JP2001220473A - 相溶化剤、プラスチックリサイクル用改質剤、再生プラスチック材料及び成形体 - Google Patents

相溶化剤、プラスチックリサイクル用改質剤、再生プラスチック材料及び成形体

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JP2001220473A JP2000342617A JP2000342617A JP2001220473A JP 2001220473 A JP2001220473 A JP 2001220473A JP 2000342617 A JP2000342617 A JP 2000342617A JP 2000342617 A JP2000342617 A JP 2000342617A JP 2001220473 A JP2001220473 A JP 2001220473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のポリマーを相溶化させてポリマーアロ
イを得る上で有用な相溶化剤を提供する。プラスチック
をリサイクルするに際して、プラスチックの物性を低下
させないプラスチックリサイクル用改質剤を提供する。 【解決手段】 アイオノマー樹脂からなる相溶化剤。ア
イオノマー樹脂からなる相溶化剤を含むプラスチックリ
サイクル用改質剤。リサイクルすべきプラスチックに前
記改質剤を配合して、再生プラスチックを得るプラスチ
ックマテリアルリサイクル方法。前記相溶化剤及び/又
は前記改質剤が配合されたプラスチック材料。前記改質
剤が配合された再生プラスチック材料。前記プラスチッ
ク材料又は前記再生プラスチック材料から構成されたプ
ラスチック成形体、特にガス機器用プラスチック部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のポリマーを
相溶化させてポリマーアロイを得る上で有用な相溶化剤
に関する。また、本発明は、廃棄されたプラスチックを
リサイクルするためのプラスチックリサイクル用改質
剤、及び前記改質剤を用いたプラスチック材料リサイク
ル方法に関する。さらに、本発明は、前記相溶化剤及び
/又は前記改質剤が配合されたプラスチック材料、及び
前記改質剤が配合された再生プラスチック材料に関す
る。さらに、本発明は、前記プラスチック材料又は前記
再生プラスチック材料からなるプラスチック成形体にも
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護、資源の有効利用す
なわち再資源化、廃棄物処理問題などの観点から、廃棄
プラスチックの再生利用は重要な課題となっている。現
在、廃棄プラスチックの中で最も再生利用されているの
は、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂である。廃棄ポリオレフィン系樹脂の再生利
用の拡大が特に重要である。
【0003】廃棄プラスチックの完全な分別回収は困難
であり、再生過程においては、通常複数種のポリマーが
混合される。そのため、再生されたプラスチックのポリ
マー物性は低下する。プラスチック再生時にオイルなど
の可塑剤を多量に配合して物性低下防止を図っている
が、元の物性を回復することは困難である。
【0004】また、再生時に混合される複数種のポリマ
ーが互いに非相溶の異種ポリマーであれば、均一な分散
が得られず、再生されたプラスチックのポリマー物性は
大きく低下する。このように、再生されたプラスチック
のポリマー物性は低いため、低い物性値であっても使用
可能な限られた用途にしか、再生プラスチックを利用す
ることができない。
【0005】互いに非相溶の異種ポリマーの分散を良好
にするために、相溶化剤が用いられる。相溶化剤として
は、従来、ランダムコポリマー系、グラフト・ブロック
コポリマー系などの相溶化剤、反応相溶化剤などが知ら
れている。反応相溶化剤とよばれるものは、二重結合、
カルボキシル基、エポキシ基などを有するポリマーであ
って、成形加工工程で相溶化させようとするポリマーの
一方または両方と反応してグラフトまたはブロック構造
に基づく界面活性剤的な働きをして相溶化剤として機能
する(参考文献:「ポリマーアロイ」基礎と応用、高分
子学会編、1993年発行)。また、特開平8−302
217号公報には、オキサゾリン環を有する相溶化剤が
記載されている。
【0006】しかしながら、従来の相溶化剤は相溶化効
果が不十分であり、異なる種類の廃棄プラスチックの再
生に用いた場合、物性低下の抑制や成形不良の改良効果
は必ずしも充分ではない。このため、廃棄プラスチック
の再利用には限界がある。
【0007】このような事情から、廃棄プラスチックを
リサイクルし再資源化するに当たり、異種ポリマーが混
合された場合、とりわけ互いに非相溶の異種ポリマーが
混合された場合であっても、ポリマー物性低下が生じな
い技術の開発が要望されている。ポリマー物性を維持で
きれば、再生プラスチック材料を種々の用途に展開する
ことが可能であり、有効な再利用が達成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、複数のポリマーを相溶化させてポリマーアロイを得
る上で有用な相溶化剤を提供することにある。また、本
発明の目的は、廃棄されたプラスチックをリサイクルす
るに際して、プラスチックの物性を低下させないプラス
チックリサイクル用改質剤、及び前記改質剤を用いたプ
ラスチック材料リサイクル方法を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、前記相溶化剤及び/又は前記
改質剤が配合されたプラスチック材料、及び前記改質剤
が配合された再生プラスチック材料を提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、前記プラスチック材料又
は前記再生プラスチック材料から構成されたプラスチッ
ク成形体、特にガス機器用プラスチック部品を提供する
ことにもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
し、アイオノマーが異種ポリマーの相溶化に優れた効果
を有することを見いだした。この効果をもとに、廃棄ポ
リオレフィンと廃棄エンジニアリングプラスチックとの
相溶性を改善することにより、良い力学性質を有する再
生プラスチック材料が得られることを本発明者らは見い
だし、本発明に至った。
【0010】本発明は、アイオノマー樹脂からなる相溶
