JP2001223068A - 加熱体、加熱体の製造方法、像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱体、加熱体の製造方法、像加熱装置及び画像形成装置

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JP2001223068A
JP2001223068A JP2000033284A JP2000033284A JP2001223068A JP 2001223068 A JP2001223068 A JP 2001223068A JP 2000033284 A JP2000033284 A JP 2000033284A JP 2000033284 A JP2000033284 A JP 2000033284A JP 2001223068 A JP2001223068 A JP 2001223068A
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heating
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Akira Hayakawa
亮 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張の大きさの違いによる基材の反りを防
止し、組み立て性の容易化や、抵抗発熱体の断線の防止
を可能とした加熱体、加熱体の製造方法、像加熱装置及
び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 金属製の基材11上に絶縁層19を具備
し、該絶縁層19上に抵抗発熱体12を具備する加熱体
1であって、上記金属製基材11に凸状部11aを設け
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗発熱体を具備
した面状の加熱体、該加熱体の製造方法、該加熱体の熱
により記録材上の画像を加熱する像加熱装置、そして該
像加熱装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】例えばこれらは、電子写真複写機・プリン
タ・ファックス等の画像形成装置、即ち電子写真・静電
記録・磁気記録等の画像形成プロセス手段により加熱溶
融性の樹脂等により成るトナーを用いて記録材(エレク
トロファックスシート・静電記録シート・記録材シート
・印刷紙など)の面に直接方式もしくは、間接(転写)
方式で形成した、目的の画像情報に対応した未定着のト
ナー画像を前記画像を担持している記録材面に永久固着
画像として加熱定着処理する画像形成装置に関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】便宜上、電子写真装置・静電記録装置等
の画像形成装置において、転写材・エレクトロファック
スシート・静電記録紙等の記録媒体に転写(間接)方式
あるいは直接方式で形成担持させた未定着トナー画像を
永久画像として熱定着(固着)させるために用いられる
画像形成装置を例にして説明する。
【0004】従来、画像形成装置としては熱ローラ方式
の装置が多く用いられてきた。この装置は、ハロゲンラ
ンプ等の内蔵発熱源により所定の表面温度に加熱される
熱ローラとしての定着ローラと、これに圧接させた加圧
ローラとを有し、前記両ローラの圧接ニップ(定着ニッ
プ部)に被加熱体としての記録媒体を導入して挟持搬送
させることで圧接ニップ部において定着ローラの熱で未
定着トナー画像を記録媒体面に熱定着させるものであ
る。
【0005】しかし、定着ローラは熱容量が大きく、ま
た熱ロスが大きくて熱効率が悪い等のことから、被加熱
体を加熱するのに適した温度まで定着ローラを昇温させ
るのに時間がかかりクイックスタート性に欠け、待機中
も常時高温を維持しておかなければならず、そのため消
費エネルギーが大きく省エネルギーに反していた。ま
た、待機中も機内に熱を放出するため機内昇温の問題も
発生していた。
【0006】クイックスタート性があり、省電力オンデ
マンド加熱が可能な装置として、特開昭63−3131
82号公報等でフィルム加熱方式の加熱装置が提案され
ている。
【0007】このフィルム加熱方式の加熱装置では、熱
容量の小さい面状の加熱体(所謂セラミックヒータ)
と、該加熱体の加熱面と摺接するフィルムと、該フィル
ムを挟んでニップを形成する加圧ローラとを具備し、記
録材を該ニップで挟持してフィルムと共に搬送させ、該
