JP2001220338A - 日焼け止め用外用組成物 - Google Patents

日焼け止め用外用組成物

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JP2001220338A
JP2001220338A JP2000028784A JP2000028784A JP2001220338A JP 2001220338 A JP2001220338 A JP 2001220338A JP 2000028784 A JP2000028784 A JP 2000028784A JP 2000028784 A JP2000028784 A JP 2000028784A JP 2001220338 A JP2001220338 A JP 2001220338A
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sunscreen
succinoglucan
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ultraviolet
present
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JP2000028784A
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Nobuyoshi Koga
信義 古賀
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線散乱剤の粉末の沈降や凝集を防止し
て、紫外線散乱剤を安定に配合する手段を見いだし、保
存安定性に優れた日焼け止め用外用組成物を提供する。 【解決手段】 紫外線散乱剤を含有する日焼け止め用外
用組成物において、サクシノグルカンを配合することに
より、上記課題を解決し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日焼け止め用外用
組成物に関する技術分野に属する発明であり、より具体
的には、サクシノグルカンを含む日焼け止め用外用組成
物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、皮膚科学的に、波長が320
〜400nmの長波長紫外線(UVA)、290〜32
0nmの中波長紫外線(UVB)及び290nm以下の
短波長紫外線(UVC)に分類される。
【0003】紫外線のうち、UVCは、人間をはじめ、
生物一般に対して最も悪影響を及ぼし得る紫外線である
が、大気圏上空のオゾン層により吸収・散乱され、直接
地上に達成することはほとんどない(ただし、近年のオ
ゾン層の破壊により、その防御効果が減少し、悪影響が
懸念されている)。
【0004】UVB及びUVAは、オゾン層により吸収
・散乱されることなく、地上に到達し、様々な悪影響を
及ぼし得る紫外線である。このうちUVBは、「紅斑」
や「水疱」等を引き起こすことが知られており、日焼け
止め用外用組成物における、UVBの防御効果を示す指
標として、SPF(Sun Protection Factor)が用いられ
ている。
【0005】一方、UVAについては、被爆後数分以内
に起こる皮膚の黒化である「即時型黒化」を引き起こす
ことのみならず、全身の免疫機能を低下させることや皮
膚癌の発生を誘発すること等、人体に対して様々な悪影
響を及ぼすことが解明されつつある。
【0006】このような紫外線の人体に対する悪影響を
防ぐために、各種の紫外線防御剤が開発されてきた。既
存の紫外線防御剤としては、有機化合物として、ジベン
ゾイルメタン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ベン
ゾフェノン誘導体、アントラニル酸誘導体、パラアミノ
安息香酸誘導体、パラジメチルアミノ安息香酸誘導体、
ケイ皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、ウロカニン酸誘導
体等の紫外線吸収剤が知られており、一方、無機化合物
として、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、
二酸化チタン等の紫外線散乱剤が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機化
合物系の紫外線防御剤である、二酸化チタン等の紫外線
散乱剤が配合された日焼け止め用化粧料において、紫外
線散乱剤の粉末の沈降や凝集が観察される場合があり、
商品として好ましくない現象があった。
【0008】従って、本発明は、日焼け止め用外用組成
物において、紫外線散乱剤の粉末の沈降や凝集を防止し
て、紫外線散乱剤を安定に配合する手段を見いだし、保
存安定性に優れた日焼け止め用外用組成物を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討した結果、日焼け止め用外用組成
物において、サクシノグルカンを配合することにより、
二酸化チタン等の紫外線散乱剤の粉末の沈降や凝集を防
止することができ、紫外線散乱剤を安定に配合すること
が可能であることを見い出した。
【0010】すなわち、本発明は、サクシノグルカン及
び紫外線散乱剤を含有する日焼け止め用外用組成物を提
供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明日焼け止め用外用組成物はサクシノグルカ
ンを含有する。
【0012】本発明日焼け止め用外用組成物に配合され
るサクシノグルカンは、ガラクトース及びグルコースか
ら誘導される糖単位に加え、コハク酸、ピルビン酸及び
随意成分としての酢酸、又はこれら酸の塩から誘導され
る単位を含む、微生物に由来する多糖類を意味する。
【0013】より具体的には、サクシノグルカンは、平
均分子量が約600万で、以下の構造式を有する、ガラ
クトース単位1:グルコース単位7:コハク酸単位0.
