JP2001220611A - ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法 - Google Patents

ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法

Info

Publication number
JP2001220611A
JP2001220611A JP2000025488A JP2000025488A JP2001220611A JP 2001220611 A JP2001220611 A JP 2001220611A JP 2000025488 A JP2000025488 A JP 2000025488A JP 2000025488 A JP2000025488 A JP 2000025488A JP 2001220611 A JP2001220611 A JP 2001220611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractory
chute
gas collecting
repairing
swing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000025488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4307675B2 (ja
Inventor
Toshio Yukishiro
敏雄 雪城
Masakatsu Takeshima
雅克 竹島
Tadashi Oishi
忠 大石
Makio Ishihara
満喜雄 石原
Tomikichi Ono
富吉 斧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Sankyu Inc
Original Assignee
Sankyu Inc
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyu Inc, Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Sankyu Inc
Priority to JP2000025488A priority Critical patent/JP4307675B2/ja
Publication of JP2001220611A publication Critical patent/JP2001220611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307675B2 publication Critical patent/JP4307675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回コーンのシール部に耐火物を吹き付ける
恐れが無く、ガス捕集マンテルの内面の上部にも耐火物
を吹き付けることができ、作業者が吹き付けノズルを持
つ必要のないガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法を
提供する。 【解決手段】 原料を投入する旋回シュート11が中央
上部に取付けられ、側部にはマンホール12を介して旋
回シュート11の旋回シュート取替装置13が設けられ
たガス捕集マンテル10の内面耐火物の補修方法であっ
て、旋回シュート11を取り外した後、旋回シュート1
1が取付けられていた旋回コーン23のリング状の下部
シール部24を覆う保護カバー25を、マンホール12
を通過する大きさに折り込んで炉内に搬入し、内部で広
げ、吊り上げて下部シール部24を閉塞した後、例え
ば、既存の耐火物吹き付け機28を炉中心部に挿入して
ガス捕集マンテル10の内面耐火物の補修を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回コーンのリン
グ状の下部シール部を覆う保護カバーを設け、既存の旋
回シュートの取替装置を活用したガス捕集マンテルの内
面耐火物補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉のガス捕集マンテルの内面の
耐火物は、吹き抜け等により損傷することがあり、損傷
部は耐熱性が低下するため高温部(ホットスポット)と
なり、当部のマンテルが熱変形して旋回シュートが旋回
不能となることがある。このため外部からスプレー冷却
によって高温部を冷却している。ホットスポット域が拡
大すると休風して、吹き付け補修を行うが、この補修作