フィルムを介した加熱体からの熱で該記録材を加熱して
いる。このような構成の場合、熱源である加熱体や、該
加熱体からの熱を介するフィルムを、熱ローラ方式のヒ
ータや熱ローラと比べて熱容量を低くでき、急速に昇温
可能で、待機中の電力を省くことができるという利点が
ある。
【0008】図12は、この加熱体の一例の概略構成図
であり、図12(a)に該加熱体101の一部切り欠き
表面模型図(耐熱フィルム103が接する面側)を、図
12(b)に裏面模型図を、図12(c)に図12
(b)のc−c線に沿う拡大横断面模型図を示した。
【0009】図12(a)の加熱体表面側において、1
11はアルミナ等の横長セラミック基材、112はこの
基材111の表面に基材長手に沿って細帯状に形成具備
させた銀パラジウム等の抵抗発熱体である。115は抵
抗発熱体112の左端部に電気的に導通接続させて基材
左端部側の表面に形成具備させた銀等の電極である。1
13は上記の電極115分を除いて、抵抗発熱体112
をカバーさせて基材表面に形成具備させて基材表面に形
成具備させたガラス等の絶縁性表面保護層である。
【0010】図12(b)の加熱体裏面において、11
6・116は基材右端部側から基材長手方向のほぼ中央
部にかけて基材裏面長手に沿って平行に形成具備させた
2条の細帯状の銀等の導電パターン、114はこの2条
の導電パターン116・116の左端部間に導通通電さ
せて基材裏面に形成具備させた温度検知抵抗体114で
ある。
【0011】そして2つの電極115・115間に不図
示の通電回路からAC電圧が印加されることで、抵抗発
熱体112が全長に渡って発熱して加熱体が迅速昇温す
る。
【0012】この加熱体101の温度が基材裏面側の温
度検知抵抗体114で検温されて前記温度検知抵抗体1
14の出力が導電パターン116・116(DCライ
ン)の右端部から不図示の通電制御回路にフィードさ
れ、加熱体101の温度が所定の温度に維持されるよう
に上記ACラインへの通電が制御される。即ち加熱体1
01の温度制御がなされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】加熱体101の基材と
して用いているセラミックスは、従来アルミナが用いら
れてきたが、非常に厚い紙を通紙した場合や、紙が重送
された場合などに、紙端部より外側の部分(非通紙部)
が一時的に加圧ローラと離間し、熱が紙や加圧ローラに
奪われくなって急激に温度上昇(以下、非通紙部昇温と
称する)し、大きな温度勾配ができるため、熱応力によ
り破壊してしまう場合があった。そこでこの対策のた
め、熱伝導がアルミナよりも数倍良い、窒化アルミを基
材として用い、大きな温度勾配をできなくすることによ
り対策することが提案されている。しかし窒化アルミは
非常に高価であるため、アルミナよりコストがかかって
しまうという問題があった。
【0014】そこで比較的安価な薄い金属製の基材の上
に、絶縁層としてガラスをコーティングし、その上に従
来の加熱体と同様に抵抗発熱体、絶縁用のガラスを設け
た構成とすることが考えられる。
【0015】しかし、薄い金属、たとえばステンレスに
ガラスをコーティングする場合、ガラスの焼成時に高温
をかけるため、金属とガラスの熱膨張の大きさの違いか
ら、常温に戻ったとき加熱体が大きく反ってしまうとい
う問題が発生した。この反りにより、組み立て性が悪く
なったり、反りが大きな場合には、抵抗発熱体の断線に
いたることも考えられる。ここで金属製の基板の剛性を
上げるため、単に板圧を厚くすると機材の熱容量が大き
くなり、クイックスタート性が損なわれることになる。
【0016】そこで本発明は、熱膨張の大きさの違いに
よる基材の反りを防止し、組み立て性の容易化や、抵抗
発熱体の断線の防止を可能とした加熱体、加熱体の製造
方法、像加熱装置及び画像形成装置の提供を目的として
いる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱体、加熱体
の製造方法、像加熱装置及び画像形成装置は、上記課題
を解決するために下記の構成を特徴とするものである。
【0018】〔1〕:金属製の基材上に絶縁層を具備
し、該絶縁層上に抵抗発熱体を具備する加熱体であっ
て、上記金属製基材に凸状部を設けた事を特徴とする加
熱体。
【0019】〔2〕:金属製の基材上に絶縁層を具備
し、該絶縁層上に抵抗発熱体を具備し、該抵抗発熱体を
覆う表面保護層を具備する加熱体であって、上記金属製