8:ピルビン酸単位1を含み、場合により随意成分であ
る酢酸単位を含む、水溶性高分子である。
【0014】
【化1】
【0015】上記式中、Glucはグルコース単位を、Gala
c はガラクトース単位を表す。また、括弧内の表示は、
糖単位同士の結合様式を表す。例えば(β1、4)は,
β1−4結合を表す。
【0016】このサクシノグルカンの供給源となる微生
物としては、例えば、シュードモナス属、リゾビウム
属、アルカリゲネス属又はアグロバクテリウム属に属す
る細菌を挙げることができる。これらの細菌の中でも、
アグロバクテリウム属に属する細菌であるアグロバクテ
リウム・ツメファシエンスI−736〔ブタペスト条約
に従い1988年3月1日に微生物培養締約国収集機関
(CNCM)に寄託され、I−736の番号で公に入手
し得る。〕が、サクシノグルカンの供給源として特に好
ましい。
【0017】サクシノグルカンは、これらの微生物を培
地中で培養することによって製造することができる。よ
り具体的には、概ね、グルコース、蔗糖、デンプンの加
水分解物等の炭素源;カゼイン、カゼイネート、野菜粉
末、酵母エキス、コーンスティープリカー(CSL)等
の有機窒素源;金属の硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩等の無
機塩類;及び、随意微量元素等を含む培地で、上記の微
生物を培養することによって、サクシノグルカンを製造
することができる。
【0018】また、一般にこの培養は、1〜4バールの
圧力下、25〜35℃の温度で、攪拌培養等の好気条件
下で行うことが好ましい。また、培地のpHは5〜9、
好ましくは6〜8である。
【0019】培養終了後、培養培地を熱処理した後、イ
ソプロピルアルコール等の有機溶媒と連続的に接触させ
ることにより、サクシノグルカンを析出させることがで
きる。サクシノグルカンを培養培地から単離する際に
は、好ましくは、これを濾過し、遠心分離を施し、加圧
し、乾燥する。このようにして、本発明日焼け止め用外
用組成物に配合するサクシノグルカンを得ることができ
る。
【0020】なお、本発明日焼け止め用外用組成物に
は、このようにして製造したサクシノグルカンをそのま
ま配合し得ることは勿論、必要に応じて、これに、酸分
解、アルカリ分解、酵素分解、超音波処理等を施して得
られる分解処理物も同様に配合することができる。
【0021】本発明日焼け止め用外用組成物中のサクシ
ノグルカンの配合量は、組成物全体に対して0.01〜
10.0重量%であることが好ましく、特に、0.1〜
5.0重量%であることが好ましい。
【0022】サクシノグルカンの配合量が、組成物全体
に対して0.01重量%未満であると、得られる日焼け
止め用外用組成物において、二酸化チタン等の紫外線散
乱剤が沈降や凝集を起こし易く、紫外線散乱剤を十分に
安定に配合することが困難になり好ましくなく、同1
0.0重量%を超えても、配合量の増加に見合った、本
発明の所期の効果の向上を期待することができず好まし
くない。
【0023】サクシノグルカンは、通常の条件下では、
増粘剤として汎用されているキサンタンガムに匹敵する
流動学的性質を示し、しかも、過酷な温度・pH条件下
でも、塩存在下においても、その性質は極めて安定であ
る。
【0024】従って、このサクシノグルカンを日焼け止
め用外用組成物に配合することにより、紫外線散乱剤の
分散安定性に優れているばかりでなく、組成物自体の安
定性にも優れている日焼け止め用外用組成物が提供され
る。
【0025】すなわち、本発明日焼け止め用外用組成物
は、驚くべきことに、経時でpHや塩濃度が変化する条
件下に置かれた場合であっても、粘度変化、着色、匂い
の劣化等の分解挙動を起こさず、安定性に優れている。
【0026】また、本発明日焼け止め用外用組成物は、
サクシノグルカンが配合されていることによりチキソト
ロピー性を有する。このため、本発明日焼け止め用外用
組成物をたれ落ちることのない粘度に調整しても、本発
明日焼け止め用外用組成物は、伸展性及び塗布性に優れ
ている。
【0027】さらに、サクシノグルカンは、皮膚刺激性
や感作性(アレルギー性)を持たないことから、本発明
日焼け止め用外用組成物は、安全性にも優れている。ま
た、サクシノグルカンは水溶性高分子であるが、その使
用感触はべたつかず、さっぱりとしており、しかも、保
湿性を有することから、本発明日焼け止め用外用組成物
は、使用時にべたつきやぬめりがなく、さっぱりとして
おり、使用後の皮膚をしっとりとさせる効果にも優れて
おり、従来の日焼け止め用外用組成物よりも、使用感触
に優れている。
【0028】本発明日焼け止め用外用組成物は、サクシ
ノグルカンに加えて、紫外線散乱剤を含有する。本発明
日焼け止め用外用組成物に配合され得る紫外線散乱剤と
しては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸
化セリウム、酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化ク
ロム、タングステン酸等が挙げられ、好ましくは、二酸
化チタン、酸化亜鉛、又は酸化鉄、特に、二酸化チタン
が挙げられる。これらの紫外線散乱剤は、粉体、特に、
微粒子〜超微粒子の粉体である。
【0029】また、これらの粉体に、シリコーン化合
物、フッ素変性シリコーン化合物、フッ素化合物、高級
脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、
アミノ酸、アルキルホスフェート等で、疎水化処理等の
表面処理を施した粉体、又は、複合化粉体、例えば、二
酸化チタンを球状ナイロン粉体にコーティングしたもの
も、本発明日焼け止め用外用組成物に配合し得る紫外線
散乱剤として挙げられる。
【0030】本発明日焼け止め用外用組成物には、1種
又はそれ以上の紫外線散乱剤を配合することができる。
本発明日焼け止め用外用組成物中の紫外線散乱剤の配合
量は、組成物全体に対して、0.1〜40.0重量%で
あることが好ましく、特に、0.5〜30.0重量%で
あることが好ましい。
【0031】本発明日焼け止め用外用組成物は、さら
に、紫外線吸収剤を含有することができる。本発明日焼
け止め用外用組成物に配合され得る紫外線吸収剤として
は、以下のものを挙げることができる。
【0032】安息香酸系の紫外線吸収剤として、パラア
ミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABAグリセ
リル、4−ビス(ヒドロキシプロピル)PABAエチ
ル、N−エトキシレートPABAエチルエーテル、N,
N−ジメチルPABAエチル、N,N−ジメチルPAB
Aブチル、N,N−ジメチルPABAアミル、N,N−
ジメチルPABAオクチル等。
【0033】アントラニル酸系の紫外線吸収剤として、
アントラニル酸メンチル、N−アセチルアントラニル酸
ホモメンチル等。サルチル酸系の紫外線吸収剤として、
サリチル酸アミル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル
酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジ
ル、サリチル酸パライソプロピルフェニル等。
【0034】ケイ皮酸系の紫外線吸収剤として、ケイ皮
酸オクチル、4−イソプロピルケイ皮酸エチル、2,4
−ジイソプロピルケイ皮酸エチル、2,4−ジイソプロ
ピルケイ皮酸メチル、パラメトキシケイ皮酸プロピル、
パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ
皮酸イソアミル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラ
メトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシケ
イ皮酸シクロヘキシル、α−シアノ−β−フェニルケイ
皮酸エチル、α−シアノ−β−フェニルケイ皮酸2−エ
チルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチ
ルヘキサン酸グリセリル等。
【0035】ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤として、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2' −ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4' −ジメトキシベンゾフェノン、
2,2' ,4 4' −テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−4' −メチルベンゾフェ
ノン、4−フェニルベンゾフェノン、4−フェニルベン
ゾフェノン−2−カルボン酸−2−エチルヘキシル、2
−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4
−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等。
【0036】その他の紫外線吸収剤として、3−(4'
−メチルベンジリデン)−d,1−カンファー、3−ベ
ンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロ
カニン酸エチル、5−メチル−2−フェニルベンゾオキ
サゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−
t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザ
ルアジン、ジアニソイルメタン、4−t−ブチル−4'
−メトキシジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチ
ル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンテン−2−オ
ン、カルコン誘導体等。
【0037】また、天然物由来の紫外線吸収剤、例え
ば、フラボノイド誘導体、ピペリン酸誘導体等を配合す
ることもできる。本発明日焼け止め用外用組成物には、
1種又はそれ以上の紫外線吸収剤を配合することができ
る。本発明日焼け止め用外用組成物中の紫外線吸収剤の
配合量は、組成物全体に対して、0.1〜20.0重量
%であることが好ましく、特に、0.5〜10.0重量
%であることが好ましい。
【0038】さらに本発明の日焼け止め用外用組成物に
は、化粧料や医薬部外品等の外用組成物に一般に配合さ
れ得る成分、例えば油分、界面活性剤、酸化防止剤、保
湿剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、色材、薬剤、防腐
剤、香料、水、アルコール等を、本発明の効果を損なわ
ない限り、必要に応じて適宜配合することができる。
【0039】本発明日焼け止め用外用組成物は、特に化
粧料として有用であるが、その適用分野は限定されず、
医薬部外品等としても使用することができる。また、本
発明日焼け止め用外用組成物は、種々の形態、例えば、
パウダー、クリーム、ペースト、液状、エアゾール、乳
液(水中油型又は油中水型)、ジェル、スティック、フ
ァンデーション等を採ることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例等における配合量は、特に断
らない限り、その成分が配合される系全体に対する重量
%である。また、実施例において使用したサクシノグル
カンは、特公平6−74283号に記載された方法に従
って製造したサクシノグルカンである。
【0041】〔化粧料の評価〕実施例1並びに比較例1
及び2の化粧料(被験試料)について、以下の試験を行
った。
【0042】1.実使用テスト 女性パネラー20名の上腕部に、被験試料を手で塗布
し、塗布時及び塗布後の各種の使用感触についてのアン
ケートを行い、各被験試料を次の基準に従って評価し
た。
【0043】(1)塗布時のべたつきについて ◎:塗布時のべたつきやぬめりがなく良好と答えたパネ
ラーが16名以上である。 ○:塗布時のべたつきやぬめりがなく良好と答えたパネ
ラーが12〜15名である。 △:塗布時のべたつきやぬめりがなく良好と答えたパネ
ラーが8〜11名である。 ×:塗布時のべたつきやぬめりがなく良好と答えたパネ
ラーが7名以下である。
【0044】(2)塗布後の肌のしっとりさについて: ◎:塗布後の肌がしっとりとしていると答えたパネラー
が16名以上である。 ○:塗布後の肌がしっとりとしていると答えたパネラー
が12〜15名である。 △:塗布後の肌がしっとりとしていると答えたパネラー
が8〜11名である。 ×:塗布後の肌がしっとりとしていると答えたパネラー
が7名以下である。
【0045】(3)被膜感(被膜が張ったような感触)
について: ◎:被膜感が残らないと答えたパネラーが16名以上で
ある。 ○:被膜感が残らないと答えたパネラーが12〜15名
である。 △:被膜感が残らないと答えたパネラーが8〜11名で
ある。 ×:被膜感が残らないと答えたパネラーが7名以下であ
る。
【0046】2.粉末分散(凝集)性試験 被験試料20gを透明バイアル瓶に入れて栓をし、常温
で1 ヵ月放置する。1ヵ月放置後の、粉末(紫外線散乱
剤)の分散(凝集) 性を肉眼で観察し、各被験試料を次
の基準に従って評価した。
【0047】 ◎:分散性にまったく変化が認められない。 ○:分散性にほとんど変化が認められない。 △:少し粉末の凝集、沈澱、浮き等が認められる。 ×:粉末の凝集、沈澱、浮き等が顕著に認められる。
【0048】 〔実施例1〕 日焼け止め用化粧料(水中油型乳液) 配合成分 配合量(重量%) (1)精製水 残 余 (2)ジプロピレングリコール 6.0 (3)エタノール 3.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.03 (5)サクシノグルカン 0.1 (6)水酸化カリウム 0.5 (7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0 (8)ジパラメトキシケイ皮酸グリセリルオクチル 2.0 (9)4−t−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 2.0 (10)オキシベンゾン 3.0 (11)オレイルオレート 5.0 (12)ジメチルポリシロキサン(6Pa・s) 3.0 (13)ワセリン 0.5 (14)セチルアルコール 1.0 (15)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8 (16)ポリオキシエチレン(20)オレイルアルコールエーテル 1.2 (17)酸化防止剤 適 量 (18)防腐剤 適 量 (19)香料 適 量 (20)クララ抽出液 適 量 (21)超微粒子酸化チタン(石原産業(株)製) 3.0 <製造方法>(2)〜(6)及び(20)を、(1)に溶