業の1つの方法は、ガス捕集マンテルのマンホールを開
け、炉外から耐火物を吹き付け可能な長尺ノズルを挿入
し、補修箇所に吹き付けている。また、特公平5−64
204号公報に記載された補修装置においては、旋回シ
ュートに変形防止用スチフナーを介して補修装置本体を
係止し、補修装置本体にノズル昇降装置を介して昇降自
在の吹き付けノズルを設置し、吹き付けノズルによって
損傷部に吹き付け耐火物を吹き付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法においては、未
だ解決すべきそれぞれ以下のような問題があった。長尺
ノズルを挿入して炉外から耐火物を吹き付ける方法にお
いては、重い長尺ノズルを作業者が持つため、狙った場
所にうまく吹き付けることができず、耐火物がガス捕集
マンテルの上方に位置する旋回コーンのシール部に誤っ
て吹き付けられると、旋回シュートの旋回及び傾動に支
障をきたすという問題があった。また、ガス捕集マンテ
ルの傾斜した内面に対して略直角方向に吹き付けること
ができないため、吹き付け材のリバウンド・ロスが多量
に発生し、この結果、吹き付け効率が悪く、長時間の作
業時間を要していた。さらに、高炉内で発生した有毒な
ガスを作業者が吸い込む危険性があった。旋回シュート
に取付けた補修装置本体の吹き付けノズルによって吹き
付ける方法においては、吹き付けノズルの取付けレベル
が旋回シュートとの関係で高い位置に取れないため、ガ
ス捕集マンテルの内面の上部に耐火物を吹き付けること
ができなかった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、作業者が長尺の吹き付けノズルを持つ必要がな
く、旋回コーンのシール部に吹き付ける恐れが無く、ま
た、ガス捕集マンテルの内面の上部にも吹き付け耐火物
を吹き付けることができるガス捕集マンテルの内面耐火
物補修方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法は、原料を
投入する旋回シュートが中央上部に取付けられ、側部に
はマンホールを介して旋回シュート取替装置が設けられ
たガス捕集マンテルの内面耐火物の補修方法であって、
旋回シュートを取り外した後、旋回シュートが取付けら
れていた旋回コーンのリング状の下部シール部を覆う保
護カバーを、マンホールを通過する大きさに折り込んで
炉内に搬入し、内部で広げ、吊り上げて下部シール部を
閉塞した後、ガス捕集マンテルの内面耐火物の補修を行
う。これによって、旋回シュート取替装置により折り込
まれた保護カバーを炉内に搬入し、炉内で保護カバーを
広げ、吊り上げて旋回コーンの下部シール部を覆うこと
ができる。本発明に係るガス捕集マンテルの内面耐火物
補修方法において、旋回シュート取替装置の旋回シュー
ト取替アームを使用して保護カバーをマンホールから出
し入れするように構成することもできる。これによっ
て、既設の旋回シュート取替装置を流用できる。
【0006】本発明に係るガス捕集マンテルの内面耐火
物補修方法において、旋回シュート取替装置の旋回シュ
ート取替アームの先端部に、軸を上下方向に揺動支持で
きる軸受が形成された一対の揺動用アームを取付け、揺
動用アームの軸受に着脱可能な一対の軸が両端に設けら
れた揺動用装着体を取付け、水平方向に旋回可能な吹き
付けノズルを備えた耐火物吹き付け機を揺動用装着体に
取付けた後、旋回シュート取替アームをマンホールを介
して炉内に搬入し、吹き付けノズルの旋回、揺動用装着
体の揺動、旋回シュート取替アームの進退と揺動を調整
するように構成することもできる。これによって、ガス
捕集マンテルの上部の垂直部及び傾斜した内面に対して
概ね直角方向に吹き付けることができる。本発明に係る
ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法において、吹き
付けノズルを搭載した揺動用装着体に操作用の棒状物又
は紐状物を取付け、棒状物又は紐状物を作業者が操作し
て吹き付けノズルの旋回及び揺動用装着体の揺動を調整
し、また吹き付けノズルの先端角度を調整するように構
成することもできる。これによって、目視で確実に補修
位置に吹き付け可能である。本発明に係るガス捕集マン
テルの内面耐火物補修方法において、保護カバーの外周
部には、旋回コーンの下部シール部に当接して変形可能
な弾性を備えた断熱材を設けることもできる。これによ
って、下部シール部を確実にシールできる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法を適用