基材に凸状部を設けた事を特徴とする加熱体。
【0020】〔3〕:上記凸状部が、上記基材の抵抗発
熱体を具備した面とは反対側の面に設けられた事を特徴
とする〔1〕又は〔2〕に記載の加熱体。
【0021】〔4〕:上記凸状部が、上記基材の長手方
向に沿うリブである事を特徴とする〔1〕,〔2〕又は
〔3〕に記載の加熱体。
【0022】〔5〕:上記凸状部が、上記基材の短手方
向に沿うリブである事を特徴とする〔1〕,〔2〕,
〔3〕又は〔4〕に記載の加熱体。
【0023】〔6〕:上記基材の短手方向に沿うリブ
が、上記抵抗発熱体への給電部の近傍にある事を特徴と
する〔5〕に記載の加熱体。
【0024】〔7〕:上記凸状部が、金属製基材を曲げ
加工して形成されていることを特徴とする〔1〕乃至
〔6〕の何れか1項に記載の加熱体。
【0025】〔8〕:上記凸状部が、金属製基材の鋳造
成形により、形成されていることを特徴とする〔1〕乃
至〔7〕の何れか1項に記載の加熱体。
【0026】
〔9〕:金属製の基材上に絶縁層を具備
し、該絶縁層上に抵抗発熱体を具備する加熱体の製造方
法であって、上記金属製基材に凸状部を設けて剛体構造
とし、該基材上に上記絶縁層を焼成した事を特徴とする
加熱体の製造方法。
【0027】〔10〕:金属製の基材上に絶縁層を具備
し、該絶縁層上に抵抗発熱体を具備し、該抵抗発熱体を
覆う表面保護層を具備する加熱体の製造方法であって、
上記金属製基材に凸状部を設けて剛体構造とし、該基材
上に上記絶縁層、抵抗発熱層及び表面保護層の少なくと
も1つを焼成した事を特徴とする加熱体の製造方法。
【0028】〔11〕:〔1〕乃至〔8〕の何れか1項
に記載の加熱体により記録材上の画像を加熱することを
特徴とする像加熱装置。
【0029】〔12〕:〔1〕乃至〔8〕の何れか1項
に記載の加熱体と、この加熱体と摺接するフィルムと、
このフィルムを介して前記加熱体とニップを形成する加
圧部材とを有し、画像を担持した記録材を前記ニップで
挟持し、該記録材を前記フィルムと共に搬送させて前記
加熱体からの熱により記録材上の画像を加熱することを
特徴とする像加熱装置。
【0030】〔13〕:記録材上に画像を形成する像形
成手段と、該記録材上の画像を加熱する像加熱手段とを
有する画像形成装置において、前記像加熱手段として
〔11〕又は〔12〕の像加熱装置を備えることを特徴
とする画像形成装置。
【0031】〈作 用〉金属製の基材の上に、絶縁層を
コーティングすることで従来のセラミック基板を代用す
る加熱体において、基材の熱容量を大幅に増やしてクイ
ックスタート性を阻害することのないように、金属製の
基材に凸状部を設けて剛性をあげ、金属と絶縁層等との
熱膨張の大きさの違いによる反りを防止し、良好な組み
立て性と、抵抗発熱体の断線の防止を可能としている。
【0032】
【発明の実施の形態】〈実施形態1〉図1は本実施形態
における加熱体1の断面模型図である。
【0033】図1において11はステンレス等の金属の
基材であり、この基材11の表面に対して絶縁層である
絶縁ガラス層19を形成し、更にその上に銀パラジウム
(Ag/Pd)・RuO2・Ta2N等の電気抵抗材料の
ペースト材をスクリーン印刷することで抵抗発熱体12
をパターン形成し、その上に絶縁性表面保護層としての
ガラスコート層13を形成してある。
【0034】詳細に説明していくと、基材11は厚さ
0.6mm、長さ230mmのステンレス板を図1
(b)のように断面形状がT字型となるようにプレス
(曲げ加工)等により成形し、基材長手方向に沿って設
けている。このようにリブ11aを設けて剛体構造とす
ることで、薄く、熱容量の小さい板材を用いながら長手
方向の剛性を得ている。本実施形態では完成後のヒータ
幅Wを7mm、リブの高さHを1mmにしてあり、この
曲げ加工により熱容量を30%増やすことにより剛性を
約10倍にまで強くすることができる。
【0035】この上に絶縁層として絶縁ガラス層19を
厚膜印刷により形成し、焼成してある。この焼成の際に
約800度程度の熱をかけるが、冷却時に絶縁ガラス層
19と基材11の熱膨張の違いから0.6mm程度の板
厚の平板の基材では大きく反ってしまったが、本実施形
態のような曲げ加工によりリブ形状を与えた基材ではほ
とんど反ることはなかった。
【0036】更にこの絶縁ガラス層19の上に抵抗発熱
体12を加熱体長手方向で折り返す形に印刷焼成し、そ
の後、抵抗発熱体12を被覆するように表面保護層とし
てのガラスコート層13を印刷焼成してある。図1では
