JP2001220782A - 水栓の取付装置及び取付方法 - Google Patents

水栓の取付装置及び取付方法

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JP2001220782A
JP2001220782A JP2000031772A JP2000031772A JP2001220782A JP 2001220782 A JP2001220782 A JP 2001220782A JP 2000031772 A JP2000031772 A JP 2000031772A JP 2000031772 A JP2000031772 A JP 2000031772A JP 2001220782 A JP2001220782 A JP 2001220782A
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faucet
fixing
mounting
fixing ring
bolt
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JP2000031772A
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Katsuhiko Yoshiki
勝彦 吉城
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YANMAR SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キッチンのカウンター等に取り付けられる水
栓の取付装置において、簡単な構造で容易にカウンター
等に取付固定できる低コストの水栓の取付装置を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 水栓の取付装置を、単水栓1の水栓本体
10を上方から下方へ向けて貫通するボルト22と、水
栓本体10の下方で該ボルト22に嵌装される締付金具
2とで構成し、該締付金具2をカウンター4に形成され
る取付孔4aの表面側から裏面側へ挿入可能とするとと
もに、該取付孔4aの裏面側へ挿入された締付金具2が
取付面の裏面に係止可能となるように構成し、該締付金
具2を、平面視略「C」字状に形成した2個の固定リン
グ21L・21Rにて構成し、平面視にてボルト22に
より連結された状態にある両固定リング21L・21R
の外形が、取付孔4aの内径よりも大きくなるように形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンや洗面台
等に取り付ける水栓の取付装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、水栓をキッチンのカウ
ンター等の取付面に取り付ける場合には、例えば一般的
に、該水栓本体下端部に形成した雄ネジ部をカウンター
に開口する取付穴に表面側から嵌入し、該カウンターの
裏面側からナットを該雄ネジ部に螺合して、水栓全体と
ナットとで上下からカウンターを挟持することで、取付
固定を行なっていた。このように水栓の取り付けを行な
う場合には、水栓本体の雄ネジ部にナットを螺合する
際、カウンターの表面側から水栓本体を持ってその取付
姿勢を保持しながら、カウンターの裏面側へ潜り込んで
ナットを雄ネジ部へ螺合する作業を行なう必要があるの
で、少なくともカウンター表面側と裏面側との二人の作
業者により施工しなければならず、取付作業に手間がか
かり煩雑なものとなっていた。そこで、このような作業
の手間を軽減するために、水栓の取り付けをカウンター
表面側からのみの作業で行なうことができるように構成
した水栓の固定構造として、例えば、特開平8−903
012号公報に記載されたものがある。
【0003】この水栓の固定構造においては、水栓本体
の取付面に開口した取付口の表面側に配置した固定台座
と、裏面側に配置したリテーナとにより取付面を挟持す
ることで該固定台座を取付面に固定し、該固定台座に水
栓本体を連接していた。そして、固定台座の取付面への
固定は、該固定台座とリテーナとを締結する締結手段を
取付面の表面側から操作することにより行なっており、
該締結手段は、取付面の表面側から固定台座及びリテー
ナを貫通するボルトと、リテーナの裏面からボルトに螺
合するナットにより構成されていた。また、固定台座に
は配管孔を、リテーナには切欠を形成して、該配管孔及
び切欠内に、固定台座に連接した水栓本体へ湯や水を供
給する供給管を通過させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成においては、前記リテーナ及びナットは固定台
座に対してボルトを中心にして回転可能であり、前記ナ
ットはボルトの回転に伴って連回りする構成となってい