するガス捕集マンテル周りの設備の配置図、図2は同ガ
ス捕集マンテルの内面耐火物補修方法を適用した補修作
業の説明図、図3は保護カバーの正面図、図4は保護カ
バーの平面図、図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ
保護カバーの折り込み状態、中間状態、広がり状態を表
す説明図、図6は保護カバーの折り込み、折り込み解除
に使用する折り込み用治具の斜視図、図7は図4の矢視
B−B図、図8は揺動用装着体の斜視図、図9(A)、
(B)はそれぞれ保護カバーのマンホールの通過状態、
保護カバーの折り込み解除の状態を表す説明図、図10
(A)、(B)はそれぞれ保護カバーの吊り下げ状態、
保護カバーの下部シール部閉塞状態を表す説明図であ
る。
【0008】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係るガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法を適用す
るガス捕集マンテル10周りの設備として、図外の旋回
駆動装置により駆動され、ガス捕集マンテル10の中央
上部に取付けられて原料を投入する旋回シュート11
と、ガス捕集マンテル10の側部に設けられマンホール
12を介して旋回シュート11を取込み、取り出す旋回
シュート取替装置13と、マンホール12用の蓋14を
開閉する蓋開閉装置15が設けられている。旋回シュー
ト取替装置13は、図1に示すように、対となって平行
に配置されたガイドレール16にガイドされて炉の中心
方向に進退する進退フレーム17と、進退フレーム17
上に設けられた進退駆動手段18と、進退駆動手段18
により前後動する旋回シュート取替アーム19と、旋回
シュート取替アーム19を揺動するアーム支持架台20
及び揺動シリンダー21と、旋回シュート取替アーム1
9の後端部に取付けられたカウンターウエイト22を備
えている。旋回シュート11は垂直シュートに取付けら
れており、旋回コーン23の下端部にはリング状の下部
シール部24が形成されている。
【0009】図2に示す本発明の一実施の形態に係るガ
ス捕集マンテルの内面耐火物補修方法に用いる耐火物の
吹き付け用の装置として、旋回コーン23の下端部のリ
ング状の下部シール部24を覆う折り込み式の保護カバ
ー25と、進退及び揺動する旋回シュート取替アーム1
9の先端に一対の揺動用アーム26を介して揺動可能に
取付けられた揺動用装着体27に装着された耐火物吹き
付け機28とを有しており、耐火物吹き付け機28の上
部には旋回可能な吹き付けノズル29を備えている。
【0010】図3、図4及び図5に示すように、保護カ
バー25は平面視して円板状の、主に鋼板(フラットバ
ー)製の構造物からなり、中央部30と両側部31、3
2とに分割され、中央部30と両側部31、32とは、
図3のA部で詳細を示すように、それぞれ4箇所がヒン
ジ構造により折り込み可能に構成されている。中央部3
0は、略直径の長さを有する端部材33、34と、端部
材33、34間に配置された平行材35〜38と、吊上
金具補強部材39〜42、補強材67とを備えている。
A部は図3の詳細図で示すように、端部材34の外面に
所定の間隔を開けて設けられた一対の回動支持板43、
44が固定され、さらに回動支持板43、44の底面が
ストッパー板45によって連結されている。両側部3
1、32には、平行材35〜38と平行となる平行材4
6〜49が設けられ、平行材48、49間には補強材5
0と、補強材50に固定された平行補強材51が設けら
れている。側部32(31も同じ)には図3のA部に示
すように、平行材48が中央部30の回動支持板43、
44間に挿入され、ピン52を介して上方に回動可能に
連結されている。
【0011】図4に示すように、中央部30と両側部3
1、32の上面の平行材46〜49、51の先端部に
は、円弧状のシール材取付け片53、54が取付けられ
ており、2つのシール材取付け片53、54によってリ
ング状のシール材取付け座55が形成されることにな
る。シール材取付け座55上には、旋回コーン23の下
端部の下部シール部24に当接する変形可能な弾性を有
するリング状の断熱材56が固着されている。中央部3
0には、保護カバー25を吊り上げるための吊上金具補
強部材39〜42が配置され、その中間部の各々に吊り
上げ用金具58が設けられている。なお、中心部に直立
したパイプからなる回動用ワイヤ中間支持柱に57は、
回動作業を行う時のロープガイド60が2組取付けられ
ている。また、両側部31、32の平行補強材51の中