説明の便宜上、絶縁ガラス層19とガラスコート層13
を別々に表しているが、同一のガラスを用いてもよく、
同一のものにすると表面のガラスコート層13が焼成時
に、先に印刷してあった下層の絶縁ガラス層19と溶融
することで、界面がなくなり、抵抗発熱体12をガラス
で囲むことになり、絶縁性も上がるという利点がある。
【0037】図2に本実施形態の加熱体1の裏面を示
す。図2において14は温度検知素子であるサーミスタ
であり、DCパターン16で不図示コネクタとの接点に
接続されている。15はこれらのDCライン部をステン
レス製の基板から絶縁するためのガラス層である。
【0038】以上の構成を用いることにより、アルミナ
等のセラミックスを用いた従来の加熱体と同等の機能を
有することとなり、簡単に従来のものと置き換えること
ができる。
【0039】更に熱的強度については、プロセススピー
ドが60mm/secで動作する定着器を195℃で温
調し、厚さが5mm程度になるように重ねた記録材の加
熱処理と冷却を繰り返し行うと、従来のアルミナ製の加
熱体では8回目の加熱処理時に熱応力により破断したの
に対し、本実施形態の加熱体を用いると、20回、加熱
処理と冷却を繰り返しても加熱体が破断したり破壊され
ることはなかった。
【0040】また、平板で0.6mm厚のステンレス製
の基板を用い、ガラス厚みを絶縁ガラス層19と表面保
護層としてのガラスコート層4とを合わせて約100μ
m程度とした場合、従来その反り量は、ガラスがコーテ
ィングしてあるほうを凸に大きいものでは中央部で約3
0mm程度になったのに対し、本実施形態の加熱体では
約2〜3mm程度になった。これにより加熱体を加熱体
ホルダー2に接着せずに組み立てるとき容易に組み立て
ることができ、また加圧ローラとの間で加圧されていな
いときに、加熱体が大きく膨らんで耐熱フィルムを傷つ
けることもなくなった。
【0041】一方フィルム加熱方式の大きな特徴であ
り、利点であるクイックスタート性であるが、加熱体に
供給する電力を500Wにし、基材を0.6mm厚のア
ルミナ製、0.6mm厚の平板のステンレス製、本実施
形態のリブ11aを裏面に設けた形状の3種類の加熱体
でその立ち上がりを比較したところ、加圧ローラの熱容
量や断熱性で大きく差が出るが同一の加圧ローラを用い
た場合、室温(23℃)から195℃の温調温度まで達
する時間は、アルミナ製が5.3秒、ステンレス製平板
が6.0秒、リブ11aを設けたステンレス製が6.2
秒と若干遅くなったが十分な速さを確保することがで
き、クイックスタート性を大きく阻害することにはなら
なかった。
【0042】本実施形態では比較的成形が容易で安価な
ステンレスを用いたが、熱伝導の良い銅やアルミニウム
といった他の金属を用いても問題はない。
【0043】〈実施形態2〉図3は本実施形態における
加熱体1の断面模型図である。
【0044】図3に示すように本実施形態では基材11
の幅方向の両端部を加熱面と逆側に折り曲げてリブ11
aを形成し、断面形状をコの字状としたものである。な
お前述の実施形態と同一の要素には同符番を付して再度
の説明を省略した。
【0045】本実施形態を用いることにより上記実施形
態と同様の効果がある上、温度検知素子14の加熱体1
の裏面への設置の自由度が大きくなる。つまり、加熱体
1上の抵抗発熱体12の真裏や少し記録材搬送方向下流
側といった位置的自由度と、上記実施形態のように温度
検知素子14を加熱体1の裏面に直接実装せずに、図3
に示すように耐熱性テープ17で絶縁した温度検知素子
14を弾性体18にて加熱体1の裏面に加圧設置すると
いった温度検知素子14の形状の自由度も高くなる。
【0046】〈実施形態3〉図4(a)に本実施形態の
加熱体1を構成する基材11の裏面斜視図を示し、図4
(b)に加熱体1の一部切り欠き表面模型図、図4
(c)に裏面模型図を示す。
【0047】本実施形態で用いた加熱体1の基材11は
アルミニウムの鋳造成形で形成してある。形状として
は、基本的な板厚0.8mmで上記実施形態と同様に加
熱体1の長手方向に高さ0.7mmのリブ11aを設け
てあり、さらにAC接点15側端部において上記リブ1
1aと直交する形で同じ0.7mmの高さのリブ11b
を形成してある。なお、この他の抵抗発熱体12や、温
度検知素子14等、同一の要素には同符番を付して再度
の説明を省略した。
【0048】詳細に説明していくと長手方向のリブ11
aは上記実施形態と同様に長手方向での加熱体1の剛性
を高め、金属とガラスの熱膨張の違いから生じる反りを