た。従って、前述の如く固定台座とリテーナとを締結部
材で締結するためには、ナットをリテーナに嵌合させて
回転方向に一体となるように構成するとともに、ボルト
を上方へ引き上げて、リテーナの下方に位置するナット
により該リテーナを取付面の裏面に押し当てて密着さ
せ、リテーナ及びナットの固定台座に対する回転を防止
して、ボルトとナットとが連回りしないようにした後
に、ボルトを締め付け方向へ回転させる必要があった。
すなわち、ボルトを上方へ引き上げて、リテーナ及びナ
ットが取付台座に対して回転しない状態としなければ、
該ボルトとナットとが連回りして、固定台座とリテーナ
とを取付面に締結することができなかったのである。
【0005】このように、ボルトを上方へ引き上げた状
態でボルトを締め付けなければならないために、固定台
座の取付面への固定作業が不安定となって、水栓の取付
面への取付作業は煩雑なものとなっていた。また、ナッ
トによりリテーナを取付面の裏面に押し当てる際に、該
ナットとリテーナとの係合状態が充分でないと、やはり
ボルトとナットとが連回りして固定台座の取付面への固
定がうまくできなかった。さらに、前記リテーナは固定
台座に対して回転可能とされていたので、締結作業中に
該リテーナが回転してしまい、固定台座の固定作業の終
了後に該固定台座の配管孔とリテーナの切欠との位置が
ずれて、水栓本体を固定台座へ取り付け固定する際に、
供給管が配管孔と切欠との両方を通過することができな
くなって、水栓本体の取付固定が不可能になる場合があ
った。
【0006】そこで、固定台座から下方に延設されてリ
テーナを貫通する係止ピンを設け、該係止ピンによりリ
テーナの水平方向への回転を防止する構成としたものも
あるが、依然として水栓の取付面への取付作業は煩雑な
ものとなっていた。また、前述の取付台座と水栓本体と
を別体に形成した構成においては、該取付台座をカウン
ターに取り付けた後に、さらに水栓本体をビス等により
接続固定しなければならないので、水栓を取り付けた場
合の信頼性がさほど高くなく、外観上も優れたものとは
いえなかった。さらに、部品点数が多くなりコスト高と
なっていた。
【0007】本発明は、前記の点を鑑み、簡単な構造で
容易にカウンターに取付固定できる低コストの水栓の取
付装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する
課題であり、次に課題を解決するための手段を説明す
る。すなわち、請求項1においては、キッチンや洗面台
のカウンター等の取付面に取り付けられる水栓におい
て、該水栓の水栓本体を上方から下方へ向けて貫通する
ボルト部材と、水栓本体の下方で該ボルト部材に嵌装さ
れる締付金具とで構成され、該締付金具を、取付面に形
成される取付孔の表面側から裏面側へ挿入可能とすると
ともに、該取付孔の裏面側へ挿入された締付金具が取付
面の裏面に係止可能となる。
【0009】また、請求項2においては、前記締付金具
を平面視略「C」字状に形成した2個の固定リングによ
り構成し、一方の固定リングの両端部をそれぞれ前記ボ
ルト部材に摺動可能に嵌装するとともに、他方の固定リ
ングの両端部を一方の固定リングより下方でそれぞれ該
ボルト部材に螺嵌して両固定リングを連結し、該両固定
リングを、一方の固定リングの円弧部と他方の固定リン
グの円弧部とが反対方向に位置するように配置し、平面
視にて連結状態にある両固定リングの外形が、取付面の
取付孔の内径よりも大きくなるように形成した。
【0010】また、請求項3においては、前記一方の固
定リングの両端部における下部を切り欠いて肉薄に形成
するとともに、他方の固定リングの両端部における上部
切り欠いて肉薄に形成して、前記ボルト部材に嵌装した
状態にて一方の固定リングの両端部と他方の固定リング
の両端部とを係合可能とし、係合状態にある一方の固定
リングの上面と他方の固定リングの上面との高さを合わ
せた。
【0011】また、請求項4においては、請求項2又は
請求項3に記載の水栓の取付装置における他方の固定リ
ングを、取付面に形成される固定孔へ上方から取付面の
裏面側まで挿入した後に、一方の固定リングを該固定孔
裏面側まで挿入し、その後、ボルト部材を締め付けるこ
とにより水栓本体の下面と締付金具の上面とで取付面を
挟持して、水栓を取付面に取付固定する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題および構
成は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明
の実施例を説明する。図1は水栓の全体構成を示す斜視
図、図2は締付金具の構成を示す平面図、図3は図2に
おけるA−A矢視断面図、図4は締付金具で取付面を締
め付けた状態を示す取付面表面の平面図一部断面図、図
5は水栓を取付面に取り付ける手順(第1段階)を示す
