JP2001222039A - 撮像装置、その制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、その制御方法、及び記憶媒体

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JP2001222039A
JP2001222039A JP2000033920A JP2000033920A JP2001222039A JP 2001222039 A JP2001222039 A JP 2001222039A JP 2000033920 A JP2000033920 A JP 2000033920A JP 2000033920 A JP2000033920 A JP 2000033920A JP 2001222039 A JP2001222039 A JP 2001222039A
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exposure
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Hideo Kawahara
英夫 河原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影者のNDフィルタの管理負担を軽減する
と共に、撮像画の高品質を実現可能とする撮像装置を提
供する。 【解決手段】 撮像光学系に配され、その光路内に出し
入れが可能なNDフィルタ151と、前記撮像光学系の
光軸上に配された絞り152と、前記絞り152を介し
て前記撮像光学系の焦点位置に配された光電変換素子で
ある撮像素子161と、前記撮像素子161より得られ
る電気信号を処理する信号処理回路162とを備えた撮
像装置において、前記信号処理回路162より得られた
輝度信号に基づいて、前記NDフィルタ151の光路へ
の出し入れ動作、前記絞りの絞り値、及び前記撮像素子
の駆動タイミングの制御を行う露出演算処理装置204
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光路中に出し入れ
が可能なNDフィルタ等のフィルタ手段を備えるビデオ
カメラなどの撮像装置、その制御方法、及び記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の撮像装置において
は、適正な露出を得るべく、光学系に配置された絞り
や、撮像面上の露光時間等を制御するシャッタなどの手
段により露出制御が行われてきた。しかし、例えばビデ
オカメラなどの個体撮像素子を用いた撮像装置にあって
は、近年CCD(電荷結合素子)などに代表される撮像
素子の小型化、高画素化に伴い、絞りが絞り込まれた条
件にて生ずる光の回折の悪影響で光学的な解像力の低下
が問題になっている。
【0003】この問題を解決するために、光路中に出し
入れが可能なNDフィルタを備えるビデオカメラが提案
されている。NDフィルタを備える撮像装置の従来技術
に於ける代表的な露出制御について図14を用いて説明
する。
【0004】同図において、符号150、153及び1
54は、それぞれ前面固定レンズ、ズームレンズ、及び
フォーカスレンズであり、被写体像を撮像面上に結像す
るための撮像光学系を構成する。
【0005】151はNDフィルタであり、例えば透過
する可視光量を波長によらず均一に1/4あるいは1/
8等に減衰させる。152は、撮像光学系150及び1
53の間に置かれた絞りであり、一般にアフォーカル
(平行光)領域に設けられている。
【0006】161は、結像した光量を電気あるいは電
荷量に変換する光電変換素子であり、例えばCCD等の
撮像素子である。162はカメラ信号処理回路であり、
CCD161より得られた電気量に基づき、撮像された
信号を例えばNTSC規格などに代表される標準的な映
像信号に変換する回路である。163は記録手段であ
り、前記カメラ信号処理回路162で信号処理された映
像信号を記録するテープレコーダになどである。
【0007】201は検波回路であり、前記カメラ信号
処理回路162より信号処理された映像信号の輝度成分
を、例えば積分処理などの検波処理を施し露出制御に用
いる検波信号を発生させる回路である。202は、露出
制御の基準となる所定の露出基準値であり、電圧あるい
は電荷発生手段である。203は比較回路であり、前記
検波信号と露出基準値202とを比較しその大小に応じ
た露出誤差信号を出力する。204は露出演算処理装置
であり、比較回路203より得られる露出誤差信号に基
づき、絞り152の絞り値(開口面積)とCCD161
の露光時間を制御する。なお、上記201〜204まで
を含め露出制御回路200とする。
【0008】211は露光時間制御回路であり、例えば
本従来例に示すCCDの場合には、その読み出しタイミ
ングを制御することにより、露光時間を可変にする動作
が可能である。この露光時間の制御動作を、露出演算処
理装置204にて決定する露光時間となるように制御す
る。
【0009】212は絞り制御回路であり、露出演算処
理装置204にて決定された絞り量になるように絞り1
52を制御する。213はNDフィルタ制御回路であ
り、NDフィルタ151を光路に出し入れする制御を行
う。214はスイッチ214であり、NDフィルタ15
1を撮影者が出し入れするときに切り替えるものであ
る。
【0010】次に、露出制御動作について説明する。
【0011】光学系より入射した光は、絞り152にて
光量を制限され、CCD161に結像する。CCD16
1により光電変換された撮像信号は、信号処理回路16
2により映像信号に変換され、テープレコーダ163等
により記録される。また、信号処理回路162により得
られる輝度信号は、検波回路201に入力され、例えば
積分処理などを施すことにより、撮像画における平均輝
度レベルを算出する。求められた平均輝度レベルと露出
基準値202とを比較回路203にて比較し、輝度レベ
ル<露出基準値の場合には絞りを開くあるいは露光時間
を長くし、輝度レベル>露出基準値の場合には絞りを閉
じるあるいは露光時間を短くする、といった制御を露出
演算処理装置204の処理結果に基づき行う。
【0012】ここで、露出演算処理装置204の動作の
詳細について、図15及び図16を用いて説明する。
【0013】図15は、被写体の明るさと絞り値及び撮
像素子との関係を示すグラフであり、横軸に被写体の明
るさを表す被写体照度をとり、左の縦軸が絞り値を示
し、右側の縦軸が撮像素子の露光時間を示す。被写体が
暗い状態(横軸左)から明るい状態(横軸右)に徐々に
変化した場合を例にとって説明する。
【0014】まず、絞り値の変化31がF1.4(開
放)、且つ露光時間の変化32が1/60秒の状態より
被写体照度に応じて絞りが徐々に絞られていく。
【0015】被写体照度が増加し、絞りがF5.6をと
ると、先に述べたように光学的な回折の影響を軽減する
目的で、絞りの動作を固定させ、露光時間の制御を行
う。
【0016】本従来例のように撮像素子がCCDの場合
には、露光時間の制御は露光時間中に蓄積された電荷を
所定のタイミングにクリアする、いわゆる電子シャッタ
動作を行えばよく、例えば、露光時間が1/60秒(N
TSC)の通常動作が行われている場合には、その露光
時間の1/2が完了したタイミングで電荷のクリアを行
うことにより、露光時間を1/120秒に短縮すること
ができる。この露光時間の制御を図15に示すように被
写体照度に応じて1/60秒より1/1000秒まで可
変させることにより、被写体の明るさに応じた露出制御
が可能である。
【0017】さらに、電子シャッタの露光時間が1/1
000秒に達すると、絞り152が再び制御され露出の
制御がなされる。これは、電子シャッタが高速になるに
つれ被写体の連続的な動きが失われていくために動画と
しての品位を損ねる恐れがあるためである。この動作を
図16のフローチャートを用いて説明する。
【0018】図16は、従来の露出演算処理装置の動作
を説明するフローチャートであり、所定のタイミングに
て繰り返し行われるものである。
【0019】まず、ステップS72では、検波された輝
度レベルと露出基準値202とを比較し、輝度レベル>
露出基準値の場合には明るいと判断してステップS73
へ進み、輝度レベル<露出基準値の場合には暗いと判断
してステップS77へ進む。また、輝度レベル=露出基
準値の場合には適正と判断して処理を終了する。
【0020】ステップS73では、現在の絞り値により
次の判断を行う。絞り値>F5.6及び絞り値<F5.