防止できる。一方上記リブ部と直交する幅方向(基材短
手方向)のリブ11bは、図4の(b)(c)に示すよ
うに加熱体1の表面の抵抗発熱体12よりも長手で外側
にあり、加熱領域から外側に外してあり、表面のAC接
点15よりも長手の内側にある。
【0049】基材11に上記のようなリブ11bを形成
することにより、加熱体1の幅方向の反りが無くなる。
長手方向と比較して、幅方向は短いため反り量自体は小
さいが、AC接点にコネクタを挿入する際に反っている
と、厚膜印刷で形成された各接点15は局部的に大きな
力を受けることになりコネクタの電極により削り取られ
る恐れがある。削られた接点15に大きな電流が流れる
と接点焼け等が発生し、導通不良が発生し製品の故障に
いたることがある。そのためコネクタ挿入部の近くにリ
ブを設け接点部の基板の剛性および平面度を確保するこ
とにより接点部削れによる接触不良を防止している。な
お、幅方向のリブ11bは、図5(a)に示すように接
点15の外側に設けても良い。また、長手方向のリブ1
1aは図5(b)に示すように幅方向の両端部に設けて
も良い。
【0050】〈その他〉上記の実施形態では、リブ(凸
状部)を曲げ加工又は鋳造により形成しているが、これ
に限らず平板状の基材11に他の材料を溶接してリブ1
1a,11bを溶接するものや、図6(a)のように基
材11とリブ11a,11bに嵌合部をそれぞれ設け
て、嵌め合わせるもの、図6(b)のように、不要部分
(斜線部)を切削してリブ11aを形成するものなど、
凸状部を形成できれば、どのような手段によるものでも
良い。
【0051】また、リブ11a,11bは、必ずしも基
材11の長手方向或は幅方向全域に設ける必要はなく、
基材の反りが許容内となる程度に部分的に設けたもので
も良い。図7は、曲げ加工によりリブ11aを中央の所
定範囲に設け、リブ11bを接点15近傍に設けたもの
である。
【0052】リブ11aは、長手方向にわたって基材1
1の剛性を増す構成であれば、厳密に長手方向と平行に
形成する必要はなく、例えば図8(a),(b)に示す
ように対角線上に形成したものや、曲線状に形成したも
のでも良い。同様にリブ11bも厳密に短手方向と平行
に配置する必要はなく、接点15における反りが無視で
きる程度の剛性が得られれば、図8(c)のようにリブ
11aと兼用した構成であっても良い。
【0053】また、上記加熱体は被加熱体を加熱する面
側に抵抗発熱体12を設け、その反対側の面に凸状部を
設けたが、図9に示すように被加熱体を加熱する面と反
対側の面に抵抗発熱体12を設け、この面側に凸状部を
設けた構成でも良い。
【0054】〈像加熱装置〉次に上記加熱体を備えた本
発明の像加熱装置について説明する。図10は該像加熱
装置の概略構成図である。
【0055】図中、1は上記実施形態で示した金属基材
を用いた加熱体、102はこの加熱体1を下向きに固定
支持させた加熱体ホルダー、102は耐熱性フィルム、
104は弾性加圧ローラであり、加熱体1と加圧ローラ
104とを耐熱フィルム103を挟ませて圧接させるこ
とで所定幅の加熱部としての定着ニップ部Nを形成させ
てある。
【0056】フィルム103は不図示の駆動手段もしく
は加圧ローラ104の回転駆動力により、定着ニップ部
Nにおいて加熱体1の面に密着摺動しながら定着ニップ
部Nを矢印方向に所定の速度で走行搬送される。
【0057】フィルム103が所定の速度で走行搬送さ
れ、加熱体1が所定の温度に温調された状態において、
定着ニップ部Nのフィルム103と加圧ローラ104と
の間に、被加熱体としての記録媒体Pが導入されること
で、記録媒体Pは定着ニップ部Nをフィルム103の面
に密着してフィルム103と一緒に定着ニップ部Nを挟
持搬送されていき、その搬送過程で加熱体1からフィル
ム103を介して熱を受けて未定着トナー像Tが記録媒
体面に熱定着される。
【0058】定着ニップ部Nを通った記録媒体Pはフィ
ルム103の面から分離されて排出搬送される。
【0059】加熱体1や耐熱性フィルム103は比較的
低熱容量であることや、加熱部としての定着ニップ部N
をフィルム103を介して集中的に加熱できることで、
クイックスタート性を得ることができ、省電力オンデマ
ンド加熱が可能である。
【0060】即ち、短時間に加熱体1の温度が上昇する
ため被加熱体としての記録媒体をすぐに通紙しても、記
録媒体が定着部位Nに到達するまでに加熱体1を必要な
温度に加熱することができる。しかも待機中は加熱を行
わないので機内の昇温もなく、エネルギーの消費もな