斜視図、図6は水栓を取付面に取り付ける手順(第2段
階)を示す斜視図、図7は水栓を取付面に取り付ける手
順(第3段階)を示す斜視図、図8は水栓を取付面に取
り付ける手順(第4段階)を示す斜視図、図9は水栓を
取付面に取り付ける手順(最終段階)を示す斜視図、図
10は水栓本体の側面断面図、図11は水栓本体の下面
図である。
【0013】まず、本発明の水栓の取付装置により取付
固定された水栓の例として、キッチン等のカウンターに
取付固定された浄水用の単水栓1について説明する。図
1に示すように、キッチン等に設けられるシンク4の奥
側にはカウンターが配置され、該カウンターの天板4a
上に単水栓1を載置し、該天板4a下面に配置される締
付金具2により該単水栓1を取付固定している。
【0014】前記単水栓1は、水栓本体10、吐水レバ
ー11、吐出管12、化粧キャップ13等により構成さ
れ、水栓本体10内より吐出管12を立設し、該水栓本
体10上面を化粧キャップ13で被装している。そし
て、水栓本体10に取り付けた吐水レバー11の操作に
より、水道水はシンク5下方に配置される浄水器3に送
られ、該浄水器3で濾過された後に、吐出管12先端の
吐水口12aから吐出されるように構成されている。
【0015】次に本発明に係る水栓の取付装置である締
付金具2について説明する。図2に示すように、本発明
に係る締付金具2は、2個の固定リング21L・21R
により構成されている。該固定リング21L・21Rは
それぞれ、リング状部材の一部を切り欠いて平面視略
「C」字状に形成され、内方向に湾曲した該固定リング
21L(固定リング21R)の両先端部21a・21a
には、図3に示すように、他部よりも肉薄の段落部21
b・21bを形成している。そして、固定リング21L
の段落部21b・21bにはボルト孔21c・21cを
開口し、また、固定リング21Rの該段落部21b・2
1bにはボルト孔21d・21dを開口する。尚、ボル
ト孔21c・21cはその内周面にネジ山を形成したネ
ジ孔とし、一方、ボルト孔21d・21dはネジ山のな
い貫通孔として穿孔する。
【0016】そして、図2乃至図4に示すように、固定
リング21Lの両先端部21a・21aと、固定リング
21Rの両先端部21a・21aとを対向させるととも
に、固定リング21Lの円弧部と固定リング21Rの円
弧部とが反対方向に位置して平面視略円形状となるよう
に、両固定リング21L・21Rを配置する。この場
合、固定リング21Lの段落部21b・21bが下方に
位置し、固定リング21Rの段落部21b・21bが上
方に位置するように両固定リング21L・21Rを配置
し、固定リング21Lの段落部21b・21bと固定リ
ング21Rの段落部21b・21bとの凹凸を係合して
いる。そして、固定リング21Rのボルト孔21d及び
固定リング21Lのボルト孔21cに上方からボルト2
2を嵌挿して、該ボルト22とボルト孔21cとを螺合
するようにしている。
【0017】このように、固定リング21Lと固定リン
グ21Rとを対向して配置して、両者をボルト22によ
り連結した状態においては、後述するカウンター天板4
aの取付孔4bの内周よりも、固定リング21L・21
Rの外周の方が大きく、該固定リング21L・21Rが
取付孔4bに係止可能となっている。また、それぞれ単
体の状態にある固定リング21L及び固定リング21R
は、その外形が固定孔4bの内周よりも小さく形成され
ているので、該固定孔4bを通過することが可能であ
る。
【0018】次に前記締付金具2による単水栓1の取付
方法について説明する。図5に示すように、前記ボルト
22は、水栓本体10の上面から下方へ向けて挿入さ
れ、該水栓本体10を上下に貫通しており、該ボルト2
2の頭部は水栓本体10の上面部分に係止可能となって
いる。該ボルト22・22の下部には固定リング21L
・21Rが前述の如く嵌装されている。また、単水栓1
の取付面であるカウンター天板4aには円形に形成され
る取付孔4bが開口している。
【0019】そして、単水栓1をカウンター天板4aに
取付固定する際には、まず、取付孔4bの上方に単水栓
1を位置させ、該水栓本体10から下方に延出する導水
管7及び送出管8等の管を取付孔4bに挿入する。この
状態から、図6に示すように、ボルト22・22に沿っ
て固定リング21Rを上方へ摺動変位させて、固定リン
グ21Lと固定リング21Rとを段違いに配置させつ
つ、単水栓1を下方へ移動させる。この場合、固定リン
グ21Rのボルト孔21d・21dは前述の如くネジ山
が形成されていない貫通孔であり、該ボルト孔21dの
内径はボルト22の外径よりも若干大きく形成されてい
るので、固定リング21Rをボルト22・22に沿って
容易に摺動させることができるのである。
【0020】そして、水栓本体10を手で支えながら単
水栓1を下降させ、固定リング21Rよりも下方でボル
ト22に螺装される固定リング2Lを、先に固定孔4b
へ挿入して、図7に示すように、該固定リング2Lをカ
ウンター天板4aの裏面側へ露出させる。この場合、固
定リング21Lの外形が固定孔4bの内周よりも小さく
形成されているので、該固定リング21Lが固定孔4b
を通過することを可能としている。尚、この状態におい
ては、上方移動させた固定リング21Rは、カウンター
天板4aの上方に残ったままである。
【0021】次に、図7に示すように、水栓本体10を
固定リング21L側(図7における左方向)にずらす。
このように水栓本体10をずらすと、前記固定リング2
1Lの場合と同様に、固定リング21Rも取付穴4bに
通すことが可能となるため、該固定リング21Rを下方
移動して、固定孔4bの裏面側へ露出させる。この場
合、水栓本体10を左方向へずらして固定リング21R
がカウンター天板4aの表面に係止しなくなると、該固
定リング21Rは摺動可能にボルト22に取り付けられ
ているので自重で下方に落下するが、該固定リング21
Rが自然に落下しない場合は、固定リング21Rを押し
て下方へ落とし込んだり、水栓本体10を下方移動させ
たりすることによって、該固定リング21Rを固定孔4
bの裏面側へ露出させることができる。
【0022】こうして、図8に示すように、両固定リン
グ2L・2Rをカウンター天板4aの裏面側(図8にお
ける下面側)に配置した状態で、水栓本体10上面より
ボルト22・22を六角レンチ26等で締め込むと、該
スクリューボルト22のネジ山に案内されて固定リング
2Lが上方移動し、これにつれて、該固定リング2Lと
段落部21b・21bにて係合する固定リング2Rも上
方移動する。さらにボルト22・22を締め込むと、該
固定リング2L・2Rの上面と水栓本体10の下面とで
カウンター天板4bが締め付けられ、これにより単水栓
1がカウンター天板4bに取付固定されることとなる。
そして、固定リング21L・21Rによりカウンター天
板4bを締め付けた場合、両固定リング21L・21R
は互いに段落部21b・21bにて係合して、固定リン
グ21Lの上面と固定リング21Rの上面とが同じ高さ
に位置するように構成されているので、固定リング21
Lの上面と固定リング21Rの上面との両方をカウンタ
ー天板4bの裏面に当接させることが可能となってい
る。
【0023】そして、図9に示すように、最後に、予め
吐出管12に嵌装しておいた化粧キャップ13を水栓本
体10上面に被せて取付作業を終了する。
【0024】このように水栓本体10及び締付金具2を
構成することにより、従来の技術に記載の水栓の取付装
置のように、カウンター天板に開口する取付孔の表面側
に配置する固定台座が必要なくなり、そのため、該固定
台座と水栓本体10との結合がないので、取付面への取
付固定がより信頼度の高いものとなる。また、このよう
に固定台座を不要とした水栓の構成は、外観上の美観を
損なうこともなく優れたデザインの単水栓1を構成する
ことが可能となるとともに、部品点数が減りコストの面
においても有利となるのである。
【0025】さらに、発明が解決しようとする課題に記
載の如く、従来の構成においては、固定台座から下方に
延設されてリテーナを貫通する係止ピンを設け、該係止
ピンによりリテーナの水平方向への回転を防止する構成
としていたが、本発明では該係止ピンも必要なく、部品
点数が大幅に減少しているので、低コスト化を図ること
が可能である。そして、取付孔4bの表面側より固定リ
ング21L及び固定リング21Rを順に挿入すること
で、水栓本体10を取付孔4bの表面側に配置するとと
もに、締付金具2を取付孔4bの裏面側に配置し、片手
で水栓本体10を支えてもう一方の手でボルト22・2
2を締め付るだけの簡単な作業で、容易且つ迅速に水栓
本体10をカウンター天板4aの取付面に取り付けるこ
とができるのである。
【0026】このとき、締付金具2を構成する固定リン
グ2L・2Rの両先端部2a・2aのボルト孔2c・2
c・2d・2dには、水栓本体10を貫通する2本のボ
ルト22・22が嵌挿されているため、ボルト22の締
結に伴う締付金具2の回転は防止される。また、該締付
金具2の上面と水栓本体10の下面とにより取付孔4b
周部の円周全体を締め付け、挟持しているが、締付金具
2側では固定リング21Lの上面と固定リング21Rの
上面との両方がカウンター天板4aの裏面に当接してい
るので、水栓本体10を確実に支持することができ、単
水栓1の取付強度の向上を図ることができるのである。
【0027】また、このように取付固定された単水栓1
には、図1に示すように、カウンター天板4aの裏面側
(図1における下面側)から、3本の配管が嵌入されて
いる。該配管の一つは、該単水栓1に水道水からの水を
直接供給する導水管7であり、他の一つは、該水を該単
水栓1から浄水器3に送出する送出管8であり、残りの
一つは、該浄水器3から単水栓1に浄水を送出する導入
管9である。
【0028】図10及び図11に示すように、前記導水
管7、送出管8、導入管9はそれぞれ水栓本体10の下
面より穿孔した導水孔10a、送出孔10b、導入孔1
0cに嵌合されており、該導水孔10aの上部と送出孔
10bの上部とは、カートリッジ14を介して連通可能
に構成されている。また、導入孔10cと吐出管12と
は連通されている。
【0029】そして、図1及び図10に示すように、導
水管7からカートリッジ14内に流れ込んだ水道水は、
貫孔14aから流れ出し、カートリッジ14と円筒カバ
ー15との間の間隙11aを通って送出管8へ流れて行
くのである。こうして、水道水は、送出管8より浄水器
3のカートリッジ31内に送られ、該カートリッジ31
内で浄化された後に、導入管9を通って再び水栓本体1
0内に送り戻され、吐水レバー11の操作により、吐出
管12先端の吐水口12aから吐出されるように構成さ
れている。尚、本例では本取付装置が適用される水栓と
して、浄水用の単水栓1について説明したが、これに限
るものではなく、水道用の単水栓や、複合水栓や、混合
水栓等の他の水栓にも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したもので、
次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項
1のように、水栓の水栓本体を上方から下方へ向けて貫
通するボルト部材と、水栓本体の下方で該ボルト部材に
嵌装される締付金具とで水栓の取付装置を構成し、該締
付金具を、カウンター等の取付面に形成される取付孔の
表面側から裏面側へ挿入可能とするとともに、該取付孔
の裏面側へ挿入された締付金具が取付面の裏面に係止可
能となるように構成したので、該取付装置が水栓と一体
的に構成されることとなって、従来、水栓本体の取付面
に開口した取付孔の表面側に配置していた固定台座が必
要なくなる。そのため、該固定台座と水栓本体との結合
がなくなって、取付面への取付固定がより信頼度の高い
ものとなる。また、このように固定台座を不要とするこ
とにより、水栓の外観上の美観を損なうこともなく優れ
たデザインの水栓を構成することが可能となるととも
に、部品点数を減少して低コスト化を図ることができ
る。また、カウンター等の上面側から締付金具を取付面
の裏面側まで挿入して、ボルト部材を締め付けるだけの
簡単な作業で水栓を取付固定することができ、迅速且つ
容易に水栓の取り付けを行うことが可能となった。
【0031】また、請求項2のように、前記締付金具を
平面視略「C」字状に形成した2個の固定リングにより
構成し、一方の固定リングの両端部をそれぞれ前記ボル
ト部材に摺動可能に嵌装するとともに、他方の固定リン
グの両端部を一方の固定リングより下方でそれぞれ該ボ
ルト部材に螺嵌して両固定リングを連結し、該両固定リ
ングを、一方の固定リングの円弧部と他方の固定リング
の円弧部とが反対方向に位置するように配置し、平面視
にて連結状態にある両固定リングの外形が、取付面の取
付孔の内径よりも大きくなるように形成したので、水栓
と一体的に構成した固定リングを取付面の裏面側まで挿
入し、該固定リングを取付面の裏面に係止させることで
水栓を取付固定することが可能となる。これにより、簡
単な作業で水栓を取付固定することができ、迅速且つ容
易に水栓の取り付けを行うことが可能となった。また、
固定リング等で構成される取付装置が水栓と一体的に構
成されるので、従来、水栓本体の取付面に開口した取付
孔の表面側に配置していた固定台座が必要なくなり、該
固定台座と水栓本体との結合がなくなって、取付面への
取付固定がより信頼性の高いものすることができる。ま
た、このように固定台座を不要とすることにより、水栓
の外観上の美観を損なうこともなく優れたデザインの水
栓を構成することが可能となる。また、金具の連れ回り
を防止するピン部材等も設ける必要がないので、取付装
置を簡単な構造として、さらに部品点数を減少すること
ができ、低コスト化を図ることができる。
【0032】また、請求項3のように、前記一方の固定
リングの両端部における下部を切り欠いて肉薄に形成す
るとともに、他方の固定リングの両端部における上部切
り欠いて肉薄に形成して、前記ボルト部材に嵌装した状
態にて一方の固定リングの両端部と他方の固定リングの
両端部とを係合可能とし、係合状態にある一方の固定リ
ングの上面と他方の固定リングの上面との高さを合わせ
たので、締付金具と水栓本体とでカウンター等の取付面
を挟持する際に、一方の固定リングの上面と他方の固定
リングの上面との両方を取付面の裏面に当接させること
ができ、該締付金具の全体で水栓を支持することが可能
となる。従って、水栓の取付強度を高めることができ、
安定して確実に水栓が取付固定されることとなる。