6の場合には、絞りによる露出制御範囲としてステップ
S76へ進み、絞り値=F5.6の場合には、電子シャ
ッタよる露出制御範囲としステップS74へ進む。
【0021】ステップS74では、現在の露光時間がそ
の露出制御範囲(1/60秒〜1/1000秒)内であ
ればステップS75へ進み、露出制御範囲外の場合はス
テップS76へ進む。ステップS75では、露光時間を
短くし、露出レベルを下げる。ステップS76では、絞
り152を絞る方向に駆動し、露出レベルを下げる。
【0022】ステップS77では、現在の絞り152の
絞り値により次の判断を行う。絞り値>F5.6の場合
には、絞り152による露出制御範囲としステップS8
0へ進み、絞り値<F5.6の場合には、絞り152に
よる露出制御範囲として、ステップS80へ進む。ま
た、絞り値=F5.6の場合には、電子シャッタによる
露出制御範囲として、ステップS78へ進む。
【0023】ステップS78では、現在の露光時間がそ
の露出制御範囲(1/60秒〜1/1000秒)内であ
ればステップS79へ進み、露出制御範囲外の場合に
は、ステップS76へ進む。ステップS79では、露光
時間を長くし、露出レベルを上げる。ステップS80で
は、絞りを開く方向に駆動し、露出レベルを上げる。そ
して、処理を終了する。
【0024】以上の作用により適正な露光制御が可能と
なる。
【0025】次に、撮影者がスイッチ214を切り替え
ることにより、NDフィルタ151を光路中に出し入れ
した場合の制御状態を図17に示す。
【0026】同図中の符号33に示すND出し入れの被
写体照度のポイントにおいて、撮影者がスイッチ214
を制御することにより、NDフィルタ151が光路に出
し入れされた場合を想定して説明する。
【0027】CCD161は、NDフィルタ151の濃
度に応じた輝度変化の影響を受ける。同図に示す例にお
いては、NDフィルタ151の濃度を透過率25%とし
た場合を表現しており、挿入あるいは取り外した場合、
NDフィルタにより輝度変化が生じた分、上記の説明に
記したステップにより、露光時間を4倍(あるいは1/
4)にするための制御がなされる。
【0028】したがって、同図に示すように同じ被写体
照度においても、NDフィルタ151を用いることによ
り、光線の回折で生ずる絞り値を広い範囲で回避するこ
とが可能となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で示す撮像装置の構成では、次のような問題点があ
った。
【0030】1)撮影者が、被写体の明るさあるいは絞
り量に応じてNDフィルタ151を出し入れせねばなら
ない負担を強いられる。
【0031】2)NDフィルタ151の出し入れの切り
替え動作を怠った場合には、高照度の被写体を撮影した
時の回折はもとより、NDフィルタ151を出し忘れた
際の低照度被写体の露出不足にもつながる。
【0032】3)NDフィルタ151を光路内に挿入あ
るいは取り出したときに、ステップ的な輝度変化を生じ
てしまい、撮像画の品位に悪影響を及ぼしかねない。
【0033】上記輝度変化の問題に関して、図18のタ
イミングチャートを用いて詳細に説明する。同図に示す
横軸は時間の流れを表し、縦軸は上から順にそれぞれ、
絞りの値35、CCDの露光時間36、及び信号処理回
路162より得られる輝度信号の平均値(=検波値)3
7の変化をそれぞれ示している。
【0034】時間0において、紋りはF8で、露光時間
は1/1000秒の値にて適正な露出を得ている。この
状態において、使用者が、被写体の明るさの状態からN
Dフィルタ151を入れようと判断して時間T1にND
フィルタ151を挿入すると、輝度37の平均値が時間
T1のタイミングでレベル低下する。同図には、NDフ
ィルタ151の濃度を示す透過率が25%の場合を想定
した特性が示されており、この輝度変化をきっかけに、
先に説明したような露出制御が行われる。
【0035】時間T1より輝度37の変化をきっかけに
絞り152が開く側に制御される。絞りがF5.8の値
をとり得た時点T2で、絞りの駆動が停止する。これは
先に示した動作フローによるものである。さらに、時間
T2より電子シャッタによる露光時間の制御動作が開始
され、時間T3までの間に露光時間が1/1000秒よ
り1/500秒まで延長される。
【0036】したがって、T1にNDフィルタ151を
挿入してからT3までの間(図中の38)、露出を適正
に戻すための動作が行われ、その間に不適正な露出画が
出力されてしまう。これは、絞りのみ、あるいは電子シ
ャッタの制御のみで行われる露出制御に比べて適正露出
を得るまでの時間が長くなるのが一般である。
【0037】一方、NDフィルタの光路への出し入れ動
作を、操作者の判断によらず行う制御手法として、例え
ば特開平5−292392号公報に開示される技術があ
る。この従来技術によれば、光路内の光量を検出する光
量検出手段を備え、この光量検出手段からの出力に応じ
て絞り駆動手段とNDフィルタ駆動手段を制御するもの
である。しかし、この従来技術では、光量検出手段を設
けなければならず、装置の小型化及びコスト面で問題が
あった。
【0038】本発明は上記従来の問題点に鑑み、装置の
小型化及びコスト面で支障を来さずに、撮影者のNDフ
ィルタの管理負担を軽減すると共に、撮像画の高品質を
実現可能とする撮像装置等を提供することを目的とす
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る撮像装置では、撮像光学
系と、前記撮像光学系に配され、その光路内に出し入れ
が可能なフィルタ手段と、前記撮像光学系の光軸上に配
された絞りと、前記絞りを介して前記撮像光学系の焦点
位置に配された光電変換素子である撮像素子と、前記撮
像素子より得られる電気信号を処理する信号処理回路と
を備えた撮像装置において、前記信号処理回路より得ら
れた輝度信号に基づいて、前記フィルタ手段の光路への
出し入れ動作を制御する制御手段を設けたことを特徴と
する。
【0040】請求項2記載の発明に係る撮像装置では、
請求項1記載の撮像装置において、前記フィルタ手段
は、透過する可視光量を波長によらず均一に減衰させる
NDフィルタであることを特徴とする。
【0041】請求項3記載の発明に係る撮像装置では、
請求項1または請求項2記載の撮像装置において、前記
制御手段は、前記信号処理回路より得られた輝度信号に
基づいて、前記フィルタ手段の光路への出し入れ動作、
前記絞りの絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミング
を制御する露出制御手段を有することを特徴とする。
【0042】請求項4記載の発明に係る撮像装置では、
請求項3記載の撮像装置において、前記露出制御手段
は、前記信号処理回路より得られる輝度信号の単位時間
当たりに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較し、そ
の比較結果に基づき、前記NDフィルタの出し入れ動
作、絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御
することを特徴とする。
【0043】請求項5記載の発明に係る撮像装置では、
請求項4記載の撮像装置において、前記NDフィルタの
出し入れを警告する警告手段を備え、前記露出制御手段
は、前記撮像素子より得られる輝度信号の単位時間当た
りに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較し、その比
較結果に基づき、前記警告手段の警告動作を制御すると
共に、前記フィルタ手段の出し入れ動作、絞り値、及び
前記撮像素子の駆動タイミングを制御することを特徴と
する。
【0044】請求項6記載の発明に係る撮像装置では、
請求項4記載の撮像装置において、前記NDフィルタの
出し入れを警告する警告手段と、前記NDフィルタの出
し入れ動作を許可するスイッチ手段とを備え、前記露出
制御手段は、前記撮像素子より得られる輝度信号の単位
時間当たりに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較
し、その比較結果に基づき前記警告手段により警告を行
い、前記スイッチ手段を操作した場合のみ前記NDフィ
ルタの出し入れ動作を行うことを特徴とする。
【0045】請求項7記載の発明に係る撮像装置では、
請求項4乃至請求項6記載の撮像装置において、前記撮
像光学系は、焦点距離が可変な光学系であると共に、そ
の焦点距離を検出する手段を備え、前記露出制御手段
は、前記撮像光学系の焦点距離の単位時間当たりの変化
量に応じて、前記所定量の基準値を加減することを特徴
とする。
【0046】請求項8記載の発明に係る撮像装置では、
請求項4乃至請求項6記載の撮像装置において、前記撮
像光学系は、被写体距離が可変な光学系であると共に、
前記被写体距離を検出する被写体距離検出手段を備え、
前記露出制御手段は、前記被写体距離の単位時間当たり
の変化量に応じて、前記所定量の基準値を加減すること
を特徴とする。
【0047】請求項9記載の発明に係る撮像装置では、
