JP2001221958A - 内視鏡用光源装置 - Google Patents

内視鏡用光源装置

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JP2001221958A
JP2001221958A JP2000029514A JP2000029514A JP2001221958A JP 2001221958 A JP2001221958 A JP 2001221958A JP 2000029514 A JP2000029514 A JP 2000029514A JP 2000029514 A JP2000029514 A JP 2000029514A JP 2001221958 A JP2001221958 A JP 2001221958A
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light
illumination
optical lens
light guide
source device
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Withdrawn
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JP2000029514A
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English (en)
Inventor
Mitsusuke Ito
満祐 伊藤
Yuichi Morisane
祐一 森實
Hideki Tashiro
秀樹 田代
Tomoyuki Takashino
智之 高篠
Seiichi Hosoda
誠一 細田
Yutaka Koshikawa
豊 越川
Keiji Handa
啓二 半田
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成でライトガイドの径寸法に関わら
ず、ライトガイドに対して最適な光量の照明光の供給を
行う内視鏡用光源装置を提供すること。 【解決手段】照明ランプ21は、リフレクタ22のラン
プ固定部22aに固定されている。第1光学レンズ23
は、回転可能なターレット板16に固設されている。タ
ーレット板16を回転移動させることによって光軸に対
して挿抜自在である。ターレット板16には開口16a
が形成されている。第1光学レンズ23は、焦点位置近
傍付近から入射した光を平行光に変換して出射させる光
学レンズであり、リフレクタ側焦点が照明ランプ21の
輝点近傍に位置するようにターレット板16が配置され
ている。第2光学レンズ24は、入射する平行光を所定
の位置に収束させるように光学変換する光学レンズであ
り、ライトガイド側焦点がライトガイド15の端面近傍
に位置するように光軸上に固定配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に設けられ
ているライトガイドに照明光を供給する内視鏡用光源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置の行える医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用さ
れている。
【0003】これら内視鏡は、多くの場合、目的観察部
位を照明する照明光を供給する内視鏡用光源装置(以下
光源装置と記載する)とともに使用される。前記光源装
置は、一般には商用電源から供給される電源を利用して
光源装置内に配置された照明ランプを点灯させ、この照
明ランプで発生した照明光を、内視鏡に設けたライトガ
イドを介して内視鏡先端に配置した照明レンズまで伝達
して目的観察部位を照らすようになっている。
【0004】例えば特開平8−94943号公報には1
つの光源装置で細径から太径なまでのライトガイドに対
応して最適な照明光を供給することができるようにする
ため、ランプから出射した照明光をライトガイドの端面
へ集光させる光学レンズを、光軸方向に対して移動自在
に配置し、ライトガイドの径寸法に応じて光学レンズ位
置を調整することにより、最適な照明光を供給できるよ
うにした内視鏡の照明装置が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−94943号公報に示された内視鏡の照明装置
ではライトガイド径寸法に応じて光学レンズを光軸方向
に移動させて制御する構成であったため、光源装置の構
造が複雑になるという問題があった。また、ランプ構造
によっては照明光の中心付近の光量が周辺部より暗くな