間部の上面には回動用止め金59が設けられている。回
動用止め金59に対向してロープガイド60が取付けら
れている。
【0012】図6には、保護カバー25の両側部31、
32をピン52を介して回動するために使用する折り込
み用治具80を示す。折り込み用治具80は図に示すよ
うに、両端に輪部61、62を有する長い回動用ワイヤ
ロープ63と、回動用ワイヤロープ63の輪部62に掛
合した輪部64を一端に備え、他端に輪部65を有する
短い回動用ワイヤロープ66からなっている。なお、図
4及び図7に示すように、保護カバー25をガス捕集マ
ンテル10内に挿入した際のマンホール12側の中央部
30の端部には、補強材67上に折り込み用治具80の
輪部62、64、65を掛け止めるための棒鋼を折り曲
げて形成されたL型の掛止金具68が溶接によって固定
されている。回動用ワイヤロープ63の長さL1は、図
5(A)に示すように、輪部61を回動用止め金59に
掛け止め、ロープガイド60を介して輪部62が掛止金
具68に掛止可能な長さとしている。また、回動用ワイ
ヤロープ66の長さL2は、図5(C)に示す状態で、
回動用ワイヤロープ66の輪部65が掛止金具68に掛
止された時、折り込み用治具80の弛みが略無いように
設定されている。
【0013】図5(A)〜(C)に示すように、折り込
み用治具80を用いて保護カバー25を折り込み、ま
た、折り込みを解除する要領について説明する。なお、
側部32についてのみ説明するが、側部31についても
同じ要領で行う。図5(A)に示すように保護カバー2
5を折り込むには、折り込み用治具80の回動用ワイヤ
ロープ63をロープガイド60にセットし、輪部61を
側部32の回動用止め金59に掛け止め、側部32をホ
イスト等を使用してピン52回りに回動させた後、回動
用ワイヤロープ63の輪部62(又は回動用ワイヤロー
プ66の輪部64でもよい)を掛止金具68に掛止す
る。図5(A)に示す状態から折り込みを解除して図5
(C)の状態にする場合には、回動用ワイヤロープ66
の輪部65を手鉤等で引っ張っておき、回動用ワイヤロ
ープ63の輪部62を掛止金具68から外し、回動用ワ
イヤロープ66を徐々に緩めながら、図5(B)の状態
を経由して図5(C)の状態とする。その後、回動用ワ
イヤロープ66の輪部65を掛止金具68に掛止する。
【0014】図8に示すように、揺動用装着体27は、
対となる揺動用アーム26の先端部に形成された上下方
向に揺動支持できる揺動支持部(軸受)77(図2参
照)に装着される一対の揺動可能な軸78を両端に有
し、形鋼及び鋼板で構成された箱型の枠体であり、通常
使用の耐火物吹き付け機28を天地逆にして装着するこ
とができる。揺動用装着体27の上部の4隅部には、耐
火物吹き付け機28をボルト、ナットにより固定するた
めの取付けブラケット79が設けられている。軸78の
取付け位置は、耐火物吹き付け機28を装着した場合
に、揺動用装着体27及び耐火物吹き付け機28によっ
て形成される重心より僅かに上方になるように配置され
ている。これによって、揺動用装着体27及び耐火物吹
き付け機28を揺動用アーム26に対して揺動する時の
力を小さくすることができる。耐火物吹き付け機28の
上部には、水分が調整され、流動性を有する耐火物を耐
火物吹き付け機28に供給するための図示しないゴムホ
ースや、吹き付け用のエアーを供給するためのゴムホー
ス等が接続されている。また、耐火物吹き付け機28に
供給された耐火物は上端部に設けられた水平方向に旋回
可能な吹き付けノズル29の先端からガス捕集マンテル
10の内面に噴出可能な構成となっている。さらに、図
示していないが、ガス捕集マンテル10の耐火物補修レ
ベルに合わせ旋回シュート取替装置13の先端部の揺動
支持部77のレベルを調整する旋回シュート取替装置1
3の揺動シリンダー21を最適場所に調整し、最適位置
に吹き付けノズル29の位置をセットする。また、ガス
捕集マンテル10の傾斜度に合わせて図示しない角度調
整機構によって吹き付けノズル29の先端角度を調整可
能な構造としている。さらに、吹き付けノズル29は先
端部のノズル角度やノズル上下位置が異なるものを取替
可能に着脱できるようになっている。なお、耐火物吹き
付け機28は既存のものを使用している。
【0015】次いで、本発明の一実施の形態に係るガス
捕集マンテルの内面耐火物補修方法について、図9及び
図10を参照しながら説明する。 (1)図9(A)に示すように、蓋開閉装置15によっ
てマンホール12用の蓋14を開き、旋回シュート取替
装置13を使用して、旋回シュート11を取り外して旋