請求項4乃至請求項6記載の撮像装置において、撮像装
置の揺れ量を検出する揺れ検出手段を備え、前記露出制
御手段は、前記揺れ量に応じて、前記所定量の基準値を
加減することを特徴とする。
【0048】請求項10記載の発明に係る撮像装置で
は、請求項4乃至請求項6記載の撮像装置において、前
記信号処理手段より得られる色信号の変化量を検出する
色変化検出手段を備え、前記露出制御手段は、前記色信
号の変化量に応じて、前記所定量の基準値を加減するこ
とを特徴とする。
【0049】請求項11記載の発明に係る撮像装置で
は、請求項4乃至請求項6記載の撮像装置において、前
記撮像光学系を通して得られた撮像画を記録する記録手
段を備え、前記露出制御手段は、前記記録手段が記録状
態であるか否かに応じて、前記所定量の基準値を加減す
ることを特徴とする。
【0050】請求項12記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、撮像光学系と、前記撮像光学系に配され、
その光路内に出し入れが可能なフィルタ手段と、前記撮
像光学系の光軸上に配された絞りと、前記絞りを介して
前記撮像光学系の焦点位置に配された光電変換素子であ
る撮像素子と、前記撮像素子より得られる電気信号を処
理する信号処理回路とを備えた撮像装置を用い、前記信
号処理回路より輝度信号を取り出し、前記輝度信号に基
づいて、前記フィルタ手段の光路への出し入れ動作を制
御することを特徴とする。
【0051】請求項13記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項12記載の撮像装置の制御方法にお
いて、前記フィルタ手段は、透過する可視光量を波長に
よらず均一に減衰させるNDフィルタであることを特徴
とする。
【0052】請求項14記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項12または請求項13記載の撮像装
置の制御方法において、前記NDフィルタの光路への出
し入れ動作の制御は、前記信号処理回路より得られた輝
度信号に基づいて、前記NDフィルタの出し入れ動作、
絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御する
露出制御処理であることを特徴とする。
【0053】請求項15記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項14記載の撮像装置の制御方法にお
いて、前記露出制御処理は、前記信号処理回路より得ら
れる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と所定量
の基準値とを比較し、その比較結果に基づき、前記ND
フィルタの出し入れ動作、絞り値、及び前記撮像素子の
駆動タイミングを制御することを特徴とする。
【0054】請求項16記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15記載の撮像装置の制御方法にお
いて、前記露出制御処理は、前記撮像素子より得られる
輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と所定量の基
準値とを比較し、その比較結果に基づき、前記NDフィ
ルタの出し入れを警告する警告手段の動作を制御すると
共に、前記NDフィルタの出し入れ動作、絞り値、及び
前記撮像素子の駆動タイミングを制御することを特徴と
する。
【0055】請求項17記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15記載の撮像装置の制御方法にお
いて、前記露出制御処理は、前記撮像素子より得られる
輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と所定量の基
準値とを比較し、その比較結果に基づき前記NDフィル
タの出し入れを警告する警告手段の警告動作を制御し、
前記NDフィルタの出し入れ動作を許可するスイッチ手
段を操作した場合のみ前記NDフィルタの出し入れ動作
を行うことを特徴とする。
【0056】請求項18記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15乃至請求項17記載の撮像装置
の制御方法において、前記露出制御処理は、前記撮像光
学系の焦点距離の単位時間当たりの変化量に応じて、前
記所定量の基準値を加減することを特徴とする。
【0057】請求項19記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15乃至請求項17記載の撮像装置
と制御方法において、前記露出制御処理は、前記被写体
距離の単位時間当たりの変化量に応じて、前記所定量の
基準値を加減することを特徴とする。
【0058】請求項20記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15乃至請求項17記載の撮像装置
を制御方法において、前記露出制御処理は、撮像装置の
揺れ量に応じて、前記所定量の基準値を加減することを
特徴とする。
【0059】請求項21記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15乃至請求項17記載の撮像装置
の制御方法において、前記露出制御処理は、前記信号処
理手段より得られる色信号の変化量に応じて、前記所定
量の基準値を加減することを特徴とする。
【0060】請求項22記載の発明に係る撮像装置の制
御方法では、請求項15乃至請求項17記載の撮像装置
の制御方法において、前記露出制御処理は、前記撮像光
学系を通して得られた撮像画を記録する記録手段が記録
状態であるか否かにより、前記所定量の基準値を加減す
ることを特徴とする。
【0061】請求項23記載の発明に係る記憶媒体で
は、撮像光学系と、前記撮像光学系に配され、その光路
内に出し入れが可能なフィルタ手段と、前記撮像光学系
の光軸上に配された絞りと、前記絞りを介して前記撮像
光学系の焦点位置に配された光電変換素子である撮像素
子と、前記撮像素子より得られる電気信号を処理する信
号処理回路とを備えた撮像装置の制御方法を実行する、
コンピュータで読み出し可能なプログラムを格納した記
憶媒体であって、前記制御方法は、前記信号処理回路よ
り輝度信号を取り出す信号取り出しステップと、前記輝
度信号に基づいて、前記フィルタ手段の光路への出し入
れ動作を制御する制御ステップとを備えたことを特徴と
する。
【0062】請求項24記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項23記載の記憶媒体において、前記フィルタ
手段は、透過する可視光量を波長によらず均一に減衰さ
せるNDフィルタであって、前記制御ステップは、前記
信号処理回路より得られた輝度信号に基づいて、前記N
Dフィルタの光路への出し入れ動作、絞り値、及び前記
撮像素子の駆動タイミングを制御する露出制御処理であ
ることを特徴とする。
【0063】請求項25記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24記載の記憶媒体において、前記露出制御
処理は、前記信号処理回路より得られる輝度信号の単位
時間当たりに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較
し、その比較結果に基づき、前記NDフィルタの光路へ
の出し入れ動作、絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイ
ミングを制御する処理であることを特徴とする。
【0064】請求項26記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項25記載の記憶媒体において、前記露出制御
処理は、前記撮像素子より得られる輝度信号の単位時間
当たりに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較し、そ
の比較結果に基づき、前記NDフィルタの出し入れを警
告する警告手段の動作を制御すると共に、前記NDフィ
ルタの光路への出し入れ動作、絞り値、及び前記撮像素
子の駆動タイミングを制御する処理であることを特徴と
する。
【0065】請求項27記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24記載の記憶媒体において、前記露出制御
処理は、前記撮像素子より得られる輝度信号の単位時間
当たりに生ずる変化量と所定量の基準値とを比較し、そ
の比較結果に基づき前記NDフィルタの出し入れを警告
する警告手段の警告動作を制御し、前記NDフィルタの
出し入れ動作を許可するスイッチ手段を操作した場合の
み前記NDフィルタの出し入れ動作を行う処理であるこ
とを特徴とする。
【0066】請求項28記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体におい
て、前記露出制御処理は、前記撮像光学系の焦点距離の