い。
【0061】また、加熱体1に金属製の基材11を用い
たことにより、加熱体長手方向の温度分布が均一化され
やすくなり、小サイズ紙や厚紙を通紙した際の非通紙部
昇温が緩和され、高温オフセット等も抑えられる。更
に、本例では、加熱体の反りが防止されているため、組
み立てが容易で、大きく反ることにより加熱体中の抵抗
発熱体が断線したり、フィルムを傷つけたりすることが
ない。
【0062】なお、上記例では、画像形成装置における
定着装置について示したが、本発明の像加熱装置はこれ
に限定されず、例えば画像を担持した記録材を加熱して
表面性を改質する装置等、広く像担持体を加熱処理する
手段・装置として使用できる。
【0063】〈画像形成装置〉図11は画像形成装置の
一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は電子写
真プロセス利用のレーザービームプリンターである。
【0064】21は第1の像担持体としての回転ドラム
型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であ
り、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)をもって回転駆動され、その回転過程で一次帯電器
22によりマイナスの所定の暗電位VD に一様に帯電処
理される。
【0065】23はレーザービームスキャナであり、不
図示の画像読取装置・ワードプロセッサ・コンピュータ
等のホスト装置から入力される目的の画像情報の時系列
電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザービ
ームLを出力し、前記の回転感光ドラム21の一様帯電
処理面を走査露光する。
【0066】このレーザービーム走査露光により、回転
感光ドラム21の一様帯電処理面の露光部分は電位絶対
値が小さくなって明電位VL となり、回転感光ドラム2
1面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成されて
いく。次いでその潜像は現像器24によりマイナスに帯
電した粉体トナーで反転現像(感光ドラム面のレーザー
露光明電位VL 部にトナーが付着)されてトナー画像T
として顕像化される。
【0067】一方、不図示の給紙トレイ上から給紙され
た記録材Pは、転写バイアスを印加した転写部材として
の転写ローラ25と感光ドラム21との圧接ニップ部
(転写部)mへ感光ドラム21の回転と同期どりされた
適切なタイミングをもって給送され、該記録材Pの面に
感光ドラム21面側のトナー画像Tが順次に転写されて
いく。
【0068】そして、これらの各要素21,22,2
3,24,25等で構成された像形成手段により未定着
トナー画像Tが形成された記録材Pは、回転感光ドラム
21面から分離され、前記実施形態に示した定着装置
(像加熱手段)Rに導入されてトナー画像Tの定着処理
を受け、画像形成物(プリント)として機外へ排紙され
る。
【0069】なお、記録材分離後の回転感光ドラム21
面はクリーニング装置26で転写残りトナー等の感光ド
ラム面残留物の除去を受けて清浄面化されて繰り返して
作像に供される。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、熱膨張の大きさの違いによる基材の反りを防止し、
組み立て性の容易化や、抵抗発熱体の断線の防止を可能
とした加熱体、加熱体の製造方法、像加熱装置及び画像
形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1における加熱体の平面模
型図及び断面模型図である。
【図2】 実施形態1における加熱体の裏面模型図であ
る。
【図3】 実施形態2における加熱体の断面模型図であ
る。
【図4】 フィルム加熱方式の加熱装置の要部の構成模
型図である。
【図5】 基材の他の構成例を示す模型図である。
【図6】 基材の他の構成例を示す断面模型図である。
【図7】 基材の他の構成例を示す模型図である。
【図8】 基材の他の構成例を示す模型図である。
【図9】 加熱体の他の構成例を示す模型図である。
【図10】 フィルム加熱方式の像加熱装置の構成模型
図である。
【図11】 画像形成装置の要部の構成模型図である。
【図12】 (a)は従来例における加熱体の一部切り
欠き表面模型図、(b)は裏面模型図、(c)は(b)
のc−c線に沿う拡大横断面模型図である。
【符号の説明】
