入出時のゲート開口3
2の開口動作は、まず外側の昇降ゲート30が開いてか
ら、続いて内側の昇降ゲート31が開き、逆に、ゲート
開口32の閉止動作は、まず内側の昇降ゲート31が閉
じてから、続いて外側の昇降ゲート30が閉じる。ま
た、この開閉時には、排気部29によりゲート開口32
内が強制排気されて、これらダブルゲート構造と強制排
気構造の相乗効果により、処理チャンバ15内のミスト
等が外部へ拡散するのを有効に防止する。
【0095】ウエハWのチャッキング装置を構成する基
板支持部17は、処理チャンバ15の下部小径部26内
における底部中央に設けられており、一枚のウエハWを
水平状態に支持する構成とされている。
【0096】具体的には、図示の基板支持部17は、図
13ないし図16に示すように、ウエハWの周縁部をチ
ャッキング支持する4本のチャッキングアーム35,3
5,…を備えてなる。このチャッキングアーム35の配
設数は、取り扱うべきウエハWの大きさ等、目的に応じ
て適宜設定される。
【0097】これらチャッキングアーム35,35,…
は、図13に示すように、円周方向へ等角度をもって4
等配の放射状に、かつ図14に示すように、ウエハWの
外径側上方へ傾斜して設けられるとともに、後述する開
閉部105により放射方向へ往復移動して開閉動作可能
とされている。
【0098】具体的には、後述する基板回転部18の回
転軸38の先端部分に、支持部本体110が取付け固定
され、この支持部本体110の挿通穴110a,110
a,…に、チャッキングアーム35が放射方向へ往復摺
動可能に保持されている。
【0099】また、チャッキングアーム35,35,…
の先端にそれぞれ設けられたチャッキング爪36,3
6,…は、互いに同一高さになるように設定されてお
り、これにより、チャッキング時において、ウエハWの
周縁部を水平状態でチャッキング支持する。
【0100】また、チャッキング爪36のチャッキング
面37は、ウエハWの周縁部の断面形状に対応した断面
形状を有している。具体的には、図15に拡大して示す
ように、チャッキング面37は上下方向に傾斜した直角
平面とされて、ウエハWの矩形断面の周縁部に対して、
その周縁部角部を点接触状態または線接触状態で当接支
持するように形成されている。
【0101】これにより、チャッキングアーム35,3
5,…のチャッキング時において、ウエハWの周縁部
は、上記チャッキング面37,37,…により上下方向
へ拘束状態で支持されることとなる。また、この支持状
態は、ウエハWの周縁部を固定的ではなく、周縁部の若
干の移動を許容する程度に設定されている。このような
構成とされることにより、ウエハWの周縁部のみを支持
するため、ウエハWの裏側の汚染がない、チャッキング
面37がウエハWの周縁部の断面形状に対応しているた
め、ウエハW周縁部のチッピングがない等の効果を有す
る。
【0102】上記チャッキングアーム35の開閉部10
5は、図14、図16および図17に示すように、開閉
カム120と駆動機構121を備えてなる。
【0103】開閉カム120は、図17に示すように、
上向き円錐台形状とされて、その外表面が上向き円錐状
のテーパカム面とされている。この開閉カム120は、
駆動機構121の開閉ロッド123の先端部に同軸状に
取付け固定されるとともに、開閉カム120のテーパカ
ム面に、上記チャッキングアーム35,35,…の係合
フランジ124a,124a,…がそれぞれ当接係合さ
れている。この係合フランジ124aは、具体的には、
チャッキングアーム35の基端に同軸状に螺着された従
動ボルト124,124,…の頭部から構成されてお
り、よって、この従動ボルト124を適宜螺進退させる
ことにより、チャッキングアーム35の突出退入量つま
りチャッキング状態が調整される。
【0104】また、開閉カム120に対するチャッキン
グアーム35の突出退入動作の追随性、特に退入動作時
の正確な追随性を確保するために、上記開閉カム120
に係合カバー125が設けられている。この係合カバー
125は、開閉カム120を被覆する中空円錐形状とさ
れるとともに、上記従動ボルト124,124,…の軸