回シュート取替アーム19上に載置し、マンホール12
を介して炉外に取り出した後、旋回シュート11を旋回
シュート取替アーム19上から所定の場所に移送する。 (2)旋回シュート取替アーム19の後退位置におい
て、旋回シュート取替アーム19上に、図9(A)に示
すように、折り込み用治具80を用いてマンホール12
を通過する大きさ(図5(A)の状態)に折り込んだ保
護カバー25を設置する(もし、後退位置においてスペ
ースがあるなら、保護カバー25を後退位置において折
り込むこともできる)。 (3)図9(A)に示すように、垂直シュート69を介
してフック付ワイヤー70を炉内に垂らし、マンホール
12の外より手鉤71(図9(B)参照)を使用して作
業者72がフック付ワイヤー70を炉外に取り出し、事
前に保護カバー25の吊り上げ用金具58の計4ヶ所に
掛け止めた4本吊りハッカー73の吊り環部にフック付
ワイヤー70のフックを装着する(図9(B)参照)。
【0016】(4)旋回シュート取替装置13を駆動し
て、旋回シュート取替アーム19を炉内に移動させ、前
進限で停止する。この移動の時、保護カバー25は図5
(A)の状態に折り込んだ状態となっている。 (5)作業者72が手鉤71を使用して回動用ワイヤロ
ープ63の輪部62を掛止金具68から外し、回動用ワ
イヤロープ66を徐々に緩めながら、保護カバー25の
両側部31、32をピン52を介して回動させて、両側
部31、32を水平状態にし、図5(C)に示す位置
で、両側部31、32は中央部30のストッパー板45
によって停止する。この全開位置において、回動用ワイ
ヤロープ66の輪部65を掛止金具68に掛止する。 (6)図9(B)に示すように、垂直シュート69の上
方の下部シール弁点検マンホール(図示せず)から挿入
したフック付ワイヤー70は、マンホール12に細工を
加えて垂直シュート69の中心部にセットできるように
し、フック付ワイヤー70をホイスト(図示せず)によ
ってゆっくり吊り上げ、フック付ワイヤー70を巻き上
げていく。
【0017】(7)図10(A)に示すように、保護カ
バー25が旋回シュート取替アーム19から離れて垂直
シュート69の中心にきて、保護カバー25の揺れが収
まったなら、ホイストによってゆっくり巻き上げ、図1
0(B)に示すセット位置(断熱材56が下部シール部
24に当接して下部シール部24を閉塞する位置)でホ
イストの巻き上げを停止する。この間に、保護カバー2
5が取り外された旋回シュート取替アーム19を後退位
置に戻す。 (8)旋回シュート取替アーム19の後退位置におい
て、旋回シュート取替アーム19の先端に揺動用アーム
26を介して揺動用装着体27を取付け、揺動用装着体
27に耐火物吹き付け機28を天地を逆にして装着す
る。この際、耐火物及びエアー用のホースの接続を行
う。また、揺動用装着体27を揺動させるために、図2
に示すように、揺動用装着体27の前端部の上下に操作
用の紐状物の一例であるロープ74、75を取付けると
共に、ロープ74、75には方向転換用のシーブ76を
適宜設ける。ここで、吹き付けノズル29は先端ノズル
の方向が上下に調整できるようになっており、ノズル本
体が回転、停止できる機構となっている(図示せず)。
【0018】(9)補修を要する位置に吹き付けノズル
29の先端が向き、補修を要する位置と所定の距離を保
持できるように、旋回シュート取替アーム19を後退位
置から炉内側へ前進させ、吹き付け補修レベルによって
旋回シュート取替アーム19のレベルを揺動シリンダー
21で調整する。更に、旋回シュート取替アーム19を
揺動すると共に、作業員72がロープ74、75を操作
して、揺動用装着体27を略水平位置に調整する。 (10)耐火物及びエアーを耐火物吹き付け機28に供
給しながら、(9)の操作を行い、吹き付けノズル29
を介して耐火物をガス捕集マンテル10の内面の所定の
箇所に吹き付ける。
【0019】本実施の形態に係るガス捕集マンテルの内
面耐火物補修方法においては、耐火物吹き付けの際、保
護カバー25によってガス捕集マンテル10の上方に位
置する旋回コーン23の下部シール部24を覆うことが
できるので、旋回シュート11の旋回及び傾動に支障を
きたすという問題が回避される。また、従来のように重
い長尺ノズルを作業者が持って、炉内に耐火物を吹き付
ける必要がなく、旋回シュート取替アーム19に取付け
られた揺動用装着体27に装着された吹き付けノズル2
9によって行うので、狙った場所にうまく吹き付けるこ
とができる。さらに、旋回シュート取替アーム19の進
退及び揺動と、吹き付けノズル29の旋回及び揺動、ま