単位時間当たりの変化量に応じて、前記所定量の基準値
を加減する処理であることを特徴とする。
【0067】請求項29記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体におい
て、前記露出制御処理は、前記被写体距離の単位時間当
たりの変化量に応じて、前記所定量の基準値を加減する
ことを特徴とする。
【0068】請求項30記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体におい
て、前記露出制御処理は、撮像装置の揺れ量に応じて、
前記所定量の基準値を加減することを特徴とする。
【0069】請求項31記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体におい
て、前記露出制御処理は、前記信号処理手段より得られ
る色信号の変化量に応じて、前記所定量の基準値を加減
することを特徴とする。
【0070】請求項32記載の発明に係る記憶媒体で
は、請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体におい
て、前記露出制御処理は、前記撮像光学系を通して得ら
れた撮像画を記録する記録手段が記録状態であるか否か
により、前記所定量の基準値を加減することを特徴とす
る。
【0071】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は、本発明
の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図
である。
【0072】同図において、上述の図14に示す先行例
と同構成部分については同一の符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0073】本実施形態の構成が先の従来例と異なる点
は、ND制御回路213の制御を露出演算処理装置20
4にて行うことにある。さらには、露出演算処理装置2
04は、検波回路201の出力値と露出基準値202と
を比較回路203にて比較した結果である露出誤差信号
の単位時間当たりの変化量が所定の値を超えるか否かに
より、ND制御回路213の動作を開始すると共に、撮
像素子161の露出動作を変更する。この動作を図2の
フローチャートを用いて説明する。
【0074】図2は、本第1実施形態に係る露出演算処
理装置の動作を説明するフローチャートであり、所定の
タイミングにて繰り返し行われるものである。このフロ
ーチャートに従ったプログラムを露出演算処理装置内の
記憶装置に格納し動作することにより、この制御方法を
実現させることが可能となる。
【0075】まず、ステップS22では、検波された輝
度レベルと露出基準値202とを比較する。その結果、
輝度レベル>露出基準値の場合には明るい判断しステッ
プS23へ進み、輝度レベル<露出基準値の場合には暗
いと判断しステップS31へ進み、輝度レベル=露出基
準値の場合には適正と判断し、本ルーチンを終了する。
【0076】ステップS23では、シャッタ速度(露光
時間の変更)にて露出が制御されている範囲であるかを
判定する。例えば、先の従来例のように、絞り値=F
5.6の場合には電子シャッタによる露出制御範囲とし
てステップS24へ進む。それ以外ならば、絞り制御を
行うべくステップS30へ進む。
【0077】ステップS24では、NDフィルタ151
が挿入されているか否かを判定し、未挿入であればステ
ップS25へ進み、挿入されていればステップS29へ
進む。ステップS25では、輝度変化が所定値以上であ
るか否かを判定し、所定値より輝度変化が大きければス
テップS26へ進み、所定値より輝度変化が小さければ
ステップS29へ進む。なお、ここでいう輝度変化と
は、例えば検波された輝度レベルと露出基準値との差の
絶対値など、単位時間当たりの輝度変化量などでよい。
【0078】ステップS26では、NDフィルタ151
の濃度を補う分、露光時間を変化させることができるか
否かを判定する。ここでは、NDフィルタ151の透過
率を25%として説明しているため、NDフィルタ15
1による光量の減衰分相当となる露光量、すなわち4倍
の露光時間への移行が可能であるかの判断ができればよ
い。露光時間の移行が可能であればステップS27へ進
み、不可能な場合はステップS29へ進む。
【0079】ステップS27では、NDフィルタ151
を挿入する制御を行い、ステップS28では、露光時間
を4倍とする制御を行う。ステップS29では、露光時
間を短くする制御を行い、ステップS30では、絞りを
絞り込む方向に制御する。ステップS29及びステップ
S30の処理後は、本ルーチンを終了する。
【0080】ステップS31では、シャッタ速度にて露
出が制御されている範囲であるかを判定する。例えば、
絞り値=F5.6の場合には、電子シャッタによる露出
制御範囲としステップS32へ進み、それ以外ならば絞
り制御を行うべくステップS38へ進む。
【0081】ステップS32では、NDフィルタ151
が挿入されているか否かを判定し、挿入されていればス
テップS33へ進み、挿入されていなければステップS
37へ進む。ステップS33では、輝度変化が所定値以
上であるか否かを判定し、所定値より輝度変化が大きけ
ればステップS34へ進み、所定値より輝度変化が小さ
ければステップS37へ進む。なお、ここで述べる輝度
変化とは、先にも述べたように、単位時間当たりの輝度
変化でよい。
【0082】ステップS34では、NDフィルタ151
の濃度を補う分、露光時間を変化させることができるか
否かを判定する。露光時間の移行が可能であればステッ
プS35へ進み、不可能な場合はステップS37へ進
む。
【0083】ステップS35では、NDフィルタ151
を抜き出す制御を行い、ステップS36では、露光時間
を1/4とする制御を行う。ステップS37では、露光
時間を長くする制御を行い、ステップS38では、絞り
を開く方向に制御する。
【0084】ステップS36、ステップS37及びステ
ップS38の処理後は、本ルーチンを終了する。
【0085】以上の処理により適正な露光制御が可能と
なる。
【0086】次に、上記NDフィルタ151の出し入れ
と露光時間の切り替えとが可能なポイントについて図3
にて説明する。
【0087】図3は、本第1実施形態における露出演算
処理装置の動作を説明するためのグラフであり、同図は
先の従来例における絞りと露光時間の関係を示した図1
5と同じ表現で示したものである。
【0088】同図において、被写体の照度を表す横軸の
区間34で示すND出し入れ区間が、NDフィルタ15
1を出し入れ可能な被写体照度であり、NDフィルタ1
51の出し入れにより露光時間32は斜線の上部のライ
ン、あるいは下部のラインの何れかをとり得る。例え
ば、被写体照度が増加し、露光時間AにおいてNDフィ
ルタ151の挿入が判定された場合、NDフィルタ15
1が挿入されると共に露光時間をBの値に移行すること
により、その前後の露出レベルは適正のまま維持され
る。
【0089】さらに、具体的な動作の状態ついて図4を
用いて説明する。
【0090】図4は、本第1実施形態における露出演算
処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。
同図は被写体照度が増加した場合の露出制御及びNDフ
ィルタ151の動作を示し、図中の符号41は被写体照
度を示し、35は絞りの値、36は露光時間の変化、4
2は検波信号と露出基準値202とを比較しその大小に
応じた露出誤差信号レベルの変化をそれぞれ示してい
る。
【0091】まず、時間T11にて被写体照度の明るさ
の増加が始まり、それと同時に露出誤差信号42も増加
する。この露出誤差信号42の変化は、先に説明したフ
ローに従い露光時間36を短くする方向に制御が働き、
誤差信号を0近づけるべく露光時間36を制御する。
【0092】このとき、時間T12において露出誤差信
号42が、あらかじめ定められていた所定のしきい値を
越えたときに、先のフローに従いNDフィルタ151が
挿入されると共に、時間T13に至るまでに露光時間3
6を4倍に増加させる。図中では、説明の便宜上T12
における露光時間(電子シャッタ速度)が1/500秒
であった場合を示しており、T13においてはその4倍
である1/125秒に増加している。
【0093】さらに、被写体照度の変化が時間T13に
て安定すると、露出も時間T15において適正値とな
る。なお、これらの制御が行われている間も、先のフロ
ーに従い紋りはF5.6の値をとり続けている。
【0094】ところで、撮像信号の輝度変化は、露出誤
差信号42の基となる検波信号(=輝度信号の平均値)
と同様の変化を生じるため、時間T11よりT15にお
ける撮像信号の輝度変化も露出誤差信号42の変化とほ
ぼ同等であるといえる。さらには、図5のタイミングチ
ャートに示すように、露出の変化が生じている時間T2
1よりT25において、NDフィルタ151の挿入、及
びそれに伴う露光時間の変化が起こらなかった場合に
は、その動作に比べて、露出誤差信号42の誤差量は増