化剤である。本発明は、前記アイオノマー樹脂からなる
相溶化剤を含むプラスチックリサイクル用改質剤であ
る。前記プラスチックリサイクル用改質剤は、前記相溶
化剤を主成分として含むものであってもよく、相溶化剤
からなるものであってもよい。また、本発明は、リサイ
クルすべきプラスチックに、前記プラスチックリサイク
ル用改質剤を配合して、再生プラスチックを得ることを
含む、プラスチック材料リサイクル方法である。
【0011】さらに、本発明は、前記相溶化剤及び/又
は前記改質剤が配合されたプラスチック材料である。プ
ラスチック材料が互いに非相溶の異種ポリマーを含んで
もよく、互いに相溶性の異種ポリマーを含んでもよい。
本発明は、前記プラスチックリサイクル用改質剤が配合
された再生プラスチック材料である。再生プラスチック
材料が互いに非相溶の異種ポリマーを含んでもよく、互
いに相溶性の異種ポリマーを含んでもよい。
【0012】本発明は、前記プラスチック材料又は前記
再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形
体であり、特にガス機器用プラスチック部品である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、アイオノマー樹
脂としては、種々のタイプのものが含まれる。典型的な
アイオノマーは、(a)ホスト高分子の主鎖に部分的に
側鎖イオン基が存在するものである(側鎖型)。別のタ
イプのアイオノマーは、(b)両末端に例えばカルボン
酸基が存在するホスト高分子あるいはオリゴマーに金属
イオンが中和することより高分子化したものである(テ
レケリック型)。また別のタイプのアイオノマーは、
(c)主鎖に陽イオンを有し、そこに陰イオンが結合し
たものである(アイオネン)。
【0014】
【化1】
【0015】ホスト高分子のイオン基に対する対イオン
としては、Li+ 、Na+ 、K+ 等のアルカリ金属イオ
ン、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+等のアルカリ土類
金属イオン、Zn2+、Cu2+、Mn2+、Ni2+、C
2+、Co3+、Fe3+、Cr3+等の遷移金属イオンが用
いられる。また、陽イオンホスト高分子に対しては、C
- 、Br- 、I- 等の陰イオンが用いられる。
【0016】このようなアイオノマー樹脂としては、特
に限定されないが、例えば、エチレン―メタクリル酸共
重合体アイオノマー、エチレン―アクリル酸共重合体ア
イオノマー、プロピレン―メタクリル酸共重合体アイオ
ノマー、プロピレン―アクリル酸共重合体アイオノマ
ー、ブチレン―アクリル酸共重合体アイオノマー、エチ
レン−ビニルスルホン酸共重合体アイオノマー、スチレ
ン―メタクリル酸共重合体アイオノマー、スルホン化ポ
リスチレンアイオノマー、フッ素系アイオノマー、テレ
ケリックポリブタジエンアクリル酸アイオノマー、スル
ホン化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体アイオノ
マー、水素化ポリペンタマーアイオノマー、ポリペンタ
マーアイオノマー、ポリ(ビニルピリジウム塩)アイオ
ノマー、ポリ(ビニルトリメチルアンモニウム塩)アイ
オノマー、ポリ(ビニルベンジルホスホニウム塩)アイ
オノマー、スチレン−ブタジエンアクリル酸共重合体ア
イオノマー、ポリウレタンアイオノマー、スルホン化ス
チレン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンサル
フェイトアイオノマー、酸−アミンアイオノマー、脂肪
族系アイオネン、芳香族系アイオネン等が挙げられる。
【0017】これらアイオノマー樹脂は、互いに非相溶
の異種ポリマーを相溶化させる効果を有する。これらア
イオノマー樹脂の1種を相溶化剤又はプラスチックリサ
イクル用改質剤として用いてもよく、必要に応じて2種
以上を混合して用いてもよい。
【0018】これらアイオノマー樹脂のうち、エチレン
―メタクリル酸共重合体アイオノマー、エチレン―アク
リル酸共重合体アイオノマーが好ましく用いられる。こ
れらは、脂肪族ポリマーと芳香族ポリマーの相溶性、及
び極性ポリマーと非極性ポリマーの相溶性を向上させる
場合に特に有効である。エチレン―メタクリル酸共重合
体アイオノマーとして、より具体的には、ハイミラン15
54、ハイミラン1555、ハイミラン1557、ハイミラン160
1、ハイミラン1605、ハイミラン1650、ハイミラン165
2、ハイミラン1652 SR 、ハイミラン1652 SB 、ハイミ
ラン1702、ハイミラン1705、ハイミラン1706、ハイミラ
ン1707、ハイミラン1855、ハイミラン1856(以上、三井
・デュポンポリケミカル株式会社製)が挙げられる。
【0019】本発明において、相溶化させるべき及び/
又はリサイクルすべきプラスチックには、特に限定され
ることなく、種々のプラスチック、ゴムなどの高分子材
料を含む材料が含まれる。
【0020】高分子材料として具体的には、ポリエチレ
ン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロ
ピレン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレ
ン(PS)、ACS樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹脂、
ASA樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、塩素化ポ
リエーテル、塩素化ポリエチレン、アリル樹脂、エポキ
シ樹脂、エチレン−α―オレフィン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビ
ニル共重合体、EVA樹脂、FRP、アイオノマー、メ
タクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、ポリエス
テル〔ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブ
チレンテレフタレート(PBT)〕、オレフィンビニル
アルコール共重合体、石油樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アセタール、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリアリ
ルスルフォン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエー
テルスルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリケ
トン、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスル
フォン、SAN樹脂、ブタジエン−スチレン樹脂、ポリ
ウレタン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン
樹脂、ポリ酢酸ビニル、キシレン樹脂、熱可塑性エラス
トマー、EPDM、CR、BR、ニトリルゴム、天然ゴ
ム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム等が
挙げられる。これらは、例示であって、他の種々のポリ
マーも含まれる。
【0021】本発明の相溶化剤及び/又はプラスチック
リサイクル用改質剤は、互いに非相溶の異種ポリマー
(例えば、脂肪族ポリマーと芳香族ポリマー、極性ポリ
マーと非極性ポリマー)を相溶化させる効果に優れ、上
記のうちの任意の複数種のポリマーを相溶化させること
ができる。もちろん、互いに相溶性の異種ポリマーは、
本発明の相溶化剤及び/又はプラスチックリサイクル用
改質剤を用いて相溶化する。従って、廃棄量が多く再生
利用の要望が強いポリオレフィン系樹脂やエンジニアリ
ングプラスチックの再生に、本発明の相溶化剤及び/又
はプラスチックリサイクル用改質剤を用いる利点が大き
い。
【0022】ポリオレフィン系樹脂には、主として、ポ
リプロピレン、極低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等
及びそれらの混合物が含まれる。エンジニアリングプラ
スチックには、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエー
テルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリ
アセタールポリアリレート、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリスチレン、ポリイミド等及びそれらの混合物が
含まれる。
【0023】本発明の相溶化剤及び/又はプラスチック
リサイクル用改質剤が好ましく適用される互いに非相溶
の異種ポリマーの組合せとしては、例えば、ポリオレフ
ィン系樹脂とエンジニアリングプラスチックの組合せが
挙げられる。より具体的には、例えば、PEとPET、
PPとABS、PPとPSの組合せが挙げられる。もち
ろん、これらの他にも、多様な組合せが存在する。2種
の異種ポリマーのみならず、3種以上の異種ポリマーの
組合せにも適用される。
【0024】従来、これらの再生において、廃棄プラス
チック中に異種ポリマーの混入があるため、十分高い物
性を有する再生プラスチック材料は得られなかった。本
発明の相溶化剤及び/又はプラスチックリサイクル用改
質剤によって、異種ポリマーを含む廃棄プラスチックの
相溶化が達成でき、十分高い物性を有する再生プラスチ
ック材料が得られる。
【0025】本発明のプラスチック材料リサイクル方法
において、リサイクルすべきプラスチックに、前記プラ
スチックリサイクル用改質剤を配合して、再生プラスチ
ックを得る。通常、リサイクルすべき廃棄プラスチック
には、複数種のポリマーが含まれている。
【0026】前記改質剤の配合量は、リサイクルすべき
プラスチックの種類や、それに混入している他種ポリマ
ーの種類や量によって、適宜決定するとよい。他種ポリ
マーが、リサイクルすべき主たるプラスチックと同系統
のポリマー(すなわち、比較的相溶性のあるポリマー)
であれば、前記改質剤の配合量は比較的少なくてもよい
であろう。一方、他種ポリマーが、リサイクルすべき主
たるプラスチックと非相溶のポリマーであれば、同系統
のポリマーの場合に比べると、前記改質剤の配合量は多
くなるであろう。また、主たるプラスチックへの他種ポ
リマーの混入量が多くなると、一般的に前記改質剤の配
合量も多くする必要がある。
【0027】例えば、特に限定されることなく、リサイ
クルすべきプラスチック100重量部に対して、前記改
質剤0.1〜100重量部を配合することにより良好な
相溶性が得られる場合が多く、前記改質剤0.5〜20
重量部、好ましくは1〜10重量部、より好ましくは1
〜5重量部を配合することにより良好な相溶性が得られ
る場合も多い。前記改質剤が0.1重量部未満では、改
質剤量が少ないので、相溶化効果が得られにくい。一
方、前記改質剤を100重量部も用いれば、通常は十分
な相溶化効果が得られ、これより多い量を用いることは
コストアップにつながる。また、前記改質剤の配合量に
よって、ポリマーアロイのモルフォロジーの制御も可能
である。モルフォロジーの制御によって、ポリマー素材
としての応用範囲も広くなる。
【0028】プラスチックリサイクル用改質剤として、
前記相溶化剤のみを用いてもよく、さらに、例えば、老
化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、安定剤、
滑剤、離型剤、帯電防止剤、変性剤、着色剤、カップリ
ング剤、防腐剤、防カビ剤、各種無機充填剤(炭酸カル
シウム、シリカ、アルミナなど)等の添加剤を適宜配合
してもよい。
【0029】配合方法は、特に限定されることなく、通
常の溶融混練方法により行うことができる。例えば、ロ
ールニーダー、バンバリーミキサー、インターミック
ス、1軸押出機、2軸押出機などの混練機で混練すると
良い。混練は、前記混練機のうちから選ばれる1種の混
練機を用いて行ってもよく、又は2種以上の混練機を用
いて行ってもよい。そして、慣用の成形法、例えば、射
出成形法、押し出し成形法等により、前記改質剤が配合
された再生プラスチック材料が得られる。所定の形状に
成形することによって、各種プラスチック成形体が得ら
れる。例えば、ガス機器用の各種プラスチック部品が得
られる。
【0030】得られた再生プラスチック材料は、アイオ
ノマー樹脂の配合により、異種ポリマーが良好に相溶化
されている。その結果、ポリマー物性が非常に優れてお
り、種々の用途に、例えば再生前と同じ用途にも再生プ
ラスチック材料を利用することができる。ポリマー物性
を低下させない点に、本発明の大きな利点がある。
【0031】本発明は、リサイクルすべき廃棄プラスチ