部をそれぞれ挿通可能な長穴状挿通溝が設けられてい
る。これにより、従動ボルト124の頭部つまり係合フ
ランジ124aは、係合カバー125と開閉カム120
のカム面との間に介装されて、開閉カム120と係合フ
ランジ124aのカム面に沿った上下方向への相対的な
移動を許容する一方、チャッキングアーム35の突出退
入方向へは、両者120、124aが一体的に移動し得
る係合構造とされている。
【0105】駆動機構121は、開閉カム120を鉛直
方向へ昇降動作させる昇降機構の形態とされており、上
記開閉ロッド123、昇降シリンダ126および復帰ス
プリング127を主要部として構成されている。
【0106】開閉ロッド123は、スライド軸受135
により、基板回転部18の回転軸38の内部に、同軸状
にかつ鉛直上下方向へ進退移動可能な状態で挿通支持さ
れており、その先端部に上記開閉カム120が同軸状に
かつ一体的に取付け固定されている。
【0107】昇降シリンダ126は上記開閉ロッド12
3を昇降させるもので、具体的にはエアシリンダからな
り、上記開閉ロッド123の下側位置において、装置基
台200に上下方向へ昇降可能に設けられた昇降台20
1に上向きに取付け支持されている。この昇降シリンダ
126のピストンロッド126aは、上記開閉ロッド1
23と同軸状に配置されるとともに、その突出動作によ
り開閉ロッド123を上方へ押圧移動させる。
【0108】一方、復帰スプリング127は、上記開閉
ロッド123を常時下降方向へ付勢するもので、図16
に示すように、開閉ロッド123の下端部において、そ
の上端が回転軸38の基端面、具体的にはスライド軸受
135の端面38aに当接係合するとともに、その下端
が開閉ロッド123の下端フランジ123aに当接係合
されている。
【0109】しかして、常態つまり上記ピストンロッド
126aが退入した状態において、上記復帰スプリング
127の復帰弾力により、開閉カム120が下降して、
チャッキングアーム35,35,…が縮閉状態(チャッ
キング状態)にあり、一方、昇降シリンダ126のピス
トンロッド126aが突出動作すると、開閉カム120
が復帰スプリング127の復帰弾力に抗して上昇し、チ
ャッキングアーム35,35,…が拡開動作(チャッキ
ング動作)するように構成されている。
【0110】なお、上記チャッキングアーム35とその
開閉部105の各部には、Oリング130や密封カバー
131等が施されて、基板支持部17の外部(洗浄液
等)に対しての気密・液密性が保持される密封構造とさ
れている。また、例えば、開閉ロッド123はステンレ
ス鋼製とされるとともに、その外周面にピーク材により
被覆されてなる。また、チャッキングアーム35等の直
接洗浄液に接触する部材も、ピーク材により形成されて
いる。
【0111】基板回転部18は、上記基板支持部17を
スプレー洗浄時およびスピン乾燥時において水平回転さ
せるもので、図10、図16および図17に示すよう
に、上記回転軸38と駆動モータ140を主要部として
構成されている。
【0112】上記回転軸38は、軸受141,141,
…により、前記昇降台201に鉛直状態で回転可能に軸
支されるとともに、その上端部分に上記基板支持部17
が水平状態で取付け支持されている。
【0113】駆動モータ140は上記回転軸38を回転
駆動するもので、具体的にはサーボモータからなり、上
記昇降台201と一体的に昇降動作するように取付け支
持されるとともに、その主軸140aが上記回転軸38
と平行になるように配置されている。主軸140aは、
伝動プーリ142a、伝動ベルト142bおよび伝動プ
ーリ142cからなる動力伝達機構を介して、上記回転
軸38に駆動連結されている。
【0114】しかして、駆動モータ140の回転駆動に
より、基板支持部17が回転軸38を介して所定の回転
速度で水平回転され、この回転速度は、スプレー洗浄時
およびスピン乾燥時にそれぞれ対応して設定されてい
る。
【0115】また、基板支持部17を上昇位置と下降位
置との間で昇降させる基板昇降部150を備え、この基
板昇降部150は、図10に示すように、上記昇降台2
01と昇降シリンダ202を主要部として構成されてい