すことはなく、反対に時間T12よりT13においては
適正露出に近づく傾向となる。
【0095】その上、時間T11よりT15にかけては
露出が適正でない状態が連続的に生じているため、ND
フィルタ151の挿入、及びそれに伴う露光時間の変化
を生じても、露出が適正になっている状態のその変化に
対する見かけ上の影響度(輝度変化の変化の感じ方)は
小さくなる。
【0096】仮に、被写体照度が安定している条件にお
いてNDフィルタ151を挿入させたときの輝度変化を
示したタイミングチャートを図6に示す。
【0097】この図からも読みとれるように、NDフィ
ルタ151を挿入した時間T32よりT33にかけての
変動だけが目立ってしまうことになる。
【0098】また、NDフィルタ151の動作を開始す
る時に警告表示により、あらかじめ撮影者に対し、ND
フィルタ151に変動があることを伝えることも可能で
ある。
【0099】このように本実施形態によれば、信号処理
回路162より得られた輝度信号の単位時間当たりに起
こる変化量と所定量の基準値とを比較し、その結果に基
づき、NDフィルタ151の光路への出し入れ、絞り値
及び撮像素子161の駆動回路の駆動タイミングを変化
させる。これにより、撮影者のNDフィルタ151の管
理負担を軽減すると共に、挿入ミスによる画質の劣化も
回避できる。さらに、動画撮影中におけるNDフィルタ
151の光路への出入りによる撮像画の輝度変化も軽減
することが可能となる。
【0100】[第2実施形態]図7は、本発明の第2実
施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0101】同図において、上述の図14に示す従来
例、及び図1に示した第1実施形態と同構成部分につい
ては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0102】本第2実施形態においては、上記第1実施
形態において、さらにNDフィルタ151の出し入れを
警告する警告発生器220を備えると共に、撮影者がそ
の警告に基づきNDフィルタ151の出し入れを行うス
イッチ221を備えることにある。
【0103】警告表示器220は、NDフィルタ151
の挿入あるいは取り出しを撮影者に警告する機能を有
し、例えば撮像画を確認するために設けられている電子
ビューファインダなどの表示装置と共に配置されていれ
ばよい。スイッチ221はNDフィルタ151を撮影者
の意図により出し入れするスイッチである。これらの動
作を図8に示すフローチャートによって説明する。な
お、このフローの動作は、所定のタイミングにて繰り返
し行われるものである。このフローチャートに従ったプ
ログラムを露出演算処理装置内の記憶装置に格納し動作
することにより、この制御方法を実現させることが可能
となる。
【0104】まず、ステップS42では、検波された輝
度レベルと露出基準値202とを比較し、輝度レベル>
露出基準値の場合には明るいと判断してステップS43
へ進み、輝度レベル<露出基準値の場合には暗いと判断
してステップS53へ進む。また、輝度レベル=露出基
準値の場合には、適正と判断してステップS63へ進
む。
【0105】ステップS43では、シャッタ速度にて露
出が制御されている範囲であるかを判定する。例えば、
先の従来例のように、絞り値=F5.6の場合には、電
子シャッタによる露出制御範囲としステップS44へ進
み、それ以外ならば絞り制御を行うべくステップS45
へ進む。ステップS44では、NDフィルタ151が挿
入されているか否かを判定し、未挿入であればステップ
S46へ進み、挿入されていればステップS52へ進
む。ステップS45では、絞りを絞り込む方向に制御す
る。
【0106】ステップS46では、NDフィルタ151
の濃度を補う分、露光時間を変化させることができるか
否かを判定する。上記第1実施形態と同様に、NDフィ
ルタ151の透過率を25%とすると、NDフィルタ1
51による光量の減衰分相当となる露光量、すなわち4
倍の露光時間への移行が可能であるかがわかればよい。
【0107】露光時間の移行が可能であればステップS
47へ進み、不可能な場合はステップS48へ進む。ス
テップS47では、輝度変化が所定値以上であるか否か
を判定し、所定値より輝度変化が大きければステップS
50へ進み、所定値より輝度変化が小さければステップ
S52へ進む。なお、ここで述べる輝度変化とは、例え
ば検波された輝度レベルと露出基準値の差の絶対値な
ど、単位時間当たりの輝度変化量などでよい。
【0108】ステップS48では、NDフィルタ151
の挿入を求める警告表示を行い、ステップS49では、
NDフィルタ151の動作を許可するスイッチ2212
14が入れられたことを確認する。スイッチ22121
4が入れられた場合はステップS50へ進み、スイッチ
221214が入れられなかった場合は、ステップS5
2へ進む。
【0109】ステップS50では、NDフィルタ151
を挿入する制御を行い、ステップS51では、露光時間
を4倍とする制御を行う。ステップS52では、露光時
間を短くする制御を行う。そして、ステップS51及び
ステップS52の処理後は、本ルーチンを終了する。
【0110】ステップS53では、シャッタ速度にて露
出が制御されている範囲であるかを判定する。例えば、
先の従来例のように、絞り値=F5.6の場合電子シャ
ッタによる露出制御範囲としステップS54へ進み、そ
れ以外ならば絞り制御を行うべくステップS55へ進
む。ステップS55では、絞りを開く方向に制御する。
【0111】ステップS54では、NDフィルタ151
が挿入されているか否かを判定し、挿入されていればス
テップS56へ進み、未挿入であればステップS62へ
進む。ステップS56では、NDフィルタ151の濃度
を補う分、露光時間を変化させることができるか否かを
判定する。露光時間を1/4とする移行が可能であれば
ステップS57へ進み、不可能な場合はステップS58
へ進む。
【0112】ステップS57では、輝度変化が所定値以
上であるか否かを判定し、所定値より輝度変化が大きけ
ればステップS60へ進み、所定値より輝度変化が小さ
ければステップS62へ進む。なお、ここで述べる輝度
変化とは、例えば検波された輝度レベルと露出基準値の
差の絶対値など、単位時間当たりの輝度変化量などでよ
い。
【0113】ステップS58では、NDフィルタ151
の取り出しを求める警告表示を行う。ステップS59で
は、NDフィルタ151の動作を許可するスイッチ22
1が入れられたことを確認する。スイッチ221が入れ
られた場合は、ステップS60へ進み、スイッチ221
が入れられなかった場合はステップS62へ進む。
【0114】ステップS60では、NDフィルタ151
を挿入する制御を行い、ステップS61では、露光時間
を1/4とする制御を行い、ステップS52では露光時
間を長くする制御を行う。そして、ステップS52、ス
テップS61及びステップS62の処理後は、本ルーチ
ンを終了する。
【0115】以上の処理により、上記第1実施形態と同
様な動作が可能な上に、急激な輝度変化のない被写体条
件で、且つ徐々に輝度変化が生じた場合にも、撮影者の
意志によりNDフィルタ151を挿入することが可能で
ある。
【0116】なお、警告手段については、本実施形態で
は警告表示器220にて説明を行っているが、警告ブザ
ーなどの警告音にてそれを実施することも可能である。
また、上記図8に示したフローチャートのステップS4
6及びステップS56において、NDフィルタ151の
濃度を補う分、露光時間を変化させることができるか否
かを判定したが、例えばこれは、上記第1実施形態の図
3に示したNDフィルタ出し入れ区間34(NDフィル
タ151の出し入れを行うと共に支障なく露光時間の変
更が可能な範囲)の両側35、36をその範囲とするこ
とが可能である。
【0117】[第3実施形態]図9は、本発明の第3実
施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
同図において、上述の従来例、第1及び第2実施形態と
同構成部分については同一の符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0118】本第3実施形態においては、特に変倍光学
系及びその位置エンコーダを備え、焦点距離の単位時間
当たりの変化量に基づき、NDフィルタ151の動作し
きい値を変更することを特徴とする。
【0119】同図中の153は変倍光学系であるズーム
レンズであり、221はズームレンズ153の位置、ひ
いては光学的な焦点距離を検出するためのズームエンコ
ーダである。この焦点距離の値は、ズームエンコーダ2
21より露出演算処理装置204に入力され、先の第1
実施形態で図3等を用いて説明したNDフィルタ151
の動作しきい値43、44の値をズームエンコーダ22
1の変化の割合によってより小さな値に変更する。これ
は、撮像されている被写体像の倍率が変わっている時、
すなわち撮像画の変化が大きい時であるため、NDフィ
ルタ151を挿入したときの輝度変化が、静止時のそれ
に比べて小さく見えるためにNDフィルタ151の出し