ックの再生のみならず、未使用の複数のプラスチック材
料を混合相溶化・改質する場合にも、同様に適用するこ
とができる。さらに、リサイクルすべき廃棄プラスチッ
クと未使用の1種又は複数のプラスチック材料とを混合
相溶化・再生する場合にも、同様に適用することができ
る。従来、ポリマーアロイ化が困難であった互いに非相
溶の異種ポリマーを混合相溶化させたい場合に、本発明
の利点がある。前記相溶化剤及び/又は前記改質剤が配
合されたプラスチック材料は、アイオノマー樹脂の配合
により、異種ポリマーが良好に相溶化されている。その
結果、ポリマー物性が非常に優れており、アロイ化前の
それぞれのポリマー物性を上回ることもある。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0033】[実施例1〜6、比較例1〜6]ここで
は、未使用のポリエチレン(PE)と未使用のポリエチ
レンテレフタレート(PET)の相溶化、改質を行っ
た。実施例1では、PE(ニポロンハード2500、東ソー
製)95重量部、PET(ダイヤナイトPA−500、
三菱レイヨン製)5重量部及び相溶化剤ハイミラン 17
06(三井・デュポンポリケミカル製)5重量部を、2軸
押出機(株式会社テクノベル製、KZW15−30M
G)を用いて溶融混練し、押し出した。続いて、ホット
プレスを用いて、300℃、10MPaで5分間加圧
し、これを室温まで冷却して、厚さ1mmの試験片を作
製した。
【0034】<押出条件> 温度設定:フィード 240℃、混練部 290℃、ヘ
ッド 260℃ 回転数:60rpm
【0035】実施例2〜6では、PE、PET及び相溶
化剤の配合重量比を表1に示すように変化させた以外
は、実施例1と同様にして、試験片をそれぞれ作製し
た。比較例1〜6では、相溶化剤を用いずに、PE及び
PETの配合重量比を表1に示すように変化させた以外
は、実施例1と同様にして、試験片をそれぞれ作製し
た。
【0036】得られた各試験片につき、JIS K 7
113に準じて引張強度(MPa)、JIS K 71
13に準じて引張弾性率(GPa)を測定した。これら
の結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1より、PE/PET重量比が同一の場
合、相溶化剤5重量部を配合することにより、試験片の
引張強度と引張弾性率は向上した。実施例1〜4では、
PE単独のもの(比較例1)よりも、引張強度と引張弾
性率は向上した。すなわち、PE/PET合計に対して
30重量%未満のPET混入量であれば、本発明の相溶
化剤5重量部を添加することにより、元のPE単独のも
のよりも物性を向上させることができた。また、実施例
5〜6から、PET混入量がPE/PET合計に対して
40重量%と多くなると、相溶化剤5重量部の配合で
は、元のPE単独のものに比べやや劣ったが、相溶化剤
10重量部の配合では、物性を回復することができた。
これに対して、比較例2〜6では、相溶化剤を用いてい
ないので、元のPE単独の物性は回復されなかった。
【0039】次に、いくつかの試験片サンプルの破断面
の走査電子顕微鏡(SEM)観察を行った。観察は、真
空下8mAの電流で3分間、金を蒸着後、電圧12kV
で行った。図1は、比較例3の試験片サンプル、図2
は、実施例2の試験片サンプル、図3は、比較例6の試
験片サンプル、図4は、実施例5の試験片サンプル、図
5は、実施例6の試験片サンプルのそれぞれの破断面の
SEM写真である。
【0040】図1(比較例3)では、PETはPE中に
あまり分散されていなかった。これに対して、図2(実
施例2)では、PETはPE中に良く分散されていた。
図3(比較例6)では、PETが大きな球形粒子のまま
存在し、PE中への分散性が不良であった。これに対し
て、図4(実施例5)では、PET含量が多いため、P
ETの球形粒子が存在したが、図3に比べるとPE中に
良く分散されていた。図5(実施例6)では、相溶化剤
(Compatilizer) 量が多く、PETはPE中に非常に良
く分散されていた。以上より、本発明の相溶化剤の相溶
化効果、ポリマー物性向上効果が明らかとなった。
【0041】[実施例7、比較例7]ここでは、未使用
のポリプロピレン(PP)と未使用のポリスチレン(P
S)の相溶化、改質を行った。実施例7では、PP(ノ
バテックBC03LS、日本ポリケム製)80重量部、
PS(NS−280、出光石油化学製)20重量部及び
相溶化剤ハイミラン 1706(三井・デュポンポリケミカ
ル製)5重量部を、2軸押出機(株式会社テクノベル
製、KZW15−30MG)を用いて溶融混練し、押し
出した。続いて、ホットプレスを用いて、250℃、1
0MPaで5分間加圧し、これを室温まで冷却して、厚
さ1mmの試験片を作製した。比較例7では、相溶化剤
を用いなかった以外は、実施例7と同様にして、試験片
を作製した。
【0042】<押出条件> 温度設定:フィード 160℃、混練部 210℃、ヘ
ッド 165℃ 回転数:60rpm
【0043】得られた各試験片につき、実施例1と同様
にして、引張強度、引張弾性率を測定した。これらの結
果を表2に示す。表2より、PP/PS=80/20重
量比に相溶化剤5重量部を配合することにより、試験片
の引張強度と引張弾性率は向上した。本発明の相溶化剤
の相溶化効果、ポリマー物性向上効果が明らかとなっ
た。
【0044】
【表2】
【0045】[実施例8、比較例8]ここでは、未使用
のポリプロピレン(PP)と未使用のアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)の相溶化、
改質を行った。実施例8では、PP(ノバテックBC0
3LS、日本ポリケム製)80重量部、ABS(ダイヤ
ペットHF−5、三菱レイヨン製)20重量部及び相溶
化剤ハイミラン 1706(三井・デュポンポリケミカル
製)5重量部を、2軸押出機(株式会社テクノベル製、
KZW15−30MG)を用いて溶融混練し、押し出し
た。続いて、ホットプレスを用いて、250℃、10M
Paで5分間加圧し、これを室温まで急冷して、厚さ1
mmの試験片を作製した。比較例8では、相溶化剤を用
いなかった以外は、実施例8と同様にして、試験片を作
製した。
【0046】<押出条件> 温度設定:フィード 160℃、混練部 210℃、ヘ
ッド 165℃ 回転数:60rpm
【0047】得られた各試験片につき、実施例1と同様
にして、引張強度、引張弾性率を測定した。これらの結
果を表3に示す。表3より、PP/ABS=80/20