る。
【0116】上記昇降台201は、具体的には図示しな
いが、装置基台200に上下方向へ延びて設けられたリ
ニアガイド(図示省略)上を昇降案内される構造とさ
れ、この昇降台201上に上記基板支持部17と基板回
転部18が搭載されている。
【0117】昇降シリンダ202は、基板支持部17を
支持する昇降台201を昇降させるもので、具体的には
エアシリンダからなり、そのシリンダ本体202aが装
置基台200上に取付け支持されるとともに、そのピス
トンロッド202bが、接続ブラケット203を介して
上記昇降台201に接続されている。
【0118】しかして、基板支持部17は、この基板昇
降部150により、上昇位置である大径円筒部25内の
ウエハ搬入出・乾燥処理位置と、下降位置である下部小
径部26内のウエハ洗浄処理位置に適宜位置決めされる
とともに、これら両位置において、上記基板回転部18
により、所定の回転速度をもって水平回転される。
【0119】また、上記基板支持部17の昇降および回
転動作に対応して、回転軸38には、図17および図1
8に示すような軸シール構造(軸シール装置)210が
採用されている。
【0120】この軸シール構造210は、回転軸38に
おける処理チャンバ15内の軸部分を密封するものであ
って、固定側と回転側の軸部のいずれか一方に設けられ
る環状シール211と、この環状シール211と共働す
る簡易なラビリンスシール212とを備えてなる。
【0121】環状シール211はテフロン製の環状シー
ルで、図示のものにおいては、固定側である処理チャン
バ15底部の支持台215に設けられている。
【0122】具体的には、図18に示すように、環状シ
ール211のシール本体211aが、上記支持台215
の適所に、環状の取付け部材230により挟持状に締付
け固定されるとともに、上記回転軸38にシールカラー
216が取付け固定され、このシールカラー216の軸
方向シール面216aに、環状シール211の先端シー
ルリップ211bが摺動可能に密接係合可能とされてい
る。上記軸方向シール面216aは、回転軸38の軸線
に垂直な水平環状面とされている。
【0123】しかして、上記先端シールリップ211b
は、基板支持部17の下降状態つまり回転軸38にシー
ルカラー216と支持台215の上下軸方向の接近状態
において、対向する上記軸方向シール面216aに摺動
可能に密接係合して、この部位の気密・水密性を確保す
る。
【0124】また、上記回転軸38に環状フランジ部2
17が取り付けられている。この環状フランジ部217
は、上記シールカラー216と支持台215の上下軸方
向の接近状態において、上記軸方向シール面216aの
外径側で下方へ延びて垂下状に設けられている。これに
対応して、支持台215には環状溝218が設けられ、
この環状溝218内に、上記環状フランジ部217が小
さな隙間をもって非接触で嵌挿される構造とされてい
る。これにより、上記環状シール211のシール部の外
径側に、このシール部に連続するラビリンスシールが形
成されている。
【0125】なお、上記環状シール211は、図示と逆
の構成、つまり回転側である回転軸38側に設けられて
も良い。
【0126】上側の噴射ノズル19は、図示のものにお
いては3台設けられている。すなわち、図11に示すよ
うに、処理チャンバ15の大径円筒部25の蓋体25b
に、3台の噴射ノズル19a,19b,19cが、互い
にの水平旋回動作を干渉しないように配置されている。
【0127】これら噴射ノズル19a,19b,19c
の具体的構成は、回動支軸219が蓋体25bに鉛直状
態で回転可能に軸支されるとともに、この回動支軸21
9の下端に水平バー220が取付けられ、この水平バー
220の先端部に噴射ノズル19a,19b,19cが
それぞれ下向きに設けられている。
【0128】また、上記蓋体25bの外側上部には、駆
動モータ221が取付け支持されており、その駆動軸2
21aが、軸継手222を介して上記回動支軸219と
同軸状に駆動連結されている。
【0129】さらに、上記回動支軸219と水平バー2
20の内部には、洗浄液供給路223がほぼ全長にわた