入れを判断するしきい値を小さくする狙いがある。
【0120】なお、NDフィルタ151の動作しきい値
43、44の変更は、単位時間当たりの焦点距離の移動
が所定量以上であった場合に、所定のしきい値に変化さ
せる、あるいは単位時間当たりの焦点距離の変化に比例
してNDフィルタ151の動作しきい値43、44を共
に0に近づけてもよい。
【0121】[第4実施形態]図10は、本発明の第4
実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、上述の従来例、第1、第2及び第3
実施形態と同構成部分については同一の符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0122】本第4実施形態においては、特にフォーカ
スレンズ、及びその位置エンコーダを備え、その被写体
距離の単位時間当たりの変化量に基づき、NDフィルタ
151の動作しきい値を変更することを特徴とする。
【0123】同図154はフォーカスレンズであり、2
22はフォーカスレンズ154の位置、ひいては光学的
な被写体距離を検出するためのフォーカスエンコーダで
ある。
【0124】この被写体距離の値は、フォーカスエンコ
ーダ222より露出演算処理装置204に入力され、先
の第1実施形態で図3等を用いて説明したNDフィルタ
151の動作しきい値43、44の値をフォーカスエン
コーダ222の変化の割合によってより小さな値に変更
する。これは、撮像されている被写体距離が変わってい
る時、すなわち撮像画の変化が大きいとき、また合焦に
至っていない場合であるため、NDフィルタ151を挿
入したときの輝度変化が、合焦時のそれに比べて小さく
見えるためにNDフィルタ151の出し入れを判断する
しきい値を小さくする狙いがある。
【0125】NDフィルタ151の動作しきい値43、
44の変更は、単位時間当たりの被写体距離の移動が所
定量以上であった場合に、所定のしきい値に変化させ
る、あるいは単位時間当たりの被写体距離の変化に比例
してNDフィルタ151動作しきい値43、44を共に
0に近づけてもよい。
【0126】なお、本実施形態においては不図示ではあ
るが、フォーカスレンズ154の動作を撮像画より得ら
れる輝度情報等を用いて合焦状態へと制御する、いわゆ
るオートフォーカス制御装置を含む構成においても実施
が可能である。
【0127】[第5実施形態]図11は、本発明の第5
実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、上述の従来例、第1、第2、第3、
及び第4実施形態と同構成部分については同一の符号を
付し、詳細な説明は省略する。
【0128】本第5実施形態においては、特にカメラの
揺れを検出し、その揺れを補正するためのいわゆる防振
装置が設けられている。
【0129】同図中の101はカメラの揺れを検出する
ジャイロセンサなどの揺れ検出手段である。102はジ
ャイロセンサ101より得られた揺れ信号を、揺れを補
正するための揺れ方正信号に変換する揺れ補正信号処理
回路である。100は揺れ補正信号処理回路102によ
り算出された制御信号に基づき、光学的に揺れをキャン
セルする揺れ補正光学系である。これらの構成によりカ
メラの揺れを補正することができるが、本発明において
は特に揺れ補正動作には関連がないので詳しい説明は省
略する。
【0130】ジャイロセンサ101にて検出されたカメ
ラの揺れ情報は、露出演算処理装置204にも入力さ
れ、揺れ情報の変化の割合に基づき、先の第1実施形態
で図3等を用いて説明したNDフィルタ151の動作し
きい値43、44の値をより小さな値に変更する。これ
は、揺れ情報が大きな値をとるとき、すなわちカメラの
揺れが大きく撮像画の変化が大きい場合であるため、N
Dフィルタ151を挿入したときの輝度変化が、合焦時
のそれに比べて小さく見えるためにNDフィルタ151
の出し入れを判断するしきい値を小さくする狙いがあ
る。
【0131】NDフィルタ151の動作しきい値43、
44の変更は、単位時間当たりの揺れ情報の大きさが所
定量以上であった場合に、所定のしきい値に変化させ
る、あるいは単位時間当たりの揺れ情報の変化に比例し
てNDフィルタ151動作しきい値43、44を共に0
に近づけてもよい。
【0132】[第6実施形態]図12は、本発明の第6
実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、上述の従来例、第1、第2、第3、
第4、及び第5実施形態と同構成部分については同一の
符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0133】本第6実施形態においては、特にカメラの
信号処理回路にホワイトバランス制御回路を備え、その
制御量の変化に基づき、NDフィルタ151の動作しき
い値を変更することを特徴とする。
【0134】同図において、223はホワイトバランス
制御回路であり、カメラ信号処理の過程で得られる色信
号より、白色を再現させるための色バランスの調整を行
うための回路であり、具体的には色信号の総和が0(白
色)となるように色信号の増幅率を制御する回路であ
る。
【0135】このホワイトバランス制御回路223より
得られる制御出力は、露出演算処理装置204にも入力
され、このホワイトバランス制御量の変化の大きさに基
づき、先の第1実施形態で図3等を用いて説明したND
フィルタ151の動作しきい値43、44の値をより小
さな値に変更する。これは、撮像されている被写体の色
が変わっている時、すなわち撮像画の変化が大きい場合
であるため、NDフィルタ151を挿入したときの輝度
変化が、被写体が無変化の時のそれに比べて小さく見え
るためにNDフィルタ151の出し入れを判断するしき
い値を小さくする狙いがある。
【0136】NDフィルタ151の動作しきい値43、
44の変更は、単位時間当たりのホワイトバランス制御
量の変化の大きさが所定量以上であった場合に、所定の
しきい値に変化させる、あるいは単位時間当たりのホワ
イトバランス制御量の変化の大きさに比例して、NDフ
ィルタ151の動作しきい値43、44を共に0に近づ
けてもよい。
【0137】[第7実施形態]図13は、本発明の第7
実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、上述の従来例、第1、第2、第3、
第4、第5、及び第6実施形態と同構成部分については
同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0138】本第7実施形態においては、特にテープレ
コーダなどの記録装置が記録状態であるか否かによっ
て、NDフィルタ151の動作しきい値を変更すること
を特徴とする。
【0139】同図中の163はテープレコーダなどの記
録装置であり、撮影者の意図により撮像画の記録を行
う。この記録装置163の記録開始または記録の一時停
止などの制御信号は、露出演算処理装置204にも入力
され、この記録制御状態に基づき、先の第1実施形態で
図3等を用いて説明したNDフィルタ151の動作しき
い値43、44の値をより小さな値に変更する。これ
は、撮像画の記録が行われていない場合には、NDフィ
ルタ151を挿入したときの輝度変化を生じても記録に
は残らず問題がないため、NDフィルタ151の出し入
れを判断するしきい値を小さくする狙いがある。
【0140】NDフィルタ151の動作しきい値43、
44の変更は、記録状態か否かにより所定のしきい値に
一意的に変更される。
【0141】なお、本発明は、上述した実施形態の装置
に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適
用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプロ
グラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても、完成
されることは述べるまでもない。
【0142】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROMを用いることができる。また、コ
ンピュータが読み出したプログラムコードを実行するこ
とにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけで
はなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部ま
たは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の
機能が実現される場合も含まれることは述べるまでもな
い。
【0143】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指
示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニット
に備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部ま