解し、(21)を分散させ、70℃に加温した(水相)。
(7)〜(19)を70℃に加温し、溶解混合した(油
相)。水相に油相を加え、ホモジナイザーを用い乳化し
た。得られた乳化物を、熱交換機を用い冷却して、実施
例1の化粧料を得た。
【0049】〔比較例1〕実施例1の化粧料と同様の処
方及び製造方法で、但し、サクシノグルカンの代わりに
キサンタンガムを0.1重量%配合して、比較例1の化
粧料を得た。
【0050】〔比較例2〕実施例1の化粧料と同様の処
方及び製造方法で、但し、サクシノグルカンを配合しな
いで、比較例2の化粧料を得た。
【0051】試験の結果を、第1表に示す。 第1表 ────────────────────────────────── 実施例1 比較例1 比較例2 ────────────────────────────────── (配合成分) サクシノグルカン 0.1 − − キサンタンガム − 0.1 − ────────────────────────────────── (試験の結果) 塗布時のべたつき ◎ ◎ ○ 塗布後の肌のしっとりさ ◎ ◎ ○ 被膜感 ◎ ◎ ○ 粉末分散性 ◎ × × ──────────────────────────────────
【0052】第1表からわかるように、サクシノグルカ
ンを配合した日焼け止め用化粧料(実施例1)は、使用
感触に優れ、かつ、紫外線散乱剤の粉末の分散性にも優
れたものであった。サクシノグルカンの代わりにキサン
タンガムを配合した日焼け止め用化粧料(比較例1)
は、使用感触に優れていたが、紫外線散乱剤の粉末の凝
集が起こり、その分散性に劣っていた。また、サクシノ
グルカン及びキサンタンガムの両方を配合しない日焼け
止め用化粧料(比較例2)は、使用感触上特に問題はな
いものの、紫外線散乱剤の粉末の分散性に劣っていた。
【0053】以下、本発明日焼け止め用外用組成物の他
の実施例を記載する。なお、これらの実施例について上
記の試験を行ったところ、いずれの試験の結果も「◎」
であった。
【0054】 〔実施例2〕 日焼け止め用化粧料(油中水型クリーム) 配合成分 配合量(重量%) (1)精製水 残 余 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)サクシノグルカン 0.1 (4)パラメトキシケイ皮酸オクチル 5.0 (5)オキシベンゾン 3.0 (6)4−t−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 1.0 (7)疎水化処理二酸化チタン(石原産業(株)製) 3.0 (8)スクワラン 40.0 (9)ジイソステアリン酸グリセリン 3.0 (10)有機変性モンモリロナイト 1.5 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量 (13)西洋鋸草抽出液 適 量 <製造方法>(2)、(3)及び(13)を(1)に溶解
した後、70℃に加温した(水相)。(4)〜(12)を
70℃に加温し、溶解混合した(油相)。その際、
(7)の分散を十分に行った。水相に油相をホモジナイ
ザー処理を行いながら添加した。得られた乳化物を熱交
換機を用い冷却し、日焼け止め用化粧料を得た。
【0055】 〔実施例3〕 日焼け止め用化粧料(水中油型クリーム) 配合成分 配合量(重量%) (1)精製水 残 余 (2)1,3−ブチレングリコール 7.0 (3)二酸化チタン(テイカ(株)製) 5.0 (4)エデト酸二ナトリウム 0.05 (5)トリエタノールアミン99% 1.0 (6)サクシノグルカン 1.0 (7)オキシベンゾン 2.0 (8)パラメトキシケイ皮酸オクチル 5.0 (9)スクワラン 10.0 (10)ワセリン 5.0 (11)ステアリルアルコール 3.0 (12)ステアリン酸 3.0 (13)グリセリルモノステアレート 3.0 (14)ポリアクリル酸エチル 1.0 (15)酸化防止剤 適 量 (16)防腐剤 適 量 (17)香料 適 量 (18)ヨモギ抽出液 適 量 <製造方法>(2)〜(6)及び(18)を(1)に溶解
した後、70℃に加温した(水相)。その際、(3)の
分散を十分に行った。(7)〜(17)を70℃に加温
し、溶解混合した(油相)。水相に油相を加え、ホモジ
ナイザーを用い乳化した。得られた乳化物を熱交換機を
用い冷却し、日焼け止め用化粧料を得た。