って設けられており、その先端が噴射ノズル19a,1
9b,19cに連通されるとともに、その基端が前記洗
浄液供給装置Eに連通可能とされている。
【0130】これにより、各噴射ノズル19a,19
b,19cは、基板支持部17に水平状態で回転支持さ
れるウエハWの表面に対して、その外周から中心にわた
って水平旋回しながら、あるいは水平旋回して静止後洗
浄液を噴射する。
【0131】なお、図示のものにおいては、噴射ノズル
19a,19cは放射状に洗浄液を噴射する構造とされ
ている。一方、噴射ノズル19bは、スリット状の開口
を備えてカーテン状に洗浄液を噴射する構造とされて、
超音波洗浄に適した構成とされている。また、これに関
連して、噴射ノズル19bの下側には、滴受け240が
設けられており、噴射ノズル19bから詰まり防止のた
め常時落ちる洗浄液の滴を受ける構造とされている。さ
らに、噴射ノズル19bの回動支軸219の適所には、
処理チャンバ15の内壁を洗浄するためのタンク洗浄ノ
ズル260が設けられている。このタンク洗浄ノズル2
60は球状のもので、その全周にわたって洗浄液を噴射
する構造とされている。
【0132】一方、下側の噴射ノズル27は、図示のも
のにおいては4台設けられている。すなわち、処理チャ
ンバ15の小径円筒部26内の底部近傍側部において、
周方向へ等間隔をもって、4台の噴射ノズル27,2
7,…が上向き状態で固定的に設けられている。これら
の噴射ノズル27,27,…も、噴射ノズル19a,1
9b,19cと同様、洗浄液供給装置Eに連通可能とさ
れている。これにより、噴射ノズル27は、回転支持さ
れる上記ウエハWの裏面に対して、洗浄液を噴射する。
これにより、ウエハWは、下部小径部26内において、
その表裏両面を同時洗浄される。
【0133】不活性気体供給部20は、処理チャンバ1
5内の洗浄液を排出置換するための不活性気体を供給す
るもので、大径円筒部25における蓋体25bの頂部に
設けられるとともに、不活性気体供給源(図示省略)に
連通可能とされている。なお、この不活性気体供給源
は、上記噴射ノズル19a〜19c,27,27,…に
も連通可能とされて、これら噴射ノズルも、選択的に不
活性気体供給部として機能しうる構成とされている。
【0134】これに対応して、処理チャンバ15の適所
に、ドレン部21が設けられている。このドレン部21
は、洗浄液の排出と不活性気体の排出を行うため、小径
円筒部26の底部に複数箇所設けられるとともに、洗浄
液供給装置Eおよび装置外部へ連通可能とされている。
なお、不活性気体の排出を行う専用の排気部を別途設け
て、上記ドレン部21を洗浄液排出専用とすることも可
能である。
【0135】また、不活性気体供給部20は、具体的に
は図示しないが、上記ゲート開口32における内外両昇
降ゲート30、31間の上部位置にも設けられるととも
に、これに対向するゲート開口32の底部には、前述し
たように排気部29が設けられている。
【0136】II. ディップ洗浄するための構成:基板洗
浄装置Aは、スピン洗浄処理するための上記構成に加え
て、ディップ洗浄するための構成も備えている。
【0137】すなわち、上記処理チャンバ15の小径円
筒部26には、図10および図19に示すように、小径
円筒部26内に洗浄液を供給する洗浄液供給部40が設
けられている。この洗浄液供給部40は、上記洗浄液供
給装置Eに連通可能とされて、洗浄液を、小径円筒部2
6内において基板支持部17に支持されたウエハWが浸
漬し得る程度まで供給するように構成されている。
【0138】また、これに対応して、小径円筒部26
は、洗浄液の上昇流れを生じるオーバフロー槽として、
または、洗浄液のウエハ表裏面に沿った水平流れを生じ
る槽として機能し得る構造とされている。
【0139】つまり、小径円筒部26の側部において、
上記洗浄液供給部40の上側位置、換言すれば、上記小
径円筒部26と大径円筒部25の境界部分に、洗浄液オ
ーバフロー部41が設けられている。これにより、ディ
ップ洗浄において、選択的に、ウエハWを浸漬する洗浄
液の上昇流れを発生させる構成とされている。
【0140】また、具体的には図示されていないが、前