たは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の
機能が実現される場合も含まれることは述べるまでもな
い。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号処理回路より得られた輝度信号の単位時間当たりに
起こる変化量と所定量の基準値とを比較し、その結果に
基づき、NDフィルタ等のフィルタ手段の光路への出し
入れ、絞り値及び撮像素子の駆動回路の駆動タイミング
を制御し、また、焦点距離が可変な光学系、被写体距離
が可変な光学系、撮像装置の揺れ量、信号処理手段より
得られる色信号の変化量、及び記録装置の動作状態によ
り、比較する所定量の基準値を変更する。これにより、
撮影者のNDフィルタの管理負担を軽減すると共に、挿
入ミスによる画質の劣化も回避できる。さらに、動画撮
影中におけるNDフィルタの光路への出し入れによる撮
像画の輝度変化も軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る露出演算処理装置の動作を
説明するフローチャートである。
【図3】第1実施形態における露出演算処理装置の動作
を説明するためのグラフである。
【図4】第1実施形態における露出演算処理装置の動作
を説明するタイミングチャートである。
【図5】第一の実施形態におけるNDフィルタの動作が
露出制御処理装置に与える影響を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図6】第一の実施形態におけるNDフィルタの動作が
露出制御処理装置に与える影響を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における露出演算処理
装置の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係る撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図14】従来の撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】被写体の明るさと絞り値及び撮像素子との関
係を示すグラフである。
【図16】従来の露出演算処理装置の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図17】従来の露出演算処理装置の動作を説明するた
めのグラフである。
【図18】従来の露出演算処理装置の動作の問題点を説
明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
150 前面固定レンズ 153 ズームレンズ 154 フォーカスレンズ 151 NDフィルタ 152 絞り 161 光電変換素子 162 カメラ信号処理回路 163 記録手段 201 検波回路 202 露出基準値 203 比較回路 204 露出演算処理装置 211 露光時間制御回路 212 絞り制御回路 213 NDフィルタ制御回路 214 スイッチ

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光学系と、前記撮像光学系に配さ
    れ、その光路内に出し入れが可能なフィルタ手段と、前
    記撮像光学系の光軸上に配された絞りと、前記絞りを介
    して前記撮像光学系の焦点位置に配された光電変換素子
    である撮像素子と、前記撮像素子より得られる電気信号
    を処理する信号処理回路とを備えた撮像装置において、 前記信号処理回路より得られた輝度信号に基づいて、前
    記フィルタ手段の光路への出し入れ動作を制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ手段は、透過する可視光量
    を波長によらず均一に減衰させるNDフィルタであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記信号処理回路より
    得られた輝度信号に基づいて、前記フィルタ手段の光路
    への出し入れ動作、前記絞りの絞り値、及び前記撮像素
    子の駆動タイミングを制御する露出制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記露出制御手段は、前記信号処理回路
    より得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量
    と所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づき、
    前記NDフィルタの出し入れ動作、絞り値、及び前記撮
    像素子の駆動タイミングを制御することを特徴とする請
    求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記NDフィルタの出し入れを警告する
    警告手段を備え、 前記露出制御手段は、前記撮像素子より得られる輝度信
    号の単位時間当たりに生ずる変化量と所定量の基準値と
    を比較し、その比較結果に基づき、前記警告手段の警告
    動作を制御すると共に、前記フィルタ手段の出し入れ動
    作、絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御
    することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記NDフィルタの出し入れを警告する
    警告手段と、前記NDフィルタの出し入れ動作を許可す
    るスイッチ手段とを備え、 前記露出制御手段は、前記撮像素子より得られる輝度信
    号の単位時間当たりに生ずる変化量と所定量の基準値と
    を比較し、その比較結果に基づき前記警告手段により警
    告を行い、前記スイッチ手段を操作した場合のみ前記N
    Dフィルタの出し入れ動作を行うことを特徴とする請求
    項4記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像光学系は、焦点距離が可変な光
    学系であると共に、その焦点距離を検出する手段を備
    え、 前記露出制御手段は、前記撮像光学系の焦点距離の単位
    時間当たりの変化量に応じて、前記所定量の基準値を加
    減することを特徴とする請求項4乃至請求項6記載の撮
    像装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像光学系は、被写体距離が可変な
    光学系であると共に、前記被写体距離を検出する被写体
    距離検出手段を備え、 前記露出制御手段は、前記被写体距離の単位時間当たり
    の変化量に応じて、前記所定量の基準値を加減すること
    を特徴とする請求項4乃至請求項6記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 撮像装置の揺れ量を検出する揺れ検出手
    段を備え、 前記露出制御手段は、前記揺れ量に応じて、前記所定量
    の基準値を加減することを特徴とする請求項4乃至請求
    項6記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記信号処理手段より得られる色信号
    の変化量を検出する色変化検出手段を備え、 前記露出制御手段は、前記色信号の変化量に応じて、前
    記所定量の基準値を加減することを特徴とする請求項4
    乃至請求項6記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像光学系を通して得られた撮像
    画を記録する記録手段を備え、 前記露出制御手段は、前記記録手段が記録状態であるか
    否かに応じて、前記所定量の基準値を加減することを特
    徴とする請求項4乃至請求項6記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 撮像光学系と、前記撮像光学系に配さ
    れ、その光路内に出し入れが可能なフィルタ手段と、前
    記撮像光学系の光軸上に配された絞りと、前記絞りを介
    して前記撮像光学系の焦点位置に配された光電変換素子
    である撮像素子と、前記撮像素子より得られる電気信号
    を処理する信号処理回路とを備えた撮像装置を用い、 前記信号処理回路より輝度信号を取り出し、 前記輝度信号に基づいて、前記フィルタ手段の光路への
    出し入れ動作を制御することを特徴とする撮像装置の制
    御方法。
  13. 【請求項13】 前記フィルタ手段は、透過する可視光
    量を波長によらず均一に減衰させるNDフィルタである
    ことを特徴とする請求項12記載の撮像装置の制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記NDフィルタの光路への出し入れ