【0056】 〔実施例4〕 日焼け止め用ファンデーション(水中油型) 配合成分 配合量(重量%) (1)タルク 3.0 (2)微粒子酸化チタン(石原産業(株)製) 5.0 (3)ベンガラ 0.5 (4)黄酸化鉄 1.4 (5)黒酸化鉄 0.1 (6)ベントナイト 0.5 (7)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9 (8)トリエタノールアミン 1.0 (9)プロピレングリコール 10.0 (10)サクシノグルカン 0.1 (11)精製水 残 余 (12)ステアリン酸 2.2 (13)イソヘキサデシルアルコール 7.0 (14)モノステアリン酸グリセリン 2.0 (15)球状ラノリン 2.0 (16)流動パラフィン 8.0 (17)防腐剤 適 量 (18)香料 適 量 <製造方法>(6)を分散した(9)に(11)を加え、
70℃でホモミキサー処理した後、(7)、(8)及び
(10)を添加し十分に攪拌した。これに、(1)〜
(5)を攪拌しながら添加し、70℃でホモミキサー処
理した。これに、(12)〜(17)を70℃〜80℃に加
熱溶解した後、徐々に添加し、70℃でホモミキサー処
理した。これを攪拌しながら冷却し、(18)を45℃で
添加し、室温まで冷却し、日焼け止め用ファンデーショ
ンを得た。
【0057】 〔実施例5〕 日焼け止め用ファンデーション(油中水型) 配合成分 配合量(重量%) (1)セリサイト 5.36 (2)カオリン 4.0 (3)二酸化チタン(テイカ(株)製) 9.32 (4)ベンガラ 0.36 (5)黄酸化鉄 0.8 (6)黒酸化鉄 0.16 (7)流動パラフィン 5.0 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0 (9)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (10) 精製水 残 余 (11)分散剤 0.1 (12)1,3−ブチレングリコール 5.0 (13)サクシノグルカン 0.01 (14)防腐剤 適 量 (15) 安定化剤 2.0 (16)香料 適 量 <製造方法>(11)〜(15)を(10)に溶解混合後、
(1)〜(6)を添加し70℃でホモミキサー処理した
(水相)。(7)〜(9)を攪拌混合し、70℃に加温
した後、水相に添加し、70℃でホモミキサー処理し
た。これを攪拌しながら冷却し、45℃で(16)を加
え、室温まで冷却し、日焼け止め用ファンデーションを
得た。
【0058】 〔実施例6〕 日焼け止め用スティック化粧料 配合成分 配合量(重量%) (1)二酸化チタン(テイカ(株)製) 4.5% (2)セレシン 0.5 (3)キャンデリラロウ 8.0 (4)カルナウバロウ 2.0 (5)ヒマシ油 30.0 (6)イソステアリン酸ジグリセリル 39.95 (7)ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレン(20) 2−テトラデシルエーテル 1.0 (8)パラメトキシケイ皮酸オクチル 2.5 (9)イオン交換水 残 余 (10)グリセリン 2.0 (11)プロピレングリコール 1.0 (12)サクシノグルカン 0.05 (13)酸化防止剤 適 量 (14)香料 適 量 <製造方法>(1)を(5)に加えローラーで処理した
(粉体部)。(9)〜(13)を80℃で均一に溶解した
(水相)。(2)〜(4)及び(6)〜(8)を加熱混
合後、粉体部を加え、ホモミキサーで均一に分散した。
これに水相を加え、ホモミキサーで乳化分散後、型に流
し込み急冷し、スティック状とし、日焼け止め用スティ
ック化粧料を得た。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線散乱剤の粉末の
沈降や凝集が起こらず、安定性に優れていると共に、使
用感触にも優れ、さらに、透明性が高く塗布した際に白
くならない日焼け止め用外用組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB211 AB231 AB232 AB241 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC092 AC102 AC122 AC182 AC212 AC242 AC342 AC352 AC422 AC442 AC532 AC542 AD042 AD092 AD152 AD162 AD172 AD211 AD212 AD512 BB46 CC19 DD33 EE17 FF05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サクシノグルカンと紫外線散乱剤とを含
    有することを特徴とする、日焼け止め用外用組成物。
  2. 【請求項2】 紫外線散乱剤が、二酸化チタン、酸化亜
    鉛、及び酸化鉄からなる群より選ばれる1種又はそれ以
    上の紫外線散乱剤である、請求項1記載の日焼け止め用
    外用組成物。
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