述した図8に示すように、上記洗浄液供給部40の反対
側対向側部の下側位置に、水平フロー部が設けられてい
る。これにより、ディップ洗浄において、選択的に、ウ
エハWを浸漬する洗浄液のウエハWの表裏面に沿った水
平流れを発生させる構成とされている。
【0141】基板洗浄制御部22は、上記ゲート部1
6、基板回転部18、噴射ノズル19a〜19c、不活
性気体供給部20およびドレン部21等を相互に連動し
て駆動制御するもので、この基板洗浄制御部22によ
り、以下に述べるように、洗浄液供給装置Eの駆動に連
動して、前述した各種、各方式のウェット処理工程を処
理チャンバ15へのウエハWの搬入時から搬出時まで全
自動で選択的に実行する。
【0142】ウエハWの搬入:前工程から搬送されて
くる洗浄前のウエハWは、前述の図3に示すように、移
載ロボットDにより、水平状態のままで基板洗浄装置A
の処理チャンバ15内に搬入される。
【0143】この際のウエハWの受渡しは、基板支持部
17が処理チャンバ15の大径円筒部25内のウエハ搬
入出・乾燥処理位置に上昇待機した状態で、移載ロボッ
トDのハンド部10が、ゲート部16を介して、ウエハ
Wを吸着支持したまま水平移動し、基板支持部17の上
方位置へ伸長した後下降して、基板支持部17上にウエ
ハWを搬入載置する。
【0144】このときのゲート部16は、一対の昇降ゲ
ート30、31からなるダブルゲート構造とされている
のに加えて、昇降ゲート30、31間には、昇降ゲート
30、31の開閉動作に連動して、不活性気体供給部2
0から不活性気体例えは窒素ガスが供給されるととも
に、排気部29から排気されており、処理チャンバ15
内のフュームの拡散や処理チャンバ15内へのパーティ
クルの流入等が有効に防止される。
【0145】処理チャンバ15内の基板支持部17上に
ウエハWが搬入されると、チャッキングアーム35,3
5,…が、ウエハWの周縁部を水平状態でチャッキング
支持する。この場合、図15に示すように、そのチャッ
キング爪36のチャッキング面37がウエハWの周縁部
のみを上下方向へ拘束状態で支持するため、確実なチャ
ッキング状態が得られるとともに、ウエハWの裏側の汚
染やウエハWの周縁部のチッピングが有効に防止され
る。
【0146】 ウエット処理:基板支持部17がウエ
ハWをチャッキング支持すると、小径円筒部26内のウ
エハ洗浄処理位置に下降した後、前述した各種の洗浄処
理が予め定められた手順で実行される。
【0147】例えば、スプレー洗浄であれば、基板回転
部18により、基板支持部17が所定の回転速度をもっ
て水平回転されるとともに、この基板支持部17上のウ
エハWの表裏両面に対して、噴射ノズル19a〜19
c,27,27,…から洗浄液が噴射される。
【0148】一方、ディップ洗浄であれば、洗浄液供給
部40から、洗浄液がウエハWを浸漬し得る程度まで供
給される。この際、洗浄液オーバフロー部41または水
平フロー部(図示省略)が選択的に開口されて、洗浄液
に上昇流れまたは水平流れが発生し、効率的な洗浄が行
われる。
【0149】あるいは、これらスプレー洗浄とディップ
洗浄が複合的に組み合わされて行われる。
【0150】また、異種の洗浄液による洗浄処理の間に
は、不活性気体供給部20からの不活性気体例えば窒素
ガスの導入により、洗浄液が置換排除されるとともに、
噴射ノズル19a〜19c,27,27,…または洗浄
液供給部40からの超純水の供給によるリンス処理が行
われる。
【0151】また、一連の洗浄処理が終了すると、基板
支持部17が再び大径円筒部25内のウエハ搬入出・乾
燥処理位置に上昇した後、基板回転部18により、基板
支持部17が所定の回転速度をもって水平回転されると
ともに、噴射ノズル19a〜19c,27,27,…か
ら不活性気体例えば窒素ガスが噴射されて、スピン乾燥
が行われる。
【0152】この際、チャンバ下部のドレン部21,2
1,…から強制排気することにより、処理チャンバ15
内には、前述した図9に示すように、チャンバ上部の不
活性気体供給部20からチャンバ下部のドレン部21,
21,…に至るような経路の気流が生じて、処理チャン