ってしまうという不具合が発生していた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成でライトガイドの径寸法に関わらず、
ライトガイドに対して最適な光量の照明光の供給を行え
る内視鏡用光源装置を提供することを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用光源装
置は、被写体を照明する照明光を発する照明ランプと、
前記照明ランプの背面側に配置されこの照明ランプから
出射された光を集光させるリフレクタと、前記照明ラン
プで発生した照明光又は前記リフレクタで反射して集光
された反射光を光学的に変換させる光軸上に配置する光
学レンズとを備え、前記光学レンズを透過した前記照明
光又は反射光を内視鏡に設けたライトガイド端面に集光
させて照明光を供給する内視鏡用光源装置であって、前
記光学レンズは、前記照明ランプと前記ライトガイド端
面との間に配置される2つの光学レンズであり、これら
2つの光学レンズのうち、前記リフレクタ側に位置する
光学レンズを前記光軸に対して挿抜自在にしている。
【0008】また、前記照明ランプを、前記リフレクタ
に配置固定する際、光軸に対して直交しかつ、照明ラン
プの光軸とリフレクタの光軸とを一致させている。
【0009】この構成によれば、リフレクタ側に位置す
る光学レンズを、ライトガイドの径寸法に応じて光軸上
に挿抜することによって、径寸法が細径なライトガイド
から径寸法が太径なライトガイドに対して最適な照明光
の供給を行える。また、ランプから出射した照明光がラ
イトガイド端面の中心付近にも集光される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図4は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡用光源装置を備えた内視鏡
装置の構成例を説明する図、図2は内視鏡用光源装置の
要部の構成を示す説明図、図3は内視鏡用光源装置の1
つの作用を説明する模式図、図4は内視鏡用光源装置の
他の作用を説明する模式図である。
【0011】図1に示すように本実施形態の内視鏡用光
源装置(以下光源装置と記載)2を備える内視鏡装置1
は、例えば目的観察部位の観察画像を得るために固体撮
像素子を内蔵した例えば電子内視鏡(以下内視鏡と略記
する)3と、この内視鏡3へ照明光を供給する光源装置
2と、前記内視鏡3の制御及び前記固体撮像素子で得ら
れた画像信号をビデオ信号に生成する信号処理を行うビ
デオプロセッサ4と、このビデオプロセッサ4から出力
されるビデオ信号を受けて観察画像を表示するモニタ5
とを備えて主に構成されている。そして、前記ビデオプ
ロセッサ4には、観察画像の記録を行うVTRデッキ6
及びビデオディスク7と、観察画像のプリントアウトを
行うビデオプリンタ8とが接続されるようにもなってい
る。
【0012】前記内視鏡3の挿入部10、操作部11及
びユニバーサルコード12内には照明光を伝送するライ
トガイドや信号線などが内挿されており、このユニバー
サルコード12の端部に設けたライトガイドコネクタ1
2aが前記光源装置2に着脱自在に接続されるようにな
っている。なお、このライトガイドコネクタ12aの側
部からは前記ビデオプロセッサ4に着脱自在に接続され
る電気コネクタ13aを備えた電気ケーブル13が延出
している。
【0013】前記光源装置2は、被写体を照明する照明
光を発する照明ランプ21と、前記照明ランプ21の背
面側に反射面を備え、この反射面によって照明ランプ2
1から出射された照明光を平行光として反射させるリフ
レクタ22と、前記照明ランプ21で発生した照明光又
は前記リフレクタで反射された反射光を光学的に変化さ
せるリフレクタ側に挿抜自在に配置されるリフレクタ側
光学レンズ(以下第1光学レンズとも記載する)23及
びライトガイド側に配置されるライトガイド側光学レン
ズ(以下第2光学レンズ)24の2つの光学レンズ2
3,24とを備えている。
【0014】前記照明ランプ21から発した照明光は、
前記第2光学レンズ24を通過してライトガイドコネク
タ12aより突出するライトガイド口金14内に配置さ
れているライトガイドの端面に集光され、前記挿入部1
0の先端面に配置されている図示しない照明レンズから
目的観察部位に向かって観察用照明光が出射していく。
【0015】前記観察用照明光によって照らされた目的
観察部位の光学像は、図示しない観察レンズを通過し、
固体撮像素子に結像して電気信号に変換された後、ビデ
オプロセッサ4に伝送され、このビデオプロセッサ4で
ビデオ信号に変換されてモニタ5の画面上に内視鏡画像
として表示される。
【0016】なお、前記光源装置2に接続されるライト