【0033】また、請求項4のように、前記取付装置に
おける他方の固定リングを、取付面に形成される固定孔
へ上方から取付面の裏面側まで挿入した後に、一方の固
定リングを該固定孔裏面側まで挿入し、その後、ボルト
部材を締め付けることにより水栓本体の下面と締付金具
の上面とで取付面を挟持して、水栓を取付面に取付固定
するので、片手で水栓本体を支えながら、もう一方の手
でボルト部材を締め付けて水栓を取付面に取り付けるこ
とが可能となり、容易且つ迅速な取付作業により水栓の
取り付けを確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水栓の全体構成を示す斜視図。
【図2】締付金具の構成を示す平面図。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図。
【図4】締付金具で取付面を締め付けた状態を示す取付
面表面の平面図一部断面図。
【図5】水栓を取付面に取り付ける手順(第1段階)を
示す斜視図。
【図6】水栓を取付面に取り付ける手順(第2段階)を
示す斜視図。
【図7】水栓を取付面に取り付ける手順(第3段階)を
示す斜視図。
【図8】水栓を取付面に取り付ける手順(第4段階)を
示す斜視図。
【図9】水栓を取付面に取り付ける手順(最終段階)を
示す斜視図。
【図10】水栓本体の側面断面図。
【図11】水栓本体の下面図。
【符号の説明】
1 元止め単水栓 2 締付金具 4a 天板 4b 取付穴 10 水栓本体 21L 固定リング 21R 固定リング 21a 先端部 21b 段落部 21c ボルト孔(ネジ孔) 21d ボルト孔(貫通孔) 22 キャップスクリューボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キッチンや洗面台のカウンター等の取付
    面に取り付けられる水栓において、該水栓の水栓本体を
    上方から下方へ向けて貫通するボルト部材と、水栓本体
    の下方で該ボルト部材に嵌装される締付金具とで構成さ
    れ、該締付金具を、該取付面に形成される取付孔の表面
    側から裏面側へ挿入可能とするとともに、該取付孔の裏
    面側へ挿入された締付金具が取付面の裏面に係止可能と
    なることを特徴とする水栓の取付装置。
  2. 【請求項2】 前記締付金具を平面視略「C」字状に形
    成した2個の固定リングにより構成し、一方の固定リン
    グの両端部をそれぞれ前記ボルト部材に摺動可能に嵌装
    するとともに、他方の固定リングの両端部を一方の固定
    リングより下方でそれぞれ該ボルト部材に螺嵌して両固
    定リングを連結し、該両固定リングを、一方の固定リン
    グの円弧部と他方の固定リングの円弧部とが反対方向に
    位置するように配置し、平面視にて連結状態にある両固
    定リングの外形が、取付面の取付孔の内径よりも大きく
    なるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    水栓の取付装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の固定リングの両端部における
    下部を切り欠いて肉薄に形成するとともに、他方の固定
    リングの両端部における上部切り欠いて肉薄に形成し
    て、前記ボルト部材に嵌装した状態にて一方の固定リン
    グの両端部と他方の固定リングの両端部とを係合可能と
    し、係合状態にある一方の固定リングの上面と他方の固
    定リングの上面との高さを合わせたことを特徴とする請
    求項2に記載の水栓の取付装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の水栓の取
    付装置における他方の固定リングを、取付面に形成され
    る固定孔へ上方から取付面の裏面側まで挿入した後に、
    一方の固定リングを該固定孔裏面側まで挿入し、その
    後、ボルト部材を締め付けることにより水栓本体の下面
    と締付金具の上面とで取付面を挟持して、水栓を取付面
    に取付固定することを特徴とする水栓の取付方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002021131A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd 取付治具
JP2019007324A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 Sanei株式会社 水栓取付け機構及び水栓取付け方法

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