バ15内のミストの巻き上がりが有効に防止される。
【0153】 ウエハW,W,…の搬出:基板洗浄装
置Aにおける一連の洗浄処理が完了したウエハWは、再
び移載ロボットDにより、前述と逆の要領で各処理チャ
ンバ15から搬出されて、次工程のスパッタリングやC
VD処理等による薄膜形成のための処理工程へ向けて搬
送される。
【0154】しかして、以上のように構成された基板洗
浄装置Aにおいては、ウエハWを一枚ずつ処理する枚葉
式であることから、パーティクル等の再付着もほとんど
なく、ウエハW毎の精密な処理を行なうことができ、処
理チャンバ15自体の容積も小さく、洗浄液も少量で済
む。
【0155】また、処理チャンバ15内でウエハWの全
洗浄工程を行なうワンチャンバ式であることから、洗浄
工程においてウエハWの出し入れがなく、大気に触れ
て、金属汚染、イオンあるいは酸素等の影響を受けるこ
ともなく、基板洗浄装置Aの構成も単純かつ小型化でき
る。
【0156】なお、上述した実施形態1および2はあく
までも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本
発明はこれに限定されることなくその範囲内で種々の設
計変更が可能である。
【0157】例えば、図示しないが、処理チャンバ15
の上部に膜厚計を設けて、ウエハWの膜厚を測定できる
構成としても良い。この場合、膜厚計はウエハWの中心
からずらした位置に配置して、基板回転部18により、
基板支持部17上のウエハWを所定の回転速度をもって
水平回転させながら測定することにより、ウエハWの数
点(同一円周上)の膜厚を測定することができる。
【0158】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
洗浄処理前のウエハが複数枚ストックされて搬入待機す
る基板搬入装置と、ウエハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗
浄処理する複数の枚葉式の基板洗浄装置と、洗浄処理後
のウエハが複数枚ストックされて搬出待機する基板搬出
装置と、上記基板搬入装置と基板洗浄装置の間およびこ
の基板洗浄装置と上記基板搬出装置との間で、ウエハを
一枚ずつ移載する基板移載装置と、これら装置を相互に
連動して駆動制御するシステム制御装置とを備えてな
り、上記基板搬入装置、基板洗浄装置および基板搬出装
置が環状に配列されて環状配列群が形成されるととも
に、この環状配列群の中心位置に上記基板移載装置が配
置されてなるから、また、その具体的構成として以下の
ような構成を採用するから、以下に列挙するような種々
の効果が得られる結果、パーティクルの再付着等もなく
高い清浄度雰囲気での洗浄を高精度に行なうことがで
き、しかも装置構成が単純かつコンパクトで多品種少量
生産にも有効に対応できるウエハ洗浄技術を提供するこ
とができる。
【0159】したがって、昨今の半導体装置のサブミク
ロン時代の到来を迎え、このような装置構造の微細化、
高集積化に伴ってウェハの表面に要求される非常に高い
清浄度にも十分に対応することができる。
【0160】(1) 基本的にウエハを一枚ずつ処理する枚
葉式であることから、パーティクル等の再付着もほとん
どなく、ウエハ毎の精密な処理を行なうことができ、基
板洗浄装置の洗浄空間の容積も小さく、洗浄液も少量で
済む。
【0161】(2) ウエハを一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄
処理する、つまり一つの処理槽で全洗浄工程を行なうワ
ンチャンバ式であることから、洗浄工程においてウエハ
の出し入れがなく、大気に触れて、金属汚染、イオンあ
るいは酸素等の影響を受けることもなく、各ウエハ基板
洗浄装置AAの構成も単純かつ小型化できる。
【0162】(3) ウエハを一枚ずつ処理するから、ウエ
ハ毎に精密な処理が行え、全体として高精度なプロセス
制御が可能となる。
【0163】(4) ウエハを一枚ずつ洗浄処理するから、
パーティクルの再付着がない。
【0164】(5) ウエハを一枚ずつ洗浄処理するから、