重量比に相溶化剤5重量部を配合することにより、試験
片の引張強度と引張弾性率は向上した。本発明の相溶化
剤の相溶化効果、ポリマー物性向上効果が明らかとなっ
た。
【0048】
【表3】
【0049】上記実施例では、未使用の異種ポリマーに
おける相溶化、改質を示した。相溶化すべきポリマーの
種類に応じて最適なアイオノマー樹脂を選択し、最適な
配合量を決定するとよい。
【0050】実施例9〜14において、以下の試料を用
いた。 (1) 使用済みPETフレークの調製 回収されたPETボトルを水で洗浄して、粉砕機により
フレーク状に粉砕した。これを水で洗浄して、乾燥し、
使用済みPETフレークを得た。 (2) 使用済みPEフレークの調製 回収されたPE容器を水で洗浄して、粉砕機によりフレ
ーク状に粉砕した。これを水で洗浄して、乾燥し、使用
済みPEフレークを得た。 (3) 使用済みPPフレークの調製 回収されたPP容器を水で洗浄して、粉砕機によりフレ
ーク状に粉砕した。これを水で洗浄して、乾燥し、使用
済みPPフレークを得た。 (4) アイオノマー:ハイミラン1706(三井・デュポンポ
リケミカル社製) (5) デンカABS:GR−0500(電気化学工業
(株)製)
【0051】[実施例9〜11、比較例9]ここでは、
使用済みPETと使用済みPEを用いて再生プラスチッ
ク材料を作成した。実施例9では、上記使用済みPET
フレーク80重量部、使用済みPEフレーク20重量
部、及びハイミラン1706 5重量部を、2軸押出機(株
式会社プラスチック工学研究所製、BT−30−L、L
/D=30)を用いて溶融混練し、ストランド状に押し
出し、チップを得た。 <押出条件> 温度設定:フィード 260℃、混練部 300℃、ヘ
ッド 260℃ 回転数:60rpm
【0052】得られたチップを射出成形(射出成形機:
日本製所株式会社製、N100BII、L/D=22)し
て、JIS K−7113に準拠した試験片 幅1/2
インチ×長さ8.5インチ×厚み1/8インチのもの
(A) と、幅1/4インチ×長さ5インチ×厚み1/2イ
ンチのもの(B) を作成した。 <射出成形条件> 温度設定:フィード 260℃、ノズル 280℃、金
型 60℃ 射出圧力:35〜40kg/cm2
【0053】実施例10、11では、使用済みPET、
使用済みPE及びハイミラン1706の配合重量比を70/
30/5(実施例10)、60/40/5(実施例1
1)に変化させた以外は、実施例9と同様にして、試験
片をそれぞれ作製した。比較例9では、ハイミラン1706
を用いなかった以外は、実施例9と同様にして、使用済
みPET及び使用済みPEを溶融混練し押し出した。し
かし、押し出された樹脂の性状が悪く、ストランド状に
押し出すことができなかった。押し出された樹脂を用い
て、実施例9と同様にして、射出成形し試験片を作製し
た。
【0054】(再生プラスチック材料の評価) ・引張特性の測定 得られた各試験片(A) につき、JIS K−7113に
準じて引張強度(MPa)及び引張伸び率(%)を測定
した。チャック間距離:115mm、引張速度:50m
m/分、測定雰囲気:温度23℃、相対湿度50% ・アイゾット衝撃強度(ノッチ有り)の測定 得られた各試験片(B) につき、JIS K−7113に
準じてアイゾット衝撃強度(J/m)を測定した。ノッ
チ形状:45°Vノッチ
【0055】参照のために、上記使用済みPETフレー
ク、使用済みPEフレーク、デンカABSそれぞれ単独
のものを、実施例9と同様にして、射出成形し各試験片
を作製し、同様の測定を行った。これらの結果を表4に
まとめて示す。
【0056】
【表4】
【0057】表4より、実施例9〜11の再生材料で
は、使用済みPET単独のものよりも、引張強度はやや
劣るが、アイゾット衝撃強度、引張伸びは著しく向上し
た。これらの再生材料は、新品のデンカABSと同等の
引張強度を有するので、例えばデンカABSが用いられ
ている成形品用の材料として適用できる。PET/PE
の配合比により得られる再生材料の物性が変化するの
で、目的とする成形品に応じて、PET/PE配合比を
選択するとよい。
【0058】これに対して、比較例9ではアイオノマー
樹脂を用いていないので、再生材料の物性は劣ってい
た。比較例9の操作において、押し出された樹脂の性状
が悪く、ストランド状に押し出すことができなかったの
で、工業的な規模でのリサイクルは困難である。
【0059】なお、使用済みPET単独の再生材料や、
使用済みPE単独の再生材料は、実験レベルにおいて完
全な分別回収の結果得られたものである。実際の再生過
程においては、完全な分別回収は困難であり、通常複数
種のポリマーが混合されるので、使用済みPET単独の
再生材料や、使用済みPE単独の再生材料が得られるこ
とは期待できない。次の実施例における使用済みPP単
独の再生材料についても同様である。
【0060】次に、各衝撃試験片サンプルの破断面の走
査電子顕微鏡(SEM)観察を行った。図6は実施例9
の試験片サンプル、図7は比較例9の試験片サンプルの
それぞれの破断面のSEM写真である。
【0061】図6(実施例9)では、PEはPET中に
非常に良く分散されていた。これに対して、図7(比較
例9)では、PEはPET中にあまり分散されておら
ず、PEの球形粒子が観察された。
【0062】[実施例12〜14、比較例10]ここで
は、使用済みPETと使用済みPPを用いて再生プラス
チック材料を作成した。実施例12では、上記使用済み
PETフレーク80重量部、使用済みPPフレーク20
重量部、及びハイミラン1706 5重量部を、実施例9と
同様にして溶融混練し、ストランド状に押し出し、チッ
プを得た。実施例9と同様にして得られたチップを射出
成形して、実施例9と同様の2種の試験片を作成した。
【0063】実施例13、14では、使用済みPET、
使用済みPP及びハイミラン1706の配合重量比を70/
30/5(実施例13)、50/50/5(実施例1
4)に変化させた以外は、実施例12と同様にして、試
験片をそれぞれ作製した。比較例10では、ハイミラン
1706を用いなかった以外は、実施例12と同様にして、
使用済みPET及び使用済みPPを溶融混練し押し出し
た。しかし、押し出された樹脂の性状が悪く、ストラン
ド状に押し出すことができなかった。押し出された樹脂
を用いて、実施例12と同様にして、射出成形し試験片
を作製した。
【0064】実施例9と同様にして、再生プラスチック
材料の評価を行った。参照のために、上記使用済みPP