1.加熱体 11.金属製基材 11a,11b.リブ 12.抵抗発熱体 13.ガラスコート 14.温度検知素子 15.DCパターン用ガラスコート 16.DCパターン 17.耐熱性絶縁テープ 18.弾性体 19.絶縁ガラス層 102.ステー 103.定着フィルム 104.加圧ローラ P.記録材 T.トナー
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA23 AA31 BA25 BA26 BE03 3K034 AA02 AA10 AA20 AA34 BA05 BA15 BA17 BB02 BB14 BC01 BC12 CA32 DA05 FA38 HA01 HA10 JA01 3K058 AA45 AA64 AA71 AA83 BA18 CA12 CA23 CA61 CE02 CE13 CE19 DA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の基材上に絶縁層を具備し、該絶
    縁層上に抵抗発熱体を具備する加熱体であって、 上記金属製基材に凸状部を設けた事を特徴とする加熱
    体。
  2. 【請求項2】 金属製の基材上に絶縁層を具備し、該絶
    縁層上に抵抗発熱体を具備し、該抵抗発熱体を覆う表面
    保護層を具備する加熱体であって、 上記金属製基材に凸状部を設けた事を特徴とする加熱
    体。
  3. 【請求項3】 上記凸状部が、上記基材の抵抗発熱体を
    具備した面とは反対側の面に設けられた事を特徴とする
    請求項1又は2に記載の加熱体。
  4. 【請求項4】 上記凸状部が、上記基材の長手方向に沿
    うリブである事を特徴とする請求項1,2又は3に記載
    の加熱体。
  5. 【請求項5】 上記凸状部が、上記基材の短手方向に沿
    うリブである事を特徴とする請求項1,2,3又は4に
    記載の加熱体。
  6. 【請求項6】 上記基材の短手方向に沿うリブが、上記
    抵抗発熱体への給電部の近傍にある事を特徴とする請求
    項5に記載の加熱体。
  7. 【請求項7】 上記凸状部が、金属製基材を曲げ加工し
    て形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れか1項に記載の加熱体。
  8. 【請求項8】 上記凸状部が、金属製基材の鋳造成形に
    より、形成されていることを特徴とする請求項1乃至7
    の何れか1項に記載の加熱体。
  9. 【請求項9】 金属製の基材上に絶縁層を具備し、該絶
    縁層上に抵抗発熱体を具備する加熱体の製造方法であっ
    て、 上記金属製基材に凸状部を設けて剛体構造とし、該基材
    上に上記絶縁層を焼成した事を特徴とする加熱体の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 金属製の基材上に絶縁層を具備し、該
    絶縁層上に抵抗発熱体を具備し、該抵抗発熱体を覆う表
    面保護層を具備する加熱体の製造方法であって、 上記金属製基材に凸状部を設けて剛体構造とし、該基材
    上に上記絶縁層、抵抗発熱層及び表面保護層の少なくと
    も1つを焼成した事を特徴とする加熱体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8の何れか1項に記載の
    加熱体により記録材上の画像を加熱することを特徴とす
    る像加熱装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8の何れか1項に記載の
    加熱体と、この加熱体と摺接するフィルムと、このフィ
    ルムを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と
    を有し、画像を担持した記録材を前記ニップで挟持し、
    該記録材を前記フィルムと共に搬送させて前記加熱体か
    らの熱により記録材上の画像を加熱することを特徴とす
    る像加熱装置。
  13. 【請求項13】 記録材上に画像を形成する像形成手段
    と、該記録材上の画像を加熱する像加熱手段とを有する
    画像形成装置において、前記像加熱手段として請求項1
    1又は12の像加熱装置を備えることを特徴とする画像
    形成装置。
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