ガイドコネクタ12aのライトガイド口金14内に配置
されているライトガイドの径寸法は、内視鏡3の種類に
よって異なり、一般的に使用される太径なものから細径
なものまで複数種類ある。
【0017】図2に示すように前記照明ランプ21は、
細長形状であり、反射面を放物面鏡又は球面鏡として構
成したリフレクタ22の光軸中心部に設けたランプ固定
部22aに一端部を配置して所定位置に固設されてい
る。
【0018】前記第1光学レンズ23は、回転可能な例
えば矢印方向に回転するターレット板16に固設されて
おり、このターレット板16を回転移動させることによ
って光軸に対して挿抜自在になっている。なお、このタ
ーレット板16には前記第1光学レンズ23の外形寸法
と略同径の開口16aが形成されている。
【0019】前記第1光学レンズ23は、焦点位置近傍
付近から入射した光を平行光に変換して出射させる光学
レンズであり、リフレクタ側焦点が前記照明ランプ21
の輝点近傍に位置するようにターレット板16を配置し
ている。このことにより、前記照明ランプ21の輝点か
ら第1光学レンズ23に出射した照明光は、この第1光
学レンズ23を透過することによって平行光となって第
2光学レンズ24に向かって出射していく。
【0020】一方、前記第2光学レンズ24は、入射す
る平行光を所定の位置に収束させるように光学変換する
光学レンズであり、ライトガイド側焦点が前記ライトガ
イド15の端面近傍に位置するように光軸上に固定配置
されている。このことにより、前記第1光学レンズ23
を透過した照明光の直接光又は前記リフレクタ22で反
射された平行光である反射光が、前記第2光学レンズ2
4を透過することによって前記ライトガイド15の端面
に集光される。
【0021】なお、符号25は前記ターレット板16と
前記第2光学レンズ24との間の光軸に直交して配置さ
れる赤外カットフィルタや紫外カットフィルタ、或いは
ダイクロイックミラー等の光学フィルタであり、前記第
1光学レンズ23の挿抜に関わらず平行光に対して均一
に各光学フィルタの特性を得られる構成になっている。
また、前記ターレット板16に非常灯や特定の光学フィ
ルタ等を予め設けておく構成をとってもよい。
【0022】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を説明する。まず、図3を参照して太径のライトガイド
15aを備えたライトガイドコネクタ12aが光源装置
2に接続されている場合について説明する。
【0023】太径のライトガイド15aが光源装置2に
接続されているときには、図に示すようにターレット板
16の開口16aを光軸上に配置する。このことによ
り、前記第2光学レンズ24には前記照明ランプ21か
ら出射する照明光である直接光及びこの照明ランプ21
から出射してリフレクタ22の反射面で反射されて平行
光に変換された反射光が入射する。
【0024】前記第2光学レンズ24に入射した反射光
及び直接光の一部は、この第2光学レンズ24で光学的
に変換されてライトガイド端面に集光点17を形成して
収束し、前記ライトガイド15aに入射する。このと
き、前記集光点17には照明ランプ21から出射された
光量の大部分が収束する。
【0025】また、この集光点17の大きさは、リフレ
クタ22で収差が発生することにより、照明ランプ21
における輝点が有限の大きさとなってしまうので例えば
直径寸法aの大きさになっている。この集光点17にお
ける輝点の大きさは、直径aの大きさになるが、照明ラ
ンプ21の出射光量の略全てが集光点17に集光してい
るため、この太径のライトガイド15aの基端面に照明
光が行き渡って十分の光量が入射する。
【0026】しかし、この第2光学レンズ24だけを配
置した構成の光源装置2に細径なライトガイド15bが
接続された場合、この細径のライトガイド15bに対し
て前記輝点が大きくなるので、細径のライトガイド15
bに入射される光量が不足することになる。
【0027】次に、細径のライトガイド15bを備えた
ライトガイドコネクタ12aが光源装置2に接続されて
いる場合について説明する。図4に示すように細径のラ
イトガイド15bが光源装置2に接続されたときには、
図に示すようにターレット板16を回転移動させて光軸
上に開口16aの代わりに第1光学レンズ23を配置す
る。このことにより、照明ランプ21から出射した光
は、リフレクタ22の反射面及び第1光学レンズ23に
向かって出射していく。
【0028】そして、前記第1光学レンズ23に入射し
た照明光は、この光学レンズ23で平行光に変換されて
前記第2光学レンズ24に向かって出射していく。これ
に対して、前記リフレクタ22の反射面で反射された照