洗浄空間の容積が小さく、洗浄液も少なくて済み、多品
種少量生産に対応できる。
【0165】(6) ダブルゲート構造を採用しているか
ら、処理チャンバ内の洗浄液や気体の外部への放出が有
効に防止されて、処理チャンバ内雰囲気のチャンバ外部
(クリーン室内)への拡散防止を行うことができる。
【0166】(7) ワンチャンバ式の洗浄装置を備えてな
るから、クラスタ(cluster)化をにらんでのインライン
化が可能となる。
【0167】(8) 基板洗浄装置のコンパクト化およびユ
ニット化により、各ユニットごとの脱着が可能となり、
メンテナンス性が向上する。
【0168】(9) 洗浄・水洗・乾燥までの連続プロセス
により、外気に触れることもなく、自然酸化膜の制御が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である基板洗浄システムを
示す概略平面図である。
【図2】同基板洗浄システムの基板搬入装置および基板
搬出装置を示す概略構成図である。
【図3】同基板洗浄システムの移載ロボットによるウエ
ハの基板洗浄装置への搬入出動作を説明するための概略
説明図である。
【図4】同移載ロボットの基板吸着部を示す図で、図4
(a) は平面図、図4(b) は側面図である。
【図5】同基板洗浄システムにおける基板洗浄装置と洗
浄液供給装置との回路構成の一例を示す概略構成図であ
る。
【図6】同じく同基板洗浄システムにおける基板洗浄装
置と洗浄液供給装置との回路構成の他の例を示す概略構
成図である。
【図7】同基板洗浄装置における基板支持部のチャッキ
ングアームの概略構成を示す図で、図7(a) は概略側面
図、図7(b) は概略平面図、図7(c) は同チャッキング
アームのチャッキング時におけるチャック爪とウエハと
の関係を示す拡大側面図である。
【図8】同基板洗浄装置におけるディップ洗浄時の洗浄
液の水平流れ構成を示す図で、図8(a) は概略側面図、
図8(b) は概略平面図である。
【図9】同基板洗浄装置における乾燥時の構成を示す図
で、図9(a) は不活性気体の噴射構成を示す概略側面
図、図9(b) は同不活性気体の流れを示す概略側面図で
ある。
【図10】本発明の実施形態2である基板洗浄システム
の基板洗浄装置の構成を示す側面断面図である。
【図11】同基板洗浄装置の構成を一部切開して示す平
面図である。
【図12】同基板洗浄装置におけるゲート装置を一部切
開して示す正面図である。
【図13】同基板洗浄装置におけるチャッキング装置を
示す平面図である。
【図14】同チャッキング装置の要部構成を示す正面断
面図である。
【図15】同チャッキング装置のチャッキング時におけ
るチャック爪とウエハとの関係を拡大して示す一部断面
側面図である。
【図16】同チャッキング装置の開閉部の一部を示す正
面断面図である。
【図17】同基板洗浄装置における軸シール装置を示す
正面断面図である。
【図18】同軸シール装置の要部を拡大して示す正面断
面図である。
【図19】同基板洗浄装置における処理チャンバ装置を
示す正面断面図である。
【符号の説明】
W ウエハ A 基板洗浄装置 B 基板搬入装置 C 基板搬出装置 D 移載ロボット(基板移載装置) E 洗浄液供給装置 F システム制御装置 10 移載ロボットのハンド部 11 移載ロボットの吸引プレート(基板吸
着部) 15 基板洗浄装置の処理チャンバ 16 基板洗浄装置のゲート部(ゲート装
置) 17 基板洗浄装置の基板支持部(チャッキ
ング装置) 18 基板洗浄装置の基板回転部 19 基板洗浄装置の噴射ノズル 20 基板洗浄装置の不活性気体供給部 21 基板洗浄装置のドレン部 22 基板洗浄装置の基板洗浄制御部 25 処理チャンバの大径円筒部(上部大径
部) 25a 大径円筒部の本体 25b 大径円筒部の蓋体 26 処理チャンバの小径円筒部(下部小径