フレーク単独のものを、実施例9と同様にして、射出成
形し試験片を作製し、同様の測定を行った。これらの結
果を表5にまとめて示す。
【0065】
【表5】
【0066】表5より、実施例12の再生材料では、使
用済みPET単独のものとほぼ同等の引張強度が得ら
れ、アイゾット衝撃強度、引張伸びも著しく向上した。
この再生材料は、例えば元のPET材料が用いられてい
た成形品用の材料もしくは類似の材料として適用でき
る。実施例13、14の再生材料では、使用済みPET
単独のものよりも、引張強度はやや劣るが、アイゾット
衝撃強度、引張伸びは向上した。これらの再生材料は、
新品のデンカABSと同等の引張強度を有するので、例
えばデンカABSが用いられている成形品用の材料とし
て適用できる。また、実施例14の再生材料は、例えば
元のPP材料が用いられていた成形品用の材料もしくは
類似の材料としても適用できる。PET/PPの配合比
により得られる再生材料の物性が変化するので、目的と
する成形品に応じて、PET/PP配合比を選択すると
よい。
【0067】これに対して、比較例10ではアイオノマ
ー樹脂を用いていないので、再生材料の物性は劣ってい
た。比較例10の操作において、押し出された樹脂の性
状が悪く、ストランド状に押し出すことができなかった
ので、工業的な規模でのリサイクルは困難である。
【0068】次に、各衝撃試験片サンプルの破断面の走
査電子顕微鏡(SEM)観察を行った。図8実施例12
の試験片サンプル、図9は比較例10の試験片サンプル
のそれぞれの破断面のSEM写真である。
【0069】図8(実施例12)では、PPはPET中
に非常に良く分散されていた。これに対して、図9(比
較例10)では、PPはPET中にあまり分散されてい
おらず、PPの球形粒子が観察された。
【0070】リサイクルすべき使用済みプラスチックの
種類に応じて最適なアイオノマー樹脂を選択し、最適な
配合量を決定するとよい。また、目的とする成形品に応
じて、使用済みプラスチックの配合比を選択するとよ
い。
【0071】[実施例15〜16、比較例11]ここで
は、使用済みPETと未使用PEを用いて再生プラスチ
ック材料を作成した。実施例15では、実施例9で用い
たのと同じ使用済みPETフレーク80重量部、未使用
PE(ニポロンハード 2500、東ソー製)20重量部、
及びハイミラン1706 5重量部を、実施例9と同様にし
て溶融混練し、ストランド状に押し出し、チップを得
た。実施例9と同様にして得られたチップを射出成形し
て、実施例9と同様の2種の試験片を作成した。
【0072】実施例16では、使用済みPET、未使用
PE及びハイミラン1706の配合重量比を70/30/5
に変化させた以外は、実施例15と同様にして、試験片
をそれぞれ作製した。比較例11では、ハイミラン1706
を用いなかった以外は、実施例15と同様にして、使用
済みPET及び未使用PEを溶融混練し押し出した。し
かし、押し出された樹脂の性状が悪く、ストランド状に
押し出すことができなかった。押し出された樹脂を用い
て、実施例15と同様にして、射出成形し試験片を作製
した。
【0073】実施例9と同様にして、再生プラスチック
材料の評価を行った。これらの結果を表6にまとめて示
す。
【0074】
【表6】
【0075】次に、各衝撃試験片サンプルの破断面の走
査電子顕微鏡(SEM)観察を行った。図10は実施例
15の試験片サンプル、図11は比較例11の試験片サ
ンプルのそれぞれの破断面のSEM写真である。
【0076】図10(実施例15)では、PPはPET
中に非常に良く分散されていた。これに対して、図11
(比較例11)では、PPはPET中にあまり分散され
ていおらず、PPの球形粒子が観察された。
【0077】リサイクルすべき使用済みプラスチックの
種類に応じて最適なアイオノマー樹脂を選択し、最適な
配合量を決定するとよい。また、目的とする成形品に応
じて、使用済みプラスチックと未使用プラスチックの配
合比を選択するとよい。
【0078】[実施例17〜18、比較例12]ここで
は、使用済みPETと未使用PPを用いて再生プラスチ
ック材料を作成した。実施例17では、実施例9で用い
たのと同じ使用済みPETフレーク80重量部、未使用
PP(J105P 、グランドポリマー製)20重量部、及び
ハイミラン1706(三井・デュボンケミカル製)5重
量部を、実施例9と同様にして溶融混練し、ストランド
状に押し出し、チップを得た。実施例9と同様にして得
られたチップを射出成形して、実施例9と同様の2種の
試験片を作成した。
【0079】実施例18では、使用済みPET、未使用
PP及びハイミラン1706の配合重量比を70/30
/5に変化させた以外は、実施例17と同様にして、試
験片をそれぞれ作成した。比較例12では、ハイミラン
1706を用いなかった以外は、実施例17と同様にし
て、使用済みPET及び未使用PPを溶融混練し押し出
した。しかし、押し出された樹脂の性状が悪く、ストラ
ンド状に押し出すことができなかった。押し出された樹
脂を用いて、実施例17と同様にして、射出成形し試験
片を作成した。
【0080】実施例9と同様にして、再生プラスチック
材料の評価を行った。これらの結果を表7にまとめて示
す。
【0081】
【表7】
【0082】表7より、実施例17の再生材料では、使
用済みPET単独のものとほぼ同等の引張強度が得ら
れ、アイゾット衝撃強度、引張伸びも著しく向上した。
この再生材料は、例えば元のPET材料が用いられてい
た成形品用の材料もしくは類似の材料として適用でき
る。実施例18の再生材料では、使用済みPET単独の
ものよりも、引張強度はやや劣るが、アイゾット衝撃強
度、引張伸びは向上した。これらの再生材料は、新品の
デンカABSと同等の引張強度を有するので、例えばデ
ンカABSが用いられている成形品用の材料として適用
できる。また、実施例18の再生材料は、例えば元のP
P材料が用いられていた成形品用の材料もしくは類似の
材料としても適用できる。PET/PPの配合比により
得られる再生材料の物性が変化するので、目的とする成
形品に応じて、PET/PP配合比を選択するとよい。
【0083】次に、各衝撃試験片サンプルの破断面の走
査電子顕微鏡(SEM )観察を行った。図12は実施例1
7の試験片サンプル、図13は比較例12の試験片サン
プルのそれぞれの破断面のSEM写真である。
【0084】図12(実施例17)では、PPはPET
中に非常に小さいな粒子となって、良く分散されてい
た。これに対して、図13(比較例12)では、PPは