たノズル先端の角度を調節しながら、吹き付ける耐火物
をガス捕集マンテル10の傾斜した内面に対して略直角
方向に吹き付けることができるため、補修部の耐火物を
無駄なく、短時間で施工でき、かつ、ガス捕集マンテル
10の内面の上部にも耐火物を吹き付けることができ
る。
【0020】前記実施の形態においては、旋回シュート
取替アーム19に取付けられた揺動用装着体27に装着
された吹き付けノズル29によって耐火物の吹き付けを
行ったが、これに限定されず、従来のように作業者が長
尺ノズルを持って行うこともできる。保護カバー25の
外周部には、旋回コーン23の下部シール部24に当接
し、変形可能な弾性を備えた断熱材56を設けたが、こ
れに限定されず、下部シール部24を覆うことができる
のであればその他の部材、例えば、シリコンゴム等を用
いることもできる。揺動用装着体27の揺動操作のため
に、紐状物を用いたが、紐状物に代えて棒鋼等の棒状物
を使用することもできる。旋回シュート取替アーム19
を使用して保護カバー25をマンホール12から出し入
れするようにしたが、これに限定されず、他の方法によ
って保護カバー25を炉内に取り込むこともできる。旋
回シュート取替装置13及び耐火物吹き付け機28は既
存のものを使用したが、これに限定されず、新規に製作
したものを用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜5記載のガス捕集マンテルの
内面耐火物補修方法においては、旋回シュート取替装置
により折り込まれた保護カバーを炉内に搬入し、炉内で
保護カバーを広げ、吊り上げて下部シール部を覆うこと
ができるので、下部シール部に誤って耐火物が吹き付け
られて、旋回シュートの旋回及び傾動に支障をきたすと
いう問題を回避できる。特に、請求項2記載のガス捕集
マンテルの内面耐火物補修方法においては、既設の旋回
シュート取替装置を流用できるので、設備費及びランニ
ングコストが軽減できる。請求項3記載のガス捕集マン
テルの内面耐火物補修方法においては、ガス捕集マンテ
ルの傾斜した内面に対して略直角方向に耐火物を吹き付
けることができるので、補修作業の効率化が図られる。
請求項4記載のガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法
においては、目視によって確実に補修位置を決定できる
ので、耐火物補修が完全に実施できる。請求項5記載の
ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法においては、下
部シール部を確実にシールできるので、休風等に至るト
ラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガス捕集マンテル
の内面耐火物補修方法を適用するガス捕集マンテル周り
の設備の配置図である。
【図2】同ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法を適
用した補修作業の説明図である。
【図3】保護カバーの正面図である。
【図4】保護カバーの平面図である。
【図5】(A)、(B)、(C)はそれぞれ保護カバー
の折り込み状態、中間状態、広がり状態を表す説明図で
ある。
【図6】保護カバーの折り込み、折り込み解除に使用す
る折り込み用治具の斜視図である。
【図7】図4の矢視B−B図である。
【図8】揺動用装着体の斜視図である。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ保護カバーのマンホ
ールの通過状態、保護カバーの折り込み解除の状態を表
す説明図である。
【図10】(A)、(B)はそれぞれ保護カバーの吊り
下げ状態、保護カバーの下部シール部閉塞状態を表す説
明図である。
【符号の説明】
10:ガス捕集マンテル、11:旋回シュート、12:
マンホール、13:旋回シュート取替装置、14:蓋、
15:蓋開閉装置、16:ガイドレール、17:進退フ
レーム、18:進退駆動手段、19:旋回シュート取替
アーム、20:アーム支持架台、21:揺動シリンダ
ー、22:カウンターウエイト、23:旋回コーン、2
4:下部シール部、25:保護カバー、26:揺動用ア
ーム、27:揺動用装着体、28:耐火物吹き付け機、
29:吹き付けノズル、30:中央部、31、32:側
部、33、34:端部材、35〜38:平行材、39〜
42:吊上金具補強部材、43、44:回動支持板、4
5:ストッパー板、46〜49:平行材、50:補強
材、51:平行補強材、52:ピン、53、54:シー
ル材取付け片、55:シール材取付け座、56:断熱