    動作の制御は、前記信号処理回路より得られた輝度信号
    に基づいて、前記NDフィルタの出し入れ動作、絞り
    値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御する露出
    制御処理であることを特徴とする請求項12または請求
    項13記載の撮像装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記露出制御処理は、前記信号処理回
    路より得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化
    量と所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づ
    き、前記NDフィルタの出し入れ動作、絞り値、及び前
    記撮像素子の駆動タイミングを制御することを特徴とす
    る請求項14記載の撮像装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記露出制御処理は、前記撮像素子よ
    り得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と
    所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づき、前
    記NDフィルタの出し入れを警告する警告手段の動作を
    制御すると共に、前記NDフィルタの出し入れ動作、絞
    り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御するこ
    とを特徴とする請求項15記載の撮像装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記露出制御処理は、前記撮像素子よ
    り得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と
    所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づき前記
    NDフィルタの出し入れを警告する警告手段の警告動作
    を制御し、前記NDフィルタの出し入れ動作を許可する
    スイッチ手段を操作した場合のみ前記NDフィルタの出
    し入れ動作を行うことを特徴とする請求項15記載の撮
    像装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記露出制御処理は、前記撮像光学系
    の焦点距離の単位時間当たりの変化量に応じて、前記所
    定量の基準値を加減することを特徴とする請求項15乃
    至請求項17記載の撮像装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記露出制御処理は、前記被写体距離
    の単位時間当たりの変化量に応じて、前記所定量の基準
    値を加減することを特徴とする請求項15乃至請求項1
    7記載の撮像装置と制御方法。
  20. 【請求項20】 前記露出制御処理は、撮像装置の揺れ
    量に応じて、前記所定量の基準値を加減することを特徴
    とする請求項15乃至請求項17記載の撮像装置を制御
    方法。
  21. 【請求項21】 前記露出制御処理は、前記信号処理手
    段より得られる色信号の変化量に応じて、前記所定量の
    基準値を加減することを特徴とする請求項15乃至請求
    項17記載の撮像装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記露出制御処理は、前記撮像光学系
    を通して得られた撮像画を記録する記録手段が記録状態
    であるか否かにより、前記所定量の基準値を加減するこ
    とを特徴とする請求項15乃至請求項17記載の撮像装
    置の制御方法。
  23. 【請求項23】 撮像光学系と、前記撮像光学系に配さ
    れ、その光路内に出し入れが可能なフィルタ手段と、前
    記撮像光学系の光軸上に配された絞りと、前記絞りを介
    して前記撮像光学系の焦点位置に配された光電変換素子
    である撮像素子と、前記撮像素子より得られる電気信号
    を処理する信号処理回路とを備えた撮像装置の制御方法
    を実行する、コンピュータで読み出し可能なプログラム
    を格納した記憶媒体であって、 前記制御方法は、 前記信号処理回路より輝度信号を取り出す信号取り出し
    ステップと、 前記輝度信号に基づいて、前記フィルタ手段の光路への
    出し入れ動作を制御する制御ステップとを備えたことを
    特徴とする記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記フィルタ手段は、透過する可視光
    量を波長によらず均一に減衰させるNDフィルタであっ
    て、 前記制御ステップは、前記信号処理回路より得られた輝
    度信号に基づいて、前記NDフィルタの光路への出し入
    れ動作、絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを
    制御する露出制御処理であることを特徴とする請求項2
    3記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記露出制御処理は、前記信号処理回
    路より得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化
    量と所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づ
    き、前記NDフィルタの光路への出し入れ動作、絞り
    値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制御する処理
    であることを特徴とする請求項24記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記露出制御処理は、前記撮像素子よ
    り得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と
    所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づき、前
    記NDフィルタの出し入れを警告する警告手段の動作を
    制御すると共に、前記NDフィルタの光路への出し入れ
    動作、絞り値、及び前記撮像素子の駆動タイミングを制
    御する処理であることを特徴とする請求項25記載の記
    憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記露出制御処理は、前記撮像素子よ
    り得られる輝度信号の単位時間当たりに生ずる変化量と
    所定量の基準値とを比較し、その比較結果に基づき前記
    NDフィルタの出し入れを警告する警告手段の警告動作
    を制御し、前記NDフィルタの出し入れ動作を許可する
    スイッチ手段を操作した場合のみ前記NDフィルタの出
    し入れ動作を行う処理であることを特徴とする請求項2
    4記載の記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記露出制御処理は、前記撮像光学系
    の焦点距離の単位時間当たりの変化量に応じて、前記所
    定量の基準値を加減する処理であることを特徴とする請
    求項24乃至請求項27記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記露出制御処理は、前記被写体距離
    の単位時間当たりの変化量に応じて、前記所定量の基準
    値を加減することを特徴とする請求項24乃至請求項2
    7記載の記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記露出制御処理は、撮像装置の揺れ
    量に応じて、前記所定量の基準値を加減することを特徴
    とする請求項24乃至請求項27記載の記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記露出制御処理は、前記信号処理手
    段より得られる色信号の変化量に応じて、前記所定量の
    基準値を加減することを特徴とする請求項24乃至請求
    項27記載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記露出制御処理は、前記撮像光学系
    を通して得られた撮像画を記録する記録手段が記録状態
    であるか否かにより、前記所定量の基準値を加減するこ
    とを特徴とする請求項24乃至請求項27記載の記憶媒
    体。
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