PET中にあまり分散されていおらず、比較的大きなP
Pの球形粒子が観察された
【0085】[実施例19〜20、比較例13]ここで
は、使用済みPETとPE製ガス管廃材を用いて再生プ
ラスチック材料を作成した。実施例19では、実施例9
で用いたのと同じ使用済みPETフレーク80重量部、
PE製ガス管(大阪樹脂工業製)の廃材20重量部、及
びハイミラン1706 5重量部を、実施例9と同様に
して溶融混練し、ストランド状に押し出し、チップを得
た。実施例9と同様にして得られたチップを射出成形し
て、実施例9と同様の2種の試験片を作成した。
【0086】実施例20では、使用済みPET、前記ガ
ス管廃材及びハイミラン1706の配合重量比を90/
10/5に変化させた以外は、実施例19と同様にし
て、試験片をそれぞれ作成した。比較例13では、ガス
機器用ABSアロイ(ABS/PBT、XTB−58
3、三菱レーヨン製、新品)を用いて、実施例19と同
様にして、射出成形して、実施例9と同様の2種の試験
片を作成した。
【0087】実施例9と同様にして、再生プラスチック
材料の評価を行った。これらの結果を表8にまとめて示
す。
【0088】
【表8】
【0089】表8より、実施例20の再生材料では、ガ
ス機器用ABSアロイのものより引張強度、アイゾット
衝撃強度、引張伸び及びヤング率は向上した。この再生
材料は、例えばガス機器用ABSアロイが用いられてい
た成形品用の材料もしくは類似の材料として適用でき
る。
【0090】次に、各衝撃試験片サンプルの破断面の走
査電子顕微鏡(SEM)観察を行った。図14は実施例
19の試験片サンプル、図15は比較例13の試験片サ
ンプルのそれぞれの破断面のSEM写真である。
【0091】図14では、島相であるPEの破断した部
分にもう一層小さい分散相が見られ、また、PETとP
Eの相間の密着性が良いことも認められ、相溶化の効果
が現れている。
【0092】[実施例21]実施例9で用いたのと同じ
使用済みPETフレーク80重量部、PE製ガス管(大
阪樹脂工業製)の廃材20重量部、ハイミラン1706
5重量部、及び着色剤ブラックPBF−640(LD
PEベース、レジノカラー工業株式会社製)を、実施例
9と同様にして溶融混練し、ストランド状に押し出し、
チップを得た。得られたチップを射出成形して、ガス機
器用のつまみを作成した。
【0093】図16は、(a)つまみの概略を示す斜視
図であり、(b)a図中のB−B線に沿う断面図であ
る。つまみ(1) は、直径50mmの円形基板(2) 上につ
まみ部(3) を有し、基板(2) の裏面にはガス機器の調整
軸の外形状に合致する軸受け(4) を有する。
【0094】上記の着色剤を用いることによって、ガス
機器用ABSアロイ(着色品)から製造されるガス機器
つまみ(現行品)とほぼ同等に調色することができた。
JIS K−7105に準じて、本実施例で得た成形品
の60度鏡面光沢度を測定したところ、92.3%であ
った。ガス機器用ABSアロイ製のガス機器つまみ(現
行品)の表面光沢は99.4%であり、本実施例の成形
品は現行品と同程度の表面光沢を有していた。このよう
に、使用済みPETと元々黄色系統色のPE製ガス管の
廃材とを用いて、現行品と同等の色調と光沢を有するガ
ス機器つまみが得られた。
【0095】実施例21における再生チップの成形適合
性を、ガス機器用ABSアロイを基準として、検討した
(表9)。実施例21における再生チップを用いて、ガ
ス機器用ABSアロイと同等の条件で射出することがで
きた。この再生チップは、良好な成形適合性を有する。
【0096】
【表9】
【0097】この実施例では、上記形状のガス機器用の
つまみを作成したが、他の種々のガス機器用部品を作成
できることは明らかである。また、ガス機器用部品のみ
ならず、種々のプラスチック成形体を作成できることも
明らかである。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、複数のポリマーを相溶
化させてポリマーアロイを得る上で有用な相溶化剤が提
供される。また、本発明によれば、廃棄されたプラスチ
ックをリサイクルするに際して、プラスチックの物性を
低下させないプラスチックリサイクル用改質剤、及び前
記改質剤を用いたプラスチック材料リサイクル方法が提
供される。さらに、本発明によれば、前記相溶化剤及び
/又は前記改質剤が配合されたプラスチック材料、及び
前記改質剤が配合された再生プラスチック材料が提供さ
れる。
【0099】本発明は、互いに相溶性の異種ポリマーに
も適用できるが、とりわけ、互いに非相溶の異種ポリマ
ー(例えば、脂肪族ポリマーと芳香族ポリマー、極性ポ
リマーと非極性ポリマー)を相溶化させたい場合に特に
有効である。本発明の再生プラスチック材料の物性は良
好であり広い分野・用途に利用可能であるので、本発明
は、廃棄プラスチックの再生利用に大いに貢献する。
【0100】さらに、本発明によれば、前記プラスチッ
ク材料又は前記再生プラスチック材料から構成されたプ
ラスチック成形体、特にガス機器用プラスチック部品が
提供される。ガス機器用プラスチック部品としては、ガ
スコンロ、ガス給湯器等のつまみ、スイッチボタン、ケ
ーシング等が挙げられる。その他の種々の部品として適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較例3の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図2】 実施例2の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図3】 比較例6の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図4】 実施例5の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図5】 実施例6の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図6】 実施例9の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図7】 比較例9の試験片サンプル破断面のSEM写
真である。
【図8】 実施例12の試験片サンプル破断面のSEM
写真である。
【図9】 比較例10の試験片サンプル破断面のSEM
写真である。