材、57:回動用ワイヤ中間支持柱、58:吊り上げ用
金具、59:回動用止め金、60:ロープガイド、6
1:輪部、62:輪部、63:回動用ワイヤロープ、6
4:輪部、65:輪部、66:回動用ワイヤロープ、6
7:補強材、68:掛止金具、69:垂直シュート、7
0:フック付ワイヤー、71:手鉤、72:作業者、7
3:4本吊りハッカー、74、75:ロープ(紐状
物)、76:シーブ、77:揺動支持部、78:軸、7
9:取付けブラケット、80:折り込み用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 忠 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社呉製鉄所内 (72)発明者 石原 満喜雄 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社呉製鉄所内 (72)発明者 斧 富吉 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社呉製鉄所内 Fターム(参考) 4K015 AA05 BA08 BA10 4K051 AA01 AB01 CA03 LA02 LA08 LJ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を投入する旋回シュートが中央上部
    に取付けられ、側部にはマンホールを介して旋回シュー
    ト取替装置が設けられたガス捕集マンテルの内面耐火物
    の補修方法であって、前記旋回シュートを取り外した
    後、該旋回シュートが取付けられていた旋回コーンのリ
    ング状の下部シール部を覆う保護カバーを、前記マンホ
    ールを通過する大きさに折り込んで炉内に搬入し、内部
    で広げ、吊り上げて前記下部シール部を閉塞した後、前
    記ガス捕集マンテルの内面耐火物の補修を行うことを特
    徴とするガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス捕集マンテルの内面
    耐火物補修方法において、前記旋回シュート取替装置の
    旋回シュート取替アームを使用して前記保護カバーを前
    記マンホールから出し入れすることを特徴とするガス捕
    集マンテルの内面耐火物補修方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス捕集マンテルの内面
    耐火物補修方法において、前記旋回シュート取替装置の
    旋回シュート取替アームの先端部に、軸を上下方向に揺
    動支持できる軸受が形成された一対の揺動用アームを取
    付け、該揺動用アームの前記軸受に着脱可能な一対の軸
    が両端に設けられた揺動用装着体を取付け、水平方向に
    旋回可能な吹き付けノズルを備えた耐火物吹き付け機を
    前記揺動用装着体に取付けた後、前記旋回シュート取替
    アームを前記マンホールを介して炉内に搬入し、前記吹
    き付けノズルの旋回、前記揺動用装着体の揺動、前記旋
    回シュート取替アームの進退と揺動を調整することを特
    徴とするガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のガス捕集マンテルの内面
    耐火物補修方法において、前記吹き付けノズルを搭載し
    た前記揺動用装着体に操作用の棒状物又は紐状物を取付
    け、該棒状物又は紐状物を作業者が操作して前記吹き付
    けノズルの旋回及び前記揺動用装着体の揺動を調整し、
    また前記吹き付けノズルの先端角度を調整することを特
    徴とするガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガ
    ス捕集マンテルの内面耐火物補修方法において、前記保
    護カバーの外周部には、前記旋回コーンの下部シール部
    に当接して変形可能な弾性を備えた断熱材を設けたこと
    を特徴とするガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法。