明光は平行な反射光に変換されて第1光学レンズ23に
入射し、この第1光学レンズ23で光学的に変換されて
前記第2光学レンズ24方向に出射していく。
【0029】したがって、前記第2光学レンズ24には
第1光学レンズ23を透過した平行光と、前記第1光学
レンズ23で光学的に変換された反射光の一部とが入射
する。そして、この第2光学レンズ24に入射した平行
光及び反射光の一部は、この第2光学レンズ24で再び
光学的に変換されてライトガイド端面に集光点18を形
成するように収束されてライトガイド15bに入射す
る。
【0030】このとき、前記集光点18には前記照明ラ
ンプ21から出射された光量のうち、直接的に前記第1
光学レンズ23を透過した後、平行光となって第2光学
レンズ24を透過した照明光、つまり前記リフレクタ2
2で反射された反射光以外の照明光である前記照明ラン
プ21の光量の一部が収束している。このため、照明ラ
ンプ21の総光量を有効にライトガイド15へ入射させ
ることができないという欠点が生じるが、この集光点1
8の大きさが前記照明ランプ21の輝点の大きさと略同
様である。
【0031】つまり、前記集光点18における輝点の大
きさは、前記集光点17に比べて大幅に小径であるが、
前記細径のライトガイド15bの基端面に輝点が収束す
るので十分の光量が入射する。
【0032】このように、光源装置に設けた照明ランプ
と光源装置に接続されるライトガイドとの間に、リフレ
クタ側光学レンズ及びライトガイド側光学レンズを配置
し、リフレクタ側光学レンズを光軸に対して挿抜自在に
設けたことによって、光源装置に接続されるライトガイ
ドの径寸法に応じて、リフレクタ側光学レンズを光軸に
挿抜することによって、光源装置内の光学系の構成を変
化させて、ライトガイドの径寸法に応じた最適な光量の
供給を行うことができる。
【0033】なお、本実施形態においては、第1光学レ
ンズ23の光軸に対する挿抜をターレット板16を回転
移動させることによって行っているが、挿抜方法はこれ
に限定されるものではなく、例えば専用に設けたモータ
やソレノイド等によって第1光学レンズ23を光軸上に
挿抜する構成等であってもよい。
【0034】図5は本発明の第2実施形態にかかる光源
装置の構成を説明する模式図である。
【0035】前記第1実施形態の図2ないし図4に示し
たように前記光源装置2では前記照明ランプ21を、ラ
ンプ固定部22aに配置して、リフレクタ22の光軸に
一致させていた。このため、前記リフレクタ22の光軸
中心位置にランプ固定部22aが存在するため、このリ
フレクタ22の光軸中心近傍には前記照明ランプ21か
ら前記リフレクタ22に向かって出射した照明光を反射
させる反射面が存在しない。また、図に示されている前
記照明ランプ21の構造上、光軸近傍から出射された直
接光である照明光もライトガイド15a,15bの中心
近傍に収束できない。
【0036】したがって、前記ライトガイド15a,1
5bの集光点17,18において、中心付近の光量が周
辺部に比べて減少する。即ち、前記ライトガイド15の
基端面に集光された照明光は中心部に光量不足を生じた
いわゆる中抜け状態になっている。
【0037】この中心付近の光量が周辺部に比べて減少
することを防止するため、図5に示す本実施形態におい
ては、前記照明ランプ21を前記リフレクタ22の光軸
に対して直交した位置関係で配置されるように、前記リ
フレクタ22の側部に2箇所のランプ固定部22bを設
け、前記照明ランプ21の光軸とリフレクタ22の光軸
とを一致させている。
【0038】このことにより、前記照明ランプ21から
出射された照明光のうち、光軸近傍を進む矢印に示す直
接光である照明光が、前記第1光学レンズ23が光軸上
に挿抜されているか否かに関わらず直進して、前記ライ
トガイド15a,15bの集光点17,18の中心近傍
に収束する。
【0039】このように、リフレクタの光軸に対して照
明ランプが直交する位置関係に配置したことによって、
照明ランプから出射する照明光の位置部をライトガイド
の中心近傍に収束させて中抜けを改善することができ
る。
【0040】ところで、特開平7−148112号公報
に開示されている電子内視鏡の絞り駆動装置では光量の
ゆらぎが生ずるランプの上側から遮光することにより、
照明光の光量のゆらぎを抑えるようにしている。しかし
ながら、ランプを冷却するファンの配置位置等によって
ランプの冷却が均一にならず、ランプ温度が相対的に高
いところで光量のゆらぎが発生してしまう。
【0041】具体的には例えば、図6に示すように内部
に図示しない照明ランプを配置したランプ装置本体30
に対して冷却手段であるファン31及びライトガイド1
5への入射光量を調整する絞り部32aを備えた絞り装
置32を配置した場合、ランプ装置本体30は前記ファ
ン31から送り出される冷却風33によって冷却され
る。
【0042】しかし、図に示すランプ装置本体30とフ
ァン31と位置関係では、図7に示すようにランプ装置
本体30のA側が十分に冷却されることから、B側がA
側に比べて温度が高くなる。すると、ランプ装置本体3
0内には矢印bに示すように気体の対流が発生して前記
B側付近で光量のゆらぎが生じる。
【0043】そして、この状態で、図7の矢印Cに示す
ようにA側からB側方向に向けて前記絞り部32aが動
作するように構成されていると、ライトガイド15に入
射する光量を減じた状態においても、前記B付近に発生
した光量のゆらぎが残ってしまう。つまり、前記絞り装
置32の動作に関わらず常時、照明光に光量のゆらぎが
発生し続ける。そして、暗くなる部分においてはこの光
量のゆらぎが特に目立ってしまう。
【0044】このため、光量のゆらぎによる悪影響を最
小限にした照明光を提供する構成の光源装置が望まれて
いた。そこで、本実施形態においては図8に示すように
ファン31から吹き出される冷却風33の下流側から上
流側に向かって、つまり矢印Dに示すように温度の高い
B側から温度の低いA側に向かって絞り部32aを閉動
作するようにさせている。つまり、前記ライトガイド1
5への入射光量を減じた状態においては照明光に光量の
ゆらぎが発生しない。
【0045】このように、絞り部を温度の高い側から温
度の低い側に向けて動作させるように絞り装置を配置す
ることによって、光量のゆらぎの影響による照明光の不
具合を大幅に減少させることができる。
【0046】ところで、特開昭61−272711号公
報に開示されている内視鏡用光源装置の光量調整装置で
は被写体を照明する照明光をライトガイド端面に入射さ
せる際、入射する照明光全体の調整を行う構造の絞り装
置を使用していた。このため、接続されるライトガイド
の径寸法に関係なく、ライトガイド端面に入射する照明
光の直径寸法が常に一定になっていた。
【0047】そして、前記ライトガイド端面に入射する
照明光の径寸法は、太径のライトガイドの直径寸法に合
わせて設定されていた。このため、光源装置に細径のラ
イトガイドが接続されている場合には、照明光の全てが
ライトガイドへ入射するのではなく、一部の照明光が図
9に示すライトガイド口金50を構成する金属ケース5
1に照射されてしまう。すると、この金属ケース51が
発熱することによって、ライトガイド41と金属ケース
51との間にある接着剤52が熱劣化したり、前記ライ
トガイド41自身が焼ける等の不具合が発生するおそれ
がある。
【0048】このため、ライトガイド周辺に照明光が照
射されることを防止して、照明光の熱による接着剤やラ
イトガイドの劣化を防止した光源装置が望まれていた。
【0049】そこで、図10及び図11に示すように本
実施形態の光源装置2Aには、接続されるライトガイド
41の経寸法を検出する径寸法検出装置42と、前記ラ
イトガイド41の端面に供給される照明ランプ43から
の照明光量を径寸法を変化させることによって調整する
絞り装置44と、この絞り装置44の絞り量を制御する
調光回路45と、この調光回路45の検出結果に基づい
て前記絞り装置44を構成する複数の絞り羽根44a,
…,44aを駆動させ、これら絞り羽根44a,…,4
4aで形成される開口46の径寸法を変化させる絞り制
御手段である駆動モータ47と、この駆動モータ47の
駆動量を検出して前記開口46の開口寸法を検出する絞
り位置検出手段であるポテンショメータ48とを設けて
いる。
【0050】前記調光回路45には図示しないカメラコ
ントロールユニットからの画像明るさ信号と使用者が予
め設定した目標明るさ信号とを比較する比較回路45a
が設けられている。そして、前記調光回路45からは前
記比較回路45aの検出結果に基づいて、前記画像明る
さ信号が目標明るさ信号と略同じになるように、前記開
口46の径寸法を変化させる駆動モータ47を駆動制御
する調光信号が出力されるようになっている。
【0051】また、前記調光回路45には前記径寸法検
出装置42の検出結果であるライトガイド41の径寸法
値を示す信号と、前記ポテンショメータ48から算出さ
れた開口46の開口径を示す信号とが入力されるように
なっている。そして、前記比較回路45aによって、前
記開口46の開口径と前記ライトガイド41の径寸法と
の関係を常時比較して、前記開口46を通過した照明光
の一部がライトガイド端面の周辺に向けて照射されるこ
とがないようにしている。つまり、この比較回路45a
が絞り制御手段を兼ねている。
【0052】上述のように構成した光源装置2Aの作用
を簡単に説明する。まず、光源装置2Aにライトガイド
41を接続する。すると、径寸法検出装置42によって
ライトガイド41の径寸法が検出され、その検出信号で
ある径寸法値を示す信号が調光回路45に入力される。
また、図示しないカメラコントロールユニットからは使
用者の設定した目標明るさ信号が入力される。
【0053】次に、照明ランプ43を点灯させる。する
と、調光回路45にカメラコントロールユニットを介し
て画像明るさ信号が入力する。このことによって、前記
調光回路45の比較回路45aによって、この画像明る
さ信号と前記目標明るさ信号との比較が行われる。
【0054】ここで、画像明るさ信号と目標明るさ信号
とが一致していない場合には、開口46の径寸法を変化
させるように調光回路45から駆動モータ47に向けて
調光信号が出力される。
【0055】前記調光回路45から調光信号を受けた駆
動モータ47は、絞り羽根44a,…,44aを移動さ
せるべく駆動モータ47を駆動させて、開口46の径寸
法を変化させる。このとき、前記開口46の径寸法は、
前記駆動モータ47の駆動量を検出しているポテンショ
メータ48によって算出され、このポテンショメータ4
8から出力される開口径を示す信号が調光回路45に入
力される。
【0056】前記調光回路45の比較回路45aでは、
前記開口径を示す信号と前記径寸法値を示す信号との比
較を行いつつ、画像明るさ信号と目標明るさ信号とが一
致するように開口径を調整する。
【0057】このことによって、ライトガイド15に対
して絞り羽根44a,…,44aが形成する開口46の
寸法が所定寸法以上に開くことなく、画像明るさ信号を
目標明るさ信号に一致させることができるので、ライト
ガイド15の周辺に照明光が照射されて発生する熱によ
る不具合を確実に防止することができる。
【0058】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0059】[付記]以上詳述したような本発明の前記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0060】(1)被写体を照明する照明光を発する照
明ランプと、前記照明ランプの背面側に配置されこの照
明ランプから出射された光を集光させるリフレクタと、
前記照明ランプで発生した照明光又は前記リフレクタで
反射して集光された反射光を光学的に変換させる光軸上
に配置する光学レンズとを備え、前記光学レンズを透過
した前記照明光又は反射光を内視鏡に設けたライトガイ
ド端面に集光させて照明光を供給する内視鏡用光源装置
において、前記光学レンズは、前記照明ランプと前記ラ
イトガイド端面との間に配置される2つの光学レンズで
あり、これら2つの光学レンズのうち、前記リフレクタ
側に位置する光学レンズを前記光軸に対して挿抜自在に
した内視鏡用光源装置。
【0061】(2)前記照明ランプを、前記リフレクタ
に配置固定する際、光軸に対して直交しかつ、照明ラン
プの光軸とリフレクタの光軸とを一致させた付記1記載
の内視鏡用光源装置。
【0062】(3)前記2つの光学レンズの間に、ある
特定の波長の光を透過する光学フィルタを配置した付記
1又は付記2記載の内視鏡用光源装置。
【0063】(4)前記リフレクタ側に位置する光学レ
ンズは、リフレクタ側焦点が前記照明ランプの輝点近傍
に位置する付記1記載の内視鏡用光源装置。
【0064】(5)前記ライトガイド側に位置する光学
レンズは、ライトガイド側焦点が前記ライトガイドの端
面近傍に位置する付記1記載の内視鏡用光源装置。
【0065】(6)前記リフレクタの反射面は、放物面
鏡である付記1記載の内視鏡用光源装置。
【0066】(7)前記リフレクタの反射面は、球面鏡
である付記1記載の内視鏡用光源装置。
【0067】(8)被写体を照明する照明光を発する照
明ランプと、この照明ランプを冷却する冷却手段とを備
え、前記照明ランプからの照明光を内視鏡の照明窓まで
伝送するライトガイドに供給する内視鏡用光源装置にお
いて、前記照明ランプの光軸上に、前記照明ランプから
前記ライトガイドへ入射する照明光の光量を調整する絞
り装置を設け、この絞り装置の絞り部の絞り動作を、前
記冷却手段の配置位置とは略反対方向から開始させた内
視鏡用光源装置。
【0068】(9)前記絞り部は、光量調整を行うと
き、前記照明ランプの温度の高い部分側から低い部分側
に向かって絞り動作を行う付記8記載の内視鏡用光源装
置。
【0069】(10)前記冷却手段は、ファンによる空
冷である付記8記載の内視鏡用光源装置。
【0070】(11)被写体を照明する照明光を発する
照明ランプと、この照明ランプに対向して配置されるラ
イトガイドの径寸法を検出する径寸法検出装置と、前記
ライトガイドへの入射光量を調整する開口を形成する絞
り羽根を有する絞り装置と、前記絞り装置の絞り位置を
検出する絞り位置検出手段と、前記絞り装置の開口寸法
を、前記径寸法検出装置の検出結果に基づき、前記ライ
トガイドの有効径以内で動作するように制御する絞り制
御手段と、を具備する内視鏡用光源装置。
【0071】(12)前記絞り装置は、開口の径寸法を
変化させる絞り動作を行う付記11記載の内視鏡用光源
装置。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成でライトガイドの径寸法に関わらず、ライトガ
イドに対して最適な光量の照明光の供給を行う内視鏡用
光源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡用光源装置を備えた内視鏡装置の構成
例を説明する図
【図2】内視鏡用光源装置の要部の構成を示す説明図
【図3】内視鏡用光源装置の1つの作用を説明する模式
【図4】内視鏡用光源装置の他の作用を説明する模式図
【図5】本発明の第2実施形態にかかる光源装置の構成
を説明する模式図
【図6】図6ないし図8光量のゆらぎによる悪影響を最
小限にした照明光を提供する光源装置に係り、図6は従
来の光源装置のランプ装置本体とファンとの関係を説明
する図
【図7】従来例に係る絞り装置とファンとの位置関係及
び絞り部の動作を説明する図
【図8】光量のゆらぎによる悪影響を最小限にした照明
光を提供するのに最適な絞り装置とファンとの位置関係
及び絞り部の動作を説明する図
【図9】図9ないし図11はライトガイド周辺に照明光
が照射されることを防止した光源装置に係り、図6はラ
イトガイド口金の端面の構成を説明する図
【図10】光源装置の概略構成を説明する図
【図11】絞り装置を説明する図
【符号の説明】
2…内視鏡用光源装置 15…ライトガイド 16…ターレット板 21…照明ランプ 22…リフレクタ 23…リフレクタ側光学レンズ(第1光学レンズ) 24…ライトガイド側光学レンズ(第2光学レンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 秀樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高篠 智之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 細田 誠一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 越川 豊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 半田 啓二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA09 BA11 CA05 CA09 CA10 4C061 AA00 AA29 BB02 CC06 DD03 GG01 NN01 QQ09 RR02 RR20 RR23 RR30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を照明する照明光を発する照明ラ
    ンプと、前記照明ランプの背面側に配置されこの照明ラ
    ンプから出射された光を集光させるリフレクタと、前記
    照明ランプで発生した照明光又は前記リフレクタで反射
    して集光された反射光を光学的に変換させる光軸上に配
    置する光学レンズとを備え、前記光学レンズを透過した
    前記照明光又は反射光を内視鏡に設けたライトガイド端
    面に集光させて照明光を供給する内視鏡用光源装置にお
    いて、 前記光学レンズは、前記照明ランプと前記ライトガイド
    端面との間に配置される2つの光学レンズであり、 これら2つの光学レンズのうち、前記リフレクタ側に位
    置する光学レンズを前記光軸に対して挿抜自在にしたこ
    とを特徴とする内視鏡用光源装置。
  2. 【請求項2】 前記照明ランプを、前記リフレクタに配
    置固定する際、光軸に対して直交しかつ、照明ランプの
    光軸とリフレクタの光軸とを一致させたことを特徴とす
    る請求項1に記載の内視鏡用光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2618196A1 (en) * 2011-06-29 2013-07-24 Olympus Medical Systems Corp. Objective optical system for endoscope
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