【図10】 実施例15の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図11】 比較例11の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図12】 実施例17の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図13】 比較例12の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図14】 実施例19の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図15】 比較例13の試験片サンプル破断面のSE
M写真である。
【図16】 本発明の成形体の一例を示す。(a)ガス
機器用つまみの概略を示す斜視図であり、(b)a図中
のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
(1) つまみ (2) 円形基板 (3) つまみ部 (4) 軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神原 肇 京都府京都市下京区中堂寺南町17番地 株 式会社関西新技術研究所内 (72)発明者 柳瀬 広美 京都府京都市下京区中堂寺南町17番地 株 式会社関西新技術研究所内 (72)発明者 上野 陽子 京都府京都市下京区中堂寺南町17番地 株 式会社関西新技術研究所内 (72)発明者 西村 寛之 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪ガス株式会社内 (72)発明者 川口 隆文 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪ガス株式会社内 (72)発明者 加藤 真理子 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪ガス株式会社内 (72)発明者 川崎 真一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪ガス株式会社内 (72)発明者 山田 昌宏 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪ガス株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA01 AA12X AA15 AA20 AA22 AA22X AA34X AA46 AA77X AA78 AE22 AH17 BC07 4J002 AA00X AA00Y AC10W BB02X BB11X BB23W BC02Y BC07W BC12W BD17W BN15Y CF06Y CK02W GT00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイオノマー樹脂からなる相溶化剤。
  2. 【請求項2】 アイオノマー樹脂が、エチレン―メタク
    リル酸共重合体アイオノマー、エチレン―アクリル酸共
    重合体アイオノマー、プロピレン―メタクリル酸共重合
    体アイオノマー、プロピレン―アクリル酸共重合体アイ
    オノマー、ブチレン―アクリル酸共重合体アイオノマ
    ー、エチレン−ビニルスルホン酸共重合体アイオノマ
    ー、スチレン―メタクリル酸共重合体アイオノマー、ス
    ルホン化ポリスチレンアイオノマー、フッ素系アイオノ
    マー、テレケリックポリブタジエンアクリル酸アイオノ
    マー、スルホン化エチレン−プロピレン−ジエン共重合
    体アイオノマー、水素化ポリペンタマーアイオノマー、
    ポリペンタマーアイオノマー、ポリ(ビニルピリジウム
    塩)アイオノマー、ポリ(ビニルトリメチルアンモニウ
    ム塩)アイオノマー、ポリ(ビニルベンジルホスホニウ
    ム塩)アイオノマー、スチレン−ブタジエンアクリル酸
    共重合体アイオノマー、ポリウレタンアイオノマー、ス
    ルホン化スチレン−2−アクリルアミド−2−メチルプ
    ロパンサルフェイトアイオノマー、酸−アミンアイオノ
    マー、脂肪族系アイオネン、芳香族系アイオネン及びこ
    れらの混合物から選ばれる、請求項1に記載の相溶化
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアイオノマー樹
    脂からなる相溶化剤を含む、プラスチックリサイクル用
    改質剤。
  4. 【請求項4】 リサイクルすべきプラスチックに、請求
    項3に記載のプラスチックリサイクル用改質剤を配合し
    て、再生プラスチックを得ることを含む、プラスチック
    材料リサイクル方法。
  5. 【請求項5】 リサイクルすべきプラスチック100重
    量部に対して、前記プラスチックリサイクル用改質剤
    0.1〜100重量部を配合する、請求項4に記載のプ
    ラスチックマテリアルリサイクル方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の相溶化剤及び/
    又は請求項3に記載のプラスチックリサイクル用改質剤
    が配合されたプラスチック材料。
  7. 【請求項7】 プラスチック材料が互いに非相溶の異種
    ポリマーを含む、請求項6に記載のプラスチック材料。
  8. 【請求項8】 プラスチック材料が互いに相溶する異種
    ポリマーを含む、請求項6に記載のプラスチック材料。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載のプラスチックリサイク
    ル用改質剤が配合された再生プラスチック材料。
  10. 【請求項10】 再生プラスチック材料が互いに非相溶
    の異種ポリマーを含む、請求項9に記載の再生プラスチ
    ック材料。
  11. 【請求項11】 再生プラスチック材料が互いに相溶す
    る異種ポリマーを含む、請求項9に記載の再生プラスチ
    ック材料。
  12. 【請求項12】 請求項6〜11のうちのいずれか1項
    に記載のプラスチック材料から構成されたプラスチック
    成形体。
  13. 【請求項13】 請求項6〜11のうちのいずれか1項
    に記載のプラスチック材料から構成されたガス機器用プ
    ラスチック部品。
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