部) 27 基板洗浄装置の噴射ノズル 29 ゲート部の排気部 30,31 ゲート部の昇降ゲート 30a,31a 昇降ゲートの先端部 32 ゲート部のゲート開口 35 基板支持部のチャッキングアーム 36 チャッキングアームのチャッキング爪 37 チャッキング爪のチャッキング面 38 基板回転部の回転軸 40 基板洗浄装置の洗浄液供給部 41 基板洗浄装置の洗浄液オーバフロー部 42 基板洗浄装置の水平フロー部 100 ゲート部の昇降シリンダ 100a 昇降シリンダのリニアガイド 100b 昇降シリンダのシリンダ本体 101 ゲート本体(ゲート装置本体) 102 洗浄水供給部 103 ドレン部 105 開閉部(開閉手段) 110 支持部本体 120 開閉カム 121 駆動機構 123 開閉ロッド 125 係合カバー 126 昇降シリンダ 127 復帰スプリング 140 駆動モータ 150 基板昇降部 201 昇降台 202 昇降シリンダ 210 軸シール構造(軸シール装置) 211 環状シール 211a 環状シールのシール本体 211b 環状シールのラビリンスシール 216a 回転軸の軸方向シール面 217 環状フランジ部 218 環状溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を一枚ずつ複数の洗浄液で洗浄処理
    する枚葉式の洗浄装置に設けられる密閉型容器であっ
    て、 上部が基板を搬入出する大径円筒部とされるとともに、
    下部が基板を洗浄処理する小径円筒部とされ、 前記大径円筒部の側部に基板を搬入出するためのゲート
    部が設けられ、 前記小径円筒部の内径寸法は、基板を水平状態で収容し
    得る大きさに設定されていることを特徴とする基板洗浄
    装置の処理チャンバ装置。
  2. 【請求項2】 前記小径円筒部の底部中央に、一枚の基
    板を水平状態に支持する基板支持部が昇降動作可能にか
    つ水平回転可能に設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の基板洗浄装置の処理チャンバ装置。
  3. 【請求項3】 前記小径円筒部はオーバフロー槽の形態
    とされ、その側部に洗浄液を供給する洗浄液供給部が設
    けられるとともに、この洗浄液供給部の上側位置に基板
    を浸漬する洗浄液の上昇流を発生させる洗浄液オーバフ
    ロー部が設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の基板洗浄装置の処理チャンバ装置。
  4. 【請求項4】 前記大径円筒部の頂部に、洗浄液を排出
    置換するための不活性気体を供給する不活性気体供給部
    が設けられるとともに、前記小径円筒部の底部に、洗浄
    液または不活性気体を排出するドレン部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記
    載の基板洗浄装置の処理チャンバ装置。
  5. 【請求項5】 前記大径円筒部に、水平状態で支持され
    た前記基板の表面に洗浄液を噴射する複数の噴射ノズル
    が水平旋回可能に設けられるとともに、 前記小径円筒部に、前記基板の裏面に洗浄液を噴射する
    噴射ノズルが設けられていることを特徴とする請求項1
    から4のいずれか一つに記載の基板洗浄装置の処理チャ
    ンバ装置。
  6. 【請求項6】 前記大径円筒部は、前記小径円筒部と一
    体に形成された本体と、この本体に取り外し可能に施蓋
    される蓋体とからなり、 この蓋体に、前記不活性気体供給部と噴射ノズルが設け
    られていることを特徴とする請求項4または5に記載の
    基板洗浄装置の処理チャンバ装置。
  7. 【請求項7】 前記ゲート部は、前記大径円筒部の側部
    から水平方向外側へ突出して設けられ、 基板を水平状態で吸着保持した移載ロボットのハンド部
    が通過し得る開口面積を有するゲート開口と、このゲー
    ト開口に水平方向へ所定間隔をもって配置され、上下方
    向へ独立して開閉可能な一対の昇降ゲートを備えてなる
    ダブルゲートとを備えてなることを特徴とする請求項1
    から6のいずれか一つに記載の基板洗浄装置の処理チャ
    ンバ装置。
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