JP2000025488A 2000-02-02 2000-02-02 ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法 Expired - Fee Related JP4307675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025488A JP4307675B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025488A JP4307675B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001220611A true JP2001220611A (ja) 2001-08-14
JP4307675B2 JP4307675B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=18551345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000025488A Expired - Fee Related JP4307675B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307675B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106834583A (zh) * 2017-03-13 2017-06-13 鞍钢建设集团有限公司 一种自动定位机械臂走桥装置及用于竖炉维修的定位方法
CN111910033A (zh) * 2020-08-13 2020-11-10 柳州钢铁股份有限公司 高炉布料溜槽
CN113388706A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 中冶宝钢技术服务有限公司 一种高炉摆动溜嘴的复合修复方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106834583A (zh) * 2017-03-13 2017-06-13 鞍钢建设集团有限公司 一种自动定位机械臂走桥装置及用于竖炉维修的定位方法
CN113388706A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 中冶宝钢技术服务有限公司 一种高炉摆动溜嘴的复合修复方法
CN113388706B (zh) * 2020-03-13 2022-11-01 中冶宝钢技术服务有限公司 一种高炉摆动溜嘴的复合修复方法
CN111910033A (zh) * 2020-08-13 2020-11-10 柳州钢铁股份有限公司 高炉布料溜槽

Also Published As

Publication number Publication date
JP4307675B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3559244B2 (ja) ロッド解体機
JP2001220611A (ja) ガス捕集マンテルの内面耐火物補修方法
JP2987407B2 (ja) 連続鋳造機のロングノズル自動清掃装置
JPH0361313A (ja) Rh炉の補修設備
JPS6337672Y2 (ja)
GB2358601A (en) Housing for abrasive blasting
JP3007261B2 (ja) 大樋カバー脱着装置
JPS5826517B2 (ja) 耐火ライニング容器の吹付け補修装置
KR100916100B1 (ko) 레이들의 지금 제거 장치
JPS6356473B2 (ja)
JPS6036576Y2 (ja) 高炉の吹付補修装置
JPS5832138Y2 (ja) 垂直吹付装置
JP4225044B2 (ja) 煙突内壁の除染装置
JPH047176Y2 (ja)
JPS5812819Y2 (ja) コ−クス炉における付着カ−ボン等の除去装置
JP2000210791A (ja) 安全柵
JPH0743078A (ja) 炉壁補修装置
JP2003129117A (ja) 吊式湿式吹き付け装置
JP3767223B2 (ja) 高炉の補修装置およびそれを用いた炉内耐火物の吹き付け方法と高炉ステーブの回収方法
JPH0618226Y2 (ja) 炉内壁吹付け補修装置
JP2808142B2 (ja) Rh炉の予熱乾燥装置
JPH03202410A (ja) 高炉炉頂マンテルライニングの補修方法及びスタッド固設補修装置
JP3489866B2 (ja) 精錬炉の内面耐火物解体機
JPS584272B2 (ja) 耐火ライニングの吹付補修装置
JPH0634358Y2 (ja) ベルレス高炉の内壁冷却装置の取替装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees